ピグ通過確認装置
【課題】ピグがいかなるスピードで走行してきても、空振りすることなく、かつ検出棒とコネクティングと摺動軸の伝達がスムーズに行われ、連結部に遊びがあって衝撃を緩和して長期にわたって損傷を防ぐことができるピグ通過確認装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】 本管1内に突出する検出棒22を設ける。検出棒22の上部にコネクティング17を連結する。コネクティング17の上部に連結する摺動軸10を具備する。前記検出棒22は、ピグPの通過により進行方向に回動してコネクティング17を介して摺動軸10が下降する。表示部の指針の移動によって通過を確認する。
【解決手段】 本管1内に突出する検出棒22を設ける。検出棒22の上部にコネクティング17を連結する。コネクティング17の上部に連結する摺動軸10を具備する。前記検出棒22は、ピグPの通過により進行方向に回動してコネクティング17を介して摺動軸10が下降する。表示部の指針の移動によって通過を確認する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴムやウレタンなどからなる配管クリーニング用の管内移動体(「ピグ」と称する。)を水圧、気圧によって配管内を走行させて清掃あるいは製品の払い出し時に、ある地点で通過したかどうか、あるいは到着したかどうかを確認するためのピグ通過確認装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、配管内を走行するピグの通過、到着の確認装置としては、種々のものが提案されている。例えば、管内に突起物を突出しておき、その突起物にピグが当ると、突起物を押し上げたり、倒したり、回転させることにより、その突起部に連設する軸部を通じて配管外部に連結した表示盤の指針を動かすことで、通過したことを知る構造になっている。この方式は接触型タイプといわれている。
【0003】
具体的には図12に示すように、管内に突出する突起部51の上端部に設けた歯車52と、その歯車52と噛合する歯車53を下端部に設けた回転軸54とで構成されており、回転軸54の回転により表示盤の指針を動かすことで、通過したことを知る構造のもの、あるいは図13に示すように、軸部55の下端部に突出棒56を設け、軸部55の外周にスプリング57を嵌着して、常時、スプリング57の弾発力で突出棒56は下方向の付勢力が働いており、突出棒56の上下運動をそのまま軸部55に伝え、上部の表示盤の指針を動かすことで、通過したことを知る構造のものが知られている。
【0004】
さらに、別のピグの通過確認装置としては、本出願人が先に提案して好評を得ている特開2000−104329号公報に示すものがある。これは、図14、15に示すように、短管58に保護管59を連通させて立設し、該保護管59の内側に回転軸60を挿入すると共に、回転軸60の下端部に検出爪61を固着して短管58に突出させ、回転軸60の上方部に指針62を取り付け、その下方に指針の回動を示す表示部63を施した半円形状の表示板64を取り付けたものである(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
一方、本出願人が先に出願して特許成立して好評を得ている特許第2816968号公報に示すものがある。これは前述のように、管内に検出爪などを設けるのでなく、管内を走行する球形ピグの内面に2個の永久磁石を内蔵して管内を通過させ、配管外部に設置した磁気センサー部で磁力線を感知してその位置の通過、到着を知るものであり、この方式は非接触型タイプといわれている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−104329号公報
【特許文献2】特許第2816968号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記歯車方式は、流体中に流れ込む異物などが歯車に噛み込むと、作動障害を起こすだけでなく、ピグの通過スピードや瞬力に反応できず、上下の歯車がスピードに噛み合わず、歯車の歯が欠損するなどトラブルが配管の中で発生し、動作しないことがあった。
【0008】
また、上下運動伝達方式の場合は、突出棒を長くすると図13のように前方向の力が働き、押し上げる力が伝わらず通過の障害物となる。逆に突出棒を短くすれば、スプリングの弾発力や表示指針を回転させるのに要する力が突出棒にかかっているため、ピグが通過しても突出棒を押し上げずに通り過ぎる、所謂空振り現象が生じる。特にピグのスピードが速い場合に顕著に現れる。
【0009】
さらに、前記特許文献1のものは、配管の構造上、検出爪を長くすることができず短くなっていることから、ピグのスピードが速い場合、あるいはウレタンのような柔らかいピグを使用すると空振り現象が生じ操作ミスが発生して機器としてのピグ使用範囲が限定される。
【0010】
これら接触型タイプの場合、検出棒と連結軸と表示部とで構成されており、表示部は、ピグの通過前(待機)からピグの通過を示す(通過)側に指針、フラッグなどが移動、または上がることでピグの通過を知らせるのが一般的であり、待機の位置を保持するために固い止め金具で固定されているのが多い。この止め金具を検出棒の移動によって連結軸に伝え、その力で止め金具を外す構造になっており相当の力が必要となる。
【0011】
さらに、検出棒はピグ通過後、常に次の動作に備え配管内での待機位置にバネなどの力で戻すことが必要となるため、この戻す力にさらに待機状態にある指針やフラッグを何らかの止め具を外す力(止め具を外すことで待機が通過へ移動する)が加わるため、ピグが検出棒を作動させるには2つの力を超えるピグの推進力が必要となるが、検出棒が短い場合は、ピグの推進力が十分に伝わらず、検出棒を作動させずにピグが通過する空振り現象が発生する。
【0012】
現在使用されている接触型のピグ通過確認装置は、検出棒にピグが衝突した時、即連結部を通して表示部に駆動が伝達される。検出棒と連結軸に緩衝の作用がないため、検出棒と連結軸の駆動部にダイレクトの衝撃が伝わり駆動部の損傷の原因となっている。
【0013】
さらに、前述のように2つの力が加重された検出棒に速いスピードのピグが通過すると、検出棒が作動せずに通過することも稀に発生する。勿論、検出棒の長さとも関係し、唯一検出棒を長くできる歯車方式はゴミ溜りによる回転不良、歯車の瞬時作動性の問題を常に内包するため、100%の作動性、耐久性には適していないといった問題点があった。
【0014】
本発明は、上記のような問題点を解決することを課題として開発されたもので、ピグがいかなるスピードで走行してきても、空振りすることなく、かつ検出棒とコネクティングと摺動軸の伝達がスムーズに行われ、連結部に遊びがあって衝撃を緩和して損傷を防ぎ長期にわたって使用することができるピグ通過確認装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の課題を解決し、その目的を達成する手段として、本発明は、本管内に突出する検出棒と、検出棒の上部に連結するコネクティングと、コネクティングの上部に連結する摺動軸とを具備し、前記検出棒は、ピグの通過により進行方向に回動しコネクティングを介して摺動軸が下降し、表示部の指針の移動によって通過を確認することを特徴とするピグ通過確認装置を開発し、採用した。
【0016】
また、上記のように構成したピグ通過装置において、前記検出棒は、膨出頭部に所定深さの切込み溝を設け、該切込み溝にピンを架設し、コネクティングの下部と連結されていることを特徴とするピグ通過確認装置、および前記コネクティングは、上下両端部に環状部を形成して遊び代を設けたワイヤーからなるコネクティングワイヤーであることを特徴とするピグ通過確認装置、および前記コネクティングは、上下両端部に長孔を穿設して遊び代を設けた平リンクからなるコネクティングプレートであることを特徴とするピグ通過確認装置、および前記摺動軸は、下端部に所定深さの切込み溝を設け、該切込み溝にピンを架設し、コネクティングの上部と連結されていることを特徴とするピグ通過確認装置、および前記表示部は、摺動軸の下降によって押え部が、表示筒体内のマグネットと吸着する移動標識を落下させてピグの通過を知ることを特徴とするピグ通過確認装置、および前記表示部は、摺動軸の下降によって、摺動軸上端部とレバー係合溝との係合が解かれ指針が回動して通過を知ることを特徴とするピグ通過装置を開発し、採用した。
【発明の効果】
【0017】
本発明のピグ通過装置によれば、検出棒と上下摺動軸の間にコネクティングを介してあるから、上下動する摺動軸への伝達力がスムーズに行われることにより、表示部の指針の移動も円滑かつ確実に行われることからピグ通過の確認が極めて容易になる。
【0018】
また、コネクティングワイヤー17aまたはコネクティングプレート17bを採用することにより、上下部に設けた環状部18,18または長孔21,21が切込み溝11のピン12および切込み溝24のピン25と遊び代を設けた状態で連結されるから、ピグが衝突した時の衝撃がダイレクトに伝わらず衝撃緩和された状態で伝わり、各部材を損傷させることがない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1実施の形態を示す縦断正面図である。
【図2】コネクティングワイヤーの正面図である。
【図3】コネクティングプレートの正面図である。
【図4】摺動軸の下端部を示す斜視図である。
【図5】検出棒の斜視図である。
【図6】摺動軸とコネクティングワイヤーと検出棒の連結状態を示す静止図と移動図である。
【図7】摺動軸とコネクティングプレートと検出棒の連結状態を示す静止図と移動図である。
【図8】摺動軸の下降と移動体の下降を示す正面図である。
【図9】本発明の第2実施の形態を示す斜視図である。
【図10】第2実施の形態を示す縦断正面図である。
【図11】第2実施の表示板の平面図である。
【図12】従来の歯車連結方式の簡略正面図である。
【図13】従来の上下運動伝達方式の簡略断面図である。
【図14】従来の突起部と回転軸が一体方式の断面図である。
【図15】図14の表示板の平面図である。
【図16】通過試験に使用した配管路の平面図である。
【図17】試験に使用したピグの正面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に、本発明の第1実施の形態を添付の図1〜図8に基づいて説明すれば、1はピグPが走行する本管であり、その本管1の上面の適宜位置に孔2を穿設し円筒状のステンレス外部管3を嵌着し、その上部を下部フランジ4と溶接して一体化すると共に、下端部を孔2に嵌め、嵌着部の周囲を溶接して垂直に立設してある。
【0021】
5は外部管3の内面を挿通する軸杆部であり、その上方部を上部フランジ6と溶接して一体的になっている。この軸杆部5は、中心部の上端部から略中間部まで貫通孔7を穿設してあると共に、下方部の両側壁面に逆U字状の切り込み8,8を設けて両側壁面間が連通して開口部9になっている。
【0022】
10は前記軸杆部5の貫通孔7に挿嵌して上下移動する摺動軸であり、図4に示すように、下端部から一定深さで逆U字状の切込み溝11を設け、その切込み溝11にはピン12が架設されている。また、摺動軸10の上端部10aは、図1に示すように、円板状の押さえ部13を取り付けてありナット14で螺着してある。押さえ部13の下方部の摺動軸10の外周面にはスプリング15を嵌めてあり、摺動軸10は常時、スプリング15の弾発力で上方向に付勢力が働いている。16は摺動軸10の外周面に嵌めてあるスリーブである。
【0023】
17は前記摺動軸10の下端部と、後述する検出棒22の上端部を繋ぐコネクティングである。このコネクティング17は、図2に示すように、両端を環状部18,18に形成して折り返し中央を結着部19とするワイヤーからなるコネクティングワイヤー17aと、図3に示すように、平リンク20の両端部に長孔21,21を穿設したコネクティングプレート17bの場合がある。
【0024】
22は本管1内に突出する検出棒であり、図5に示すように、丸い検出棒22と楕円状の膨出頭部23とから構成されており、膨出頭部23は本管1内に突出しているが、滑らかなアール状になっているため、ピグPの通過の際の支障や損傷を与えることはない。膨出頭部23には先端部から一定深さの半円形状の切込み溝24が厚さ方向の中央部に設けてあると共に、切込み溝24にピン25を軸架してあり、コネクティング17の下端部に上端部が連結されている。そして、ピグPが走行してくると、通過していく方向に枢軸26を支点に90度、すなわち、管壁に沿う位置で止まるようになっている。
【0025】
27は上部フランジ6の上に取り付ける底板28に固着した円筒状の通過確認表示筒体であり、上端部にマグネット29を内蔵した円筒状のゴムキャップ30が嵌合してあり、表示筒体27の内面にはマグネット29と離合する移動体31を内在してある。この移動体31には胴体の左右から突出する2本の指針棒32を固着してあり、表示筒体27の外面に突出し、その位置は前述の摺動軸10の押さえ部13の下方位置になっている。そして、マグネット29と移動体31が合体した状態が待機、移動体31が離別して下部にある状態が通過となり、表示筒の27の外面に待機、通過の表示をしてある。
【0026】
このように構成されたピグ通過装置の使用態様を説明すると、ピグPの通過を確認したい箇所の本管1の上面部に孔2を穿設し、その孔2に外部管3を挿嵌して周縁部を溶接して取り付ける。外部管3は下部フランジ4と溶接により一体になっている。また、外部管3の内面を挿通する軸杆部5と一体になる上部フランジ6は下部フランジ4と重合し、ボルト孔33にボルト34を通しナット35で螺合して取り付けている。この取り付け状態においては、本管1内に検出棒22が垂直に突出した状態になっている。
【0027】
そして、発射装置(図示せず)から発射されたピグPは本管1内を進行していき通過装置の設置された箇所にくるとピグPが検出棒22に当たり、検出棒22の膨出頭部23の枢軸26を支点として進行方向に90度回動する。検出棒22が90度回動すると、それまで垂直状態であったコネクティング17がその回動にともなって傾斜状になり、摺動軸10を下方に引っ張る力が生じて摺動軸10が下降する。その動きによって摺動軸10の上方部に取り付けた押さえ部14が下動して通過確認表示筒体27から突出する指針棒32を押し下げ、マグネット29を内蔵したゴムキャップ30と合体している移動体31が離別して待機の状態から下方に落下し通過の状態になり、指針棒32の位置を見れば通過が確認できる。通過確認後、次回確認用に指針棒32を上方に上げておけば移動体31がマグネット29を内蔵したゴムキャップ30と合体して待機位置になる。
【0028】
上記のように構成した本発明の実施形態1の作用、効果を述べると、本管1内にある検出棒22と摺動軸10の間にコネクティング17を介して連結されているから、検出棒20の回動による摺動軸10の上下動の伝達力が極めてスムーズに行われ、それに伴って摺動軸10が下動し押さえ部14によって指針棒32を押し下げ、通過確認表示筒体27の移動体31を移動させることによって通過確認をするものであり、極めて簡単な構造のため、故障の発生がなく、長期間に亘って使用可能である。
【0029】
また、コネクティング17として、コネクティングワイヤー17aまたはコネクティングプレート17bを採用することにより、上下部に設けた環状部18,18または長孔21,21が切込み溝11のピン12および切込み溝24のピン25と遊び代を設けた状態で連結されるから、ピグPが衝突した時の衝撃がダイレクトに伝わらず衝撃緩和された状態で伝わり、各部材を損傷させることがない。また、検出棒22を長くしても作動障害を起こすことがなく、本管1の径によってピグが作動させる任意の寸法に設計することができる。
【0030】
つぎに、図9〜図11に示すものは、本発明の第2実施の形態を示すもので、上記第1実施の形態と異なるのは、ピグの通過を示す通過確認表示筒体27がプレートに変わっただけである。すなわち、上部フランジ6に取り付けられるピグの通過確認表示部を扇形状のプレート36とし、指針棒37を取り付けた回動レバー38の基端部を軸着し、回動レバー38の先部に摺動軸上端部10aが突き出て係合溝39に係合している。他の点は前記第1実施の形態と全く変わることがないので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0031】
このように構成された通過確認表示部によれば、ピグPが検出棒22に当たると、枢軸26を支点として進行方向に90度回動し、それまで垂直状態であったコネクティング17が斜め方向になり摺動軸10が引っ張られて摺動軸10が下動するのは前記第1実施の形態と同様であるが、それ以降の作動状態が変わる。すなわち、係合溝39に係合されていた摺動軸上端部10aと係合溝39の係合が外れると共に、回動レバー38の基端の軸部に巻回した巻きバネ40の力で回動してストッパー41が係合溝39に嵌まり通過となる。摺動軸上端部10aの上下動のみで指針棒37の固定・解除ができる。指針棒37を待機に戻すには、回動レバー38を回動して係合溝39を摺動軸先端部10aに係合すれば待機状態になる。
【0032】
つぎに、本発明の実験例について説明する。実験例としては、図16に示すように、屈曲部を複数個所設けた実験用配管路65を製作して地上に配し、実施の形態1の通過確認装置での実験を試みた。
【0033】
口径100mmの管路65に発泡密度1.5g/cm3で、直径102mmの球形ピグ66と発泡密度0.03g/cm3で、115mm×160mmの円柱形ピグ67を用い、連結具をコネクティングワイヤー17aとコネクティングプレート17bを交換して同数施工した。その結果が下記の通りである。球形ピグ66では10m/秒のスピードに達したが、作動ミス、機器への損傷などは全く見られなかった。また、円柱形ピグ67は、空振りを生じないか、検出棒を回動できるか確認したが、表示作動は完全でミスなしの結果を得た。また、ピグにも損傷はなかった。
【0034】
【表1】
【0035】
つぎに、上記と同じ2種類のピグを使用し、同じ配管路で通過確認装置による実験を行った。
【表2】
【0036】
以上、本発明の主要な実施の形態の例について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、表示部の作動には目視で確認する標識以外に、マイクロスイッチを作動させ電気信号を送ることによって省力化することもある。要するに、発明の目的を達成でき、かつ発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の設計変更が可能であることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、食品や化粧品の移送配管の洗浄だけでなく、油脂、油、化学品、薬品などの移送配管の払い出しなどにおけるピグの通過、到着を確認する装置として有効に利用することができる。
【符号の説明】
【0038】
1 本管
10 摺動軸
17 コネクティング
17a コネクティングワイヤー
17b コネクティングプレート
18 環状部
20 平リンク
21 長孔
22 検出棒
24 切込み溝
25 ピン
27 表示筒体
29 マグネット
31 移動体
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴムやウレタンなどからなる配管クリーニング用の管内移動体(「ピグ」と称する。)を水圧、気圧によって配管内を走行させて清掃あるいは製品の払い出し時に、ある地点で通過したかどうか、あるいは到着したかどうかを確認するためのピグ通過確認装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、配管内を走行するピグの通過、到着の確認装置としては、種々のものが提案されている。例えば、管内に突起物を突出しておき、その突起物にピグが当ると、突起物を押し上げたり、倒したり、回転させることにより、その突起部に連設する軸部を通じて配管外部に連結した表示盤の指針を動かすことで、通過したことを知る構造になっている。この方式は接触型タイプといわれている。
【0003】
具体的には図12に示すように、管内に突出する突起部51の上端部に設けた歯車52と、その歯車52と噛合する歯車53を下端部に設けた回転軸54とで構成されており、回転軸54の回転により表示盤の指針を動かすことで、通過したことを知る構造のもの、あるいは図13に示すように、軸部55の下端部に突出棒56を設け、軸部55の外周にスプリング57を嵌着して、常時、スプリング57の弾発力で突出棒56は下方向の付勢力が働いており、突出棒56の上下運動をそのまま軸部55に伝え、上部の表示盤の指針を動かすことで、通過したことを知る構造のものが知られている。
【0004】
さらに、別のピグの通過確認装置としては、本出願人が先に提案して好評を得ている特開2000−104329号公報に示すものがある。これは、図14、15に示すように、短管58に保護管59を連通させて立設し、該保護管59の内側に回転軸60を挿入すると共に、回転軸60の下端部に検出爪61を固着して短管58に突出させ、回転軸60の上方部に指針62を取り付け、その下方に指針の回動を示す表示部63を施した半円形状の表示板64を取り付けたものである(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
一方、本出願人が先に出願して特許成立して好評を得ている特許第2816968号公報に示すものがある。これは前述のように、管内に検出爪などを設けるのでなく、管内を走行する球形ピグの内面に2個の永久磁石を内蔵して管内を通過させ、配管外部に設置した磁気センサー部で磁力線を感知してその位置の通過、到着を知るものであり、この方式は非接触型タイプといわれている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−104329号公報
【特許文献2】特許第2816968号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記歯車方式は、流体中に流れ込む異物などが歯車に噛み込むと、作動障害を起こすだけでなく、ピグの通過スピードや瞬力に反応できず、上下の歯車がスピードに噛み合わず、歯車の歯が欠損するなどトラブルが配管の中で発生し、動作しないことがあった。
【0008】
また、上下運動伝達方式の場合は、突出棒を長くすると図13のように前方向の力が働き、押し上げる力が伝わらず通過の障害物となる。逆に突出棒を短くすれば、スプリングの弾発力や表示指針を回転させるのに要する力が突出棒にかかっているため、ピグが通過しても突出棒を押し上げずに通り過ぎる、所謂空振り現象が生じる。特にピグのスピードが速い場合に顕著に現れる。
【0009】
さらに、前記特許文献1のものは、配管の構造上、検出爪を長くすることができず短くなっていることから、ピグのスピードが速い場合、あるいはウレタンのような柔らかいピグを使用すると空振り現象が生じ操作ミスが発生して機器としてのピグ使用範囲が限定される。
【0010】
これら接触型タイプの場合、検出棒と連結軸と表示部とで構成されており、表示部は、ピグの通過前(待機)からピグの通過を示す(通過)側に指針、フラッグなどが移動、または上がることでピグの通過を知らせるのが一般的であり、待機の位置を保持するために固い止め金具で固定されているのが多い。この止め金具を検出棒の移動によって連結軸に伝え、その力で止め金具を外す構造になっており相当の力が必要となる。
【0011】
さらに、検出棒はピグ通過後、常に次の動作に備え配管内での待機位置にバネなどの力で戻すことが必要となるため、この戻す力にさらに待機状態にある指針やフラッグを何らかの止め具を外す力(止め具を外すことで待機が通過へ移動する)が加わるため、ピグが検出棒を作動させるには2つの力を超えるピグの推進力が必要となるが、検出棒が短い場合は、ピグの推進力が十分に伝わらず、検出棒を作動させずにピグが通過する空振り現象が発生する。
【0012】
現在使用されている接触型のピグ通過確認装置は、検出棒にピグが衝突した時、即連結部を通して表示部に駆動が伝達される。検出棒と連結軸に緩衝の作用がないため、検出棒と連結軸の駆動部にダイレクトの衝撃が伝わり駆動部の損傷の原因となっている。
【0013】
さらに、前述のように2つの力が加重された検出棒に速いスピードのピグが通過すると、検出棒が作動せずに通過することも稀に発生する。勿論、検出棒の長さとも関係し、唯一検出棒を長くできる歯車方式はゴミ溜りによる回転不良、歯車の瞬時作動性の問題を常に内包するため、100%の作動性、耐久性には適していないといった問題点があった。
【0014】
本発明は、上記のような問題点を解決することを課題として開発されたもので、ピグがいかなるスピードで走行してきても、空振りすることなく、かつ検出棒とコネクティングと摺動軸の伝達がスムーズに行われ、連結部に遊びがあって衝撃を緩和して損傷を防ぎ長期にわたって使用することができるピグ通過確認装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の課題を解決し、その目的を達成する手段として、本発明は、本管内に突出する検出棒と、検出棒の上部に連結するコネクティングと、コネクティングの上部に連結する摺動軸とを具備し、前記検出棒は、ピグの通過により進行方向に回動しコネクティングを介して摺動軸が下降し、表示部の指針の移動によって通過を確認することを特徴とするピグ通過確認装置を開発し、採用した。
【0016】
また、上記のように構成したピグ通過装置において、前記検出棒は、膨出頭部に所定深さの切込み溝を設け、該切込み溝にピンを架設し、コネクティングの下部と連結されていることを特徴とするピグ通過確認装置、および前記コネクティングは、上下両端部に環状部を形成して遊び代を設けたワイヤーからなるコネクティングワイヤーであることを特徴とするピグ通過確認装置、および前記コネクティングは、上下両端部に長孔を穿設して遊び代を設けた平リンクからなるコネクティングプレートであることを特徴とするピグ通過確認装置、および前記摺動軸は、下端部に所定深さの切込み溝を設け、該切込み溝にピンを架設し、コネクティングの上部と連結されていることを特徴とするピグ通過確認装置、および前記表示部は、摺動軸の下降によって押え部が、表示筒体内のマグネットと吸着する移動標識を落下させてピグの通過を知ることを特徴とするピグ通過確認装置、および前記表示部は、摺動軸の下降によって、摺動軸上端部とレバー係合溝との係合が解かれ指針が回動して通過を知ることを特徴とするピグ通過装置を開発し、採用した。
【発明の効果】
【0017】
本発明のピグ通過装置によれば、検出棒と上下摺動軸の間にコネクティングを介してあるから、上下動する摺動軸への伝達力がスムーズに行われることにより、表示部の指針の移動も円滑かつ確実に行われることからピグ通過の確認が極めて容易になる。
【0018】
また、コネクティングワイヤー17aまたはコネクティングプレート17bを採用することにより、上下部に設けた環状部18,18または長孔21,21が切込み溝11のピン12および切込み溝24のピン25と遊び代を設けた状態で連結されるから、ピグが衝突した時の衝撃がダイレクトに伝わらず衝撃緩和された状態で伝わり、各部材を損傷させることがない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1実施の形態を示す縦断正面図である。
【図2】コネクティングワイヤーの正面図である。
【図3】コネクティングプレートの正面図である。
【図4】摺動軸の下端部を示す斜視図である。
【図5】検出棒の斜視図である。
【図6】摺動軸とコネクティングワイヤーと検出棒の連結状態を示す静止図と移動図である。
【図7】摺動軸とコネクティングプレートと検出棒の連結状態を示す静止図と移動図である。
【図8】摺動軸の下降と移動体の下降を示す正面図である。
【図9】本発明の第2実施の形態を示す斜視図である。
【図10】第2実施の形態を示す縦断正面図である。
【図11】第2実施の表示板の平面図である。
【図12】従来の歯車連結方式の簡略正面図である。
【図13】従来の上下運動伝達方式の簡略断面図である。
【図14】従来の突起部と回転軸が一体方式の断面図である。
【図15】図14の表示板の平面図である。
【図16】通過試験に使用した配管路の平面図である。
【図17】試験に使用したピグの正面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に、本発明の第1実施の形態を添付の図1〜図8に基づいて説明すれば、1はピグPが走行する本管であり、その本管1の上面の適宜位置に孔2を穿設し円筒状のステンレス外部管3を嵌着し、その上部を下部フランジ4と溶接して一体化すると共に、下端部を孔2に嵌め、嵌着部の周囲を溶接して垂直に立設してある。
【0021】
5は外部管3の内面を挿通する軸杆部であり、その上方部を上部フランジ6と溶接して一体的になっている。この軸杆部5は、中心部の上端部から略中間部まで貫通孔7を穿設してあると共に、下方部の両側壁面に逆U字状の切り込み8,8を設けて両側壁面間が連通して開口部9になっている。
【0022】
10は前記軸杆部5の貫通孔7に挿嵌して上下移動する摺動軸であり、図4に示すように、下端部から一定深さで逆U字状の切込み溝11を設け、その切込み溝11にはピン12が架設されている。また、摺動軸10の上端部10aは、図1に示すように、円板状の押さえ部13を取り付けてありナット14で螺着してある。押さえ部13の下方部の摺動軸10の外周面にはスプリング15を嵌めてあり、摺動軸10は常時、スプリング15の弾発力で上方向に付勢力が働いている。16は摺動軸10の外周面に嵌めてあるスリーブである。
【0023】
17は前記摺動軸10の下端部と、後述する検出棒22の上端部を繋ぐコネクティングである。このコネクティング17は、図2に示すように、両端を環状部18,18に形成して折り返し中央を結着部19とするワイヤーからなるコネクティングワイヤー17aと、図3に示すように、平リンク20の両端部に長孔21,21を穿設したコネクティングプレート17bの場合がある。
【0024】
22は本管1内に突出する検出棒であり、図5に示すように、丸い検出棒22と楕円状の膨出頭部23とから構成されており、膨出頭部23は本管1内に突出しているが、滑らかなアール状になっているため、ピグPの通過の際の支障や損傷を与えることはない。膨出頭部23には先端部から一定深さの半円形状の切込み溝24が厚さ方向の中央部に設けてあると共に、切込み溝24にピン25を軸架してあり、コネクティング17の下端部に上端部が連結されている。そして、ピグPが走行してくると、通過していく方向に枢軸26を支点に90度、すなわち、管壁に沿う位置で止まるようになっている。
【0025】
27は上部フランジ6の上に取り付ける底板28に固着した円筒状の通過確認表示筒体であり、上端部にマグネット29を内蔵した円筒状のゴムキャップ30が嵌合してあり、表示筒体27の内面にはマグネット29と離合する移動体31を内在してある。この移動体31には胴体の左右から突出する2本の指針棒32を固着してあり、表示筒体27の外面に突出し、その位置は前述の摺動軸10の押さえ部13の下方位置になっている。そして、マグネット29と移動体31が合体した状態が待機、移動体31が離別して下部にある状態が通過となり、表示筒の27の外面に待機、通過の表示をしてある。
【0026】
このように構成されたピグ通過装置の使用態様を説明すると、ピグPの通過を確認したい箇所の本管1の上面部に孔2を穿設し、その孔2に外部管3を挿嵌して周縁部を溶接して取り付ける。外部管3は下部フランジ4と溶接により一体になっている。また、外部管3の内面を挿通する軸杆部5と一体になる上部フランジ6は下部フランジ4と重合し、ボルト孔33にボルト34を通しナット35で螺合して取り付けている。この取り付け状態においては、本管1内に検出棒22が垂直に突出した状態になっている。
【0027】
そして、発射装置(図示せず)から発射されたピグPは本管1内を進行していき通過装置の設置された箇所にくるとピグPが検出棒22に当たり、検出棒22の膨出頭部23の枢軸26を支点として進行方向に90度回動する。検出棒22が90度回動すると、それまで垂直状態であったコネクティング17がその回動にともなって傾斜状になり、摺動軸10を下方に引っ張る力が生じて摺動軸10が下降する。その動きによって摺動軸10の上方部に取り付けた押さえ部14が下動して通過確認表示筒体27から突出する指針棒32を押し下げ、マグネット29を内蔵したゴムキャップ30と合体している移動体31が離別して待機の状態から下方に落下し通過の状態になり、指針棒32の位置を見れば通過が確認できる。通過確認後、次回確認用に指針棒32を上方に上げておけば移動体31がマグネット29を内蔵したゴムキャップ30と合体して待機位置になる。
【0028】
上記のように構成した本発明の実施形態1の作用、効果を述べると、本管1内にある検出棒22と摺動軸10の間にコネクティング17を介して連結されているから、検出棒20の回動による摺動軸10の上下動の伝達力が極めてスムーズに行われ、それに伴って摺動軸10が下動し押さえ部14によって指針棒32を押し下げ、通過確認表示筒体27の移動体31を移動させることによって通過確認をするものであり、極めて簡単な構造のため、故障の発生がなく、長期間に亘って使用可能である。
【0029】
また、コネクティング17として、コネクティングワイヤー17aまたはコネクティングプレート17bを採用することにより、上下部に設けた環状部18,18または長孔21,21が切込み溝11のピン12および切込み溝24のピン25と遊び代を設けた状態で連結されるから、ピグPが衝突した時の衝撃がダイレクトに伝わらず衝撃緩和された状態で伝わり、各部材を損傷させることがない。また、検出棒22を長くしても作動障害を起こすことがなく、本管1の径によってピグが作動させる任意の寸法に設計することができる。
【0030】
つぎに、図9〜図11に示すものは、本発明の第2実施の形態を示すもので、上記第1実施の形態と異なるのは、ピグの通過を示す通過確認表示筒体27がプレートに変わっただけである。すなわち、上部フランジ6に取り付けられるピグの通過確認表示部を扇形状のプレート36とし、指針棒37を取り付けた回動レバー38の基端部を軸着し、回動レバー38の先部に摺動軸上端部10aが突き出て係合溝39に係合している。他の点は前記第1実施の形態と全く変わることがないので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0031】
このように構成された通過確認表示部によれば、ピグPが検出棒22に当たると、枢軸26を支点として進行方向に90度回動し、それまで垂直状態であったコネクティング17が斜め方向になり摺動軸10が引っ張られて摺動軸10が下動するのは前記第1実施の形態と同様であるが、それ以降の作動状態が変わる。すなわち、係合溝39に係合されていた摺動軸上端部10aと係合溝39の係合が外れると共に、回動レバー38の基端の軸部に巻回した巻きバネ40の力で回動してストッパー41が係合溝39に嵌まり通過となる。摺動軸上端部10aの上下動のみで指針棒37の固定・解除ができる。指針棒37を待機に戻すには、回動レバー38を回動して係合溝39を摺動軸先端部10aに係合すれば待機状態になる。
【0032】
つぎに、本発明の実験例について説明する。実験例としては、図16に示すように、屈曲部を複数個所設けた実験用配管路65を製作して地上に配し、実施の形態1の通過確認装置での実験を試みた。
【0033】
口径100mmの管路65に発泡密度1.5g/cm3で、直径102mmの球形ピグ66と発泡密度0.03g/cm3で、115mm×160mmの円柱形ピグ67を用い、連結具をコネクティングワイヤー17aとコネクティングプレート17bを交換して同数施工した。その結果が下記の通りである。球形ピグ66では10m/秒のスピードに達したが、作動ミス、機器への損傷などは全く見られなかった。また、円柱形ピグ67は、空振りを生じないか、検出棒を回動できるか確認したが、表示作動は完全でミスなしの結果を得た。また、ピグにも損傷はなかった。
【0034】
【表1】
【0035】
つぎに、上記と同じ2種類のピグを使用し、同じ配管路で通過確認装置による実験を行った。
【表2】
【0036】
以上、本発明の主要な実施の形態の例について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、表示部の作動には目視で確認する標識以外に、マイクロスイッチを作動させ電気信号を送ることによって省力化することもある。要するに、発明の目的を達成でき、かつ発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の設計変更が可能であることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、食品や化粧品の移送配管の洗浄だけでなく、油脂、油、化学品、薬品などの移送配管の払い出しなどにおけるピグの通過、到着を確認する装置として有効に利用することができる。
【符号の説明】
【0038】
1 本管
10 摺動軸
17 コネクティング
17a コネクティングワイヤー
17b コネクティングプレート
18 環状部
20 平リンク
21 長孔
22 検出棒
24 切込み溝
25 ピン
27 表示筒体
29 マグネット
31 移動体
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本管内に突出する検出棒と、検出棒の上部に連結するコネクティングと、コネクティングの上部に連結する摺動軸とを具備し、前記検出棒は、ピグの通過により進行方向に回動してコネクティングを介して摺動軸が下降し、表示部の指針の移動によって通過を確認することを特徴とするピグ通過確認装置。
【請求項2】
前記検出棒は、膨出頭部に所定深さの切込み溝を設け、該切込み溝にピンを架設し、コネクティングの下部と連結されていることを特徴とする請求項1に記載のピグ通過確認装置。
【請求項3】
前記コネクティングは、上下両端部に環状部を形成して遊び代を設けたワイヤーからなるコネクティングワイヤーであることを特徴とする請求項1または2に記載のピグ通過確認装置。
【請求項4】
前記コネクティングは、上下両端部に長孔を穿設して遊び代を設けた平リンクからなるコネクティングプレートであることを特徴とする請求項1または2に記載のピグ通過確認装置。
【請求項5】
前記摺動軸は、下端部に所定深さの切込み溝を設け、該切込み溝にピンを架設し、コネクティングの上部と連結されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のピグ通過装置。
【請求項6】
前記表示部は、摺動軸の下降によって押え部が、表示筒体内のマグネットと吸着する移動標識の支持棒を落下させてピグの通過を知ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のピグ通過装置。
【請求項7】
前記表示部は、摺動軸の下降によって、摺動軸上端部とレバー係合溝との係合が解かれ指針が回動して通過を知ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のピグ通過装置。
【請求項1】
本管内に突出する検出棒と、検出棒の上部に連結するコネクティングと、コネクティングの上部に連結する摺動軸とを具備し、前記検出棒は、ピグの通過により進行方向に回動してコネクティングを介して摺動軸が下降し、表示部の指針の移動によって通過を確認することを特徴とするピグ通過確認装置。
【請求項2】
前記検出棒は、膨出頭部に所定深さの切込み溝を設け、該切込み溝にピンを架設し、コネクティングの下部と連結されていることを特徴とする請求項1に記載のピグ通過確認装置。
【請求項3】
前記コネクティングは、上下両端部に環状部を形成して遊び代を設けたワイヤーからなるコネクティングワイヤーであることを特徴とする請求項1または2に記載のピグ通過確認装置。
【請求項4】
前記コネクティングは、上下両端部に長孔を穿設して遊び代を設けた平リンクからなるコネクティングプレートであることを特徴とする請求項1または2に記載のピグ通過確認装置。
【請求項5】
前記摺動軸は、下端部に所定深さの切込み溝を設け、該切込み溝にピンを架設し、コネクティングの上部と連結されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のピグ通過装置。
【請求項6】
前記表示部は、摺動軸の下降によって押え部が、表示筒体内のマグネットと吸着する移動標識の支持棒を落下させてピグの通過を知ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のピグ通過装置。
【請求項7】
前記表示部は、摺動軸の下降によって、摺動軸上端部とレバー係合溝との係合が解かれ指針が回動して通過を知ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のピグ通過装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2012−45514(P2012−45514A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−192044(P2010−192044)
【出願日】平成22年8月30日(2010.8.30)
【出願人】(510226864)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月30日(2010.8.30)
【出願人】(510226864)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]