説明

フェムト接続されたネットワークへのユビキタスアクセス

フェムトセルラアクセスネットワーク上のフェムトセルラアクセスポイントを用いて、モバイル装置がローカルIPネットワークホストと外部IPネットワークホストと通信することを可能にするシステム及び方法。ローカルゲートウェイが、フェムトセルラアクセスネットワークに接続され、フェムトセルラアクセスネットワーク上に送信されたデータパケットを受信し、データパケットに関連付けされた送信先アドレスに基づきローカルIPネットワークと外部IPネットワークの1つにデータパケットをルーティングする。フェムトセルラアクセスネットワークは、LTEネットワーク、EPCに接続されるEVDOネットワーク又はEPCに接続されるWiMax802.16e/mネットワークを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フェムトセルネットワークに関し、より詳細にはユーザ装置がフェムトセル内での動作中とフェムトセル外での動作中との双方において、フェムトセルに接続される宅内電子装置へのアクセスをユーザ装置に許可するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線キャリアは、セルラタワーを利用して、都市や地方エリアなどの大きな物理的エリアにおける無線通信のための大きなセルを生成する。この大きなセル、すなわち、マクロセルは、直径1〜5kmのエリアをカバーするものであるかもしれない。セルラタワーは、無線信号を報知し、マクロセルにあるユーザ装置又はモバイルハンドセットから無線信号を受信する。
【0003】
無線信号を妨害、反射又は干渉する各種構造物がマクロセル内にある。例えば、ユーザは、典型的には、他の構造物のうち家や商業施設などの構造物の内部でモバイル装置を使用しようとする。これらの構造物は、無線信号が構造物を貫通することを妨げるコンクリートや金属などの高損失な物質から構成される可能性がある。これらの構造物内での受信は、弱い無線信号強度によりしばしば不良で信頼性の低いものとなる。良好でない受信は、モバイルユーザによるQoSの低下に関連する。フェムトセル又はマイクロセルは、既存のブロードバンドバックホールインフラストラクチャを介したマクロネットワークへの信号伝送を実行するため、これらの高損失構造物内に配置される。ユーザ装置がフェムトセル内にある間又はユーザ装置がフェムトセル外にある間、フェムトセル内にあるセルラ装置やネットワーク装置などの複数の装置が互いに通信することを可能にするシステム及び方法が所望される。さらに、ユーザ装置がデータ記憶装置、印刷装置又は他の装置などの家庭用装置と通信することを可能にするシステム及び方法が所望される。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、効果的には、ユーザ装置やネットワーク端末装置など、フェムトセルを介し接続される複数の装置が、ユーザ装置がフェムトセル内にある間又はフェムトセル外にある間に互いに通信することを可能にする方法及びシステムを提供する。本発明はまた、ユーザ装置がデータ記憶装置、印刷装置又は他の装置などのホームベース装置と通信することを可能にする。
【0005】
モバイル装置がフェムトセルラアクセスネットワーク上のフェムトセルラアクセスポイントを用いて、ローカルIPネットワークホストと外部IPネットワークホストと通信することを可能にするシステムが提供される。システムは、フェムトセルラアクセスネットワークに接続され、フェムトセルラアクセスネットワーク上に送信されたデータパケットを受信するローカルゲートウェイを有する。データパケットは、データパケットに関連付けされた送信先アドレスに基づきローカルIPネットワーク又は外部IPネットワークにルーティングされる。
【0006】
また、マクロセルラネットワークに接続されるモバイル装置が、マクロセルラアクセスネットワークを介しフェムトセルラアクセスネットワークを用いてローカルIPネットワークと通信することを可能にするシステムが提供される。ローカルゲートウェイが、マクロセルラアクセスネットワーク上に送信されるデータパケットを受信し、ローカルIPネットワークに接続される端末装置にデータパケットをルーティングするため設けられる。
【0007】
フェムトセルを利用して、モバイル装置と少なくとも1つの端末装置との間の通信を実現するための方法が提供される。本方法は、ローカルインターネットプロトコルアドレスをローカルゲートウェイに割当て、ローカルゲートウェイにおいてモバイル装置により送信されたデータパケットを受信することを含む。データパケットは、ローカル送信先アドレスを特定するため解析し、少なくとも1つの端末装置にルーティングされる。データパケットは、コアネットワークに送信することなくローカルネットワークに維持される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明のより完全な理解とこれに伴う効果及び特徴は、添付した図面と共に考慮されると、以下の詳細な説明を参照することによりより容易に理解されるであろう。
【図1】図1は、本発明の原理に従って構成される宅内ローカルブレイクアウトネットワークアーキテクチャのブロック図を示す。
【図2】図2は、本発明の原理に従って構成される家庭用ネットワークアーキテクチャへの宅外からのリモートアクセスのブロック図を示す。
【図3】図3は、本発明の原理によるフェムトセルローカルブレイクアウトを実行するためのフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、セルラQoSを向上させ、ホームネットワークに接続される装置との通信を実現するため、構造物内に配置されたフェムト基地局又はホームeNB(evolved Node−B)装置を提供する。例えば、フェムト基地局は、特に住宅又は商業構造物内に配置されてもよい。フェムト基地局は、約+15dBmのフェムトパワー範囲で動作し、約50メートルの動作範囲を提供するものであってもよい。
【0010】
フェムト基地局は、携帯電話、携帯情報端末又は他のユーザ装置などのユーザ装置(UE)と無線セルラ技術を介し通信する。フェムト基地局は、既存のブロードバンドバックホールインフラストラクチャを利用して、公衆交換電話網を介しインターネット及び/又はマクロネットワークなどのネットワークにアクセスしてもよい。フェムト基地局は、DSL(Digital Subscriber Line)装置やケーブルモデム及びローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されてもよい。
【0011】
本発明は、セルラネットワークの中で特にCDMA2000 1×RTT、EV−DO(Evolution−Data Optimized)、LTE(Long Term Evolution)ネットワークなどの既存のセルラ技術を用いて実行される。
【0012】
UE102は、限定されることなく、携帯電話、携帯情報端末(PDA)及び同様の装置を含む、AMPS(Advanced Mobile Phone System)、TDMA(Time Division Multiple Access)、CDMA(Code Division Multiple Access)、GSM(Global System for Mobile communications)、GPRS(General Packet Radio Service)、EV−DO又は1×EV−DO(1×Evolution−Data Optimized)及びUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)などの各種通信技術を利用する広範な電子装置を含む。UE102はまた、フェムト基地局及びeNBとの無線通信を行うのに必要とされる制御プレーン機能をサポートするのに適したハードウェア及びソフトウェアを含む。このようなハードウェアは、ハードウェアの中で特に受信機、送信機、中央処理ユニット、揮発性及び不揮発性メモリの形態のストレージ及び入出力装置を含みうる。
【0013】
本発明は、マクロセル環境内に複数のフェムトセルを配置することに関する。各種フェムト基地局は通信ネットワーク全体の構成要素であるが、各フェムトセルは既存のマクロセル及び隣接するフェムトセルと分けられる。移動中、システムはフェムトセルからマクロセルにUEの通信セッションを処理し、またその反対の処理もする。あるいは、システムは、フェムトセルから他のフェムトセルへのUEの通信セッションを処理してもよい。
【0014】
一実施例によると、マクロセル及びフェムトセルは、セルラネットワークやフェムトネットワークなどのアクティブネットワークにおいて発信された信号強度の測定結果が所定の閾値パラメータを下回ると起動されるハンドオフ手順を利用する。UE102は、“アクティブ状態”のアクセスネットワークから生じる弱い信号強度を検出し、この微弱な信号をアクティブ状態のアクセスネットワークに報告することによって、より強い信号強度を有するフェムト基地局ネットワークやセルラネットワークなどの“アイドル状態”のアクセスネットワークへのハンドオフを開始する。
【0015】
あるいは、ハンドオフ手順は、端末装置のトラフィックをセルラネットワークからフェムト基地局ネットワークに切り替えるために開始されてもよい。フェムト基地局は、住宅や商業施設などの対応する各構造物のための個人的及び専用の基地局である。フェムト基地局は、マクロセルをサポートするセルラネットワークと共にネットワークトラフィックを独立してサポートする。
【0016】
フェムト基地局110は、ハブ/スイッチ106、DSL/ケーブルモデム107及び/又はルータ108に直接的に又は間接的に接続されてもよい。これらの装置は、個別のハードウェア装置又はハードウェア装置の組み合わせを含むものであってもよい。ハブ/スイッチ106及びルータ108は、端末装置104などのシステムリソースをUE102と共有するため設けられる。端末装置104は、端末装置の中で特にパーソナルコンピュータ、ラップトップ、プリンタ及びメディアプレーヤーを含むものであってもよい。
【0017】
本発明は、ホームアクセスポイントネーム(APN)を有するローカルPDNゲートウェイ(PGW)112と、ローカルエリアネットワーク113に接続される端末装置104に宅内データリクエストを送るサービングゲートウェイ(SGW)114とを有するフェムト基地局110を提供する。1つのAPNが複数の加入者に割り当てられ、対象となるローカルPGW112に帰属されてもよい。あるいは、複数のAPNが複数の加入者に割り当てられてもよい。
【0018】
LTE及びeHRPD(evolved High Rate Packet Data)は、簡素化されたオールパケットアーキテクチャを提供することによって、UMTS携帯電話規格を改良した一例となる4G技術である。UMTS技術は、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)及び他の端末装置104に対して音楽ダウンロード、ビデオシェアリング、VoIPブロードバンドアクセス及び他のインターネットプロトコル(IP)サービスなどのモバイルIPサービスをサポートする。LTEは、効率の向上、低コスト、ピークデータレートの向上、低遅延、サービスの向上及び他のオープンな規格との統合性の向上を提供することによって、現在のUMTSの能力を向上させる。本発明はさらに、LTEネットワーク、EPC(Evolved Packet Core)に接続されるEVDO又はeHRPDネットワーク、EPCに接続されるWiMax802.16e/mを含むフェムトセルラアクセスネットワークをサポートする。
【0019】
本発明はLTEネットワークを参照して説明されるが、本発明の原理は、WiMAX(802.16)ネットワーク、他のCDMA2000ネットワーク及び当該技術において既知の又は以降に開発される他の何れかのネットワークなどの他のネットワークを含むよう当業者により適応可能であることが理解されるべきである。
【0020】
同様の参照符号が同様の要素を参照する図面を参照する、図1は、セルラ技術により動作するユーザ装置102と、フェムトセル範囲内のローカルエリアネットワーク上で動作する端末装置104とを含む“100”により示されるシステムの一例となるブロック図を示す。本発明は、UE102がフェムトセル範囲内にある端末装置104にアクセスすることを可能にする。UE102には、ローカルエリアIPアドレスが割り当てられる。フェムト基地局110は、ホームAPNを有するローカルパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(PGW)112と、宅内LAN113にセル内データリクエストをルーティングするローカルサービングゲートウェイ(SGW)114とを含む。“家庭用”PDN又はローカルPGW112は、UE102がローカルエリアネットワーク113上の端末装置104にアタッチすることを許可する。
【0021】
ローカルPGW112は、フェムト基地局110を介しホームLAN113に接続される端末装置104とUE102との間の直接的な接続を提供する。例えば、UE102は、プリンタ、メディアプレーヤー、表示装置又は他の端末装置を含む端末装置104に直接接続されてもよい。ローカルPGW112とローカルSGW114とは、UE102からのデータをオペレータのマクロネットワーク132に送信する必要性を排除する。この結果、インターネットトラフィックは、サービスプロバイダの無線ネットワークからバックホールIPインフラストラクチャに転嫁される。フェムト基地局110、ローカルPGW112及びローカルSGW114は、UE102が1以上のローカルPGW112を介し1以上のパケットデータネットワーク(PDN)に同時にアクセスすることを可能にするよう構成されてもよい。
【0022】
この機能をサポートするため、ホーム又はローカルSGW114とローカルPGW112とをサポートするのに加えて、フェムト基地局110は、インタフェースの中で特にS5及びS11インタフェースをサポートする。フェムトゲートウェイ(GW)120は、S1−MMEインタフェースを集約するのに加えて、さらにS11及びS5の集約化をサポートするようエンハンスされてもよい。
【0023】
フェムト基地局110は、ここに記載される各機能を実現するため、中央処理ユニット(CPU)、送信機、受信機、I/O装置及び揮発性メモリや不揮発性メモリなどのストレージを含むようにしてもよい。フェムト基地局110は、無線インタフェースを介しUE102と通信する。
【0024】
フェムト基地局110は、IPsecトンネル116を介しフェムトGW120に接続される。IPsecトンネル116は、セキュアなパブリックネットワーク接続を提供し、通信傍受、トラフィック操作又は他のセキュリティ脅威を防ぐ。フェムトGW120は、外部ネットワークとのインタフェースであり、複数のフェムト基地局110に接続されてもよい。例えば、フェムトGW120は、数百又は数千のフェムト基地局110に接続され、これらのフェムト基地局110を管理するようにしてもよい。さらに、フェムトGW120は、ローカルブレイクアウト許可を与える権限付与主体として構成されてもよい。
【0025】
一実施例によると、MME(Mobility Management Entity)134は、LTEネットワーク内のUE102を管理してUE102を認証するための制御プレーンエンティティとして設けられる。MME134は、フェムト基地局110に接続される。MME134は、UE102から送信されたIPデータパケットがMME134において処理されないようなシングナリング専用のエンティティである。MME134は、各機能の中で特に非アクセス層(NAS)シグナリング、NASシグナリングセキュリティ、アイドル及びアクティブモードのモバイル端末のトラッキングエリアリスト管理、パケットデータネットワークゲートウェイ(PDN−GW)選択及びサービングゲートウェイ(S−GW)選択、ローミング、認証及びベアラ管理機能を含む各種機能を実行する。
【0026】
フェムトGW120は、パケットデータネットワークゲートウェイ(PDN−GW)又は(PGW)130と通信する。この通信は、インタフェースの中で特にS5リファレンスポイントを用いて実行されてもよい。PGW130は、UE102に1以上のPGW130を介し1以上のPDNに同時にアクセスすることを可能にする。PGW130は、UE102のアンカーポイントを提供し、UE102が異なるネットワークノードに移動するか否かに関係なく、通信セッションを通じてUE102との通信を維持する。PGW130は、UE102と宅内端末装置104との間でフェムト基地局110を用いて送信されるデータを受信しないよう構成される。外部のインターネットトラフィックは、オペレータの判断に基づき宅内又はローカルPGW112又はPGW130を介し端末装置104にルーティングされてもよい。PGW130は、各機能の実行の中で特にユーザ単位のパケットフィルタリング、傍受、モバイル端末IPアドレス割当て、アップリンク(UL)及びダウンリンク(DL)サービスレベル課金、ゲーティング及びレート実施、及びダウンリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキングを含む各種機能を実行する。さらに、PGW130は、4Gネットワークと非4Gネットワークとの間のモビリティを管理する。
【0027】
サービングゲートウェイ(SGW)136は、PGW130とe−UTRAN(evolved UMTS Terrestrial LAN)環境との間のパケット転送アップリンク及びダウンリンクを管理するため、e−UTRANとMME134とに接続される。SGW136は、各機能の中で特にeNB間ハンドオフのためのローカルモビリティアンカーポイントになること、4G間モビリティのためのモビリティアンカー処理、傍受、パケットルーティング及びフォワーディング、アップリンク及びダウンリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキング、モバイル端末毎のアップリンク及びダウンリンク、PDN及びQoSクラス識別子(QCI)、及びオペレータ間課金のためのQCI粒度及びユーザに対するアカウント処理を含む各種機能を実行する。IPマルチメディアサブシステム(IMS)コア140は、コール又はセッション、リアルタイムセッション交渉及び管理を処理するため、PGW130に接続される。ホーム加入者サーバ(HSS)は、ユーザの物理的位置を維持するため、MME134に接続されてもよい。HSSは、加入及び位置情報を有するマスタデータベースにより実現されてもよい。
【0028】
図2は、遠隔地にあるUE102が宅内端末装置104と通信することを可能にするためのシステムの概略ブロック図を示す。本発明は、ユーザがマクロネットワークへの接続中にホームネットワーク113にアクセスすることを可能にする。さらなるPDN接続性は、ユーザがターゲットPDNとしてホームPDNを指定することを可能にする。マクロネットワーク上のSGW136は、ユーザのホームPDNとのS5トンネルを生成し、UE102にローカルネットワーク上の端末装置104へのアクセスを提供する。図2の構成要素は図1と同じであり、図2は、ローカルPGW112にリクエストをルーティングすることを可能にするため、SGW136からフェムトGW120への通信パスを含む。UE102は、マクロネットワークのe−UTRAN135と通信し、ここでは、UE102は認証され、データパケットがSGW136に転送される。SGW136は、UE102からのデータパケットを解析し、受信データをフェムトGW120を介しローカル又はホームベースPGW112に送信するか判断する。UE102は、例えば、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)又は他のアドレス管理プロトコルを介しリモートネットワークとローカル又はホームベースネットワーク113との双方における自らのIPアドレスを取得する。フェムトGW120は、データパケットをローカル又はホームベースPGW112に送るようにしてもよい。ローカルPGW112は、対象となる宅内端末装置104に配信するため、データパケットを宅内LAN113に送信してもよい。
【0029】
図3は、フェムト基地局110におけるローカルブレイクアウト(local breakout)を実行するための一例となるフロー図を示す。フェムト基地局は、ステップ302において、ホームAPNを有するよう構成される。ステップS304において、マクロネットワークにおいてデータパケットを受信する。ステップS306において、MMEにおいてデータパケットを評価し、フェムトGWに転送する。ステップS308において、データパケットを対応するローカルPGWに転送する。ステップS310において、データパケットを宅内ブレイクアウト装置にルーティングする。ステップS312において、宅内装置と通信する。
【0030】
本発明がLTEネットワークを参照して説明されたが、本発明の原理は、1×RTTネットワーク、EV−DOネットワーク、UMTSネットワーク、WiMAX(802.16)ネットワーク、他のCDMA2000ネットワーク及び当該分野の既知の又は以降に開発される他の何れかのネットワークなどの他のネットワークを含む任意のネットワーク間の移動に適応されてもよい。
【0031】
本発明は、ハードウェア、ソフトウェア又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせにより実現可能である。ここに記載される方法を実行するよう構成される何れかのタイプの計算システム又は他の装置は、ここに記載される機能を実行するよう調整される。
【0032】
ハードウェアとソフトウェアの典型的な組み合わせは、ロード及び実行されると、ここに記載された方法を実行するようコンピュータシステムを制御する1以上の処理要素及びコンピュータプログラムを記憶媒体に格納した特殊なコンピュータシステムとすることも可能である。本発明はまた、ここに記載された方法を実現可能にするすべての特徴を有し、計算システムへのロード時にこれらの方法を実行可能なコンピュータプログラムプロダクトに埋め込み可能である。記憶媒体は、何れかの揮発性又は不揮発性記憶装置を意味する。
【0033】
ここでのコンピュータプログラム又はアプリケーションは、情報処理機能を有するシステムにa)他の言語、コード又は記号への変換とb)異なる物質形態での再生の何れか若しくは双方又は直接的に特定の機能を実行させるための命令セットの何れかの言語、コード又は記号による何れかの表現を意味する。
【0034】
さらに、反対のことが述べられていなければ、添付した図面のすべてはスケーリングしていないことに留意すべきである。本発明は、それの趣旨又は本質的な属性から逸脱することなく他の特定の形態により実現可能であり、このため、本発明の範囲を示すものとして、上述した明細書でなく以下の請求項が参照されるべきである。
【0035】
本発明は上記に図示及び記載されたものに限定されるものでないことが当業者に理解されるであろう。さらに、反対のことが述べられていなければ、添付した図面のすべてはスケーリングしていないことに留意すべきである。以下の請求項によってのみ限定される本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく、上記教示に基づき各種変更及び変形が可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイル装置がフェムトセルラアクセスポイントを用いてローカルIPネットワークホストと外部IPネットワークホストと通信することを可能にするシステムであって、
フェムトセルラアクセスネットワークと、
前記フェムトセルラアクセスネットワークに接続され、前記フェムトセルラアクセスネットワーク上に送信されたデータパケットを受信し、前記データパケットに係る送信先アドレスに基づきローカルIPネットワークと外部IPネットワークとの1つに前記データパケットをルーティングするローカルゲートウェイと、
を有するシステム。
【請求項2】
前記外部IPネットワークに設けられるフェムトゲートウェイをさらに有し、
前記ローカルゲートウェイは、前記データパケットを前記外部IPネットワークのフェムトゲートウェイに送信する、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記ローカルIPネットワークは、複数の端末装置を有する、請求項1記載のシステム。
【請求項4】
前記端末装置は、メディアプレーヤー、プリンタ、コンピュータ及びデータ記憶装置の少なくとも1つを含む、請求項3記載のシステム。
【請求項5】
前記ローカルゲートウェイに接続され、前記端末装置と通信するためのルータをさらに有する、請求項4記載のシステム。
【請求項6】
前記フェムトセルラアクセスネットワークは、LTEネットワーク、EPCに接続されるEVDOネットワーク及び前記EPCに接続されるWiMax802.16e/mネットワークの1つを含む、請求項1記載のシステム。
【請求項7】
前記ローカルゲートウェイは、少なくとも1つのアクセスポイントネームに関連付けされる、請求項1記載のシステム。
【請求項8】
1つのアクセスポイントネームが、複数の加入者に割り当てられる、請求項7記載のシステム。
【請求項9】
複数のアクセスポイントネームが、複数の加入者に割り当てられる、請求項7記載のシステム。
【請求項10】
マクロセルラネットワークに接続されるモバイル装置がフェムトセルラアクセスネットワークを用いてローカルIPネットワークと通信することを可能にするシステムであって、
マクロセルラアクセスネットワークと、
前記マクロセルラアクセスネットワーク上に送信されたデータパケットを受信し、ローカルIPネットワークに接続される端末装置に前記データパケットをルーティングするローカルゲートウェイと、
を有するシステム。
【請求項11】
前記ローカルゲートウェイは、フェムトセルラアクセスネットワークである、請求項10記載のシステム。
【請求項12】
前記フェムトセルラアクセスネットワークは、LTEネットワーク、EPCに接続されるEVDOネットワーク及び前記EPCに接続されるWiMax802.16e/mネットワークの1つを含む、請求項11記載のシステム。
【請求項13】
前記ローカルゲートウェイは、少なくとも1つのアクセスポイントネームに関連付けされる、請求項10記載のシステム。
【請求項14】
1つのアクセスポイントネームが、複数の加入者に割り当てられる、請求項13記載のシステム。
【請求項15】
複数のアクセスポイントネームが、複数の加入者に割り当てられる、請求項13記載のシステム。
【請求項16】
前記端末装置は、メディアプレーヤー、プリンタ、コンピュータ及びデータ記憶装置の少なくとも1つを含む、請求項10記載のシステム。
【請求項17】
フェムトセルを利用して、モバイル装置と少なくとも1つの端末装置との間の通信を実現するための方法であって、
ローカルインターネットプロトコルアドレスをローカルゲートウェイに割り当てるステップと、
前記ローカルゲートウェイにおいて、モバイル装置により送信されたデータパケットを受信するステップと、
ローカル送信先アドレスを特定するため、前記データパケットを解析するステップと、
前記データパケットを前記少なくとも1つの端末装置にルーティングするステップと、
データパケットをコアゲートウェイに送信することなく、前記データパケットをローカルネットワークにおいて維持するステップと、
を有する方法。
【請求項18】
アクセスポイントネームを前記ローカルゲートウェイに割り当てるステップをさらに有する、請求項17記載の方法。
【請求項19】
前記データパケットを前記アクセスポイントネームに係るローカルゲートウェイに転送するステップをさらに有する、請求項18記載の方法。
【請求項20】
1つのアクセスポイントネームを複数の加入者に割り当てるステップをさらに有する、請求項19記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2011−523251(P2011−523251A)
【公表日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−506539(P2011−506539)
【出願日】平成21年4月29日(2009.4.29)
【国際出願番号】PCT/CA2009/000559
【国際公開番号】WO2009/132435
【国際公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(390023157)ノーテル・ネットワークス・リミテッド (153)
【Fターム(参考)】