パネルの平積み用コーナ支持台
【課題】成形が容易で、未使用時には保管場所もとらず、しかも、廃棄が容易なパネルの平積み用コーナ支持台を提供する。
【解決手段】太陽電池パネルなどの矩形パネルの角隅に応じた角度に二つに折り曲げた状態で上下に積み上げ可能な側枠と、この折り曲げた側枠の内角側に水平に取り付けられて前記パネルの角隅を載置する略二等辺三角形状の受け板とを別体に備え、前記側枠は、下縁に凹部と、上縁には上段に積み上げられる側枠の前記凹部に係合する凸部とを、折り曲げ線を軸として左右対称に形成してなり、受け板は、等辺となる一対の斜辺それぞれに前記折り曲げた側枠の上縁に取り付けられる耳片を一対有し、この耳片に前記凸部の挿通孔を形成してなる。受け板は、頂角側または底辺側に下方に90度折り曲げる垂れ片を形成してなることが好ましい。
【解決手段】太陽電池パネルなどの矩形パネルの角隅に応じた角度に二つに折り曲げた状態で上下に積み上げ可能な側枠と、この折り曲げた側枠の内角側に水平に取り付けられて前記パネルの角隅を載置する略二等辺三角形状の受け板とを別体に備え、前記側枠は、下縁に凹部と、上縁には上段に積み上げられる側枠の前記凹部に係合する凸部とを、折り曲げ線を軸として左右対称に形成してなり、受け板は、等辺となる一対の斜辺それぞれに前記折り曲げた側枠の上縁に取り付けられる耳片を一対有し、この耳片に前記凸部の挿通孔を形成してなる。受け板は、頂角側または底辺側に下方に90度折り曲げる垂れ片を形成してなることが好ましい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、太陽電池パネルに代表される矩形パネルを複数枚、水平に積み上げる際、該パネル同士を非接触の状態で角隅を支持するコーナ支持台に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パネルを工場から出荷したり保管したりする際、そのパネルが太陽電池パネルやガラス板等の割れ物である場合は破損を防止するために、複数枚のパネル同士を非接触の状態で平積みすることができるコーナ支持台が特許文献1によって知られている。このコーナ支持台は、平面視直角二等辺三角形の三角柱状に成形され、底辺側の側面にはパネルの角隅を水平に差し込むスリットが設けられ、上面には凸部を形成すると共に、底面には前記凸部が係合する凹部を設けたものである。
【0003】
このコーナ支持台によれば、予めパネルの四隅に装着しておき、装着済みのパネルを前記凸部および凹部を係合させながら上下に積み重ねていくことで、パネル同士を非接触の状態で平積みすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】独国特許出願公開第102008012774号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来のコーナ支持台は、プラスチックによる一体成形品であるところ、パネルの角隅を差し込むスリットと凹凸部は成形方向が交差する関係にあるため、金型や成形装置が複雑となり、金型費用を含めた製品コストが割高となることがある。また、未使用時に保管に場所をとる。
【0006】
本発明は上述した課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、成形が容易で、未使用時には保管場所もとらないパネルの平積み用コーナ支持台を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するために本発明では、太陽電池パネルがガラスパネルなどの矩形パネルを対象として、当該パネルの角隅に応じた角度に二つに折り曲げた状態で上下に積み上げ可能な側枠と、この折り曲げた側枠の内角側に水平に取り付けられて前記パネルの角隅を載置する受け板とを別体に備える。そして、前記側枠は、側枠は、下縁に凹部と、上縁には上段に積み上げられる側枠の前記凹部に係合する凸部とを形成してなると共に、受け板は、前記折り曲げた側枠の内角形状に沿った一対の斜辺それぞれに当該側枠の上縁に取り付けられる耳片を有し、この耳片それぞれに前記凸部の挿通孔を形成するという手段を用いた。この手段において、側枠は上下同士、凸部と凹部が係合して、複数積み上げることができる。また、受け板はその上面にパネルの角隅を載せるもので、側枠がスペーサとなって、複数のパネルを上下非接触の状態で平積みすることができる。
【0008】
また、本発明では、さらに、ベース板と、このベース板に側枠と同一角度に折り曲げられた状態で固定される最下段枠とを別体に備え、前記最下段枠は上縁の形状を側枠と同一とすると共に、下縁に差し込み凸部を形成してなり、前記ベース板は前記差し込み凸部の差し込み凹部を形成するという手段を用いる。この手段によれば、ベース板と最下段枠によって一段目に安定したコーナ支持台が構築され、その上段に側枠を安定して積み上げることができる。
【0009】
また、本発明では、別の安定化手段として、少なくとも側枠二段分の高さを有して、前記側枠の両端部を上下方向に挿通する断面コ字状のガイドレールを備えることもある。この手段によれば、ベース板および最下段枠によらずとも、側枠を安定させることができ、また側枠二段分の高さを有するので、上下の側枠を連結する機能も有する。
【0010】
なお、受け板は、平面視で三角形状または台形状を呈して、その頂角側または底辺側に下方に90度折り曲げる垂れ片を形成することが好ましい。パネルの受け面が荷重によってしなることを防止できるからである。特に、頂角側に垂れ片を設ける場合、その先端でパネルを押さえ込むようにすれば、輸送時の振動でパネルが跳ね上がることを防止することができる。一方、底辺側に垂れ片を設ける場合、その両端を側枠端縁に取り付けるようにすれば、受け板を側枠に強固に取り付けることができ、同時に、側枠の保形性を向上させることができる。
【0011】
また、側枠について、外板の下縁に左右の内板を折り重ね自在に連設した二枚構造とすることで耐荷重を高めることができ、しかも、外板を矩形パネルの角隅に応じた角度に二つに折り曲げたときに、前記左右の内板の一方端縁が他方の端縁に突き当たるように形成することで、ねじれにも強い支持台とすることができる。
【0012】
上記二枚構造の場合は特に、内板に受け板の挿通孔に挿通する凸部を形成すると共に、外板の上縁には内側に水平に折り曲げられて前記凸部を挿通する開き止め片を形成することで、外板に折り重ねた内板の開き戻りを防止することができる。
【0013】
なお、少なくとも側枠と受け板は、紙製またはプラスチック製の段ボールを素材とすることで、成形や組立が容易となる。
【発明の効果】
【0014】
本発明のコーナ支持台によれば、側枠と受け板が別部材であるため、平面上で凸部や凹部の成形が可能となり、従来のコーナ支持台に比べて、金型費用を含めた製造コストを低く抑えることができる。また、各部材を分解して、元の平板状に展開できるため、保管の際にも嵩張らない。
【0015】
また、側枠や受け板を紙製段ボールで成形すれば、廃棄も非常に容易である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】第一実施形態のコーナ支持台の分解斜視図
【図2】同、組立工程図
【図3】組立完了後のコーナ支持台の側面図
【図4】第二実施形態のコーナ支持台の展開平面図
【図5】同、側枠の組立工程図
【図6】同、受け板およびガイドレールの組立工程図
【図7】第三実施形態における側枠の展開正面図
【図8】同、側枠の組立工程図
【図9】同、受け板の展開平面図
【図10】同、側枠と受け板の組立工程図
【図11】同、最下段枠の組立工程図
【図12】同、コーナ支持台全体の組立工程図
【図13】同、受け板を組み付けた側枠の側面図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の好ましい実施の形態を添付した図面に従って説明する。図1は本発明の第一実施形態に係るコーナ支持台の分解斜視図、図2は組立工程図であり、図中、1は土台となるベース板、2は一段目の最下段枠、3は受け板、4は二段目以上の側枠である。各部材1〜4は全てプラスチック製段ボールまたは紙製段ボール、その他の緩衝性を有する板材からなる。また、矩形パネルに適用する場合、各部材1〜4は4つで一組となる。ただし、ベース板1および最下段枠2は一段目のみの一組が用意され、受け板3および側枠4は積み上げるパネルの枚数に応じた複数組が用意される。
【0018】
ベース板1は、緩衝性板材を略直角二等辺三角形に切断すると共に、斜辺1aに沿って最下段枠2を支持する差し込み凹部1bを左右対称に打ち抜いてなる。
【0019】
最下段枠2は、中央の折り線2aによって90度に二つに折り曲げた状態で前記ベース板1に固定されるもので、その下縁には前記ベース板1の差し込み凹部1bに密に差し込まれる凸部2bを前記折り曲げ線2aを中心線として左右対称に設けている。最下段枠2は、紙製段ボールであれば、容易に折り曲げられるが、プラスチック製段ボールの場合は、折り曲げたときに外側となる方の表層に切り込みを入れ、内側の表層のみを折り曲げることもある。
【0020】
また、最下段枠2の上縁には前記受け板3を介して後述する側枠4の下縁が凹凸係合する凸部2cをやはり前記折り曲げ線2aを中心線として左右対称に設けている。そして、この実施形態では、左右それぞれで上縁凸部2cを一対設けており、当該凸部2c間に形成される凹部2dも側枠4の凹凸係合部としている。なお、上縁凸部2cの長さは受け板3の厚みよりも大きく、目安としては受け板の厚みの2倍長である。
【0021】
受け板3は、パネルの角隅が載置可能な面積を有して、二等辺直角三角形状に裁断した本体部3aの斜辺側に、前記最下段枠2の上縁凸部2cを上方に挿通する挿通孔3bを打ち抜いた耳片3cを左右対称に設けている。また、本体部3aの頂角側には、下方に90度折り曲げられる垂れ片3dを設けている。
【0022】
側枠4は、中央の折り線4aによって90度に二つに折り曲げ可能であり、最下段枠2に受け板3を取り付けると共に、この受け板3にパネルPを載置した後、当該最下段枠2の上縁に下縁を凹凸係合させて積み上げるものである。即ち、その下縁には前記最下段枠2の上縁凸部2cと係合する凹部4bを左右それぞれで一対設けている。また、当該凹部4bの間は前記受け板3の挿通孔3bを下方に挿通して、前記最下段枠2の上縁凹部2dと係合する凸部4cとしている。
【0023】
一方、この側枠4の上縁の形状は、上記最下段枠2の上縁形状と同一である。即ち、左右それぞれで一対の凸部4dと、その間に形成される凹部4eとからなる。したがって、二段目以上は、受け板3を介して側枠4同士を上下縁で凹凸係合させながら構築することができる。
【0024】
なお、側枠4の下縁形状について、この実施形態では、凸部4cの両側に凹部4bを介して形成される凸段部4fは、その下端(先端)が前記凸部4cよりも受け板3の厚み分だけ上方に位置している。
【0025】
したがって、上記構成の部材からなるコーナ支持台を積み上げると、図3に示すように、最下段枠2と側枠4、および側枠4同士は互いに凹凸係合して位置決めがなされると同時に、受け板3も挿通孔3bに上下から挿通する上縁凸部2c・凸部4dおよび下縁凸部4cによって位置決めがなされる。また、側枠4の下縁に形成された凸段部4fが受け板3の上面を押さえ込むため、受け板3の浮き上がりも防止される。
【0026】
そして、二段目以降、側枠4、受け板3、パネルPの順で組み上げていくことで、複数枚のパネルPを上下非接触の状態で平積みすることができる。このとき、受け板3の耳片3c・3cの内側、即ち本体部3aにパネルPの荷重が作用することで、受け板3が凹面状にしなろうとするが、本体部3aの頂角側の垂れ片3dを下側に90度折り曲げているため、受け板3が比較的薄いものであっても、受け板3の耐荷重が向上して、しなりが抑制され、パネルPをより確実に水平支持することができる。また、当該垂れ片3dの先端でパネルPの角隅を抑えるため、輸送時に振動が生じた場合でもパネルPの跳ね上がりを防止することができる。
【0027】
また、側枠4や最下段枠2も、厚みが大きいほうが、当然、振動に強く、座屈しにくいのであるが、本発明では高さよりも長さが十分に大きい長尺の段ボールシートを中央で二つ折りにするため、厚みを抑えながら高い耐荷重を確保することが可能である。
【0028】
ところで、上記実施形態の場合、パネルを二段以上平積みするには、4つの部材が必要となる。つまり、二段目以上は側枠4と受け板3のみで構成できるが、最下段の土台としてベース板1と最下段枠2が必要となる。
【0029】
そこで、より部品数を少なくした第二実施形態を説明すると、この第二実施形態では、図4に示すように、側枠5と、この側枠5に組み付けられる受け板6と、積み上げた側枠5同士を固定するガイドレールの3点からなる。
【0030】
この実施形態における側枠5は、中央の折り線5aによって左右を90度に折り曲げられる内板5bを基板として、この内板5bと重なるように折り込まれる左右一対の外板5cを折り込み線5dを介して連設してなる。内板5bと各外板5cの厚みは同一であり、それぞれの端縁には折り重ねたときに合致するように2個一対の凹部5eを折り線5aを軸として左右対称に設けると同時に、凹部5eの間に凸部5fを形成している。また、折り込み線5dを軸とする前記凹部5eの上下対称位置には、外板5cを折り込んだとき当該外板5cから切り離される一方、内板5bの下縁から突出する凸部5gを設けている。よって、折り込み線5dから外板5cを上方に折り曲げたとき、この凸部5gは側枠5の下縁から下方に突出することになる。さらに、外板5bの端部には切欠5hを形成すると共に、内板5bの両端は外板5cよりも左右に長く突出していて、当該両端部には外板5cを折り重ねたときに前記切欠5hと連通する位置に通し孔5iを形成している。
【0031】
受け板6は、二等辺直角三角形の頂角をカットした等脚台形状に裁断した本体部6aの斜辺側それぞれに、側枠5の凸部5fが挿通する挿通孔6bを打ち抜いた耳片6cを設けている。また、本体部6aの底辺側には、両端に前記内板5bの通し孔5iを挿通して、その端部が前記外板5の切欠5hに掛止する掛止部6dを有する垂れ片6eを設けている。垂れ片6eは側枠5の組付時に本体部6aの下方に90度折り曲げられる。
【0032】
ガイドレール7は、側枠5の内板5bの両端縁を挟み込んで、上下に積み重ねた側枠5同士を連結する一定長を有する断面コ字状のレール状部材である。
【0033】
なお、各部材は、上記第一実施形態と同様に、段ボールなどの緩衝用板材からなり、プラスチック製段ボールに対する折り線の形成に際しては、一方の表層のみを切断することで、他方の表層を折り曲げることができる。
【0034】
上記構成の第二実施形態によれば、側枠5は、図5に示すように、まず折り込み線5dから外板5cを上方に折返して内板5bと重ね合わせた後、内板5bを折り線5aによって90度折り曲げることにより組み立てる。次に、受け板6については、図6に示すように、垂れ片6eを折り曲げた後、耳片6cの挿通孔6bに側枠5の凸部5fを挿通すると共に、垂れ片6eの掛止部6dを内板5bの通し孔5iを介して外板5cの切欠5hに掛止することで、受け板6を側枠5に組み付けることができる。
【0035】
最後に、側枠5の内板5bの両端部にガイドレール7を上下方向に装着することで、一段構成のコーナ支持台が完成する。このとき、ガイドレール7は、その下端位置を最下段の側枠5の凸部5gと合わせておくことで、側枠5を安定させることができる。また、ガイドレール7をガイド枠として上方から別の側枠5を正確に積み重ねやすい。
【0036】
以降、パネルと共に、側枠5と受け板6を組み合わせたユニット部材を順次積み重ねていけば、下段の側枠5の内板5bの凹部5eに上段の側枠5の凸部5gが凹凸係合して、多段のコーナ支持台が構築でき、複数枚のパネルを非接触の状態で平積みすることができるのは第一実施形態と同じである。また、この積み重ねの際、下段の受け板6の耳片6cが上段側枠5の凸部5gによって押さえ込まれるため、受け板6の本体部6aの浮き上がりも防止される。さらに、各部材は分解可能で、しかも、展開可能であるため、未使用時には嵩張らずに保管することができる。
【0037】
そして、第一実施形態と比べたときの第二実施形態の利点は、ガイドレール7によって、部品点数を少なくしても、安定的な積載性が得られることにある。また、側枠5が内板と外板の二枚構成であるから、第一実施形態よりも耐荷重が大きい。さらに、受け板6の掛止部6dによって側枠5の開き止め効果が高く、構造強度が高い。さらにまた、受け板6の底辺側に垂れ片6eを設けるため、これよりも幅狭となる頂角側に設けるよりも、受け板6のしなりを確実に防止できる。
【0038】
これに対して、側枠の組み立てや、受け板の組み付けについては、第一実施形態が有利である。
【0039】
以上のことから、通常は第一実施形態の構成を採用し、これよりもパネルの一枚あたりの重量が大きいとか、積み重ね段数を多くしたいなど、相当の耐荷重が要求される場合は第二実施形態の構成を採用することができる。
【0040】
続いて、本発明の第三の実施形態を図7〜図12に従って説明する。図7は側枠10の展開正面図であり、裁断線および打ち抜き線は実線、折り曲げ線は点線で示している。この図7において、11は横長の外板、12は外板11の下縁に連設した左右一対の内板であり、外板11と内板12を折り重ねて二枚構造の側枠とすることは第二実施形態と同じである。ただし、この実施形態では、中央の折り線13によって90度に二つ折りに折り曲げられる外板11を基板として、その下方に左右一対の内板12・12を折り込み線14・14を介して連設しており、側枠の組み立て工程を示した図8に示すように、内板12・12を外板11の内側に折り重ねる点では第二実施形態と逆である。
【0041】
この第三実施形態も複数の側枠10を上下縁の凹凸係合により上下に複数積み上げる構成としているが、当該第三実施形態の場合、前記凹凸係合は主として内板12によって行うようにしている。即ち、内板12それぞれの下縁には凹部12aを形成すると共に、上縁には当該凹部12aに係合する凸部12bを形成している。なお、これら凹凸部12a・12bは、内板12を折り込み線14に沿って上方に折り曲げ、外板11に重ねることで、図8に示すように、上下逆となる。このように、側枠10を積み上げるにあたっては、凹部12aは側枠10の上縁形状、凸部12bは側枠10の下縁形状を構成する。
【0042】
一方、外板11と内板12を折り重ねて二枚構造の側枠10を構成するにあたって、この第三実施形態では、折り重ねた内板11が不用意に開かないように、次のような手段を採用する。即ち、内板12の凹部12aの両側には小凸部12c・12cを形成すると共に、この小凸部12c・12cに対応する構成として、外板11の上縁には開き止め片11a・11aを左右一対に形成している。この開き止め片11aは、小凸部12c・12cが密に挿通する挿通孔11b・11bを打ち抜いてなり、その両脇の脚部11cを折り線11dに沿って内側に折り曲げるように形成したものである。この開き止め片11aと小凸部12cの組合せでは、図8に示すように、上方に折り曲げた内板12の小凸部12c・12cを開き止め片11bの挿通孔11b・11bに密に挿通することによって、内板12が開き戻ることを抑制し、内板12を外板11に折り重ねた状態に保持することができる。また、この開き止め片11bは、水平に折り曲げることで、後述する受け板20を支持する受け部としても機能する。
【0043】
なお、小凸部12c・12cは、その間の凹部12aを凸部12bの係合凹部としている。このため、開き止め11aには、水平に折り曲げたとき、脚部11c・11c間に凹部12aと連通可能な通孔11eを形成している。したがって、この通孔11eを通じて、上段の側枠10の下縁凸部12bを下段側枠10の凹部12aに差し込むことができる。
【0044】
また、小凸部12c・12cは、挿通孔11b・11bを挿通して、先端が挿通孔11bから突出する長さとしており、この小凸部12c・12cの突出先端を後述する受け板20の取付部として使用する。
【0045】
さらに、この第三実施形態の場合、外板11を折り線13に沿って90度に二つ折りするが、このとき左右の内板12・12は端縁を突き合わせるように構成している。即ち、内板12・12の両端縁のうち、内側(折り線13側)端縁それぞれは、互いに長さと形状を異にしており、外板11を90度に折り曲げたときに、一方の内板12(図7では左側の内板)については、図8に示すように、当該外板11の表面に突き当たる長さとする一方、他方の内板12(図7では右側の内板)については、反対側の内板12の表面に突き当たる長さとしている。そして、前記一方の内板12の端縁には凹部12dを形成し、前記他方の内板12の端縁には前記凹部12dに係合する凸部12eを形成している。この構成によって、外板11の内角が鋭角になるような過度な折り曲げを規制することができる。また、左右の内板12・12が端縁を突き合わせた状態となるので、外板11にねじれが作用しても、突き合わせ部によって外板11のねじれが規制される。
【0046】
さらにまた、この第三実施形態では、後述する受け板20を強固に取り付ける手段として、次の構成を採用する。即ち、内板12・12の外側端縁それぞれに、後述する受け板20の掛止凸部12fを形成している。これら掛止凸部12fは、図7の展開状態では上向きとなっているが、内板12を外板11に折り重ねたときには、図8に示すように、下向きの掛止部となる。
【0047】
なお、側枠10を積み上げる際の凹凸係合構成として、上述した凹部12aと凸部12bの組合せ以外、この第三実施形態では、図8に示すように、内板12に下縁凹部15と上縁凸部16を形成している。これら下縁凹部15および上縁凸部16は、側枠10同士の係合力を高めるために、積極的に形成したものであり、特に下縁凹部15は、図7に示すように、内板12側に折り込み線14に沿って長孔17を打ち抜いて形成する。
【0048】
また、上記下縁凹部15および上縁凸部16の形成に伴って、図8に示すように、内板12・12が突き当たる内側の端縁側には、必然的に角凸部18aおよび角凹部18bが形成されることになる。よって、この第三実施形態の場合、凹凸部12a・12b、下縁凹部15・上縁凸部16および角凸部18a・角凹部18bの合計3組の凹凸係合によって、側枠10をガタつきなく積み上げられるようにしている。ただし、凹凸係合の組数はこれに限定されず、少なくとも左右の内板12それぞれで1組の凹凸係合部があれば、2組以下、または4組以上であっても本発明の目的は達成される。
【0049】
さらに、この実施形態では、図7に示すように、外板11および内板12の外側端縁に折り込み線14を跨ぐように凸部19を延成している。この端縁凸部19は、図8に示したように、内板12を折り畳んだときに半分に折り畳まれ、スペーサとして機能する他、側枠10の設置面積が増すため、側枠10の安定性も増す。また、端縁凸部19の形成に伴って掛止凸部12fとの間には必然的に凹部19aが形成されるが、この凹部19aによって後述する受け板20の垂れ片をより強固に固定することできる。
【0050】
図9は、受け板20の平面図であり、頂角をカットした直角三角形状(等脚台形状)の本体部21の斜辺側それぞれに、側枠10の小凸部12c・12cの挿通孔22を打ち抜いた耳片23を設けている。また、本体の底辺側には折り線24を介して長方形状の垂れ片25を形成している。さらに、この垂れ片25の両端それぞれには、側枠10の掛止凸部12fの掛止孔26を打ち抜いた掛止片27を折り線28を介して形成している。
【0051】
この受け板20を側枠10に装着するには、図10に示すように、側枠10の内角形状に向きを合わせた状態で、まず、耳片23の挿通孔22を小凸部12c・12cに嵌合する。次に、垂れ片25を折り線24に沿って下方に90度折り曲げながら、その左右の掛止片27を折り線28に沿って若干後方に折り曲げ、掛止孔26に側枠10の掛止凸部12fを嵌挿する。
【0052】
この結果、受け板20は水平面上の耳片23と鉛直面上の垂れ片25の掛止片27によって三次元的に側枠10に固定される。したがって、受け板20を側枠10に強固に固定することができ、同時に、側枠10(外板11)の二つ折り態様も確実に保持することができる。また、垂れ片25によって本体部21のしなりも抑制される。このとき、垂れ片25の掛止片27を取り付ける側枠10の掛止凸部12fは下向きに傾斜しているため、掛止孔26が確実に引っ掛かって、垂れ片25が不用意に浮き上がらず、垂れ片25の機能を損なうこともない。なお、本体部21にはパネルの角隅が載置され、また、耳片23には上段の側枠10が上積みされるため、これら水平部材の浮き上がりも抑制されることになる。
【0053】
図11は、第三実施形態における土台を示したもので、ベース板30と最下段枠40の組合せからなる。ベース板30は、第一実施形態のものと基本的に同じ構成であり、直角三角形状に切断した緩衝性板材に、斜辺31に沿って最下段枠40を支持する2個一組の差し込み凹部32を一対打ち抜いてなる。
【0054】
最下段枠40は、側枠10と同じく内板41・41と外板42の二枚構造であり、側枠10と同じ角度に二つ折りされると共に、内板41を外板42に折り重ねたときの上縁形状は側枠10と同一である。よって、受け板20を側枠10に対するのと同じ要領で取り付けることができ、その上に側枠10を凹凸係合により積み上げることができる。
【0055】
一方、最下段枠40は、中央の折り線43によって90度に二つ折り曲げた状態で前記ベース板30に固定するために、内板41の下縁に前記ベース板30の差し込み凹部32に密に差し込まれる凸部44を左右対称に設けている点で側枠10と下縁形状が異なる。また、最下段枠40とベース板30の間にはパネルを設置しないことから、側枠10の端縁凸部19に相当する構成を省略しているため、その分、高さ(上下幅)も側枠10より小さく設定している。
【0056】
この第三実施形態によれば、図12に示すように、最下段枠40をベース板30に設置すると共に受け板20を取り付けて土台部分を構築し、これを一段目としてパネルPを載置し、順次、上方に側枠10を積み上げることで、任意の段数の支持台を構築することができる。
【0057】
そして、この第三実施形態では、側枠10及び最下段枠40が外板に内板を折り重ねた二枚構造であるため、第一実施形態よりも耐荷重が大きく、しかも、外板を二つ折りしたとき内板の端縁が突き当たるため、第二実施形態よりもねじれにも強い。また、開き止め11bや受け板20によって側枠10の保形性に優れると共に、開き止め11bによって受け板20の支持面が拡大するから、パネルの支持力も高まる。
【0058】
さらに、この第三実施形態では、図13に示すように、受け板20の耳片23が外板11の外側に突出しない。つまり、耳片23の端縁が外板11と面一となるため、段積みした支持台をコンテナなどに積み込む際に、耳片が他所に引っ掛かって荷崩れを起こすことが回避される。
【0059】
なお、上記三つの実施形態は何れも、中央の折り線を軸として左右対称に形成し、平面視で直角二等辺三角形状を呈するが、本発明は必ずしも左右対称に形成するものに限られず、例えば、長方形状のパネルを支持する場合は、下方にしなりやすい長手方向の支持力を高めるために、側枠について当該長手方向側が長くなるように、折り線からの端縁長さを変えることが有効であり、この場合、受け台も平面視で斜辺が不等辺の直角三角形状を呈することになる。
【符号の説明】
【0060】
1 ベース板
2 最下段枠
3 ベース板
4 側枠
【技術分野】
【0001】
この発明は、太陽電池パネルに代表される矩形パネルを複数枚、水平に積み上げる際、該パネル同士を非接触の状態で角隅を支持するコーナ支持台に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パネルを工場から出荷したり保管したりする際、そのパネルが太陽電池パネルやガラス板等の割れ物である場合は破損を防止するために、複数枚のパネル同士を非接触の状態で平積みすることができるコーナ支持台が特許文献1によって知られている。このコーナ支持台は、平面視直角二等辺三角形の三角柱状に成形され、底辺側の側面にはパネルの角隅を水平に差し込むスリットが設けられ、上面には凸部を形成すると共に、底面には前記凸部が係合する凹部を設けたものである。
【0003】
このコーナ支持台によれば、予めパネルの四隅に装着しておき、装着済みのパネルを前記凸部および凹部を係合させながら上下に積み重ねていくことで、パネル同士を非接触の状態で平積みすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】独国特許出願公開第102008012774号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来のコーナ支持台は、プラスチックによる一体成形品であるところ、パネルの角隅を差し込むスリットと凹凸部は成形方向が交差する関係にあるため、金型や成形装置が複雑となり、金型費用を含めた製品コストが割高となることがある。また、未使用時に保管に場所をとる。
【0006】
本発明は上述した課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、成形が容易で、未使用時には保管場所もとらないパネルの平積み用コーナ支持台を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するために本発明では、太陽電池パネルがガラスパネルなどの矩形パネルを対象として、当該パネルの角隅に応じた角度に二つに折り曲げた状態で上下に積み上げ可能な側枠と、この折り曲げた側枠の内角側に水平に取り付けられて前記パネルの角隅を載置する受け板とを別体に備える。そして、前記側枠は、側枠は、下縁に凹部と、上縁には上段に積み上げられる側枠の前記凹部に係合する凸部とを形成してなると共に、受け板は、前記折り曲げた側枠の内角形状に沿った一対の斜辺それぞれに当該側枠の上縁に取り付けられる耳片を有し、この耳片それぞれに前記凸部の挿通孔を形成するという手段を用いた。この手段において、側枠は上下同士、凸部と凹部が係合して、複数積み上げることができる。また、受け板はその上面にパネルの角隅を載せるもので、側枠がスペーサとなって、複数のパネルを上下非接触の状態で平積みすることができる。
【0008】
また、本発明では、さらに、ベース板と、このベース板に側枠と同一角度に折り曲げられた状態で固定される最下段枠とを別体に備え、前記最下段枠は上縁の形状を側枠と同一とすると共に、下縁に差し込み凸部を形成してなり、前記ベース板は前記差し込み凸部の差し込み凹部を形成するという手段を用いる。この手段によれば、ベース板と最下段枠によって一段目に安定したコーナ支持台が構築され、その上段に側枠を安定して積み上げることができる。
【0009】
また、本発明では、別の安定化手段として、少なくとも側枠二段分の高さを有して、前記側枠の両端部を上下方向に挿通する断面コ字状のガイドレールを備えることもある。この手段によれば、ベース板および最下段枠によらずとも、側枠を安定させることができ、また側枠二段分の高さを有するので、上下の側枠を連結する機能も有する。
【0010】
なお、受け板は、平面視で三角形状または台形状を呈して、その頂角側または底辺側に下方に90度折り曲げる垂れ片を形成することが好ましい。パネルの受け面が荷重によってしなることを防止できるからである。特に、頂角側に垂れ片を設ける場合、その先端でパネルを押さえ込むようにすれば、輸送時の振動でパネルが跳ね上がることを防止することができる。一方、底辺側に垂れ片を設ける場合、その両端を側枠端縁に取り付けるようにすれば、受け板を側枠に強固に取り付けることができ、同時に、側枠の保形性を向上させることができる。
【0011】
また、側枠について、外板の下縁に左右の内板を折り重ね自在に連設した二枚構造とすることで耐荷重を高めることができ、しかも、外板を矩形パネルの角隅に応じた角度に二つに折り曲げたときに、前記左右の内板の一方端縁が他方の端縁に突き当たるように形成することで、ねじれにも強い支持台とすることができる。
【0012】
上記二枚構造の場合は特に、内板に受け板の挿通孔に挿通する凸部を形成すると共に、外板の上縁には内側に水平に折り曲げられて前記凸部を挿通する開き止め片を形成することで、外板に折り重ねた内板の開き戻りを防止することができる。
【0013】
なお、少なくとも側枠と受け板は、紙製またはプラスチック製の段ボールを素材とすることで、成形や組立が容易となる。
【発明の効果】
【0014】
本発明のコーナ支持台によれば、側枠と受け板が別部材であるため、平面上で凸部や凹部の成形が可能となり、従来のコーナ支持台に比べて、金型費用を含めた製造コストを低く抑えることができる。また、各部材を分解して、元の平板状に展開できるため、保管の際にも嵩張らない。
【0015】
また、側枠や受け板を紙製段ボールで成形すれば、廃棄も非常に容易である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】第一実施形態のコーナ支持台の分解斜視図
【図2】同、組立工程図
【図3】組立完了後のコーナ支持台の側面図
【図4】第二実施形態のコーナ支持台の展開平面図
【図5】同、側枠の組立工程図
【図6】同、受け板およびガイドレールの組立工程図
【図7】第三実施形態における側枠の展開正面図
【図8】同、側枠の組立工程図
【図9】同、受け板の展開平面図
【図10】同、側枠と受け板の組立工程図
【図11】同、最下段枠の組立工程図
【図12】同、コーナ支持台全体の組立工程図
【図13】同、受け板を組み付けた側枠の側面図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の好ましい実施の形態を添付した図面に従って説明する。図1は本発明の第一実施形態に係るコーナ支持台の分解斜視図、図2は組立工程図であり、図中、1は土台となるベース板、2は一段目の最下段枠、3は受け板、4は二段目以上の側枠である。各部材1〜4は全てプラスチック製段ボールまたは紙製段ボール、その他の緩衝性を有する板材からなる。また、矩形パネルに適用する場合、各部材1〜4は4つで一組となる。ただし、ベース板1および最下段枠2は一段目のみの一組が用意され、受け板3および側枠4は積み上げるパネルの枚数に応じた複数組が用意される。
【0018】
ベース板1は、緩衝性板材を略直角二等辺三角形に切断すると共に、斜辺1aに沿って最下段枠2を支持する差し込み凹部1bを左右対称に打ち抜いてなる。
【0019】
最下段枠2は、中央の折り線2aによって90度に二つに折り曲げた状態で前記ベース板1に固定されるもので、その下縁には前記ベース板1の差し込み凹部1bに密に差し込まれる凸部2bを前記折り曲げ線2aを中心線として左右対称に設けている。最下段枠2は、紙製段ボールであれば、容易に折り曲げられるが、プラスチック製段ボールの場合は、折り曲げたときに外側となる方の表層に切り込みを入れ、内側の表層のみを折り曲げることもある。
【0020】
また、最下段枠2の上縁には前記受け板3を介して後述する側枠4の下縁が凹凸係合する凸部2cをやはり前記折り曲げ線2aを中心線として左右対称に設けている。そして、この実施形態では、左右それぞれで上縁凸部2cを一対設けており、当該凸部2c間に形成される凹部2dも側枠4の凹凸係合部としている。なお、上縁凸部2cの長さは受け板3の厚みよりも大きく、目安としては受け板の厚みの2倍長である。
【0021】
受け板3は、パネルの角隅が載置可能な面積を有して、二等辺直角三角形状に裁断した本体部3aの斜辺側に、前記最下段枠2の上縁凸部2cを上方に挿通する挿通孔3bを打ち抜いた耳片3cを左右対称に設けている。また、本体部3aの頂角側には、下方に90度折り曲げられる垂れ片3dを設けている。
【0022】
側枠4は、中央の折り線4aによって90度に二つに折り曲げ可能であり、最下段枠2に受け板3を取り付けると共に、この受け板3にパネルPを載置した後、当該最下段枠2の上縁に下縁を凹凸係合させて積み上げるものである。即ち、その下縁には前記最下段枠2の上縁凸部2cと係合する凹部4bを左右それぞれで一対設けている。また、当該凹部4bの間は前記受け板3の挿通孔3bを下方に挿通して、前記最下段枠2の上縁凹部2dと係合する凸部4cとしている。
【0023】
一方、この側枠4の上縁の形状は、上記最下段枠2の上縁形状と同一である。即ち、左右それぞれで一対の凸部4dと、その間に形成される凹部4eとからなる。したがって、二段目以上は、受け板3を介して側枠4同士を上下縁で凹凸係合させながら構築することができる。
【0024】
なお、側枠4の下縁形状について、この実施形態では、凸部4cの両側に凹部4bを介して形成される凸段部4fは、その下端(先端)が前記凸部4cよりも受け板3の厚み分だけ上方に位置している。
【0025】
したがって、上記構成の部材からなるコーナ支持台を積み上げると、図3に示すように、最下段枠2と側枠4、および側枠4同士は互いに凹凸係合して位置決めがなされると同時に、受け板3も挿通孔3bに上下から挿通する上縁凸部2c・凸部4dおよび下縁凸部4cによって位置決めがなされる。また、側枠4の下縁に形成された凸段部4fが受け板3の上面を押さえ込むため、受け板3の浮き上がりも防止される。
【0026】
そして、二段目以降、側枠4、受け板3、パネルPの順で組み上げていくことで、複数枚のパネルPを上下非接触の状態で平積みすることができる。このとき、受け板3の耳片3c・3cの内側、即ち本体部3aにパネルPの荷重が作用することで、受け板3が凹面状にしなろうとするが、本体部3aの頂角側の垂れ片3dを下側に90度折り曲げているため、受け板3が比較的薄いものであっても、受け板3の耐荷重が向上して、しなりが抑制され、パネルPをより確実に水平支持することができる。また、当該垂れ片3dの先端でパネルPの角隅を抑えるため、輸送時に振動が生じた場合でもパネルPの跳ね上がりを防止することができる。
【0027】
また、側枠4や最下段枠2も、厚みが大きいほうが、当然、振動に強く、座屈しにくいのであるが、本発明では高さよりも長さが十分に大きい長尺の段ボールシートを中央で二つ折りにするため、厚みを抑えながら高い耐荷重を確保することが可能である。
【0028】
ところで、上記実施形態の場合、パネルを二段以上平積みするには、4つの部材が必要となる。つまり、二段目以上は側枠4と受け板3のみで構成できるが、最下段の土台としてベース板1と最下段枠2が必要となる。
【0029】
そこで、より部品数を少なくした第二実施形態を説明すると、この第二実施形態では、図4に示すように、側枠5と、この側枠5に組み付けられる受け板6と、積み上げた側枠5同士を固定するガイドレールの3点からなる。
【0030】
この実施形態における側枠5は、中央の折り線5aによって左右を90度に折り曲げられる内板5bを基板として、この内板5bと重なるように折り込まれる左右一対の外板5cを折り込み線5dを介して連設してなる。内板5bと各外板5cの厚みは同一であり、それぞれの端縁には折り重ねたときに合致するように2個一対の凹部5eを折り線5aを軸として左右対称に設けると同時に、凹部5eの間に凸部5fを形成している。また、折り込み線5dを軸とする前記凹部5eの上下対称位置には、外板5cを折り込んだとき当該外板5cから切り離される一方、内板5bの下縁から突出する凸部5gを設けている。よって、折り込み線5dから外板5cを上方に折り曲げたとき、この凸部5gは側枠5の下縁から下方に突出することになる。さらに、外板5bの端部には切欠5hを形成すると共に、内板5bの両端は外板5cよりも左右に長く突出していて、当該両端部には外板5cを折り重ねたときに前記切欠5hと連通する位置に通し孔5iを形成している。
【0031】
受け板6は、二等辺直角三角形の頂角をカットした等脚台形状に裁断した本体部6aの斜辺側それぞれに、側枠5の凸部5fが挿通する挿通孔6bを打ち抜いた耳片6cを設けている。また、本体部6aの底辺側には、両端に前記内板5bの通し孔5iを挿通して、その端部が前記外板5の切欠5hに掛止する掛止部6dを有する垂れ片6eを設けている。垂れ片6eは側枠5の組付時に本体部6aの下方に90度折り曲げられる。
【0032】
ガイドレール7は、側枠5の内板5bの両端縁を挟み込んで、上下に積み重ねた側枠5同士を連結する一定長を有する断面コ字状のレール状部材である。
【0033】
なお、各部材は、上記第一実施形態と同様に、段ボールなどの緩衝用板材からなり、プラスチック製段ボールに対する折り線の形成に際しては、一方の表層のみを切断することで、他方の表層を折り曲げることができる。
【0034】
上記構成の第二実施形態によれば、側枠5は、図5に示すように、まず折り込み線5dから外板5cを上方に折返して内板5bと重ね合わせた後、内板5bを折り線5aによって90度折り曲げることにより組み立てる。次に、受け板6については、図6に示すように、垂れ片6eを折り曲げた後、耳片6cの挿通孔6bに側枠5の凸部5fを挿通すると共に、垂れ片6eの掛止部6dを内板5bの通し孔5iを介して外板5cの切欠5hに掛止することで、受け板6を側枠5に組み付けることができる。
【0035】
最後に、側枠5の内板5bの両端部にガイドレール7を上下方向に装着することで、一段構成のコーナ支持台が完成する。このとき、ガイドレール7は、その下端位置を最下段の側枠5の凸部5gと合わせておくことで、側枠5を安定させることができる。また、ガイドレール7をガイド枠として上方から別の側枠5を正確に積み重ねやすい。
【0036】
以降、パネルと共に、側枠5と受け板6を組み合わせたユニット部材を順次積み重ねていけば、下段の側枠5の内板5bの凹部5eに上段の側枠5の凸部5gが凹凸係合して、多段のコーナ支持台が構築でき、複数枚のパネルを非接触の状態で平積みすることができるのは第一実施形態と同じである。また、この積み重ねの際、下段の受け板6の耳片6cが上段側枠5の凸部5gによって押さえ込まれるため、受け板6の本体部6aの浮き上がりも防止される。さらに、各部材は分解可能で、しかも、展開可能であるため、未使用時には嵩張らずに保管することができる。
【0037】
そして、第一実施形態と比べたときの第二実施形態の利点は、ガイドレール7によって、部品点数を少なくしても、安定的な積載性が得られることにある。また、側枠5が内板と外板の二枚構成であるから、第一実施形態よりも耐荷重が大きい。さらに、受け板6の掛止部6dによって側枠5の開き止め効果が高く、構造強度が高い。さらにまた、受け板6の底辺側に垂れ片6eを設けるため、これよりも幅狭となる頂角側に設けるよりも、受け板6のしなりを確実に防止できる。
【0038】
これに対して、側枠の組み立てや、受け板の組み付けについては、第一実施形態が有利である。
【0039】
以上のことから、通常は第一実施形態の構成を採用し、これよりもパネルの一枚あたりの重量が大きいとか、積み重ね段数を多くしたいなど、相当の耐荷重が要求される場合は第二実施形態の構成を採用することができる。
【0040】
続いて、本発明の第三の実施形態を図7〜図12に従って説明する。図7は側枠10の展開正面図であり、裁断線および打ち抜き線は実線、折り曲げ線は点線で示している。この図7において、11は横長の外板、12は外板11の下縁に連設した左右一対の内板であり、外板11と内板12を折り重ねて二枚構造の側枠とすることは第二実施形態と同じである。ただし、この実施形態では、中央の折り線13によって90度に二つ折りに折り曲げられる外板11を基板として、その下方に左右一対の内板12・12を折り込み線14・14を介して連設しており、側枠の組み立て工程を示した図8に示すように、内板12・12を外板11の内側に折り重ねる点では第二実施形態と逆である。
【0041】
この第三実施形態も複数の側枠10を上下縁の凹凸係合により上下に複数積み上げる構成としているが、当該第三実施形態の場合、前記凹凸係合は主として内板12によって行うようにしている。即ち、内板12それぞれの下縁には凹部12aを形成すると共に、上縁には当該凹部12aに係合する凸部12bを形成している。なお、これら凹凸部12a・12bは、内板12を折り込み線14に沿って上方に折り曲げ、外板11に重ねることで、図8に示すように、上下逆となる。このように、側枠10を積み上げるにあたっては、凹部12aは側枠10の上縁形状、凸部12bは側枠10の下縁形状を構成する。
【0042】
一方、外板11と内板12を折り重ねて二枚構造の側枠10を構成するにあたって、この第三実施形態では、折り重ねた内板11が不用意に開かないように、次のような手段を採用する。即ち、内板12の凹部12aの両側には小凸部12c・12cを形成すると共に、この小凸部12c・12cに対応する構成として、外板11の上縁には開き止め片11a・11aを左右一対に形成している。この開き止め片11aは、小凸部12c・12cが密に挿通する挿通孔11b・11bを打ち抜いてなり、その両脇の脚部11cを折り線11dに沿って内側に折り曲げるように形成したものである。この開き止め片11aと小凸部12cの組合せでは、図8に示すように、上方に折り曲げた内板12の小凸部12c・12cを開き止め片11bの挿通孔11b・11bに密に挿通することによって、内板12が開き戻ることを抑制し、内板12を外板11に折り重ねた状態に保持することができる。また、この開き止め片11bは、水平に折り曲げることで、後述する受け板20を支持する受け部としても機能する。
【0043】
なお、小凸部12c・12cは、その間の凹部12aを凸部12bの係合凹部としている。このため、開き止め11aには、水平に折り曲げたとき、脚部11c・11c間に凹部12aと連通可能な通孔11eを形成している。したがって、この通孔11eを通じて、上段の側枠10の下縁凸部12bを下段側枠10の凹部12aに差し込むことができる。
【0044】
また、小凸部12c・12cは、挿通孔11b・11bを挿通して、先端が挿通孔11bから突出する長さとしており、この小凸部12c・12cの突出先端を後述する受け板20の取付部として使用する。
【0045】
さらに、この第三実施形態の場合、外板11を折り線13に沿って90度に二つ折りするが、このとき左右の内板12・12は端縁を突き合わせるように構成している。即ち、内板12・12の両端縁のうち、内側(折り線13側)端縁それぞれは、互いに長さと形状を異にしており、外板11を90度に折り曲げたときに、一方の内板12(図7では左側の内板)については、図8に示すように、当該外板11の表面に突き当たる長さとする一方、他方の内板12(図7では右側の内板)については、反対側の内板12の表面に突き当たる長さとしている。そして、前記一方の内板12の端縁には凹部12dを形成し、前記他方の内板12の端縁には前記凹部12dに係合する凸部12eを形成している。この構成によって、外板11の内角が鋭角になるような過度な折り曲げを規制することができる。また、左右の内板12・12が端縁を突き合わせた状態となるので、外板11にねじれが作用しても、突き合わせ部によって外板11のねじれが規制される。
【0046】
さらにまた、この第三実施形態では、後述する受け板20を強固に取り付ける手段として、次の構成を採用する。即ち、内板12・12の外側端縁それぞれに、後述する受け板20の掛止凸部12fを形成している。これら掛止凸部12fは、図7の展開状態では上向きとなっているが、内板12を外板11に折り重ねたときには、図8に示すように、下向きの掛止部となる。
【0047】
なお、側枠10を積み上げる際の凹凸係合構成として、上述した凹部12aと凸部12bの組合せ以外、この第三実施形態では、図8に示すように、内板12に下縁凹部15と上縁凸部16を形成している。これら下縁凹部15および上縁凸部16は、側枠10同士の係合力を高めるために、積極的に形成したものであり、特に下縁凹部15は、図7に示すように、内板12側に折り込み線14に沿って長孔17を打ち抜いて形成する。
【0048】
また、上記下縁凹部15および上縁凸部16の形成に伴って、図8に示すように、内板12・12が突き当たる内側の端縁側には、必然的に角凸部18aおよび角凹部18bが形成されることになる。よって、この第三実施形態の場合、凹凸部12a・12b、下縁凹部15・上縁凸部16および角凸部18a・角凹部18bの合計3組の凹凸係合によって、側枠10をガタつきなく積み上げられるようにしている。ただし、凹凸係合の組数はこれに限定されず、少なくとも左右の内板12それぞれで1組の凹凸係合部があれば、2組以下、または4組以上であっても本発明の目的は達成される。
【0049】
さらに、この実施形態では、図7に示すように、外板11および内板12の外側端縁に折り込み線14を跨ぐように凸部19を延成している。この端縁凸部19は、図8に示したように、内板12を折り畳んだときに半分に折り畳まれ、スペーサとして機能する他、側枠10の設置面積が増すため、側枠10の安定性も増す。また、端縁凸部19の形成に伴って掛止凸部12fとの間には必然的に凹部19aが形成されるが、この凹部19aによって後述する受け板20の垂れ片をより強固に固定することできる。
【0050】
図9は、受け板20の平面図であり、頂角をカットした直角三角形状(等脚台形状)の本体部21の斜辺側それぞれに、側枠10の小凸部12c・12cの挿通孔22を打ち抜いた耳片23を設けている。また、本体の底辺側には折り線24を介して長方形状の垂れ片25を形成している。さらに、この垂れ片25の両端それぞれには、側枠10の掛止凸部12fの掛止孔26を打ち抜いた掛止片27を折り線28を介して形成している。
【0051】
この受け板20を側枠10に装着するには、図10に示すように、側枠10の内角形状に向きを合わせた状態で、まず、耳片23の挿通孔22を小凸部12c・12cに嵌合する。次に、垂れ片25を折り線24に沿って下方に90度折り曲げながら、その左右の掛止片27を折り線28に沿って若干後方に折り曲げ、掛止孔26に側枠10の掛止凸部12fを嵌挿する。
【0052】
この結果、受け板20は水平面上の耳片23と鉛直面上の垂れ片25の掛止片27によって三次元的に側枠10に固定される。したがって、受け板20を側枠10に強固に固定することができ、同時に、側枠10(外板11)の二つ折り態様も確実に保持することができる。また、垂れ片25によって本体部21のしなりも抑制される。このとき、垂れ片25の掛止片27を取り付ける側枠10の掛止凸部12fは下向きに傾斜しているため、掛止孔26が確実に引っ掛かって、垂れ片25が不用意に浮き上がらず、垂れ片25の機能を損なうこともない。なお、本体部21にはパネルの角隅が載置され、また、耳片23には上段の側枠10が上積みされるため、これら水平部材の浮き上がりも抑制されることになる。
【0053】
図11は、第三実施形態における土台を示したもので、ベース板30と最下段枠40の組合せからなる。ベース板30は、第一実施形態のものと基本的に同じ構成であり、直角三角形状に切断した緩衝性板材に、斜辺31に沿って最下段枠40を支持する2個一組の差し込み凹部32を一対打ち抜いてなる。
【0054】
最下段枠40は、側枠10と同じく内板41・41と外板42の二枚構造であり、側枠10と同じ角度に二つ折りされると共に、内板41を外板42に折り重ねたときの上縁形状は側枠10と同一である。よって、受け板20を側枠10に対するのと同じ要領で取り付けることができ、その上に側枠10を凹凸係合により積み上げることができる。
【0055】
一方、最下段枠40は、中央の折り線43によって90度に二つ折り曲げた状態で前記ベース板30に固定するために、内板41の下縁に前記ベース板30の差し込み凹部32に密に差し込まれる凸部44を左右対称に設けている点で側枠10と下縁形状が異なる。また、最下段枠40とベース板30の間にはパネルを設置しないことから、側枠10の端縁凸部19に相当する構成を省略しているため、その分、高さ(上下幅)も側枠10より小さく設定している。
【0056】
この第三実施形態によれば、図12に示すように、最下段枠40をベース板30に設置すると共に受け板20を取り付けて土台部分を構築し、これを一段目としてパネルPを載置し、順次、上方に側枠10を積み上げることで、任意の段数の支持台を構築することができる。
【0057】
そして、この第三実施形態では、側枠10及び最下段枠40が外板に内板を折り重ねた二枚構造であるため、第一実施形態よりも耐荷重が大きく、しかも、外板を二つ折りしたとき内板の端縁が突き当たるため、第二実施形態よりもねじれにも強い。また、開き止め11bや受け板20によって側枠10の保形性に優れると共に、開き止め11bによって受け板20の支持面が拡大するから、パネルの支持力も高まる。
【0058】
さらに、この第三実施形態では、図13に示すように、受け板20の耳片23が外板11の外側に突出しない。つまり、耳片23の端縁が外板11と面一となるため、段積みした支持台をコンテナなどに積み込む際に、耳片が他所に引っ掛かって荷崩れを起こすことが回避される。
【0059】
なお、上記三つの実施形態は何れも、中央の折り線を軸として左右対称に形成し、平面視で直角二等辺三角形状を呈するが、本発明は必ずしも左右対称に形成するものに限られず、例えば、長方形状のパネルを支持する場合は、下方にしなりやすい長手方向の支持力を高めるために、側枠について当該長手方向側が長くなるように、折り線からの端縁長さを変えることが有効であり、この場合、受け台も平面視で斜辺が不等辺の直角三角形状を呈することになる。
【符号の説明】
【0060】
1 ベース板
2 最下段枠
3 ベース板
4 側枠
【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽電池パネルなどの矩形パネルの角隅に応じた角度に二つに折り曲げた状態で上下に積み上げ可能な側枠と、この折り曲げた側枠の内角側に水平に取り付けられて前記パネルの角隅を載置する受け板とを別体に備え、
前記側枠は、下縁に凹部と、上縁には上段に積み上げられる側枠の前記凹部に係合する凸部とを形成してなり、
受け板は、前記折り曲げた側枠の内角形状に沿った一対の斜辺それぞれに当該側枠の上縁に取り付けられる耳片を有し、この耳片それぞれに前記凸部の挿通孔を形成してなることを特徴としたパネルの平積み用コーナ支持台。
【請求項2】
さらに、ベース板と、このベース板に側枠と同一角度に折り曲げられた状態で固定される最下段枠とを別体に備え、前記最下段枠は上縁の形状を側枠と同一とすると共に、下縁に差し込み凸部を形成してなり、前記ベース板は前記差し込み凸部の差し込み凹部を形成してなる請求項1記載のパネルの平積み用コーナ支持台。
【請求項3】
さらに、少なくとも側枠二段分の高さを有して、前記側枠の両端部を上下方向に挿通する断面コ字状のガイドレールを備えた請求項1記載のパネルの平積み用コーナ支持台。
【請求項4】
受け板は、頂角側に下方に90度折り曲げられ、先端でパネルを押さえ込む垂れ片を形成してなる請求項1、2または3記載のパネルの平積み用コーナ支持台。
【請求項5】
受け板は、底辺側に下方に90度折り曲げられ、その両端が側枠の端縁に取り付け可能な垂れ片を形成してなる請求項1、2または3記載のパネルの平積み用コーナ支持台。
【請求項6】
側枠は、外板の下縁に左右の内板を折り重ね自在に連設してなり、前記左右の内板は、外板を矩形パネルの角隅に応じた角度に二つに折り曲げたときに、一方の端縁が他方の端縁に突き当たり可能に形成してなる請求項1から5のうち何れか一項記載のパネルの平積み用コーナ支持台。
【請求項7】
内板に受け板の挿通孔に挿通する凸部を形成すると共に、外板の上縁には内側に水平に折り曲げられて前記凸部を挿通する開き止め片を形成した請求項6記載のパネルの平積み用コーナ支持台。
【請求項8】
少なくとも側枠と受け板は、紙製またはプラスチック製の段ボールからなる請求項1から7のうち何れか一項記載のパネルの平積み用コーナ支持台。
【請求項1】
太陽電池パネルなどの矩形パネルの角隅に応じた角度に二つに折り曲げた状態で上下に積み上げ可能な側枠と、この折り曲げた側枠の内角側に水平に取り付けられて前記パネルの角隅を載置する受け板とを別体に備え、
前記側枠は、下縁に凹部と、上縁には上段に積み上げられる側枠の前記凹部に係合する凸部とを形成してなり、
受け板は、前記折り曲げた側枠の内角形状に沿った一対の斜辺それぞれに当該側枠の上縁に取り付けられる耳片を有し、この耳片それぞれに前記凸部の挿通孔を形成してなることを特徴としたパネルの平積み用コーナ支持台。
【請求項2】
さらに、ベース板と、このベース板に側枠と同一角度に折り曲げられた状態で固定される最下段枠とを別体に備え、前記最下段枠は上縁の形状を側枠と同一とすると共に、下縁に差し込み凸部を形成してなり、前記ベース板は前記差し込み凸部の差し込み凹部を形成してなる請求項1記載のパネルの平積み用コーナ支持台。
【請求項3】
さらに、少なくとも側枠二段分の高さを有して、前記側枠の両端部を上下方向に挿通する断面コ字状のガイドレールを備えた請求項1記載のパネルの平積み用コーナ支持台。
【請求項4】
受け板は、頂角側に下方に90度折り曲げられ、先端でパネルを押さえ込む垂れ片を形成してなる請求項1、2または3記載のパネルの平積み用コーナ支持台。
【請求項5】
受け板は、底辺側に下方に90度折り曲げられ、その両端が側枠の端縁に取り付け可能な垂れ片を形成してなる請求項1、2または3記載のパネルの平積み用コーナ支持台。
【請求項6】
側枠は、外板の下縁に左右の内板を折り重ね自在に連設してなり、前記左右の内板は、外板を矩形パネルの角隅に応じた角度に二つに折り曲げたときに、一方の端縁が他方の端縁に突き当たり可能に形成してなる請求項1から5のうち何れか一項記載のパネルの平積み用コーナ支持台。
【請求項7】
内板に受け板の挿通孔に挿通する凸部を形成すると共に、外板の上縁には内側に水平に折り曲げられて前記凸部を挿通する開き止め片を形成した請求項6記載のパネルの平積み用コーナ支持台。
【請求項8】
少なくとも側枠と受け板は、紙製またはプラスチック製の段ボールからなる請求項1から7のうち何れか一項記載のパネルの平積み用コーナ支持台。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−60209(P2013−60209A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−198980(P2011−198980)
【出願日】平成23年9月13日(2011.9.13)
【出願人】(500119835)旭洋紙パルプ株式会社 (5)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月13日(2011.9.13)
【出願人】(500119835)旭洋紙パルプ株式会社 (5)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]