説明

ブロードキャスト通信システムにおけるシグナリング方法およびシステム

【課題】ブロードキャスト通信システムにおけるシグナリングシステム方法を提供する。
【解決手段】ブロードキャストサービスを提供するセルラ電話システムにおいてシグナリングする方法およびシステムがブロードキャストサービスとセルラ電話システムにより提供されるサービスを完全に統合する。シグナリング方法がアクセスネットワークと加入者局との間の相互作用を調整して、加入者局がブロードキャストサービスをデコードし、ブロードキャストサービスを受信している間にページングメッセージを受信し、動作状態間を、そして当業者に知られている他の機能を適切に遷移できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【分野】
【0001】
本発明はワイヤラインまたはワイヤレス通信システムにおける、ブロードキャスト通信、さもなければ1点対多点またはグループ通信として知られている通信に関する。特に、本発明はこのようなブロードキャスト通信システムにおけるシグナリングシステムおよび方法に関する。
【背景】
【0002】
通信システムは発信局から物理的に異なる宛先局に情報信号の送信を可能にするように開発されてきた。通信チャネルを通して発信局から情報信号を送信する際に、情報信号は最初に通信チャネルを通して効率的に送信するのに適した形態に変換される。情報信号の変換、すなわち変調は、結果として得られる変調搬送波のスペクトルが通信チャネル帯域幅内に制限されるような方法で、情報信号にしたがって搬送波のパラメータを変化させることを伴う。宛先局において、元の情報信号は通信チャネルを通して受信された変調搬送波から複製される。このような複製は発信局により使用される変調プロセスの逆を使用することにより一般的になされる。
【0003】
変調はまた多元接続、すなわち共通通信チャネルを通していくつかの信号を同時送信および/または受信することを促進する。多元接続通信システムには、共通通信チャネルに連続してアクセスするのではなく、比較的短い期間の間欠サービスを要求する複数の加入者ユニットを含むことが多い。時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、および振幅変調多元接続(AM)のような、いくつかの多元接続技術が技術的に知られている。他のタイプの多元接続技術はコード分割多元接続(CDMA)スペクトル拡散システムであり、これは以後IS−95標準規格として呼ぶ“デュアルモードワイドバンドスペクトル拡散セルラシステム用のTIA/EIA/IS−95移動局−基地局互換性標準規格”に準拠する。多元接続通信システムにおいてCDMA技術を使用することは、“衛星または地上中継器を使用するスペクトル拡散多元接続通信システム”と題する米国特許第4,901,307号、および“CDMAセルラ電話システムにおいて波形を発生させるシステムおよび方法”と題する米国特許第5,103,459号において開示されており、両米国特許は本発明の譲受人に譲渡されている。
【0004】
多元接続通信システムはワイヤレスまたはワイヤラインであり、音声および/またはデータを伝える。音声とデータの両方を伝える通信システムの例はIS−95標準規格にしたがったシステムであり、IS−95標準規格は通信チャネルを通して音声とデータを送信することを規定している。固定サイズのコードチャネルフレームでデータを送信する方法は“送信用データをフォーマットする方法および装置”と題する米国特許第5,504,773号で詳細に説明されており、この米国特許は本発明の譲受人に譲渡されている。IS−95標準規格にしたがうと、データまたは音声がコードチャネルフレームに分割され、コードチャネルフレームは20ミリ秒幅であり、14.4Kbps程度のデータレートを持つ。音声とデータの両方を伝える通信システムの追加的な例は“第3世代パートナーシッププロジェクト”(3GPP)に準拠する通信システムを含み、3GPPは文書番号、3G TS 25.211、3G TS 25.212、3G TS 25.213、および3G TS 25.214(W−CDMA標準規格)、または“cdma2000スペクトル拡散システム用のTR−45.5物理層標準規格”(IS−2000標準規格)を含む一組の文書に具体化されている。
【0005】
多元接続ワイヤレス通信システムでは、ユーザ間の通信は1つ以上の基地局を通して行われる。1つのワイヤレス加入者局における第1のユーザは、基地局へのリバースリンク上でデータを送信することにより第2のワイヤレス加入者局における第2のユーザに通信する。基地局はデータを受信し、データを別の基地局にルーティングすることができる。データは同じ基地局、または他の基地局のフォワードリンク上で第2の加入者局に送信される。フォワードリンクは基地局からワイヤレス加入者局への送信に関係し、リバースリンクはワイヤレス加入者局から基地局への送信に関係する。同様に、通信はワイヤレス加入者局上の第1のユーザと地上線局上の第2のユーザとの間で行うことができる。基地局はリバースリンク上でワイヤレス加入者局の第1のユーザからのデータを受信し、公衆電話交換ネットワーク(PSTN)を通してデータを地上線局の第2のユーザにルーティングする。例えば、IS−95、W−CDMA、IS−2000のような多くの通信システムでは、フォワードリンクとリバースリンクは別々の周波数に割り当てられている。
【0006】
上述したワイヤレス通信サービスは1点対1点通信サービスの例である。対照的に、ブロードキャストサービスは中央局から多点への通信サービスを提供する。ブロードキャストシステムの基本モデルは1つ以上の中央局により取り扱われるユーザのブロードキャストネットから構成されている。1つ以上の中央局はある内容、例えばニュース、映画、スポーツイベントおよびこれらに類するものを伴う情報をユーザに送信する。各ブロードキャストネットユーザの加入者局は共通のブロードキャストフォワードリンク信号を監視する。中央局は固定的に内容を決定することから、ユーザは一般的に通信を戻さない。ブロードキャストサービス通信システムの一般的な用法の例はTVブロードキャスト、ラジオブロードキャスト、およびこれらに類するものである。このような通信システムは一般的に高度に特殊化された特定目的用に作られた通信システムである。ワイヤレスセルラ電話システムにおける最近の進歩により、主に1点対1点セルラ電話システムの既存のインフラストラクチャをブロードキャストサービスに利用する関心事がある。ここで使用するように、用語“セルラ”システムはセルラおよびPCS周波数の両方を含む。
【0007】
共通のブロードキャストフォワードリンクをセルラ電話システムに導入することは、ブロードキャストサービスと、セルラ電話システムにより提供されるサービスとの統合を必要とする。加入者局は、加入者局がブロードキャストモードと通信モードの両方で機能できるような機能をサポートできる必要がある。したがって、ブロードキャストサービスを提供するセルラ電話システムにおいてシグナリングする方法およびシステムにより加入者局が両サービスを完成できるようにする技術的な必要性が存在する。
【概要】
【0008】
ここで開示されている実施形態は、ブロードキャスト通信システムで加入者局登録する方法を提供することにより先に説明した必要性を取り扱い、この方法は、第1の周波数を変調するHSBSチャネルを受信し、HSBSチャネルに対するタイマステータスを監視し、タイマステータスが終了した場合に、HSBSチャネルを送信しているセクタにブロードキャストサービス登録を実行し、HSBSチャネルに対するタイマのステータスをイネーブルにセットし、HSBSチャネルに対するタイマを開始することを含む。基地局はセクタにおける加入者局からブロードキャストサービス登録を受信し、ページング識別子を加入者局のページングセットに追加し、ページング識別子に対するタイマを開始する。
【0009】
他の観点にしたがうと、基地局はページングセットのステータスにしたがってページングメッセージを加入者局に送信する。
【0010】
他の観点にしたがうと、先に説明した必要性は、加入者局による登録の必要がない、ブロードキャスト通信システムで加入者局にページングする方法を提供することにより取り扱われる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は高速ブロードキャストサービス通信システムの概念的なブロック図を図示している。
【図2】図2はHSBSに対する物理および論理チャネルの概念を図示している。
【図3】図3は1つの実施形態にしたがったページングセットメインテナンスを図示している。
【詳細な説明】
【0012】
定義
語“例示的”はここでは“例、事例、または実例として機能”することを意味させるために使用される。“例示的”としてここで説明されている任意の実施形態は、他の実施形態に対して好ましいまたは有利なものとして解釈される必要性はない。
【0013】
用語1点対1点通信はここでは専用通信チャネルを通しての2つの加入者局間の通信を意味するために使用される。
【0014】
用語グループサービス、1点対多点通信、プッシュツゥトーク、またはディスパッチサービスはここでは複数の加入者局が一般的に1つの加入者局からの通信を受信している通信を意味するために使用される。
【0015】
用語パケットはここではデータ(ペイロード)と制御エレメントとを含み、特定フォーマットに構成される、ビットのグループを意味するために使用される。制御エレメントは、例えばプリアンブル、品質メトリック、当業者に知られている他のものを含む。品質メトリックは、例えば巡回冗長検査(CRC)、パリティビット、および当業者に知られている他のものを含む。
【0016】
用語アクセスネットワークはここでは基地局(BS)と1つ以上の基地局制御装置との集合を意味するために使用される。アクセスネットワークは複数の加入者局間でデータパケットを伝送する。アクセスネットワークは会社イントラネットやインターネットのような、アクセスネットワーク外部の付加的なネットワークにさらに接続されていてもよく、各アクセスターミナルとこのような外部ネットワークとの間でデータパケットを伝送してもよい。
【0017】
用語基地局はここでは加入者局が通信するハードウェアを意味するために使用される。セルは用語が使用される状況に応じて、ハードウェアまたは地理的カバレッジ領域に関係する。セクタはセルの分割区画である。セクタはセルの属性を持つことから、セルに関して説明されている教示はセクタに容易に拡張される。
【0018】
用語加入者局はここではアクセスネットワークが通信するハードウェアを意味するために使用される。加入者局は動的でも、あるいは静的でもよい。加入者局はワイヤレスチャネルを通して、あるいは例えば光ファイバまたは同軸ケーブルを使用するワイヤチャネルを通して通信する任意のデータデバイスであってもよい。加入者局はさらにこれらに限定されるものではないがPCカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)、外部または内部モデム、あるいはワイヤレスまたはワイヤライン電話機を含む多くのタイプのデバイスの内、任意のものであってもよい。基地局とのアクティブトラフィックチャネル接続を確立するプロセス中の加入者局は、接続セットアップ状態にあると言われる。基地局とのアクティブトラフィックチャネル接続を確立した加入者局はアクティブ加入者局と呼ばれ、トラフィック状態にあると言われる。
【0019】
用語物理チャネルはここでは変調特性およびコーディングに関して説明される、信号が伝搬する通信ルートを意味するために使用される。
【0020】
用語論理チャネルはここでは基地局または加入者局のプロトコル層内の通信ルートを意味するために使用される。
【0021】
用語通信チャネル/リンクはここでは状況にしたがって物理チャネルまたは論理チャネルを意味するために使用される。
【0022】
用語リバースチャネル/リンクはここでは加入者局が信号を基地局に送信する通信チャネル/リンクを意味するために使用される。
【0023】
フォワードチャネル/リンクはここでは基地局が信号を加入者局に送信する通信チャネル/リンクを意味するために使用される。
【0024】
用語ソフトハンドオフはここでは加入者局と2つ以上のセクタとの間の通信を意味するために使用され、ここで各セクタは異なるセルに属する。リバースリンク通信は両セクタにより受信され、フォワードリンク通信は2つ以上のセクタのフォワードリンク上で同時に行われる。
【0025】
用語ソフターハンドオフはここでは加入者局と2つ以上のセクタとの間の通信を意味するために使用され、ここで各セクタは同じセルに属する。リバースリンク通信は両セクタにより受信され、フォワードリンク通信は2つ以上のセクタのフォワードリンクの内の1つ上で同時に行われる。
【0026】
用語消去はここではメッセージの認識を失敗することを意味するために使用される。
【0027】
詳細な説明
説明したように、ブロードキャストシステムの基本モデルは1つ以上の中央局により扱われる、ユーザのブロードキャストネットを備え、1つ以上の中央局はある内容、例えばニュース、映画、スポーツイベントおよびこれらに類するものを有する情報をユーザに送信する。各ブロードキャストネットユーザの加入者局は共通のブロードキャストフォワードリンク信号を監視する。図1は通信システム100の概念的なブロック図を図示しており、通信システム100は本発明の実施形態にしたがって高速ブロードキャストサービス(HSBS)を実行することができる。
【0028】
ブロードキャスト内容はコンテンツサーバ(CS)102において発信される。コンテンツサーバは(示されていない)キャリアネットワーク内またはインターネット(IP)104の外部に配置されてもよい。内容はパケットの形態でブロードキャストパケットデータサーブノード(BPDSN)106に届けられる。BPDSNは(示されていない)標準PDSNと物理的に同じ場所に配置されても、あるいは同一であってもよいが、BPDSNは標準PDSNと論理的に異なっていてもよいことから、用語BPDSNが使用される。BPDSN106はパケットの宛先にしたがってパケットをパケット制御機能(PCF)108に届ける。基地局制御装置は標準音声およびデータサービスに対するものであることから、PCFはHSBSのために基地局110の機能を制御する制御エンティティである。物理アクセスネットワークとHSBSの高レベル概念の接続を示すために、図1ではPCFが基地局制御装置(BSC)と物理的に同じ場所に配置され、あるいは同一なものであるとして示されているが、論理的には異なっている。これは教育学的な目的のためだけであることを当業者は理解するであろう。BSC/PCF108はパケットを基地局110に提供する。
【0029】
通信システム100は非常に多くの加入者局により受信可能な高データレートが可能なフォワードブロードキャスト共有チャネル(F−BSCH)112を導入することにより高速ブロードキャストサービス(HSBS)を可能にする。用語フォワードブロードキャスト共有チャネルはここではブロードキャストトラフィックを伝える1つのフォワードリンク物理チャネルを意味するために使用される。1つのF−BSCHは1つのF−BSCH内でTDM方式により多重化される1つ以上のHSBSチャネルを伝えることができる。用語HSBSチャネルはここではセッションのブロードキャスト内容により規定される1つの論理HSBSブロードキャストセッションを意味するために使用される。各セッションは、例えば午前7時−ニュース、午前8時−天気、午前9時−映画などのように、時間で変化するブロードキャスト内容により規定される。図2はHSBSのための物理および論理チャネルの既述した概念を図示している。
【0030】
図2に図示されているように、HSBSは2つのF−BSCH202上に提供され、BSCH202のそれぞれは個々の周波数fx、fy上で送信される。したがって、例えば、先に言及したcdma2000通信システムでは、このような物理チャネルには例えばフォワード予備チャネル(F−SCH)、フォワードブロードキャスト制御チャネル(F−BCCH)、フォワード共通制御チャネル(F−CCCH)、他の共通および専用チャネルならびにチャネルの組み合わせが含まれることがある。情報ブロードキャストに対して共通および専用チャネルを使用することは、2001年3月28日に出願された、“ワイヤレスネットワークにおいて専用および共通チャネルを使用するグループ通話のための方法および装置”と題する仮米国特許出願第60/279,970号に開示されており、この出願は本発明の譲受人に譲渡されている。当業者は他の通信システムが同様な機能を実現するチャネルを利用し、したがって教示は他の通信システムにも適用可能であることを理解するであろう。F−BSCH202はブロードキャストトラフィックを伝え、これは1つ以上のブロードキャストセッションを含んでいてもよい。F−BSCH202bは1つのHSBSチャネル204cを伝え、2つのHSBSチャネル204a、204bはF−BCCH202aに多重化される。HSBSチャネルの内容はペイロード206とヘッダ208を含むパケットにフォーマットされる。
【0031】
当業者は図2に図示されているHSBSブロードキャストサービス展開は教育学的な目的のためだけのものであることを認識するであろう。したがって、所定のセクタでは、HSBSブロードキャストサービスは特定の通信システムの構成によりサポートされる特徴にしたがっていくつかの方法で展開することができる。構成の特徴には例えばサポートされるHSBSセッション数、周波数割当数、サポートされるブロードキャスト物理チャネル数、および当業者に知られている他の構成の特徴が含まれる。したがって、例えば、2つより多い周波数、およびF−BSCHがセクタに展開されることもある。さらに、2つより多いHSBSチャネルが1つのF−BSCHに多重化されることもある。さらに、1つのHSBSチャネルを、異なる周波数で、セクタ内の1つより多いブロードキャストチャネルに多重化して、これらの周波数に存在する加入者局を取り扱うこともできる。
【0032】
1つ以上の異なるHSBSチャネルが同じF−BSCH物理チャネル上に多重化されるかもしれないことから、異なるHSBSチャネルは互いに識別されなければならない。その結果として、基地局は特定のHSBSチャネルの各パケットをブロードキャストサービス参照識別子(BSR_ID)に割り当て、これは1つのHSBSチャネルを他のHSBSチャネルから識別する。受信パケット中のBSR_IDの値に基づいて、加入者局におけるデマルチプレクサは、監視されているHSBSチャネル用のデコーダにどのパケットを届けられるべきかを識別する。その結果として、BSR_IDは無線の有意性(すなわち、加入者局とBSとの間)を持つ。
【0033】
説明したように、HSBSチャネルはHSBSチャネルのブロードキャスト内容により規定される1つの論理HSBSブロードキャストセッションを意味する。したがって、BSR_IDは加入者局がHSBSチャネルの物理ブロードキャスト送信を分離することができるようにするが、加入者局がHSBSチャネルの内容をHSBSチャネルの物理ブロードキャスト送信にマッピングできるように、すなわち加入者局が例えば映画HSBSをニュースHSBSから識別できるように、各論理HSBSチャネルに対する識別子が必要とされる。したがって、各HSBSチャネルは独特な識別子(HSBS_ID)を持ち、これは加入者局が加入しているHSBS内容/サービスと対応する物理ブロードキャスト送信とをリンクする。その結果として、HSBS_IDは終端間の有意性(すなわち、加入者局とコンテンツサーバとの間)を持つ。HSBS_IDの値は外部手段を通して知られる。すなわち、加入者局ユーザがブロードキャスト内容/サービスに加入するとき、加入者局ユーザはそのHSBSチャネルに対応するHSBS_IDを取得する必要がある。例えば、特別なスポーツイベントに対して、ゲームの全スケジュールが事前に知られ、例えばマスメディア、サービスプロバイダキャンペーン、およびこれらに類するもので広告される。代わりに、ニュースは周期的なスケジュールでブロードキャストされる。代わりに、外部手段が例えばeメール、ショートメッセージシステム(SMS)ブロードキャスト、および当業者に知られている他の手段を含んでいてもよい。1つの実施形態では、スケジュールはHSBSブロードキャストセッション内で提供される。
【0034】
最後に、HSBSチャネルはF−BSCH物理チャネル上に多重化され、HSBSチャネルをF−BSCHチャネルで伝える方法についてさまざまな可能性があることから、加入者局はどのHSBSチャネル(HSBS_ID/BSR_ID)がどのF−BSCH(FBSCH_ID)上で伝えられるかを知る必要がある。このような情報は論理から物理へのマッピングにより特定される。説明した実施形態では、論理から物理へのマッピングはセット{HSBS_ID、BSR_ID、FBSCH_ID}により完全に特定される。
【0035】
ブロードキャストサービスパラメータシグナリング
基地局は論理から物理へのマッピングを実行することから、所定のHSBSチャネルを聞くことを望んでいる加入者がどのF−BSCHチャネルを監視すべきかを決定できるように、この論理から物理へのマッピング情報は無線を通して加入者局に信号送信されなければならない。したがって、ブロードキャスト物理チャネルパラメータ、ブロードキャスト論理チャネルパラメータ、および論理から物理へのマッピングはエアーインターフェイスを通して加入者局に信号送信される必要がある。
【0036】
1つの実施形態では、ブロードキャストサービスパラメータはオーバーヘッドメッセージのために通信システムにより提供されるチャネル上で、既存のオーバーヘッドメッセージで信号送信される。しかしながら、すべての加入者局がオーバーヘッドメッセージを監視しなければならないことから、加入者局が加入していなくても、あるいはHSBSが可能でなくても、このメッセージを受信し、メッセージの少なくともヘッダをデコードする必要がある。1つの実施形態では、ヘッダは情報、例えばシーケンス番号を提供し、これは加入者局にメッセージの内容が変更されているか否かを知らせる。オーバーヘッドパラメータに関するメッセージの内容が変更されている場合のみ、すべての加入者局はメッセージの残りをデコードしなければならない。
【0037】
その結果として、他の実施形態では、ブロードキャストサービスパラメータはブロードキャストサービスに特定なオーバーヘッドメッセージ(BSPM)で信号送信される。加入者局がHSBSサービスに加入/興味がある場合のみ、このメッセージを監視する必要がある。加入者局は任意の時間でHSBSチャネルの監視を始めることから、BSPMは、1つ以上のブロードキャストチャネルがセクタ周波数の任意の1つにあるように構成されている各セクタにより連続的に送信される必要がある。1つの実施形態にしたがうと、BSPMはオーバーヘッドメッセージのために通信システムにより提供されるチャネル上で送信される。cdma2000標準規格にしたがう通信システムでは、オーバーヘッドメッセージのために通信システムにより提供されるこのようなチャネルは、例えばフォワードページングチャネル(F−PCH)、フォワードブロードキャスト制御チャネル(F−BSCH)、および当業者に知られているオーバーヘッドメッセージのために通信システムにより提供される他のチャネルを含むことができる。当業者は、他の通信システムは同様な機能を実行するチャネルを利用し、したがって教示は他の通信システムに適用可能であることを理解するであろう。
【0038】
しかしながら、加入者局はアイドル状態にある場合にのみ、オーバーヘッドメッセージのために通信システムによる提供されるチャネルを監視することができる。その結果として、加入者局が他の通話とつながっている間に、すなわち専用モードである間にF−BSCHを監視しているときに、加入者局はBSPMに対するアクセスを持たない。したがって、1つの実施形態では、ブロードキャストサービスパラメータは1つ以上の専用チャネル上で既存のメッセージを通して専用モードで加入者局に信号送信される。しかしながら、この実施形態はオーバーヘッドメッセージのために通信システムにより提供されるチャネル上で一度メッセージを送信する代わりに、専用チャネルの使用を要求することから、メッセージは個別に各加入者局に送信されなければならない。その結果として、代替実施形態では、加入者局は、これらのパラメータが古いものであるかもしれないことを認めながらも、BSPMにおいて受信されるパラメータの使用を続ける。
【0039】
当業者は、付加的なブロードキャスト関連情報を信号送信するためにBSPMが使用されるかもしれないことを認識するであろう。例えば、BSPMには、加入者局がハンドオフを実行できるように、各物理チャネルに対して、同一情報を送信している隣接のリストも含まれる。ハンドオフ方法およびシステムは2001年8月20日に出願され、“ブロードキャスト通信システムにおけるハンドオフのための方法およびシステム”と題する、同時継続中の米国特許出願第XX/XXXXXX号でさらに詳細に説明されている。さらに、BSPMには以下で詳細に説明されている、ブロードキャストサービス登録に関係する情報も含まれていてもよい。さらに、BSPMには以下で詳細に説明されている、HSBSスケジュールシグナリングも含まれていてもよい。
【0040】
HSBSスケジュールシグナリング
加入者局ユーザは、HSBSセッションを監視できるように、HSBSセッションの開始時間を知る必要がある。ユーザはHSBSセッションの期間または終了時間も知る必要があるかもしれない。一般的に、HSBSチャネル内容スケジュールのシグナリングは、説明するように、HSBSサービスに加入しているユーザがHSBSブロードキャストセッションのスケジュールを知っているかもしれないことから、エアーインターフェイス/通信システムの範囲を越える。しかしながら、ユーザは外部手段に依存せず、加入者局を使用してHSBSスケジュールを取得できる便利さを要求するかもしれない。
【0041】
結果として、1つの実施形態では、基地局はページングチャネル上でメッセージをシグナリングすることにより、加入者局にHSBSセッションの開始を知らせる。これはブロードキャストページングメッセージまたはブロードキャストショートメッセージシステム(SMS)の形態をとることができる。このメッセージはこのHSBSセッションの開始時間を示す。ページングチャネルを聞いているすべての加入者局はこのメッセージを受信し、このメッセージに対して動作するように構成されている加入者局のみが加入者局ユーザに知らせる。加入者局ユーザがHSBSセッションを聞くことを選択した場合、加入者局は適切な周波数に同調してF−BSCHを監視する。しかしながら、加入者局はそのようにプログラムされている場合には、ユーザを促すことなくF−BSCHの監視を開始してもよい。
【0042】
加入者局ユーザはセッションの開始時間より後の時間にHSBSセッションを聞くこと決定するかもしれないことから、その時にページングチャネルを監視していない加入者局がこのメッセージを受信していないかもしれないので、セッションの開始前に基地局がメッセージを加入者局に一度だけ送信するだけでは十分ではない。加入者局はさまざまな理由、例えば電源オフ、フェーディング中、音声通話中、当業者に知られている他の理由のためにページングチャネルを監視できないかもしれない。したがって、メッセージはHSBSセッションの期間を通して反復されなければならない。メッセージの反復がさらに頻繁になると、所定の加入者局が進行中のセッションに入るまでの平均遅延が短くなる。
【0043】
他の実施形態では、基地局は先に説明したブロードキャストサービスパラメータメッセージのようなオーバーヘッドメッセージのために通信システムにより提供されるチャネル上にメッセージをシグナリングすることにより加入者にHSBSセッションの開始を知らせる。伝えられる情報は、特に開始時間および期間または終了時間に、ページングチャネル上で送信されるものと同一である。しかしながら、オーバーヘッドメッセージが反復されることから、情報は連続的に送信される。加入者が(内容の変化を伴わない)同じメッセージを反復して読むことを避けるために、シーケンス番号がオーバーヘッドメッセージに付加される。加入者局は同じシーケンス番号を含むメッセージを無視する。このようにシーケンス番号を使用することは当業者によく知られている。実施形態では、ブロードキャストサービスパラメータメッセージを利用することにより、セッションが最初に開始したときや終了したときなどのような、その内容の何らかの変化があったときのみ、BSPMのシーケンス番号がインクリメントされる。
【0044】
現在F−BSCHを聞いている加入者に対するHSBSセッションの終了は、F−BSCH上で送信される特別な終了メッセージにより示される。これは、どのフレームがブロードキャストデータに対応しているか、どのフレームがシグナリングデータ(終了メッセージ)に対応しているかを多重サブレイヤが知っていることを要求する。1つの実施形態では、BSR_IDの値、例えばBSR_ID=000は、パケットがシグナリングデータを伝えることを示す。他の実施形態では、特別なメッセージは不要であり、基地局はF−BSCH上でヌルフレームを送信する。さらに他の実施形態では、基地局はF−BSCHをターンオフする。加入者局はF−BSCH上でエネルギが送信されていないことを検出し、HSBSセッションが終わっていると分析する。
【0045】
代わりに、セッションの開始を示している先に説明した実施形態のそれぞれは、セッションの終了を示すために使用することができる。1つの実施形態では、セッションの開始を示すメッセージの内容には、セッションの期間または終了に関する情報が含まれる。他の実施形態では、明示的なメッセージを送信して、HSBSセッションの終了を示すことができる。
【0046】
他の通話とつながっている加入者局も同時にF−BSCHを監視したいと考えるかもしれないことから、HSBSセッションの開始は同様に専用モードで加入者局に信号送信されなければならない。共通モードの動作における先に概略説明した実施形態のそれぞれに対応する実施形態は等しく適用可能である。
【0047】
周波数ハッシングおよびページング
基地局が加入者局との通信の要求を受信するとき、基地局は加入者局に対するページングメッセージを発生させる。基地局は加入者局がどのページングチャネルを監視するかを決定し、ページングメッセージをページングチャネル上で送信する。通信システムの基地局は周波数および/または複数の周波数毎に複数のページングチャネルをサポートするかもしれないことから、基地局と加入者局との両方において、加入者局がどの周波数およびページングチャネルを監視するのかを決定する方法が開発されている。cdma2000標準規格に基づく方法を説明する。当業者はcdma2000標準規格の選択は教育学的な目的のためであり、基地局と加入者局との間の取り決めを仮定する任意の方法が容易に置換できることを理解するであろう。
【0048】
電源投入時、加入者局はシステム決定サブ状態に入り、捕捉試行を実行するシステムが選択される。1つの実施形態では、システム決定のためのシステムを決定した後に、加入者局はパイロット捕捉サブ状態に遷移し、加入者局はシステム決定サブ状態で取得された捕捉パラメータに基づいてパイロット信号を復調しようとする。加入者局は捕捉パラメータにしたがってCDMAパイロット信号を捕捉しようと試みる。加入者局が予め定められたしきい値を越えるエネルギを持つパイロット信号を検出したとき、加入者局は同期チャネル捕捉サブ状態に遷移し、同期チャネルの捕捉を試みる。一般的に、基地局によりブロードキャストされる同期チャネルには、システム識別子(SID)やネットワーク識別子(NID)のような基本システム情報が含まれるが、最も重要なことは、タイミング情報を加入者局に提供することである。加入者局は同期チャネル情報にしたがって加入者局のタイミングを調整し、そして加入者局アイドル状態に入る。加入者局は同期チャネルメッセージで識別されるオーバーヘッドチャネルを受信することによりアイドル状態処理を開始し、加入者局が捕捉した基地局が複数の周波数をサポートする場合には、加入者局と基地局の両方がハッシュ関数を使用して、通信のためにどの周波数を使用するのかを決定する。加入者局と基地局はハッシュ関数を使用してページングチャネルを決定し、このページングチャネルを加入者局が監視する。1つの実施形態では、ハッシュ関数はハッシュするための多数のエンティティ、例えば周波数、ページングチャネルおよびこれらに類するもの、ならびに国際加入者局識別子(IMSI)を受け入れ、1つのエンティティを出力する。
【0049】
先に説明した方法(以後現在のハッシュ方法と呼ぶ)は1点対1点通信システムにおいてうまく機能する。しかしながら、現在のハッシュ方法は図3を参照して説明するような、ブロードキャストサービスには直接適用することができない。図3は、周波数fx上で送信されるF−BSCHチャネル304aに多重化される2つのHSBSチャネル302a、302bと、周波数fy上で送信されるF−BSCHチャネル304bに多重化される1つのHSBSチャネル302cとを図示している。周波数fz上にはHSBSチャネルは存在しない。ページングチャネル306a、306bおよび306cは各周波数fx、fyおよびfz上で送信される。周波数当たり1つのページングチャネルのみが図3に示されているが、これは教育学的な目的のためであることを当業者は認識するであろう。その理由は、特定のページングチャネル上への加入者局のマッピングはハッシュ関数により決定されるからである。加入者局が3つすべてのHSBSチャネル302に加入している場合には、1つHSBSチャネル302から他のHSBSチャネル302への受信を自由に変更することができる。用語加入はここでは加入者局が特定のHSBSチャネルを受信できることを意味するために使用される。
【0050】
一般性を失うことなく、時間t1において、加入者局が電源投入されることを仮定する。例えば先に説明したハッシュ方法を使用することにより、加入者局は周波数fzに同調し、基地局に登録し、ページングチャネル306cの監視を開始する。基地局は同一のハッシュ方法を実行して、加入者局が周波数fzでページングチャネル306cを監視していることを決定する。時間t2において、加入者局はHSBSチャネル302aを監視することを決定する。先に説明したように、HSBSチャネルを受信することを望んでいる加入者局は、HSBSチャネルにより変調されるF−BSCHチャネルを含む周波数を監視しなければならない。結果として、加入者局は周波数fxに同調し、HSBSチャネル302aの受信を開始する。加入者局が1つの周波数にのみに同調できるようにする加入者局における制限のために、加入者局は周波数fxにおけるページングチャネル306aを監視する。加入者局はHSBSチャネルを受信している間にページングメッセージを受信できることが要求されることから、加入者局に対するページングメッセージは周波数fx上のページングチャネルで送信されなければならない。しかしながら、現在のハッシュ方法は、加入者局が周波数を変更するシナリオに対応しない。したがって、周波数fzにおけるページングチャネル306cの加入者局をハッシュした基地局は再同調している加入者局に気付かない。結果として、周波数fzにおけるページングチャネル306c上で基地局により送信されるページメッセージは失敗する。したがって、方法およびシステムは基地局が加入者局にページングする周波数を判定する必要がある。当業者はいったん周波数が決定されると、現在のページングチャネル決定方法を利用することができることを認識するであろう。
【0051】
したがって、本発明の1つの実施形態にしたがうと、加入者局は、加入者局が加入しており、監視に興味がある各HSBSチャネルの識別子を基地局に登録する。各HSBSチャネルは特定の周波数上における対応するF−BSCHを変調することから、基地局はどの周波数セットを加入者局が見つけることができるか分かり、したがって加入者局にページングするのに成功することができる。HSBSチャネルの登録はハンドオフ中に利用される。ハンドオフの目的は、第1の基地局により送信されるHSBSチャネルから、第2の基地局により送信されるHSBSチャネルに、加入者局を移すことである。しかしながら、HSBSチャネルは第1および第2の基地局において異なる周波数を変調しているかもしれないが、HSBSは同じ独特な識別子HSBS_IDを持ち、各基地局は(論理から物理へのマッピングを通して)所定のHSBS_IDが送信される周波数が分かることから、基地局は加入者にページングするのに成功することができる。したがって、各HSBSチャネルの識別子の登録はハンドオフを助ける。他の実施形態にしたがうと、加入者局は、加入者局が加入し、監視に興味があるHSBSチャネルにより変調される周波数を基地局に登録する。登録は特定のHSBSチャネルに対するタイマのステータスにしたがって周期的に実行される。
【0052】
このような登録を可能にするために、加入者局は、加入者局が加入し、監視に興味がある各HSBSチャネルに対するタイマのステータス(HSBS_TIMER_STATUS)を維持する。HSBSチャネルは独特な識別子(HSBS_ID)により識別される。各タイマのHSBS_TIMER_STATUSは“イネーブル”(すなわちタイマ実行)または“終了”(すなわちタイマは実行されていない)である。加入者局は、加入者局が監視に興味がある各HSBSチャネルに対するカウンタ(THSBS)、ブロードキャストサービス登録タイマをさらに維持する。カウンタは予め定められた時間間隔でインクリメントされる。カウンタが予め定められた値(HSBS_REG_TIMER)に達したとき、加入者局はタイマ終了を示し、HSBS_TIMER_STATUSを“終了”にセットする。
【0053】
電源投入時に、加入者局はすべてのチャネルに対してHSBS_TIMER_STATUSを“終了”に初期化する。加入者局は現在のハッシュ方法にしたがって周波数に同調し、その周波数を送信している基地局に登録する。HSBS_TIMER_STATUS[i]が“終了”にセットされている場合に、加入者局がHSBS_ID=iにより識別されるHSBSチャネルにより変調される周波数に同調するとき、加入者局はHSBSチャネルに対する基地局にブロードキャストサービス登録を実行し、HSBS_TIMER_STATUS[i]を“イネーブル”にセットし、カウンタTHSBS[i]を開始する。加入者局が依然としてHSBSチャネルiを監視している間に、カウンタTHSBS[i]が終了したとき、加入者局は再度HSBSチャネルiに対する基地局にブロードキャストサービス登録を実行し、HSBS_TIMER_STATUS[i]を“イネーブル”にセットし、カウンタTHSBS[i]を開始する。(最初の電源投入登録手順の結果として、あるいはHSBSチャネルiを監視する結果として)加入者局が特定の周波数に同調され、同じ周波数上のHSBSチャネルjを監視することを望むとき、HSBS_TIMER_STATUS[j]が“終了”にセットされていると、加入者局はHSBSチャネルjに対する基地局にブロードキャストサービス登録を実行し、HSBS_TIMER_STATUS[j]を“イネーブル”にセットし、カウンタTHSBS[j]を開始する。
【0054】
各基地局は各加入者局に対してページングセット(PAGE_SET)を維持する。i番目加入者局から電源投入登録を受信したとき、加入者局に対するPAGE_SETjは、現在のハッシュ方法にしたがって加入者局が同調される周波数を含むように、すなわちPAGE_SETj={fpower-up}に初期化される。基地局がHSBS_ID=iにより識別されるHSBSチャネルに対する加入者局からブロードキャストサービス登録を受信したとき、基地局はHSBSチャネル識別子(HSBS_ID)をページングセットに追加しPAGE_SETj={fpower-up、i}、カウンタTHSBS[i]を開始する。加入者局に対するHSBSチャネルiに対応するカウンタTHSBS[i]が終了した場合、基地局はページングセットからHSBS_ID=iを除去する。加入者局に対する到来通話があるときには、基地局は論理から物理へのマッピングを使用して、ページングセット中の識別子を持つすべてのHSBSチャネルに対応する1つの周波数または複数の周波数を決定する。基地局はページングメッセージをこれらすべての周波数で加入者局に送信する。結果として、加入者局におけるタイマおよび基地局におけるタイマが同期化されなければならないか、あるいは基地局におけるタイマは加入者局におけるタイマが終了する前に終了してはならない。基地局におけるタイマが加入者局におけるタイマが終了する前に終了した場合、加入者局が依然としてHSBSチャネルにある間に、基地局はページングセットからHSBS_ID=iを除去する。
【0055】
説明したように、カウンタTHSBS[i]が値HSBS_REG_TIMERにより決定される値に到達したとき、登録が周期的に実行され、値HSBS_REG_TIMERは基地局により加入者局に送信される構成可能なパラメータである。値HSBS_REG_TIMERは、加入者局ブロードキャストサービス登録から続くシグナリング負荷と、加入者局がページングされる必要がある周波数に関する不確実性から続くシグナリング負荷との間の最適なものとして決定される。シグナリング負荷を低下させるために、ブロードキャストサービス登録は、例えば時間ベース登録、距離ベース登録、ゾーンベース登録、当業者に知られている他のタイプの登録のような、別のタイプの登録と組み合わせてもよい。例えば、時間ベース登録では、基地局は予め定められた時間間隔で登録するように加入者局を構成する。加入者局がブロードキャストサービス登録を実行した場合に、加入者局はその期間に対して時間ベース登録を実行する必要がない。その理由は基地局がブロードキャストサービス登録から加入者局がどの辺りかを決定するからである。
【0056】
図3に戻って参照すると、本発明の先に説明した実施形態にしたがった加入者局と基地局により実行される方法が図示されている。時間t1において、加入者局が電源投入し、現在の手順を使用して周波数fzに同調し、すべてのHSBSチャネルに対してHSBS_TIMER_STATUSを“終了”にセットし、登録する。基地局は加入者局のページセットを周波数fzに初期化する(PAGE_SETi={fz})。下付文字iが加入者局を識別する。
【0057】
時間t2において、加入者局はHSBSチャネル302aを監視することを望む(HSBS_ID=1)。加入者局は周波数fxに同調し、HSBSチャネル302aに対するブロードキャストサービス登録を送信し、HSBS_TIMER_STATUS[1]を“イネーブル”にセットし、カウンタTHSBS[1]を開始する。基地局はPAGE_SETi={1、fz}にセットする。
【0058】
時間t3において、加入者局はHSBSチャネル302aの監視にもはや興味がないが、HSBSチャネル302bを監視することを望む。加入者局はHSBSチャネル302bに対するブロードキャストサービス登録を送信し、HSBS_TIMER_STATUS[2]を“イネーブル”にセットし、カウンタTHSBS[2]を開始する。基地局はPAGE_SETi={2、1、fz}にセットする。
【0059】
時間t4において、加入者局はHSBSチャネル302bの監視にもはや興味がないが、HSBSチャネル302cを監視することを望む。加入者局は周波数fyに同調し、HSBSチャネル302cに対するブロードキャストサービス登録を送信し、HSBS_TIMER_STATUS[3]を“イネーブル”にセットし、カウンタTHSBS[3]をセットする。基地局はPAGE_SETi={3、2、1、fz}にセットする。
【0060】
時間t5において、カウンタTHSBS[1]が終了し、結果として、加入者局はHSBS_TIMER_STATUS[1]を“終了”にセットする。加入者局はHSBSチャネル302aをもはや監視していないことから、したがって、加入者局はHSBSチャネル302aに対するブロードキャストサービス登録を送信する必要がなく、結果として、基地局はHSBS_ID=1をページングセットから除去する。したがって、PAGE_SETi={3、2、fz}である。
【0061】
時間t6において、カウンタTHSBS[2]が終了し、結果として、加入者局はHSBS_TIMER_STATUS[2]を“終了”にセットする。加入者局はHSBSチャネル302bをもはや監視していないことから、したがって、加入者局はHSBSチャネル302bに対するブロードキャストサービス登録を送信する必要がなく、結果として、基地局はHSBS_ID=2をページングセットから除去する。したがって、PAGE_SETi={3、fz}である。
【0062】
時間t7において、カウンタTHSBS[3]が終了し、結果として、加入者局はHSBS_TIMER_STATUS[3]を“終了”にセットする。加入者局はHSBSチャネル302cを監視していることから、加入者局はHSBSチャネル302cに対するブロードキャストサービス登録を送信し、HSBS_TIMER_STATUS[3]を“イネーブル”にセットし、カウンタTHSBS[3]を再開始する。基地局はPAGE_SETi={3、fz}を保持する。
【0063】
時間t8において、加入者局は何らHSBSチャネルにもはや興味がない。1つの実施形態では、加入者局はfzに同調し、アイドル状態に入る。PAGE_SETi={3、fz}には変化はない。他の実施形態では、加入者局は周波数fyのままである。
【0064】
時間t9において、カウンタTHSBS[3]が終了する。加入者局はfzに同調し、アイドル状態に入っている実施形態にしたがうと、加入者局はHSBS_TIMER_STATUS[3]を“終了”にセットする。加入者局はHSBSチャネル302cをもはや監視していないことから、加入者局はHSBSチャネル302cに対するブロードキャストサービス登録を送信する必要がなく、結果として、基地局はHSBS_ID=3をページングセットから除去する。したがって、PAGE_SETi={fz}である。加入者局がfyにあり、アイドル状態に入っている実施形態にしたがうと、加入者局はHSBSチャネル302cに対するブロードキャストサービス登録を送信し、HSBS_TIMER_STATUS[3]を“イネーブル”にセットし、カウンタTHSBS[3]を再開始する。基地局はPAGE_SETi={3、fz}を保持する。
【0065】
代替実施形態では、登録の必要がない。1つの実施形態では、HSBSチャネルがセクタのすべての周波数で送信される。結果として、現在のハッシュ方法を利用することができる。ある環境下では、すべての周波数にF−BSCHを展開するためのリソース割り当てが余りにも負担になるかもしれないことから、実施形態は実行できないかもしれない。さらに、HSBSチャネルにより変調されるF−BSCHは高出力チャネルであり、したがって、干渉物として機能する。
【0066】
したがって、他の実施形態では、基地局は、現在のハッシュ方法にしたがって加入者局が最初に同調された周波数のページングチャネルと、HSBSチャネルにより変調されるすべての周波数のページングチャネルとにページングメッセージを送信する。実施形態は現在のハッシュ方法を使用して簡易なページング判定をトレードし、複数の周波数および複数のページングチャネルにおける増加したページング負荷に対して、加入者局HSBS加入詳細を知る必要がない。
【0067】
ページング負荷を減少させるために、他の実施形態にしたがうと、加入者局は2つのクラスに分割される。第1のクラスはHSBSサービスに加入しておらず、あるいはHSBSサービスが不可能な加入者局を含み、第2のクラスはHSBSサービスに加入している加入者局を含む。基地局にはページングされるべき加入者局の加入情報が提供される。加入情報は例えばホーム位置登録装置(HLR)、HSBSコンテンツサーバ、あるいは通信システムにおける同様なエンティティから提供される。HSBSセッションが進行していない場合には、すべての加入者局は現在のハッシュ方法にしたがって周波数に同調する。基地局は適切な周波数およびページングチャネルで加入者局にページングする。HSBSサービスが開始するとき、HSBSセッションに興味がある第2のクラスに属する加入者局は適切なHSBSチャネルに同調する。基地局は現在のページング方法にしたがって第1のクラスに属する加入者局にページングする。基地局はHSBSセッションが進行中かあるいはそうでないかを知っており、第2のクラスに属する各加入者局の加入者プロファイルを知っている。したがって、基地局は、加入者局が最初に同調された周波数におけるページングチャネル上と、加入者局が加入しているHSBSチャネルにより変調される周波数におけるページングチャネル上で、第2のクラスに属する加入者局にページングメッセージを送信する。この実施形態は低いページング負荷をトレードし、加入者局の加入情報を知る必要性に対して、現在のハッシュ方法を修正する必要がない。
【0068】
HSBSチャネルにより変調される異なる周波数への加入者局の同調による、周波数への不均一な加入者局分布を防ぐために、先に説明した実施形態は、第1のクラスに属する加入者局に対するハッシュ関数に、HSBSにより変調されない周波数のみを入れることにより修正してもよい。さらに、HSBSセッションが進行中である場合、HSBSにより変調される周波数のみが第2のクラスに属する加入者局に対するハッシュ関数に入れられてもよい。当業者はアクセスネットワークの利用パターンにしたがって周波数の他の組み合わせを使用することができることを認識するであろう。
【0069】
結果として、他の実施形態では、加入者局はHSBSチャネルの監視の開始または終了時に基地局に知らせる。したがって、加入者局は現在のハッシュ方法にしたがって最初に周波数に同調する。加入者局がHSBSチャネルを監視することを望むときには、加入者局はHSBSチャネルの監視を望むことを示す通知メッセージを基地局に送信し、HSBSチャネルが変調する周波数に同調する。加入者局がHSBSチャネル受信にもはや興味がないときには、加入者局はHSBSチャネルの監視の中止を望むことを示す通知メッセージを送信し、元の周波数に戻って同調する。この実施形態は加入者局とアクセスネットワークとの間の信頼関係を仮定する。このような関係が確立されていない場合には、通知メッセージを受信したときに、基地局は加入者局が要求されたHSBSチャネルに加入しているか確認し、要求を許可するかあるいは拒否する。アクセス許可を受信したときのみ、加入者局はHSBSチャネルが変調する周波数に同調する。基地局は加入者局が同調されている現在の周波数について明確に通知されることから、基地局は加入者局にページングするのに成功することができる。この実施形態は簡易ページング判定をトレードし、現在のハッシュ方法を修正する必要がなく、例えば人気のあるプログラムの開始および終了において、潜在的に突然増える、大きなリバースリンクシグナリング負荷に対して、加入者局の加入を知る必要がない。
【0070】
リバースリンクシグナリング負荷を減少させるために、他の実施形態では、加入者局は加入者局が周波数を変更した場合のみ基地局に知らせる。したがって、加入者局は現在のハッシュ方法にしたがって最初に周波数に同調する。加入者局が監視している周波数以外の異なる周波数を変調するHSBSチャネルの監視を加入者局が望むときに、加入者局はHSBSチャネルの監視を望むことを示す通知メッセージを基地局に送信し、HSBSチャネルが変調する周波数に同調する。加入者局がHSBSチャネル受信にもはや興味がないときに、加入者局はHSBS監視を中止する。加入者局は周波数を変更していないことから、加入者局の部分における動作は必要ない。加入者局が同調されている現在の周波数について基地局は明確に知らされていることから、基地局は加入者局にページングにするのに成功することができる。先に説明した実施形態のように、加入者局とアクセスネットワークとの間に信頼関係が確立されていない場合には、要求−応答が要求される。この実施形態は簡易ページング判定をトレードし、現在のハッシュ方法を修正する必要がなく、例えば人気のあるプログラムの開始および終了において、潜在的に突然増える、大きなリバースリンクシグナリング負荷に対して、加入者局の加入を知る必要がない。
【0071】
当業者は、理解のためにフローチャート図は連続順で図示されているが、あるステップは実際の構成では並行に実行することができることを理解するであろう。
【0072】
当業者は情報と信号はさまざまな異なる科学技術および技術の任意のものを使用して表すことができることを理解するであろう。例えば、先の説明を通して言及されているかもしれない、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁粒子、光界または光粒子、あるいはこれらの任意の組み合わせにより表してもよい。
【0073】
当業者は、ここで開示されている実施形態に関係して説明された、さまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、回路およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはこの両者の組み合わせとして実現してもよいことをさらに理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に例示するために、一般的に機能性の観点から、さまざまな例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップを上記で説明した。このような機能性がハードウェアまたはソフトウェアとして実現されるか否かは、特定の応用およびシステム全体に課される設計制約に依存する。当業者はそれぞれ特定の応用に対してさまざまな方法で説明した機能性を構成してもよいが、このような構成の決定は本発明の範囲の逸脱を生じさせるものではないものと解釈すべきである。
【0074】
ここで開示されている実施形態に関係して説明された、さまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラム可能なゲートアレイ(FPGA)または他のプログラム可能な論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理回路、ディスクリートハードウェア構成要素、あるいはここで説明されている機能を実行するように設計されているこれらの任意の組み合わせで、構成または実行してもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代わりに、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、制御装置、マイクロ制御装置、あるいは状態マシーンであってもよい。プロセッサは計算デバイスの組み合わせ、例えばDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアを備えた1つ以上のマイクロプロセッサ、あるいはこのような構成の他の任意のものとしても構成することができる。
【0075】
ここで開示されている実施形態に関係して説明された、方法またはアルゴリズムのステップはハードウェアで直接的に、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールで、あるいはこれら2つの組み合わせで具体化してもよい。ソフトウェアモジュールはRAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、除去可能なディスク、CD−ROM、あるいは技術的に知られている記憶媒体の他の任意の形態に存在していてもよい。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み出し、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。代わりに、記憶媒体はプロセッサに集積されてもよい。プロセッサと記憶媒体はASICに存在していてもよい。ASICはユーザターミナル(おそらく前に広く定義されている)に存在していてもよい。代わりに、プロセッサと記憶媒体はユーザターミナル中のディスクリート構成要素として存在していてもよい。
【0076】
開示されている実施形態の先の説明は、当業者が本発明を作りまたは使用できるように提供されている。これらの実施形態に対するさまざまな修正は当業者に容易に明らかになるであろう。ここで規定されている一般的な原理は本発明の精神および範囲を逸脱することなく、他の実施形態に適用することができる。したがって、本発明はここで示されている実施形態に限定されることを意図しているものではなく、ここで開示されている原理および新規な特徴と矛盾しない最も広い範囲にしたがうべきである。
【0077】
この特許文書の開示の部分は、著作権保護を受ける内容を含んでいる。著作権者は、特許文書または特許開示が特許商標庁のファイルまたは記録に現れるときに、これらの誰かによる複製には異存はないが、そうでなければ、すべての著作権を留保する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロードキャスト通信システムでの加入者局登録の方法において、
第1の周波数を変調するHSBSチャネルを受信し、
HSBSチャネルに対するタイマステータスを監視し、タイマステータスが終了した場合に、
HSBSチャネルを送信しているセクタにブロードキャストサービス登録を実行し、
HSBSチャネルに対するタイマのステータスをイネーブルにセットし、
HSBSチャネルに対するタイマを開始することを含む方法。
【請求項2】
HSBSチャネルを送信するセクタにブロードキャストサービス登録を実行することは、
ページング識別子をセクタに送信することを含む請求項1記載の方法。
【請求項3】
ページング識別子をセクタに送信することは、
加入者局により監視されているHSBSチャネルの識別子をセクタに送信することを含む請求項2記載の方法。
【請求項4】
ページング識別子をセクタに送信することは、
加入者局により監視されている周波数の識別子をセクタに送信することを含む請求項2記載の方法。
【請求項5】
加入者局の電源投入時に、すべてのHSBSチャネルに対して、タイマステータスを終了にセットすることをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項6】
ブロードキャスト通信システムでの加入者局登録の方法において、
セクタにおいて加入者局からブロードキャストサービス登録を受信し、
ページング識別子を加入者局のページングセットに追加し、
ページング識別子に対するタイマを開始することを含む方法。
【請求項7】
すべての加入者局のページングセットに対するすべてのページング識別子のタイマステータスを監視し、加入者局に対するページング識別子のタイマステータスが終了した場合に、
ページング識別子を加入者局のページングセットから除去することをさらに含む請求項6記載の方法。
【請求項8】
電源投入時に加入者局が監視する周波数の識別子を加入者局のページングセットに追加することをさらに含む請求項6記載の方法。
【請求項9】
ページング識別子を加入者局のページングセットに追加することは、
加入者局により監視されているHSBSチャネルの識別子を加入者局のページングセットに追加することを含む請求項6記載の方法。
【請求項10】
識別子を加入者局のページングセットに追加することは、
加入者局により監視されているHSBSチャネルにより変調されている周波数の識別子を加入者局のページングセットに追加することを含む請求項6記載の方法。
【請求項11】
ブロードキャスト通信システムで加入者局にページングする方法において、
加入者局のページングセットのステータスを決定し、
加入者局のページングセットの決定されたステータスにしたがって、加入者局にページングするページングチャネルを決定し、
すべての決定されたページングチャネル上で加入者局にページングすることを含む方法。
【請求項12】
加入者局のページングセットのステータスを決定することは、
加入者局において、第1の周波数を変調するHSBSチャネルを受信し、
加入者局において、HSBSチャネルに対するタイマステータスを監視し、タイマステータスが終了した場合に、
HSBSチャネルを送信しているセクタにブロードキャストサービス登録を実行し、
HSBSチャネルに対するタイマのステータスをイネーブルにセットし、
HSBSチャネルに対する第1のタイマを開始し、
セクタにおいて、加入者局からのブロードキャストサービス登録を受信し、
セクタにおいて、ページング識別子を加入者局のページングセットに追加し、
セクタにおいて、ページング識別子に対する第2のタイマを開始し、
セクタにおいて、すべての加入者局のページングセットに対するすべてのページング識別子のタイマステータスを監視し、加入者局に対するページング識別子のタイマステータスが終了した場合に、
ページング識別子を加入者局のページングセットから除去することを含む請求項11記載の方法。
【請求項13】
加入者局のページングセットの決定されたステータスにしたがって、加入者局にページングするページングチャネルを決定することは、
加入者局のページングセットに含まれているページング識別子にしたがって、加入者局にページングする周波数を決定し、
各周波数に対して加入者局にページングするページングチャネルを決定し、
すべての決定されたページングチャネル上で加入者局にページングすることを含む請求項11記載の方法。
【請求項14】
加入者局のページングセットのステータスを決定することは、
ブロードキャストチャネルを受信したい要求の第1の通知を加入者局から送信し、
ブロードキャストチャネル受信を中止したい要求の第2の通知を加入者局から送信し、
第1の通知を受信したときに、ページング識別子を加入者局のページングセットに追加し、
第2の通知を受信したときに、ページング識別子を加入者局のページングセットから除去することを含む請求項11記載の方法。
【請求項15】
第1の通知に応答して、ブロードキャストチャネルを受信する許可をセクタから送信し、
許可を受信した後に、加入者局においてブロードキャストチャネルを受信することをさらに含む請求項14記載の方法。
【請求項16】
加入者局のページングセットのステータスを決定することは、
加入者局により監視されている第1の周波数とは異なる第2の周波数を変調するブロードキャストチャネルを受信したい要求の通知を加入者局から送信し、
通知を受信したときに、加入者局のページングセットから第1の周波数の識別子を除去し、
第1の通知を受信したときに、第1の周波数の識別子を加入者局のページングセットに追加することを含む請求項11記載の方法。
【請求項17】
第1の通知に応答して、ブロードキャストチャネルを受信する許可をセクタから送信し、
許可を受信した後に、加入者局においてブロードキャストチャネルを受信することをさらに含む請求項16記載の方法。
【請求項18】
ブロードキャスト通信システムで加入者局にページングする方法において、
ブロードキャストチャネルでセクタのすべての周波数を変調し、
各周波数に対して加入者局にページングするページングチャネルを決定し、
決定されたすべてのページングチャネル上で加入者局にページングすることを含む方法。
【請求項19】
ブロードキャスト通信システムで加入者局にページングする方法において、
電源投入時に、加入者局が監視する周波数を決定し、
ブロードキャストチャネルにより変調されるすべての周波数を決定し、
各周波数に対して加入者局にページングするページングチャネルを決定し、
決定されたすべてのページングチャネル上で加入者局にページングすることを含む方法。
【請求項20】
ブロードキャスト通信システムで加入者局にページングする方法において、
電源投入時に加入者局が監視する周波数を決定し、少なくとも1つのブロードキャストチャネルが送信される場合に、
加入者局が加入している少なくとも1つのブロードキャストチャネルにより変調されるすべての周波数を決定し、
各周波数に対して加入者局にページングするページングチャネルを決定し、
決定されたすべてのページングチャネル上で加入者局にページングすることを含む方法。
【請求項21】
電源投入時に加入者局が監視する周波数に対して加入者局にページングするページングチャネルを決定し、
決定されたページングチャネル上で加入者局にページングし、
ブロードキャストチャネルが送信されない場合をさらに含む請求項20記載の方法。
【請求項22】
ブロードキャスト通信システムで電源投入時に加入者局に周波数を割り当てる方法において、
ブロードキャストチャネルが送信されない場合に、ハッシュ関数にしたがって、セクタにより送信される周波数の任意のものを加入者局に割り当てることを含む方法。
【請求項23】
ブロードキャストチャネルが送信される場合に、ハッシュ関数にしたがってブロードキャストチャネルにより変調されるセクタにより送信される周波数に、ブロードキャストチャネルに加入している加入者局を割り当てることをさらに含む請求項22記載の方法。
【請求項24】
ブロードキャスト通信システムでブロードキャストパラメータを提供する方法において、
メッセージを含む第1のチャネルをアイドル状態の各加入者局において受信し、
各加入者局において、メッセージのヘッダをデコーディングし、
ブロードキャストサービスに興味がある加入者局のみにおいてメッセージの残りをデコーディングすることを含む方法。
【請求項25】
メッセージを含む第1のチャネルをアイドル状態の各加入者局において受信することは、
オーバーヘッドメッセージのために通信システムにより提供されるチャネルをアイドル状態の各加入者局において受信することを含む請求項24記載の方法。
【請求項26】
メッセージを含む別のチャネルを専用モード状態のブロードキャストサービスに興味がある各加入者局において受信し、
各加入者局においてメッセージをデコーディングすることをさらに含む請求項24記載の方法。
【請求項27】
メッセージを含む第1のチャネルをアイドル状態の各加入者局において受信することは、
専用チャネルをアイドル状態の各加入者局において受信することを含む請求項26記載の方法。
【請求項28】
ブロードキャスト通信システムでブロードキャストパラメータを提供する方法において、
セクタから第1のチャネルでメッセージを送信し、
アイドル状態の各加入者局において第1のチャネルを受信し、
各加入者局において、メッセージのヘッダをデコーディングし、
ブロードキャストサービスに興味がある加入者局のみにおいてメッセージの残りをデコーディングし、
専用モードの各加入者局において第1のチャネルの受信に失敗することを含む方法。
【請求項29】
セクタから第1のチャネルでメッセージを送信することは、
セクタから、オーバーヘッドメッセージのために通信システムにより提供されるチャネルを送信することを含む請求項28記載の方法。
【請求項30】
セクタから、専用モードのブロードキャストサービスに興味がある各加入者局に、メッセージを含む別のチャネルを送信し、
専用モードのブロードキャストサービスに興味がある各加入者局においてメッセージをデコーディングすることをさらに含む請求項29記載の方法。
【請求項31】
セクタから、専用モードのブロードキャストサービスに興味がある各加入者局に、メッセージを含む別のチャネルを送信することは、
セクタから専用チャネルを送信することを含む請求項30記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−105339(P2012−105339A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−3947(P2012−3947)
【出願日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【分割の表示】特願2009−44644(P2009−44644)の分割
【原出願日】平成14年8月20日(2002.8.20)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】