説明

プレゼンテーション支援システム、プレゼンテーション支援方法及びプレゼンテーション支援プログラム

【課題】コンピュータ端末を利用して、効果的なプレゼンテーションを効率的に行なうためのプレゼンテーション支援システム、プレゼンテーション支援方法及びプレゼンテーション支援プログラムを提供する。
【解決手段】聴講者端末登録処理において、説明者端末20の制御部21は、周辺端末情報を取得し、タッチパネル23に周辺端末情報を表示する。そして、制御部21は、制御対象端末の指定処理を実行する。プレゼンテーション支援処理において、説明者端末20の制御部21は、マイク24により取得した音声について、音声認識処理を実行する。次に、制御部21は、コマンドへの変換処理を実行し、コマンド送信処理を実行する。聴講者端末10の制御部11は、コマンドを受信し、表示制御処理又は音声合成出力処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータ端末を利用して行なうプレゼンテーションを支援するためのプレゼンテーション支援システム、プレゼンテーション支援方法及びプレゼンテーション支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
プレゼンテーションを行なう場合、プロジェクタによって投影したスライドを利用することがある。また、聴講者の手元の各コンピュータ端末にスライドを表示されてプレゼンテーションを行なうこともある。そこで、複数の携帯端末と接続してプレゼンテーションを行なうための技術が検討されている(例えば、特許文献1を参照。)。この文献に記載された技術では、ホストPCは、端末を特定するためのメンバIDをメモリに記憶し、パスワードを生成し、生成したパスワードを大型ディスプレイに表示させて参加者に公開する。そして、端末から受信した接続要求に含まれるメンバIDおよびパスワードに基づき認証を行い、その認証結果に基づき、端末から受信したコマンドを処理する。
【0003】
また、説明者が、スライドを表示するためのコンピュータ端末を操作していたのでは、口頭による説明に集中することができないこともある。そこで、音声認識により、プレゼンテーションデータの操作を行なうための技術が検討されている(例えば、特許文献2を参照。)。この文献に記載された技術では、音声認識用辞書を参照して、マイクロフォンから入力された音声に含まれるキーワードを認識する。その認識したキーワードに対応する操作コマンドを生成し、この操作に係るプレゼンテーションデータを出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−49993号公報(第1頁、図1)
【特許文献2】特開平8−339198号公報(第1頁、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
最近では、無線通信機能を備えたディスプレイを備えたタブレット端末も利用されつつある。このような複数のタブレット端末を利用してプレゼンテーションを行なう場合、通信設定等の準備が手間になることがある。
【0006】
また、聴講者が手元のタブレット端末においてスライドを閲覧する場合、プレゼンテーションの進行とは別にスライドを確認したい場合もある。この場合、聴講者の勝手な操作により、的確なスライドページを利用してのプレゼンテーションが困難になる場合もある。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、コンピュータ端末を利用して、効果的なプレゼンテーションを効率的に行なうためのプレゼンテーション支援システム、プレゼンテーション支援方法及びプレゼンテーション支援プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、プレゼンテーションを聴講する聴講者が利用する聴講者端末と、前記聴講者端末と無線通信を行なうとともに、聴講者
端末の端末情報を記録する聴講者情報記憶手段を備え、プレゼンテーションの説明者が利用する説明者端末とから構成されたプレゼンテーション支援システムであって、前記説明者端末が、前記無線通信により、通信可能範囲に存在する聴講者端末の端末情報を取得して、前記聴講者情報記憶手段に登録する手段と、前記説明者の音声を音声認識し、この音声認識結果をコマンドに変換する手段と、前記聴講者情報記憶手段に記憶された端末情報に対応する聴講者端末に対して、前記無線通信により、前記コマンドを送信する手段とを備えたことを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のプレゼンテーション支援システムにおいて、前記聴講者端末は、プレゼンテーションに用いるスライド資料ファイルを保持し、前記コマンドにより、前記聴講者端末に表示されているスライド資料ファイルの表示を制御することを要旨とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のプレゼンテーション支援システムにおいて、前記説明者端末が、音声認識により、ページ変更のコマンドを取得した場合、前記聴講者端末に表示されているスライド資料ファイルのカレントページを特定し、前記カレントページの変更を指示するコマンドを前記聴講者端末に送信し、前記聴講者端末は、指示されたカレントページを表示することを要旨とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一つに記載のプレゼンテーション支援システムにおいて、前記聴講者端末は、前記説明者端末からページ変更のコマンドを取得した場合、プレゼンテーションで用いられたカレントページを閲覧許容範囲に追加記録する手段と、聴講者によるページ変更の指示を取得した場合、前記閲覧許容範囲内のページのみ閲覧可能とする表示制御を行なうことを要旨とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のプレゼンテーション支援システムにおいて、前記聴講者端末は、プレゼンテーションを補足する関連資料ファイルを保持し、前記関連資料ファイルは、スライド資料ファイルのページに関連付けられており、前記閲覧許容範囲内のスライド資料ファイルのページに関連付けられた関連資料のみを閲覧可能とする表示制御を行なうことを要旨とする。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項2〜5のいずれか一つに記載のプレゼンテーション支援システムにおいて、前記聴講者端末は、言語種別に関連付けてスライド資料ファイルを保持し、前記聴講者端末は、指定された言語種別を記憶し、前記言語種別に関連付けられたスライド資料ファイルを出力することを要旨とする。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一つに記載のプレゼンテーション支援システムにおいて、前記聴講者端末は、プレゼンテーションに用いる音声ファイルを保持し、前記コマンドにより、前記聴講者端末において音声ファイルの再生を制御することを要旨とする。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のプレゼンテーション支援システムにおいて、前記聴講者端末は、言語種別に関連付けて音声ファイルを保持し、前記聴講者端末は、指定された言語種別を記憶し、前記言語種別に関連付けられた音声ファイルの再生を制御することを要旨とする。
【0016】
請求項9に記載の発明は、プレゼンテーションを聴講する聴講者が利用する聴講者端末と、前記聴講者端末と無線通信を行なうとともに、聴講者端末の端末情報を記録する聴講者情報記憶手段を備え、プレゼンテーションの説明者が利用する説明者端末とから構成されたプレゼンテーション支援システムを用いたプレゼンテーション支援方法であって、前
記説明者端末が、前記無線通信により、通信可能範囲に存在する聴講者端末の端末情報を取得して、前記聴講者情報記憶手段に登録する段階と、前記説明者の音声を音声認識し、この音声認識結果をコマンドに変換する段階と、前記聴講者情報記憶手段に記憶された端末情報に対応する聴講者端末に対して、前記無線通信により、前記コマンドを送信する段階とを実行することを要旨とする。
【0017】
請求項10に記載の発明は、プレゼンテーションを聴講する聴講者が利用する聴講者端末と、前記聴講者端末と無線通信を行なうとともに、聴講者端末の端末情報を記録する聴講者情報記憶手段を備え、プレゼンテーションの説明者が利用する説明者端末とから構成されたプレゼンテーション支援システムを用いたプレゼンテーション支援プログラムであって、前記説明者端末を、前記無線通信により、通信可能範囲に存在する聴講者端末の端末情報を取得して、前記聴講者情報記憶手段に登録する手段、前記説明者の音声を音声認識し、この音声認識結果をコマンドに変換する手段と、前記聴講者情報記憶手段に記憶された端末情報に対応する聴講者端末に対して、前記無線通信により、前記コマンドを送信する手段として機能させることを要旨とする。
【0018】
(作用)
請求項1、9又は10に記載の発明によれば、説明者端末が、無線通信により、通信可能範囲に存在する聴講者端末の端末情報を取得して、聴講者情報記憶手段に登録する。次に、前記説明者の音声を音声認識し、この音声認識結果をコマンドに変換する。そして、聴講者情報記憶手段に記憶された端末情報に対応する聴講者端末に対して、無線通信により、コマンドを送信する。これにより、説明者端末において、手入力等の操作を行なうことなく、聴講者が利用している聴講者端末を制御することができる。
【0019】
請求項2に記載の発明によれば、聴講者端末は、プレゼンテーションに用いるスライド資料ファイルを保持する。そして、コマンドにより、聴講者端末に表示されているスライド資料ファイルの表示を制御する。これにより、聴講者端末において、視覚的にプレゼンテーションを支援することができる。
【0020】
請求項3に記載の発明によれば、説明者端末が、音声認識により、ページ変更のコマンドを取得した場合、聴講者端末に表示されているスライド資料ファイルのカレントページを特定する。そして、カレントページの変更を指示するコマンドを聴講者端末に送信する。この場合、聴講者端末は、指示されたカレントページを表示する。これにより、聴講者端末において表示されているスライドページを、音声によって制御することができる。
【0021】
請求項4に記載の発明によれば、聴講者端末は、説明者端末からページ変更のコマンドを取得した場合、プレゼンテーションで用いられたカレントページを閲覧許容範囲に追加記録する。そして、聴講者によるページ変更の指示を取得した場合、閲覧許容範囲内のページのみ閲覧可能とする表示制御を行なう。これにより、プレゼンテーションにおいて、まだ説明していないスライドの閲覧を抑制することができる。
【0022】
請求項5に記載の発明によれば、聴講者端末は、スライド資料ファイルのページに関連付けられて、プレゼンテーションを補足する関連資料ファイルを保持する。そして、閲覧許容範囲内のスライド資料ファイルのページに関連付けられた関連資料のみを閲覧可能とする表示制御を行なう。これにより、プレゼンテーションにおいて、まだ説明していないスライドに関連する関連資料の閲覧を抑制することができる。
【0023】
請求項6に記載の発明によれば、聴講者端末は、指定された言語種別を記憶し、言語種別に関連付けられたスライド資料ファイルを出力する。これにより、閲覧者の使用言語に応じたスライドを提供することができる。
【0024】
請求項7に記載の発明によれば、コマンドにより、聴講者端末において音声ファイルの再生を制御する。これにより、聴講者端末において、聴覚的にプレゼンテーションを支援することができる。
【0025】
請求項8に記載の発明によれば、聴講者端末は、言語種別に関連付けて音声ファイルを保持し、聴講者端末は、指定された言語種別を記憶し、言語種別に関連付けられた音声ファイルの再生を制御する。これにより、閲覧者の使用言語に応じた音声を出力することができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、コンピュータ端末を利用して、効果的なプレゼンテーションを効率的に行なうためのプレゼンテーション支援システム、プレゼンテーション支援方法及びプレゼンテーション支援プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施形態のプレゼンテーション支援システムの説明図。
【図2】本実施形態において用いる端末の機能ブロックの説明図であって、(a)は聴講者端末、(b)は説明者端末の説明図。
【図3】本実施形態の処理手順の説明図。
【図4】本実施形態の処理手順の説明図。
【図5】本実施形態の処理手順の説明図。
【図6】本実施形態の処理手順の説明図。
【図7】本実施形態のスライド資料と関連資料との関係の説明図。
【図8】本実施形態の聴講者端末に出力される画面の説明図。
【図9】他の実施形態の処理手順の説明図。
【図10】他の実施形態の処理手順の説明図。
【図11】他の実施形態のコマンド送信方法の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明を具体化したプレゼンテーション支援システムの一実施形態を図1〜図8に従って説明する。本実施形態では、説明者が、説明会場において、スライド資料を用いて、聴講者に対してプレゼンテーションを行なう場合を説明する。本実施形態では、図1に示すように、無線通信可能な範囲に設置された聴講者端末10、説明者端末20、管理サーバ30を用いる。
【0029】
聴講者端末10は、プレゼンテーションを聴講する聴講者が用いるコンピュータ端末である。一方、説明者端末20は、プレゼンテーションを行なう説明者が用いるコンピュータ端末である。本実施形態においては、聴講者端末10、説明者端末20として、タッチパネル方式のディスプレイを備えたタブレット端末を用いる。聴講者端末10は、説明者端末20のディスプレイより大型サイズのディスプレイを用いることにより、視覚性や操作性を優先する。一方、説明者端末20として、聴講者端末10よりも小型で軽量の端末を利用することにより、携帯性を優先する。
【0030】
聴講者端末10、説明者端末20とは、無線通信部を備え、相互に通信を行なうことができる。通信方式としては、例えば、Bluetooth (登録商標)等を用いることにより、近距離通信を行なう。
【0031】
聴講者端末10は、図1に示すように、制御部11、データ記憶部12、タッチパネル13、マイク14、スピーカ15、無線通信部16を備えている。
タッチパネル13(タッチパネル方式のディスプレイ)は入出力手段として機能し、パネル上に情報を出力するとともに、パネル表面に触れることにより、触れられた画面位置の情報を感知して各種操作(ポインティング、キー入力等)を行なうことができる。プレゼンテーション中は、このタッチパネル13には、図8に示すように、スライド資料表示領域131、関連資料選択領域132が含まれる。スライド資料表示領域131には、説明中のスライドページが表示される。関連資料選択領域132には、関連資料を選択するためのアイコンが表示される。
【0032】
マイク14は集音手段として機能し、スピーカ15は音声出力手段として機能する。
無線通信部16は、通信可能な距離範囲内に存在する他の通信端末との間で、上述の通信方式により無線通信を行なう。この無線通信部16は、ペアリングにより他の通信端末を通信するための端末識別子に関するデータを保持している。
【0033】
制御部11は、制御手段(CPU、RAM、ROM等)を備え、後述する処理(通信制御段階、指示制御段階、表示制御段階、音声出力制御段階等の各処理等)を行なう。そのためのプレゼンテーション支援プログラム(聴講者用)を実行することにより、制御部11は、図2(a)に示すように、通信制御手段111、指示制御手段112、表示制御手段113、音声出力制御手段114として機能する。
【0034】
通信制御手段111は、無線通信部16を介して、説明者端末20からの指示を受信する処理を実行する。
指示制御手段112は、受信した指示の内容に基づいて、表示制御手段113、音声出力制御手段114を制御する処理を実行する。
【0035】
表示制御手段113は、タッチパネル13に表示するスライド資料の表示を制御する処理を実行する。また、表示制御手段113は、スライド資料の表示状態に応じて、関連資料の表示を制御する。この表示制御手段113は、プレゼンテーションにおいて、現在、説明者が説明しているページ(カレントページ)を特定するためのデータを保持する。
音声出力制御手段114は、スピーカ15を介して音声を出力する処理を実行する。この場合、合成音声や音声ファイルの再生により、音声を出力することができる。
【0036】
データ記憶部12には、スライド資料ファイル121、関連資料ファイル122、音声ファイル123、閲覧履歴ファイル124、アンケートファイル125が記録される。
【0037】
スライド資料ファイル121は、プレゼンテーションにおいて用いるスライドファイル(説明資料)である。本実施形態のスライド資料ファイル121は、図7に示すように、複数ページのスライドから構成されており、スライドページを進めながらプレゼンテーションを進める。
【0038】
各スライドページには、閲覧可否を判定するための閲覧制御フラグデータ領域が設けられている。ここでは、閲覧できるスライドページには可能フラグが記録され、閲覧できないスライドページには不可フラグが記録される。この可能フラグにより閲覧許容範囲を特定することができる。
【0039】
関連資料ファイル122は、プレゼンテーションにおける説明を補足するための資料ファイルである。この関連資料ファイル122には、閲覧条件、閲覧制御フラグに関するデータが記録される。
【0040】
この閲覧条件データ領域には、この関連資料ファイル122を閲覧するための条件に関するデータが記録される。例えば、スライド資料ファイル121の所定のスライドページ
の閲覧が条件の場合には、スライド資料ファイル121のファイル名、スライドページ(条件ページ)に関するデータが記録される。
【0041】
閲覧制御フラグデータ領域には、閲覧可否を判定するためのフラグが記録される。ここでは、閲覧できる関連資料ファイル122については可能フラグが記録され、閲覧できない関連資料ファイル122については不可フラグが記録される。図7に示すように、閲覧条件として、スライドの条件ページ「m頁」が閲覧された場合には、関連資料Aの閲覧制御フラグデータ領域に可能フラグが設定される。また、スライドの条件ページ「n頁」が閲覧された場合に、関連資料Bの閲覧制御フラグデータ領域に可能フラグが設定される。
【0042】
また、第1の関連資料の閲覧状況に基づいて、第2の関連資料の閲覧制御フラグを制御するようにしてもよい。例えば、閲覧条件として関連資料Bの閲覧を設定しておき、関連資料Bの閲覧の閲覧を検知した場合に、関連資料Cの閲覧制御フラグデータ領域に可能フラグを記録する。これにより、所定の関連資料の閲覧を条件として、他の関連資料の閲覧を許可することができる。
【0043】
例えば、図8においては、m頁以上n頁未満のスライドを説明している場合を想定している。この場合、関連資料Aは閲覧できるように、選択可能な表示となっている。一方、閲覧できない関連資料のアイコン(B、C)はグレイアウトしている。なお、関連資料Dのように、常時閲覧可能な資料については、予め閲覧制御フラグデータ領域に可能フラグを設定しておく。
【0044】
音声ファイル123は、プレゼンテーションにおける説明を補足するための音声に関するデータファイルである。
閲覧履歴ファイル124には、表示年月日・時刻に関連付けて、聴講者が閲覧した説明資料(スライド資料、関連資料)のファイル名、閲覧ページに関するデータが記録される。
アンケートファイル125には、聴講者がアンケートに回答した場合に回答内容が記録される。
【0045】
説明者端末20は、図1に示すように、制御部21、データ記憶部22、タッチパネル23、マイク24、スピーカ25、無線通信部26を備えている。
タッチパネル23〜無線通信部26は、聴講者端末10のタッチパネル13〜無線通信部16と同様の機能を備える。
【0046】
制御部21は、制御手段(CPU、RAM、ROM等)を備え、後述する処理(通信制御段階、周辺端末管理段階、音声認識段階、指示変換段階等の各処理等)を行なう。そのためのプレゼンテーション支援プログラム(説明者用)を実行することにより、制御部21は、図2(b)に示すように、通信制御手段211、周辺端末管理手段212、音声認識手段213、指示変換手段214として機能する。
【0047】
通信制御手段211は、無線通信部26を介して、聴講者端末10に対して指示を送信する処理を実行する。
周辺端末管理手段212は、説明者端末20の周辺に存在する無線端末を検知する処理を実行する。そして、プレゼンテーションの説明者によって指定された無線端末を、聴講者が利用する端末(聴講者端末10)として登録する。
【0048】
音声認識手段213は、マイク24により集音された音声を音声認識処理により、テキストに変換する処理を実行する。
指示変換手段214は、音声認識処理により生成されたテキストに基づいて、聴講者端
末10に対するコマンドに変換する処理を実行する。
【0049】
データ記憶部22には、スライド資料ファイル221、関連資料ファイル222、コマンドテーブル223、端末管理テーブル224が記録される。
スライド資料ファイル221、関連資料ファイル222は、聴講者端末10に格納されたスライド資料ファイル121、関連資料ファイル122と同じものである。ただし、説明者端末20に格納されるスライド資料ファイル221、関連資料ファイル222は、自由に閲覧できるように、予め閲覧制御フラグデータ領域に可能フラグを記録しておく。
【0050】
コマンドテーブル223には、音声認識により生成されるテキストに対して、聴講者端末10に送信するコマンドが記録されている。このコマンドには、制御対象の出力アプリケーションを特定する情報(アプリケーション識別子)や、動作内容を特定する情報が含まれる。本実施形態では、アプリケーション識別子:「スライド」に応じて表示制御手段113、アプリケーション識別子:「音声」に応じて音声出力制御手段114を制御する。
【0051】
端末管理テーブル224は聴講者情報記憶手段として機能する。この端末管理テーブル224には、説明者端末20を用いて制御する聴講者端末10を特定するための端末識別子に関するデータが記録される。
【0052】
聴講者端末10、説明者端末20は、無線ネットワークを介して、管理サーバ30に接続される。この管理サーバ30は、プレゼンテーションに用いるファイルや、プレゼンテーションの結果を解析するためのデータを記録する。管理サーバ30は、スライドデータ記憶部32、関連資料データ記憶部33、音声データ記憶部34、閲覧履歴データ記憶部35、アンケートデータ記憶部36を備える。スライドデータ記憶部32、関連資料データ記憶部33、音声データ記憶部34には、それぞれプレゼンテーションに用いるスライド資料ファイル(121、221)、関連資料ファイル(122、222)、音声ファイル123が記録される。
【0053】
閲覧履歴データ記憶部35、アンケートデータ記憶部36には、聴講者端末10から回収された閲覧履歴ファイル124、アンケートファイル125が、それぞれ聴講者端末10の端末識別子に関連付けられて記録される。管理サーバ30において回収された閲覧履歴ファイル124、アンケートファイル125は、それぞれ聴講者の評価や閲覧状況を把握するための分析に用いられる。
【0054】
次に、このプレゼンテーション支援システムにおける動作を、図3〜図6を用いて説明する。ここでは、聴講者端末登録処理、プレゼンテーション支援処理、ページ変更制御処理、関連資料制御処理、プレゼンテーション終了処理の順番に行なう。
【0055】
(聴講者端末登録処理)
まず、聴講者端末登録処理を、図3を用いて説明する。この処理は、プレゼンテーションの開始前に行なわれる。ここでは、管理サーバ30から、事前にプレゼンテーションに利用するスライド資料ファイル、関連資料ファイル、音声ファイルを聴講者端末10にダウンロードしておく。また、説明者端末20には、スライド資料ファイル、関連資料ファイルをダウンロードしておく。
【0056】
そして、説明者端末20の制御部21は、周辺端末情報の取得処理を実行する(ステップS1−1)。具体的には、制御部21の通信制御手段211は、無線通信部26を介して、接続要求を送信する。ここで、無線通信部16を介して、接続要求を受信した聴講者端末10は、端末識別子を説明者端末20に返信する。
【0057】
次に、説明者端末20の制御部21は、周辺端末情報の表示処理を実行する(ステップS1−2)。具体的には、制御部21の通信制御手段211は、無線通信部26を介して取得した端末識別子を周辺端末管理手段212に供給する。この場合、周辺端末管理手段212は、端末識別子をタッチパネル23に表示する。複数の聴講者端末10が説明者端末20の周辺に存在する場合には、すべての端末識別子を表示する。
【0058】
次に、説明者端末20の制御部21は、制御対象端末の指定処理を実行する(ステップS1−3)。具体的には、タッチパネル23に表示された端末識別子を確認し、プレゼンテーションに用いる聴講者端末10をタッチパネル23上で選択する。この場合、制御部21の周辺端末管理手段212は、端末管理テーブル224に、指定された端末識別子を記録する。そして、周辺端末管理手段212は、無線通信部26を介して、指定された端末識別子の聴講者端末10にペアリング要求を送信する。ペアリング要求には、説明者端末20の端末識別子を含める。
【0059】
ペアリング要求を受信した聴講者端末10の制御部11は、指示の受け入れ処理を実行する(ステップS1−4)。具体的には、制御部11の通信制御手段111は、説明者端末20の端末識別子を記憶し、この説明者端末20からのコマンドのみを受け入れるペアリング制御を行なう。
【0060】
(プレゼンテーション支援処理)
次に、プレゼンテーション支援処理を、図3を用いて説明する。この処理は、プレゼンテーションの進行中に行なわれる。この場合、聴講者端末10と説明者端末20とにおいて、同じスライド資料ファイルを開ける。
【0061】
ここでは、説明者端末20の制御部21は、音声の取得処理を実行する(ステップS2−1)。具体的には、説明者は、説明者端末20に指示を発声する。この場合、制御部21の音声認識手段213は、マイク24において集音した音声を取得する。
【0062】
次に、説明者端末20の制御部21は、音声認識処理を実行する(ステップS2−2)。具体的には、制御部21の音声認識手段213は、取得した音声を音声認識処理により、テキストに変換する。そして、音声認識手段213は、変換したテキストを指示変換手段214に供給する。
【0063】
次に、説明者端末20の制御部21は、コマンドへの変換処理を実行する(ステップS2−3)。具体的には、制御部21の指示変換手段214は、音声認識手段213から取得したテキストを、コマンドテーブル223において検索する。コマンドテーブル223に、該当するテキストが登録されていない場合には、このテキストについての処理を終了する。一方、コマンドテーブル223に登録されている場合には、指示変換手段214は、テキストに対応するコマンドを取得する。
【0064】
次に、説明者端末20の制御部21は、コマンド送信処理を実行する(ステップS2−4)。具体的には、制御部21の指示変換手段214は、取得したコマンドを通信制御手段211に供給する。この場合、通信制御手段211は、端末管理テーブル224に記録されている端末識別子を取得する。そして、通信制御手段211は、無線通信部26を介して、この端末識別子の聴講者端末10に対して、コマンドを含めた指示を送信する。
【0065】
なお、ここで、スライドに関するコマンドについては、指示変換手段214は、タッチパネル23に表示されているスライドについて、コマンドに応じた表示制御を行なう。これにより、説明者端末20のタッチパネル23と聴講者端末10のタッチパネル13を同
期させることにより、説明者端末20のタッチパネル23においてもカレントページが表示される。例えば、「次のページ」についての音声認識を行なった場合、指示変換手段214は、現在、表示されているスライドのカレントページを特定し、次のページを新たなカレントページとして特定する。そして、指示変換手段214は、聴講者端末10のスライドをカレントページに変更するコマンドを生成する。
【0066】
指示を受信した聴講者端末10の制御部11は、コマンド受信処理を実行する(ステップS2−5)。具体的には、制御部11の通信制御手段111は、コマンドを指示制御手段112に引き継ぐ。この場合、指示制御手段112は、コマンドのアプリケーション識別子に応じて、コマンドを表示制御手段113又は音声出力制御手段114に引き継ぐ。
【0067】
アプリケーション識別子が「スライド」の場合、聴講者端末10の制御部11は、表示制御処理を実行する(ステップS2−6)。具体的には、制御部11の表示制御手段113は、コマンドに対応して、スライド資料ファイル121のスライドページを出力する。
【0068】
一方、アプリケーション識別子が「音声」の場合、聴講者端末10の制御部11は、音声合成出力処理を実行する(ステップS2−7)。具体的には、制御部11の音声出力制御手段114は、コマンドに対応して、音声ファイル123を再生する。
【0069】
(ページ変更制御処理)
次に、ページ変更制御処理を、図4を用いて説明する。ここでは、説明者端末20において、「次ページ」の音声が入力された場合を想定する。この場合、説明者端末20は、聴講者端末10に対して、スライドを次ページにするためのコマンドを送信する。
【0070】
ここで、聴講者端末10の制御部11は、コマンドの受信処理を実行する(ステップS3−1)。具体的には、制御部11の通信制御手段111は、説明者端末20から受信したコマンドを指示制御手段112に引き継ぐ。そして、指示制御手段112は、コマンドを表示制御手段113に引き継ぐ。
【0071】
次に、聴講者端末10の制御部11は、カレントページの特定処理を実行する(ステップS3−2)。具体的には、制御部11の表示制御手段113は、コマンドに含まれる表示指定カレントページを特定する。
【0072】
次に、聴講者端末10の制御部11は、カレントページの更新処理を実行する(ステップS3−3)。具体的には、制御部11の表示制御手段113は、閲覧制御フラグデータ領域に可能フラグを記録する。
【0073】
次に、聴講者端末10の制御部11は、カレントページの表示処理を実行する(ステップS3−4)。具体的には、制御部11の表示制御手段113は、タッチパネル13に、特定したカレントページのスライドを出力する。
【0074】
次に、聴講者端末10の制御部11は、表示履歴の記録処理を実行する(ステップS3−5)。具体的には、制御部11の表示制御手段113は、現在時刻に関連付けて、スライド資料ファイル121のファイル名、閲覧ページを閲覧履歴ファイル124に追加記録する。
【0075】
次に、聴講者が、カレントページとは異なるスライドページの閲覧を希望した場合の処理を説明する。この場合には、タッチパネル13を用いて、ページめくり入力を行なう。
この場合、聴講者端末10の制御部11は、ページ変更の指示処理を実行する(ステップS3−6)。具体的には、制御部11の表示制御手段113は、タッチパネル13にお
けるタッチ状況(タッチ位置や動き)に応じて、ページ変更の方向(進み、戻り)を特定する。
【0076】
次に、聴講者端末10の制御部11は、変更先の閲覧制御情報の取得処理を実行する(ステップS3−7)。具体的には、制御部11の表示制御手段113は、指定された方向のスライドページの閲覧制御フラグデータ領域を確認する。
【0077】
次に、聴講者端末10の制御部11は、閲覧可能ページかどうかについての判定処理を実行する(ステップS3−8)。具体的には、制御部11の表示制御手段113は、閲覧制御フラグデータ領域における可能フラグに基づいて判定する。可能フラグを取得した場合には、閲覧可能ページと判定する。一方、可能フラグが記録されていない場合には、閲覧不可ページと判定する。
【0078】
閲覧可能ページでないと判定した場合(ステップS3−8において「NO」の場合)、聴講者端末10の制御部11は、閲覧不可処理を実行する(ステップS3−9)。具体的には、制御部11の表示制御手段113は、タッチパネル13に閲覧できないことを示すメッセージを出力する。
【0079】
閲覧可能ページと判定した場合(ステップS3−8において「YES」の場合)、聴講者端末10の制御部11は、変更ページの表示処理を実行する(ステップS3−10)。具体的には、制御部11の表示制御手段113は、指定されたスライドページをタッチパネル13に出力する。
そして、聴講者端末10の制御部11は、ステップS3−5と同様に、表示履歴の記録処理を実行する(ステップS3−11)。
【0080】
(関連資料制御処理)
次に、関連資料制御処理を、図5を用いて説明する。この処理は、スライド資料において、新たなスライドページが表示された場合に実行する。
【0081】
ここでは、聴講者端末10の制御部11は、カレントページの変更の検知処理を実行する(ステップS4−1)。具体的には、制御部11の表示制御手段113は、説明者端末20から取得したコマンドに基づいてカレントページの変更を検知する。
【0082】
次に、聴講者端末10の制御部11は、閲覧不可の関連資料の特定処理を実行する(ステップS4−2)。具体的には、制御部11の表示制御手段113は、データ記憶部12に記録されている関連資料ファイル122において、閲覧制御フラグデータ領域に不可フラグが記録されているファイルを特定する。なお、閲覧制御フラグデータ領域に可能フラグが記録されている閲覧可能ファイルについては、そのまま状態を維持する。
【0083】
そして、特定した閲覧不可の関連資料毎に以下の処理を繰り返す。
ここでは、まず、聴講者端末10の制御部11は、閲覧条件の取得処理を実行する(ステップS4−3)。具体的には、制御部11の表示制御手段113は、関連資料ファイル122の閲覧条件を取得する。
【0084】
そして、聴講者端末10の制御部11は、閲覧条件を満たすかどうかについての判定処理を実行する(ステップS4−4)。例えば、閲覧条件として、スライド資料のページ数が設定されている場合、制御部11の表示制御手段113は、カレントページと閲覧条件として記録されている条件ページとを比較する。そして、カレントページが条件ページ以上の場合には、閲覧可能と判定する。
【0085】
閲覧条件を満たすと判定した場合(ステップS4−4において「YES」の場合)、聴講者端末10の制御部11は、閲覧可能に変更処理を実行する(ステップS4−5)。具体的には、制御部11の表示制御手段113は、関連資料ファイル122の閲覧制御フラグデータ領域に可能フラグを記録する。そして、表示制御手段113は、タッチパネル13において、関連資料の選択ボタンを選択可能に変更する。
【0086】
一方、閲覧条件を満たさないと判定した場合(ステップS4−4において「NO」の場合)には、この関連資料についての処理を終了する。以上の処理を、すべての閲覧不可の関連資料について繰り返す。
【0087】
(プレゼンテーション終了処理)
次に、プレゼンテーション終了処理を、図6を用いて説明する。この処理は、プレゼンテーションを終了する場合に実行される。
【0088】
まず、説明者端末20の制御部21は、プレゼンテーション終了処理を実行する(ステップS5−1)。具体的には、制御部21の音声認識手段213は、「説明」及び「終了」の音声を取得して、音声認識処理を実行する。この場合、指示変換手段214は、音声認識されたテキストをプレゼンテーション終了コマンドに変換し、説明者端末20に送信する。
【0089】
プレゼンテーション終了コマンドを受信した聴講者端末10の制御部11は、アンケート入力処理を実行する(ステップS5−2)。具体的には、制御部11の表示制御手段113は、アンケートファイル125を用いて、タッチパネル13にアンケート画面を出力する。このアンケート画面において、聴講者が、タッチパネル13を用いて、各種回答を入力した場合、表示制御手段113は、入力内容をアンケートファイル125に記録する。制御部11の表示制御手段113は、アンケート画面において、完了ボタンの選択を検知した場合、アンケート入力処理を終了する。
【0090】
次に、聴講者端末10の制御部11は、アンケートの登録処理を実行する(ステップS5−3)。この場合、聴講者端末10は、無線ネットワークを介して管理サーバ30に接続する。そして、聴講者端末10のタッチパネル13においてアンケート登録指示が入力された場合、制御部11の表示制御手段113は、管理サーバ30のアンケートデータ記憶部36に、聴講者端末10の端末識別子に関連付けてアンケートファイル125を格納する。
【0091】
更に、聴講者端末10の制御部11は、閲覧履歴の登録処理を実行する(ステップS5−4)。具体的には、アンケートの登録処理に引き続き、制御部11の表示制御手段113は、管理サーバ30の閲覧履歴データ記憶部35に、聴講者端末10の端末識別子に関連付けて閲覧履歴ファイル124を格納する。
【0092】
そして、聴講者端末10の制御部11は、ファイル削除処理を実行する(ステップS5−5)。具体的には、制御部11の表示制御手段113は、データ記憶部12に格納されているスライド資料ファイル121〜アンケートファイル125を削除する。
【0093】
以上、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、聴講者端末登録処理において、説明者端末20の制御部21は、周辺端末情報の取得処理(ステップS1−1)、周辺端末情報の表示処理(ステップS1−2)、制御対象端末の指定処理(ステップS1−3)を実行する。そして、説明者端末20の制御部21は、コマンド送信処理を実行する(ステップS2−4)。これにより、予め登録された聴講者端末10に対して、プレゼンテーションにおける各種指示を送
信することができる。
【0094】
(2)上記実施形態では、プレゼンテーション支援処理において、説明者端末20の制御部21は、音声の取得処理(ステップS2−1)、音声認識処理(ステップS2−2)、コマンドへの変換処理(ステップS2−3)を実行する。これにより、説明者は、ポインティングデバイスやキーボード等を用いた操作を行なうことなく、プレゼンテーションの進行に応じてスライド変更や音声出力等のコマンドを送信することができる。
【0095】
(3)上記実施形態では、ページ変更制御処理において、聴講者端末10の制御部11は、カレントページの更新処理を実行する(ステップS3−3)。そして、ページ変更の指示処理(ステップS3−6)において、聴講者端末10の制御部11は、変更先の閲覧制御情報の取得処理(ステップS3−7)、閲覧可能ページかどうかについての判定処理を実行する(ステップS3−8)。これにより、プレゼンテーションにおいて、まだ説明を行なっていないスライドについての閲覧を抑制することができる。一方、説明済みのスライドについては、後から見直すことができる。
【0096】
(4)上記実施形態では、関連資料制御処理において、聴講者端末10の制御部11は、閲覧条件を満たすかどうかについての判定処理を実行する(ステップS4−4)。閲覧条件を満たすと判定した場合(ステップS4−4において「YES」の場合)、聴講者端末10の制御部11は、閲覧可能に変更処理を実行する(ステップS4−5)。これにより、プレゼンテーションにおいてまだ説明を行なっていないスライドに関する関連資料の閲覧を抑制することができる。
【0097】
(5)上記実施形態では、プレゼンテーション終了処理において、聴講者端末10の制御部11は、アンケート入力処理を実行する(ステップS5−2)。そして、聴講者端末10の制御部11は、アンケートの登録処理を実行する(ステップS5−3)。これにより、プレゼンテーションに対する聴講者の評価情報を取得することができる。
【0098】
(6)上記実施形態では、ページ変更制御処理において、聴講者端末10の制御部11は、表示履歴の記録処理を実行する(ステップS3−5、S3−11)。そして、プレゼンテーション終了処理において、聴講者端末10の制御部11は、閲覧履歴の登録処理を実行する(ステップS5−4)。これにより、聴講者がどのスライドを閲覧していたかを確認することができる。
【0099】
(7)上記実施形態では、プレゼンテーション終了処理において、聴講者端末10の制御部11は、ファイル削除処理を実行する(ステップS5−5)。これにより、異なる複数の聴講者が聴講者端末10を共用する場合にも、不要なファイルを削除し、的確に情報管理を行なうことできる。
【0100】
なお、上記実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
・ 上記実施形態では、プレゼンテーション終了処理において、聴講者端末10の制御部11は、ファイル削除処理を実行する(ステップS5−5)。資料削除のタイミングは、これに限定されるものではない。例えば、聴講者端末10の制御部11が、プレゼンテーション終了からの経過時間を算出し、基準時間が経過したら、ファイルを削除するようにすることも可能である。
【0101】
・ 上記実施形態では、説明者は、プレゼンテーションの進行に合わせてスライドを変更する。この場合、説明者端末20からの指示に基づいて、聴講者端末10に表示されているスライドを制御する。ここで、説明者端末20において、聴講者端末10におけるスライドの閲覧状況を把握できるようにしてもよい。この場合、データ記憶部22に、閲覧
状況ファイルを記録する。この閲覧状況ファイルには、各聴講者端末10の端末識別子に関連付けて、各端末において閲覧されているスライドページ(閲覧ページ)が記録される。また、説明者端末20の制御部21には、閲覧状況管理手段を設ける。この閲覧状況管理手段における閲覧状況管理処理を、図9を用いて説明する。
【0102】
説明者端末20の制御部21は、現在の閲覧ページ情報の収集処理を実行する(ステップS6−1)。具体的には、聴講者端末10は、スライドページを変更した場合、閲覧状況情報を説明者端末20に送信する。この閲覧状況情報には、聴講者端末10の端末識別子及び閲覧されているスライドページに関するデータを含める。この場合、制御部21の閲覧状況管理手段は、無線通信部26を介して、聴講者端末10から、閲覧状況情報を取得する。
【0103】
次に、説明者端末20の制御部21は、閲覧状況情報の記録処理を実行する(ステップS6−2)。具体的には、制御部21の閲覧状況管理手段は、閲覧状況ファイルにおいて、端末識別子に関連付けられた閲覧ページを更新する。
【0104】
次に、説明者端末20の制御部21は、閲覧ページの統計処理を実行する(ステップS6−3)。具体的には、制御部21の閲覧状況管理手段は、閲覧状況ファイルを用いて、各閲覧ページに対する閲覧者数を算出する。
【0105】
次に、説明者端末20の制御部21は、閲覧ページの割合表示処理を実行する(ステップS6−4)。具体的には、制御部21の閲覧状況管理手段は、各閲覧ページの閲覧者数を、総聴講者数で除算することにより、各スライドページの閲覧割合を算出する。そして、閲覧状況管理手段は、スライドページ毎の閲覧状況割合をグラフ化して、タッチパネル23に出力する。
【0106】
次に、説明者端末20の制御部21は、カレントページ以外の閲覧が多いかどうかについての判定処理を実行する(ステップS6−5)。具体的には、制御部21の閲覧状況管理手段は、説明者端末20のタッチパネル23に表示されているカレントページを特定する。次に、閲覧状況管理手段は、閲覧ページの割合が最も高い閲覧ページと、カレントページとを比較する。
【0107】
ここで、カレントページ以外の閲覧が多いと判定した場合(ステップS6−5において「YES」の場合)、説明者端末20の制御部21は、注意喚起処理を実行する(ステップS6−6)。具体的には、制御部21の閲覧状況管理手段は、タッチパネル23に、聴講者がカレントページ以外のページを閲覧していることを示すメッセージを出力する。そして、ステップS6−1に戻る。一方、カレントの閲覧が多いと判定した場合(ステップS6−5において「NO」の場合)、説明者端末20の制御部21は、注意喚起処理(ステップS6−6)をスキップし、ステップS6−1に戻る。
これにより、聴講者の閲覧状況を確認しながら、聴講者の閲覧状況に応じてプレゼンテーションを進めることができる。
【0108】
・ 上記実施形態では、聴講者端末10の制御部11は、カレントページの特定処理を実行する(ステップS3−2)。この場合、表示制御手段113にカレントページを記憶させるようにしてもよい。そして、タッチパネル13において、「カレントページ」ボタンが選択された場合、表示制御手段113は、タッチパネル13において、スライド資料ファイル121のカレントページを表示する。これにより、他のスライドページを閲覧している場合にも、速やかにスライドページに戻ることができる。
【0109】
・ 上記実施形態では、聴講者端末10の制御部11は、カレントページの表示処理を
実行する(ステップS3−4)。ここで、説明者が聴講者に対して、所定のスライドページの閲覧を強制する場合と強制しない場合とを設定できるようにしてもよい。このために、説明者端末20のタッチパネル23に、強制する場合に用いる強制ボタンを表示しておく。このページ変更制御処理を、図10を用いて説明する。
【0110】
ここでは、ステップS2−1、S2−2と同様に、説明者端末20の制御部21は、音声の取得処理(ステップS7−1)、音声認識処理(ステップS7−2)を実行する。
次に、説明者端末20の制御部21は、強制かどうかについての判定処理を実行する(ステップS7−3)。具体的には、制御部21の指示変換手段214は、音声認識処理時にタッチパネル23に表示されている強制ボタンが押下されていたかどうかにより判定する。
【0111】
強制と判定した場合(ステップS7−3において「YES」の場合)、説明者端末20の制御部21は、強制設定処理を実行する(ステップS7−4)。具体的には、制御部21の指示変換手段214は、聴講者端末10に送信するコマンドに強制フラグを設定する。
【0112】
一方、強制でないと判定した場合(ステップS7−3において「NO」の場合)、説明者端末20の制御部21は、強制設定処理(ステップS7−4)をスキップする。
そして、説明者端末20の制御部21は、コマンド送信処理を実行する(ステップS7−5)。この場合、コマンドには、カレントページの情報を含める。
【0113】
説明者端末20からのコマンドを受信した聴講者端末10の制御部11において、ステップS2−5と同様に、コマンド受信処理を実行する(ステップS7−6)。ここでは、アプリケーション識別子が「スライド」の場合を想定し、通信制御手段111は、指示制御手段112を介して、表示制御手段113にコマンドを引き継ぐ。
【0114】
次に、聴講者端末10の制御部11において、強制かどうかについての判定処理を実行する(ステップS7−7)。具体的には、制御部11の表示制御手段113は、説明者端末20から受信したコマンドの中に強制フラグが含まれているかどうかによって判定する。
【0115】
コマンドの中に強制フラグが含まれていることにより、強制と判定した場合(ステップS7−7において「YES」の場合)、聴講者端末10の制御部11において、カレントページに変更処理を実行する(ステップS7−10)。具体的には、制御部11の表示制御手段113は、説明者端末20において指定されたカレントページに変更する。
【0116】
一方、コマンドの中に強制フラグが含まれておらず、強制でないと判定した場合(ステップS7−7において「NO」の場合)、聴講者端末10の制御部11において、タッチ状態の検知処理を実行する(ステップS7−8)。具体的には、制御部11の表示制御手段113は、タッチパネル13において、カレントページへのページめくりを開始する。ここで、聴講者が、表示されたスライドページの閲覧の継続を希望する場合には、タッチパネル13においてスライドページの一部を指で押さえる。この場合、表示制御手段113は、タッチパネル13におけるタッチ状況を検知する。
【0117】
次に、聴講者端末10の制御部11は、ページ固定かどうかについての判定処理を実行する(ステップS7−9)。具体的には、制御部11の表示制御手段113は、タッチ状況において、指で押さえられた状態の場合にはページ固定と判定する。
【0118】
ページ固定と判定した場合(ステップS7−9において「YES」の場合)、タッチ状
態の検知処理(ステップS7−8)に戻る。この場合、表示制御手段113は、ページ変更を停止し、タッチパネル13においてスライドページの表示を継続する。
【0119】
一方、タッチパネル13におけるタッチ状況において指が離された場合、ページ固定が解放される。このようにページ固定でないと判定した場合(ステップS7−9において「NO」の場合)、聴講者端末10の制御部11において、閲覧中ページの変更確認処理を実行する(ステップS7−9)。具体的には、制御部11の表示制御手段113は、タッチパネル13において、カレントページへのページめくりを開始する。
【0120】
これにより、説明者は、聴講者に対して強制的に所定のスライドページを閲覧させることができる。なお、強制ボタンの代わりに、音声認識処理において、「注目」、「重要」のキーワードを検知した場合に、強制設定処理(ステップS7−4)を実行するようにしてもよい。
【0121】
・ 上記実施形態では、説明者端末20の制御部21は、音声認識処理(ステップS2−2)、コマンドへの変換処理(ステップS2−3)を実行する。この場合、スライド資料ファイルのカレントページに応じて、コマンドを変更することも可能である。この場合には、コマンドテーブル223において、スライドページに関連づけて、テキストに対応するコマンドを記録しておく。これにより、表示中のスライドページに応じて多様な操作を行なうことができる。
【0122】
・ 上記実施形態では、説明者端末20の制御部21は、コマンド送信処理を実行する(ステップS2−4)。コマンド送信方法は、これに限定されるものではない。例えば、図11に示すように、聴講者端末10に複数の階層を設け、説明者端末20から第1階層の聴講者端末10にコマンドを送信し、この第1階層の聴講者端末10が第2階層の聴講者端末10にコマンドを転送するようにしてもよい。この場合には、各聴講者端末10に、コマンドの転送先の聴講者端末10の端末識別子を記憶させていく。これにより、説明者端末20におけるコマンドの送信処理の負担を軽減することができる。この場合、各階層の聴講者端末10が、上位階層の複数の聴講者端末10からのコマンドを受信するように冗長性を持たおく。これにより、一部の聴講者端末10に通信トラブルが生じた場合にも、下位階層の聴講者端末10にコマンドを、より確実に転送することができる。
【0123】
・ 上記実施形態では、聴講者端末10の制御部11は、表示制御処理(ステップS2−6)や音声合成出力処理(ステップS2−7)を実行する。この場合、複数の言語により、資料表示や音声出力を行なうようにしてもよい。この場合には、データ記憶部(12、22)に各種言語のスライド資料ファイル(121、221)、関連資料ファイル(122、222)、音声ファイル123を記録しておく。そして、各聴講者端末10において言語設定を行なう。この場合、聴講者端末10の制御部11は、設定された言語をメモリに記録する。そして、表示制御処理(ステップS2−6)や音声合成出力処理(ステップS2−7)において、メモリに記録された言語に対応するスライド資料ファイルや音声ファイルを出力する。これにより、聴講者端末10の利用者に応じて、利用言語を変更することができる。
【0124】
・ 上記実施形態では、同じコマンドをすべての聴講者端末10に送信する。これに加えて、所定の聴講者端末10のみに対して、所定のコマンドを送信するようにしてもよい。この場合には、説明者端末20のタッチパネル23に端末管理ファイルに記録されている聴講者端末10の一覧を表示する。そして、この一覧の中で指定された聴講者端末10に対して、所定のコマンドを送信する。このコマンドは、タッチパネル23において指定されたコマンドや音声認識によって指定されたコマンドを用いることができる。
【0125】
・ 上記実施形態では、スライドについて、カレントページに変更するコマンドについて説明した。コマンドはこれに限定されるものではない。例えば、スライド資料ファイル121の開閉を制御するようにしてもよい。この場合には、スライド資料ファイル121のファイル名とともに「開ける」という音声を取得した場合に、スライド資料ファイル121を開ける処理を指示するコマンドを生成する。また、「閉じる」という音声を取得した場合には、開けられているスライド資料ファイル121を閉じる処理のコマンドを指示するコマンドを生成する。
【0126】
また、複数のスライド資料ファイルを利用している場合には、説明者端末20において、アクティブになっているスライド資料ファイルを特定して、このスライド資料について、カレントページを変更するコマンドを送信するようにしてもよい。
【0127】
・ 上記実施形態では、聴講者端末10のデータ記憶部12にスライド資料ファイル121や関連資料ファイル122を格納しておく。これに加えて、プレゼンテーションの途中で新しいファイルを、聴講者端末10に配信するようにしてもよい。例えば、スライド資料ファイル121について新しいバージョンを配信する場合を想定する。この場合、聴講者端末10の制御部11は、旧バージョンのスライド資料ファイル121の開閉状態を検出する。旧バージョンのスライド資料ファイル121が閉じられている場合には、新バージョンのスライド資料ファイル121に差し替える。一方、旧バージョンのスライド資料ファイル121を開けている場合には、聴講者端末10の制御部11は、配信された新バージョンのスライド資料ファイル121をメモリに仮記憶する。そして、スライド資料ファイル121が閉状態になったことを検知した場合に、旧バージョンを新バージョンに差し替える。
【符号の説明】
【0128】
10…聴講者端末、11…制御部、111…通信制御手段、112…指示制御手段、113…表示制御手段、114…音声出力制御手段、12…データ記憶部、121…スライド資料ファイル、122…関連資料ファイル、123…音声ファイル、124…閲覧履歴ファイル、125…アンケートファイル、20…説明者端末、21…制御部、211…通信制御手段、212…周辺端末管理手段、213…音声認識手段、214…指示変換手段、22…データ記憶部、221…スライド資料ファイル、222…関連資料ファイル、223…コマンドテーブル、224…端末管理テーブル、13,23…タッチパネル、24,24…マイク、15,25…スピーカ、16,26…無線通信部、30…管理サーバ、32…スライドデータ記憶部、33…関連資料データ記憶部、34…音声データ記憶部、35…閲覧履歴データ記憶部、36…アンケートデータ記憶部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレゼンテーションを聴講する聴講者が利用する聴講者端末と、
前記聴講者端末と無線通信を行なうとともに、聴講者端末の端末情報を記録する聴講者情報記憶手段を備え、プレゼンテーションの説明者が利用する説明者端末とから構成されたプレゼンテーション支援システムであって、
前記説明者端末が、
前記無線通信により、通信可能範囲に存在する聴講者端末の端末情報を取得して、前記聴講者情報記憶手段に登録する手段と、
前記説明者の音声を音声認識し、この音声認識結果をコマンドに変換する手段と、
前記聴講者情報記憶手段に記憶された端末情報に対応する聴講者端末に対して、前記無線通信により、前記コマンドを送信する手段と
を備えたことを特徴とするプレゼンテーション支援システム。
【請求項2】
前記聴講者端末は、プレゼンテーションに用いるスライド資料ファイルを保持し、
前記コマンドにより、前記聴講者端末に表示されているスライド資料ファイルの表示を制御することを特徴とする請求項1に記載のプレゼンテーション支援システム。
【請求項3】
前記説明者端末が、音声認識により、ページ変更のコマンドを取得した場合、前記聴講者端末に表示されているスライド資料ファイルのカレントページを特定し、
前記カレントページの変更を指示するコマンドを前記聴講者端末に送信し、
前記聴講者端末は、指示されたカレントページを表示することを特徴とする請求項1又は2に記載のプレゼンテーション支援システム。
【請求項4】
前記聴講者端末は、
前記説明者端末からページ変更のコマンドを取得した場合、プレゼンテーションで用いられたカレントページを閲覧許容範囲に追加記録する手段と、
聴講者によるページ変更の指示を取得した場合、前記閲覧許容範囲内のページのみ閲覧可能とする表示制御を行なうことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のプレゼンテーション支援システム。
【請求項5】
前記聴講者端末は、プレゼンテーションを補足する関連資料ファイルを保持し、
前記関連資料ファイルは、スライド資料ファイルのページに関連付けられており、
前記閲覧許容範囲内のスライド資料ファイルのページに関連付けられた関連資料のみを閲覧可能とする表示制御を行なうことを特徴とする請求項4に記載のプレゼンテーション支援システム。
【請求項6】
前記聴講者端末は、言語種別に関連付けてスライド資料ファイルを保持し、
前記聴講者端末は、指定された言語種別を記憶し、前記言語種別に関連付けられたスライド資料ファイルを出力することを特徴とする請求項2〜5のいずれか一つに記載のプレゼンテーション支援システム。
【請求項7】
前記聴講者端末は、プレゼンテーションに用いる音声ファイルを保持し、
前記コマンドにより、前記聴講者端末において音声ファイルの再生を制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のプレゼンテーション支援システム。
【請求項8】
前記聴講者端末は、言語種別に関連付けて音声ファイルを保持し、
前記聴講者端末は、指定された言語種別を記憶し、前記言語種別に関連付けられた音声ファイルの再生を制御することを特徴とする請求項7に記載のプレゼンテーション支援システム。
【請求項9】
プレゼンテーションを聴講する聴講者が利用する聴講者端末と、
前記聴講者端末と無線通信を行なうとともに、聴講者端末の端末情報を記録する聴講者情報記憶手段を備え、プレゼンテーションの説明者が利用する説明者端末とから構成されたプレゼンテーション支援システムを用いたプレゼンテーション支援方法であって、
前記説明者端末が、
前記無線通信により、通信可能範囲に存在する聴講者端末の端末情報を取得して、前記聴講者情報記憶手段に登録する段階と、
前記説明者の音声を音声認識し、この音声認識結果をコマンドに変換する段階と、
前記聴講者情報記憶手段に記憶された端末情報に対応する聴講者端末に対して、前記無線通信により、前記コマンドを送信する段階と
を実行することを特徴とするプレゼンテーション支援方法。
【請求項10】
プレゼンテーションを聴講する聴講者が利用する聴講者端末と、
前記聴講者端末と無線通信を行なうとともに、聴講者端末の端末情報を記録する聴講者情報記憶手段を備え、プレゼンテーションの説明者が利用する説明者端末とから構成されたプレゼンテーション支援システムを用いたプレゼンテーション支援プログラムであって、
前記説明者端末を、
前記無線通信により、通信可能範囲に存在する聴講者端末の端末情報を取得して、前記聴講者情報記憶手段に登録する手段、
前記説明者の音声を音声認識し、この音声認識結果をコマンドに変換する手段と、
前記聴講者情報記憶手段に記憶された端末情報に対応する聴講者端末に対して、前記無線通信により、前記コマンドを送信する手段
として機能させることを特徴とするプレゼンテーション支援プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−194898(P2012−194898A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−59605(P2011−59605)
【出願日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(592131906)みずほ情報総研株式会社 (187)
【Fターム(参考)】