説明

フラットトップ反射型光エンコーダ

【課題】部品数が少なく、製造手順が単純な光エンコーダを提供すること。
【解決手段】機械的装置の位置、及び/又は動きを検出するための反射型光エンコーダ装置であって、少なくとも1つの反射性部分を有するエンコード媒体と、内部に発光源、及び光検出センサが組み込まれたエンコーダハウジングとを備え、該エンコーダハウジングが、前記発光源から前記エンコード媒体の少なくとも1つの反射性部分を介して前記光検出センサまで有効光路が確立されるように前記エンコード媒体に近接して配置される、反射型光エンコーダ装置。前記エンコーダハウジングは、前記発光源と前記エンコード媒体との間に配置された第1の平坦なファセットを有し、該第1の平坦なファセットは、共通の幾何平面に対して第1の角度を成し、前記発光源から前記エンコード媒体へと透過される光が、第1の傾斜光路に沿って屈折され、屈折された光が、前記エンコード媒体の所望の位置に当たるように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置、及び/又は動きを検出する光エンコーダデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
光エンコーダは、何らかの基準に対する物体の位置、及び/又は動きを判定する種々の用途で使用される。光エンコーダは、機械系において、可動部品間の動きを測定、及び追跡するための安価で信頼性のある手段としてしばしば使用される。例えば、プリンタ、スキャナ、複写機、ファクシミリ、プロッタ等の撮像装置はしばしば、画像を紙のような媒体上に印刷したり、媒体から画像を読み取るときに、光エンコーダを使用して、撮像媒体の動きを追跡する。
【0003】
一般に、光エンコーダは、「コードホイール」や「コードストリップ」と連携して動作する何らかの形をした対を成す発光体と光検出器を含む。コードホイールは一般に円形であり、プリンタや複写機の用紙フィーダの動きのような回転運動の検出に使用することができる。これに対してコードストリップは通常、直線的な形をしていて、プリンタのプリントヘッドの位置や速度のような直線運動の検出に使用することが出来る。こうしたコードホイールやコードストリップは一般に、光エンコーダの形によって異なる規則的なパターンを成すスロット、及びバーを有する。
【0004】
光エンコーダは、信頼性の高い技術であることが判明しているが、実際には、製造手順を単純化し、製造工程の数を減らし、部品数を減らし、動作空間を最小限に抑えたいという産業上の圧力も存在している。したがって、光エンコーダに関する新たな技術が望まれている。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の意味において、機械的デバイスの位置、及び/又は動きを検出する反射型光エンコーダ装置は、少なくとも1つの反射性部分を有するエンコード媒体と、内部に発光源及び光検出センサが組み込まれたエンコーダハウジングとを含み、該エンコーダハウジングは、前記発光源から前記エンコード媒体の少なくとも1つの反射性部分を介して前記光検出センサまで有効光路が確立されるように前記エンコード媒体に近接して配置される。前記エンコーダハウジングは、前記発光源と前記エンコード媒体との間に配置された第1の平坦なファセット(小平面)を有し、該第1の平坦なファセットは、共通の幾何学平面に対して第1の角度を成し、前記発光源から前記エンコード媒体へ透過される光を第1の傾斜光路に沿って屈折させ、屈折された光が、前記エンコード媒体の所望の位置に当たるように構成される。
【0006】
第2の意味において、機械的装置の位置、及び/又は動きを検出する反射型光エンコーダ装置は、少なくとも1つの反射性部分を有するエンコード媒体と、内部に発光源及び光検出センサが組み込まれたエンコーダハウジングとを含み、該エンコーダハウジングは、前記発光源から前記エンコード媒体の少なくとも1つの反射性部分を介して前記光検出センサまで有効光路が確立されるように前記エンコード媒体に近接して配置される。前記エンコーダハウジングは、前記光検出センサと前記エンコード媒体との間に配置された第1の平坦なファセットを有し、該第1の平坦なファセットは、前記エンコード媒体の所望の位置から渡される光を傾斜光路に沿って屈折させ、屈折された光が前記光検出センサへ導かれるような角度を有する。
【0007】
第3の意味において、機械的デバイスの位置、及び/又は動きを検出する反射型光エンコーダ装置は、少なくとも1つの反射性部分を有するエンコード媒体と、内部に発光源及び光検出センサが組み込まれたエンコーダハウジングとを含み、該エンコーダハウジングは、前記発光源から前記エンコード媒体の少なくとも1つの反射性部分、及び第1の屈折手段を介して前記光検出センサまで有効光路が確立されるように前記エンコード媒体に近接して配置され、前記第1の屈折手段は、エンコーダ本体と前記エンコード媒体との間に配置され、前記有効光路を確立するために、光を傾斜光路に沿って有効に屈折させる。
【0008】
実施例は、添付の図面と併せて下記の説明を読むと最もよく理解できる。なお、種々の特徴は、必ずしも原寸通りに描かれてはいないことに注意して欲しい。実際、説明を分かり易くするために、寸法は、任意に拡大縮小されている場合がある。可能な限り、同じ参照符号は、同様の構成要素を示している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
下記の詳細な説明では、本明細書の教示による実施形態を完全に理解してもらうために、制限の目的ではなく図示説明の目的で、特定の詳細を開示した例示的実施形態について説明する。ただし、本明細書の開示の恩恵を受けた当業者であれば、本明細書に開示した特定の詳細から外れた本明細書の教示による他の実施形態も、添付の特許請求の範囲に含まれることは明らかであろう。また、実施形態の説明が不明瞭にならないように、既知の装置、及び方法に関する説明は省略している。
【0010】
光エンコーダは一般に、2つのカテゴリに分類される。すなわち、透過型光エンコーダと反射型光エンコーダである。
【0011】
図1は、透過型光エンコーダ100を示している。図1に示すように、透過型光エンコーダ100は、ハウジング104の中に入った発光体101及び光検出器102を含む。光学レンズ106は、ハウジング104内の発光体101の下に組み込まれ、発光体101によって放出された光を平行光105としてコリメート(平行化)する。発光体101と光検出器102との間には空き空間107が設けられ、コードホイール/コードストリップ103は、空き空間107の中で自由に回転、又は運動することができる。
【0012】
動作時には、発光体101によって放出された光が、光学レンズ106によってコリメートされ、空き空間107、及びコードホイール/コードストリップ103を通して透過される。透過光の光路上にスロット/開口が存在するような位置にコードホイール/コードストリップ103がある場合、その光は、光検出器102に透過され、そこで光が検出される。透過光の光路上にスロット/開口が存在しないような位置にコードホイール/コードストリップ103がある場合、透過光は遮断され、光検出器102は、光が存在しないことを検出する。
【0013】
図1が透過型装置を示しているのに対し、図2は、反射型光エンコーダ200を示している。反射型光エンコーダ200は、リードフレーム207に搭載され、光ハウジング204の中に入った発光体201及び光検出器202を有する。光ハウジング204は通常、何らかの形の樹脂、又はガラスから作成される。図示の光学素子204は、2つのドーム形表面を有している。第1のドーム形表面205は、発光体201の直ぐ上にあり、第2のドーム形表面206は、光検出器202の直ぐ上にある。
【0014】
動作時には、発光体201によって放出された光が、第1のドーム形表面205(これはレンズとして機能する)によって集束され、又はコリメートされ、コードホイール/コードストリップ203へと透過される。透過光の光路上に反射性スロット/バーが存在するような位置にコードホイール/コードストリップ203がある場合、透過光は第2のドーム形表面206(これはレンズもレンズとして機能する)によって反射され、光検出器202上に集束され、そこで検出される。透過光の光路上に反射性スロット/バーが存在しないような位置にコードホイール/コードストリップ203がある場合、透過光は実質的に遮断され、光検出器202は、光が存在しないことを検出する。
【0015】
図3は、新規なフラットトップ反射型光エンコーダ300を示している。図3に示すように、光エンコーダ300は、発光体301、及び光検出器302を含み、それらはいずれも基板307上に搭載され、光ハウジング304の中に入っている。光ハウジング304は、発光体301、及び光検出器302の両方の上に配置された単一の平坦な表面/ファセット305を有し、ファセット305は基板307に対して平行になっている。コードホイール/コードストリップ303は、ファセット305の上に適当な距離で配置される。
【0016】
動作時には、発光体301によって放出された光が、ファセット305を通過するときに屈折され、通過した光は、図3に示した種々の光路308に沿って更に伝搬する。光路308上に反射性ストリップ/スロット/バーが存在しないような位置にコードホイール/コードストリップ303がある場合、透過光は、位置313で捕捉され、エンコーダハウジング304へと反射され、ファセット305の境界を通過するときに2度目の屈折を受け、光検出器302へと伝送され、そこでセンス/検出される。光路308上に反射性ストリップ/スロット/バーが存在しないような位置にコードホイール/コードストリップ303がある場合、位置313において光は実質的に遮断され、光検出器302は光が存在しないことを検出する。また、光路308上に反射性バーと非反射性バーの組み合わせが同時に存在するような位置にコードホイール/コードストリップ303がある場合、位置313においてコードホイール/コードストリップ203は、反射性バーと非反射性バーのパターンに対応する光を反射し、そのパターンを光検出器301上に実質的に投影する。
【0017】
上で述べたように、光は、光ハウジング304と空気の境界を通過するときに、空気とハウジングの境界で、すなわちファセット305で屈折される。この屈折は、ハウジング304の材料の屈折率IF1、空気の屈折率IFA、及び光がファセット305を通過するときの角度の関数となる。したがって、当然ながら、ハウジング304の材料の選択や、発光体301と光検出器302との間の相対位置(並びに、種々の他の特別な距離、及び幾何配置)の選択は、光エンコーダ300全体の所望の能力に影響を与える可能性がある。したがって、望ましい、又は有用であると判明した場合、材料、幾何配置/隙間に関する種々の設計上の選択肢は、実施形態によって変更してもよい。
【0018】
フラットトップ光検出器の利点は、パッケージの高さに制限を課し、エンコーダが物理的アライメントの影響を受けやすくなる原因となる余計なドームが不要になることである。フラットトップエンコーダパッケージを組み込むことによって、パッケージの高さを減らし、アライメント問題を軽減し、製造を単純化することができる。フラットトップ光学部品では通常、ドーム形レンズの理論上の分解能を達成することはできない。しかしながら、それでも、フラットトップ本体を使用する光エンコーダは、1インチ当たり75ラインを超える分解能のコードストリップ/コードホイールに使用することができ、こうしたコードストリップ/コードホイールは、多量の産業上のニーズを満たす。
【0019】
図4は、図3の新規な反射型光エンコーダの第1の変形を示している。図4に示すように、変形光エンコーダ400は、図3の光エンコーダ300と似たような構造を有しているが、本体構造は異なっている。すなわち、エンコーダハウジング400はトレンチ410を有し、トレンチ410は実質的に、2つの独立したファセット405、及び406を形成し、それらを通して光を透過させることができる。トレンチ410は、発光体301と検出器302との間の分離を向上させる働きをする分離構造体であり、コードホイール/コードストリップ303で反射された光ではない光が、発光体301から光検出器302へ伝搬される確率を低減する働きをする。
【0020】
図3、及び図4に示したフラットトップエンコーダ200/300の光検出器202/302、及び発光体201/301は、共通の基板上に搭載されるものとして描かれているが、当然ながら、種々の状況における必要性、又は利便性に応じて、光検出器や発光体が異なる基板上に搭載される種々の実施形態も可能であり、検出器側のファセットと発光体側のファセットは、同じ平面上、又は平行な平面上に配置にしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0021】
図5は、図3の新規な反射型光エンコーダの更に別の変形を示している。図5に示すように、変形光エンコーダ500は、発光体301、及び光検出器302を含み、それらはいずれも基板307上に搭載され、ハウジング504の中に入っている。ハウジング504は、発光体301と光検出器302のそれぞれの上に配置された2つの平坦なファセット505、及び506を有する。ファセット505、及び506はそれぞれ、基板307に対して角度θ/θを成している。発光体301と光検出器302の間には光分離トレンチ510が設けられ、コードホイール/コードストリップ303は、ファセット305の上に適当な距離で配置される。
【0022】
図5の光エンコーダ500の動作は、前述の例と実質的に同じである。ただし、光がファセット505、及び506を通過する際に、その光が、θ、及びθ、並びに、種々の屈折率IF1/IFA、及び、エミッタ301、光検出器302、及び他の構成部品の間の空間的距離や幾何配置の関数に従って屈折される点が異なる。多くの実施形態では、角度θとθは等しいものとして設計されるが、光エンコーダの実施形態によっては、角度θとθが異なる非対称光構成にする場合もある。また、光エンコーダの実施形態によっては、一方の角度を0度にし、他方の角度を0度以外にする場合もある。
【0023】
傾きのあるファセットを使用すると、図3や図4に示した光エンコーダに比べて光エンコーダの分解能を向上させることができる場合があることが、分析から分かっている。ただし、傾きのあるファセットは、特定の光エンコーダにとって最良の設計上の選択であるか否かに関わらず、他の設計事項によっても異なる場合がある。
【0024】
図6は、図5の光エンコーダの変形を示している。図6に示すように、変形光エンコーダ600は、多数の独立した相違点を有する。第1の相違点は、分離を更に向上させるために、図5のトレンチ510が、光学的に不透明な構造体610によって置き換えられている点である。第2の相違点は、エンコーダ600の本体は、発光体側604−1と検出器側604−2とに分離されている点である。場合によっては、発光体側本体604−1、及び検出器側本体604−2は、異なる屈折率IF1/IF2を有する異なる材料から作成することができ、また、図5に関連して上で述べたように、θとθは互いに異ならせることができ、それに応じて、発光体301、及び/又は検出器302の位置のような他の設計上の基準も変更される場合がある。
【0025】
本発明の例示的実施形態を以下に列挙する。
1.機械的装置の位置、及び/又は動きを検出する反射型光エンコーダ装置であって、
少なくとも1つの反射性部分を有するエンコード媒体と、
内部に発光源及び光検出センサが組み込まれ、前記発光源から前記エンコード媒体の少なくとも1つの反射性部分を介して前記光検出センサまで有効光路が確立されるように前記エンコード媒体に近接して配置されたエンコーダハウジングと
を含み、前記エンコーダハウジングが、前記発光源と前記エンコード媒体との間に配置された第1の平坦なファセットを有し、該第1の平坦なファセットが、共通の幾何平面に対して第1の角度を成し、前記発光源から前記エンコード媒体へと通過する光が、前記エンコード媒体の所望の位置へ向けて第1の傾斜光路に沿って屈折されるように構成される、反射型光エンコーダ装置。
2.前記エンコーダハウジングは第2の平坦なファセットを更に含み、該第2の平坦なファセットは、前記光検出センサと前記エンコード媒体との間に配置され、前記共通の幾何平面に対して第2の角度を成し、前記エンコード媒体の所望の位置から反射された光が、前記光検出センサへ向けて第2の傾斜光路に沿って屈折されるように構成される、1に記載の反射型光エンコーダ装置。
3.前記エンコーダハウジングは、前記発光源と前記光検出センサとの間に配置された光分離構造体を有する、2に記載の反射型光エンコーダ装置。
4.前記エンコーダハウジングは一体構造である、3に記載の反射型光エンコーダ装置。
5.前記発光源と前記光検出センサが、共通の基板上に搭載される、4に記載の反射型光エンコーダ。
6.前記共通の幾何平面に対する前記第1のファセットの第1の角度と、前記共通の幾何平面に対する前記第2のファセットの第2の角度とが実質的に等しい、2に記載の反射型光エンコーダ装置。
7.前記第1のファセットと前記第2のファセットがいずれも、前記共通の幾何平面に対して実質的に平行である、6に記載の反射型光エンコーダ装置。
8.前記第1のファセットと前記第2のファセットがいずれも、前記共通の幾何平面に対して実質的に平行ではない、6に記載の反射型光エンコーダ装置。
9.前記共通の幾何平面に対する前記第1のファセットの第1の角度と、前記共通の幾何平面に対する第2のファセットの第2の角度が、実質的に等しくない、2に記載の反射型光エンコーダ装置。
10.前記第1のファセットと前記第2のファセットのうちの少なくとも一方が、前記共通の幾何平面に対して平行ではない、9に記載の反射型光エンコーダ装置。
11.前記第1のファセットと前記第2のファセットがいずれも、前記共通の幾何平面に対して平行ではない、9に記載の反射型光エンコーダ装置。
12.前記エンコード媒体が、コードホイール、及びコードストリップのうちの少なくとも一方である、1に記載の反射型光エンコーダ装置。
13.機械的装置の位置、及び/又は動き検出する光エンコーダ装置であって、
少なくとも1つの反射性部分を有するエンコード媒体と、
内部に発光源及び光検出センサが組み込まれ、前記発光源から前記エンコード媒体の前記少なくとも1つの反射性部分を介して前記光検出センサまで有効光路が確立されるように前記エンコード媒体に近接して配置されたエンコーダハウジングと
を含み、前記エンコーダハウジングが、前記光検出センサと前記エンコード媒体との間に配置された第1の平坦なファセットを有し、該第1の平坦なファセットが、前記エンコード媒体の所望の位置から反射された光が、前記光検出センサへ向けて第1の傾斜光路に沿って屈折されるように構成される、光エンコーダ装置。
14.機械的装置の位置、及び/又は動きを検出する光エンコーダ装置であって、
少なくとも1つの反射性部分を有するエンコード媒体と、
内部に発光源及び光検出センサが組み込まれ、前記発光源から前記エンコード媒体の少なくとも1つの反射性部分を介して前記光検出センサまで有効光路が確立されるように前記エンコード媒体に近接して配置されたエンコーダハウジングと、
前記エンコーダ本体と前記エンコード媒体との間に配置され、前記有効光路を確立するために、光を傾斜光路に沿って有効に屈折させる第1の屈折手段と
を含む、光エンコーダ装置。
15.前記第1の屈折手段は、前記発光源と前記エンコード媒体との間に配置される、14に記載の光エンコーダ装置。
16.前記第1の屈折手段は、平坦なファセットである、15に記載の光エンコーダ装置。
17.前記エンコーダ本体と前記エンコード媒体との間に配置され、前記有効光路を確立するために光を傾斜光路に沿って有効に屈折させる第2の屈折手段を更に含む、15に記載の光エンコーダ装置。
18.前記第1の屈折手段は、前記光検出手段と前記エンコード媒体との間に配置される、17に記載の光エンコーダ装置。
19.前記光検出センサと前記発光源との間に配置された分離手段を更に含む、14に記載の光エンコーダ装置。
【0026】
本明細書では、幾つかの例示的実施形態を開示しているが、当業者であれば、本明細書の開示に従った多数の変形が可能であり、それらも添付の特許請求の範囲内であることは明らかであろう。したがって、それらの実施形態は、添付の特許請求の範囲の外を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】従来技術による透過型光エンコーダを示す図である。
【図2】従来技術による反射型光エンコーダを示す図である。
【図3】新規なフラットトップ反射型光エンコーダを示す図である。
【図4】図3の新規な反射型光エンコーダの第1の変形を示す図である。
【図5】図3の新規な反射型光エンコーダの第2の変形を示す図である。
【図6】図5の新規な反射型光エンコーダの変形を示す図である。
【符号の説明】
【0028】
301 発光体
302 光検出器
303 コードホイール/コードストリップ
304、404、504 ハウジング
305、405、406 ファセット
307 基板
410、510 トレンチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機械的装置の位置、及び/又は動きを検出する反射型光エンコーダ装置(300,500,600)であって、
少なくとも1つの反射性部分を有するエンコード媒体(303)と、
内部に発光源(301)及び光検出センサ(302)が組み込まれ、前記発光源(301)から前記エンコード媒体(303)の少なくとも1つの反射性部分を介して前記光検出センサ(302)まで有効光路が確立されるように前記エンコード媒体(303)に近接して配置されたエンコーダハウジング(304,404,504,604)と
を含み、前記エンコーダハウジング(304,404,504,604)が、前記発光源(301)と前記エンコード媒体(303)との間に配置された第1の平坦なファセット(305,405,505)を有し、該第1の平坦なファセット(305,405,505)が、共通の幾何平面に対して第1の角度を成し、前記発光源(301)から前記エンコード媒体(303)へと透過される光を前記エンコード媒体(303)の所望の位置(313)に向けて第1の傾斜光路に沿って屈折させるように構成される、反射型光エンコーダ装置(300,500,600)。
【請求項2】
前記エンコーダハウジング(304,404,504,604)は第2の平坦なファセット(406,506)を更に有し、該第2の平坦なファセット(406,506)は、前記光検出センサ(302)と前記エンコード媒体(303)との間に配置され、前記共通の幾何平面に対して第2の角度を成し、前記エンコード媒体の前記所望の位置(313)から渡される光を第2の角度に沿って前記光検出センサ(302)へと屈折させるように構成される、請求項1に記載の反射型光エンコーダ装置(300,500,600)。
【請求項3】
前記エンコーダハウジング(304,404,504,604)は、前記発光源(301)と前記光検出センサ(302)との間に配置された光分離構造体(410,510,610)を有する、請求項2に記載の反射型光エンコーダ装置(300,500,600)。
【請求項4】
前記エンコーダハウジング(304,404,504,604)は一体構造である、請求項3に記載の反射型光エンコーダ装置(300,500,600)。
【請求項5】
前記共通の幾何平面に対する前記第1のファセット(405,505)の第1の角度と、前記共通の幾何平面に対する前記第2のファセット(406,506)の第2の角度とが、実質的に等しい、請求項2に記載の反射型光エンコーダ装置(300,500,600)。
【請求項6】
前記第1のファセット(405,505)と前記第2のファセット(406,506)がいずれも、前記共通の幾何平面に対して実質的に平行である、請求項5に記載の反射型光エンコーダ装置(300,500,600)。
【請求項7】
前記第1のファセット(405,505)と前記第2のファセット(406,506)がいずれも、前記共通の幾何平面に対して実質的に平行ではない、請求項5に記載の反射型光エンコーダ装置(300,500,600)。
【請求項8】
前記共通の幾何平面に対する前記第1のファセット(405,505)の第1の角度と、前記共通の幾何平面に対する前記第2のファセット(406,506)の第2の角度とが、実質的に等しくない、請求項2に記載の反射型光エンコーダ装置(300,500,600)。
【請求項9】
前記第1のファセット(405,505)と前記第2のファセット(406,506)のうちの少なくとも一方が、前記共通の幾何平面に対して平行ではない、請求項8に記載の反射型光エンコーダ装置(300,500,600)。
【請求項10】
前記第1のファセット(405,505)と前記第2のファセット(406,506)が、前記共通の幾何平面に対して平行ではない、請求項8に記載の反射型光エンコーダ装置(300,500,600)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−286050(P2007−286050A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−100468(P2007−100468)
【出願日】平成19年4月6日(2007.4.6)
【出願人】(506076606)アバゴ・テクノロジーズ・ジェネラル・アイピー(シンガポール)プライベート・リミテッド (129)
【Fターム(参考)】