説明

フィルタースナッパー

流体混入物検出システムに軸方向の圧縮力を加えるためのデバイスが開示される。このデバイスは、フィルターリングに壊れやすい連結により接合されたレザバを規定するカップを有する漏斗を備え、その力は、その壊れやすい結合を破損させ、そのリングを損傷することなくそのリングの一部をそのカップに落とすのに十分である。このデバイスは、停止要素および基部に作動可能に取り付けられたプラットフォームを備え、この停止要素および基部は互いに固定された関係である。このデバイスはさらに、その停止要素に対して第一の位置と第二の位置との間をこのプラットフォームを往復移動させるための作動機構を備え、このプラットフォームおよび停止要素は、互いに対向して間隔を空けた関係で配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2003年9月30日に出願された米国仮特許出願第60/506,733号の利益を主張する。この開示は、本明細書中に参考として援用される。
【0002】
(発明の背景)
(1.発明の分野)
本発明は、最小限の操作労力で、漏斗の流体保持レザバ構成要素からフィルターリング構成要素を分離させるためのデバイスおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
(2.背景技術の説明)
特定の無菌操作(例えば、研究手順および製造手順)において、このような手順において使用される流体供給(例えば、水供給)を定期的にモニターし、それらが許容不可能なレベルの混入物(例えば、生物学的混入物)を含まないことを確かめることが必要である。代表的な生物学的混入物としては、細菌および真菌が挙げられる。流体供給をモニターする1つの方法は、流体供給から特定のサンプル容量の流体をフィルターに通過させる工程、このフィルターを内蔵式(contained)生物学的増殖培地(例えば、寒天プレート)上に位置決めする工程、その内蔵式生物学的増殖培地を封入およびインキュベートする工程、次いで規定された時間間隔にて生物学的増殖のレベルを観察する工程を包含する。特定の濾過試験システムが、この目的のために製造される。
【0004】
このような濾過試験システムの1つが、図1〜図3に図示される。この濾過試験システム60は、試験されるある量の流体を受容するための流体保持カップ12、およびその濾過試験システムの開口部を隔てて配置されるフィルター26(例えば、濾過メッシュ)を有するフィルターリング20を備える漏斗10を備える。より具体的には、そのカップ12は、頂部端14、その頂部端14よりも小さい幅(すなわち、直径)を有する底部端16、および円錐(frusto−conical)部18を備える。そのフィルターリング20は、幅広部22およびその幅広部22の幅よりも小さい幅(すなわち、直径)を有する狭小部24を備える。そのフィルター26は、一般に、その幅広部22とその狭小部24との間に配置される。上記フィルターリング20は、壊れやすい連結28において、上記カップ12の底部端16に、壊れやすく取り付けられる。その壊れやすい連結28は、上記漏斗10へ十分な軸方向の圧縮力を加える際に破損するように構築および配列され、それによりそのフィルターリングの狭小部24をそのカップ12の底部端16へ落とすことが可能である。その壊れやすい連結28が破損された後、そのフィルターリング20とカップ12とは、互いに分離され得る。
【0005】
上記システム60はさらに、増殖培地プレート30(例えば、開放式寒天プレート)、下位部カバープレート40、および上部カバープレート50を備える。
【0006】
上記フィルターリング20は、その増殖培地プレート30に連結され得る。この増殖培地プレート30は、上記フィルターリング20の幅広部22の内側と適合するサイズおよび形状を有し、図3に示されるように、そのプレート30がその幅広部22にぴったりと挿入されるようにする。その増殖培地プレート30は、格子構造34により支えられる増殖培地32の層を備える。内部延長部36は、好ましくは、環状で、その増殖培地32および格子構造34から突出し、一般にその増殖培地32と格子構造34とを取り囲む。
【0007】
下位部カバープレート40は、上記増殖培地プレート30の内側に適合するサイズおよび形状を有し、図3に示されるように、その下位部カバープレート40をその増殖培地プレート30にぴったりと挿入されるようにする。その下位部カバープレート40がプレート30に挿入されるとき、この下位部カバープレート40の頂部表面42は、内部延長部36と接触し、それによりその増殖培地32と格子構造34とを包囲する部分的な封入物を形成する。
【0008】
上記上部カバープレート50は、第一の延長部52と第二の延長部54とを備える。この第一の延長部52は、その第一の延長部52をカップ12に挿入することにより、このカップ12の頂部端14にその上部カバープレート50が固定されるようなサイズおよび形状を有する。カップ12とフィルターリング20とが互いに分離された後、第二の延長部54は、その第二の延長部54を狭小部24に挿入することにより、上部カバープレート50がフィルターリング20の狭小部24に固定されるようなサイズおよび形状を有する。
【0009】
増殖培地プレート30、上部カバープレート50、および下位部カバープレート40と組み合わせて、漏斗10は、軸方向の全長Lを有する流体混入物検出システム60を構成する。図1〜図3に示される型の適切なシステムは、Millipore Corporation,Bedford,MAから入手可能な滅菌濾過漏斗であるMilliflexTM HAWG 0.45μM(カタログ番号MXHAWG124)である。このシステムはさらに、例えば、Millipore Corporationより入手可能な、トリプシン大豆寒天を含むPrefilled MilliflexTM Cassette(カタログ番号MXSMCTS48)を備え得る。
【0010】
従来の流体混入物検出システムおよび流体混入物検出手順において、上記漏斗10は、吸引機構または減圧吸引器(例えば、Millipore Corporationから入手可能なMilliflexTM Sensor II自動減圧器(カタログ番号MXP520015))上に配置され、次いで規定された容量の流体(例えば、約10mL)がカップ12内に注がれ、そしてそのカップ12の流体内容物が、フィルターリング20のフィルター26を通して汲み上げられる。流体がフィルター26を通して汲み上げられた後、増殖培地プレート30が、フィルターリング20に接合され、その結果増殖培地プレート30内に含まれる増殖培地32が、フィルターリング20のフィルター26に接触する。その後、フィルターリング20および増殖培地プレート30が、カップ12から分離される。フィルターリング20と増殖培地プレート30との組み合わせをカップ12から分離するために、フィルター10および増殖培地プレート30は、カップ12とリング20とを接合している壊れやすい連結28を破損するのに十分な軸方向の圧縮力をフィルター10および増殖培地プレート30へ加えるために、操作者の手の掌と指との間で手動で圧迫され、その結果フィルターリング20の狭小部24が、カップ12の底部端16へ落ちる。次いでフィルターリング20および増殖培地プレート30が、カップ12から分離され、封入された増殖培地プレート30を約37℃の温度でインキュベートする前に、上部カバープレート50が、フィルターリング20の開放端へ接合される。
【0011】
流体モニター試験の結果を妨害し得る気流の混入物へのフィルターの曝露を制限するために、この手順を層流フードにおいて実施することが、一般に所望される。インキュベート間に、増殖培地プレート30は、規定された時間間隔(例えば、24、48および72時間)で試験され、そしてそのプレート上に形成されたコロニーの数(生物負荷量(bioburden))が決定される。このような流体混入物検出システムは、臨床診断産業のために特に重要であり、この臨床診断産業において、市販の試験キットのための試薬の製造に使用される流体における生物学的混入物の存在が、そのような試験キットを使用して行われるアッセイの結果に影響し得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
上記の流体混入物検出システムおよび流体混入物検出手順の問題は、研究室および製造設備が、一日に何十もの流体混入物検出試験を行わなければならないことである。結果として、操作者は、フィルターリング20および増殖培地プレート30の組み合わせを、対応するカップ12から分離させるために彼らの手で繰り返し手動の力を加えることを必要とされ得、これはしばしば、操作者の手に不快感を生じ、より深刻には、反復性ストレス損傷(例えば、手根管症候群)を引き起こす。従って、慣習的な検出システムにおいてフィルターリング20および増殖培地プレート30の組み合わせを切り離すことに関する問題を克服するデバイスおよび方法に対する必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
(発明の要旨)
本発明は、混入物の存在について流体を試験する従来の方法に関する反復性ストレスに対する問題への新規の解決策を提供する。
【0014】
従って、本発明の1つの局面は、漏斗の第一の部材と第二の部材とを接合している壊れやすい連結を破損させるために、その漏斗を備える流体混入物検出システムに、軸方向の圧縮力を加えるためのデバイスにより体現される。そのデバイスは、停止要素、基部に対して支持されている移動可能なプラットフォーム、および作動機構を備える。そのプラットフォームは、その停止要素に対して対向して、間隔を空けた関係において配置される。このプラットフォームは、第一の位置と第二の位置との間を、停止要素に対して移動可能であり、この第一の位置において、そのプラットフォームは、その検出システムの軸方向の長さよりも長い距離だけ、その停止要素から間隔を空けて離れており、第二の位置において、そのプラットフォームは、その検出システムの軸方向の長さよりも短い距離だけ、その停止要素から間隔を空けて離れている。上記作動機構は、第一の位置と第二の位置との間のそのプラットフォームの移動を引き起こす。そのプラットフォームは、第一の位置から第二の位置まで移動可能であり、この移動の間にその検出システムの一部がその停止要素と接触し、上記漏斗の第一の部材と第二の部材とを接合している壊れやすい連結を破損する軸方向の圧縮力を生じる。
【0015】
本発明の別の局面は、壊れやすい連結により互いに接合される第一の部材と第二の部材とを有する漏斗を、上記のような壊れやすい連結を破損するためにその流体混入物検出システムに軸方向の圧縮力を加えるためのデバイスと組み合わせて備える流体混入物検出システムを備えるフィルタースナッパーシステムにより体現される。
【0016】
本発明の別の局面は、互いに壊れやすい連結により接合された漏斗の第一の部材と第二の部材とを、上記のような壊れやすい連結を破損するためにその流体混入物検出システムに軸方向の圧縮力を加えるためのデバイスを使用して分離するための方法により体現される。この方法は、プラットフォームが第一の位置にあるときに、そのデバイスのプラットフォーム上に漏斗を配置する工程、作動機構を起動する工程、それによりその漏斗の一部分が停止要素と係合するまでプラットフォームを移動させる工程、漏斗を損傷することなく壊れやすい連結を破損するのに十分な軸方向の圧縮力を漏斗に加える工程、および漏斗の第一の部材と第二の部材とを互いに分離する工程を包含する。
【0017】
本発明の別の局面は、流体における生物学的混入物の存在を検出するための方法により体現される。流体を受容するための流体レザバを規定する第一の部材、壊れやすい連結によりその第一の部材に接合された第二の部材、およびフィルターを備える漏斗に、予定された量の流体が提供される。このフィルターは、その流体中に存在する生物学的混入物を捕捉するように適合され、第二の部材上に配置される。流体が、この漏斗の第一の部材から、その第二の部材上に配置されるフィルターを通過し、これによりその流体中に存在する生物学的混入物をそのフィルター上に捕捉する。増殖培地プレートは、フィルターがその増殖培地プレート内に含まれる増殖培地と接触するような様式で、その漏斗の第二の部材に接合される。プラットフォームが第一の位置にあるときに軸方向の力を加えるために、その漏斗は、そのデバイスのプラットフォーム上に位置決めされる。次いで、作動機構が起動され、それによりその漏斗の一部が停止要素に接触するまで、第一の位置から第二の位置へ向かってそのプラットフォームを移動させる。軸方向の圧縮力がその漏斗に加えられ、そしてその力は、その漏斗の第二の部材を損傷することなく上記壊れやすい連結を破損するのに十分である。その漏斗の第一の部材と第二の部材とは互いに分離され、その増殖培地プレートが、その漏斗の第二の部材の開放端上にカバープレートを配置することにより封をされる。この増殖培地プレートは、一定時間、フィルターに捕捉された生物学的混入物が増殖するのに十分な条件下でインキュベートされ;そしてインキュベート後にそのフィルターを試験して、フィルター上の生物学的混入物の存在または量を決定する。
【0018】
本発明の別の局面は、流体における生物学的混入物の存在を検出するための方法により体現される。この方法は、その流体を受容するための流体レザバを規定する第一の部材、壊れやすい連結によりその第一の部材に接合された第二の部材、ならびにその第二の部材上に配置され、そしてその流体中に存在する生物学的混入物を捕捉するように適合されるフィルターを備える漏斗に、予定された量の流体を提供する工程を包含する。その流体は、第一の部材から、第二の部材上に配置されるフィルターを通過し、それによりその流体中に存在する生物学的混入物をフィルター上に捕捉する。その漏斗は、第一の部材と第二の部材とを接合する上記壊れやすい連結を破損するのに十分な軸方向の圧縮力を漏斗に加えるように構築および配列された機械化デバイス上に位置決めされる。そして機械化デバイスが起動され、それにより、そのデバイスにその壊れやすい連結を破損するのに十分な軸方向の圧縮力を、その漏斗へ加えさせる。その壊れやすい連結の破損後、その漏斗の第一の部材と第二の部材とが、互いに分離される。その機械化されたデバイス上に漏斗が位置決めされる前またはその第一の部材と第二の部材とを互いに分離した後のいずれかに、フィルターが増殖培地プレート内に含まれる増殖培地と接触するような様式で、増殖培地プレートがその漏斗の第二の部材に接合される。第二の部材およびそれに接合された増殖培地プレートは、一定時間、そのフィルター上に捕捉された生物学的混入物が増殖するために十分な条件下でインキュベートされる。次いで、そのフィルターを試験して、そのフィルター上の生物学的混入物の存在または量を決定する。
【0019】
以下に明らかとなり得る本発明のこれらのおよび他の目的、利点および特徴と共に、本発明の本質は、以下の発明の詳細な説明、添付される特許請求の範囲、および本明細書に添付される図面を参照して、より明確に理解され得る。
【0020】
本明細書中に援用され、この明細書の一部を形成する添付の図面は、本発明の種々の実施形態を例示し、そしてその説明と一緒になって、本発明の原理を説明し、当業者に本発明を作製および使用可能にするために、さらに役立つ。図面において、類似の参照番号は、同一要素または機能的に類似の要素を示す。本発明のより完全な理解およびその付随する利点の多くが、容易に得られる。なぜならそれらは、添付の図面と組み合わせて考えられる場合、以下の詳細な説明を参照してよりよく理解されるようになるからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
(例示的実施例の詳細な説明)
以下の詳細な説明において、本明細書の一部を形成し、本発明が実施され得る特定の実施形態が例として示される添付の図面が参照される。この実施形態は、当業者が本発明を実施し得るように十分に詳細に説明される。そして他の実施形態が利用され得、構造的変更または論理的変更が本発明の範囲から逸脱することなくなされ得ることが理解されるべきである。従って、以下の詳細な説明は、限定的な意味において解釈されるべきではなく、本発明の範囲は、添付される特許請求の範囲により規定される。
【0022】
図4〜図6は、本発明の例示的実施形態に従うフィルタースナッパーデバイス100を示す。このフィルタースナッパーデバイス100は、ハウジング110、ハウジング110内に取り付けられた移動可能なプラットフォーム150、プラットフォーム150の移動を引き起こすための作動機構160、および作動機構160を制御するための弁170を備える。図示される実施形態において、このハウジング110および弁170は、基部プレート140に取り付けられている。
【0023】
ハウジング110は、下位部112、底部プレート118、裏面プレート120、およびフード122を有する。その下位部112は、側壁114、116を備える。そのフード122は、前面プレート124、頂部プレート126、128、側壁130、132、および停止表面134を備える。図5および図6に示されるように、フード122の側壁130と132との間の距離は、好ましくは、少なくとも下位部112の側壁114と116との間の距離と同程度である。
【0024】
例示的実施形態において、上記ハウジング110は、フード122の側壁130、132と共に、下位部112の側壁114、116とは別々に示される。フード122と下位部112との間のギャップは、試験システム60(図5および図6において影で示される)のプラットフォーム150への設置またはプラットフォーム150からの除去に対する容易なアクセスを可能にする。代替の実施形態において、フード122の側壁130、132は、下位部112の側壁114、116へ延長、およびこれらと連続し得る。
【0025】
示されるハウジング110は、頂部プレート126、128により規定される三角形のフード122を有する長方形である。あるいは、そのハウジング110は、例えば、円錐形または半球状のフードを有する円柱状であり得る。
【0026】
図示される実施形態において、頂部プレート126、128は、互いに対して角度をなし、それらの上側の端に沿って連結され、三角形のフード122を形成する。その結果、ハウジング110は、下方へ向かう気流の乱れを最小限にしながら、垂直の層流フードの下に設置され得る。図5および図6に示されるように、頂部プレート126から頂部プレート128への変わり目は、好ましくは丸みを帯び、それぞれ頂部プレート126と側壁130との間、頂部プレート128と側壁132との間の変わり目も同様である。従って、ハウジング110の上の、下方への気流は、これらの変わり目が鋭く角度を成している場合よりも、乱れを生じない。
【0027】
上記プラットフォーム150は、上記作動機構160に取り付けられ、これは次にハウジング110の底部プレート118に取り付けられ、そして上方向および下方向に往復移動する様式でそのハウジング110に対して移動可能である。このプラットフォーム150は、ハウジング110の停止表面134に対して、対向し、間隔を空けた関係で配置される。作動機構160は、含気性のアクチュエーターを備え得、これは図5および図6において、シリンダー162、およびシリンダー162から延びプラットフォーム150に取り付けられるシャフト(すなわち、含気性ピストンシャフト)164により示される。本発明における使用のために好ましい含気性アクチュエーターは、Monee,ILのBimba Manufacturing Companyから入手可能な、単動、口径(bore)1.5インチ、8分の3インチのストロークのFlat−1(登録商標)シリンダー(モデル番号FOS−170.375−3R)である。このアクチュエーターは、好ましくは、約40ポンドの軸方向の圧縮力を生成する。
【0028】
弁170は、3方向弁であり、好ましくはChicago,ILのMead Fluid Dynamics Inc.からモデル番号MV−5として入手可能な3方向空気スイッチである。この弁170は、加圧された空気源(図示せず)に連結された圧力ライン174から、弁170を通過し、プラットフォーム150と連結された含気性シリンダー162へと延びるライン176への気流を制御する。加圧された空気源は、圧縮機と連結される壁に取り付けられた導管であってもよいし、自給型加圧空気缶(self−contained pressurized air cannister)であってもよく、これはデバイス100にあるレベルの可搬性を与え、加圧された空気源が他の方法で利用可能でない場所でも操作可能にする。放出ライン178は、含気性シリンダー162からの気流を可能にする。
【0029】
トリガープレート172は、弁170に旋回可能に連結され、それを下方へ押すことにより操作され得る。ニュートラルな位置において、含気性シリンダー162は、放出ライン178に連結され、シャフト164は、好ましくは、第一の下方の位置(図5を参照のこと)に付勢されたバネである。トリガープレート172を押すことにより、含気性シリンダー162が加圧ライン174に連結され、それにより含気性シリンダー162を加圧して、シャフト164を、第二の上方の位置(図6を参照のこと)へと、バネの偏りに逆らってシリンダー162に対して延ばす。トリガープレート172を開放することにより、再度含気性シリンダー162と放出ライン178とを連結させ、それによりその含気性シリンダー162を減圧し、シャフト164および移動可能なプラットフォーム150を、バネの偏りの力に従って、第一の位置に戻す。
【0030】
弁170を基部プレート140上に取り付け、手動のトリガープレート172により操作することとは対照的に、シリンダー162は、床上に配置され、足で操作されるトリガーまたはプレートにより操作される弁により制御され得る。この実施形態の弁は、好ましくは、Woodstock,CTのLINEMASTER Switch Corporationから入手可能な3方向弁スイッチ(カタログ番号3B−30A2−S)である。
【0031】
あるいは、その弁は、ロボット、機械的デバイスなどにより操作され得る。例示的実施形態において、その弁は、含気性シリンダー162を介して移動可能なプラットフォーム150を含気性に作動させる。この移動可能なプラットフォーム150は、水圧システム、電動機、ソレノイドなどにより作動され得ることが、当業者により理解される。
【0032】
上でより詳細に説明されたように、含気性シリンダー162は、弁170と協働し、そしてプラットフォーム150を、第一の位置と第二の位置との間を停止表面134に対して移動させる。第一の位置において、プラットフォーム150と停止表面134との間の距離は、上記濾過試験システム60の軸方向の長さLよりも大きい(図3を参照のこと)。これは図5に示され、この図において、その濾過試験システム60は、作動機構160のシャフト164と一緒に下方の位置にあるプラットフォーム150上に配置される。濾過試験システム60全体(漏斗10、増殖培地プレート30、下位部カバープレート40、および上部カバープレート50を含む)がプラットフォーム150上に配置されることが好ましいが、図面を単純にするため、増殖培地プレート30、下位部カバープレート40、および上部カバープレート50は、明示的には図5および図6に示されない。
【0033】
第二の位置において、プラットフォーム150と停止表面134との間の距離は、フィルターリング20をカップ12に接合する壊れやすい連結28が破損する前の、一緒に接合されている漏斗10および増殖培地プレート30の軸方向の長さLよりも短い。これは図6に図示され、この図において、作動機構160のシャフト164は上方の位置にあり、その漏斗10と増殖培地プレート30との組み合わせは、プラットフォーム150および停止表面134の両方と接触しており、そしてフィルターリング20の狭小部24はカップ12の底部16に落ちている。
【0034】
フィルターリング20およびカップ12の互いからの分離が、軸方向の圧縮力により達成されることが理解される。この圧縮力は、移動可能なプラットフォーム150の停止表面134に向かう相対的な移動により生じ、漏斗10(それらに接合される増殖培地プレート30、上部カバープレート50、それらの間におよび下位部カバープレート40と一緒にまたはそれらなしで)が配置される。この点について、ハウジング110ならびにプラットフォーム150および停止表面134の方向は、その軸方向の力の生成に何の役割も果たさないことが、さらに理解される。すなわち、このハウジングはプラットフォーム150に対して対向して間隔を空けた関係の停止表面134を支持する任意の構造体を備え得、そしてこのハウジングが、例えば下位部112および/またはフード122を備えることは、デバイス100の機能に必須ではない。さらに、その停止位置134とプラットフォーム150との相対的な位置は、移動可能なプラットフォームが停止表面の上に配置されるように切り替えられ得る。このような配列において、専用の停止表面は省略され得、そのプラットフォームは基部プレート140から適切な距離だけ上に支持され、その基部プレート140が停止表面として機能し得る。さらに、このような配列において、濾過試験システム60は、停止表面上に配置され、プラットフォームは、それが漏斗に接触し必要な軸方向の力を加えるまで下方に移動するように作動される。あるいは、濾過試験システム60は、互いに対して各々が移動可能な、間隔を空けた2つの表面の間で圧縮され得る。なおさらなる代替として、その停止表面および移動可能なプラットフォームの両方が、水平方向に間隔を空けた関係で、例えば基部プレート140により支持され得る。このような配列は、好ましくは、濾過漏斗システム60を保持し、加圧される前に回転しないようにするための手段を備える。
【0035】
フィルタースナッパーデバイス100の構造的要素および機能的要素について説明したので、このデバイス100を使用する流体混入物検出手順を説明する。
【0036】
例えば、上記の吸引機構を使用して、水がフィルターリング20のフィルター26を通過した後、漏斗10が増殖培地プレート30に接合され、その結果増殖培地32がそのフィルター26と接触する。上部カバープレート50および下位部カバープレート40は、それぞれ漏斗10および増殖培地プレート30上に配置され、次いでこの漏斗10は、それに接合された増殖培地プレート30と一緒に、プラットフォーム150上に配置されプラットフォーム150に支持される。このプラットフォームは、図5に示されるようにその第一の位置にある。あるいは、その漏斗10は、増殖培地プレート30をフィルターリング20に取り付ける前に、プラットフォーム150上に直接配置され得る。この漏斗10は、プラットフォーム150上に取り付けられているかまたはプラットフォーム150上に形成された位置決めフェンス152により、そのプラットフォーム150上に位置決めされる。示される実施形態において、位置決めフェンス152は、フィルターリング20の湾曲にほぼ適合する湾曲を有する、湾曲した直立壁である。プラットフォーム150は、弁170により(トリガープレート172を介して)作動される。この弁170は、含気性シリンダー162に圧力下で空気を供給し、これによりシャフト164を延ばして、プラットフォーム150ならびに漏斗10および増殖培地プレート30の組み合わせを上記第一の位置から上方に移動させる。
【0037】
図6に図示されるように、プラットフォーム150は、漏斗10および付属する増殖培地プレート30を、濾過試験システム60の一部(例えば、上部カバープレート50)が停止表面134に対して係合または接触するまで、上方に移動させ続ける。そのプラットフォーム150が上記第二の位置に向かって上方に移動し続けるので、軸方向の圧縮力が試験システム60に加えられる。この軸方向の圧縮力は、フィルターリング20とカップ12とを接合している壊れやすい連結28を破損するのに十分であり、それによりそのフィルターリングの狭小部24をカップ12の底部端16に落とす(図6を参照のこと)。しかし、その軸方向の圧縮力は、このプロセスにおいてフィルターリング20または増殖培地プレート30が損傷する(例えば、割れる、ゆがむ、砕ける、曲がるなど)ほど大きくはない。
【0038】
弁170が(トリガープレート172を介して)開放されると、空気は放出ライン178を通って含気性シリンダー162から抜けることが可能になり、結果的に、シャフト164はシリンダー162の中へ引っ込み、プラットフォーム150は第一の位置に戻る。その結果、漏斗10のカップ12構成要素およびフィルターリング20構成要素は、そのプラットフォーム150から取り外され得る。頂部カバープレート50は、そのフィルターリング20の開いた上部端に配置される。そのカップ12は、任意の適切な廃棄手段で廃棄され得る。
【0039】
増殖培地プレート30および付属のフィルターリング20は、次いで、フィルター26上に存在し得る生物学的混入物(例えば、細菌または真菌)の生物学的を促進するのに十分な条件に曝露される。例えば、その増殖培地プレート30および付属のフィルターリング20は、ある設定期間、37℃のインキュベーター内に配置され得、各期間の最後に、例えばコロニー形成単位(「CFU」)の出現のような変化について試験され得る。この試験に基づいて、流体サンプルの生物負荷量(すなわち、CFUの数)が多すぎるという徴候がある場合、次いでその汚染された流体の供給源が、それが無菌の研究室または製造手順において使用される前に廃棄され得る。
【0040】
上記手順の間にフィルタースナッパーデバイス100に堆積したかもしれない任意の生物学的混入物を滅菌するために、このフィルタースナッパーデバイス100は、好ましくは、その手順の完了の時に、水9割および漂白剤1割で構成される溶液で洗浄され、続いて70%アルコールで洗浄される。その漂白剤溶液の腐食性に起因して、そのフィルタースナッパーデバイス100は、好ましくは、電解研磨された316ステンレス鋼製である。清浄を容易にするために、全てのハウジング接合部は溶接される。さらに清浄を容易にするために、ハウジング110は、ハウジング110の基部プレート140と底部プレート118との間に配置されたスペーサー要素142により、基部プレート140から分離される。スペーサー要素142は、好ましくは、Delrin(登録商標)アセチル樹脂から形成される。同様に、作動機構160は、底部プレート118とその作動機構160との間に配置されたスペーサー166(好ましくは、ステンレス鋼から形成される)により、ハウジング110の底部から分離される。最後に、脚144(好ましくは、滑らないエラストマー(non−skid elastomer)により形成される)が、基部プレート140の底に配置され、基部プレート140とフィルタースナッパーデバイス100が支持され得る表面との間を分離させる。
【0041】
本発明の原理、実施形態、および操作様式がこれまでに説明された。しかし、本発明は上記の特定の実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。なぜなら、これら特定の実施形態は、例示として解釈されるべきであり、限定されるべきものとして解釈されるべきではないからである。本発明の範囲から逸脱することなく、当業者によりこれらの実施形態において変更がなされ得ることが理解されるべきである。
【0042】
上記の教示を考慮すると、本発明の改変および変更が可能である。それゆえ、本発明は、本明細書中で具体的に説明された方法以外でも実施され得ることが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】図1は、従来の濾過試験システムの構成要素の、側面図により示された分解図である。
【図2】図2は、図1の濾過試験システムのフィルターリングの平面図である。
【図3】図3は、図1の濾過試験システムの構成要素の、垂直断面図により示された分解図である。
【図4】図4は、本発明の例示的実施形態に従うフィルタースナッパーデバイスの斜視図である。
【図5】図5は、本発明の例示的実施形態に従うフィルタースナッパーデバイスの正面図である。この図において、そのデバイスの移動可能なプラットフォームは第一の位置にあり、影で示される濾過試験システムは、その移動可能なプラットフォーム上に配置されている。
【図6】図6は、本発明の例示的実施形態に従うフィルタースナッパーデバイスの正面図である。この図において、移動可能なプラットフォームは、第二の位置にある。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
壊れやすい連結により互いに接合される第一の部材および第二の部材を有する漏斗を備える流体混入物検出システムに、軸方向の圧縮力を加えるためのデバイスであって、該デバイスは、以下:
停止要素;
基部に対して支持され、かつ該停止要素に対して対向し、間隔を空けた関係で配置されるプラットフォームであって、該プラットフォームは、該停止要素に対して、(i)第一の位置と(ii)第二の位置との間を移動可能である、プラットフォーム;および
該第一の位置と該第二の位置との間の該プラットフォームの移動を起こすための作動機構、
を備え、
該第一の位置において、該プラットフォームと該停止要素との間の距離は、該第一の部材と第二の部材とが互いに連結されているときの該検出システムの軸方向の長さよりも大きく、該第二の位置において、該プラットフォームと該停止要素との距離は、該第一の部材と第二の部材とが互いに連結されているときの該検出システムの軸方向の長さよりも小さく、
ここで、該プラットフォームは、該第一の位置から該第二の位置へ移動可能であり、この移動の間に、該停止要素と該プラットフォームとの間に配置される検出システムの一部が該停止要素に接触し、これが該漏斗の第一の部材および第二の部材の少なくとも一方を損傷することなく、該漏斗の第一の部材と第二の部材とを接合する該壊れやすい連結を破損させるのに十分な軸方向の圧縮力を生じる、デバイス。
【請求項2】
前記作動機構が、弁および含気性シリンダーを備える、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記弁が手動で操作され得る、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記基部を前記停止要素に接合する支持構造体をさらに備える、請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
前記支持構造体が、前記停止要素および前記プラットフォームを収容するハウジングを備える、請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
前記停止要素および前記プラットフォームを収容するハウジングをさらに備える、請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
前記ハウジングが開放構造である、請求項6に記載のデバイス。
【請求項8】
前記ハウジングがほぼ三角形のフードを有する、請求項6に記載のデバイス。
【請求項9】
前記ハウジングがステンレス鋼製である、請求項6に記載のデバイス。
【請求項10】
前記ハウジングが前記基部上に取り付けられる、請求項6に記載のデバイス。
【請求項11】
前記プラットフォーム上に配置され、かつ該プラットフォーム上に前記検出システムを位置決めするように構築および配列される位置決め構造体をさらに備える、請求項1に記載のデバイス。
【請求項12】
請求項1に記載のデバイスと組み合わせて、壊れやすい連結により互いに接合される第一の部材と第二の部材とを有する漏斗を備える流体混入物検出システムを備える、フィルタースナッパーシステム。
【請求項13】
前記漏斗の前記第二の部材がフィルターを備える、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記漏斗の前記第一の部材が、流体を保持するように構成される、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記検出システムが、増殖培地プレート中に含まれる増殖培地が前記フィルターと接触するような様式で、前記漏斗の前記第二の部材に取り付けられている増殖培地プレートをさらに備える、請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
前記作動機構が弁および含気性シリンダーを備える、請求項12に記載のシステム。
【請求項17】
前記弁が手動で操作され得る、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記デバイスが、前記基部を前記停止要素に接合する支持構造体をさらに備える、請求項12に記載のシステム。
【請求項19】
前記デバイスが、前記停止要素および前記プラットフォームを収容するハウジングをさらに備える、請求項12に記載のシステム。
【請求項20】
前記ハウジングが開放構造体である、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記ハウジングがほぼ三角形のフードを有する、請求項19に記載のシステム。
【請求項22】
前記ハウジングが前記基部に取り付けられている、請求項19に記載のシステム。
【請求項23】
請求項1に記載の前記デバイスを使用して、互いに壊れやすい連結により接合されている漏斗の第一の部材と第二の部材とを分離するための方法であって、該方法は、以下:
前記プラットフォームが前記第一の位置にある間に、該プラットフォーム上に該漏斗を設置する工程;
前記作動機構を起動し、それにより該プラットフォームを、該漏斗の一部が前記停止要素と係合するまで移動させる工程;
該漏斗を損傷することなく、該壊れやすい連結を破損するのに十分な軸方向の圧縮力を、該漏斗に加える工程;および
該漏斗の第一の部材と第二の部材とを、互いに分離する工程、
を包含する、方法。
【請求項24】
前記漏斗の前記第二の部材が、前記設置工程より先に、増殖培地プレートに接合される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記起動工程の前記作動機構が、弁および含気性シリンダーを備える、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記弁が手動で操作される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
流体における生物学的混入物の存在を検出するための方法であって、該方法は、以下:
予定された量の流体を漏斗へ提供する工程であって、該漏斗は、該流体を受容するための流体レザバを規定する第一の部材、壊れやすい連結により該漏斗の該第一の部材に接合される第二の部材、および該漏斗の該第二の部材上に配置されたフィルターを備え、該フィルターは、該流体中に存在する生物学的混入物を捕捉するように適合されている、工程;
該流体を、該漏斗の該第一の部材から、該漏斗の該第二の部材上に配置される該フィルターを通過させ、それにより該流体中に存在する生物学的混入物を該フィルター上に捕捉する工程;
増殖培地プレートと該漏斗の該第二の部材とを、該フィルターが該増殖培地プレート中に含まれる増殖培地に接触するような様式で互いに接合させる工程;
請求項1に記載のデバイスのプラットフォームが前記第一の位置にあるときに、該プラットフォーム上に該漏斗を位置決めする工程;
前記作動機構を起動し、それにより該プラットフォームを、該漏斗の一部が前記停止要素に接触するまで、該第一の位置から前記第二の位置まで移動させる工程;
該漏斗の該第二の部材を損傷することなく、該壊れやすい連結を破損するのに十分な軸方向の圧縮力を、該漏斗に加える工程;
該漏斗の第一の部材と第二の部材とを互いに分離する工程;
該漏斗の該第二の部材の開放端上にカバープレートを設置することにより、該増殖培地プレートに封をする工程;
該増殖培地プレートを、ある期間、該フィルター上に捕捉された生物学的混入物が増殖するのに十分な条件下でインキュベートする工程;および
該インキュベート工程後に該フィルターを試験し、該フィルター上の生物学的混入物の存在または量を決定する工程、
を包含する、方法。
【請求項28】
前記汲み上げ工程が吸引デバイスを用いて行われる、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記流体が水である、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記増殖培地が寒天である、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記起動工程の前記作動機構が、弁および含気性シリンダーを備える、請求項27に記載の方法。
【請求項32】
前記弁が手動で操作される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記生物学的混入物が、少なくとも1種の細菌および真菌である、請求項27に記載の方法。
【請求項34】
流体中の生物学的混入物の存在を検出するための方法であって、該方法は、以下:
予定された量の流体を漏斗へ提供する工程であって、該漏斗は、該流体を受容するための流体レザバを規定する第一の部材、壊れやすい連結により該漏斗の該第一の部材に接合される第二の部材、および該漏斗の該第二の部材上に配置されるフィルターを備え、該フィルターは、該流体中に存在する生物学的混入物を捕捉するように適合されている、工程;
該流体を、該漏斗の該第一の部材から、該漏斗の該第二の部材上に配置された該フィルターを通過させ、それにより該流体中に存在する生物学的混入物を該フィルター上に捕捉する工程;
該漏斗を、該第一の部材と第二の部材とを接合する該壊れやすい連結を破損するのに十分な軸方向の圧縮力を該漏斗に加えるように構築および配列された機械化デバイス上に位置決めする工程;
該機械化デバイスを起動し、それにより該デバイスに、該壊れやすい連結を破損するのに十分な軸方向の圧縮力を該漏斗へと加えさせる、工程;
該漏斗の該第一の部材と第二の部材とを互いに分離する工程;
増殖培地プレートと該漏斗の該第二の部材とを、該フィルターが該増殖培地プレート内に含まれる増殖培地と接触するような様式で、互いに接合させる工程であって、該接合工程が、該位置決め工程の前または該分離工程の後のいずれかに行われる、工程;
該増殖培地プレートが接合された該第二の部材を、ある期間、該フィルター上に捕捉された生物学的混入物が増殖するのに十分な条件下でインキュベートする工程;および
該インキュベート工程後に該フィルターを試験し、該フィルター上の生物学的混入物の存在または量を決定する工程;
を包含する、方法。
【請求項35】
請求項34に記載の方法であって、前記機械化デバイスが、以下:
停止要素;
基部上に取り付けられ、該停止要素に対して対向し、間隔を空けた関係で配置されるプラットフォームであって、ここで該プラットフォームは、(i)第一の位置と(ii)第二の位置との間を該停止要素に対して移動可能であり、該第一の位置において、該プラットフォームと該停止要素との間の距離は、該漏斗の第一の部材と第二の部材とが互いに連結されているときの、前記漏斗および該漏斗に連結される増殖培地プレートを備える流体混入物検出システムの軸方向の長さよりも長く、該第二の位置において、該プラットフォームと該停止要素との距離は、該漏斗の第一の部材と第二の部材とが互いに結合されているときの該検出システムの軸方向の長さよりも小さい、プラットフォーム;および
該第一の位置と第二の位置との間の該プラットフォームの移動を起こすための作動機構、
を備え、ここで、該プラットフォームは、該第一の位置から該第二の位置へ移動可能であり、この移動の間に、該検出システムの一部が該停止要素に接触し、該第二の部材および該増殖培地プレートを損傷することなく、該漏斗の第一の部材と第二の部材とを接合する該壊れやすい連結を破損するのに十分な軸方向の圧縮力を生じる、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2007−508013(P2007−508013A)
【公表日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−534134(P2006−534134)
【出願日】平成16年9月30日(2004.9.30)
【国際出願番号】PCT/US2004/032326
【国際公開番号】WO2005/032689
【国際公開日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(500506530)ジェン−プロウブ インコーポレイテッド (58)
【Fターム(参考)】