説明

ファイル管理装置、画像形成システム、及びファイル管理方法

【課題】 ジョブファイルの保存に要するリソースが削減された画像形成システムを提供する。
【解決手段】 ファイル管理装置20は、クライアント端末10から投入されたジョブファイル(オリジナルファイル)について、複数種類の画像処理が施された画像のジョブファイル(加工済みファイル)を生成する。さらに、ファイル管理装置20は、生成された加工済みファイルと、オリジナルファイルとの差分ファイルを生成し、生成された差分ファイルと、オリジナルファイルとを記録領域に格納する。ファイル管理装置20は、加工済みファイルがプリンタ30から要求された場合に、記録領域から、オリジナルファイル及び差分ファイルを読み出し、これらのファイルを合成することにより、加工済みファイルを生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、印刷ページ画像を内部に保存しておき、必要に応じて、後の処理において加工して利用する画像印刷装置が開示されている。
また、特許文献2には、汎用のアプリケーション、ドライバを用いて、同報印刷を実現する印刷システムが開示されている。
また、特許文献3には、同じ原稿を複数の印刷設定で画像形成部にて印刷させる設定管理装置が開示されている。
【特許文献1】特開2002−356016号公報
【特許文献2】特開2006−039908号公報
【特許文献3】特開2006−252515号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、ジョブファイルの保存に要するリソースを削減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1に係る本発明は、画像形成装置に画像を形成させるためのジョブファイルと、基準となるジョブファイルとの差分データを生成する差分生成手段と、前記基準となるジョブファイルと、前記差分生成手段により生成された差分データとを格納する格納手段とを有する。
【0005】
請求項2に係る本発明では、前記差分生成手段は、基準となる画像のジョブファイルと、この基準となる画像に対して画像処理が施された画像のジョブファイルとの差分データを生成する。
【0006】
請求項3に係る本発明では、前記差分生成手段は、一のジョブファイルに対して複数回の画像処理が施される場合には、直前の画像処理が施された画像のジョブファイルを、基準となるジョブファイルとして、差分データを生成し、前記格納手段は、生成された差分データを、直前の画像処理に対応する差分データに対応付けて格納する。
【0007】
請求項4に係る本発明は、前記格納手段により格納されているジョブファイルと、差分データとを合成する合成手段と、前記合成手段により合成されたジョブファイルを画像形成装置に提供するファイル提供手段とをさらに有する。
【0008】
請求項5に係る本発明では、前記格納手段は、差分データを画像形成装置に対応付けて格納し、前記合成手段は、いずれかの画像形成装置に対してジョブファイルを提供する場合に、この画像形成装置に対応付けられた差分データを用いる。
【0009】
請求項6に係る本発明は、複数の画像形成装置と、これらの画像形成装置に対してジョブファイルを提供するファイル管理装置とを含む画像形成システムであって、前記ファイル管理装置は、各画像形成装置に提供すべきジョブファイルと、基準となるジョブファイルとの差分データを、各画像形成装置に対応付けて格納する格納手段と、画像形成装置からの要求に応じて、この画像形成装置に対応付けて前記格納手段により格納されている差分データと、基準となるジョブファイルとを合成する合成手段と、前記合成手段により合成されたジョブファイルを、要求した画像形成装置に提供するファイル提供手段とを有する。
【0010】
請求項7に係る本発明では、コンピュータが、画像形成装置に画像を形成させるためのジョブファイルと、基準となるジョブファイルとの差分データを生成し、コンピュータが、前記基準となるジョブファイルと、生成された前記差分データとを記録領域に格納し、コンピュータが、ジョブファイルの要求に応じて、前記記録領域に格納された基準ジョブファイルと、差分データとを合成する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ジョブファイルの保存に要するリソースが削減される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1は、画像形成システム1を例示する図である。
図1に例示するように、本実施形態に係る画像形成システム1は、印刷用のジョブファイルを発行するクライアント端末10と、ジョブファイルを管理するファイル管理装置20と、複数のプリンタ30とを含んで構成される。なお、画像形成装置としては、プリンタ30のほか、複合機やファクシミリ等であってもよい。
【0013】
クライアント端末10は、例えば、JCLなどのプリンタコントロール言語で印刷用のジョブファイルを生成可能なコンピュータ装置であり、LANなどのネットワークを介してファイル管理装置20に接続している。
【0014】
ファイル管理装置20は、例えば、ファイル管理プログラム200(後述)がインストールされたコンピュータ装置であり、クライアント端末10により生成されたジョブファイルの管理を行う。より具体的には、ファイル管理装置20は、クライアント端末10により生成されたジョブファイルをスプーリングする。
また、ファイル管理装置20は、クライアント端末10から取得したジョブファイルを、利用者の要求、及び、プリンタ30の印刷特性に応じて加工し、加工されたジョブファイルをプリンタ30に提供する。
プリンタ30は、ファイル管理装置20により提供されたジョブファイルに従って、印刷処理を行う。
【0015】
図2は、ファイル管理プログラム200の機能構成を例示する図である。なお、本例のファイル管理プログラム200は、ファイル管理装置20にインストールされるソフトウェアプログラムであるが、ファイル管理プログラム200の機能の全部又は一部がASICなどのハードウェアで実現されてもよい。
【0016】
図2に例示するように、ファイル管理プログラム200は、ジョブ受付部202、ファイル加工部204、ジョブ管理部206、差分生成部208、合成部210、格納部212、及び、ファイル提供部214を有する。
ファイル管理プログラム200において、ジョブ受付部202は、クライアント端末10から、ジョブファイルを受信すると、受信したジョブファイルをファイル加工部204及びジョブ管理部206に出力する。
【0017】
ファイル加工部204は、ジョブ受付部202により受信したジョブファイルに対して、利用者の要求、及び/又は、プリンタの印刷特性に応じた加工を施す。ファイル加工部204による加工は、ジョブファイルによって形成される画像に対する画像処理に相当する。例えば、ファイル加工部204は、ジョブファイルに対して、各プリンタの印刷能力に応じてJCLを付加し、さらに、複数種類のウォータマークそれぞれを描画させるためのJCLを追加する。
【0018】
ジョブ管理部206は、ジョブファイルを管理する。より具体的には、ジョブ受付部202により新規のジョブファイルが投入された場合に、ジョブ管理部206は、このジョブファイルに関して、ファイル加工部204により加工されたジョブファイル(以下、加工済みファイル)と、加工前のジョブファイル(以下、オリジナルファイル)との差分データを生成するよう差分生成部208に指示し、差分データの生成に要するファイルをジョブ受付部202、ファイル加工部204又は格納部212から収集し差分生成部208に提供する。さらに、ジョブ管理部206は、生成された差分データを格納部212に出力する。また、ジョブ管理部206は、プリンタ30からジョブファイルが要求された場合に、差分データとオリジナルファイルとを合成するよう合成部210に指示し、差分データとオリジナルファイルとの合成に要するファイルを格納部212から収集し合成部210に提供する。
【0019】
差分生成部208は、プリンタに画像を印刷させるためのジョブファイルと、基準となるジョブファイルとの差分データを生成する。基準となるジョブファイルは、格納部212により格納されるジョブファイルであれば何でもよいが、本例では、オリジナルファイル、又は、直前の画像処理が施された画像のジョブファイルである。
本例の差分生成部208は、ファイル加工部204により追加されたJCLを差分データ(以下、差分ファイル)として抽出する。
【0020】
合成部210は、プリンタ30からジョブファイルが要求された場合に、格納部212により格納されているオリジナルファイルと差分ファイルとを合成する。合成される差分ファイルは1つとは限らない。すなわち、ファイル加工部204により、同一のオリジナルファイルに対して複数回の加工(画像処理)が施された場合には、それぞれの加工に対して差分ファイルが生成されているから、合成部210は、複数回加工したジョブファイルをプリンタ30に提供する場合には、一つのオリジナルファイルと、複数の差分ファイルとを合成することになる。
【0021】
格納部212は、ジョブ受付部202により受信したオリジナルファイルと、差分生成部208により生成された差分ファイルとを、ファイル管理装置20の記録領域に格納する。
ファイル提供部214は、プリンタ30からジョブファイルが要求されると、要求されたジョブファイルをジョブ管理部206又はファイル加工部204から取得し、取得したジョブファイルをプリンタ30に送信する。
【0022】
図3(A)は、格納部212により生成されるファイルデータベース(ファイルDB)を模式的に例示し、図3(B)は、オリジナルファイルに対する加工(画像処理)を模式的に例示する図である。
図3(B)に例示するように、ファイル加工部204は、オリジナルファイル(オリジナル画像)に対して、複数種類の画像処理(画像処理A1及び画像処理B1)それぞれを並列に施す。例えば、画像処理A1は、プリンタ30Aの印刷特性に対応するための画像処理であり、画像処理B1は、プリンタ30Bの印刷特性に対応するための画像処理である。
また、ファイル加工部204は、図3(B)に例示するように、オリジナルファイル(オリジナル画像)に対して、複数回の画像処理(例えば、画像処理A1及び画像処理A2)を直列に施す。例えば、画像処理A2は、プリンタ30A用に可視ウォータマークを付加する処理である。さらに、ファイル加工部204は、加工画像A1(画像処理A1が施されたオリジナル画像)に対して、画像処理A3を施す。画像処理A3は、プリンタ30B用に不可視ウォータマークを付加する処理である。このように、プリンタ30A用として、互いに異なる画像処理が施された複数の加工画像(ジョブファイル)を印刷要求前に用意することにより、オンデマンド印刷の高速化を実現する。
【0023】
このように加工された加工画像は、それぞれ、オリジナル画像のジョブファイル(オリジナルファイル)と、差分ファイルとの組合せとして格納部212により格納される。
すなわち、格納部212は、図3(A)に例示するように、オリジナルファイル及び差分ファイルを、リンク先及びファイル提供先(プリンタ)に対応付けて格納する。差分ファイルのリンク先とは、当該差分ファイルと合成すべきファイルを特定するための情報である。例えば、加工画像A2のように、画像処理A1及び画像処理A2が直列に施された画像の差分ファイルA2は、リンク先として、直前の画像(加工画像A1)のファイル(差分ファイルA1)に対応付けられており、この差分ファイルA1は、直前の画像(オリジナル画像)のファイル(オリジナルファイル)に対応付けられている。
これにより、加工画像A2のジョブファイルが要求された場合、格納部212によって、差分ファイルA2、差分ファイルA1、及び、オリジナルファイルが、リンクに従ってファイルDBから抽出され、合成部210によって、これらのファイルが合成される。
【0024】
次に、画像形成システム1の動作例を説明する。まず、オリジナルファイルが登録された時の動作を説明する。
図4は、オリジナルファイル登録時におけるファイル管理装置20の動作(S10)を例示するフローチャートである。
図4に示すように、ステップ100(S100)において、ファイル管理装置20(ファイル管理プログラム200)のジョブ受付部202は、クライアント端末10から、オリジナル画像のジョブファイル(オリジナルファイル)を受信すると、受信したオリジナルファイルをファイル加工部204及びジョブ管理部206に出力する。
【0025】

ステップ105(S105)において、ジョブ管理部206は、ジョブ受付部202から入力されたオリジナルファイルを格納部212に出力し、格納部212は、ジョブ管理部206から入力されたオリジナルファイルを、ファイル管理装置20の記録領域に格納する。
【0026】
ステップ110(S110)において、ファイル加工部204は、ジョブ受付部202により受信したオリジナルファイルについて、複数のバージョン(加工画像のジョブファイル)が必要であるか否かを判断する。例えば、ファイル加工部204は、オリジナルファイルが同報印刷又は差込印刷の対象である場合に、複数のバージョンが必要であると判断する。
ファイル管理プログラム200は、複数のバージョンが必要である場合に、S120の処理に移行し、複数のバージョンが不要である場合に、S160の処理に移行する。
【0027】
ステップ120(S120)において、ファイル加工部204は、ジョブ受付部202から入力されたオリジナルファイルに対して、図3(B)に例示するように、直列及び並列に複数の加工を施し、各段階のジョブファイル(各加工画像の加工済みファイル)を、ジョブ管理部206に出力する。
【0028】
ステップ130(S130)において、ジョブ管理部206は、ファイル加工部204から入力された各加工画像の加工済みファイルと、ファイル受付部202から入力されたオリジナルファイルとを差分生成部208に出力する。
差分生成部208は、ジョブ管理部206から入力された各加工済みファイルと、オリジナルファイルとに基づいて、差分ファイルを生成し、生成された差分ファイルをジョブ管理部206に返す。
【0029】
ステップ140(S140)において、ジョブ管理部206は、差分生成部208から入力された差分ファイルを格納部212に出力する。
格納部212は、ジョブ管理部206から入力された差分ファイル及びオリジナルファイルを、図3(A)に例示するように、リンク先(直前画像のファイル)及びファイル提供先(プリンタ)に対応付けてファイル管理装置20の記録領域に格納する。
【0030】
ステップ150(S150)において、ファイル管理プログラム200は、全てのバージョンについて、差分ファイルの生成及び格納を行ったか否かを判断し、全てのバージョンについて終了した場合に、S160の処理に移行し、未処理のバージョンが存在する場合に、S120の処理に戻る。
【0031】
次に、プリンタ30からジョブファイルが要求された時のファイル管理装置20の動作を説明する。
図5は、ジョブファイルが要求された時のファイル管理装置20の動作(S20)を例示するフローチャートである。なお、本例では、プリンタ30から印刷指示データ(ジョブファイルの要求)が送信される形態を具体例として説明するが、クライアント端末10から印刷指示データが投入されてもよい。
図5に示すように、ステップ200(S200)において、ファイル管理装置20(ファイル管理プログラム200)のファイル提供部214は、プリンタ30から印刷指示データを受信するまで待機する。なお、印刷指示データの中には、画像処理の内容を指示する情報(例えば、可視ウォータマークの付加、又は、不可視ウォータマークの付加を指示するデータ)が含まれている。
ファイル管理プログラム200は、印刷指示データを受信すると、S210の処理に移行する。
【0032】
ステップ210(S210)において、ファイル提供部214は、いずれかのプリンタ30から受信した印刷指示データをジョブ管理部206に出力する。
ジョブ管理部206は、ファイル提供部214から入力された印刷指示データに基づいて、画像に施すべき画像処理の内容を特定し、特定された画像処理に対応するバージョンの差分ファイルが格納部212により格納されているか否かを判断する。
ファイル管理プログラム200は、対応するバージョンの差分ファイルが格納部212により格納されている場合に、S220の処理に移行し、対応するバージョンの差分ファイルが格納部212により格納されていない場合に、S240の処理に移行する。
【0033】
ステップ220(S220)において、ジョブ管理部206は、対応するバージョンの差分データ及びこれにリンクするファイルを格納部212に要求する。
格納部212は、ジョブ管理部206からの要求に応じて、印刷指示データ及び要求プリンタ30(印刷指示データを送信したプリンタ)に対応する差分ファイルと、この差分データにリンクするファイル(差分ファイル及びオリジナルファイル)を記録領域から読み出し、読み出された差分ファイル及びオリジナルファイルをジョブ管理部206に出力する。
【0034】
ステップ230(S230)において、ジョブ管理部206は、格納部212から入力された差分ファイル及びオリジナルファイルを合成部210に出力して、ファイルの合成を指示する。
合成部210は、ジョブ管理部206から入力された差分ファイル及びオリジナルファイルを合成して、加工画像のジョブファイル(加工済みファイル)を生成し、生成された加工済みファイルを、ジョブ管理部206を介して、ファイル提供部214に出力する。
【0035】
ステップ240(S240)において、ジョブ管理部206は、オリジナルファイルを格納部212に要求し、格納部212は、ジョブ管理部206からの要求に応じて、オリジナルファイルを記録領域から読み出し、読み出されたオリジナルファイルをジョブ管理部206に出力する。
ジョブ管理部206は、格納部212から入力されたオリジナルファイルをファイル加工部204に出力して、印刷指示データ及び要求プリンタ30に対応する加工を行うよう指示する。
ファイル加工部204は、ジョブ管理部206からの指示に応じて、オリジナルファイルに対して加工(画像処理)を施し、加工が施されたジョブファイル(加工済みファイル)をファイル提供部214に出力する。
【0036】
ステップ250(S250)において、ファイル提供部214は、ジョブ管理部206又はファイル加工部204から入力された加工済みファイルを、要求プリンタ30(印刷指示データを送信したプリンタ)に送信する。
【0037】
以上説明したように、本実施形態の画像形成システム1によると、同報印刷、差込印刷又はオンデマンド印刷のために、同一の画像に関して複数のジョブファイルを予め用意した場合でも、これらのジョブファイルによるリソースの圧迫が軽減される。
【0038】
なお、上記実施形態では、ファイル管理装置20が、クライアント端末10及びプリンタ30とは別個の端末である場合を具体例として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、ファイル管理装置20の機能が、クライアント端末10内で実現されてもよいし、プリンタ30内で実現されてもよい。
また、上記実施形態では、JCLなどのプリンタコントロール言語の差分を差分ファイルとして抽出する形態を説明したが、例えば、画像処理が施されたビットマップデータなどの差分を算出してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】画像形成システム1を例示する図である。
【図2】ファイル管理プログラム200の機能構成を例示する図である。
【図3】(A)は、格納部212により生成されるファイルデータベースを模式的に例示する図であり、(B)は、オリジナルファイルに対する加工を模式的に例示する図である。
【図4】オリジナルファイル登録時におけるファイル管理装置20の動作(S10)を例示するフローチャートである。
【図5】ジョブファイルが要求された時のファイル管理装置20の動作(S20)を例示するフローチャートである。
【符号の説明】
【0040】
1・・・画像形成システム
10・・・クライアント端末
20・・・ファイル管理装置
200・・・ファイル管理プログラム
202・・・ジョブ受付部
204・・・ファイル加工部
206・・・ジョブ管理部
208・・・差分生成部
210・・・合成部
212・・・格納部
214・・・ファイル提供部
30・・・プリンタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置に画像を形成させるためのジョブファイルと、基準となるジョブファイルとの差分データを生成する差分生成手段と、
前記基準となるジョブファイルと、前記差分生成手段により生成された差分データとを格納する格納手段と
を有するファイル管理装置。
【請求項2】
前記差分生成手段は、基準となる画像のジョブファイルと、この基準となる画像に対して画像処理が施された画像のジョブファイルとの差分データを生成する
請求項1に記載のファイル管理装置。
【請求項3】
前記差分生成手段は、一のジョブファイルに対して複数回の画像処理が施される場合には、直前の画像処理が施された画像のジョブファイルを、基準となるジョブファイルとして、差分データを生成し、
前記格納手段は、生成された差分データを、直前の画像処理に対応する差分データに対応付けて格納する
請求項2に記載のファイル管理装置。
【請求項4】
前記格納手段により格納されているジョブファイルと、差分データとを合成する合成手段と、
前記合成手段により合成されたジョブファイルを画像形成装置に提供するファイル提供手段と
をさらに有する請求項1〜3のいずれかに記載のファイル管理装置。
【請求項5】
前記格納手段は、差分データを画像形成装置に対応付けて格納し、
前記合成手段は、いずれかの画像形成装置に対してジョブファイルを提供する場合に、この画像形成装置に対応付けられた差分データを用いる
請求項4に記載のファイル管理装置。
【請求項6】
複数の画像形成装置と、これらの画像形成装置に対してジョブファイルを提供するファイル管理装置とを含む画像形成システムであって、
前記ファイル管理装置は、
各画像形成装置に提供すべきジョブファイルと、基準となるジョブファイルとの差分データを、各画像形成装置に対応付けて格納する格納手段と、
画像形成装置からの要求に応じて、この画像形成装置に対応付けて前記格納手段により格納されている差分データと、基準となるジョブファイルとを合成する合成手段と、
前記合成手段により合成されたジョブファイルを、要求した画像形成装置に提供するファイル提供手段と
を有する
画像形成システム。
【請求項7】
コンピュータが、画像形成装置に画像を形成させるためのジョブファイルと、基準となるジョブファイルとの差分データを生成し、
コンピュータが、前記基準となるジョブファイルと、生成された前記差分データとを記録領域に格納し、
コンピュータが、ジョブファイルの要求に応じて、前記記録領域に格納された基準ジョブファイルと、差分データとを合成する
ファイル管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−230316(P2009−230316A)
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−73043(P2008−73043)
【出願日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】