説明

ビデオ信号の頑強なデインタレース

本発明は、ビデオ信号をデインタレースする方法であって、画素の第1のセット及び画素の第2のセットから第1の画素サンプルを補間するステップ(24)と、前記画素の第1のセット及び画素の第3のセットから第2の画素サンプルを補間するステップ(26)と、前記画素の第1のセットの画素から第3の画素サンプルを算出するステップ(28)と、前記第1の画素サンプルと前記第2の画素サンプルとの間の関係を算出するステップ(30)と、を有する方法に関する。補間を改善し画質を改善するため、前記第1の画素サンプル、前記第2の画素サンプル、前記第3の画素サンプル及び前記第1の画素サンプルと前記第2の画素サンプルとの間の前記関係に基づいて、出力画素サンプルを算出することが提案される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビデオ信号をデインタレースする方法であって、画素の第1のセット及び画素の第2のセットから第1の画素サンプルを補間するステップと、前記画素の第1のセット及び画素の第3のセットから第2の画素サンプルを補間するステップと、を有する方法に関する。本発明は更に、ビデオ信号をデインタレースする表示装置及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
デインタレースは、重要な新しい非線形スケーリング手法が単により細かな詳細を追加することが可能な、ハイエンドビデオ表示システムの主な解像度決定要因である。LCD及びPDPのような新たな技術の出現に伴い、画像の解像度の制約はもはや、表示装置自体ではなく、ソース又は伝送システムに存する。同時に、これらの表示装置は順次的に(progressively)走査されたビデオ入力を必要とする。それ故、かような表示装置においては、高品質のデインタレースが、優れた画質のための重要な前提条件である。
【0003】
デインタレースへの最初のステップは、P. Delongeらによる「Improved Interpolation, Motion Estimation and Compensation for Interlaced Pictures」(IEEE Tr. on Im. Proc.、Vol. 3、no. 5、1994年9月、482-491頁)から知られている。
【0004】
開示されている方法は、GST(general sampling theorem)デインタレース法としても知られる。本方法は図1に示される。図1は、時間的な連続n−1及びnにおける、偶数垂直位置y+4乃至y−4上の垂直線における画素2のフィールドを示す。デインタレースのため、2つの独立した画素サンプルのセットが必要とされる。独立した画素サンプルの第1のセットは、以前のフィールドn−1から現在の時間的なインスタンスnに向かって、動き補償された画素サンプル6へと、動きベクトル4によって画素2をシフトすることにより生成される。画素8の第2のセットもまた、奇数垂直線y+3乃至y−3上に位置する。動きベクトル6が十分小さい場合を除き(例えば、所謂「臨界速度(critical
velocity)」即ち2つの連続する画素のフィールドの間の奇数画素の変位に導く速度が発生する場合を除き)、画素サンプル6と画素8とは独立と見なされる。現在のフィールドから画素サンプル6及び画素8を重み付けすることにより、出力画素サンプル10は、サンプルの加重合計(GSTフィルタ)に帰着する。
【0005】
数学的に、出力サンプル画素10は以下のように記述され得る。画像番号n中の位置
【数1】

における画素の輝度値として
【数2】

を用い、欠損した線(例えば奇数線)における補間された画素の輝度値としてFを用いると、GSTデインタレース法の出力は、以下のようになる。
【数3】

ここで、h及びhはGSTフィルタ係数を定義する。第1項は現在のフィールドnを表し、第2項は前のフィールドn−1を表す。動きベクトル
【数4】

は、以下のように定義される。
【数5】

ここで、Round()は最も近い整数値への丸めであり、垂直動き分数部分δは、以下のように定義される。
【数6】

【0006】
線形GSTフィルタh及びhから構成されるGSTフィルタは、垂直動き分数部分
【数7】

及びサブ画素補間器(interpolator)タイプに依存する。
【0007】
Delongeは、垂直補間器のみを利用すること、従ってy方向にのみ補間を利用することを提案した。順次的画像Fが利用可能である場合、偶数線についてのFは、zドメインにおいて、奇数線Fの輝度値から以下のように決定されることができる。
(z,n)=(F(z,n−1)H(z))
(z,n−1)H(z)+F(z,n−1)H(z)
ここでFは偶数画像でありFは奇数画像である。このときFは、
【数8】

のように書き直すことができ、
(z,n)=H(z)F(z,n)+H(z)F(z,n−1)
に帰着する。線形補間器は、以下のように記述されることができる。
【数9】

【0008】
フィルタ係数を導出するため同期波形補間器を利用する場合、線形補間器H(z)及びH(z)はkドメインにおいて以下のように記述され得る。
【数10】

【0009】
1次線形補間器を利用する場合、GSTフィルタは3つのタップを持つ。前記補間器はフレームのグリッド上の2つの隣接する画素を利用する。フィルタ係数の導出は、前の時間的なフレームから現在の時間的なフレームへサンプルをシフトすることにより為される。1次線形補間器についての線形の領域は、動き補償されたサンプルの位置において開始する。前記線形の領域を最も近い元のサンプルと動き補償されたサンプルとの中心にセンタリングする場合、結果のGSTフィルタは4つのタップを持つ。かくして、GSTフィルタの頑強さが増大させられる。このことは、E. B. Belles及びG. de Haanによる「De-interlacing: a key technology for scan rate conversion」(Elsevier Science book series 「Advances in Image Communications」、Vol. 9、2000年)からも知られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
不正な動きベクトルの場合、メディアンフィルタ(median filter)を利用することが提案されている。メディアンフィルタは、GSTインタレース法によって生成された出力信号におけるアウトライナー(outliner)を除去することを可能とする。
【0011】
しかしながら、GST補間器の性能は、メディアフィルタを適用する場合、正常な動きベクトルを持つエリアにおいて低下させられる。該低下を低減するため、選択的に保護を適用することが提案されている(E. B. Belles及びG. de Haanによる「De-interlacing: a key technology for scan rate conversion」(Elsevier Science book series 「Advances in Image Communications」、Vol. 9、2000年))。臨界速度に近いエリアはメディアンフィルタリングされ、他のエリアはGST補間される。GSTデインタレース器は、前記臨界速度に近い動きベクトルを持つエリアにおいてアーティファクトを生成する。従って、提案されるメディアン保護器は、臨界速度付近に対して以下のように適用される。
【数11】

ここでFGSTはGSTデインタレース器の出力を表す。
【0012】
本方法の欠点は、現在のGSTデインタレース器を用いると、利用可能な情報の一部のみしか、欠損している画素を補間するために利用されないという点である。ビデオ信号においては空間−時間情報が利用可能であるため、欠損している画素サンプルを補間するために、ビデオ信号の種々の時間インスタンス及び種々のセクションからの情報を利用することが可能であるべきである。
【0013】
それ故本発明の目的は、より頑強なデインタレースを提供することにある。本発明の他の目的は、補間のため、より多くのビデオ信号内に供給された利用可能な情報を利用することにある。本発明の更に他の目的は、より優れたデインタポレーション(de-interpolation)結果を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
これらの及び他の目的は、ビデオ信号をデインタレースする方法であって、画素の第1のセット及び画素の第2のセットから第1の画素サンプルを補間するステップと、前記画素の第1のセット及び画素の第3のセットから第2の画素サンプルを補間するステップと、前記画素の第1のセットの画素から第3の画素サンプルを算出するステップと、前記第1の画素サンプルと前記第2の画素サンプルとの間の関係を算出するステップと、前記第1の画素サンプル、前記第2の画素サンプル、前記第3の画素サンプル及び前記第1の画素サンプルと前記第2の画素サンプルとの間の前記関係に基づいて、出力画素サンプルを算出するステップと、を有する方法によって達成される。
【0015】
画素のセットは、ビデオ信号の種々の時間又は空間的なインスタンスからの画素であっても良い。前記画素サンプルを補間することは、画素値間の加重合計、平均和、二乗平均和又は他のいずれかの関連を算出することであっても良い。
【0016】
種々の画素のセットの画素値を利用することにより、補間された出力画素の算出のエラーは最小化される。画像の質は増大させられ得る。
【0017】
前記第1の画素サンプルと前記第2の画素サンプルとの間の関係を利用することにより、これらの画素サンプル間の差が評価され得る。該差は、出力画素サンプルを算出するときに画素サンプルを重み付けするために利用されても良い。前記差は動きベクトルの正常さの指標となり得る。
【0018】
請求項2の方法は、ビデオ画像の種々の時間インスタンスを利用することを可能とする。前及び現在の時間インスタンスから算出された出力サンプルと、現在及び後続する時間インスタンスから算出された出力サンプルとの間の差が比較されても良い。サンプルが異なる場合、動きベクトルは少なくとも局所的に信頼性が高いものではない。2つの算出された画素サンプルの間の差は、全ての補間された画素についての品質の指標を提供する。このことは、保護が必要であるエリアと、出力が正常であり保護は必要でないエリアとを区別することを可能とする。
【0019】
画素セットの間の時間的な関係は、請求項3によって設定されても良い。この場合、3つの連続する画像が利用されることが好ましい。
【0020】
請求項4による算出は、画素の第1のセット及び画素の第2のセット内の画素の画素値間の絶対差に対して出力画素サンプルを算出することを可能とする。
【0021】
請求項5の平均化は、第3の画素サンプルを平均値として算出することを可能とする。該平均値は、前記画素のセット内のアウトライナー画素値により生じるエラーを最小化する。
【0022】
請求項6による垂直方向に隣接する画素の利用は、出力画素に垂直方向に隣接する画素値に基づいて出力画素を算出することを可能とする。
【0023】
請求項7又は8による動きベクトルは、動き情報に基づき前記第1の画素サンプルを補間することを可能とする。前記動きベクトルは、前記補間の動き補償を可能とする。前記動きベクトルを用いて画像内の動きが推定され得るため、前記補間は該動き情報をも利用しても良い。前記補間結果はこのとき動き情報に基づき得る。
【0024】
動きベクトルを算出することにより、請求項9による方法が好ましい。前記動きベクトルは、画像の種々の空間又は時間的なインスタンスを利用して推定されても良い。利用される値に依存して、前記画像内の実際の動きに或る程度合致する、種々の動きベクトルが算出されても良い。
【0025】
請求項10により、2つの異なる独立した動きベクトルを利用することにより、予測エラーが最小化され得る。
【0026】
請求項11及び12の平均化は、補間エラーを最小化する。多くの値が利用されるほど、補間の結果はより良くなる。平均値及び絶対差を利用する場合、画素値におけるアウトライナーが考慮に入れられても良い。
【0027】
本発明の他の態様は、デインタレースされたビデオ信号を表示する表示装置であって、画素の第1のセット及び画素の第2のセットから第1の画素サンプルを補間する第1の補間手段と、前記画素の第1のセット及び画素の第3のセットから第2の画素サンプルを補間する第2の補間手段と、前記画素の第1のセットの画素から第3の画素サンプルを算出する第1の算出手段と、前記第1の画素サンプルと前記第2の画素サンプルとの間の関係を算出する第2の算出手段と、前記第1の画素サンプル、前記第2の画素サンプル、前記第3の画素サンプル及び前記第1の画素サンプルと前記第2の画素サンプルとの間の前記関係に基づいて、出力画素サンプルを算出する第3の算出手段と、を有する表示装置である。
【0028】
本発明の更に他の態様は、ビデオ信号をデインタレースするためのコンピュータプログラムであって、プロセッサに、画素の第1のセット及び画素の第2のセットから第1の画素サンプルを補間させ、前記画素の第1のセット及び画素の第3のセットから第2の画素サンプルを補間させ、前記画素の第1のセットの画素から第3の画素サンプルを算出させ、前記第1の画素サンプルと前記第2の画素サンプルとの間の関係を算出させ、前記第1の画素サンプル、前記第2の画素サンプル、前記第3の画素サンプル及び前記第1の画素サンプルと前記第2の画素サンプルとの間の前記関係に基づいて、出力画素サンプルを算出させるように動作可能なコンピュータプログラムである。
【0029】
本発明のこれらの及び他の態様は、以下に説明される実施例を参照しながら説明され明らかとなるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
図2は、1次線形の補間器の結果を示す。ここで、図1と同様の番号は同様の要素を示す。補間されたサンプル画素10は、隣接する画素の加重合計であり、各画素の重みは補間器によって算出される。1次線形の補間器H(z)=(1−δ)+δ−1(0≦δ≦1)の場合、補間器H(z)及びH(z)は、以下のように与えられる。
【数12】

【0031】
動きベクトルは、各画素の重み付けのために関連し得る。フィールド毎に0.5画素、即ちδ=0.5の動きが与えられた場合、偶数フィールドF(z,n)の逆z変換は以下のF(y,n)についての空間−時間表現に帰着する。
【数13】

【0032】
図2から分かるように、前のフィールドn−1の隣接する画素は0.5で重み付けされ、現在のフィールドnの隣接する画素は1で重み付けされる。図2に示された1次線形の補間器は、3タップGSTフィルタに帰着する。上記の計算は、フレームグリッド上の2つの隣接する画素の間の線形性を仮定している。線形の領域が最も近い元のサンプルと動き補償されたサンプルとの中心にセンタリングされる場合、結果のGSTフィルタは4つのタップを持ち得る。これらの4タップGSTフィルタにおける付加的なタップが、空間的に隣接するサンプル値の寄与を増大させる。動きベクトルによってシフトされた、現在のフィールドからの及び前/次の時間的フィールドからの独立したサンプルの2つのセットは、先行技術によれば垂直方向にのみ、GSTフィルタリングのために利用される。補間器は、1画素のサイズを持つ所謂線形の領域においてのみ利用されることができるため、タップの数は前記線形の領域がどこに位置するかに依存する。このことは、垂直方向に4つの隣接する画素までが補間のために利用され得ることを意味する。
【0033】
図3は、提案されるデインタレース方法の補間のブロック図を示す。図示されるものは、入力信号48、第1のフィールドメモリ20、第2のフィールドメモリ22、第1のGSTフィルタ24、第2のGSTフィルタ26、平均化手段28、重み付け手段30及び出力信号72である。
【0034】
入力信号48の少なくとも1つのセグメントは、画素の第2のセットとして理解され得る。フィールドメモリ20の出力の少なくとも1つのセグメントは、画素の第1のセットとして理解され得る。フィールドメモリ22の出力の少なくとも1つのセグメントは、画素の第3のセットとして理解され得る。新たな画像がフィールドメモリ20に送られるときに、前の画像は既にフィールドメモリ20の出力部にある。フィールドメモリ20において出力される画像の前の画像は、フィールドメモリ22において出力され得る。この場合、GSTフィルタリングされた補間された出力信号を算出するため、3つの時間的に連続するインスタンスが利用され得る。
【0035】
入力信号48はフィールドメモリ20に送られる。フィールドメモリ20において、動きベクトルが算出される。該動きベクトルは、前記入力信号の画素のセット内の画素の動きに依存する。前記動きベクトルはGSTフィルタ24に送られる。入力信号48はGSTフィルタ24にも送られる。
【0036】
前記第1のフィールドメモリ20の出力は、前記第2のフィールドメモリ22に送られる。前記第2のフィールドメモリにおいて、第2の動きベクトルが算出される。該動きベクトルのための時間的なインスタンスは、第1のフィールドメモリ20のインスタンスに時間的に後続する。それ故、フィールドメモリ22によって算出された動きベクトルは、フィールドメモリ20において利用された画像に後続する画像内の画素のセット内の動きを表す。前記動きベクトルはGSTフィルタ26に送られる。
【0037】
GSTフィルタ24は、入力信号48、フィールドメモリ20からの動きベクトル及びフィールドメモリ20の出力である入力信号に基づいて、GSTフィルタリングされた補間された画像を算出する。それ故、前記補間は、前記画像の2つの時間的なインスタンスを利用する。第1のものは、入力信号48から直接のものであり、第2のものは、入力信号48の一定の時間、とりわけ1画像の時間だけ先行するものである。加えて、前記動きベクトルが利用される。GSTフィルタリングは、図1及び図2によって実行されても良い。
【0038】
GSTフィルタ26は、フィールドメモリ20の出力及びフィールドメモリ22の出力である入力信号に基づいて、GSTフィルタリングされた補間された画像を算出する。加えて、GSTフィルタ26は、フィールドメモリ22内で算出された動きベクトルを利用する。GSTフィルタリングされた補間された出力は、GSTフィルタ24の出力に時間的に先行する。加えて、前記動きベクトルが利用される。GSTフィルタリングは、図1及び図2によって実行される。
【0039】
線平均化(line averaging)手段28において、垂直線上の2つの隣接する画素値の平均が平均化され得る。これらの画素値は、補間されるべき画素値に隣接するものであり得る。線平均化手段28の出力は、重み付け手段30に送られる。
【0040】
前記重み付け手段30の入力は、線平均化手段28、GSTフィルタ24及びGSTフィルタ26の結果である。重み付け手段30において、入力値が重み付けされ、前記重み付けされた値が合計される。結果は出力信号72として出力され、デインタレースされたビデオ信号を表す。
【0041】
GSTフィルタ24の出力は、以下のように記述され得る。
【数14】

GSTフィルタ26の出力は、以下のように記述され得る。
【数15】

線平均化手段の出力は、以下のようになり得る。
【数16】

GSTフィルタ24及び26の出力の絶対差の逆数は、品質指標QIとして理解され得る。
【数17】

このとき、ゼロによる除算は、例えば分母に小さな定数を加算することにより、防止されるべきである。
【0042】
該品質指標は、GSTフィルタ24及び26の出力が信頼性が高いものであり、代替の選択肢例えば前記線平均化手段の出力である場合、GSTフィルタ24及び26の出力の平均の間でフェードするために利用されても良い。そうでなければ、
【数18】

である。
【0043】
本方法を利用することにより、補間された画像のエラーは減少させられ、画質が向上させられる。
【0044】
本発明による方法、コンピュータプログラム及び表示装置を用いて、送信帯域幅を増大させることなく画質が向上され得る。このことは、伝送帯域幅が利用可能なものよりも高い解像度を表示装置が提供することが可能である場合に、特に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】GSTデインタレースによる補間を示す。
【図2】1次線形の補間を示す。
【図3】本発明による方法のブロック図を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオ信号をデインタレースする方法であって、
画素の第1のセット及び画素の第2のセットから第1の画素サンプルを補間するステップと、
前記画素の第1のセット及び画素の第3のセットから第2の画素サンプルを補間するステップと、
前記画素の第1のセットの画素から第3の画素サンプルを算出するステップと、
前記第1の画素サンプルと前記第2の画素サンプルとの間の関係を算出するステップと、
前記第1の画素サンプル、前記第2の画素サンプル、前記第3の画素サンプル及び前記第1の画素サンプルと前記第2の画素サンプルとの間の前記関係に基づいて、出力画素サンプルを算出するステップと、
を有する方法。
【請求項2】
前記画素の第1のセット、前記画素の第2のセット及び前記画素の第3のセットは、ビデオインスタンスの連続する時間的なインスタンスから導出される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記画素の第2のセットは、前記画素の第1のセットに先行し、及び/又は前記画素の第3のセットは、前記画素の第1のセットに後続する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の画素サンプルと前記第2の画素サンプルとの間の前記関係は、前記画素サンプル値の間の絶対差である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第3の画素サンプルは、前記画素の第1のセットの2つの画素値の平均値として算出される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第3の画素サンプルは、前記画素の第1のセットの垂直方向に隣接する画素の画素値に基づいて算出される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の画素サンプルは、前記画素の第1のセット及び前記画素の第2のセットからの画素の加重合計として補間され、前記画素の少なくとも幾つかの重みは動きベクトルの値に依存する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の画素サンプルは、前記画素の第1のセット及び前記画素の第3のセットからの画素の加重合計として補間され、前記画素の少なくとも幾つかの重みは動きベクトルの値に依存する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記動きベクトルは、前記画素の第1のセットと前記画素の第2のセットとの間、前記画素の第1のセットと前記画素の第3のセットとの間、前記画素の第2のセットと前記画素の第3のセットとの間、又は前記画素の第1のセットと前記画素の第2のセットと前記画素の第3のセットとの間で算出される、請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
前記画素の重みは、前記画素の第1のセットと前記画素の第2のセットとの間で算出された第1の動きベクトル、及び前記画素の第1のセットと前記画素の第3のセットとの間で算出された第2の動きベクトルの値に依存する、請求項7又は8に記載の方法。
【請求項11】
前記出力画素サンプルは、前記第1の画素サンプル及び前記第2の画素サンプルの平均と、前記画素の第1のセットにおける垂直方向に隣接する画素の平均との加重合計として算出される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記重みは、前記第1の画素サンプルと前記第2の画素サンプルとの間の絶対差、及び前記垂直方向に隣接する画素の間の絶対差に略反比例する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
デインタレースされたビデオ信号を表示する表示装置であって、
画素の第1のセット及び画素の第2のセットから第1の画素サンプルを補間する第1の補間手段と、
前記画素の第1のセット及び画素の第3のセットから第2の画素サンプルを補間する第2の補間手段と、
前記画素の第1のセットの画素から第3の画素サンプルを算出する第1の算出手段と、
前記第1の画素サンプルと前記第2の画素サンプルとの間の関係を算出する第2の算出手段と、
前記第1の画素サンプル、前記第2の画素サンプル、前記第3の画素サンプル及び前記第1の画素サンプルと前記第2の画素サンプルとの間の前記関係に基づいて、出力画素サンプルを算出する第3の算出手段と、
を有する表示装置。
【請求項14】
ビデオ信号をデインタレースするためのコンピュータプログラムであって、プロセッサに、
画素の第1のセット及び画素の第2のセットから第1の画素サンプルを補間させ、
前記画素の第1のセット及び画素の第3のセットから第2の画素サンプルを補間させ、
前記画素の第1のセットの画素から第3の画素サンプルを算出させ、
前記第1の画素サンプルと前記第2の画素サンプルとの間の関係を算出させ、
前記第1の画素サンプル、前記第2の画素サンプル、前記第3の画素サンプル及び前記第1の画素サンプルと前記第2の画素サンプルとの間の前記関係に基づいて、出力画素サンプルを算出させるように動作可能なコンピュータプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公表番号】特表2007−504742(P2007−504742A)
【公表日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−525243(P2006−525243)
【出願日】平成16年8月25日(2004.8.25)
【国際出願番号】PCT/IB2004/051561
【国際公開番号】WO2005/025214
【国際公開日】平成17年3月17日(2005.3.17)
【出願人】(501344315)コニンクリユケ フィリップス エレクトロニクス エヌ.ブイ. (174)
【Fターム(参考)】