説明

プログラマブル表示器

【課題】リソース使用の無駄をなくし処理負荷を低く抑えて、画面切り換えの時間を削減することができるプログラマブル表示器を提供する。
【解決手段】画面切換ボタンの押下が検出されると、該押下された画面切換ボタンに対応付けられた画面を構成するデータを特定する情報を次画面用の読出データ情報23として登録し、該画面切換ボタンの解放が検出されると、次画面用の読出データ情報23に基づいて制御対象11から読み出したデータを表示画面上に表示する現在画面用の読出データ17に置き換える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、プログラマブル表示器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
プログラマブル表示器は、制御対象に通信接続され、制御対象からデータを読み出して画面上に表示したり(モニタリング)、制御対象に指示を出したりする装置である。通常、プログラマブル表示器では、複数の画面を切り換えて表示することができ、表示画面上に表示した画面切り換え用のボタンを押してそれらの画面を切り換える。
【0003】
また、プログラマブル表示器は、画像処理プログラムを実行することにより、GUI(Graphical User Interface)として表示画面上にボタンやデータ(数値等)を表示し、入力装置を介してボタンが押されると、このボタンに意味付けされた処理を実行し、実行結果を表示画面上に表示する。例えば、ボタンが押されることで、別のデータを表示する画面に切り換えることができる。
【0004】
特許文献1では、上述したようなGUIにおいてテレビ番組の選択画面を表示し、マウス等の入力装置によってカーソルが選択候補の番組上に移動した時点でその番組データの受信を開始することでデータを先読みする。この後、選択決定ボタンが押されると、先読みしていたデータを表示する画面に切り替える。これにより、画面切り換えを迅速に行うことができる。
【0005】
【特許文献1】特許3562424号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のプログラマブル表示器では、GUIとして表示画面上に表示された画面切り換えボタンが押下され、押下が解放された時点で画面切り換えが選択されたと判断することが多い。この場合、画面切換ボタンが解放された時点から全ての画面切り換え処理が開始される。このため、画面の切り換えが決定されて次の画面の表示を開始してから画面切り換え後の正しいデータの表示を完了するまでに時間がかかっていた。
【0007】
通常、画面切り替えが決定されてから0.5秒程度のわずかな遅れがあっても違和感を生じると言われており、従来の処理では画面切り換え時にユーザに不快感を与えていた。また、プログラマブル表示器は組み込み機器であることから、限られたリソース(CPU、メモリ等)で画面切り換えの時間を削減する必要がある。
【0008】
さらに、特許文献1に開示される装置において、GUI画面上で番組を選択するにあたり、候補番組上に順にカーソルを移動させる場合等、所望の番組以外の番組上にもカーソルを動かすことがある。このため、カーソルがある番組上に移動してきた時点では、カーソル位置の番組が選択される可能性は高いとは言えない。また、制御対象からデータを先読みするための前処理も含めた先読み処理の負荷が大きいことを考慮すると、選択されなかった番組のデータを先読みすることは、その分限られたリソースを無駄に使用することになる。このように、特許文献1では、ユーザがカーソルを移動するたびにそのカーソル位置に対応する画面の先読みをするため、非常に無駄が多いという課題があった。
【0009】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、リソース使用の無駄をなくし処理負荷を低く抑えて、画面切り換えの時間を削減することができるプログラマブル表示器を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明に係るプログラマブル表示器は、制御対象から読み出された読出データを表示画面上に表示するデータ表示部を備えたプログラマブル表示器において、データ表示部の表示画面上に表示された画面切換ボタンの押下を検出する押下検出部と、押下検出部により押下が検出された画面切換ボタンの押下からの解放を検出する解放検出部と、押下検出部により押下が検出されると、該押下された画面切換ボタンに対応付けられた画面を構成するデータを特定する情報を次画面用の読出データ情報として登録するデータ読出部と、解放検出部により該画面切換ボタンの解放が検出されると、次画面用の読出データ情報に基づいてデータ読出部が制御対象から読み出したデータをデータ表示部の表示画面上に表示する現在画面用の読出データに置き換えるデータ置換部とを備えるものである。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、画面切換ボタンの押下が検出されると、該押下された画面切換ボタンに対応付けられた画面を構成するデータを特定する情報を次画面用の読出データ情報として登録し、該画面切換ボタンの解放が検出されると、次画面用の読出データ情報に基づいて制御対象から読み出したデータを表示画面上に表示する現在画面用の読出データに置き換えるので、画面切換ボタンが押下されその解放がなされて切換画面の描画を開始してから完了するまでの時間を削減することができるという効果がある。また、画面切換ボタンが押下されると次画面として選択される可能性が非常に高いことから、該画面を構成するデータを無駄なく制御対象から先読みすることができ、限られたリソースを有効に使用することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるプログラマブル表示器の構成を示すブロック図であり、図2は、図1中のプログラマブル表示器の表示画面の一例を示す図である。図1において、実施の形態1によるプログラマブル表示器10は、制御対象11からデータを読み出してその内容に応じてデータ表示部14の表示画面上に画像を表示したり、データ表示部14の表示画面を介したGUIにより入力された指示を制御対象11に送信する。なお、制御対象11としては、例えば生産ラインに設置された工作機械等の動作を制御する制御装置がある。
【0013】
また、図1に示すように、プログラマブル表示器10は、画面切換検出部12、データ読出部13、データ表示部14及び読出データ置換部22を備える。画面切換検出部12は、データ表示部14の表示画面を介して入力される画面切り換えの選択を検出する構成要素であって、画面切換ボタン押下検出部20及び画面切換ボタン解放検出部21を備える。
【0014】
画面切換ボタン押下検出部20は、データ表示部14の表示画面上に表示された画面切換ボタンが押下されたことを検出する。例えば、マウス等の入力装置により画面切換ボタンが押下されたことを検出する。また、データ表示部14がタッチパネルで構成されている場合であれば、画面切換ボタンの表示位置の画面領域がタッチされたことを検出する。
【0015】
画面切換ボタン解放検出部21は、画面切換ボタン押下検出部20により押下が検出された画面切換ボタンが押下から解放されたことを検出する。例えば、マウス等の入力装置により押下されていた画面切換ボタンの解放を検出する。また、データ表示部14がタッチパネルで構成されている場合であれば、画面切換ボタンの表示位置の画面領域がタッチから解放されたことを検出する。
【0016】
図2に示すデータ表示部14の表示画面30には、マウス等の入力装置やタッチパネルのタッチにより押下やその解放がなされる画面切換ボタン31が表示されており、また制御対象11から読み出したデータの数値表示32や数値を視覚的に認識可能とした数値対応画像33が表示されている。
【0017】
画面切換ボタン31は、マウス等の入力装置やタッチパネルのタッチにより押下されこの押下から解放されると(表示画面上では、ボタンが押されてから離されると)、該画面切換ボタン31に意味付けたられた処理(画面切り替え)を選択したものと決定され、この処理が実行される。例えば、図2に示す「次画面へ」と記載された画面切換ボタン31は、次画面への切り換え処理に対応付けられており、このボタン31が押下されてから解放されると、次の画面の表示が開始される。
【0018】
画面切り換え時には、次画面で表示するデータの内容に応じて制御対象11から読み出すデータを変更し、読み出したデータの内容を次画面として表示する。このようにプログラマブル表示器10では、制御対象11から読み出して表示するデータの内容が画面毎に異なり、そのための切り換え処理に要する時間がボトルネックになる。
【0019】
図1の説明に戻ると、データ読出部13は、無線若しくは有線の通信媒体を介して制御対象11に接続しており、不図示の内部メモリに保持されている現在画面用の読出データ情報16と次画面用の読出データ情報23とに基づいて、制御対象11からデータを読み出す処理を実行する。ここで、読出データ情報は、例えば表示対象となる画面を識別する名前と、この画面を表示画面上に表示するために制御対象11から読み出す必要がある全てのデータをそれぞれ識別する名前とを含んで構成される。
【0020】
また、読出データは、対応する読出データ情報によって特定され、制御対象11から読み出されるデータであり、データ読出部13の内部メモリに保持される。例えば、現在画面用の読出データ情報16は、データ表示部14の表示画面上に現在表示されている画面の読出データ17を特定する情報である。次画面用の読出データ情報23は、データ表示部14の表示画面上に次画面として表示されるべき画面の読出データ24を特定する情報である。
【0021】
データ読出部13は、現在画面用の読出データ情報16、これに特定される現在画面用の読出データ17、次画面用の読出データ情報23及びこれに特定される次画面用の読出データ24を制御対象11から読み出して内部メモリに保持する。
【0022】
データ表示部14は、図2に示すような画面を表示する表示装置等のハードウエアとその表示処理を行うソフトウエアが協働した手段として実現される構成要素であり、上記表示装置としては表示のみを行うディスプレイの他、タッチパネルであってもよい。データ表示部14は、データ読出部13の内部メモリから現在画面用の読出データ17を読み出し、現在画面用の読出データ17の内容に基づいて画面表示する。
【0023】
なお、画面表示に際し、現在画面用の読出データ17の内容をそのまま数値として表示する場合もあるし、加工して別のデータとして表示する場合もある。例えば、図2のようにデータの値に応じてビットマップのような何らかの画像を表示する場合もあり、また現在画面用の読出データ17とは無関係な画像を表示する場合もある。現在画面用の読出データ17をどのように画面表示するかは、それらに関して別途定義された情報に従うものとする。
【0024】
読出データ情報15は、データ表示部14の表示画面上に表示可能なn画面分の読出データ情報であり、プログラマブル表示器10の不図示の内部メモリに保持される。読出データ置換部22は、データ読出部13の内部メモリに保持されている次画面用の読出データ情報23を新たな現在画面用の読出データ情報16として置き換え、この新たな現在画面用の読出データ情報16により特定される次画面用の読出データ24を新たな現在画面用の読出データ17として置き換える。
【0025】
上述した、画面切換検出部12、データ読出部13、データ表示部14及び読出データ置換部22は、本発明の趣旨に従う表示処理プログラムをコンピュータに読み込ませてその動作を制御することにより、当該コンピュータ上でソフトウエアとハードウエアが協働した具体的な手段として実現することができる。このコンピュータには、制御対象11との間でデータ通信を行う通信機能を有しており、上記表示処理プログラムを実行することができる携帯電話や携帯情報端末も含まれる。
【0026】
なお、コンピュータ自体の構成及びその基本的な機能については、当業者が当該技術分野の技術常識に基づいて容易に認識できるものであり、本発明の本質に直接関わるものでないので詳細な記載を省略する。
【0027】
次に動作について説明する。
図3は、図1中のプログラマブル表示器の動作を示すフローチャートであり、画面切換処理の流れを示している。以降、図1及びこの図に沿って動作を説明する。
ステップST1において、画面切換検出部12の画面切換ボタン押下検出部20は、データ表示部14の表示画面上に現在表示されている画面中の画面切換ボタンに対する処理をモニタし、該画面切換ボタンが押下されているか否かを検出する。ここで、画面切換ボタンの押下が検出されなければ、ステップST8の処理に移行する。
【0028】
ステップST8では、データ読出部13が、内部メモリに登録されている現在画面用の読出データ情報16を参照し、該読出データ情報16により特定されるデータを制御対象11から読み出して現在画面用の読出データ17として内部メモリに保持する。この後、データ表示部14は、データ読出部13の内部メモリから現在画面用の読出データ17を読み出して表示画面上に対応する画面内容を表示する(ステップST9)。これにより、画面切換ボタン検出部20は、ステップST1の処理に戻り、該画面中の画面切換ボタンに対する処理をモニタし、該画面切換ボタンが押下されているか否かを検出する。
【0029】
ステップST1において、画面切換ボタン押下検出部20が、画面中の画面切換ボタンの押下を検出すると、データ読出部13は、画面切換ボタン押下検出部20により押下が検出された画面切換ボタンに対応付けられた画面を次に表示すべき画面として予測し(ステップST2)、読出データ置換部22に通知する。従来では、押下された画面切換ボタンが解放された時点で該画面切換ボタンに対応付けられた画面を次画面として予測するが、本発明では、画面切換ボタンが押下された時点で該画面切換ボタンに対応付けられた画面を次画面として予測する。
【0030】
なお、予測の方法としては、上述のように押下された画面切換ボタンに予め対応付けた画面を次画面として予測してもよいが、現在画面上で前回押下された画面切換ボタンや他の入力処理等を考慮した統計的な要因で決定される画面を、今回押下された画面切換ボタンに対応付けられた画面として予測するようにしてもよい。
【0031】
読出データ置換部22は、データ読出部13により予測された画面の読出データ情報を、内部メモリに登録された読出データ情報15から読み出し、データ読出部13の内部メモリに次画面用の読出データ情報23として登録する(ステップST3)。データ読出部13は、ステップST3で登録された次画面用の読出データ情報23を参照し、該読出データ情報23により特定されるデータを制御対象11から読み出して、次画面用の読出データ24として内部メモリに保持する(ステップST4)。
【0032】
一方、画面切換ボタン押下検出部20により画面切換ボタンの押下が検出されると、画面切換ボタン解放検出部21は、該画面切換ボタンの押下が解放されるか否かを検出する(ステップST5)。ここで、画面切換ボタン押下検出部20により押下が検出された画面切換ボタンの解放が検出されなければ、その旨を読出データ置換部22に通知する。
【0033】
読出データ置換部22では、上記通知を受けると、データ読出部13の内部メモリに保持される現在画面用の読出データ情報17に対する置換処理を実行しない。これにより、データ表示部14は、データ読出部13の内部メモリに保持された現在画面用の読出データ17を読み出し、該読出データ17の画面内容を表示画面上に表示する(ステップST6)。また、データ読出部13は、ステップST4の処理に戻る。
【0034】
また、ステップST5で画面切換ボタン押下検出部20により押下が検出された画面切換ボタンの解放が検出されると、画面切換ボタン解放検出部21は、その旨を読出データ置換部22に通知する。
【0035】
なお、画面切換ボタンの押下及び解放検出は、例えばマウスなどの入力装置を用いて画面上に移動させたポインタにより画面切換ボタンを押下したときに押下を検出し、押下しているポインタを該画面切換ボタンからずらし、表示画面上の画面切換ボタンの表示領域からポインタがはずれた時点で画面切換ボタンの解放を検出するようにしてもよい。また、画面切換ボタンを押下したポインタを解放する表示画面上の位置に関わらず、押下した画面切換ボタンが選択されたものとして、画面切換ボタンの解放を検出してもよい。
【0036】
上述までの動作では、ステップST1における画面切換ボタンの押下検出からステップST5における画面切換ボタンの解放確認に至るまでの間に、画面切換ボタンが解放されてもステップST2からステップST4までの処理を実行するため、次画面への切り換えが遅れる場合が生じる。そこで、ステップST2からステップST4までの処理中にもステップST5と同様に画面切換ボタンの解放を並列して確認しておき、画面切換ボタンが解放されると画面切り換えを優先して処理することにより、画面切り換え開始に遅れが生じないようにすることもできる。
【0037】
読出データ置換部22は、画面切換ボタン解放検出部21からボタン解放を検出した旨の通知を受けると、データ読出部13の内部メモリに保持されている次画面用の読出データ情報23を新たな現在画面用の読出データ情報16として置き換え、この新たな現在画面用の読出データ情報16により特定される次画面用の読出データ24を新たな現在画面用の読出データ17として置き換えて内容を更新する(ステップST7)。これにより、次画面用の読出データ情報23及び次画面用の読出データ24は不要になる。これらの更新が完了するとステップST9の処理へ進む。
【0038】
なお、ステップST2で予測された次画面が間違っていた場合、入力装置を用いてその旨及び正しい画面の読出データ情報を指定する情報を入力することにより、読出データ置換部22が、読出データ情報15から正しい画面についての読出データ情報を読み出し、現在画面用の読出データ情報16として置き換える。これにより、データ読出部13が、該読出データ情報16により特定されるデータを制御対象11から読み出し、現在画面用の読出データ情報17として保持してステップST9の処理に移行する。
【0039】
このようにして、データ表示部14は、データ読出部13の内部メモリに保持される現在画面用の読出データ17に基づいて表示画面上に対応する画面内容を表示し(ステップST9)、ステップST1の処理に戻る。
【0040】
以上のように、この実施の形態1によれば、画面切換ボタンの押下を検出した時点で制御対象1から次画面の表示に必要なデータの読み出しを開始するので、画面切換ボタンが押下されてから画面切換ボタンの押下を解放して画面切り換えを決定し画面切り換え表示を開始するまでに前もって次画面の表示に必要なデータを制御対象11から読み出すことができる。これにより、次画面の表示が完了するまでの時間を削減することができる。
【0041】
なお、マウス等の入力装置を用いて操作されるポインタで画面切換ボタンを押下してからそれを解放するまでの時間は、0.1秒程度のわずかな時間であることが多い。しかしながら、このようなわずかな時間であっても、次画面用の読出データ情報23の登録及び該読出データ情報23により特定されるデータの制御対象11からの読み出し時間としては十分に長い時間であり、その効果は非常に大きい。
【0042】
例えば、プログラマブル表示器10の1つの画面を表示するために制御対象11から読み出す必要のあるデータが100点程度の場合、制御対象11からそれらのデータを0.1秒程度で読み出すことができる。
【0043】
また、上記実施の形態1では、画面切換ボタンの押下が解放された時点で画面切り換えを実際に開始するが、画面切換ボタンが押下された時点では既にユーザが画面切り換えを行う意思が高いものと考えられる。このため、データの先読みとして正しい画面用のデータを読み出す可能性が非常に高く、先読みの失敗による無駄もなく、限られたリソースを有効に使用することができる。
【0044】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、現在画面用の読出データ情報16と次画面用の読出データ情報23の双方がデータ読出部13の内部メモリに登録され、これらに基づいて制御対象11からそれぞれに対応する読出データ17,24が読み出される。ここで、プログラマブル表示器10でモニタされるデータは、複数画面で重複して表示されることも多く、異なる画面であっても表示に必要なデータとして同じものが含まれることがよくある。従って、現在画面用の読出データ情報16と次画面用の読出データ情報23には同じデータに関する情報が重複して含まれることがある。
【0045】
そこで、この実施の形態2では、次画面用の読出データ情報23を登録した後、現在画面用の読出データ情報16と次画面用の読出データ情報23とで重複するデータが含まれないように、読出データ情報16,23を合成(和集合)してなる読出データ情報(合成)50を登録するものである。
【0046】
図4は、この発明の実施の形態2によるプログラマブル表示器の構成を示すブロック図である。図4において、実施の形態2によるプログラマブル表示器10は、上記実施の形態1で示した図1と基本的に同様な構成を有するが、データ読出部13が、読出データ情報16,23のデータを合成してなる(和集合をとってなる)読出データ情報(合成)50を構成する機能を有する点が異なる。なお、図4の他の構成要素において、図1と同一又はこれに相当する構成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0047】
次に動作について説明する。
以降では、上記実施の形態1で示した図3のフローチャートにおいて、この実施の形態2に特有な処理を行うステップについて説明する。
ステップST3において、読出データ置換部22が、データ読出部13により予測された画面の読出データ情報を、内部メモリに登録された読出データ情報15から読み出し、データ読出部13の内部メモリに次画面用の読出データ情報23として登録する。このとき、データ読出部13は、現在画面用の読出データ情報16及び次画面用の読出データ情報23に含まれるデータの和集合をとって読出データ情報(合成)50を生成し、内部メモリに保持する。
【0048】
次に、データ読出部13は、ステップST3で登録された読出データ情報(合成)50を参照し、該読出データ情報(合成)50により特定されるデータを制御対象11から読み出して、現在画面用の読出データ17と次画面用の読出データ24とに分けて内部メモリに保持する(ステップST4)。このようにして、現在画面用の読出データ17及び次画面用の読出データ24は、全て読出データ情報(合成)50のデータに基づいて制御対象11から読み出される。
【0049】
以上のように、この実施の形態2によれば、現在画面と次画面を表示するのに必要なデータのうち、相互に重複するデータが含まれている場合であっても、制御対象11から二重にデータが読み出されることが回避され、無駄なくデータを読み出すことができる。データ読出部13による制御対象11との間の通信のオーバヘッドは大きいので、その通信量を削減することにより、画面切り換えの時間を大きく削減することが可能である。
【0050】
一般的にプログラマブル表示器10を用いて監視したい重要なデータは、複数画面あるいは全ての画面で表示して確認できるようにすることが多いので、現在画面と次画面を表示するのに必要なデータが重複する場合が多い。このため、上記実施の形態2のように処理することにより、データの重複読み出しを避けられることの画面切り換えの時間短縮への効果は大きい。
【0051】
実施の形態3.
上記実施の形態1では、データ表示部14が、現在画面用の読出データ17に基づいて逐次的に画面表示を行っていくため、その分画面切り換えにあたり次画面の表示を開始してから完了するまでの時間が長くなる。そこで、この実施の形態3では、現在画面用の読出データ情報16及び次画面用の読出データ情報23のデータを制御対象11から読み出し、読み出したデータを現在画面用の読出データ17及び次画面用の読出データ24として保持した後、読出データ17,24に基づいて表示画面上に表示する画面イメージをそれぞれ作成し、現在画面用の表示画面データ60及び次画面用の表示画面データ61として保持する。
【0052】
図5は、この発明の実施の形態3によるプログラマブル表示器の構成を示すブロック図である。図5において、実施の形態3によるプログラマブル表示器10は、上記実施の形態1で示した図1と基本的に同様な構成を有するが、データ読出部13が、読出データ17,24に基づいて作成した画面データを現在画面用の表示画面データ60及び次画面用の表示画面データ61として作成し、フレームバッファにそれぞれ保持する機能を有する点が異なる。なお、図5の他の構成要素において、図1と同一又はこれに相当する構成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0053】
次に動作について説明する。
以降では、上記実施の形態1で示した図3のフローチャートにおいて、この実施の形態3に特有な処理を行うステップについて説明する。
ステップST4において、データ読出部13は、ステップST3で登録された次画面用の読出データ情報23を参照し、該読出データ情報23により特定されるデータを制御対象11から読み出し、次画面用の読出データ24として内部メモリに保持する。この後、データ読出部13は、現在画面用の読出データ17及び次画面用の読出データ24に基づいて表示画面上に表示する画面イメージ(フレームバッファに保持する画面データ)を作成し、現在画面用の表示画面データ60及び次画面用の表示画面データ61としてそれぞれ対応するフレームバッファに保持する。
【0054】
ステップST6及びステップST9において、データ表示部14は、フレームバッファに保持された現在画面用の表示画面データ60を読み出し、該表示画面データ60の画面内容を表示画面上に表示する。また、ステップST7において、読出データ置換部22は、データ読出部13の内部メモリに保持されている次画面用の読出データ情報23を新たな現在画面用の読出データ情報16として置き換え、この新たな現在画面用の読出データ情報16により特定される次画面用の読出データ24を新たな現在画面用の読出データ17として置き換える他、現在画面用のフレームバッファを切り換えて次画面用の表示画面データ61を新たな現在画面用の表示画面データ60に置き換える。
【0055】
以上のように、この実施の形態3によれば、画面切り換えにあたり、既に登録した次画面用の表示画面データ61を画面表示するため、フレームバッファの切り換えで画面切り換えが可能であり、逐次的に画面の表示を行っていく場合と比較して画面切り換えを開始してから完了するまでの時間を大幅に削減することができる。
【0056】
なお、上記実施の形態3では、図5に示すように、データ読出部13が、登録されている現在画面用の読出データ情報16と次画面用の読出データ情報23に基づいて、制御対象11からデータを読み出す処理を実行しているが、上記実施の形態2と同様に読出データ情報16,23を合成(重複する読出データの情報が含まれないように和集合をとる)して読出データ情報(合成)50を生成し、登録された読出データ情報(合成)50のデータを制御対象11から読み出し、読み出したデータを現在画面用の読出データ17及び次画面用の読出データ24に分けて保持する構成にしてもよい。
【0057】
実施の形態4.
図6は、この発明の実施の形態4によるプログラマブル表示器の構成を示すブロック図である。図6において、実施の形態4によるプログラマブル表示器10は、上記実施の形態1で示した図1と基本的に同様な構成を有するが、画面切換履歴情報71を管理する画面切換履歴管理部70を備え、データ読出部13が次画面候補用の読出データ情報72と次画面候補用の読出データ73を内部メモリに保持する点で異なる。
【0058】
画面切換履歴管理部70は、画面切換ボタンの押下と解放が検出されて画面切り換えが発生すると、現在表示している画面からどの画面へ遷移したかの履歴が記述された画面切換履歴情報71の内容を更新する。画面切換履歴情報71としては、遷移元の画面を識別する情報、遷移先の画面を識別する情報、遷移した日時や時刻等に関する情報、遷移先へ遷移する累積回数の情報等の画面遷移に関する情報が含まれ、どの画面からどの画面への遷移がどの時刻に発生し、それが何回目かを確認することができる。
【0059】
また、この実施の形態4によるデータ読出部13は、現在表示中の画面についての現在画面用の読出データ情報16と次に表示される可能性の高い画面(例えば、現在の画面から次に遷移した回数の最も多い画面や現在の画面から最も直前に遷移した画面等)に対する次画面候補用の読出データ情報72が登録される。
【0060】
さらに、データ読出部13では、現在画面用の読出データ情報16と次画面候補用の読出データ情報72により特定されるデータを制御対象11から読み出し、この結果を現在画面用の読出データ17と次画面候補用の読出データ73として保持する。データ表示部14は、データ読出部13で読み出されたデータのうち、現在画面用の読出データ17を表示画面上に表示する。
【0061】
次に動作について説明する。
図7は、図6中のプログラマブル表示器の動作を示すフローチャートであり、画面切換処理の流れを示している。以降、図6及びこの図に沿って動作を説明する。
ステップST21において、画面切換検出部12の画面切換ボタン押下検出部20は、データ表示部14の表示画面上に現在表示されている画面中の画面切換ボタンに対する処理をモニタし、該画面切換ボタンが押下されているか否かを検出する。ここで、画面切換ボタンの押下が検出されなければ、ステップST27の処理に移行する。
【0062】
ステップST27では、データ読出部13が、内部メモリに登録されている現在画面用の読出データ情報16を参照し、読出データ情報16により特定されるデータを制御対象11から読み出して現在画面用の読出データ17として内部メモリに保持する。この後、データ表示部14は、データ読出部13の内部メモリから現在画面用の読出データ17を読み出して表示画面上に対応する画面内容を表示する(ステップST28)。これにより、画面切換ボタン検出部20は、ステップST21の処理に戻り、該画面中の画面切換ボタンに対する処理をモニタし、該画面切換ボタンが押下されているか否かを検出する。
【0063】
ステップST21において、画面切換ボタン押下検出部20により画面中の画面切換ボタンの押下が検出されると、画面切換ボタン解放検出部21は、該画面切換ボタンの押下が解放されるか否かを検出する(ステップST22)。ここで、画面切換ボタンの解放が検出されなければ、データ読出部13は、現在画面用の読出データ情報16及び次画面候補用の読出データ情報72により特定されるデータを制御対象11から読み出し(ステップST29)、データ表示部14が、現在画面用の読出データ17に基づいてその内容を表示画面上に表示する(ステップST30)。この後、ステップST22の処理へ戻る。
【0064】
一方、画面切換ボタンの解放が検出されると、画面切換ボタン解放検出部21は、その旨を読出データ置換部22に通知する。なお、画面切換ボタンの押下及び解放検出は、例えばマウスなどの入力装置を用いて画面上に移動させたポインタにより画面切換ボタンを押下したときに押下を検出し、押下しているポインタを該画面切換ボタンからずらし、表示画面上の画面切換ボタンの表示領域からポインタがはずれた時点で画面切換ボタンの解放を検出するようにしてもよいし、逆に画面切換ボタンの選択をキャンセルしたものとしてもよい(キャンセルしたものとする場合はステップST21の処理へ戻る)。また、画面切換ボタンを押下したポインタを解放する表示画面上の位置に関わらず、押下した画面切換ボタンが選択されたものとして、画面切換ボタンの解放を検出してもよい。
【0065】
画面切換履歴管理部70は、画面切換ボタン解放検出部21によりボタン解放が検出されて画面切り換えが発生すると、解放が検出された画面切換ボタンに対応付けられた画面を次に遷移する画面として特定し、現在画面から次画面への遷移を現在時刻と共に履歴として画面切換履歴情報71に追加して更新する(ステップST23)。
【0066】
次に、読出データ置換部22は、データ読出部13の内部メモリに保持されている次画面候補用の読出データ情報72を新たな現在画面用の読出データ情報16として置き換え、この新たな現在画面用の読出データ情報16により特定される次画面候補用の読出データ73を新たな現在画面用の読出データ17として置き換えて内容を更新する(ステップST24)。これにより、次画面候補用の読出データ情報72及び次画面候補用の読出データ73は不要になる。これらの更新が完了するとステップST25の処理へ進む。
【0067】
ステップST25において、データ表示部14は、データ読出部13の内部メモリに保持される現在画面用の読出データ17に基づいて、表示画面上に対応する画面内容を表示し、ステップST26の処理に進む。ステップST26では、データ読出部13が、ステップST23で更新された画面切換履歴情報71に基づいて次に切り換わる可能性の高い画面を選択し、読出データ置換部22が、該画面を表示するために必要となる画面毎のデータを読出データ情報15から抽出し、データ読出部13の内部メモリに次画面候補用の読出データ情報72として登録する。
【0068】
ここで、データ読出部13は、画面切換履歴情報71に基づいて次画面候補の読出データ情報を選択するにあたり、現在の画面から遷移する回数の最も多い画面を選択してもよいし、回数の多いものから順に複数画面を選択してもよい。また、現在画面の直前に遷移した画面を選択してもよいし、これらを複数画面選択してもよい。さらに、全ての画面切換履歴情報71の内容から次画面候補を選択してもよいし、現在時刻から一定時間前までの画面切換履歴情報71のみから次画面候補を選択するようにしてもよい。つまり、画面切換履歴情報71に含まれる情報から想定し得る画面が、次画面候補として選択される。
【0069】
ステップST27において、データ読出部13は、現在画面用の読出データ情報16及び次画面候補用の読出データ情報72により特定されるデータを制御対象11から読み出して、ステップST28の処理へ進む。これにより、データ表示部14は、現在画面用の読出データ17に基づいてその内容を表示画面上に表示する(ステップST28)。この後、ステップST21の処理へ戻る。
【0070】
以上のように、この実施の形態4によれば、画面切換ボタンが押下される前に次画面になる可能性が高い画面を表示するために必要なデータの読み出しを開始することができるので、画面切換ボタンが押下された後、その押下が解放されて画面切り換え表示が開始されるまでに次画面の表示に必要なデータを次画面候補用の読出データ73として読み出すことができる。これにより、次画面の表示が完了するまでの時間を削減できる。
【0071】
また、上記実施の形態4では、画面切り換え前に読み出すデータが画面切換履歴情報71(これまでの画面切り換えの統計的な情報)に基づいて選択された画面を表示するために必要となるデータのみである。このため、データの先読みとして間違った画面用のデータを読み出す可能性が低く、限られたリソースを無駄に使用することを削減することができる。
【0072】
なお、上記実施の形態4では、画面切換履歴情報71として遷移元の画面を識別する情報、遷移先の画面を識別する情報、遷移した日にちや時刻等の時間に関する情報、その遷移先へ遷移する累積回数の情報等の画面遷移に関わる情報が含まれるが、この他、遷移元の画面として1つ前の遷移元だけでなく、複数前の遷移元の画面を識別する情報とその遷移に対する日にちや時刻等の時間に関する情報を遷移パターンとして含めてもよい。
【0073】
例えば、データ読出部13が、今回の画面切換における遷移パターンに一致する遷移パターンを画面切換履歴情報71から抽出し、この遷移パターンに基づいて選択された画面を優先的に次画面候補用の読出データ情報として登録する。このようにすることで、遷移パターンに応じた次画面の予測が可能となり、より精度の高い予測が可能となる。
【0074】
また、上記実施の形態4では、データ読出部13が、登録されている現在画面用の読出データ情報16と次画面候補用の読出データ情報72に基づいて、制御対象11からデータを読み出す処理を実行しているが、上記実施の形態2と同様に読出データ情報16,72を合成(重複する読出データの情報が含まれないように和集合をとる)して読出データ情報(合成)50を生成し、登録された読出データ情報(合成)50のデータを制御対象11から読み出し、読み出したデータを現在画面用の読出データ17及び次画面候補用の読出データ73に分けて保持する構成にしてもよい。
【0075】
さらに、上記実施の形態4において、上記実施の形態3と同様に、現在画面用の読出データ17に基づいて現在画面を表示するための画面データ(フレームバッファに登録する読出データ17に基づく画面データ)を現在画面用の表示画面データ60として作成して保持し、次画面用の読出データ24に基づいて、次画面を表示するための画面データ(フレームバッファに登録する画面データ)を次画面用の表示画面データ61として作成して保持し、これらを切り換えることによって画面更新を行う構成にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】この発明の実施の形態1によるプログラマブル表示器の構成を示すブロック図である。
【図2】図1中のプログラマブル表示器の表示画面の一例を示す図である。
【図3】図1中のプログラマブル表示器の動作を示すフローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態2によるプログラマブル表示器の構成を示すブロック図である。
【図5】この発明の実施の形態3によるプログラマブル表示器の構成を示すブロック図である。
【図6】この発明の実施の形態4によるプログラマブル表示器の構成を示すブロック図である。
【図7】図6中のプログラマブル表示器の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0077】
10 プログラマブル表示器、11 制御対象、12 画面切換検出部、13 データ読出部、14 データ表示部、15 読出データ情報(画面n)、16 現在画面用の読出データ情報、17 現在画面用の読出データ、20 画面切換ボタン押下検出部、21 画面切換ボタン解放検出部、22 読出データ置換部、23 次画面用の読出データ情報、24 次画面用の読出データ、30 表示画面、31 画面切換ボタン、32 数値表示、33 画像表示、50 読出データ情報(合成)、60 現在画面用の表示画面データ、61 次画面用の表示画面データ、70 画面切換履歴管理部、71 画面切換履歴情報、72 次画面候補用の読出データ情報、73 次画面候補用の読出データ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御対象から読み出された読出データを表示画面上に表示するデータ表示部を備えたプログラマブル表示器において、
前記データ表示部の表示画面上に表示された画面切換ボタンの押下を検出する押下検出部と、
前記押下検出部により押下が検出された画面切換ボタンの押下からの解放を検出する解放検出部と、
前記押下検出部により押下が検出されると、該押下された画面切換ボタンに対応付けられた画面を構成するデータを特定する情報を次画面用の読出データ情報として登録するデータ読出部と、
前記解放検出部により該画面切換ボタンの解放が検出されると、前記次画面用の読出データ情報に基づいて前記データ読出部が前記制御対象から読み出したデータを前記データ表示部の表示画面上に表示する現在画面用の読出データに置き換えるデータ置換部とを備えたことを特徴とするプログラマブル表示器。
【請求項2】
データ読出部は、現在画面用の読出データ情報と次画面用の読出データ情報とを重複する情報が含まれないように合成した合成読出データ情報を生成し、該合成読出データ情報に基づいて、現在画面用の読出データ及び次画面用の読出データを制御対象から読み出すことを特徴とする請求項1記載のプログラマブル表示器。
【請求項3】
データ読出部は、現在画面用の読出データ及び次画面用の読出データに基づいて、現在画面の画面イメージ及び次画面用の画面イメージを作成して、現在画面用の表示画面データ及び次画面用の表示画面データとしてそれぞれ保持し、
データ置換部は、解放検出部により画面切換ボタンの解放が検出されると、前記次画面用の表示画面データを前記現在画面用の表示画面データに置き換え、
データ表示部は、現在画面用の表示画面データを表示画面上に表示することを特徴とする請求項1または請求項2記載のプログラマブル表示器。
【請求項4】
画面切り換え処理の履歴を記述した画面切換履歴情報の更新を管理する画面切換履歴管理部を備え、
データ読出部は、前記画面切換履歴情報に基づいて選択された画面を構成するデータを特定する情報を次画面候補用の読出データ情報として登録し、
データ置換部は、解放検出部により画面切換ボタンの解放が検出されると、前記次画面候補用の読出データ情報に基づいて前記データ読出部が制御対象から読み出したデータをデータ表示部の表示画面上に表示する現在画面用の読出データに置き換えることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のプログラマブル表示器。
【請求項5】
画面切換履歴管理部は、現在画面から各画面への遷移回数を画面切換履歴情報として管理し、
データ読出部は、前記画面切換履歴情報に基づいて遷移回数の最も多い画面を選択し、該画面を構成するデータを特定する情報を次画面候補用の読出データ情報として登録することを特徴とする請求項4記載のプログラマブル表示器。
【請求項6】
画面切換履歴管理部は、現在画面から各画面への遷移回数及び遷移が起こった時刻を画面切換履歴情報として管理し、
データ読出部は、前記画面切換履歴情報に基づいて現在時刻から一定時刻遡った時刻までの間に遷移回数の最も多い画面を選択し、該画面を構成するデータを特定する情報を次画面候補用の読出データ情報として登録することを特徴とする請求項4記載のプログラマブル表示器。
【請求項7】
画面切換履歴管理部は、現在画面へ至るまでの遷移パターン、該遷移パターンでの遷移回数、該遷移が起こった時刻、現在画面から各画面への遷移回数及び遷移が起こった時刻を画面切換履歴情報として管理し、
データ読出部は、今回の画面切換における遷移パターンに一致する遷移パターンを前記画面切換履歴情報から抽出し、この遷移パターンに基づいて選択された画面を優先的に次画面候補用の読出データ情報として登録することを特徴とする請求項4記載のプログラマブル表示器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2008−191986(P2008−191986A)
【公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−26919(P2007−26919)
【出願日】平成19年2月6日(2007.2.6)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】