説明

パーマネントウェーブ処理方法、及び、パーマネントウェーブ組成物

【課題】ロッドに忠実な、強いウェーブ形成が可能であり、処理後に乾燥してもウェーブが緩くならず、かつ、初期のウェーブ状態を長期間持続することができ、簡単で安全確実に大幅に施術時間を増加させることのないパーマネントウェーブ処理を提供する。
【解決手段】次の(1)〜(3)の工程をこの順で有するパーマネントウェーブ処理方法。(1)メルカプタンを1重量%以上7重量%以下、及び、ジスルフィドを含み、かつ、これらの配合比率が0.6〜1.5のパーマネントウェーブ第1剤を塗布し、塗布後5〜25分間放置して毛髪を軟化させる毛髪軟化工程。(2)洗浄・乾燥工程。(3)第2剤処理・水洗工程。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロッドに忠実な、強いウェーブが形成可能であり、乾燥してもウェーブが緩くならず、初期のウェーブ状態を長い期間持続することができ、かつ、実施に先立ち、施術者が新たに取得するべき技術が少なく、さらに、簡単で安全確実に大幅に施術時間を増加させることなくパーマネントウェーブ処理ができるパーマネントウェーブ組成物及び処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の一般的なパーマネントウェーブ処理では、処理された毛髪は、充分に濡れている状態でこそウェーブが保たれているが、乾燥するとウェーブが緩くなり(だれる)、かつ、ウェーブが持続する期問も短いといった欠点があった。
【0003】
このようなこの欠点を解消する処理方法として特開2004−262798公報(特許文献1)あるいは特開平7−258047号公報(特許文献2)によって提案された技術が知られている。
【0004】
前者では、毛髪をロッドに巻付ける前に毛髪に直接、パーマネント第1剤を塗布し、その後、5〜20分間放置して毛髪を軟化させ、次いで水洗いして還元成分を洗い流した後に水分を拭き取り、さらにその後、通電加熱可能なロッドに毛髪を巻付け、このロッドに通電して80〜140℃で巻き付けられた毛髪を1〜30分間加熱する。加熱後、毛髪をロッドから外して酸化剤を含むパーマネント第2剤を塗布し、さらに1〜15分間放置した後に水洗いし、次いで、乾燥させるという処理方法である。
【0005】
一方、後者では毛髪をロッドに巻きつける前、中又は後に、チオグリコール酸など還元割を含有する組成物を塗布し、放置後水洗し、この状態で毛髪を休ませること(休み段階)により、酸化剤を含む組成物(パーマネントウェーブ剤第2剤に相当)を必要としない毛髪のパーマネントウェーブ処理方法が提案され、この中で、上記休み段階をケラチン物質が完全に乾くまでに行うことが示されている。
【0006】
しかしながら、前者では、ロッドに巻かれていないストレートな毛髪に対してパーマネント第1剤を塗布するために、毛髪の軟化状態を判断しにくく、パーマネント第1剤の作用時間の判断を誤ることが多い。ここで、パーマネント第1剤作用時間が短いと所望するウェーブが得られないといった間題があり、逆に過度の作用時間では毛髪損傷を生じるという欠点がある。さらに、従来の一般的なパーマネントウェーブ処理方法とは手順が異なり、また、第1剤処理中では毛髪はストレート状態であるにもかかわらず、最終的なウェーブ状態を想定して毛髪の軟化度合いを見極めなければならず、所望するウェーブに対する薬剤の選定及び用いる通電加熱ロッドの太さの選定、加熱時間の管理等々に経験・習熟が必要であり、また、通電加熱ロッドの取り扱い(水を避けるため第2剤と塗る前にロッドアウトする必要がある)や第2剤塗布前にピン止めを行う必要があるが、そのピン止め方法等設術者が新たに習得すべき技術が多く、極めて繁雑である。
【0007】
また、この方法では、髪がストレートの状態で軟化させるため、軟化状態が適切であっても、ロッド形状に沿った構成ケラチン分子の再配列化が起こりにくく、そのため、ロッド巻き状態の加熱時間を20〜30分と長くする必要があり、また、そのように長い加熱を行った場合であってもなお、形成されるウェーブが従来のパーマ処理方法と比べ弱くなるという欠点がある。しかも、加熱時間が長いため、工程時間も、結果的に長くなる。
【0008】
さらに、洗い流した毛髪から水分を拭き取り、ロッドを巻付ける際に、拭き取る水分の程度や、多数のロッドを巻付けるために生じる巻き始めと巻き終わりの時間差による水分の差によって、形成されるウェーブにばらつきが生じてしまうので、安定したウェーブが形成できないといった問題もある。
【0009】
しかも、ロッドに毛髪を巻き付けた状態では、通電加熱可能なロッドを80〜140℃の高温に加熱するために、毛髪の損傷が大きくなり、かつ、被施術者の頭部が熱くなり不快感を与え、その上、火傷をする可能性も否定できず、また、上記のような高温加熱を行うため、毛髪の根元までロッドに巻付けることができないので、ウェーブで表現するデザインが限定されるという欠点があった。
【0010】
一方、後者の技術によれば、酸化剤を含む組成物(パーマネントウェーブ剤第2剤に相当)を必要としない毛髪のパーマネントウェーブ処理方法が提案されているが、従来の一般的なパーマネントウェーブ処理方法の欠点であった、充分に濡れている状態ではウェーブが保たれているが、乾燥するとウェーブが緩くなり(だれる)、かつ、ウェーブが持続する期間も短いといった点が解消されていないばかりでなく、形成されたウェーブが弱いという欠点をも有している。
【特許文献1】特開2004−262798公報
【特許文献2】特開平7−258047号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上記した従来の問題点を改善する、すなわち、ロッドに忠実な、強いウェーブ形成が可能であり、処理後に乾燥してもウェーブが緩くならず、かつ、初期のウェーブ状態を長期間持続することができ、通電加熱可能なロッドなどの特殊な装置を必要としないとともに、高温処理による髪へのダメージがなく、かつ、実施に先立ち、施術者が新たに取得するべき技術が少なく、さらに、簡単で安全確実に大幅に施術時間を増加させることなくパーマネントウェーブ処理ができるパーマネントウェーブ組成物、及び、係るパーマネントウェーブ組成物を用いる優れたパーマネントウェーブ処理方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明のパーマネントウェーブ処理方法は、請求項1に記載のように、次の(1)〜(3)の工程をこの順で有することを特徴とするパーマネントウェーブ処理方法。
(1)毛髪をロッドに巻きつける前、および/または、巻き付けた後に、メルカプタンを1重量%以上7重量%以下、及び、ジスルフィドを含み、かつ、ジスルフィド/メルカプタンの配合比率が0.6以上1.5以下であるパーマネントウェーブ第1剤を塗布し、塗布後放置して毛髪を軟化させる毛髪軟化工程。
(2)毛髪を水洗した後、風乾により毛髪を乾燥させる洗浄・乾燥工程。
(3)パーマネントウェーブ第2剤を塗布し、塗布後放置し、次いで、前記ロッドを除去後水洗する第2剤処理・水洗工程。
【0013】
また、本発明のパーマネントウェーブ処理方法は請求項2に記載の通り、請求項1に記載のパーマネントウェーブ処理方法において、上記パーマネントウェーブ第1剤に、ポリペプタイド、脱水縮合型ポリペプタイド、及び、脱水縮合型シリコーンから選ばれる1種以上が配合されていることを特徴とする。
【0014】
本発明のパーマネントウェーブ組成物は上記課題を解決するため、請求項3に記載の通り、毛髪にパーマネントウェーブ第1剤塗布後、放置して毛髪を軟化させる毛髪軟化工程に次いで、該毛髪を水洗した後、風乾により乾燥させる洗浄・乾燥工程を有するパーマネントウェーブ処理方法用のパーマネントウェーブ組成物であって、メルカプタンを1重量%以上7重量%以下、及び、ジスルフィドを含み、かつ、ジスルフィド/メルカプタンの配合比率が0.6以上1.5以下であることを特徴とする。
【0015】
また、本発明のパーマネントウェーブ組成物は、請求項4に記載の通り、請求項3記載のパーマネントウェーブ組成物において、ポリペプタイド、脱水縮合型ポリペプタイド、及び、脱水縮合型シリコーンから選ばれる1種以上が配合されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明のパーマネントウェーブ処理方法によれば、ロッドに忠実な、強いウェーブ形成が可能であり、処理後に乾燥してもウェーブが緩くならず、かつ、初期のウェーブ状態を長期間持続することができ、通電加熱可能なロッドなどの特殊な装置を必要としないとともに、高温処理による髪へのダメージがなく、かつ、従来のパーマネントウェーブ処理の工程に、基本的には風乾の工程が付加されているだけなので、特殊な通電加熱可能なロッドの取り扱いや、それを用いた乾燥方法等々の、実施に先立ち、施術者が新たに取得するべき技術が少なく、さらに、簡単で安全確実に大幅に施術時間を増加させることなくパーマネントウェーブ処理が可能となる。
【0017】
また、本発明のパーマネントウェーブ組成物によれば上記優れたパーマネントウェーブ処理が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明で用いるロッドとしては、通電加熱可能なロッド等の特殊なものを用いる必要はなく、一般のパーマネントウェーブ処理に用いられるもののうち、毛髪に対して通気性が良好なもの、例えば、中空円筒形であって、側面に中空部に連通する通気孔、あるいは、通気部を有するもの等をそのまま、または、ロッドの一方の底面を塞ぎ、反対の底面から空気を吸引することにより、ロッドを通して巻き付けた毛束を空気が用いることができるもの等、を用いることができる。
【0019】
パーマネントウェーブ第1剤としては、メルカプタンを1重量%以上7重量%以下、及び、ジスルフィドを含み、かつ、ジスルフィド/メルカプタンの配合比率が0.6以上1.5以下であるものを用いる。
【0020】
メルカプタンとしては、チオグリコール酸、チオグリコール酸塩、システイン、アセチルシステイン及びシステアミンより選ばれた1種又は2種以上からなるものである。ここで、チオグリコール酸塩としては、チオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール酸モノエタノールアミン、チオグリコール酸トリエタノールアミンなどを用いることができる。
【0021】
このようなメルカプタンのパーマネントウェーブ第1液への配合量は1〜7重量%である。配合量が1重量%未満では、ウェーブ形成力が充分でなく、7重量%を超えると毛髪の損傷が大きい。
【0022】
一方、ジスルフィドとしては、ジチオジグリコール酸、ジチオジグリコール酸塩、シスチン及びシスタミンより選ばれた1種又は2種以上からなるものである。ジチオジグリコール酸塩としては、ジチオジグリコール酸ジアンモニウム、ジチオジグリコール酸ジモノエタノールアミン、ジチオジグリコール酸ジトリエタノールアミンなどが挙げられる。
【0023】
このようなジスルフィドは、ジスルフィド/メルカプタンの配合比率が0.6以上1.5以下の範囲となるようパーマネントウェーブ第1剤に配合する。ここで、ジスルフィド/メルカプタンの配合比率が0.6未満では、2剤の作用時間が従来のパーマネントウェーブと同様に長い時間が必要となり、一方、この配合比率が1.5を超えると還元作用が不充分となり、適切なウェーブが形成できない。
【0024】
本発明におけるパーマネントウェーブ第1剤のpHは、6〜10であることが好ましく、さらに好ましくは8〜9の範囲である。このようなpH範囲に調整するために用いるアルカリ剤としては、アンモニア、重炭酸アンモニウム、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパノール及びアルギニンなどの塩基性アミノ酸などが挙げられ、これらより1種または2種以上を選択するが、後工程である風乾により揮発し、毛髪に残存することのないアンモニアや毛髪補修成分としても働くアルギニンなどの塩基性アミノ酸であることが好ましい。
【0025】
このようなパーマネントウェーブ第1剤には、処理後の毛髪に毛束のまとまり感の向上効果が得られるので、トリートメント成分としてポリペプタイド、脱水縮合型ポリペプタイド、及び、脱水縮合型シリコーンから選ばれる1種以上が配合されていることが好ましい。
【0026】
ここでポリペプタイド(PPT)は、加水分解シルク、加水分解小麦、加水分解大豆、加水分解コラーゲン、加水分解ケラチンなどが挙げられ、これらより選ばれた1種又は2種以上を選択して用いる。このようなポリペプタイドの配合量としては、パーマネントウェーブ第1剤の0.1〜2重量%であることが好ましい。配合量が0.1重量%未満では毛束のまとまり感の向上が不充分である場合があり、一方、添加量が2重量%を超えても効果の向上は得られない。
【0027】
また、脱水縮合型ポリペプタイド(脱水縮合型PPT)とは、乾燥することにより脱水縮合する官能基を有するポリペプタイド誘導体であり、例えば、シリル化加水分解シルク、シリル化加水分解小麦、シリル化加水分解大豆、シリル化加水分解コラーゲン、シリル化加水分解ケラチンなどが挙げられ、これらより選ばれた1種又は2種以上を選択して用いる。脱水縮合型ポリペプタイドの配合量は、パーマネントウェーブ第1剤の0.1〜2重量%であることが好ましく、添加量が0.1重量%未満では毛束のまとまり感の向上が不充分となりやすく、一方、添加量が2重量%を超えても効果の向上は得られない。
【0028】
脱水縮合型シリコーンとは、乾燥することにより脱水縮合する官能基を有するシリコーン誘導体であり、例えばアモジメチコーンなどが挙げられ、これらより選ばれた1種又は2種以上を選択して用いる。脱水縮合型シリコーンの配合量としては、パーマネントウェーブ第1剤の0.1〜2重量%であることが好ましく、添加量が0.1重量%未満では毛束のまとまり感の向上が不充分となりやすく、一方、添加量が2重量%を超えても効果の向上は得られない。
【0029】
なお、これらポリペプタイド、脱水縮合型ポリペプタイドや脱水縮合型シリコーンは単独でパーマネントウェーブ第1剤に添加しても良いが、2種以上選択して添加しても良い。
【0030】
本発明で用いるパーマネントウェーブ第1剤には、さらに熱重合型トリートメント成分(HT)や脱水縮合型トリートメント成分を配合してもよく、その場合、洗浄・乾燥工程での水洗後の風乾によりポリペプタイド、脱水縮合型ポリペプタイドや脱水縮合型シリコーンのトリートメント成分がしっかりと定着し、基本機能はそのままに毛束のまとまり感がより向上し、さらにきれいなウェーブ形成が達成できる。
【0031】
このようなパーマネントウェーブ第1剤の毛髪への塗布は、一般的なパーマネントウェーブ処理と同様にして行うことができるが、その塗布は、毛髪をロッドに巻きつける前でも、または、毛髪をロッドに巻き付けた後にでも行うことができるが、あるいは、毛髪をロッドに巻き付ける前後の2回、塗布することもできる。このような2回の塗布によれば、より効果的に毛髪を軟化させることができ、従来では第1剤が作用しにくい毛髪に対しても、所望するウェーブを形成することができる。
【0032】
毛髪軟化工程としては、このような毛髪へのパーマネントウェーブ第1剤の塗布後、5〜25分間(この放置時間は、対照とする毛髪のダメージ具合、髪質、また、用いる薬剤の作用の強弱等により従来のパーマネントウェーブ第1剤処理の放置時間と同様に適宜調整して実施する)、室温で、または加温して放置をすることにより毛髪に付着したパーマネントウェーブ第1剤が毛髪に作用して毛髪を軟化させる。放置時間としては、通常、5分以上25分間以下であるが、上記のように適宜調整する。
【0033】
このように毛髪軟化工程が終了した後、洗浄・乾燥工程を行う。
洗浄・乾燥工程では、まず毛髪を水洗するが、このとき、中間酸リンスや中間トリートメント剤を併用して洗浄しても良い。この水洗(中間水洗)により、毛髪からパーマネントウェーブ第1剤を充分に除去したら、タオル等で可能な程度、水を除去した後、風乾を行う。
【0034】
中間水洗後のこの風乾により、水素結合が閉鎖している状態になる。この状態となった後にパーマネントウェーブ第2剤によって処理を行うと、風乾によって乾燥されたときの、ロッドに巻かれたウェーブ状態が毛髪に記憶されることになるので、パーマネントウェーブ処理後での、従来のパーマネントウェーブ処理ではなし得なかった乾燥状態でのしっかりとしたウェーブ形成が可能となる。
【0035】
風乾により乾燥させる方法としては、具体的には毛髪を巻きつけたロッドの内側から吸気を行い、ロッド及びそれに巻かれた毛髪に対して外気を通過させて乾燥させる方法、毛髪を巻きつけたロッドの外周から風を供給して乾燥させる方法、毛髪を巻きつけたロッドの内部から外部に向かって風を拡散させて乾燥させる方法等が挙げられ、これらを適宜組み合わせて行っても良い。なお風乾での毛髪に供給する風の温度は、60℃以下が好ましい。ここで、第1液処理後の毛髪は特にダメージを受けやすいので60℃超であると毛髪にダメージを与えやすい。より好ましくは45℃前後である。
【0036】
風乾完了の目安としては、ロッド中、他のロッドに比べ、巻き付けられた毛髪量が比較的多いものから毛髪を外して、その毛髪を施術者が触覚で判断して乾燥した状態となっていれば、充分に風乾されたと判断する。
【0037】
風乾処理を終えたら、第2剤処理・水洗工程に入る。
用いるパーマネントウェーブ第2剤としては、酸化剤が配合された一般的なものをそのまま用いることができる。このような酸化剤としては、過酸化水素、臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウムなどが挙げられ、必要に応じ、単独あるいは適宜組み合わせて用いる。これら酸化剤のうち、好ましくは過酸化水素あるいは臭素酸ナトリウムであり、そのパーマネントウェーブ第2剤への配合量は、過酸化水素では0.5重量%以上3重量%以下、臭素酸ナトリウムでは2重量%以上10重量%以下である。また、作用時間、すなわちパーマネントウェーブ第2剤を塗布した後の放置時間は、通常、過酸化水素を酸化剤として用いたパーマネントウェーブ第2剤の場合には1分以上5分以下、臭素酸ナトリウムを用いたパーマネントウェーブ第2剤の場合には3分以上7分以下である。
【0038】
パーマネントウェーブ第2剤処理を終えた後に、ロッドアウト(ロッドから毛髪を外すこと)し、水洗を行い、残留するパーマネントウェーブ第2剤処理を充分に除去する。このとき、トリートメント剤を併用しても良い。
【0039】
水洗後には通常、乾燥、整髪料などによる毛髪のセットなどの、パーマネントウェーブ処理に伴う一般的な処理を行う。
【0040】
なお、上記パーマネントウェーブ第1剤及びパーマネントウェーブ第2剤には、それぞれ安全であり、かつ、本発明の効果を妨げない限りにおいて、水、油性成分(例えば、スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール誘導体、リン脂質等)植物油(例えば、オリーブ油、大豆油、マカデミアナッツ油等)、ロウ類(例えば、ホホバ油、カルナバロウ、セラック、ミツロウ等)、炭化水素(例えば、流動パラフィン、軽質流動パラフィン、スクワラン、ワセリン等)、高級脂肪酸(例えば、ミリスチン酸、オレイン酸、イソステアリン酸等)、アルコール類(例えば、セタノール、イソステアリルアルコール、コレステロール、フィトステロール等)、エステル類(例えば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、オレイン酸オクチルドデシル、トリイソステアリン酸グリセリル、乳酸セチル等)、シリコーン類(例えば、ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン、環状ジメチルシリコーン、アルコール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等)、多価アルコール(例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール等)、アミノ酸類(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸などの酸性アミノ酸及びグリシン、セリン、メチオニンなどの中性アミノ酸等)、糖類(例えば、ブドウ糖、ショ糖、ソルビトール、マルトース、トレハロース等)、天然高分子類(例えば、アルギン酸、コンニャクマンナン、アラビアガム、キトサン、ヒアルロン酸、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム等)、合成高分子(例えば、アニオン性高分子、カチオン性高分子、非イオン性高分子、両性高分子)、アニオン界面活性剤(例えば、アルキルエーテルカルボン酸塩、N−アシルグルタミン酸、N−アシルメチルタウリン塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエーテル硫酸塩等)、カチオン界面活性剤(例えば、アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩等)、両性界面活性剤(例えば、グリシン型両性界面活性剤、アミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤等)、非イオン界面活性剤(例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等)、染料(例えば、タール色素、天然色素等)、植物エキス(例えば、カミツレエキス、コンフリーエキス、セージエキス、ローズマリーエキス等)、ビタミン類(例えば、L−アスコルビン酸、DL−α−トコフェロール、D−パンテノール等)、紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸、サリチル酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2−エトキシエチル等)、防腐剤(例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、サリチル酸、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラベン、フェノキシエタノール等)、酸化防止剤(例えば、亜硫酸水素ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン等)、金属イオン封鎖剤(例えば、エデト酸塩、ポリリン酸ナトリウム、フィチン酸等)、pH調整剤(例えば、クエン酸、乳酸、リン酸、水酸化ナトリウム、アンモニア、アミノメチルプロパノール等)、溶剤(例えば、エタノール、イソプロパノール、ベンジルアルコール等)、噴射剤(例えば、LPG(液化石油ガス)、DME(ジメチルエーテル)、窒素等)、香料等の公知の化粧品成分を配合することができる。
【0041】
また、上記パーマネントウェーブ第1剤及び第2剤は、通常の方法に従って、液状、ムース状等の剤形としたものを用いることができ、また、エアゾール形態としたものを用いても良い。
【実施例】
【0042】
以下に本発明のパーマネントウェーブ組成物の実施例について具体的に説明する。
【0043】
<使用毛束>
長さ25cm(毛先〜25cm間)で重量が1gの、直毛の毛髪からなる毛束を用い、これを市販のヘアカラーで2回処理後(現在の一般的な女性の毛髪の典型として想定した)、40℃のポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム水溶液(5%)に浸漬後、水洗して用いた。
【0044】
<使用ロツド>
直径20mmまたは26mmの一般的なロッド。共に、側面には中空部に貫通する多数の通気孔を有する。
【0045】
<標準実験方法>
特に断らない限り処理は次の(a)〜(j)をこの順番で行った。
(a)毛束を水で濡らす。
(b)ロッドへ巻く。
(c)パーマネントウェーブ第1剤塗布。
(d)15分間、室温で放置(室温)。
(e)中間水洗。
(f)風乾:20分(ロッドに巻かれている毛髪に40℃温風を吹き付けると共に、毛髪を巻きつけたロッド内の空気を吸引し、ロッド及び毛髪に通気する)。
(g)第2剤塗布。
(i)室温で放置(5分)。
(h)ロッドアウト。
(j)水洗。
【0046】
ここで、上記(b)〜(d)が「(1)毛髪をロッドに巻きつける前、および/または、巻き付けた後に、メルカプタンを1重量%以上7重量%以下、及び、ジスルフィドを含み、かつ、ジスルフィド/メルカプタンの配合比率が0.6以上1.5以下であるパーマネントウェーブ第1剤を塗布し、塗布後5〜25分間放置して毛髪を軟化させる毛髪軟化工程」に、(e)及び(f)が「(2)毛髪を水洗した後、風乾により毛髪を乾燥させる洗浄・乾燥工程」に、(g)〜(j)が「(3)パーマネントウェーブ第2剤を塗布し、塗布後1〜7分放置し、次いで、前記ロッドを除去後水洗する第2剤処理・水洗工程」に、それぞれ該当する。
【0047】
<ウェーブ評価方法>
上記パーマネントウェーブ処理により形成されたウェーブをSP効率を用いて評価した。
【0048】
ここでSP効率とは「しっかりとしたウェーブ」の目安の値であり、ウェーブ処理を行った毛髪を毛先を下にして吊したとき、図1に示すように毛先から3つ目のウェーブのX値(ウェーブの幅)とY値(ウェーブの山と谷との間の長さ)とを測定し、次式(I)で求めることができ、値が大きいほどしっかりしたウェーブが形成されていることを表す。
【0049】
[数1]
SP値 = ( X/Y )× 100 ……(I)
【0050】
このようなSP効率はそれぞれのサンプルで4回測定した。
ここで、パーマネントウェーブ処理した毛髪を60℃の温水に20分間浸漬した温水浸漬処理を、パーマネントウェーブ処理から2週間程度経過したのと同程度の状態を引き起こすものとして行った処理(「時間経過」処理)とし、以下この状態を「時間経過後」とした。
【0051】
SP効率の測定の1回目はパーマネントウェーブ処理の最終水洗直後(処理直後のウェット時)に、2回目はパーマネントウェーブ処理の最終水洗後に乾燥させて(処理直後のドライ時)、3回目は時間経過処理後の濡れた状態(時間経過後のウェット時)で、そして、4回目はこの時間経過処理後に乾燥させた後(時間経過後のドライ時)に、それぞれ行った。なお、このときの乾燥とは室温で恒量となった状態を云う。
【0052】
ここで、1回目測定のSP効率値と2回目測定のSP効率とを比較して、2回目測定のSP効率値が1回目測定のSP効率の値の、95%以上であれば、パーマネント直後において乾燥してもウェーブが極めて良く残留しているとして「◎」、95%未満85%以上であれば、パーマネント直後において乾燥してもウェーブが充分に良く残留しているとして「○」、85%未満30%以上であれば乾燥状態ではウェット状態のウェーブ状態があまり保たれておらず、不充分として「△」、30%未満であれば乾燥状態ではウェット状態のウェーブ状態が保たれておらず、不充分であるとして「×」として、それぞれ評価した。
【0053】
また、3回目測定のSP効率値と4回目測定のSP効率とを比較して、2回目測定のSP効率値が1回目測定のSP効率の値の、95%以上であれば、パーマネント処理後2週間経過後において乾燥状態でもウェット状態と同様のウェーブ状態が保たれおり、充分として「◎」、95%未満85%以上であれば、パーマネント処理後2週間経過後において乾燥状態でもウェット状態と同様のウェーブ状態がかなり保たれおり、充分として「○」、85%未満30%以上であればパーマネント処理後2週間経過後において乾燥状態ではウェット状態のウェーブ状態があまり保たれておらず、不充分として「△」、30%未満であればパーマネント処理後2週間経過後において乾燥状態ではウェット状態のウェーブ状態が保たれておらず、不充分として「×」として、それぞれ評価した。
【0054】
また、毛先の状態を、2回目及び4回目のSP効率の測定時に併せて評価した。
すなわち、図1のように毛髪をつるしたときに、毛先が水平より上に向いているときには、毛髪の状態が非常に良好であるとして「◎」、毛先が水平ないしほぼ水平に向いているときには毛先の状態は良好で充分であるとして「○」、毛先が水平より若干下(水平方向を0°、下方向を90°としたときに約60°以下)を向いているときには毛先の状態がやや悪く不充分であるとして「△」、毛先がさらに下を向いているときには毛先の状態が悪く不充分であるとして「×」として、それぞれ評価した。ここで、毛先が水平ないし水平を向いていると、パーマスタイルの表現範囲が充分に広く、かつ、そのときのパーマネントウェーブ剤のパフォーマンスは高いと考えられる。
【0055】
また、毛髪のまとまり感は毛髪の手入れのしやすさの目安であり、毛束のまとまりがあると無駄な広がりが生じないで、かつ、きれいなウェーブ表現とまとまり感がスタイリング剤を使用しなくても得られるので、重要な評価項目である。毛髪のまとまり感は次のように評価した。
【0056】
すなわち、毛先を下にして毛束をつり下げ、自然乾燥させたときに、目視により、毛束がしっかりまとまっていると判断されたときに充分として「◎」、毛束がかなりまとまっていると判断されたときに充分として「○」、ドライ時に毛束がかなりばらけていると判断されたときに不充分として「△」、毛束がばらけていると判断されたときには不充分として「×」として、それぞれ評価した。
【0057】
<パーマネントウェーブ第1液>
重量配合組成を表1に示すようなA〜K(実施例1〜8、及び、比較例1〜3)の11種類のパーマネントウェーブ第1液を混合・調製した。また、パーマネントウェーブ第1液としては表2に重量配合組成を示すものを準備した。
【0058】
【表1】

【0059】
【表2】

【0060】
<従来技術との比較>
上記パーマネントウェーブ第1剤Aと第2剤を用いて(a)〜(j)を行った。このときの各工程の所要時間、施術に要した総時間、処理後の毛髪に対するSP効率評価結果、及び、毛先の状態の評価結果を「本発明」として表3にケース1として示す。
【0061】
また、パーマネントウェーブ第1液としてジスルフィド/メルカプタンの重量比が0.04のIを用い、かつ、風乾処理(f)工程を20分間行う代わりに、従来技術として、通電加熱ロッドを用いて第1液I塗布後にロッドを約90℃に加熱することにより、第1液塗布後に中間水水洗した毛束に対して30分間の加熱処理を行ったもの(加熱ロッド処理、ケース2)、及び、パーマネントウェーブ第1液Iを用い、中間水洗後にすぐに第2剤処理を行ったもの(従来一般処理、ケース3)についても、同様に評価し、表3に併せて記載した。
【0062】
【表3】

【0063】
表3より、従来技術に係るパーマネントウェーブ処理である加熱ロッド処理及び従来一般処理では、本発明に係るパーマネントウェーブ処理に対して、施術に長い時間を要するにも係わらず、パーマネントウェーブ処理直後の乾燥時、すなわち、被施術者がパーマネントウェーブ処理のできあがりを最も注目するときのSP値が小さい、すなわち、「だれ
」た状態になることが判る。
【0064】
時間経過後では、加熱ロッド処理の場合、ドライ時でもウェット時のウェーブが保持されるが、いずれもウェーブがパーマネントウェーブ処理直後に比して小さくなっている。従来一般処理では時間経過後のドライ時のウェーブが計測不可なほど小さくなってしまっている。
【0065】
これに対して、本発明に係るパーマネントウェーブ処理では、時間経過後のドライ時でも大きいウェーブが残留していることが判る。
【0066】
一方、毛先の状態についても、加熱ロッド処理及び従来一般処理では、処理直後であっても、水平ないし若干下方に向かうのに対して、本発明では上を向いた状態であって、毛先の状態が良好であることが理解できる。
【0067】
<ジスルフィド/メルカプタンの配合比率の検討、第2剤省略の可否の検討>
次に、ジスルフィド/メルカプタンの配合比率の検討、及び、第2剤省略の可否の検討をおこなった。
【0068】
表4に、上記パーマネントウェーブ第1剤Aと第2剤を用いて工程(a)〜(j)を行ったケース1(本発明)、上記パーマネントウェーブ第1剤Aを用いたが、第2剤を用いずに工程(a)〜(f)、(h)及び(i)を行ったケース4(比較例)、上記パーマネントウェーブ第1剤I(ジスルフィド/メルカプタンの重量比が0.03)と第2剤を用いて工程(a)〜(j)を行ったケース5(比較例)、及び、上記パーマネントウェーブ第1剤Iを用い、第2剤を用いずに工程(a)〜(f)、(h)及び(i)を行ったケース6(比較例)について、それぞれ検討を行い、処理後の毛髪に対するSP効率評価結果、及び、毛先の状態の評価結果をそれぞれ表4に示す。
【0069】
【表4】

【0070】
表4より、第2剤の塗布を行わなかった場合(ケース5)にはパーマネントウェーブ第1液を用いた場合、ウェーブ形成が弱く、毛髪の状態もかなり悪い。これは酸化不足によるものと考えられる。また、ケース6、すなわち、第1剤として薬剤Iを用いた者は形成されたウェーブこそ良好であるが、ドライ時にウェーブがゆるんでしまう(SP効率の低下が大きい)。これは酸化不足によるものと考えられる。ケース7では、さらに酸化不足が大きいため、ウェーブ形成が弱く、さらに時間経過後には初期のウェーブ状態を持続できないことが判る。
【0071】
<ジスルフィド/メルカプタンの配合比率に対する検討>
さらに、ジスルフィド/メルカプタンの配合比率の検討を行った。パーマネントウェーブ第1液としてB〜E(実施例。ケース8〜11)、J及びK(比較例。ケース12及び13)を用い、第2剤を併用してそれぞれ工程(a)〜(j)を行った。
【0072】
これらの処理後の毛髪に対するSP効率評価結果、及び、毛先の状態の評価結果をそれぞれ表5に示す。
【0073】
【表5】

【0074】
表5より、ケース8〜11では、処理直後、時間経過後とも、ウェット時及び乾燥時を問わず高いSP効率が得られること、また、毛先の状態も良好であることが判る。
【0075】
一方、ケース12では、酸化不足のためウェーブ形成がやや弱く、時間経過後は初期のウェーブ状態を持続できず。また、ケース13でもやはり、還元不足のためウェーブ形成がやや弱く、毛先の状態がやや悪い。さらにこれらケース12及び13では時間経過後の、時間経過後の毛先の状態が悪いことが判る。
【0076】
<ポリペプタイド等の併用の効果>
ポリペプタイド、脱水縮合型ポリペプタイド、あるいは、脱水縮合型シリコーンをそれぞれ純分として1重量%含有するパーマネントウェーブ第1液F〜H(実施例。ケース15〜18)を用い、第2剤を併用してそれぞれ工程(a)〜(j)を行った。これらの処理後の毛髪に対するSP効率評価結果、毛先の状態、及び、毛束のまとまり感の評価結果をケース14(パーマネントウェーブ第1液Aを用いて工程(a)〜(j)を行った)での評価結果と共に表6に示す。
【0077】
なお、このとき直系が26mmのロッドを使用した。すなわち、より太いロッドを用いることにより、得られるウェーブのSP効率は低下するが、それと同時に毛先の状態が悪化し、かつ、毛束のまとまりが悪くなる。表6はこのように、より厳しい条件での実験結果である。
【0078】
【表6】

【0079】
ケース15、16、及び、17のポリペプタイド、脱水型ポリペプタイド、及び、脱水縮合型シリコーンをそれぞれ純分で1重量%含有させた本発明に係るパーマネントウェーブ第1液を用いた場合、処理直後のドライ時の毛束のまとまり感がポリペプタイドを0.5重量%含有した系(ケース14)に比べ向上している。また、特に脱水縮合型のトリートメント成分を用いた場合、時間経過後のドライ時のウェーブ状態(SP効率と毛束のまとまり感)に優れた結果が得られることが判る。ここで、このように毛束に高いまとまり感があると、無駄な広がりがなく、きれいなウェーブ表現とまとまり感が、スタイリング剤を使用しなくても可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本発明のパーマネントウェーブ処理方法は、ロッドに忠実な、強いウェーブ形成が可能であり、処理後に乾燥してもウェーブが緩くならず、かつ、初期のウェーブ状態を長期間持続することができ、通電加熱可能なロッドなどの特殊な装置を必要としないとともに、高温処理による髪へのダメージがなく、かつ、実施に先立ち、施術者が新たに取得するべき技術が少なく、さらに、簡単で安全確実に大幅に施術時間を増加させることなくパーマネントウェーブ処理ができるので、従来のパーマネントウェーブ処理方法に置き換わり広く用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】SP効率の測定方法、及び、毛先の状態の評価方法を説明するためのモデル図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の(1)〜(3)の工程をこの順で有することを特徴とするパーマネントウェーブ処理方法。
(1)毛髪をロッドに巻きつける前、および/または、巻き付けた後に、メルカプタンを1重量%以上7重量%以下、及び、ジスルフィドを含み、かつ、ジスルフィド/メルカプタンの配合比率が0.6以上1.5以下であるパーマネントウェーブ第1剤を塗布し、塗布後放置して毛髪を軟化させる毛髪軟化工程。
(2)毛髪を水洗した後、風乾により毛髪を乾燥させる洗浄・乾燥工程。
(3)パーマネントウェーブ第2剤を塗布し、塗布後放置し、次いで、前記ロッドを除去後水洗する第2剤処理・水洗工程。
【請求項2】
上記パーマネントウェーブ第1剤に、ポリペプタイド、脱水縮合型ポリペプタイド、及び、脱水縮合型シリコーンから選ばれる1種以上が配合されていることを特徴とする請求項1に記載のパーマネントウェーブ処理方法。
【請求項3】
毛髪にパーマネントウェーブ第1剤塗布後、放置して毛髪を軟化させる毛髪軟化工程に次いで、該毛髪を水洗した後、風乾により乾燥させる洗浄・乾燥工程を有するパーマネントウェーブ処理方法用のパーマネントウェーブ組成物であって、
メルカプタンを1重量%以上7重量%以下、及び、ジスルフィドを含み、かつ、ジスルフィド/メルカプタンの配合比率が0.6以上1.5以下であることを特徴とするパーマネントウェーブ組成物。
【請求項4】
ポリペプタイド、脱水縮合型ポリペプタイド、及び、脱水縮合型シリコーンから選ばれる1種以上が配合されたことを特徴とする請求項3記載のパーマネントウェーブ組成物。

【図1】
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【公開番号】特開2007−84491(P2007−84491A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−276427(P2005−276427)
【出願日】平成17年9月22日(2005.9.22)
【出願人】(000108672)タカラベルモント株式会社 (113)
【Fターム(参考)】