説明

ファン式捕虫装置

【課題】 ファン式捕虫装置において、大型の排気ファンを用いることなく、大量かつ大きい虫捕獲のために必要な流速を必要時に得ることができ、装置の大型化を来たすことがない。
【解決手段】 ファン式捕虫装置は、筐体2内に虫を誘引するための誘引源4a,4bを有する誘引部Aと、誘引した虫を排気ファン6の駆動により吸引して捕獲する捕獲部Bと、を備え、筐体2は筒状部材3から成り、その後方部位3bが膨張収縮自在であり、開口2aが大きいまま誘引源4a,4bの誘引作用により虫を誘引し、排気ファン6を作動させて筒状部材3の後方部位3bを収縮状態として捕獲部Bに虫を捕獲する。これにより、小さな排気ファン6でも捕獲部Aでの流速が上がり、虫の捕獲能力を上げることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排気ファンの駆動により虫を吸引し捕獲するファン式捕虫装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の、この種のファン式捕虫装置において、大量及び大型の昆虫類を捕獲しようとした場合には、大きな吸引力が要求されるため、大型のファンを用いていた。例えば、特開平11−127752号公報(特許文献1)に示される装置においては、吸引装置による吸引空気が、コンプレッサによる圧縮空気を補完しつつ循環され、捕虫ネットへ強制的に導かれるものとしている。
【特許文献1】特開平11−127752号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このように従来のファン式捕虫装置では、比較的短期間に大量かつ大きい昆虫を捕獲するには、誘引性を上げると共に昆虫侵入用の開口部を大きくする必要があるが、その場合、捕獲のための風速確保のために排気風量の大きなファンを必要とし、装置が大型化してしまう。また、大型ファンを用いると、その動力音が大きくなるため、屋外等など設置に制約を生じる。さらにまた、流路の内径を常時細くして流速を大きく取るようにした場合、大型のファンを用いる必要はなくなるが、虫の装置への侵入確率が低くなる。
【0004】
本発明は、上記問題を解消するものであり、大型の排気ファンを用いることなく、大量かつ大きい虫捕獲のために必要な流速を必要時に得ることができ、装置の大型化を来たすことのないファン式捕虫装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、虫が侵入する開口を有した筐体と、前記筐体内に設けられた、虫を誘引するための誘引源を有する誘引部と、前記誘引部の後方にあって、誘引した虫を排気ファン駆動により吸引して捕獲する捕獲部と、を備えたファン式捕虫装置において、前記筐体は、前面に前記開口が形成され、背面に前記排気ファンが設けられ、少なくとも後方部位が膨張収縮自在である略筒状部材から成り、前記略筒状部材が膨張状態にあるとき、前記誘引源の誘引作用により虫を誘引し、前記排気ファンを作動させて前記捕獲部に虫を吸引し捕獲するとき、前記略筒状部材の膨張収縮自在な後方部位が収縮状態となるようにしたものである。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のファン式捕虫装置において、前記略筒状部材は、内部が空洞の外部皮膜により成り、前記排気ファンの作動により内部空洞から排気されることにより膨張収縮自在な部位が収縮するものである。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のファン式捕虫装置において、前記開口を通過する虫を計数する計数カウンタを備え、前記誘引源は、少なくとも略筒状部材内の膨張収縮自在でない前方位置と、前記排気ファンが設けられている側の略筒状部材内の膨張収縮自在な後方位置とに設けられ、前記略筒状部材が膨張状態であって前記計数カウンタが予め定められた数の虫を計数したときに、略筒状部材の後方位置側の誘引源の出力を高めると共に前記排気ファンを作動させて略筒状部材の膨張収縮自在な部位を収縮させるようにしたものである。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のファン式捕虫装置において、前記誘引源は、少なくとも略筒状部材内の膨張収縮自在でない前方位置と、前記排気ファンが設けられている側の略筒状部材の外側とに設けられ、少なくとも後者の誘引源は、虫誘引光源から成り、虫誘引光を略筒状部材内方に誘導する構成を有したものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明によれば、筐体前面の開口は大きいまま虫を筐体内の誘引部に誘引し、排気ファンを作動させて捕獲部に虫を捕獲するとき、略筒状部材の膨張収縮自在な後方部位が収縮するので、小さなファンでも捕獲部での流速が上がり、虫の捕獲能力を上げることができ、大量かつ大きい虫を確実に捕獲することができる。併せて、大型の排気ファンを用いる必要がなくなり、装置が大型化することもなくなる。
【0010】
請求項2の発明によれば、上記の効果に加えて、略筒状部材の外部皮膜が排気ファンの作動により膨張収縮する、エアバッグ構成であるので、略筒状部材の収縮制御が容易となる。
【0011】
請求項3の発明によれば、一定量の虫の侵入があったときに略筒状部材の膨張収縮自在な部位を収縮させ、流速を大きくすることができ、それ以前は略筒状部材が膨張状態を取るので、虫の侵入確率を妨げず、短時間に能率良く、虫を誘引し捕獲することができる。また、一定量の虫の侵入があって、流速を大きくすると共に略筒状部材の後方位置側の誘引源の出力を高めるので、能率良く虫を捕獲することができる。
【0012】
請求項4の発明によれば、排気ファンが設けられている側の略筒状部材の外側に虫誘引源としての光源を設け、虫誘引光を略筒状部材内に誘導するようにしたので、虫誘引源が膨張収縮自在な略筒状部材の内部にないことから、略筒状部材、つまり流路の内径を虫誘引源のサイズ以下に小さくすることができる。このため、大きく流速を上げることができ、捕虫能力を上げることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の第1の実施形態に係るファン式捕虫装置(以下、捕虫装置という)について図1乃至図4を参照して説明する。図1及び図2は、捕虫装置の立体透視した構成を示し、図1は捕虫装置1の筐体2を構成する筒状部材3の膨張収縮自在な後方部位3bが収縮する前の状態、図2は後方部位3bが収縮した後の状態を示す。図3及び図4は、捕虫装置の側断面構成を示し、図3は図1に対応し、図4は図2に対応する。図1、図3は、虫侵入時を示し、図2、図4は、虫捕獲時を示す。
【0014】
捕虫装置1は、虫10が侵入する開口2aを前面に有した内部空洞の筒状部材3から成る筐体2を備えている。この筐体2内には、虫を誘引するための誘引部Aと、その後方にあって誘引した虫を捕獲する捕獲部Bとが設けられている。筐体2の筒状部材3は、少なくとも前方部位3aに対して後方部位3bが膨張収縮自在な、ゴム、フィルム等の軟質かつ不透明材質の外部皮膜から成り、エアバッグ構成とされている。筒状部材3の後方部位3bは、周囲方向に蛇腹形状とされていれば、容易に収縮可能となる。
【0015】
誘引部Aは虫誘引光源や虫誘引匂い発生手段等の誘引源4aを有する。捕獲部Bは、前面に開口を持つ虫捕獲網5と、筒状部材3内部の空気を筐体2の背面外に排気する排気ファン6とを有し、排気ファン6の駆動により虫を吸引することで、虫捕獲網5に虫を捕獲する。捕獲部Bにある虫捕獲網5内にも誘引源4bが設けられている。誘引部A内の誘引源4aは、筒状部材3の内壁に保持され、捕獲部B内の誘引源4bは、虫捕獲網5内に筒状部材3の背面内壁に保持されればよい。排気ファン6は筐体2の背面に排気ユニットケース16として設けられている。
【0016】
筒状部材3の膨張収縮自在な後方部位3bは、虫侵入時には、図1、図3に示す収縮していない状態とし、虫捕獲時には、図2、図4に示す収縮した状態とする。この虫侵入形態から虫捕獲形態への切り替え、及び、その逆への切り替えは、筒状部材3への虫の侵入状況に応じて、又は、適宜の時間経過に応じて行われればよい。また、虫侵入形態から虫捕獲形態への切り替えは、排気ファン6の作動をオンとし、その排気により、筒状部材3の膨張収縮自在な後方部位3bが収縮されるものとすればよい。
【0017】
本実施形態では、筐体2の開口2a付近に、開口2aを通過する虫を計数するための発光素子7aと受光素子7bから成る赤外線センサ等から成る計数カウンタ7を備えていて、計数カウンタ7による計測数が一定以上になった時に、虫侵入形態から虫捕獲形態へ切り替えられるものとしている。また、筒状部材3の後方部位3bには、機械的に半径方向に収縮自在な変位機構8が付設され、その作動により該後方部位3bを締め付け、収縮させるものとしている。変位機構8としては、例えばバンド付のワイヤー巻上げ機構を用いることができる。また、虫捕獲網5の外周位置に適宜の間隔をおいて、筒状部材3の膨張収縮自在な後方部位3bの収縮時の形状を保持するためのロッド状保持部材9が配置されている。
【0018】
また、筒状部材3の収縮しない前方部位3a及び収縮する後方部位3bのサイズ及び形状は任意であるが、膨張収縮自在の後方部位3bを収縮させて、排気ファン6による排気の流速を上げたとき、虫が筒状部材3の後方部位3bにスムーズに導かれるに必要な流速が得られるように設計されればよく、実験結果によれば、収縮しない前方部位3aのサイズは、収縮した状態の後方部位3bの30倍以下が望ましい。
【0019】
上記のように構成された捕虫装置1において、図1、図3に示すように、虫侵入時には、筒状部材3が膨張状態にあり、筐体2の前面の開口2aは大きいまま、誘引源4aの誘引作用により装置外部から虫を開口2aから誘引部A内に誘引する。その後に、図2、図4に示すように、虫捕獲状態に移行し、排気ファン6を作動させ、開口2aから吸入した空気の排気により筒状部材3の膨張収縮自在な後方部位3bを収縮させ、捕獲部Bの虫捕獲網5内に虫を吸引し捕獲する。このとき、捕獲部B内の誘引源4bも動作状態としておく。虫捕獲状態への移行は、虫侵入状態で計数カウンタ7が予め定められた数の虫を計数したときに行えば、効率的な運転が行える。
【0020】
また、筒状部材3の後方部位3bの収縮は、排気ファン6の排気により行い、併せて、変位機構8を動作させて行えばよい。また、誘引部A内の誘引源4aと捕獲部Bの誘引源4bの各出力は、虫侵入時には前者の出力を上げておき、虫捕獲時には後者の出力を上げるように制御すれば、省エネルギーかつ能率良く虫を捕獲することができる。
【0021】
このように、本実施形態によれば、大きい開口2aから虫を誘引部A内に誘引した後、捕獲部Bに虫を捕獲するとき、筒状部材3の後方部位3bが収縮し、流路が狭くなるので、小さな排気ファン6でも捕獲部Bでの流速が上がり、虫の捕獲能力を上げることができ、大量かつ大きい虫を確実に捕獲することができる。また、虫が侵入する開口2aは大きいままであるので、虫の侵入確率を妨げず、短時間に能率良く、虫を誘引し捕獲することができる。併せて、大型の排気ファンを用いる必要がなくなり、装置が大型化することもなくなる。また、筒状部材3の外部皮膜が排気ファン6の作動により収縮するエアバッグ構成であるので、筒状部材3の収縮制御は容易である。
【0022】
なお、上記では虫侵入状態から虫捕獲状態への移行時に、排気ファン6を作動させる形態を示したが、排気ファン6は、虫侵入状態においても弱運転させ、虫捕獲状態への移行時に強運転に切り換えて、筒状部材3の後方部位3bを収縮させるようにしてもよい。
【0023】
また、虫侵入状態から虫捕獲状態への移行タイミングを、適宜の時間経過後に行う場合は、計数カウンタ7は、必ずしも必要でない。さらに、筒状部材3の後方部位3bの収縮を、排気ファン6の排気だけで十分に行えない場合は、変位機構8が必要であるが、排気ファン6の排気だけで十分に行える場合は、変位機構8を必ずしも設ける必要はない。
【0024】
また、ロッド状保持部材9についても、虫捕獲網5自身の形状保持強度が十分であれば、必ずしも設ける必要はない。また、虫捕獲網5は、筐体2に着脱自在に設けられていて、虫捕獲網5内に捕獲した虫を廃棄することができるようになっている。虫を捕獲し、廃棄した後は、収縮していた筒状部材3は元の状態に戻される。それには、変位機構8がある場合は、それを使用し、変位機構8がない場合は、開口2aを蓋のような部材で閉じて、排気ファン6を逆運転して筒状部材3内に空気を供給すればよい。
【0025】
次に、第2の実施形態に係る捕虫装置について図5及び図6を参照して説明する。
図5は第2の実施形態に係る捕虫装置1を、図6はその変形例に係る捕虫装置1を示す。いずれも、筒状部材3の後方部位3bを収縮させた状態を示す。これら実施形態及び変形例は、いずれも捕獲部B側の誘引源4bの構成が上述第1の実施形態と異なり、その他の構成は上述と同じである。上記第1の実施形態では、捕獲部B側の誘引源4bが虫捕獲網5内に設けられていたが、図5に示す実施形態においては、誘引源4bが筒状部材3の外部で、しかも排気ファン6を内蔵する排気ユニットケース16の側方外部に設けられている。この誘引源4bは虫誘引光源であり、排気ユニットケース16の光通過部分は透光部材で構成され、さらに同ケース16内に反射ミラー17が設けられ、誘引源4bからの虫誘引光を筒状部材3の内方にガイドするようにしている。
【0026】
図6に示す変形例においては、誘引源4bが筒状部材3の外部で、しかも排気ユニットケース16の後方外部に設けられている。誘引源4bは同じく虫誘引光源であり、同ケース16の光通過部分は透光部材で構成され、誘引源4bからの虫誘引光を筒状部材3の内方に向けて出射するようにしている。
【0027】
このような第2の実施形態及びその変形例によれば、誘引源4bが虫捕獲網5内に設けられていないので、筒状部材3の後方部位3bをより細くまで収縮させ、流路の内径を誘引源4bのサイズ以下に細くすることができる。このため、排気ファン6による排気流速を上げて、虫の捕獲能力を高めることができる。
【0028】
次に、第3の実施形態に係る捕虫装置について図7及び図8を参照して説明する。本実施形態は、捕獲部B側の誘引源4bの構成と、誘引部A内の誘引源4aを点灯・消灯させるところが、上述実施形態と異なり、その他の構成は上述と同じである。図7は筒状部材3の後方部位3bを収縮させた虫捕獲状態を示し、図8は前記状態からさらに同筒状部材3全体を収縮させての虫捕獲に移行した状態を示す。前者の状態では、誘引部Aの誘引源4a及び捕獲部B側の誘引源4bを点灯させ、後者の状態では、誘引源4a(図示なし)を消灯させ、誘引源4bのみを点灯させている。誘引源4bは、排気口側つまり筒状部材3の後方部位3b内に設けられ、小型の指向性あるLED等による点光源を用いて開口2a方向に誘引光を照射する。なお、誘引源4bは、排気ユニットケース16の前面から延出させたアーム(不図示)などにより保持させればよい。
【0029】
本実施形態においては、捕獲部B側の誘引源4bを小型化することによって、筒状部材3の後方部位3bが収縮した時の流路断面を小さくでき、流速を上げ、捕獲部Bに虫をより集めやすくなる。また、排気ファン6の排気動作を開始するタイミングと同時又は少し早いタイミングで、誘引部Aの誘引源4aを消灯し、指向性ある誘引源4bを点灯させ、又は発光強度を強くして、排気口側から開口2aに向けて誘引光を照射する。このことにより、排気口側に虫を誘引しておくことができ、排気ファン6の排気によって、より効率よく虫を捕獲することができる。なお、排気ファン6の排気動作を開始するタイミングより早い時点から誘引源4bを点灯させておいてもよい。
【0030】
本発明は、上記実施形態の構成に限られず、発明の趣旨を変形しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、誘引源4a,4bの点灯制御と、排気ファン6の運転制御等による筒状部材3を収縮させて流速を上げるタイミング制御とは、虫の侵入、誘引、及び捕獲が的確に行われるように適宜に設定されればよい。また、筒状部材3は、円筒形状に限られず、角筒形状などであっても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るファン式捕虫装置において、筒状部材の後方部位が収縮する前の虫侵入状態での立体透視図。
【図2】同後方部位が収縮した後の虫捕獲状態での立体透視図。
【図3】図1に対応する捕虫装置の側断面図。
【図4】図2に対応する捕虫装置の側断面図。
【図5】第2の実施形態に係る捕虫装置において、筒状部材の後方部位を収縮させた状態の側断面図。
【図6】第2の実施形態の変形例に係る捕虫装置の同状態の側断面図。
【図7】第3の実施形態に係る捕虫装置において、筒状部材の後方部位を収縮させた虫捕獲状態での側断面図。
【図8】同上状態からさらに筒状部材全体を収縮させた虫捕獲状態での側断面図と部分拡大図。
【符号の説明】
【0032】
1 捕虫装置
10 虫
2 筐体
2a 開口
3 筒状部材
3a 前方部位
3b 後方部位
4a 誘引源
4b誘引源
6 排気ファン
7a 発光素子
7b 受光素子
7 計数カウンタ
8 変位機構
A 誘引部
B 捕獲部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
虫が侵入する開口を有した筐体と、前記筐体内に設けられた、虫を誘引するための誘引源を有する誘引部と、前記誘引部の後方にあって、誘引した虫を排気ファン駆動により吸引して捕獲する捕獲部と、を備えたファン式捕虫装置において、
前記筐体は、前面に前記開口が形成され、背面に前記排気ファンが設けられ、少なくとも後方部位が膨張収縮自在である略筒状部材から成り、
前記略筒状部材が膨張状態にあるとき、前記誘引源の誘引作用により虫を誘引し、
前記排気ファンを作動させて前記捕獲部に虫を吸引し捕獲するとき、前記略筒状部材の膨張収縮自在な後方部位が収縮状態となるようにしたことを特徴とするファン式捕虫装置。
【請求項2】
前記略筒状部材は、内部が空洞の外部皮膜により成り、前記排気ファンの作動により内部空洞から排気されることにより膨張収縮自在な部位が収縮するものであることを特徴とする請求項1に記載のファン式捕虫装置。
【請求項3】
前記開口を通過する虫を計数する計数カウンタを備え、
前記誘引源は、少なくとも略筒状部材内の膨張収縮自在でない前方位置と、前記排気ファンが設けられている側の略筒状部材内の膨張収縮自在な後方位置とに設けられ、
前記略筒状部材が膨張状態であって前記計数カウンタが予め定められた数の虫を計数したときに、略筒状部材の後方位置側にある誘引源の出力を高めると共に前記排気ファンを作動させて略筒状部材の膨張収縮自在な部位を収縮させるようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のファン式捕虫装置。
【請求項4】
前記誘引源は、少なくとも略筒状部材内の膨張収縮自在でない前方位置と、前記排気ファンが設けられている後方位置であって略筒状部材の外部とに設けられ、少なくとも後者の誘引源は、虫誘引光源から成り、虫誘引光を略筒状部材内方に誘導する構成を有したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のファン式捕虫装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−142206(P2010−142206A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−326433(P2008−326433)
【出願日】平成20年12月22日(2008.12.22)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】