説明

プリント配線板の製造方法

【課題】プリント配線板の製造方法において、より高精度にパターン化されたレジスト層を形成することである。
【解決手段】プリント配線板50の製造方法であって、絶縁基板12と、絶縁基板12の少なくとも一方の面に設けられるリード配線層14と、を有する配線基体10におけるリード配線層14の所定位置に、N-メチル-2-ピロドリンと、ポリアミック酸と、を含むポリイミド前駆体液をはじく材料16で撥液部18を形成する撥液部形成工程と、撥液部18が形成された面に、ポリイミド前駆体液30を塗布するポリイミド前駆体液塗布工程と、塗布されたポリイミド前駆体液30を加熱硬化して、撥液部18が形成された面にポリイミド樹脂層40を形成するポリイミド樹脂硬化工程と、ポリイミド樹脂層40が形成された後に、撥液部18をエッチングにより除去する撥液部エッチング工程とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリント配線板の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話やデジタルカメラなどの各種電子機器に組み込まれるプリント配線板は、小型化、薄型化、軽量化及び多機能化並びに部品コストの低減などが益々要求されている。そして、部品コストの低減に有利な配線基板として、ビルドアップ多層配線板やメンブレン配線板等が広く利用されている。
【0003】
このようなプリント配線板の表面には、部品実装時にはんだを必要な箇所以外に付着させないようにするはんだ付着防止等の導体回路保護のために、ソルダーレジスト層が被覆される。このようなソルダーレジスト層は、例えば、熱硬化性レジスト材料を用いたスクリーン印刷法や、感光性レジスト材料を用いた写真法等により形成される。
【0004】
スクリーン印刷法では、スクリーン印刷用刷板にレジストパターンを作製し、転写することによりパターン化されたレジスト層を形成している。また、写真法では、感光性レジスト材料を印刷し、露光や現像を行うことによりパターン化されたレジスト層を形成している。
【0005】
特許文献1には、プリント配線板表面に良好な電気絶縁性、耐熱性及び耐薬品性を有するソルダーレジスト膜パターンを高解像度で形成する方法として、ネガ型もしくはポジ型感光性樹脂組成物の層をプリント配線板の表面に形成する工程と、形成された感光性樹脂層を紫外線照射してソルダーレジスト膜を形成しない領域を硬化する工程と、感光性樹脂層の非硬化領域を除去する工程と、非硬化の感光性樹脂層が除去されたプリント配線板表面の領域に、硬化した感光性樹脂層との表面張力差が5以上であるソルダーレジスト用熱硬化性樹脂組成物の皮膜を形成する工程と、加熱することにより熱硬化性樹脂組成物を硬化させる工程と、感光性樹脂層を除去する工程と、を有していることが記載されている。
【特許文献1】特開平6-61627号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、スクリーン印刷法によりプリント配線板の表面に熱硬化性レジスト材料でパターン化されたレジスト層を形成する場合には、熱硬化性レジスト材料の滲み等によりレジスト層の位置精度を高めることが難しく、パターン化されたレジスト層の解像度が低下する場合がある。
【0007】
写真法によりプリント配線板の表面に感光性レジスト材料でパターン化されたレジスト層を形成する場合には、感光性レジスト材料に含まれる感光剤等によりレジスト層の耐溶剤性が低下して、パターン化されたレジスト層の解像度がより低下する場合がある。また、写真法でパターン化されたレジスト層を形成する場合には、露光工程や現像工程等が必要なため、製造プロセスが複雑になる場合がある。
【0008】
そこで、本発明の目的は、より高精度にパターン化されたレジスト層を形成することができるプリント配線板の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るプリント配線板の製造方法は、プリント配線板を製造するプリント配線板の製造方法であって、絶縁基板と、前記絶縁基板の少なくとも一方の面に設けられるリード配線層と、を有する配線基体における前記リード配線層の所定位置に、N-メチル-2-ピロドリンと、ポリアミック酸と、を含むポリイミド前駆体液をはじく材料で撥液部を形成する撥液部形成工程と、前記撥液部が形成された面に、前記ポリイミド前駆体液を塗布するポリイミド前駆体液塗布工程と、塗布された前記ポリイミド前駆体液を加熱硬化して、前記撥液部が形成された面にポリイミド樹脂層を形成するポリイミド樹脂硬化工程と、前記ポリイミド樹脂層が形成された後に、前記撥液部をエッチングにより除去する撥液部エッチング工程と、を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明に係るプリント配線板の製造方法において、前記ポリイミド前駆体液をはじく材料は、乳剤であることが好ましい。
【0011】
本発明に係るプリント配線板の製造方法において、前記乳剤は、ポリビニルアルコールと、酢酸ビニルエマルジョンと、を含むことが好ましい。
【0012】
本発明に係るプリント配線板の製造方法において、前記撥液部は、マイクロコンタクトプリント法またはインクジェット法により形成されることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
上記構成におけるプリント配線板の製造方法によれば、ポリイミド樹脂層を形成するポリイミド前駆体液の滲みが、ポリイミド前駆体液をはじく材料で形成された撥液部により抑えられるため、より高精度にパターン化されたレジスト層を形成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。図1は、プリント配線板の製造方法を示す断面図であり、図1(a)は、配線基体成形工程を示す断面図であり、図1(b)は、撥液部形成工程を示す断面図であり、図1(c)は、ポリイミド前駆体液塗布工程を示す断面図であり、図1(d)は、ポリイミド樹脂硬化工程を示す断面図であり、図1(e)は、撥液部エッチング工程を示す断面図である。
【0015】
配線基体成形工程は、図1(a)に示すように、配線基体10を成形する工程である。配線基体10は、絶縁基板12と、絶縁基板12の少なくとも一方の面に設けられ、導体回路を形成するリード配線層14と、を有している。
【0016】
絶縁基板12は、例えば、矩形のリボン状を有しており、柔軟性を有するフレキシブルな絶縁性合成樹脂フィルム等で構成される。絶縁性合成樹脂フィルムには、例えば、ポリイミド樹脂等で成形された合成樹脂フィルムが使用される。ポリイミド樹脂フィルム等には、一般に市販されているポリイミド樹脂フィルム等を用いてもよいし、ガラスシートやステンレスシート等に液状のポリイミド樹脂等を塗布した後、乾燥処理、熱硬化処理して成形したポリイミド樹脂フィルム等を用いてもよい。
【0017】
絶縁基板12を成形する合成樹脂には、ポリイミド樹脂に限定されることなく、ビスマレイミドトリアジン(BT)樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、フェノール樹脂等を用いてもよい。また、絶縁基板12を成形する合成樹脂には、液晶ポリマー(LCP)を用いることができる。更に、絶縁基板12には、ガラス繊維強化エポキシ樹脂複合材料、アラミド繊維強化エポキシ樹脂複合材料等の繊維強化複合材料(FRP)を用いてもよい。
【0018】
リード配線層14は、絶縁基板12の少なくとも一方の面に設けられ、銅や銀等の導電性材料で形成される。図1(a)に示すように、絶縁基板12の少なくとも一方の面に複数のリード配線層14が設けられることにより、導体回路が形成される。
【0019】
リード配線層14は、例えば、絶縁基板12の少なくとも1方の面に銅層が設けられた銅張板(CCL:Copper Clad Laminate)を用いて、銅層を塩化第二鉄を主成分とするエッチャント等でエッチングして形成される。また、リード配線層14は、例えば、銅インクや銀インク等を絶縁基板12にスクリーン印刷することにより形成されてもよい。
【0020】
撥液部形成工程は、図1(b)に示すように、リード配線層14の所定位置に、N-メチル-2-ピロドリン(NMP:N−Methyl−2−pyrrolidone)とポリアミック酸とを含むポリイミド前駆体液をはじく材料16で、ポリイミド前駆体液をはじく撥液部18を形成する工程である。
【0021】
撥液部18は、リード配線層14の所定位置に、ポリイミド前駆体液をはじく材料16で形成される。後述するように、ポリイミド前駆体液は、N-メチル-2-ピロドリンとポリアミック酸とを含んでおり、ポリイミド樹脂でレジスト層を形成するために用いられる。撥液部18をポリイミド前駆体液をはじく材料16で形成するのは、撥液部18が設けられるリード配線層14の所定位置にレジスト層が形成されないようにするためである。このような撥液部18が設けられるリード配線層14の所定位置としては、例えば、部品実装時に外部端子と導通を確保するためにはんだを形成するはんだ形成位置等がある。
【0022】
撥液部18における鉛直方向の高さは、例えば、1μmから3μmである。撥液部18における鉛直方向に対して直交する方向の幅は、例えば、100μm以下である。なお、図1(b)では、撥液部18は、2箇所に設けられているが、特に、2箇所に限定されることなく、1箇所でもよいし、3箇所以上でもよい。
【0023】
ポリイミド前駆体液をはじく材料16には、乳剤を用いることが好ましい。後述するように、乳剤は、酸溶液等のエッチャントにより容易にエッチングして除去されるからである。乳剤には、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)と酢酸ビニルエマルジョンとを含む乳剤や、ポリビニルアルコール(PVA)と酢酸ビニルエマルジョンとアクリルモノマとを含む乳剤を用いることができる。また、乳剤には、スクリーン印刷の製版に用いられる一般的な感光乳剤を用いてもよい。勿論、ポリイミド前駆体液をはじく材料16は、特に、乳剤に限定されることはない。
【0024】
撥液部18は、マイクロコンタクトプリント法またはインクジェット法により、ポリイミド前駆体液をはじく材料16で形成されることが好ましい。マイクロコンタクトプリント法またはインクジェット法を用いることにより、より狭い幅で撥液部18を形成することができる。
【0025】
まず、マイクロコンタクトプリント法により撥液部18を形成する方法について説明する。図2は、マイクロコンタクトプリント法による撥液部18の形成方法を示す断面図である。マイクロコンタクトプリント法は、凸版印刷方式を採用している。スタンプ20は、例えば、ポリジメチルシロキサン(PDMS:Polydimethylsiloxane)等で成形される。
【0026】
スタンプ20の凸部に、乳剤等のポリイミド前駆体液をはじく材料16が塗布される。そして、凸部にポリイミド前駆体液をはじく材料16が塗布されたスタンプ20を、ポリイミド前駆体液をはじく材料16が塗布された凸部をリード配線層14の所定位置に合わせた後、配線基体10にスタンプ20を版押しする。ポリイミド前駆体液をはじく材料16が塗布された凸部で押されたリード配線層14の所定位置には、ポリイミド前駆体液をはじく材料16が転写されて、ポリイミド前駆体液をはじく材料16で形成された撥液部18が設けられる。
【0027】
このように、マイクロコンタクトプリント法では、版押しによりポリイミド前駆体液をはじく材料16で撥液部18を形成することができる。マイクロコンタクトプリント法によれば、スクリーン印刷法よりも狭い幅、例えば、100μm以下で撥液部18を形成することができる。また、マイクロコンタクトプリント法によれば、スタンプ20の作製が容易であるので生産性が向上する。
【0028】
次に、インクジェット法により撥液部18を形成する方法について説明する。図3は、インクジェット法による撥液部18の形成方法を示す断面図である。インクジェット法では、ポリイミド前駆体液をはじく材料16を溜めたノズル22から、ポリイミド前駆体液をはじく材料16の液滴をリード配線層14の所定位置に吹き付けて撥液部18が形成される。インクジェット法によれば、スクリーン印刷法よりも狭い幅、例えば、100μm以下で撥液部18を形成することができる。また、インクジェット法では、スクリーン印刷法のような版を使用しないため、生産性が向上する。
【0029】
マイクロコンタクトプリント法またはインクジェット法には、例えば、有機トランジスタ等の有機デバイスの製造で用いられている方法を適用することができる。勿論、他の条件次第では、ポリイミド前駆体液をはじく材料16で撥液部18を形成する方法は、マイクロコンタクトプリント法またはインクジェット法に限定されることはない。
【0030】
再び、図1に戻り、ポリイミド前駆体液塗布工程は、図1(c)に示すように、撥液部18が形成された面に、N-メチル-2-ピロドリンとポリアミック酸とを含むポリイミド前駆体液30を塗布する工程である。ポリイミド前駆体液30を塗布するのは、撥液部18が形成された面にポリイミド樹脂でレジスト層を設けるためである。
【0031】
ポリイミド前駆体液30に含まれるポリアミック酸は、ポリイミド樹脂のポリイミド前駆体として用いられ、N-メチル-2-ピロドリンは、ポリアミック酸を溶解させるための有機溶媒として用いられる。ポリアミック酸は、N-メチル-2-ピロドリン中に15wt%から30wt%の割合で溶解されることが好ましい。ポリアミック酸の割合が15wt%より小さい場合には、後述するポリイミド樹脂層40の厚みが薄くなるからである。また、ポリアミック酸の割合が30wt%より大きい場合には、N-メチル-2-ピロドリン中にポリアミック酸を溶解することが難しくなるからである。ポリアミック酸とN-メチル-2-ピロドリンとには、一般的な市販品を用いることができる。ポリイミド前駆体液30は、例えば、スクリーン印刷法により撥液部18が形成された面に塗布される。
【0032】
ここで、撥液部18はポリイミド前駆体液をはじく材料16で形成されているので、撥液部18における鉛直方向の上面にポリイミド前駆体液30がスクリーン印刷法等で塗布されても、図1(c)に示すように、ポリイミド前駆体液30は撥液部18における鉛直方向の上面からはじかれる。なお、ポリイミド前駆体液30が塗布された後、撥液部18における鉛直方向の上面から十分にポリイミド前駆体液30がはじかれるまで、ポリイミド前駆体液30が塗布された配線基体10を所定時間の間、静置させることが好ましい。
【0033】
ポリイミド樹脂硬化工程は、図1(d)に示すように、塗布されたポリイミド前駆体液30を加熱硬化して、撥液部18が形成された面にポリイミド樹脂層40であるレジスト層を形成する工程である。塗布されたポリイミド前駆体液30が所定温度で加熱されることにより、N-メチル2-ピロドリンが揮発して除去され、ポリアミック酸が樹脂硬化してポリイミド樹脂層40が形成される。
【0034】
ここで、撥液部18における鉛直方向の上面では、ポリイミド前駆体液30がはじかれているので、ポリイミド樹脂層40は形成されない。そのため、撥液部18における鉛直方向の上面は、露出している。ポリイミド前駆体液30が塗布された配線基体10の加熱温度は、例えば、100℃から200℃である。ポリイミド前駆体液30が塗布された配線基板の加熱方法には、例えば、一般的に樹脂の硬化で用いられている雰囲気加熱炉を使用することができる。
【0035】
撥液部エッチング工程は、ポリイミド樹脂層40を形成した後に、撥液部18をエッチングにより除去する工程である。撥液部18をエッチングで除去することにより、配線基体10のリード配線層14が設けられた面に、ポリイミド樹脂層40によるパターン化されたレジスト層が形成される。撥液部18は、一般的な湿式エッチング等で除去される。撥液部18における鉛直方向の上面にはポリイミド樹脂層40は形成されていないため、例えば、エッチャントに浸漬させる等により撥液部18が除去される。撥液部18が乳剤で形成されている場合には、例えば、酸溶液等のエッチャントを用いて除去される。
【0036】
以上により、パターン化されたレジスト層を有するプリント配線板50の製造が完了する。
【0037】
上記構成によれば、絶縁基板と、絶縁基板の少なくとも一方の面に設けられるリード配線層と、を有する配線基体におけるリード配線層の所定位置に、N-メチル2-ピロドリンと、ポリアミック酸と、含むポリイミド前駆体液をはじく材料で撥液部を形成する撥液部形成工程と、撥液部が形成された面に、N-メチル2-ピロドリンと、ポリアミック酸と、を含むポリイミド前駆体液を塗布するポリイミド前駆体液塗布工程と、塗布されたポリイミド前駆体液を加熱硬化して、撥液部が形成された面にポリイミド樹脂層を設けるポリイミド樹脂硬化工程と、ポリイミド樹脂層を形成した後に、撥液部をエッチングにより除去する撥液部エッチング工程と、を備えているので、ポリイミド樹脂層を形成するポリイミド前駆体液の滲みが、ポリイミド前駆体液をはじく材料で形成された撥液部により抑えられ、スクリーン印刷法等でパターン化されたレジスト層を形成するよりも高精度でパターン化されたレジスト層を形成することができる。
【0038】
上記構成によれば、撥液部は、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)と、酢酸ビニルエマルジョンと、を含む乳剤等により形成されるので、ポリイミド樹脂層が形成された後、酸溶液等のエッチャントを用いてエッチングにより容易に除去される。
【0039】
上記構成によれば、撥液部は、マイクロコンタクトプリント法またはインクジェット法で形成されるので、レジスト層が設けられない領域を、より狭い幅で形成することができる。また、マイクロコンタクトプリント法やインクジェット法では、写真法のように露光工程や現像工程のように複雑なプロセスを必要としないため、より簡易な方法で高精度にパターン化されたレジスト層を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施の形態において、プリント配線板の製造方法を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態において、マイクロコンタクトプリント法による撥液部の形成方法を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態において、インクジェット法による撥液部の形成方法を示す断面図である。
【符号の説明】
【0041】
10 配線基体
12 絶縁基板
14 リード配線層
16 ポリイミド前駆体液をはじく材料
18 撥液部
20 スタンプ
22 ノズル
30 ポリイミド前駆体液
40 ポリイミド樹脂層
50 プリント配線板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリント配線板を製造するプリント配線板の製造方法であって、
絶縁基板と、前記絶縁基板の少なくとも一方の面に設けられるリード配線層と、を有する配線基体における前記リード配線層の所定位置に、N-メチル-2-ピロドリンと、ポリアミック酸と、を含むポリイミド前駆体液をはじく材料で撥液部を形成する撥液部形成工程と、
前記撥液部が形成された面に、前記ポリイミド前駆体液を塗布するポリイミド前駆体液塗布工程と、
塗布された前記ポリイミド前駆体液を加熱硬化して、前記撥液部が形成された面にポリイミド樹脂層を形成するポリイミド樹脂硬化工程と、
前記ポリイミド樹脂層を形成した後に、前記撥液部をエッチングにより除去する撥液部エッチング工程と、
を備えることを特徴とするプリント配線板の製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載のプリント配線板の製造方法であって、
前記ポリイミド前駆体液をはじく材料は、乳剤であることを特徴とするプリント配線板の製造方法。
【請求項3】
請求項2に記載のプリント配線板の製造方法であって、
前記乳剤は、ポリビニルアルコールと、酢酸ビニルエマルジョンと、を含むことを特徴とするプリント配線板の製造方法。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1つに記載のプリント配線板の製造方法であって、
前記撥液部は、マイクロコンタクトプリント法またはインクジェット法により形成されることを特徴とするプリント配線板の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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