説明

プリンター

【課題】効率的で、且つ簡単な構成の印刷システムを実現するための、無線近距離通信技術を用いたプリンターを提供する。
【解決手段】プリンター1は、筐体と、筐体内に収容されたプリントエンジン20と、筐体の左右の面に設けられた、一対のカプラー11,12と、を備え、カプラー11が印刷ジョブに係る無線信号を受け付けると、次の(1)〜(3)のいずれかを実行する。(1)プリントエンジン20が印刷ジョブに係るすべての印刷を実行する(2)プリントエンジン20が印刷ジョブに係る一部の印刷を実行し、カプラー12から残りの印刷ジョブに係る無線信号を出力する(3)プリントエンジン20が印刷ジョブに従う印刷を行うことなく、カプラー12から印刷ジョブに係る無線信号を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線近距離通信用の複数のアンテナを備えたプリンターに関し、特に複数代のプリンターで無線近距離通信を使って、自動的に分散印刷を行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ICを用いた定期券とその読み取り装置を備えた自動改札機による自動解説システムに代表されるように、近年、近距離無線通信を用いた種々の製品が実用化されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−59098号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、個人向けまたはオフィス向けのプリンターを用いた印刷システムにおいても、無線近距離通信技術が広く応用されることが期待されている。この技術を応用することによって、効率的で、且つ簡単な構成の印刷システムを実現することが期待されている。
【0005】
そこで、本発明の目的は、効率的で、且つ簡単な構成の印刷システムを実現するための、無線近距離通信技術を用いたプリンターを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの実施態様に従うプリンターは、筐体と、前記筐体内に収容されたプリントエンジンと、前記筐体の前後、左右、または上下の面に設けられた、一対の無線近距離通信用のアンテナと、を備え、第1のアンテナが第1の印刷ジョブに係る無線信号を受け付けると、次の(1)〜(3)のいずれかを実行する。
(1)前記プリントエンジンが、前記第1の印刷ジョブに係るすべての印刷を実行する。
(2)前記プリントエンジンが、前記第1の印刷ジョブに係る一部の印刷を実行し、前記第1のアンテナとは異なる第2のアンテナから残りの印刷ジョブに係る無線信号を出力する。
(3)前記プリントエンジンが、前記第1の印刷ジョブに従う印刷を行うことなく、前記第2のアンテナから前記第1の印刷ジョブに係る無線信号を出力する。
【0007】
好適機な実施形態では、ケーブルを介して情報処理装置と有線接続するための有線インターフェースをさらに備え、前記有線インターフェースが前記情報処理装置から第2の印刷ジョブを受け付けると、次の(4)〜(6)のいずれかを実行するようにしてもよい。
(4)前記プリントエンジンが、前記第2の印刷ジョブに係るすべての印刷を実行する。
(5)前記プリントエンジンが、前記第2の印刷ジョブに係る一部の印刷を実行し、前記第2のアンテナから残りの第2の印刷ジョブに係る無線信号を出力する。
(6)前記プリントエンジンが、前記第2の印刷ジョブに従う印刷を行うことなく、前記第2のアンテナから前記第2の印刷ジョブに係る無線信号を出力する。
【0008】
好適な実施形態では、前記第1のアンテナが前記第1の印刷ジョブに係る無線信号を受け付けたとき、または前記有線インターフェースが前記第2の印刷ジョブに係る無線信号を受け付けたとき、前記プリンターが印刷可能状態であれば、前記プリントエンジンが、前記第1または第2の印刷ジョブに係るすべての印刷を実行し、前記プリンターが印刷可能状態でなければ、前記プリントエンジンが、前記第1または第2の印刷ジョブに従う印刷を行うことなく、前記第2のアンテナから前記第1または第2の印刷ジョブに係る無線信号を出力してもよい。
【0009】
好適な実施形態では、前記第1または第2の印刷ジョブに複数ページを複数セット印刷する印刷要求が含まれているとき、前記プリントエンジンが前記複数ページを一セット印刷し、前記複数ページを残りのセット数印刷する印刷要求に係る無線信号を、前記第2のアンテナから出力するようにしてもよい。
【0010】
好適な実施形態では、前記第1または第2の印刷ジョブに複数ページの印刷要求が含まれているときは、前記プリントエンジンが前記複数ページのうちの一部ページを印刷し、前記複数ページのうちの残りページの印刷要求に係る無線信号を前記第2のアンテナから出力するようにしてもよい。
【0011】
好適な実施形態では、前記一対の無線近距離通信用のアンテナは、Transfer Jet用のカプラーであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係る印刷システムの構成図である。
【図2】本実施形態に係るプリンターの構成図である。
【図3】変形例のプリンターの配置例を示す図である。
【図4】プリンターの処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態に係る印刷システムについて、図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本実施形態に係る印刷システムの構成図である。
【0015】
同図に示すように、本システムは、同一の構成を有する複数のプリンター1(1a,1b,1c)と、ホスト装置としてのパーソナルコンピューター(PC)3とを備える。
【0016】
プリンター1は略直方体の筐体10を有している。筐体10の背面側上部には給紙トレイ30、正面には排紙トレイ40がそれぞれ設けられている。そして、プリンタ1は、筐体10内部に収容されているプリントエンジン20(図2参照)が、給紙トレイ30から給紙された印刷用紙に印刷を行って、排紙トレイ40に排紙する。
【0017】
また、プリンター1は、無線近距離通信用の複数のアンテナ11,12を備える。本実施形態では、無線近距離通信の一例としてTransfer Jetを用いた場合を例にとって説明する。そこで、以下の説明では、アンテナをカプラー11,12と呼ぶ。
【0018】
図1に示す例では、カプラー11は筐体10の右側面、カプラー12は筐体10の左側面であって、それぞれ同じ高さに設けられている。左右側面におけるカプラー11及び12が設けられている奥行き方向の位置も同じであっても良い。従って、同図に示すように、同じ構成を有するプリンター1a,1b,1cを、それぞれの右側面と左側面とが向き合うように配置すると、互いに隣り合うプリンター1a,1b,1c同士で、カプラー11とカプラー12とが対向する。
【0019】
PC3は、汎用的なパーソナルコンピューターであって、プリンター1に所定の通信方式(例えばUSB)で接続し、プリンター1に印刷ジョブを送って、印刷を実行させる。
【0020】
ここでは、PC3はプリンター1aに接続されている。そして、PC3からプリンター1aへ送られた印刷ジョブは、プリンター1a、プリンター1bまたはプリンター1cのいずれかで実行される。このとき、プリンター1a〜c間のデータ送受信は、カプラー11,12を介して行われる。つまり、図1のような構成では、プリンター1aを上流、プリンター1cを下流としてデータが流れる。データの送受信の詳細については、以下で説明する。
【0021】
図2は、プリンター1の構成図である。
【0022】
同図に示すように、プリンター1は、制御部2と、プリントエンジン20とを備える。制御部2は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、大容量の記憶装置としてのHD(ハードディスク)装置24と、カプラー11、12と、USBインターフェース25とを備える。カプラー11、12は、それぞれ、図1で説明した位置において、筐体10から露出するように配置されている。
【0023】
CPU21は、RAM23を利用しながら、ROM22またはHD装置24に格納されている所定のプログラムを実行することによって、以下に説明するプリンタ1の各機能を実現する。
【0024】
USBインターフェース25は、USBケーブル4を介してPC3とUSB接続するためのインターフェースである。図1の例では、プリンター1aのみがPC3と接続されている。
【0025】
本実施形態では、カプラー11(第1のアンテナ)とカプラー12(第2のアンテナ)とは互いに対になっている。カプラー11は、他のプリンター1のカプラー12と通信を行う。同様に、カプラー12は、他のプリンター1のカプラー11と通信を行う。図1の例では、プリンター1aのカプラー11が、プリンター1bのカプラー12と通信を行う。同様に、プリンター1bのカプラー12が、プリンター1cのカプラー12と通信を行う。
【0026】
上記のような構成を備えるプリンター1は、以下のように動作する。
【0027】
まず、カプラー11が印刷ジョブ(第1の印刷ジョブ)に係る無線信号を受け付けると、次の(1)〜(3)のいずれかを実行する。
(1)プリントエンジン20が、印刷ジョブに係るすべての印刷を実行する。
(2)プリントエンジン20が、印刷ジョブに係る一部の印刷を実行し、カプラー12が残りの印刷ジョブに係る無線信号を出力する。
(3)プリントエンジン20が、印刷ジョブに従う印刷を行うことなく、カプラー12から印刷ジョブに係る無線信号を出力する。
【0028】
これは、例えば、図1のプリンター1bの動作に対応する。つまり、プリンター1bでは、カプラー11がプリンター1aのカプラー12から印刷ジョブを受信して、上記(1)〜(3)のいずれかの処理を行う。このとき、プリンター1bでは、USBインターフェース25を使用しない。従って、PC3と接続しないプリンター1bのような使用態様のときは、プリンター1はUSBインターフェース25を有しない構成でもよい。
【0029】
また、USBインターフェース25が印刷ジョブを受信すると、プリンター1は、以下のように動作する。
【0030】
すなわち、USBインターフェース25がPC3から印刷ジョブ(第2の印刷ジョブ)を受け付けると、次の(4)〜(6)のいずれかを実行する。
(4)プリントエンジン20が、印刷ジョブに係るすべての印刷を実行する。
(5)プリントエンジン20が、印刷ジョブに係る一部の印刷を実行し、カプラー12が残りの印刷ジョブに係る無線信号を出力する。
(6)プリントエンジン20が、印刷ジョブに従う印刷を行うことなく、カプラー12から第2の印刷ジョブに係る無線信号を出力する。
【0031】
これは、例えば、図1のプリンター1aの動作に対応する。つまり、プリンター1aでは、USBインターフェース25がPC3から印刷ジョブを受信して、上記(4)〜(6)のいずれかの処理を行う。このとき、プリンター1aでは、カプラー11を使用しない。従って、PC3と接続する最上流のプリンター1aとして使用するときは、プリンター1は、カプラー11を有しない構成で実現することもできる。
【0032】
上述のように、プリンター1は、カプラー11またはUSBインターフェース25が印刷ジョブを受け付ける。そのときに、プリンター1がプリントエンジン20を用いて、自ら印刷実行可能なときは、印刷ジョブを実行する。その際、印刷ジョブの全体を実行しても良い。一方、プリンター1が印刷実行中であるときや、エラーなどで印刷を行えない状態のときは、その印刷ジョブを実行することなく、カプラー12から、受信した印刷ジョブに係る無線信号をそのまま出力し、となりのプリンター1のカプラー11に受信させる。つまり、プリンター1が自ら実行できないジョブは、下流側のプリンターへ引き渡して、下流側のプリンターに実行させる。なお、例えば、図1のプリンター1cのように、下流側にプリンターが存在しない場合、つまり最下流のプリンター1cは、受信したすべての印刷ジョブを実行する。
【0033】
本実施形態に係るプリンター1を用いて構成した印刷システムでは、印刷ジョブを受信したが、そのジョブを実行できないときには、隣りに配置されたプリンター1へカプラーを介してその印刷ジョブを引き渡し、となりのプリンター1ないしはさらに下流のプリンター1に印刷を実行させることができる。その結果、効率的に印刷ジョブを処理することができる。
【0034】
また、プリンター1が印刷ジョブを実行する場合、その印刷ジョブに複数ページを複数セット(複数部数)印刷する印刷要求が含まれているとき、プリンター1がプリントエンジン20を用いて一セット分の複数ページを印刷するようにしてもよい。このとき、残りのセット数(残り部数)の印刷要求を含む印刷ジョブに係る無線信号を、カプラー12から出力し、となりのプリンター1のカプラー11に受信させる。
【0035】
これにより、複数部数印刷のジョブを複数のプリンター1に分散することによって効率的に処理することができる。さらに、本実施形態では、各プリンター1は互いに隣り合っているので、ユーザが出力された印刷物を回収する際も一カ所で済む。
【0036】
また、プリンター1が印刷ジョブを実行する場合、その印刷ジョブに複数ページの印刷要求(所定ページ以上の複数ページの印刷要求)が含まれているときは、プリンター1がプリントエンジン20を用いて複数ページのうちの一部のページを印刷するようにしてもよい。このとき、未印刷の残りのページの印刷要求を含む印刷ジョブに係る無線信号を、カプラー12から出力し、となりのプリンター1のカプラー11に受信させる。
【0037】
これにより、複数ページ(大量枚数)印刷のジョブを効率的に処理することができる。さらに、複数部印刷の場合と同様に、本実施形態では、各プリンター1は互いに隣り合っているので、ユーザが出力された印刷物を回収する際も一カ所で済む。
【0038】
なお、上記の実施形態では、筐体の左右の面に一対のカプラーを備えた例を用いて説明したが、これ以外にも、筐体の前後または上下の面に一対のカプラーを備えても良い。それらの場合のプリンター5,6の配置の例の模式図を図3に示す。なお、プリンター5,6は、それぞれのカプラーが設けられている位置が異なる以外は、プリンター1と同じ構成及び機能を有する。
【0039】
すなわち、図3Aは、筐体の前後の面に一対のカプラー51,52を取り付けたプリンター5の配置例である。この場合、プリンター5は、前後方向に一列に配置され、対向するカプラー51,52同士で通信を行う。同様に、図3(B)は、筐体の上下の面に一対のカプラー61,62を取り付けたプリンター6の配置例である。この場合、プリンター6は、上下方向に一列に配置され、対向するカプラー61,62同士で通信を行う。
【0040】
次に、図4は、プリンター1の処理手順を示すフローチャートである。プリンター1の処理手順を同図に従って説明する。
【0041】
まず、プリンター1は、カプラー11またはUSBインターフェース25が印刷ジョブを受け付ける(S11)。
【0042】
このとき、プリンター1は、自らが印刷可能状態であるか否かを判定する(S12)。プリンター1が印刷可能状態でないときは(S12:No)、受信した印刷ジョブの全体をカプラー12から出力して、下流のプリンター1へ印刷ジョブを引き渡す(S13)。
【0043】
一方、プリンター1が印刷可能状態であるときは(S12:Yes)、プリンター1は、受信した印刷ジョブが複数セット印刷の印刷ジョブであるか否かを判定する(S14)。ここで、複数セット印刷の印刷ジョブであるとき(S14:Yes)、プリンター1は1セットのみ印刷を行う(S15)。そして、残りセット数分の印刷ジョブをカプラー12から出力して、下流のプリンター1へ印刷ジョブを引き渡す(S16)。
【0044】
また、受信した印刷ジョブが複数セット印刷の印刷ジョブでないとき(S14:No)、その印刷ジョブが所定ページ数(例えば10ページ)以上の複数ページ印刷の印刷ジョブであるか否かを判定する(S17)。ここでは、所定ページ数以上の複数ページ印刷の印刷ジョブであるときは(S17:Yes)、プリンター1が一部のページ(例えば5ページ)のみ印刷を行う(S18)。そして、残りページ数分の印刷ジョブをカプラー12から出力して、下流のプリンター1へ印刷ジョブを引き渡す(S19)。
【0045】
所定ページ数以上の複数ページ印刷の印刷ジョブでないときは(S17:No)、プリンター1が全ページの印刷を行う(S20)。
【0046】
本実施形態に係るプリンターによれば、効率的に印刷ジョブを処理でき、且つカプラー同士が対向するようにプリンター1を配置するだけの簡単に構成の印刷システムを実現することができる。
【0047】
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
【0048】
例えば、上述の実施形態では、無線近距離通信としてTransfer Jetを用いた例について説明したが、本発明は、例えば、赤外線通信などTransfer Jet以外の無線近距離通信を適用することも可能である。
【符号の説明】
【0049】
1(1a,1b,1c) プリンター
2 制御部
3 パーソナルコンピューター(PC)
4 USBケーブル
10 筐体
11,12 カプラー(アンテナ)
20 プリントエンジン
25 USBインターフェース


【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体内に収容されたプリントエンジンと、
前記筐体の前後、左右、または上下の面に設けられた、一対の無線近距離通信用のアンテナと、を備え、
第1のアンテナが第1の印刷ジョブに係る無線信号を受け付けると、次の(1)〜(3)のいずれかを実行するプリンター。
(1)前記プリントエンジンが、前記第1の印刷ジョブに係るすべての印刷を実行する。
(2)前記プリントエンジンが、前記第1の印刷ジョブに係る一部の印刷を実行し、前記第1のアンテナとは異なる第2のアンテナから残りの印刷ジョブに係る無線信号を出力する。
(3)前記プリントエンジンが、前記第1の印刷ジョブに従う印刷を行うことなく、前記第2のアンテナから前記第1の印刷ジョブに係る無線信号を出力する。
【請求項2】
ケーブルを介して情報処理装置と有線接続するための有線インターフェースをさらに備え、
前記有線インターフェースが前記情報処理装置から第2の印刷ジョブを受け付けると、次の(4)〜(6)のいずれかを実行する請求項1記載のプリンター。
(4)前記プリントエンジンが、前記第2の印刷ジョブに係るすべての印刷を実行する。
(5)前記プリントエンジンが、前記第2の印刷ジョブに係る一部の印刷を実行し、前記第2のアンテナから残りの第2の印刷ジョブに係る無線信号を出力する。
(6)前記プリントエンジンが、前記第2の印刷ジョブに従う印刷を行うことなく、前記第2のアンテナから前記第2の印刷ジョブに係る無線信号を出力する。
【請求項3】
前記第1のアンテナが前記第1の印刷ジョブに係る無線信号を受け付けたとき、または前記有線インターフェースが前記第2の印刷ジョブに係る無線信号を受け付けたとき、
前記プリンターが印刷可能状態であれば、前記プリントエンジンが、前記第1または第2の印刷ジョブに係るすべての印刷を実行し、
前記プリンターが印刷可能状態でなければ、前記プリントエンジンが、前記第1または第2の印刷ジョブに従う印刷を行うことなく、前記第2のアンテナから前記第1または第2の印刷ジョブに係る無線信号を出力する、請求項1または2に記載のプリンター。
【請求項4】
前記第1または第2の印刷ジョブに複数ページを複数セット印刷する印刷要求が含まれているとき、前記プリントエンジンが前記複数ページを一セット印刷し、前記複数ページを残りのセット数印刷する印刷要求に係る無線信号を、前記第2のアンテナから出力する、請求項1または2に記載のプリンター。
【請求項5】
前記第1または第2の印刷ジョブに複数ページの印刷要求が含まれているときは、前記プリントエンジンが前記複数ページのうちの一部ページを印刷し、前記複数ページのうちの残りページの印刷要求に係る無線信号を前記第2のアンテナから出力する、請求項1または2に記載のプリンター。
【請求項6】
前記一対の無線近距離通信用のアンテナは、Transfer Jet用のカプラーである、請求項1〜5のいずれかに記載のプリンター。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−173151(P2010−173151A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−17182(P2009−17182)
【出願日】平成21年1月28日(2009.1.28)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】