説明

プロジェクタ

【課題】格段に光の利用効率を改善することが可能なプロジェクタを提供すること。
【解決手段】本発明のプロジェクタ1は、互いに波長域が異なる複数の色光Lr、Lg、Lbの各々に対応して設けられ、対応する色光により画像を形成する複数の画像形成装置11、12、13と、複数の画像形成装置11、12、13から射出された色光Lr、Lg、Lbを合成する色合成素子15と、色合成素子15により合成された色光Lを投射する投射光学系16と、を備える。複数の画像形成装置11、12、13の少なくとも1つが自発光型の画像形成装置11、12である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロジェクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、大画面の画像を表示可能な装置の1つとしてプロジェクタが知られている(例えば特許文献1)。特許文献1の投射型表示装置(プロジェクタ)は、光源、反射型の液晶ライトバルブ、投射光学系等を備えている。光源から射出された光は、偏光変換素子アレイにより偏光状態が揃えられた後、ダイクロイックミラーにより波長域が異なる複数の色光に分離される。複数の色光は、それぞれ反射型の液晶パネルにより変調され、色合成素子により合成される。合成された色光が投射光学系により拡大投射されることにより、カラーの投射画像が得られる。
【0003】
このようなプロジェクタにあっては、直視型の表示装置よりも大画面の画像を得ることが容易であるが、エネルギー効率を大幅に改善することが難しい。例えば、ランプ光源を用いたプロジェクタにおいて、ランプ光源から液晶ライトバルブに到達する光の光量は、発光光量の1/2程度である。液晶ライトバルブに入射した光は、その1/2程度が捨てられることにより、所望の階調の光になる。したがって、液晶ライトバルブから射出される光の光量は発光光量の1/4程度になり、投射光学系での光の損失を考慮するとプロジェクタ全体での光の利用効率は20%程度になる。
【0004】
光の利用効率を改善するためには、ランプ光源から液晶ライトバルブまでの照明光学系における光の損失を減らすこと、液晶ライトバルブでの光の利用効率を高めること等が考えられる。しかしながら、前者については改善の余地が少なく、また照明光学系のコストが増加してしまうおそれもある。後者については、コントラストを確保しつつ光の利用効率を高めることが原理的に難しい。以上のように、従来のプロジェクタにあっては、光の利用効率を飛躍的に改善することが難しいので、エネルギー効率を飛躍的に改善することが困難である。
【0005】
エネルギー効率を改善可能な技術として、特許文献2に開示されている技術が挙げられる。特許文献2の投射型表示装置(プロジェクタ)は、EL発光素子、投射光学系等を備えている。カラーEL変調パネルから射出された光が投射レンズにより投射され、カラーの投射画像が得られる。カラーEL変調パネルの発光素子は、画素の階調に応じた光量だけ発光するので、エネルギー効率を改善することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−84820号公報
【特許文献2】特開2004−62106号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献2のプロジェクタにあっては、エネルギー効率が改善されるが、以下に説明するように大画面表示を行うことが難しくなる。
一般に、EL発光素子により得られる光量は、ランプ光源等により得られる光量に比べて格段に少ない。例えば、ランプ光源やレーザー光源等による光の明るさが数十〜数千ルーメン程度であるのに対して、EL発光素子による光の明るさはわずか3ルーメン程度である。EL発光素子の高輝度化を図ろうとしても、発光材料の限界等からランプ光源と同等の明るさを実現することは困難を極める。結局のところ、ランプ光源を用いたプロジェクタと同程度の明るさの画像を表示しようとすれば、画像サイズが小さくなり、プロジェクタの特長を活かすことができなくなってしまう。
【0008】
本発明は、前記の事情に鑑みなされたものであり、明るく視認性の高い画像を提供しつつ、格段に光の利用効率を改善すること、高コントラストな広色域画像を表示することが可能なプロジェクタを提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のプロジェクタは、互いに波長域が異なる複数の色光の各々に対応して設けられ、対応する色光により画像を形成する複数の画像形成装置と、前記複数の画像形成装置から射出された色光を合成する色合成素子と、前記色合成素子により合成された色光を投射する投射光学系と、を備え、前記複数の画像形成装置の少なくとも1つが自発光型の画像形成装置であることを特徴とする。
【0010】
複数の画像形成装置から射出された複数の色光が、色合成素子により合成された後、投射光学系により投射される。これにより、カラー画像の表示が可能なプロジェクタになる。前記の構成によれば、複数の画像形装置の少なくとも1つが自発光型の画像形成装置であるので、この画像形成装置に照明光学系が不要になり、照明光学系における光の損失が無くなる分だけ光の利用効率が高くなる。したがって、プロジェクタ全体としての光の利用効率が格段に高くなり、格段に低消費電力のプロジェクタになる。
【0011】
また、前記自発光型の画像形成装置が、前記画像を構成する複数の画素に対応して設けられた複数の発光素子と、前記複数の発光素子を駆動して該複数の発光素子の各々から所定の階調の色光を発生させる駆動部と、を含んでいる構成にすることもできる。この場合には、前記発光素子が、エレクトロルミネッセンス素子、発光ダイオード、又はレーザーダイオードのいずれか1つであってもよい。
【0012】
このようにすれば、自発光型の画像形成装置において画素ごとに所望の階調の色光を生じさせることができるので、発光素子から発せられた色光のほとんどを画像表示に用いることができる。したがって、プロジェクタ全体としての光の利用効率が格段に高くなり、格段に低消費電力のプロジェクタになる。また、画素ごとに発光光量を制御し、黒表示では発光させないことにより、表示される画像を高コントラストにすることもできる。
【0013】
エレクトロルミネッセンス素子(以下、EL素子と称する場合がある)の形成材料である発光材料は、様々な波長域に対応した多種類のものが知られている。したがって、発光素子がEL素子であれば、所望の色光に対応した画像形成装置を構成することが容易になる。発光素子が、発光ダイオード(以下、LEDと称する場合がある)であれば、EL素子よりも高出力な光を得ることができる。発光素子が、レーザーダイオード(以下、LDと称する場合がある)であれば、LEDよりもさらに高出力な光を得ることができる。また、EL素子やLED、LDを発光素子に用いることにより、色再現範囲を広げることができ、広色域において高コントラストな画像を得ることが可能となる。
【0014】
また、前記自発光型の画像形成装置を除く前記複数の画像形成装置の少なくとも1つが光変調装置であるとともに、該光変調装置を照明する照明光学系とを含んでいる構成にすることもできる。
【0015】
このようにすれば、自発光型の画像形成装置に用いられる発光素子から得ることが難しい色光であっても、照明光学系により容易に得られる。照明光学系から射出された色光を光変調装置が変調することにより、自発光型の画像形成装置により得ることが難しい色光に対応する画像を容易に得ることができる。
【0016】
また、前記複数の画像形成装置により形成される画像は、前記投射光学系のバックフォーカスの位置における形状及び寸法が前記複数の画像形成装置で略一致していることが好ましい。
このようにすれば、複数の画像形成装置から射出される複数の光束(画像)を過不足無く重ねあわせて合成することが可能になる。したがって、合成された光束のほとんどを画像表示に用いることができ、光の利用効率を高めることができる。
【0017】
また、前記複数の画像形成装置の1つに対応して設けられ、対応する画像形成装置により形成される画像の前記投射光学系のバックフォーカスの位置における形状及び寸法を調整する画像外形調整光学系を含んでいる構成にしてもよい。この場合には、前記複数の画像形成装置の各々の画素サイズが、前記複数の画像形成装置で異なっていてもよい。
【0018】
画像外形調整光学系を含んでいれば、画像形成装置により形成される画像のバックフォーカスの位置における形状及び寸法が画像外形調整光学系により調整されるので、この画像形成装置において色光を射出する射出領域の形状及び寸法に対する制約や、この画像形成装置の配置に対する制約が緩やかになる。
【0019】
一般に、自発光型の画像形成装置は、発光素子の種類や発光素子の駆動方法、発光素子の製造方法等によって射出領域の寸法が異なる。前記の構成によれば、自発光型の画像形成装置の構成に対する制約が緩やかになり、画素サイズが互いに異なる複数の画像形成装置を組み合わせることが容易になる。したがって、発光素子の種類や発光素子の駆動方法の選択自由度が高くなり、所望の色光を得やすい画像形成装置にすることができる。よって、低消費電力でありながら、高品質な画像が得られる良好なプロジェクタを構成することが可能になる。
【0020】
また、複数の画像形成装置の各々に用いられる色光の発光原理が互いに異なる場合に、画像形成装置における射出領域を略同一の寸法にする手法と比較して、複数の画像形成装置の射出領域を射出領域が最大であるものに揃える必要がなくなり、装置を低コストかつ小型にすることが可能になる。
【0021】
また、自発光型の画像形成装置の構成に対する制約が緩和されるので、発光素子の発光原理に応じて発光素子の間隔を調整することができる。発光素子の間隔を調整することにより冷却効率を改善することができ、発光素子の効率や輝度、信頼性を良好にすることができる。
【0022】
また、前記複数の画像形成装置は、色光を射出する射出領域の形状及び寸法が互いに略一致しているとともに、前記複数の画像形成装置の各々に対応する前記射出領域の位置が前記投射光学系のバックフォーカスの位置と略一致するように配置されている構成にしてもよい。
【0023】
このようにすれば、複数の画像形成装置により形成される画像のバックフォーカスの位置における形状及び寸法が、複数の画像形成装置で略一致する。したがって、複数の画像形成装置から射出される複数の光束(画像)を過不足無く重ねあわせて合成することが可能になり、光の利用効率が高められる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】第1実施形態のプロジェクタの概略構成を示す模式図である。
【図2】(a)は射出領域の平面拡大図、(b)は、発光素子の要部断面図である。
【図3】電気光学パネルの駆動部の回路構成を示す模式図である。
【図4】第2実施形態のプロジェクタの概略構成を示す模式図である。
【図5】第3実施形態のプロジェクタの概略構成を示す模式図である。
【図6】(a)、(b)は、それぞれ2つの中間像の関係性を示す概念図である。
【図7】第4実施形態のプロジェクタの概略構成を示す模式図である。
【図8】光線整形レンズの構成を示す、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。説明に用いる図面において、特徴的な構造を分かりやすく示すために、図面中の構造はその寸法や縮尺を実際の構造に対して異ならせて示す場合がある。また、以下の実施形態において、同様の構成要素には同じ符号を付しており、その詳細な説明を省略する場合がある。
【0026】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態のプロジェクタ1の概略構成を示す模式図である。図1に示すように、プロジェクタ1は、自発光型の電気光学パネル(画像形成装置)11、12と、液晶ライトバルブ(画像形成装置)13と、照明光学系14と、ダイクロイックプリズム(色合成素子)15と、投射レンズ(投射光学系)16とを含んでいる。
【0027】
プロジェクタ1は、概略すると以下のように動作する。電気光学パネル11は赤色の光Lrを射出し、電気光学パネル12は青色の光Lbを射出する。液晶ライトバルブ13は、光変調装置として機能し、照明光学系14から射出された緑色の光Lgを変調して射出する。波長域が互いに異なる光Lr、Lg、Lbは、それぞれが画像を構成する光になっており、ダイクロイックプリズム15により合成されて合成光Lになる。合成光Lが投射レンズ16によってスクリーンや壁等の被投射面9に投射されることにより、フルカラーの投射画像が表示される。以下、プロジェクタ1の構成要素について詳しく説明する。
【0028】
電気光学パネル11、12は、アレイ状に配置された複数の発光素子と、複数の発光素子を駆動する駆動部とを含んでいる。発光素子としては、EL素子、LED、LD、スーパーレーザーダイオード(以下、SLDと称する場合がある)、プラズマ発光素子等を用いることができる。本実施形態の電気光学パネル11、12は、いずれも発光素子としてEL素子を用いたものである。電気光学パネル11、12は同様の構成になっているが、EL素子の発光層(後述する)の材質が異なる。これにより、電気光学パネル11、12は互いに異なる波長域の色光を射出するようになっている。電気光学パネル11、12の構成については後述する。
【0029】
電気光学パネル11において、光Lrが射出される射出領域11Aは、平面形状が投射画像と略相似になっている。電気光学パネル12の射出領域12Aは、電気光学パネル11の射出領域11Aとほぼ同一の形状及び寸法になっている。射出領域11A、12Aの位置は、いずれも投射レンズ16のバックフォーカスの位置と略一致している。
【0030】
照明光学系14は、光源141と、回折光学素子142と、平行化レンズ143と、集光レンズ144とを含んでいる。光源141は、例えばLEDやLDが集積された光源や大面積のEL素子からなる光源(発光パネル)等により構成される。回折光学素子142は、照明光学系14により照明される液晶ライトバルブ13の被照明領域の形状を、投射画像と略相似な形状に調整する。平行化レンズ143は、回折光学素子142から射出された光Lgを平行化する。集光レンズ144は、平行化レンズ143から入射した光を液晶ライトバルブ13の被照明領域に集光する。このような構成の照明光学系14により、液晶ライトバルブ13が照明されるようになっている。
【0031】
液晶ライトバルブ13は、照明光学系14から入射した光Lgを変調して射出するものである。液晶ライトバルブ13において、変調された光Lgが射出される射出領域13Aは、電気光学パネル11、12の射出領域11A、12Aとほぼ同一の形状及び寸法になっている。射出領域13Aの位置は、投射レンズ16のバックフォーカスの位置と略一致している。
【0032】
ダイクロイックプリズム15は4つの直角プリズムを貼り合わせて形成されている。ダイクロイックプリズム15の内面(直角プリズムの表面)に、赤色の光Lrを反射する誘電体多層膜と青色の光Lbを反射する誘電体多層膜とが配置されている。光Lr、Lg、Lbは、これらの誘電体多層膜によって合成される。合成された合成光Lは、投射レンズ16に入射し、投射レンズ16により被投射面9に拡大投射される。
【0033】
図2(a)は、電気光学パネル11において色光が射出される射出領域を拡大して示す平面図であり、図2(b)は、発光素子の要部断面図である。なお、図2(b)には、図2(a)のB−B線における断面に対応する部分を示している。
【0034】
図2(a)に示すように、射出領域11Aはマトリックス状に配置された複数の画素領域Pを含んでいる。複数の画素領域Pの各々には、発光素子が設けられている。図2(b)に示すように、発光素子17は、画素電極171と共通電極173との間に、発光層172が挟持された構造になっている。
【0035】
本実施形態の発光素子17は、基板170を基体として形成されている。基板170は、例えば駆動回路(駆動部)が形成されたアクティブマトリックス基板等である。基板170は、複数の発光素子17で共通になっている。
【0036】
基板170上には、島状の複数の画素電極171が形成されている。本実施形態の画素電極171は、例えばITO(インジウム錫酸化物)からなり、陽極として機能するものである。画素電極171と平面的に重なる部分の基板170には図示略の反射膜が設けられている。複数の画素電極171の間には、絶縁材料からなる隔壁174が設けられている。隔壁174は、平面視した画素電極171を枠状に囲んで設けられている。隔壁174に囲まれる領域における画素電極171上には、発光層172が設けられている。
【0037】
本実施形態の発光層172は、エレクトロルミネッセンス材料からなっている。発光層172上と隔壁174上とにわたって、共通電極173が設けられている。共通電極173は、複数の発光素子17で共通して設けられている。本実施形態の共通電極173は、透光性を有する導電材料からなっており、陰極として機能するものである。
【0038】
以上のような構成の発光素子17において、画素電極171と共通電極173との間に電圧が印加されると、画素電極171から発光層172に正孔が供給されるとともに、共通電極173から発光層172に電子が供給される。正孔は、発光層172で電子と結合することにより結合エネルギーを生じる。エレクトロルミネッセンス材料に含まれる原子が結合エネルギーにより励起され、エレクトロルミネッセンス材料の種類に応じた波長域の色光(ここでは光Lr)が発生する。
【0039】
画素電極171に向けて発せられた光Lrは、前記反射部材で反射して共通電極173に向かって進行し、共通電極173を通って外部に取り出される。共通電極173に向けて発せられた光Lrは、共通電極173を通って外部に取り出される。
【0040】
図3は、電気光学パネル11の駆動部の回路構成を示す模式図である。
図3に示すように、駆動部は、走査線駆動回路111や信号線駆動回路112等の信号源と、複数の走査線113や複数の信号線114、複数の電源線115等の配線と、TFT116、118等のスイッチング素子と、保持容量117とを含んでいる。
【0041】
複数の走査線113は、互いに略平行に延設されており、走査線駆動回路111と接続されている。走査線駆動回路111は、走査信号を供給するものである。複数の信号線114は、走査線113と略直交して延設されており、信号線駆動回路112と接続されている。信号線駆動回路112は、画素ごとの階調等のデータを含んだ画像信号を供給するものである。複数の電源線115は、信号線114と略平行に延設されており、図示略の電源と接続される。
【0042】
走査線113と信号線114とに囲まれる領域が1画素に対応しており、この領域ごとに1つの発光素子17が配置されている。走査線113と信号線114とが交差する部分付近には、TFT116、118、が設けられている。TFT116のゲート電極は、走査線113と接続されている。TFT116のソースは信号線114と接続されており、TFT116のドレインはTFT118のゲートと接続されている。TFT118のソースは電源線115と接続されており、TFT118のドレインは発光素子17の画素電極171と接続されている。
【0043】
このような構成により、走査線駆動回路111から供給される走査信号は、TFT116のゲート電極に伝達されて、TFT116をオンにする。TFT116がオンになると、信号線駆動回路112から供給される画像信号は、TFT118のゲート電極に伝達されて保持容量117に一定期間保持されるとともに、TFT118をオンにする。TFT118がオンになると、電源から電源線115を介して画素電極171に画像信号に応じた電圧が印加される。画素電極171に電圧が印加されると、電圧に応じた数の正孔や電子が発光層172に供給される。これにより、発光素子17から画像信号に応じた階調の光が射出される。複数の発光素子17の各々が1画素に対応する光を射出し、複数の発光素子17により画像全体を示す光が射出される。
【0044】
以上のような構成のプロジェクタ1にあっては、射出領域11A、12A、13Aの位置が、いずれも投射レンズ16のバックフォーカスの位置と略一致している。また、射出領域11A、12A、13Aの形状及び寸法が、互いに略一致している。したがって、光Lr、Lg、Lbの各々により被投射面9に形成される画像は、互いに形状及び寸法が略一致する。よって、光Lr、Lg、Lbの各々による画像を互いに過不足無く重ね合わせることができ、良好な投射画像が得られる。このように、プロジェクタ1にあっては、発光原理や変調方法が異なる画像形成装置を組み合わせて、画像表示を行うことが可能になっている。
【0045】
また、自発光型の画像形成装置(電気光学パネル)11、12を用いているので、電気光学パネル11、12に照明光学系が不要になる。照明光学系を省略すれば、省略した分だけ照明光学系における光の損失がなくなる。また、電気光学パネル11、12は、画像を示す光として変調された光を発生させるので、照明光を変調する場合と異なり変調に伴う光の損失がなくなる。以上のように、プロジェクタ1にあっては、光の損失を格段に低減することができるので、光の利用効率を飛躍的に高めることができ、消費電力を格段に低減することができる。
【0046】
[第2実施形態]
次に、本発明のプロジェクタの第2実施形態を説明する。第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、複数の画像形成装置がいずれも自発光型である点と、複数の画像形成装置で画素サイズが異なっている点である。
【0047】
図4は、第2実施形態のプロジェクタ2の概略構成を示す模式図である。図4に示すように、プロジェクタ2は、自発光型の電気光学パネル11、12、23と、画像外形調整光学系24と、ダイクロイックプリズム(色合成素子)15と、投射レンズ(投射光学系)16とを含んでいる。
【0048】
本実施形態の電気光学パネル23は、発光素子として機能する複数のLEDがアレイ状に配置されたものである。複数のLEDは、第1実施形態と同様の駆動部により駆動され、画像信号に応じた階調の光を射出するようになっている。複数のLEDの各々が1画素に対応しており、複数のLEDから射出される光が全体として1つの画像を示す光Lgになっている。
【0049】
電気光学パネル23において、光Lgが射出される射出領域は、射出領域11A、12Aの形状と相似になっている。電気光学パネル23の画素サイズは、電気光学パネル11、12の画素サイズよりも大きくなっており、電気光学パネル23の射出領域は、射出領域11A、12Aよりも広くなっている。
【0050】
本実施形態の画像外形調整光学系24は、集光レンズ241と平行化レンズ242とを含んでいる。電気光学パネル23から射出された光Lgは、集光レンズ241により集光された後に、平行化レンズ242により平行化されて、ダイクロイックプリズム15に入射する。投射レンズ16のバックフォーカスの位置において、光Lgの光軸に直交する面における光束(光Lg)の断面23Aの面積が、射出領域11A、12Aの面積と略一致するように、集光レンズ241の焦点距離や平行化レンズ242の焦点距離が調整されている。これにより、光Lgの光束の断面23Aは、射出領域11A、12Aと形状及び寸法が略一致するようになっている。
【0051】
以上のような構成のプロジェクタ2にあっては、自発光型の画像形成装置11、12、23を用いているので、格段に低消費電力のプロジェクタになっている。また、断面23A、射出領域11A、12Aの形状及び寸法が互いに略一致しているので、光Lr、Lg、Lbの各々により被投射面9に形成される画像は、互いに形状及び寸法が略一致する。したがって、光Lr、Lg、Lbの各々による画像を互いに過不足無く重ね合わせることができ、良好な投射画像が得られる。
【0052】
ところで、LEDは高輝度な光が得られ、しかも耐久性が高いという特長を有するが、一方で耐熱性に劣ることが知られている。LEDを用いた画像形成装置にあっては、素子の劣化を抑制する観点や電気が光に変換される変換効率を良好にする観点で、LEDを冷却することが重要である。LEDの放熱性を高めるためや製造上の信頼性を確保するために、LEDを発光素子に用いた画像形成装置は、EL素子を用いた画像形成装置よりも画素サイズが大きくなることがある。通常であれば、このような画像形成装置を例えばEL素子を用いた画像形成装置と組み合わせることは、画素サイズが互いに異なるために困難である。
【0053】
一方、第2実施形態のプロジェクタ2によれば、画像形成装置23により形成される画像のバックフォーカスの位置における形状及び寸法が画像外形調整光学系24により調整される。したがって、画素サイズが異なる画像形成装置11、12、23を組み合わせて装置を構成することができ、画像形成装置の構成に対する制約が緩やかになる。よって、所望の色光を得やすい発光素子や所望の色光を高効率で得られる発光素子を選択して画像形成装置を構成することができ、低消費電力でありながら高品質な画像が得られるプロジェクタにすることができる。
【0054】
なお、集光レンズ241のみで画像外形調整光学系を構成してもよい。この場合には、断面23Aの面積が、射出領域11A、12Aの面積と略一致するように、集光レンズ241の焦点距離を調整すればよい。また、画像外形調整光学系は、フィールドレンズやプリズム、サーマルレンズ、流体曲率可変レンズ等を用いて構成することもできる。
【0055】
また、EL素子やLEDを用いた画像形成装置としては、光学レンズ、サーマルレンズ、LD等に用いられる共振器構造、計算機合成ホログラム素子(CGH)等の指向性制御手段を備えたものを採用してもよい。
【0056】
また、複数の画像形成装置で画素サイズを異ならせることにより、複数の色光の光量を調整するようにしてもよい。例えば、複数の画像形成装置がいずれも同じ発光原理の発光素子を用いたものである場合でも、波長域の違いによって発光素子から射出される色光の光線密度が異なることがある。このような場合に、射出する光の光線密度が相対的に低い発光素子を用いる画像形成装置の画素サイズを、射出する光の光線密度が相対的に高い発光素子を用いる画像形成装置の画素サイズよりも大きくすることにより、1画素あたりの光量を揃えることができる。発光原理が異なる発光素子を用いる場合にも同様に、画素サイズを調整することにより複数の色光の光量を調整することができる。
【0057】
[第3実施形態]
次に、本発明のプロジェクタの第3実施形態を説明する。第3実施形態が第1実施形態と異なる点は、照明光学系が照度均一化光学系及びフィールドレンズを含んでいる点、電気光学パネルの射出領域が液晶ライトバルブの射出領域よりも大きくなっている点、及び画像外形調整光学系を含んでいる点である。
【0058】
図5は、第3実施形態のプロジェクタ3の概略構成を示す模式図である。図5に示すように、プロジェクタ3は、自発光型の電気光学パネル11と、液晶ライトバルブ13と、照明光学系34と、ダイクロイックプリズム35と、結像レンズ(画像外形調整光学系)343と、投射レンズ16とを含んでいる。本実施形態のダイクロイックプリズム35は、2つの直角プリズムが互いに貼り合わされて形成されている。直角プリズムにおいて、貼りあわされる面には、波長選択性を有する反射膜が形成されている。
【0059】
照明光学系34は、光源141と、照度均一化光学系341と、フィールドレンズ342とを含んでいる。照度均一化光学系341は、一対のフライアイレンズにより構成されている。フライアイレンズは、いずれも複数のレンズ部がアレイ状に配置された構造になっている。一対のフライアイレンズにおいて、一方のフライアイレンズのレンズ部は、他方のフライアイレンズのレンズ部と1対1で対応している。
【0060】
光源141から射出された光は、一方のフライアイレンズにおける複数のレンズ部に空間的に分かれて入射する。一方のフライアイレンズに入射した光はレンズ部ごとに集光されて、他方のフライアイレンズにおいて対応するレンズ部にて結像する。他方のフライアイレンズのレンズ部にて結像した光は、二次光源像を形成する。
【0061】
他方のフライアイレンズに形成された複数の二次光源像からの光は、フィールドレンズ342により平行されるとともに、液晶ライトバルブ13にて重畳される。液晶ライトバルブ13は、空間的に分割された複数の分割光が重畳された光により照明され、液晶ライトバルブ13における照度が均一になる。
【0062】
液晶ライトバルブ13から射出された光は、拡散光になっており光線(画像)が広がりつつ結像レンズ343に入射する。結像レンズ343に入射した光は、概略平行光になって射出される。結像レンズ343を通った光は、ダイクロイックプリズム35に入射し、ダイクロイックプリズム35内で反射することなく投射レンズ16に入射する。光源141から投射レンズ16に至る光の光軸に沿って、投射レンズ16の主面16aから投射レンズ16のバックフォーカスbf2だけ離れた位置には中間像である画像Im2が形成される。
【0063】
電気光学パネル11から射出された光は、ダイクロイックプリズム15の内面で反射して光軸が折れ曲がり、投射レンズ16に入射する。電気光学パネル11から投射レンズ16に至る光の光軸に沿って、投射レンズ16の主面16aから投射レンズ16のバックフォーカスbf1だけ離れた位置には、中間像である画像Im1が形成される。バックフォーカスbf1は、バックフォーカスbf2と略同一になっている。画像Im1、Im2は、ダイクロイックプリズム15により合成される。合成された光(画像)が投射レンズ16により拡大投射されことにより、カラーの画像が表示される。
【0064】
図6(a)は、画像Im1の外形と画像Im2の外形との関係性を示す概念図である。図6(a)に示すように、画像Im1、Im2の外形はいずれも略長方形である。画像Im1は、長辺の長さがa1、短辺の長さがb1になっている。画像Im2は、長辺の長さがa2、短辺の長さがb2になっている。a1はa2と略一致しており、b1はb2と略一致している。すなわち、画像Im1は、画像Im2と画像外形形状(アスペクト比)及び画像外形寸法がいずれも略一致している。
【0065】
画像Im1は多数の画素P1により構成されており、画像Im2は多数の画素P2により構成されている。ここでは、画素P1の形状が画素P2の形状と略一致しているとともに、画素P1の寸法が画素P2の寸法と略一致している。
【0066】
以上のような構成のプロジェクタ3にあっては、投射レンズ16のバックフォーカス位置における画像Im1と画像Im2とが、略同一の画像外形形状であり、かつ略同一の画像外形寸法になっている。したがって、画像Im1が画像Im2と過不足なく重ね合わされて拡大投射され、良好な画像が得られるとともに表示される。また、画像Im1が画像Im2と過不足なく重ね合わされるので、画像に寄与しない光がほとんどなくなり、光の利用効率が高められる。
【0067】
なお、液晶ライトバルブ13を通過する光が、波長域が異なる複数の色光の合成光であってもよい。例えば、色フィルター等により液晶ライトバルブ13を通過する光が、青色光と緑色光との合成光になるような構成にしてもよい。このような構成において、液晶ライトバルブ13を除いた画像形成装置により、視覚感度の低い長波長(例えば640nm)において高出力の赤色光による画像を形成すると、ホワイトバランスを実現することができる。このように、1以上の光源により画像を形成する画像形成装置や自発光型の画像形成装置を組み合わせることにより、広域にわたって色再現性が良好でかつ明るい画像が得られる。
【0068】
また、複数の画像形成装置により形成される複数の中間像(画像)は、画像を構成する画素の形状や寸法の少なくとも一方が異なるものであってもよい。この場合には、視覚感度が相対的に高い波長域の光(例えば緑色光)による画像の解像度を、視覚感度が相対的に低い波長域の光(例えば赤色光)による画像の解像度よりも高くするとよい。これにより、視覚的に高解像度が得られる良好な画像になる。
【0069】
図6(b)は、複数の画像形成装置による複数の中間像の解像度が互いに異なっている例を示す概念図である。図6(b)に示すように、例えば液晶ライトバルブが緑色光に対応する画像Im3を形成する構成にする。また、LEDがアレイ状に配置された電気光学パネルが、赤色光や青色光に対応する画像Im4を形成する構成にする。液晶ライトバルブによれば高解像度の画像を形成することができるので、画像Im3の画素P3のサイズを画像Im4の画素P4のサイズよりも小さくすることができる。
【0070】
画像Im3は、視覚感度が高い波長域の色光により形成されており、かつ高解像度になっているので、表示される画像全体としては高解像度感のある画像になる。これにより、例えば電気光学パネルを高解像度にすることが難しい場合であっても、良好な画像が得られるプロジェクタになる。
【0071】
[第4実施形態]
次に、本発明のプロジェクタの第4実施形態を説明する。第4実施形態が第1実施形態と異なる点は、照明光学系が照度均一化光学系及びフィールドレンズを含んでいる点、電気光学パネルの射出領域が液晶ライトバルブの射出領域よりも大きくなっている点、及び画像外形調整光学系を含んでいる点である。
【0072】
図7は、第4実施形態のプロジェクタ4の概略構成を示す模式図である。図7に示すように、プロジェクタ4は、電気光学パネル41(自発光型の画像形成装置)と、光線整形レンズ42と、フィールドレンズ43と、液晶ライトバルブ13と、照明光学系44と、ダイクロイックプリズム35と、投射レンズ16とを含んでいる。
【0073】
照明光学系44は、光源441、ロッドレンズ442、結像レンズ443を含んでいる。光源441から射出された光は、ロッドレンズ442に入射して強度分布が均一化される。ロッドレンズから射出された光は、結像レンズ443を経て液晶ライトバルブ13を照明する。液晶ライトバルブ13から射出された光は、ダイクロイックプリズム35に入射し、その内面で反射して光軸が折れ曲がって射出される。ダイクロイックプリズム35から射出された光は、投射レンズ16に入射する。
【0074】
電気光学パネル41は、例えばアレイ状に配置された多数の発光素子を含んでいる。発光素子は、画素領域41Pごとに設けられている。画素領域41Pから射出された光は、光線整形レンズ42に入射する。光線整形レンズ42は、入射光の光軸に直交する面における入射光の光束の形状を整形するものである。
【0075】
光線整形レンズ42から射出された光は、フィールドレンズ43、及びダイクロイックプリズム35を経て投射レンズ16に入射する。フィールドレンズ43に入射した光は、フィールドレンズ43により広がり角が調整される。これにより、電気光学パネル41により形成される画像の、投射レンズ16のバックフォーカス位置における画像外形形状及び画像外形寸法が調整される。液晶ライトバルブ13によって形成される画像と、電気光学パネル41によって形成される画像とで、投射レンズ16のバックフォーカス位置における画像外形形状及び画像外形寸法が揃えられる。
【0076】
以上のような構成のプロジェクタ4にあっては、第1〜第3実施形態と同様に格段に光の利用効率が高められており、低消費電力でありながら高品質な画像が得られるものになっている。また、電気光学パネル41から射出される光が、光線整形レンズ42によって、光軸から離れる方向に広げられるので、電気光学パネル41により形成される画像の画像外形寸法を容易に調整することができる。また、レンズ部421によって画素領域41Pから射出される光の強度分布を画素ごとに均一にすることができ、画像の品質を高めることができる。
【0077】
なお、第1〜第4実施形態は、本発明の態様を示す例であり、本発明の技術範囲は第1〜第4実施形態に限定されるものではない。本発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能である。例えば、発光素子としては、EL素子、LED、LD、SLD、プラズマ発光素子のいずれを用いてもよい。
【0078】
また、第3、第4実施形態では画像形成装置が2つである構成を例示したが、例えば赤色光、緑色光、青色光のそれぞれに対応した3つの画像形成装置により構成されたプロジェクタであってもよい。
【0079】
また、光線整形レンズ42としては、図7に示した拡大光学系に代えて縮小光学系を用いることもできる。以下、光線整形レンズ42の変形例を説明する。
【0080】
図8(a)は、変形例の光線整形レンズ42の構成を模式的に示す平面図であり、図8(b)は図8(a)におけるB−B’線矢視断面図である。図8(a)に示すように、光線整形レンズ42は、アレイ状に配置された多数のレンズ部421を含んでいる。レンズ部421は、画素領域41Pと1対1で対応している。ここでは、レンズ部421の平面形状が略円形になっている。
【0081】
図8(b)に示すように、レンズ部421は、平凸型の小レンズにより構成されている。ここでは、レンズ部421の平面側が、電気光学パネル41からの光の入射側になっており、レンズ部421の凸面側が射出側になっている。レンズ部421は、光線整形レンズ42に入射する光束の重心位置から離れて配置されているものほど、重心位置に向かって偏心している。換言すると、レンズ部421が重心位置から離れて配置されているほど、レンズ部421の頂点位置421aが平面視したレンズ部421の中心位置から重心位置側にずれている。このように、光線整形レンズ42はμレンズアレイにより構成されている。光線整形レンズ42を経た光線により、光線整形レンズ42を通る前の光に比べて、光全体として中心部にシフトした画像を形成することができる。
【符号の説明】
【0082】
1、2、3、4・・・プロジェクタ、11、12、23、41・・・自発光型の画像形成装置、13・・・液晶ライトバルブ(光変調装置)、15、35・・・ダイクロイックプリズム(色合成素子)、16・・・投射レンズ(投射光学系)、11A、12A、13A・・・射出領域、24、342・・・画像外形調整光学系、42・・・光線整形レンズ(画像外形調整光学系)、43・・・フィールドレンズ(画像外形調整光学系)、Lr・・・赤色の光(色光)、Lg・・・緑色の光(色光)、Lb・・・青色の光(色光)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに波長域が異なる複数の色光の各々に対応して設けられ、対応する色光により画像を形成する複数の画像形成装置と、
前記複数の画像形成装置から射出された色光を合成する色合成素子と、
前記色合成素子により合成された色光を投射する投射光学系と、を備え、
前記複数の画像形成装置の少なくとも1つが自発光型の画像形成装置であることを特徴とするプロジェクタ。
【請求項2】
前記自発光型の画像形成装置が、
前記画像を構成する複数の画素に対応して設けられた複数の発光素子と、
前記複数の発光素子を駆動して該複数の発光素子の各々から所定の階調の色光を発生させる駆動部と、を含んでいることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
【請求項3】
前記発光素子が、エレクトロルミネッセンス素子、発光ダイオード、レーザーダイオードのいずれか1つであることを特徴とする請求項2に記載のプロジェクタ。
【請求項4】
前記自発光型の画像形成装置を除く前記複数の画像形成装置の少なくとも1つが、前記自発光型の画像形成装置と発光原理が異なる光により画像を形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
【請求項5】
前記自発光型の画像形成装置を除く前記複数の画像形成装置の少なくとも1つが、光変調装置であるとともに、該光変調装置を照明する照明光学系とを含んでいることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
【請求項6】
前記複数の画像形成装置により形成される画像は、前記投射光学系のバックフォーカスの位置における画像外形形状及び画像外形寸法が前記複数の画像形成装置で略一致していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
【請求項7】
前記複数の画像形成装置の1つに対応して設けられ、対応する画像形成装置により形成される画像の前記投射光学系のバックフォーカスの位置における形状及び寸法を調整する画像外形調整光学系を含んでいることを特徴とする請求項6に記載のプロジェクタ。
【請求項8】
前記複数の画像形成装置の各々の画素サイズが、前記複数の画像形成装置で異なっていることを特徴とする請求項7に記載のプロジェクタ。
【請求項9】
前記複数の画像形成装置は、色光を射出する射出領域の形状及び寸法が互いに略一致しているとともに、前記複数の画像形成装置の各々に対応する前記射出領域の位置が前記投射光学系のバックフォーカスの位置と略一致するように配置されていることを特徴とする請求項6に記載のプロジェクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−160343(P2010−160343A)
【公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−2721(P2009−2721)
【出願日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】