説明

プラスチック光ファイバー接続方法

【課題】光ファイバー・フィラメントを互いに有効かつ精確に接続できるプラスチック光ファイバー接続方法を提供する。
【解決手段】本発明は、コネクター2を一つ具し、該コネクター2内に接続用位置決め空間23を一つ具し、そしてコネクターの両側に夫々両入口端21、22を具し、該両入口端が互いに接続用位置決め空間と連通でき、さらに2本のプラスチック光ファイバー1の端部を被覆して除去し、プラスチック光ファイバーの光ファイバー・フィラメント12が露出の状態と呈し、さらに2本のプラスチック光ファイバーを夫々両入口端に挿入し、そして光ファイバー・フィラメント12を接続用位置決め空間の内に挿入し、該接続用位置決め空間を介して光ファイバー・フィラメントを互いに接続することを特徴とする。これにより、接続の偏心状況の発生を避けるとともに、プラスチック光ファイバーの光ファイバー・フィラメントを精確に接続することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチック光ファイバー接続方法に係り、特に2本のプラスチック光ファイバーの光ファイバー・フィラメントがコネクター内における接続用位置決め空間を介して校正の機能を具することにより光ファイバー・フィラメントを互いに精確に接続できるプラスチック光ファイバー接続方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、人々のデータの伝送及び信号のチャンネルの帯域幅に対する需要量は、益々高くなり、従って光ファイバーの技術が研究され、この技術は、伝送上では、低損失,広帯域,非導電,非誘導,小寸法,小屈曲半径と軽重量などの利点を具し、既に光ファイバー通信が次第にネットワーク伝送の主要な媒体となっている。
【0003】
既に光ファイバーが大衆によりネットワーク伝送に広汎に応用されているが、しかしながら、光ファイバーの設置可能な長さが有限的なので、長さが不足である時に、更に対応する他のプラスチック光ファイバーに接続する必要があり、これにより、光ファイバーの長さを接続して増長し、必要な設置位置に達成できる。
【0004】
但し、一般なプラスチック光ファイバーの接続方式が不普遍的なので、2本のプラスチック光ファイバーを一体に接続してなるのが相当に困難で、光ファイバーの溶接方式により接続されても、溶接現場の操作上では、非常に不便となり、且つ溶接設備も非常に複雑で高価である。
【0005】
これより分かるのは、前記の慣用の方式が依然として数多くの欠点を具し、本当に良好な設計ではなく、そしてより改良する必要があるということである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の発明者は、前記の慣用のパイプジョイントの製作方式により生成された各項目の欠点に鑑み、より改良して革新しようと意図し、且つ長年をかけて孤独に苦心して鋭意に研究した後に、ついに本発明のプラスチック光ファイバー接続方法を見事に完成する。
【0007】
そこで、本発明の目的は、コネクター内における接続用位置決め空間を介して校正の機能を具し、両プラスチック光ファイバーの光ファイバー・フィラメントを互いに有効かつ精確に接続できるプラスチック光ファイバー接続方法を、提供することにある。
【0008】
本発明の次の目的は、両プラスチック光ファイバーの光ファイバー・フィラメントを互いに精確に接続できる特性を、利用することにより、挿入の損失を低減できる以外に、光伝送の損耗をも減少できるプラスチック光ファイバー接続方法を、提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成できるプラスチック光ファイバー接続方法は、一つのコネクターと2本のプラスチック光ファイバー等を含んでなるが、その中でも、該コネクター内に接続用位置決め空間を一つ具し、該接続用位置決め空間が光ファイバー・フィラメントの接続を校正する機能を具し、更にコネクターの両側に夫々第1の入口端と第2の入口端を設置してなり、該両入口端が互いに接続用位置決め空間と連通でき、更に2本のプラスチック光ファイバーの端部に対し被覆除去の作業を行うことにより、プラスチック光ファイバーの光ファイバー・フィラメントが外部に露出されるが、この時にプラスチック光ファイバーの光ファイバー・フィラメントが接続用位置決め空間内に挿入されるまでに、2本のプラスチック光ファイバーを第1の入口端と第2の入口端に順番に挿入し、更に接続用位置決め空間を利用して両光ファイバー・フィラメントを校正することにより、両光ファイバー・フィラメントを互いに精確に接続でき、この精確な接続の特性を利用することにより、接続の偏心状況の発生を避けることが出来る以外に、光伝送の損耗状況の発生をも減少できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の提供するプラスチック光ファイバー接続方法は、従来の技術と比較すると、次のような効果を奏する。
【0011】
1.本発明は、コネクター内における接続用位置決め空間を介して両光ファイバー・フィラメントの接続を校正することにより、両プラスチック光ファイバーの光ファイバー・フィラメントを互いに精確に接続でき、これにより、接続の偏心状況の発生を避けることができる。
【0012】
2.本発明は、両プラスチック光ファイバーの光ファイバー・フィラメントを互いに精確に接続できる特性を、利用することにより、挿入の損失を低減できる以外に、光伝送上での損耗をも減少できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1乃至図3は本発明の提供するプラスチック光ファイバー接続方法の接続フローチャートであり、その流れが、先ずコネクター2を一つ取って該コネクター2の両側に夫々第1の入口端21と第2の入口端22を具し且つコネクター2の内には両入口端と連通する接続用位置決め空間23を設置するステップ1と、少なくとも2本以上のプラスチック光ファイバー1の端部を被覆11にて除去することによりプラスチック光ファイバー1の端部の光ファイバー・フィラメント12を露出するステップ2と、更に端部に光ファイバー・フィラメント12を露出するプラスチック光ファイバー1が夫々コネクター2の両側の第1の入口端21と第2の入口端22を経由してコネクター2の内に入り込み且つコネクター2の内における接続用位置決め空間23の中に位置決めすることにより両プラスチック光ファイバー1の光ファイバー・フィラメント12を精確に接続するステップ3とを、含む。ここで、該両プラスチック光ファイバーの光ファイバー・フィラメントの端面が貼り付けて接続し、前記の流れ方式により、即ち本発明のプラスチック光ファイバー接続方法を完成する。
【0014】
更に、図4と図5は、該プラスチック光ファイバー接続方法の他の実施例の説明図であり、同図に示すように、主としてプラスチック光ファイバー1の被覆11の除去作業を省略し、コネクター2の両側の第1、第2の入口端21、22から少なくとも2本以上のプラスチック光ファイバー1を直接に挿入し、且つコネクター2の接続用位置決め空間23の内に持続的に挿入し、同様に接続用位置決め空間23を介してプラスチック光ファイバー1の被覆11に対し、光ファイバー・フィラメント12の接続の校正を行うことにより、両プラスチック光ファイバー1が被覆11を介して光ファイバー・フィラメント12を相互かつ間接に接続し或いは直接に接続できる接続形態となる。
【0015】
故に、プラスチック光ファイバー1の接続方式は、光ファイバー・フィラメント12またはプラスチック光ファイバー1の被覆11により接続を行い、更にコネクター2の内における接続用位置決め空間23を利用して光ファイバー・フィラメント12またはプラスチック光ファイバー1の被覆の位置を校正し、そして前記の2種類のプラスチック光ファイバー1の接続形態において、両光ファイバー・フィラメント12が何れも相互の精確な間接接続または直接接続を達成でき、この精確な接続の特性を利用することにより、ひいてはプラスチック光ファイバー1が、光伝送上では良好な伝送の目的を達成できる。
【0016】
その他に、同図に示す両プラスチック光ファイバー1が2芯光ファイバー線であるのは、本発明のより好ましい実施例のみで、本発明の特許請求の範囲を限定するように用いられることではない。該両プラスチック光ファイバー1も、単芯光ファイバー線であってもよく、多芯光ファイバー線であってもよい。
【0017】
上記した詳細な説明は、本発明に対する実行可能な実施例の具体の説明であるが、但し該実施例が本発明の特許請求の範囲を限定するように用いられるものではなく、本発明の技術精神をまだ脱逸しなくてなる等価な実施または変更がいずれも本発明の特許請求の範囲内に含まれるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係るプラスチック光ファイバー接続方法の接続フローチャートである。
【図2】本発明に係るプラスチック光ファイバー接続方法の接続フローチャートである。
【図3】本発明に係るプラスチック光ファイバー接続方法の接続フローチャートである。
【図4】本発明に係るプラスチック光ファイバー接続方法の他の実施例の説明図である。
【図5】本発明に係るプラスチック光ファイバー接続方法の他の実施例の説明図である。
【符号の説明】
【0019】
1 プラスチック光ファイバー
2 コネクター
11 被覆
12 光ファイバー・フィラメント
21 第1の入口端
22 第2の入口端
23 接続用位置決め空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチック光ファイバー接続方法であって、
先ずコネクターを一つ取って該コネクターの両側に夫々入口端を一つ具し且つコネクターの内には両入口端と連通する接続用位置決め空間を設置するステップ1と、
少なくとも2本以上のプラスチック光ファイバーの端部を被覆して除去することによりプラスチック光ファイバーの端部の光ファイバー・フィラメントを露出するステップ2と、
更に端部に光ファイバー・フィラメントを露出するプラスチック光ファイバーが夫々コネクターの両側の入口端を経由してコネクター内に入り込み且つコネクター内の接続用位置決め空間の中に位置決めすることにより両プラスチック光ファイバーの光ファイバー・フィラメントを精確に接続するステップ3とを、含むことを特徴とする、プラスチック光ファイバー接続方法。
【請求項2】
プラスチック光ファイバー接続方法であって、
先ずコネクターを一つ取って該コネクターの両側に夫々入口端を一つ具し且つコネクターの内には両入口端と連通する接続用位置決め空間を設置するステップ1と、
更に少なくとも2本以上のプラスチック光ファイバーが夫々コネクターの両側の入口端を経由してコネクター内に入り込み且つコネクター内の接続用位置決め空間の中に位置決めすることにより両プラスチック光ファイバーの光ファイバー・フィラメントを精確に接続するステップ2とを、含むことを特徴とする、プラスチック光ファイバー接続方法。
【請求項3】
該両プラスチック光ファイバーの光ファイバー・フィラメントの端面が貼り付けて接続することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のプラスチック光ファイバー接続方法。
【請求項4】
該両プラスチック光ファイバーの光ファイバー・フィラメントの端面が近接に貼り付けて接続することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のプラスチック光ファイバー接続方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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