ヒトCTLA−4抗体およびその使用
【課題】ヒトCTLA−4に対する新規なヒト配列抗体、およびヒト疾患、感染および他の状態を、これらの抗体を使用して、処置する方法を提供する。
【解決手段】ヒトCTLA−4に対する新規なヒト配列抗体、およびヒト疾患、感染および他の状態を、これらの抗体を使用して、処置する方法。治療的に有効なヒト配列抗体は、通常のヒトT細胞の細胞表面上のCTLA−4に結合する。また、ヒトCTLA−4に特異的に結合する多数のヒト配列抗体を含むポリクローナル抗体の組成物。該抗体の組成物は、ヒトCTLA−4に特異的に結合する少なくとも約2〜1000個の異なるヒト配列抗体を含み得る。
【解決手段】ヒトCTLA−4に対する新規なヒト配列抗体、およびヒト疾患、感染および他の状態を、これらの抗体を使用して、処置する方法。治療的に有効なヒト配列抗体は、通常のヒトT細胞の細胞表面上のCTLA−4に結合する。また、ヒトCTLA−4に特異的に結合する多数のヒト配列抗体を含むポリクローナル抗体の組成物。該抗体の組成物は、ヒトCTLA−4に特異的に結合する少なくとも約2〜1000個の異なるヒト配列抗体を含み得る。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒトCTLA−4に特異的に結合するヒト配列抗体。
【請求項2】
ヒトCTLA−4に特異的に結合する治療的に有効なヒト配列抗体。
【請求項3】
前記抗体が、正常なヒトT細胞の細胞表面上のCTLA−4を結合する、請求項2に記載の治療的に有効なヒト配列抗体。
【請求項4】
前記抗体が、患者において十分に許容性である、請求項2に記載の治療的に有効なヒト配列抗体。
【請求項5】
CD抗体CD4、CD8、CD25、およびCD69によって特徴付けされる前記T細胞亜集団が、前記抗体の投与の間およびその後に、安定なままである、請求項2に記載の治療的に有効なヒト配列抗体。
【請求項6】
ヒトCTLA−4に特異的に結合する単離されたヒト配列抗体であって、該単離されたヒト配列抗体が、非免疫グロブリン関連ヒトタンパク質を実質的に含まない、単離されたヒト配列抗体。
【請求項7】
複数の請求項1に記載の抗体を含む、ポリクローナル抗体の組成物。
【請求項8】
請求項1に記載の少なくとも約10の異なる抗体を含む、請求項7に記載のポリクローナル抗体の組成物。
【請求項9】
請求項1に記載の少なくとも約100の異なる抗体を含む、請求項7に記載のポリクローナル抗体の組成物。
【請求項10】
請求項1に記載の少なくとも約1000の異なる抗体を含む、請求項7に記載のポリクローナル抗体の組成物。
【請求項11】
前記ヒト抗体が、B7リガンドへのヒトCTLA−4の結合をブロックする、請求項1に記載のヒト配列抗体。
【請求項12】
前記ヒト配列抗体が、B7リガンドへのヒトCTLA−4の結合をブロックしない、請求項1に記載のヒト配列抗体。
【請求項13】
前記抗体が、少なくとも108M-1の平衡結合定数(Ka)で、ヒトCTLA−4に結合する、請求項1に記載のヒト配列抗体。
【請求項14】
前記抗体が、少なくとも109M-1の平衡結合定数(Ka)で、ヒトCTLA−4に結合する、請求項1に記載のヒト配列抗体。
【請求項15】
前記抗体が、B7リガンドへのヒトCTLA−4の結合を、少なくとも約20%ブロックする、請求項1に記載のヒト配列抗体。
【請求項16】
前記抗体が、B7リガンドへのヒトCTLA−4の結合を、少なくとも約30%ブロックする、請求項1に記載のヒト配列抗体。
【請求項17】
前記抗体が、B7リガンドへのヒトCTLA−4の結合を、少なくとも約40%ブロックする、請求項1に記載のヒト配列抗体。
【請求項18】
前記抗体が、B7リガンドへのヒトCTLA−4の結合を、少なくとも約50%ブロックする、請求項1に記載のヒト配列抗体。
【請求項19】
前記抗体重鎖がIgGまたはIgMである、請求項1に記載のヒト配列抗体。
【請求項20】
前記IgG抗体重鎖が、IgG1、IgG2、IgG3またはIgG4である、請求項19に記載のヒト配列抗体。
【請求項21】
前記抗体軽鎖が、κ軽鎖である、請求項1に記載のヒト配列抗体。
【請求項22】
請求項1に記載のヒト配列抗体であって、ここで、該ヒト配列抗体が、ヒトIgG重鎖核酸およびヒトκ軽鎖核酸によってコードされ、該ヒトIgG重鎖核酸および該ヒトκ軽鎖核酸が、それぞれ、配列番号16および配列番号6に示される、それらの可変領域のヌクレオチド配列を含む、ヒト配列抗体。
【請求項23】
請求項1に記載のヒト配列抗体であって、ここで、該ヒト配列抗体が、ヒトIgG重鎖核酸およびヒトκ軽鎖核酸によってコードされ、該ヒトIgG重鎖核酸および該ヒトκ軽鎖核酸が、それぞれ、配列番号18および配列番号8に示される、それらの可変領域のヌクレオチド配列を含む、ヒト配列抗体。
【請求項24】
請求項1に記載のヒト配列抗体であって、ここで、該ヒト配列抗体が、ヒトIgG重鎖核酸およびヒトκ軽鎖核酸によってコードされ、該ヒトIgG重鎖核酸および該ヒトκ軽鎖核酸が、それぞれ、配列番号22および配列番号12に示される、それらの可変領域のヌクレオチド配列を含む、ヒト配列抗体。
【請求項25】
請求項1に記載のヒト配列抗体であって、ここで、該ヒト配列抗体が、それぞれ、配列番号17および配列番号7に示される、重鎖可変領域アミノ酸配列および軽鎖可変領域アミノ酸配列によってコードされる、ヒト配列抗体。
【請求項26】
請求項1に記載のヒト配列抗体であって、ここで、該ヒト配列抗体が、それぞれ、配列番号19および配列番号9に示される、重鎖可変領域アミノ酸配列および軽鎖可変領域アミノ酸配列によってコードされる、ヒト配列抗体。
【請求項27】
請求項1に記載のヒト配列抗体であって、ここで、該ヒト配列抗体が、それぞれ、配列番号23および配列番号13に示される、重鎖可変領域アミノ酸配列および軽鎖可変領域アミノ酸配列によってコードされる、ヒト配列抗体。
【請求項28】
請求項1に記載のヒト配列抗体であって、ここで、該ヒト配列抗体が、それぞれ、V遺伝子セグメントVH3−30.3およびVK A−27由来の可変重鎖配列および可変軽鎖配列を含む、ヒトIgG重鎖核酸およびヒトκ軽鎖核酸によってコードされる、ヒト配列抗体。
【請求項29】
請求項1に記載のヒト配列抗体であって、ここで、該ヒト配列抗体が、それぞれ、V遺伝子セグメントVH3−33およびVKL−15由来の可変重鎖配列および可変軽鎖配列を含む、ヒトIgG重鎖核酸およびヒトκ軽鎖核酸によってコードされる、ヒト配列抗体。
【請求項30】
請求項1に記載のヒト配列抗体であって、該ヒト配列抗体が、それぞれ、SYTMH(配列番号27)、FISYDGNNKYYADSVKG(配列番号32)およびTGWLGPFDY(配列番号37)である、重鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列を含み、そしてそれぞれ、RASQSVGSSYLA(配列番号24)、GAFS
RAT(配列番号29)、およびQQYGSSPWT(配列番号35)である、軽鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列を含む、ヒト配列抗体。
【請求項31】
請求項1に記載のヒト配列抗体であって、該ヒト配列抗体が、それぞれ、SYTMH(配列番号27)、FISYDGSNKHYADSVKG(配列番号33)およびTGWLGPFDY(配列番号38)である、重鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列を含み、そしてそれぞれ、RASQSVSSSFLA(配列番号25)、GASSRAT(配列番号30)、およびQQYGSSPWT(配列番号35)である、軽鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列を含む、ヒト配列抗体。
【請求項32】
請求項1に記載のヒト配列抗体であって、該ヒト配列抗体が、それぞれ、SYGMH(配列番号28)、VIWYDGSNKYYADSVKG(配列番号34)およびAPNYIGAFDV(配列番号39)である、重鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列を含み、そしてそれぞれ、RASQGISSWLA(配列番号26)、AASSLQS(配列番号31)、およびQQYNSYPPT(配列番号36)である、軽鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列を含む、ヒト配列抗体。
【請求項33】
前記ヒト配列抗体が、トランスジェニック非ヒト動物によって産生される、請求項1に記載のヒト配列抗体。
【請求項34】
前記トランスジェニック非ヒト動物が、マウスである、請求項33に記載のヒト配列抗体。
【請求項35】
前記ヒト配列抗体が、Fabフラグメントである、請求項1に記載のヒト配列抗体。
【請求項36】
少なくとも2つのヒト配列抗体を含む多価複合体であって、該ヒト配列抗体の各々が、ヒトCTLA−4に特異的に結合する、多価複合体。
【請求項37】
前記2つの異なる抗体が、互いに共有結合される、請求項36に記載の多価複合体。
【請求項38】
前記2つの異なる抗体が、互いに、非共有結合的に連結される、請求項36に記載の多価複合体。
【請求項39】
ヒト配列抗体の重鎖をコードする核酸。
【請求項40】
配列番号1に示されるヌクレオチド配列を含む、請求項39に記載の核酸。
【請求項41】
ヒト配列重鎖導入遺伝子およびヒト配列軽鎖導入遺伝子を含むゲノムを有するトランスジェニック非ヒト動物であって、該動物は、ヒトCTLA−4、またはそのフラグメントもしくはアナログで免疫されており、それによって、該動物が、該ヒトCTLA−4に対するヒト配列抗体を発現する、トランスジェニック非ヒト動物。
【請求項42】
前記トランスジェニック非ヒト動物が、トランスジェニックマウスである、請求項41に記載のトランスジェニック非ヒト動物。
【請求項43】
HCo7またはHCo12を含む、請求項42のトランスジェニックマウス。
【請求項44】
ヒト配列重鎖導入遺伝子およびヒト配列軽鎖導入遺伝子を含むゲノムを有するトランスジェニック非ヒト動物から得られるB細胞を含む細胞株であって、ここで、ハイブリドーマが、ヒトCTLA−4に特異的に結合するヒト配列抗体を産生する、細胞株。
【請求項45】
前記細胞株がハイブリドーマである、請求項44に記載の細胞株。
【請求項46】
ヒトCTLA−4またはその結合フラグメントを特異的に結合するヒト配列抗体を分泌するハイブリドーマであって、該抗体が、以下:
それぞれ、SYTMH(配列番号27)、FISYDGNNKYYADSVKG(配列番号32)およびTGWLGPFDY(配列番号37)である、重鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列、およびそれぞれ、RASQSVGSSYLA(配列番号24)、GAFSRAT(配列番号29)、およびQQYGSSPWT(配列番号35)である、軽鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列、ならびにそれぞれ、配列番号17および配列番号7に示される重鎖可変領域アミノ酸配列および軽鎖可変領域アミノ酸配列を含む、ヒト配列抗体、
それぞれ、SYTMH(配列番号27)、FISYDGSNKHYADSVKG(配列番号33)およびTGWLGPFDY(配列番号38)である、重鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列、およびそれぞれ、RASQSVSSSFLA(配列番号25)、GASSRAT(配列番号30)、およびQQYGSSPWT(配列番号35)である、軽鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列、ならびにそれぞれ、配列番号19および配列番号9に示される重鎖可変領域アミノ酸配列および軽鎖可変領域アミノ酸配列を含む、ヒト配列抗体、ならびに、
それぞれ、SYGMH(配列番号28)、VIWYDGSNKYYADSVKG(配列番号34)およびAPNYIGAFDV(配列番号39)である、重鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列、およびそれぞれ、RASQGISSWLA(配列番号26)、AASSLQS(配列番号31)、およびQQYNSYPPT(配列番号36)である、軽鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列、およびそれぞれ、配列番号23および配列番号13に示される重鎖可変領域アミノ酸配列および軽鎖可変領域アミノ酸配列を含む、請求項1に記載のヒト配列抗体、
からなる群から選択される、ハイブリドーマ。
【請求項47】
請求項1に記載のヒト配列抗体および薬学的に受容可能なキャリアを含む、薬学的組成物。
【請求項48】
標的抗原に対して免疫応答を誘導するのに有効な薬剤をさらに含む、請求項47に記載の薬学的組成物。
【請求項49】
化学療法剤をさらに含む、請求項47に記載の薬学的組成物。
【請求項50】
免疫抑制分子に対する抗体をさらに含む、請求項47に記載の薬学的組成物。
【請求項51】
患者において、抗原に対する免疫応答を誘導、増強または延長するための方法であって、該方法は、治療有効量の、請求項47に記載の薬学的組成物を投与する工程を包含し、ここで、該薬学的組成物が、ヒトB7リガンドへのヒトCTLA−4の結合をブロックする、方法。
【請求項52】
前記抗原が、腫瘍抗原または病原体由来の抗原である、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記患者がまた、二重特異性抗体で処置され、該二重特異性抗体が、腫瘍または病原体由来の抗原に対する親和性を有する抗体配列を含む、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記病原体が、ウイルス、細菌、真菌または寄生生物である、請求項52に記載の方法。
【請求項55】
前記病原体がHIVである、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
請求項51に記載の方法であって、前記抗原またはそのフラグメントもしくはアナログを患者に投与する工程をさらに包含し、それによって、前記ヒト配列抗体と組み合わせた該抗原が、免疫応答を誘導、増強または延長する、方法。
【請求項57】
前記抗原が腫瘍抗原または病原体由来の抗原である、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記腫瘍抗原が、テロメラーゼである、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記抗原が、患者におけるアミロイド形成の成分である、請求項56に記載の方法。
【請求項60】
前記患者が、アルツハイマー病を罹患し、そして前記抗原がABペプチドである、請求項56に記載の方法。
【請求項61】
患者にサイトカインを投与する工程をさらに包含する、請求項51に記載の方法。
【請求項62】
患者において免疫応答を抑制する方法であって、該方法は、該患者に治療有効用量の多価調製物を投与する工程を包含し、該多価調製物が、ヒトCTLA−4に対する、互いに連結した、少なくとも2つのヒト配列抗体を含む、方法。
【請求項63】
患者において免疫応答を抑制する方法であって、該方法は、該患者に治療
有効用量のポリクローナル調製物を投与する工程を包含し、該ポリクローナル調製物が、ヒトCTLA−4に対する、少なくとも2つのヒト配列抗体を含む、方法。
【請求項64】
被験体において、T細胞の増加した活性によって引き起こされたかまたは増悪された自己免疫疾患を処置する方法であって、該方法は、治療有効量の、請求項47に記載の薬学的組成物を、該患者に投与する工程からなる、方法。
【請求項65】
被験体において癌を処置する方法であって、該方法は、治療有効量の、請求項47に記載の薬学的組成物を、該患者に投与する工程からなる、方法。
【請求項66】
前記癌が、前立腺癌、黒色腫、または上皮癌である、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
さらにワクチンを含む、請求項65に記載の方法。
【請求項68】
前記ワクチンが、腫瘍細胞ワクチン、GM−CSF改変腫瘍細胞ワクチン、または抗原負荷樹状細胞ワクチンである、請求項67に記載の方法。
【請求項1】
ヒトCTLA−4に特異的に結合するヒト配列抗体。
【請求項2】
ヒトCTLA−4に特異的に結合する治療的に有効なヒト配列抗体。
【請求項3】
前記抗体が、正常なヒトT細胞の細胞表面上のCTLA−4を結合する、請求項2に記載の治療的に有効なヒト配列抗体。
【請求項4】
前記抗体が、患者において十分に許容性である、請求項2に記載の治療的に有効なヒト配列抗体。
【請求項5】
CD抗体CD4、CD8、CD25、およびCD69によって特徴付けされる前記T細胞亜集団が、前記抗体の投与の間およびその後に、安定なままである、請求項2に記載の治療的に有効なヒト配列抗体。
【請求項6】
ヒトCTLA−4に特異的に結合する単離されたヒト配列抗体であって、該単離されたヒト配列抗体が、非免疫グロブリン関連ヒトタンパク質を実質的に含まない、単離されたヒト配列抗体。
【請求項7】
複数の請求項1に記載の抗体を含む、ポリクローナル抗体の組成物。
【請求項8】
請求項1に記載の少なくとも約10の異なる抗体を含む、請求項7に記載のポリクローナル抗体の組成物。
【請求項9】
請求項1に記載の少なくとも約100の異なる抗体を含む、請求項7に記載のポリクローナル抗体の組成物。
【請求項10】
請求項1に記載の少なくとも約1000の異なる抗体を含む、請求項7に記載のポリクローナル抗体の組成物。
【請求項11】
前記ヒト抗体が、B7リガンドへのヒトCTLA−4の結合をブロックする、請求項1に記載のヒト配列抗体。
【請求項12】
前記ヒト配列抗体が、B7リガンドへのヒトCTLA−4の結合をブロックしない、請求項1に記載のヒト配列抗体。
【請求項13】
前記抗体が、少なくとも108M-1の平衡結合定数(Ka)で、ヒトCTLA−4に結合する、請求項1に記載のヒト配列抗体。
【請求項14】
前記抗体が、少なくとも109M-1の平衡結合定数(Ka)で、ヒトCTLA−4に結合する、請求項1に記載のヒト配列抗体。
【請求項15】
前記抗体が、B7リガンドへのヒトCTLA−4の結合を、少なくとも約20%ブロックする、請求項1に記載のヒト配列抗体。
【請求項16】
前記抗体が、B7リガンドへのヒトCTLA−4の結合を、少なくとも約30%ブロックする、請求項1に記載のヒト配列抗体。
【請求項17】
前記抗体が、B7リガンドへのヒトCTLA−4の結合を、少なくとも約40%ブロックする、請求項1に記載のヒト配列抗体。
【請求項18】
前記抗体が、B7リガンドへのヒトCTLA−4の結合を、少なくとも約50%ブロックする、請求項1に記載のヒト配列抗体。
【請求項19】
前記抗体重鎖がIgGまたはIgMである、請求項1に記載のヒト配列抗体。
【請求項20】
前記IgG抗体重鎖が、IgG1、IgG2、IgG3またはIgG4である、請求項19に記載のヒト配列抗体。
【請求項21】
前記抗体軽鎖が、κ軽鎖である、請求項1に記載のヒト配列抗体。
【請求項22】
請求項1に記載のヒト配列抗体であって、ここで、該ヒト配列抗体が、ヒトIgG重鎖核酸およびヒトκ軽鎖核酸によってコードされ、該ヒトIgG重鎖核酸および該ヒトκ軽鎖核酸が、それぞれ、配列番号16および配列番号6に示される、それらの可変領域のヌクレオチド配列を含む、ヒト配列抗体。
【請求項23】
請求項1に記載のヒト配列抗体であって、ここで、該ヒト配列抗体が、ヒトIgG重鎖核酸およびヒトκ軽鎖核酸によってコードされ、該ヒトIgG重鎖核酸および該ヒトκ軽鎖核酸が、それぞれ、配列番号18および配列番号8に示される、それらの可変領域のヌクレオチド配列を含む、ヒト配列抗体。
【請求項24】
請求項1に記載のヒト配列抗体であって、ここで、該ヒト配列抗体が、ヒトIgG重鎖核酸およびヒトκ軽鎖核酸によってコードされ、該ヒトIgG重鎖核酸および該ヒトκ軽鎖核酸が、それぞれ、配列番号22および配列番号12に示される、それらの可変領域のヌクレオチド配列を含む、ヒト配列抗体。
【請求項25】
請求項1に記載のヒト配列抗体であって、ここで、該ヒト配列抗体が、それぞれ、配列番号17および配列番号7に示される、重鎖可変領域アミノ酸配列および軽鎖可変領域アミノ酸配列によってコードされる、ヒト配列抗体。
【請求項26】
請求項1に記載のヒト配列抗体であって、ここで、該ヒト配列抗体が、それぞれ、配列番号19および配列番号9に示される、重鎖可変領域アミノ酸配列および軽鎖可変領域アミノ酸配列によってコードされる、ヒト配列抗体。
【請求項27】
請求項1に記載のヒト配列抗体であって、ここで、該ヒト配列抗体が、それぞれ、配列番号23および配列番号13に示される、重鎖可変領域アミノ酸配列および軽鎖可変領域アミノ酸配列によってコードされる、ヒト配列抗体。
【請求項28】
請求項1に記載のヒト配列抗体であって、ここで、該ヒト配列抗体が、それぞれ、V遺伝子セグメントVH3−30.3およびVK A−27由来の可変重鎖配列および可変軽鎖配列を含む、ヒトIgG重鎖核酸およびヒトκ軽鎖核酸によってコードされる、ヒト配列抗体。
【請求項29】
請求項1に記載のヒト配列抗体であって、ここで、該ヒト配列抗体が、それぞれ、V遺伝子セグメントVH3−33およびVKL−15由来の可変重鎖配列および可変軽鎖配列を含む、ヒトIgG重鎖核酸およびヒトκ軽鎖核酸によってコードされる、ヒト配列抗体。
【請求項30】
請求項1に記載のヒト配列抗体であって、該ヒト配列抗体が、それぞれ、SYTMH(配列番号27)、FISYDGNNKYYADSVKG(配列番号32)およびTGWLGPFDY(配列番号37)である、重鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列を含み、そしてそれぞれ、RASQSVGSSYLA(配列番号24)、GAFS
RAT(配列番号29)、およびQQYGSSPWT(配列番号35)である、軽鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列を含む、ヒト配列抗体。
【請求項31】
請求項1に記載のヒト配列抗体であって、該ヒト配列抗体が、それぞれ、SYTMH(配列番号27)、FISYDGSNKHYADSVKG(配列番号33)およびTGWLGPFDY(配列番号38)である、重鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列を含み、そしてそれぞれ、RASQSVSSSFLA(配列番号25)、GASSRAT(配列番号30)、およびQQYGSSPWT(配列番号35)である、軽鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列を含む、ヒト配列抗体。
【請求項32】
請求項1に記載のヒト配列抗体であって、該ヒト配列抗体が、それぞれ、SYGMH(配列番号28)、VIWYDGSNKYYADSVKG(配列番号34)およびAPNYIGAFDV(配列番号39)である、重鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列を含み、そしてそれぞれ、RASQGISSWLA(配列番号26)、AASSLQS(配列番号31)、およびQQYNSYPPT(配列番号36)である、軽鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列を含む、ヒト配列抗体。
【請求項33】
前記ヒト配列抗体が、トランスジェニック非ヒト動物によって産生される、請求項1に記載のヒト配列抗体。
【請求項34】
前記トランスジェニック非ヒト動物が、マウスである、請求項33に記載のヒト配列抗体。
【請求項35】
前記ヒト配列抗体が、Fabフラグメントである、請求項1に記載のヒト配列抗体。
【請求項36】
少なくとも2つのヒト配列抗体を含む多価複合体であって、該ヒト配列抗体の各々が、ヒトCTLA−4に特異的に結合する、多価複合体。
【請求項37】
前記2つの異なる抗体が、互いに共有結合される、請求項36に記載の多価複合体。
【請求項38】
前記2つの異なる抗体が、互いに、非共有結合的に連結される、請求項36に記載の多価複合体。
【請求項39】
ヒト配列抗体の重鎖をコードする核酸。
【請求項40】
配列番号1に示されるヌクレオチド配列を含む、請求項39に記載の核酸。
【請求項41】
ヒト配列重鎖導入遺伝子およびヒト配列軽鎖導入遺伝子を含むゲノムを有するトランスジェニック非ヒト動物であって、該動物は、ヒトCTLA−4、またはそのフラグメントもしくはアナログで免疫されており、それによって、該動物が、該ヒトCTLA−4に対するヒト配列抗体を発現する、トランスジェニック非ヒト動物。
【請求項42】
前記トランスジェニック非ヒト動物が、トランスジェニックマウスである、請求項41に記載のトランスジェニック非ヒト動物。
【請求項43】
HCo7またはHCo12を含む、請求項42のトランスジェニックマウス。
【請求項44】
ヒト配列重鎖導入遺伝子およびヒト配列軽鎖導入遺伝子を含むゲノムを有するトランスジェニック非ヒト動物から得られるB細胞を含む細胞株であって、ここで、ハイブリドーマが、ヒトCTLA−4に特異的に結合するヒト配列抗体を産生する、細胞株。
【請求項45】
前記細胞株がハイブリドーマである、請求項44に記載の細胞株。
【請求項46】
ヒトCTLA−4またはその結合フラグメントを特異的に結合するヒト配列抗体を分泌するハイブリドーマであって、該抗体が、以下:
それぞれ、SYTMH(配列番号27)、FISYDGNNKYYADSVKG(配列番号32)およびTGWLGPFDY(配列番号37)である、重鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列、およびそれぞれ、RASQSVGSSYLA(配列番号24)、GAFSRAT(配列番号29)、およびQQYGSSPWT(配列番号35)である、軽鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列、ならびにそれぞれ、配列番号17および配列番号7に示される重鎖可変領域アミノ酸配列および軽鎖可変領域アミノ酸配列を含む、ヒト配列抗体、
それぞれ、SYTMH(配列番号27)、FISYDGSNKHYADSVKG(配列番号33)およびTGWLGPFDY(配列番号38)である、重鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列、およびそれぞれ、RASQSVSSSFLA(配列番号25)、GASSRAT(配列番号30)、およびQQYGSSPWT(配列番号35)である、軽鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列、ならびにそれぞれ、配列番号19および配列番号9に示される重鎖可変領域アミノ酸配列および軽鎖可変領域アミノ酸配列を含む、ヒト配列抗体、ならびに、
それぞれ、SYGMH(配列番号28)、VIWYDGSNKYYADSVKG(配列番号34)およびAPNYIGAFDV(配列番号39)である、重鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列、およびそれぞれ、RASQGISSWLA(配列番号26)、AASSLQS(配列番号31)、およびQQYNSYPPT(配列番号36)である、軽鎖CDR1、CDR2、およびCDR3配列、およびそれぞれ、配列番号23および配列番号13に示される重鎖可変領域アミノ酸配列および軽鎖可変領域アミノ酸配列を含む、請求項1に記載のヒト配列抗体、
からなる群から選択される、ハイブリドーマ。
【請求項47】
請求項1に記載のヒト配列抗体および薬学的に受容可能なキャリアを含む、薬学的組成物。
【請求項48】
標的抗原に対して免疫応答を誘導するのに有効な薬剤をさらに含む、請求項47に記載の薬学的組成物。
【請求項49】
化学療法剤をさらに含む、請求項47に記載の薬学的組成物。
【請求項50】
免疫抑制分子に対する抗体をさらに含む、請求項47に記載の薬学的組成物。
【請求項51】
患者において、抗原に対する免疫応答を誘導、増強または延長するための方法であって、該方法は、治療有効量の、請求項47に記載の薬学的組成物を投与する工程を包含し、ここで、該薬学的組成物が、ヒトB7リガンドへのヒトCTLA−4の結合をブロックする、方法。
【請求項52】
前記抗原が、腫瘍抗原または病原体由来の抗原である、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記患者がまた、二重特異性抗体で処置され、該二重特異性抗体が、腫瘍または病原体由来の抗原に対する親和性を有する抗体配列を含む、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記病原体が、ウイルス、細菌、真菌または寄生生物である、請求項52に記載の方法。
【請求項55】
前記病原体がHIVである、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
請求項51に記載の方法であって、前記抗原またはそのフラグメントもしくはアナログを患者に投与する工程をさらに包含し、それによって、前記ヒト配列抗体と組み合わせた該抗原が、免疫応答を誘導、増強または延長する、方法。
【請求項57】
前記抗原が腫瘍抗原または病原体由来の抗原である、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記腫瘍抗原が、テロメラーゼである、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記抗原が、患者におけるアミロイド形成の成分である、請求項56に記載の方法。
【請求項60】
前記患者が、アルツハイマー病を罹患し、そして前記抗原がABペプチドである、請求項56に記載の方法。
【請求項61】
患者にサイトカインを投与する工程をさらに包含する、請求項51に記載の方法。
【請求項62】
患者において免疫応答を抑制する方法であって、該方法は、該患者に治療有効用量の多価調製物を投与する工程を包含し、該多価調製物が、ヒトCTLA−4に対する、互いに連結した、少なくとも2つのヒト配列抗体を含む、方法。
【請求項63】
患者において免疫応答を抑制する方法であって、該方法は、該患者に治療
有効用量のポリクローナル調製物を投与する工程を包含し、該ポリクローナル調製物が、ヒトCTLA−4に対する、少なくとも2つのヒト配列抗体を含む、方法。
【請求項64】
被験体において、T細胞の増加した活性によって引き起こされたかまたは増悪された自己免疫疾患を処置する方法であって、該方法は、治療有効量の、請求項47に記載の薬学的組成物を、該患者に投与する工程からなる、方法。
【請求項65】
被験体において癌を処置する方法であって、該方法は、治療有効量の、請求項47に記載の薬学的組成物を、該患者に投与する工程からなる、方法。
【請求項66】
前記癌が、前立腺癌、黒色腫、または上皮癌である、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
さらにワクチンを含む、請求項65に記載の方法。
【請求項68】
前記ワクチンが、腫瘍細胞ワクチン、GM−CSF改変腫瘍細胞ワクチン、または抗原負荷樹状細胞ワクチンである、請求項67に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2009−213478(P2009−213478A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−111655(P2009−111655)
【出願日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【分割の表示】特願2006−29057(P2006−29057)の分割
【原出願日】平成12年8月24日(2000.8.24)
【出願人】(502066649)メダレックス, インコーポレイテッド (13)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【分割の表示】特願2006−29057(P2006−29057)の分割
【原出願日】平成12年8月24日(2000.8.24)
【出願人】(502066649)メダレックス, インコーポレイテッド (13)
【Fターム(参考)】
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