説明

バルブ電極接続用バスバー

【課題】舟形バルブおよびウエッジバルブの両方に適応可能であり、かつコンパクトな構成にすることができるバルブ電極接続用バスバーを提供すること。
【解決手段】バルブ電極接続用バスバー20において、船形バルブ用接続部21は、外形長方形状の板状をなし、ウエッジバルブ用接続部22は、扁平部122が挟待されるとともにウエッジバルブ120の電極123に当接されるように、かつ端部110aが間に挿入可能に舟形バルブ用接続部21の長手方向の一端21aの両縁21aaが折り曲げられることによって形成され、バルブ電極接続用バスバー20は、船形バルブ用接続部21の長手方向の他端21bが延在され、電気配線に接続される接続部23と、取り付け先に固定される部分となる固定部24とが設けられてなる延在部25を有してなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源となる舟形バルブ、あるいはウエッジバルブの電極に電気的に接続されるバルブ電極接続用バスバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光源となるバルブの電極がバスバーを介して電気的に接続されることによって、バルブから発せられる光を照明光として用いる照明装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような照明装置に用いられるバルブには舟形バルブ、あるいはウエッジバルブがあり、それぞれのバルブに対応したバスバーを用いる必要があった。
【0003】
舟形バルブおよびウエッジバルブに対応したバスバーを用いる場合、バスバーの在庫が増加することによって、あるいはバスバーを加工するための金型の種類が増加することによって、バスバーの製造コストが増加してしまうという問題がある。このような問題を解消するため、特許文献2には、舟形バルブおよびウエッジバルブの両方に接続可能なバルブ電極接続用バスバーを有してなる車載用室内照明装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−21670号公報
【特許文献2】特開2009−274675号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献2に記載されたバルブ電極接続用バスバーでは、舟形バルブおよびウエッジバルブそれぞれの電極に接続される接続部が、舟形バルブおよびウエッジバルブのそれぞれに干渉しないように離れた位置に配置されているのでコンパクトな構成にすることが難しいという問題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、舟形バルブおよびウエッジバルブの両方に適応可能であり、かつコンパクトな構成にすることができるバルブ電極接続用バスバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1にかかるバルブ電極接続用バスバーは、舟形バルブの端部に形成された電極に当接される船形バルブ用接続部と、ウエッジバルブの扁平部に形成された電極に当接されるウエッジバルブ用接続部とを有してなるバルブ電極接続用バスバーにおいて、前記船形バルブ用接続部は、外形長方形状の板状をなし、前記ウエッジバルブ用接続部は、前記扁平部が挟待されるとともに前記ウエッジバルブの電極に当接されるように、かつ前記端部が間に挿入可能に前記舟形バルブ用接続部の長手方向の一端の両縁が折り曲げられることによって形成され、当該バルブ電極接続用バスバーは、前記船形バルブ用接続部の長手方向の他端が延在され、電気配線に接続される接続部と、取り付け先に固定される部分となる固定部とが設けられてなる延在部を有してなることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項2にかかるバルブ電極接続用バスバーは、上記の発明において、前記ウエッジバルブ用接続部は、対向する面の間隔が前記端部の厚み、および前記扁平部の厚みに応じて変化され、前記端部を挟持するようになっていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項3にかかるバルブ電極接続用バスバーは、上記の発明において、前記対向する面が、前記舟形バルブあるいは前記ウエッジバルブの挿入側の端部が自由端にされてなる一対の片持弾性片の対向する面であることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項4にかかるバルブ電極接続用バスバーは、上記の発明において、当該バルブ電極接続用バスバーは、対で用いられ、前記舟形バルブ、あるいはウエッジバルブの両電極に接続されるように配置されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の請求項1にかかるバルブ電極接続用バスバーは、前記船形バルブ用接続部が外形長方形状の板状をなし、前記ウエッジバルブ用接続部が前記扁平部が挟待されるとともに前記ウエッジバルブの電極に当接されるように、かつ前記端部が間に挿入可能に前記舟形バルブ用接続部の長手方向の一端の両縁が折り曲げられることによって形成され、当該バルブ電極接続用バスバーが前記船形バルブ用接続部の長手方向の他端が延在され、電気配線に接続される接続部と、取り付け先に固定される部分となる固定部とが設けられてなる延在部を有してなるので、前記舟形バルブ用接続部と前記ウエッジバルブ用接続部と近傍に設けたとしても、前記舟形バルブおよび前記ウエッジバルブの両方に接続させることができるので、舟形バルブおよびウエッジバルブの両方に適応可能であり、かつコンパクトな構成にすることができる。
【0012】
本発明の請求項2にかかるバルブ電極接続用バスバーは、上述した請求項1と同様の効果を奏するとともに、前記ウエッジバルブ用接続部は、対向する面の間隔が前記端部の厚み、および前記扁平部の厚みに応じて変化され、前記端部を挟持するようになっているので、前記舟形バルブの組み付けの際、前記ウエッジバルブ用接続部がガイドとして機能され、前記舟形バルブを容易に組み付けることができる。
【0013】
本発明の請求項3にかかるバルブ電極接続用バスバーは、上述した請求項1と同様の効果を奏するとともに、前記対向する面が、前記舟形バルブあるいは前記ウエッジバルブの挿入側の端部が自由端にされてなる一対の片持弾性片の対向する面であるので、この対向する面の間隔が前記舟形バルブの端部の厚み、および前記ウエッジバルブの扁平部の厚みに応じて変化されやすいようになっている。このため、前記ウエッジバルブ用接続部を確実に前記ウエッジバルブの電極に当接させることができる。
【0014】
本発明の請求項4にかかるバルブ電極接続用バスバーは、上述した請求項1と同様の効果を奏するとともに、当該バルブ電極接続用バスバーは、対で用いられ、前記舟形バルブ、あるいはウエッジバルブの両電極に接続されるように配置されるので、対の間隔を調整することによって、バルブの変更が容易に行える。しかも、前記ウエッジバルブの組み付けの際、前記舟形バルブ用接続部の対向する面の間に前記扁平部が配置され、前記一対の舟形バルブ用接続部が、前記ウエッジバルブを組み付ける際のガイドとして機能するようになっているので、前記ウエッジバルブの組み付けが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、本発明の実施の形態にかかるバルブ電極接続用バスバーを含む照明ユニットを斜め下方から視た分解斜視図である。
【図2】図2は、図1に示した照明ユニットを斜め下方から視た斜視図である。
【図3】図3は、図1に示した照明ユニットを斜め上方から視た斜視図である。
【図4】図4は、図1に示した照明ユニットのハウジング収容部内を説明するための図である。
【図5】図5は、図1に示した舟形バルブの拡大斜視図である。
【図6】図6は、図1に示したウエッジバルブの拡大斜視図である。
【図7】図7は、図1に示した一対のバルブ電極接続用バスバーによって舟形バルブの両電極が接続されている状態を説明するための図である。
【図8】図8は、図1に示した一対のバルブ電極接続用バスバーによってウエッジバルブの両電極が接続されている状態を説明するための図である。
【図9】図9は、図1に示した第二のバルブ電極接続用バスバーを斜め下方から視た拡大斜視図である。
【図10】図10は、図1に示した第二のバルブ電極接続用バスバーを後方から視た正面図である。
【図11】図11は、図1に示した第二のバルブ電極接続用バスバーを右側から視た側面図である。
【図12】図12は、図1に示した照明ユニットの回路図である。
【図13】図13は、操作者によって、摘まみ操作部がスライド操作されることを説明するための図である。
【図14】図14は、変形例1のバルブ電極接続用バスバーの側面図である。
【図15】図15は、変形例2のバルブ電極接続用バスバーの側面図である。
【0016】
以下、図面を参照して、本発明にかかるバルブ電極接続用バスバーの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0017】
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態にかかるバルブ電極接続用バスバー20を含む照明ユニット100を斜め下方から視た分解斜視図である。図2は、図1に示した照明ユニット100を斜め下方から視た斜視図である。図3は、図1に示した照明ユニット100を斜め上方から視た斜視図である。図4は、図1に示した照明ユニット100のハウジング収容部41内を説明するための図である。図5は、図1に示した舟形バルブ110の拡大斜視図である。図6は、図1に示したウエッジバルブ120の拡大斜視図である。図7は、図1に示した一対のバルブ電極接続用バスバー20によって舟形バルブ110の両電極113が接続されている状態を説明するための図である。図8は、図1に示した一対のバルブ電極接続用バスバー20によってウエッジバルブ120の両電極123が接続されている状態を説明するための図である。図9は、図1に示した第二のバルブ電極接続用バスバー20bを斜め下方から視た拡大斜視図である。図10は、図1に示した第二のバルブ電極接続用バスバー20bを後方から視た正面図である。図11は、図1に示した第二のバルブ電極接続用バスバー20bを右側から視た側面図である。図12は、図1に示した照明ユニット100の回路図である。図13は、操作者によって、摘まみ操作部32bがスライド操作されることを説明するための図である。
なお、便宜上、図中の互いに直交する矢印方向を前後上下左右方向とする。
【0018】
照明ユニット100は、図1に示すように、舟形バルブ110あるいはウエッジバルブ120、機能部10、ハウジング40、レンズ50、コネクタ部60を有してなる。
まず、舟形バルブ110およびウエッジバルブ120について説明する。
舟形バルブ110は、図5に示すように、円筒状に形成された発光部111と、発光部111の中心軸に沿って円錐形状に形成された円錐状端部112が両端部110aに形成され、各円錐状端部112の先端に各電極113が設けられている。
ウエッジバルブ120は、図6に示すように、発光部121と、両側部に各電極123が形成されてなる扁平形状の扁平部122を有してなる。
【0019】
次に、機能部10について説明する。
機能部10は、3つの固定接点用バスバー11と、一対のバルブ電極接続用バスバー20(以下、第一のバルブ電極接続用バスバー20a、第二のバルブ電極接続用バスバー20bという。)と、スイッチ機能部30を有してなる。
【0020】
各固定接点用バスバー11(以下、第一の固定接点用バスバー12、第二の固定接点用バスバー13、および第三の固定接点用バスバー14という。)は、照明の点灯消灯の切り替えのための後述する可動接点37と接続される固定接点(以下、第一の固定接点12a、第二の固定接点13a、第二の固定接点14aという。)を有してなる。
【0021】
第一の固定接点用バスバー12は、電線Wを介して後述する第二の雄型端子63に接続され、電気的に接続されることなく非導通となる。
第二の固定接点用バスバー13は、電線Wを介して第一のバルブ電極接続用バスバー20aに接続されるようになっている。
第三の固定接点用バスバー14は、電線Wを介して後述する第三の雄型端子64に接続され、第三の雄型端子64を介して接地されるようになっている。
また、各固定接点用バスバー11は、圧接端子11aを介して電線Wに接続され、固定用突出刃11bを介してハウジング50の底壁40aに固定されるようになっている。
【0022】
対をなす第一のバルブ電極接続用バスバー20aおよび第二のバルブ電極接続用バスバー20bは、図7および図8に示すように、設置間隔を調整することによって、舟形バルブ110、あるいはウエッジバルブ120の両電極113,123に電気的に接続されるものである。
これら第一のバルブ電極接続用バスバー20aと、第二のバルブ電極接続用バスバー20bとは後述する舟形バルブ用接続部21の舟形バルブ110の電極113が当接される面22bを向かい合わせて対称となるように形成されている。
【0023】
ここで第二のバルブ電極接続用バスバー20bを用いて、バルブ電極接続用バスバー20についてより詳細に説明する。なお、第一のバルブ電極接続用バスバー20aは、第二のバルブ電極接続用バスバー20bと略同様な構成であるため説明を省略する。
第二のバルブ電極用バスバー20bは、図9−図11に示すように、舟形バルブ110の端部110aに形成された電極113に当接される船形バルブ用接続部21と、ウエッジバルブ120の扁平部122に形成された電極123に当接されるウエッジバルブ用接続部22とを有してなる。
船形バルブ用接続部21は、外形長方形状の板状をなしている。
【0024】
ウエッジバルブ用接続部22は、扁平部122が挟待されるとともにウエッジバルブ120の電極123に当接されるように、かつ船形バルブ110の端部110aが間に挿入可能に舟形バルブ用接続部21の長手方向の一端21aの両縁21aaが折り曲げられることによって形成されてなる。
このウエッジバルブ用接続部22は、舟形バルブ110あるいはウエッジバルブ120の挿入側の端部22aが自由端にとされ、対向する面22bの間隔が変化される一対の片持弾性片22cを有してなり、一対の片持弾性片22cの少なくとも一方がウエッジバルブ120の電極123に当接されるようになっている。
【0025】
また、バルブ電極接続用バスバー20は、船形バルブ用接続部21の長手方向の他端21bが延在され、電気配線に接続される接続部23と、取り付け先となるハウジング40に固定部される部分となる固定部24とが設けられてなる延在部25を有してなる。この延在部25は、ハウジング50の底面に沿って外部に露出され、船形バルブ用接続部21およびウエッジバルブ用接続部22がハウジング50内部に収容されるように、船形バルブ用接続部21の端部21bからL字状に屈曲されて延在された部分である。
接続部23は、電線Wが接続される圧接端子23aであり、固定部24は、後述する固定用孔48に挿通される固定用突出刃24aによって構成される。
【0026】
このような第一のバルブ電極接続用バスバー20aおよび第二のバルブ電極接続用バスバー20bによって、舟形バルブ110の両電極113が接続される場合、図7に示すように、舟形バルブ110の両端部110aに設けられた各電極113が各舟形バルブ用接続部21に当接されるようになっている。また、ウエッジバルブ用接続部22が、舟形バルブ110の円錐状端部112を挟みこむようになっている。より具体的には、舟形バルブ110の端部110aの厚み、あるいはウエッジバルブ120の扁平部122の厚みに応じて一対の片持弾性片22cの間隔が変化されるようになっている。
なお、舟形バルブ110の端部110aは円錐状をなすので、すなわち、先端に向けて厚みが減少するように形成されているので、一対の片持弾性片22cによって扁平部122が挟持されるだけでなく、舟形バルブ110の端部110aが挟持されやすいようになっている。
このため、ウエッジバルブ用接続部22は、舟形バルブ110を組み付ける際のガイドとして機能するようになっている。
【0027】
一方、第一のバルブ電極接続用バスバー20aおよび第二のバルブ電極接続用バスバー20bによって、ウエッジバルブ120の両電極123が接続される場合、図8に示すように、扁平部122を挟待するように設けられたウエッジバルブ用接続部22がウエッジバルブ120の両電極123に当接されるようになっている。
また、一対のバルブ電極接続用バスバー20が配置されることによって、舟形バルブ用接続部21の対向する面22bの間に扁平部122が配置されるので、一対の舟形バルブ用接続部21が、ウエッジバルブ120を組み付ける際のガイドとして機能するようになっている。
【0028】
スイッチ機能部30は、図1に示すように、スイッチノブ31および可動コンタクト部35を有してなる。
スイッチノブ31は、左右方向にスライドさせるスイッチ操作を行うための操作部であり、略角柱状の柱状基部32と、カバー部33とを有してなる。
柱状基部32は、上部がレンズ部50のスイッチ開口部51から外部に露出され、操作者が摘まんで操作する摘まみ操作部32bとして機能される。また、柱状基部32の下部が可動基部保持部32aとして後述する可動基部36を保持するようになっている。この可動基部保持部32aは、後述する可動基部36の上部形状に対応して開口が外形矩形状に形成された凹部であり、後述する可動基部36の上部が嵌合されるようになっている。
【0029】
カバー部33は、スイッチ開口部51を塞ぐカバーとして機能するものである。このカバー部33は、柱状基部32の側部外周に沿って設けられ、スイッチノブ31のスライド方向を長手方向とするように外形矩形状に形成されてなるカバーである。このようなカバー部33によって、スイッチノブ31がスライドされた場合でも、スイッチ開口部51の開口が塞がれた状態とすることができるようになっている。
【0030】
可動コンタクト部35は、上部がスイッチノブ31の可動基部保持部32aに嵌合され、スイッチノブ31がスライドされることによって、スイッチノブ31とともにスライドされる可動基部36と、可動基部36の後述する収容部36bに収容され、スライドされることによって二つの固定接点11cを接続させる可動接点37とを有してなる。
【0031】
可動基部36は、板状のスライドガイド部36aと、可動基部36の下部に設けられた箱状の収容部36bを有してなる。
スライドガイド部36aは、両面から棒状に突出されたガイド棒36aaを有し、このガイド棒36aaがハウジング40の後述するガイド壁部42に形成された後述するガイド開口部42に挿通されることよってスライド方向での移動が規制されるようになっている。
【0032】
収容部36b内には、後方から前方に向けて可動接点37、バネ38、位置決めボール39が配置されている。可動接点37は、収容部36bの後方に露出され、位置決めボール39は可動接点37との間にバネ38が配置されて収容部36bの前方に一部が露出されるように収容部36b内で保持されているようになっている。
このような可動接点37、バネ38、位置決めボール39によって、可動接点37がバネ38によって各固定接点11cに付勢され、位置決めボール39が、後述するガイド壁部42に形成された位置決め凹部45に嵌ることによって可動接点37の位置決めがされるようになっている。
【0033】
次に、ハウジング40について説明する。
ハウジング40は、絶縁性の材料からなる容器であり内部に形成されたハウジング収容部41に、舟形バルブ110あるいはウエッジバルブ120、および機能部10が収容されるようになっている。
より具体的には、ハウジング40は、矩形状の底壁40aと、底壁40aの縁に沿って立設された周側壁40bからなり、上部開口部40cが形成された箱型形状をなしている。
【0034】
また、ハウジング収容部41には、図4に示すように、内部を仕切るように一対のガイド壁部42が設けられている。この一対のガイド壁部42は、間にスイッチ機能部30が配置できるように間隔を空けて向かい合って設けられ、スイッチ機能部30のスライド方向への移動をガイドする機能を有するとともに、位置決め機能を有するようになっている。すなわち、一対のガイド壁部42の各ガイド壁部42には、互いに向かい合う位置にガイド棒36aaのスライド方向での移動を規制するガイド開口部43が形成されている。
【0035】
また、後側のガイド壁部42には、各固定接点11cが可動接点37と接触されるように可動接点37側に各固定接点11cを露出させる接点開口部44が各固定接点11cに対応して3箇所に形成されている。
また、前側のガイド壁部42には、可動接点37が二つの固定接点を接続させる接続位置での位置決め機能を有する位置決め凹部45が形成されている。
また、ハウジング40の底壁40aには、一対のバルブ電極接続用バスバー20の各圧接端子22aがハウジング40の外部に露出されるために、2箇所に形成されたバルブ接続用開口部46a,46bと、三つの固定接点用バスバー11の各圧接端子11aがハウジング40の外部に露出されるための固定接点用開口部47と、各バルブ電極接続用バスバー20および各固定接点用バスバー11が各固定用突出刃11b,22bを挿通させて底壁40aに固定されるための固定用孔48が形成されている。
【0036】
次に、レンズ50について説明する。
レンズ50は、外形矩形状の光透過性の板状部材からなり、ハウジング40の上部開口部40cを覆うように形成さてなる。このレンズ50は、ハウジング40の上部に取り付けられることによって、ハウジング収容部41に収容された舟形バルブ110あるいはウエッジバルブ120および機能部10を保護するとともに、舟形バルブ110あるいはウエッジバルブ120から発せられるは光をハウジング40の外部に出射させるものである。
また、レンズ50には、摘まみ操作部32bが挿通されるスイッチ開口部51が形成されている。
【0037】
次に、コネクタ部60について説明する。
コネクタ部60は、機能部10が外部との電気的接続を可能とするためのコネクタとして機能するものである。このコネクタ部60は、3つの雄端子61(以下、第一の雄端子62、第二の雄端子63、第三の雄端子64という。)と、各雄端子61が保持固定される角筒状のボックス部65とを有してなる。
【0038】
各雄型端子61は、不図示の雌型端子を介して外部との導通を可能とする棒状端子部61aと、電線Wが接続される圧接端子部61bとを有してなる。
第一の雄端子62は、棒状端子部61aを介して外部電源に接続され、電線Wを介して第二のバルブ電極接続用バスバー20bに接続されている。
第二の雄端子63は、棒状端子部61aを介して電気的導通が遮断され、電線Wを介して第一の固定接点用バスバー12に接続されている。
第三の雄端子64は、棒状端子部61aを介して接地され、電線Wを介して第三の固定接点用バスバー14に接続されている。
【0039】
このような照明ユニット100では、図12に示すような、スイッチング回路が形成されている。このため、図13に示すように、操作者によって、摘まみ操作部32bがスライド操作されることによって、照明が点灯状態、あるいは消灯状態に切替えられる。より具体的には、可動接点37が、第一の固定接点12aと、第二の固定接点13aとを接続することによって、照明が消灯状態となり、可動接点37が第二の固定接点12aと、第三の固定接点14aとを接続することによって、照明が点灯状態となる。
【0040】
本発明の実施の形態にかかるバルブ電極接続用バスバー20は、船形バルブ用接続部21が、外形長方形状の板状をなし、ウエッジバルブ用接続部22が、扁平部122が挟待されるとともにウエッジバルブ120の電極123に当接されるように、かつ舟形バルブ110の端部110aが間に挿入可能に舟形バルブ用接続部21の長手方向の一端21aの両縁21aaが折り曲げられることによって形成され、バルブ電極接続用バスバー20が、船形バルブ用接続部21の長手方向の他端21bが延在され、電気配線に接続される接続部23と、ハウジング40に固定される部分となる固定部24とが設けられてなる延在部25を有してなるので、舟形バルブ用接続部21とウエッジバルブ用接続部22と近傍に設けたとしても、舟形バルブ110およびウエッジバルブ120の両方に接続させることができるので、舟形バルブ110およびウエッジバルブ120の両方に適応可能であり、かつコンパクトな構成にすることができる。
【0041】
また、本発明の実施の形態にかかるバルブ電極接続用バスバー20は、ウエッジバルブ用接続部22が、対向する面22bの間隔が舟形バルブ110の端部110aの厚み、およびウエッジバルブ120の扁平部122の厚みに応じて変化され、舟形バルブ110の端部110aを挟持するようになっているので、舟形バルブ110の組み付けの際、ウエッジバルブ用接続部22がガイドとして機能されるので、舟形バルブ110を容易に組み付けることができる。
【0042】
また、本発明の実施の形態にかかるバルブ電極接続用バスバー20は、対向する面22bが、舟形バルブ110あるいはウエッジバルブ120の挿入側の端部22bが自由端にされてなる一対の片持弾性片22cの対向する面であるので、対向する面22bの間隔が舟形バルブ110の端部110aの厚み、およびウエッジバルブ120の扁平部122の厚みに応じて変化されやすいようになっている。このため、ウエッジバルブ用接続部22を確実にウエッジバルブ120の電極123に当接させることができる。
【0043】
また、本発明の実施の形態にかかるバルブ電極接続用バスバー20は、対で用いられ、舟形バルブ110、あるいはウエッジバルブ120の両電極113,123に接続されるように配置されるので、対の間隔を調整することによって、バルブの変更が容易に行える。
しかも、ウエッジバルブ120の組み付けの際、舟形バルブ用接続部21の対向する面22bの間に扁平部122が配置され、一対の舟形バルブ用接続部21が、ウエッジバルブ120を組み付ける際のガイドとして機能するようになっているので、ウエッジバルブ120の組み付が容易になる。
【0044】
(変形例1)
次に、図14を用いて本発明の実施の形態にかかるバルブ電極接続用バスバー20の変形例1について説明する。図14は、変形例1のバルブ電極接続用バスバー70の側面図である。
この変形例1のバルブ電極接続用バスバー70は、舟形バルブ用接続部21と延在部25とが、L字状に屈曲されることなく直線状に形成されてなる点で実施の形態のバルブ電極接続用バスバー20と異なる。
なお、その他の構成は実施の形態と同様であり、実施の形態と同一構成部分には同一符号を付している。
【0045】
バルブ電極接続用バスバー70は、例えば、ガイド壁部42に形成された固定用孔48に固定用突出刃24a挿通されることによってハウジング40に固定されるようになっている。
この変形例1のバルブ電極接続用バスバー70は、実施の形態のバルブ電極接続用バスバー20と同様な効果を奏することができる。
【0046】
(変形例2)
次に、図15を用いて本発明の実施の形態にかかるバルブ電極接続用バスバー20の変形例2について説明する。図15は、変形例2のバルブ電極接続用バスバー80の側面図である。
この変形例2のバルブ電極接続用バスバー80は、ウエッジバルブ用接続部81が、舟形バルブ110あるいはウエッジバルブ120の挿入側の端部22aが自由端にとされていない点で実施の形態のバルブ電極接続用バスバー20と異なる。
【0047】
このウエッジバルブ用接続部81は、扁平部122が挟待されるとともにウエッジバルブ120の電極123に当接されるように、かつ船形バルブ110の端部110aが間に挿入可能に舟形バルブ用接続部21の長手方向の一端21aの両縁21aaが折り曲げられることによって形成されてなるので、実施の形態のバルブ電極接続用バスバー20と同様に、舟形バルブ用接続片部21aとウエッジバルブ用接続部21bと近傍に設けたとしても、舟形バルブ110およびウエッジバルブ120の両方に接続させることができるので、舟形バルブ110およびウエッジバルブ120の両方に適応可能であり、かつコンパクトな構成にすることができる。
【0048】
なお、本発明の実施の形態では、一対のバルブ電極接続用バスバー20,70,80を用いて、舟形バルブ110あるいはウエッジバルブ120の両電極113,123に各バルブ電極接続用バスバー20,70,80が接続されるものを例示したが、これに限らない。すなわち、バルブ電極接続用バスバー20,70,80が、舟形バルブ110あるいはウエッジバルブ120の一方の電極113,123に接続されるようにしてもよい。
【0049】
また、本発明の実施の形態では、バルブ電極接続用バスバー20,70,80が圧接端子22aを有してなり、バルブ電極接続用バスバー20,70が圧接端子23aに接続された電線Wを介して他との電気的な接続を可能とするものを例示したが、これに限らない。すなわち、バルブ電極接続用バスバー20,70,80が電気配線との接続が可能であればばよい。
【0050】
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
【符号の説明】
【0051】
10 機能部
11 固定接点用バスバー
11a 圧接端子
11b 固定用突出刃
11c 固定接点
12 第一の固定接点用バスバー
12a 第一の固定接点
13 第二の固定接点用バスバー
13a 第二の固定接点
14 第三の固定接点用バスバー
14a 第三の固定接点
20、70、80 バルブ電極接続用バスバー
20a 第一のバルブ電極接続用バスバー
20b 第二のバルブ電極接続用バスバー
21 舟形バルブ用接続部
21a、21b 端
21aa 縁
22 ウエッジバルブ用接続部
22a 端部
22b 対向する面
22c 片持弾性片
23 接続部
23a 圧接端子
24 固定部
24a 固定用圧接刃
25 延在部
30 スイッチ機能部
31 スイッチノブ
32 柱状基部
32a 可動基部保持部
32b 摘まみ操作部
33 カバー部
35 可動コンタクト部
36 可動基部
36a スライドガイド部
36aa ガイド棒
36b 収容部
37 可動接点
38 バネ
39 位置決めボール
40 ハウジング
40a 底壁
40b 周側壁
40c 上部開口部
41 ハウジング収容部
42 ガイド壁部
43 ガイド開口部
44 接点開口部
45 位置決め凹部
46a、46b バルブ接続用開口部
47 固定接点用開口部
48 固定用孔
50 レンズ
51 スイッチ開口部
60 コネクタ部
61 雄端子
61a 棒状端子部
61b 圧接端子部
62 第一の雄端子
63 第二の雄端子
64 第三の雄端子
65 ボックス部
100 照明ユニット
110 舟形バルブ
110a 端部
111 発光部
112 円錐状端部
113 電極
120 ウエッジバルブ
121 発光部
122 扁平部
123 電極
W 電線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
舟形バルブの端部に形成された電極に当接される船形バルブ用接続部と、ウエッジバルブの扁平部に形成された電極に当接されるウエッジバルブ用接続部とを有してなるバルブ電極接続用バスバーにおいて、
前記船形バルブ用接続部は、
外形長方形状の板状をなし、
前記ウエッジバルブ用接続部は、
前記扁平部が挟待されるとともに前記ウエッジバルブの電極に当接されるように、かつ前記端部が間に挿入可能に前記舟形バルブ用接続部の長手方向の一端の両縁が折り曲げられることによって形成され、
当該バルブ電極接続用バスバーは、
前記船形バルブ用接続部の長手方向の他端が延在され、電気配線に接続される接続部と、取り付け先に固定される部分となる固定部とが設けられてなる延在部
を有してなることを特徴とするバルブ電極接続用バスバー。
【請求項2】
前記ウエッジバルブ用接続部は、
対向する面の間隔が前記端部の厚み、および前記扁平部の厚みに応じて変化され、前記端部を挟持するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のバルブ電極接続用バスバー。
【請求項3】
前記対向する面が、
前記舟形バルブあるいは前記ウエッジバルブの挿入側の端部が自由端にされてなる一対の片持弾性片の対向する面であることを特徴とする請求項2に記載のバルブ電極接続用バスバー。
【請求項4】
当該バルブ電極接続用バスバーは、
対で用いられ、前記舟形バルブ、あるいはウエッジバルブの両電極に接続されるように配置されることを特徴とする請求項1、2または3に記載のバルブ電極接続用バスバー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−38041(P2013−38041A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−175615(P2011−175615)
【出願日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】