説明

ヒータ配線制御回路および加熱素子の作動方法

接続された加熱素子(21)のAC電力供給を制御するためのヒータ配線制御回路(1)は、加熱素子(21)に供給されるAC電力に関する少なくとも3つの切換状態を有する遮断手段(31)を備え、その切換状態は、たとえば両方の半波がオンである状態、正または負の半波がオフである状態、および両方の半波がオフである状態である。ヒータ配線制御回路は、さらに加熱素子(21)の温度を決定して、前記温度および/またはユーザ設定に依存して遮断手段(31)の切換状態を決定するための制御手段(32)を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒータ配線制御回路および、加熱毛布または加熱パッドにおいて用いられ得る加熱素子の作動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ヒータ配線制御回路およびヒータ配線を作動させるための対応する方法のさまざまな例が、従来の技術において知られている。
【0003】
US5861610は、統合センサを有するヒータ配線と、それのためのコントローラとを記述する。統合センサを有するヒータ配線は、基本的に、加熱素子として用いられる第1の螺旋巻きの導電体と、検出素子として用いられる、第1の導電体と同軸に配置された第2の螺旋巻きの導電体と、それら2つの導電体の間の柔軟で熱伝導性を有する電気絶縁体とからなる。第2の配線は、正の温度係数(PTC)を有し、したがって温度が高くなるにつれてその抵抗を増大させる。その抵抗に依存して、加熱配線に出力される電力が調整される。深刻な過熱の場合には、2つの導電体の間の柔軟で熱伝導性を有する電気的絶縁体が劣化して2つの導電体が電気的に接触し、そのことは電子制御ユニットによって検出されて電力が遮断される。
【0004】
US6222162において、電気加熱素子および制御回路が開示される。加熱素子は、ポリマーコアおよびその周りに螺旋巻きされた導電体からなる。導電体は、加熱配線として用いられる。その正の温度係数(PTC)により、温度が高くなるにつれて抵抗が増大する。加熱導電体の抵抗のこの変化が測定されて、制御回路は加熱配線への電力を調整する。
【0005】
US6310332は、加熱素子および電子コントローラを有する加熱毛布を開示する。加熱素子は、基本的には、毛布に熱を与える第1の導電体と、第2の導電体と、第1および第2の導電体の間の溶断層とからなる。溶断層は、負の温度係数(NTC)を示し、したがって温度が高くなるにつれて2つの導電体の間の抵抗が減少する。通常の使用では、AC電力の正または負の半波のみが加熱素子に供給される。コントローラは、溶断層の抵抗の変化を検出し、加熱素子に出力される電力を制御し、加熱素子の破壊を防止する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来技術での加熱素子および加熱配線制御の主たる不利な点の1つは、加熱配線の一定の、または平均的な温度の変化のみが検出されることである。加熱素子に穴が開いたり、加熱素子が捩じれたりすることによって加熱配線の小さな部分が過熱した場合、そのホットスポット(hot spot)は検出されず、このことがヒータ配線の破壊をもたらす。
【0007】
本発明の目的は、従来技術で知られている装置の不利な点を克服することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に従う、接続された加熱素子のAC電力供給を制御するためのヒータ配線制御回路は、遮断手段を備え、遮断手段は、加熱素子に供給されるAC電力に関連する少なくとも3つの切換状態を有し、その切換状態は、たとえば半波の両方がオンの状態、正または負の半波がオフの状態、および両方の半波がオフの状態である。制御回路はさらに制御手段を備え、制御手段は、加熱素子の温度を決定して、遮断手段の切換状態を前記温度および/またはユーザ設定によって決定する。
【0009】
加熱素子の通常の動作の間、完全なAC電力(たとえば両方の半波がオンである)が加熱素子に供給されて、それの温度を上昇させる。加熱素子がある特定の温度レベルに達するか、または加熱素子にホットスポットが生じた場合、たとえば、正または負の半波をオフに切換えることによって、電力供給が低減される。与えられる電力が減少して、加熱素子を冷却することができる。たとえば、加熱素子を折畳むことによって引き起こされる深刻な過熱のために電力をさらに減少させることが必要な場合、両方の半波がオフの状態へと遮断手段が切換わることができ、加熱素子の完全な冷却を可能にする。
【0010】
遮断手段は、異なる切換状態を実現するための半導体スイッチを備え得る。しかしながら、機械スイッチ、電気機械スイッチおよび/またはそのようなスイッチの組合せもまた用いられ得る。
【0011】
ヒータ配線制御回路は、トリガ素子をさらに備えてもよく、トリガ素子は、AC電力の正および/または負のゼロクロスごとに、所定の長さの時間T1、および/またはAC入力電圧の勾配の期間の電圧が所定のしきい値未満である間、両方の半波がオフの状態へと遮断手段を切換え、制御手段が加熱素子の温度を決定することを可能にする。
【0012】
本発明によれば、接続された加熱素子のAC電力供給を制御するためのヒータ配線制御回路の他の実施例は、それ自身または上記の実施例との組合せとして捉えられ得るものであるが、正および/または負の半波ごとに加熱素子の温度を決定して、前記温度によって加熱素子への電力の供給を設定するための手段を備える。
【0013】
この手段は、演算回路およびスイッチング素子を備え得る。演算回路は、電力が与えられたときの加熱素子の温度に依存して、加熱素子への電力の供給を停止することができる。演算回路は、さらに、温度に関連する加熱素子の任意の電気特性を測定することによって加熱素子の温度を決定することができ、その電気特性は、たとえば加熱素子の電圧降下、電流または抵抗である。
【0014】
スイッチング素子は、演算回路と加熱素子との間の接続を、所定の長さの時間T1および/またはAC入力電圧の勾配の間の電圧が所定のしきい値未満である間、提供する。この接続は、加熱素子の温度を測定または決定するために必要である。この接続は、恒久的な性質のものではなく、スイッチング素子によって、定期的に、ある特定の期間確立されるものであるだろう。この時間は、予め定められた時間T1、好ましくはAC周期の一部であってもよく、または、AC入力電圧が、ある所定のしきい値に達する期間に依存していてもよい。
【0015】
時間T1の開始点は、好ましくは、AC電力の正および/または負のゼロクロスの各々である。時間T1の期間は、AC周期の10%未満であり、好ましくはAC周期の0%と5%との間であり、最も好ましいのはAC周期の0.25%と1.5%との間である。所定のしきい値は、AC線間電圧の50%未満であり、好ましくはAC線間電圧の0%と30%の間であり、最も好ましいのはAC線間電圧の1.5%と9.5%の間である。しきい値電圧および/または時間T1に対する別の値も可能である。
【0016】
加熱素子の温度の決定の規則性は、AC周期ごとに少なくとも一度であり、好ましくは、AC入力電圧のゼロクロスにおいて開始する。
【0017】
加熱素子の温度に依存して、演算回路は、加熱素子への電力の供給を、測定後のAC電力の正および/または負の半波の残りの部分の間停止する。
【0018】
加熱素子の過熱の場合、加熱素子への電力の供給は、温度の測定後直ちに停止される。測定は、AC電力の周期の各々に少なくとも一度実行されるので、電力は、半波をカットすることによって連続的に減少することができ、たとえば、わずかな過熱の場合には1つの半波のみがカットされる必要がある一方で、より高温の場合には、温度を安全なレベルに減少させるために、より多くのおよび/または連続的な半波がカットされる必要がある。
【0019】
ヒータ配線制御回路は、さらに、たとえば固定された電力モードオン時間と可変の緩和モードオフ時間とを含むデューティサイクルの期間を設定するための周期ユニットを備え得る。電力モードの間、加熱素子への電力の供給は、上記のように加熱素子の温度に依存する。緩和モードの間、加熱素子への電力の供給はオフであり、加熱素子は冷却されるであろう。緩和モードの期間はユーザ設定に依存し、ユーザ設定は、緩和モードの期間の8秒、19秒および38秒に対応する「高」、「中」、「低」の間で可変である。電力モードの期間は10秒に固定される。他の値が可能である。さらなる、および/または異なるユーザ設定および緩和モード期間が可能である。
【0020】
加熱素子の深刻な過熱の場合、ユーザによって設定される緩和モードが、却下され得るとともに、ユーザ設定の「高」において、より長い時間(たとえば37秒)へと増加され得る。この特徴は、局所的なホットスポットに基づく過熱による、加熱素子の破壊を防ぐ。
【0021】
ヒータ配線制御回路は、さらに、タイマモジュールを備え得る。そのモジュールは、予め設定された時間の後(たとえば10時間後)に、加熱素子へのAC電力をオフする。このタイマモジュールは、ヒータ配線制御回路の長時間の使用の場合に作動し、電力の不要な消費を防ぎ、ユーザがオフするのを忘れたときに加熱素子およびその環境への有害なダメージのリスクを低減させる。
【0022】
温度ヒューズの形態でのさらなる安全な特徴がヒータ配線制御回路に含まれていてもよい。この温度ヒューズは、短絡の場合に、ヒータ配線制御回路をAC電源から切断することで火事の危険と感電のリスクとを防止する。
【0023】
本発明に従う加熱素子の作動方法は、加熱素子の温度が、AC電力の正および/または負の半波ごとに決定されるとともに、加熱素子への電力の供給が前記温度に依存して決定されることを特徴とし得る。
【0024】
加熱素子の温度は、正および/または負の半波ごとの開始部分において決定され得る。
加熱素子の作動方法は、次のステップを含み得る。
【0025】
(a) 正および/または負の半波ごとの開始部分において、加熱素子(21)の温度を測定するステップと、
(b) 前記温度に依存して、残りの半波に必要な電力設定を評価するステップと、
(c) 前記温度および/またはユーザ設定に依存して、加熱素子(21)に供給される電力を設定するステップ。
【0026】
本発明によれば、加熱素子の動作方法の他の実施例は、それ自身または上記の実施例との組合せと捉えられ得るものであるが、他の実施例は、演算回路と加熱素子との間に接続が与えられて加熱素子の温度が決定され、前記温度に依存して、演算回路により加熱素子への電力供給が停止されるということを特徴とする。演算回路と加熱素子との間の接続は、T0において開始される所定の長さの時間T1の間、および/またはAC入力電圧波形の勾配が所定のしきい値以下となる間、与えられる。
【0027】
好ましくは、時間T1の長さは、AC電力の周期の一部であり、10%未満、好ましくは0%と5%との間、最も好ましくは0.25%と1.5%との間である。期間T1の開始点T0は、好ましくはAC電力の正および/または負のゼロクロスの各々である。測定がしきい値によって制御されならば、AC入力電圧の勾配のしきい値はAC線間電圧の50%未満、好ましくは0%と30%との間、最も好ましいのは1.5%と9.5%との間である。この方法は、各AC周期に少なくとも1回の測定が行なわれることを確実にする。時間T0,T1およびしきい値電圧に対する他の値が可能である。
【0028】
本発明のさらなる局面において、加熱素子への電力供給は、各測定の後のAC電力の期間の残りの部分の正および/または負の半波を有効または無効にすることによって設定される。
【0029】
本発明のさらに別の局面において、加熱素子は異なるデューティサイクルで動作し、当該デューティサイクルは、以下を備える。
【0030】
(a) 加熱素子の温度に依存して、少なくとも部分的な電力が加熱素子に与えられる間の、所定の長さの電力モードと、
(b) 電力供給がオフされる間の、可変の長さの緩和モード。
【0031】
電力モードの期間は、たとえば10秒に固定される一方、緩和モードの長さは、ユーザ設定に依存し、ユーザ設定は、緩和モードの期間の8秒、19秒および38秒に対応する「高」、「中」、「低」の間で可変である。さらなる、および/または異なるユーザ設定および緩和モード期間が可能である。
【0032】
加熱素子の深刻な過熱の場合、ユーザによって設定される緩和モードが、却下され得るとともに、ユーザ設定での「高」において、より長い時間(たとえば37秒)へと増加され得る。この特徴は、局所的なホットスポットに基づく過熱による、加熱素子の破壊を防ぐ。
【0033】
本発明のさらなる局面は、予め定められた期間、加熱素子を「高速モード初期」温度上昇させる動作を含む。この「高速モード初期」温度上昇において、加熱素子の温度の決定が実行され、および/または、通常の電力モードでの動作と同様に、加熱素子への電力供給が遮断手段または演算回路によって影響される。このことは、加熱素子が完全に冷却した後(たとえば保管後初めて使用される場合)に、ユーザが決めた温度設定への高速の温度上昇を可能にする。この「高速モード初期」温度上昇の期間は、1分と5分との間であり、好ましくは2分である。他の設定が可能である。
【0034】
本発明のさらなる局面は、加熱素子への電力供給が、予め定められた時間の後、好ましくは10時間後に、無効となることを特徴とする、加熱素子の動作を含む。
【0035】
本発明に従う柔軟な加熱素子は、負の温度係数(NTC)特性を有する層と、そのNTC層の周りに螺旋巻きされたヒータ配線とによって囲まれる心線を備える。
【0036】
加熱素子の心線は、0.5Ω/mと1.0Ω/mとの間の低い抵抗、好ましくは0.86Ω/mの抵抗を備え得る。心線は、より線であってもよく特に、複数のティンセル(tinsel)ワイヤリボンを備え、好ましくは心線の張力を高めるために少なくとも1つのポリエステル繊維を含む。心線は、最適な柔軟性を得るために撚られる。加熱素子は、基材としてPVCを用いる標準的なUL AWM型♯11019に従って設計され得る。他の素材およびワイヤの構造が可能である。
【0037】
本発明は、実施例および以下に示す添付の図面を参照してより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】加熱素子の図である。
【図2】加熱素子のNTC層の抵抗対温度の図である。
【図3】さまざまな温度設定に従うデューティサイクルの図である。
【図4】自己回復の間のデューティサイクルの図である。
【図5】深刻な過熱の場合における自己回復の間のデューティサイクルの図である。
【図6】ヒータ配線制御回路の単純化したブロック図である。
【図7】ヒータ配線制御回路の他の単純化したブロック図である。
【図8】ヒータ配線制御回路の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
図1において、本発明に従う、柔軟な加熱素子21が示される。素子は、中心の心線22と、心線22を囲む第1の絶縁層24と、加熱素子21を覆うヒータ配線23および第2の絶縁層25とからなる。心線22は、0.86Ω/mの低い抵抗を示し、ポリエステル繊維の中で巻かれた、撚られた複数のティンセルワイヤリボンである。ティンセルワイヤの数は4である。第1の絶縁層24は、負の温度係数(NTC)特性を示す、ドープされたPVCによって形成される。異なるドーパントを有するさまざまな基材が可能である。第1の絶縁層の厚みは0.30mmであり、内部の絶縁体の直径は、1.06mmである。ヒータ配線23は、第1の絶縁層24に螺旋巻きされ、そのピッチは、ヒータ配線23が、加熱素子21の完全な長さにわたり所望の抵抗を有するように選ばれる。示された例において、ヒータ配線は1インチ当たり15ターンのピッチを示し、その結果、加熱素子21のヒータ配線23の抵抗が54.5Ω/mとなる。第2のまたは外側の絶縁層25は、0.52mmの厚みを有するPVCにより形成されて、加熱素子の全体の直径が2.10mmとなる。加熱素子は、基材としてPVCを用いる標準的なUL AWM型♯11019に従って設計され得る。他の材料だけでなく、他の寸法および/または構造がまた用いられ得る。
【0040】
加熱素子1のそのような構造を用いて心線22とヒータ配線23とを直列に接続することによって、図8に示されるように、加熱素子の電磁場が非常に低くなる。その理由は、心線22がヒータ配線23を流れる電流の戻り経路として機能するためである。
【0041】
図2は、本発明に従う加熱素子のNTC層の抵抗対温度の図を示す。実線は、30mの長さを有する典型的な加熱素子のNTC抵抗を示し、完全な加熱素子が同じ温度にある。破線は、高くなった温度にある加熱素子の0.5mのNTC抵抗を示す。局所的なホットスポット、たとえば0.5mの加熱素子が毛布の折畳みまたは突出しによる過熱によって約140℃にある場合に、NTCの全抵抗は、高められた温度での0.5mのNTC抵抗を有する、通常の温度でのNTCの30mまたは29.5mの並列回路として算出されるであろう。局所的ホットスポットの温度は加熱素子の平均温度よりも高いが、全抵抗への主たる支配要因となる。
【0042】
たとえば、加熱素子の全長にわたり温度が50℃であるときは、NTCの抵抗が約85kΩである。通常ではない使用によって局所的ホットスポットが生じた場合、およそ0.5mの加熱素子の温度が140℃に上昇し、この局所的ホットスポットのインピーダンスは25kΩとなり、全体の抵抗は19.3kΩとなる。
【0043】
最大の加熱設定、図3によれば「高」を設定する場合、加熱素子の温度は55℃ほどは高くならず、その結果、NTCの抵抗は約30kΩとなる。上記の例での19.3kΩという低い抵抗は、ヒータ配線制御回路によって検出され、制御回路は、電力を減少して、加熱素子がそのホットスポットにおいて損傷を受けることを防止する。
【0044】
図3は、「低」、「中」、「高」および「高速モード初期」という温度設定に関する典型的なデューティサイクルを示す。各デューティサイクルは、概して電力モードからなり、電力モードでは電力が加熱素子に与えられて、ヒータ配線は加熱素子の温度を上昇させる抵抗として機能し、それに続く緩和モードでは、電力が与えられず、冷却される。3つの可能な温度設定「低」、「中」および「高」の各々の場合、電力モードは正確に10秒継続し、その一方緩和モードの期間は、「低」での38秒、「中」での19秒、「高」での8秒の間で変化する。
【0045】
ヒータ配線制御回路が、完全に冷えた後のそれぞれの長期にわたり使用されていない後に初めてオンされたときに、ヒータ配線制御回路は、高速での温度上昇のため最初の2分間は「高速モード初期」へと自動的に切換わる。この「高速モード初期」の間、電力は、緩和モードにならず連続的にオンする。その2分間が経過すると直ちに、ヒータ配線制御回路はユーザによって選択された温度設定へと設定される。
【0046】
温度設定が「高」の場合の典型的なデューティサイクルを有するホットスポットの場合におけるヒータ配線制御回路の自己回復の特徴が図4に示される。温度が60℃未満であり、それぞれ通常動作の間、デューティサイクルは、図4に記載されるように、8秒の緩和モードに続く10秒の電力モードからなる。加熱素子の一部の温度が60℃よりも上昇した場合、たとえばホットスポットが形成された場合、電力モードの正の半波が切取られる。取除かれた半波の数は、それぞれ、ホットスポットにおける温度に依存する。ホットスポットの温度が高くなる、あるいはホットスポットでのNTCの抵抗が低くなるにつれ、ヒータ配線制御回路によって、より多くの半波が切取られる。与えられた例においては、60℃と80℃との間の温度の場合には、4番目ごとに正の半波が切取られる。80℃と100℃との間の温度の場合には、2番目ごとに半波が消滅し、100℃と120℃との間の温度の場合には、4つの半波のうちの3つが切取られる。温度が120℃を上回る場合には、あらゆる正の半波が阻止される。示されたデューティサイクルは、単なる例であり、温度および切取られる半波の数は変化し得る。正の半波が切取られるか否かは、各々の正の半波の開始において決定される。
【0047】
ユーザ設定が「高」であり、温度が150℃よりも高い深刻な過熱の場合におけるデューティサイクルが図5に示される。約140℃の温度までは、電力は、ますます多くの正の半波、極限ではあらゆる半波を切取ることによって減少する。もし、上記の電力の減少によって温度を低下できずに150℃あるいはそれ以上に達した場合、デューティサイクルの緩和モードは、8秒から37秒へと付加的に増加する。これは、加熱素子に供給される電力を実質的に減少させるとともに、さらなる冷却を可能にする。
【0048】
図6において、ヒータ配線制御回路1の単純化されたブロック図が示される。示されたヒータ配線制御回路1は、演算回路35と、スイッチング素子36と、周期ユニット37と、タイマモジュール33とを備える。演算回路35は、加熱素子21の温度に依存して、加熱素子21への電力供給を停止させることができる。演算回路35は、さらに、加熱素子21の温度を決定することができる。温度は、加熱素子21の温度に関係する任意の電気特性を測定することによって決定することができ、その特性は、たとえば加熱素子21の電圧降下、電流または抵抗である。
【0049】
加熱素子21の温度を決定するために、演算回路35は、加熱素子21との接続を必要とし、その接続はスイッチング素子36によって確立される。この接続は、永久的な接続ではなく、ある特定の時間の間においてのみ可能となる。この時間は、好ましくは、AC入力電力の正および/または負のゼロクロス毎に開始するよう設定されて、その期間は、AC電力の周期の一部のみである。このAC電力周期の一部はAC周期の10%未満、好ましくは0%と5%との間、最も好ましいのは0.25%と1.5%との間である。加熱素子21の温度は、AC周期毎に少なくとも一度測定される。
【0050】
加熱素子21の温度に依存して、加熱素子21の温度が高すぎる場合、演算回路35は加熱素子21への電力供給を測定の後のAC電力の正および/または負の半波の残りの部分の間停止する。
【0051】
ヒータ配線制御回路1は、さらに、周期ユニット37を備え、それは、基本的には演算回路35とヒータ配線21とがデューティサイクルにおいて動作することを可能にする。各デューティサイクルは、電力モードと緩和モードとからなる。電力モードの間、AC電力は加熱素子21に与えられて、加熱素子21の温度は、AC周期当たり少なくとも1回、演算回路35によって制御される。電力モードの期間は、概して一定であって10秒に設定されるが、異なるように、および/または変化するように設定されることも可能である。緩和モードの期間は、ユーザ設定に依存し、そのユーザ設定は緩和モードの期間の8秒、19秒および38秒にそれぞれ対応する、「高」、「中」、「低」の間で変化し得る。さらなる多くのそして異なるユーザ設定および緩和モード期間が可能である。加熱素子の深刻な過熱の場合、ユーザによって設定された緩和モードは、加熱素子21の破壊を防止するために、図5において示されるように、却下され得る。
【0052】
タイマモジュール33は、付加的な安全の特徴であり、10時間の連続使用の後に、加熱素子21への電力供給をオフする。
【0053】
図7において、ヒータ配線制御回路1の別の単純化されたブロック図が示される。基本的に、ヒータ配線制御回路1は、遮断手段31と制御手段32とからなる。遮断手段31は、AC電力の正および負の半波を通過させることによって、接続された加熱素子21への電力供給を操ることが可能であり、正または負の半波のみを通過させるか、あるいは両方ともに通過させない。AC周期の小さな部分の間のAC電力周期ごとに1回、加熱素子21の抵抗が制御手段32によって測定される。測定された値に依存して、制御手段32は、AC周期の残りにとって適切なスイッチング状態が何かを決定するとともに、応じて遮断手段31を設定する。加熱素子抵抗の測定の正確なタイミングは、トリガ素子34によって決定される。与えられた例において、測定のためのAC周期の部分は、250μs以下であり、測定は、AC周期の正のゼロクロスにおいて正確に引起される。トリガ素子34は、遮断手段31を、上記の250μsの間は加熱素子21に半波が与えられない状態に設定して、測定は制御手段32によって実行され得る。
【0054】
所定時間の動作の後に、タイマモジュール33は、不要なエネルギの消費を防ぐために、遮断手段31を、恒久的に、半波が加熱素子21に供給されない状態へと設定する。この所定時間は、10時間に設定されるが、他の値も可能である。
【0055】
図8は、本発明に従う加熱毛布のヒータ配線制御回路の回路図を示す。動作の間、比較器(U1A)13は,分圧器R9,R10によって定義される電圧と同じ電圧にAC線間電圧の正の半波の勾配が達すると直ちに「ハイレベル」を出力する。比較器(U1A)13の出力における「ハイレベル」信号は、次にトライアック(T2)15をオンする。AC線間電力の正の半波が分圧器R9,R10の所定値に達するために必要な時間により、トライアック(T2)15は、ある遅延を持ってオンする。与えられた例における、この遅延時間は250μsであるが、他の値も可能である。トライアック(T2)15は、AC線間電力の各々の正のゼロクロスの後の定められた遅延時間の後にオンする。トライアック(T2)15がまだオフしている最初の250μsのうちに、半波回路5が、サイリスタ(T1)14をオンするか否かを決定する。
【0056】
加熱素子21の通常の動作の間、たとえば完全なNTC絶縁層24の温度が60℃未満の間、NTC絶縁層24を流れるリーク電流は、比較的小さい。比較器(U1B)8の負入力における電圧信号は、分圧器R3,R4から到来する正の入力における信号に比べて小さい。比較器(U1B)8の出力は、したがって「ハイレベル」となり、その結果サイリスタ(T1)14がオンに保たれるか、あるいはオンする。したがって、残りの半波は、サイリスタ(T1)14を通過する。
【0057】
加熱素子の通常動作の間、回路は電力モードと緩和モードとの間で交互に変化する。電力モードの期間は、コンデンサ(C7)17の充電時間によって決定される。コンデンサ(C7)17の電圧信号(比較器(U1C)12の負入力に与えられる)が、比較器(U1C)12の正入力における基準電圧未満である限り、比較器の出力は「ハイレベル」である。与えられた例におけるコンデンサの充電時間は10秒であるが、異なるように選ばれることも可能である。コンデンサ(C7)17が充電されて比較器(U1C)12の負入力における電圧信号が、その正入力における基準電圧信号より高くなるとすぐに、比較器(U1C)12は、「ローレベル」を出力し、トライアック(T2)15およびサイリスタ(T1)14を、それらのゲートの電圧を強制的に「ローレベル」にすることによってオフする。これは、緩和モードを開始させる。緩和モードの期間は、ダイオード19と、抵抗20a,20bと、可変抵抗(VR1)11を介したコンデンサ(C7)17の放電によって決定される。コンデンサ(C7)17の電圧が、比較器(U1C)12の正入力における基準電圧信号未満になるとすぐに、その出力が「ハイレベル」に再び変化し、トライアック(T2)15がオンすることが可能になることによって電力モードが有効となる。可変抵抗(VR1)11の「低」、「中」または「高」の設定またはそれぞれのユーザ設定に依存して、緩和モードの期間は、与えられた例においては38秒、19秒または8秒である。異なる設定が可能である。
【0058】
たとえば毛布を折畳んだり束ねたりするといった誤った使い方から生じる加熱素子21の一部または全体の過熱の場合に、NTC絶縁層24の抵抗はより低く、たとえば前記19.3kΩとなる。NTC層24を流れるリーク電流は、増加し、したがって比較器(U1B)8の負入力における正の信号を生成する。この入力信号が、分圧器R3,R4から到来する正入力における信号よりも大きくなるならば、比較器(U1B)8は、「ローレベル」を出力し、それはサイリスタ(T1)14をオフする。サイリスタ(T1)14がオフするのに伴い、正の半波は通過できなくなる。
【0059】
トライアック(T2)15は、正の半波毎の開始における250μsの遅延時間の後にのみオンできるため、この比較または測定は、正の半波毎に実行される。
【0060】
ホットスポットが連続的に悪くなり、温度が150℃を超えて上昇する場合、図6に示されるように、緩和モードが増加する。NTC絶縁層24の抵抗が、上記の19.3kΩよりいっそう低くなることによって、緩和モード回路6は、比較器(U1D)10の正の入力ピンにおいて、負の入力ピンよりも高い信号を受ける。比較器(U1D)10は、したがって「ハイレベル」を出力して、コンデンサ(C7)17をVccで充電する。コンデンサ(C7)17がまだ放電しない限りは、比較器(U1C)12は、「ローレベル」を出力し、それはトライアック(T2)15とサイリスタ(T1)14とをオフに保つ。ユーザ設定「高」のためのコンデンサ(C7)17の放電時間は約37秒であるが、異なるようにも選ばれ得る。ユーザ設定「中」のための放電時間は約43.2秒である。ユーザ設定「低」においては、ホットスポットが形成されるであろうという機会は、ほとんど可能性がないが、この場合の放電時間は約52.8秒である。
【0061】
加熱素子21の完全な故障の場合、たとえば心線とヒータ配線との短絡の場合、抵抗R1およびR2は正の半波の最初の250μsの間に温度上昇し、温度ヒューズ7が溶断して電力線の電力供給を完全に遮断する。図3の回路図においては、温度ヒューズ7は抵抗R1およびR2から離れて示されているが、実際には、温度ヒューズ7は、抵抗R1およびR2の少なくとも1つと、好ましくは両方とに近接して、あるいは直接に熱的に接触している。
【0062】
回路が初めてまたは長期にわたる保管の後に動作する場合、コンデンサ(C7)17は完全に放電している。したがって、最初の充電のために必要な電力モード時間、特に、比較器(U1C)12の負入力の電圧が正入力に与えられる値よりも高い値に達するために必要な電力モード時間は、通常の動作の間に用いられる時間よりも長くなるであろう。この長い時間は、「高速モード初期」温度上昇を可能にするとともに、与えられた例においてはおよそ2分である。この「高速モード初期」は、通常の電力モードよりも長く続くが、その機能は全く同じである。測定は正のゼロクロス毎に実行され、正の半波が可能であるか否かを決定する。この動作モードは、コンデンサ(C7)17の完全な放電の後のヒータ配線制御回路の最初のオン時にのみ利用可能である。「高速モード初期」の利用可能性の他の変形例もまた可能であり、たとえば、加熱素子21が完全に冷却した場合に利用可能である。
【0063】
タイマIC16は、ヒータ配線制御回路がオンしてからの経過時間を測定する。所定時間、たとえば10時間の後、タイマIC16は「ローレベル」を、その出力ピン18に出力し、そして比較器(U1C)12の出力をプルダウンし、それによりサイリスタ(T1)14とトライアック(T2)15とをオフする。サイリスタ(T1)14とトライアック(T2)15との両方がオフするのに伴い、電力は、加熱素子21において消費されなくなる。この自動電力オフは、ヒータ配線制御回路の損傷を防ぎ、電子回路の不要な消費を避けるための付加的な安全の特徴である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続された加熱素子(21)へのAC電力の供給を制御するためのヒータ配線制御回路(1)であって、
(a) 前記加熱素子(21)に供給される前記AC電力に関する少なくとも3つの切換状態を有する遮断手段(31)を備え、前記3つの切換状態は、
(1) 両方の半波がオンである状態、
(2) 正または負の半波がオフである状態、
(3) 両方の半波がオフである状態、であり、
(b) 前記加熱素子(21)の温度を決定して、前記温度および/またはユーザ設定に依存して、前記遮断手段(31)の切換状態を決定するための制御手段(32)と、
(c) 前記AC電力の正および/または負のゼロクロス毎に、前記遮断手段(31)を、前記「両方の半波がオフである状態」に切換えるためのトリガ素子(34)とをさらに備え、
前記両方の半波がオフである状態は、
(1) 所定の長さの時間T1の間、および/または
(2) 前記AC入力電圧の勾配の間の電圧が所定のしきい値未満である間であり、
前記トリガ素子は、前記制御手段(32)に、前記加熱素子(21)の温度を決定することを可能にさせる、ヒータ配線制御回路。
【請求項2】
接続された加熱素子(21)へのAC電力の供給を制御するためのヒータ配線制御回路(1)であって、正および/または負の半波毎に前記加熱素子(21)の温度を決定して、前記温度に依存して前記加熱素子(21)への前記電力供給を設定するための手段を備え、前記手段は、
(a) 電力が与えられたときの前記加熱素子(21)の温度に依存して、前記加熱素子(21)への前記電力供給を停止することが可能な演算回路(35)と、
(b) 電力が与えられたときに、前記演算回路(35)と前記加熱素子(21)との間の接続を与えるスイッチング素子(36)とを備え、前記電力は、
(1) 所定の長さの時間T1の間、および/または、
(2) AC入力電圧の勾配の間の電圧が所定のしきい値未満である間に与えられる、ヒータ配線制御回路。
【請求項3】
時間T1の開始は、前記AC電力の各々の正および/または負のゼロクロスであることを特徴とする、請求項2に記載のヒータ配線制御回路(1)。
【請求項4】
時間T1の長さは、前記AC電力の期間の一部であって、10%未満、好ましくは0%と5%の間、最も好ましくは0.25%と1.5%との間であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載のヒータ配線制御回路(1)。
【請求項5】
前記しきい値は、AC線間電圧の50%未満、好ましくは0%と30%との間、最も好ましくは1.5%と9.5%の間であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載のヒータ配線制御回路(1)。
【請求項6】
前記演算回路(35)は、前記AC電力の前記正および/または負の半波の残りの部分の間、前記電力供給を停止することが可能であることを特徴とする、請求項2から5のいずれか1項に記載のヒータ配線制御回路(1)。
【請求項7】
デューティサイクルの期間を、たとえば固定された電力モードオン時間と、可変の緩和モードオフ時間とに設定するための周期ユニット(37)を備える、請求項1から6のいずれか1項に記載のヒータ配線制御回路(1)。
【請求項8】
タイマモジュール(33)をさらに備え、前記タイマモジュールは所定時間の後、好ましくは10時間後に前記加熱素子(21)から前記AC電力をオフする、請求項1から7のいずれか1項に記載のヒータ配線制御回路(1)。
【請求項9】
温度ヒューズ(7)をさらに備え、前記温度ヒューズは短絡の場合に前記ヒータ配線制御回路(1)を前記AC電力から遮断する、請求項1から8のいずれか1項に記載のヒータ配線制御回路(1)。
【請求項10】
加熱素子(21)の作動方法であって、前記加熱素子(21)の温度は、正および/または負の半波の開始部分において決定されて、前記加熱素子(21)への電力供給は、前記温度に依存して設定される、加熱素子(21)の作動方法。
【請求項11】
前記方法は、
(a) 正および/または負の半波ごとの開始部分において、前記加熱素子(21)の温度を測定するステップと、
(b) 前記温度に依存して、残りの半波に必要とされる電力設定を評価するステップと、
(c) 前記温度および/またはユーザ設定に依存して、前記加熱素子(21)に供給される電力を設定するステップとを備える、請求項10に記載の加熱素子(21)の作動方法。
【請求項12】
加熱素子(21)の作動方法であって、接続が演算回路(35)と前記加熱素子との間に与えられて、前記加熱素子(21)の温度を、
(a) T0で開始される所定の長さの時間T1の間、および/または
(b) AC入力電圧波形の勾配が、所定のしきい値未満である間に決定され、
前記温度に依存して、前記加熱素子(21)への電力供給が前記演算回路(35)によって停止されることを特徴とする、加熱素子(21)の作動方法。
【請求項13】
時間T1の長さは、AC電力の期間の一部であり、10%未満、好ましくは0%と5%との間、最も好ましくは0.25%と1.5%との間であることを特徴とする、請求項12に記載の加熱素子(21)の作動方法。
【請求項14】
時間T0は、前記AC電力の各々の正および/または負のゼロクロスであることを特徴とする、請求項12または13に記載の加熱素子(21)の作動方法。
【請求項15】
前記AC入力電圧の勾配のしきい値は、AC線間電圧の50%未満、好ましくは0%と30%との間、最も好ましくは、1.5%と9.5%との間であることを特徴とする、請求項12から14のいずれか1項に記載の加熱素子(21)の作動方法。
【請求項16】
前記演算回路(35)は、前記AC電力の期間の残りの部分の正および/または負の半波を停止することができることを特徴とする、請求項12から15のいずれか1項に記載の加熱素子(21)の作動方法。
【請求項17】
前記加熱素子は、異なるデューティサイクルで動作し、
前記デューティサイクルは、
(a) 前記加熱素子(21)の温度に依存して、少なくとも部分的な電力が前記加熱素子(21)に与えられる間の、所定の長さの電力モードと、
(b) 前記電力供給がオフされる間の、可変の長さの緩和モードと
を備えることを特徴とする、請求項10から16のいずれか1項に記載の加熱素子(21)の作動方法。
【請求項18】
前記緩和モードの長さは、ユーザ設定および/または前記加熱素子(21)の温度に依存することを特徴とする、請求項17に記載の加熱素子(21)の作動方法。
【請求項19】
所定の長さの「高速モード初期」温度上昇が、
(a) 前記加熱素子(21)の温度の決定が行なわれる間、および/または
(b) 前記加熱素子(21)への前記電力供給が、前記遮断手段(31)または演算回路(35)によって影響される間において可能であることを特徴とする、請求項10から18のいずれか1項に記載の加熱素子(21)の作動方法。
【請求項20】
「高速モード初期」温度上昇のための所定の時間は、1分から5分の間、好ましくは2分であることを特徴とする、請求項19に記載の加熱素子(21)の作動方法。
【請求項21】
前記加熱素子(21)への前記電力供給は、所定時間の後、好ましくは10時間後に無効となることを特徴とする、請求項10から20のいずれか1項に記載の加熱素子(21)の作動方法。

【図1】
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【図2】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2011−528163(P2011−528163A)
【公表日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−517884(P2011−517884)
【出願日】平成21年7月10日(2009.7.10)
【国際出願番号】PCT/EP2009/058857
【国際公開番号】WO2010/007009
【国際公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【出願人】(501449492)マイクロライフ・インテレクチュアル・プロパティ・ゲーエムベーハー (5)
【Fターム(参考)】