説明

プラズマディスプレイ装置及びプラズマディスプレイ装置の駆動方法

【課題】サステイン信号を改善して駆動効率を向上させるためのプラズマディスプレイ装置及びプラズマディスプレイ装置の駆動方法を提供する。
【解決手段】プラズマディスプレイ装置は、第1電極及び第2電極を含むプラズマディスプレイパネル及び信号供給期間において第1極性の第1サステイン信号を前記第1電極に供給し、前記信号供給期間の少なくとも一部期間において第2極性の第2サステイン信号を前記第2電極に供給する駆動部を含み、前記第2サステイン信号の上昇勾配の大きさ及び下降勾配の大きさは、それぞれ前記第1サステイン信号の上昇勾配の大きさ及び下降勾配大きさより小さいことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はプラズマディスプレイ装置(Plasma Display Apparatus)及びプラズマディスプレイ装置の駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プラズマディスプレイ装置は、電極が形成されたプラズマディスプレイパネルと、プラズマディスプレイパネルの電極に所定の駆動信号を供給する駆動部を含む。
【0003】
一般的に、プラズマディスプレイパネルには隔壁に区画された放電セル(Cell)内に蛍光体層が形成されて、同時に複数の電極(Electrode)が形成される。そして駆動部は電極を通じて放電セルに駆動信号を供給する。
【0004】
放電セル内では供給される駆動信号によって放電が発生する。放電セル内で駆動信号によって放電が発生する時、放電セル内に充填されている放電ガスが真空紫外線(Vacuum Ultraviolet Rays)を発生して、真空紫外線が放電セル内に形成された蛍光体を発光させて可視光を発生させる。可視光によってプラズマディスプレイパネルの画面上に映像が表示される。
【0005】
プラズマディスプレイ装置の駆動部は映像を表示するために、リセット期間、アドレス期間及びサステイン期間ごとに駆動信号をプラズマディスプレイパネルの電極に供給する。
【0006】
リセット期間は、放電セルの電極上に形成された電荷を均一にさせるための期間で、アドレス期間は全体の放電セルの内、光を放出する放電セルを選択するための期間である。また、サステイン期間はアドレス期間で選択された放電セルで光が放出される期間である。
【0007】
サステイン期間において、駆動部はサステイン信号を放電セルに供給して、サステイン放電によって選択された放電セルから光が放出されるようにする。サステイン放電によって映像が表示されるので、サステイン放電の効率を向上させることが必要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、サステイン信号を改善して駆動効率を向上させるためのプラズマディスプレイ装置及びプラズマディスプレイ装置の駆動方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1発明に係るプラズマディスプレイ装置は、第1電極及び第2電極を含むプラズマディスプレイパネル、及び、信号供給期間において第1極性の第1サステイン信号を前記第1電極に供給し、前記信号供給期間の内、少なくとも一部期間において第2極性の第2サステイン信号を前記第2電極に供給する駆動部を含み、前記第2サステイン信号の上昇勾配の大きさ及び下降勾配の大きさは、それぞれ(respectively)前記第1サステイン信号の上昇勾配の大きさ及び下降勾配大きさより小さいことを特徴とする。
【0010】
第2発明に係るプラズマディスプレイ装置は、第1発明に係るプラズマディスプレイ装置において、前記第2サステイン信号の幅が、前記第1サステイン信号の幅より小さいことを特徴とする。
【0011】
第3発明に係るプラズマディスプレイ装置は、第1発明に係るプラズマディスプレイ装置において、前記第2サステイン信号の供給時点は、前記第1サステイン信号の供給時点より50μs以上遅れることを特徴とする。
【0012】
第4発明に係るプラズマディスプレイ装置は、第3発明に係るプラズマディスプレイ装置において、前記第2サステイン信号の供給時点は、前記第1サステイン信号の供給時点より100μs以上遅れることを特徴とする。
【0013】
第5発明に係るプラズマディスプレイ装置は、第1発明に係るプラズマディスプレイ装置において、前記第1サステイン信号の最高電圧が120V以上180V以下であることを特徴とする。
【0014】
第6発明に係るプラズマディスプレイ装置は、第1発明に係るプラズマディスプレイ装置において、前記第2サステイン信号の最高電圧が40V以上60V以下であることと特徴とする。
【0015】
第7発明に係るプラズマディスプレイ装置は、第1発明に係るプラズマディスプレイ装置において、前記第2サステイン信号の上昇勾配の大きさと下降勾配の大きさが互いに異なることを特徴とする。
【0016】
第8発明に係るプラズマディスプレイ装置は、第7発明に係るプラズマディスプレイにおいて、前記上昇勾配の大きさが前記下降勾配の大きさより小さいことを特徴とする。
【0017】
第9発明に係るプラズマディスプレイ装置は、第1発明に係るプラズマディスプレイ装置において、データ信号を供給する第3電極をさらに含み、前記第2サステイン信号の最低電圧の大きさが前記データ信号の最高電圧の大きさと実質的に同じであることを特徴とする。
【0018】
第10発明に係るプラズマディスプレイ装置は、第1発明に係るプラズマディスプレイ装置において、前記駆動部はフレームに含まれる第1サブフィールドにおいて前記第1サステイン信号と前記第2サステイン信号を供給し、前記フレームに含まれる第2サブフィールドにおいて前記第1極性の第3サステイン信号を前記第1電極または前記第2電極の何れか一つに供給し、他の電極にグランドレベルの電圧を供給することを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、第1極性のサステイン信号と第2極性のサステイン信号を供給して、駆動効率を向上させることができる。また本発明によれば、第1極性のサステイン信号と第2極性のサステイン信号を供給して、誤放電の発生を減少させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明による具体的な実施形態を添付された図面を参照して説明する。
【0021】
図1は本発明の一実施形態によるプラズマディスプレイ装置を示す図である。図1に示されるように、本発明の一実施形態によるプラズマディスプレイ装置は、プラズマディスプレイパネル100と駆動部110を含む。
【0022】
プラズマディスプレイパネル100の一実施形態を図2を参照して詳しく説明する。
【0023】
図2に示されるように、プラズマディスプレイパネル100は、前面パネル200と背面パネル210を含む。前面パネル200は、互いに並んでスキャン電極202とサステイン電極203が形成される前面基板201を含む。背面パネル210は、スキャン電極202及びサステイン電極203と交差するアドレス電極213が形成された背面基板211を含む。なお、以後では、特許請求の範囲において記載された第1電極、第2電極及び第3電極を、それぞれスキャン電極(202)、サステイン電極(203)及びアドレス電極(213)と対応して記載する。
【0024】
リセット期間、アドレス期間及びサステイン期間のそれぞれにおいて、駆動信号がスキャン電極202とサステイン電極203に供給されれば、放電セルの璧電荷を均一にさせるためのリセット放電、光を放出する放電セルを選択するためのアドレス放電、及び選択された放電セルで光を発生させるためのサステイン放電が起きる。
【0025】
上部誘電体層204は、スキャン電極202とサステイン電極203が形成された前面基板201の上部に形成されて、スキャン電極202とサステイン電極203とを絶縁するためのものである。
【0026】
保護層205は、上部誘電体層204の上面に形成されて、放電条件を容易にするためのものである。
【0027】
アドレス電極213は、背面基板211上に形成されてアドレス期間に放電セルを選択するためのデータ(Data)信号を供給する。
【0028】
下部誘電体層215はアドレス電極213が形成された背面基板211の上部に形成されて、アドレス電極213を絶縁させる。
【0029】
隔壁212は、下部誘電体層215の上部に放電セルを区切るために形成される。隔壁212は、ストライプタイプ(Stripe Type)、ウェルタイプ(Well Type)、デルタタイプ(Delta Type)、蜂の巣タイプによって形成することができる。隔壁212によって区画された放電セル内には、所定の放電ガスが満たされる。
【0030】
蛍光体層214は、可視光を放出するR(Red)、G(Green)、B(Blue)の蛍光体層214が形成される。
【0031】
隔壁212による外部光の反射を防止するために隔壁212の上部に図示しないブラック層を形成してもよい。
【0032】
一方、図1の駆動部110は、サステイン期間において、第1極性の第1サステイン信号をスキャン電極に供給し、サステイン期間の少なくとも一部期間において第2極性の第2サステイン信号をサステイン電極に供給する。第2サステイン信号の上昇勾配の大きさ及び下降勾配の大きさは、それぞれ第1サステイン信号の上昇勾配の大きさ及び下降勾配大きさより小さい。
【0033】
図1の駆動部110は、一つのボード(Board)に形成されてもよく、複数個のボードに形成されてもよい。例えば、駆動部110は、スキャン電極を駆動させるための回路が形成された駆動ボード、サステイン電極を駆動させるための回路が形成された駆動ボード、及び、アドレス電極を駆動させるための回路が形成された駆動ボードを含んでもよい。
【0034】
以下、このような駆動部110の動作を詳しく説明する。まず、本発明の一実施形態に係るプラズマディスプレイ装置の階調表現方法及び駆動信号について説明する。
【0035】
図3は本発明の実施形態に係るプラズマディスプレイ装置の階調表現方法を示す図である。
【0036】
本発明の実施形態に係るプラズマディスプレイ装置は、発光回数が異なる複数のサブフィールドを含むフレーム単位で映像を表現する。また、各サブフィールドは、すべての放電セルを初期化させるためのリセット期間(Reset Period)、放電する放電セルを選択するためのアドレス期間(Address Period)、及び、放電回数によって階調を具現するサステイン期間(Sustain Period)に分けられる。
【0037】
例えば、256階調で映像を表示しようとする場合、1/60秒にあたるフレーム(16.67ms)は、8個のサブフィールド(SF1乃至SF8)を含み、8個のサブフィールド(SF1乃至SF8)のそれぞれは、リセット期間、アドレス期間及びサステイン期間を含む。
【0038】
一方、サステイン期間に供給されるサステイン信号の個数によって、該当するサブフィールドの階調加重値が設定される。例えば、各サブフィールドの階調加重値が2(但し、n=0、1、2、3、4、5、6、7)の割合で増加するように各サブフィールドの階調加重値を設定することができる。
【0039】
図3では、一つのフレームが8個のサブフィールドを含む場合のみを説明したが、一つのフレームを構成するサブフィールドの個数を変更することができる。例えば、一つのフレームが12個のサブフィールドを含むことも可能であり、10個のサブフィールドを含むことも可能である。
【0040】
また、図3では、一つのフレームにおいて階調加重値の大きさの順序でサブフィールドが配列されているが、これとは異なるように、階調加重値にかかわらずサブフィールドを配列することも可能である。
【0041】
図4は、本発明の一実施形態に係るプラズマディスプレイ装置の駆動信号を示す図である。
【0042】
図1の駆動部110は、フリーリセット期間において、スキャン電極にグランドレベルの電圧(GND)からV10電圧まで漸進的に立ち下がる第1下降ランプ信号を供給して、サステイン電極にグランドレベルの電圧(GND)からVpz電圧まで上昇するフリーサステイン信号を供給する。Vpz電圧は、サステイン期間において供給される第1サステイン信号(SUS)の最高電圧(Vs)と略等しくてもよい。
【0043】
フリーリセット期間でスキャン電極に第1下降ランプ信号が供給されてサステイン電極にフリーサステイン信号が供給されれば、スキャン電極上に正の壁電荷が蓄積され、サステイン電極上には負の壁電荷が蓄積される。これによって、リセット期間で十分な強さのセットアップ放電が発生することができる。第1下降ランプ信号及びフリーサステイン信号によって、リセット期間で供給される第1上昇ランプ信号及び第2上昇ランプ信号の最高電圧が小さくなっても、十分な強さのセットアップ放電が発生することができる。
【0044】
フリーリセット期間を、フレームを構成する複数個のサブフィールドの内、少なくとも一つに含むことができる。また、フリーリセット期間は、フレームを構成するすべてのサブフィールドで省略することもできる。
【0045】
駆動部110は、リセット期間のセットアップ期間からスキャン電極でV20電圧からV30電圧まで漸進的に上昇する第1上昇ランプ信号と、V30電圧からV40電圧まで漸進的に上昇する第2上昇ランプ信号を供給する。第1上昇ランプ信号と第2上昇ランプ信号によって、放電セル内には弱い暗放電、すなわちセットアップ放電が起きる。第2上昇ランプ信号の傾きは、第1上昇ランプ信号の傾きより小さくてもよい。セットアップ放電が発生する前までは電圧が早く上昇し、セットアップ放電が発生している間は電圧が遅く上昇することで、セットアップ放電によって発生する光の量を低減させることができる。これによって、コントラスト(Contrast)特性が改善される。
【0046】
リセット期間のセッダウン(Set−Down)期間において、駆動部110はV20電圧からV50電圧まで漸進的に立ち下がる第2下降ランプ信号をスキャン電極に供給する。
【0047】
これによって、放電セル内で弱い消去放電、すなわちセッダウン放電が発生する。セッダウン放電によって放電セル内には壁電荷が均一に残る。
【0048】
一方、駆動部110は、図4の第1上昇ランプ信号、第2上昇ランプ信号または第2下降ランプ信号と異なる信号を供給することができるが、これについては、添付された図5(a)乃至図5(b)を参照して説明する。
【0049】
図5(a)乃至図5(b)は、上昇ランプ信号または第2下降ランプ信号の他の波形を示す図である。
【0050】
図5(a)に示されるように、上昇ランプ信号はV30電圧まで上昇した後、V30電圧からV40電圧まで漸進的に上昇することができる。また図5(b)に示されるように、第2下降ランプ信号はV30電圧から漸進的に立ち下がることもできる。
【0051】
再び図4を参照すると、図4のアドレス期間において、駆動部110はスキャンバイアス信号をスキャン電極に供給する。スキャンバイアス信号の最高電圧は第2下降ランプ信号のV50電圧より高くてもよい。
【0052】
駆動部110は、スキャンバイアス信号からV60電圧まで立ち下がるスキャン信号(Scan)をすべてのスキャン電極(Y1〜Yn)に供給する。スキャンバイアス信号の最高電圧とV60電圧の間の電圧差はΔVyである。
【0053】
駆動部110は、スキャン信号(Scan)に同期してアドレス電極にVd電圧まで上昇するデータ信号を供給する。スキャン信号(Scan)とデータ信号(Data)信号が供給されるによって、V60電圧とVd電圧の間の電圧差とリセット期間に生成された璧電荷による壁電圧が加わりながらVd電圧が供給される放電セル内でアドレス放電が発生する。
【0054】
駆動部110は、アドレス期間においてサステイン電極の干渉によってアドレス放電が不安定になることを防止するために、サステイン電極にサステインバイアス信号を供給することができる。サステインバイアス信号の最高電圧(Vz)を第1サステイン信号(SUS)の最高電圧より小さく、グランドレベル(GND)の電圧より大きくすることができる。
【0055】
以後、駆動部110は、サステイン期間ではスキャン電極またはサステイン電極に交互に第1極性の第1サステイン信号(SUS)を供給する。第1サステイン信号(SUS)の最高電圧はVs電圧である。また、駆動部110は、第1サステイン信号(SUS)が供給される信号供給期間の少なくとも一部期間において第2極性の第2サステイン信号(RSUS)を供給する。
【0056】
第1サステイン信号(SUS)及び第2サステイン信号(RSUS)が供給されれば、アドレス放電によって選択された放電セルは、放電セル内の壁電圧、第1サステイン信号(SUS)の最高電圧(Vs)及び第2サステイン信号(RSUS)の最低電圧(VRS)によってスキャン電極とサステイン電極の間にサステイン放電が起きる。これによって、プラズマディスプレイパネル上に所定の映像が具現されるのである。第2サステイン信号(RSUS)の上昇勾配の大きさ及び下降勾配の大きさは、それぞれ第1サステイン信号(SUS)の上昇勾配の大きさ及び下降勾配大きさより小さい。
【0057】
第1サステイン信号(SUS)と第2サステイン信号(RSUS)について、図面を参照してより詳しく説明する。
【0058】
図6は、第1サステイン信号及び第2サステイン信号を示す図である。図6に示されるように、図1の駆動部110は、サステイン期間にスキャン電極に第1サステイン信号(SUS1)を供給し、サステイン電極に第2サステイン信号(RSUS1)を供給する。第1サステイン信号(SUS1)がスキャン電極に供給される信号供給期間(W1)の一部期間(W2)において、第2サステイン信号(RSUS1)が供給される。
【0059】
以後、駆動部110は、サステイン電極に第1サステイン信号(SUS2)を供給し、スキャン電極に第2サステイン信号(RSUS2)を供給する。第1サステイン信号(SUS2)がサステイン電極に供給される信号供給期間(W1)の一部期間(W2)において、第2サステイン信号(RSUS2)がスキャン電極に供給される。
【0060】
第2サステイン信号(RSUS1、RSUS2)の供給時点(t2、t4)は、それぞれ第1サステイン信号(SUS1、SUS2)の供給時点(t1、t3)より遅れてもよい。
【0061】
第2サステイン信号(RSUS1、RSUS2)の上昇勾配及び下降勾配の大きさは、それぞれ第1サステイン信号(SUS1、SUS2)の上昇勾配及び下降勾配の大きさより小さい。
【0062】
第2サステイン信号(RSUS1、RSUS2)の上昇勾配及び下降勾配は、第2サステイン信号(RSUS1、RSUS2)の最低電圧(−V1)から最高電圧まで上昇する、または、最高電圧から最低電圧(−V1)まで立ち下がるのにかかる時間に対する、第2サステイン信号(RSUS1、RSUS2)の最低電圧と最高電圧(Vs)の電圧差の勾配である。また、第1サステイン信号(SUS1、SUS2)の上昇勾配及び下降勾配は、第1サステイン信号(SUS1、SUS2)の最低電圧から最高電圧(Vs)まで上昇する、又は、最高電圧(Vs)から最低電圧まで立ち下がるのにかかる時間に対する、第1サステイン信号(SUS1、SUS2)の最低電圧と最高電圧(Vs)の電圧差の勾配である。
【0063】
次に、本発明の一実施形態で第1サステイン信号及び第2サステイン信号を供給する理由について、図面を参照して詳しく説明する。
【0064】
図7(a)は第1サステイン信号だけ供給される場合を示す図であり、図7(b)は第1サステイン信号及び第2サステイン信号を同時に供給する場合を示す図である。
【0065】
図7(a)に示されるように、第1サステイン信号(SUS1、SUS2)がスキャン電極及びサステイン電極に交番されるように供給される場合、第1サステイン信号(SUS1)がスキャン電極に供給される時点の付近で光が発生し、第1サステイン信号(SUS2)がサステイン電極に供給される時点の付近で光が発生する。
【0066】
図7(b)に示されるように、スキャン電極に第1サステイン信号(SUS1)と第2サステイン信号(RSUS2)が供給されて、サステイン電極に第2サステイン信号(RSUS1)と第1サステイン信号(SUS2)が供給される。
【0067】
第1サステイン信号(SUS1)がスキャン電極に供給される時点の付近で光が発生し、第1サステイン信号(SUS1)によって発生した放電がサステイン電極に供給された第2サステイン信号(RSUS1)によって維持されるので、第2サステイン信号(RSUS1)が供給されている間にも光が発生する。
【0068】
第2サステイン信号(RSUS1)の下降勾配の大きさが、第1サステイン信号(SUS1)の上昇勾配の大きさより大きい場合、第2サステイン信号(RSUS1)が供給される時点で過度に大きい放電が発生するので、放電維持に必要な壁電荷(Wall charge)が減少する可能性がある。このような可能性を防止するために、本発明の一実施形態では、第2サステイン信号(RSUS1)の下降勾配の大きさが第1サステイン信号(SUS1)の上昇勾配の大きさより小さくなければならない。
【0069】
また、第1サステイン信号(SUS1)がサステイン電極に供給される時点の付近で光が発生して、第1サステイン信号(SUS1)によって発生した放電がスキャン電極に供給された第2サステイン信号(RSUS2)によって維持されるので、第2サステイン信号(RSUS2)が供給されている間にも光が発生する。これによって、全体的に発生する光の量が増加するので、駆動効率が向上する。
【0070】
一方、図6の第1サステイン信号(SUS1、SUS2)によって発生する放電が第2サステイン信号(RSUS1、RSUS2)によってさらに効果的に維持されるためには、第2サステイン信号(RSUS1、RSUS2)の供給時点(t2、t4)は、それぞれ第1サステイン信号(SUS1、SUS2)によって発生する放電が充分に持続した時点以後であることができる。
【0071】
したがって、第2サステイン信号(RSUS1、RSUS2)の供給時点(t2、t4)は、それぞれ第1サステイン信号(SUS1、SUS2)の供給時点(t1、t3)より遅れてもよい。
【0072】
第2サステイン信号(RSUS1、RSUS2)の供給時点(t2、t4)と、第1サステイン信号(SUS1、SUS2)の供給時点(t1、t3)の時間差(Δt)は、50μs以上であってもよい。
さらに望ましくは、第2サステイン信号(RSUS1、RSUS2)の供給時点(t2、t4)と、第1サステイン信号(SUS1、SUS2)の供給時点(t1、t3)の時間差(Δt)は、100μs以上であってもよい。
【0073】
一方、第1サステイン信号(SUS1、SUS2)が供給されている間に、第2サステイン信号(RSUS1、RSUS2)が供給されるので、第1サステイン信号(SUS1、SUS2)の最高電圧の大きさを低減させることができる。例えば、第2サステイン信号(RSUS1、RSUS2)が供給されず、第1サステイン信号(SUS1、SUS2)の最高電圧が200Vである場合を想定すれば、第2サステイン信号(RSUS1、RSUS2)が供給される場合には、第1サステイン信号(SUS1、SUS2)の最高電圧が200Vよりさらに小さくなることができる。
【0074】
第1サステイン信号(SUS1、SUS2)の最高電圧(Vs)は略120V以上180V以下であってもよく、第2サステイン信号(RSUS1、RSUS2)の最低電圧(−V1)は略−60V以上−40V以下であってもよい。
【0075】
第2サステイン信号(RSUS1、RSUS2)の最低電圧(−V1)の大きさは、図4のデータ信号の最高電圧(Vd)の大きさと実質的に同じであってもよい。これによって、第2サステイン信号(RSUS1、RSUS2)の最低電圧を発生させるための電圧発生回路を別途備える必要がないので、追加的な製造費用の増加を防止することができる。
【0076】
また、第1サステイン信号(SUS1、SUS2)が供給されて第2サステイン信号(RSUS1、RSUS2)が供給されれば、サステイン期間においてスキャン電極とサステイン電極の電圧差が増加するので、スキャン電極とアドレス電極、または、サステイン電極とアドレス電極の間で発生する可能性のある誤放電が防止される。これによって、スキャン電極とサステイン電極間の間隔が大きい場合にも、サステイン期間においてスキャン電極とアドレス電極、または、サステイン電極とアドレス電極間に発生する可能性のある誤放電が防止される。
【0077】
図8は第2サステイン信号の傾きを説明するための図である。図8に示されるように、本発明の一実施形態では、第2サステイン信号(RSUS)の上昇勾配の大きさと下降勾配の大きさが互いに異なってもよい。例えば、第2サステイン信号(RSUS)の上昇勾配の大きさは、下降傾きよりもさらに小さくてもよい。
【0078】
また、駆動部110は、第2サステイン信号を図9に示すように選択的に供給することもできる。
【0079】
図9は、本発明の一実施形態に係るプラズマディスプレイ装置の駆動部が選択的に供給する第2サステイン信号を示す図である。
【0080】
図9に示されるように、駆動部110はスキャン電極及びサステイン電極に第1サステイン信号(SUSY1、SUSY2、SUSZ1、SUSZ2)と第3サステイン信号(SUSY3、SUSY4、SUSZ3、SUSZ4)を供給する。
【0081】
この時、駆動部110は、第1サステイン信号(SUSY1、SUSY2)にだけ対応する第2サステイン信号(RSUSZ1、RSUSZ2)をサステイン電極に供給して、第3サステイン信号(SUSY3、SUSY4)に対応するグランドレベルの電圧をサステイン電極に供給する。また、駆動部110は、第1サステイン信号(SUSZ1、SUSZ2)にだけ対応される第2サステイン信号(RSUSY1、RSUSY2)をスキャン電極に供給して、第3サステイン信号(SUSZ3、SUSZ4)に対応するグランドレベルの電圧をスキャン電極に供給する。
【0082】
駆動部110は、サブフィールドにおいて第2サステイン信号を選択的に供給することができる。
【0083】
図10は、本発明の一実施形態に係るプラズマディスプレイ装置の駆動部110がサブフィールドにおいて選択的に供給する第2サステイン信号を示す図である。
【0084】
図10に示されるように、一つのフレームが合計7個のサブフィールドで構成され、各サブフィールドが階調加重値の大きさ順に配列されると仮定する。
【0085】
階調加重値が一番小さな第1サブフィールド(SF1)から駆動部110は、図10の(a)に示すように、スキャン電極に第1サステイン信号(SUS1)を供給し、サステイン電極に第2サステイン信号(RSUS1)を供給する。また、駆動部110は、サステイン電極に第1サステイン信号(SUS2)を供給し、スキャン電極に第2サステイン信号(RSUS2)を供給する。一方、第1サブフィールド(SF1)の階調加重値より大きい階調加重値を有する第6サブフィールド(SF6)から駆動部110は、第3サステイン信号(SUS3、SUS4)に対応するグランドレベルの電圧を供給する。第1サブフィールド(SF1)の階調加重値が第6サブフィールド(SF6)の階調加重値より小さいので、第1サブフィールド(SF1)のサステイン期間に供給される前記第1サステイン信号(SUS1、SUS2)の個数は、第6サブフィールド(SF6)のサステイン期間に供給される第3サステインパルス(SUS3、SUS4)の個数より少ない。
【0086】
図11は、本発明の一実施形態に係るプラズマディスプレイ装置の駆動部を示す回路図である。図11に示されるように、本発明の一実施形態に係るプラズマディスプレイ装置の駆動部は、第1エネルギー回収部1100、第1共振部1110、第1電圧供給部1120、第2エネルギー回収部1140、第2共振部1150、接地制御部1170及び経路形成部1130を含む。
【0087】
ここで、第1エネルギー回収部1100は、第1サステイン信号(SUS)の供給時に、スキャン電極またはサステイン電極の電圧を回収するか、または、あらかじめ貯蔵された電圧を供給する。第1エネルギー回収部1100は、第1電圧貯蔵部1101、第1供給部1102及び第1電圧回収部1103を含む。
【0088】
ここで、第1電圧貯蔵部1101は、所定電圧にあたるエネルギーを貯蔵する第1キャパシタ部(C1)を含む。
【0089】
第1供給部1102は、第1制御用スイッチ部(S1)を含み、第1制御用スイッチ部(S1)のターンオンによって、第1電圧貯蔵部1101に貯蔵されたエネルギーがプラズマディスプレイパネルのスキャン電極またはサステイン電極に供給されるようにする。
【0090】
第1電圧回収部1103は、第2制御用スイッチ部(S2)を含み、第2制御用スイッチ部(S2)のターンオンによって、プラズマディスプレイパネルのスキャン電極またはサステイン電極のエネルギーが第1電圧貯蔵部1101に回収されるようにする。
【0091】
第2エネルギー回収部1140は、第2サステイン信号(RSUS)の供給時に、スキャン電極またはサステイン電極からエネルギーを回収するか、または、あらかじめ貯蔵されたエネルギーを供給する。第2エネルギー回収部1140は、第2電圧貯蔵部1141、第2供給部1142及び第2電圧回収部1143を含む。
【0092】
第2電圧貯蔵部1141は、所定電圧にあたるエネルギーを貯蔵する第2キャパシタ部(C2)を含む。
【0093】
第2供給部1142は、第10制御用スイッチ部(S10)を含み、第10制御用スイッチ部(S10)のターンオンによって、第2電圧貯蔵部1141に貯蔵された電圧がプラズマディスプレイパネルのスキャン電極またはサステイン電極に供給されるようにする。
【0094】
第2電圧回収部1143は、第20制御用スイッチ部(S20)を含み、第20制御用スイッチ部(S20)のターンオンによって、プラズマディスプレイパネルのスキャン電極またはサステイン電極からエネルギーが第2電圧貯蔵部1141に回収されるようにする。
【0095】
第1共振部1110は、第1共振用インダクタ部(L1)を含み、エネルギーの供給または回収時に共振を形成する。第2共振部1150は、第2共振用インダクタ部(L2)を含み、エネルギーの供給または回収時に共振を形成する。
【0096】
第2共振部1150のインダクタンス(Inductance)を、第1共振部1110のインダクタンスより大きくすることができる。第2共振部1150のインダクタンス(Inductance)が第1共振部1110のインダクタンスより大きければ、第2サステイン信号(RSUS)の勾配の大きさが第1サステイン信号(SUS)の勾配の大きさよりさらに小さくなる。
【0097】
図11には示さなかったが、第2共振部1150に電圧回収経路と該電圧供給経路上に互いに異なるインダクタンスを有するインダクタ部を配置すれば、図8に示すように、第2サステイン信号(RSUS)の下降勾配の大きさと上昇勾配の大きさが互いに変化する。電圧回収経路でのインダクタンスがさらに大きくなれば、第2サステイン信号(RSUS)の上昇勾配の大きさが下降勾配の大きさよりさらに小さくなる。
【0098】
第1電圧供給部1120は、第3制御用スイッチ部(S3)を含み、第3制御用スイッチ部(S3)のターンオンによって、第1サステイン電圧源(図示せず)が発生させる第1サステイン電圧(Vs)がスキャン電極またはサステイン電極に供給されるようにする。
【0099】
接地制御部1170は、プラズマディスプレイパネルのスキャン電極またはサステイン電極を接地させる。接地制御部1170は、接地経路形成用ダイオード部(D1)と、第40制御用スイッチ部(S40)を含む。第40制御用スイッチ部(S40)は、接地経路形成用ダイオード部(D1)と並列に接続される。
【0100】
経路形成部1130は、第4制御用スイッチ部(S4)を含み、第4制御用スイッチ部(S4)のターンオンによって、第2サステイン信号(RSUS)の供給経路及びスキャン電極またはサステイン電極の接地経路を形成する。
【0101】
図1の駆動部110は、第2電圧供給部1160をさらに含むことができる。第2電圧供給部1160は、第30制御用スイッチ部(S30)を含み、第30制御用スイッチ部(S30)のターンオンによって、プラズマディスプレイパネルのスキャン電極またはサステイン電極に第2サステイン電圧(−VRS)を供給する。第2電圧供給部1160は省略可能である。
【0102】
図12は、本発明の一実施形態に係るプラズマディスプレイ装置の駆動部の動作を説明するための図である。
【0103】
d1期間において、第1供給部1102の第1制御用スイッチ部(S1)と接地制御部1170の第40制御用スイッチ部(S40)がターンオン(On)し、第2制御用スイッチ部(S2)、第3制御用スイッチ部(S3)、第4制御用スイッチ部(S4)、第10制御用スイッチ部(S10)、第20制御用スイッチ部(S20)、及び、第30制御用スイッチ部(S30)はターンオフする。
【0104】
このとき、第1電圧貯蔵部1101、第1ノード(n1)、第1供給部1102、第2ノード(n2)、第1共振部1110、第3ノード(n3)を経由する電流パス(Path)が形成される。これによって、第1共振用インダクタ部(L1)によるLC共振が形成されて、第1電圧貯蔵部1101に貯蔵されていたエネルギーがスキャン電極またはサステイン電極に供給される。
【0105】
第1電圧貯蔵部1101に0.5Vsにあたるエネルギーが貯蔵されている場合、d1期間中にスキャン電極またはサステイン電極の電圧が第1サステイン電圧(Vs)まで上昇する。
【0106】
第40制御用スイッチ部(S40)のターンオンによって負極性のピーク(Peaking)電圧成分が除去される。第40制御用スイッチ部(S40)は第2サステイン信号(RSUS)が供給されない期間においてターンオン状態を維持することで、負極性のピーク(Peaking)電圧成分を除去することができる。
【0107】
d2期間においては、第3制御用スイッチ部(S3)がターンオンされる。これによって、第1サステイン電圧(Vs)が第3ノード(n3)を経て、スキャン電極またはサステイン電極に供給される。これによって、スキャン電極またはサステイン電極の電圧はサステイン電圧(Vs)に維持される。
【0108】
d3期間においては、第3制御用スイッチ部(S3)と第1制御用スイッチ部(S1)がターンオフされた状態で、第2制御用スイッチ部(S2)がターンオンされる。
【0109】
このとき、スキャン電極またはサステイン電極、第3ノード(n3)、第1共振部1110、第2ノード(n2)、第1電圧回収部1103、第1ノード(n1)、第1電圧貯蔵部1101を経由する電流パスが形成される。これによって、第1共振部1110によってLC共振が形成されて、エネルギーが第1電圧貯蔵部1101に回収される。スキャン電極またはサステイン電極の電圧は、第1サステイン電圧(Vs)からグランドレベルの電圧(GND)まで立ち下がる。
【0110】
d4期間以後においては、第4制御用スイッチ部(S4)がターンオンされる。第2制御用スイッチ部(S2)のターンオン状態を維持することも、第2制御用スイッチ部(S2)をターンオフすることも可能である。
【0111】
グランドレベルの電圧(GND)がスキャン電極またはサステイン電極に供給される。これによって、スキャン電極またはサステイン電極の電圧は、グランドレベル(GND)に維持される。
【0112】
このような方法を通じて、スキャン電極またはサステイン電極に第1サステイン信号(SUS)が供給される。
【0113】
d5期間においては、第10制御用スイッチ部(S10)がターンオンされて、第40制御用スイッチ部(S40)がターンオフされる。
【0114】
これによって、スキャン電極またはサステイン電極、第3ノード(n3)、経路形成部1130、第6ノード(n6)、第2共振部1150、第5ノード(n5)、第2供給部1142、第4ノード(n4)、第2電圧貯蔵部1141を経由する電流パスが形成される。
【0115】
第2共振用インダクタ部(L2)によってLC共振が形成されて、第2電圧貯蔵部1141に貯蔵されていたエネルギーがスキャン電極またはサステイン電極に供給される。第2電圧貯蔵部1141は負の電圧にあたるエネルギーを貯蔵するので、スキャン電極またはサステイン電極の電圧は漸進的に立ち下がる。
【0116】
d6期間において、第30制御用スイッチ部(S30)がターンオンされる。第2サステイン電圧(−VRS)が第6ノード(n6)、経路形成部1130、及び、第3ノード(n3)を経て、スキャン電極またはサステイン電極に供給される。
【0117】
d7期間においては、第10制御用スイッチ部(S10)と第30制御用スイッチ部(S30)がターンオフされて、第20制御用スイッチ部(S20)がターンオンされる。
【0118】
これによって、第2電圧貯蔵部1141、第4ノード(n4)、第2電圧回収部1143、第5ノード(n5)、第2共振部1150、第6ノード(n6)、経路形成部1130、第3ノード(n3)、スキャン電極またはサステイン電極を経由する電流パスが形成される。
【0119】
第2共振用インダクタ部(L2)によってLC共振が形成されて、スキャン電極またはサステイン電極からエネルギーが第2電圧貯蔵部1141に回収される。第2電圧貯蔵部1141に負の電圧を回収するので、スキャン電極またはサステイン電極の電圧は漸進的に上昇する。
【0120】
このような方法により、スキャン電極またはサステイン電極に第2サステイン信号(RSUS)を供給することができる。
【0121】
図1の駆動部110は、一つの電極に極性が交互する第1サステイン信号を供給して、他の一つの電極に極性が交互する第2サステイン信号を供給することができる。
【0122】
図13は、本発明の一実施形態に係るプラズマディスプレイ装置の駆動部110が、極性が交互するように供給される第1サステイン信号及び第2サステイン信号を説明するための図である。
【0123】
図13に示されるように、駆動部110は、スキャン電極に正の第1サステイン信号(+SUS1、+SUS2)と負の第1サステイン信号(−SUS1、−SUS2)を交互に供給する。また、駆動部110は、サステイン電極に負の第2サステイン信号(−RSUS1、−RSUS2)と正の第2サステイン信号(+RSUS1、+RSUS2)を相互に供給する。
【0124】
正の第1サステイン信号(+SUS1、+SUS2)の最高電圧の大きさと負の第1サステイン信号(−SUS1、−SUS2)の最低電圧の大きさは、図4に示す第1サステイン信号の最高電圧の大きさのようにVsであるので、サステイン放電が起きる。サステイン放電は、負の第2サステイン信号(−RSUS1、−RSUS2)と正の第2サステイン信号(+RSUS1、+RSUS2)によって維持される。
【0125】
第2サステイン信号の上昇勾配の大きさ及び下降勾配の大きさは、それぞれ第1サステイン信号の上昇勾配の大きさ及び下降勾配大きさより小さい。
【0126】
負の第1サステイン信号(−SUS1、−SUS2)の最低電圧は−180V以上−120V以下であってもよい。また、正の第2サステイン信号(+RSUS1、+RSUS2)の最高電圧は40V以上60V以下であってもよい。正の第2サステイン信号(+RSUS1、+RSUS2)の最高電圧の大きさは、図4のデータ信号の最高電圧(Vd)の大きさと実質的に同じであってもよい。なお、負の第1サステイン信号(−SUS1、−SUS2)の最低電圧及び正の第2サステイン信号(+RSUS1、+RSUS2)の最高電圧に関する説明は、上述の通り図6を参照して既に説明しているので、ここでは説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【0127】
【図1】本発明の一実施形態に係るプラズマディスプレイ装置を示す図。
【図2】本発明の一実施形態に係るプラズマディスプレイ装置に含まれるプラズマディスプレイパネルを示す図。
【図3】本発明の一実施形態に係るプラズマディスプレイ装置の階調表現方法を示す図。
【図4】本発明の一実施形態に係るプラズマディスプレイ装置の駆動信号を示す図。
【図5】上昇ランプ信号または第2下降ランプ信号の他の波形を示す図(a)及び(b)。
【図6】第1サステイン信号及び第2サステイン信号を示す図。
【図7】第1サステイン信号だけが供給される場合を示す図(a)と、第1サステイン信号及び第2サステイン信号を同時に供給する場合を示す図(b)。
【図8】第2サステイン信号の傾きを説明するための図。
【図9】本発明の一実施形態に係るプラズマディスプレイ装置の駆動部が選択的に供給する第2サステイン信号を示す図。
【図10】本発明の一実施形態に係るプラズマディスプレイ装置の駆動部がサブフィールドにおいて選択的に供給する第2サステイン信号を示す図。
【図11】本発明の一実施形態に係るプラズマディスプレイ装置の駆動部を示す図。
【図12】本発明の一実施形態に係るプラズマディスプレイ装置の駆動部の動作を説明するための図。
【図13】本発明の一実施形態に係るプラズマディスプレイ装置の駆動部が極性が交番されるように供給する第1サステイン信号及び第2サステイン信号を説明するための図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電極及び第2電極を含むプラズマディスプレイパネルと、
信号供給期間において第1極性の第1サステイン信号を前記第1電極に供給し、前記信号供給期間内の少なくとも一部期間において第2極性の第2サステイン信号を前記第2電極に供給する駆動部を含み、
前記第2サステイン信号の上昇勾配の大きさ及び下降勾配の大きさは、それぞれ前記第1サステイン信号の上昇勾配の大きさ及び下降勾配大きさより小さいことを特徴とする、プラズマディスプレイ装置。
【請求項2】
前記第2サステイン信号の幅は、前記第1サステイン信号の幅より小さいことを特徴とする、請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
【請求項3】
前記第2サステイン信号の供給時点は、前記第1サステイン信号の供給時点より50μs以上遅れることを特徴とする、請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
【請求項4】
前記第2サステイン信号の供給時点は、前記第1サステイン信号の供給時点より100μs以上遅れることを特徴とする、請求項3に記載のプラズマディスプレイ装置。
【請求項5】
前記第1サステイン信号の最高電圧は、120V以上180V以下であることを特徴とする、請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
【請求項6】
前記第2サステイン信号の最高電圧は、40V以上60V以下であることを特徴とする、請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
【請求項7】
前記第2サステイン信号の上昇勾配の大きさと下降勾配の大きさは、互いに異なることを特徴とする、請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
【請求項8】
前記上昇勾配の大きさは、前記下降勾配の大きさより小さいことを特徴とする、請求項7に記載のプラズマディスプレイ装置。
【請求項9】
データ信号を供給する第3電極をさらに含み、
前記第2サステイン信号の最低電圧の大きさは、前記データ信号の最高電圧の大きさと実質的に同じであることを特徴とする、請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
【請求項10】
前記駆動部は、
フレームに含まれる第1サブフィールドにおいて前記第1サステイン信号と前記第2サステイン信号を供給し、
前記フレームに含まれる第2サブフィールドにおいて前記第1極性の第3サステイン信号を前記第1電極または前記第2電極の何れか一つに供給し、他の電極にグランドレベルの電圧を供給することを特徴とする、請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−26856(P2008−26856A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−336701(P2006−336701)
【出願日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】