説明

フリーアクセスフロア用パネル装置および蓋部材

【課題】散逸することなく蓋部材を保管することができるフリーアクセスフロア用パネル装置の提供を目的とする。
【解決手段】側縁に切欠状に開口部1を形成したフロアパネル2と、
装着片3と協働してフロアパネル2を挟み付ける閉塞板4を備え、該閉塞板4により前記開口部1を閉塞する蓋部材5とを有し、
前記フロアパネル2には、装着状態の蓋部材5を収容し、該蓋部材5の少なくともフロアパネル2上面および側縁からの突出を規制する蓋収容凹部6と、
開口部1の閉塞位置を外れて側縁部に装着した蓋部材5を収容し、該蓋部材5の少なくともフロアパネル2上面および側縁からの突出を規制する予備収容凹部7とが形成されるフリーアクセスフロア用パネル装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はフリーアクセスフロア用パネル装置および蓋部材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
フロアパネルに蓋部材を着脱可能に装着したフリーアクセスフロア用パネル装置としては、従来、特許文献1に記載のものが知られている。この従来例において、蓋体は断面コ字状の薄板材により形成されて設備管理床パネルを挟み付け、該パネルの側縁に形成された切欠状の開口部を閉塞する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-19024号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来例において、開口部を配線引き出し口等として利用する場合には蓋体を取り外す必要があるが、この場合には取り外し後の蓋体の収容スペースを別途用意しなければならない上に、蓋体を散逸してしまいやすくなるという欠点がある。
【0005】
本発明は以上の欠点を解消すべくなされたものであって、散逸することなく蓋部材を保管することができるフリーアクセスフロア用パネル装置の提供を目的とする。また、本発明の他の目的は、フリーアクセスフロア用パネル装置で使用する蓋部材の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば上記目的は、
側縁に切欠状に開口部1を形成したフロアパネル2と、
装着片3と協働してフロアパネル2を挟み付ける閉塞板4を備え、該閉塞板4により前記開口部1を閉塞する蓋部材5とを有し、
前記フロアパネル2には、装着状態の蓋部材5を収容し、該蓋部材5の少なくともフロアパネル2上面および側縁からの突出を規制する蓋収容凹部6と、
開口部1の閉塞位置を外れて側縁部に装着した蓋部材5を収容し、該蓋部材5の少なくともフロアパネル2上面および側縁からの突出を規制する予備収容凹部7とが形成されるフリーアクセスフロア用パネル装置を提供することにより達成される。
【0007】
フロアパネル2には切欠状の開口部1が配線引き出し口等として利用するために開設され、当該開口部1を配線引き出し口等として利用しない場合のために蓋部材5が用意される。蓋部材5は、開口部1を閉塞することができる程度の面積を備えた閉塞板4と、装着片3とを有しており、これら閉塞板4と装着片3とでフロアパネル2の開口部1が形成された側縁部を挟み付けて装着される。
【0008】
収容凹部は、蓋部材5をフロアパネル2に装着した際に、蓋部材5がフロアパネル2上面よりも上方に飛び出すことによるフロアパネル2上面、すなわち床面への凹凸の発生や、蓋部材5がフロアパネル2側縁よりも側方に飛び出すことによる隣接フロアパネル2間での隙間の発生を防止するためのもので、フロアパネル2の上面や側縁を蓋部材5の板厚程度凹ますことにより形成される。予備収容凹部7は、フロアパネル2の開口部1が形成された側縁部、あるいは他の側縁部に形成され、開口部1を閉塞する位置から取り外した蓋部材5を収容し、収容凹部と同様にフロアパネル2の上面や側縁からの蓋部材5の出っ張りを防止する。
【0009】
したがって本発明によれば、不要になった蓋部材5は予備収容凹部7によって同一のフロアパネル2に保持することができるために、その散逸を防止することができ、また、フロアパネル2への蓋部材5の装着、保持による床面への凹凸の発生なども防止することができる。
【0010】
上述した蓋部材5は、予め工場においてフロアパネル2に装着しておいて施工現場に搬入することが可能で、これにより施工現場での作業効率を高めることができるが、この場合には運搬時の振動などによる脱落が心配される。このような脱落は、フロアパネル2に蓋部材5をねじ止めしたり、蓋部材5の挟み付け力を強く設定したりすることによっても防止することが可能であるが、蓋収容凹部6に形成された被係止部8に係止する係止突起9を蓋部材5に設ければ、フロアパネル2からの取り外しやすさをあまり損ねることがない。
【0011】
また、同様に運搬や保管などする際には、フロアパネル2を積み重ねるなどすることで容積を抑えることができる。この場合、上述した蓋収容凹部6について、収容する蓋部材5のフロアパネル2下面からの突出をも規制するように形成すれば、フロアパネル2を隙間なく積み重ねるなどすることができる。
【0012】
さらに、上述したようにフロアパネル2の開口部1を配線引き出し口等として利用する場合、予備収容凹部7には蓋部材5が収容され、蓋収容凹部6はコンセントなどで覆われてフロアパネル2上面に形成される凹部6、7は目立たなくなる。一方、フロアパネル2の開口部1を配線引き出し口等として利用しない場合には、蓋収容凹部6は蓋部材5の収容により目立たなくなるものの、予備収容凹部7はフロアパネル2表面に対する凹みとして残ってしまう。このような凹みは、出っ張りとは異なり、大きさが小さければ目立たず、歩行時にも実質的に感知できなくすることが可能で、例えば予備収容凹部7にフロアパネル2上面まで膨隆する凸部10を設けることにより目立たなくすることができる。この場合、凸部10により予備収容凹部7に閉塞板4が収容できなくなってしまうが、この閉塞板4と対をなしてフロアパネル2を挟持する装着片3に対し、凸部10を受容する透孔11を設け、予備収容凹部7に装着片3を収容させる、すなわち蓋部材5を上下反転させれば、蓋部材5のフロアパネル2表面や側縁からの突出を防止することができる。
【0013】
また、上述した蓋部材5は、フロアパネル2を挟み付ける断面コ字形状を利用することにより、従来よりも飛躍的に耐荷重性能を高めることができる。すなわち、同様に断面コ字形状の蓋体を備える従来例においては、閉塞部と床パネル当接部とを連結部で連結して断面コ字状にされ、上面側から設備管理床パネルに装着できるようにするために、上記閉塞部が開口部周縁に形成された段差面部に周縁部を載置されるのに対し、連結部と床パネル当接部は、開口部に挿入できる程度の幅寸法にされる。このため、蓋体の開口部の直上に垂直荷重がかかると、連結部から幅方向に張り出す閉塞部の周縁部や、段差面部に荷重が集中してしまい、これらの曲げや破断が生じる荷重が耐荷重の限界となってしまう。
【0014】
したがって従来例においては、耐荷重性能が低く、これを補うために閉塞部やフロアパネルが厚くなってしまったり、これらに強度の高い材料を使用しなければならないという欠点がある。
【0015】
この点、蓋部材5を略方形の薄板材をコ字状に折曲して形成すれば、垂直荷重をコ字形状の各辺で分担して負担させることができ、これにより蓋部材5の耐荷重性能を飛躍的に高めることができ、また同時に、この蓋部材5を装着したフロアパネル2の耐荷重性能を飛躍的に高めることができる。
【発明の効果】
【0016】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、散逸することなく蓋部材を保管することができるフリーアクセスフロア用パネル装置を提供することができ、配線引き出し口等の変更をスムーズにすることができる。
【0017】
また、切欠状の開口部が形成されたフロアパネルや蓋部材の耐荷重性能を飛躍的に高めることができ、より安全な床を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係るフリーアクセスフロア用パネル装置を示す図で、(a)は斜視図、(b)は(a)の1B-1B線断面図である。
【図2】開口部を開放する際の操作を示す図で、(a)は上面側からの斜視図、(b)は下面側からの斜視図である。
【図3】フリーアクセスフロア用パネル装置の断面図で、(a)は図1(a)の3A?3A線断面図、(b)は(a)に対応して開口部を開放した場合を示す図である。
【図4】フリーアクセスフロアの敷設状況を説明する斜視図である。
【図5】フリーアクセスフロア用パネル装置の変形例を示す図であり、(a)は第1の変形例を示す斜視図、(b)は第2の変形例を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1ないし図4に本発明の実施の形態を示す。フリーアクセスフロアは図4に示すように、床基部20上にマトリクス状にパネル受け21を配置して形成され、各パネル受け21は、下端に設けられた設置基板21aを床基部20に接着等して固定される。上記パネル受け21の上端にはフロアパネル2を支持する受け皿部21bが取り付けられ、平面視略正方形の各フロアパネル2の四隅部を衝合させ、この衝合隅部を受け皿部21bで支承することにより、床基部20上所定高さにフロアパネル2によって床面22が形成される。また、上記受け皿部21bにはパネル押さえ21cが上方から装着され、衝合隅部がパネル押さえ21cにより押さえ付けられてフロアパネル2のズレや浮き上がりが防止される。以上のようにして敷設されたフロアパネル2の上面にはタイルカーペット23が敷かれる。
【0020】
上記フロアパネル2は、図1ないし図3に示すように、それぞれ金属からなる平板状の上面板2aと、皿状の裏面板2bとを周縁部において接合して形成され、中空部2cに図示省略した無機質材を充填して形成される。上面板2aと裏面板2bとの接合は、裏面板2bの周縁部を呑み込むように上面板2aの周縁部を折り返すとともに、中央部において散点状に上面板2aと裏面板2bとをかしめ止めしてなされ、これによりフロアパネル2には、周縁部に鍔部2dが形成されるとともに、中央部に散点状にかしめ孔2eが形成される。また、このフロアパネル2の側縁には半円弧状の配線引き出し用の切欠2fが形成される。なお、この実施の形態においては、上述したように中空部2cに無機質材を充填した場合を示すが、フロアパネル2の使用状況に応じて無機質材を充填することなく中空構造によりフロアパネル2を構成することも可能である。
【0021】
また、上記フロアパネル2は、一側縁の中央部に切欠状の開口部1を備え、この開口部1の周縁においてフロアパネル2の上面、下面、側縁がそれぞれ凹ませられて蓋収容凹部6が形成される。上述した開口部1は、図4に示すようにフリーアクセスフロアにコンセント24などを設置するためのもので、コンセント24の大きさの約半分の大きさに形成され、開口部1同士を向かい合わせるようにフロアパネル2の1組を配置してコンセント24を設置することができるようにされる。また、蓋収容凹部6は、具体的には、上面板2aを裏面板2b側に凹ませて形成される表面側収容凹部6aと、裏面板2bを表面板側に凹ませて形成される裏面側収容凹部6bと、上述した鍔部2dをフロアパネル2内方に凹ませて形成される側縁側収容凹部6cとで構成される。
【0022】
この蓋収容凹部6は、後述する蓋部材5を構成する薄板材の厚さと同じ程度の深さを備え、その底面が蓋部材5の周縁部を支持するフランジ部として機能する。フロアパネル2の上下面に配置されるフランジ部には係止孔(被係止部8)が穿孔され、蓋部材5に形成された係止突起9を受容することにより、蓋部材5の脱落防止や位置決めとして機能する。
【0023】
上述した蓋部材5は、図1ないし図3に示すように、金属からなる略方形の薄板材をコ字状に折り曲げて形成され、上述した開口部1を閉塞する閉塞板4と、この閉塞板4の対向位置に配置される装着片3と、これら閉塞板4と装着片3とを連結する連結部25とを有する。閉塞板4と装着片3は、上述した表面側収容凹部6aと裏面側収容凹部6bに収まる程度の広さに形成され、連結部25は、上述した側縁側収容凹部6cと同じ程度の幅で、長さはフロアパネル2の厚さと同じ程度に形成される。また、閉塞板4と装着片3には、上述した係止突起9が対向位置で半球状に反対面側から押し出すようにして膨隆され、この係止突起9は、表面側収容凹部6a等に閉塞板4等を収容したときに上述した係止孔8に対応する位置に配置される。
【0024】
したがって閉塞板4を上面側に向けて蓋部材5をフロアパネル2の蓋収容凹部6に押し込むと、先ず半球状の係止突起9がフランジ部に当接し、さらに押し込まれることにより蓋部材5が弾性変形して閉塞板4と装着片3が拡開される。このまま押し込み続けることにより係止突起9が係止孔8の位置に達すると、係止孔8内に係止突起9が受容され、これにより蓋部材5が弾性復帰して弾発的に蓋部材5が蓋収容凹部6内に収容される。この状態で閉塞板4、装着片3、連結部25の外表面はそれぞれ、フロアパネル2の上面、下面、側縁と同一平面状に収まり、また、閉塞板4はフロアパネル2の開口部1を覆う。
【0025】
この後、上述したパネル受け21に支承させ、タイルカーペット23を載せれば、フロアパネル2の上面と閉塞板4の外表面とでフロアパネル2は平滑になり、上述したようにフロアパネル2同士を並べても、連結部25の外表面はフロアパネル2の側縁に並ぶため、隣接するフロアパネル2、2の辺縁同士が密着可能になる。また、蓋部材5の開口部1の直上位置に垂直荷重が付加された場合、閉塞板4には開口部1とフランジ部との境界部分に剪断方向に荷重が働くことになるが、この荷重は、閉塞板4のみならず、この閉塞板4に連続してフランジ部と開口部1に跨る連結部25においても負担され、さらには、同様にフランジ部と開口部1に跨る装着片3においても連結部25を介して負担される。したがって上述した荷重によって蓋部材5が容易に変形、破断してしまうことはなく、同様にフロアパネル2のフランジ部も容易に変形、破断してしまうことはない。
【0026】
以上のフロアパネル2は、予め工場において蓋収容凹部6に蓋部材5を装着しておき、施工現場に搬入することで、現場での作業効率を向上させることができる。この場合、蓋部材5は係止突起9により強固にフロアパネル2に固定されるために運搬時の振動などによっても脱落しづらく、また、装着状態で蓋部材5はフロアパネル2の上面、下面、側縁から飛び出さないために、平積みなども容易にできる。
【0027】
一方、施工現場において、上述したように開口部1にコンセント24を設ける場合などには蓋部材5が蓋収容凹部6から取り外されるが、この蓋部材5を収納するために、フロアパネル2には予備収容凹部7が形成される。この実施の形態において、予備収容凹部7は、図1等に示すように、フロアパネル2において開口部1が形成される側縁と対向する側縁の中央部に配置される。この予備収容凹部7は、当該側縁に上述した蓋収容凹部6と同じ大きさで形成され、すなわち、表面側収容凹部6aと同じ大きさの表面側予備収容凹部7a、裏面側収容凹部6bと同じ大きさの裏面側予備収容凹部7b、側縁側収容凹部6cと同じ大きさの側縁側予備収容凹部7cとで構成される。また、表面側予備収容凹部7aと裏面側予備収容凹部7bにはそれぞれ表面側収容凹部6a等と同様に係止孔8が穿孔される。
【0028】
したがって蓋部材5を予備収容凹部7に収容すれば、蓋部材5を、該蓋部材5で開口部1が閉塞されていたフロアパネル2と対応付けて保管することができ、また、この状態でフロアパネル2は、上面、下面、側縁が平滑になり、上面に敷設されたタイルカーペット23は平滑に保持され、隣接するフロアパネル2、2は辺縁同士が密着可能になる。
【0029】
さらに、この実施の形態において、予備収容凹部7に蓋部材5を収容しないとき、すなわち開口部1を蓋部材5で閉塞するときに、予備収容凹部7がフロアパネル2の上面の平滑を乱さないようにするために、予備収容凹部7には凸部10が形成され、上述した蓋部材5には透孔11が形成される。
【0030】
上記凸部10は、表面側予備収容凹部7aに浮島状に形成され、図1等に示すように、この実施の形態においては表面側予備収容凹部7aの大きさと平滑さとを考慮し、散点状に設けられる。この凸部10は、側壁が突出先端に向かうテーパ形状に形成される。一方、蓋部材5の装着片3には、図2に示すように、装着片3を表面側予備収容凹部7aに収容したときに、上述した凸部10を受容する透孔11が散点状に開設される。
【0031】
したがって、予備収容凹部7に蓋部材5を収容しないときには、フロアパネル2の上面に敷設されるタイルカーペット23は凸部10により散点状ではあるが支持され、予備収容凹部7による凹みが目立たなくされる。一方、予備収容凹部7に蓋部材5を収容するときには、図2に示すように、表面側予備収容凹部7aに装着片3を収容させる、すなわち、上述した蓋部材5を蓋収容凹部6への収容姿勢に対して上下反転させることにより、蓋部材5のフロアパネル2上面からの突出が防止される。
【0032】
図5(a)に本発明の第1の変形例を示す。なお、この変形例および後述する他の変形例において上述した実施の形態と同一の構成要素は、図中に同一の符号を付して説明を省略する。この変形例において、フロアパネル2に切欠状に形成される開口部1は、フロアパネル2の対向側縁にそれぞれ形成される。各開口部1の周縁部には蓋収容凹部6が形成され、予備収容凹部7は、開口部1が形成される辺縁に隣接する辺縁にそれぞれ形成される。したがってこの変形例においてはコンセント24の設置数を増やすことができ、また、コンセント24の配置の自由度を高めることができる。
【0033】
図5(b)に第2の変形例を示す。この変形例においてフロアパネル2は木質系のパーティクルボードなどとして形成される。蓋部材5はフロアパネル2の強度に応じて、より肉厚を薄くして形成され、したがって予備収容凹部7の深さが浅くされることで上述した凸部10が省略される。
【0034】
なお、上述した実施の形態や変形例において、蓋部材5は金属材料により形成する場合を示したが、例えば強度の高い合成樹脂材などにより形成することも可能である。また、予備収容凹部7に形成される凸部10は、予備収容凹部7の大きさや、フロアパネル2上面に敷設するタイルカーペット23の平滑具合に応じて、その大きさや形状、配置を変更することが可能である。
【符号の説明】
【0035】
1 開口部
2 フロアパネル
3 装着片
4 閉塞板
5 蓋部材
6 蓋収容凹部
7 予備収容凹部
8 被係止部
9 係止突起
10 凸部
11 透孔




【特許請求の範囲】
【請求項1】
側縁に切欠状に開口部を形成したフロアパネルと、
装着片と協働してフロアパネルを挟み付ける閉塞板を備え、該閉塞板により前記開口部を閉塞する蓋部材とを有し、
前記フロアパネルには、装着状態の蓋部材を収容し、該蓋部材の少なくともフロアパネル上面および側縁からの突出を規制する蓋収容凹部と、
開口部の閉塞位置を外れて側縁部に装着した蓋部材を収容し、該蓋部材の少なくともフロアパネル上面および側縁からの突出を規制する予備収容凹部とが形成されるフリーアクセスフロア用パネル装置。
【請求項2】
前記蓋部材は略方形の薄板材をコ字状に折曲して形成される請求項1記載のフリーアクセスフロア用パネル装置。
【請求項3】
前記蓋部材には、蓋収容凹部に形成された被係止部に係止する係止突起が形成される請求項1または2記載のフリーアクセスフロア用パネル装置。
【請求項4】
前記予備収容凹部にはフロアパネル上面まで膨隆する凸部が形成され、
前記蓋部材は、装着片に形成された透孔内に前記凸部を受容して予備収容凹部に収容される請求項1ないし3のいずれかに記載のフリーアクセスフロア用パネル装置。
【請求項5】
前記蓋収容凹部は、収容する蓋部材のフロアパネル下面からの突出をも規制する請求項1ないし4のいずれかに記載のフリーアクセスフロア用パネル装置。
【請求項6】
略方形の薄板材をコ字状に折曲して形成され、フロアパネルを挟み付けて該フロアパネルの側縁部に装着される蓋部材。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−214325(P2011−214325A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−83996(P2010−83996)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【出願人】(000110479)ナカ工業株式会社 (125)
【Fターム(参考)】