説明

パーマネントバッテリー

【課題】充電の為の待ち時間とCO2の排出を削減し、夜間電力による電気分解を行う繰返し使用可能な経済的な電池利用システム及び電力供給用の電池を提供する。
【解決手段】鉛蓄電池の場合、電池槽2を挟んで上下に別々の容器15、25を配置し、電解液1を貯めた一番上の容器の底面から中空の細管4を電池槽の上面を貫通させて電池内に常時上から下に滴下させ、電池内の化学反応によって生成された混合液を電池槽底面から下の容器の上面に細管6を通して下の容器内に滴下させて電池内を洗浄させることによって、常に満充電の状態で放電を継続させ乍、放電に従って減少する陽極及び陰極を其々粉状かペースト状、又は、固形状で繊維等の電極剤に塗布、又は、付着させて、電極剤が不足するのを外部から供給して、自動的に補充する構造の陰極及び陽極として化学反応を継続させて、充電の為の待ち時間を省略し、CO2を排出せず、繰返しリサイクルが可能。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
電気自動車及び定置式電力供給用電池
【技術背景】
【0002】
電気自動車の実用化と電池を供給電源とする為に、電池の高性能化と低価額化が求められています。又、発電に際してCOの発生による地球温暖化を防止する技術が求められています。
【発明の開示】
【0003】
当該電池は電解漕の内部に別の容器に貯蔵されている電解液が常時滴下させ、同時に、化学反応により前記電解漕内部の電解液に溶けて減少する陽極剤又は、陰極剤を外部から供給される貯蔵容器と前記電解漕と直に連結して自動的に、自重で補充され、前記電解漕内の電解液中に化学反応により生成される混合液が滞留することによって放電効率を下げる物質を、前記滴下する電解液と等量の前記混合液を前記電解漕の底面に開けた小孔から流出することによって、常時電池内の溶液の放電深度を放電に最適にするので、電池内のパワー密度を最大に保ち化学反応を高効率に促進して常に満充電状態で放電する為、モーターを作動させて電気自動車を走行させたり、パワー密度の高い電池として電源に利用可能です。又、当該電池は、放電のみの機能の為、化学反応により生成される化合物を電池槽の外に取出して充電による電気分解で元の物質に分離してリサイクルするので電気自動車の場合は、充電の為の待ち時間とCOの排出を削減し、夜間電力による電気分解を行う繰返し使用可能な経済的な電池利用システム及び電力供給用の電池です。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【図1】 当該電池を電気自動車用電池に用いた場合の電池システムの断面図の一例。
【符号の説明】
【0005】
1.電解液 2.電池漕 3.電池 4.給液細孔 5.混合溶液 6.排液細孔 7.給液用ホース 8.排液用ホース 9.コントローラー 10.モーター 11.電線 12.電線 13.負電極 14.正電極 15.電解液用容器 16.電極剤を擦り込んだ格子状電極 17.陽電極剤用容器 18.陰電極剤用容器 19.混合溶液 20。ターミネーター 21.ターミネーター 22.電解液容器の底板 23.排液用容器の上蓋 24。電池の底板 25.排液用容器 26.導線 27.導線 28.導線 29.電池の上蓋 30.電線 31.セパレーター
【発明の詳細な説明】
【0006】
当該発明は、電気自動車の走行中車上で放電のみを行い、充電しない電池(3)及び継続使用の定置式電池(3)です。その原理は、従来の電池(3)を給液用ホース(7)と排液用ホース(8)付き二つの容器(15)、(25)の上下に挟み、上の電解液用容器(15)には電解液(1)が貯められ、電解溶液用容器の底板(22)を突き抜けた給液細管(4)が電池槽(2)の上蓋(29)を貫通して電池(3)内の混合溶液(5)に電解液(1)を滴下するのと、一番下の排液用容器(25)には、電池槽(2)の底面の底板(24)から下向きに突き出た中空の排液細管(6.)で排液用容器の上蓋(23)を貫通して混合溶液(5)を滴下し、排液用容器(25)に溜まった混合溶液(19)を、上記排液用ホース(8)で車外に取り出し、充電されて再び電解液(1)として給液用ホース(7)で電解液用容器(15)に補充され、給液細管(4)を経由して電池(3)内を上から下に電池槽(2)内に滴下させ、混合溶液(5)を常時流動させ乍、負電極(13)及び正電極(14)の表面や混合溶液(5)中に滞留した化合物をを洗い流し、両電極(13,14)を連結する各導線(26,27,28,30)を経由して満充電の状態で化学反応を促進して放電する電気をターミネーター(20,21)を通じてコントローラー(9)に伝え、モーター(10)を継続して作動させます。一方、この化学反応により電解液に溶け出して減少するのを、其々の電極剤を粉状、又はペースト状、又は固形の状態で電池槽(2)の上に設置した陽電極剤用容器(17)及び陰電極剤用容器(18)に、この電池の外部から其々の電極剤を補充して貯蔵し、電解液中に格子状のネット(16)の中に擦り込んで、接触しないようにセパレーター(31)を挟んで、其々陽極(13)及び陰極(14)とし、放電に従ってPbSOとして混合溶液(5)に溶け出して格子(16、32)内の電極剤が減少するにつれて、前記上部の陽電極剤用容器(17)及び陰電極剤用容器(18)と其々上部で直接繋がっている為、自重で其々の電極剤(13,14)を格子状のネット(16)に自動的に其々の電極剤(13,14)が供給されるので、継続して化学反応を促進し、常時、放電するので、電気自動車に当該電池(3)を使用する場合は、運転中に充電の為の待ち時間を必要とせず、放電後に車外に取出した混合液(5)を別の場所で電気槽に集めて充電することによって、電気分解で其々の電極剤(13,14)を析出させ、同時に、電解液(1)を精製して、前記容器にポンプで供給するので繰り返し使用が可能なCOを排出しない電池(3)です。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
当該電池は、電池内に陽電極と陰電極の間にセパレーターを介在させて電解液を満たした電池槽を内蔵し、其々の電池槽に電極剤と電解液を別個に貯蔵した容器と連結させて、電解溶液の場合は、容器から電池槽内に電解液を継続して滴下させ、内部を洗浄する機能を有し、一方、電極剤の容器の場合は、其々の電極に容器を直結させて、化学反応の促進中、減少する電極剤を外部から供給して自動的に補充する構造の為、材料の続く限り継続して放電する電池で、常時、満充電状態で化学反応を促進する高いパワー密度の電池です。
【請求項2】
上記請求項1より、電池内では、放電のみを終始行わせ、充電は、化学反応により発生する混合液を容器から電池の外部に取り出して、別の場所の電気槽で、充電して電気分解により、混合液から電極剤を析出させ、電解液を精製して分離し其々前記別個の容器に補充してリサイクルによる利用するので、電気自動車に使用する場合は、車上での充電の待ち時間を省き、電解液を車上の容器と電池槽と排液用容器と車外の充電槽を循環させるだけなので、COを発生せず、化石燃料も全く消費せずに電気のみを消費する電気自動車用電池で、固定用電源として利用する場合も、放電と充電機能を其々、分離した二次電池の為、夜間充電等利用出来、経済的な電池です。
【請求項3】
上記請求項2より、電池内で放電のみを行い、放電後に生成する混合液を電池外に取出して別の電気槽の中で充電をして電気分解による電極剤を析出させたり、電解液を生成分離させるので、其々の用途に応じた機能を向上させて利用することが可能な電池です。例えば、電池槽内の化学反応を促進する上で、化学反応の促進を妨げる理由となる混合液内に滞留する化合物や電極表面付近を覆う化合物を上から滴下する電解液が下部容器に流失させたり、化学反応により減少する電極剤を貯蔵する容器から自重で落下して順次空間を自動的に電極剤で埋めて補填するので、電池内の化学反応と放電を継続して行い、化学反応後に生成した化合物を溜めた混合液を集めて電池外に取出して、充電して電気分解させ、其々の電極剤を析出させ、電解液を生成分離して其々の容器に再び供給してリサイクルにより再利用するのでCOを一切排出せず、電気のみを消費する電池です。

【図1】
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【公開番号】特開2011−134694(P2011−134694A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−28156(P2010−28156)
【出願日】平成22年1月24日(2010.1.24)
【出願人】(591211168)
【Fターム(参考)】