パン及び菓子の改良
【課題】虚弱体質者、高齢少食者の中で、栄養不足等により疲労回復が遅れ疲れ易く元気
が出ない悩みを持つ人の食生活の改善を図る課題解決にある。
【解決手段】パンの製造工程において、醸造天然アミノ酸をパンの仕込み工程で混入し混
捏後の製造工程を経て製品化する高アミノ酸を含むパン、または、パンの味付け工程でパ
ン生地表面に醸造天然アミノ酸を塗布し乾燥する、高アミノ酸を含むパン生地及びパン類
の製造。さらに、菓子の製造工程において、醸造天然アミノ酸を菓子の仕込み工程で混入
し混捏後の製造工程を経て製品化する高アミノ酸を含む菓子、または、菓子の味付け工程
で菓子生地表面に醸造天然アミノ酸を塗布し乾燥する、高アミノ酸を含む菓子生地及び菓
子類の製造。
が出ない悩みを持つ人の食生活の改善を図る課題解決にある。
【解決手段】パンの製造工程において、醸造天然アミノ酸をパンの仕込み工程で混入し混
捏後の製造工程を経て製品化する高アミノ酸を含むパン、または、パンの味付け工程でパ
ン生地表面に醸造天然アミノ酸を塗布し乾燥する、高アミノ酸を含むパン生地及びパン類
の製造。さらに、菓子の製造工程において、醸造天然アミノ酸を菓子の仕込み工程で混入
し混捏後の製造工程を経て製品化する高アミノ酸を含む菓子、または、菓子の味付け工程
で菓子生地表面に醸造天然アミノ酸を塗布し乾燥する、高アミノ酸を含む菓子生地及び菓
子類の製造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、パン類及び菓子類の製造工程において、醸造天然アミノ酸液をパン及び菓子
に含ませたパン類や菓子類の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
パン類及び菓子類の改良は、美味しさを目指して、パン類は、仕込み、分割・成型、焼
成等の工程中、主に仕込みの際に美味しくするための改良剤を混入、または, パン生地焼
成後に美味しくするための改良剤を塗布し乾燥する等である。また、菓子もパンの改良と
同様にして改良剤を使用している。そのような製造方法からは、パン類及び菓子類を食す
ることで、身体が必要とするアミノ酸を補うことはできなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
本発明では、生活習慣病等による虚弱体質者、高齢少食者等の中で、疲れやすく元気が
出ない悩みを持つ人の食生活の改善を図る課題解決にある。アミノ酸は、身体に不可欠な
成分で、身体が必要とするアミノ酸２０種類中、身体の中で合成できない９種類の必須ア
ミノ酸は食事で補い続けるほかにない。そのアミノ酸のバランスが崩れると栄養不足とな
り疲労回復が遅れ疲れやすく元気が出ない等健康維持を阻害する。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本課題を解決するための方法として、醸造（発酵法で、麹菌がつくる酵素の働きで、た
んぱく質を分解して種々のアミノ酸に変える）天然アミノ酸液を、食品改良剤としてパン
及び菓子の製造に使用することにより、良質なアミノ酸を含む良質なパン及び菓子を、虚
弱体質者、高齢少食者の疲労回復食として容易に提供でき、それを食べることで、虚弱体
質者、高齢少食者等の食生活改善が図られる。また、食事で栄養不足となり疲れ易い高齢
少食者等においては、食事での栄養不足を補うことが、少食においても可能となる。
【０００５】
パン（食パン、あんパン、蒸しパン、味パン、乾パン）等の製造工程において、醸造天
然アミノ酸液「必須アミノ酸及び非必須アミノ酸の内、ロイシン、イソロイシン、バリン、
フェニルアラニン、スレオニン、リジン、グルタミン酸、アスパラギン酸、プロリン、ア
ラニン、セリン」を多量に含むものを、パンの仕込み工程で混入し混捏後パンの一般製造
工程を経て製品化する高アミノ酸を含むパン、または、パンの製造工程において、パン生
地焼成後の味付け工程で、醸造天然アミノ酸を塗布し乾燥して製品化する高アミノ酸を含
むパン。それらの高アミノ酸を含むパン類を、虚弱体質者、高齢少食者等の疲労回復食と
して提供し栄養補給する。
【０００６】
さらに、菓子（煎餅、饅頭、餅、クッキー、ビスケット、ロールケーキ）等の製造工程
において、醸造天然アミノ酸液を菓子の仕込み工程で混入し混捏後菓子の一般製造工程を
経て製品化する高アミノ酸を含む菓子、または、菓子の製造工程において、菓子生地焼成
後の味付け工程で、醸造天然アミノ酸を塗布し乾燥して製品化する高アミノ酸を含む菓子。
それらの高アミノ酸を含む菓子類を、虚弱体質者、高齢少食者等の疲労回復用菓子として
提供し栄養補給する。
【０００７】
本発明の特徴は、生活習慣病等による虚弱体質者、高齢少食者等の中で、食事療法、食
事制限、または、疲れやすく元気が出ない悩みを持つ人の身体が必要とするアミノ酸を補
給することで、栄養のバランスを良くして、疲労回復力等を向上させ、疲れ難く元気が出
るようにする食生活の改善にある。
【発明の効果】
【０００８】
本発明の効果は、虚弱体質者、高齢少食者等の中で、疲れやすく元気が出ない悩みを持
つ人を対象にして、食生活の改善を、醸造天然アミノ酸を含ませたパン類、菓子類を食べ
ることで可能とすることにある。そのことは、高齢少食者で疲れ易い被験者の官能検査で、
身体の栄養補給等が促進され疲労回復力が向上し、疲れ難く元気が出る等健康増進に有効
な結果を得たことによる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
パン（食パン）は、仕込み、発酵、分割・成型、焼成、味付け等の製造工程中、仕込み
の際に、小麦粉１００ｇ に対して醸造天然アミノ酸液８ｇの割合で混入し、混捏後の一
般製造工程を経て製品化する。また、パン（味パン）は、パンの味付け工程でパン生地表
面に醸造天然アミノ酸液を適量塗布し乾燥（常温で湿度３０％程度の乾風処理）し製品化
する。パンの製造に使用する醸造天然アミノ酸液は、必須アミノ酸及び非必須アミノ酸の
内、ロイシン、イソロイシン、バリン、フェニルアラニン、スレオニン、リジン、グルタ
ミン酸、アスパラギン酸、プロリン、アラニン、セリンを多量に含むものとする。
【００１０】
菓子（煎餅）は、仕込み（捏ねる）、蒸す、つく、水にさらす、練る、成型、乾燥、焼
成、味付け等の製造工程中、仕込みの際に、米粉１００ｇ に対して醸造天然アミノ酸液
６ｇ の割合で混入し、混捏後の一般製造工程を経て製品化する。または、味付け工程の
際に醸造天然アミノ酸液を適量塗布し乾燥（常温で湿度３０％程度の乾風処理）し製品化
する。菓子の製造に使用する醸造天然アミノ酸液は、必須アミノ酸及び非必須アミノ酸の
内、ロイシン、イソロイシン、バリン、フェニルアラニン、スレオニン、リジン、グルタ
ミン酸、アスパラギン酸、プロリン、アラニン、セリンを多量に含むものとする。
【実施例】
【００１１】
醸造天然アミノ酸を使用した高アミノ酸を含む食パン（小麦粉１００ｇ に対して醸造
天然アミノ酸液８ｇ の割合で混入し混捏後の一般製造工程を経て製品化したパン）を、
高齢少食者で疲れ易い被験者５名の朝食として使用し、４週間食べた後、官能検査で評価
した結果、５名中３名が疲労回復力を感じ、疲れ難く元気が出る等。本発明の天然アミノ
酸補給方法（醸造天然アミノ酸をパンに含ませた疲労回復食）が、虚弱体質者、高齢少食
者の健康増進に有効であるといえる。
【産業上の利用可能性】
【００１２】
上術の発明は、パン類及び菓子類の製造工程において、醸造天然アミノ酸液をパン及び菓
子に含ませたパン類や菓子類の製造方法として利用可能である。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、パン類及び菓子類の製造工程において、醸造天然アミノ酸液をパン及び菓子
に含ませたパン類や菓子類の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
パン類及び菓子類の改良は、美味しさを目指して、パン類は、仕込み、分割・成型、焼
成等の工程中、主に仕込みの際に美味しくするための改良剤を混入、または, パン生地焼
成後に美味しくするための改良剤を塗布し乾燥する等である。また、菓子もパンの改良と
同様にして改良剤を使用している。そのような製造方法からは、パン類及び菓子類を食す
ることで、身体が必要とするアミノ酸を補うことはできなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
本発明では、生活習慣病等による虚弱体質者、高齢少食者等の中で、疲れやすく元気が
出ない悩みを持つ人の食生活の改善を図る課題解決にある。アミノ酸は、身体に不可欠な
成分で、身体が必要とするアミノ酸２０種類中、身体の中で合成できない９種類の必須ア
ミノ酸は食事で補い続けるほかにない。そのアミノ酸のバランスが崩れると栄養不足とな
り疲労回復が遅れ疲れやすく元気が出ない等健康維持を阻害する。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本課題を解決するための方法として、醸造（発酵法で、麹菌がつくる酵素の働きで、た
んぱく質を分解して種々のアミノ酸に変える）天然アミノ酸液を、食品改良剤としてパン
及び菓子の製造に使用することにより、良質なアミノ酸を含む良質なパン及び菓子を、虚
弱体質者、高齢少食者の疲労回復食として容易に提供でき、それを食べることで、虚弱体
質者、高齢少食者等の食生活改善が図られる。また、食事で栄養不足となり疲れ易い高齢
少食者等においては、食事での栄養不足を補うことが、少食においても可能となる。
【０００５】
パン（食パン、あんパン、蒸しパン、味パン、乾パン）等の製造工程において、醸造天
然アミノ酸液「必須アミノ酸及び非必須アミノ酸の内、ロイシン、イソロイシン、バリン、
フェニルアラニン、スレオニン、リジン、グルタミン酸、アスパラギン酸、プロリン、ア
ラニン、セリン」を多量に含むものを、パンの仕込み工程で混入し混捏後パンの一般製造
工程を経て製品化する高アミノ酸を含むパン、または、パンの製造工程において、パン生
地焼成後の味付け工程で、醸造天然アミノ酸を塗布し乾燥して製品化する高アミノ酸を含
むパン。それらの高アミノ酸を含むパン類を、虚弱体質者、高齢少食者等の疲労回復食と
して提供し栄養補給する。
【０００６】
さらに、菓子（煎餅、饅頭、餅、クッキー、ビスケット、ロールケーキ）等の製造工程
において、醸造天然アミノ酸液を菓子の仕込み工程で混入し混捏後菓子の一般製造工程を
経て製品化する高アミノ酸を含む菓子、または、菓子の製造工程において、菓子生地焼成
後の味付け工程で、醸造天然アミノ酸を塗布し乾燥して製品化する高アミノ酸を含む菓子。
それらの高アミノ酸を含む菓子類を、虚弱体質者、高齢少食者等の疲労回復用菓子として
提供し栄養補給する。
【０００７】
本発明の特徴は、生活習慣病等による虚弱体質者、高齢少食者等の中で、食事療法、食
事制限、または、疲れやすく元気が出ない悩みを持つ人の身体が必要とするアミノ酸を補
給することで、栄養のバランスを良くして、疲労回復力等を向上させ、疲れ難く元気が出
るようにする食生活の改善にある。
【発明の効果】
【０００８】
本発明の効果は、虚弱体質者、高齢少食者等の中で、疲れやすく元気が出ない悩みを持
つ人を対象にして、食生活の改善を、醸造天然アミノ酸を含ませたパン類、菓子類を食べ
ることで可能とすることにある。そのことは、高齢少食者で疲れ易い被験者の官能検査で、
身体の栄養補給等が促進され疲労回復力が向上し、疲れ難く元気が出る等健康増進に有効
な結果を得たことによる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
パン（食パン）は、仕込み、発酵、分割・成型、焼成、味付け等の製造工程中、仕込み
の際に、小麦粉１００ｇ に対して醸造天然アミノ酸液８ｇの割合で混入し、混捏後の一
般製造工程を経て製品化する。また、パン（味パン）は、パンの味付け工程でパン生地表
面に醸造天然アミノ酸液を適量塗布し乾燥（常温で湿度３０％程度の乾風処理）し製品化
する。パンの製造に使用する醸造天然アミノ酸液は、必須アミノ酸及び非必須アミノ酸の
内、ロイシン、イソロイシン、バリン、フェニルアラニン、スレオニン、リジン、グルタ
ミン酸、アスパラギン酸、プロリン、アラニン、セリンを多量に含むものとする。
【００１０】
菓子（煎餅）は、仕込み（捏ねる）、蒸す、つく、水にさらす、練る、成型、乾燥、焼
成、味付け等の製造工程中、仕込みの際に、米粉１００ｇ に対して醸造天然アミノ酸液
６ｇ の割合で混入し、混捏後の一般製造工程を経て製品化する。または、味付け工程の
際に醸造天然アミノ酸液を適量塗布し乾燥（常温で湿度３０％程度の乾風処理）し製品化
する。菓子の製造に使用する醸造天然アミノ酸液は、必須アミノ酸及び非必須アミノ酸の
内、ロイシン、イソロイシン、バリン、フェニルアラニン、スレオニン、リジン、グルタ
ミン酸、アスパラギン酸、プロリン、アラニン、セリンを多量に含むものとする。
【実施例】
【００１１】
醸造天然アミノ酸を使用した高アミノ酸を含む食パン（小麦粉１００ｇ に対して醸造
天然アミノ酸液８ｇ の割合で混入し混捏後の一般製造工程を経て製品化したパン）を、
高齢少食者で疲れ易い被験者５名の朝食として使用し、４週間食べた後、官能検査で評価
した結果、５名中３名が疲労回復力を感じ、疲れ難く元気が出る等。本発明の天然アミノ
酸補給方法（醸造天然アミノ酸をパンに含ませた疲労回復食）が、虚弱体質者、高齢少食
者の健康増進に有効であるといえる。
【産業上の利用可能性】
【００１２】
上術の発明は、パン類及び菓子類の製造工程において、醸造天然アミノ酸液をパン及び菓
子に含ませたパン類や菓子類の製造方法として利用可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
パンの製造工程において、醸造天然アミノ酸をパン生地に混入、または、塗
布したパンの製造方法。
【請求項２】
菓子の製造工程において、醸造天然アミノ酸を菓子生地に混入、または、塗
布した菓子の製造方法。
【請求項３】
請求項１、に記載の製造方法によるパン類。
【請求項４】
請求項２、に記載の製造方法による菓子類。
【請求項１】
パンの製造工程において、醸造天然アミノ酸をパン生地に混入、または、塗
布したパンの製造方法。
【請求項２】
菓子の製造工程において、醸造天然アミノ酸を菓子生地に混入、または、塗
布した菓子の製造方法。
【請求項３】
請求項１、に記載の製造方法によるパン類。
【請求項４】
請求項２、に記載の製造方法による菓子類。
【公開番号】特開２０１３−５７２８（Ｐ２０１３−５７２８Ａ）
【公開日】平成２５年１月１０日（２０１３．１．１０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−１３８５６５（Ｐ２０１１−１３８５６５）
【出願日】平成２３年６月２２日（２０１１．６．２２）
【出願人】（５９１００２４４１）
【出願人】（５９８０３８７７３）
【出願人】（７１１００６９９１）
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２５年１月１０日（２０１３．１．１０）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年６月２２日（２０１１．６．２２）
【出願人】（５９１００２４４１）
【出願人】（５９８０３８７７３）
【出願人】（７１１００６９９１）
【Ｆターム（参考）】
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