説明

パーツフィーダ

【課題】簡素な構成によりパーツを所定の姿勢状態に姿勢変更し、予め設定されたタイミングで1個ずつ供給することができるパーツフィーダを提供する。
【解決手段】貯留手段10に貯留されているパーツPを取り出して、シュートレール41の上流部42から下流部42に向かって斜め下方に延在する一対のレール部材48の間に形成された開口溝47にパーツPの軸部Paを挿通し、両下端縁部46からそれぞれ上方に向かって移行するにしたがって漸次互いに横幅方向に離間する一対の傾斜面44の間に頭部Pbが挟まれて垂下し、軸部Paの下端が両下端縁部46よりも下方に突出した起立姿勢状態で懸吊してかかる姿勢状態に保持し、所定タイミングで移動床板52を上昇させて開口溝47を閉塞することによってパーツPを起立姿勢状態から傾倒姿勢状態に姿勢変更して滑動により下流側に移送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軸部と軸部よりも拡径された頭部とを有するパーツを移送するパーツフィーダに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、軸部とその軸部の基端部で拡径された頭部とを有するボルトを、その軸部が2本のレール部材の間に懸吊して起立姿勢状態に保持し、振動手段により発生させた振動を2本のレール部材に与えてボルトを振動させ、ボルトをかかる起立姿勢状態のままレール部材の上流側から下流側に移送して連続的に供給するパーツフィーダが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2000−85960号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来のパーツフィーダは、振動手段により振動を発生させるので、騒音が大きく、作業環境の悪化を招き、作業者のストレスとなるなどの周囲への影響が懸念される。また、振動は、周囲の装置などに伝達して正常な作動を阻害したり、装置内部の締結部分の弛みを誘発するなどの問題を発生させるおそれがある。
【0005】
したがって、従来のパーツフィーダは、周囲への振動の伝達を防止する防震機構を設ける必要があり、その分だけ価格が高騰していた。また、パーツフィーダ自体にも取り付け部分などの緩みが生じていないかをチェックする等の精密なメンテナンスが必要とされ、ランニングコストの高騰を招来していた。
【0006】
また、振動によりパーツを移送する従来のパーツフィーダは、複数のパーツを整列させて連続的に移送するだけであり、パーツを1個づつ予め設定されたタイミングで供給することはできない。したがって、別個に供給装置を設ける必要があり、供給装置の分だけ価格が高騰し、コスト高を招来していた。
【0007】
本発明は、これらの問題に鑑み、従来技術の課題を解決すべくなされたものであり、その目的は、簡素な構成によりパーツを所定の姿勢状態に姿勢変更し、予め設定されたタイミングで1個ずつ供給することができるパーツフィーダを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する請求項1に記載の発明によるパーツフィーダは、軸部とその軸部よりも拡径された頭部とを有するパーツを移送するパーツフィーダにおいて、貯留手段に貯留されているパーツを所定の姿勢状態に姿勢変更して所定のタイミングで1個ずつ供給する供給手段を備え、その供給手段は互いに横方向に離間して並列に配置され上流部から下流部に向かって斜め下方に延在する一対のレール部材を有し、一対のレール部材の互いに対向する面に下方から上方に向かって移行するにしたがって漸次互いに横幅方向に離間する一対の傾斜面が形成され、一対の傾斜面の下端縁部の間にパーツの軸部よりも広くかつ頭部よりも狭い横幅を有して上流部から下流部に亘って延在する開口溝が形成されたシュートレールと、そのシュートレールの下方位置で下端縁部に沿って延在し、下降により下端縁部から下方に離間して一対のレール部材の間に供給されたパーツを頭部が一対の傾斜面の間に挟まれかつ軸部が開口溝に挿通されて垂下し軸部の下端が下端縁部よりも下方に突出した起立姿勢状態で懸吊してかかる位置に保持する一方、上昇により開口溝を閉塞して軸部の下端を頭部よりも下流側に向かって押動し、パーツを起立姿勢状態から下端縁部に沿って延在しかつ軸部が下流側に位置する傾倒姿勢状態に姿勢変更し、一対のレール部材の間をシュートレールの上流側から下流側に向かって滑動させて移送する移動床板とを有することを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載のパーツフィーダにおいて、供給手段は、移動床板に一体に設けられ、移動床板の下降によりシュートレールが有する一対の傾斜面の間に介在してシュートレールを上流部側と下流部側とに仕切り、シュートレールに起立姿勢状態で保持されているパーツの下流側への滑動を防止するストッパを有することを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のパーツフィーダにおいて、磁性体により構成された複数のパーツを貯留する貯留手段と、貯留手段からパーツを1個ずつ取り出して前記供給手段に受け渡すピックアップ手段とを備え、貯留手段は、上部が開放された箱形状をなし底面から上部に亘って開口部が形成された縦壁部を有し、ピックアップ手段は、縦壁部に沿って延在する円板形状を有し、開口部を平面部の径方向外側部分で閉塞して中心軸周りに回転可能に支持された回転板と、回転板の平面部の径方向外側部分に設けられ、パーツを吸着可能なマグネットと、回転板を予め設定された回転速度で径方向外側部分が開口部の下方から上方に向かって移動する方向に回転させる回転駆動部と、貯留手段の上方位置で回転板の平面部に対向して平面部との間に1個のパーツを通過可能な隙間を形成し、一つのマグネットに複数個のパーツが吸着されて貯留手段から上方に取り出された場合に、1個のパーツ以外のパーツに当接してマグネットから離脱させて一つのマグネットに吸着されるパーツの個数を1個に制限する取出個数規制部を有し、供給手段は、回転板の平面部が上部から下部に回転移動する下降側回転移動領域で平面部の径方向外側部分に沿って上流部が設けられ、上流部から回転板の径方向外側に向かって突出し、回転板から離間するにしたがって漸次下方に移行する斜め下方に傾斜して一直線状に延在し、下流部がシュートレールに連続して設けられ、マグネットに吸着されて回転板の回転により下降側回転移動領域の上部から下部に向かって移動してきたパーツに当接してパーツをマグネットから離脱させ、上流部から下流部に向かって滑動させてシュートレールに供給するパーツ受取部を有することを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項3に記載のパーツフィーダにおいて、供給手段は、パーツ受取部が、上端縁部から下端縁部に向かって漸次接近する一対の傾斜面を有し、下端縁部で互いに結合して底部を形成する断面がV字形を有する長尺状の板部材からなることを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明は、請求項3または4に記載のパーツフィーダにおいて、供給手段は、回転板の平面部でかつ回転板の回転中心から径方向に所定距離だけ離間した位置に突設された駆動ピンと、シュートレールの下方位置でシュートレールの下端縁部に沿って延在し、下降側回転移動領域でかつ駆動ピンの軌道上に基端部が配置され、駆動ピンによる基端部の下方への押動によって先端部を上方に向かって揺動させて移動床板を上昇させる一方、駆動ピンによる基端部の下方への押動の解除によって先端部を下方に向かって揺動させて移動床板を下降させる揺動レバーと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によると、移動床板がシュートレールの下端縁部から下方に離間した状態で貯留手段から受け取ったパーツを一対のレール部材の間に供給することによって、頭部が一対の傾斜面の間に挟まれかつ軸部が開口溝に挿通されて垂下し、軸部の下端が下端縁部よりも下方に突出した起立姿勢状態に姿勢変更して懸吊し、かかる位置に保持することができる。
【0014】
そして、所定のタイミングで移動床板を上昇させることにより、軸部の下端を下流側に向かって押動させて、パーツを起立姿勢状態から下端縁部に沿って延在しかつ軸部がシュートレールの下流側に位置する傾斜姿勢状態に姿勢変更し、一対のレール部材の間をシュートレールの上流側から下流側に向かって滑動させて移送することができる。
【0015】
したがって、簡素な構成によりパーツを傾斜姿勢状態に姿勢変更して所定のタイミングで1個ずつ下流側に供給することができる。よって、従来のように振動を利用することがなく、振動に起因した騒音の発生もなく、高度な静粛性を得ることができる。また、防振装置の劣化や摩耗、装置の位置ずれがなく、長期間の使用に耐えることができる。また、簡素な構成を有することから、安価に製造することができ、価格を低廉化することができる。
【0016】
請求項2の発明によると、移動床板の下降によりシュートレールの互いに対向する一対の傾斜面の間にストッパを介在させてシュートレールを上流部側と下流部側とに仕切ることができる。したがって、移動床板が下降しているときに、シュートレールに起立姿勢状態で保持されているパーツが誤って下流側に滑動して供給されるのを防止することができる。
【0017】
請求項3の発明によると、回転板の回転に応じてマグネットを開口部の下方から上方に向かって移動させることができ、貯留手段に貯留されているパーツを吸着して貯留手段の上部から上方に取り出すことができる。
【0018】
そして、複数のパーツがマグネットに吸着されて貯留手段から上方に取り出された場合には、取出個数規制部によって1個のパーツのみを通過させることができる。したがって、一つのマグネットに吸着されるパーツの個数を1個に制限することができ、回転板の回転に応じてパーツを1個ずつ貯留手段から取り出すことができる。
【0019】
それから、供給手段のパーツ受取部は、マグネットに吸着されて回転板の回転により下降側回転移動領域の上部から下部に向かって移動してきたパーツに当接してパーツをマグネットから離脱させ、パーツ受取部の傾斜によって上流部から下流部に向かって滑動させてシュートレールに供給することができる。
【0020】
請求項4の発明は、パーツ受取部の具体的な構成の一例を示したものであり、これによれば、供給手段のパーツ受取部は、マグネットに吸着されて回転板の回転により下降側回転移動領域の上部から下部に向かって移動してきたパーツに一方の上端縁部を当接させてパーツをマグネットから離脱させ、傾斜面上に沿って転下させてV字形の底部まで移動させ、パーツの頭部が軸部よりも上流側か或いは軸部よりも下流側に位置するいずれか一方の姿勢状態に姿勢変更させることができ、かかる姿勢状態でパーツ受取部の下流側に滑動させ、シュートレールの上流部に供給することができる。
【0021】
請求項5の発明によると、下降側回転移動領域の上部から下部に移動する駆動ピンにより揺動レバーの基端部を下方に押動し、先端部を上方に向かって揺動させることによって移動床板を上昇させることができる。
【0022】
そして、例えば駆動ピンが下降側回転移動領域外に移動して基端部の下方への押動が解除されると、先端部を下方に向かって揺動させて移動床板を下降させることができる。したがって、予め設定された間隔で移動床板を上昇及び下降させることができ、パーツを所定のタイミングで下流側に供給することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
次に、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
【0024】
図1は、本実施の形態におけるパーツフィーダ1の構成を説明する正面図、図2は、パーツフィーダ1の要部を断面により示す図であり、図2(a)は、図1のA−A線断面図、図2(b)は、図1のB−B線断面図、図2(c)は、図1のC方向矢視図、図2(d)は、図1のD方向矢視図である。そして、図3〜図5は、パーツフィーダ1の要部を拡大してパーツPの動きを説明する図であり、図6は、図3のE−E線断面図、図7は、図5のF−F線断面図である。
【0025】
パーツフィーダ1は、例えば六角穴付ボルト等のように軸部Paとその軸部Paの基端部で拡径された頭部Pbとを有した磁性体からなるパーツPを、複数貯留可能な貯留手段10と、貯留手段10に貯留されているパーツPを1個づつ取り出すピックアップ手段20と、ピックアップ手段20により取り出されたパーツPを受け取り、所定の姿勢状態に姿勢変更し、所定のタイミングで組付機100に1個ずつ供給する供給手段30を有している。そして、図1で左側から右側に向かうように、組付機100に向かって貯留手段10、ピックアップ手段20、供給手段30の順番で基台2の上面に設けられている。
【0026】
貯留手段10は、ホッパ11を有している。ホッパ11は、基台2の上面に立設された支持ステー3によって予め設定された高さ位置に配置されている。ホッパ11は、上部が開放された矩形の箱形状を有しており、その底面12はピックアップ手段20側(図1では右側)に移行するにしたがって漸次下方に移行するようにスロープ状に形成されている。
【0027】
ホッパ11の背面側の縦壁部(図1では奥側に位置する縦壁部)13には、パーツPが通過可能な大きさを有して底面12から上部に亘って開口する開口部14が形成されており、ピックアップ手段20の回転板22によって閉塞されている。
【0028】
ピックアップ手段20は、回転モータ(回転駆動部)21と回転板22を有している。回転モータ21は、基台2の上面に立設された支持台4の上部に設けられており、回転軸21aが水平でかつ正面側に向かって突出するように固定されている。
【0029】
回転板22は、所定の板厚を有する円板形状を有しており、その中心軸部分が回転モータ21の回転軸21aに直結されて同軸上に回転するように支持されている。そして、図1に示すように、回転板22の正面側に位置する平面部22aの径方向外側部分でホッパ11の開口部14を閉塞し、回転モータ21の回転駆動によって予め設定された回転速度で図中に示す矢印方向に回転されて開口部14の下方から上方に向かって移動するように形成されている。
【0030】
回転板22の平面部22aには、マグネット23が設けられている。マグネット23は、パーツPを1個だけ吸着してホッパ11から取出可能な大きさと磁力を有しており、図2(a)に示すように、平面部22aの径方向外側部分で平面部22aと面一となるように埋め込まれて取り付けられている。マグネット23は、本実施の形態では図1に示すように、合計で4個のマグネット23が設けられており、平面部22a上で互いに90°の角度間隔を有して配置されている。
【0031】
図中で符号24は、一つのマグネット23によってホッパ11から取り出されるパーツPの個数を1個に制限するための取出個数規制部としての取出個数規制板である。取出個数規制板24は、基端部24aがホッパ11の縦壁部15に固定され、中間部24bが基端部24aの上端で折曲されて回転板22の回転方向に沿うように斜め上方に延出し、先端部24cが中間部24bの上端で折曲されて回転板22の径方向外側に向かって延在するように形成されている。
【0032】
取出個数規制板24の中間部24bと先端部24cは、回転板22の平面部22aに直交する方向に所定幅を有して延在し、中間部24bは、平面部22aとの間に若干の隙間を有して対向し、先端部24cは、図2(a)に示すように、平面部22aとの間にパーツPの頭部の直径よりも若干大きい間隔を有し、マグネット23に吸着されているパーツPを1個だけ通過可能な大きさに設定されている。
【0033】
したがって、回転板22の回転により開口部14の下部から上部に移動する一つのマグネット23に複数個のパーツPが吸着されてホッパ11から上方に取り出された場合には、これら複数個のパーツPに取出個数規制板24の先端部24cを当接させて1個以外のパーツPをマグネット23から離脱させて下方に落下させ、ホッパ11に再び戻し、一つのマグネット23により取り出されるパーツPの個数を1個に制限することができる。
【0034】
また、図中で符号25は、供給手段30を駆動するための駆動ピンである。駆動ピン25は、回転板22の平面部22aでかつ回転板22の回転中心から径方向に所定距離だけ離間した位置に突設されている。本実施の形態では、径方向外側部分よりも回転中心寄り位置でかつ各マグネット23よりも回転方向後側に所定角度だけ離間した角度位置にて正面側に突設されている。
【0035】
供給手段30は、第1シュートレール(パーツ受取部)31と第2シュートレール(シュートレール)41と移動部51を備えている。
【0036】
第1シュートレール31は、ピックアップ手段20により貯留手段10から取り出されたパーツPをピックアップ手段20から受け取り、上流側から下流側に向かって移送し、第2シュートレール41に受け渡すためのものであり、図2(b)に示すように、上端縁部35から下端縁部36に向かって漸次接近する一対の傾斜面34を有し、下端縁部36で互いに結合して底部37を形成する断面がV字形を有した長尺状の板部材によって構成され、図示していない支持ブラケットにより基台2の上部に取付支持されている。
【0037】
そして、回転板22の平面部22aが上方から下方に向かって移動する下降移動領域(図1では回転板22の右側部分)でかつ回転板22の回転中心よりも若干上方の位置から径方向外側に向かって一直線状に延出し、下流側に移行するにしたがって漸次斜め下方に移行するように傾斜して支持されている。
【0038】
第1シュートレールの上流部32は、回転板22の平面部22aに沿って平面部22aの径方向外側部分を径方向内側から径方向外側に亘って横切るように配置されており、パーツPがマグネット23に吸着された状態で回転板22の回転により上流部32の上方から下方に向かって移動してきた場合に、パーツPを一方の上縁端部35に当接させてマグネット23から離脱させ、傾斜面34上に沿って転下させてV字形の底部37まで移動させることができる。
【0039】
そして、底部37まで移動したパーツPが第1シュートレール31の長手方向と同方向に延在し、頭部Pbが軸部Paよりも上流側か或いは軸部Paよりも下流側に位置するいずれか一方の姿勢状態に姿勢変更し(図3、図4を参照)、自重によって第1シュートレール31の上流部32から下流部33に向かって底部37の上を滑動して円滑に移送できる傾斜角度に設定されている。
【0040】
第2シュートレール41は、図1に示すように、上流部42の上に第1シュートレール31の下流部33が重なり合うように連続して設けられており、第1シュートレール31と略同一の傾斜角度を有して上流側から下流側に向かって漸次斜め下方に移行するように傾斜し、図示していない支持ブラケットにより基台2の上部に取付支持されている。
【0041】
そして、長尺状の平板形状を有する2本のレール部材48を互いに横方向に離間して並列に配置し断面が逆八字形を形成するように組み合わせることによって構成されており、図2(c)、(d)に示すように、互いに対向する面に上端縁部45から下端縁部46に向かって漸次接近する一対の傾斜面44が形成され、両下端縁部46の間で上流部42から下流部43に亘って一定幅を有して延在する開口溝47が形成されている。
【0042】
開口溝47は、パーツPの軸部Paの直径よりも大きくかつ頭部Pbの直径よりも小さい横幅を有している。また、両傾斜面44の傾斜角度は、パーツPを第2シュートレール41の上部から両傾斜面44の間に投入した場合に、パーツPの頭部Pbが両傾斜面44の間に挟持されて軸部Paが開口溝47に挿通されて上下方向に延在する起立した姿勢状態で懸吊し、頭部Pbが両傾斜面44の間に挟まれる楔作用によってかかる位置に保持可能な傾斜角度に設定されている。
【0043】
移動部51は、第2シュートレール41に保持されているパーツPを起立姿勢状態から傾斜姿勢状態に姿勢変更させて、パーツPの第2シュートレール41への保持を解除し、かかる傾斜姿勢状態で第2シュートレール41上を滑動させて下流側に移送し、下流部43の下方に位置する組付機100に供給するためのものであり、図1に示すように、第2シュートレール41の下方位置で第2シュートレール41に沿うように斜め下方に延在する移動床板52と、その移動床板52を上下方向に移動させて第2シュートレール41の下端縁部46に接近及び離間させる揺動レバー55とを有している。
【0044】
移動床板52は、図1に示すように、揺動レバー55の先端部56に連続して形成されており、図2(c)に示すように、上昇により第2シュートレール41の下端縁部46、46に当接して開口溝47を閉塞し、また、図2(d)に示すように、下降により下端縁部46、46から下方に離間して開口溝47を開放するように、両下端縁部46、46の間に亘る横幅と、第2シュートレール41の上流部42から下流部43に亘って延在する長さを有した平板形状を有している。
【0045】
揺動レバー55は、先端部56に連続して形成された移動床板52を、第1シュートレール31の下方位置に設けられたヒンジピン53によって第2シュートレール41の下端縁部46、46に接近及び離間する方向に揺動させるように支持されている。ヒンジピン53は、回転板22と第2シュートレール41との間に立設された支持ステー5の上端部に設けられており、第2シュートレール41よりも若干上方位置で軸心が水平かつ回転板22の平面部22aに直交する方向に延在するように配置されて、常に先端部56側が下降端に位置し、基端部57側が上昇端に位置するバランスをとるように揺動レバー55を支持している。
【0046】
揺動レバー55の基端部57は、第1シュートレール31の下方位置でヒンジピン53によって支持された部分から第1シュートレール31の上流側に向かって延出し、回転板22の近傍位置で斜め下方に向かって折曲されて、回転板22の平面部22aに沿うように形成されている。
【0047】
そして、揺動レバー55の基端部57は、回転板22の平面部22aが上部から下部に移動する下降側回転移動領域(図1で回転板22の右側部分)で、回転板22の回転中心とほぼ同じ高さ位置から斜め下方に向かって延出し、平面部22aの径方向外側部分を径方向外側から径方向内側に亘って横切り、駆動ピン25の軌道上に位置する。
【0048】
そして、回転板22の回転により、マグネット23が第1シュートレール31の上端部32を通過し、パーツPが第2シュートレール41の途中位置に懸吊されて保持された後に、駆動ピン25が基端部57に当接し、基端部57を下方に押動して揺動レバー55をヒンジピン53を回転中心として図1において半時計回り方向に揺動し、先端部56が上方に移動する方向に揺動させ、移動床板52を上昇させて第2シュートレール41の下端縁部46、46に当接させ、開口溝47を閉塞する。
【0049】
また、第2シュートレール41にパーツPが起立姿勢状態で懸吊されて保持されている場合には、開口溝47を通過して下端縁部46、46から下方に突出しているパーツPの軸部Paを、移動床板52の上昇により、第2シュートレール41の下流側に向かって押動して、パーツPを起立姿勢状態から傾斜姿勢状態に姿勢変更し、パーツPの第2シュートレール41への保持を解除し、軸部Paを進行方向前側にして移動床板52の上に沿って滑動させ、下流側に移送するように構成されている。
【0050】
また、図1に示すように、移動床板52の長手方向途中位置にはストッパ61が設けられている。ストッパ61は、図2(c)に示すように、移動床面52の下面に基端が固定され、移動床板52からその横幅方向に突出し、第2シュートレール41よりも側方位置で折曲されて上方に向かって延在し、第2シュートレール41の上端縁部45よりも上方位置で折曲されて第2シュートレール41の上部に向かって延在し、第2シュートレール41の横幅方向中央で折曲されて下方に向かって延在する形状を有している。
【0051】
そして、移動床板52の上昇時には第2シュートレール41の上端縁部45よりも上方に位置して両傾斜面44の間を開放し、下降時には第2シュートレール41の両傾斜面44、44の間で上端縁部45から下端縁部46に亘って介在して、第2シュートレール41を上流部と下流部とに仕切り、パーツPが滑動してストッパ61よりも下流側に滑り落ちるのを防ぐ。
【0052】
組付機100は、図1に示すように、第2シュートレール41の下流側に設けられている。組付機100は、第2シュートレール41の下流部43よりも下方位置で上端部が開口し下方に移行するにしたがって漸次狭窄するロート形状を有し、第2シュートレール41から供給されたパーツPを上端部から取り入れて下端部で起立姿勢状態に位置決め支持するパーツ位置決め手段101と、パーツ位置決め手段101の下方位置でワークWを保持するワーク保持手段102と、パーツ位置決め手段101の上方位置に設けられており、パーツPをワークWに取り付けるパーツ取付手段103が設けられている。
【0053】
パーツ取付手段103は、上下方向に移動するスライドテーブル部111と、スライドテーブル部111に回転中心が上下方向に延在するように取り付けられて所定トルクで回転駆動される回転駆動部112と、回転駆動部112の回転軸に設けられてパーツPの頭部Pbに係合し、パーツPを回転させることができるソケット部113とを有している。そして、スライドテーブル部111を下降させ、ソケット部113をパーツPに係合させ、回転駆動部112の駆動により、ソケット部113を回転させてパーツPをワークWに取り付ける(螺着する)ように構成されている。
【0054】
次に、上記構成を有するパーツフィーダ1の動作について以下に説明する。
【0055】
まず、貯留手段10のホッパ11に複数のパーツPを貯留し、回転モータ21の回転駆動により回転板22を予め設定された回転速度で図1の矢印方向に回転させる。
【0056】
これにより、マグネット23をホッパ11の開口部14の下方から上方に向かって移動させ、ホッパ11に貯留されているパーツPをマグネット23に吸着させてホッパ11から上方に取り出すことができる。また、一つのマグネット23に複数個のパーツPが吸着されている場合には、取出個数規制板24によって1個だけパーツPを取り出すことができ、残りのパーツPはマグネット23から離脱されてホッパ11に戻すことができる。
【0057】
マグネット23によりホッパ11から取り出された1個のパーツPは、回転板22と共に移動し、第1シュートレール31の上方から上端縁部35に接近して上端縁部35に当接し、傾斜面34によってマグネット23から離脱される。そして、傾斜面34に沿って転下し、第1シュートレール31の底部37上に移動する(図2(b)を参照)。
【0058】
底部37まで移動したパーツPは、第1シュートレール31の長手方向と同方向に延在し、頭部Pbが軸部Paよりも上流側か或いは軸部Paよりも下流側に位置するいずれか一方の姿勢状態に姿勢変更され、自重により底部37の上を滑動し、第1シュートレール31の上流側から下流側に向かって移送される。
【0059】
パーツPは、第1シュートレール31の下流部33まで移動すると、そのままの姿勢状態で第2シュートレール41の上流部42に供給される。ここで、図3に示すように、頭部Pbが軸部Paよりも上流側に位置する姿勢状態で第2シュートレール41に供給されると、パーツPは軸部Paが開口溝47に挿通されてから頭部Pbが傾斜面44間に挟持されて起立姿勢状態に懸吊され(図6を参照)、かかる起立姿勢状態で第2シュートレール41の途中位置に保持される。
【0060】
一方、図4に示すように、頭部Pbが軸部Paよりも下流側に位置する姿勢状態で第2シュートレール41に供給されると、頭部Pbが傾斜面44間に挟持されてから頭部Pbを中心として回転し、軸部Paが開口溝47に挿通されて起立姿勢状態に懸吊され(図6を参照)、かかる姿勢状態で第2シュートレール41の途中位置に保持される。
【0061】
パーツPが第1シュートレール31から第2シュートレール41に供給されてその途中位置に起立姿勢状態で保持されると、回転板22の回転に応じて駆動ピン25が軌道上に配置されている揺動レバー55の基端部57に当接し、基端部57を下方に向かって漸次押動して基端部57を上昇端から下降端まで揺動させる。
【0062】
揺動レバー55の基端部57が上昇端から下降端に揺動することによって、揺動レバー55の先端部56は、下降端から上昇端に揺動され、移動床板52を下降位置から上昇させる。
【0063】
移動床板52の上昇によって、パーツPの第2シュートレール41における下端縁部46、46よりも下方に突出している軸部Paの下端に移動床板52を傾斜して当接させることができ、軸部Paを第2シュートレール41の下流側に向かって押動させ、パーツPを起立姿勢状態から傾斜姿勢状態に姿勢変更することができる。
【0064】
かかる姿勢変更により、傾斜姿勢状態となったパーツPは、第2シュートレール41への保持が解除され、軸部Paを進行方向前側にして移動床板52の上を滑動して下流側に向かって移送され、第2シュートレール41の下流部43から下方に向かって放出される。
【0065】
そして、そのままの姿勢状態で組付機100に供給され、組付機100のパーツ位置決め手段101によってワークWの上に起立姿勢状態に支持される。そして、所定のタイミングでパーツ取付手段103によってワークWに取り付けられる。上記パーツPの組付機100への供給は、回転板22に設けられた各マグネット23ごとに行われ、回転板22の回転速度に応じた所定間隔ごとに行われる。
【0066】
上記構成を有するパーツフィーダ1によれば、貯留手段10に貯留されているパーツPを1個ずつ取り出すことができ、第1シュートレール31に受け渡すことができる。そして、第1シュートレール31で頭部Pbが軸部Paよりも上流側か或いは軸部Paよりも下流側に位置するいずれか一方の姿勢状態にパーツPを姿勢変更し、自重によって滑動させて第2シュートレール41に供給することができる。
【0067】
そして、第2シュートレール41では、頭部Pbが一対の傾斜面44の間に挟まれかつ軸部Paが開口溝47に挿通されて垂下し、軸部Paの下端が下端縁部46よりも下方に突出した起立姿勢状態に姿勢変更して懸吊し、かかる位置に保持することができる。
【0068】
次いで、駆動ピン25が揺動レバー55の基端部57に当接して下方に押動することによって、移動床板52を上昇させ、パーツPの軸部Paの下端を下流側に向かって押動し、起立姿勢状態から下端縁部46に沿って延在しかつ軸部Pbが第2シュートレール41の下流部43側に位置する傾斜姿勢状態に姿勢変更し、一対のレール部材48の間を第2シュートレール41の上流部42から下流部43に向かって滑動させて移送することができる。
【0069】
したがって、従来のように振動を利用することなく、簡素な構成によってパーツPを予め設定された傾斜姿勢状態に姿勢変更し、所定のタイミングで1個ずつ下流側に供給することができる。
【0070】
よって、振動に起因した騒音の発生もなく、高度な静粛性を得ることができる。したがって、防振装置を設ける必要がなく、振動に伴う劣化や摩耗、位置ずれも発生せず、長期間の使用に耐えることができる。また、簡素な構造により安価に製造することができ、価格を低廉化することができる。
【0071】
また、ストッパ61を設けて移動床板52の上昇時には第2シュートレール41の上端縁部45よりも上方に移動して両傾斜面44の間を開放し、下降時には第2シュートレール41の両傾斜面44、44の間に移動して上端縁部45側から下端縁部46側に亘って介在して、第2シュートレール41を上流部と下流部とに仕切り、パーツPが滑動してストッパ61よりも下流側に滑り落ちるのを防ぐので、後段の組付機100にパーツPを供給するタイミングをより正確なものとすることができる。
【0072】
さらに、回転板22に設けた駆動ピン25によって揺動レバー55を揺動させているので、移動床板52を上昇及び下降させるアクチュエータを別個に設ける必要がなく、回転板22の回転モータ21のみでパーツPの取り出しと、1個ずつ所定のタイミングでの供給を行うことができる。
【0073】
尚、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上述の実施の形態では、パーツPの例としてボルトを挙げたが、軸部Paとその基端部で拡径された頭部Pbを有するものであればよく、例えば、軸部の先端面にはマイナスドライバーを係合可能な溝が形成され、頭部の基端面にはエンジンの吸排気バルブに当接する当接部が形成されたアジャストスクリューであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本実施の形態におけるパーツフィーダの構成を説明する正面図である。
【図2】パーツフィーダの要部を断面で示す図であって、図2(a)は、図1のA−A線断面図、図2(b)は、図1のB−B線断面図、図2(c)は、図1のC方向矢視図、図2(d)は、図1のD方向矢視図である。
【図3】パーツフィーダにおけるパーツの動きを説明する図である。
【図4】パーツフィーダにおけるパーツの動きを説明する図である。
【図5】パーツフィーダにおけるパーツの動きを説明する図である。
【図6】図3のE−E線断面図である。
【図7】図5のF−F線断面図である。
【符号の説明】
【0075】
1 パーツフィーダ
10 貯留手段
11 ホッパ
12 底面
13 縦壁部
14 開口部
20 ピックアップ手段
21 回転モータ(回転駆動部)
22 回転板
22a 平面部
23 マグネット
24 取出個数規制板(取出個数規制部)
25 駆動ピン
30 供給手段
31 第1シュートレール(パーツ受取部)
34 傾斜面
37 底部
41 第2シュートレール(シュートレール)
44 傾斜面
45 上端縁部
46 下端縁部
47 開口溝
48 レール部材
51 移動部
52 移動床板
55 揺動レバー
56 先端部
57 基端部
61 ストッパ
P パーツ
Pa 軸部
Pb 頭部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸部と該軸部よりも拡径された頭部とを有するパーツを移送するパーツフィーダにおいて、
貯留手段に貯留されている前記パーツを所定の姿勢状態に姿勢変更して所定のタイミングで1個ずつ供給する供給手段を備え、
前記供給手段は、
互いに横方向に離間して並列に配置され上流部から下流部に向かって斜め下方に延在する一対のレール部材を有し、該一対のレール部材の互いに対向する面に下方から上方に向かって移行するにしたがって漸次互いに横幅方向に離間する一対の傾斜面が形成され、該一対の傾斜面の下端縁部の間に前記パーツの軸部よりも広くかつ頭部よりも狭い横幅を有して前記上流部から前記下流部に亘って延在する開口溝が形成されたシュートレールと、
該シュートレールの下方位置で前記下端縁部に沿って延在し、下降により前記下端縁部から下方に離間して前記一対のレール部材の間に供給された前記パーツを前記頭部が前記一対の傾斜面の間に挟まれかつ前記軸部が前記開口溝に挿通されて垂下し前記軸部の下端が前記下端縁部よりも下方に突出した起立姿勢状態で懸吊してかかる位置に保持する一方、上昇により前記開口溝を閉塞して前記軸部の下端を前記頭部よりも下流側に向かって押動し、前記パーツを前記起立姿勢状態から前記下端縁部に沿って延在しかつ前記軸部が下流側に位置する傾倒姿勢状態に姿勢変更し、前記一対のレール部材の間を前記シュートレールの上流側から下流側に向かって滑動させて移送する移動床板とを有することを特徴とするパーツフィーダ。
【請求項2】
前記供給手段は、
前記移動床板に一体に設けられ、前記移動床板の下降により前記シュートレールが有する一対の傾斜面の間に介在して前記シュートレールを上流部側と下流部側とに仕切り、前記シュートレールに前記起立姿勢状態で保持されている前記パーツの下流側への滑動を防止するストッパを有することを特徴とする請求項1に記載のパーツフィーダ。
【請求項3】
磁性体により構成された複数の前記パーツを貯留する貯留手段と、該貯留手段から前記パーツを1個ずつ取り出して前記供給手段に受け渡すピックアップ手段とを備え、
前記貯留手段は、上部が開放された箱形状をなし底面から上部に亘って開口部が形成された縦壁部を有し、
前記ピックアップ手段は、前記縦壁部に沿って延在する円板形状を有し、前記開口部を平面部の径方向外側部分で閉塞して中心軸周りに回転可能に支持された回転板と、該回転板の平面部の径方向外側部分に設けられ、前記パーツを吸着可能なマグネットと、前記回転板を予め設定された回転速度で前記径方向外側部分が前記開口部の下方から上方に向かって移動する方向に回転させる回転駆動部と、前記貯留手段の上方位置で前記回転板の平面部に対向して該平面部との間に1個のパーツを通過可能な隙間を形成し、一つのマグネットに複数個のパーツが吸着されて貯留手段から上方に取り出された場合に、1個のパーツ以外のパーツに当接してマグネットから離脱させて一つのマグネットに吸着されるパーツの個数を1個に制限する取出個数規制部を有し、
前記供給手段は、前記回転板の平面部が上部から下部に回転移動する下降側回転移動領域で平面部の径方向外側部分に沿って上流部が設けられ、該上流部から前記回転板の径方向外側に向かって突出し、回転板から離間するにしたがって漸次下方に移行する斜め下方に傾斜して一直線状に延在し、下流部が前記シュートレールに連続して設けられ、前記マグネットに吸着されて前記回転板の回転により前記下降側回転移動領域の上部から下部に向かって移動してきたパーツに当接して該パーツを前記マグネットから離脱させ、前記上流部から前記下流部に向かって滑動させて前記シュートレールに供給するパーツ受取部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のパーツフィーダ。
【請求項4】
前記供給手段は、
前記パーツ受取部が、上端縁部から下端縁部に向かって漸次接近する一対の傾斜面を有し、下端縁部で互いに結合して底部を形成する断面がV字形を有する長尺状の板部材からなることを特徴とする請求項3に記載のパーツフィーダ。
【請求項5】
前記供給手段は、
前記回転板の平面部でかつ前記回転板の回転中心から径方向に所定距離だけ離間した位置に突設された駆動ピンと、
前記シュートレールの下方位置で前記シュートレールの下端縁部に沿って延在し、前記下降側回転移動領域でかつ前記駆動ピンの軌道上に基端部が配置され、前記駆動ピンによる前記基端部の下方への押動によって先端部を上方に向かって揺動させて前記移動床板を上昇させる一方、前記駆動ピンによる前記基端部の下方への押動の解除によって前記先端部を下方に向かって揺動させて前記移動床板を下降させる揺動レバーと、
を有することを特徴とする請求項3または4に記載のパーツフィーダ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2006−160426(P2006−160426A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−352561(P2004−352561)
【出願日】平成16年12月6日(2004.12.6)
【出願人】(000005348)富士重工業株式会社 (3,010)
【Fターム(参考)】