説明

プリント制御装置、プリントシステムおよびプリント制御プログラム

【課題】複数のプリント出力装置において、プリント処理を実行させた場合でもプリント回収作業の作業性を向上させることが可能なプリント制御装置、これを備えたプリントシステム、およびプリント制御プログラムを提供する。
【解決手段】写真プリントシステム1に備えられたパソコン23では、各プリント出力装置3〜5に対して入力された画像データに対する各プリント出力装置3〜5におけるプリント完了時刻を予測する予測部27と、予測部27によって予測されたプリント完了時刻を基にしてプリント出力の完了のタイミングが揃うように各プリント出力装置3〜5におけるプリント処理を実行させるタイミング調整部28と、を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体から入力された画像データに対してプリント処理を行なう複数のプリント出力装置のプリント処理を制御するプリント制御装置、これを備えたプリントシステム、およびプリント制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラ等の装置によって撮影されて得られる画像データや、写真フィルムに撮影された画像から得られる画像データ等に基づいて、写真等をプリントするプリント処理装置が広く用いられている。
このようなプリント処理装置の中には、プリントサイズ、プリント処理を行なう感光材料の種別、プリント品質等の種々のプリント条件に対応するために複数のプリント出力装置を備えたプリントシステムが存在する。
【0003】
例えば、特許文献1には、プリントサイズ毎に異なるプリント出力装置に出力することができるプリントシステムが開示されている。
【特許文献1】特開平9−265141号公報(平成9年10月7日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来のプリントシステムでは、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、このようなプリントシステムに含まれるプリント出力装置におけるプリント処理時間は、例えば、プリントサイズ、プリント枚数、プリント出力装置のプリント処理能力等によって異なる。そのため、同時にプリント処理を開始すると各プリント出力装置からプリントが出力される度にオペレータがプリントを回収して回る必要があり面倒であった。
【0005】
本発明の課題は、複数のプリント出力装置において、プリント処理を実行させた場合でもプリント回収作業の作業性を向上させることが可能なプリント制御装置、これを備えたプリントシステム、およびプリント制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明に係るプリント制御装置は、複数のプリント出力装置における処理を制御するプリント制御装置であって、予測部と、タイミング調整部と、を備えている。予測部は、複数のプリント出力装置に対して入力された画像データに対するそれぞれのプリント出力装置におけるプリント完了時刻を予測する。タイミング調整部は、予測されたプリント完了時刻を基にして、複数のプリント出力装置におけるプリント出力の完了のタイミングが揃うように、それぞれのプリント出力装置にプリント処理を実行させる。
【0007】
ここでは、タイミング調整部は、予測部によって予測されたプリント完了時刻を基にして、各プリント出力装置におけるプリント出力の完了のタイミングが揃うように、画像データに対するプリント処理をそれぞれ実行させる。
ここで、プリント出力の完了のタイミングが揃うようにとは、プリント出力の完了のタイミングがほぼ同じになるように、という意味を含んでいる。なお、完了のタイミングがほぼ同じとは、厳密に完了のタイミングが同じという意味ではなく、例えば、オペレータが出力されたプリントを各プリント出力装置から順次回収するタイミングに合わせるために各プリント出力装置におけるプリント出力の完了のタイミングを少しずつずらしている場合や、各プリント出力装置からのプリント出力の完了のタイミングが数分程度ずれている場合も含む。
【0008】
また、画像データには、例えば、ユーザから受注した1つのオーダに含まれる写真フィルムやデジタルデータに記録された画像が含まれる。
通常、このような複数のプリント出力装置を備えたプリントシステムでは、ユーザから受注したオーダに対応するために、例えば、プリントサイズや出力媒体の違いによって異なるプリント出力装置を用いてプリント出力が行なわれる場合がある。
【0009】
しかし、このようなプリントシステムに含まれるプリント出力装置において、プリント処理に要する時間は、例えば、プリント出力装置の機種、プリントサイズや、プリント枚数によって異なり、プリント完了時刻は出力されるプリント毎に異なる。そのため、ばらばらに各プリント出力装置から出力されるプリントを、オペレータが逐一回収する必要があり作業性が悪いという問題があった。
【0010】
そこで、本発明の複数のプリント出力装置における処理を制御するプリント制御装置では、予測した画像データに対するプリント完了時刻を基にして、複数のプリント出力装置におけるプリント出力の完了のタイミングが揃うように画像データに対するプリント処理を実行させる。ここで、上記プリント出力の完了のタイミングを揃える方法としては、例えば、プリント処理の開始時刻を遅らせたり、プリント処理を途中で一時中断させたり、プリント処理のスピードを調整するといった方法がある。
【0011】
これにより、複数のプリント出力装置におけるプリント出力の完了タイミングが揃うため、オペレータは、例えば、ユーザから受注した各オーダのプリントを各プリント出力装置から一度に回収することができる。
この結果、複数のプリント出力装置から出力されるプリントを回収する作業の作業性を大幅に向上させることができる。
【0012】
第2の発明に係るプリント制御装置は、第1の発明に係るプリント制御装置であって、複数のプリント出力装置が画像データに対してプリント処理を行なうために必要なそれぞれのプリント処理時間を算出する算出部をさらに備えている。予測部は、それぞれのプリント処理時間を基にしてプリント完了時刻を予測する。
ここでは、予測部は、算出部によって算出された画像データに対するプリント処理時間を基にしてそれぞれのプリント出力装置のプリント完了時刻を予測する。
これにより、予測部は、それぞれのプリント出力装置に対して入力された各画像データに対するプリント完了時刻をより正確に予測することができる。
【0013】
第3の発明に係るプリント制御装置は、第1または第2の発明に係るプリント制御装置であって、複数のプリント出力装置のプリント処理能力をそれぞれ記憶している記憶部をさらに備えている。予測部は、記憶部に記憶されたプリント出力装置のプリント処理能力を基にして、画像データに対するプリント完了時刻を予測する。
【0014】
ここでは、予測部は、さらに記憶部において記憶されている複数のプリント出力装置のプリント処理能力を基にして、入力された画像データに対するプリント処理時間を予測する。
ここで、プリント処理能力には、例えば、プリント出力装置におけるプリントサイズ毎の単位時間当たりのプリント処理可能なプリント枚数が含まれる。
これにより、予測部は、それぞれのプリント出力装置に対して入力された各画像データに対するプリント完了時刻をさらに正確に予測できる。
【0015】
第4の発明に係るプリント制御装置は、第1から第3の発明のいずれか1つに係るプリント制御装置であって、タイミング調整部は、複数のプリント出力装置において、画像データに対するプリント出力の完了のタイミングまでにプリント出力を行なわない状態となる待機時間が発生した場合には、他の画像データに対するプリント処理を待機時間の発生したプリント出力装置において実行させる。
【0016】
ここでは、タイミング調整部は、プリント出力装置の待機時間内にプリント出力が可能な他の画像データがある場合には、他の画像データに対するプリント処理を待機時間の発生したプリント出力装置において実行させる。
ここで、他の画像データには、例えば、ユーザから受注した他のオーダに対応する画像データが含まれる。
【0017】
上述した複数のプリント出力装置を備えたプリントシステムを用いて、例えば、ユーザから受注したオーダ毎にプリント処理を行う場合において、オーダの中には含まれる画像データの中に異なるプリントサイズのものや、プリント枚数が他の画像データと異なるものが混在しているオーダもある。このようなオーダに対してプリント処理を行なう場合には、それぞれのプリント出力装置におけるプリント処理に要する時間も画像データ毎に異なる。そのため、オーダ毎にプリント出力の完了タイミングを揃えてプリント出力を行なう場合には、画像データに対してプリント処理を開始してからプリント処理が全てのプリント出力装置において完了するまでに、プリント処理を行なわない待機状態が発生するプリント出力装置もある。このような待機状態となる時間(以下、待機時間)の発生は、プリント出力装置の稼働率低下の要因となるため問題となるおそれがある。
【0018】
そこで、本発明のプリント制御装置では、プリント出力装置に待機時間が発生した場合であって待機時間内にプリント処理が可能な他の画像データが存在する場合には、他の画像データのプリント処理を待機時間の発生したプリント出力装置に実行させる。
そのため、例えば、ユーザから受注したオーダに含まれる画像データに対してプリント処理を行なう際に発生する待機時間において、プリント処理可能な他のオーダに含まれる画像データに対するプリント処理を入れ替えて実行させるといったことが可能になる。
この結果、プリント出力装置において発生する待機時間を減少させて稼働率の低下を抑制することができる。
【0019】
第5の発明に係るプリント制御装置は、第1から第4の発明のいずれか1つに係るプリント制御装置であって、プリント完了時刻を表示する表示部をさらに備えている。
ここでは、モニタ等の表示部においてプリント完了時刻を表示する。
【0020】
ここで、完了時刻には、例えば、1つのオーダに含まれる全ての画像データに対するプリント処理がプリント出力装置において終了する終了時刻が含まれる。
このため、例えば、オーダ毎に画像データに対するプリント処理が全て終了する終了時刻を表示させることができる。
これにより、オペレータは、各オーダに対するプリント出力の終了時刻を知ることができる。このため、オペレータがプリント出力の終了時刻に各プリント出力装置を回って出力されたプリントを効率よく回収することができる。
【0021】
第6の発明に係るプリントシステムは、第1から第5の発明のいずれか1つに係るプリント制御装置と、画像データが入力される画像入力装置と、画像データに対するプリント処理を行なう複数のプリント出力装置と、を備えている。
これにより、プリントシステムにおいて、例えば、オペレータが、ユーザから受注した各オーダのプリントを各プリント出力装置から一度に回収することができる。
この結果、プリントの回収作業の作業性を大幅に向上させるプリントシステムを得ることができる。
【0022】
第7の発明に係るプリント制御プログラムは、複数のプリント出力装置における処理を制御するプリント制御プログラムであって、第1ステップと、第2ステップと、を備えたプリント処理方法をコンピュータに実行させるプリント制御プログラムである。第1ステップは、複数のプリント出力装置に対して入力された画像データに対するそれぞれの前記プリント出力装置におけるプリント完了時刻を予測する。第2ステップは、予測されたプリント完了時刻を基にして、複数のプリント出力装置におけるプリント出力の完了のタイミングが揃うように、それぞれのプリント出力装置にプリント処理を実行させる。
【0023】
ここでは、第2のステップは、第1のステップによって予測されたプリント完了時刻を基にして、各プリント出力装置におけるプリント出力の完了のタイミングが揃うように画像データに対するプリント処理をそれぞれ実行させる。
ここで、プリント出力の完了のタイミングが揃うようにとは、プリント出力の完了のタイミングがほぼ同じになるように、という意味を含んでいる。なお、完了のタイミングがほぼ同じとは、厳密に完了のタイミングが同じという意味ではなく、例えば、オペレータが出力されたプリントを各プリント出力装置から順次回収するタイミングに合わせるために各プリント出力装置におけるプリント出力の完了のタイミングを少しずつずらしている場合や、各プリント出力装置からのプリント出力の完了のタイミングが数分程度ずれている場合も含む。
【0024】
また、画像データには、例えば、ユーザから受注した1つのオーダに含まれる写真フィルムやデジタルデータに記録された画像が含まれる。
通常、このような複数のプリント出力装置を備えたプリントシステムにおけるプリント処理方法では、ユーザから受注したオーダに対応するために、例えば、プリントサイズや出力媒体の違いによって異なるプリント出力装置を用いてプリント出力が行なわれる場合がある。
【0025】
しかし、このようなプリントシステムに含まれるプリント出力装置において、プリント処理に要する時間は、例えば、プリント出力装置の機種、プリントサイズや、プリント枚数によって異なり、プリント完了時刻は出力されるプリント毎に異なる。そのため、ばらばらに各プリント出力装置から出力されるプリントを、オペレータが逐一回収する必要があり作業性が悪いという問題があった。
【0026】
そこで、本発明の複数のプリント出力装置における処理を制御するプリント制御プログラムでは、予測した画像データに対するプリント完了時刻を基にして、複数のプリント出力装置におけるプリント出力の完了のタイミングが揃うように画像データに対するプリント処理を実行させる。ここで、上記プリント出力の完了のタイミングを揃える方法としては、例えば、プリント処理の開始時刻を遅らせたり、プリント処理を途中で一時中断させたり、プリント処理のスピードを調整するといった方法がある。
【0027】
これにより、複数のプリント出力装置におけるプリント出力の完了タイミングが揃うため、オペレータは、例えば、ユーザから受注した各オーダのプリントを各プリント出力装置から一度に回収することができる。
この結果、複数のプリント出力装置から出力されるプリントを回収する作業の作業性を大幅に向上させることができる。
【発明の効果】
【0028】
第1の発明に係るプリント制御装置によれば、複数のプリント出力装置から出力されるプリントを回収する作業の作業性を大幅に向上させることができる。
第2の発明に係るプリント制御装置によれば、予測部は、それぞれのプリント出力装置に対して入力された各画像データに対するプリント完了時刻をより正確に予測することができる。
【0029】
第3の発明に係るプリント制御装置によれば、予測部は、それぞれのプリント出力装置に対して入力された各画像データに対するプリント完了時刻をさらに正確に予測できる。
第4の発明に係るプリント制御装置によれば、プリント出力装置において発生する待機時間を減少させて稼働率の低下を抑制することができる。
第5の発明に係るプリント制御装置によれば、オペレータがプリント出力の終了時刻に各プリント出力装置を回って出力されたプリントを効率よく回収することができる。
【0030】
第6の発明に係るプリントシステムによれば、プリントの回収作業の作業性を大幅に向上させるプリントシステムを得ることができる。
第7の発明に係るプリント制御プログラムによれば、複数のプリント出力装置から出力されるプリントを回収する作業の作業性を大幅に向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
本発明の一実施形態に係る写真プリントシステム1について、図1〜図12を用いて説明すれば以下の通りである。
[写真プリントシステム1全体の構成]
本発明の一実施形態に係る写真プリントシステム1は、図1および図7に示すように、操作ステーション2と、プリントステーション(プリント出力装置)3と、プリントステーション(プリント出力装置)4と、インクジェットステーション(プリント出力装置)5と、を備えている。(なお、後段において、必要に応じてプリントステーション3とプリントステーション4とインクジェットステーション5とを併記する場合には、各プリント出力装置3〜5として表記する。)
操作ステーション2は、図1および図2に示すように、現像された写真フィルム2aやデジタルカメラ等で撮影されたデジタル画像データが保存されたメモリカード2b等のメディアから画像データを取り込んでプリントデータを作成し、ケーブル6a〜6cを介して接続された各プリント出力装置3〜5に対して送信する。
【0032】
プリントステーション3・4は、図1および図3に示すように、操作ステーション2から受信した画像データに基づいて、印画紙Pに対して露光処理および現像処理を行って写真プリントを行う。
インクジェットステーション5は、図1および図5に示すように、操作ステーション2から受信した画像データに基づいて、インクジェット用紙Iに対してインクを吹き付けてプリントを行なう。
【0033】
[操作ステーション2の構成]
操作ステーション2は、図2に示すように、デスク上に配置された、フィルムスキャナ(画像入力装置)21と、メディアリーダ(画像入力装置)22と、パソコン(プリント制御装置)23と、を有している。
フィルムスキャナ21は、写真フィルム2aに現像された撮影コマに対応する画像(以下、撮影コマ画像)をデジタル画像データとして取り込む。
【0034】
メディアリーダ22は、本写真プリントシステム1のコントローラとして機能するパソコン23に搭載されており、デジタルカメラ等で撮影された撮影コマ画像のデジタルデータをメモリカード2bや各種半導体メモリ、CD−R等のメディアから取り込む。
パソコン23は、モニタ(表示部)23aと、キーボード23bと、マウス23cと、記憶装置(図示せず)と、を有しており、各プリント出力装置3〜5におけるプリント処理を制御している。そして、パソコン23は、フィルムスキャナ21とメディアリーダ22とから取り込まれた各オーダに含まれる画像データをそれぞれのプリント条件、例えば、プリントサイズやプリント方法を基準にそれぞれ各プリント出力装置3〜5へ振り分けて送信する。
【0035】
ここで、オペレータは、各プリント出力装置3〜5において入力されている画像データの処理状況をモニタ23aに表示されるプリント処理設定表示画面100(図9参照)(後段にて詳述)において、オーダ単位で確認する。そして、プリント処理設定表示画面100において、オペレータは、キーボード23b、マウス23c等のポインティングデバイスを用いて、各プリント出力装置3〜5に入力されているプリント処理の設定(後段にて詳述)がまだ済んでいない画像データに対してプリント処理の設定をオーダ毎に行う。
【0036】
なお、パソコン23は、画像処理端末としての機能も有しており、各プリント出力装置3〜5に対して画像データを送信する前に必要な場合には、赤目補正等の画像処理を行なってから画像データを送信する。
記憶装置は、RAM、HDD等によって形成されている。そして、キーボード23bやマウス23cを介してオペレータによって入力された指示に従って、記憶装置に記憶されたプリント制御プログラムがCPUによって読み込まれる。これにより、パソコン23において、フィルムスキャナ21やメディアリーダ22等から取り込まれた画像データに対してプリント処理を行うために必要な機能が機能ブロック(図11参照)として形成される。
【0037】
パソコン23は、上記機能ブロックとして、図11に示すように、記憶部24と、GUI部25と、算出部26と、予測部27と、タイミング調整部28と、を機能ブロックとして有している。
記憶部24は、オペレータによって入力された各プリント出力装置3〜5における単位時間当たりのプリント処理可能なプリントサイズごとのプリント枚数等のプリント処理能力をそれぞれ記憶している。
【0038】
GUI部(Graphical User Interface)25は、各種ウインドウや各種操作ボタンなどを含むグラフィック操作画面を作成したり、このグラフィック操作画面を通じてキーボード23bやマウス23c等を用いたオペレータの操作入力に基づいて制御コマンドを生成したりするためのグラフィックユーザインターフェースを構築する。
算出部26は、各プリント出力装置3〜5において入力されている各オーダに含まれる画像データのプリント処理に要する時間(以下、プリント処理時間)を各プリント出力装置3〜5の使用状況等に基づいて算出する。
【0039】
ここで、プリント処理時間には、例えば、各処理槽15a〜15c(図4参照)(後段にて詳述)における処理液の交換、プリントヘッド51(図6参照)(後段にて詳述)のクリーニング、各部のセットアップに要する時間が含まれる。
予測部27は、上記各プリント出力装置3〜5におけるプリント処理能力と、上記各オーダに含まれる画像データのプリント処理時間とを基にして各プリント出力装置3〜5に対して振り分けて入力されている各画像データのプリント完了時刻をオーダ毎に予測する。
【0040】
ここで、プリント完了時刻とは、各プリント出力装置3〜5においてプリント出力が完了するそれぞれの時刻という意味である。
このように、予測部27は、上記プリント処理時間に基づいて、各プリント出力装置3〜5におけるプリント完了時刻をより正確に予測し、上記プリント処理能力に基づいてプリント完了時刻をさらに正確に予測することができる。
【0041】
そして、予測部27は、後述する図9に示すプリント処理設定表示画面100において、プリント出力装置3〜5におけるそれぞれのオーダに含まれる画像データに対するプリント処理時間を表示するプリント処理時間表示エリア111〜113に対応している。さらに、予測部27は、プリント処理状況表示枠103とプリント処理設定済みオーダ表示枠104とにおいて、それぞれ表示される「開始時刻」と「終了時刻」と「処理時間」とにも対応している。
【0042】
タイミング調整部28は、予測部27によって予測された各プリント出力装置3〜5におけるプリント完了時刻を基にして、各プリント出力装置3〜5に対してプリント出力の完了のタイミングが揃うようにプリント処理をそれぞれ実行させる。
ここで、プリント出力の完了のタイミングが揃うようにとは、オーダ毎の画像データに対するプリント出力が完了する終了時刻が揃うように、という意味である。
【0043】
具体的には、タイミング調整部28は、各プリント出力装置3〜5において、予測されるプリント完了時刻の早いもの、すなわちプリント処理時間の短いプリント出力装置に対してプリント処理の開始時刻を他のプリント出力装置よりも遅らせる。例えば、図8に示すように、1つのオーダに含まれる画像データに対するプリント処理時間が、インクジェットステーション5、プリントステーション3、プリントステーション4の順に短くなっている場合には、タイミング調整部28は、まずプリント処理時間が一番長いインクジェットステーション5に対してプリント処理の開始を指示する。次に、タイミング調整部28は、インクジェットステーション5のプリント出力の完了のタイミングと、プリントステーション3のプリント出力の完了のタイミングが揃うように、プリントステーション3に対して待機時間を設けてからプリント処理開始を指示する。さらに、プリント処理時間の一番短いプリントステーション4に対しても、同様に待機時間を設けてからプリント処理開始を指示する。このように、タイミング調整部28は、各プリント出力装置3〜5において、プリント処理時間が比較的短いものについては、待機時間を設けてからプリント処理の開始を指示することでプリント処理の終了時刻が揃うようにプリント処理を行なわせる。ここで、終了時刻が揃うようにとは、厳密に終了時刻が同一になるという意味ではなく、各プリント出力装置3〜5におけるプリント出力の完了のタイミングが1分程度ずれている場合も含むという意味である。また、待機時間とは、各プリント出力装置3〜5がプリント処理を行なわない待機状態となる時間という意味である。
【0044】
これにより、オペレータは、各プリント出力装置3〜5に振り分けてプリント処理を行なわせた同じオーダに含まれる画像データに対するプリントを一度の回収作業で回収することができる。ここで、プリントには、後段にて詳述する各プリント出力装置3〜5からプリント出力されるインクジェット用紙Iと印画紙Pとが含まれる。
さらに、タイミング調整部28は、各プリント出力装置3〜5において、既に入力されているオーダの中で待機時間においてプリント処理が可能なものがある場合には、プリント処理の順番を入れ替えて該当する他のオーダに含まれる画像データに対して待機時間にプリント処理を行なわせる。そして、タイミング調整部28は、図9に示すプリント処理設定表示画面100において、チェックボックス109(後段にて詳述)に対応している。
【0045】
このように、待機時間を利用して各プリント出力装置3〜5にプリント処理を行なわせることで、各プリント出力装置3〜5において発生する待機時間を減少させて各プリント出力装置3〜5の稼働率を上昇させることができる。
[プリントステーション3・4の構成]
プリントステーション3・4は、同一の構造を持つプリント出力装置である。
【0046】
以下に、プリントステーション3を例にとってその内部構成を示す。
プリントステーション3は、図4に示すように、内部に、2つの印画紙マガジン11と、シートカッター12と、バックプリント部13と、プリント露光部14と、処理槽ユニット15と、コンベア16と、ストックボックス17(図3参照)と、印画紙搬送機構18とを有している。
【0047】
2つの印画紙マガジン11は、プリントステーション3の内部においてロール状の印画紙Pを1つずつ収納しており、印画紙搬送機構18によって適宜必要な量の印画紙Pが引き出される。
シートカッター12は、印画紙搬送機構18の一部と隣接するように配置されており、印画紙マガジン11から引き出された印画紙Pをプリントサイズに切断する。
【0048】
バックプリント部13は、シートカッター12の下流側であって印画紙搬送機構18と隣接する位置に配置されており、プリントサイズに切断された印画紙Pの裏面側に、色補正情報やコマ番号等のプリント処理情報をプリント処理する。
プリント露光部14は、バックプリント部13の下流側における印画紙搬送機構18に隣接するように配置されており、プリントサイズに切断された印画紙Pの表面に対して、プリントする撮影画像の露光を行う。また、プリント露光部14には、副走査方向に搬送される印画紙Pに対して主走査方向に沿ってRGBの3色のレーザ光線を照射する図示しないライン露光ヘッドを有している。
【0049】
処理槽ユニット15は、プリント露光部14の下流側に配置されており、発色現像処理液を貯留する発色現像槽15a、漂白定着処理液を貯留する漂白定着槽15b、安定処理液を貯留する安定処理層15cを有している。そして、露光後の印画紙Pがこれらの各処理槽15a〜15cをこの順で経由しながら印画紙搬送機構18によって搬送されることで、所望の写真プリント画像が印画紙Pの表面に形成される。
【0050】
コンベア16は、プリントステーション3の上部に露出しており、写真プリント画像が表面に形成されて乾燥処理後に排出された印画紙Pをストックボックス17(図3参照)の方向へ搬送する。
ストックボックス17(図3参照)は、プリントステーション3の前面側に配置されており、コンベア16によって搬送される印画紙Pを受け止めて一時保管する。
【0051】
印画紙搬送機構18は、印画紙Pの搬送方向におけるプリント露光部14の上流側および下流側にそれぞれ配置されたチャッカー式搬送ユニット18aと、複数の挟持搬送ローラ対18bとを有している。そして、印画紙搬送機構18は、プリントステーション3の内部において、印画紙マガジン11に収容されたロール状の印画紙Pを引き出すとともに、プリントサイズに切断された印画紙Pを、印画紙Pに対して行われる様々な処理に対応した搬送速度で搬送する。
【0052】
なお、プリントステーション3において、印画紙マガジン11にセットされている印画紙Pの幅は89mmである。一方で、プリントステーション4において、印画紙マガジン11にセットされている印画紙Pの幅は152mmである。このように、プリントステーション3・4において、それぞれ幅の異なる印画紙Pをセットすることによって異なるサイズのプリントに対応している。
【0053】
[インクジェットステーション5の構成]
インクジェットステーション5は、インクジェットステーション5は、図5および図6に示すように、2つのマガジンセット部30と、プリント部50と、排出部80と、を備えている。
マガジンセット部30は、図5および図6に示すように、ロール状のインクジェット用紙Iを収納する部分であってプリンタ本体29の下部に2つ配置されている。そして、マガジンセット部30は、マガジン31と、搬送機構32と、を有している。
【0054】
マガジン31は、内部にロール状のインクジェット用紙Iを収容保持するように構成されている。そして、インクジェット用紙Iは、プリント面が外側となるように巻回されている。
搬送機構32は、マガジン31から適宜必要な量のインクジェット用紙Iを引き出してプリント部50へ送り出す。
【0055】
プリント部50は、図5に示すように、プリンタ本体29内の上部中央部に配置されていて、インクジェット用紙Iに対して画像データのプリントを行い、所望の大きさにカットする部分である。そして、プリント部50は、図6に示すように、プリントヘッド51と、ガイドレール52と、駆動ベルト53と、用紙保持部55と、圧接搬送ローラ対59と、圧接搬送ローラ対60と、ループ形成ユニット61と、カッターユニット64と、反転ユニット69とを有している。
【0056】
プリントヘッド51は、インクジェット用紙Iに対してインクを吐出して画像を形成する。
ガイドレール52は、プリントヘッド51を幅方向に垂直な方向に案内する。
駆動ベルト53は、プーリ54に巻回されており、かつプリントヘッド51をガイドレール52に沿って往復移動させるために設けられている。
【0057】
用紙保持部55は、インクジェット用紙Iをプリントヘッド51がプリントを行うことが可能な位置に吸着保持する。
圧接搬送ローラ対59・60は、この用紙保持部55の搬送方向に対して上流側及び下流側のそれぞれに幅方向に並設配置されている。
ループ形成ユニット61は、圧接搬送ローラ対60の下流側に配置されたガイド板62と、このガイド板62によって案内されたインクジェット用紙Iを搬送するための圧接搬送ローラ対63から構成されている。そして、ガイド板62を、図6で示す2点鎖線で示した水平姿勢から実線で示した開放姿勢に切り換えることで、インクジェット用紙Iを垂れ下がった状態にしてループを形成することを可能としている。
【0058】
カッターユニット64は、固定刃65と、可動刃66と、反射型のセンサを有するカット位置センサ67と、インクジェット用紙Iを送り出すための圧接搬送ローラ対68とから構成されている。
反転ユニット69は、インクジェット用紙Iを搬送する駆動ローラ70と、この駆動ローラ70と共にインクジェット用紙Iを圧接する従動ローラ71と、これら駆動ローラ70及び従動ローラ71からなる作動ローラ対72の向きを変更する切換機構(図示せず)と、インクジェット用紙Iのプリント面側に設けられた回転自在のガイドローラ73とから構成されている。作動ローラ対72は、送り込まれたインクジェット用紙Iを挟んだ状態で、切換機構によって図6に示す破線の位置に移動する。そして、作動ローラ対72を反対に回転させることでインクジェット用紙Iの搬送方向の向きを変える。
【0059】
排出部80は、図5および図6に示すように、プリント部50において画像が形成かつカットされたインクジェット用紙Iを排紙トレイ82まで搬送する搬送経路および排出されたインクジェット用紙Iを受け止める部分である。そして、排出部80は、複数の圧接搬送ローラ対81と、排紙トレイ82とを有している。
圧接搬送ローラ対81は、対向する2つのローラ81a・81bとの間においてインクジェット用紙Iを圧接して搬送方向向きに搬送し、排紙トレイ82へ送り出す。
【0060】
排紙トレイ82は、インクジェット用紙Iをインクジェットステーション5の外部へ排出するための排出口83の近傍に配置されており、排出口83から排出されたインクジェット用紙Iを受け止める。
<各画像データに対するプリント処理の設定時における表示画面>
本実施形態の写真プリントシステム1において、各プリント出力装置3〜5に対して入力されているオーダ毎の画像データに対してプリント処理の設定を行う際に、モニタ23aに実際に表示される画面について説明すれば、以下の通りである。
【0061】
本実施形態では、図9に示すように、プリント処理設定表示画面100において、オペレータが各プリント出力装置3〜5に入力されている各オーダに含まれる画像データに対するプリント処理の処理状況を確認しながら、プリント処理の設定を行なう。
ここで、プリント処理の設定とは、オーダ毎にプリント処理を行なう際に発生する各プリント出力装置3〜5の待機時間において、待機時間内にプリント処理可能な他のオーダのプリント処理を行なうように設定を行なうことを意味する。
【0062】
プリント処理設定表示画面100では、各プリント出力装置3〜5に振り分けて入力されている各オーダについてのプリント処理の状況が、プリント処理状況表示枠103と、プリント処理設定済みオーダ表示枠104と、プリント処理設定待ちオーダ表示枠105と、にそれぞれ表示される。
プリント処理状況表示枠103では、左側から順に、「オーダ名(待機時間にプリント処理を行なうものがある場合はそのオーダ名も表示)」「開始時刻」「終了時刻」「処理時間」の順に表示される。ここで、「処理時間」に表示される時間は、プリント完了時間表示エリア114(後段にて詳述)と同様に、各プリント出力装置3〜5の中でプリント処理時間の最も長いものが表示される。
【0063】
なお、待機時間にプリント処理を行なうオーダの名前の上には「並行処理」の文字が表示される。
プリント処理設定済みオーダ表示枠104では、プリント処理の設定が済んだオーダの組み合わせが上から順にプリント処理の設定が済んだ順に設定済みオーダ表示エリア107内に表示される。そして、設定済みオーダ表示エリア107では、組み合わされたそれぞれのオーダの情報が左側から順に、上記プリント処理状況表示枠103と同様に表示される。なお、待機時間にプリント処理を行なうオーダの名前の上には「並行処理」の文字が表示される。
【0064】
これにより、オペレータは、各オーダに対するプリント出力の終了時刻をそれぞれ知ることができる。
プリント処理設定待ちオーダ表示枠105では、各プリント出力装置3〜5に対して入力されている各オーダの中でプリント処理の設定をまだ行っていないものを上から下へ入力された順に表示している。そして、各プリント出力装置3〜5に対して入力されている各オーダに含まれる画像データに対するプリント処理時間を、それぞれプリント処理時間表示エリア111〜113に表示する。また、プリント完了時間表示エリア114には、各オーダのプリント処理時間を表示する。なお、プリント完了時間表示エリア114に表示される時間は、各プリント出力装置3〜5において、各オーダの中でプリント処理時間が一番長いプリント出力装置のプリント処理時間が表示される。
【0065】
さらに、プリント処理設定待ちオーダ表示枠105の一番上に表示されるオーダはプリント処理設定枠106によって囲まれており、オペレータは、各プリント出力装置3〜5におけるプリント処理時間を確認しながらプリント処理の設定を行なう。具体的には、プリント処理設定枠106に表示されている「オーダ14」の各プリント出力装置3〜5における待機時間内にプリント処理可能なオーダが存在する場合には、該当するオーダのオーダ名の右側にチェックボックス109が表示される。(ここでは、「オーダ18」が該当する。)この際、オペレータは、該当するオーダに対してプリント処理を行なう場合には、このチェックボックス109をクリックしてチェックマークを入れて選択する。そして、プリント処理の設定を確定させる場合には、画面右下に位置する決定ボタン101をクリックする。すると、プリント処理の設定が確定してプリント処理設定表示画面100は、図10に示すプリント処理設定表示画面100に移行する。そして、プリント処理の設定が確定した「オーダ14」と「オーダ18」とは、プリント処理の設定を既に終えている「オーダ11」と「オーダ12」とを表示している設定済みオーダ表示エリア107の下側に新たに表示される設定済みオーダ表示エリア108において表示される。そして、オペレータはプリント処理の設定を終了する場合には終了ボタン102を押下する。さらに、次のオーダに対してもプリント処理の設定を行なう場合には同様の操作を繰り返し行なう。
【0066】
なお、プリント処理設定枠106に表示されているオーダの各プリント出力装置3〜5における待機時間内にプリント処理可能なオーダが存在しない場合には、チェックボックス109は表示されず、画面右下に位置する決定ボタン101をクリックしてプリント処理の設定を確定させる。そして、次のオーダのプリント処理の設定を行なう場合には同様の操作を繰り返し行なう。また、プリント処理の設定を終了する場合には、終了ボタン102を押下する。
【0067】
<各画像データに対するプリント処理の設定>
ここで、本実施形態の写真プリントシステム1によるプリント処理の流れについて、図12に示すフローチャートと、上述したモニタ23aに表示される各画面を用いて説明すれば以下の通りである。なお、ここでは、プリント処理の一例として、図9に示すプリント処理設定表示画面100に表示されたオーダのうち、「オーダ14」に対してプリント処理の設定を行なう場合について説明する。
【0068】
ステップS1では、パソコン23は、各プリント出力装置3〜5において入力されている各オーダに含まれる画像データに対するプリント処理の状況を問い合わせる。
ステップS2では、算出部26は、プリント処理の状況を基にして各オーダに対する各プリント出力装置3〜5におけるプリント処理に要するプリント処理時間をそれぞれ算出する。さらに、予測部27は、算出部26によって算出されたプリント処理時間と、記憶部24に記憶されている各プリント出力装置3〜5のプリント処理能力と、を基にして各プリント出力装置3〜5におけるプリント完了時刻を予測する。
【0069】
ステップ3では、図9に示すように、プリント処理状況表示枠103とプリント処理設定済みオーダ表示枠104とにおいて、予測部27によって予測されたプリント完了時刻を基にして各プリント出力装置3〜5における各オーダのプリント開始時刻を「開始時刻」に、プリント終了時刻を「終了時刻」に、プリント処理時間を「処理時間」に、それぞれ表示する。また、プリント処理設定待ちオーダ表示枠105において、表示されているプリント処理の設定がまだ行なわれていないオーダについては、予測部27によって予測されたプリント完了時刻を基にして各プリント出力装置3〜5におけるそれぞれのオーダ毎のプリント処理時間をプリント処理時間表示エリア111〜113に表示する。そして、それぞれのオーダのプリント処理時間についてもプリント完了時間表示エリア114に表示する。
【0070】
ステップS4においては、オペレータは、モニタ23aに表示された図9に示すプリント処理設定表示画面100においてプリント処理の状況を確認しながらプリント処理の設定を行なうか否かを判断する。
本実施形態においては、プリント処理の設定を行なうため、図12に示すステップS8に進む。
【0071】
ステップS8では、図9に示すプリント処理設定枠106において表示されているオーダのプリント処理を行なう際に発生する待機時間において、プリント処理可能な他のオーダが存在する場合には、プリント処理設定待ちオーダ表示枠105において該当するオーダのオーダ名の右側にチェックボックス109が表示される。ここでは、図9に示す「オーダ14」の待機時間にプリント処理可能なオーダとして「オーダ18」が存在する。そのため、オペレータは、「オーダ18」の右側のチェックボックス109をクリックしてチェックマークを付けて選択する。
【0072】
ステップS4では、さらに「オーダ14」のプリント処理の際に発生する待機時間においてプリント処理可能なオーダが存在する場合には、該当するオーダの右側にチェックボックス109が表示されるのでステップS9に進んでさらにプリント処理の設定を行なう。ここでは、プリント処理の設定を再度行なわないのでステップS5に進む。
ステップ5では、決定ボタン101をクリックしてプリント処理の設定を確定させる。そして、図9に示すプリント処理設定表示画面100が図10に示すプリント処理設定表示画面100に移行する。
【0073】
ステップS6では、オペレータは、次のオーダに対してプリント処理の設定を行なうか否かを判断する。ここでは、次のオーダに対してプリント処理の設定を行なわないのでステップS7に進む。
ここで、次のオーダとは、図10に示すプリント処理設定枠106において表示されるプリント処理の設定が行なわれていないオーダの中で最初に入力されたオーダである。ここでは、図9に示すプリント処理設定枠106において「オーダ14」の直下に並んでいた「オーダ15」である。
【0074】
ステップS7では、図10に示すプリント処理設定表示画面100の右下に位置する終了ボタン102をクリックすることでプリン処理の設定を終了する。
このようにして、写真プリントシステム1において、オペレータが、例えば、ユーザから受注したオーダのプリントを一度に回収することができる。
[写真プリントシステム1の特徴]
(1)
本実施形態の写真プリントシステム1に備えられたパソコン23では、図11に示すように、各プリント出力装置3〜5に対して入力された画像データに対する各プリント出力装置3〜5におけるプリント完了時刻を予測する予測部27と、予測部27によって予測されたプリント完了時刻を基にしてプリント出力の完了のタイミングが揃うように各プリント出力装置3〜5におけるプリント処理を実行させるタイミング調整部28と、を有している。
【0075】
通常、このような複数のプリント出力装置を備えたプリントシステムでは、ユーザから受注したオーダに対応するために、プリントサイズや、出力媒体等の違いによって異なるプリント出力装置によってプリント処理が行なわれる。
しかし、このようなプリントシステムの備えるプリント出力装置において、プリント処理時間は、プリント出力装置の機種、プリントサイズ等によって異なる。そのため、各画像データに対するプリント完了時刻は、出力されるプリント毎に異なる。この結果、個々に異なるタイミングで各プリント出力装置から出力されるプリントを、オペレータが逐一回収する必要があり作業性が悪いという問題があった。
【0076】
そこで、本実施形態の写真プリントシステム1では、パソコン23において、各プリント出力装置3〜5に対して入力されている各画像データに対するプリント完了時刻を予測してプリント出力の完了のタイミングが揃うように各プリント出力装置3〜5にプリント処理を実行させる。
これにより、各プリント出力装置3〜5におけるプリント出力が同時に終了するため、オペレータは、ユーザから受注した各オーダのプリントを各プリント出力装置から一度に回収することができる。
【0077】
この結果、各プリント出力装置3〜5から出力されるプリントの回収作業の作業性を大幅に向上させることができる。
(2)
本実施形態の写真プリントシステム1に備えられたパソコン23では、図11に示すように、各プリント出力装置3〜5において、各画像データに対するプリント処理を行なうために必要となるプリント処理時間を算出する算出部26をさらに有している。そして、予測部27は、各プリント出力装置3〜5におけるそれぞれのプリント処理時間を基にしてプリント完了時刻を予測する。
【0078】
これにより、予測部27は、各プリント出力装置3〜5に対して入力された各画像データに対するプリント完了時刻をより正確に予測することができる。
(3)
本実施形態の写真プリントシステム1に備えられたパソコン23では、図11に示すように、各プリント出力装置3〜5のプリント処理能力をそれぞれ記憶している記憶部24をさらに有している。そして、予測部27は、記憶部24によって記憶されている各プリント出力装置3〜5のプリント処理能力を基にして、画像データに対するプリント完了時刻を予測する。
【0079】
ここで、プリント処理能力には、各プリント出力装置3〜5における単位時間当たりのプリント処理可能なプリントサイズごとのプリント枚数等が含まれる。
これにより、予測部27は、各プリント出力装置3〜5において入力された各画像データに対するプリント完了時刻をさらに正確に予測できる。
(4)
本実施形態の写真プリントシステム1に備えられたパソコン23では、図11に示すタイミング調整部28は、各プリント出力装置3〜5において待機時間が発生した場合には、待機時間の発生したプリント出力装置に対して他の画像データに対するプリント処理を実行させる。
【0080】
ここで、他の画像データには、例えばユーザから受注した他のオーダに対応する画像データが含まれる。
上述した複数のプリント出力装置を備えたプリントシステムによって、例えば、ユーザから受注したオーダ毎にプリント処理を行う場合には、各オーダに含まれる画像データの中に、異なるプリントサイズのものや、プリント枚数が他の画像データと異なるものが混在しているオーダもある。このようなオーダに対してプリント処理を行なう場合には、それぞれのプリント出力装置におけるプリント処理時間も画像データ毎に異なる。そのため、オーダ毎にプリント出力の完了タイミングを揃えてプリント出力を行なう場合において、複数備えられたプリント出力装置の中には、例えば、各オーダに対応する画像データに対してプリント処理を開始してからプリント処理が全てのプリント出力装置において完了するまでに、プリント処理を行なわない待機状態が発生するものがある。このような待機状態となる時間(以下、待機時間)の発生は、プリント出力装置の稼働率低下の要因となるおそれがある。
【0081】
そこで、本実施形態の写真プリントシステム1に備えられたパソコン23では、各プリント出力装置3〜5において待機時間が発生した場合に、待機時間内にプリント処理可能な他の画像データが存在する場合には該当する他の画像データに対するプリント処理を実行させる。
これにより、オーダ毎にプリント処理を行なう際に各プリント出力装置3〜5において発生する待機時間に、プリント処理の順番を入れ替えてプリント処理可能な他のオーダに対してプリント処理を行なうことができる。
【0082】
この結果、各プリント出力装置3〜5において発生する待機時間を減少させて稼働率の低下を抑制することができる。
(5)
本実施形態の写真プリントシステム1に備えられたパソコン23では、図2に示すようにプリント完了時刻を表示するモニタ23aを有している。ここで、完了時刻には、画像データに対するプリント出力が各プリント出力装置3〜5において全て完了する終了時刻が含まれる。このため、オーダ毎に画像データに対するプリント処理が全て完了する終了時刻を表示させることができる。
【0083】
これにより、オペレータは、各オーダに対するプリント出力の終了時刻をそれぞれ知ることができる。このため、オペレータがプリント出力の終了時刻に各プリント出力装置3〜5を回って出力されたプリントを効率よく回収することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0084】
(A)
上記実施形態では、本発明を写真プリントシステム1として実現した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、上述した各ステップS1〜S8のうち少なくとも、ステップS2に含まれるプリント完了時刻を予測する工程と、ステップS4に含まれるプリント処理の設定を行なう工程と、を含むプリント処理方法をコンピュータに実行させるプリント制御プログラムとして実現することもできる。ここで、プリント処理の設定とは、オーダ毎にプリント処理を行なう際に発生する各プリント出力装置3〜5の待機時間において、待機時間内にプリント処理可能な他のオーダのプリント処理を行なうように設定を行なうことを意味する。
【0085】
本発明をプリント制御プログラムとして実現した場合でも、コンピュータによって所望のプリント処理方法が実行されることで、上記と同様の効果を得ることができる。
(B)
上記実施形態では、写真プリントシステム1において、タイミング調整部28は、各プリント出力装置3〜5の中でプリント処理時間の短いものについては、プリント処理の開始タイミングを遅らせることで、各プリント出力装置3〜5におけるプリント出力の完了のタイミングを揃える例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0086】
例えば、タイミング調整部28は、各プリント出力装置3〜5の中でプリント処理時間の短いものについては、プリント処理の実行中に一旦プリント処理を停止させることで各プリント出力装置3〜5におけるプリント出力の完了のタイミングをそろえてもよい。
また、例えば、タイミング調整部28は、各プリント出力装置3〜5からオペレータが処理されたプリントを回収するタイミングに合わせて、各プリント出力装置3〜5におけるプリント処理の終了時刻を少しずつずらしてもよい。
【0087】
さらに、例えば、タイミング調整部28は、プリントの品質に問題が生じない場合には、各プリント出力装置3〜5におけるプリント処理の速度を調節することでプリント出力の完了のタイミングを揃えてもよい。
これらの場合にも、上記実施形態にかかる写真プリントシステム1と同様の効果を得ることができる。
【0088】
(C)
上記実施形態では、写真プリントシステム1において、プリント処理時間には、各処理槽15a〜15cにおける処理液の交換、プリントヘッド51のクリーニング、各部のセットアップに要する時間を含む例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0089】
例えば、プリント処理時間には、各処理槽15a〜15cにおける処理液の交換、プリントヘッド51のクリーニング、各部のセットアップに要する時間のうちいずれか1つ、または2つのみを含んでもよい。あるいは、全て含まなくてもよい。
これらの場合にも、上記実施形態にかかる写真プリントシステム1と同様の効果を得ることができる。
【0090】
(D)
上記実施形態では、記憶部24は、各プリント出力装置3〜5におけるプリントサイズ毎の単位時間当たりのプリント処理可能なプリント枚数をそれぞれ記憶している例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、高画質プリントや、標準プリントを行なう際のプリント可能な枚数等のプリント条件毎にプリント処理能力をさらに記憶させておいてもよい。
【0091】
この場合には、予測部27は、より正確にプリント処理の完了時刻を予測することができる。
(E)
上記実施形態では、図9に示すプリント処理設定待ちオーダ表示枠105において、オペレータが、「オーダ14」に対してプリント処理を行なう際に発生する待機時間において、「オーダ18」に対してもプリント処理を行なう例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0092】
例えば、待機時間においてプリント処理を行なうオーダをパソコン23によって自動的に選択させてもよい。
この場合には、オペレータが待機時間においてプリント処理を行なうオーダを選ぶ手間を省くことができる。
また、例えば、使用状況に応じて必要がない場合には、待機時間に他のオーダに対してプリント処理を行なわなくてもよい。
【0093】
この場合には、オーダ毎に各プリント出力装置3〜5においてプリント出力されたプリントを回収することができるので、オーダ毎にプリントを仕分ける仕分け作業の手間をより軽減することができる。
(F)
上記実施形態では、タイミング調整部28は、オーダ毎に画像データに対するプリント出力の完了のタイミングを揃えるように各プリント出力装置3〜5にプリント処理を行なわせる例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0094】
例えば、所定の枚数の画像データごとにプリント出力の完了のタイミングを揃えてもよい。
この場合には、オペレータは一定枚数ごとに各プリント出力装置3〜5から出力されるプリントを回収できるので逐一枚数を確認する必要がない。
(G)
上記実施形態では、予測部27は、各プリント出力装置3〜5におけるプリント処理能力と、各オーダに含まれる画像データのプリント処理時間とを基にして各プリント出力装置3〜5に対して入力されている各オーダに含まれる画像データのプリント完了時刻を予測する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0095】
例えば、予測部27は、実際の使用上問題がなければ、各プリント出力装置3〜5におけるプリント処理能力と、各オーダに含まれる画像データのプリント処理時間とのいずれか一方だけでプリント完了時刻を予測してもよい。また、各プリント出力装置3〜5に対して入力されている各画像データの情報量の大きさのみからプリント完了時刻を予測してもよい。
【0096】
この場合にも、上記実施形態にかかる写真プリントシステム1と同様の効果を得ることができる。
(H)
上記実施形態では、オペレータによって予め入力されたプリント処理能力を記憶部24が記憶している例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0097】
例えば、記憶部24は、過去のプリント処理の実績からプリント処理能力を自動的に判別して求めるようにしてもよい。
この場合には、プリント処理能力が不明なプリント出力装置であってもプリント処理の実績からプリント処理能力を求めることができる。
(I)
上記実施形態では、操作ステーション2が有するパソコン23がプリント制御装置である例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0098】
例えば、パソコン23を各プリント出力装置3〜5の設置可能な場所に設置してもよい。
この場合には、操作ステーション2が不要となるので、省スペース化を図ることができる。
また、例えば、パソコン23の代わりに制御部を各プリント出力装置3〜5のいずれか一台に組み込んでプリント制御装置として用いてもよい。
【0099】
この場合には、操作ステーション2とパソコン23とを設ける必要がなくなるので装置のコストを低減することができる。
(J)
上記実施形態では、写真プリントシステム1は、プリント出力装置として、プリントステーション3・4とインクジェットステーション5と、を備えている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0100】
例えば、プリント出力装置であれば、昇華型プリンタ等の熱転写プリンタやTシャツ等の衣類に対してプリントを行なうプリント出力装置等を複数組み合わせて用いてもよい。
この場合にも、上記実施形態にかかる写真プリントシステム1と同様の効果を得ることができる。
(K)
上記実施形態では、写真プリントシステム1は、3台のプリント出力装置(プリントステーション3・4、インクジェットステーション5)のプリント処理をパソコン23によって制御する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0101】
例えば、パソコン23の性能等に問題がなければ、2台以上のプリント出力装置を備えたプリントシステムのプリント処理をパソコン23によって制御させてもよい。
この場合にも、上記実施形態にかかる写真プリントシステム1と同様の効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0102】
本発明のプリント制御装置は、プリント回収作業の作業性を大幅に向上させるという効果を奏することから、複数のプリント出力装置における処理を制御するプリント制御装置、これを備えたプリントシステム、およびプリント制御プログラムに対して広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】本発明の一実施形態に係る写真プリントシステムの外観を示す図。
【図2】図1の写真プリントシステムに含まれる操作ステーションを示す図。
【図3】図1の写真プリントシステムに含まれるプリントステーションを示す図。
【図4】図1の写真プリントシステムに含まれるプリンステーションの内部構成を示す断面図。
【図5】図1の写真プリントシステムに含まれるインクジェットステーションを示す図。
【図6】図1の写真プリントシステムに含まれるインクジェットステーションの内部構成を示す断面図。
【図7】図1の写真プリントシステムの構成の概略を示す図。
【図8】図1の写真プリントシステム1におけるプリント処理のタイミング制御図。
【図9】図2の操作ステーションに含まれるモニタに表示される各プリントステーションと、インクジェットステーションと、におけるプリント処理の設定を行なう画面を示す図。
【図10】図2の操作ステーションに含まれるモニタに表示される各プリントステーションと、インクジェットステーションと、におけるプリント処理の設定を行なう画面を示す図。
【図11】図2の写真プリントシステムにおいて形成される機能ブロックを示す図。
【図12】図1の写真プリントシステム1におけるプリント処理方法の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
【0104】
1 写真プリントシステム
2 操作ステーション
2a 写真フィルム
2b メモリカード
3 プリントステーション(プリント出力装置)
4 プリントステーション(プリント出力装置)
5 インクジェットステーション(プリント出力装置)
6a ケーブル
6b ケーブル
6c ケーブル
11 印画紙マガジン
12 シートカッター
13 バックプリント部
14 プリント露光部
15 処理槽ユニット
15a 発色現像槽
15b 漂白定着槽
15c 安定処理槽
16 コンベア
17 ストックボックス
18 印画搬送機構
18a チャッカー式搬送ユニット
18b 挟持搬送ローラ対
21 フィルムスキャナ(画像入力装置)
22 メディアリーダ(画像入力装置)
23 パソコン(プリント制御装置)
23a モニタ(表示部)
23b キーボード
23c マウス
24 記憶部
25 GUI部
26 算出部
27 予測部
28 タイミング調整部
29 プリンタ本体
30 マガジンセット部
31 マガジン
32 搬送機構
50 プリント部
51 プリントヘッド
52 ガイドレール
53 駆動ベルト
54 プーリ
55 用紙保持部
59 圧接搬送ローラ対
60 圧接搬送ローラ対
61 ループ形成ユニット
62 ガイド板
63 圧接搬送ローラ対
64 カッターユニット
65 固定刃
66 可動刃
67 カット位置センサ
68 圧接搬送ローラ対
69 反転ユニット
70 駆動ローラ
71 従動ローラ
72 作動ローラ対
73 ガイドローラ
80 排出部
81 圧接搬送ローラ対
81a ローラ
81b ローラ
82 排紙トレイ
83 排出口
100 プリント処理設定表示画面
101 決定ボタン
102 終了ボタン
103 プリント処理状況表示枠
104 プリント処理設定済みオーダ表示枠
105 プリント処理設定待ちオーダ表示枠
106 プリント処理設定枠
107 設定済みオーダ表示エリア
108 設定済みオーダ表示エリア
109 チェックボックス
111 プリント処理時間表示エリア
112 プリント処理時間表示エリア
113 プリント処理時間表示エリア
114 プリント完了時間表示エリア
I インクジェット用紙
P 印画紙
S ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のプリント出力装置における処理を制御するプリント制御装置であって、
複数の前記プリント出力装置に対して入力された画像データに対するそれぞれの前記プリント出力装置におけるプリント完了時刻を予測する予測部と、
予測された前記プリント完了時刻を基にして、複数の前記プリント出力装置におけるプリント出力の完了のタイミングが揃うように、それぞれの前記プリント出力装置にプリント処理を実行させるタイミング調整部と、
を備えているプリント制御装置。
【請求項2】
複数の前記プリント出力装置が前記画像データに対して前記プリント処理を行なうために必要なそれぞれのプリント処理時間を算出する算出部をさらに備えており、
前記予測部は、それぞれの前記プリント処理時間を基にして前記プリント完了時刻を予測する、
請求項1に記載のプリント制御装置。
【請求項3】
複数の前記プリント出力装置のプリント処理能力をそれぞれ記憶している記憶部をさらに備えており、
前記予測部は、前記記憶部に記憶された前記プリント出力装置の前記プリント処理能力を基にして、前記画像データに対する前記プリント完了時刻を予測する、
請求項1または2に記載のプリント制御装置。
【請求項4】
前記タイミング調整部は、複数の前記プリント出力装置において、前記画像データに対する前記プリント出力の前記完了のタイミングまでに前記プリント出力を行なわない状態となる待機時間が発生した場合には、他の画像データに対する前記プリント処理を前記待機時間の発生した前記プリント出力装置において実行させる、
請求項1から3のいずれか1項に記載のプリント制御装置。
【請求項5】
前記プリント完了時刻を表示する表示部をさらに備えている、
請求項1から4のいずれか1項に記載のプリント制御装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載のプリント制御装置と、
前記画像データが入力される画像入力装置と、
前記画像データに対する前記プリント処理を行なう複数の前記プリント出力装置と、
を備えているプリントシステム。
【請求項7】
複数のプリント出力装置における処理を制御するプリント制御プログラムであって、
複数の前記プリント出力装置に対して入力された画像データに対するそれぞれの前記プリント出力装置におけるプリント完了時刻を予測する第1のステップと、
予測された前記プリント完了時刻を基にして、複数の前記プリント出力装置におけるプリント出力の完了のタイミングが揃うように、それぞれの前記プリント出力装置にプリント処理を実行させる第2のステップと、
を備えたプリント処理方法をコンピュータに実行させるプリント制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−241563(P2007−241563A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−61657(P2006−61657)
【出願日】平成18年3月7日(2006.3.7)
【出願人】(000135313)ノーリツ鋼機株式会社 (1,824)
【Fターム(参考)】