説明

パレット利用の荷搬送装置

【課題】パレットを搬出入する作業空間の両側方に大きな空間を確保する必要がないようにし、荷搬送用および空パレット搬送用の各チェンコンベヤを進退動作させるための大掛かりなコンベヤ移動機構を不要化する。
【解決手段】各階の出入口に設置される荷搬出入機構2は、荷搬送用および空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ3,4と、各チェンコンベヤ3,4に対するパレットの積み降ろしを行うパレット積降ろし機構7とを備える。左右の各チェンコンベヤ3,4はパレット搬出入用の作業空間を挟んで互いに対向する左右の可動フレーム21L,21Rに設けられる。各可動フレーム21L,21Rは上端部が揺動可能に支持され、各チェンコンベヤ3,4は作業空間に対して進退可能である。各可動フレーム21L,21Rは往復動機構に連繋されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、荷をパレットに積んで搬送するための荷搬送装置に関し、特にこの発明は、昇降搬送機構によって荷を目的とする階まで搬送するパレット利用の荷搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の荷搬送装置は、図16に示すように、複数の階F1〜F3の間で昇降テーブル10を昇降動作させて荷を上下方向へ搬送する昇降搬送機構1と、昇降搬送機構1の各階F1〜F3の出入口に設置される荷搬出入機構2とで構成されている。前記昇降テーブル10には、図示されていないが、荷が積まれたパレット(以下、「荷積みパレット」という。)と荷が積まれていないパレット(以下、「空パレット」という。)とを荷搬出入機構2との間で搬送するための第1、第2の搬送コンベヤが上下2段に設けられている。
【0003】
前記荷搬出入機構2は、昇降テーブル10の第1、第2の各搬送コンベヤに対して荷積みパレットおよび空パレットを搬送するための受渡し機構101と、受渡し機構101に対する荷積みパレットおよび空パレットの積み降ろしを行うための積降ろし機構102とを連ねて構成されており、そのために、昇降搬送機構1の各階F1〜F3には受渡し機構101と積降ろし機構102とを併設するための広いスペースを確保する必要があった。
【0004】
そこで、この発明の出願人は、先般、各階F1〜F3における荷搬出入機構2の設置スペースを小さくするために、図17に示すような構成の荷搬送装置を提案した(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2003−40440号公報
【0006】
この荷搬送装置における荷搬出入機構2は、昇降テーブル10の第1の搬送コンベヤ11に対して荷積みパレットを搬出入するための荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3,3と、昇降テーブル10の第2の搬送コンベヤ12に対して空パレットを搬出入するための空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4,4とを備えている。荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3,3および空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4,4は、昇降テーブル10の第1、第2の各搬送コンベヤ11,12と対向する前方領域に対して両側方よりそれぞれ第1、第2の各コンベヤ移動機構110,111により進退動作させるようになっている。なお、以下の説明において、昇降テーブル10の第1,第2の各搬送コンベヤ11,12とそれぞれ対向する前方の領域、すなわち、パレットを搬出入させる上下の空間領域を「作業空間S」と総称する。
前記荷積みパレットや空パレットは、左右の前後各位置にそれぞれ配置されたパレット支持機構70L,70Rで支持して昇降動作させることにより荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3,3や空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4,4に対する積み降ろしが行われる。
【0007】
上記した構成の荷搬送装置において、昇降搬送機構1の昇降テーブル10に荷搬出入機構2により荷積みパレットを搬入する場合、床面上の荷積みパレットを左右のパレット支持機構70L,70Rにより支持して荷搬送用のチェンコンベヤ3,3より上方位置まで持ち上げる。
つぎに、第1、第2の各コンベヤ移動機構110,111を駆動して荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3,3および空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4,4を両側より昇降テーブル10と対向する前方の領域(作業空間S)までそれぞれ移動させて定位させた後、左右のパレット支持機構70L,70Rをわずかに降下させて荷積みパレットを荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3,3上に降ろす。
【0008】
その後、荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3,3上の荷積みパレットを昇降テーブル10の第1の搬送コンベヤ11上へ搬入し、同時に、昇降テーブル10の第2の搬送コンベヤ12上の空パレットを空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4,4上へ搬出する。
【0009】
つぎに、左右のパレット支持機構70L,70Rにより空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4,4上の空パレットを支持して持ち上げ、第2のコンベヤ移動機構111を駆動して空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4,4を作業空間Sの両側方へ移動させて退避させれば、パレット支持機構70L,70Rを降下させて空パレットを床面上に降ろすことができる。
【0010】
昇降搬送機構1の昇降テーブル10より荷積みパレットを搬出する場合も同様であり、左右のパレット支持機構70L,70Rにより空パレットを持ち上げ、荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3,3および空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4,4を両側方より作業空間Sまで移動させた後、空パレットを空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4,4上へ降ろす。
その後、昇降テーブル10から荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3,3上への荷積みパレットの搬出と空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4,4上から昇降テーブル10上への空パレットの搬入とを同時に行った後、左右のパレット支持機構70L,70Rにより荷積みパレットを持ち上げ、荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3,3および空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4,4を作業空間Sの両側方へ退避させたうえで、荷積みパレットを床面上へ降ろす。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、上記した構成の荷搬出入機構2では、荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3,3と空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4,4とを作業空間Sに対して進退動作させるため、作業空間Sの両側方にコンベヤ移動機構110,111を設置しかつ各チェンコンベヤ3,4を退避させるための十分な空間を確保する必要がある。加えて、各チェンコンベヤ3,4を進退動作させるための大掛かりなコンベヤ移動機構110,111を個別に設けるため、荷搬出入機構2が大型化するという問題がある。
【0012】
この発明は、上記した問題に着目してなされたもので、各チェンコンベヤを進退動作させる機構の設置および左右のチェンコンベヤの退避のための大きな空間が不要であり、また、各チェンコンベヤを進退動作させるための大掛かりなコンベヤ移動機構を必要としないパレット利用の荷搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この発明によるパレット利用の荷搬送装置は、複数の階の間で昇降テーブルを昇降動作させる昇降搬送機構と、昇降搬送機構の所定の階の出入口に設置される荷搬出入機構とから成る。前記昇降テーブルには、荷搬出入機構との間でパレットを搬送するための搬送コンベヤが設けられている。前記荷搬出入機構には、パレットの両側縁を支持して昇降テーブルの搬送コンベヤに対するパレットの搬出入を行うための左右のチェンコンベヤと、前記パレットを支持して昇降動作させることによりチェンコンベヤに対するパレットの積み降ろしを行うパレット積降ろし機構とが設けられている。
前記左右の各チェンコンベヤは、パレットを搬出入する作業空間を挟んで互いに対向する左右の可動フレームにそれぞれ設けられるとともに、左右の各可動フレームの上端部を支点として揺動可能とすることにより前記作業空間に対してそれぞれが進退可能に形成されている。左右の可動フレームには、可動フレームを揺動させてチェンコンベヤを作業空間に対して前進および後退動作させるための往復動機構が連繋されている。
【0014】
また、この発明による他のパレット利用の荷搬送装置では、前記昇降テーブルには、荷搬出入機構との間で荷が積まれたパレットを搬送するための第1の搬送コンベヤと空のパレットを搬送するための第2の搬送コンベヤとが上下に設けられている。前記荷搬出入機構には、昇降テーブルの第1の搬送コンベヤに対するパレットの搬出入を行うための荷搬送用の左右のチェンコンベヤと、昇降テーブルの第2の搬送コンベヤに対するパレットの搬出入を行うための空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤと、荷が積まれたパレットまたは空のパレットを支持して昇降動作させることにより荷搬送用または空パレット搬送用のチェンコンベヤに対するパレットの積み降ろしを行うパレット積降ろし機構とが設けられている。
前記荷搬送用の左右のチェンコンベヤおよび空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤは、パレットを搬出入する作業空間を挟んで互いに対向する左右の可動フレームにそれぞれ設けられるとともに、左右の各可動フレームの上端部を支点として揺動可能とすることにより前記作業空間に対してそれぞれが進退可能に形成されている。左右の可動フレームには、可動フレームを揺動させて各チェンコンベヤを作業空間に対して一体に前進および後退動作させるための往復動機構に連繋されている。
【0015】
上記した構成態様の荷搬送装置において、昇降搬送機構の昇降テーブルに荷搬出入機構により荷積みパレットを搬入する場合、まず、往復動機構により左右の可動フレームを外方へ揺動させて荷搬送用の左右のチェンコンベヤおよび空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤを作業空間より後退させた後、床面上にある荷積みパレットをパレット積降ろし機構により荷搬送用の左右のチェンコンベヤの上方位置まで持ち上げる。このパレットの持上げ時、左右の各チェンコンベヤは作業空間の両側縁より外側の領域に退避しているので、各チェンコンベヤによって荷積みパレットの持上げが妨げられることはない。
つぎに、往復動機構により左右の可動フレームを内方へ揺動させて荷搬送用の左右のチェンコンベヤおよび空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤを作業空間の両側縁まで前進させた後、荷積みパレットをわずかに降下させて荷搬送用の左右のチェンコンベヤ上に降ろす。
【0016】
つぎに、荷搬送用の左右のチェンコンベヤと昇降テーブルの第1の搬送コンベヤとを同方向(荷搬入方向)へ駆動させ、かつ空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤと昇降テーブルの第2の搬送コンベヤとを同方向(荷搬出方向)へ駆動させ、荷搬送用の左右のチェンコンベヤ上の荷積みパレットは昇降テーブルの第1の搬送コンベヤ上へ搬入し、同時に、昇降テーブルの第2の搬送コンベヤ上の空パレットは空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ上へ搬出する。
【0017】
つぎに、パレット積降ろし機構により空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ上の空パレットを支持して持ち上げ、往復動機構により左右の可動フレームを外方へ揺動させて荷搬送用の左右のチェンコンベヤと空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤとを作業空間より後退させると、空パレットを降下させて床面上に降ろすことができる。
【0018】
昇降搬送機構の昇降テーブルより荷積みパレットを搬出する場合、まず、往復動機構により左右の可動フレームを外方へ揺動させて荷搬送用の左右のチェンコンベヤと空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤとを作業空間より後退させた後、パレット積降ろし機構により空パレットを支持し、空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤの上方まで持ち上げる。このパレット持上げ時、空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤは作業空間の両側縁より外側の領域に退避しているので、各チェンコンベヤにより荷積みパレットの持上げが妨げられることはない。
つぎに、往復動機構により左右の可動フレームを内方へ揺動させて空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤを作業空間まで前進させた後、空パレットをわずかに降下させて空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ上に降ろす。
【0019】
つぎに、昇降テーブルの第1の搬送コンベヤと荷搬送用の左右のチェンコンベヤとを同方向(荷搬出方向)へ駆動させ、かつ空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤと昇降テーブルの第2の搬送コンベヤとを同方向(荷搬入方向)へ駆動させ、昇降テーブルの第1の搬送コンベヤ上の荷積みパレットを荷搬送用の左右のチェンコンベヤ上へ搬出させ、同時に、空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ上の空パレットを昇降テーブルの第2の搬送コンベヤ上へ搬入する。
【0020】
つぎに、パレット積降ろし機構により荷搬送用の左右のチェンコンベヤ上の荷積みパレットを支持して持ち上げ、往復動機構により左右の可動フレームを外方へ揺動させて荷搬送用の左右のチェンコンベヤおよび空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤを作業空間より後退させると、荷積みパレットを降下させて床面上に降ろすことができる。
【0021】
この発明の上記した構成において、望ましい形態の「パレット」は、水平な荷積み面の両側部に垂直な側壁を備え、各側壁の上端部にパレット支持機構によりそれぞれ支持されるフランジが外向きに形成されたものであるが、必ずしもそのような態様のものである必要はなく、例えば、全体がフラットな形態のものであってもよい。
【0022】
また、前記パレット積降ろし機構には種々の態様のものが考えられるが、そのひとつは、パレットの両側縁の前端部および後端部と係脱可能な複数の支持爪と、各支持爪の昇降ガイドと、各支持爪を昇降ガイドに沿って昇降動作させるチェンとを含むものである。なお、前記支持爪は、その昇降動作によってパレットの両側縁と係脱するだけの構成のものに限らず、例えば、ロック機能を備えたものであってもよい。
【0023】
さらに、前記往復動機構にも種々の態様のものが考えられるが、そのひとつは、正逆回動が可能なモータと、モータの回転を往復直線運動に変換して可動フレームに伝えるクランクとを含むものである。なお、往復動機構の駆動源としてシリンダ機構を用いることもできるが、その場合はクランクのような回転運動を往復直線運動に変換する動力変換機構は不要である。また、往復動機構は左右の可動フレームに個別に設けてそれぞれ同期運転させるが、駆動源として1個のモータを用いて構成すれば、同期をとる必要はなく、制御を簡略化し得る。
【0024】
この発明の好ましい実施態様においては、左右の可動フレームは、金属製の板材や枠材を縦横に連結して組んだものであるが、そのような態様に限られるものではない。
【発明の効果】
【0025】
この発明によれば、従来例の荷搬出入機構のように、受渡し機構と積降ろし機構とを併設する必要がないから、荷搬出入機構の設置のために広いスペースを必要としない。また、左右の可動フレームを揺動させることで左右のチェンコンベヤを作業空間に対して進退動作させるから、従来例のように、各チェンコンベヤを進退動作させる機構の設置および各チェンコンベヤの退避のための大きな空間を確保する必要がない。加えて、チェンコンベヤを進退動作させるための大掛かりなコンベヤ移動機構も不要であり、荷搬出入機構の簡易化と小型化とを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
図1は、この発明の一実施例であるパレット利用の荷搬送装置の全体構成を示している。
図示例の荷搬送装置は、塔体9に沿って地上階と2階との間で昇降テーブル10を昇降動作させて荷を上下方向へ搬送するための昇降搬送機構1と、各階の床面上に昇降搬送機構1の出入口G1,G2に対向させて設置される荷搬出入機構2とで構成されている。
【0027】
前記昇降テーブル10は、図示しない駆動装置によって昇降動作されるもので、各階の出入口G1,G2の位置で停止するように制御される。この昇降テーブル10は、図17で示した従来例と同様の構成であり、各階の荷搬出入機構2との間で荷積みパレットP1を搬送するための第1の搬送コンベヤ11と空パレットP2を搬送するための第2の搬送コンベヤ12とが上下2段に設けられている。この実施例では、第1、第2の各搬送コンベヤ11,12はローラコンベヤにより構成されており、図示しない駆動装置によって独立して駆動され、正逆いずれの方向にも回転することが可能である。
なお、この発明は、昇降テーブル上に搬送コンベヤを1段だけ設けた荷搬送装置にも実施できるもので、この場合は荷搬出入機構2には前記搬送コンベヤに対応して左右のチェンコンベヤが1段だけ設けられる。
【0028】
この荷搬送装置に用いられるパレットは、水平な荷積み面15の両側部に側壁16,16が、また、各側壁16の上端部に外向きのフランジ17が、それぞれ屈曲形成されている。このパレットを昇降させるとき、前記左右のフランジ17の両端部が荷搬出入機構2における左右のパレット支持機構70L,70R(詳細は後述する。)によって支持される。
【0029】
前記荷搬出入機構2は、前記出入口G1,G2の前のパレット搬出入用の作業空間Sを両側より挟んで互いに対向配置された固定フレーム20L,20Rと、各固定フレーム20L,20Rにそれぞれ吊持された図2〜図4に示す可動フレーム21L,21Rとを有している。なお、図2〜図6は、一方の可動フレーム20Rの構成を示しているが、他方の可動フレーム20Lの構成も同様であり、ここでは図示を省略する。各可動フレーム21L,21Rの作業空間Sの側の面には、昇降テーブル10の第1の搬送コンベヤ11との間で荷積みパレットP1を搬送するための荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3,3と、昇降テーブル10の第2の搬送コンベヤ12との間で空パレットP2を搬送するための空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4,4とが上下2段に設けられている。
荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3,3は、停止した昇降テーブル10の第1の搬送コンベヤ11に対応する高さに、また、空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4,4は、停止した昇降テーブル10の第2の搬送コンベヤ12に対応する高さに、それぞれ位置している。
【0030】
荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3,3は、各可動フレーム21L,21Rの前後部の位置に設けられた取付基板22と、各取付基板22上にそれぞれ軸支された前後のスプロケットホイール31,32と、これらのスプロケットホイール31,32間にそれぞれ無端状に張設されたチェン33とで構成されている。一方のスプロケットホイール31はモータ34によって正逆いずれの方向にも駆動されるもので、これにより左右のチェンコンベヤ3は、昇降テーブル10に対して荷搬入方向と荷搬出方向のいずれの方向にも走行する。
【0031】
空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4,4は、各可動フレーム21L,21Rの前後部の位置に設けられた取付基板23と、各取付基板23上にそれぞれ軸支された前後のスプロケットホイール41,42と、これらのスプロケットホイール41,42間にそれぞれ無端状に張設されたチェン43とで構成されている。一方のスプロケットホイール41はモータ44によって正逆いずれの方向にも駆動されるもので、これにより左右のチェンコンベヤ4は、昇降テーブル10に対して荷搬入方向と荷搬出方向のいずれの方向にも走行する。
【0032】
前記固定フレーム20L,20Rは、図4および図5に示すように、床面上に支持される下部フレーム24と、下部フレーム24の上方の所定の高さに位置する水平な上部フレーム25とを有している。上部フレーム25の前後の各位置には、図2および図3に示すような支持板26がそれぞれ下向きに取り付けられ、一方、前記可動フレーム21L,21Rの上端部の前後の各位置には揺動板27がそれぞれ突設されている。各支持板26の下端部に各揺動板27の上端部がそれぞれ揺動自由に支持される。
【0033】
左右の各可動フレーム21L,21Rは、複数の金属製の枠材や板材を縦横に連結して面状に組み立てられており、上端部が前記固定フレーム20L,20Rの上部フレーム25に吊持されて揺動可能となっている。各可動フレーム21L,21Rの下端には、同期運転させる往復動機構5がそれぞれ連繋されている。
【0034】
前記の各往復動機構5は、パレットPを昇降させるときにはチェンコンベヤ3,4を作業空間Sより両側方に後退動作させ、一方、パレットPを支持するときにはチェンコンベヤ3,4を作業空間Sへ前進動作させるためのものであり、図4に示すように、下部フレーム24上に設置された正逆回転が可能なモータ50と、モータ50の回転を往復直線運動に変換して可動フレーム21L(21R)に伝えるクランク51と、可動フレーム21L(21R)の揺動角度を決める一対の位置センサ52,53とで構成されている。
【0035】
前記位置センサ52,53はリミットスイッチや光電スイッチなどを用いて構成されるもので、位置調整が可能なように、下部フレーム24に取り付けられたガイド部材54にそれぞれスライド可能に支持されている。一方の位置センサ52は可動フレーム21L,21Rが垂直な姿勢のときにオンする(図3に実線で示す。)。他方の位置センサ53は可動フレーム21L,21Rが外方へ所定の角度だけ傾いたときにオンする(図3に一点鎖線で示す。)。位置センサ52,53がオンしたとき、モータ50が回転を停止して可動フレーム21L,21Rの揺動が止まり定位する。なお、可動フレーム21L,21Rには、位置センサ52,53をオン、オフ動作させる作動片55が設けられている。
【0036】
前記荷搬出入機構2は、荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3,3に対する荷積みパレットP1の積み降ろしと空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4,4に対する空パレットP2の積み降ろしとを行うパレット積降ろし機構7を備えている。このパレット積降ろし機構7は、荷積みパレットP1や空パレットP2を、左右のフランジ17の前後部でそれぞれ支持するための左右のパレット支持機構70L,70Rを前後位置に備えている。各パレット支持機構70L,70Rは前記作業空間Sを挟む両側位置において同期して昇降動作する。
【0037】
この実施例における各パレット支持機構70L,70Rは、荷積みパレットP1や空パレットP2の左右のフランジ17と前後端部で係脱する一対の支持爪71,72と、左右の固定フレーム20L,20Rに設けられた各支持爪71,72の昇降ガイド73,74と、各支持爪71,72を昇降ガイド73,74に沿って昇降動作させるチェン75,76と、各チェン75,76の他端に取り付けられるバランスウエイト83とをそれぞれ含んでいる。
【0038】
各支持爪71,72は、スライド板80の下端部に取り付けられている。前記スライド板80には、昇降ガイド73,74に沿って転動する複数個のガイドローラ81と、各支持爪71,72の昇降停止位置に配置されたリミットスイッチ90,91,92(図2参照)を操作する操作片82とが設けられている。
【0039】
4本の各チェン75,76は、図5に示すように、左右の固定フレーム20L,20Rの上部フレーム25上に設けられた2個のスプロケットホイール77,78とそれぞれ噛み合っており、各スプロケットホイール77,78を支持する回転軸88をモータ79により正逆いずれかの方向へ駆動することにより、各支持爪71,72を昇降ガイド73,74に沿って一斉に昇降動作させ、その昇降途中で荷積みパレットP1や空パレットP2の左右のフランジ17に係脱させるものである。
【0040】
つぎに、上記した構成の荷搬送装置の動作を図7〜図15により説明する。
いずれかの階において、昇降搬送機構1の昇降テーブル10上へ荷搬出入機構2により荷積みパレットP1を搬入する場合、まず、往復動機構5を駆動して左右の可動フレーム21L,21Rを図7に示すように外方へ揺動させることにより、荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3,3と空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4,4とを作業空間Sより後退させる。次に、パレット積降ろし機構7を駆動し、図8に示すように、床面上の荷積みパレットP1を左右のパレット支持機構70L,70Rの支持爪71,72により支持して荷搬送用のチェンコンベヤ3,3の上方位置まで持ち上げる。このパレット持上げ時、各チェンコンベヤ3,4は作業空間Sの両側縁より外側の領域に退避しているので、各チェンコンベヤ3,4によって荷積みパレットP1の持上げが妨げられることはない。
【0041】
つぎに、往復動機構5を駆動して左右の可動フレーム21L,21Rを図9に示すように内方へ揺動して垂直な姿勢に設定することにより、荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3と空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4とを前進させて作業空間Sに臨ませた後、左右のパレット支持機構70L,70Rの支持爪71,72を降下させて荷積みパレットP1を荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3,3上に降ろし、支持爪71,72と荷積みパレットP1との係合を外す。
【0042】
つぎに、図10に示すように、荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3,3と昇降テーブル10の第1の搬送コンベヤ11とを同方向(荷搬入方向)へ駆動させ、かつ空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4,4と昇降テーブル10の第2の搬送コンベヤ12とを同方向(荷搬出方向)へ駆動させる。これにより荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3,3上に支持されている荷積みパレットP1は昇降テーブル10の第1の搬送コンベヤ11上へ搬入され、同時に、昇降テーブル10の第2の搬送コンベヤ12上の空パレットP2は空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4,4上へ搬出されて水平に支持される。
【0043】
つぎに、図11に示すように、左右のパレット支持機構70L,70Rの支持爪71,72により前記チェンコンベヤ4,4上に支持されている空パレットP2を支持して持ち上げた後、往復動機構5を駆動して左右の可動フレーム21L,21Rを外方へ揺動させることにより、荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3と空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4とを作業空間Sの両側へ後退させる。しかる後、パレット支持機構70L,70Rを下降動作させて空パレットP2を床面上に降ろす。
【0044】
つぎに、いずれかの階において、昇降搬送機構1の昇降テーブル10より荷積みパレットP1を搬出する場合、まず、往復動機構5を駆動して左右の可動フレーム21L,21Rを図12に示すように外方へ揺動させることにより、荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3,3と空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4,4とを作業空間Sより後退させた後、パレット積降ろし機構7を駆動し、床面上の空パレットP2を左右のパレット支持機構70L,70Rの支持爪71,72により支持して空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4,4の上方位置まで持ち上げる。このパレット持上げ時、各チェンコンベヤ3,4は作業空間Sの両側方の領域に退避しているので、各チェンコンベヤ3,4によって空パレットP2の持上げが妨げられることはない。
【0045】
つぎに、往復動機構5を駆動して左右の可動フレーム21L,21Rを図13に示すように内方へ揺動させて垂直な姿勢に設定することにより荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3と空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4とを前進させて作業空間Sに臨ませた後、左右のパレット支持機構70L,70Rの支持爪71,72を降下させて空パレットP2を空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4,4上に降ろし、支持爪71,72と荷積みパレットP1との係合を外す。
【0046】
つぎに、図14に示すように、昇降テーブル10の第1の搬送コンベヤ11と荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3,3とを同方向(荷搬出方向)へ駆動させ、かつ空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4,4と昇降テーブル10の第2の搬送コンベヤ12とを同方向(荷搬入方向)へ駆動させる。これにより、昇降テーブル10の第1の搬送コンベヤ11上の荷積みパレットP1は荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3,3上へ搬出されて支持され、同時に、空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4,4上に支持されている空パレットP2は昇降テーブル10の第2の搬送コンベヤ12上へ搬入される。
【0047】
つぎに、図15に示すように、左右のパレット支持機構70L,70Rを駆動し、支持爪71,72により荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3,3上に支持された荷積みパレットP1を支持して持ち上げた後、往復動機構5を駆動して左右の可動フレーム21L,21Rを外方へ揺動させることにより、荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3と空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4とを作業空間Sの両側方の領域に後退させ、しかる後、パレット支持機構70L,70Rを下降動作させて荷積みパレットP1を床面上に降ろす。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】この発明の一実施例である荷搬送装置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】荷搬出入機構の可動フレームを作業空間の側から見た側面図である。
【図3】荷搬出入機構の可動フレームの構成と動作を示す正面図である。
【図4】荷搬出入機構の往復動機構の構成を示す図2のA−A線より見た平面図である。
【図5】荷搬出入機構のパレット積み降ろし機構の構成を示す平面図である。
【図6】荷搬出入機構のパレット積み降ろし機構の構成を示す正面図である。
【図7】荷搬出入機構の構成と荷搬入動作とを示す正面図である。
【図8】荷搬出入機構の構成と荷搬入動作とを示す正面図である。
【図9】荷搬出入機構の構成と荷搬入動作とを示す正面図である。
【図10】荷搬出入機構の構成と荷搬入動作とを示す正面図である。
【図11】荷搬出入機構の構成と荷搬入動作とを示す正面図である。
【図12】荷搬出入機構の構成と荷搬出動作とを示す正面図である。
【図13】荷搬出入機構の構成と荷搬出動作とを示す正面図である。
【図14】荷搬出入機構の構成と荷搬出動作とを示す正面図である。
【図15】荷搬出入機構の構成と荷搬出動作とを示す正面図である。
【図16】従来の荷搬送装置の全体構成を示す側面図である。
【図17】従来の荷搬送装置の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0049】
1 昇降搬送機構
10 昇降テーブル
11 第1の搬送コンベヤ
12 第2の搬送コンベヤ
2 荷搬出入機構
21L,21R 可動フレーム
3 荷搬送用のチェンコンベヤ
4 空パレット搬送用のチェンコンベヤ
5 往復動機構
50 モータ
51 クランク
7 パレット積降ろし機構
71,72 支持爪
73,74 昇降ガイド
75,76 チェン
P1 荷積みパレット
P2 空パレット
S 作業空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の階の間で昇降テーブルを昇降動作させる昇降搬送機構と、昇降搬送機構の所定の階の出入口に設置される荷搬出入機構とから成り、前記昇降テーブルには、荷搬出入機構との間でパレットを搬送するための搬送コンベヤが設けられ、前記荷搬出入機構には、パレットの両側縁を支持して昇降テーブルの搬送コンベヤに対するパレットの搬出入を行うための左右のチェンコンベヤと、前記パレットを支持して昇降動作させることによりチェンコンベヤに対するパレットの積み降ろしを行うパレット積降ろし機構とが設けられたパレット利用の荷搬送装置において、
前記左右の各チェンコンベヤは、パレットを搬出入する作業空間を挟んで互いに対向する左右の可動フレームにそれぞれ設けられるとともに、左右の各可動フレームの上端部を支点として揺動可能とすることにより前記作業空間に対してそれぞれが進退可能に形成されており、左右の可動フレームには、可動フレームを揺動させてチェンコンベヤを作業空間に対して前進および後退動作させるための往復動機構が連繋されて成るパレット利用の荷搬送装置。
【請求項2】
複数の階の間で昇降テーブルを昇降動作させる昇降搬送機構と、昇降搬送機構の所定の階の出入口に設置される荷搬出入機構とから成り、前記昇降テーブルには、荷搬出入機構との間で荷が積まれたパレットを搬送するための第1の搬送コンベヤと空のパレットを搬送するための第2の搬送コンベヤとが上下に設けられ、前記荷搬出入機構には、昇降テーブルの第1の搬送コンベヤに対するパレットの搬出入を行うための荷搬送用の左右のチェンコンベヤと、昇降テーブルの第2の搬送コンベヤに対するパレットの搬出入を行うための空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤと、荷が積まれたパレットまたは空のパレットを支持して昇降動作させることにより荷搬送用または空パレット搬送用のチェンコンベヤに対するパレットの積み降ろしを行うパレット積降ろし機構とが設けられたパレット利用の荷搬送装置において、
前記荷搬送用の左右のチェンコンベヤおよび空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤは、パレットを搬出入する作業空間を挟んで互いに対向する左右の可動フレームにそれぞれ設けられるとともに、左右の各可動フレームの上端部を支点として揺動可能とすることにより前記作業空間に対してそれぞれが進退可能に形成されており、左右の可動フレームには、可動フレームを揺動させて各チェンコンベヤを作業空間に対して一体に前進および後退動作させるための往復動機構に連繋されて成るパレット利用の荷搬送装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載されたパレット利用の荷搬送装置であって、前記パレット積降ろし機構は、パレットの両側縁の前端部および後端部と係脱可能な複数の支持爪と、各支持爪の昇降ガイドと、各支持爪を昇降ガイドに沿って昇降動作させるチェンとを含むものであるパレット利用の荷搬送装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載されたパレット利用の荷搬送装置であって、前記往復動機構は、正逆回動が可能なモータと、モータの回転を往復直線運動に変換して可動フレームに伝えるクランクとを含んでいるパレット利用の荷搬送装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の階の間で昇降テーブルを昇降動作させる昇降搬送機構と、昇降搬送機構の所定の階の出入口に設置される荷搬出入機構とから成り、前記昇降テーブルには、荷搬出入機構との間でパレットを搬送するための搬送コンベヤが設けられ、前記荷搬出入機構には、パレットの両側縁を支持して昇降テーブルの搬送コンベヤに対するパレットの搬出入を行うための左右のチェンコンベヤと、前記パレットを支持して昇降動作させることによりチェンコンベヤに対するパレットの積み降ろしを行うパレット積降ろし機構とが設けられたパレット利用の荷搬送装置において、
前記左右の各チェンコンベヤは、パレットを搬出入する作業空間を挟んで互いに対向する左右の可動フレームと、各可動フレームの前後部の位置に設けられるスプロケットホイールと、前後のスプロケットホイール間に無端状に張設されるチェンと、各可動フレームに設けられ一方のスプロケットホイールを正逆各方向に駆動するモータとで構成されており、左右の各可動フレームは、その上端部を支点として揺動可能とすることにより前記作業空間に対して左右のチェンコンベヤがそれぞれ進退可能に形成されるとともに、左右の可動フレームには、可動フレームを揺動させてチェンコンベヤを作業空間に対して前進および後退動作させるための往復動機構が連繋されて成るパレット利用の荷搬送装置。
【請求項2】
複数の階の間で昇降テーブルを昇降動作させる昇降搬送機構と、昇降搬送機構の所定の階の出入口に設置される荷搬出入機構とから成り、前記昇降テーブルには、荷搬出入機構との間で荷が積まれたパレットを搬送するための第1の搬送コンベヤと空のパレットを搬送するための第2の搬送コンベヤとが上下に設けられ、前記荷搬出入機構には、昇降テーブルの第1の搬送コンベヤに対するパレットの搬出入を行うための荷搬送用の左右のチェンコンベヤと、昇降テーブルの第2の搬送コンベヤに対するパレットの搬出入を行うための空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤと、荷が積まれたパレットまたは空のパレットを支持して昇降動作させることにより荷搬送用または空パレット搬送用のチェンコンベヤに対するパレットの積み降ろしを行うパレット積降ろし機構とが設けられたパレット利用の荷搬送装置において、
前記荷搬送用の左右のチェンコンベヤおよび空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤは、パレットを搬出入する作業空間を挟んで互いに対向する左右の可動フレームと、各可動フレームの前後部の位置に設けられるスプロケットホイールと、前後のスプロケットホイール間に無端状に張設されるチェンと、各可動フレームに設けられ一方のスプロケットホイールを正逆各方向に駆動するモータとで構成されており、左右の各可動フレームは、その上端部を支点として揺動可能とすることにより前記作業空間に対して荷搬装用の左右のチェンコンベヤおよび空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤがそれぞれ進退可能に形成されるとともに、左右の可動フレームには、可動フレームを揺動させて各チェンコンベヤを作業空間に対して一体に前進および後退動作させるための往復動機構に連繋されて成るパレット利用の荷搬送装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載されたパレット利用の荷搬送装置であって、前記パレット積降ろし機構は、パレットの両側縁の前端部および後端部と係脱可能な複数の支持爪と、各支持爪の昇降ガイドと、各支持爪を昇降ガイドに沿って昇降動作させるチェンとを含むものであるパレット利用の荷搬送装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載されたパレット利用の荷搬送装置であって、前記往復動機構は、正逆回動が可能なモータと、モータの回転を往復直線運動に変換して可動フレームに伝えるクランクとを含んでいるパレット利用の荷搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2006−168836(P2006−168836A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−359052(P2004−359052)
【出願日】平成16年12月10日(2004.12.10)
【出願人】(390032274)吉田車輌機器株式会社 (9)
【Fターム(参考)】