説明

ベンジリデンアミノグアニジンおよびヒドロキシグアニジンのメラノコルチン受容体リガンドとしての使用

【課題】メラノコルチン受容体に対するリガンドとしての化合物および、それを含有したメラノコルチン系における障害の治療剤の提供。
【解決手段】一般式(I)で表される化合物および薬理学的に活性なそれらの塩。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メラノコルチン受容体またはその関連系、例えば、メラノサイト刺激ホルモン、が関係する、肥満、食欲低下、炎症、精神障害、およびその他の疾患の治療におけるベンジリデンアミノグアニジンおよびヒドロキシグアニジンの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
メラノコルチン(MC)受容体に高い特異性で結合する線状(linear)および環状の高分子量(large)ペプチドが、当業界において多数知られている。これらのペプチドのアゴニストとしての特性および/またはアンタゴニストとしての特性もまた公知である。例えば、「メラノコルチン受容体リガンドおよびその使用方法(“Melanocortin Receptor ligands and methods of using same" by Dooley, Girten and Houghten)」(WO99/21571(特許文献1))を参照されたい。しかしながら、メラノコルチン受容体に対してアゴニストまたはアンタゴニストとしての特性を示す低分子量化合物の提供が、依然として所望されている。
【0003】
ヒドロキシグアニジン(例えば、WO98/23267(特許文献2))は、当業界において以前から知られており、キサンチンオキシダーゼ/キサンチンデヒドロゲナーゼという2種類の酵素に対して活性であることがわかっている。当業界で公知なその他の化合物としては、抗鬱効果を有するベンジリデンアミノグアニジンが挙げられる(米国特許第4,060,640号(特許文献3))。当業界において公知である薬理学的に活性なグアニジンの他の例が、米国特許第3,982,020号(特許文献4)および英国特許第1,223,491号(特許文献5)に記載されている。また、その他の応用分野が当業界において公知であり、米国特許第3,896,332号(特許文献6)、ドイツ特許1,165,013号(特許文献7)、および米国特許第3,941,825号(特許文献8)に記載されている。グアナベンズは、当業界において降圧薬としてよく知られている(US Pharmacopeia, 1999, The United States Pharmacopeial Convention, Inc, ISBN 1-889788-03-1(非特許文献1))。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第99/21571号パンフレット
【特許文献2】国際公開第98/23267号パンフレット
【特許文献3】米国特許第4,060,640号明細書
【特許文献4】米国特許第3,982,020号明細書
【特許文献5】英国特許第1,223,491号明細書
【特許文献6】米国特許第3,896,332号明細書
【特許文献7】ドイツ特許1,165,013号明細書
【特許文献8】米国特許第3,941,825号明細書
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】US Pharmacopeia, 1999, The United States Pharmacopeial Convention, Inc, ISBN 1-889788-03-1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
グアナベンズの構造は、本発明の化合物の構造と類似しているようであるが、グアナベンズにはメラノコルチン受容体に対する親和性はない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
したがって、本発明のベンジリデンアミノグアニジン化合物が、アゴニストおよび/またはアンタゴニストとしてメラノコルチン受容体に親和性を示すことは、極めて驚くべきことである。
【0008】
したがって、本発明の一態様は、メラノコルチン受容体に対して活性を示す低分子量化合物であって、経口投与後に吸収され得る、血液脳関門を通過しやすい低分子量化合物を提供することである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、一般式(I)で表される化合物および薬理学的に活性なそれらの塩の、メラノコルチン受容体に対するリガンドとしての使用および/またはメラノコルチン系における障害の治療における使用を提供する。
【0010】
【化1】

【0011】
式中、XはHまたはOHであり、
1、R2、R3、R4、およびR5は、同じであっても異なっていてもよく、水素、ハロゲン、炭素原子を1〜5個有するアルキル、例えば、炭素原子を1〜5個有するアルコキシまたはヒドロキシのような電子供与基、シアノ、ニトロ、トリフルオロアルキル、またはアミドから選択される電子受容基、アルキルアミノ、ベンゾイルオキシ、ニトロキシ、フェニル、またはスルホから選択される。
【0012】
上述の定義において使用した場合、アルキルという用語は、直鎖状または分枝状の炭化水素基と、脂環式基とを含み、アルコキシという用語は、直鎖状または分枝状のアルコキシ基または複素環基を含み、そして、ハロゲンという用語は、フルオロ、クロロ、ブロモ、およびヨードを含む。
【0013】
「炭素原子を1〜5個有するアルキル」とは、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルのような低級アルキルであることが好ましい。
【0014】
「炭素原子を1〜5個有するアルコキシ」とは、メトキシ、エトキシ、プロポキシまたはイソプロポキシのような低級アルコキシであることが好ましい。
【0015】
上記ハロゲンは、フルオロまたはクロロであることが好ましい。
【0016】
上記トリフルオロアルキルは、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、トリフルオロプロピル、またはトリフルオロイソプロピルであることが好ましい。
【0017】
「アルキルアミノ」という用語は、炭素原子を2〜6個有する基、特にジアルキルアミノ基を指すことが好ましく、ジメチルアミノまたはジエチルアミノを指すことが最も好ましい。
【0018】
1〜R5の2以上が、−O−(CH2n−O−のような連結基(linker group)によって結合されていてもよい。上記−O−(CH2n−O−において、nは1、2または3であることが好ましい。また、上記連結基は、メチレンジオキシ基であることが最も好ましく、2,3−、3,4−、または4,5−メチレンジオキシ基であることが特に好ましい。
【0019】
さらに好ましい化合物は、R1がニトロキシまたはスルホである化合物、R3がフェニルである化合物、ならびにR1、R2およびR3が全てベンゾイルオキシである化合物である。
【0020】
特に好ましい化合物は、R1、R2、R3、R4、およびR5のうちの1または2がHである化合物である。
【0021】
式(I)で表される化合物は塩基性を有しており、よって、生理学的に許容可能な適切な酸で処理することにより、治療上活性な酸付加塩(acid addition salts)へと変換してもよい。上記適切な酸とは、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、およびリン酸のような無機酸、あるいは酢酸、プロパン酸、グリコール酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、パモ酸(pamoic acid)、またはパラトルエンスルホン酸のような有機酸である。
【0022】
逆に、上記塩形態を、アルカリで処理することによって遊離塩基形態へと変換してもよい。
【0023】
本発明は、ベンジリデンアミノグアニジンおよびヒドロキシグアニジンの使用に関する。本発明の化合物のいくつかは、メラノコルチン系における生物学的試験に供され、メラノコルチン受容体に結合でき、かつ機能アッセイにおいても活性を示すという驚くべき結果が得られている。
【0024】
本発明の化合物のいくつかは、特定のMC受容体または、例えば、MC1、MC3、MC4、および/またはMC5受容体のような複数のMC受容体のアゴニストまたはアンタゴニストである。
【0025】
MC受容体は、7個の膜貫通ドメインを形成する単一のポリペプチドによって構成されるGタンパク質結合受容体のクラスに属する。このような受容体の種類として、MC1、MC2、MC3、MC4およびMC5と称される5種類の受容体がこれまでに報告されている。MC受容体のシグナリングは、主としてcAMPによって媒介されるが、その他の複数の信号伝達経路が知られている。これらは体内において別個に分布している。
【0026】
MC受容体は、MC受容体の異なるサブタイプによって媒介されると考えられている様々な生理学的行動に関連付けられる。しかしながら、いずれのサブタイプが作用しているのかは、はっきりとはわからない場合が多い。
【0027】
MSHペプチドが、動機付け、学習、記憶、行動(摂食行動および性行動を含む)、炎症(免疫促進および免疫抑制による炎症を含む)、体温、疼痛認知、血圧、心拍数、血管緊張、脳血流量、各器官における栄養作用、神経成長、胎盤発育、内分泌および外分泌機能、アルドステロン合成および放出、チロキシン放出、精子形成、卵巣重量、プロラクチンおよびFSH分泌、その他のホルモンへの作用、女性での子宮出血、皮脂およびフェロモン分泌、血糖値、子宮内胎児成長といった多くのプロセス、分娩やナトリウム尿中排泄に伴うその他の現象(Eberle, AN: The melanotropins: Chemistry, physiologyand mechanisms of action. Basel: Karger, Switzerland. 1988, ISBN 3-8055-4678-5; Gruber, and Callahan, Am. J. Physiol. 1989, 257, R681-R694; De Wildt et al., J. Cardiovascular Pharmacology. 1995, 25, 898-905)、およびナトリウム尿中排泄の誘発(Lin et al., Hypertension. 1987, 10, 619-627)に影響を及ぼしている可能性があるということは、かなり以前より知られている。
【0028】
また、α−MSHの免疫調節作用には、免疫促進効果と免疫抑制効果の両方が含まれることもよく知られている。また、α−MSHは、IL−1α、IL−1β、IL−6およびTNFαのような炎症促進性サイトカイン(pro-inflammatory cytokines)の作用を拮抗し、抗炎症性サイトカイン(anti-inflammatory cytokine)であるIL−10の産生を誘発することが、複数の研究によって明らかとなっている。(Catania &Lipton, 1993参照)。
【0029】
摂食行動は、中枢神経系および抹消部位の両方を含む、生理機能調節経路の複雑なネットワークによって調節されている。レプチン、インスリン、NPY(ニューロペプチドY)、オレキシン、CRF(副腎皮質刺激ホルモン放出因子、放出ホルモン)、およびメラノコルチンペプチド(Schwartz; NatureMedicine 1998, 4, 385-386)のような因子が、短期間および長期間の両方にわたって摂食量を制御し、これにより体重、体脂肪量、および成長速度に影響を与え得ることが知られている。最近の研究により、MC受容体、特にMC4受容体が摂食量の制御において果たす役割が明らかとなり、また、メラノコルチンおよびMC4受容体がレプチンの下流における重要な因子であることを示す証拠が存在する。メラノコルチンペプチドであるα−MSHおよびACTH(1〜24)を脳室内に注入すると、摂食が著しく抑制されることがわかっている(Poggioli et al., Peptides, 1986, 7, 843-848; Vergoni et al., Neuropeptides, 1986, 7, 153-158)。
【0030】
MC5受容体が外分泌腺機能を抑制する役割を果たすことが、最近明らかになった(van der Kraan,et al., Endocrinol. 1998, 139, 2348-2355; Chen et al., Cell. 1997, 91, 789-798)。
【0031】
さらに、メラノコルチンペプチドは、性機能に対し著しい影響を与え、男性における勃起を誘発する(Donovan, Psychol. Med. 1978, 8, 305-316)が、これは上記ペプチドがMC受容体に及ぼす中心的なアゴニストとしての作用(central agonistic effect)によって媒介されると推定されている。さらに、MC受容体ブロッカーは、メラノコルチンペプチドの勃起誘発作用を抑制することもわかっている(Vergoni et al., Eur. J. Pharmacol, 1998, 362; 95-101)。
【0032】
式(I)で表される化合物および/または薬学的に許容可能なそれらの塩は、有益な薬理学的特性を有し、精神病、鬱病、不安、老年性痴呆、アルツハイマー病、薬物乱用障害、および食欲低下や過食症のような摂食障害等の精神障害の治療に有用である。
【0033】
式(I)で表される化合物および/または薬学的に許容可能なそれらの塩は、有益な薬理学的特性を有し、過多月経、子宮内膜症、分娩に関連する現象、プロラクチンに関連する機能不全、成長ホルモンに関連する機能不全、テストステロンに関連する機能不全、エストロゲンに関連する機能不全、グルココルチコイドに関連する機能不全、黄体形成ホルモンおよび卵胞刺激ホルモンに関連する機能不全のような内分泌系およびその他のホルモン系機能不全の治療、流産の誘発、流産の予防、および/または分娩に関連する現象の治療に有用である。
【0034】
式(I)で表される化合物および/または薬学的に許容可能なそれらの塩は、有益な薬理学的特性を有し、男性における勃起誘発、動物の交配を行う際の勃起誘発、交配が困難な動物、特に、希少種や貴重な血統のもの、ペット、ネコ、イヌ、ウマにおける交尾の促進、または、例えば、ペット、ネコ等の動物における性行動の低減、性交不能症の治療、ならびに男性および女性の両方における性衝動の欠如または異常な性衝動を含む、性衝動に関連する異常の治療のような性機能/性機能不全の治療に有用である。
【0035】
式(I)で表される化合物および/または薬学的に許容可能なそれらの塩は、有益な薬理学的特性を有し、窒素酸化物の産生に関連する炎症、誘導型窒素酸化物(inducible nitric oxide)合成の量が増加したこと(アップレギュレーションされたこと)に関連する炎症、転写アクチベータの活性化に関連する炎症、核因子カッパベータ(nuclear factor kappa beta)に関連する炎症、マクロファージ、好中球、単球、ケラチノサイト、線維芽細胞、メラノサイト、色素細胞、および内皮細胞に関連する炎症、ならびに、炎症性サイトカイン、例えば、各種インターロイキン、特に、インターロイキン1(IL−1)、インターロイキン6(IL−6)や、腫瘍壊死因子α(TNF−α)の産生および/または放出の増加に関連する炎症のような炎症の治療に有用である。
【0036】
本明細書において、「産生の増加」とは、ある患者における内因性化合物(endogenous compound)の形成、放出、または量が、健常人における上記内因性化合物の量と比べ、局所的、部分的、または全身的に増加したことを意味する。また、本明細書において、「アップレギュレーションされた」とは、上記化合物の活性度または量が、健常人のものと比べて増加したことを意味する。
【0037】
本明細書において、「産生の減少」とは、ある患者における内因性化合物の形成、放出、または量が、健常人における上記内因性化合物の量と比べて減少したことを意味する。また、本明細書において、「ダウンレギュレーションされた」とは、上記化合物の活性度または量が、健常人のものと比べて減少したことを意味する。
【0038】
積極的治療効果(positive treatment effects)または予防的治療効果は、特に、炎症または炎症に似た症状が、アレルギー、過敏症、細菌感染、ウイルス感染、毒物による炎症、発熱、自己免疫疾患、紫外線照射、X線照射、γ線、αまたはβ粒子を含むあらゆる放射源による放射線障害、日焼け、昇温状態、または機械的損傷のうちの1以上の要因に起因するか、あるいは関連しているという条件下で得られる。さらに、炎症が低酸素症による場合、低酸素領域における再酸素投与(reoxygenation)が必要に応じて行われるが、このような炎症は、通常ひどくなる。本発明の化合物を用いた治療によれば、このような症状を好転させることができる。
【0039】
本発明の極めて具体的な実施形態において、本発明の化合物は、催炎成分(inflammatory component)を有する皮膚疾患を含む、あらゆる原因による皮膚(真皮および表皮を含む)の炎症性疾患の予防または治療のために投与してもよい。本発明の本実施形態の具体例としては、接触性皮膚炎、日焼け、あらゆる原因による熱傷、および化学薬品による皮膚の炎症、乾癬、脈管炎、壊疽性膿皮症、円盤状エリテマトーデス、湿疹、掌蹠膿疱症、および尋常性天疱瘡(phemphigus vulgaris)の治療が挙げられる。
【0040】
本発明は、催炎成分を有する腹部疾患を含む、腹部における炎症性疾患の治療のための、式(I)の化合物または薬理学的に許容可能なその塩の投与も含む。本発明の化合物を用いて治療するこのような疾患の具体例としては、原因不明の胃炎、悪性胃炎(gastritis perniciosa)(萎縮性胃炎)、潰瘍性大腸炎(ulcerous colitis/colitis ulcerosa)、クローン病(morbus Crohn)、全身性硬化症、十二指腸潰瘍、小児脂肪便症、食道炎、および胃潰瘍を含む各種の胃炎が挙げられる。
【0041】
本発明は、自己免疫性およびその他一般的な炎症性疾患を含む、全身性すなわち全体的および/または局所的な免疫疾患の治療のための、式(I)の化合物または薬理学的に許容可能なその塩の投与も含む。具体例としては、慢性関節リウマチ、乾癬性関節炎、全身性硬化症、リウマチ性多筋痛、ヴェーゲナー肉芽腫症、サルコイドーシス、好酸球性筋膜炎(eosinophilic fasceitis)、反応性関節炎、ベヒテレフ病、全身性エリテマトーデス、側頭動脈炎、ベーチェット病、ビュルガー病(morbus Burger)、グッドパスチャー症候群、好酸球肉芽腫、線維症、筋炎、および混合性結合組織病の治療が挙げられる。さらに、原因不明の関節炎を含む関節炎の治療も、本発明に含まれる。
【0042】
さらに、本発明は、炎症に関連する末梢および/または中枢神経系の疾患の治療のための、式(I)の化合物または薬理学的に許容可能なその塩の投与も含む。本発明のこの態様は、脳血管炎、多発性硬化病、自己免疫性眼炎、および多発性ニューロパシーの治療を含む。また、本発明は、アポトーシスによる細胞死を予防するために行う中枢神経系における炎症の治療のための、本発明の化合物の投与も含む。さらに、本発明の化合物のいくつかは、神経再生を誘発する際立った能力を示すため、中枢神経系における細胞損傷に関連する中枢神経系の疾患において、積極的な治療効果がしばしば認められる。本発明のこの態様は、中枢神経系に対する外傷性損傷、脳水腫、多発性硬化病、アルツハイマー病、中枢神経系における細菌およびウイルス感染、脳卒中、および中枢神経系における出血(haemorrhagia)の治療も含む。
【0043】
本発明は、炎症に関連する眼および涙腺の疾患の治療のための、式(I)の化合物または薬理学的に許容可能なその塩の投与も含む。このような疾患の具体例としては、前部および後部ブドウ膜炎、網膜血管炎、視神経炎、視神経脊髄炎、ヴェーゲナー肉芽腫症、シェーグレン症候群、上強膜炎、強膜炎、眼に影響を及ぼすサルコイドーシス、および眼に影響を及ぼす多発性軟骨炎が挙げられる。
【0044】
本発明は、炎症に関連する耳の疾患の治療のための、式(I)の化合物または薬理学的に許容可能なその塩の投与も含む。このような疾患の具体例としては、耳に影響を及ぼす多発性軟骨炎および外耳炎が挙げられる。
【0045】
本発明は、炎症に関連する鼻の疾患の治療のための、式(I)の化合物または薬理学的に許容可能なその塩の投与も含む。このような疾患の具体例としては、サルコイドーシス、多発性軟骨炎、および鼻の正中線肉芽腫が挙げられる。
【0046】
本発明は、口、咽頭、および唾液腺の炎症に関連する疾患の治療のための、式(I)の化合物または薬理学的に許容可能なその塩の投与も含む。このような疾患の具体例としては、ヴェーゲナー肉芽腫症、正中線肉芽腫、シェーグレン症候群、およびこれらの部位における多発性軟骨炎が挙げられる。
【0047】
本発明は、肺の炎症に関連する疾患の治療のための、式(I)の化合物または薬理学的に許容可能なその塩の投与も含む。具体例としては、特発性肺胞炎、原発性肺高血圧症、気管支炎、慢性気管支炎、サルコイドーシス、全身性の炎症性疾患における肺胞炎、全身性の炎症性疾患における肺高血圧症、ヴェーゲナー肉芽腫症、およびグッドパスチャー症候群の治療が挙げられる。
【0048】
本発明は、心臓の炎症に関連する疾患の治療のための、式(I)の化合物または薬理学的に許容可能なその塩の投与も含む。具体例としては、心膜炎、突発性心膜炎、心筋炎、高安動脈炎、川崎病、冠状動脈脈管炎、全身性の炎症性疾患における心膜炎、全身性の炎症性疾患における心筋炎、心内膜炎、および全身性の炎症性疾患における心内膜炎の治療が挙げられる。
【0049】
本発明は、肝臓の炎症に関連する疾患の治療のための、式(I)の化合物または薬理学的に許容可能なその塩の投与も含む。具体例としては、肝炎、慢性活動性肝炎、胆汁性肝硬変、毒物による肝臓の損傷、インターフェロンによって誘発された肝炎、ウイルス感染によって誘発された肝炎、酸素欠乏によって誘発された肝臓損傷、および機械的外傷に起因する肝臓損傷の治療が挙げられる。
【0050】
本発明は、膵臓の炎症に関連する疾患の治療のための、式(I)の化合物または薬理学的に許容可能なその塩の投与も含む。具体例としては、糖尿病、急性膵炎、および慢性膵炎の治療(および予防)が挙げられる。
【0051】
本発明は、甲状腺の炎症に関連する疾患の治療のための、式(I)の化合物または薬理学的に許容可能なその塩の投与も含む。本発明のこれら実施形態の具体例としては、甲状腺炎、自己免疫性甲状腺炎、および橋本甲状腺炎の治療が挙げられる。
【0052】
本発明は、腎臓の炎症に関連する疾患の治療のための、式(I)の化合物または薬理学的に許容可能なその塩の投与も含む。具体例としては、糸球体腎炎、全身性エリテマトーデスにおける糸球体腎炎、結節性動脈周囲炎、ヴェーゲナー肉芽腫症、グッドパスチャー症候群、HLAb27が関与する疾患、IgA腎炎(IgA=免疫グロブリンA)、腎盂腎炎、慢性腎盂腎炎、および間質性腎炎の治療が挙げられる。
【0053】
本発明は、関節の炎症に関連する疾患の治療のための、式(I)の化合物または薬理学的に許容可能なその塩の投与も含む。具体例としては、ベヒテレフ病、乾癬性関節炎、慢性関節リウマチ、潰瘍性大腸炎における関節炎、クローン病における関節炎、全身性エリテマトーデスにおける関節の異常、全身性硬化症、混合性結合組織病、反応性関節炎、ライター症候群の治療が挙げられる。さらに、本発明の本実施形態は、あらゆる関節における関節炎、特に、指関節、膝関節、および股関節における関節炎の治療も含む。
【0054】
本発明は、血管の炎症に関連する疾患の治療のための、式(I)の化合物または薬理学的に許容可能なその塩の投与も含む。具体例としては、側頭動脈炎、結節性動脈周囲炎、動脈硬化、高安動脈炎、および川崎病の治療が挙げられる。本発明の化合物のいくつかは、動脈硬化からの防護および動脈硬化の予防を行う能力を有しており、特に有利である。このことは、部分的には、式(I)のいくつかの化合物または薬理学的に許容可能なそれらの塩が、酸化された低密度リポタンパク質が内皮細胞や血管壁に及ぼす作用によって起こる誘導型窒素酸化物(iNOS)の誘発を防止する能力を有していることによる。
【0055】
本発明は、血球および造血器官(例えば、骨髄およびリンパ組織)に影響を与える薬物性の過敏症(薬物過敏症を含む)の治療を含む、血液およびリンパ系における薬物性の障害の治療のための、式(I)の化合物または薬理学的に許容可能なその塩の投与も含む。本発明のこの態様の具体的な実施形態は、貧血、顆粒球減少症、血小板減少症、白血球減少症、再生不良性貧血、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性血小板減少症、および自己免疫性顆粒球減少症の治療を含む。
【0056】
本発明の化合物は、即時型アレルギー性疾患(I型アレルギー)の治療のために投与してもよい。本発明の本実施形態は、アナフィラキシー反応、アナフィラキシー様反応、喘息、アレルギー性喘息、原因不明の喘息、鼻炎、枯草熱、および花粉アレルギーの治療を含む。
【0057】
本発明は、あらゆる原因による感染に関連する炎症の治療のための、式(I)の化合物または薬理学的に許容可能なその塩の投与も含む。具体例としては、ウイルス、細菌、寄生虫、および原虫によって引き起こされる感染に付随する炎症の治療を含む。
【0058】
本発明は、あらゆる原因による外傷および/または組織損傷に関連する炎症の治療のための、式(I)の化合物または薬理学的に許容可能なその塩の投与も含む。
【0059】
式(I)で表される化合物または 薬学的に許容可能なそれらの塩は、有益な薬理学的特性を有し、血圧、心拍数、血管緊張、ナトリウム尿中排泄、出血、ショックに関連する障害、虚血、梗塞形成、反動損傷(repercussion injuries)、心臓の不整脈、特に、虚血時における不整脈、に関連する障害の治療、または先に起こった心臓の虚血期間の再酸素投与に関連する不整脈の治療のような、心血管系の障害の治療に有用である。
【0060】
式(I)で表される化合物または薬学的に許容可能なそれらの塩は、有益な薬理学的特性を有し、中枢由来の痛みのような痛み、CNS損傷後に起こる痛み、発作、梗塞形成、抹消由来の痛み、慢性的な痛み、ニューロパシー、および水道周囲灰白質(periaqueductal grey area)における受容体を刺激することによって治療効果が得られる障害に伴う痛みのような痛みの治療に有用である。
【0061】
本発明の化合物は、表皮細胞における色素形成を促進する能力を有するため、美容目的での皮膚の日焼けの誘発、白斑の治療、または皮膚の色の暗色化が所望されるその他のあらゆる状況に有用である。さらに、本発明の化合物は、皮膚の細胞における色素形成を抑制する能力を有するため、美容目的での皮膚の色の淡色化、またはより淡い皮膚の色が所望されるあらゆる状況に有用である。
【0062】
式(I)で表される化合物または薬学的に許容可能なそれらの塩は、有益な薬理学的特性を有し、皮膚の日焼けの誘発、皮膚の色の暗色化、皮膚におけるメラニン合成の誘発、皮膚の日焼けの減少、皮膚の色の淡色化、皮膚におけるメラニン合成の減少または阻止、皮膚における抗炎症作用の誘発、表皮成長の調節、創傷治癒の促進や、挫瘡、脂漏、酒土性座瘡(acne roseacea)、例えば皮脂腺のような皮膚の腺の機能不全に関連する症状、および皮脂の過剰分泌または分泌不足の治療に有用である。
【0063】
本発明の化合物は、cAMPのような第二メッセンジャー物質の生体内形成の抑制または促進に有用である。かかる抑制/促進は、例えば、分析または診断目的で、細胞または破壊された細胞系に対して生体外において行ってもよい。
【0064】
分析または診断目的において、本発明の化合物を、放射性標識あるいはガンマ線または陽電子を放出する同位体を1以上有する放射性形態にて使用することができる。これら放射性標識または同位体は、放射リガンド結合において用いられ、MC受容体の定量化および組織局在決定(tissue localisation)、解離/会合定数の分析、シンチグラフィ、陽子射出断層撮影法(PET)もしくは単光子放射型コンピューター断層撮影法(SPECT)を用いた生体内結合の映像化、または疾患の診断および悪性細胞がMC受容体を有する場合におけるあらゆる悪性疾患の治療を行う。
【0065】
あるいは、本発明の化合物を、各化合物を検出可能なその他のあらゆる種類の標識によって標識することもできる。このような標識としては、例えば、蛍光、ビオチン、NMR、MRI、もしくはガンマ線照射、光子、生化学的方法のいずれかによって活性化される標識、または、光線もしくは紫外線によって活性化される標識が挙げられる(後者は、光親和的手法によるMC受容体の共有標識(covalent labelling)に有用な化合物を得るために行われる)。
【0066】
式(I)で表される化合物または薬学的に許容可能なそれらの塩は、毒物(すなわち、ドキソルビシン、リシン、ジフテリア毒素等)をタグ付けし、MC受容体を有する悪性細胞をターゲットとして上記毒物を輸送するために使用してもよいし、あるいは、免疫機構を作動させるための内因性免疫機構(endogenous immune system)を活性化できる化合物(例えば、T細胞抗原に結合できる、CD3等のような化合物、モノクローナル抗体等)をタグ付けし、悪性疾患の治療および疾患を発現しているその他のMC受容体の治療に使用してもよい。このように形成されたハイブリッド化合物は、細胞傷害性細胞を悪性黒色腫細胞または悪性細胞を有するMC1受容体へと向かわせ、腫瘍の増殖を抑制する。
【0067】
式(I)で表される化合物または薬学的に許容可能なそれらの塩は、共有結合または非共有結合によって、化学的に抗体に付加してもよい。
【0068】
本発明の化合物は、動物、特に、ヒトにおける疾患、障害、および/または病的状態の治療および診断に使用してもよい。
【0069】
本発明はさらに、動物またはヒトに投与されると本発明の化合物に変換されるプロドラッグに関する。式(I)で表される化合物または薬理学的に許容可能なそれらの塩のプロドラッグは、本明細書において本発明の化合物について述べた目的と同様の目的、ならびに以下に述べる実施例に開示の目的に使用することができる。
【0070】
本発明の化合物は、所望の構造を有する1または複数の他の分子に共有結合または非共有結合していてもよい。このように形成された修飾化合物(modified compound)または錯体は、本明細書において本発明の化合物について述べた目的と同様の目的、ならびに以下に述べる実施例に開示の目的に使用することができる。本発明の特に重要な実施形態においては、放射性に標識された分子が、式(I)の化合物または薬理学的に許容可能なその塩に共有結合し、式(I)の化合物または薬理学的に許容可能なその塩を放射性に標識する。
【0071】
さらに本発明は、メラノサイト刺激ホルモン受容体に関連する、医学および獣医学の様々な実践の場における本発明の化合物の使用に関する。
【0072】
本発明の化合物は、ヒトを含む哺乳類におけるキサンチンオキシダーゼに作用する。
[調製方法]
一般式(I)で表される化合物は、以下に述べるような一般的方法で調製してもよい。
(方法1)
【0073】
【化2】

【0074】
式(II)で表される化合物(式中、X、R1、R2、R3、R4、およびR5は、先に定義した通り)を、アミノグアニジン(III)(式中、Xは先に定義した通り)またはその塩形態もしくは保護形態(protected form)と反応させる。続いて、必要または希望に応じて脱保護し、式(I)の化合物を得る。
【0075】
[実施例]
以下に示す実施例において挙げる化合物は、意図した用途において特に有用なものであるが、これらの実施例はあくまで説明目的に示すものであり、本発明の請求の範囲を何ら限定するものではない。実施例中の化合物にはa:bのような番号コードを付与しているが、aはその化合物の調製について記載している実施例の番号を表し、bはその化合物が該実施例中で調製された順番を表している。したがって、1:2というコードが付与された化合物の例は、方法1(実施例1参照)によって2番目に調製された化合物を意味する。
【0076】
(実施例1)
IR、NMR、MS、および元素分析により、化合物の構造を確認した。融点(mp)を記載している場合、未補正値を示している。
【0077】
(化合物1:1の調製)
2−クロロ−3,4−ジメトキシベンズアルデヒド(1.0g、5mmol)、重炭酸アミノグアニジン(0.68g、5mmol)、および酢酸(1ml)をメタノール15ml中に溶解させた溶液を、10分間加熱還流した。得られた反応液を0℃まで冷却し、残留物をろ過により除去した。真空状態でろ液を蒸発させ、得られた生成物をエタノールから晶出(crystallised)させた。目的の化合物1:1の収量は1.1g(70%)であり、その融点は198〜200℃であった。
【0078】
(化合物1:2〜1:164の調製)
化合物1:2〜1:164を、上述の方法1を用い、基本的には化合物1:1の調製と同様の手法によって調製した。これら化合物を、データと共に以下に示す。
1 N−(2−クロロ−3,4−ジメトキシベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:198〜200℃
2 N−(3−ブロモベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:177〜178.5℃
3 N−(3−ブロモ−4−メトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:209〜210.5℃
4 N−(5−クロロ−2−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:180〜181℃
5 N−(2,4−ジヒドロキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:194〜195℃
6 N−(2,3−ジヒドロキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:108〜109℃
7 N−(2,4,5−トリメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:98.5〜99.5℃
8 N−(3−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:204.5〜206℃
9 N−(4,5−メチレンジオキシ−2−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:108〜111℃
10 N−(3,4,5−トリメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:139〜141℃
11 N−(4−クロロ−3−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:184〜187℃
12 N−(4−メトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:175〜177℃
13 N−(2−ブロモベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:148.5〜150℃
14 N−(2,3,4−トリメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:179〜181℃
15 N−(2−ヒドロキシ−4,6−ジメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:133〜135℃
16 N−(2,5−ジメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:137〜139℃
17 N−(2,3−ジメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:91〜93℃
18 N−(2,5−ジフルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:186〜187.5℃
19 N−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:217〜218℃
20 N−(4−ジメチルアミノベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:185.5〜187℃
21 N−(4−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:191〜193℃
22 N−(2−ヒドロキシ−3−メトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:173〜175℃
23 N−(3−クロロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:184〜186℃
24 N−(2−ヒドロキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:172〜174℃
25 N−(2,3,4−トリベンジルオキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:147〜149℃
26 N−(ベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:196〜198℃
27 N−(3,4,5−トリメトキシベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:223〜225℃
28 N−(4−クロロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:192〜194℃
29 N−(3,4−メチレンジオキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:204〜206℃
30 N−(4−ブロモベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:199〜200℃
31 N−(4−ジエチルアミノベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:100〜102℃
32 N−(2−ヒドロキシ−5−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:217〜219℃
33 N−(4−ヒドロキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:83〜85℃
34 N−(2,4,6−トリメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:80〜82℃
35 N−(2,3,4−トリヒドロキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:100〜102℃
36 N−(3−ヒドロキシ−4−メトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:88〜89℃
37 N−(2−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:204〜206℃
38 N−(2−ブロモ−3,4,5−トリメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:172〜175℃
39 N−(2,4−ジニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:208〜211℃
40 N−(2−クロロ−6−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:92〜94℃
41 N−(3,5−ジメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:92〜95℃
42 N−(5−ヒドロキシ−2−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:182〜183℃
43 N−(3,6−ジメトキシ−2−ニトロキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:101〜102℃
44 N−(3,4−ジメトキシ−2−クロロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:95〜97℃
45 N−(3,4−ジメトキシ−2−クロロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:198〜200℃
46 N−(ベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:169〜171℃
47 N−(3,4−ジメトキシ−2−クロロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジン1.5塩酸塩、mp:214〜216℃
48 N−(2,3−ジメトキシ−5−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.3水和物、mp:174〜176℃
49 N−(2,3−ジメトキシ−5−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.3水和物、mp:174〜176℃
50 N−(2,3−ジメトキシ−5,6−ジニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.15水和物、mp:178〜179℃
51 N−(2,6−ジメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:69〜71℃
52 N−(2,3−ジメトキシ−6−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:81〜83℃
53 N−(5−ブロモ−2,4−ジメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:102〜105℃
54 N−(2−フルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.1水和物、mp:169〜171℃
55 N−(2−メトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:79〜82℃
56 N−(2,4,6−トリメトキシベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:66〜68℃
57 N−(2,3−メチレンジオキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:163〜164.5℃
58 N−(4−ブロモ−3−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:201〜202.5℃
59 N−(5−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:131.5〜134℃
60 N−(3−メトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:151〜153.5℃
61 N−(2,3−ジニトロ−6−クロロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:170〜172.5℃
62 N−(3,6−ジクロロ−2−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:183〜184.5℃
63 N−(2,6−ジニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:91〜93℃
64 N−(2−クロロ−3,4−ジメトキシ−6−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:104〜106.5℃
65 N−(2,4−ジニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:224〜226℃
66 N−(2−クロロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:156〜158℃
67 N−(4−フルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.25水和物、mp:182〜184℃
68 N−(3−フルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.2水和物、mp:170〜171.5℃
69 N−(4−シアノベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.2水和物、mp:203〜204℃
70 N−(3,5−ジメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.5水和物、mp:131〜133℃
71 N−(4−フルオロ−3−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:190〜192.5℃
72 N−(2−クロロ−5−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.2水和物、mp:189〜191℃
73 N−(4−クロロ−2−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.25水和物、mp:179〜181.5℃
74 N−(3,4−ジクロロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:200〜202.5℃
75 N−(2,4−ジクロロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.5水和物、mp:158〜161℃
76 N−(4−メトキシ−3−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジン、mp:219〜221℃
77 N−(2,3−ジクロロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:197〜199.5℃
78 N−(2−フルオロ−5−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.4水和物、mp:172〜175℃
79 N−(2−メトキシ−5−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.7水和物、mp:115〜117℃
80 N−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.4水和物、mp:114〜115℃
81 N−(2−ブロモ−5−クロロ3−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:195〜196.5℃
82 N−(3−ブロモ−2,6−ジニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.5水和物1.8プロパノール、mp:91〜93℃
83 N−(3,5−ジニトロ−2−メトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.2水和物、mp:185〜187℃
84 N−(5−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.1水和物、mp:186〜189℃
85 N−(3−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:147〜148.5℃
86 N−(2−ヒドロキシ−4,6−ジメトキシベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:115〜118℃
87 N−(4−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:184〜186℃
88 N−(3−メトキシ−2,6−ジニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:123.5〜125℃
89 N−(3−ブロモ−4−フルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:204.5〜206.5℃
90 N−(2,3−ジフルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:186.5〜187℃
91 N−(4−クロロ−3−フルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.5水和物、mp:166.5〜167.5℃
92 N−(4−ブロモ−3−フルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.6水和物、mp:183〜185.5℃
93 N−(3−ブロモ−4−フルオロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:172〜173.5℃
94 N−(2,3−ジフルオロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:149〜151.5℃
95 N−(4−クロロ−3−フルオロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:165〜171℃
96 N−(3−メトキシ−2,6−ジニトロベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩、mp:217〜218℃
97 N−(3−ブロモ−2,6−ジニトロベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩、mp:166.5〜168℃
98 N−(2,3−ジメトキシ−5,6−ジニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:165〜171℃
99 N−(5−ブロモ−2,4−ジメトキシベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート0.5水和物、mp:221〜224℃
100 N−(2,3−ジメトキシ−5−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:191〜194℃
101 N−(3,4−ジフルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:199〜201℃
102 N−(4−フェニルベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:171〜173℃
103 N−(3−クロロ−2,6−ジニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:85〜88℃
104 N−(4−フェニルベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:191〜194℃
105 N−(3,4−ジフルオロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:176〜178℃
106 N−(4−ブロモ−2−フルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.3水和物、mp:176〜179℃
107 N−(2−フルオロ−5−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:192〜195℃
108 N−(4−ブロモ−2−フルオロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:187〜188℃
109 N−(2−ブロモ−5−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:148〜150℃
110 N−(2,4−ジニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジン塩酸塩、mp:191〜193℃
111 N−(2,6−ジフルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:176〜179℃
112 N−(3−クロロ−4−フルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:198.5〜201℃
113 N−(3,5−ジクロロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:208〜210.5℃
114 N−(2−ブロモ−4−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:170〜173℃
115 N−(3,5−ジニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.5水和物、mp:202〜207℃
116 N−(2,3−ジニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:214〜216℃
117 N−(3,5−ジクロロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:131〜134℃
118 N−(3,5−ジニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート二水和物、mp:251〜254℃(分解)
119 N−(2,6−ジフルオロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:138.5〜141℃
120 N−(3−クロロ−4−フルオロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:141〜144℃
121 N−(2−ブロモ−4−ニトロベンジリデンアミノ(nitroobenzylideneamino))グアニジンアセテート、mp:145〜147℃
122 N−(2−ブロモ−5−ニトロベンジリデンアミノ(nitroobenzylideneamino))グアニジンアセテート、mp:205〜208℃(分解)
123 N−(2−ヨードベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:136〜139℃
124 N−(2−ヨードベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:1714〜173℃
125 N−(2,3−ジメトキシ−5−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩、mp:237〜238℃
126 N−(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:174〜176℃
127 N−(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:161〜164℃
128 N−(4−ブロモ−3−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:152〜153℃
129 N−(6−クロロ−2,3−ジニトロベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩、mp:153〜154.5℃
130 N−(3−ブロモ−4−メトキシベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩、mp:261〜262.5℃
131 N−(3−ヨードベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩、mp:203〜204℃
132 N−(3−ヨードベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:193.5〜195℃
133 N−(2−スルホベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩、mp:>260℃
134 N−(2−スルホベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジン、mp:243.5〜244℃
135 N−(3,4−ジクロロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:138〜140℃
136 N−(2−クロロ−5−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:222〜224℃(分解)
137 N−(4−クロロ−3−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:136〜139℃(分解)
138 N−(4−フルオロ−3−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:222〜224℃(分解)
139 N−(4−メトキシ−3−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:144〜147℃
140 N−(2−クロロ−3,4,5−トリメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:176〜178℃
141 N−(3,5−ジフルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:210.5〜213℃
142 N−(5−ブロモ−2,3,4−トリメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:195〜197℃
143 N−(3−クロロ−4−メトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:204〜207℃
144 N−(2,3−ジメトキシ−5−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジン塩酸塩、mp:196〜197.5℃
145 N−(3,5−ジフルオロ−2−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:176〜178℃
146 N−(3,5−ジクロロ−2−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート、mp:205〜207℃
147 N−(3,5−ジフルオロ−2−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:231〜233℃
148 N−(3,5−ジクロロ−2−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:88〜91℃
149 N−(2−ヒドロキシ−3−メトキシ−5−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩、mp:243〜246℃
150 N−(2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンヘミアセテート、mp:227〜230℃
151 N−(3−クロロ−4−メトキシ−5−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:255〜258℃(分解)
152 N−(3,5−ジクロロ4−メトキシベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:185〜190℃
153 N−(3−ブロモ−4−メトキシ−5−メチルベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:163〜166℃
154 N−(2,3,4−トリメトキシベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩、mp:181〜183℃
155 N−(4−クロロ−2−メトキシ−5−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:196〜199℃
156 N−(3,6−ジクロロ−2−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:219.5〜221℃
157 N−(2−ヒドロキシ−4−メチル−5−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩、mp:229〜230℃
158 N−(2−ブロモ−5−クロロ−3−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:136.5〜137℃
159 N−(3−ヒドロキシ−4−メチル−2−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:240〜241℃
160 N−(5−ブロモ−4−メチル−2−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩、mp:246.5〜248℃
161 N−(5−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩、mp:>250℃
162 N−(5−ブロモ−2−メトキシ−3−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩、mp:258〜259℃
163 N−(2,4−ジメトキシ−5−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:207〜210℃
164 N−(4−ブロモ−2−フルオロ−5−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート、mp:175〜198℃(分解)
【0079】
(実施例2)
本実施例は、式(I)で表される化合物および治療上活性なそれらの酸付加塩の、精神障害の治療における力価を示すものである。
【0080】
(テスト1:MC1受容体に対する親和性)
125−NDP−αMSHをリガンドとして用い、基本的にはLunecらのMelanoma Res 1992; 2; 5-12に記載されている通りに結合アッセイを行った。
【0081】
(テスト2:MC3受容体、MC4受容体、およびMC5受容体に対する親和性)
125−NDP−αMSHをリガンドとして用い、基本的にはSzardeningsらのJ Biol Chem 1997; 272; 27943-27948およびSchioethらのFEBS Lett 1997; 410; 223-228に記載されている通りに結合アッセイを行った。
【0082】
(テスト3 cAMP)
基本的にはSchioethらのBr J Pharmacol 1998; 124; 75-82に記載されている通りにcAMPの刺激を行った。
【0083】
【表1】

【0084】
【表2】

【0085】
(実施例3)
以下に挙げる剤型は、本発明に係る薬理学的に活性なあらゆる化合物に適用できる剤型を例示するものである。
【0086】
【表3】

【0087】
活性成分の量を多くする場合は、使用するラクトースの量を減らせばよい。
【0088】
【表4】

【0089】
注射により投与する非経口投与用溶液を、上記活性物質の薬学的に許容可能な水溶性酸付加塩を好ましくは0.1重量%〜約5重量%含む水溶液中において調製することができる。このような溶液は、安定剤および/または緩衝剤をさらに含んでいてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)で表される化合物または薬理学的に活性なその塩の、メラノコルチン受容体リガンドとしての使用および/またはメラノコルチン系に関連する障害(disorder)の治療における使用。
【化3】

式中、XはHまたはOHであり、
1、R2、R3、R4、およびR5は、同じであっても異なっていてもよく、水素、ハロゲン、炭素原子を1〜5個有するアルキル、例えば、炭素原子を1〜5個有するアルコキシもしくはヒドロキシのような電子供与基、シアノ、ニトロ、トリフルオロアルキル、およびアミドから選択される電子受容基、アルキルアミノ、ベンゾイルオキシ、ニトロキシ、フェニル、またはスルホから選択される。
【請求項2】
XがHである請求項1に記載の使用。
【請求項3】
XがOHである請求項1に記載の使用。
【請求項4】
1、R2、R3、R4、およびR5の1以上が、炭素原子を1〜5個有するアルキルである請求項1〜3のいずれか1項に記載の使用。
【請求項5】
1、R2、R3、R4、およびR5の1以上がアルコキシである請求項1〜4のいずれか1項に記載の使用。
【請求項6】
上記アルコキシがメトキシである請求項5に記載の使用。
【請求項7】
1、R2、R3、R4、およびR5の1以上が、ハロゲン原子である請求項1〜6のいずれか1項に記載の使用。
【請求項8】
上記ハロゲンがフルオロまたはクロロである請求項7に記載の使用。
【請求項9】
以下の1〜164から選択される化合物または薬理学的に許容可能なその塩の、メラノコルチン受容体リガンドとしての使用および/またはメラノコルチン系に関連する障害の治療における使用。
1 N−(2−クロロ−3,4−ジメトキシベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
2 N−(3−ブロモベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
3 N−(3−ブロモ−4−メトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
4 N−(5−クロロ−2−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
5 N−(2,4−ジヒドロキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
6 N−(2,3−ジヒドロキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
7 N−(2,4,5−トリメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジン
8 N−(3−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
9 N−(4,5−メチレンジオキシ−2−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
10 N−(3,4,5−トリメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
11 N−(4−クロロ−3−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
12 N−(4−メトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
13 N−(2−ブロモベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
14 N−(2,3,4−トリメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
15 N−(2−ヒドロキシ−4,6−ジメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
16 N−(2,5−ジメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
17 N−(2,3−ジメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
18 N−(2,5−ジフルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
19 N−(5−ブロモ−2−ヒドロキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
20 N−(4−ジメチルアミノベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
21 N−(4−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
22 N−(2−ヒドロキシ−3−メトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
23 N−(3−クロロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
24 N−(2−ヒドロキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
25 N−(2,3,4−トリベンジルオキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
26 N−(ベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
27 N−(3,4,5−トリメトキシベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
28 N−(4−クロロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
29 N−(3,4−メチレンジオキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
30 N−(4−ブロモベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
31 N−(4−ジエチルアミノベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
32 N−(2−ヒドロキシ−5−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
33 N−(4−ヒドロキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
34 N−(2,4,6−トリメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
35 N−(2,3,4−トリヒドロキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
36 N−(3−ヒドロキシ−4−メトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
37 N−(2−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
38 N−(2−ブロモ−3,4,5−トリメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
39 N−(2,4−ジニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
40 N−(2−クロロ−6−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
41 N−(3,5−ジメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
42 N−(5−ヒドロキシ−2−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
43 N−(3,6−ジメトキシ−2−ニトロキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
44 N−(3,4−ジメトキシ−2−クロロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
45 N−(3,4−ジメトキシ−2−クロロベンジリデンアミノ)グアニジン
46 N−(ベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
47 N−(3,4−ジメトキシ−2−クロロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジン1.5塩酸塩
48 N−(2,3−ジメトキシ−5−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.3水和物
49 N−(2,3−ジメトキシ−5−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.3水和物
50 N−(2,3−ジメトキシ−5,6−ジニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.15水和物
51 N−(2,6−ジメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
52 N−(2,3−ジメトキシ−6−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
53 N−(5−ブロモ−2,4−ジメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジン
54 N−(2−フルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.1
55 N−(2−メトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
56 N−(2,4,6−トリメトキシベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
57 N−(2,3−メチレンジオキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
58 N−(4−ブロモ−3−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
59 N−(5−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
60 N−(3−メトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
61 N−(2,3−ジニトロ−6−クロロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
62 N−(3,6−ジクロロ−2−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
63 N−(2,6−ジニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
64 N−(2−クロロ−3,4−ジメトキシ−6−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
65 N−(2,4−ジニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
66 N−(2−クロロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
67 N−(4−フルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.25水和物
68 N−(3−フルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.2水和物
69 N−(4−シアノベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.2水和物
70 N−(3,5−ジメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.5水和物
71 N−(4−フルオロ−3−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
72 N−(2−クロロ−5−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.2水和物
73 N−(4−クロロ−2−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.25水和物
74 N−(3,4−ジクロロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
75 N−(2,4−ジクロロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.5水和物
76 N−(4−メトキシ−3−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジン
77 N−(2,3−ジクロロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
78 N−(2−フルオロ−5−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.4水和物
79 N−(2−メトキシ−5−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.7水和物
80 N−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.4水和物
81 N−(2−ブロモ−5−クロロ3−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
82 N−(3−ブロモ−2,6−ジニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.5水和物1.8プロパノール
83 N−(3,5−ジニトロ−2−メトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.2水和物
84 N−(5−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.1水和物
85 N−(3−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
86 N−(2−ヒドロキシ−4,6−ジメトキシベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
87 N−(4−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
88 N−(3−メトキシ−2,6−ジニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
89 N−(3−ブロモ−4−フルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
90 N−(2,3−ジフルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
91 N−(4−クロロ−3−フルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.5水和物
92 N−(4−ブロモ−3−フルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.6水和物
93 N−(3−ブロモ−4−フルオロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
94 N−(2,3−ジフルオロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
95 N−(4−クロロ−3−フルオロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
96 N−(3−メトキシ−2,6−ジニトロベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩
97 N−(3−ブロモ−2,6−ジニトロベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩
98 N−(2,3−ジメトキシ−5,6−ジニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
99 N−(5−ブロモ−2,4−ジメトキシベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート0.5水和物
100 N−(2,3−ジメトキシ−5−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
101 N−(3,4−ジフルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
102 N−(4−フェニルベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
103 N−(3−クロロ−2,6−ジニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
104 N−(4−フェニルベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
105 N−(3,4−ジフルオロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
106 N−(4−ブロモ−2−フルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.3水和物
107 N−(2−フルオロ−5−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
108 N−(4−ブロモ−2−フルオロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
109 N−(2−ブロモ−5−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
110 N−(2,4−ジニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジン塩酸塩
111 N−(2,6−ジフルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
112 N−(3−クロロ−4−フルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
113 N−(3,5−ジクロロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
114 N−(2−ブロモ−4−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
115 N−(3,5−ジニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート0.5水和物
116 N−(2,3−ジニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
117 N−(3,5−ジクロロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
118 N−(3,5−ジニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート二水和物
119 N−(2,6−ジフルオロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
120 N−(3−クロロ−4−フルオロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
121 N−(2−ブロモ−4−ニトロベンジリデンアミノ(nitroobenzylideneamino))グアニジンアセテート
122 N−(2−ブロモ−5−ニトロベンジリデンアミノ(nitroobenzylideneamino))グアニジンアセテート
123 N−(2−ヨードベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
124 N−(2−ヨードベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
125 N−(2,3−ジメトキシ−5−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩
126 N−(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
127 N−(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
128 N−(4−ブロモ−3−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
129 N−(6−クロロ−2,3−ジニトロベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩
130 N−(3−ブロモ−4−メトキシベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩
131 N−(3−ヨードベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩
132 N−(3−ヨードベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
133 N−(2−スルホベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩
134 N−(2−スルホベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジン
135 N−(3,4−ジクロロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
136 N−(2−クロロ−5−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
137 N−(4−クロロ−3−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
138 N−(4−フルオロ−3−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
139 N−(4−メトキシ−3−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
140 N−(2−クロロ−3,4,5−トリメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
141 N−(3,5−ジフルオロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
142 N−(5−ブロモ−2,3,4−トリメトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
143 N−(3−クロロ−4−メトキシベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
144 N−(2,3−ジメトキシ−5−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジン塩酸塩
145 N−(3,5−ジフルオロ−2−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
146 N−(3,5−ジクロロ−2−ニトロベンジリデンアミノ)−N’−ヒドロキシグアニジントシレート
147 N−(3,5−ジフルオロ−2−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
148 N−(3,5−ジクロロ−2−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
149 N−(2−ヒドロキシ−3−メトキシ−5−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩
150 N−(2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンヘミアセテート
151 N−(3−クロロ−4−メトキシ−5−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジン
152 N−(3,5−ジクロロ−4−メトキシベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
153 N−(3−ブロモ−4−メトキシ−5−メチルベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
154 N−(2,3,4−トリメトキシベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩
155 N−(4−クロロ−2−メトキシ−5−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
156 N−(3,6−ジクロロ−2−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
157 N−(2−ヒドロキシ−4−メチル−5−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩
158 N−(2−ブロモ−5−クロロ−3−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
159 N−(3−ヒドロキシ−4−メチル−2−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
160 N−(5−ブロモ−4−メチル−2−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩
161 N−(5−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩
162 N−(5−ブロモ−2−メトキシ−3−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジン塩酸塩
163 N−(2,4−ジメトキシ−5−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
164 N−(4−ブロモ−2−フルオロ−5−ニトロベンジリデンアミノ)グアニジンアセテート
【請求項10】
標識、好ましくは放射性標識、または毒物(toxic agent)がさらに存在する請求項1〜9のいずれか1項に記載の使用。
【請求項11】
メラノコルチン受容体リガンドとして、および/またはメラノコルチン系に関連する障害の治療に使用される請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物を生体内で形成するプロドラッグの使用。
【請求項12】
医薬品組成物中において1以上の佐剤(adjuvant)、担体、または賦形剤と併用する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの使用。
【請求項13】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの、炎症の治療薬の製造における使用。
【請求項14】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの、精神障害の治療薬の製造における使用。
【請求項15】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの、内分泌系またはホルモン系における機能不全の治療薬の製造における使用。
【請求項16】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの、性機能および/または性機能不全の治療薬の製造における使用。
【請求項17】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの、血液および/またはリンパ系における薬物性またはそれ以外の障害の治療薬の製造における使用。
【請求項18】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの、アレルギー性疾患(disorder)の治療薬の製造における使用。
【請求項19】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの、心血管系における障害の治療薬の製造における使用。
【請求項20】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの、痛みの治療薬の製造における使用。
【請求項21】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの、皮膚の日焼けまたは皮膚の淡色化を誘発する薬の製造における使用。
【請求項22】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの、II型糖尿病の治療薬の製造における使用。
【請求項23】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの、肥満の治療薬の製造における使用。
【請求項24】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの、例えば、癌、カヘキシー、高齢(geriatric conditions)、HIV、外傷、および心理状態に起因する食欲不振のような食欲不振の治療薬の製造における使用。
【請求項25】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの、末梢神経の再生を誘発する薬の製造における使用。
【請求項26】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの、中枢神経の再生を誘発する薬の製造における使用。
【請求項27】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの使用または投与を含む、炎症の治療方法。
【請求項28】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの使用または投与を含む、精神障害の治療方法。
【請求項29】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの使用または投与を含む、内分泌系またはホルモン系における機能不全の治療方法。
【請求項30】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの使用または投与を含む、性機能および/または性機能不全の治療方法。
【請求項31】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの使用または投与を含む、血液および/またはリンパ系における薬物性障害の治療方法。
【請求項32】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの使用または投与を含む、心血管系における障害の治療方法。
【請求項33】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの使用または投与を含む、痛みの治療方法。
【請求項34】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの使用または投与を含む、皮膚の日焼けまたは皮膚の淡色化を誘発する方法。
【請求項35】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの使用または投与を含む、II型糖尿病の治療方法。
【請求項36】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの使用または投与を含む、肥満の治療方法。
【請求項37】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの使用または投与を含む、例えば、癌、カヘキシー、高齢、HIV、外傷、および心理状態に起因する食欲不振のような食欲不振の治療方法。
【請求項38】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの使用または投与を含む、末梢神経の再生の誘発方法。
【請求項39】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの使用または投与を含む、中枢神経の再生の誘発方法。
【請求項40】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの、黒色腫を含む皮膚障害の治療薬の製造における使用。
【請求項41】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの、黒色腫および転移のような悪性疾患の治療および/または診断のための薬の製造における使用。
【請求項42】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの使用または投与を含む、黒色腫を含む皮膚障害の治療方法。
【請求項43】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの使用または投与を含む、黒色腫および転移のような悪性疾患の治療および/または診断方法。
【請求項44】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの、虚血および/または虚血/再灌流の治療薬の製造における使用。
【請求項45】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物または請求項11に記載のプロドラッグの使用または投与を含む、虚血および/または虚血/再灌流の治療方法。

【公開番号】特開2011−246471(P2011−246471A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−148414(P2011−148414)
【出願日】平成23年7月4日(2011.7.4)
【分割の表示】特願2002−517052(P2002−517052)の分割
【原出願日】平成13年8月7日(2001.8.7)
【出願人】(506360848)アナマル エービー (3)
【Fターム(参考)】