説明

ヒドロホルミル化方法

4−ヒドロキシブチルアルデヒドの製造方法を記載する。本方法は、溶媒、ならびにロジウム錯体および2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス[ビス(3,5−ジ−n−アルキルフェニル)ホスフィノ]ブタンを含む触媒系の存在下で、アリルアルコールを一酸化炭素および水素の混合物と反応させることを含む。本方法では、3−ヒドロキシ−2−メチルプロピオンアルデヒドに対して4−ヒドロキシブチルアルデヒドが高い収率で得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、アリルアルコールをヒドロホルミル化して4−ヒドロキシブチルアルデヒドを製造する方法に関する。本方法は、予想外に高い4−ヒドロキシブチルアルデヒド:3−ヒドロキシ−2−メチルプロピオンアルデヒ(直鎖:分岐)比の生成物を製造する。
【0002】
(発明の背景)
アリルアルコールのヒドロホルミル化はよく知られており、商業的に実施されている方法である。例えば米国特許第4064145号、第4215077号、第4238419号、第4678857号、および第5290743号を参照されたい。ヒドロホルミル化反応では、触媒の存在下でアリルアルコールをCO/H2ガス混合物と反応させて、4−ヒドロキシブチルアルデヒド(HBA)を形成する。次いで、例えば水抽出によって、HBAを触媒から分離し、水素化して1,4−ブタンジオール(BDO)を形成することができる。米国特許第5504261号を参照されたい。
【0003】
さまざまな触媒系、特にホスフィン配位子とともにロジウム錯体がヒドロホルミル化反応に用いられている(例えば、米国特許第4064145号、第4238419号、および第4567305号参照)。一般的に使用されるホスフィン配位子は、トリフェニルホスフィンなどの三置換ホスフィンである。このヒドロホルミル化方法の1つの不利点は、所望のHBA直鎖生成物に加えて、他の副産物または副生成物も形成されることである。一般に、アリルアルコールのヒドロホルミル化では、いくつかの3−ヒドロキシ−2−メチルプロピオンアルデヒド(HMPA)分岐副産物、ならびにn−プロパノールおよびプロピオンアルデヒドなどのC3副生成物が生成される。HMPAを水素化して有用物質である1,3−メチルプロパンジオール(MPD)を生成することができるが、MPD副産物はBDOの収量を低減させる。C3副生成物の形成は、実際上、工程中で別の収率損失を生じ、これはプロセスの経済性に深刻な悪影響を及ぼし得る。
【0004】
BDOの収量を増やすために、ヒドロホルミル化方法を改良し、望ましくない副産物/副生成物を減らす研究が続けられている。米国特許第6127584号は、少なくとも2つのメチル基を有するトリアルキルホスフィン配位子を使用するとHBA:HMPA比が増加することを開示している。ジホスフィン配位子の使用も、HBA:HMPA比を改善することが認められている。ロジウム錯体触媒およびDIOPジホスフィン配位子を用いるアリルアルコールのヒドロホルミル化は当技術分野、特に特開平06−279345および特開平06−279344、ならびに米国特許第4306087号で示されている。さらに、米国特許第6225509号は、ロジウム錯体およびDIOPなどの配位子を含む触媒を用いるアリルアルコールのヒドロホルミル化において、反応液中のCOの濃度を約4.5mmol/lより高く保つことによって、望ましくないC3副産物の生成を減らすことを開示している。
【0005】
要約すると、アリルアルコールをヒドロホルミル化して4−ヒドロキシブチルアルデヒドを製造する新しい方法が必要である。特に、有効な方法では、3−ヒドロキシ−2−メチルプロピオンアルデヒド(HMPA)に対して4−ヒドロキシブチルアルデヒド(HBA)が高い比率で得られるであろう。
【0006】
(発明の概要)
本発明は、溶媒および触媒系の存在下で、アリルアルコールを一酸化炭素および水素と反応させて4−ヒドロキシブチルアルデヒドを製造することを含む方法である。前記触媒系は、ロジウム錯体および2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス[ビス(3,5−ジ−n−アルキルフェニル)ホスフィノ]ブタンを含む。驚くべきことに、本発明では、3−ヒドロキシ−2−メチルプロピオンアルデヒドに対して4−ヒドロキシブチルアルデヒド生成物が高い比率で得られる。
【0007】
(発明の詳細な説明)
本発明の方法は、溶媒および触媒系の存在下で、アリルアルコールをヒドロホルミル化することを含む。本発明の触媒系は、ロジウム錯体および2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス[ビス(3,5−ジ−n−アルキルフェニル)ホスフィノ]ブタンを含む。適切なロジウム錯体は、配位基に結合したロジウムを含む。ロジウム錯体は溶媒に可溶である。ロジウム錯体に結合する配位子の選択については特に制限はない。例えば、適切な配位子には、水素化物、カルボニル、置換または未置換シクロペンタジエニル、2,4−アルカンジオネート、トリアルキルまたはトリアリールホスフィン、ジホスフィン、およびそれらの混合物が含まれる。特に好ましい配位子には、カルボニル、アセチルアセトネート(2,4−ペンタンジオネート)、トリフェニルホスフィン、およびそれらの混合物が含まれる。好ましいロジウム錯体の例としては、(アセチルアセトネート)ジカルボニルロジウムおよびトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウムカルボニルヒドリドが挙げられる。
【0008】
本発明の触媒系は、ジホスフィン配位子である、2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス[ビス(3,5−ジ−n−アルキルフェニル)ホスフィノ]ブタンも含む。2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス[ビス(3,5−ジ−n−アルキルフェニル)ホスフィノ]ブタンは化学式:
【0009】
【化1】

【0010】
を有する(式中、Rはn−アルキル基である。好ましくは、Rはメチル、エチル、またはプロピルである)。
【0011】
ジホスフィン配位子は、最も好ましくは2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス[ビス(3,5−ジメチルフェニル)ホスフィノ]ブタン、または2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス[ビス(3,5−ジエチルフェニル)ホスフィノ]ブタンである。
【0012】
2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス[ビス(3,5−ジ−n−アルキルフェニル)ホスフィノ]ブタンは任意の可能な方法によって調製してもよい。例えば、2,2−ジメチル−4,5−ビス[(トルエンスルフォニロキシメチル)メチル]−1,3−ジオキソランをリチウムジ(3,5−ジ−n−アルキルフェニル)−ホスフィンと反応させることによって調製してもよい。
【0013】
2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス[ビス(3,5−ジ−n−アルキルフェニル)ホスフィノ]ブタン配位子を、ヒドロホルミル化反応に用いる前にロジウム錯体とあらかじめ結合させることができる、または別々に加えることができる。しかし、2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス[ビス(3,5−ジ−n−アルキルフェニル)ホスフィノ]ブタン配位子をロジウム錯体と分けて加えることが好ましい。
【0014】
必須というわけではないが、触媒系はモノホスフィン化合物をさらに含んでもよい。モノホスフィン化合物は、ロジウム錯体に結合し得る任意のホスフィン配位子に加えられる。モノホスフィン化合物は式:
(R13
で表される三置換体ホスフィンである(式中、R1はアリールまたはアルキル基である)。適切な脂肪族R1基には、メチル、エチル、n−ブチル、sec−ブチル、オクチル、およびデシルが含まれる。適切な芳香族R1基には、フェニル、トリル、およびナフチルが含まれる。R1基は同一または異なってよいが、同一であることが好ましい。好ましくは、モノホスフィンは三置換体アリールホスフィンである。より好ましくは、モノホスフィンはトリフェニルホスフィンまたはトリトリルホスフィンである。トリフェニルホスフィンが特に好ましい。
【0015】
反応溶媒も本発明の方法に必要である。一般的な溶媒は、ロジウム錯体を溶解でき、ヒドロホルミル化の工程で生成されるヒドロキシアルデヒドに反応しないものである。適切な溶媒には、水に対して非常にわずかなまたは最小限の溶解性を示す何れの有機溶媒が含まれる。好ましい溶媒には、C5〜C20脂肪族炭化水素、C6〜C20芳香族炭化水素、アルコール、エーテル、およびそれらの混合物が含まれる。特に好ましい触媒には、トルエン、シクロヘキサン、メチルt−ブチルエーテル、およびそれらの混合物が含まれる。
【0016】
ヒドロホルミル化工程の一般的な反応条件はおだやかで、分岐3−ヒドロキシ−2−メチルプロピオンアルデヒド(HMPA)反応生成物よりも、直鎖4−ヒドロキシブチルアルデヒド(HBA)を有利に生成させる。反応条件は、好ましくは約20〜120℃、および圧力約20〜600psig、より好ましくは約45〜85℃、および30〜400psig、最も好ましくは約50〜80℃、および40から300psigの範囲である。比はかなり変わり得るが、一般に、CO:H2のモル比は約1:1である。COの分圧は一般に5〜100psigの範囲内である。水素の分圧は、一般に40〜200psigの範囲内である。アリルアルコールが極めて多く、例えば60〜99.9%反応するまで、反応をこうした条件で実施し、生成物はいくらかの分岐反応生成物もあるが、大部分は4−ヒドロキシブチルアルデヒドである。通常、反応時間は1〜4時間が適当である。
【0017】
基礎原料を供給するための、反応溶媒に対するアリルアルコール初期濃度は、好ましくは、溶媒中約5〜40重量%の範囲であり、より好ましくは5〜10重量%の範囲のより低い濃度を用いることができる。
【0018】
アリルアルコールのヒドロホルミル化は、ヒドロホルミル化の間は液相中のCO濃度([CO]liq)が4mmol/l(0.004M)より高く保たれるように実施されることが好ましい。[CO]liqの値は米国特許第6225509号で定められている。液相の水素:一酸化炭素のモル比は、好ましくは10:1〜約1:2の範囲、より好ましくは5:1〜約1:2の範囲である。
【0019】
ヒドロホルミル化の工程に続いて、HBA生成物を、抽出容器中で水抽出によって、溶媒および触媒系から分離することが好ましい。水抽出法は当技術分野でよく知られていて、ミキサー−セトラー、充填またはトレイ抽出カラム、回転円板コンタクタなどの任意の適切な手段によって行うことができ、もしくは混合物を水相および有機相に分離するために沈降タンクに通すことができる。HBA、および任意のHMPAは水相に溶解しており、溶媒(有機)相から分離される。
【0020】
4−ヒドロキシブチルアルデヒド(および何れの3−ヒドロキシ−2−メチルプロピオンアルデヒド)反応生成物は、水素化触媒の存在下で、4−ヒドロキシブチルアルデヒドを水素化して1,4−ブタンジオール(BDO)を製造する追加の工程がなされることが好ましい。水素化のために、水素が反応容器に加えられる。適切な水素化触媒には、ニッケル、コバルト、ルテニウム、白金、およびパラジウムなどの何れのVIII族金属も、銅、亜鉛、およびクロム、ならびにそれらの混合物および合金も含まれる。ニッケル触媒が特に好ましい。Raney(登録商標)−typeニッケルおよび固定床ニッケル触媒が最も好ましい。
【0021】
水素化反応条件は、好ましくは約60〜200℃および圧力約200〜1000psig、より好ましくは約80〜140℃および300〜1000psigの範囲である。一般に、反応時間は1〜10時間が適切である。水素化反応の間に、他の少量の副産物/副生成物とともに、分岐生成物に対する直鎖生成物が高い比率で実質的に保持されながら、BDOおよびMPDが生成する。
【0022】
以下の実施例は本発明を例示するにすぎない。当業者であれば、本発明の精神および特許請求の範囲内で多くの変形形態があることを認識されよう。
【0023】
(実施例1:ジホスフィン配位子の調製)
以下の一般式のジホスフィン配位子を下記のように調製する。
【0024】
【化2】

【0025】
乾燥/脱気THFに2,2−ジメチル−4,5−ビス[(トルエンスルフォニルオキシメチル)メチル]−1,3−ジオキソランを溶解した溶液(1当量、1.73g、THF50mLにジオキソラン3.7×10-3モルを溶解)を、アルゴン下で、乾燥/脱気THFに適当なリチウムジアリールホスフィン(上記式参照)を溶解した溶液(THF100mLに2.3当量を溶解)に滴下して加える。混合物を2時間加熱還流し、次いで冷却し、溶媒を減圧下で除去する。残存している固体をジクロロメタンに再溶解し、シリカ床を通して濾過し、溶媒を減圧下で除去して2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス(ジアリールホスフィノ)ブタンを得る。
【0026】
ジホスフィン1A:2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス[ビス(3,5−ジメチルフェニル)ホスフィノ]ブタン
ジホスフィン1B:2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス[ビス(3,5−ジエチルフェニル)ホスフィノ]
比較ジホスフィン1C:2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス[ビス(フェニル)ホスフィノ]、DIOPとして知られている
比較ジホスフィン1D:2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス[ビス(4−メチルフェニル)ホスフィノ]ブタン
比較ジホスフィン1E:2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス[ビス(3,5−ジメチル−4−メトキシフェニル)ホスフィノ]ブタン
比較ジホスフィン1F:2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス[ビス(4−クロロフェニル)ホスフィノ]ブタン
比較ジホスフィン1G:2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス[ビス(3,5−ジ(トリフルオロメチル)フェニル)ホスフィノ]ブタン
比較ジホスフィン1H:2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス[ビス(3,5−ジ(tert−ブチル)フェニル)ホスフィノ]ブタン
比較ジホスフィン1I:2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス[ビス(2−ナフテニル)ホスフィノ]ブタン
比較ジホスフィン1J:2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス[ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)ホスフィノ]ブタン
(実施例2:ジホスフィン配位子を用いるヒドロホルミル化反応)
以下の手順に従って、ジホスフィン1A〜1Jを用いてアリルアルコールをヒドロホルミル化する。
【0027】
乾燥脱気トルエン(15g)に所望のジホスフィン(2当量または8.6×10-5モル)を溶解した溶液をParr社の100mLオートクレーブ中の[Rh(CO)2(acac)](1当量または4.3×10-5モル)に加える。この溶液を1:1のCO/H2混合物で3回洗浄し、次いでCO/H2混合物とともに180psigに加圧する。次に、攪拌しながらオートクレーブを65℃に加熱し、アリルアルコール(3.5mL)を注入し、オートクレーブをCO/H2混合物とともに200psigに加圧する。オートクレーブを一定圧力200psigに保ち、反応のガス取込みを観測する。ガスの取込みがなくなったところで、オートクレーブを冷却し減圧する。得られた溶液をガスクロマトグラフィーで分析し、反応生成物を定量する。反応により、HBA、HMPA、およびC3生成物(n−プロパノールおよびプロピオンアルデヒド)が生成される。
【0028】
表1に示す結果から、本発明の2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス[ビス(3,5−ジ−n−アルキルフェニル)ホスフィノ]ブタンでは、他の比較ジホスフィン配位子よりも、予想外に、かなり高いHBA:HMPA(l:b)比が得られることが示される。
【0029】
【表1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶媒、ならびにロジウム錯体および2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス[ビス(3,5−ジ−n−アルキルフェニル)ホスフィノ]ブタンを含む触媒系の存在下で、アリルアルコールを一酸化炭素および水素と反応させることを含む、4−ヒドロキシブチルアルデヒドの製造方法。
【請求項2】
前記触媒系が、前記ロジウム錯体および2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス[ビス(3,5−ジメチルフェニル)ホスフィノ]ブタンを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記触媒系が、前記ロジウム錯体および2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス[ビス(3,5−ジエチルフェニル)ホスフィノ]ブタンを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記溶媒が、C5〜C20脂肪族炭化水素、C6〜C12芳香族炭化水素、エーテル、アルコール、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記溶媒が、トルエン、シクロヘキサン、メチルt−ブチルエーテル、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ロジウム錯体が、ロジウム、ならびに水素化物、カルボニル、トリアルキルまたはトリアリールホスフィン、ジホスフィン、シクロペンタジエニル、2,4−アルカンジオネート、およびそれらの混合物からなる群から選択される配位子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記反応を、約45℃〜約85℃の範囲内の温度および約30〜約400psigの範囲内の圧力で実施する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記触媒系がモノホスフィン化合物も含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記モノホスフィン化合物がトリフェニルホスフィンである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
液相中の前記一酸化炭素の濃度が4mmol/lより高く保たれている、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
水素化触媒の存在下で4−ヒドロキシブチルアルデヒドを水素化して1,4−ブタンジオールを生成することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記水素化触媒がニッケル触媒である、請求項11に記載の方法。

【公表番号】特表2010−505950(P2010−505950A)
【公表日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−532340(P2009−532340)
【出願日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際出願番号】PCT/US2007/019104
【国際公開番号】WO2008/048394
【国際公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【出願人】(505341095)ライオンデル ケミカル テクノロジー、 エル.ピー. (61)
【氏名又は名称原語表記】LYONDELL CHEMICAL TECHNOLOGY, L.P.
【Fターム(参考)】