説明

ヘッド支持機構

【課題】導波路を備えたヘッド支持機構において、導波路の剛性がスライダの浮上量や姿勢、安定浮上に大きく悪影響を及ぼさないようにする。
【解決手段】導波路4の先端部は、フレクシャ先端部6aにスライダ3と共に固定され、スライダ内導波路にレーザー光を導く。導波路4のレーザー光源側の部分は、フレクシャ6のロードビーム7が接合されている面と反対側の面に固定され、フレクシャ先端部6aに固定された導波路先端部とフレクシャ6のキャリッジアーム側に固定された部分の間に、面内方向に撓んで配置された自由な部分を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザー光をスライダと一体で形成されている磁気ヘッド内の近接場光学素子に導く導波路を備えたヘッド支持機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
磁気ディスク装置の記録密度を飛躍的に向上させる技術の一つとして、熱アシスト記録がある。熱アシスト記録とは、磁気ディスク上の数十nm×数十nm程度の微小領域を200℃以上に加熱して磁場を加えることで、ディスク上にデータを記録するものである。この微小領域を加熱する手段として、記録磁極近傍に配置した近接場光学素子でレーザー光を近接場光に変換して利用することが考えられている。
【0003】
通常、磁気ディスク装置に用いられるヘッドのサスペンションは、フレクシャとロードビームから成る。フレクシャはスライダと直接接合される薄い板状の弾性部材であり、スライダの姿勢を拘束しない形になっている。ロードビームは、フレクシャを介してスライダにディスク面に押し付ける方向の荷重を加えるための板状の部材である。フレクシャとロードビームは溶接により接合されている。
【0004】
この種のヘッド支持機構として、例えば、特許文献1がある。このヘッド支持機構では、フレクシャに相当する部分が導波路のクラッドで形成されており、その真ん中に光が通るコアが形成されている。コアの端面を導波路の途中、かつ、スライダとの固定面に設けることで、光をクラッドの中で一旦拡大させ、その後、反射面でヘッド側に反射させる。反射した光束をマイクロレンズで集光した上で、近接場光学素子に照射することで、ヘッドの姿勢によらず高強度の光を近接場光学素子に導くことが可能となる。
【0005】
また、ヘッド支持機構に係わる技術として、例えば、非特許文献1がある。そこでは、導波路をサスペンションのどこに固定すべきかを計算により検討している。サスペンションに這わせた導波路の一端がスライダに直接接続されているモデルと、サスペンションとスライダの間にミラーを介し、サスペンションに這わせた導波路の一端がミラーに接続するモデルを使って、導波路を固定する箇所を変え、バネ剛性、ピッチ剛性、ロール剛性、浮上量、及びそれらのばらつきを計算している。
【0006】
【特許文献1】特開2003−6912号公報
【非特許文献1】The 19th Magnetic Recording Conference (TMRC) 2008, Singapore, July 29-31, 2008, “Flying demonstration and analysis of pico slider with optical waveguide for heat assisted magnetic recording” Seiko Instruments Inc.
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
通常のサスペンションでは、フレクシャにエッチングでパターンを切り、スライダ接合部を柔軟に支持する構造になっている。これによりスライダは、ABS(Air bearing surface)で発生する正圧力及び負圧力とディンプルを介してロードビームから伝わる押付加重が釣合う浮上量、及び姿勢でディスク上を安定浮上し、ディスクの面振れやうねりにも追随している。また、これにより外部から衝撃を受けた場合やディスク及びディスク上の異物に接触した場合でも、クラッシュすることなく浮上することができる。
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載のヘッド支持機構では、導波路がスライダ接合部に真っ直ぐ通っているため、導波路の剛性がスライダの浮上量や姿勢に大きく影響を及ぼすようになり、スライダの安定浮上に悪影響を及ぼす恐れがある。また、導波路の幅や厚さにはばらつきがあるため、導波路の剛性もばらつき、スライダの浮上量や姿勢のばらつきも大きくなってしまう可能性がある。また、非特許文献1でも、導波路はミラー又はスライダに真っ直ぐ通っているため、導波路の剛性がスライダの浮上量や姿勢に大きく影響し、スライダの安定浮上に悪影響を及ぼす恐れがある。
【0009】
フレクシャ上の電気信号線のように、導波路を曲げてスライダ接合部を避け、導波路の端を磁気ヘッド側までもってくることも考えられるが、この場合、導波路を大きく曲げなければならない。しかし、シングルモードのレーザー光を利用する場合、光損失の観点から導波路を大きく曲げることができない。
【0010】
本発明の目的は、導波路を備えたヘッド支持機構において、導波路を大きく曲げることなく、導波路の剛性がスライダの浮上量や姿勢にできるだけ影響を与えない構造を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明では、以下のいずれかの方法によって上記目的を達成する。
(1)導波路の一部をサスペンションの面内方向に撓ませて配置する。
(2)導波路の一部をサスペンションの面外方向に撓ませて、サスペンションから浮かせて配置する。
(3)導波路の一部をサスペンションの面内方向に撓ませ、かつ、面外方向に撓ませて、サスペンションからから浮かせて配置する。
【0012】
すなわち、本発明は、記録素子、再生素子及び第一の導波路を有しフレクシャの先端部に固定されたスライダと、スライダに光を導く第二の導波路とを備えるヘッド支持機構において、第二の導波路はその先端部がフレクシャの先端部に固定されると共に光源側の部分がフレクシャのアームと接続される根元側に固定され、フレクシャ先端部に固定された第二の導波路の先端部とフレクシャの根元側に固定された部分との間にフレクシャの面内方向、面外方向、あるいは面内方向及び面外方向に撓んだ自由な部分を有する。第二の導波路の断面形状が矩形の場合、厚さは幅の半分以下であるのが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明のヘッド支持機構により、導波路の剛性がスライダの浮上量や姿勢に与える影響を小さくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明によるヘッド支持機構を適用した磁気ディスク装置の内部を示す斜視図である。ディスク1は、回転可能に支持されている。近接場光発生素子を備えた磁気ヘッド2はスライダ3と一体で形成されており、スライダ3は、ディスク1の記録面上を所定の間隔で浮上している。スライダ3は、導波路4を備えたサスペンション5に支持されている。サスペンション5はフレクシャ6とロードビーム7から成る。サスペンション5はキャリッジアーム8に支持されており、キャリッジアーム8はピボット9を回転軸として揺動可能に支持されている。ボイスコイルモータ10を駆動させることにより、ピボット9を回転軸として、キャリッジアーム8を揺動させ、回転するディスク1に対して、近接場光発生素子を備えた磁気ヘッド2を所望のトラック上に移動させ、情報の記録、再生を行う。
【0015】
なお、本発明はレーザー光源12からスライダ3にレーザー光を導く導波路4(第二の導波路)の配置に特徴がある。図10に例示するように、スライダ内には、記録磁界を発生する記録素子21と再生素子22を備える磁気ヘッド、及び近接場光発生素子23、近接場光発生素子23に導波路4からレーザー光を照射するスライダ内導波路24(第一の導波路の)が配置されている。しかし、本発明はスライダ3内に配置された磁気ヘッドやスライダ内導波路の構造や配置には特徴がなく、従来技術と同様であるので、以下ではスライダ内の構造についての詳細な説明を省略する。
【実施例1】
【0016】
本発明によるヘッド支持機構の実施例1を図2、図3により説明する。図2は実施例1のヘッド支持機構を適用した磁気ディスク装置のサスペンション先端部を示す図であり、図3は図2のA−A’断面図である。
【0017】
スライダ3は、フレクシャ6の先端部6aにその姿勢が拘束されない状態で固定され、フラクシャ6に対して柔軟に支持されている。ロードビーム7は、フレクシャ先端部6aを介して、スライダ3にディスク1に押し付ける方向に荷重を加えている。この構造は、以下の他の実施例においても同様である。
【0018】
導波路4の先端部は、フレクシャ先端部6aにスライダ3と共に固定され、スライダ内導波路にレーザー光を導く。導波路4のレーザー光源側の部分は、フレクシャ6のロードビーム7が接合されている面と反対側の面に固定され、フレクシャ先端部6aに固定された導波路先端部とフレクシャ6のキャリッジアーム8側に固定された部分の間に、面内方向に撓んで配置された自由な部分を有する。導波路4は断面が矩形であり、撓んでいる導波路4の部分は、どこにも固定されていない。撓んでいる部分では、光損失を抑えるために導波路を15mmあるいはそれ以上の曲率半径で緩やかに湾曲させている。
【0019】
本実施例では、別に形成した導波路4を接着剤によってフレクシャ6及びフレクシャ先端部6aに接合しているが、フレクシャを形成するプロセスの中で、蒸着、印刷、ホトリソグラフィー、エッチング、リフトオフといったプロセスを用いて、導波路4をフレクシャ6と一体で形成することも可能である。
【0020】
本実施例では、フレクシャ先端部6aに固定された導波路先端部とフレクシャ6のキャリッジアーム8側に固定された導波路部分の間の導波路に、どこにも固定されていない面内方向に湾曲した撓み部分を形成したため、この撓み部分が遊びとなって導波路4がスライダ3の自由な動きを拘束することがなく、スライダ3の安定した浮上が可能になる。また、導波路4を大きく曲げていないため、シングルモードのレーザー光を用いても導波路の曲がりに起因する光損失を低く抑え、ヘッドに配置した近接場光発生素子に高強度のレーザー光を照射してディスク1の記録領域を効率よく加熱することができる。
【実施例2】
【0021】
本発明によるヘッド支持機構の実施例2を図4、図5により説明する。図4は実施例2のヘッド支持機構を適用した磁気ディスク装置のサスペンション先端部を示す図であり、図5は図4のB−B’断面図である。
【0022】
導波路4の先端部は、フレクシャ先端部6aにスライダ3と共に固定され、スライダ3内の導波路にレーザー光を導く。導波路4のレーザー光源側の部分は、フレクシャ6のロードビーム7が接合されている面と反対側の面に固定され、フレクシャ先端部6aに固定された導波路先端部とフレクシャ6のキャリッジアーム8側に固定された導波路部分の間に、面外方向に撓んで配置された自由な部分を有する。導波路4は断面が矩形であり、撓んでいる導波路4の部分は、どこにも固定されていない。撓んでいる部分では、光損失を抑えるために導波路を15mmあるいはそれ以上の曲率半径で緩やかに湾曲させている。
【0023】
本実施例では、フレクシャ先端部6aに固定された導波路先端部とフレクシャ6に固定された導波路部分の間の導波路に、どこにも固定されていない面外方向に湾曲した撓み部分を形成したため、この撓み部分が遊びとなって導波路4がスライダ3の自由な動きを拘束することがなく、スライダ3の安定した浮上が可能になる。また、導波路を大きく曲げていないため、シングルモードのレーザー光を用いても光損失を低く抑えることができる。
【実施例3】
【0024】
本発明によるヘッド支持機構の実施例3を図6、図7により説明する。図6は実施例3のヘッド支持機構を適用した磁気ディスク装置のサスペンション先端部を示す図であり、図7は図8のC−C’断面図である。
【0025】
導波路4の先端部は、フレクシャ先端部6aにスライダ3と共に固定され、スライダ3内の導波路にレーザー光を導く。導波路4のレーザー光源側の部分は、フレクシャ6のロードビーム7が接合されている面と反対側の面に固定され、フレクシャ先端部6aに固定された導波路先端部とフレクシャ6のキャリッジアーム8側に固定された導波路部分の間に、面内方向と面外方向に撓んだ自由な部分を有する。導波路4は断面が矩形であり、撓んでいる導波路4の部分は、どこにも固定されていない。撓んでいる部分では、光損失を抑えるために導波路を15mmあるいはそれ以上の曲率半径で緩やかに湾曲させている。
【0026】
本実施例では、フレクシャ先端部6aに固定された導波路先端部とフレクシャ6に接合された導波路部分の間の導波路に、どこにも固定されていない面内方向と面外方向に湾曲した撓み部分を形成したため、この撓み部分が遊びとなって導波路4がスライダ3の自由な動きを拘束することがなく、スライダ3の安定した浮上が可能になる。また、導波路を大きく曲げていないため、シングルモードのレーザー光を用いても光損失を低く抑えることができる。
【実施例4】
【0027】
本発明の実施例4は、実施例2及び実施例3に記載のヘッド支持機構の導波路4とフレクシャ6及びフレクシャ先端部6aを一体で形成したものである。その形成プロセスを図8に示す。
図8(a):まず、フレクシャのステンレス基板61の上にレジスト62を塗布する。
図8(b):次に、ホトリソグラフィーで撓み部分のパターニングを行う。
図8(c):次に、リフロー炉でレジスト62を半球状にして固める。この半球状の形状が、導波路の撓み部分の形状を決めることになる。
図8(d):次に、半球状のレジスト62の上に蒸着によって導波路4を形成する。
図8(e):フレクシャのステンレス基板61をエッチングして、半球状のレジスト62が付いている部分に穴63を開ける。
図8(f):穴63を通してレジスト62を除去する。こうして、ヘッドの直前の部分に、どこにも固定されず、空間に浮いた形の導波路4の撓み部分が形成される。
【0028】
本実施例では、ホトリソグラフィーを用いてレジスト62のパターニングを行っているが、印刷技術等を用いることも可能である。また、本実施例では、レジスト62をステンレス基板61の全面に塗布し、パターニングを行った後に、リフローして半球状のレジスト62を形成しているが、ディスペンサー等を使ってレジスト62を塗布することで、直接半球状のレジスト62を形成することも可能である。
【0029】
導波路4の剛性がスライダ3の浮上量や姿勢に与える影響を推測する指標として、サスペンションのピッチ方向11の剛性を選び、導波路4を真っ直ぐ配置した場合、実施例1のように導波路4を面内方向に撓ませた場合、実施例2のように導波路4を面外方向に撓ませた場合、実施例3のように導波路4を面内方向と面外方向に撓ませた場合のピッチ剛性を計算し比較した。フレクシャ先端部6aの固定部とフレクシャ6のキャリッジアーム8側の固定部の間の距離は5mm、曲率半径は15mm、ロードビーム7からの押付け荷重を2gfとしたときの計算結果を図9に示す。
【0030】
導波路4は断面形状が矩形であり、その幅は100μmで固定である。横軸は、導波路4の厚さである。導波路4の厚さが30μmのときは、導波路4を撓ませた場合の方が導波路を真っ直ぐに配置した場合よりもピッチ剛性が小さい。つまり、導波路4を撓ませた場合の方が、導波路4の剛性がスライダ3の浮上量や姿勢に与える影響は小さい。特に、面外方向に撓ませた方がピッチ剛性は小さい。
【0031】
しかし、面外方向に撓ませた場合は、導波路4が厚くなるにつれ急激にピッチ剛性が大きくなっている。導波路4の厚さが幅の半分である50μmのときは、面外方向に撓ませた場合の方が、真っ直ぐ配置した場合よりピッチ剛性が大きくなっている。これは、面外方向に撓ませた場合は、サスペンション5をピッチ方向に曲げたとき、この撓みが開放されることで、導波路4の剛性がサスペンションのピッチ剛性に影響を及ぼさないようにしているが、導波路4が厚くなると、導波路4の撓みを開放する変形に対する剛性が大きくなり、サスペンション5のピッチ剛性にも大きく影響を及ぼすようになるためと考えられる。
【0032】
よって、導波路4を面外方向に撓ませる場合は、導波路4は薄い方がよく、少なくとも、導波路4の幅の半分以下が望ましい。これに対して、実施例1のように導波路を面内方向に撓ませて配置した場合には、ピッチ剛性は、導波路の厚さが厚くなっても導波路を遊びを持たせずに真っ直ぐ配置した場合より小さい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明を適用する磁気ディスク装置の斜視図である。
【図2】実施例1によるヘッド支持機構先端を示す図である。
【図3】図2のA−A’断面図である。
【図4】実施例2によるヘッド支持機構先端を示す図である。
【図5】図4のB−B’断面図である。
【図6】実施例3によるヘッド支持機構先端を示す図である。
【図7】図6のC−C’断面図である。
【図8】導波路をフレクシャと一体形成する場合のプロセス図である。
【図9】ピッチ剛性の計算結果を示す図である。
【図10】本発明を適用するスライダ内の構造を示す図である。
【符号の説明】
【0034】
1…ディスク
2…磁気ヘッド
21…記録素子
22…再生素子
23…近接場光学素子
24…スライダ内導波路
3…スライダ
4…導波路
5…サスペンション
6…フレクシャ
6a…フレクシャ先端部
61…フレクシャのステンレス基板
62…レジスト
7…ロードビーム
8…キャリッジアーム
9…ピボット
10…ボイスコイルモータ
11…ピッチ方向
12…レーザー光源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録素子、再生素子、及び、第一の導波路を有するヘッドを備えたスライダと、前記スライダを支持する板状の弾性部材と、前記板状の弾性部材を支持するアームと、前記スライダに光を導く第二の導波路とを備えるヘッド支持機構において、
前記第二の導波路は先端部が前記板状の弾性部材の前記スライダが固定される側に固定されると共に、光源側が前記板状の弾性部材の前記アームと接続される側に固定され、前記先端部の固定箇所と、前記光源側の固定箇所との間に、前記板状の弾性部材の面内方向に撓んだ自由な部分を有することを特徴とするヘッド支持機構。
【請求項2】
記録素子、再生素子、及び、第一の導波路を有するヘッドを備えたスライダと、前記スライダを支持する板状の弾性部材と、前記板状の弾性部材を支持するアームと、前記スライダに光を導く第二の導波路とを備えるヘッド支持機構において、
前記第二の導波路は先端部が前記板状の弾性部材の前記スライダが固定される側に固定されると共に、光源側が前記板状の弾性部材の前記アームと接続される側に固定され、前記先端部の固定箇所と、前記光源側の固定箇所との間に、前記板状の弾性部材の面外方向に撓んだ自由な部分を有することを特徴とするヘッド支持機構。
【請求項3】
記録素子、再生素子、及び、第一の導波路を有するヘッドを備えたスライダと、前記スライダを支持する板状の弾性部材と、前記板状の弾性部材を支持するアームと、前記スライダに光を導く第二の導波路とを備えるヘッド支持機構において、
前記第二の導波路は先端部が前記板状の弾性部材の前記スライダが固定される側に固定されると共に、光源側が前記板状の弾性部材の前記アームと接続される側に固定され、前記先端部の固定箇所と、前記光源側の固定箇所との間に、前記板状の弾性部材の面内方向及び面外方向に撓んだ自由な部分を有することを特徴とするヘッド支持機構。
【請求項4】
請求項2又は3記載のヘッド支持機構において、前記第二の導波路は断面形状が矩形であり、厚さが幅の半分以下であることを特徴とするヘッド支持機構。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項記載のヘッド支持機構において、前記第二の導波路は前記板状の弾性部材上に一体で形成されていることを特徴とするヘッド支持機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−135004(P2010−135004A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−310189(P2008−310189)
【出願日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】