説明

ファクシミリ装置およびファクシミリ装置の電源制御方法

【課題】無駄な消費電力を低減できるファクシミリ装置およびファクシミリ装置の電源制御方法を提供する。
【解決手段】回線コントローラボード16上の電源VCCから外付け電話検出回路18への電源供給ラインに電源制御スイッチ31を設ける。回線制御デバイス17は、外付け電話機22と公衆回線20との接続/切り離しを切り替えるメカニカルスイッチ21へのリレー制御信号D1の送出と同期して、電源制御スイッチ31に電源制御信号D4を送出する。電源制御スイッチ31は、外付け電話機22が公衆回線20から切り離されている間は外付け電話検出回路18に対して電源VCC1が供給され、外付け電話機22が公衆回線20に接続されている間は外付け電話検出回路18に対する電源供給が遮断されるように、電源制御信号D4に応じて開閉動作する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外付け電話機を接続可能なファクシミリ装置およびファクシミリ装置の電源制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、公衆回線を利用してデータを送受信するファクシミリ装置においては、電話機を外付けで接続できるものがある。このような外付け電話機を接続可能なファクシミリ装置は、外付け電話機を公衆回線に接続したままの状態にすると、ファクシミリ通信のために呼び出しがあったときでも外付け電話機が鳴動してしまうことになる。そこで、外付け電話機を接続可能なファクシミリ装置では、外付け電話機と公衆回線との接続/切り離しを切り替えるためのメカニカルスイッチ(リレー)を実装し、通常時は外付け電話機を公衆回線から切り離しておき、外付け電話機がオフフック状態(受話器を外した状態)となったときや、外付け電話機への呼び出し信号を受信したときに、外付け電話機を公衆回線に接続するようにしているのが一般的である。
【0003】
また、外付け電話機を接続可能なファクシミリ装置では、外付け電話機が公衆回線から切り離された状態で外付け電話機がオンフック状態(受話器を置いた状態)からオフフック状態に切り替わったときにこれを検出して公衆回線に接続できるようにするために、外付け電話機のオフフック状態を検出する回路などを別途設けることも知られている。例えば、特許文献1には、外付け電話機を公衆回線から切り離していても外付け電話機のオフフック状態を検出できるオフフック検出回路について記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、外付け電話機を接続可能な従来のファクシミリ装置では、公衆回線から切り離された外付け電話機のオフフック状態を検出する回路に対して、外付け電話機が公衆回線に接続されている間も常に電源供給を行っていたため、無駄に電力を消費しているという問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、無駄な消費電力を低減できるファクシミリ装置およびファクシミリ装置の電源制御方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、外付け電話機を接続可能なファクシミリ装置において、前記外付け電話機と公衆回線との接続/切り離しを切り替える切り替え手段と、前記外付け電話機が公衆回線から切り離されている場合に前記外付け電話機に接続され、前記外付け電話機のオフフック状態を検出するオフフック検出手段と、前記オフフック検出手段によりオフフック状態が検出されたとき、または前記外付け電話機への呼び出し信号を受信したときに前記外付け電話機を公衆回線に接続し、前記外付け電話機がオンフック状態となったときに前記外付け電話機を公衆回線から切り離すように、前記切り替え手段の動作を制御する回線制御手段と、前記外付け電話機が公衆回線から切り離されている間は前記オフフック検出手段に電源を供給し、前記外付け電話機が公衆回線に接続されている間は前記オフフック検出手段への電源供給を遮断する第1の電源制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、外付け電話機と公衆回線との接続/切り離しを切り替える切り替え手段と、前記外付け電話機が公衆回線から切り離されている場合に前記外付け電話機に接続され、前記外付け電話機のオフフック状態を検出するオフフック検出手段と、前記オフフック検出手段によりオフフック状態が検出されたとき、または前記外付け電話機への呼び出し信号を受信したときに前記外付け電話機を公衆回線に接続し、前記外付け電話機がオンフック状態となったときに前記外付け電話機を公衆回線から切り離すように、前記切り替え手段の動作を制御する回線制御手段と、を備えるファクシミリ装置の電源制御方法であって、前記外付け電話機が公衆回線から切り離されている間は前記オフフック検出手段に電源を供給し、前記外付け電話機が公衆回線に接続されている間は前記オフフック検出手段への電源供給を遮断することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、外付け電話機が公衆回線から切り離されてオフフック検出回路に接続されている場合にのみオフフック検出回路への電源供給が行われるので、無駄な消費電力を低減できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、実施形態に係るファクシミリ装置の概略構成図である。
【図2】図2は、従来のファクシミリ装置が備えるコントローラボードのブロック図である。
【図3】図3は、第1実施例におけるコントローラボードのブロック図である。
【図4】図4は、外付け電話検出回路に対する電源制御のシーケンス図である。
【図5】図5は、回線制御デバイスによる外付け電話検出回路に対する電源制御のフローチャートである。
【図6】図6は、第2実施例におけるコントローラボードのブロック図である。
【図7】図7は、擬似鳴動回路を備えた従来のファクシミリ装置におけるコントローラボードのブロック図である。
【図8】図8は、第3実施例におけるコントローラボードのブロック図である。
【図9】図9は、第4実施例におけるコントローラボードのブロック図である。
【図10】図10は、第5実施例におけるコントローラボードのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、この発明に係るファクシミリ装置およびファクシミリ装置の電源制御方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0011】
本実施形態のファクシミリ装置は、外付け電話機を接続可能なファクシミリ装置であり、装置本体に接続された外付け電話機と公衆回線との接続/切り離しをメカニカルスイッチによって切り替えられるようにしている。また、このファクシミリ装置は、外付け電話機が公衆回線から切り離された状態でオフフック状態になったときにこれを検出するオフフック検出回路と、外付け電話機が公衆回線から切り離された状態での外付け電話機のダイヤル操作を検出するダイヤル検出回路(以下、オフフック検出回路およびダイヤル検出回路を総称して「外付け電話検出回路」という。)を備えている。
【0012】
外付け電話検出回路は、メカニカルスイッチの動作により外付け電話機が公衆回線から切り離された場合に外付け電話機と接続されて使用されるものである。したがって、この外付け電話検出回路の電源は、外付け電話機が公衆回線から切り離されている場合にのみ供給されればよい。そこで、本実施形態のファクシミリ装置では、外付け電話機と公衆回線との接続/切り離しを切り替えるメカニカルスイッチの動作を制御するソフト制御に同期して(同じ信号線を使って)外付け電話検出回路の電源供給を制御し、外付け電話機が公衆回線から切り離されて外付け電話検出回路に接続されている場合にのみ外付け電話検出回路への電源供給が行われるようにしている。
【0013】
(ファクシミリ装置の全体構成)
まず、本実施形態のファクシミリ装置の全体構成について説明する。図1は、本実施形態のファクシミリ装置1の概略構成図である。同図に示すように、本実施形態のファクシミリ装置1は、制御部11、操作表示部12、FAXコントローラボード(FCU)13、スキャナ14、プロッタ15を備え、これらの装置がシステムバス19を介して接続されている。また、FAXコントローラボード(FCU)13には、回線コントローラボード(CCU)16が接続されている。回線コントローラボード(CCU)16には、回線制御デバイス17および外付け電話検出回路18が搭載されている。
【0014】
本実施形態のファクシミリ装置1は、回線コントローラボード16上の回線制御デバイス17を介して公衆回線20に接続されている。また、本実施形態のファクシミリ装置1は、メカニカルスイッチ(リレー)21を備えており、このメカニカルスイッチ21に外付け電話機22が接続されている。メカニカルスイッチ21は、回線制御デバイス17から送出されるリレー制御信号によってその動作が制御され、外付け電話機22を公衆回線20と外付け電話検出回路18とのいずれかに選択的に接続させる。
【0015】
制御部11は、内蔵されたプログラムに従ってファクシミリ装置の全体を管理、制御するものである。
【0016】
操作表示部12は、ユーザによる各種の設定情報の入力を受け付ける入力部と、ユーザに対して各種情報表示を行う表示部とを有する。
【0017】
FAXコントローラボード(FCU)13は、FAX制御デバイス25およびメモリ26を有している。FAX制御デバイス25は、システムバス19の制御やメモリ26の制御を行う。また、FAX制御デバイス25は、DCR(画像情報圧縮再生部)機能を有する。メモリ26は、画像情報をページ単位で一時的に格納しておくことができるページメモリや、各種プログラムおよび制御データを格納しておく記憶装置などからなる。
【0018】
スキャナ14は、原稿の画像を読み取る読み取り装置である。
【0019】
プロッタ15は、例えばFAX制御デバイス25内のDCR機能によって復号化された受信画像情報をメモリ26を介して印字出力する出力装置である。
【0020】
回線コントローラボード(CCU)16は、ファクシミリデータの送受信を制御する通信制御装置であり、通信のための信号変換や誤り制御などを行う機能を有している。回線コントローラボード(CCU)16は、FAXコントローラボード(FCU)13内のFAX制御デバイス25に接続されている。スキャナ14で読み取られた画像データは、FAX制御デバイス25のDCR機能により符号化(圧縮)されて回線コントローラボード(CCU)16内の回線制御デバイス17に伝送される。また、FAX制御デバイス25のDCR機能は、回線制御デバイス17が受信したファクシミリデータ(受信画像情報)の復号化(伸張)も行う。
【0021】
回線制御デバイス17は、ファクシミリ装置1を公衆回線20に接続し、公衆回線20を利用したファクシミリデータの送受信を実行制御する網制御装置である。また、回線制御デバイス17は、外付け電話検出回路18からのオフフック検出信号などに応じて外付け電話機22と公衆回線20との接続要否を判断し、メカニカルスイッチ21にリレー制御信号を送出してメカニカルスイッチ21の動作を制御する。この回線制御デバイス17には、例えばモデムなどが用いられる。
【0022】
外付け電話検出回路18は、メカニカルスイッチ21の動作により外付け電話機22が公衆回線20から切り離された場合に外付け電話機22と接続される回路であり、本実施形態では、上述したオフフック検出回路とダイヤル検出回路とを含む。オフフック検出回路は、外付け電話機22が公衆回線20から切り離されているときに、外付け電話機22に対して例えば24Vの電源を供給し続け、外付け電話機22の受話器が取られて24V電源の電流が流れ出したときにこの電流を検知することで、外付け電話機22の受話器が取られたこと(オフフック状態)を検出する回路である。また、ダイヤル検出回路は、外付け電話機22のPB/DPのダイヤル番号が押されたことを検出する回路である。オフフック検出回路は、公衆回線20から切り離されている外付け電話機22のオフフック状態を検出すると、回線制御デバイス17に対してオフフック検出信号を送出する。また、ダイヤル検出回路は、公衆回線20から切り離されている外付け電話機22のダイヤル操作を検出すると、ダイヤル操作に応じたDTMF(Dial(Dual) Tone Multi-Frequency)/ダイヤルパルスを検出する信号を回線制御デバイス17に対して送出する。
【0023】
(第1実施例)
次に、以上のように構成されるファクシミリ装置1の外付け電話検出回路18への電源供給制御の具体的な一例(第1実施例)について、図2および図3を参照して説明する。図2は、従来のファクシミリ装置が備える回線コントローラボードのブロック図、図3は、第1実施例における回線コントローラボード16のブロック図である。なお、図2の従来例において、本実施形態のファクシミリ装置1と共通する構成要素には同一の符号を付している。
【0024】
ユーザは、ファクシミリ装置1に付属している外付け電話機22を使って電話する場合、外付け電話機22をファクシミリ装置1に接続し、ファクシミリ装置1の回線コントローラボード16を経由して外付け電話機22を公衆回線20に接続して、通話を行う。一方、公衆回線20から回線コントローラボード16を含むファクシミリ装置1に発呼する場合、公衆回線20に外付け電話機22が接続されたままになっていると、発呼要因がファクシミリ要因であっても外付け電話機22は鳴動してしまう。このため、ファクシミリ装置1のユーザは、ファクシミリ装置1に対して、電話が掛かってきたと思い、外付け電話機22の受話器を取る行為をするが、着呼がファクシミリ要因であった場合、ユーザは無駄な行為をしたことになる。
【0025】
この問題を解消するため、従来のファクシミリ装置および本実施形態のファクシミリ装置1では、図2や図3に示すように、回線コントローラボード16にメカニカルスイッチ21を実装し、外付け電話機22をこのメカニカルスイッチ21に接続するようにしている。そして、回線制御デバイス17がメカニカルスイッチ21にリレー制御信号D1を送出してメカニカルスイッチ21の動作を制御し、外付け電話機22と公衆回線20との接続/切り離しを切り替えるようにしている。具体的には、回線制御デバイス17は、例えば、外付け電話機22がオフフック状態になったときや、ファクシミリ装置1への着呼が電話要因であると判断されたとき(つまり、外付け電話機22への呼び出し信号を受信したとき)にハイレベルのリレー制御信号D1を送出して、外付け電話機22を公衆回線20に接続し、外付け電話機22がオンフック状態となったときはローレベルのリレー制御信号D1を送出して、外付け電話機22を公衆回線20から切り離すようにしている。
【0026】
ここで、外付け電話機22を公衆回線20に接続している状態では、外付け電話機22のオフフック状態やダイヤル操作は回線制御デバイス17によって検出可能であるが、メカニカルスイッチ21により外付け電話機22を公衆回線20から切り離した状態では、外付け電話機22は同時に回線制御デバイス17からも切り離されるため、外付け電話機22のオフフック状態などを検出できなくなってしまう。そのため、オフフック検出回路やダイヤル検出回路を含む外付け電話検出回路18を設けて、公衆回線20から切り離された外付け電話機22をこの外付け電話検出回路18に接続し、外付け電話機22が公衆回線20から切り離されているときは、この外付け電話検出回路18でオフフックの検出やダイヤル検出を行うようにしている。なお、図2や図3において、D2は、外付け電話検出回路18で外付け電話機22のオフフック状態が検出されたときに回線制御デバイス17に送出されるオフフック検出信号を示し、D3は、外付け電話検出回路18で外付け電話機22のダイヤル操作が検出されたときに回線制御デバイス17に送出されるDTMF/ダイヤルパルスを検出する信号を示している。
【0027】
外付け電話検出回路18は、上記のように、メカニカルスイッチ21の動作により外付け電話機22が公衆回線20から切り離された場合に外付け電話機22と接続されて使用されるものである。しかしながら、従来のファクシミリ装置では、図2に示すように、回線コントローラボード16上の電源VCCを回線制御デバイス17と共通に外付け電話検出回路18に対しても供給する構成としているため、外付け電話機22が公衆回線20に接続されている状態、つまり外付け電話機22が外付け電話検出回路18に接続されていない場合であっても外付け電話検出回路18に対して電源供給が行われ、無駄に電力を消費している問題があった。
【0028】
これに対して、本実施形態のファクシミリ装置1では、図3に示すように、回線コントローラボード16上の電源VCCから外付け電話検出回路18への電源供給ラインに、外付け電話検出回路18への電源供給を制御するための電源制御スイッチ31を設けている。そして、回線制御デバイス17が、メカニカルスイッチ21に対してリレー制御信号D1を送出するのと同期して電源制御スイッチ31に対して電源制御信号D4を送出することで電源制御スイッチ31の動作を制御し、外付け電話機22が公衆回線20から切り離されている間は外付け電話検出回路18に対して電源VCC1が供給され、外付け電話機22が公衆回線20に接続されている間は外付け電話検出回路18への電源供給が遮断されるようにしている。なお、本実施形態のファクシミリ装置1において、回線制御デバイス17からの電源制御信号D4に応じて動作制御される電源制御スイッチ31が、特許請求の範囲に記載の「第1の電源制御手段」に相当する。
【0029】
図4は、外付け電話検出回路18に対する電源制御のシーケンス図である。回線制御デバイス17は、例えば時刻T0においてファクシミリ装置1の電源が投入され、回線コントローラボード16上の電源VCCが供給されることにより起動する。このとき、回線制御デバイス17は、メカニカルスイッチ21に対してローレベルのリレー制御信号D1を送出して外付け電話機22を公衆回線20から切り離すようにしている。また、回線制御デバイス17は、メカニカルスイッチ21に対してローレベルのリレー制御信号D1を送出している間、電源制御スイッチ31に対してローレベルの電源制御信号D4を送出している。電源制御スイッチ31は、ローレベルの電源制御信号D4が入力されている状態ではスイッチを閉結する。これにより、外付け電話検出回路18に対して電源VCC1が供給される。
【0030】
その後、時刻T1において、外付け電話機22がオフフック状態になったことが外付け電話検出回路18により検出されてオフフック検出信号D2が送出された場合、あるいは、外付け電話機22への呼び出し信号を受信した場合に、回線制御デバイス17は、メカニカルスイッチ21に対してハイレベルのリレー制御信号D1を送出して外付け電話機22を公衆回線20に接続させる。また、回線制御デバイス17は、メカニカルスイッチ21に対してハイレベルのリレー制御信号D1を送出するのに同期して、電源制御スイッチ31に対してハイレベルの電源制御信号D4を送出する。電源制御スイッチ31は、ハイレベルの電源制御信号D4が入力されるとスイッチを開放し、外付け電話検出回路18に対する電源供給を遮断する。
【0031】
その後、時刻T2において、ユーザによる外付け電話機22の使用が終了して外付け電話機22がオンフック状態となると、回線制御デバイス17は、メカニカルスイッチ21に対してローレベルのリレー制御信号D1を送出して外付け電話機22を公衆回線20から切り離す。また、回線制御デバイス17は、メカニカルスイッチ21に対してローレベルのリレー制御信号D1を送出するのに同期して、電源制御スイッチ31に対してローレベルの電源制御信号D4を送出し、外付け電話検出回路18に対する電源VCC1の供給を再開させる。
【0032】
図5は、回線制御デバイス17による外付け電話検出回路18に対する電源制御のフローチャートである。この図5のフローチャートで示す制御は、ファクシミリ装置1の電源が投入されて回線制御デバイス17が起動されることにより開始される。
【0033】
図5のフローが開始されると、回線制御デバイス17は、まずステップS101において、メカニカルスイッチ21に対してローレベルのリレー制御信号D1を送出するとともに、電源制御スイッチ31に対してローレベルの電源制御信号D4を送出する。これにより、メカニカルスイッチ21は外付け電話機22を公衆回線20から切り離して外付け電話検出回路18に接続するように動作する。また、電源制御スイッチ31が閉結して、外付け電話検出回路18に対して電源VCC1の供給が開始される。
【0034】
次に、回線制御デバイス17は、ステップS102において、外付け電話検出回路18からのオフフック検出信号D2の送出、あるいは、外付け電話機22への呼び出し信号の受信がなされたか否かを判断する。そして、外付け電話検出回路18からのオフフック検出信号D2が送出されておらず、且つ、外付け電話機22への呼び出し信号も受信していない場合は(ステップS102:NO)、ステップS101のローレベルのリレー制御信号D1およびローレベルの電源制御信号D4の送出を繰り返す。
【0035】
一方、外付け電話検出回路18からオフフック検出信号D2が送出された場合、あるいは、外付け電話機22への呼び出し信号の受信がなされた場合は(ステップS102:YES)、回線制御デバイス17は、次のステップS103において、メカニカルスイッチ21に対してハイレベルのリレー制御信号D1を送出するとともに、電源制御スイッチ31に対してハイレベルの電源制御信号D4を送出する。これにより、メカニカルスイッチ21は外付け電話機22を公衆回線20に接続するように動作する。また、電源制御スイッチ31は開放し、外付け電話検出回路18に対する電源VCC1の供給が遮断される。
【0036】
次に、回線制御デバイス17は、ステップS104において、外付け電話機22がオンフック状態になったか否かを判断する。そして、外付け電話機22がオフフック状態のままであれば(ステップS104:NO)、ステップS103のハイレベルのリレー制御信号D1およびハイレベルの電源制御信号D4の送出を繰り返す。一方、外付け電話機22がオンフック状態になった場合には(ステップS104:YES)、ステップS101にリターンして、メカニカルスイッチ21に対してローレベルのリレー制御信号D1を送出するとともに、電源制御スイッチ31に対してローレベルの電源制御信号D4を送出し、以降の処理を繰り返す。
【0037】
以上のように、第1実施例では、回線制御デバイス17が、メカニカルスイッチ21に対してリレー制御信号D1を送出するのと同期して電源制御スイッチ31に対して電源制御信号D4を送出することで電源制御スイッチ31の動作を制御し、外付け電話機22が公衆回線20から切り離されている間は外付け電話検出回路18に対して電源VCC1が供給され、外付け電話機22が公衆回線20に接続されている間は外付け電話検出回路18への電源供給が遮断されるようにしている。したがって、外付け電話機22が公衆回線20から切り離されて外付け電話検出回路18に接続されている場合にのみ外付け電話検出回路18に対して電源VCC1を供給することができ、無駄な消費電力を低減できる。
【0038】
(第2実施例)
次に、外付け電話検出回路18への電源供給制御の他の例(第2実施例)について、図6を参照して説明する。図6は、第2実施例における回線コントローラボード16のブロック図である。本実施例は、図6に示すように、外付け電話検出回路18がオフフック検出回路18aとダイヤル検出回路18bとを含んでいることは第1実施例と同様であるが、オフフック検出回路18aにより外付け電話機22のオフフック状態が検出されたときにダイヤル検出回路18bに対する電源供給を開始し、外付け電話機22のダイヤル操作が終了したときにダイヤル検出回路18bに対する電源供給を遮断するようにしたものである。
【0039】
第1実施例では、上述したように、外付け電話機22が公衆回線20から切り離されて外付け電話検出回路18に接続されたときに、外付け電話検出回路18に対して電源VCC1が供給されるようにしている。つまり、第1実施例では、外付け電話機22が公衆回線20から切り離されて外付け電話検出回路18に接続されると、外付け電話検出回路18内のオフフック検出回路18aとダイヤル検出回路18bの双方に、電源VCC1が供給される。
【0040】
しかしながら、外付け電話機22を用いてダイヤルボタンをユーザが使用するのは、外付け電話機22の受話器を持ち上げたとき、つまり外付け電話機22がオフフック状態になったときのみである。このため、外付け電話機22のオフフック状態がオフフック検出回路18aによって検出されるまでは、ダイヤル検出回路18bの機能は使用されない。したがって、外付け電話機22が公衆回線20から切り離されて外付け電話検出回路18に接続された段階でオフフック検出回路18aとダイヤル検出回路18bの双方に電源VCC1を供給すると、オフフック検出回路18aにより外付け電話機22のオフフック状態が検出をするまでは、ダイヤル検出回路18bで無駄に電力を消費していることになる。
【0041】
この問題を解消するため、本実施例では、第1実施例で説明した電力制御スイッチ31からダイヤル検出回路18bにつながる電力供給ラインに、ダイヤル検出回路18bへの電源供給を制御するための第2の電源制御スイッチ32を設けている。そして、オフフック検出回路18aが外付け電話機22のオフフック状態を検出してオフフック検出信号D2を送出したときに、このオフフック検出信号D2が回線制御デバイス17だけでなく、第2の電源制御スイッチ32にも入力されるようにしている。
【0042】
第2の電源制御スイッチ32は、通常はスイッチが開放状態であり、オフフック検出回路18aからオフフック検出信号D2が入力されるとスイッチを閉結し、ダイヤル検出回路18bに対して電源VCC2を供給する。また、第2の電源制御スイッチ32は、外付け電話機22のダイヤル操作が終了してダイヤル検出回路18bからのDTMF検出信号D3の送出が停止されると、スイッチを開放した状態に復帰する。したがって、ダイヤル検出回路18bに対する電源VCC2の供給は、オフフック検出回路18aにより外付け電話機22のオフフック状態が検出されたときに開始され、外付け電話機22をオンフックしたときに遮断されることになる。なお、本実施例における第2の電源制御スイッチ32は、特許請求の範囲に記載の「第2の電源制御手段」に相当する。
【0043】
以上のように、第2実施例では、オフフック検出回路18aにより外付け電話機22のオフフック状態が検出されたときにダイヤル検出回路18bに対する電源供給を開始し、外付け電話機22をオンフックしたときにダイヤル検出回路18bに対する電源供給を遮断するようにしているので、第1実施例よりもさらに無駄な消費電力を低減することができる。
【0044】
(第3実施例)
次に、擬似鳴動回路をさらに備える構成での電源供給制御の具体的な一例(第3実施例)について、図7および図8を参照して説明する。図7は、擬似鳴動回路を備えた従来のファクシミリ装置における回線コントローラボードのブロック図、図8は、第3実施例における回線コントローラボード16のブロック図である。なお、図7の従来例において、本実施例と共通する構成要素には同一の符号を付している。
【0045】
外付け電話機22が公衆回線20から切り離されている状態で、公衆回線20からファクシミリ装置1に対して発呼があった場合、回線制御デバイス17が呼び出し信号を受信(オフフック)して、発呼要因が外付け電話機22への呼び出しかどうかを判断する。ここで、発呼要因が外付け電話機22への呼び出しである場合には外付け電話機22の受話器をユーザに取らせるために、外付け電話機22を鳴動させる必要がある。しかしながら、公衆回線20からの発呼に対しては、回線制御デバイス17で既にオフフックしてしまっているため、公衆回線20からの鳴動は止まってしまう。したがって、外付け電話機22を鳴動させるためには、ファクシミリ装置1自体が外付け電話機22を鳴動させる必要がある。そのため、図7や図8に示すように、外付け電話機22を擬似鳴動させる擬似鳴動回路24を回線コントローラボード16上に実装し、回線制御デバイス17から送出される擬似鳴動制御信号D5によって擬似鳴動回路24が外付け電話機22を鳴動させるようにしている。
【0046】
ここで、擬似鳴動回路24を備える従来のファクシミリ装置では、図7に示すように、回線コントローラボード16上の電源VCCを、回線制御デバイス17および外付け電話検出回路18と共通に、擬似鳴動回路24に対しても供給する構成としている。このため、回線制御デバイス17が公衆回線20から外付け電話機22への呼び出し信号を受信したとき、つまり、外付け電話機22を擬似鳴動させる必要があるとき以外であっても、擬似鳴動回路24に対して電源供給が行われ、無駄に電力を消費している問題があった。
【0047】
これに対して、本実施例では、図8に示すように、回線コントローラボード16上の電源VCCから擬似鳴動回路24への電源供給ラインに、擬似鳴動回路24への電源供給を制御するための第3の電源制御スイッチ33を設けている。そして、回線制御デバイス17から擬似鳴動回路24へ供給する擬似鳴動制御信号D5が、第3の電源制御スイッチ33にも入力されるようにしている。なお、回線コントローラボード16上の電源VCCから外付け電話検出回路18への電源供給ラインに、回線制御デバイス17からの電源制御信号D4に応じて外付け電話検出回路18への電源VCC1の供給を制御する電源制御スイッチ31を設けている点は、第1実施例と同様である。
【0048】
第3の電源制御スイッチ33は、通常はスイッチが開放状態であり、外付け電話機22に対する呼び出し信号の受信に応じて回線制御デバイス17から送出される擬似鳴動制御信号D5が入力されるとスイッチを閉結し、擬似鳴動回路24に対して電源VCC3を供給する。また、第3の電源制御スイッチ33は、外付け電話機22がオフフック状態となって回線制御デバイス17からの擬似鳴動制御信号D5が停止されたとき、または外付け電話機22を擬似鳴動させた状態が所定時間継続し、回線制御デバイス17からの擬似鳴動制御信号D5が停止されたときに、スイッチを開放した状態に復帰する。したがって、擬似鳴動回路24に対する電源VCC3の供給は、外付け電話機22に対する呼び出し信号を受信したときに開始され、外付け電話機22がオフフック状態になったとき、または外付け電話機22の擬似鳴動が所定時間継続されたときに遮断されることになる。なお、本実施例における第3の電源制御スイッチ33は、特許請求の範囲に記載の「第3の電源制御手段」に相当する。
【0049】
以上のように、第3実施例では、外付け電話機22に対する呼び出し信号を受信したときに擬似鳴動回路24に対する電源供給を開始し、外付け電話機22がオフフック状態になったとき、または外付け電話機22の擬似鳴動が所定時間継続されたときに擬似鳴動回路24に対する電源供給を遮断するようにしているので、第1実施例よりもさらに無駄な消費電力を低減することができる。
【0050】
(第4実施例)
次に、外付け電話検出回路18への電源供給制御の他の例(第4実施例)について、図9を参照して説明する。図9は、第4実施例における回線コントローラボード16のブロック図である。本実施例では、図9に示すように、回線コントローラボード16の構成は第1実施例と同様であるが、ユーザが操作表示部12を用いて外付け電話機22をファクシミリ装置1に接続したことを示す設定情報を入力した場合に、その設定情報が操作表示部12から回線制御デバイス17に入力されるようになっている。また、回線制御デバイス17から電源制御スイッチ31に送出される電源制御信号D4の信号線は、回線制御デバイス17からメカニカルスイッチ21に対して送出されるリレー制御信号D1の信号線から独立している。
【0051】
第1実施例では、外付け電話機22がファクシミリ装置1に接続された状態であることを前提として、外付け電話機22が公衆回線20に接続されているか、あるいは公衆回線20から切り離されて外付け電話検出回路18に接続されているかに応じて、外付け電話検出回路18への電源供給を制御している。しかしながら、外付け電話機22はユーザが自由にファクシミリ装置1に着脱できるものである。また、外付け電話機22がファクシミリ装置1に接続されていない状態と、外付け電話機22がオンフックした状態とは、回線コントローラボード16からみると同じ状態と判定され、両者を判別することができない。そのため、外付け電話機22がファクシミリ装置1に接続されていない場合に外付け電話検出回路18に対して電源供給を行うことも想定され、無駄に電力を消費してしまう懸念がある。
【0052】
そこで、本実施例では、ユーザに対して、外付け電話機22をファクシミリ装置1に接続した場合には操作表示部12を用いて外付け電話機22を接続したことを示す設定情報を入力すべきことを告知しておく。この告知は、例えば取扱説明書などによる情報提供であってもよいし、操作表示部12にその旨の情報を表示するようにしてもよい。そして、ユーザが操作表示部12を用いて外付け電話機22をファクシミリ装置1に接続したことを示す設定情報を入力した場合に、その設定情報が操作表示部12から回線制御デバイス17に入力されるようにしている。
【0053】
回線制御デバイス17は、操作表示部12からの設定情報によって、外付け電話機22がファクシミリ装置1に接続されているか否かを判断する。そして、外付け電話機22がファクシミリ装置1に接続されている場合には、第1実施例と同様に、リレー制御信号D1と同期した電源制御信号D4により電源制御スイッチ31の動作を制御する。これにより、外付け電話機22が公衆回線20から切り離されている間は外付け電話検出回路18に対して電源VCC1が供給され、外付け電話機22が公衆回線20に接続されている間は外付け電話検出回路18への電源供給が遮断されることになる。一方、外付け電話機22がファクシミリ装置1に接続されていない場合には、メカニカルスイッチ21に対して送出するリレー制御信号D1の状態にかかわらず、電源制御スイッチ31に対して常にハイレベルとなる電源制御信号D4を送出する。これにより、電源制御スイッチ31は常時スイッチを開放した状態となり、外付け電話検出回路18への電源供給を遮断した状態が維持される。
【0054】
以上のように、第4実施例では、外付け電話機22がファクシミリ装置1に接続されている場合には、外付け電話機22が公衆回線20から切り離されている間は外付け電話検出回路18に対して電源VCC1が供給され、外付け電話機22が公衆回線20に接続されている間は外付け電話検出回路18への電源供給が遮断されるようにし、外付け電話機22がファクシミリ装置1に接続されていない場合には、電話検出回路18への電源供給を遮断した状態が維持されるようにしているので、第1実施例よりもさらに無駄な消費電力を低減することができる。
【0055】
(第5実施例)
次に、擬似鳴動回路をさらに備える構成での電源供給制御の他の例(第5実施例)について、図10を参照して説明する。図10は、第5実施例における回線コントローラボード16のブロック図である。本実施例は、第3実施例と第4実施例とを組み合わせたものであり、図10に示すように、第4実施例の構成に対して、第3実施例で説明した擬似鳴動回路24および第3の電源制御スイッチ33が追加されている。
【0056】
本実施例では、第4実施例と同様に、回線制御デバイス17が操作表示部12からの設定情報によって外付け電話機22がファクシミリ装置1に接続されているか否かを判断し、外付け電話機22がファクシミリ装置1に接続されている場合にはリレー制御信号D1と同期した電源制御信号D4により電源制御スイッチ31の動作を制御し、外付け電話機22がファクシミリ装置1に接続されていない場合には電源制御スイッチ31に対して常にハイレベルとなる電源制御信号D4を送出する。これにより、外付け電話機22がファクシミリ装置1に接続されている場合は、外付け電話機22が公衆回線20から切り離されている間は外付け電話検出回路18に対して電源VCC1が供給され、外付け電話機22が公衆回線20に接続されている間は外付け電話検出回路18への電源供給が遮断される。一方、外付け電話機22がファクシミリ装置1に接続されていない場合は、電話検出回路18への電源供給を遮断した状態が維持される。
【0057】
また、第3の電源制御スイッチ33は、第3実施例と同様に、回線制御デバイス17から擬似鳴動信号D5が送出されると擬似鳴動回路24に対する電源VCC3の供給を開始し、回線制御デバイス17からの擬似鳴動制御信号D5が停止されると擬似鳴動回路24に対する電源VCC3の供給を遮断するように動作する。
【0058】
以上のように、第5実施例では、外付け電話検出回路18に対する電源供給を第4実施例と同様に制御するとともに、擬似鳴動回路24に対する電源供給を第3実施例と同様に制御するようにしているので、無駄な消費電力を大幅に低減することができる。
【0059】
なお、以上説明した各実施例は、本発明の具体的な適用例を例示したものであり、本発明の技術範囲が実施例として開示した技術事項そのままに限定されるものではない。本発明の技術範囲は、実施例として開示した技術事項に技術常識を加味して容易に導かれる変形例、代替手段なども含むものである。
【符号の説明】
【0060】
1 ファクシミリ装置
12 操作表示部(設定情報入力手段)
16 回線コントローラボード
17 回線制御デバイス(回線制御手段)
18 外付け電話検出回路
18a オフフック検出回路(オフフック検出手段)
18b ダイヤル検出回路(ダイヤル検出手段)
20 公衆回線
21 メカニカルスイッチ(切り替え手段)
22 外付け電話機
24 擬似鳴動回路(擬似鳴動手段)
31 電源制御スイッチ(第1の電源制御手段)
32 第2の電源制御スイッチ(第2の電源制御手段)
33 第3の電源制御スイッチ(第3の電源制御手段)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0061】
【特許文献1】特許第3661217号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外付け電話機を接続可能なファクシミリ装置において、
前記外付け電話機と公衆回線との接続/切り離しを切り替える切り替え手段と、
前記外付け電話機が公衆回線から切り離されている場合に前記外付け電話機に接続され、前記外付け電話機のオフフック状態を検出するオフフック検出手段と、
前記オフフック検出手段によりオフフック状態が検出されたとき、または前記外付け電話機への呼び出し信号を受信したときに前記外付け電話機を公衆回線に接続し、前記外付け電話機がオンフック状態となったときに前記外付け電話機を公衆回線から切り離すように、前記切り替え手段の動作を制御する回線制御手段と、
前記外付け電話機が公衆回線から切り離されている間は前記オフフック検出手段に電源を供給し、前記外付け電話機が公衆回線に接続されている間は前記オフフック検出手段への電源供給を遮断する第1の電源制御手段と、を備えることを特徴とするファクシミリ装置。
【請求項2】
前記外付け電話機が公衆回線から切り離されている場合に前記外付け電話機に接続され、前記外付け電話機のダイヤル操作を検出するダイヤル検出手段と、
前記オフフック検出手段によりオフフック状態が検出されたときに前記ダイヤル検出手段への電源供給を開始し、前記外付け電話機をオンフックしたときに前記ダイヤル検出手段への電源供給を遮断する第2の電源制御手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装置。
【請求項3】
前記外付け電話機が公衆回線から切り離されている場合に前記外付け電話機に接続され、前記外付け電話機のダイヤル操作を検出するダイヤル検出手段をさらに備え、
前記第1の電源制御手段は、前記外付け電話機が公衆回線から切り離されている間は前記オフフック検出手段および前記ダイヤル検出手段に電源を供給し、前記外付け電話機が公衆回線に接続されている間は前記オフフック検出手段および前記ダイヤル検出手段への電源供給を遮断することを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装置。
【請求項4】
前記外付け電話機が公衆回線から切り離されている場合に前記外付け電話機に接続され、前記外付け電話機への呼び出し信号が前記回線制御手段により受信されたときに前記外付け電話機を擬似鳴動させる擬似鳴動手段と、
前記回線制御手段が前記外付け電話機への呼び出し信号を受信したときに前記擬似鳴動手段への電源供給を開始し、前記外付け電話機がオフフック状態となったとき、または前記外付け電話機の擬似鳴動が所定時間継続されたときに前記擬似鳴動手段への電源供給を遮断する第3の電源制御手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のファクシミリ装置。
【請求項5】
前記外付け電話機をファクシミリ装置に接続したことを示す設定情報の入力を受け付ける設定情報入力手段をさらに備え、
前記第1の電源制御手段は、前記設定情報が入力されている場合には、前記外付け電話機が公衆回線から切り離されている間は前記オフフック検出手段に電源を供給し、前記外付け電話機が公衆回線に接続されている間は前記オフフック検出手段への電源供給を遮断し、前記設定情報が入力されていない場合には、前記オフフック検出手段への電源供給を遮断した状態を維持することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のファクシミリ装置。
【請求項6】
外付け電話機と公衆回線との接続/切り離しを切り替える切り替え手段と、
前記外付け電話機が公衆回線から切り離されている場合に前記外付け電話機に接続され、前記外付け電話機のオフフック状態を検出するオフフック検出手段と、
前記オフフック検出手段によりオフフック状態が検出されたとき、または前記外付け電話機への呼び出し信号を受信したときに前記外付け電話機を公衆回線に接続し、前記外付け電話機がオンフック状態となったときに前記外付け電話機を公衆回線から切り離すように、前記切り替え手段の動作を制御する回線制御手段と、を備えるファクシミリ装置の電源制御方法であって、
前記外付け電話機が公衆回線から切り離されている間は前記オフフック検出手段に電源を供給し、前記外付け電話機が公衆回線に接続されている間は前記オフフック検出手段への電源供給を遮断することを特徴とするファクシミリ装置の電源制御方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2012−19280(P2012−19280A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−154025(P2010−154025)
【出願日】平成22年7月6日(2010.7.6)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】