説明

プログラム、記録媒体及び再生装置

【課題】
記録媒体上に記録されたコンテンツに関連する外部コンテンツを、ネットワーク上からダウンロードして、効率良く管理、検索、再生できるようにする。
【解決手段】
記録媒体上の情報及び関連情報の再生を制御するプログラムであって、記録媒体上に記録されている所定の情報に関連した特定情報を外部から取得するステップと、記録媒体の媒体識別情報を取得するステップとを有し、特定情報を取得した場合には、再生装置内の記憶装置に、前記媒体識別情報との関連付けを行い、特定情報の内容に関する符号を付して記憶するように制御を行うことを特徴とするプログラムを用いる。またこのプログラムを記録媒体に記録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体から情報を再生する再生装置及び再生時に使用するプログラム、さらには前記プログラムが記録された記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
CDやDVDプレーヤなどのAV機器において、記録媒体上に記録されたコンテンツを管理するために、記録媒体自身あるいはネットワーク上から情報を取得し、目次情報を生成するという方法が考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
近年ネットワークの広帯域化が進み、ネットワーク上には小容量の情報だけではなく、映画タイトル用の字幕情報や、画像、音声など多種多様のコンテンツが用意されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−307464
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記背景により、いわゆる光ディスクなどを記録媒体とするAV機器において、記録媒体上に記録されたコンテンツに関連する外部コンテンツを、ネットワーク上からダウンロードして視聴することが考えられる。しかしながら上記従来例では、記録媒体上に記録されたコンテンツを管理する方法は提供されていたが、ダウンロードした外部コンテンツを管理するという方法については特に考慮されていなかった。
【0006】
本発明は係る点に鑑みてなされたものであって、その目的は記録媒体上に記録されたコンテンツに関連する外部コンテンツを、ネットワーク上からダウンロードして、効率良く管理できるようにすることにある。また、外部コンテンツを記録媒体と関連付けて管理することにより、同一の記録媒体に対して複数の外部コンテンツがダウンロードされている場合でも、あるいは記録媒体が差し替えられた場合でも、当該記録媒体に関連した外部コンテンツを効率良く検索し、再生可能とする方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明では、記録媒体上の情報及び関連情報の再生を制御するプログラムであって、記録媒体上に記録されている所定の情報に関連した特定情報を外部から取得するステップと、記録媒体の媒体識別情報を取得するステップとを有し、特定情報を取得した場合には、再生装置内の記憶装置に、前記媒体識別情報との関連付けを行い、特定情報の内容に関する符号を付して記憶するように制御を行うことを特徴とするプログラムを用いる。
【0008】
また本発明では、記録媒体上の情報及び関連情報の再生を制御するプログラムであって
、記録媒体の媒体識別情報を取得するステップを有し、記録媒体上に記録されている所定の情報に関連した特定情報を再生する場合には、再生装置内の記憶装置に、前記媒体識別情報と関連付けられた特定情報が記憶されているかどうかに応じて、特定情報の取得先を切替えるように制御を行うことを特徴とするプログラムを用いる。
【0009】
さらに本発明では、記録媒体上の情報及び関連情報の再生を制御するプログラムであって、記録媒体の媒体識別情報を取得するステップを有し、再生装置内の記憶装置に記憶された前記媒体識別情報、または媒体識別情報に関連付けられた特定情報に付随する符号を用いて、所望の特定情報の検索をするように制御を行うことを特徴とするプログラムを用いる。
【0010】
またさらに、これらのプログラムを記録した記録媒体、ないしはこれらのプログラムを記憶した再生装置を用いる。
【0011】
また再生装置としては、記録媒体が挿入されていない場合でも、前記記憶装置に記憶された特定情報の再生を行うことが可能なように構成する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によるプログラム、記録媒体及び再生装置によれば、記録媒体上に記録されたコンテンツに関連する外部コンテンツを、ネットワーク上からダウンロードして、効率良く管理することが可能となる。
【0013】
また、外部コンテンツを記録媒体と関連付けて管理することにより、同一の記録媒体に対して複数の外部コンテンツがダウンロードされている場合でも、あるいは記録媒体が差し替えられた場合でも、当該記録媒体に関連した外部コンテンツを効率良く検索し、再生することが可能となる。
【0014】
ダウンロード済のコンテンツが存在すれば、記録媒体が挿入されていない場合でもその再生が可能となり、また記録媒体を挿入するたびにネットワーク上へ取得しにいかなければならないという手間が省けるため、ユーザの使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】記憶装置に記憶される特定コンテンツ、ディスクID及び付帯情報の関連付けを示す図
【図2】本発明による制御プログラムの実施例1の動作を示すフローチャート
【図3】再生装置のブロック図
【図4】ネットワーク接続状態を示す図
【図5】基本メニューの画面例
【図6】コンテンツ提供者の提供画面例
【図7】本発明による制御プログラムの実施例2の動作を示すフローチャート
【図8】コンテンツ一覧表示画面例
【図9】本発明による制御プログラムの実施例3の動作を示すフローチャート
【図10】コンテンツ検索用表示画面例
【図11】コンテンツ一覧表示画面例
【図12】ディスクID一覧表示画面例
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。
【実施例1】
【0017】
図2は本実施例による制御プログラムにおいて、ディスク上に記録されたコンテンツに関連する特定コンテンツを、ネットワーク上に取得しにいく場合の動作例を示すフローチャートである。同図において、S201は開始ステップ、S202は特定コンテンツ取得指示ステップ、S203は特定コンテンツ取得ステップ、S204はディスクID取得ステップ、S205は特定コンテンツ記憶ステップ、S206は終了ステップである。
【0018】
図2に示したプログラムのフローチャートをステップ毎に説明する。
【0019】
まず動作開始(S201)により、特定コンテンツの取得指示(S202)においてプログラムの実行が行われる。具体的には例えば図5に示すようなディスク内容を示す基本メニュー画面において、ユーザによって関連情報ボタン501が選択され、ディスク上に記録されたコンテンツに関連する特定情報の取得が指示された場合にあたる。ユーザによる選択は、再生装置自体、あるいはリモコン上に用意されたカーソルキー及び実行キーなどで行われる。
【0020】
これをきっかけとして、ディスク上に記録されたコンテンツの関連情報として、特定コンテンツの取得が行われる(S203)。具体的には例えば図5における関連情報ボタン
501に設定されたネットワーク上のアドレスへのアクセスが行われる。図6は前記アクセスの結果表示される、コンテンツ提供者のホームページの一例を示している。特定コンテンツの提供は、再生装置に挿入されているディスクの販売者あるいは作成者が、ディスク購入に付帯するサービスの一環として行うことが考えられるが、有償、無償を含むこの段階での特定コンテンツの提供方法及びその内容は、特に限定されるものではない。ユーザは好みの特定コンテンツを選択して、ダウンロードを行うことが可能である。
【0021】
特定コンテンツのダウンロードが行われると、続いてディスクIDの取得が行われる(
S204)。具体的な取得方法については後述する。またここではディスクIDとしてい
るが、ディスクを判別できる情報、あるいはディスクに記録されたコンテンツを判別できる情報であれば、その情報は一種類に限定されるものではない。ここで取得されるディスクIDは、例えば10桁の整数値として与えられる。ディスクIDは、全てのディスクで異なるように設定しても良いし、ディスクタイトル毎に異なるようにしても良い。
【0022】
続いてダウンロードした特定コンテンツは、再生装置内のメモリに記憶される(S205)。
【0023】
図1は再生装置内のメモリに記憶される特定コンテンツの記憶方式の一例を示したものであり、各コンテンツに対してディスクIDを関連付け、その内容に関する符号、テキスト情報を付して記憶することを示している。例えば特定コンテンツEとして映画予告編のビデオクリップをダウンロードした場合、そのときのディスクID「3333333333」が関連付けられ、付帯情報としてビデオクリップを示す符号「V」及び内容を示すテキスト情報「予告編」が合わせて関連付けて記憶される。ただし符号やテキスト情報といった付帯情報はこの形式に限定されるものではなく、特定コンテンツの内容を特徴付けるものであれば問題はない。少なくともディスクIDとの関連付けを行って記憶するものとする。
【0024】
特定コンテンツの取得動作は以上により終了する(S206)が、前記ダウンロードの段階で、特定コンテンツの内容によっては同時に再生を行うことも可能である。
【0025】
次に本実施例による再生装置の実施形態を説明する。
【0026】
図3は本発明による再生装置のブロック図であり、記録媒体に光ディスク用いた再生装置を示している。300は再生装置、301は光ディスク、302はユーザI/F、303は制御部、304はメモリ、305はトラックバッファ、306はドライブ、307はピックアップ、308はネットワーク制御部、309はネットワークI/F、310はデコーダ部、311は出力部である。
【0027】
再生を開始する場合、ユーザは所望の光ディスク301を再生装置300に挿入し、リモコンあるいは再生装置本体キーにより、再生指示を行う。ユーザI/F302を介して入力されたユーザの指示入力は、制御部303で解釈され、制御部303は光ディスク301の再生を開始する。
【0028】
光ディスク301上には映像や音声といったAVファイルだけではなく、ファイルの再生順序を示すプレイリストファイル、所定の手続き処理を行うプログラムファイルなどが記録されている。まず光ディスク301上に記録されているファイルを識別するため、ファイル管理情報が読み出される。具体的には、制御部303がドライブ306に対して、所定のセクターに書かれているアンカー情報の読み出しを指示し、光ピックアップ307を介して所定のセクターのデータが読み出される。この情報によりファイル管理情報の記録位置を求め、ファイル管理情報を読み出す。ファイル管理情報の記録方法は、例えばUDF(Universal Disc Format)に代表されるファイルシステムを用いればよい。ファイルシステムを用いることにより、ディスク上に記録された情報をそれぞれファイルとして扱うことができ、ファイル識別子(ファイル名)により、読み出すファイルを指定することができる。
【0029】
再生開始時には、前記管理情報ファイルにより指定されるファイルが読み出されるが、この場合は初期起動プログラムであっても、メニュー表示のためのプレイリストファイルであっても良い。具体的には制御部303によって光ディスク301から指定されたファイルが読み出され、その段階で当該ファイルがプレイリストなのか、プログラムなのかなどの情報が付加されているので、この情報に従い処理が行われる。つまり最初に読み出されたファイルが、初期起動プログラムに相当するファイルであった場合には、プログラムである旨の前記情報が付加されているので、制御部303は読み出したファイルをプログラムとして実行を行う。具体的には制御部303中の記憶領域に読み出されたプログラムが展開され、順次解析実行が行われる。例えば初期起動プログラムの実行内容として、前述の図5のような基本メニュー画面が表示されれば良い。また最初に読み出されたファイルが、プレイリストファイルに相当するものであった場合には、制御部303はそのファイル内容を解析して、やはり前述の図5のような基本メニュー画面を表示するようにする

【0030】
ここで、外部コンテンツの取得ではなく、内部コンテンツ、つまり光ディスク301に記録されたAVファイルの再生手順について説明しておく。例えば前述の図5において、タイトルボタンが選択された場合、制御部303は光ディスク301に記録された、所定のストリームデータの再生を開始する。まず制御部303の指示により、光ディスク301からドライブ306によりピックアップ307が制御されて、ストリームデータが任意のデータ位置から読み出され、一旦トラックバッファ305に蓄積される。ドライブ306の転送レートとストリームデータの符号化レートの差分が吸収されてトラックバッファ305からストリームデータは読み出され、デコーダ部310において画像データと音声データが分離及び復号されて、出力部311において適当な信号形式で出力される。
【0031】
なお再生画面以外のユーザへ提示を行う画面も、メモリ304、あるいはネットワーク制御部308から、デコーダ部310を介して出力部311に出力される。
【0032】
次に、外部コンテンツ取得時の動作について説明する。図5における関連情報ボタン501がユーザによって選択された場合、制御部303はそこに指定されているプログラムファイルを光ディスク301から前述と同様の手順により読み出しに行く。読み出されたファイルは制御部303によってプログラムとして認識されるので、前述の初期起動プログラムの場合と同様に、その内容が順次実行される。この場合はプログラムの実行によりネットワーク上の所定のアドレスが指定されるので、制御部308はこれをネットワーク制御部308に引渡し、ネットワーク制御部308はこれを解釈してネットワークI/F309を介して前記ネットワーク上の所定アドレスへのアクセスを行う。なお、ここでは関連情報ボタン501をきっかけとして、光ディスク301からプログラムファイルが読み出される場合について述べているが、プログラムと同様の処理手順を再生装置として初めから制御部303に組み込んでおき、関連情報ボタン501の選択では、直接ネットワーク上の所定アドレスが指定されるように構成しても同様の効果を得ることができる。
【0033】
ネットワーク上の所定のアドレスにアクセスが行われると、前述の通り図6に示すようなコンテンツ提供者のホームページ画面が提示される。ユーザは所望のコンテンツを選択して、ダウンロードの指示を行う。
【0034】
ここでネットワークの構成について、図4を用いてもう少し詳しく説明する。図4は再生装置を使用するユーザと、ネットワーク上に存在するコンテンツ提供者の構成を模式的に示した図である。401がユーザサイド、402がコンテンツ提供者サイド、300は図3による再生装置、403はネットワーク網、404はコンテンツ配信制御部、405はデータサーバである。
【0035】
ユーザの指示入力により、再生装置300において特定コンテンツの取得が指示された場合、つまり図6において任意のコンテンツが選択された場合、コンテンツ提供者サイド402では、コンテンツ配信制御部404がその内容を認識し、データサーバ405から該当するデータを読出し、ネットワーク網403に送出する。コンテンツ提供者がコンテンツに課金、あるいは提供内容を制限したい場合には、コンテンツ配信制御部404において所望の制限動作を行うように構成する。
【0036】
特定コンテンツのダウロードが行われた段階で、制御部303は光ディスク301のディスクIDの取得を行う。具体的には制御部301はドライブ306に対して、BCA(
Burst Cutting Area)と呼ばれるディスク識別番号を読み出すよう指令を送る。ドライブ306は光ディスク301に記録されているBCA情報を読出し、制御部301に返す。BCAには、ディスクに記録されているコンテンツの作成メーカー、タイトル、シリーズ名、シリアル番号などを数値化して記録しておき、ディスクIDとして使用する。
【0037】
なお、前述したがここではディスクIDとしてBCAを用いているが、ディスクを判別できる情報、あるいはディスクに記録されたコンテンツを判別できる情報であれば、その内容はBCAに限定されるものではない。
【0038】
また本実施例では特定コンテンツのダウンロードが行われた段階で、ディスクIDの取得を行うような処理順序としているが、ディスクIDはそれ以前の段階で取得しておいても特に問題はない。
【0039】
ディスクIDの取得が行われると、前記ダウンロードした特定コンテンツは図1に示される関連付けが行われて、メモリ304に記憶される。符号やテキスト情報の内容については、ダウンロードした特定コンテンツに基づいて、制御部303が生成しても良いし、前述のコンテンツ配信制御部404により用意され、コンテンツと合わせて取得されるような情報を用いても構わない。またメモリ304への記憶フォーマットに関しては、特定のリストファイルを生成したり、取得したコンテンツ毎に付加情報ファイルを生成したりするなど、少なくとも任意のコンテンツに付随する情報の内容がわかる構成にすれば良い

【実施例2】
【0040】
図7は本発明による第2の実施例としての、制御プログラムの動作を示すフローチャートである。実施例1の場合と同様に、ディスク上に記録されたコンテンツに関連する特定コンテンツを取得しにいく場合の動作例を示している。なお図2に対応する部分には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。S701は判別ステップ、S702はメモリ内情報表示ステップ、S703は特定コンテンツ選択再生ステップである。
【0041】
特定コンテンツの取得指示(S202)が行われると、まず前述のディスクID取得が行われる(S204)。続いて取得したディスクIDを用いて、再生装置のメモリ内に図
1の形式で同一のディスクIDに関連付いた特定コンテンツが記憶されているかどうかの判別を行う(S701)。記憶されていない場合には実施例1の場合と同様な手順により
、ネットワーク上へ特定コンテンツを取得しにいき(S203)、取得済のディスクID
と関連付けて、特定コンテンツをメモリに記憶する(S205)。
【0042】
判別ステップS701において、取得したディスクIDと同一のディスクIDに関連付いた特定コンテンツがメモリ上に記憶されている場合、そのディスクIDに関連付いた特定コンテンツを、全て一覧表示する(S702)。例えば図8に示すような形式で一覧表
示すれば分かりやすい。各ボタンに表示される文字は図1におけるテキスト情報に相当するものとなっており、また外部アクセスボタン801を設け、この段階で外部ネットワークへ特定コンテンツを取得しに行くことも可能とする。外部アクセスボタン801が選択された場合には、以降の処理は特定コンテンツ取得ステップS203以降と同様となる。図8においてユーザが所望の特定コンテンツを選択した場合には、その内容に応じて所定の再生を行うようにする(S703)。
【0043】
本実施例における再生装置としては、図3における制御部303が判別ステップS701以降の一連の処理を制御し、メモリ304に記憶された特定コンテンツを選択再生するように動作する。
【0044】
本実施例に拠れば、ディスクIDに応じてダウンロード済の特定コンテンツを選択再生できるので、視覚的にも使い勝手が良く、新たにダウンロードする時間と手間が軽減される。
【実施例3】
【0045】
図9は本発明による第3の実施例としての、制御プログラムの動作を示すフローチャートである。実施例1及び実施例2の場合と同様に、ディスク上に記録されたコンテンツに関連する特定コンテンツを取得しにいく場合の動作例を示している。なお図2及び図7に対応する部分には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。S901は検索用表示ステップ、S902は所定ジャンル表示ステップ。S903は特定コンテンツ選択再生ステップである。
【0046】
判別ステップS701において、ディスクID取得ステップS204により取得したディスクIDと同一のディスクIDに関連付いた特定コンテンツがメモリ上に記憶されている場合、そのディスクIDに関連付いた特定コンテンツの内容種別を一覧表示する(S901)。例えば図10に示すような形式で一覧表示すれば分かりやすい。ここで表示され
るのは、図1における符号に基づく分類であり、各ボタンに表示される文字は符号に割当てられている属性となっている。例えば図1の場合は、「S」が字幕情報、「A」が音声
情報、「V」が映像クリップである。またこの場合も、図8と同様に外部アクセスボタン
1001を設け、この段階で外部ネットワークへ特定コンテンツを取得しに行くことも可能とする。外部アクセスボタン1001が選択された場合には、以降の処理は特定コンテンツ取得ステップS203以降と同様となる。
【0047】
図10においてユーザが所望のジャンルを選択した場合、そのジャンルに分類分けされる、特定コンテンツを一覧表示する(S902)。例えば図11に示すような形式で表示
すれば分かりやすい。この場合、各ボタンに表示される文字は図8の場合と同様で、図1におけるテキスト情報に相当するものとなっている。またここでも図8と同様に外部アクセスボタン1101を設け、この段階で外部ネットワークへ特定コンテンツを取得しに行くことも可能とする。外部アクセスボタン1101が選択された場合には、以降の処理は特定コンテンツ取得ステップS203以降と同様となる。図11においてユーザが所望の特定コンテンツを選択した場合には、その内容に応じて所定の再生を行うようにする(S903)。
【0048】
本実施例における再生装置としては、実施例2の場合と同様に、図3における制御部303が判別ステップS701以降の一連の処理を制御し、メモリ304に記憶された特定コンテンツを選択再生するように動作する。
【0049】
本実施例に拠れば、ディスクIDに応じてダウンロード済の特定コンテンツを確定でき
、メモリ内に記憶された付帯情報を用いて所望のジャンルのコンテンツを効率良く検索することが可能となる。
【実施例4】
【0050】
本発明における第4の実施例としては、その動作フローは特に図示していないが、実施形態としては、再生装置の起動により例えば図12のような画面を表示するように動作するものとする。つまり図3において、光ディスク301が挿入されていない場合でも、制御部303はメモリ304にダウンロード済の特定コンテンツを再生可能とするように制御する。
【0051】
図12では各ボタンには図1におけるディスクIDが表示される。ユーザにより所望のディスクIDが選択された後の動作は、実施例3において述べた、検索用表示ステップS901(図10)以降と同様である。
【0052】
この場合、上記ディスクIDとして、番号ではなくディスクタイトルを用いるように構成すれば、図12における各ボタンにはディスクタイトル自体が表示されることになるので、ユーザがディスク判別をし易くなる。
【0053】
本実施例に拠れば、ディスクが挿入されていない場合でも、メモリに蓄えられた特定コンテンツを検索して再生することが可能となる。
【0054】
以上各実施例において、特定コンテンツを記憶するメモリとして特にその種類を限定しなかったが、HDDや着脱可能な半導体メモリなど、本発明の用途に使用できるものならば特に問題はない。また各実施例において、記録媒体として光ディスクを使用する場合について説明したが、これはこの限りではなく、様々な記録媒体に対して応用可能である。
【符号の説明】
【0055】
300 再生装置
301 光ディスク
302 ユーザI/F
303 制御部
304 メモリ
305 トラックバッファ
306 ドライブ
307 ピックアップ
308 ネットワーク制御部
309 ネットワークI/F
310 デコーダ部
311 出力部
401 ユーザサイド
402 コンテンツ提供者サイド
403 ネットワーク網
404 コンテンツ配信制御部
405 データサーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体上の情報及び関連情報の再生を制御するプログラムであって、
記録媒体上に記録されている所定の情報に関連した特定情報を外部から取得するステップと、
記録媒体の媒体識別情報を取得するステップとを有し、
特定情報を取得した場合には、再生装置内の記憶装置に、前記媒体識別情報との関連付けを行い、記憶するように制御を行うことを特徴とするプログラム。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムにおいて、
前記特定情報を再生装置内の記憶装置に記憶する場合には、前記媒体識別情報との関連付けに加えて、特定情報の内容に関する符号を付して記憶するように制御を行うことを特徴とするプログラム。
【請求項3】
記録媒体上の情報及び関連情報の再生を制御するプログラムであって、
記録媒体の媒体識別情報を取得するステップを有し、
記録媒体上に記録されている所定の情報に関連した特定情報を再生する場合には、再生装置内の記憶装置に、前記媒体識別情報と関連付けられた特定情報が記憶されているかどうかに応じて、特定情報の取得先を切替えるように制御を行うことを特徴とするプログラム。
【請求項4】
記録媒体上の情報及び関連情報の再生を制御するプログラムであって、
記録媒体の媒体識別情報を取得するステップを有し、
再生装置内の記憶装置に記憶された前記媒体識別情報、または媒体識別情報に関連付けられた特定情報に付随する符号を用いて、所望の特定情報の検索をするように制御を行うことを特徴とするプログラム。
【請求項5】
情報を記録した記録媒体であって、
請求項1ないし請求項4に記載のプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
【請求項6】
記録媒体から情報を再生する再生装置であって、
記録媒体に記録された媒体識別情報を読み取る識別情報取得手段と、
外部から情報を取得する外部情報取得手段と、
前記媒体識別情報及び前記外部情報取得手段により取得された特定情報を記憶する記憶装置と、
記録媒体に記録された所定の情報、及び前記記憶装置に記憶された特定情報を再生する再生手段とを有することを特徴とする再生装置。
【請求項7】
請求項6に記載の再生装置において、
さらに記録媒体に記録されたプログラムを読み出して実行を行うプログラム実行手段を備え、
前記記録媒体は、請求項5に記載のものであることを特徴とする再生装置。
【請求項8】
請求項6に記載の再生装置において、
請求項1ないし請求項4に記載のプログラムを内蔵したことを特徴とする再生装置。
【請求項9】
請求項7あるいは請求項8に記載の再生装置であって、
記録媒体が挿入されていない場合でも、前記再生手段は前記記憶装置に記憶された特定情報の再生を行うことを特徴とする再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−224023(P2009−224023A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−159410(P2009−159410)
【出願日】平成21年7月6日(2009.7.6)
【分割の表示】特願2007−324168(P2007−324168)の分割
【原出願日】平成15年9月17日(2003.9.17)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】