説明

フラジェリンの欠失変異体と使用方法

Toll様受容体5アゴニストと、少なくとも1つのインフルエンザ抗原の少なくとも一部とを含む組成物を、被検体における免疫応答、特に被検体における保護免疫応答を刺激する方法に使用可能である。組成物は粒子と会合可能であり、比較的低用量でウイルス感染に対する防御免疫を与える方法に使用可能である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号29からの挿入または欠失を含めて、配列番号29(R3)に示すような近接アミノ酸配列との同一性が少なくとも約50.0%であるアミノ酸配列であって、単離されたアミノ酸配列がToll様受容体5を活性化する、アミノ酸配列。
【請求項2】
84、91、95、322、326からなる群から選択される配列番号29の少なくとも1つのアミノ酸残基がアラニン残基で置換されている、請求項1に記載のアミノ酸配列。
【請求項3】
配列番号30からの挿入または欠失を含めて、配列番号30(R3D0)に示すような近接アミノ酸配列との同一性が少なくとも約50.0%であるアミノ酸配列であって、単離されたアミノ酸配列がToll様受容体5を活性化する、アミノ酸配列。
【請求項4】
39、46、50、277、281からなる群から選択される配列番号30の少なくとも1つのアミノ酸残基がアラニン残基で置換されている、請求項3に記載のアミノ酸配列。
【請求項5】
配列番号31からの挿入または欠失を含めて、配列番号31(D3N)に示すような近接アミノ酸配列との同一性が少なくとも約60.0%であるアミノ酸配列であって、単離されたアミノ酸配列がToll様受容体5を活性化する、アミノ酸配列。
【請求項6】
39、46、50、277、281からなる群から選択される配列番号31の少なくとも1つのアミノ酸残基がアラニン残基で置換されている、請求項5に記載のアミノ酸配列。
【請求項7】
配列番号32からの挿入または欠失を含めて、配列番号32(D3NCs)に示すような近接アミノ酸配列との同一性が少なくとも約60.0%であるアミノ酸配列であって、単離されたアミノ酸配列がToll様受容体5を活性化する、アミノ酸配列。
【請求項8】
39、46、50、277、281からなる群から選択される配列番号32の少なくとも1つのアミノ酸残基がアラニン残基で置換されている、請求項7に記載のアミノ酸配列。
【請求項9】
配列番号29(R3)、配列番号30(R3D0)、配列番号31(D3N)、配列番号32(D3NCs)、配列番号33(D1)からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーに示されるようなアミノ酸配列。
【請求項10】
配列番号28(ROコンストラクト)に示すような少なくとも1つのアミノ酸配列と、少なくとも1つの抗原の少なくとも一部とを配列に含む融合タンパク質であって、39、46、50、378、382からなる群から選択される配列番号28の少なくとも1つのアミノ酸残基がアラニン残基で置換され、融合タンパク質がToll様受容体5を活性化する、融合タンパク質。
【請求項11】
抗原がウイルスタンパク質抗原である、請求項10に記載の融合タンパク質。
【請求項12】
ウイルスタンパク質抗原がインフルエンザウイルスタンパク質抗原である、請求項10に記載の融合タンパク質。
【請求項13】
インフルエンザ抗原が少なくとも1つの内在性膜タンパク質抗原を含む、請求項12に記載の融合タンパク質。
【請求項14】
内在性膜タンパク質抗原が、赤血球凝集素膜タンパク質、ノイラミニダーゼ膜タンパク質、マトリクス2膜タンパク質からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーの少なくとも一部を含む、請求項13に記載の融合タンパク質。
【請求項15】
内在性膜タンパク質が、少なくとも1つの赤血球凝集素膜タンパク質の少なくとも一部を含む、請求項14に記載の融合タンパク質。
【請求項16】
赤血球凝集素膜タンパク質が、配列番号228〜281、283〜295、456、481、499、662、665、813、826〜831からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含む、請求項15に記載の融合タンパク質。
【請求項17】
内在性膜タンパク質が、少なくとも1つのマトリクス2膜タンパク質の少なくとも一部を含む、請求項14に記載の融合タンパク質。
【請求項18】
内在性膜タンパク質が少なくとも4つのマトリクス2膜タンパク質を含む、請求項17に記載の融合タンパク質。
【請求項19】
マトリクス2膜タンパク質が、配列番号296、298、300〜321、323〜336、485、507、666からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーである、請求項17に記載の融合タンパク質。
【請求項20】
配列番号29(R3コンストラクト)に示すような少なくとも1つのアミノ酸配列と、少なくとも1つの抗原の少なくとも一部とを含む融合タンパク質であって、抗原が配列番号29のアミノ酸残基190と191の間であり、融合タンパク質がToll様受容体5を活性化する、融合タンパク質。
【請求項21】
配列番号29(D3コンストラクト)に示すような少なくとも1つのアミノ酸配列と、少なくとも1つの抗原の少なくとも一部とを配列に含む融合タンパク質であって、融合タンパク質がToll様受容体5を活性化する、融合タンパク質。
【請求項22】
配列番号30(R3D0コンストラクト)に示すような少なくとも1つのアミノ酸配列と、少なくとも1つの抗原の少なくとも一部とを含む融合タンパク質であって、抗原が配列番号30のアミノ酸残基145と146の間であり、融合タンパク質がToll様受容体5を活性化する、融合タンパク質。
【請求項23】
配列番号30(RO3コンストラクト)に示すような少なくとも1つのアミノ酸配列と、少なくとも2つの抗原の少なくとも一部とを含む融合タンパク質であって、少なくとも1つの抗原が配列番号30のアミノ酸残基145と146の間であり、少なくとも1つの他の抗原が配列番号30のアミノ酸残基318に融合され、融合タンパク質がToll様受容体5を活性化する、融合タンパク質。
【請求項24】
抗原が別個の抗原である、請求項23に記載の融合タンパク質。
【請求項25】
抗原が類似の抗原である、請求項23に記載の融合タンパク質。
【請求項26】
配列番号29(R3−2xAgコンストラクト)に示すような少なくとも1つのアミノ酸配列と、少なくとも2つの抗原の少なくとも一部とを含む融合タンパク質であって、少なくとも1つの抗原が配列番号29のアミノ酸残基190と191の間であり、少なくとも1つの他の抗原が配列番号29のアミノ酸残基405に融合され、融合タンパク質がToll様受容体5を活性化する、融合タンパク質。
【請求項27】
抗原が別個の抗原である、請求項26に記載の融合タンパク質。
【請求項28】
抗原が類似の抗原である、請求項26に記載の融合タンパク質。
【請求項29】
配列番号31(D3Nコンストラクト)に示すような少なくとも1つのアミノ酸配列と、少なくとも1つの抗原の少なくとも一部とを配列に含む融合タンパク質であって、融合タンパク質がToll様受容体5を活性化する、融合タンパク質。
【請求項30】
配列番号32(D3NCsコンストラクト)に示すような少なくとも1つのアミノ酸配列と、少なくとも1つの抗原の少なくとも一部とを配列に含む融合タンパク質であって、融合タンパク質がToll様受容体5を活性化する、融合タンパク質。
【請求項31】
配列番号33(D1コンストラクト)に示すような少なくとも1つのアミノ酸配列と、少なくとも1つの抗原の少なくとも一部とを配列に含む融合タンパク質であって、融合タンパク質がToll様受容体5を活性化する、融合タンパク質。
【請求項32】
融合タンパク質配列番号451〜453、455、457、460、463〜465、468、470〜474、500〜506、511〜518、660および664を含む組成物をヒトに投与するステップを含む、ヒトにおいて免疫応答を刺激する方法であって、約10.0μg用量、約5.0μg用量、約3.0μg用量、約2.5μg用量、約1.0μg用量、約0.5μg用量、約0.3μg用量、約0.25μg用量、約0.1μg用量、約0.05μg用量、約0.025μg用量、約0.01μg用量からなる群から選択される少なくとも1つの用量で、融合タンパク質をヒトに投与する、方法。
【請求項33】
ヒトに対する組成物の投与によって、ヒトの抗原源への曝露による感染に対する防御免疫を得る、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
天然に生じるフラジェリンタンパク質の一部を含む組成物であって、当該一部が、アミノ−ドメイン0、アミノ−ドメイン1、アミノ−ドメイン2、カルボキシ−ドメイン2、カルボキシ−ドメイン1、カルボキシ−ドメイン0を配列に含む(R3、D3、R3−2xAg)、組成物。
【請求項35】
少なくとも1つの抗原の少なくとも一部をさらに含む、請求項34に記載の組成物。
【請求項36】
天然に生じるフラジェリンタンパク質の当該一部と抗原が融合タンパク質の成分である、請求項35に記載の組成物。
【請求項37】
抗原が、アミノ−ドメイン2とカルボキシ−ドメイン2の間で天然に生じるフラジェリンタンパク質の当該一部に融合される(R3)、請求項36に記載の組成物。
【請求項38】
抗原が、天然に生じるフラジェリンタンパク質の当該一部のカルボキシ−ドメイン0に融合される(D3)、請求項36に記載の組成物。
【請求項39】
天然に生じるフラジェリンタンパク質の当該一部のカルボキシ−ドメイン0に融合された少なくとも1つの別の抗原の少なくとも一部をさらに含む(R3−2XAg)、請求項37に記載の組成物。
【請求項40】
抗原および別の抗原が類似である、請求項39に記載の組成物。
【請求項41】
抗原および別の抗原が別個である、請求項39に記載の組成物。
【請求項42】
天然に生じるフラジェリンタンパク質の一部を含む組成物であって、当該一部が、アミノ−ドメイン1、アミノ−ドメイン2、カルボキシ−ドメイン2、カルボキシ−ドメイン1を配列に含む(R3D0;R03)、組成物。
【請求項43】
少なくとも1つの抗原の少なくとも一部をさらに含む、請求項42に記載の組成物。
【請求項44】
天然に生じるフラジェリンタンパク質の当該一部と抗原が融合タンパク質の成分である、請求項43に記載の組成物。
【請求項45】
抗原が、アミノ−ドメイン2とカルボキシ−ドメイン2の間で天然に生じるフラジェリンタンパク質の当該一部に融合される(R3D0)、請求項44に記載の組成物。
【請求項46】
天然に生じるフラジェリンタンパク質の当該一部のカルボキシ−ドメイン1に融合された少なくとも1つの別の抗原の少なくとも一部をさらに含む(R03)、請求項45に記載の組成物。
【請求項47】
天然に生じるフラジェリンタンパク質の一部を含む組成物であって、当該一部が、アミノ−ドメイン1、アミノ−ドメイン2、カルボキシ−ドメイン2、カルボキシ−ドメイン1、カルボキシ−ドメイン0を配列に含む(D3N)、組成物。
【請求項48】
少なくとも1つの抗原の少なくとも一部を、天然に生じるフラジェリンタンパク質の当該一部のカルボキシ−ドメイン0に融合させることをさらに含む、請求項47に記載の組成物。
【請求項49】
天然に生じるフラジェリンタンパク質の一部を含む組成物であって、当該一部が、アミノ−ドメイン1、アミノ−ドメイン2、カルボキシ−ドメイン2、カルボキシ−ドメイン1、カルボキシ−ドメイン0の少なくとも一部を配列に含む(D3NCs)、組成物。
【請求項50】
カルボキシ−ドメイン0の一部に融合された少なくとも1つの抗原の少なくとも一部をさらに含む、請求項49に記載の組成物。
【請求項51】
天然に生じるフラジェリンタンパク質の一部を含む組成物であって、当該一部が、アミノ−ドメイン1、アミノ−ドメイン2、カルボキシ−ドメイン2、カルボキシ−ドメイン1を配列に含み、天然に生じるフラジェリンの一部がカルボキシ−ドメイン0の一部を欠いている(D3NCs)、組成物。
【請求項52】
天然に生じるフラジェリンタンパク質の一部を含む組成物であって、当該一部が、アミノ−ドメイン1およびカルボキシ−ドメイン1(D1)を配列に含む、組成物。
【請求項53】
カルボキシ−ドメイン1と融合された少なくとも1つの抗原の少なくとも一部をさらに含む、請求項52に記載の組成物。
【請求項54】
Toll様受容体5アゴニストの製造方法であって、
a)タンパク質の一部を天然に生じるフラジェリンから分離することで、アミノ−ドメイン0、アミノ−ドメイン1、アミノ−ドメイン2、カルボキシ−ドメイン2、カルボキシ−ドメイン1、カルボキシ−ドメイン0を配列に含むタンパク質部分(R3、D3、R3−2xAg)を形成するステップと、
b)このタンパク質部分をコードする核酸配列を宿主細胞に形質転換するステップと、
c)この宿主細胞を培養することで、Toll様受容体5アゴニストを製造するステップと、を含む、製造方法。
【請求項55】
宿主細胞が原核宿主細胞である、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
宿主細胞が真核宿主細胞である、請求項54に記載の方法。
【請求項57】
少なくとも1つの抗原をコードする第2の核酸配列を、タンパク質部分をコードする核酸配列に作動的に連結させるステップをさらに含む、請求項54に記載の方法。
【請求項58】
第2の核酸配列がタンパク質部分をコードする核酸配列の3’末端に連結される(D3)、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
タンパク質部分をコードする核酸配列のアミノ−ドメイン2とカルボキシ−ドメイン2の間に少なくとも1つの抗原を含む第2の核酸配列を作動的に連結するステップをさらに含む(R3)、請求項57に記載の方法。
【請求項60】
a)タンパク質部分をコードする核酸のアミノ−ドメイン2とカルボキシ−ドメイン2との間に少なくとも1つの抗原をコードする第2の核酸配列を作動的に連結させることで、第2のタンパク質部分を形成するステップと、
b)少なくとも1つの別の抗原をコードする第3の核酸配列を、第2のタンパク質部分をコードする核酸配列の3’末端に作動的に連結する(R3−2xAg)ステップと、をさらに含む、請求項54に記載の方法。
【請求項61】
第3の核酸配列でコードされる別の抗原が、第2の核酸配列でコードされる抗原と類似である、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
第3の核酸配列でコードされる別の抗原が、第2の核酸配列でコードされる抗原とは別個である、請求項60に記載の方法。
【請求項63】
抗原がインフルエンザ抗原である、請求項54に記載の方法。
【請求項64】
インフルエンザ抗原が赤血球凝集素インフルエンザウイルス抗原である、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
インフルエンザ抗原がマトリクス2インフルエンザウイルス抗原である、請求項63に記載の方法。
【請求項66】
Toll様受容体5アゴニストの製造方法であって、
a)タンパク質の一部を天然に生じるフラジェリンから分離することで、アミノ−ドメイン1、アミノ−ドメイン2、カルボキシ−ドメイン2、カルボキシ−ドメイン1を配列に含むタンパク質部分(R3D0、R03)を形成するステップと、
b)このタンパク質部分をコードする核酸配列を宿主細胞に形質転換するステップと、
c)この宿主細胞を培養することで、Toll様受容体5アゴニストを製造するステップと、を含む、製造方法。
【請求項67】
少なくとも1つの抗原をコードする第2の核酸配列を、タンパク質部分をコードする核酸のアミノ−ドメイン2とカルボキシ−ドメイン2との間に作動的に連結させる(R3D0)ステップをさらに含む、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
少なくとも1つの別の抗原をコードする第3の核酸配列を、タンパク質部分をコードする核酸配列の3’末端に作動的に連結させる(R03)ステップをさらに含む、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
第3の核酸配列でコードされる別の抗原が第2の核酸配列でコードされる抗原と類似である、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
第3の核酸配列でコードされる別の抗原が第2の核酸配列でコードされる抗原とは別個である、請求項68に記載の方法。
【請求項71】
Toll様受容体5アゴニストの製造方法であって、
a)タンパク質の一部を天然に生じるフラジェリンから分離することで、アミノ−ドメイン1、アミノ−ドメイン2、カルボキシ−ドメイン2、カルボキシ−ドメイン1、カルボキシ−ドメイン0を配列に含むタンパク質部分を形成する(D3N)ステップと、
b)このタンパク質部分をコードする核酸配列を宿主細胞に形質転換するステップと、
c)この宿主細胞を培養することで、Toll様受容体5アゴニストを製造するステップと、を含む、製造方法。
【請求項72】
少なくとも1つの抗原をコードする第2の核酸配列を、タンパク質部分をコードする核酸配列に作動的に連結させるステップをさらに含む、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
Toll様受容体5アゴニストの製造方法であって、
a)タンパク質の一部を天然に生じるフラジェリンから分離することで、アミノ−ドメイン1、アミノ−ドメイン2、カルボキシ−ドメイン2、カルボキシ−ドメイン1を配列に含み、なおかつカルボキシ−ドメイン0の一部を欠いたタンパク質部分を形成する(D3NCs)ステップと、
b)このタンパク質部分をコードする核酸配列を宿主細胞に形質転換するステップと、
c)この宿主細胞を培養することで、Toll様受容体5アゴニストを製造するステップと、を含む、製造方法。
【請求項74】
タンパク質部分から欠けているカルボキシ−ドメイン0の一部がVPNVLSLLA(配列番号693)である、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
少なくとも1つの抗原をコードする第2の核酸配列を、タンパク質部分をコードする核酸配列に作動的に連結させるステップをさらに含む、請求項73に記載の方法。
【請求項76】
Toll様受容体5アゴニストの製造方法であって、
a)タンパク質の一部を天然に生じるフラジェリンから分離することで、アミノ−ドメイン1およびカルボキシ−ドメイン1を配列に含むタンパク質部分を形成する(D1)ステップと、
b)このタンパク質部分をコードする核酸配列を宿主細胞に形質転換するステップと、
c)この宿主細胞を培養することで、Toll様受容体5アゴニストを製造するステップと、を含む、製造方法。
【請求項77】
少なくとも1つの抗原をコードする第2の核酸配列を、タンパク質部分をコードする核酸配列に作動的に連結するステップをさらに含む、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
少なくとも1つのToll様受容体アゴニストの少なくとも一部と少なくとも1つの抗原の少なくとも一部とを含む少なくとも1つのナノ粒子を含む組成物であって、Toll様受容体アゴニストと抗原とがナノ粒子と会合し、抗原に対するToll様受容体アゴニストのモル比が約1以下である、組成物。
【請求項79】
モル比が、約0.5、約0.1、約0.05、約0.01、約0.005、約0.001、約0.0005、約0.0001、約0.00005、約0.00001からなる群から選択される、請求項78に記載の組成物。
【請求項80】
Toll様受容体アゴニストがナノ粒子の外面と会合する、請求項78に記載の組成物。
【請求項81】
抗原がナノ粒子の内面と会合する、請求項78に記載の組成物。
【請求項82】
Toll様受容体アゴニストがナノ粒子の外面と会合し、抗原がナノ粒子の内面と会合する、請求項78に記載の組成物。
【請求項83】
ナノ粒子の平均直径が、約20ナノメートル、約25ナノメートル、約30ナノメートル、約40ナノメートル、約50ナノメートル、約75ナノメートル、約100ナノメートル、約125ナノメートル、約150ナノメートル、約175ナノメートル、約200ナノメートルからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーである、請求項78に記載の組成物。
【請求項84】
ナノ粒子が、ポリ(d,l−ラクチド−co−グリコライド)およびビスアシルオキシプロピルシステインからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含む、請求項78に記載の組成物。
【請求項85】
Toll様受容体アゴニストが、Toll様受容体2アゴニスト、Toll様受容体4アゴニスト、Toll様受容体5アゴニスト、Toll様受容体7アゴニスト、Toll様受容体8アゴニスト、Toll様受容体9アゴニストからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーである、請求項78に記載の組成物。
【請求項86】
Toll様受容体アゴニストがToll様受容体5アゴニストである、請求項85に記載の組成物。
【請求項87】
Toll様受容体5アゴニストがフラジェリンである、請求項86に記載の組成物。
【請求項88】
フラジェリンが、ネズミチフス菌(Salmonella typhimurium)フラジェリン、大腸菌(E. coli)フラジェリン、サルモネラミュンヘン(S. muenchen)フラジェリン、エルシニア(Yersinia)フラジェリン、緑膿菌(P. aeruginosa)フラジェリン、リステリア・モノサイトゲネス(L. monocytogenes)フラジェリンからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含む、請求項87に記載の組成物。
【請求項89】
フラジェリンがヒンジ領域の少なくとも一部を欠いている、請求項87に記載の組成物。
【請求項90】
Toll様受容体アゴニストおよび抗原とナノ粒子との会合が共有結合である、請求項78に記載の組成物。
【請求項91】
共有結合が非極性結合である、請求項90に記載の組成物。
【請求項92】
共有結合が極性結合である、請求項90に記載の組成物。
【請求項93】
Toll様受容体アゴニストおよび抗原とナノ粒子との会合が非共有結合である、請求項78に記載の組成物。
【請求項94】
非共有結合が、水素結合、ファンデルワールス相互作用、イオン結合、疎水性相互作用、双極子−双極子相互作用からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーである、請求項93に記載の組成物。
【請求項95】
ナノ粒子が、Toll様受容体アゴニストが細胞のToll様受容体に結合できるだけの十分な大きさのものである、請求項78に記載の組成物。
【請求項96】
ナノ粒子の大きさが細胞への侵入を可能にするものである、請求項95に記載の組成物。
【請求項97】
粒度が細胞への部分的な侵入を可能にするものである、請求項95に記載の組成物。
【請求項98】
抗原と会合した粒子の一部が、細胞の細胞外表面に残っている、請求項97に記載の組成物。
【請求項99】
抗原がタンパク質抗原である、請求項78に記載の組成物。
【請求項100】
タンパク質抗原が、細菌タンパク質抗原、ウイルスタンパク質抗原、寄生虫タンパク質抗原、マイコプラズマタンパク質抗原、腫瘍タンパク質抗原、アレルゲンタンパク質抗原からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーである、請求項99に記載の組成物。
【請求項101】
タンパク質抗原がウイルスタンパク質抗原である、請求項100に記載の組成物。
【請求項102】
ウイルスタンパク質抗原が、インフルエンザウイルスタンパク質抗原、呼吸器多核体ウイルスタンパク質抗原、フラビウイルスタンパク質抗原からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーである、請求項101に記載の組成物。
【請求項103】
ウイルスタンパク質抗原が、インフルエンザウイルスタンパク質抗原である、請求項102に記載の組成物。
【請求項104】
インフルエンザ抗原が少なくとも1つの内在性膜タンパク質抗原を含む、請求項103に記載の組成物。
【請求項105】
内在性膜タンパク質抗原が、赤血球凝集素膜タンパク質、ノイラミニダーゼ膜タンパク質、マトリクス2膜タンパク質からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーの少なくとも一部を含む、請求項104に記載の組成物。
【請求項106】
内在性膜タンパク質が、少なくとも1つの赤血球凝集素膜タンパク質の少なくとも一部を含む、請求項105に記載の組成物。
【請求項107】
3つの赤血球凝集素膜タンパク質の少なくとも一部が粒子と会合している、請求項106に記載の組成物。
【請求項108】
内在性膜タンパク質が、少なくとも1つのマトリクス2膜タンパク質の少なくとも一部を含む、請求項105に記載の組成物。
【請求項109】
内在性膜タンパク質が少なくとも4つのマトリクス2膜タンパク質を含む、請求項108に記載の組成物。
【請求項110】
ナノ粒子が生分解性である、請求項78に記載の組成物。
【請求項111】
少なくとも1つのToll様受容体7アゴニスト、少なくとも1つのToll様受容体5アゴニスト、少なくとも1つの抗原を含む少なくとも1つのナノ粒子を含む組成物であって、Toll様受容体7アゴニストと抗原とがナノ粒子中に含有され、Toll様受容体5アゴニストがナノ粒子の外面と会合する、組成物。
【請求項112】
Toll様受容体8アゴニストおよびToll様受容体9アゴニストからなる群から選択される少なくとも1つの別のToll様受容体アゴニストをさらに含む、請求項111に記載の組成物。
【請求項113】
ナノ粒子が、Toll様受容体アゴニストが細胞のToll様受容体に結合できるだけの十分な大きさのものである、請求項111に記載の組成物。
【請求項114】
ナノ粒子の大きさが、細胞へのナノ粒子の侵入を可能にするものである、請求項113に記載の組成物。
【請求項115】
細胞外pHに対する細胞内でのpHの変化によって、少なくとも1つの別のToll様受容体アゴニストがナノ粒子から解離する、請求項114に記載の組成物。
【請求項116】
Toll様受容体7アゴニストとToll様受容体5アゴニストのモル濃度の合計と抗原モル濃度からなるモル比が約1以下である、請求項111に記載の組成物。
【請求項117】
少なくとも1つのToll様受容体5アゴニストの少なくとも一部と、少なくとも1つの抗原の少なくとも一部と、Toll様受容体7アゴニスト、Toll様受容体8アゴニスト、Toll様受容体9アゴニストからなる群から選択される少なくとも1つの別のToll様受容体アゴニストの少なくとも一部と、を含む少なくとも1つの粒子を含む組成物であって、別のToll様受容体アゴニストならびに、任意に抗原が、粒子中に含有され、Toll様受容体5アゴニストが粒子の外面と会合する、組成物。
【請求項118】
粒子が、ナノ粒子、リポソーム、ウイルス粒子、真菌粒子、誘導体化多糖、誘導体化タンパク質からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーである、請求項117に記載の組成物。
【請求項119】
ナノ粒子組成物の製造方法であって、
a)少なくとも1つのToll様受容体アゴニストの少なくとも一部を、少なくとも1つのナノ粒子の少なくとも一部と組み合わせ、Toll様受容体アゴニストとナノ粒子との会合を形成するステップと、
b)少なくとも1つの抗原の少なくとも一部を、ナノ粒子に会合したToll様受容体アゴニストと組み合わせることで、ナノ粒子組成物を形成するステップと、を含み、抗原に対するToll様受容体アゴニストのモル比が約1以下である、製造方法。
【請求項120】
ナノ粒子組成物の製造方法であって、
a)少なくとも1つのToll様受容体5アゴニストの少なくとも一部をナノ粒子と会合させるステップと、
b)Toll様受容体7アゴニスト、Toll様受容体8アゴニスト、Toll様受容体9アゴニストからなる群から選択される少なくとも1つのToll様受容体アゴニストの少なくとも一部を、ナノ粒子内に含有するステップと、
c)Toll様受容体アゴニストを含有するナノ粒子を、少なくとも1つの抗原の少なくとも一部と組み合わせることで、ナノ粒子組成物を形成するステップと、を含む、製造方法。
【請求項121】
被検体における免疫応答を刺激する方法であって、少なくとも1つのToll様受容体アゴニストの少なくとも一部と、少なくとも1つの抗原の少なくとも一部と、を含む少なくとも1つのナノ粒子を含む組成物を被検体に投与するステップを含み、Toll様受容体アゴニストと抗原とがナノ粒子と会合し、抗原に対するToll様受容体アゴニストのモル比が約1以下である、方法。
【請求項122】
被検体における免疫応答を刺激する方法であって、少なくとも1つのToll様受容体7アゴニストの少なくとも一部と、少なくとも1つのToll様受容体5アゴニストの少なくとも一部と、少なくとも1つの抗原の少なくとも一部と、を含む少なくとも1つのナノ粒子を含む組成物を被検体に投与するステップを含み、Toll様受容体7アゴニストと抗原とがナノ粒子中に含有され、Toll様受容体5アゴニストがナノ粒子の外面と会合する、方法。
【請求項123】
ナノ粒子が、Toll様受容体8アゴニストおよびToll様受容体9アゴニストからなる群から選択される少なくとも1つの別のToll様受容体アゴニストの少なくとも一部をさらに含む、請求項122に記載の方法。
【請求項124】
少なくとも1つのToll様受容体5アゴニストの少なくとも一部と、少なくとも1つの抗原の少なくとも一部と、Toll様受容体7アゴニスト、Toll様受容体8アゴニスト、Toll様受容体9アゴニストからなる群から選択される少なくとも1つの別のToll様受容体アゴニストの少なくとも一部と、を含む少なくとも1つのナノ粒子を含む組成物を被検体に投与するステップを含む、被検体における免疫応答を刺激する方法であって、別のToll様受容体アゴニストならびに、任意に抗原が、ナノ粒子中に含有され、Toll様受容体5アゴニストがナノ粒子の表面と会合している、方法。
【請求項125】
抗原およびToll様受容体5アゴニストが、ナノ粒子の外面と会合する、請求項124に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図10E】
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【図10F】
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【図10G】
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【図10H】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図12】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15】
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【図16A】
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【図16B】
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【図17A】
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【図17B】
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【図18A】
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【図18B】
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【図19A】
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【図19B】
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【図20】
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【図21】
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【図22A】
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【図22B】
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【図22C】
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【図23】
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【図24A】
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【図24B】
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【図24C】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28A】
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【図28B】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37A】
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【図37B】
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【図38A】
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【図38B】
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【図39】
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【図40】
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【図41A】
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【図41B】
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【図41C】
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【図42A】
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【図42B】
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【図42C】
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【図43A】
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【図43B】
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【図44A】
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【図44B】
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【図45】
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【図46A】
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【図46B】
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【図46C】
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【図46D】
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【図47A】
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【図47B】
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【図47C】
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【図47D】
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【図48A】
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【図48B】
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【図48C】
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【図48D】
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【図49A】
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【図49B】
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【図50A】
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【図50B】
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【図51】
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【図52A】
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【図52B】
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【図53A】
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【図53B】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【公表番号】特表2011−519828(P2011−519828A)
【公表日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−505037(P2011−505037)
【出願日】平成21年4月17日(2009.4.17)
【国際出願番号】PCT/US2009/002428
【国際公開番号】WO2009/128950
【国際公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【出願人】(507203526)バクシネート コーポレーション (3)
【Fターム(参考)】