説明

プリンタ制御装置、プリンタ制御方法、並びにプリンタ制御プログラム、およびそのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

【課題】複数ページのカラーとモノクロページをホスト側で識別可能とし、印刷データ生成前に課金情報等を取得し、それに基づいてページ毎の印刷モードを変更できるようにして、画質と印刷速度と課金とを適正化できるようにする。
【解決手段】カラーとモノクロページが混在した複数ページのデータを印刷する際に、ユーザは印刷モード設定モジュール11を動作させて印刷モードを設定し、印刷要求が有ってOS/アプリケーション101から描画コマンドが入力されると、データ特性識別モジュール12によりカラーとモノクロページを識別し、カウンタ表示モジュール13によりカラーカウントを行ってファイルに書き出す。課金プログラムがファイルのカウント結果を用いて料金を表示し、印刷データ生成を続行する場合は、再度カラーカウントしてカラーとモノクロジョブを生成し、ジョブに応じたプリンタに印刷データを送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラーデータを含むページと、モノクロデータのみのページで構成された複数ページの印刷データを生成して制御対象のプリンタに送信するプリンタ制御装置、プリンタ制御方法、並びにプリンタ制御プログラム、およびその記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、パーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータを用いて印刷処理する場合は、コンピュータ上の文書編集アプリケーションを起動して文書データ等を作成し、その文書編集アプリケーションがコンピュータ上のOS(Operating System)によってプリンタドライバを呼び出して、プリンタのコントローラが理解できる印刷データ(PDL)に変換し、それをケーブルを介してプリンタに転送していた。
【0003】
図8は、従来のプリンタドライバのモジュール構成を説明する構成説明図である。プリンタドライバ400は、印刷モード設定表示モジュール401と印刷データ生成モジュール402からなり、設定した印刷モードを表示する印刷モード設定表示モジュール401に基づいて、OS/アプリケーション301から入力される描画コマンドを印刷データ生成モジュール402により、不図示のプリンタのコントローラが理解できる印刷データ403に変換するものである。
【0004】
この種のプリンタドライバにおいては、印刷処理を行う印刷データとしてカラーデータやモノクロデータ、あるいは、文字データやグラフィクデータといった様々なデータがあり、これらを印刷処理する際に料金徴収を行っている。
【0005】
例えば、あるユーザのコンピュータで編集されたカラーページとモノクロページの混在している複数ページからなる文書データをプリンタに送信し、印刷処理する場合、予め設定したプリントモードに応じて課金することが行われていた(特許文献1)。
【0006】
そこで、プリンタ側で実際に出力されたカラーページとモノクロページをカウントし、そのカウント数を通信機器を使ってホスト側のコンピュータに送信することで課金情報を集めて運用することが行われていた(特許文献2)。
【0007】
さらに、複数ページのうちカラーページとモノクロページとを判定し、カラー印刷モードとモノクロ印刷モードに分けて印刷することにより、印刷時間を短縮すると共に、ランニングコストを削減するものがあった(特許文献3)。
【0008】
【特許文献1】特開平10−20957号公報
【特許文献2】特開2002−149378号公報
【特許文献3】特開2002−211048号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、このような背景技術にあっては、上記特許文献1のように、プリントモードを例えばカラーモードに固定した場合、1ジョブ内にモノクロページがあったとしてもプリント出力が全てカラー出力でカウントされてしまうことから、適正に課金することができないという問題があった。
【0010】
そこで、上記特許文献2のように、プリンタ側で実際に出力されるカラーとモノクロの出力をカウントし、そのカウント数を通信機器を使ってホスト側のコンピュータに送ることにより、正確な課金情報が管理可能となるが、通信機器や通信コストが発生するという問題があった。
【0011】
さらに、上記特許文献3では、ホスト側でカラーページとモノクロページとが判定できるようになったが、この判定の目的はあくまでも印刷時間を短縮して、ランニングコストを削減するものであって、課金情報を適正化するものでない。
【0012】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数ページ文書のカラーページとモノクロページとをホスト側で識別できるようにして、印刷データの生成前に課金情報などを取得可能とし、それに基づいてページ毎の印刷モードを変更できるようにして、画質と印刷速度と課金を適正化することができるプリンタ制御装置、プリンタ制御方法、並びにプリンタ制御プログラム、およびそのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、渡された複数ページの印刷対象データから印刷データを生成して制御対象のプリンタに送信するプリンタ制御装置であって、前記印刷データ生成時に、複数ページで構成される印刷対象データの描画コマンドをページ毎に検出して、ページ毎のデータ特性を識別するデータ特性識別手段と、前記データ特性識別手段により識別されたカラーページとモノクロページをそれぞれカウントするカウント手段と、前記カウント手段によるカウント結果を記憶するカウント記憶手段と、前記カウント記憶手段に記憶されたカウント結果に基づいて前記印刷対象データの印刷モードをページ毎に設定する印刷モード設定手段と、前記印刷モード設定手段によって設定されたモードに基づいて印刷データを生成する印刷データ生成手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のプリンタ制御装置において、前記印刷データ生成手段は、前記印刷モード設定手段により設定された印刷モードに基づいて、ページ毎にカラー印刷モードとモノクロ印刷モードが設定された印刷データを生成することを特徴とする。
【0015】
また、請求項3にかかる発明は、請求項2に記載のプリンタ制御装置において、カラーページとモノクロページでジョブを分離するジョブ分離手段をさらに備え、前記印刷データ生成時に、カラーページとモノクロページの印刷条件が異なる場合は、前記ジョブ分離手段によりジョブを分けて印刷データを生成することを特徴とする。
【0016】
また、請求項4にかかる発明は、請求項1に記載のプリンタ制御装置において、前記データ特性識別手段は、ページ毎のデータ特性を識別する際に、ページを構成するデータがカラーデータを含んでいるか、もしくはモノクロデータのみかを判定するフィルタで構成され、前記フィルタは、前記印刷モード設定手段によって設定されたモードに従って動作させることを特徴とする。
【0017】
また、請求項5にかかる発明は、請求項1に記載のプリンタ制御装置において、前記印刷データ生成時に、カラーページとモノクロページを異なる解像度で印刷処理する場合、前記ジョブ分離手段によりカラーページとモノクロページのジョブを分離し、印刷データ生成手段によって、カラーページ用の印刷データとモノクロページ用の印刷データとを生成し、カラーページ用の印刷データとモノクロページ用の印刷データをそれぞれ別のプリンタに分けて送信することを特徴とする。
【0018】
また、請求項6にかかる発明は、請求項1〜5のいずれか一つに記載のプリンタ制御装置において、プリンタの課金計算を行う課金計算手段と、該課金計算手段の計算結果を表示する表示手段とをさらに備え、前記課金計算手段は、前記カウント記憶手段に記憶されたカウント結果を利用して課金計算を行い、その計算結果を前記表示手段に表示することを特徴とする。
【0019】
また、請求項7にかかる発明は、渡された複数ページの印刷対象データから印刷データを生成して制御対象のプリンタに送信するプリンタ制御方法であって、前記印刷データ生成時に、複数ページで構成される印刷対象データの描画コマンドをページ毎に検出して、ページ毎のデータ特性を識別するデータ特性識別ステップと、前記データ特性識別ステップにより識別されたカラーページとモノクロページをそれぞれカウントするカウントステップと、前記カウントステップによるカウント結果を記憶するカウント記憶ステップと、前記カウント記憶ステップにより記憶されたカウント結果に基づいて前記印刷対象データの印刷モードをページ毎に設定する印刷モード設定ステップと、前記印刷モード設定ステップによって設定されたモードに基づいて印刷データを生成する印刷データ生成ステップとを含むことを特徴とする。
【0020】
また、請求項8にかかる発明は、請求項7に記載のプリンタ制御方法において、前記印刷データ生成ステップは、前記印刷モード設定ステップにより設定された印刷モードに基づいて、ページ毎にカラー印刷モードとモノクロ印刷モードが設定された印刷データを生成することを特徴とする。
【0021】
また、請求項9にかかる発明は、請求項8に記載のプリンタ制御方法において、カラーページとモノクロページとでジョブを分離するジョブ分離ステップをさらに含み、前記印刷データ生成時に、カラーページとモノクロページの印刷条件が異なる場合は、前記ジョブ分離ステップによりジョブを分けて印刷データを生成することを特徴とする。
【0022】
また、請求項10にかかる発明は、請求項7に記載のプリンタ制御方法において、前記データ特性識別ステップは、ページ毎のデータ特性を識別する際に、ページを構成するデータがカラーデータを含んでいるか、もしくはモノクロデータのみかをフィルタを用いて判定され、前記フィルタは、前記印刷モード設定ステップによって設定されたモードに従って動作させることを特徴とする。
【0023】
また、請求項11にかかる発明は、請求項7に記載のプリンタ制御方法において、前記印刷データ生成時に、カラーページとモノクロページを異なる解像度で印刷処理する場合、前記ジョブ分離ステップによりカラーページとモノクロページのジョブを分離し、印刷データ生成ステップによって、カラーページ用の印刷データとモノクロページ用の印刷データとを生成し、カラーページ用の印刷データとモノクロページ用の印刷データをそれぞれ別のプリンタに分けて送信することを特徴とする。
【0024】
また、請求項12にかかる発明は、請求項7〜11のいずれか一つに記載のプリンタ制御方法において、プリンタの課金計算を行う課金計算ステップと、該課金計算ステップの計算結果を表示する表示ステップとをさらに含み、前記課金計算ステップは、前記カウント記憶ステップで記憶されたカウント結果を利用して課金計算を行い、その計算結果を前記表示ステップにより表示することを特徴とする。
【0025】
また、請求項13にかかる発明は、請求項7〜12に記載のプリンタ制御方法をコンピュータに実行させるプリンタ制御プログラムである。
【0026】
また、請求項14にかかる発明は、請求項13に記載のプリンタ制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
【発明の効果】
【0027】
請求項1にかかる発明によれば、印刷データ生成時に、データ特性識別手段により複数ページで構成される印刷対象データの描画コマンドをページ毎に検出してページ毎のデータ特性を識別し、その識別されたカラーページとモノクロページをそれぞれカウント手段によりカウントして、そのカウント結果をカウント記憶手段に記憶させ、カウント記憶手段に記憶されたカウント結果に基づいて、印刷モード設定手段が印刷対象データの印刷モードをページ毎に設定し、印刷データ生成手段は印刷モード設定手段によって設定されたモードに基づいて印刷データを生成するようにしたため、カラーページとモノクロページの識別をホスト側で行うことができ、その識別結果を見て印刷モードを設定することにより、印刷処理が最適化できるという効果を奏する。
【0028】
請求項2にかかる発明によれば、印刷データ生成手段が印刷モード設定手段により設定された印刷モードに基づいて、ページ毎にカラー印刷モードとモノクロ印刷モードが設定された印刷データを生成するようにしたため、カラーとモノクロにそれぞれに特化した印刷モードを使って最適な印刷処理が行えるという効果を奏する。
【0029】
請求項3にかかる発明によれば、ジョブ分離手段によりカラーページとモノクロページのジョブの分離が可能であって、カラーページとモノクロページの印刷条件が異なる場合にジョブ分離手段によりジョブを分けて印刷データを生成するようにしたため、同一ジョブ内で分けることのできない印刷モードであってもジョブを分離させることで、ページ単位で印刷モードを設定することができるという効果を奏する。
【0030】
請求項4にかかる発明によれば、データ特性識別手段がページ毎のデータ特性を識別する際に、ページを構成するデータがカラーデータを含んでいるか、モノクロデータのみかを判定するフィルタで構成されていて、そのフィルタを印刷モード設定手段によって設定されたモードに従って動作させることができるため、フィルタを使って別の処理が容易に付加できるという効果を奏する。
【0031】
請求項5にかかる発明によれば、印刷データ生成時にカラーページとモノクロページのジョブを分離させ、カラーページ用の印刷データとモノクロページ用の印刷データを生成して、別のプリンタに送信するようにしたため、カラーページとモノクロページとを異なる解像度で印刷処理する場合でも、ジョブを分離することで印刷処理が効率良く、かつ早く行うことができるという効果を奏する。
【0032】
請求項6にかかる発明によれば、課金計算手段がカウント記憶手段に記憶されたカウント結果を利用してプリンタの課金計算を行い、その計算結果を表示手段に表示するようにしたため、印刷データを生成する前に計算結果を見て印刷データを生成するか否かを判断することができるという効果を奏する。
【0033】
請求項7にかかる発明によれば、印刷データ生成時に、データ特性識別ステップにより複数ページで構成される印刷対象データの描画コマンドをページ毎に検出してページ毎のデータ特性を識別し、その識別されたカラーページとモノクロページをそれぞれカウントステップによりカウントし、そのカウント結果をカウント記憶ステップで記憶させ、そのカウント結果に基づいて、印刷モード設定ステップが印刷対象データの印刷モードをページ毎に設定し、印刷データ生成ステップは印刷モード設定ステップによって設定されたモードに基づいて印刷データを生成するようにしたため、カラーページとモノクロページの識別をホスト側で行うことができ、その識別結果を見て印刷モードを設定することにより、印刷処理が最適化できるという効果を奏する。
【0034】
請求項8にかかる発明によれば、印刷データ生成ステップでは印刷モード設定ステップによって設定された印刷モードに基づいて、ページ毎にカラー印刷モードとモノクロ印刷モードが設定された印刷データを生成するようにしたため、カラーとモノクロにそれぞれに特化した印刷モードを使って最適な印刷処理を行うことができるという効果を奏する。
【0035】
請求項9にかかる発明によれば、ジョブ分離ステップによりカラーページとモノクロページのジョブの分離が可能であって、カラーページとモノクロページの印刷条件が異なる場合にジョブ分離手段によってジョブを分けて印刷データを生成するようにしたため、同一ジョブ内で分けることのできない印刷モードでもジョブを分離させることで、ページ単位で印刷モードを設定することができるという効果を奏する。
【0036】
請求項10にかかる発明によれば、データ特性識別ステップによってページ毎のデータ特性を識別する際に、ページを構成するデータがカラーデータを含んでいるか、モノクロデータのみかを判定するフィルタで構成されていて、そのフィルタを印刷モード設定ステップによって設定されたモードに従って動作させることができるため、フィルタを使って別の処理が容易に付加できるという効果を奏する。
【0037】
請求項11にかかる発明によれば、印刷データ生成時にカラーページとモノクロページのジョブを分離させ、カラーページ用の印刷データとモノクロページ用の印刷データを生成して、別のプリンタに送信するようにしたため、カラーページとモノクロページとを異なる解像度で印刷処理する場合でも、ジョブを分離することで印刷処理が効率良く、かつ早く行うことができるという効果を奏する。
【0038】
請求項12にかかる発明によれば、課金計算ステップがカウント記憶ステップで記憶されたカウント結果を利用してプリンタの課金計算を行い、その計算結果を表示ステップで表示するようにしたため、印刷データを生成する前に計算結果を見て印刷データを生成するか否かを判断することができるという効果を奏する。
【0039】
請求項13にかかる発明によれば、請求項7〜12に記載のプリンタ制御方法をプリンタ制御プログラムとしてコンピュータに実行させることができるという効果を奏する。
【0040】
請求項14にかかる発明によれば、請求項13に記載のプリンタ制御プログラムをコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記録して実施できるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
以下に、本発明にかかるプリンタ制御装置、プリンタ制御方法、並びにプリンタ制御プログラム、およびそのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記憶媒体とした最良な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0042】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるプリンタ制御装置の構成を示すブロック図であり、図2は、図1のプリンタドライバにおいてユーザが設定した印刷条件やモード設定に基づいて印刷データをフィルタリングする動作説明図であり、図3は、図1のプリンタ制御部に相当するプリンタドライバのモジュール構成を説明する構成説明図であり、図4は、アプリケーションで生成される描画コマンドのデータ形式を説明する図である。
【0043】
図1に示すプリンタ制御装置は、ホストコンピュータ100側に設けられていて、プリンタドライバに相当するプリンタ制御部10、カラー・モノクロカウント記述ファイル20、課金プログラムに相当する課金計算部30、および表示部40などによって構成されている。
【0044】
また、印刷データを生成するプリンタ制御部10が設けられたホストコンピュータ100と、その印刷データを用紙に印刷するプリンタ200,201との間は、不図示のプリンタケーブルやネットワークケーブルを介して接続されている。
【0045】
プリンタ制御部10は、ホストコンピュータ100のOS(Operating System)上で動作すると共に、当該OSの管理下で動作し、ホストコンピュータ100のOS上で動作する文字、表、図形、写真等の各種文書を作成するアプリケーションで作成された印刷対象データを、当該アプリケーションからの印刷要求があると、プリンタ200,201が読み取り可能な印刷データに変換してプリンタに送信する印刷データ生成機能(図3の印刷データ生成モジュール14参照)を有している。
【0046】
また、プリンタ制御部10は、印刷データ生成時に、印刷対象データの描画コマンドをページ毎に検出し、各ページがカラーデータを含むカラーページかモノクロデータのみのモノクロページかを識別するデータ特性識別機能(図3のデータ特性識別モジュール12参照)を有している。
【0047】
さらに、プリンタ制御部10は、識別したカラーページとモノクモノクロページをそれぞれカウントするカウント機能と、そのカウント結果を表示部40に表示させる表示機能(図3のカウンタ表示モジュール13)とを有している。
【0048】
また、プリンタ制御部10は、上記カウント機能によるカウント結果に基づいて印刷モードをページ毎に設定する印刷モード設定機能(図3の印刷モード設定モジュール11)を有している。
【0049】
カラー・モノクロカウント記述ファイル20は、カウント結果を記憶するカウント記憶手段であって、上記プリンタ制御部10で識別されたカラーページとモノクモノクロページのカウント結果を書き出して、ファイルとして保存するものである。そして、ユーザは、このカラー・モノクロカウント記述ファイル20に保存されているカウント結果に基づいて、ページ毎に印刷モードを設定することができる。
【0050】
課金計算部30は、上記プリンタ制御部10が課金プログラムを呼び出して、ホストコンピュータ100上で動作が開始されると、カラー・モノクロカウント記述ファイル20に保存されているページ毎のカウント結果を読み出し、ユーザにより予め設定されたカラーページとモノクロページの1ページあたりの料金に対して、読み出したそれぞれのカウント数をかけることで、複数ページ分のトータル料金(課金金額)を計算することができる。また、課金計算はこれに限るものではなく、例えば印刷ボリューム量に応じてディスカウントを行う料金体系を採用する場合には、その料金体系に合わせて計算を行っても良い。
【0051】
表示部40は、ホストコンピュータ100のユーザインタフェースに設けられ、上記したカラー・モノクロカウント記述ファイル20に保存されているカウント結果や上記課金計算部30で計算を行った課金計算の結果を表示するものである。また、表示部40の表面には、タッチパネルが装着されていて、印刷モードなどを設定する際に、表示部40に表示された選択肢に直接触れて、選択することができる。
【0052】
また、図1のホストコンピュータ100は、ここでは2つのプリンタ200,201と接続されている。これは上記ホストコンピュータ100に設けられたプリンタ制御装置により、複数ページの印刷データをカラー印刷モードとモノクロ印刷モードとに分けて生成し、これをカラープリンタであるプリンタ200とモノクロプリンタであるプリンタ201に分けて送信し、印刷を行うことにより、高画質かつ高速に印刷処理することができる。なお、ここでは複数のプリンタを使ってカラー印刷とモノクロ印刷に分けて処理したが、必ずしもこれに限定されない。例えば、後述するようにユーザがページ毎に解像度を指定し、それに基づいて印刷データを生成した場合、解像度別の印刷データをそれぞれの解像度に適したプリンタに振り分けて印刷処理するようにしても良い。この場合、複数ページからなる印刷データを解像度別に振り分けて、複数のプリンタを使って並列処理できるため、原稿画像に応じた適切な画質で高速に印刷処理することができる。もちろん、上記したカラーとモノクロの区別に解像度を組み合わせて設定することも可能であり、それらの設定に応じた印刷データを生成すると共に、それぞれの生成データに応じたプリンタに対して印刷データを送信するようにする。
【0053】
図2は、図1のプリンタドライバにおいてユーザが設定した印刷条件やモード設定に基づいて印刷データをフィルタリングする動作説明図である。図2に示すように、モジュールBでは、ユーザによって印刷条件やモード設定が行われる。モジュールAは、モジュールBで設定された印刷条件を受け取ってモジュールCに転送するものである。モジュールCでは、上記したようにプリンタが理解可能な印刷データが生成される。モジュールDは、モジュールBで行われたモード設定に基づいてカラー印刷ページとモノクロ印刷ページとを識別するなどのフィルタリング処理を行うものである。
【0054】
まず、ユーザは、モジュールBにおいて、フルカラーやマルチカラーといったカラーモードの設定、カラーデータあるいはモノクロデータのみを選択的に出力するという出力データに関する設定、カラーデータやモノクロデータをそれぞれの専用プリンタに分けて出力するというプリンタの出力先に関する設定などを行うことができる。また、モジュールBでは、一定の解像度で印刷するといった印刷条件の設定を行うことができる。
【0055】
そこで、モジュールAでは、このモジュールBにおいて1ジョブの解像度の設定を600dpiで設定したとすると、この印刷条件がモジュールCに送られ、モジュールCで解像度600dpiの印刷データを生成するようにする。
【0056】
そして、上記モジュールBにおいて、仮にカラーデータのみを印刷するというモード設定が為されたとすると、モジュールDでこのモード設定を受けてモジュールCで生成される印刷データの中からカラーデータのみを通し、モノクロデータを通さないようにフィルタリング処理が行われる。これとは逆にモノクロデータのみを通すようにすることも勿論可能である。また、モジュールBにおいて、カラーモードを設定することによりフルカラーデータやマルチカラーデータのみを選択的に出力させることもできる。
【0057】
さらに、モジュールBにおいて、データに応じて出力先プリンタを切り換えるような設定を行った場合、モジュールCで生成された印刷データをフィルタリングすることにより、カラー印刷データは、カラー専用プリンタ(図1のプリンタ200)に送られ、モノクロ印刷データは、モノクロ専用プリンタ(図1のプリンタ201)に送るように仕分けして出力することが可能となる。
【0058】
図3のOS/アプリケーション101からプリンタドライバ10に入力される描画コマンドのデータ形式としては、例えば図4に示すように構成されている。図4の描画コマンドの先頭部分には、イメージ描画を示すコードのコマンド51が配置されており、これに続くコマンド属性52には、イメージデータがカラーデータか否か、あるいは、データ部が圧縮されているかどうかといったデータ部53の属性を示す設定コードが配置され、さらに、これに続くデータ部53には、イメージデータであるビットマップデータが記載されている。
【0059】
このため、図3示すプリンタドライバ10がOS/アプリケーション101から描画コマンドを受け取ると、先頭のコマンド51を見るだけで、グラフィックや写真等のイメージ描画であるか否かを容易に判断することができる。また、図3のデータ特性識別モジュール12により、描画コマンドのコマンド属性52を読み取るだけでカラーデータか否かを容易に判断することができる。さらに、図3の印刷モード設定モジュール11によって、ユーザが予算や印刷内容に応じてカラーページをモノクロ印刷するように印刷モードを変更設定する場合は、このコマンド属性52を書き換えるだけで容易に設定を変更することができる。
【0060】
このように、本実施の形態1によれば、アプリケーションが作成した印刷対象の描画コマンドをプリンタが理解可能な印刷データに変換して制御を行うプリンタ制御装置(プリンタドライバ10など)がホストコンピュータ100側に設けられているため、印刷データ生成時に得られる情報をプリンタ側と通信する必要がなくなり、ホストコンピュータ100内で容易に利用することができる。
【0061】
また、本実施の形態1によれば、複数ページで構成された印刷対象データの描画コマンドをデータ特性識別モジュール12によってページ毎に検出することにより、カラーページかモノクロページか、あるいは、イメージデータが含まれているページか否かといったデータ特性を容易に識別することができる。本発明は、この識別結果をカウントして、そのカウント結果をカラー・モノクロカウント記述ファイル20に保存しておくことにより、このカウント結果をいつでも利用することができる。例えば、このカウント結果を表示部40に表示することより、カラーページかモノクロページ、イメージデータが含むページか否か、あるいは、それらのページ割合などを知ることができる。
【0062】
さらに、本実施の形態1によれば、カラー・モノクロカウント記述ファイル20に書き出されたカウント結果を利用して課金計算部30の課金プログラムを使い、印刷に要する課金金額の概算料金を容易に算出することができる。
【0063】
また、本実施の形態1によれば、元データのデータ特性に拘束されることなく、ページ毎の印刷モードを任意に変更したり、印刷を続行するか終了するかを選択できる点に特徴がある。すなわち、ユーザがカラー・モノクロカウント記述ファイル20のカウント結果と、そのカウント結果に基づいて課金計算部30により課金金額の概算料金を計算した結果を見ながら、課金金額を予算内に収めるため、カラーページをモノクロページで印刷しても支障のないページについては、印刷モード設定モジュール11を使ってページ毎にモード設定を変更することができる。
【0064】
また、本実施の形態1によれば、通常の印刷データを生成する図2のモジュールCに対して、フィルタ形式のモジュールDを追加するようにしたため、フィルタを変更するだけで様々な機能を持ったモジュールを容易に付加できるという利点がある。
【0065】
また、本実施の形態1によれば、カラー・モノクロカウント記述ファイル20をホストコンピュータ100側に配置したため、図1に示した課金計算部30の課金プログラムに限定することなく、別の課金プログラムを使って別途計算を行い、その情報を表示部40に表示させることも可能となり、ファイル情報をより有効に活用することができる。
【0066】
(第2の実施の形態)
本第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態で説明した構成を使って具体的な動作説明を行う。第2の実施の形態の特徴は、カラーページとモノクロページを分けて印刷するだけでなく、カラーページとモノクロページを異なった解像度で印刷するように予め設定した点にある。これは、同一ジョブ内の途中でプリンタの解像度を変えながら連続して印刷することができないため、1ジョブの中を分けるジョブ分離を行う必要がある。
【0067】
図5−1は、第2の実施の形態にかかる動作を説明するフローチャートであり、図5−2は、図5−1に続く動作を説明するフローチャートであり、図6は、印刷モードを設定する際のユーザインタフェース画面例を示した図であり、図7は、図6の設定Aを選択した場合の設定内容を示すユーザインタフェース画面例の図である。
【0068】
まず、ユーザがアプリケーションソフトを使ってカラーページとモノクロページが混在した複数ページ分のデータを印刷処理する場合、図5−1のステップ1に示すように、印刷モードを予め設定するか否かが問われる(ステップS1)。すなわち、ホストコンピュータ100のユーザインタフェース画面である表示部40に図6に示すような印刷モード設定画面が表示される。ここで、印刷モードを設定する場合は、図6の表示部40に表示された設定A(標準)ボタン61、設定B(高品質)ボタン62、設定C(速い)ボタン63のいずれか一つを選択する(ステップS2)。この印刷モードの設定は、図3のプリンタドライバ10内の印刷モード設定モジュール11を動作させることで行っている。
【0069】
図6では、設定A(標準)ボタン61を選択した場合であり、これを選択することにより、その設定Aの設定内容の詳細情報がさらに表示される。この設定内容でよければ図6の印刷ボタン64を押下する。これによりホストコンピュータ100は、設定Aの内容で印刷要求が有ったと判断する(ステップS3)。
【0070】
また、ステップS1において、印刷モードを設定しない場合は、設定ボタンを押さずに図6の印刷ボタン64を押下するとステップS3に移行し、印刷モードの設定がない状態で印刷要求があったと判断される。
【0071】
この状態で1ジョブの印刷対象データがアプリケーションから入力されると(ステップS4)、図1および図3のプリンタドライバ10によって印刷データの生成処理が開始される(ステップS5)。
【0072】
ここで、印刷モードが設定されているか否かが判断される(ステップS6)。印刷モードが設定されていない場合は、本発明とは異なる動作となる通常印刷データがプリンタドライバ10によって生成され(ステップS15)、プリンタへ送信され(ステップS16)、印刷処理が行われる。
【0073】
上記ステップS6において、印刷モードの設定が為されている場合は(ここでは、設定A)、図3のデータ特性識別モジュール12を動作させることによって、カラーページかモノクロページかを識別するページデータの識別処理が行われる(ステップS7)。
【0074】
その識別結果として、ページ毎にカラーページか否かが判断され(ステップS8)、カラーページの場合は、図7に示す設定Aのカラーページ用の印刷モードが適用され(ステップS9)、図3のカウンタ表示モジュール13を動作させてカラーカウントを行い(ステップS10)、そのカウント結果を図1のカラー・モノクロカウント記述ファイル20に全て書き出すようにする。
【0075】
また、ステップS8において、カラーページでない場合は、図7に示す設定Aのモノクロページ用の印刷モードが適用され(ステップS11)、図3のカウンタ表示モジュール13を動作させてモノクロカウントを行い(ステップS12)、そのカウント結果を図1のカラー・モノクロカウント記述ファイル20に全て書き出すようにする。
【0076】
ここで、現在までの印刷ジョブのトータル料金(課金金額)を計算して表示し、印刷データの生成処理をさらに続けるか否かを判断する(ステップS13)。ここで、料金が既に予算をオーバーして印刷しないような場合は、印刷処理を中止する(ステップS14)。
【0077】
また、上記ステップS13において、印刷データの生成処理をさらに続行する場合は、図5−2に示すステップS17に移行して、再度カラーカウントとモノクロカウントの見直しを行うため、モノクロで印刷するかどうかを確認する。カラーカウントされたページをそのままカラーカウントする場合は、ステップS18に移行してカラーカウントし、カラージョブを生成する(ステップS19)。このカラージョブの印刷設定内容は、図7の設定Aに示す内容となり、カラーページ用印刷モードで、解像度が1200dpi、トナーセーブなしとなる。
【0078】
ステップS17において、モノクロカウントされたページをそのままモノクロカウントしたり、カラーカウントされたページを料金や内容に応じてモノクロ印刷しても良い場合は、ステップS20に移行してモノクロカウントし、モノクロジョブを生成する(ステップS21)。このモノクロジョブの印刷設定内容は、図7の設定Aに示す内容となり、モノクロページ用印刷モードで、解像度が300dpi、トナーセーブありとなる。
【0079】
このようにして、ステップS19とステップS21に示すように、解像度の異なるカラージョブとモノクロジョブとにジョブを分離生成することができる。分離されたカラージョブとモノクロジョブは、図2のモジュールDにおけるフィルタリング処理を行うことにより、ジョブに応じたプリンタへ印刷データを送信し(ステップS22)、それぞれのプリンタで印刷処理が行われる。
【0080】
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、カラーページとモノクロページに適したプリンタに振り分けて印刷するだけでなく、カラーページとモノクロページに応じて解像度も変えた印刷モードを設定し、それぞれのモードに応じたプリンタに振り分けて印刷することによって、最適な画質と速い印刷速度を得ることができる。
【0081】
また、第2の実施の形態によれば、1ジョブ内でページによって異なる解像度を設定するようにしたため、解像度に応じてジョブの分離を行うことで、解像度別の印刷データをそれぞれ生成することができる。この解像度別の印刷データは、それぞれの印刷に適したプリンタに振り分けて送信することによって、最適な画質と速い印刷速度を得ることができる。
【0082】
なお、上記したプリンタドライバが組み込まれたホストコンピュータ100は、CPUなどの制御装置と、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶装置と、HDD、CDドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置を備えている。
【0083】
そして、上記第1および第2の実施の形態において実行されるプリンタドライバは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0084】
また、上記第1および第2の実施の形態のプリンタ制御装置で実行されるプリンタドライバをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。
【0085】
また、上記第1および第2の実施の形態のプリンタ制御装置で実行されるプリンタドライバをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0086】
また、上記第1および第2の実施の形態のプリンタ制御装置で実行されるプリンタドライバをROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0087】
上記第1および第2の実施の形態において実行されるプリンタドライバは、上述した各モジュール(印刷データ生成モジュール、印刷モード設定モジュール、データ特性識別モジュール、カウンタ表示モジュール等・・・)を含む構成となっており、実際のハードウェアであるホストコンピュータ100のCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体からプリンタドライバを読み出して実行することにより、上記各モジュールが主記憶装置上にロードされ、上記した印刷データ生成モジュール、印刷モード設定モジュール、データ特性識別モジュール、カウンタ表示モジュールなどが主記憶装置上に生成されるようになっている。
【産業上の利用可能性】
【0088】
以上のように、本発明にかかるプリンタ制御装置、プリンタ制御方法、並びにプリンタ制御プログラム、およびそのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、渡された複数ページの印刷対象データからプリンタが理解できる印刷データを生成して制御対象のプリンタに送信するプリンタ制御装置、プリンタ制御方法、並びにプリンタ制御プログラム、およびそのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に適している。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるプリンタ制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のプリンタドライバにおいてユーザが設定した印刷条件やモード設定に基づいて印刷データをフィルタリングする動作説明図である。
【図3】図1のプリンタ制御部に相当するプリンタドライバのモジュール構成を説明する構成説明図である。
【図4】アプリケーションで生成される描画コマンドのデータ形式を説明する図である。
【図5−1】第2の実施の形態にかかる動作を説明するフローチャートである。
【図5−2】図5−1に続く動作を説明するフローチャートである。
【図6】印刷モードを設定する際のユーザインタフェース画面例を示した図である。
【図7】図6の設定Aを選択した場合の設定内容を示すユーザインタフェース画面例の図である。
【図8】従来のプリンタドライバのモジュール構成を説明する構成説明図である。
【符号の説明】
【0090】
10 プリンタ制御部(プリンタドライバ)
11 印刷モード設定モジュール
12 データ特性識別モジュール
13 カウンタ表示モジュール
14 印刷データ生成モジュール
15 印刷データ
20 カラー・モノクロカウント記述ファイル
30 課金計算部(課金プログラム)
40 表示部
51 コマンド
52 コマンド属性
53 データ部
61 設定A(標準)ボタン
62 設定B(高品質)ボタン
63 設定C(速い)ボタン
64 印刷ボタン
100 ホストコンピュータ
101 OS/アプリケーション
200 プリンタ
201 プリンタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
渡された複数ページの印刷対象データから印刷データを生成して制御対象のプリンタに送信するプリンタ制御装置であって、
前記印刷データ生成時に、複数ページで構成される印刷対象データの描画コマンドをページ毎に検出して、ページ毎のデータ特性を識別するデータ特性識別手段と、
前記データ特性識別手段により識別されたカラーページとモノクロページをそれぞれカウントするカウント手段と、
前記カウント手段によるカウント結果を記憶するカウント記憶手段と、
前記カウント記憶手段に記憶されたカウント結果に基づいて前記印刷対象データの印刷モードをページ毎に設定する印刷モード設定手段と、
前記印刷モード設定手段によって設定されたモードに基づいて印刷データを生成する印刷データ生成手段と
を備えたことを特徴とするプリンタ制御装置。
【請求項2】
前記印刷データ生成手段は、前記印刷モード設定手段により設定された印刷モードに基づいて、ページ毎にカラー印刷モードとモノクロ印刷モードが設定された印刷データを生成することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ制御装置。
【請求項3】
カラーページとモノクロページでジョブを分離するジョブ分離手段をさらに備え、
前記印刷データ生成時に、カラーページとモノクロページの印刷条件が異なる場合は、前記ジョブ分離手段によりジョブを分けて印刷データを生成することを特徴とする請求項2に記載のプリンタ制御装置。
【請求項4】
前記データ特性識別手段は、ページ毎のデータ特性を識別する際に、ページを構成するデータがカラーデータを含んでいるか、もしくはモノクロデータのみかを判定するフィルタで構成され、
前記フィルタは、前記印刷モード設定手段によって設定されたモードに従って動作させることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ制御装置。
【請求項5】
前記印刷データ生成時に、カラーページとモノクロページを異なる解像度で印刷処理する場合、前記ジョブ分離手段によりカラーページとモノクロページのジョブを分離し、
印刷データ生成手段によって、カラーページ用の印刷データとモノクロページ用の印刷データとを生成し、
カラーページ用の印刷データとモノクロページ用の印刷データをそれぞれ別のプリンタに分けて送信することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ制御装置。
【請求項6】
プリンタの課金計算を行う課金計算手段と、
該課金計算手段の計算結果を表示する表示手段と
をさらに備え、
前記課金計算手段は、前記カウント記憶手段に記憶されたカウント結果を利用して課金計算を行い、その計算結果を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のプリンタ制御装置。
【請求項7】
渡された複数ページの印刷対象データから印刷データを生成して制御対象のプリンタに送信するプリンタ制御方法であって、
前記印刷データ生成時に、複数ページで構成される印刷対象データの描画コマンドをページ毎に検出して、ページ毎のデータ特性を識別するデータ特性識別ステップと、
前記データ特性識別ステップにより識別されたカラーページとモノクロページをそれぞれカウントするカウントステップと、
前記カウントステップによるカウント結果を記憶するカウント記憶ステップと、
前記カウント記憶ステップにより記憶されたカウント結果に基づいて前記印刷対象データの印刷モードをページ毎に設定する印刷モード設定ステップと、
前記印刷モード設定ステップによって設定されたモードに基づいて印刷データを生成する印刷データ生成ステップと
を含むことを特徴とするプリンタ制御方法。
【請求項8】
前記印刷データ生成ステップは、前記印刷モード設定ステップにより設定された印刷モードに基づいて、ページ毎にカラー印刷モードとモノクロ印刷モードが設定された印刷データを生成することを特徴とする請求項7に記載のプリンタ制御方法。
【請求項9】
カラーページとモノクロページでジョブを分離するジョブ分離ステップをさらに含み、
前記印刷データ生成時に、カラーページとモノクロページの印刷条件が異なる場合は、前記ジョブ分離ステップによりジョブを分けて印刷データを生成することを特徴とする請求項8に記載のプリンタ制御方法。
【請求項10】
前記データ特性識別ステップは、ページ毎のデータ特性を識別する際に、ページを構成するデータがカラーデータを含んでいるか、もしくはモノクロデータのみかをフィルタを用いて判定され、
前記フィルタは、前記印刷モード設定ステップによって設定されたモードに従って動作させることを特徴とする請求項7に記載のプリンタ制御方法。
【請求項11】
前記印刷データ生成時に、カラーページとモノクロページを異なる解像度で印刷処理する場合、前記ジョブ分離ステップによりカラーページとモノクロページのジョブを分離し、
印刷データ生成ステップによって、カラーページ用の印刷データとモノクロページ用の印刷データとを生成し、
カラーページ用の印刷データとモノクロページ用の印刷データをそれぞれ別のプリンタに分けて送信することを特徴とする請求項7に記載のプリンタ制御方法。
【請求項12】
プリンタの課金計算を行う課金計算ステップと、
該課金計算ステップの計算結果を表示する表示ステップと
をさらに含み、
前記課金計算ステップは、前記カウント記憶ステップで記憶されたカウント結果を利用して課金計算を行い、その計算結果を前記表示ステップにより表示することを特徴とする請求項7〜11のいずれか一つに記載のプリンタ制御方法。
【請求項13】
前記請求項7〜12に記載のプリンタ制御方法をコンピュータに実行させるプリンタ制御プログラム。
【請求項14】
前記請求項13に記載のプリンタ制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5−1】
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【図5−2】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−88382(P2006−88382A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−273785(P2004−273785)
【出願日】平成16年9月21日(2004.9.21)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】