説明

プリンタ

【課題】組立作業を容易にするとともにメンテナンス性を向上したプリンタを提供する。
【解決手段】カッタユニット14と、印字ヘッド44をプラテンに向けて付勢するバネ32と、カッタユニット14が固定される固定位置、およびカッタユニット14が固定位置に固定される前に初期配置される初期配置位置が設けられた上部フレーム42とを備え、上部フレーム42は、初期配置位置に初期配置されたカッタユニット14を固定位置まで案内する後側案内面及び前側案内面68と、カッタユニット14を固定位置に固定する突出部及び切欠溝67とを有するものであり、バネ32は、カッタユニット14が初期配置位置に配置された状態では、バネ32の一端の位置が、対応する位置決め部に対向した位置に配置され、カッタユニット14が固定位置に移動させられた状態では、バネ32の一端の位置が、対応する位置決め部によって位置決めされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体に印字する印字ヘッドと、該記録媒体に関する所定の処理を施す処理手段と、前記印字ヘッドをプラテンに向けて付勢する付勢部材とを備えたプリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
プラテンと印字ヘッドを備え、この印字ヘッドをバネなどの付勢部材によりプラテン側に付勢して、記録媒体に印字を行うプリンタが知られている。プリンタには、記録媒体に関して処理を行う各種の処理装置が設けられている。ここでは処理装置の一例として記録媒体を切断する切断装置を用いて説明する。切断装置を備えたプリンタとして、たとえば特許文献1乃至3の様に様々なタイプのものが開発されている。
【0003】
切断装置や印字ヘッドは、記録媒体に対して処理を行う必要があるため、それぞれ記録媒体が通過する搬送経路に面して配置されている。また、印字ヘッドに所定の付勢力を付与するために、付勢部材を位置決めするホルダが設けられることがある。さらに、プリンタの中には、切断装置をユニット化することで、組立作業やメンテナンス時の交換作業性を向上させたものが存在する。ユニット化された切断装置とホルダを備えたプリンタには、組立作業において、印字ヘッドと、付勢部材と、ホルダと、切断装置を順にそれぞれ別個にプリンタのフレームに組み付けていくものがある。このため、組立作業に時間がかかるといった問題がある。また、このプリンタの印字ヘッドを交換する際には、切断装置を取り除いた上でホルダと付勢部材を取り外してから最後に印字ヘッドを取り外し、更にこれらの部品を逆の手順で取り付けていくことになる。このため、メンテナンス作業に時間がかかるという問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−193493号公報
【特許文献2】実用新案登録第2581427号公報
【特許文献3】特開2003−103866号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これらの問題を解決するために、付勢部材を位置決めするホルダの機能を切断装置に持たせて組立作業やメンテナンス作業の工数を削減することが考えられる。しかし、ホルダの機能を切断装置に持たせた場合には、切断装置の組み付けの際に付勢部材の位置決めも行わなければならないため作業が煩雑になるといった課題が生じる。また、搬送経路近傍に面して設置された印字ヘッドに設けられた付勢部材の位置決め部が、同じく搬送経路に面して設置される切断装置によって隠れてしまい、組立時やメンテナンス時に正しく付勢部材を取り付けることが困難になるという課題も生じる。特に、印字ヘッドよりも作業者側に切断装置がある場合には、付勢部材が切断装置で覆われてしまい全く見えなくなってしまうため、付勢部材の取り付けが非常に困難になる。なお、切断装置を作業者が取り外す方向側が作業者側である。
【0006】
以上の説明では、切断装置に付勢部材を位置決めするホルダの機能を持たせた例を用いたが、スキャナなどの記録媒体に関して処理を行う処理装置に付勢部材を位置決めするホルダの機能を持たせた場合も同様の課題が生じる。
【0007】
本発明は上記事情に鑑み、組立作業を容易にするとともに、メンテナンス性を向上させたプリンタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を解決する本発明のプリンタは、プラテンとの間に搬送される該記録媒体に印字する印字ヘッドと、
記録媒体に関する所定の処理を施す処理手段と、
前記処理手段と前記印字ヘッドとの間に配置され、該印字ヘッドを前記プラテンに向けて付勢する付勢部材と、
前記処理手段が固定される固定位置、および該固定位置に該処理手段を固定する前に該処理手段が初期配置される初期配置位置が設けられたフレームとを備え、
前記処理手段は、前記付勢部材の一端に対応し該一端の位置を位置決めする一端側の位置決め部を有するものであって、
前記印字ヘッドは、前記付勢部材の他端に対応し該他端の位置を位置決めする他端側の位置決め部を有するものであり、
前記フレームは、前記初期配置位置に初期配置された前記処理手段を前記固定位置まで案内する案内部と、該処理手段を前記固定位置に固定する固定部とを有するものであり、
前記付勢部材は、前記処理手段が前記初期配置位置に初期配置された状態では、一端および他端のうちのいずれか一方の端の位置が、該一方の端に対応した位置決め部によって位置決めされているとともに、該一方の端に対する他方の端の位置が、該他方の端に対応した位置決め部に対向した位置に配置され、該処理手段が前記固定位置に移動させられた状態では、該一方の端の位置が該一方の端に対応した位置決め部によって位置決めされているとともに、該他方の端の位置が該他方の端に対応した位置決め部によって位置決めされているものであることを特徴とする。
【0009】
本発明のプリンタによれば、処理手段をフレームの初期配置位置から固定位置に移動することで付勢部材の両端がそれぞれ所定の位置で位置決めされる。従って、プリンタの組立性が向上するとともに、メンテナンス性も向上する。
【0010】
ここで、前記処理手段は、前記印字ヘッドよりも作業者側に設けられたものであってもよい。また、プラテンと印字ヘッドとの間を所定の搬送方向に記録媒体を搬送させながら該印字ヘッドで該記録媒体に印字するプリンタである場合には、前記処理手段は、前記記録媒体に関する所定の処理を前記印字ヘッドよりも前記搬送方向下流側で施すものであってもよい。すなわち、前記処理手段は、前記印字ヘッドよりも前記搬送方向下流側に設けられたものであってもよい。
【0011】
また、本発明は、プラテンと印字ヘッドとの間を所定の搬送方向に長尺の記録媒体を搬送させながら該印字ヘッドで該記録媒体に印字するプリンタであって、前記印字ヘッドよりも前記搬送方向上流側に、ロール状に巻回された記録媒体を収容する記録媒体収容部を有するものにも適用することができる。
【0012】
また、前記一端側の位置決め部は、前記処理手段が前記初期配置位置に初期配置される前から該付勢部材の一端の位置を位置決めしているものであってもよいし、前記処理手段が前記初期配置位置に初期配置された後に該付勢部材の一端の位置を位置決めするものであってもよい。また、前記他端側の位置決め部についても同様である。
【0013】
前記フレームは、前記初期配置位置を表す目印を有するものであってもよく、前記目印は、前記処理手段を前記初期配置位置に初期配置する者から視認可能なものである。
【0014】
前記目印は、前記処理手段に設けられたセット片を収容する収容溝であってもよい。
【0015】
また、本発明のプリンタにおいて、前記固定部は、前記処理手段の、前記案内部による案内方向および反案内方向への移動を規制する第1固定部と、該処理手段の、該処理手段を前記初期配置位置に初期配置する方向とは逆方向への移動を規制する第2固定部とを有するものであることが好ましい。
【0016】
こうすることで、処理手段を固定部に移動するだけで、処理手段の各方向への移動が規制でき、作業者が処理手段から手を離しても処理手段が移動してしまうことがなくなる。従って、その後のネジ止めなどの作業性が向上する。
【0017】
ここで、前記第1固定部は前記逆方向へ向けて突出した突出部であって、前記第2固定部は前記案内方向に切り欠かれた切欠溝であり、前記処理手段は、前記突出部が嵌め込まれる受け部と、前記切欠溝に入り込むセット片とを有するものであってもよい。
【0018】
また、前記収容溝は、前記処理手段を前記初期配置位置に初期配置する方向に窪んだ溝であり、前記案内部は、前記収容溝と前記切欠溝をつなぐものであってもよい。
【0019】
また、前記処理手段は、可動刃と、該可動刃に駆動力を伝達する伝達機構とを備えた記録媒体切断ユニットであってもよい。
【0020】
記録媒体切断ユニットは、可動刃および伝達機構を内蔵しているため外形寸法が大きくなりやすい。この記録媒体切断ユニットに遮られて、印字ヘッドに設けられた位置決め部が非常に見難くなる。本発明によれば、記録媒体切断ユニットを固定位置に移動するだけで付勢部材の両端を所定の位置に配置できる。従って、処理手段として記録媒体切断ユニットを採用した場合に本発明は特に有効である。
【発明の効果】
【0021】
本発明のプリンタによれば、組立作業を容易にさせるとともに、メンテナンス性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本実施形態のプリンタを正面上方から見た斜視図である。
【図2】プリンタカバーを開放し、フロントカバーをプリンタ本体ケースから取り外して正面上方から図1のプリンタを見た斜視図である
【図3】図1に示すプリンタに搭載されるカッタユニットを左斜め下方から見た斜視図である。
【図4】筐体とカッタユニットを図1に示すプリンタから取り外して右上方から見た斜視図である。
【図5】筐体とカッタユニットを図1に示すプリンタから取り外して正面上方からみた斜視図である。
【図6】図1のプリンタの、カッタユニットと下部フレームと制御基板と上部フレームを模式的に表した正面図である
【図7】カッタユニットが、上部フレームの初期配置位置に配置された状態の説明図である。
【図8】カッタユニットが、上部フレームの固定位置に配置されてネジ止めされた状態の説明図である。
【図9】カッタユニットが初期配置位置に配置された状態における、カッタ歯車と伝達歯車のかみ合い関係を表す側面図である。
【図10】カッタユニットが固定位置に配置された状態における、カッタ歯車と伝達歯車のかみ合い関係を表す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0024】
本発明の一実施形態であるプリンタは、ロール状に巻き取られた感熱紙等の用紙を収納し、収納した用紙を送り出しながらその用紙に印字を行い、印字済の用紙を切断するサーマルプリンタである。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態であるプリンタPを正面上方から見た斜視図である。この図1では下側が前(正面側)であり、上側が後ろ(背面側)である。以下、本実施形態の説明では、各部品が組みつけられた状態のプリンタPを基準にして前後左右などの方向を記載する。また、各図には、その図における前後左右方向等を示す矢印を記載している。
【0026】
図1に示す様に、プリンタPは筐体1で覆われている。筐体1は、プリンタPの下部を覆うプリンタ本体ケース2と、上部後方を覆うプリンタカバー3と、上部前方を覆うフロントカバー4で構成されている。プリンタカバー3は、プリンタ本体ケース2と係合しており、その係合部を中心に回動自在である。また、フロントカバー4は、着脱自在にプリンタ本体ケース2に取り付けられている。
【0027】
図1は、プリンタカバー3が閉じられ、フロントカバー4が取り付けられた状態のプリンタPを表している。この状態では、プリンタPの上方はプリンタカバー3とフロントカバー4によって覆われている。そして、プリンタカバー3とフロントカバー4の間には、印字された用紙が排出される用紙排出口5が形成されている。本実施の形態における用紙は、本発明の記録媒体の一例に相当する。
【0028】
図2は、プリンタカバー3を開いてフロントカバー4を取り外した状態のプリンタPを正面上方から見た斜視図である。
【0029】
プリンタPの前部には、2つのネジ13によってカッタユニット14が着脱可能に取り付けられている。本実施の形態におけるカッタユニット14は、本発明の記録媒体切断ユニットの一例に相当する。プリンタPの後部には、ロール状に巻かれた用紙を収納する用紙収納部15が形成されている。用紙収納部15の上部は、プリンタカバー3を開くことで開放される。プリンタカバー3には、固定刃16とローラ状のプラテン17が取り付けられている。固定刃16は、プリンタカバー3を閉じたときにカッタユニット14と対向する位置でプリンタカバー3に固定されている。プラテン17は、長手方向の端部に駆動用の歯車18を備え、回転可能にプリンタカバー3に保持されている。
【0030】
なお、用紙収納部15に収納された用紙は、プラテン17と後述する印字ヘッド44の間を通過し、カッタユニット14と固定刃16の間を通過して用紙排出口5からプリンタPの外部に排出される。この用紙が通過する経路が用紙搬送経路であり、プラテン17から用紙排出口5に向かう方向が用紙搬送方向である。
【0031】
図3は、カッタユニット14を、左斜め下方から見た斜視図である。
【0032】
カッタユニット14には、金属製のカッタフレーム20とケース21が設けられている。カッタフレーム20には、対向する固定刃16(図2参照)方向に進退可能な可動刃22と、この可動刃22に駆動力を伝達する伝達機構23が搭載されている。図3は、最も退避したホームポジションに可動刃22が位置した状態を表している。伝達機構23はカッタ歯車24を備え、このカッタ歯車24はカッタユニット14の側面に配置されている。
【0033】
伝達機構23を介して駆動力が可動刃22に伝達されることで、可動刃22は、ホームポジションから固定刃16に向かう突出動作と、その固定刃16から離間してホームポジションに退避する退避動作とを行う。可動刃22が突出動作をすることで、カッタユニット14と固定刃16の間に在る用紙が切断される。さらに、カッタユニット14には、可動刃22のホームポジションを検出するためのセンサ(図示せず)も内蔵されており、センサの出力はケーブル25を介してカッタユニット14の外部に伝達される。ケース21は、ホームポジションに位置した可動刃22と伝達機構23の上部を覆うようにカッタフレーム20に取り付けられている。
【0034】
カッタフレーム20には、左右一対の後側セット片26と、左右一対の前側セット片27が設けられている。後側セット片26には、カッタユニット14の取り付けの際に基準となる基準穴28と、カッタユニット14をプリンタPに固定するためのネジ13が貫通する貫通穴29が形成されている。基準穴28は、左側が円形で右側が小判型に形成されている。小判型の基準穴28の2つの直線部分の間の距離は、円形の基準穴28の直径と等しい。なお、基準穴28については右側と左側が共に円形の形状でも構わない。
【0035】
また、カッタフレーム20には、カッタフレーム20の一部を下方に向けて切り曲げて作成された2つのバネホルダ30が形成されている。このバネホルダ30の下端付近には、円柱状の突起31が設けられている。この突起31には、突起31の直径よりやや小さい内径を有する螺旋形状のバネ32の一端が嵌め込まれている。本実施の形態におけるバネ32は、本発明の付勢部材の一例に相当する。以下、このバネ32の一端を固定端321と称し、他端を自由端322と称する。バネ32の固定端321は、突起31に嵌め込まれることでカッタフレーム20に固定されて位置決めされている。つまり、突起31は、バネ32の固定端321の位置決め部として作用している。なお、バネ32を1つのみ備える構成としても良く3つ以上備える構成としても良い。突起31も、バネ32の数に対応し、1つのみ備える構成としても良く3つ以上備える構成としても良い。また、バネホルダ30では、円柱状の突起の代わりに、バネホルダ30にスリットを設け、そのスリットでバネ32を保持してもよい。
【0036】
図4は、筐体1とカッタユニット14とを取り外した状態のプリンタPを右上方から見た斜視図である。また、図5は、図4と同様に筐体1とカッタユニット14とを取り外した状態のプリンタPを正面上方からみた斜視図である。なお、後述する様に印字ヘッド44と制御基板41の間にはフラットケーブル48が存在するが、図4ではフラットケーブル48を省略する。
【0037】
図4に示す様に、プリンタPの下部には金属製の下部フレーム40が設けられている。下部フレーム40の内部には、プリンタPの動作を制御する制御基板41が固定されている。下部フレーム40の上面には、左右一対の金属製の上部フレーム42が固定されている。本実施の形態における上部フレーム42は、本発明のフレームの一例に相当する。また、左右の上部フレーム42の間であってプリンタPの後方(図4において左側)には、用紙ガイド43が上部フレーム42に固定されている。
【0038】
上部フレーム42には、印字ヘッド44を載置するためのL字状のヘッド保持穴45が形成されている。印字ヘッド44は、板状に形成されており、前後方向に移動可能にヘッド保持穴45の下面に載置されることで、印字ヘッド44が上部フレーム42に保持されている。印字ヘッド44の後面には発熱素子が配列されている。用紙収納部15から引き出された用紙は、用紙ガイド43によって案内されて印字ヘッド44とプラテン17の間に導かれる。印字ヘッド44は、この用紙をプラテン17との間で挟みこみ、発熱素子で選択的に用紙を加熱することで所望の印字を行う。
【0039】
印字ヘッド44の前面には、図3に示すカッタフレーム20に設けられたバネ32が差し込まれるバネ受け46(図5参照)が2つ設けられている。バネ受け46は前方に突出した円柱形状をしており、バネ受け46の直径はバネ32の内径より小さい。なお、本実施例では、バネ受け46の先端部を平面としているが、円錐形であっても半球形であっても構わない。図3に示すバネ32の自由端322がバネ受け46に差し込まれることでバネ32の自由端322が位置決めされる。つまり、バネ受け46は、バネ32の位置決め部として作用する。なお、バネ受け46は2つ設ける構成だけではなく、バネ32の数に対応し、1つもしくは3つ以上バネ受け46を設ける構成としても良い。
【0040】
図5に示す様に、印字ヘッド44の前面には、ヘッドコネクタ47が取り付けられている。このヘッドコネクタ47には、一端が制御基板41に取り付けられたフラットケーブル48の他端が着脱可能に差し込まれている。フラットケーブル48は、折曲部480で折り曲げられており、この折り曲げによりフラットケーブル48が折り重なった折重部481が形成されている。以下、フラットケーブル48の折曲部480よりもヘッドコネクタ47側部分を印字ヘッド側部分483と称し、折曲部480よりも制御基板41側部分を制御基板側部分484と称する。折重部481における折重ね方向は、フラットケーブル48の印字ヘッド側部分483が、フラットケーブル48の制御基板側部分484の上面に折り重なる方向である。印字ヘッド側部分483が、上部フレーム42から印字ヘッド44を取り外す際の取り外し方向側である上側から折り重ねられていることで、印字ヘッド44を取り外し方向に持ち上げた際に、フラットケーブル48の折り重なり部分同士が離間する。これにより、フラットケーブル48が差し込まれた印字ヘッド44の取り外し方向へ持ち上げ可能な距離を、折重ね方向が逆の場合と比較して長くすることが出来る。
【0041】
左側(図4において上側)の上部フレーム42には、モータ60と、そのモータ60からの駆動力を図3に示すカッタユニット14及び図2に示すプラテン17に伝達する伝達歯車列61が取り付けられている。この伝達歯車列61の歯車の1つとして、図3に示すカッタ歯車24とかみ合う伝達歯車611が設けられている。
【0042】
上部フレーム42の前後方向の中央付近には、図3に示すカッタユニット14の後側セット片26が載置される載置片62が設けられている。この載置片62は、上部フレーム42の上端部を外側に向かって折り曲げることで形成されている。また、この載置片62には、カッタユニット14をネジ13で固定するための下穴63と、上側に突出した円柱状の突出部64が設けられている。本実施の形態における突出部64は、本発明の第1固定部の一例に相当する。突出部64の直径は、後側セット片26に設けられた基準穴28の直径よりもほんの僅かだけ小さい。この突出部64の上面と載置片62の上面が、上部フレーム42へカッタユニット14を取り付ける際に後側セット片26を案内する後側案内面65として作用する。
【0043】
図4に示す様に、上部フレーム42の載置片62よりも前側には、図3に示すカッタユニット14の前側セット片27が載置される凹状の載置溝66が設けられている。載置溝66の前後方向の長さは、前側セット片27の前後方向の長さよりも長い。載置溝66の後方には、前側セット片27が差し込まれる後方に伸びた切欠溝67が形成されている。本実施の形態における切欠溝67は、本発明の第2固定部の一例に相当する。また、本実施の形態における突出部64と切欠溝67を合わせたものが、本発明の固定部の一例に相当する。切欠溝67の底部の縁は、載置溝66の底部の縁と連なっている。また、切欠溝67の高さ方向の間隔は、前側セット片27の板厚よりもほんの僅かだけ広い。この切欠溝67の底部の縁と載置溝66の底部の縁が、上部フレーム42へカッタユニット14を取り付ける際に前側セット片27を案内する前側案内面68として作用する。本実施の形態における後側案内面65と前側案内面68を合わせたものが、本発明の案内部の一例に相当する。
【0044】
カッタユニット14は、突出部64が基準穴28に嵌め込まれ、切欠溝67に前側セット片27が差し込まれた状態で上部フレーム42にネジ13によりネジ止めされている(図8(a)参照)。
【0045】
図6は、カッタユニット14と、下部フレーム40と、制御基板41と、上部フレーム42と、印字ヘッド44を模式的に表したプリンタPの正面図である。
【0046】
制御基板41の下面には、複数のコンデンサ80、ゲートアレイ81及びCPU82などが実装されている。また制御基板41の上面には、ケーブル25が接続された接続コネクタ83が実装されている。すなわち、接続コネクタ83を、制御基板41から見てカッタユニット14側である制御基板41の上面に設けている。この構成により、カッタユニット14とケーブル25を同一方向(上側)から着脱することが可能になる。これにより、プリンタPからのカッタユニット14の着脱が容易になり、組立性とメンテナンス性を向上できる。なお、接続コネクタ83をカッタユニット14が配置されている方向とは反対の面である制御基板41の下面に設けることも可能である。この場合、接続コネクタ83とは別に設けたケーブルコネクタを利用し、接続コネクタ83に接続した補助ケーブルを上方へ引き出して該ケーブルコネクタと接続し、該ケーブルコネクタとケーブル25を接続することで、プリンタPからカッタユニット14を容易に取り外すことができる。また、コンデンサ80などの比較的高さのある部品を制御基板41の下面に配置することで、制御基板41の位置をプリンタPの設置面(最下面)から遠ざけている。この構成により、プリンタPの高さを増加させることなく、プリンタPの下側に水やゴミなどが侵入してきても、これらが制御基板41と接触してショートするといった不具合を回避することができる。
【0047】
また、制御基板41の下面には差込コネクタ84も設けられている。差込コネクタ84は下方に向けて開口した差込口を有するものである。この差込コネクタ84の差込口にフラットケーブル48の端部が差し込まれている。フラットケーブル48の端部が制御基板41の下方から差し込まれることで、下方から上方に向かうフラットケーブル48の垂下部482が制御基板41の下方に作り出されている。この構成により、フラットケーブル48の上に水滴が落ち、その水滴がフラットケーブル48の表面を伝わって流れてきても垂下部482で下側に滴り落ちる。従って、水滴が制御基板41に達してショートするといった不具合を回避することができる。この垂下部482は、制御基板41の重力方向とは反対方向の投影領域から外れた位置であれば、制御基板41よりも上方或いは制御基板41の真横に作成しても同様の効果が期待できる。
【0048】
次に図7乃至図10を用いて本実施形態のプリンタPを組み立てる際の作用について説明する。図7(a)は、上部フレーム42に固定される前の初期配置位置にカッタユニット14が配置された状態のプリンタPを右上方から見た斜視図である。図7(b)は、初期配置位置にカッタユニット14が配置された状態における、突起31とバネ32とバネ受け46の位置関係を右側面から見た模式図である。
【0049】
上部フレーム42には、カッタユニット14を載置する初期配置位置と、カッタユニット14を固定する固定位置が存在する。本実施の形態では、初期配置位置は固定位置よりも前側に位置している。カッタユニット14を上部フレーム42の初期配置位置に載置する際に、作業者は、プリンタPに対してカッタユニット14を取り外す方向側である作業者側からプリンタPを見て作業を行う。すなわち、プリンタPの正面(図7(a)においてプリンタPよりも右側)に位置して上方からプリンタPを見て作業を行う。プリンタPの正面上方に作業者の視点があることで、作業者は、上部フレーム42の載置片62と載置溝66を見ながら作業できる。また、カッタユニット14を初期配置位置から固定位置に移動させる際にも、作業者は後側セット片26と前側セット片27を見ながら作業できる。
【0050】
上部フレーム42の初期配置位置にカッタユニット14を初期配置する前に、作業者は、印字ヘッド44を上方からヘッド保持穴45に差し込み、その後印字ヘッド44を後方へ向けてスライドさせてヘッド保持穴45の後方に突き当てる。次に、上部フレーム42の載置片62と載置溝66を目印にしてカッタユニット14の前側セット片27を載置溝66の底部の縁に載せ、後側セット片26を載置片62に載せる。これにより、カッタユニット14が上部フレーム42の初期配置位置に配置された図7(a)の状態になる。本実施の形態における前側セット片27と後側セット片26を載置溝66の底部の縁と載置片62に載せる方向が、本発明の初期配置する方向の一例に相当する。
【0051】
図7(b)に示す様に、初期配置位置に配置された状態では、バネ32の自由端322は、バネ受け46と対向する位置に配置される。この対向する位置とは、カッタユニット14を固定位置に移動した際にバネ32の自由端322がバネ受け46に差し込まれる位置をいう。具体的には、カッタユニット14を初期配置位置から固定位置に移動させた場合にバネ受け46の先端部がバネ32の自由端322の内側に完全に納まる位置である。但し、バネ受け46の先端部が自由端322の内側に完全に納まらなくても、カッタユニット14の固定位置に向かう移動によりバネ32が圧縮された際に、圧縮力により自由端322がバネ32の径方向にずれてバネ受け46に差し込まれる位置であれば対向する位置といえる。
【0052】
次に作業者は、カッタユニット14を、後方に向かって押し込むことで移動させる。移動により、カッタユニット14の後側セット片26は、突出部64の上面と載置片62の上面で構成された後側案内面65に沿って移動する。本実施の形態における後側セット片26の移動方向が、本発明の案内方向の一例に相当し、案内方向と反対方向が反案内方向の一例に相当する。また、前側セット片27も前側案内面68に沿って移動する。後側案内面65と前側案内面68に沿ってカッタユニット14が移動する方向は、バネ32の長手方向とほぼ同一である。カッタユニット14が移動すると、上部フレーム42に設けられた切欠溝67に前側セット片27が差し込まれていく。そして、所定の位置まで移動することで、カッタユニット14が上部フレーム42の固定位置に配置される。
【0053】
図8(a)は、カッタユニット14が、上部フレーム42の固定位置に配置され、ネジ13で上部フレーム42にネジ止めされた状態のプリンタPを右上方から見た斜視図である。図8(b)は、カッタユニット14が固定位置に配置された状態における、突起31とバネ32とバネ受け46の位置関係を右側面から見た模式図である。
【0054】
固定位置までカッタユニット14が移動すると、載置片62に設けられた円柱状の突出部64が、後側セット片26に設けられた基準穴28に入り込む。すなわち、カッタユニット14の重量により自動的に基準穴28に突出部64が入り込み、カッタユニット14が後側案内面65(正確には後側案内面65から突出部64の高さ分ずれた平面)の所定位置で移動が規制される。
【0055】
図8(a)に示す様に、この固定位置では、カッタユニット14の前側セット片27が切欠溝67に差し込まれている。前側セット片27が切欠溝67に差し込まれていることで、カッタユニット14は、前側セット片27を切欠溝67に載せる方向とは逆方向であるカッタユニット14を取り外す方向への移動が規制されている。すなわち、カッタユニット14を初期配置位置に初期配置する方向とは逆方向への移動は、切欠溝67の上面によって規制されている。
【0056】
また、図8(b)に示す様に、カッタユニット14が固定位置まで移動すると、バネ32の自由端322は、初期配置位置では対向していたバネ受け46に差し込まれ、さらに所定量だけ圧縮された状態になる。この固定位置においてバネ32は、プラテン17が配置される後方に向かって印字ヘッド44を所定の付勢力で付勢している。また、バネ受け46と突起31によりバネ32の両端が位置決めされている。
【0057】
図9は、カッタユニット14が初期配置位置に配置された状態における、カッタ歯車24と伝達歯車611のかみ合い関係を表す側面図である。この図9は、筐体1を取り外した状態のプリンタPを左側から見た側面図である。
【0058】
カッタユニット14が初期配置位置に配置された状態では、カッタ歯車24の歯先は、伝達歯車611の歯先と離間している。カッタユニット14が後方に向かって押し込まれる時の移動方向は、カッタ歯車24の刃先円と伝達歯車611の刃先円を結ぶ共通接線とほぼ一致した方向である。
【0059】
図10は、カッタユニット14が固定位置に配置された状態における、カッタ歯車24と伝達歯車611のかみ合い関係を表す側面図である。この図10も、図9と同様に筐体1を取り外した状態のプリンタPを左側から見た側面図である。
【0060】
カッタユニット14が固定位置で固定されると、カッタ歯車24と伝達歯車611とがかみ合って駆動力が伝達できる状態になる。2つの歯車の一方を他方の歯車の中心点に向かう方向に移動してかみ合わせる場合には、刃先の位置関係により歯先同士が衝突することがあり、歯車のかみ合いが阻害されるという問題が生じる。この問題を避けるために、作業者は、歯車を回転させて刃先位置を調整しなければならず作業が煩雑になる。これに対し、カッタユニット14の初期配置位置から固定位置への移動ではカッタ歯車24を共通接線方向に近い方向で移動させているので、刃先同士の接触が発生しない。従って、作業者は、歯車を回転させて刃先位置を調整しなくても歯車を円滑にかみ合わせることができる。これにより作業性が向上する。
【0061】
本実施の形態の構成によれば、カッタユニット14にバネ32を保持するホルダの機能を持たせたので、専用のホルダを設ける必要が無くなり、部品点数の削減と組立工数やメンテナンス工数を削減することができる。また、カッタユニット14にバネ32を保持させた場合に問題となるバネの取付け作業を容易にすることもできる。すなわち、板状の印字ヘッド44の後面は用紙搬送経路に面して配置され、バネ受け46はその前面に備えられている。そして、カッタユニット14は用紙搬送経路から作業者がいる前面側を覆っている。カッタユニット14が初期配置位置から後側の固定位置に至る間、作業者からはカッタユニット14に遮られてバネの自由端322の位置が非常に見難くなる。本実施の形態では、作業者は、単にカッタユニット14を初期配置位置に配置して後側に押し込んで突出部64と基準穴28の位置を合わせるだけで、カッタユニット14が固定位置で固定されるとともに、更にカッタユニット14に固定端321を保持されているバネ32の自由端322も印字ヘッド44のバネ受け46に自動的に差し込まれる。これにより、作業者は、バネ32の自由端322の位置を意識しないでも取り付け作業をすることができる。従って、組立作業やメンテナンス作業における作業性が非常に向上する。
【0062】
また、本実施の形態の構成において、カッタユニット14が固定位置に配置された状態では、カッタユニット14は、突出部64が基準穴28に差し込まれることで後側案内面65における移動が規制されている。さらに、切欠溝67に前側セット片27が差し込まれることで、カッタユニット14が初期配置位置に配置される方向とは逆方向、すなわち、前側案内面68と直交する方向への移動も規制されている。各方向への移動が規制されていることで、作業者はカッタユニット14から手を離して次の作業であるネジ13によるネジ止めを行うことが出来る。従って、組立作業やメンテナンス作業における作業性が向上する。なお、プリンタPの背面を下にして壁などに取り付けた状態で利用しているプリンタPをメンテナンスする場合も考えられる。この場合も、固定位置に配置された後は、各方向の移動が規制されているので、メンテナンス時の作業性を向上させることができる。
【0063】
さらに、本実施の形態の構成のカッタユニット14は、可動刃22や伝達機構23が内蔵されているので外形寸法が大きくならざるを得ない。その上、可動刃22および伝達機構23に作業者の手が触れないように、これらを覆う比較的大きなケース21を設けている。このため、カッタユニット14を取り付ける際に、カッタユニット14に遮られてバネ32の自由端322及びバネ受け46が殆ど見えなくなる。本実施の形態では、バネ32の自由端322及びバネ受け46を見なくてもカッタユニット14を固定位置に移動するのみでバネ32の自由端322が自動的にバネ受け46に差し込まれる。従って、組立作業やメンテナンス作業における作業性が向上する。
【0064】
本発明は上述の実施の形態に限られることなく特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変更を行うことが出来る。例えば、本実施の形態ではバネ32をカッタユニット14の突起31に保持しておいて印字ヘッド44のバネ受け46に差し込む例を挙げたが、逆に印字ヘッド44のバネ受け46にバネ32を保持させてカッタユニット14の突起31を差し込む構成にしても良い。また、上部フレーム42に載置片62と載置溝66の両方を設ける例を挙げたが、載置片62のみ或いは載置溝66のみとしても良い。また、カッタユニット14に後側セット片26と前側セット片27を設ける例を挙げたが、後側セット片26のみ或いは前側セット片27のみとしても良い。また、カッタユニット14にバネ32の位置決め部として突起31を備える例を挙げたが、カッタユニット14の代わりにスキャナー、手切りカッタ或いは用紙センサーユニットなどに位置決め部を備える構成としても良い。また、印字ヘッド44の用紙搬送方向下流側にカッタユニット14を配置した例を挙げたが、用紙搬送方向の上流側に配置しても良い。また、本発明をドットインパクト方式やインクジェット方式などのサーマル方式以外のプリンタPに適用しても構わない。さらに、記録媒体として普通紙や樹脂フィルムを採用しても良く、付勢部材として板バネを採用しても良い。なお、これらの変更を適宜組み合わせることも可能である。
【0065】
最後に、これまで説明したことについて付記する。
【0066】
(付記1)
フレームに着脱可能に取り付けられ、印字ヘッドによって印字された用紙を切断する切断ユニットと、
前記切断ユニットの下方に配置され前記切断ユニットの動作を制御する制御基板と、
前記切断ユニットと前記制御基板を繋ぐケーブルとを備えたプリンタにおいて、
前記制御基板は、上面に前記ケーブルが接続される接続コネクタが配置され、下面に実装部品が実装されていることを特徴とするプリンタ。
【0067】
(付記2)
フレームに着脱可能に取り付けられた印字ヘッドと、
前記印字ヘッドの動作を制御する制御基板と、
前記印字ヘッドと前記制御基板を繋ぐケーブルとを備えたプリンタにおいて、
前記ケーブルは、前記制御基板の重力方向とは反対方向の投影領域から外れた位置において下方から上方に向かう垂下部が設けられていることを特徴とするプリンタ。
【0068】
(付記3)
前記ケーブルはフラットケーブルであることを特徴とする付記2に記載のプリンタ。
【0069】
(付記4)
取り外し可能にフレームに保持された印字ヘッドと、
前記印字ヘッドの動作を制御する制御基板と、
前記印字ヘッドと前記制御基板を繋ぐフラットケーブルとを備えたプリンタにおいて、
前記フラットケーブルは、該フラットケーブルの前記印字ヘッド側部分を、該印字ヘッドを取り外す際の取り外し方向側から該フラットケーブルの前記制御基板側部分に折り重ねた折重部が形成されていることを特徴とするプリンタ。
【符号の説明】
【0070】
14 カッタユニット
17 プラテン
31 突起
32 バネ
42 上部フレーム
44 印字ヘッド
46 バネ受け
62 載置片
64 突出部
65 後側案内面
66 載置溝
67 切欠溝
68 前側案内面
P プリンタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラテンとの間に搬送される記録媒体に印字する印字ヘッドと、
記録媒体に関する所定の処理を施す処理手段と、
前記処理手段と前記印字ヘッドとの間に配置され、該印字ヘッドを前記プラテンに向けて付勢する付勢部材と、
前記処理手段が固定される固定位置、および該固定位置に該処理手段を固定する前に該処理手段が初期配置される初期配置位置が設けられたフレームとを備え、
前記処理手段は、前記付勢部材の一端に対応し該一端の位置を位置決めする一端側の位置決め部を有するものであって、
前記印字ヘッドは、前記付勢部材の他端に対応し該他端の位置を位置決めする他端側の位置決め部を有するものであり、
前記フレームは、前記初期配置位置に初期配置された前記処理手段を前記固定位置まで案内する案内部と、該処理手段を前記固定位置に固定する固定部とを有するものであり、
前記付勢部材は、前記処理手段が前記初期配置位置に初期配置された状態では、一端および他端のうちのいずれか一方の端の位置が、該一方の端に対応した位置決め部によって位置決めされているとともに、該一方の端に対する他方の端の位置が、該他方の端に対応した位置決め部に対向した位置に配置され、該処理手段が前記固定位置に移動させられた状態では、該一方の端の位置が該一方の端に対応した位置決め部によって位置決めされているとともに、該他方の端の位置が該他方の端に対応した位置決め部によって位置決めされているものであることを特徴とするプリンタ。
【請求項2】
前記固定部は、前記処理手段の、前記案内部による案内方向および反案内方向への移動を規制する第1固定部と、該処理手段の、該処理手段を前記初期配置位置に初期配置する方向とは逆方向への移動を規制する第2固定部とを有するものであることを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
【請求項3】
前記処理手段は、可動刃と、該可動刃に駆動力を伝達する伝達機構とを備えた記録媒体切断ユニットであることを特徴とする請求項1又は2記載のプリンタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−51112(P2012−51112A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−193280(P2010−193280)
【出願日】平成22年8月31日(2010.8.31)
【出願人】(000107642)スター精密株式会社 (253)
【Fターム(参考)】