説明

プラグアダプタ及びプラグアダプタとコンセントアダプタのセット

【課題】複数の相異なる形状寸法を有するプラグ本体に対して、そのいずれにも容易に固着できる共通のプラグアダプタ、また、プラグ端子が差し込まれた場合のプラグ端子とプラグ端子受けの電気的接続と同時に機構上の結合も確実に達成でき、プラグ端子とプラグ端子受けの接触部の外部に対するシール性を確保したプラグアダプタとコンセントアダプタのセットの提供。
【解決手段】プラグアダプタは実質的に中空の柱状であり、環状の側部と、プラグ端子が貫通できる開口部を備えた底部と、前記側部及び底部により囲まれた、プラグ本体の全部又は一部を収容できる中空部とを備えてプラグを収容することができ、中空部は、プラグ本体を収容した場合にプラグ本体を固定する弾性体を備え、弾性体は、プラグアダプタの側部の内壁に沿う板状部と、板状部からプラグアダプタの内部に向かって延伸された複数個の弾性のあるフィンを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気および電子機器に用いられるプラグを固定するプラグアダプタ及びプラグアダプタとコンセントに固定するコンセントアダプタのセットに係り、より詳しくは主として電気および電子機器における電源コード接続に用いられるプラグを固定するプラグアダプタ及び及びプラグアダプタとコンセントに固定するコンセントアダプタのセットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に知られる電源コード接続用のプラグとコンセントのセットは、2本、又は、これに接地端子を加えた3本のプラグ端子をプラグ本体に装備したプラグと、プラグ端子に対向する2個乃至3個のプラグ端子受け凹部をコンセント本体に装備したコンセントとから構成され、プラグ端子をプラグ端子受けに差し込むと、プラグ本体に設けられた電源コードがコンセント本体に接続された屋内電源線に接続されるものである。例えば、特許文献1及び特許文献2に所載のプラグ、特許文献3に所載のコンセントなど、多数のものが発明あるいは考案されている。
【0003】
これらのプラグとコンセントのセットは、主として、電気あるいは電子機器の電源コードの屋内電源線への接続を意図して構成されており、プラグとコンセントを接続した状態において電気的接続は一応確保される。
【0004】
しかしながら、機構上の接続も確実に行う工夫が不十分であって、コンセントに差し込まれたプラグは僅かな力がかかっても容易にはずれてしまう。また、プラグ端子とプラグ端子受けの接触部は屋内の空気に曝露しており、長期間に亘って接続状態で放置されると、塵埃の堆積、及び/又は水濡れによる漏電を起こし、甚だしくは火災の原因となることもあった。
【0005】
これらの問題に対しては、プラグに対してこれに固着されたプラグアダプタを、コンセントに対してこれに固着されたコンセントアダプタを各々設け、プラグアダプタとコンセントアダプタに備えたフック機構により確実に接続し、接続されたプラグアダプタとコンセントアダプタは、プラグ端子とプラグ端子受けの接触部を確実に被覆する各種の技術が発明あるいは考案されている。本願の発明者の考案になる特許文献4には、市販のプラグとコンセントのセットに対しても安価に適用できる技術が開示されている。
【0006】
しかしながら、市販のプラグとコンセントにおいて、プラグ端子とプラグ端子受けの形状寸法は比較的に標準化されているのに反し、プラグ本体の形状寸法は標準化されておらず、ある一定の範囲内ではあるが、様々な形状寸法のプラグ本体が存在する。
【0007】
従って、特定の形状寸法を有するプラグ本体ごとに、これに固着できるプラグアダプタを提供することは容易であるが、多様な形状寸法を有するプラグ本体に対して、共通のプラグアダプタを提供することは困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平8−255651号公報
【特許文献2】特開2000−182732号公報
【特許文献3】特開2000−340286号公報
【特許文献4】実用新案登録第3079478号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記の諸問題に対処するためになされたものであって、本発明の目的は、複数の相異なる形状寸法を有するプラグ本体に対して、そのいずれにも容易に固着できる、共通のプラグアダプタを提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、それと同時に、簡単な構成で、プラグ端子が差し込まれた場合のプラグ端子とプラグ端子受けの電気的接続と同時に、機構上の結合も確実に達成でき、しかもプラグ端子とプラグ端子受けの接触部の外部に対するシール性を確保したプラグアダプタとコンセントアダプタのセットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するためになされた本発明によるプラグアダプタは、プラグ本体と、このプラグ本体から突出する複数のプラグ端子とを有する(以下、このプラグ端子の突出方向を下方、その反対方向を上方とするZ軸方向、これに垂直な方向を水平方向(X、Y軸方向)とする)電源接続用のプラグを固定するプラグアダプタであって、このプラグアダプタは実質的に中空の柱状であり、環状の側部と、前記プラグ端子が貫通できる開口部を備えた底部と、前記側部及び底部により囲まれた、前記プラグ本体の全部又は一部を収容できる中空部とを備えて前記プラグを収容することができ、前記プラグアダプタの中空部は、前記プラグ本体を収容した場合にプラグ本体を固定する弾性体を備え、この弾性体は、プラグアダプタの側部の内壁に沿う板状部と、この板状部からプラグアダプタの内部に向かって延伸された複数個の弾性のあるフィンを備えることを特徴とする。このようなプラグアダプタにおいて、プラグアダプタの側部は、さらに弾性を持って外側に反発する1個以上のフックを備えていることが好ましく、また、上面にプラグ端子を差し込める1個以上のプラグ端子受け凹部を備えるコンセント本体と、このコンセント本体から実質的に水平方向に延伸された支持部とを有するコンセントに前記支持部において固定されると、開口部から前記プラグ端子受け凹部を露出するコンセントアダプタの前記開口部の内縁に備えられている係合部に対し前記プラグアダプタの側部の前記フックが係合するように構成されていることが好適である。
【0012】
また、上記目的を達成するためになされた本発明によるプラグアダプタとコンセントアダプタのセットは、プラグ本体と、このプラグ本体から突出する複数のプラグ端子とを有するプラグと、上面にプラグ端子を差し込める1個以上のプラグ端子受け凹部を備えるコンセント本体と、このコンセント本体から実質的に水平方向に延伸された支持部とを有するコンセントとからなる電源接続用のプラグとコンセントのセットに適用されるプラグアダプタとコンセントアダプタのセットであって、前記プラグアダプタは実質的に中空の柱状であり、環状の側部と、前記プラグ端子が貫通できる開口部を備えた底部と、前記側部及び前記底部により囲まれた、前記プラグ本体の全部又は一部を収容できる中空部とを備えて前記プラグを収容することができ、前記プラグアダプタの側部は、さらに弾性を持って外側に反発する1個以上のフックを備え、前記コンセントアダプタは実質的に板状で、少なくとも前記プラグアダプタの底部に等しい面積を有し前記プラグアダプタが嵌着し、前記フックにより係合できる開口部を備え、前記コンセントの上面に、これを被覆するように前記コンセントの支持部において固定されると、前記開口部は少なくとも前記プラグ端子受け凹部を露出し、前記コンセントアダプタの開口部の内縁は前記プラグアダプタの側部のフックに対応する係合部を備え、前記プラグアダプタの中空部は、前記プラグ本体を収容した場合に前記プラグ本体を固定する弾性体を備え、前記弾性体は、前記プラグアダプタの側部の内壁に沿う板状部と、前記板状部から前記プラグアダプタの内部に向かって延伸された複数個の弾性のあるフィンを備えることを特徴とする。
【0013】
上記プラグアダプタ又はプラグアダプタとコンセントアダプタのセットにおいて、前記フィンは、前記Z軸方向に沿って複数段に備えられていることが好ましく、また、前記フィンを前記Z軸方向から見た場合の形状は、長方形と台形の混合であることが好適である。そして、前記プラグ端子が2本有り、前記柱状のプラグアダプタの中空部の前記Z軸方向から見た断面が実質的に長方形又は正方形である場合において、前記長方形の長辺と短辺に対応するか又は前記正方形の隣り合う二辺に対応する前記弾性体が連接され、前記弾性体の一方は長方形のフィンを複数段に備え、前記弾性体の他方は台形のフィンを複数段に備え、前記長方形のフィンの組と前記台形のフィンの組とは、前記Z軸に沿って互いにスタガされて配置されていることが好ましく、また、前記プラグ端子が3本有り、前記柱状のプラグアダプタの中空部の前記Z軸方向から見た断面が実質的に六角形又は楕円形又は円形である場合において、前記フィンの形状が全て台形であることが好適である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、プラグ本体がプラグアダプタに収容されると複数個の弾性のあるフィンによりプラグアダプタに対して固定されるので、プラグ本体の形状寸法はフィンの弾性変形が可能な範囲で自由にとることができる。また、プラグアダプタの底部はコンセントアダプタの開口部に嵌着されフック係合により固定されており、コンセントアダプタはコンセントの支持部を介してコンセント本体に対して固定されているので、結局プラグはコンセントに対して機構上も確実に結合され、外部から力がかかっても容易にははずれない。また、プラグ端子とプラグ端子受けの接触部は、プラグアダプタの底部により確実にシールされており、屋内の空気に直接曝露されないので液体、金属片、粉末が降りかかっても接触部には容易に到達せず、通常の使用状態における事故及び幼児のいたずら等による事故が避けられる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】第1の実施例に係るプラグとコンセントのセットの、組立前の上面図(Z軸方向から見た図)であり、(A)はプラグ、(B)はプラグアダプタ、(C)はコンセントアダプタ、(D)はコンセントである。
【図2】第1の実施例に係るプラグとコンセントのセットの、組立前の図であり、(A)は正面図及び正面断面図(X軸方向から見た図)、(B)は側面図及び側面断面図(Y軸方向から見た図)である。
【図3】第1の実施例に係る、プラグとコンセントの各々の組立後の図であり、(A)は正面断面図、(B)は側面断面図である。
【図4】第1の実施例に係るプラグとプラグアダプタの各々の、正面断面図(左の図)と側面断面図(右の図)であり、(A)はプラグをプラグアダプタに挿入する前の図であり、(B)はプラグをプラグアダプタに挿入した後の図である。
【図5】(A)は、第1の実施例に係る弾性体の形状を示す上面図であり、(B)は、第2の実施例に係る弾性体の形状を示す上面図である。
【図6】(A)と(B)は第3の実施例に係る弾性体の連接された形状を示す上面図であり、(C)、(D)、(E)は、各々第4〜第6の実施例に係る弾性体の連接された形状を示す上面図である。
【図7】第7の実施例に係るプラグとコンセントのセットの、組立前の上面図であり、(A)はプラグ、(B)はプラグアダプタ、(C)はコンセントアダプタ、(D)はコンセントである。
【図8】第7の実施例に係る、プラグとコンセントの各々の組立後の図であり、(A)は正面断面図、(B)は側面断面図である。
【図9】第8の実施例に係る、プラグとコンセントの各々の組立後の図であり、(A)は正面断面図、(B)は側面断面図である。
【図10】第9の実施例に係るプラグとプラグアダプタの各々の、正面断面図(左図)と、上面図(右図)であり、(A)はプラグをプラグアダプタに挿入する前の図、(B)はプラグをプラグアダプタに挿入した後の図である。
【図11】第10の実施例に係るプラグとコンセントのセットの、組立前の上面図(Z軸方向から見た図)であり、(A)はプラグ、(B)はアダプタ、(C)はコンセントである。
【図12】第10の実施例に係るプラグとコンセントのセットの、組立前の図であり、(A)は正面図及び正面断面図(X軸方向から見た図)、(B)は側面図及び側面断面図(Y軸方向から見た図)である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。各図面を通してプラグ本体には機器の電源コードが、またコンセント本体には屋内電源線が当然備えられているが、簡明のため図示しない。また、以下に示す図面はいずれも模式図であり、実際の各構成部品が有する細部の形状(面取り、滑り止め用の粗面化など)や内部の詳細(プラグ端子受け、リード配線など)は、簡明のため図示しない。
【実施例1】
【0017】
図1〜図4は、いずれも本実施例に係るプラグとコンセントのセットの詳細を示す図である。図1は組立前の上面図であり、(A)の右側の図はプラグ、(B)はプラグアダプタ、(C)はコンセントアダプタ、(D)はコンセントである。ここで図1(A)の左側の図は、図1〜4全体のX、Y、Z座標軸を示すものであり、便宜上、図1(A)に対してのみ記載したが、図1(B)(C)(D)に対しても適用される。図2は組立前の図であり、(A)は正面図及び正面断面図(X軸方向から見た図)、詳しくは図1において、x1−xで切った断面図である。一方、(B)は側面図及び側面断面図(Y軸方向から見た図)、即ち、図1においてy1−yで切った断面図である。
【0018】
図3は、プラグ側とコンセント側の各々の組立後の図であり、(A)は正面断面図であり、詳しくは図1においてx2−xで切った断面図である。一方、(B)は側面断面図であり、詳しくは図1においてy2−yで切った断面図である。図4は、プラグとプラグアダプタの各々の、中心線であるZ軸に沿った正面断面図(左の図)と側面断面図(右の図)であり、(A)はプラグをプラグアダプタに挿入する前の図であり、一方、(B)はプラグをプラグアダプタに挿入した後の図である。
【0019】
図1、図2を参照すると、プラグ側の構成部品であるプラグ10とプラグアダプタ20、及びコンセント側の構成部品であるコンセントアダプタ30とコンセント50が示されている。このうち、プラグ10はプラグ本体12と、プラグアダプタから突出する2本のプラグ端子14、15を備える。(以下、このプラグ端子の突出方向を下方、その反対方向を上方とするZ軸方向、これに垂直な方向を水平方向(X、Y軸方向)とする。)
【0020】
またプラグアアダプタ20は中空の柱状で、断面が実質的に長方形の環状の側部と底部からなる。側部の内壁22及び底部の上面により囲まれた中空部は、プラグ本体の全部又は一部を収容でき、底部はプラグ端子14、15が各々貫通できる貫通孔26を備える。
【0021】
また側部の4辺のうち、2辺は、弾性を持って外側に反発する、各々係合爪25を有するフック24を備え、底部の4辺のうち、フック24に対応する2辺は、底部の下面にさらに脚部27を備える。フック24の内壁は側部の内壁22よりも外側に後退してフックリセス28を形成しており、係合の際にフックが一時的に内側に移動できるようになっている。
【0022】
一方コンセント50は、コンセント本体51とコンセントアダプタ30からなり、コンセント本体51は実質的に直方体の形状を有し、その上面に開口する2個のプラグ端子受け凹部52、53を備え、その側面に水平方向に延伸された支持部54を備える。
【0023】
2個のプラグ端子受け凹部52、53はプラグ端子14、15に対応する。本実施例では、コンセント50が備えるプラグ端子受け凹部52、53の組の数は2個であり、コンセント本体51の上面は、プラグ端子受け凹部52、53の組に挟まれた部分を含めて実質的に平坦である。
【0024】
コンセントアダプタ30は、コンセントの支持部54と外周が実質的に同寸の長方形の板状で、コンセント本体51の上面を丁度露出できる開口部32を備え、開口部32の周縁の一部は下方に凹んでプラグアダプタの脚部27に対応する脚部受け部36を形成し、開口部の内縁のうち脚部受け部が形成されている部分には、プラグアダプタのフック24の係合爪25に対応する係合部33を備える。
【0025】
コンセントアダプタ30は、さらに下面に6個の係合凸部34と、下面外周に周縁部35とを備え、係合凸部34の位置及び形状はコンセントの支持部54に備えた係合凹部55の位置及び形状に対応し、周縁部35の位置及び形状はコンセントの支持部54の外周に備えた切り欠き56の位置及び形状に対応し、各々事実上の業界標準化がなされている。(図では係合凸部34、係合凹部55ともに直方体で示したが、実際には各々、所定のフックとフック受け形状をとる。)
【0026】
図3を参照すると、プラグ端子14、15がプラグアダプタ20の底部に設けた貫通孔26を通じて突出するように、プラグ本体12がプラグアダプタ20の中空部に収容されて、プラグ10とプラグアダプタ20が組み立てられる。(図3(A)、(B)各々の上段図面))プラグアダプタ20の中空部のうち、プラグ本体12に占有されない部分(ハッチをかけた部分)には後述の固定手段60が設けられて、プラグ10とプラグアダプタ20は一体化する。
【0027】
一方、コンセント50は、一般に支持部54を介して家屋の内壁等の躯体に別途ネジで固定されている(図示せず)。そしてコンセントアダプタ30がコンセント50に対して、係合凸部34と係合凹部55の6個のペアと、周縁部35と切り欠き56により係合されてコンセントアダプタ30とコンセント50が組み立てられて一体化する。(図3(A)、(B)各々の下段図面)
【0028】
その際、コンセントアダプタ30の開口部32には、プラグ端子受け凹部52、53を備えたコンセント本体51の上面が露出し、コンセント本体51の上面とコンセントアダプタ30の上面は脚部受け部36を除いて実質的に同一平面内にある。
【0029】
従ってプラグを挿入していない場合は、ひっかかりによる事故を抑制できるとともに、脚部受け部36が若干凹んでいるので、プラグ挿入操作が簡単になる。そしてプラグを挿入すると、プラグアダプタ20の底部下面及び脚部27がコンセント本体51の上面及び側面の一部に嵌着するので、プラグ端子受け凹部52、53内に挿入されたプラグ端子14、15は確実にシールされる。
【0030】
さて、上述の固定手段60は、特定の形状寸法のプラグ本体を対象として収容し固定する場合は、専用のプラグアダプタを用意し係合するか、又はプラグとプラグアダプタを最初から一体に製造することで与えられた。しかしながら本願の場合は、一つのプラグアダプタに同一の固定手段を用いて様々な形状寸法のプラグ本体を収容し固定することができる。
【0031】
図4を参照すると、本実施例では弾性体70、75が固定手段60の役割を果たす。図4(A)はプラグ10をプラグアダプタ20に挿入する前の図であり、弾性体70、75はプラグアダプタ20の側部の内壁22に沿う板状部(これも70、75で指示する)と、板状部からプラグアダプタの内部に向かって実質的に水平に延伸された3個の弾性のあるフィン72、77を備える。
【0032】
フィン72とフィン77はZ(上下)方向にスタガして(互いの中間位置に来るようずらして)設けられている。弾性体70はプラグアダプタの内壁22のうち、フック24のある2辺に、弾性体75は残りの2辺に予め装着されており、弾性体70はプラグアダプタのフックリセス28のうち、フック24が移動しない部分を占有する背凸部74を有する。背凸部74は、フックリセス28に嵌め込まれて弾性体の位置をプラグアダプタに対して固定する。
【0033】
図4(B)はプラグ10をプラグアダプタ20に挿入した後の図であり、弾性体70のフィン72、弾性体75のフィン77は各々プラグ本体12の側面に引っ張られて下方に湾曲し、それによる応力により、プラグ本体に圧力を加えてプラグ10をプラグアダプタ20に対して固定する。従って、任意の形状を有するプラグ本体12に対して、その断面の輪郭線が一部でも、フィン72(77)の先端と根元の中間にある限り、プラグ本体、従ってプラグ10をプラグアダプタ20に対して固定することができ、弾性体70、75を装着したプラグアダプタ20の汎用性を高めることができる。
【0034】
図5(A)を参照すると、フィン72、77の形状が、共に実質的に長方形である。この場合、フィンとプラグ本体の接触量が最大になるだけではなく、フィンが下側に湾曲しても(図4(B))、フィン72と77は互いにスタガされているので、フィンの両端部での重なり合いが少なく、従って重なり合いによる応力の不均一も少ない。
【実施例2】
【0035】
図5(B)を参照すると本実施例では、フィン72、77形状が実施例1の場合と異なり、各々、実質的に長方形と実質的に台形である。この場合、フィンとプラグ本体の接触量がフィン77で僅かに低下するかもしれないが、フィンが下側に湾曲しても(図4(B))、フィン72と77の、フィンの両端部での重なり合いが無く、従って重なり合いによる応力の不均一も生じなくなり、全体としてプラグを固定する高い応力が得られる。
【実施例3】
【0036】
実施例1、2では、弾性体70、75は個別に形成され、プラグアダプタの内壁に4つ配置されたが、図6(A)、(B)を参照すると、本実施例では、4つの弾性体70、75が連接して弾性体80、82として形成され、連接部91で折り曲げながらプラグアダプタの内壁に装着される。このようにすれば、弾性体の部品種数及びプラグアダプタの内壁への装填工数が削減でき、連接点における折り曲げによる応力は弾性体80、82をプラグアダプタの内壁に嵌合するように働く。
【実施例4】
【0037】
図6(C)に示すように、本実施例では、弾性体70、75は2個連接されて弾性体84として形成される。部品種数が実施例3(図6(B))の場合と変わらないだけでなく、内壁への装着の作業性が実施例3の場合よりも良い。
【実施例5】
【0038】
図6(D)に示すように、本実施例では、弾性体70、75は2個連接されて、連接部92で直角に折り曲げた形で弾性体86として形成される。実施例4の場合よりも、折り曲げる必要がなく、内壁への装着の作業性が実施例4の場合よりも良い。
【実施例6】
【0039】
図6(E)に示すように、本実施例では、実施例4の場合と同じように、弾性体70、75は2個連接されて弾性体88として形成されるが、連接点93の形状が、実施例4の場合と異なり、断面が「S」字状である。弾性体88は連接部93で折り曲げると適切な応力を発生し、プラグアダプタ内壁に良く嵌合する。
【実施例7】
【0040】
実施例1の場合は、コンセント本体51の上面が、プラグ端子受け凹部52、53の組に挟まれた部分を含めて実質的に平坦であった。そのため、コンセント本体51の上面とコンセントアダプタ30の上面が実質的に同一平面内にあるようにするためには、脚部受け部36をプラグ端子受け凹部52、53の組に挟まれた部分に設けることができず、従って、プラグアダプタ20の底部の4辺のうち、2辺には脚部を設けることができず、プラグ端子のシーリングが不完全な場合があった。
【0041】
図7は、本実施例に係るプラグとコンセントのセットの、組立前の上面図であり、(A)の右側の図はプラグ、(B)はプラグアダプタ、(C)はコンセントアダプタ、(D)はコンセントである。ここで図7(A)の左側の図は、図7〜8全体のX、Y、Z座標軸を示すものであり、便宜上、図7(A)に対してのみ記載したが、図7(B)(C)(D)に対しても適用される。また、図8は、本実施例に係る、プラグとコンセントの各々の組立後の図であり、(A)は正面断面図(X軸方向から見た図)、詳しくは図7において、x1−xで切った断面図である。一方、(B)は側面断面図(Y軸方向から見た図)、即ち、図7においてy1−yで切った断面図である。
【0042】
即ち本実施例では、コンセント本体51の上面が、プラグ端子受け凹部52、53の組に挟まれた部分を含めて平坦ではなく、プラグ端子受け凹部52、53の組ごとに凸部51a、51bをなしている。従って、コンセント本体の上面とコンセントアダプタの上面の(組立後の)均一平面性を犠牲にすることなく、コンセントアダプタ30には開口部32を取り巻いて環状の脚部受け部36を設けることができ、その結果、プラグアダプタ20の脚部27は環状をなし、プラグ挿入後のプラグ端子のシーリングが完全になる。
【実施例8】
【0043】
図9は、本実施例に係る、プラグとコンセントの各々の組立後の図であり、(A)は正面断面図、(B)は側面断面図である。本実施例では、実施例1、7と異なり、プラグアダプタ20の底部27は脚部がなく平坦であり、一方、コンセントアダプタ30は、プラグアダプタのフック係合爪25に対応する係合部33を組立後のコンセント本体51の上面より上方に備えなければならないので、その分だけコンセント本体51の上面は、コンセントアダプタ30の上面よりも低くなり、均一平面性は若干犠牲になる。
【0044】
しかしながらプラグ挿入後は、プラグアダプタの底部27の下面がコンセント本体51の上面と面接触しているので、プラグ端子に対する最小限のシーリングがなされる。
【0045】
図9では、コンセント本体51の上部形状が実施例1の場合と同一であるが、コンセント本体51の上部形状が実施例7の場合(凸部51a、51bを有する)と同一であっても、あるいは逆に、実質的に平坦な面上にプラグ端子受け凹部の組が配されている場合であっても、同一の、底部が平坦なプラグアダプタを使うことができ、部品点数が削減できる。
【実施例9】
【0046】
図10は本実施例に係るプラグ10とプラグアダプタ20の各々の、正面断面図(左図)と、上面図(右図)であり、(A)はプラグをプラグアダプタに挿入する前の図、(B)はプラグをプラグアダプタに挿入した後の図である。
【0047】
本実施例では、実施例1、7、8と異なり、プラグ10のプラグ端子が3本(正、負の電源端子14、15と接地端子16)あり、従ってプラグアダプタ20の底部には対応する3個の貫通孔261、262、263を備える。
【0048】
本実施例では、プラグ10の水平断面形状は実質的に円形であり、プラグアダプタ20の水平断面形状は外形、内壁共に実質的に6角形であるが、これに限定されず、各々、円形、楕円形、長方形、多角形など各種の形状をとることができる。また、本実施例では、プラグアダプタ20は6角形状で、その対向する2辺にのみフック25を備え、プラグアダプタの内壁22には6辺全てにフックの有無に無関係にフックリセス28を備えるが、これに限定されない。
【0049】
プラグアダプタ20の脚部については、本実施例では実施例8(図9)と同じく脚部の無い場合を示したが、実施例1と同じく、部分的に脚部が有る場合、あるいは実施例7と同じく環状の脚部が有る場合がある。
【0050】
コンセント側については、コンセント本体の上部形状が、実施例1と同じく部分的に凸部がある場合、実施例7と同じく個別のプラグ端子受け凹部の組ごとに凸部がある場合、実施例8に示したように実質的に平坦な面上にプラグ端子受け凹部の組が配されている場合があるが、各々実施例1、7、8の場合と本質的に変わりが無いので、図示しない。
【0051】
本実施例においては、固定手段60としての弾性体70は6個に分割され、すべて背凸部74を有し、各背凸部は対応するフックリセス28に嵌め込まれて弾性体70の位置をプラグアダプタに対して固定する。
【0052】
さらに、各弾性体70は全て実質的に台形の3個のフィンを備え、隣接する弾性体のフィンは本実施例ではスタガせずに延伸されているが、これに限定されない。本実施例によれば、ある範囲で任意の寸法形状を有する水平断面を備えたプラグについて、一旦プラグを挿入すれば堅固に固着するプラグアダプタが得られる。
【実施例10】
【0053】
図11は、本実施例に係るプラグとコンセントのセットの、組立前の上面図であり、(A)の右側の図はプラグ10、(B)はアダプタ40、(C)はコンセント50である。ここで図11(A)の左側の図は、図11〜12全体のX、Y、Z座標軸を示すものであり、便宜上、図11(A)に対してのみ記載したが、図7(B)(C)に対しても適用される。また、図12は、本実施例に係るプラグ10、アダプタ40、コンセント50の各々の組立前の図であり、(A)は正面図及び正面断面図(X軸方向から見た図)、詳しくは図11において、x1−xで切った断面図である。一方、(B)は側面図及び側面断面図(Y軸方向から見た図)、即ち、図11においてy1−yで切った断面図である。
【0054】
即ち本実施例では、実施例1と異なり、プラグアダプタ部120とコンセントアダプタ部130が一体成形されてアダプタ40を形成している。アダプタ40が係合凸部34と係合凹部55の係合を介してコンセント50の上面に装着、固定されると、プラグアダプタ部120とコンセントアダプタ部130が一体となってコンセント50の上面を被覆するだけでなく、脚部127は環状をなしてコンセント本体51の側部のうち上面に接する部分を囲んでいるので、プラグ挿入後のプラグ端子のシーリングが完全になる。
【0055】
本実施例の場合は、係合凸部34と係合凹部55の係合強度は、プラグ本体12とアダプタのプラグアダプタ部120との、弾性体を介した係合強度よりも大きいように設計できる。そうすると、アダプタ40のコンセントアダプタ部130をコンセントの支持部54に係合した状態で、プラグ本体12をアダプタ40のプラグアダプタ部120から脱離できる。本実施例は、プラグのコンセントへの脱着の機会が少なく、殆んど挿着して使用する場合に適している。
【0056】
以上本実施例は、実施例1と対比して説明したが、このプラグアダプタとコンセントアダプタの一体化は、実施例7〜9に対しても同様に適用可能である。
【0057】
実施例7〜10における固定手段60としては、実施例1〜6に示したような各種の形状の弾性体が、そのまま、又は実質的な改変を要せず適用できることは自明であるので、説明を繰り返さない。特に、実施例10においては、煩雑を避けて固定手段60(弾性体)を図示していない。
【0058】
以上の実施例1〜10を通じて、プラグアダプタとコンセントアダプタ、もしくはアダプタの材質としては、耐薬品性・耐衝撃性・成形性・光沢性などを考慮して、通常のプラグ本体乃至通常のコンセントアダプタの場合と同様のABS(Acrylonitrile−Butadiene−Styrene)樹脂を用い、一方、弾性体の材質としては、さらに適度の弾性を考慮して、通常のエラストマー(Elastomer)樹脂を用いることができる。
【産業上の利用可能性】
【0059】
従って、本発明によるプラグとコンセントのセットでは、プラグアダプタとコンセントアダプタ、もしくはプラグアダプタとコンセントアダプタが一体になったアダプタを、プラグ本体の水平断面が実質的に長方形の場合と、実質的に円形の場合とに応じて2種類用意するだけで、通常市販のプラグの殆どを包含する寸法形状範囲に属するプラグのいずれに対しても適合できる。
【0060】
プラグアダプタ、コンセントアダプタ、アダプタ、プラグアダプタに挿入すべき弾性体は、いずれも汎用の材質の樹脂を用いてモールド成形加工により安価に製造でき、弾性体−プラグアダプタの組立(圧入)、プラグ−プラグアダプタの組立(圧入)、プラグアダプタ−コンセントアダプタの脱着(フック係合)、コンセントアダプタ(もしくはアダプタ)−コンセントの組立(嵌合又は係合)はいずれも格別の技術を要さず簡明に実行できる。
【0061】
その結果、プラグとコンセントの電気的な接続と同時に機構上の結合が容易かつ確実に得られ、さらに、コンセントのプラグ端子受け凹部がプラグアダプタ(もしくはアダプタのプラグアダプタ部)の底部により外部からシールされるので、プラグ端子とコンセント側接触子との接触部への塵埃などの侵入を効果的に防止できる。即ち、取扱いが容易で誤脱着事故や漏電事故の無いプラグとコンセントのセットが安価に提供できる。
【符号の説明】
【0062】
10 プラグ
12 プラグ本体
14、15、16 プラグ端子
20 プラグアダプタ
22 内壁
24 フック
25 係合爪
26、261、262、263 貫通孔
27 脚部
28 フックリセス
30 コンセントアダプタ
32 開口部
33 係合部
34 係合凸部
35 周縁部
36 脚部受け部
40 アダプタ
42 開口部
50 コンセント
51 コンセント本体
51a、51b コンセント本体の凸部
52、53 プラグ端子受け凹部
54 支持部
55 係合凹部
56 切り欠き
57 コンセント本体の凹部
60 固定手段
70、75 弾性体
72、77、78 フィン
74 背凸部
80、82、84、86、88 弾性体
91、92、93 連接部
120 プラグアダプタ部
127 脚部
130 コンセントアダプタ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラグ本体と、このプラグ本体から突出する複数のプラグ端子とを有する(以下、このプラグ端子の突出方向を下方、その反対方向を上方とするZ軸方向、これに垂直な方向を水平方向(X、Y軸方向)とする)電源接続用のプラグを固定するプラグアダプタであって、
このプラグアダプタは実質的に中空の柱状であり、環状の側部と、前記プラグ端子が貫通できる開口部を備えた底部と、前記側部及び前記底部により囲まれた、前記プラグ本体の全部又は一部を収容できる中空部とを備えて前記プラグを収容することができ、
前記プラグアダプタの中空部は、前記プラグ本体を収容した場合に前記プラグ本体を固定する弾性体を備え、
この弾性体は、前記プラグアダプタの側部の内壁に沿う板状部と、この板状部から前記プラグアダプタの内部に向かって延伸された複数個の弾性のあるフィンを備えることを特徴とするプラグアダプタ。
【請求項2】
前記フィンは、前記Z軸方向に沿って複数段に備えられていることを特徴とする請求項1に記載のプラグアダプタ。
【請求項3】
前記フィンを前記Z軸方向から見た場合の形状は、長方形と台形の混合であることを特徴とする請求項1又は2に記載のプラグアダプタ。
【請求項4】
前記プラグ端子が2本有り、前記柱状のプラグアダプタの中空部の前記Z軸方向から見た断面が実質的に長方形又は正方形である場合において、
前記長方形の長辺と短辺に対応するか又は前記正方形の隣り合う二辺に対応する前記弾性体が連接され、前記弾性体の一方は長方形のフィンを複数段に備え、前記弾性体の他方は台形のフィンを複数段に備え、前記長方形のフィンの組と前記台形のフィンの組とは、前記Z軸に沿って互いにスタガされて配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のプラグアダプタ。
【請求項5】
前記プラグ端子が3本有り、前記柱状のプラグアダプタの中空部の前記Z軸方向から見た断面が実質的に六角形又は楕円形又は円形である場合において、
前記フィンの形状が全て台形であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のプラグアダプタ。
【請求項6】
前記プラグアダプタの側部は、さらに弾性を持って外側に反発する1個以上のフックを備えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のプラグアダプタ。
【請求項7】
上面にプラグ端子を差し込める1個以上のプラグ端子受け凹部を備えるコンセント本体と、このコンセント本体から実質的に水平方向に延伸された支持部とを有するコンセントに前記支持部において固定されると、開口部から前記プラグ端子受け凹部を露出するコンセントアダプタの前記開口部の内縁に備えられている係合部に対し前記プラグアダプタの側部の前記フックが係合するように構成されていることを特徴とする請求項6に記載のプラグアダプタ。
【請求項8】
プラグ本体と、このプラグ本体から突出する複数のプラグ端子とを有するプラグと(以下、このプラグ端子の突出方向を下方、その反対方向を上方とするZ軸方向、これに垂直な方向を水平方向(X、Y軸方向)とする)、
上面にプラグ端子を差し込める1個以上のプラグ端子受け凹部を備えるコンセント本体と、このコンセント本体から実質的に水平方向に延伸された支持部とを有するコンセントとからなる電源接続用のプラグとコンセントのセットに適用されるプラグアダプタとコンセントアダプタのセットであって、
前記プラグアダプタは実質的に中空の柱状であり、環状の側部と、前記プラグ端子が貫通できる開口部を備えた底部と、前記側部及び前記底部により囲まれた、前記プラグ本体の全部又は一部を収容できる中空部とを備えて前記プラグを収容することができ、
前記プラグアダプタの側部は、さらに弾性を持って外側に反発する1個以上のフックを備え、
前記コンセントアダプタは実質的に板状で、少なくとも前記プラグアダプタの底部に等しい面積を有し前記プラグアダプタが嵌着し、前記フックにより係合できる開口部を備え、前記コンセントの上面に、これを被覆するように前記コンセントの支持部において固定されると、前記開口部は少なくとも前記プラグ端子受け凹部を露出し、
前記コンセントアダプタの開口部の内縁は前記プラグアダプタの側部のフックに対応する係合部を備え、
前記プラグアダプタの中空部は、前記プラグ本体を収容した場合に前記プラグ本体を固定する弾性体を備え、
前記弾性体は、前記プラグアダプタの側部の内壁に沿う板状部と、前記板状部から前記プラグアダプタの内部に向かって延伸された複数個の弾性のあるフィンを備えることを特徴とするプラグアダプタとコンセントアダプタのセット。
【請求項9】
前記フィンは、前記Z軸方向に沿って複数段に備えられていることを特徴とする請求項8に記載のプラグアダプタとコンセントアダプタのセット。
【請求項10】
前記フィンを前記Z軸方向から見た場合の形状は、長方形と台形の混合であることを特徴とする請求項8又は9に記載のプラグアダプタとコンセントアダプタのセット。
【請求項11】
前記プラグ端子が2本有り、前記柱状のプラグアダプタの中空部の前記Z軸方向から見た断面が実質的に長方形又は正方形である場合において、
前記長方形の長辺と短辺に対応するか又は前記正方形の隣り合う二辺に対応する前記弾性体が連接され、前記弾性体の一方は長方形のフィンを複数段に備え、前記弾性体の他方は台形のフィンを複数段に備え、前記長方形のフィンの組と前記台形のフィンの組とは、前記Z軸に沿って互いにスタガされて配置されていることを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載のプラグアダプタとコンセントアダプタのセット。
【請求項12】
前記プラグ端子が3本有り、前記柱状のプラグアダプタの中空部の前記Z軸方向から見た断面が実質的に六角形又は楕円形又は円形である場合において、
前記フィンの形状が全て台形であることを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載のプラグアダプタとコンセントアダプタのセット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−110123(P2013−110123A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−20502(P2013−20502)
【出願日】平成25年2月5日(2013.2.5)
【分割の表示】特願2007−322943(P2007−322943)の分割
【原出願日】平成19年12月14日(2007.12.14)
【出願人】(500148374)
【Fターム(参考)】