説明

プレゼンスにおける位置情報

通信システムにおいて位置情報をプレゼンス情報と結合して提示することを容易にするアーキテクチャを開示する。位置情報は、位置ソース及び/または関連する位置システムからプレゼンスシステムにパブリッシュされる仮想位置情報であってもよい。そして、プレゼンスシステムは、例えば、会議セッションへの参加者としてまたは該セッションへ招待された人としてのエンドユーザーに対し仮想位置情報を利用可能にする。位置情報及び/またはプレゼンス情報は、アクティブ(例えば、ハイパーリンク)にされてよく、ユーザーに示されたときに選択されると、ユーザーを自動的にセッションに参加させる。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
新世代のアプリケーションは、ユーザーまたはエンティティのプレゼンス情報を処理しかつ公開することができる。オンラインユーザーのコンテキストにおいて、個人のプレゼンス情報によって、他のユーザーまたはエンティティがその個人の現在の「状態」を知ることができるようになる。該状態は、例えばフリー、取り込み中、不在、オフライン等の広義のアクティビティカテゴリに限定されてきた。新バージョンのプレゼンスアプリケーションは、物理的な位置などの追加の情報を含んでいる。このことは便利だが、情報労働者は仮想位置で働いている傾向が強くなる。従業員の仮想位置は、例えば、ウェブ会議ミーティング、プロジェクトサイト、及び文書を介したコラボレーティブセッションを含むことができる。
【0002】
ウェブ会議アプリケーションは、ミーティングの参加者名簿を保持することができ、ミーティング中の名簿、音声・ビデオ状態、ミーティングにおいてそのとき視聴されている内容のうちの一部または全部、及び参加者の接続品質などの別個でかつ異なったプレゼンスを示すことができる。ミーティング中の名簿のプレゼンスは、仲間のミーティング参加者の情報を含むが、ミーティング中の名簿のプレゼンスはミーティング中のイベントだけに限定される。
【発明の概要】
【0003】
以下は、本明細書において説明されるいくつかの新規の実施形態についての基本的理解を提供するために簡略化された概要を示す。この概要は、広範囲に及ぶ概要ではなく、主要/重要な要素を特定することを意図しておらず、または該新規の実施形態の範囲を詳細に説明することを意図していない。その唯一の目的は、後に示されるより詳細な説明の前置きとして、単純化された形式でいくつかの概念を示すことである。
【0004】
開示されたアーキテクチャは、通信システムにおいて位置情報をプレゼンス情報と結合しかつ提示することを容易にする。1つの具体的な実施例において、位置情報は、位置ソース及び/または関連する位置システムからプレゼンスシステムにパブリッシュされた仮想位置情報を含む。そしてプレゼンスシステムは、例えば、会議セッションに対する参加者としてまたはセッションへ招待された人としてのエンドユーザーに対し該仮想位置情報を利用可能にする。
【0005】
位置情報及び/またはプレゼンス情報が、アクティブ(例えば、ハイパーリンクなど)にされてよく、ユーザーに示された時に選択されると、自動的にユーザーをセッションに参加させる。このことによって、具体的なプロジェクトについて相談するよう求めると個人は妨害されるかどうか情報労働者がわからないという問題及び個人と接触する最善の方法を情報労働者がわからないという問題を解決することができる。
【0006】
前述の目的かつ関連する目的を実現するために、特定の例示的な態様が、以下の説明及び添付の図面に関連して本明細書において説明される。しかしながら、これらの態様は、本明細書において開示される原理が採用されていて、全てのかかる態様及び均等物を含むことが意図されている様々な方法の内のほんのいくつかに過ぎない。他の利点及び新規の特徴は、図面とともに検討されると、以下の詳細な説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】プレゼンス情報の一部として位置情報を示すコンピュータで実施される通信システムを示す図である。
【図2】ユーザーに対するプレゼンス情報及び位置情報の提示を容易にする例示的なシステムを示す図である。
【図3】プレゼンス及び位置情報を示す通信プログラムの例示的なセッションの名簿を示す図である。
【図4】通信情報を提供する方法を示す図である。
【図5】通信情報を提供する代替方法を示す図である。
【図6】開示されたアーキテクチャに従って位置情報及びプレゼンス情報を処理しかつ示すことができるコンピュータシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
個人の仮想位置を知ることは、該個人がそのとき取り組んでいるタスクまたはプロジェクト及びその個人と通信する最善の方法を示すことができる価値ある情報となる。開示されたアーキテクチャは、通信システムにおいてプレゼンス情報とともに位置情報を取得し、結合し、かつ示す。
【0009】
以下の詳細な説明において、説明のために、多数の具体的詳細がその完全な理解を提供するために記述されている。しかしながら、新規の実施形態はこれらの具体的詳細なしで実施することができることは明らかである。他の例において、周知の構造及び装置が、ブロック図の形式で示されて、その説明を手助けする。ここで図面が参照され、図面全体を通して、同様の参照番号は同様の要素を指す。
【0010】
図1は、コンピュータで実施される、プレゼンス情報の一部として位置情報を示す通信システム100を示す。システム100は、エンティティ位置104に関連するエンティティの位置情報を受信する入力コンポーネント102を含む。例えば、エンティティは、ユーザーまたはユーザー装置(例えば、携帯電話(Cell Phone)、コンピュータ、IP電話、PSTN(公衆電話交換網)電話、または位置情報を得ることができる他のあらゆる装置またはシステム)であってもよい。エンティティ位置は、会議室、車両、家、ホテル(及びホテルの部屋)などの物理的な位置を含むことができる。
【0011】
エンティティ位置を識別する1つの技術は、全地球測位システム(GPS)を介して、ユーザー装置(従って、ユーザー)の緯度経度(lat/long)情報を判断して、ユーザーが認識できるようにこの情報をもっと容易に理解できるフォーマット(例えば、ホテル名対緯度/経度座標)に翻訳することによる。他の技術は、発信者ID情報を処理して、ユーザーの位置、装置識別子、装置(例えば携帯電話(Cell Phone)、IPベースの装置)に関連する(例えばセルラープロバイダ(Cellular Provider)、IPプロバイダなどのプロバイダシステムの)加入者識別を判断することを含む。
【0012】
エンティティ位置(及び、関連する位置情報)は、また、ネットワークベースの電話会議セッション、コラボレーションセッション、ビデオセッションなどの仮想位置を含むことができる。仮想位置として、位置情報は、セッションを識別するURI(uniform resource identifier:統一資源識別子)、ハイパーリンク(例えば、HTTPリンク)、SIP(セッション確立プロトコル)アドレスなどであってもよい。例えば、第1のエンティティ106は、会議室などの物理的なエンティティ位置108にあってもよい。第2のエンティティ110は、コラボレーションセッションなどのウェブベースの仮想位置112にログインされてもよい。他の位置104も、位置情報を入力コンポーネント102に送信するために含まれてもよい。位置情報は、(プロバイダシステムを介して)直接または間接に入力コンポーネント102に提供されてもよいことに留意されたい。例えば、ネットワークベースのプレゼンスコンポーネント114への通信のための位置情報を生成するコンピュータインフラストラクチャは、位置または(例えば、企業、商業等の)エンティティに関連することができる。企業環境において、プレゼンスコンポーネント114は、位置情報をプレゼンス情報と結合して提示するために絶えず受信して処理する企業サービスであってもよい。特定のユーザーオフィス、デスクトップコンピュータ、または会議室に関連する通話は、位置情報の根拠として処理することができる。更に具体的にいうと、企業は、IPアドレスなどの、特定のユーザーに関連するオフィス情報のリストを保持し、該IPアドレスを介して、実質的なパケットトラフィックはユーザーがデスクトップコンピュータに位置することを表示することができ、または、VoIP電話を介したIPトラフィックは位置情報等を表示することができる。別の例は、ユーザーが接続することができる無線アクセスポイント(AP)を含む。識別可能なAPを介して企業ネットワークに登録することによって、オフィス(従業員)、(従業員のオフィスの)建物、地理的な位置(ワシントン州レドモンドの建物A、企業の位置)等でユーザーの位置を特定ことができる。
【0013】
企業の外部で、APへの接続は、ホットスポット(例えば、喫茶店、レストラン、都市ビルディング等)に関連してユーザーの位置を表示することができる。この場合、コンピューティングインフラストラクチャは、ビジネスに特有であってもよいが、さらにこの位置情報は、例えば、処理、および、該位置情報をプレゼンス情報と結合してユーザー装置またはシステムに示すアプリケーションに転送のために、インターネット上のプレゼンスシステムに供給される。
【0014】
移動電話(Mobile)及び移動電話対応装置に関して、コンピュータインフラストラクチャは、セルラープロバイダの一部である。ユーザーが移動体通信を始めると、このアクティビティはセルラープロバイダシステムによってモニタされ、位置情報に翻訳され、プレゼンスコンポーネント114に送信される。例えば、セルラープロバイダは、発呼側のおおよその地理的な位置を判断することができる位置サービスを含む。これは、ある程度は非常のときに利用のE911サービスによるものである。この情報は、セッションの1人または複数のユーザーに対する翻訳及び提示のためにプレゼンスコンポーネント114に提供することができる。ユーザーが空港にいる間に携帯電話に出た場合、この位置情報(「空港で」)は、プレゼンス情報と結合されて伝えられかつ示される(「空港で−電話中」)。
【0015】
システム100はまた、1つまたは複数のプレゼンス情報ソース116からプレゼンス情報を受信しかつ会議セッションにおいてプレゼンス情報及び位置情報を示すプレゼンスコンポーネント114を含む。(例えば、仮想の、物理的な)位置情報は、変換されて、ユーザーが理解できるフォーマットで示される。言い換えれば、プレゼンス情報及び/または位置情報は、ディスプレイを介して、音声フォーマット(例えば、自動音声応答)、メッセージ等で示されてもよい。位置情報は、実行可能(例えば、ハイパーリンク)にされてもよく、そこでユーザーが該位置情報を選択してセッションに参加することができる。言い換えれば、ユーザーには、セッションの前、セッションの間、および/またはセッションの後に、アクティブリンクとして、仲間の参加者のプレゼンス及び位置(例えば、仮想情報)が示され得る。ユーザーが参加することを選択する場合、ユーザーは示されたアクティブリンクを単に選択(またはクリック)し、この動作に応じてセッションに参加することができる。
【0016】
1つの実施例において、位置情報及びプレゼンス情報は、処理及び提示のために入力コンポーネント102に直接入力されてよい。代替実施例において、位置情報及びプレゼンス情報は、対応する位置及びプレゼンスシステムから、入力コンポーネント102に別個に入力される。また別の実施例において、位置情報はプレゼンス情報ソース(複数可)116にパブリッシュされ、次にプレゼンスソース(複数可)116は位置情報及びプレゼンス情報の両方を入力コンポーネント102に送信する。
【0017】
図2は、プレゼンス情報及び位置情報をユーザーに提示するのを容易にする例示的なシステム200を示す。システム200は、多数の異なるタイプの通信エンティティを含むことができる。エンティティのうちの一部または全部は、プレゼンス及び位置情報を示す能力を備えることができる。更に、エンティティのうちの一部または全部は、エンティティを一意に識別することができるコンピュータインフラストラクチャに関連し、コンピュータインフラストラクチャは、次に他のセッション参加者及び招待された人のプレゼンス及び位置情報を判断する根拠を提供する。例えば、IPネットワーク202に接続している装置は、タブレットPC204、デスクトップコンピュータ206、ポータブルコンピュータ208、及び(IPネットワーク202を介して少なくともIPベースの通話のための)VoIP電話210を含むことができるが、これらに限定されない。IPネットワーク202の上にはまた、IPネットワークプレゼンスシステム212及び、(例えば、仮想の、物理的な)位置情報を判断して提供するIPネットワーク位置システム214が配されている。
【0018】
システム202はまた、地上電話218に通信を提供するPSTNネットワーク216を含む。PSTN216は、電話218とIPベースのシステム及び装置(例えば、ポータブルコンピュータ208、IP電話210等)との間で通信のために、インタフェースでIPネットワーク202と接続することができる。
【0019】
システム200はまた、例えば携帯電話222などの移動電話対応装置に接続性を提供するセルラーネットワーク220を含む。セルラーネットワーク220はまた、プレゼンス情報を計算するセルラーネットワークプレゼンスシステム224、並びにユーザー(及びユーザー装置)の仮想位置及び/または物理的な位置を計算するセルラー位置システム226を含むことができる。
【0020】
プレゼンスシステム(212及び224)並びに位置システム(214及び226)によって、プレゼンス情報及び/または位置情報は、セッションサーバ228の入力コンポーネント102にプッシュされ、プレゼンスコンポーネント114によって全てのセッション参加者及び/または招待された人のプレゼンス及び位置情報についてのサーバセッション名簿230に結合される。あるいは、該プッシュメカニズムと相まって、セッションサーバ228は、プレゼンス情報及び/または位置情報を、例えば、サーバセッションに関連する基準に基づいてソース(システム212、214、224及び/または226)からプルすることができる。
【0021】
図示されるように、ポータブルコンピュータ208は、プレゼンス及び仮想位置情報230のうちの一部または全部についてのクライアント名簿バージョン232の提示を容易にするクライアントアプリケーションを実行する。言い換えれば、提示のためにポータブルコンピュータ208に提供されるプレゼンス及び位置情報230の量は、ポータブルコンピュータ208のユーザーの状態(例えば、セッションの参加者、参加者以外の招待された人等)に基づくことができる。例えば、招待された人(コンピュータ208のユーザー)がまだセッションに参加していない場合、該招待された人は、セッション主催者を見るだけに制限され、該主催者(またはリーダー)に関連して示されるアクティブリンクを介して参加することになってもよい。別の例において、招待された人は全てのセッション参加者の位置及びプレゼンス情報を見ることを許されていてもよい。これらの制限または制約は、例えば、企業が課すサーバポリシによって決定されてもよい。
【0022】
更に図示されるように、携帯電話222は、プレゼンス及び仮想位置情報230のうちの一部または全部についての電話名簿バージョン234の提示を容易にするクライアントアプリケーションを実行することができる。ここで、携帯電話222のユーザーは、セッションへの参加の招待を受信したとき、車両で移動中にいるかもしれない。携帯電話のクライアントは、ポータブルコンピュータ208のユーザーに関するプレゼンス及び位置情報を示し、ユーザー(「208」)のプレゼンスがそのときセッションの参加者であって、ユーザーが参加している位置はそのときパリのホテルからであることを表示することができる。そして、招待された人は、招待された人のインタラクションのために同様に示されたアクティブリンクを用いて(「クリックして参加する」)、セッションに参加することができる。電話名簿バージョン234はまた、セッションの他の招待された人及び/または参加者についての他のプレゼンス及び位置情報を示すことができる。
【0023】
セッションプレゼンス及び位置情報は、電子メール、テキストメッセージング(Text Messaging)、または他の従来の通信手段を介して送信することができ、電子メール、メッセージ、または通信の受取人は、アクティブリンクとインタラクションしてセッションに参加することができるということを理解すべきである。インタラクションは、リンクを選択(もしくはクリック)して参加すること、または、リンクをプログラムへコピーアンドペーストし、該プログラムが自動的にクライアント通信プログラムをクライアントユーザーに対するセッションにナビゲートして接続することを含んでよい。
【0024】
電話名簿バージョン234が2つ以上のセッションのためのプレゼンス及び位置情報を示すことができ、携帯電話222のユーザーは異なったセッション(例えば、ビデオセッション、音声セッション、コラボレーションセッション等)に参加することを選択することができるということも、主題となっているアーキテクチャについて意図した範囲内である。
【0025】
より具体的には、ユーザーは、プレゼンス情報及び位置情報を含む処理セッションサーバデータ及び信号に対応する、実行中のクライアント通信アプリケーションを有する。この通信アプリケーションは、クライアントシステム(例えば、携帯電話、ポータブルコンピュータ)へのユーザー操作に透過的バックグランドプロセスとして実行することができる。ユーザーは、セッションへのリンクを含む電子メールを受信することができ、該リンクを選択すると、ユーザーをサーバ228によってホストされるセッションに参加させる。参加により、クライアント通信プログラムは、そのとき、ユーザーがセッション中であることを知って、セッション情報(例えば、セッションタイトルまたはセッション名「ソフトウェア設計ミーティング」)を見て、例えば、「セッション中」を表示するようにユーザープレゼンスを更新する。クライアント通信プログラムは、セッションサーバ228にクライアントプレゼンス情報とともにアクティブリンク(例えば、URL)を渡す。次に、サーバ228は、ユーザーのプレゼンスを定期的に求める任意のエンティティ(ユーザー、装置、またはシステム)に、この情報をパブリッシュすることができる。
【0026】
よって、例えば、仲間のリストにユーザーを含むエンティティまたは、企業のアドレス帳内部でユーザーを捜すエンティティは、次にユーザー名を取得することができる。ユーザー名を取得すること(例えば、プルすること)の一部として、クライアントマシンは、セッションサーバ228または他のプレゼンスソースにクエリーを行って、ユーザーのプレゼンス情報を取得することもできる。プレゼンス情報は、会議セッションへのストリング及びそのセッションのURIまたはURLを含むことができる。ユーザークライアント通信プログラムは、プレゼンス情報を処理し、URI、URL、またはある他の方法を用いて会議位置へのリンクも提供し、同様にセッションに参加するためのインタラクションのために1人または複数のユーザーにプレゼンス及び位置情報を公開する。
【0027】
別の例では、タブレットPC204のユーザーは、会議室電話番号に関連する会議室にいるかもしれない。電話番号は、位置情報のための識別子として用いられて、その電話番号は、次に、「Conf.Rm.B13,Bldg.5」などのより利用しやすい位置情報に翻訳されてもよい。タブレットPCのユーザーがその会議室に予定されているミーティングへの招待に応じたという事実は、タブレットPC204のスケジュール管理ソフトウェアから、または、この情報を中央にトラッキングして位置情報が引き出せるような1つのデータを提供するネットワークサービスから取得することができる。タブレットPCのユーザーが会議室の電話を用いて会議室からダイヤルして、ユーザーの識別可能なPINを入力する必要がある場合、この追加の情報は、位置情報を引き出すために用いられる。ユーザーがタブレットPC204を介して無線で企業ネットワークに接続している場合、AP情報を用いて、ユーザーが会議室にいるはずであるということを大体予測することができる。言い換えれば、複数のデータ(例えば、ユーザーPINの入力、会議室を範囲とするAPへの接続、その会議室で予定されているミーティングに応じたユーザー等)を組み合わせて、タブレットPCのユーザーが会議室にいると確率的に推定することができる。一旦推定されると、タブレットPCユーザーについての位置情報及び/またはプレゼンス情報は、タブレットPC204に対してだけでなく、この情報を求める全ての加入者に対してもパブリッシュされてよい。
【0028】
タブレットPC204のユーザーは、また、ウェブベースの会議サーバでホストされるビデオ会議セッションのための仮想位置にいるまたは招待されたかもしれない。次に、タブレットPCのユーザーがビデオ会議セッションにおける他人のプレゼンス及び位置情報を見ることが可能になるだけでなく、会議室で起こっているセッションのために、例えば携帯電話222のユーザーにプレゼンス及び位置情報をパブリッシュすることも可能になる。同様に、プレゼンス及び位置情報は、セッションの前、セッションの間、および/またはセッションの後に示すことができる。
【0029】
また別の例示的な実施例において、(例えば、物理的な)位置自体がセッションに参加することができる。この例では、物理的な位置(例えば、会議室A)は、コンピュータシステム、または他の一意に識別可能で関連する情報のソース(例えば、ビデオまたは音声会議システム)を含むことができ、該情報のソースを介して、1人または複数の会議ユーザーがセッションに参加した。例えば、ユーザーが会議室Aの状態をチェックした場合、該会議室が特定のセッションに結びついている状態が表示される。1つの実施例において、このことは、この会議室情報をみる許可を有するユーザーに基づいている。更に、ユーザーは部屋を捜して、その部屋がどのミーティングに結びついているかについて判断することができる。
【0030】
図3は、プレゼンス及び位置情報を示すための通信プログラム(アプリケーション)の例示的なセッション名簿300を示す。ますます多くの会議が仮想的に実施されているので(例えば、ウェブ会議、コラボレーション等)、これらの仮想ミーティングの位置情報は、そのときプレゼンス情報とともに示すことができる。図示するように、開示されたアーキテクチャは、ユーザーは「ミーティング中」であるという基本的なプレゼンス情報だけでなく、ユーザーは具体的に「チームコールミーティング」に出ているというより具体的な情報を提供し、それによって、セッション名簿300のプレゼンス情報と組み合わせて位置情報を提供する。例えば、USER1の状態は、「電話中」と示される。ここで、ポップアップボックス302は、USER2が具体的にはチームコールと称されるミーティングに出ていることを表示するように(例えば、関連するユーザーの上にマウスポインタを合わせるまたはユーザーを選択することによって)示される。更に、ポップアップボックス302のインタラクティブなリンク(「クリックしてこの会議に参加する」)は、USER1がチームコールミーティングに参加できるようにするよう示される。他のユーザーについての一般的なプレゼンス及び位置情報304は、下方の最近使用した連絡先のウィンドウ枠306に提供される。
【0031】
代替実施例において、一旦招待されたユーザーがプレゼンス及び位置情報を示されると、該招待された人は、セッションに関するより詳細な情報を取得するために1つまたは複数のオプションを提供されてもよく、より詳細な情報は、どれくらい長くセッションが実施中であるか、予定されたセッション継続時間が終わるまでどれくらいか、あとどれくらいでセッションが開始されるか、セッションの参加者が何を提供したか、セッションの参加者が何を提供しなかったか、退席したセッションの参加者(例えば、完全に離れた、音を消した、サイドバーのセッションに参加している等)などである。
【0032】
以下は、開示されたアーキテクチャの新規の態様を実行する例示的な方法を代表する一連のフローチャートである。説明を簡易にするために、例えばフローチャートまたはフローダイアグラムの形で、本明細書において示される1つまたは複数の方法は、一連の動作として示されかつ説明されているが、一部の動作を本明細書において示されかつ説明された順序と異なった順序で行うことができ、および/または一部の動作を本明細書において示されかつ説明された他の動作と並行に行うことができるので、該方法は動作の順序によって限定されないことが理解されかつ認められることになっている。例えば、当業者は、方法が状態図においてなどの一連の相互に関係のある状態またはイベントとして代わりに示されてもよいということを理解しかつ認めるだろう。更に、方法において示される全ての動作が、新規の実施例に必要とされるわけでない。
【0033】
図4は、通信情報を提供する方法を示す。ステップ400において、エンティティのプレゼンスに関連するプレゼンス情報が受信される。ステップ402において、エンティティの位置に関連する位置情報が受信される。ステップ404において、プレゼンス情報と位置情報とが結合される。ステップ406において、位置情報は、通信セッションに関連するプレゼンス情報とともに示される。
【0034】
位置情報は、ユーザーまたはユーザー装置の仮想位置または物理的な位置を特定する。アクティブリンクを選択すると、エンティティをセッションに自動的に参加させる。1つの実施例において、プレゼンスシステムは、通信セッションの前、通信セッションの間、通信セッションの後のうちの1つまたは複数の時に、位置情報及びプレゼンス情報を別のエンティティにパブリッシュする。更に、プレゼンス情報または位置情報のうちの1つまたは複数を提示することは、情報を受信するための1つまたは複数のユーザーの許可に基づいてもよい。このことは、例えば、必須の許可(複数可)(例えば、従業員、チームメンバ等)がある場合のみ、招待された人または他のエンティティタイプがこの情報にアクセスできることを規定するサーバポリシを用いて課せられてもよい。
【0035】
以下のシナリオにおいて、参加者Aは、ウェブ会議ミーティングに出ている。同僚、即ち招待された人Bは、ミーティングに出ている参加者A及び他の人に加わりたいが、ミーティングアドレスを知らない。招待された人Bは、参加者Aがミーティングに出席しているということを知っている。招待された人Bは、ユーザープレゼンスに関連しているユーザーを見つけることが可能になるアプリケーションを開始する。招待された人Bは、参加者Aを見つけて、参加者Aが仮想ミーティングに出ていることを参加者Aの位置が示すということを知る。次に、招待された人Bは、ミーティング位置をクリックして、ウェブ会議に参加する。招待された人Bは、プレゼンス情報を介して仮想位置を見つけた。
【0036】
プレゼンス情報は、プレゼンスソースからプルすることができ、および/または、位置情報は位置情報のソースからプルすることができる。あるいは、前に示したように、プレゼンス情報はプレゼンスソースからプッシュすることができ、および/または、位置情報は位置情報のソースからプッシュすることができる。更に、追加の情報が、プレゼンス情報及び位置情報に加えて示されてもよい。
【0037】
図5は、通信情報を提供する代替方法を示す。ステップ500において、マルチメディア通信セッションに関連するプレゼンス情報及び仮想位置情報は、クライアントアプリケーションに送信される。ステップ502において、プレゼンス情報及び仮想位置情報は、アクティブリンクとしてクライアントアプリケーションのユーザーに示される。ステップ504において、ユーザーがアクティブリンクを選択することに基づいてユーザーをマルチメディア通信セッションに参加させる。
【0038】
このアプリケーションにおいて用いられるように、用語「コンポーネント」及び「システム」は、コンピュータ関連のエンティティ、即ち、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれかを称することが意図されている。例えば、コンポーネントは、プロセッサで実行中のプロセス、プロセッサ、ハードディスクドライブ、(光学の及び/または磁気記憶媒体の)複数の記憶ドライブ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、及び/またはコンピュータであってもよいがこれらであることに限定されない。例として、サーバで実行中のアプリケーション及びサーバの両方は、コンポーネントであってもよい。1つまたは複数のコンポーネントは、プロセス及び/または実行スレッド内に存在することができ、コンポーネントは、1台のコンピュータにローカライズされてもよいしおよび/または2台以上のコンピュータの間で分散されてもよい。
【0039】
ここで図6を参照すると、開示されたアーキテクチャに従って、位置情報及びプレゼンス情報を処理しかつ示すことができるコンピュータシステム600のブロック図が示されている。その様々な態様についての追加的な状況を提供するために、図6及び以下の検討は、様々な態様を実施することができる適当なコンピュータシステム600の簡潔で一般的な説明を提供することを目的としている。上記の説明は、1つまたは複数のコンピュータで実行することができるコンピュータ実行可能命令の一般的な内容で説明されているが、当業者は、新規の実施形態も他のプログラムモジュールと組み合わせておよび/またはハードウェア及びソフトウェアの組合せとして実施することができると認めることができる。
【0040】
通常、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するかまたは特定の抽象データ型を実施するルーチン、プログラム、コンポーネント、データ構造等を含む。更に、当業者は、本発明の方法が、他のコンピュータシステムの構成で実施することができると認めることができ、該他のコンピュータシステムの構成には、シングルプロセッサコンピュータシステムまたはマルチプロセッサコンピュータシステム、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータのほかに、パーソナルコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、マイクロプロセッサベースの家庭用電化製品またはプログラム可能な家庭用電化製品なども含み、これらの各々は1つまたは複数の関連する装置に動作可能に接続される。
【0041】
図示された態様はまた、通信ネットワークを介してつながっている遠隔処理装置によって特定のタスクが実行される分散コンピューティング環境において実施されてもよい。分散コンピューティング環境において、プログラムモジュールはローカルのメモリ記憶装置及びリモートのメモリ記憶装置の両方にあってもよい。
【0042】
コンピュータは、通常、様々なコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、コンピュータがアクセスすることができるあらゆる利用可能な媒体であってもよく、揮発性及び不揮発性、取外し可能および取外し不能の媒体を含む。一例であって、限定ではないが、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を備えることができる。コンピュータ記憶媒体は、いずれかの方法で実施される揮発性及び不揮発性、取外し可能および取外し不能の媒体または、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、もしくは他のデータなどの情報を記憶する技術を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CD−ROM、デジタルビデオディスク(DVD)もしくは他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶装置、または所望の情報を格納するために用いることができかつコンピュータがアクセスすることができるあらゆる他の媒体を含むが、これらに限定されない。
【0043】
図6を再び参照すると、さまざまな態様を実施する例示的なコンピュータシステム600は、処理ユニット604、システムメモリ606、及びシステムバス608を有するコンピュータ602を含む。システムバス608は、システムメモリ606を含むがこれに限定されないシステムコンポーネントの処理ユニット604に対するインタフェースを提供する。処理ユニット604は、様々な市販のプロセッサのうちのいずれかであってもよい。デュアルマイクロプロセッサアーキテクチャ及び他のマルチプロセッサアーキテクチャも、処理ユニット604として用いることができる。
【0044】
システムバス608は、様々な市販のバスアーキテクチャのうちのいずれかを用いるメモリバス(メモリコントローラ有りまたはメモリコントローラ無し)、周辺バス、及びローカルバスに更に相互接続することができる、いくつかのタイプのバス構造のうちのいずれかであってもよい。システムメモリ606は、不揮発性メモリ(NON−VOL)610及び/または揮発性メモリ612(例えばランダムアクセスメモリ(RAM))を含むことができる。基本入出力システム(BIOS)は、不揮発性メモリ610(例えば、ROM、EPROM、EEPROM等)に格納することができ、BIOSは、スタートアップの間などに、コンピュータ602内の要素同士の間で情報を転送するのに役立つ基本ルーチンである。揮発性メモリ612は、また、キャッシングデータ用のスタティックRAMなどの高速RAMを含むことができる。
【0045】
コンピュータ602は、内蔵ハードディスクドライブ(HDD)614(例えば、EIDA、SATA)と、(例えば、取外し可能のディスケット618から読み出すまたはそこに書き込む)磁気フロッピディスクドライブ(FDD)616と、(例えば、CD−ROMディスク622、またはDVDなどの他の大容量光媒体から読み出すまたはそこに書き込む)光ディスクドライブ620とを更に含み、内蔵HDD614はまた、適切なシャシーで、外付けで使用するように構成されてもよい。HDD614、FDD616、及び光ディスクドライブ620は、それぞれHDDインタフェース624、FDDインタフェース626、及び光ドライブインタフェース628でシステムバス608に接続することができる。外付けのドライブを実装するためのHDDインタフェース624は、USB(Universal Serial Bus)技術及びIEEE 1394インタフェース技術のうちの少なくとも一方または両方を含むことができる。
【0046】
ドライブ及び関連するコンピュータ可読媒体は、データ、データ構造、コンピュータ実行可能命令、その他についての不揮発性記憶装置を提供する。コンピュータ602のために、該ドライブ及び該媒体は、適当なデジタルフォーマットのあらゆるデータの記憶装置を収容できる。上記のコンピュータ可読媒体の説明は、HDD、取外し可能の磁気ディスケット(例えば、FDD)、及びCDまたはDVDなどの取外し可能の光媒体を参照するが、ZIPドライブ、磁気カセット、フラッシュメモリカード、カートリッジなどのコンピュータが読み出すことができる他のタイプの媒体も、例示的な動作環境において用いることができ、更に、あらゆる係る媒体は開示されたアーキテクチャの新規の方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令を含むことができるということは、当業者によって認めるべきである。
【0047】
多数のプログラムモジュールは、ドライブ及び揮発性メモリ612に保存することができ、該プログラムモジュールは、オペレーティングシステム630、1つまたは複数のアプリケーションプログラム632、他のプログラムモジュール634、及びプログラムデータ636を含む。1つまたは複数のアプリケーションプログラム632、他のプログラムモジュール634、及びプログラムデータ636は、プレゼンス情報118並びに例えばクライアント名簿232及び234を処理しかつ提示するクライアント、即ち通信プログラム300を含むことができる。
【0048】
コンピュータシステム602が、例えばセッションサーバ228として用いられる場合には、コンピュータシステム602は、入力コンポーネント102及びプレゼンスコンポーネント114のためのアプリケーションを含むことができる。
【0049】
オペレーティングシステム、アプリケーション、モジュール、及び/またはデータの全部または一部も、揮発性メモリ612にキャッシュされてもよい。開示されたアーキテクチャは、様々な市販のオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組合せを用いて実施することができると認められることになっている。
【0050】
ユーザーは、キーボード638及びマウス640のようなポインティング装置などの1つまたは複数の有線入力装置/無線入力装置を介してコンピュータ602に命令及び情報を入力することができる。他の入力装置(図示せず)は、マイクロホン、IRリモートコントロール、ジョイスティック、ゲームパッド、スタイラスペン、タッチスクリーンなどを含むことができる。これらの入力装置及び他の入力装置は、システムバス608に接続されている入力装置インタフェース642を介して処理ユニット604に接続されることが多いが、パラレルポート、IEEE 1394シリアルポート、ゲームポート、USBポート、及びIRインタフェースなどの他のインタフェースで接続されてもよい。
【0051】
モニタ644または他のタイプのディスプレイ装置も、ビデオアダプタ646などのインタフェースを介してシステムバス608に接続されている。モニタ644に加えて、コンピュータは、通常、スピーカ、プリンタなどの周辺出力装置(図示せず)を含む。
【0052】
コンピュータ602は、リモートコンピュータ(複数可)648などの1つまたは複数のリモートコンピュータへの有線通信及び/または無線通信を介した論理接続を用いるネットワーク化された環境において動作することができる。リモートコンピュータ(複数可)648は、ワークステーション、サーバコンピュータ、ルータ、パーソナルコンピュータ、ポータブルコンピュータ、マイクロプロセッサベースの娯楽用電化製品、ピアー装置、または他の共通ネットワークノードであってもよく、通常、コンピュータ602と関連して説明された要素のうちの複数または全てを含む。但し、簡潔にするために、メモリ/記憶装置650だけが示されている。示された論理接続は、ローカルエリアネットワーク(LAN)652、及び/または、例えば広域ネットワーク(WAN)654などのより大きなネットワークへの有線接続性/無線接続性を含んでいる。かかるLANネットワーク環境及びWANネットワーク環境は、オフィス及び会社において普通のことであり、例えばインターネットなどのグローバル通信ネットワークにその全てが接続可能なイントラネットなどの企業規模のコンピュータネットワークを容易にする。
【0053】
LANネットワーク環境で用いられる場合、コンピュータ602は、有線通信ネットワークインタフェースかつ/もしくは無線通信ネットワークインタフェース、またはアダプタ656を介してLAN652に接続される。アダプタ656は、LAN652への有線通信及び/または無線通信を容易にすることができ、LAN652はまた、アダプタ656の無線機能と通信するためにLAN652に配された無線アクセスポイントを含むことができる。
【0054】
WANネットワーク環境で用いられる場合、コンピュータ602は、モデム658を含んでもよく、または、WAN654の通信サーバに接続されてもよく、または例えばインターネット経由でWAN654を介した通信を確立するための他の手段を有してもよい。内蔵または外付けであってかつ有線装置及び/または無線装置であってもよいモデム658は、入力装置インタフェース642を介してシステムバス608に接続される。ネットワーク化された環境において、コンピュータ602またはその一部に関連して示されるプログラムモジュールは、リモートのメモリ/記憶装置650に格納することができる。示されたネットワーク接続は例示的であって、コンピュータ同士の間の通信リンクを確立する他の手段を用いることができると認められる。
【0055】
コンピュータ602は、有線装置及び無線装置または、例えば、プリンタ、スキャナ、デスクトップコンピュータ及び/もしくはポータブルコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、通信衛星、無線で検出可能なタグに関連する設備及び場所(例えば、キオスク、ニューススタンド、洗面所)並びに電話との無線通信(例えば、IEEE 802.11の無線変調技術)で動作可能に配された無線装置などのIEEE 802標準ファミリを用いるエンティティと通信することができる。これは、少なくともWi−Fi(即ち、ワイヤレスフィディリティ)無線技術、WiMax無線技術、及びBluetooth(登録商標)無線技術を含んでいる。よって、通信は、従来のネットワークのように所定の構造であってもよく、または少なくとも2つの装置の間の単なるアドホック通信であってもよい。Wi−Fiネットワークは、IEEE 802.11x(a、b、g等)と称される無線技術を用いて、安全で信頼できる高速の無線接続性を提供する。Wi−Fiネットワークは、コンピュータ同士を互いに接続するために、インターネットに接続するために、かつ(IEEE 802.3関連の媒体及び機能を用いる)有線ネットワークに接続するために用いることができる。
【0056】
上記に説明されたことは、開示されたアーキテクチャの例を含んでいる。もちろん、コンポーネント及び/または方法のすべての考えうる組合せを説明することは不可能であるが、当業者は、多くの更なる組合せ及び置換が可能であると認めることができる。従って、新規のアーキテクチャは、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲にある全てのかかる代替物、修正物、及び変化物を包含することを意図している。更に、詳細な説明または特許請求の範囲において用語「含む(includes)」を使用する限りでは、かかる用語は用語「備える(comprising)」を請求項において移行語として使用する場合に解釈される用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であるよう意図している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータで実施される通信システム(100)であって、
エンティティ位置に関連するエンティティの位置情報を受信する入力コンポーネント(102)と、
前記位置情報を、会議セッションに関連して提示するプレゼンス情報と結合するプレゼンスコンポーネント(114)と、
を備えることを特徴とするシステム。
【請求項2】
ユーザー名の名簿に関連して前記結合された位置情報とプレゼンス情報とを受信して示し、かつ対応するユーザー名の上にマウスを合わせることに応じてユーザーの前記結合された位置情報とプレゼンス情報とを示すクライアントベースの通信アプリケーションを更に備えることを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記通信アプリケーションは、前記セッション及びセッション参加者に関するより詳細な情報を取得するための1つまたは複数の追加のオプションを示すことを特徴とする請求項2記載のシステム。
【請求項4】
前記位置情報は、エンティティの仮想位置を特定する仮想位置情報であり、ユーザーが理解できるフォーマットに変換されて示されることを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項5】
前記仮想位置情報は、実行可能であり、ユーザーが前記仮想位置情報を選択することによって前記セッションに参加することができることを特徴とする請求項4記載のシステム。
【請求項6】
前記仮想位置情報は、ユーザーインタラクションが可能なアイテムとしてメッセージにおいてセッションに招待された人に提供され、前記アイテムは、セッション識別子をURIとして含んでかつSIP(セッション確立プロトコル)に基づくことを特徴とする請求項4記載のシステム。
【請求項7】
前記仮想位置情報は、セッション識別子を含むことを特徴とする請求項4記載のシステム。
【請求項8】
前記仮想位置情報は、電子メールでかつHTTPリンクの形式でセッションに招待された人に提供され、選択されると前記招待された人を前記セッションに参加させることを特徴とする請求項7記載のシステム。
【請求項9】
前記位置情報は、前記位置情報をプレゼンスシステムにパブリッシュする仮想ソースから受信されることであって、前記プレゼンスシステムは、前記結合された位置情報とプレゼンス情報とを提示及びユーザーインタラクションのためのクライアントプログラムに送信することを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項10】
コンピュータで実施される通信情報提供方法であって、
エンティティのプレゼンスに関するプレゼンス情報を受信するステップ(400)と、
前記エンティティの位置に関する位置情報を受信するステップ(402)と、
前記プレゼンス情報と前記位置情報とを結合するステップ(404)と、
通信セッションに関連して前記結合された位置情報とプレゼンス情報とを示すステップ(406)と、
を備える方法。
【請求項11】
前記位置情報は、ユーザーまたはユーザー装置の仮想位置または物理的な位置を特定することを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項12】
アクティブリンクを選択することに応じて前記エンティティを自動的に前記セッションに参加させるステップを更に備えることを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項13】
通信セッションの前、通信セッションの間、または通信セッションの後のうちの1つまたは複数の時に、前記位置情報及び前記プレゼンス情報を別のエンティティにパブリッシュするステップを更に備えることを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項14】
許可に基づいて前記プレゼンス情報または前記位置情報のうちの1つまたは複数を示すステップを更に備えることを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項15】
前記プレゼンス情報をプレゼンスソースからプルする、または前記位置情報を前記位置情報のソースからプルするステップを更に備えることを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項16】
前記プレゼンス情報及び前記位置情報に加えて追加の情報を示すステップを更に備えることを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項17】
通信技術により前記セッションにリンクを提供するステップを更に備えることであって、前記リンクは、前記プレゼンス情報及び位置情報を含み、前記リンクを選択すると、前記エンティティが前記セッションに接続されることを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項18】
前記通信技術は、電子メール及びテキストメッセージングを含み、前記電子メール及びテキストメッセージングに含まれるリンクは、URIまたはURLのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項17記載の方法。
【請求項19】
コンピュータで実施される通信情報提供方法であって、
マルチメディア通信セッションに関するプレゼンス情報及び仮想位置情報をクライアントアプリケーションに送信するステップ(500)と、
前記プレゼンス情報及び前記仮想位置情報をアクティブリンクとして前記クライアントアプリケーションのユーザーに示すステップ(502)と、
前記ユーザーが前記アクティブリンクを選択することに基づいて前記ユーザーを前記マルチメディア通信セッションに参加させるステップ(504)と、
を備える方法。
【請求項20】
音声チャネル技術またはビデオチャネル技術のうちの少なくとも1つを用いて前記ユーザーを前記マルチメディア通信セッションに参加させるステップを更に備えることを特徴とする請求項19記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2011−516937(P2011−516937A)
【公表日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−546809(P2010−546809)
【出願日】平成21年1月19日(2009.1.19)
【国際出願番号】PCT/US2009/031373
【国際公開番号】WO2009/105298
【国際公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【出願人】(500046438)マイクロソフト コーポレーション (3,165)
【Fターム(参考)】