説明

プリンタ内の摺動式タンデム媒体供給装置

【課題】高い信頼性と少ないエネルギー消費とを兼ね備えたタンデム媒体供給。
【解決手段】タンデム媒体供給100では、媒体シートの2つの垂直方向のスタック110、112を収蔵している。第1のスタック110は、一番上のシートを取り出すとき上昇するリフト板108上に設置されている。第1のスタック110を使い切ると、リフト板108に媒体シートの第1のスタック110を積み込んでいた位置に向かって、アクチュエータ152が第2のスタック112を移動させる。第2のスタック112の動作が、付勢されたゲート122を移動させて、リフト板108を持ち上げた駆動部材から切り離す。リフト板108は重力の影響を受けて、媒体シートの第2のスタック112がリフト板上に移動する位置まで降下する。第2のスタック112がリフト板108上にあるとすぐに、付勢力が駆動部材がリフト板を持ち上げることができる位置までゲート122を戻す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、プリンタ内の印刷媒体を管理するための装置に関し、さらに詳細には、プリンタ内の媒体シートのスタックを取り扱うための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタ、写真式複写機、および多機能画像装置のような多くの画像装置が、1つ以上の内部トレイ内に紙シートのような媒体シートの供給を収蔵している。ユーザまたは保守技術員が内部トレイの中に媒体シートを垂直方向に積み重ねる。媒体トレイは、数百枚または何千枚のシートを保持するような寸法および構成となされている。
【0003】
いくつかの画像装置は、媒体トレイ内のスタックの一番上のシートから媒体シートを抜き取る。必要に応じてスタックから一番上のシートを抜き取って画像装置に供給するために、媒体供給装置は、ローラなどのさまざまな可動部材を使用している。スタックからシートを取り出すとき、シートのスタックの真下に位置するリフト板がトレイ内の残りのシートを持ち上げて、その結果、媒体供給装置内の一番上のシートはスタックから取り出す準備が整った状態を引き続き保持している。いくつかのプリンタでは、媒体供給装置が媒体スタックからシートを抜き取るとき、電動機がリフト板と媒体スタックとを持ち上げる。
【0004】
タンデム媒体供給配置では、単一の媒体供給トレイが、互いに隣接して位置する媒体シートの2つのスタックを保持している。スタックのうちの1つはリフト板上にセットされており、他方、第2のスタックは予備用として保持されている。媒体供給装置がリフト板上のスタックから媒体シートのすべてを抜き取ると、アクチュエータが、予備用スタックに隣接する領域にリフト板を戻して、その結果、他のアクチュエータが媒体シートの予備用スタックを滑らせながらリフト板上に移動させることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
タンデム紙供給は、画像装置の中の空間を効率的に使用しており、単一スタックだけを保持する類似のトレイよりも大量の媒体シートを媒体供給が収蔵できるようにしている。しかしながら、タンデム媒体トレイは、動作時に、2つの異なる媒体スタックを異なる方向に動かすため、通常、機械的に、より複雑である。既存のタンデム媒体供給は、媒体スタックを移動させて媒体を供給するために3つの別々の電動機を使用するか、または媒体スタックを移動させて媒体を供給するためにひと続きの電磁クラッチを備えた2つのモータを使用するかのどちらかである。既存の媒体供給は動作時に電気を消費するとともに、複雑な機械組立部品は動作時に信頼性問題に苦しむ可能性がある。より高い信頼性と、より少ないエネルギー消費とを兼ね備えた、媒体シートを画像装置に供給する改良されたタンデム媒体供給が有益であろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態では、タンデム媒体供給を開発している。タンデム媒体供給は、垂直方向のスタック内に複数の媒体シートを保持するように構成された体積を有するハウジングと、ハウジング内に設置され、ハウジングの体積の中の第1の位置から、ハウジングの体積内の第2の位置まで持ち上がるように構成されたリフト板と、リフト板が体積の中の第1の位置にあるときに、媒体シートの垂直方向のスタックをリフト板上に移動させるように構成されたアクチュエータと、第1の位置から第2の位置まで動くように構成されたゲートと、を含んでいる。ゲートは、ゲートが第1の位置にあるときにリフト板がハウジングの体積の中の第2の位置まで上がることができるとともに、ゲートが第2の位置にあるときにリフト板がハウジングの体積の中の第1の位置まで戻ることができるように構成されている。
【0007】
他の実施形態では、タンデム媒体供給を開発している。タンデム媒体供給は、媒体シートの第1の垂直方向のスタックと、媒体シートの第2の垂直方向のスタックと、を保持するように構成された体積を有するハウジングを含み、媒体シートの第1のスタックの一番上から媒体シートを抜き取るように構成された媒体供給装置を含み、ハウジングの体積の中で持ち上がるように構成されたリフト板を含み、アクチュエータを含み、アクチュエータをリフト板に動作可能なように連結する機構を含み、アクチュエータは媒体供給が第1の媒体スタックから媒体シートを抜き取ったことに呼応して前記機構を作動させてリフト板を持ち上げるように構成されており、リフト板がハウジングの体積内の第1の位置にあるときに、媒体シートの第2の垂直方向のスタックをリフト板上に移動させるように構成された第2のアクチュエータを含み、第1の位置から第2の位置まで動くように構成されたゲートを含んでいる。ゲートは、ゲートが第1の位置にあるときにアクチュエータがハウジングの体積の中でリフト板を持ち上げることができるとともに、ゲートが第2の位置にあるときにリフト板がハウジングの体積の中の第1の位置まで戻ることができるように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、媒体シートの2つのスタックを保持するタンデム媒体供給の斜視図である。
【図2】図2は、媒体シートの予備用スタックがリフト板上に移動したときの、図1のタンデム媒体供給の斜視図である。
【図3】図3は、図1のタンデム媒体供給の外部側面の斜視図である。
【図4】図4は、図1のタンデム媒体供給の外部側面の他の斜視図である。
【図5】図5は、タンデム媒体供給内でリフト板上に予備用媒体スタックを移動させるためのプロセスのブロック図である。
【図6】図6は、タンデム媒体供給を含むプリンタの外観図である。
【図7】図7は、図1に示すタンデム媒体供給内の媒体スタックゲートの斜視図である。
【図8】図8は、図2に示すタンデム媒体供給内の媒体スタックゲートの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書に開示する装置および方法に対する環境の一般的理解、ならびに装置および方法の詳細の一般的理解のために、図面を参照する。図面では、類似の参照番号は類似の要素を示している。
【0010】
本明細書では、用語「プリンタ」は、マーキング剤を用いて印刷媒体上に画像を形成するように構成された任意の装置を示している。本明細書で使用する場合、用語「媒体シート」は、プリンタを通過する材料の単一のシートを示している。プリンタは、それぞれ、片面印刷モードまたは両面印刷モードで媒体シートの片面または両面上に画像を形成する。媒体シートの一般的形式は、レターサイズおよびA4サイズの紙シートを含むさまざまなサイズの紙シートである。媒体シートのスタックは、互いの上に垂直方向に配置された複数の媒体シートを含んでいる。
【0011】
本明細書で使用する場合、用語「機構」は、アクチュエータから可動部材に機械力を伝達する、アクチュエータと可動部材との間の任意の機械的結合を示している。作動すると、アクチュエータは、可動部材を動かすために機構を介して伝わる機械力を生成する。また、いくつかの機構が、アクチュエータが可動部材を動かしていないときに可動部材を定位置で保持する固定部材を含んでいる。アクチュエータ、機構内の1つ以上の構成要素、または可動部材が、アクチュエータの動作を可動部材の動作から分離するように構成されているときには、アクチュエータと可動部材のどちらか、または両方が機構から切り離されている。詳細に後述するように、リフト板は、アクチュエータが媒体供給内でリフト板を持ち上げることができるようにするための機械的機構を介して、アクチュエータと選択的に係合する可動部材の実施例である。アクチュエータまたはリフト板のどちらかが機構から切り離されると、リフト板は重力などの外力を受けて自由に動くことができる。
【0012】
図1は、媒体シートの2つの垂直方向のスタックを保持するタンデム媒体供給100を示している。媒体供給100は、静電プリンタとインクジェットプリンタとを含むさまざまな枚葉給紙型プリンタ内で使用するように構成されている。媒体供給100は、供給用スタック110および予備用スタック112とも呼ばれる媒体シートの2つの垂直方向のスタック110および112を保持するように構成されたハウジング104を含んでいる。ハウジング104の内部は、図1に示すタンデム配列内の2つの離れた位置に媒体シートの2つのスタック110および112を保持する体積を形成する。また、ハウジング104はリフト板108と、摺動可能アーム116と、ゲートアセンブリ120と、を保持している。例示的媒体供給装置140は、媒体シートスタック110の一番上のシートに接触するように構成されたシートローラ144を含んでいる。アクチュエータ152をリフト板108と媒体供給装置140とに動作可能なように連結している。第2のアクチュエータ160を摺動可能アーム116に動作可能なように連結している。電子制御装置190が、アクチュエータ152および160を選択的に作動および停止させるとともに、ゲートセンサ126を用いてゲートアセンブリ120の位置を監視する。
【0013】
図7は、図1の構成内のゲートアセンブリ120をさらに詳細に示している。ゲートアセンブリ120は、供給用スタックゲート124と係合する予備用スタックゲート122を含んでいる。図1の構成では、予備用スタックゲート122は、印刷動作時に、予備用媒体スタック112と係合して、予備用媒体スタック112内の媒体シートを所定の位置に保持する。供給用スタックゲート124は、供給用スタック110と係合して、供給用スタック110をリフト板108上の所定の位置に保持し、供給用スタック110内の媒体シートが、印刷ジョブの間に抜き取る予定の所定の位置にくるようにしている。供給用スタックゲート124は、印刷動作中にハウジング104の中での供給用スタック110の横ずれまたは横滑りを防止する。図1および図7の構成では、供給用スタックゲート124は、供給用スタックゲートが供給用スタック110と係合する第1の位置の方へバネ125により付勢されている。また、第1の位置では、供給用スタックゲート124は予備用スタックゲート122を動かして、強制的に予備用スタック112と係合させる。いくつかの実施形態では、ハウジング104内の媒体スタック110および112の第2の端部上の、ゲートアセンブリ120の真向かいに第2のゲートアセンブリを設置している。
【0014】
予備用スタックゲート122は、図7に示す位置から回転軸722に沿って向き726に回転するように構成されている。予備用スタックゲート122上の連結アーム123が、供給用スタックゲート124と係合して、供給用スタックゲート124を軸724の周囲で向き728に回転させる。図2および図8は、予備用媒体スタック112が滑りながらリフト板108上に移動するとき、予備用スタックゲート122および供給用スタックゲート124が、それぞれ、向き726および728に第2の位置まで回転した後の状態を示している。供給用スタックゲート124が第2の位置まで回転することにより、バネ125が伸びる。図8の構成では、予備用媒体スタック112が向き164に滑るとき、予備用媒体スタック112は予備用スタックゲート122と供給用スタックゲート124とを第2の位置に移動させる。予備用媒体スタック112の後縁部115が向き164に移動しながら供給用スタックゲート124を通過するとき、バネ125が戻ろうとする力により供給用スタックゲート124が向き828に回転し、予備用スタックゲート122が向き826に回転して、図7に示す第1の位置に戻る。ゲートアセンブリ120は、第1の位置と第2の位置の間の動作を可能にするために予備用スタックゲート122または供給用スタックゲート124に電気機械アクチュエータを連結する必要がない。それどころか、ゲートアセンブリ120は、予備用媒体スタック112の動作がゲートアセンブリ120を図8の構成に移動させるまで図7に示す第1の位置にとどまっており、予備用スタック112がゲートアセンブリ120を通過したことに呼応して、バネ125がゲートアセンブリ120を図7の構成に戻す。
【0015】
ゲートアセンブリ120は、ゲートアセンブリ120の位置に対応する信号を生成するゲートセンサ126を含んでいる。一実施形態では、ゲートセンサ126が、光線を光検出器上に導く光学センサである。図7の構成では、光検出器が光を受け取り、ゲートアセンブリ120が第1の位置にあることを示す信号をゲートセンサ126が生成する。いったんゲートアセンブリが第1の位置から移動すると、連結アーム123の動作が光源をさえぎって、ゲートアセンブリ120が図7に示す第1の位置にはないことを示す第2の信号をゲートセンサ126が生成する。ゲートセンサ126の他のさまざまな配置が、ゲートアセンブリ120の位置を示す電気接触センサまたはスイッチを含んでいる。電子制御装置190は、ゲートセンサ126が生成した信号を受信する。予備用スタック112が滑りながらゲートアセンブリ120のそばを通り過ぎる積み込み動作の間、ゲートアセンブリが図7の位置に戻るまで、および予備用媒体スタック112がリフト板108上の位置にあることをゲートセンサ126が示すまで、電子制御装置はゲートセンサ126からの信号を監視する。動作中の他の時間には、媒体シートの不適切に積み込まれたスタックのせいで、または媒体供給100内に間違ったサイズの媒体シートをセットしたとき、ゲートアセンブリ120は第1の位置から移動する可能性がある。電子制御装置190は、媒体シートスタック110および112の構成を直すようにオペレータに対して紙づまりエラーまたは他の表示を生成する。
【0016】
再び図1を参照すると、媒体供給100内の電動機としてアクチュエータ152および160を具体的に示している。アクチュエータ152および160のそれぞれは、電流に呼応して2つの向きのうちの1つの向きに回転する。電子制御装置190は、アクチュエータ152および160のそれぞれを作動および停止させるとともに、各アクチュエータ用の機械操作または電気操作のどちらかを通じて各アクチュエータの回転方向を選択する。
【0017】
電子制御装置190は、例えば、媒体供給190内のアクチュエータおよび媒体供給装置の動作などのプログラムされた命令を実行する一般的なまたは特殊なプログラム可能プロセッサを用いて実現してもよい。プログラムされた機能を実行するのに必要な命令およびデータは、プロセッサまたは電子制御装置に関連するメモリ内に保存してもよい。プロセッサ、それらのメモリ、およびインタフェース回路は、プリンタ内の他のさまざまなサブシステムへの媒体シートの供給を媒体供給100が制御することを可能にする、より完全に後述するプロセスを実行するように電子制御装置を構成する。これらの構成要素は、プリント基板カード上に提供してもよく、または特定用途向け集積回路(ASIC)内の回路として提供してもよい。回路のそれぞれは個別のプロセッサを用いて実現してもよく、または同じプロセッサ上に複数の回路を実現してもよい。あるいは、回路はVLSI回路内に設けた個別の構成要素または回路を用いて実現してもよい。さらに、プロセッサ、ASIC、個別の構成要素、またはVLSI回路の組み合わせを用いて本明細書に記載の回路を実現してもよい。いくつかの実施形態では、電子制御装置190が、媒体供給100に加えて、プリンタ内の他のさまざまなサブシステムを作動させる。
【0018】
印刷動作時に、シートローラ144は向き146に回転し、媒体スタック110の一番上の媒体シートは媒体供給100から出て向き148に移動して、プリンタ内の媒体経路(図示せず)へと進む。媒体供給装置140は、アクチュエータにより動かされるとき垂直方向の媒体シートスタックから媒体シートを抜き取る供給装置の単なる実施例に過ぎない。他のさまざまな媒体供給装置の実施形態は、媒体供給100およびアクチュエータ152とともに使用できる。媒体スタック110から媒体シートを抜き取るとき、リフト板108は媒体スタック110を支持して、向き158に持ち上げる。さまざまな実施形態では、媒体供給100内に保持された媒体シートの満載状態のスタックの重さを支持するように構成された金属板または硬質プラスチックでリフト板を形成している。媒体供給装置140が媒体スタック110からシートを抜き取るとき、媒体供給装置140内のシートローラ144が媒体スタック110の一番上のシートに接触した状態を引き続き保持できるようにするために、リフト板108はハウジング104内の媒体スタック110の持ち上げ位置を保つ。
【0019】
媒体供給100では、単一のアクチュエータ152がリフト板108を持ち上げるとともに、媒体供給装置140内のシートローラ144を回転させる。アクチュエータ152は、2つの向き156Aおよび156Bに回転するように構成されている。図1の実施例では、アクチュエータ152は、リフト板108を持ち上げるために向き156Aに回転する。アクチュエータ152が向き156Aに回転するとき、図3および図4で後述する歯車アセンブリが2組の駆動輪128および129を回転させる。駆動輪128および129の各組は、ハウジング104の2つの側面上のリフト板に動作可能なように連結された2本のエンドレスベルト132のうちの一方を回転させる。歯車アセンブリ、駆動輪128および129、ならびに2本のエンドレスベルト132は、アクチュエータ152とリフト板108の間の機構を形成している。アクチュエータ152が向き156Aに回転するとき、リフト板108はガイドレール136に沿ってハウジング104の中で上昇し、媒体供給装置140は静止したままである。アクチュエータ152が向き156Aに回転するとき、ラチェット、スプラグクラッチ、またはフリーホイールクラッチなどの一方向の機械的連結が、アクチュエータ152を媒体供給装置140から切り離す。機構内の一方向の機械的連結は、アクチュエータ152が停止しているとき、およびアクチュエータ152が向き156Bに回転しているときに、ハウジング104内のリフト板108の持ち上げ位置を保つ。
【0020】
媒体供給100では、アクチュエータ152は向き156Bに回転して、媒体供給装置140内のシートローラ144を回転させる。シートローラ144は媒体スタック110の一番上にある媒体シートに接触して、媒体スタック110の一番上の媒体シートは滑りながら媒体供給100から出て向き148に移動する。アクチュエータ152とリフト板108の間の第2の一方向の機械的連結が、アクチュエータ152が向き156Aに回転するとき、リフト板108が動かないようにしている。動作時には、媒体供給装置140と係合するようにリフト板108と媒体シートスタック110とを持ち上げて、媒体シートスタック110から媒体シートを抜き取るために、電子制御装置190はアクチュエータ152を向き156Aおよび156Bの両方で選択的に回転させる。シートセンサ188が、媒体シートがいつ媒体スタック110から抜き取られたかを特定する。シートセンサ188のさまざまな実施形態が、媒体シートがシートセンサ188に接触すると、閉じたり、または開いたりするリレースイッチ、または媒体シートから反射する光を検出する光学センサを含んでいる。
【0021】
リフト板108上の媒体スタック110は、媒体供給装置140が最後の媒体シートを抜き取って媒体スタック110を使い切るまで、媒体供給装置140に媒体シートを提供する。タンデム媒体供給100では、ハウジング104内の第2の位置に第2の媒体スタック112を設置しており、媒体供給100は第2の媒体スタック112をリフト板108上に移動させて、媒体供給装置140が第2の媒体スタック112からの媒体シートの抜き取りを開始できるようにする。第1の媒体スタック110を使い切ったとき、アクチュエータ152がリフト板108と第1の媒体スタック110とを向き158に持ち上げた後には、リフト板108はハウジング104内の最大持ち上げ位置に位置している。リフト板108はアクチュエータを必要とせずにハウジング104の底面まで戻って、第2の媒体スタック112がリフト板108上に移動できるようになる。
【0022】
図2は、第2の媒体スタック112が滑りながらリフト板108上に移動しているときの媒体供給100を示している。第2の媒体シートスタック112を滑らせながらリフト板108上に移動させるために、電子制御装置190はアクチュエータ160を起動して向き162Aに回転させる。アクチュエータ160は摺動可能アーム116を向き164に移動させて、摺動可能アーム116は予備用媒体シートスタック112を押してリフト板108上に移動させる。第2の媒体シートスタック112をリフト板108上に積み込むとすぐに、電子制御装置190はアクチュエータ160を逆向き162Bに作動させて、摺動可能アーム116を図1に示す位置まで戻す。
【0023】
図2では、ハウジング104の中の最も低い動作位置にあるリフト板108を示しており、この位置では、第2の媒体スタック112が滑りながらリフト板108上に移動できる。媒体スタック112が向き164に動き始めたときには、リフト板はまだ依然として第1の媒体スタック110を使い切った後の持ち上げ位置にある。第2の媒体スタック112の前縁部114が向き164に動くと、媒体スタックの前縁部はゲートアセンブリ120内の予備用スタックゲート122に突き当たる。媒体スタック112は予備用スタックゲート122を押して、予備用媒体スタック112が向き164に滑るとき、予備用スタックゲート122は図2に示す第2の位置に回転する。予備用スタックゲート122が回転するとき、予備用スタックゲート122は連結アーム123を介して供給用スタックゲート124を回転させる。したがって、予備用媒体スタック112の動きが、予備用スタックゲート122と供給用スタックゲート124とを移動させる。図3および図4で詳細に後述するように、供給用スタックゲート124の移動は、リフト板108を持ち上げ位置で保持している機構を解除する。リフト板108は、第2の媒体スタック112がリフト板108上に移動する前に、重力を受けてハウジング104の底面まで向き159に降下する。媒体供給100は、リフト板108を降下させるのに電動アクチュエータまたは電磁クラッチ装置を必要としない。電子制御装置190は、アクチュエータ160を作動させて第2の媒体スタック112を向き164に移動させるが、電子制御装置190は、リフト板108を降下させるのに他のいかなる制御信号を生成することもなく、または媒体供給100内の他のいかなる電気機械部品を作動させることもない。
【0024】
図3は、図1に示すように媒体供給100が2つの媒体スタックを保持しているときの媒体供給100の外観図を示している。図3は、アクチュエータ152がハウジング104内のリフト板108を持ち上げることができるようにするためにアクチュエータ152をリフト板108に機械的に連結する機構200を示している。また、図3の構成では、媒体供給装置140が媒体スタック110から媒体シートを抜き取るときに、機構200はハウジング104の中の持ち上げ位置でリフト板108を保持している。
【0025】
機構200は、一方向の機械クラッチ216と、駆動歯車212と、リリースリンク機構204と、旋回式リリースアーム208と、伝動歯車224と、中間歯車228と、を含んでいる。機構200は、ベルト132を駆動する駆動輪129のうちの1つと係合する。供給システム100では、駆動軸232がハウジング104の両側面上の駆動輪129をつないでおり、機構200を両方の駆動ベルト132に機械的に連結している。図3の構成では、旋回式リリースアーム208は伝動歯車224を動かして、強制的に駆動歯車212とかみ合わせている。図3の構成では、バネ220がリリースアーム208と伝動歯車224とを付勢して、強制的に駆動歯車212とかみ合わせている。機構200内で示す歯車の具体的な個数および配置が、1つの機構の実施形態を例示しているが、他の機構配置が歯車の異なる個数およびサイズを含み、また、他の機構配置は、アクチュエータからリフト板に機械力を伝達するベルトおよび回転軸を含む他の可動部材を含む可能性もある。
【0026】
印刷動作時に、電子制御装置190はアクチュエータ152を起動して向き156Aに回転させて、リフト板108を持ち上げる。アクチュエータ152が向き156に回転するとき、一方向の機械クラッチ216は駆動歯車212と係合する。駆動歯車212が回転すると、次々に、伝動歯車224と、中間歯車228と、駆動輪128および129と、ハウジング104の中のリフト板108と媒体スタック110とを動かす駆動ベルト132と、を駆動する。図3の例示的実施形態は、ラチェット、スプラグクラッチ、フリーホイールクラッチ、ローラクラッチ、または他の適切な機械的連結を備えた一方向の機械クラッチ216を実現する。一方向クラッチ216は、作動するのに電流を必要とせず、電子制御装置190に動作可能なように接続されてはいない。アクチュエータ152が停止しているとき、または媒体供給装置140を作動させるためにアクチュエータ152が向き156Bに回転しているとき、一方向クラッチ216は所定の位置で固定されている。図3では、駆動歯車212と、伝動歯車224と、中間歯車228と、駆動輪129とが、すべて一方向クラッチ216と係合している。したがって、一方向クラッチ216が所定の位置に固定されているときには、機構200、ならびに駆動輪128および129もまた所定の位置に固定されている。アクチュエータ152が、持ち上げ位置にリフト板108を持ち上げた後に、固定された機構はハウジング104の中の持ち上げ位置でリフト板108を保持する。
【0027】
図4は、図2に示すように予備用媒体スタック112がゲートアセンブリ120と係合しているときの図3の機構200を示している。図2、図3、および図7に示すように、予備用媒体スタック112の前縁部114が滑りながら予備用スタックゲート122のそばを通り過ぎるとき、供給用スタックゲート124は向き728に回転する。供給用スタックゲート124の動きがリリースリンク機構204を向き242に滑らせて、旋回式リリースアーム208は向き226に旋回する。図4は、伝動歯車224が移動して駆動歯車212とのかみ合わせが外れた後の伝動歯車224を示している。予備用媒体スタックが向き164に移動してリフト板108上に進むとき、ゲートアセンブリ120および旋回式リリースアーム208は、図2、図4、および図8に示す位置にとどまっている。
【0028】
伝動歯車224が駆動歯車212と、一方向の機械クラッチ216と、から外れているときには、伝動歯車224と、中間歯車228と、駆動輪128および129とは自由に回転する。重力はリフト板108を下向きに引っ張り、リフト板108はハウジング104の底面まで向き159に降下する。ベルト132はリフト板108といっしょに動き、リフト板108がハウジング104の底面まで降下するとき、機構200内のさまざまな歯車が回転する。いくつかの実施形態では、機構200内のベルト132および歯車の摩擦抵抗がリフト板108の降下速度を調整して、媒体供給100内の構成要素に損傷を与える可能性のある力でリフト板108がハウジング104の底面にぶつかるのを防ぐ。
【0029】
媒体供給100の1つの構成では、第1の媒体シートスタック110を使い切って空になったとシートセンサ188が特定した後に、電子制御装置190がアクチュエータ160を連続的に作動させて予備用媒体スタック112をリフト板108の方へ移動させる。この構成では、リフト板108がハウジング104の底面まで移動した後に予備用媒体シートスタック112の前縁部114がリフト板108へ移動するように、リフト板は持ち上げ位置からハウジング104の底面まで十分な速度で降下する。他の構成では、電子制御装置190がアクチュエータ160を作動させて予備用媒体スタック112を中間位置まで移動させて、所定時間の間、アクチュエータ160を停止させる。媒体スタック112の前縁部が中間位置内でゲートアセンブリ120に突き当たり、リフト板108がハウジング104の底面まで降下する。電子制御装置190はアクチュエータ160を起動して、媒体スタック112をリフト板108上に移動させる。リフト板108がハウジング104の底面まで完全に降下する前に媒体スタック112がリフト板108に突き当たる可能性がある実施形態では、電子制御装置190は、リフト板108がハウジング104の底面まで降下するのに十分な時間を提供するためにアクチュエータ160を停止させる。
【0030】
第2のアクチュエータ160が予備用媒体スタック112をリフト板108上に完全に移動させるまで、供給用スタックゲート124およびリリースリンク機構204は図4の構成の旋回式リリースアーム208の位置を保つ。その後、予備用スタックゲート122および供給用スタックゲート124は、図1の構成に戻る。媒体供給100では、予備用媒体スタック112がゲートアセンブリ120を通過した後に、バネ125が予備用スタックゲート122と供給用スタックゲート124とを付勢して、強制的に図1の構成にさせる。リリースリンク機構204は向き243に滑って、図3に示すようにバネ220が旋回式リリースアーム208を向き227に付勢して、強制的に駆動歯車212とかみ合わせている。その後、電子制御装置190はアクチュエータ152を作動させて、リフト板108と予備用媒体スタック112とをシートローラ144まで持ち上げる。
【0031】
図5は、タンデム媒体供給100を作動させるためのプロセス500を示している。説明のために図1〜図4に示す媒体供給100と関連して図5を説明する。プロセス500では、媒体シートの第1のスタックを使い切る(ブロック508)まで、媒体シートの垂直方向のスタックの一番上のシートを媒体供給装置に供給するために媒体供給内のリフト板が持ち上がる(ブロック504)。図1に示すように、アクチュエータ152がリフト板108を持ち上げて、媒体供給装置140を作動させて垂直方向の媒体スタック110の一番上から媒体シートを抜き取る。
【0032】
媒体シートの第1のスタックを使い切るとすぐに、予備用媒体スタックがリフト板の方へ滑り(ブロック512)、予備用媒体スタックがリフト板の方へ滑りながらゲートアセンブリを動かして(ブロック516)、アクチュエータを機構から切り離す(ブロック520)。図2に示すように、アクチュエータ160が摺動可能アーム116と予備用媒体スタック112とを向き164に滑らせる。予備用スタックゲート122および供給用スタックゲート124が回転して図8に示す配置になり、予備用媒体スタックがリフト板108の方へ滑り続けることができるようにする。図4に示すように、旋回式リリースアーム208が、機構200内の伝動歯車224を、駆動歯車212と、一方向の機械クラッチ216と、アクチュエータ152と、から切り離す。
【0033】
アクチュエータが機構から切り離された後に、リフト板がハウジング内の最も低い位置まで降下して(ブロック524)、予備用媒体スタックがリフト板108上へ滑る(ブロック528)ことができるようにして、アクチュエータに機構を係合する第1の位置にゲートアセンブリが戻る(ブロック532)。媒体供給100では、機構200が外れた後にリフト板108は重力を受けてハウジング104の底面まで降下して、アクチュエータ160が予備用媒体スタック112をリフト板108上に移動させる。予備用媒体スタック112がリフト板108上に完全に移動し終わった後に、ゲートバネ125が供給用スタックゲート124を引っ張ってゲートアセンブリ120を図1の構成に戻し、アクチュエータ152がリフト板108と予備用媒体スタック112とを持ち上げることができるようにするために、機構200がアクチュエータ152と係合する。ゲートアセンブリ120が第1の位置に戻ったことに呼応してゲートセンサ126が信号を生成して、ゲートセンサ126からの信号は、予備用媒体スタック112がリフト板108上の所定の位置にあることを示している。したがって、媒体供給100は、今や新しい供給媒体スタックであるところの予備用媒体スタック112からシートの供給を開始できる。電子制御装置190がアクチュエータ160の向きを逆転させて、図1に示すように摺動可能アーム116をハウジング104の端部に戻す(ブロック536)。摺動可能アーム116が図1の構成に戻った後に、オペレータが新しい予備用媒体シートスタックを媒体供給100内に挿入できる。
【0034】
図6は、媒体供給100を内蔵する例示的プリンタ10の外観図である。動作時には、プリンタ10は、媒体スタック110から媒体シートを抜き取り、その後、媒体スタック110を使い切った後は、媒体スタック112から媒体シートを抜き取る。プリンタ10は媒体シート上に画像を印刷して、印刷された媒体シートはプリンタ10の出口トレイ12から出てくる。プリンタ10のさまざまな実施形態が、媒体シート上に画像を印刷するのに静電写真印刷技術またはインクジェット印刷技術を使用している。媒体供給100内の媒体シートの供給量が少ないとき、または使い切って空になっているとき、ユーザインタフェース16が視覚的警報および/または音響警報を生成する。また、媒体スタックのうちの一方または両方が媒体供給100内に不適切に積み込まれていることが原因で、ゲートアセンブリ120の位置がずれていると電子制御装置190が特定したとき、ユーザインタフェースは紙づまりエラーメッセージまたは他の警報を生成できる。警報に呼応して、オペレータは媒体供給100を点検して、媒体シートスタック110および112を適切に配置していること、および媒体供給100内に正しいサイズの紙をセットしていることを確保できる。
【0035】
プリンタ10では、媒体供給100は矢印180で示すように開閉する摺動可能な引き出しである。一実施形態では、媒体供給100が、図1〜図4に示すレール172のようなレール上を摺動する。オペレータは、媒体供給引き出し100を滑らせながらプリンタ10から外へ引き出して、タンデム媒体スタック110および112を保持する媒体供給内のどちらか一方または両方の位置上に、媒体シートの垂直方向のスタックをセットする。プリンタ10は、オペレータが媒体供給引き出し100を閉じるとすぐに、媒体供給100内の媒体シートを用いて印刷動作を再開する。
【0036】
プリンタ10は、あくまで、媒体供給100を内蔵するプリンタの一実施形態の例を示したに過ぎない。写真式複写機、ファックス、多機能装置、およびその種の他のものを含む他のさまざまなプリンタおよび画像装置の実施形態が、媒体供給100を内蔵してもよい。いくつかの構成が、媒体供給100の構成を有する複数のタンデム媒体供給をさらに含んでいる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
垂直方向のスタック内に複数の媒体シートを保持するように構成された体積を有するハウジングと、
前記ハウジング内に設置され、前記ハウジングの前記体積の中の第1の位置から、前記ハウジングの前記体積内の第2の位置まで持ち上がるように構成されたリフト板と、
前記リフト板が前記体積の中の前記第1の位置にあるときに、媒体シートの前記垂直方向のスタックを前記リフト板上に移動させるように構成されたアクチュエータと、
第1の位置から第2の位置まで動くように構成されたゲートであって、前記ゲートが、前記ゲートが前記第1の位置にあるときに前記リフト板が前記ハウジングの前記体積の中の前記第2の位置まで上がることができるとともに、前記ゲートが前記第2の位置にあるときに前記リフト板が前記ハウジングの前記体積の中の前記第1の位置まで戻ることができるように構成されている、ゲートと、を含む、
画像装置用のタンデム媒体シート供給。
【請求項2】
第1の向きおよび第2の向きに回転するように構成された第2のアクチュエータと、
前記ハウジングの前記体積内の前記第1の位置から、前記ハウジングの前記体積の中の前記第2の位置まで前記第2のアクチュエータが前記リフト板を動かせるようにするために、前記第2のアクチュエータに動作可能なように連結された機構と、を含み、
前記ゲートが、前記ゲートが前記第2の位置にあるときに、前記機構を前記第2のアクチュエータから切り離すようにさらに構成されており、前記リフト板が前記ハウジングの前記体積の中の前記第1の位置まで戻ることができるようになっている、請求項1に記載のタンデム媒体シート供給。
【請求項3】
前記ゲートの直近に位置する第2のゲートをさらに含み、前記第2のゲートが、前記ハウジングの前記体積内の前記第1の位置にある前記リフト板の方へ媒体シートの前記垂直方向のスタックが移動したことに呼応して、前記第1の位置から前記第2の位置まで前記ゲートを動かすように構成されている、請求項2に記載のタンデム媒体シート供給。
【請求項4】
前記ゲートが前記機構を前記第2のアクチュエータから切り離したことに呼応して、前記第2の位置から前記第1の位置まで重力を受けて降下するように前記リフト板が構成されている、請求項3に記載のタンデム媒体シート供給。
【請求項5】
媒体シートの第1の垂直方向のスタックと、媒体シートの第2の垂直方向のスタックと、を保持するように構成された体積を有するハウジングと、
媒体シートの前記第1のスタックの一番上から媒体シートを抜き取るように構成された媒体供給装置と、
前記ハウジングの前記体積の中で持ち上がるように構成されたリフト板と、
アクチュエータと、
前記アクチュエータを前記リフト板に動作可能なように連結する機構であって、前記アクチュエータは前記媒体供給が前記第1の媒体スタックから媒体シートを抜き取ったことに呼応して前記機構を作動させて前記リフト板を持ち上げるように構成されている、機構と、
前記リフト板が前記ハウジングの前記体積内の第1の位置にあるときに、媒体シートの前記第2の垂直方向のスタックを前記リフト板上に移動させるように構成された第2のアクチュエータと、
第1の位置から第2の位置まで動くように構成されたゲートであって、前記ゲートが、前記ゲートが前記第1の位置にあるときに前記アクチュエータが前記ハウジングの前記体積の中で前記リフト板を持ち上げることができるとともに、前記ゲートが前記第2の位置にあるときに前記リフト板が前記ハウジングの前記体積の中の前記第1の位置まで戻ることができるように構成されている、ゲートと、を含む、
画像装置用のタンデム媒体シート供給。
【請求項6】
前記ゲートの直近に位置する第2のゲートをさらに含み、前記第2のゲートが、前記第2のアクチュエータが媒体シートの前記第2の垂直方向のスタックを前記リフト板の方へ移動させたことに呼応して、前記第1の位置から前記第2の位置まで前記ゲートを動かすように構成されている、請求項5に記載のタンデム媒体シート供給。
【請求項7】
前記媒体供給装置により各媒体シートが前記第1の媒体スタックから抜き取られたことに呼応して信号を生成するように構成された媒体シートセンサと、
前記媒体シートセンサと、前記第2のアクチュエータと、に動作可能なように接続された制御装置と、をさらに含み、前記制御装置は、
前記媒体シートセンサが生成した前記信号を基準にして、媒体シートの前記第1の垂直方向のスタックから最後の媒体シートが抜き取られたことを検出するように構成され、
前記第1の媒体スタックから前記最後の媒体シートが抜き取られたとの前記検出に呼応して、前記第2のアクチュエータを作動させて前記第2の垂直方向の媒体スタックを前記リフト板の方へ移動させるように構成されている、請求項5に記載のタンデム媒体シート供給。
【請求項8】
前記機構が、
前記アクチュエータに動作可能なように連結された第1の歯車と、
前記第1のゲートが前記第1の位置にあることに呼応して前記第1の歯車と機械的にかみ合うように構成され、前記ゲートが前記第2の位置にあることに呼応して前記第1の歯車から外れるように構成された第2の歯車であって、前記第2の歯車が、前記ゲートが前記第2の位置にあるとき自由に回転できる、第2の歯車と、
前記第1の歯車に動作可能なように連結された一方向の機械クラッチであって、前記一方向の機械クラッチが、前記第2の歯車が前記第1の歯車とかみ合っているとき、前記リフト板を持ち上げるために前記第1の歯車が一方向だけに回転できるようにする、一方向の機械クラッチと、を含む請求項5に記載のタンデム媒体シート供給。
【請求項9】
前記機構が、前記アクチュエータを前記リフト板から切り離したことに呼応して、重力を受けて前記ハウジングの前記体積内の前記第1の位置まで戻るように前記リフト板が構成されている、請求項5に記載のタンデム媒体シート供給。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−86973(P2013−86973A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−217752(P2012−217752)
【出願日】平成24年9月28日(2012.9.28)
【出願人】(596170170)ゼロックス コーポレイション (1,961)
【氏名又は名称原語表記】XEROX CORPORATION
【Fターム(参考)】