ホスト印刷のシステム、装置および方法
【課題】プリンタ使用を追跡する技術が提供される。
【解決手段】たとえば、複数のホスト端末のそれぞれについて、該ホスト端末からの印刷ジョブに基づいてプリンタ・デバイスによって印刷されるページのホスト印刷ページ計数が、所定の時間期間にわたって維持される。送信ホスト端末からの印刷ジョブ通信が受信されると、送信ホスト端末からの印刷ジョブ通信に含まれるネットワーク・アドレス情報を利用して、その送信ホスト端末からの印刷ジョブについて前記所定の時間期間にわたって維持されているホスト印刷ページ計数が取得される。
【解決手段】たとえば、複数のホスト端末のそれぞれについて、該ホスト端末からの印刷ジョブに基づいてプリンタ・デバイスによって印刷されるページのホスト印刷ページ計数が、所定の時間期間にわたって維持される。送信ホスト端末からの印刷ジョブ通信が受信されると、送信ホスト端末からの印刷ジョブ通信に含まれるネットワーク・アドレス情報を利用して、その送信ホスト端末からの印刷ジョブについて前記所定の時間期間にわたって維持されているホスト印刷ページ計数が取得される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、ホスト印刷の追跡および制御に関する。特に、本出願は各ホスト端末によって印刷されるページの計数を維持することに関する。
【背景技術】
【0002】
現在の情報時代にあっては、ペーパーレス社会の望ましさがしばしば議論される。しかしながら、そうした議論にもかかわらず、コンピュータおよびその他のホスト端末のユーザーにとって、印刷機能に対する必要性はいまだ大きい。したがって、プリンタ、コピー機、複合機などといった印刷またはプロット機能を有するデバイスは、家庭および職場における情報技術(IT)において著しい役割を果たし続けている。「プリンタ」および「プリンタ・デバイス」の用語は、以下では概括的に、印刷またはプロット機能を有するいかなる出力装置をも含み、印刷またはプロット機能に加えてコピーおよび/またはスキャン機能を有する複合機を含むものとして使用する。
【0003】
プリンタで印刷されたページ数を追跡する理由は数多くある。たとえば、プリンタ使用情報は、プリンタの製造業者にとって、ユーザーのニーズに合った新しいプリンタを設計する(あるいは既存のプリンタ設計を修正する)ために貴重でありうる。また、プリンタ使用情報は、プリンタの販売者にとって、販売者が顧客の印刷ニーズを評価できるようにするために貴重でありうる。さらに、多くの企業(たとえば、会社またはその他の商業的もしくはビジネス・エンティティまたは政府官庁、他の公共機関もしくは民間機関といった他の組織)は、そのIT出費を追跡し、投資に対する見返りを評価する。加えて、プリンタのメンテナンス契約はしばしば契約によってカバーされるプリンタの使用量の正確な測定に基づいている。さらに、プリンタについての設備リースは、しばしば、出力されるメディアの量に基づいて課金する。
【0004】
プリンタ使用を追跡するためには多くのアプローチがとられてきた。あるアプローチでは、プリンタにカウンタが設けられ、そのカウンタは一般にメディア・ビンによって供給されるメディア・シートを計数する。そのようなアプローチは、プリンタによって使用される全シート数を測定することが目的であれば十分でありうる。しかしながら、そのようなアプローチでは、特定のユーザーまたはホスト端末による印刷のモニタリングはできない。
【0005】
別のアプローチでは、モニタリングされるべき各端末に使用モニタリング・ソフトウェア・ツールがインストールされる。使用モニタリング・ツールは特別な印刷使用モニタリング・ドライバを作動させ、該印刷使用モニタリング・ドライバは端末上のログファイルを印刷使用情報を用いて更新する。そのようなアプローチはいくつかの欠点がある。たとえば、印刷プロセスの間、端末上の資源を無用に占有してしまう。さらに、各端末に別個のソフトウェアをインストールする必要がある。加えて、かなりのプライバシーの懸念があるかもしれず、この懸念はユーザーから(使用追跡を実行する)同意を得ることによって対処できることもあれば、できないこともある。さらに、異なる複数のユーザーについて別個のファイルが維持され、一ユーザーが複数端末を使用する場合には、複数の端末上に複数のファイルが分散されることになる。したがって、印刷使用情報の集計はかなり難しくなることがある。
【0006】
もう一つのアプローチは、プリンタによって実行される印刷ジョブのログを維持し、ログファイルをプリンタに保存することを提案する。ログは、各印刷ジョブについて、印刷ジョブを送ったユーザーおよび/またはアプリケーションを識別する情報ならびに印刷ジョブのページ数など印刷ジョブに関するさまざまな情報を含む。しかしながら、有用な使用情報を抽出するためには、ログファイルをパージングおよび解析しなければならず、それには著しい時間および資源が必要とされる。
【0007】
プリンタ使用を追跡するためのよりよい技術が必要とされている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本特許明細書においては、ホスト印刷においてページ計数を維持するためのいくつかの技術が記載される。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一例では、ホスト端末からの印刷ジョブに基づいてプリンタ・デバイスによって印刷されるページのホスト印刷ページ計数が、複数のホスト端末のそれぞれについて、所定の時間期間にわたって維持される。送信ホスト端末からの印刷ジョブ通信が受信されると、送信ホスト端末からの印刷ジョブ通信に含まれるネットワーク・アドレス情報を利用して、その送信ホスト端末からの印刷ジョブについて前記所定の時間期間にわたって維持されているホスト印刷ページ計数が取得される。
【0010】
ホスト印刷装置、ホスト印刷システムおよびネットワーク・プリンタ上でのホスト印刷のための方法の例が記載される。
【0011】
本出願の特徴は、付属の図面とともに以下の詳細な記述を参照することで、より容易に理解できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図面に示された好ましいまたは例示的な実施形態を説明するにあたって、明確さのため個別的な用語が用いられる。しかしながら、本特許明細書の開示は、そのように選ばれた個別的な用語に限定されることは意図されておらず、各個別的要素は、同様の仕方で動作するあらゆる技術的等価物を含むものと理解されるものとする。
【0013】
本開示のいくつかの好ましい実施形態に基づくホスト印刷システムの概観を、図1〜図3bを参照しつつ述べる。
【0014】
図1のホスト印刷システム10では、プリンタ・デバイス12は好ましくは複数のホスト端末(ホスト1、ホスト2、…ホストNで、Nは整数)によってネットワーク接続13を通じて(たとえばインターネット、イントラネット、その他のネットワークまたはそれらの組み合わせを介して)アクセス可能である。
【0015】
各ホスト端末は割り当てられたネットワーク・アドレス(たとえば、IPアドレス、MACアドレスなど)を有しており、ネットワーク・アドレスは、そのホスト端末に関連付けられているホスト名にマッピングされる。図2に示した例では、各端末のネットワーク・アドレスおよびホスト名は次のとおり:ホスト1についてはそれぞれ192.168.188.1およびWindows(登録商標)-1、ホスト2については、192.168.188.2およびMacintosh-2、ホスト3については192.168.188.3およびUnix(登録商標)-3、ホスト4については912.168.188.4およびAS400-4ならびにホスト5については192.168.188.5およびLinux-5。
【0016】
図1の例におけるネットワーク・アドレスからホスト名へのマッピングは、DNSまたはWINSサーバー14Aによって維持されている。DNS(ドメイン・ネーム・システム)は、名前登録機能および名前からアドレスへの解決機能を含むプロトコルおよびサービスのグループであり、インターネットおよびTCP/IPベースのネットワーク上で使うことができる。同様に、WINS(ウィンドウズ(登録商標)・インターネット・ネーム・サービス)は、登録された各デバイスについて、ネットワーク・アドレスからデバイス名へのマッピングを提供する。加えて、ネットワーク・アドレスおよび/またはホスト名は追加的に、ユーザー・コード、グループ(または部局)コードなどと関連付けられていてもよい。ユーザーは、特定のデバイスを同定するために、そのデバイスに割り当てられた長い数字のネットワーク・アドレス(たとえば「111.222.333.4」)を指定する代わりに、ユーザーフレンドリーなデバイス名(たとえば「TargetDevice」)を指定できる。図1の例では、ホスト印刷装置12は、DNSまたはWINSクライアントを通じて対応するサーバーに名前解決サービスの提供を要求するよう構成されうる。たとえば、DSNクライアントは、DNSサーバーがホスト名を対応するネットワーク・アドレスに(またはその逆に)変換することを要求しうる。
【0017】
加えて、システム10は、セキュリティ・サービスを提供するLDAPサーバー14Bを含んでいる。より特定的には、LDAPサーバーは、アクセス権および印刷権に関するデータを維持する(のちにさらに論じる)。たとえば、ホスト端末は、LDAPサーバーによって維持されているデータによって指示される対応する印刷(および他の機能)の機能のセットを利用することが許容されうる。アクセスの制御はたとえば、ホスト名、ユーザー名、グループ(または部局)名、デバイス名などに基づいて決定されうる。
【0018】
ホスト印刷装置12はネットワーク通信インターフェース12Aを含み、単一の統合型プリンタ・デバイスに統合されていてもよいし、あるいは該プリンタ・デバイスに結合されたフロントエンドであってもよい。ネットワーク通信インターフェース12Aはハードウェアとソフトウェアの組み合わせを含むこともできる。たとえば、ネットワーク・インターフェースは、ネットワークインターフェース・ボードおよび/またはその他のハードウェア・コンポーネント(図示せず)を含むことができる。加えて、ネットワーク・インターフェースはソフトウェアを通じてさまざまなサービス(DNSもしくはWINSサーバー、LDAPサーバー、ウェブ・サーバーなどによって提供されるような)へのクライアントとして構成されうる。
【0019】
図2の例では、プリンタ・デバイスは、ネットワーク通信のために、デバイス・インターフェースおよびネットワークインターフェース・ボードを具備して構成されている。ネットワークインターフェース・ボードは、プリンタ・デバイスがDNSまたはWINSクライアント、LDAPクライアント、ウェブ・クライアントなどとして構成されることができるようにするためCPUおよびメモリを含んでいる。たとえば、ウェブ・クライアントとしてのプリンタ・デバイスは、さまざまなウェブ・サービスの恩恵(プリント・サーバー、アプリケーション・サーバー、ソフトウェア更新などからのような)を得ることができる。
【0020】
加えて、プリンタ・デバイスは、該プリンタ・デバイスにいくつかの新規かつ非自明な特徴を与えるホスト計数フィルタを有している。
【0021】
ネットワーク・インターフェースを通じて印刷ジョブを受信すると、フィルタ(12B−1)がユーザーおよびグループによる認証(12B−2)を実行し、要求された印刷機能を呼び出す許可(12B−3)があるかどうかを判定する。ホスト計数フィルタはネットワーク・アドレスを印刷ジョブ通信から(たとえばそのヘッダから)抽出し、DNSまたはWINSクライアント(12A−1)を通じて名前の解決を要求し、LDAPクライアント(12A−1)を通じて認証および許可の判定を実行する。ひとたび認証と許可が確認されたら、ホスト計数フィルタは印刷ジョブをプリンタ・アプリケーションに送り、そのジョブについてソフトウェア・ページ計数を判別するためにその印刷ジョブをモニタリングし、ホスト名および/またはネットワーク・アドレス情報(12B−4)を使って計数表(12B−5)内のページ計数情報を更新し、イベントおよび計数をログ記録し(12B−6)、ログ記録された情報は次いで一つまたは複数の管理ソフトウェアまたはツール15(たとえば、プリンタの管理および維持、所有にかかる全費用の解析、印刷ジョブについてのアカウント管理および課金などのためのもの)に送られることができる。
【0022】
ホスト計数フィルタは計数表(12B−5)を維持する。計数表においては、各ホスト端末について、所定の時間期間(たとえば、最後のページ計数リセット以降、アカウント管理期間の始め以降、など)にわたる、そのホスト端末からの印刷ジョブに基づいてプリンタ・デバイスによって印刷されたページの対応するホスト印刷ページ計数が維持される。その様子が図2に示されている。印刷ジョブ通信が送信ホスト端末から受信されると、送信ホスト端末から受信された印刷ジョブ通信からネットワーク・アドレス情報が抽出され(ネットワーク・アドレスは印刷ジョブがどのホスト端末から受信されたかを同定する)、ホスト計数フィルタが印刷ジョブをモニタリングして、その印刷ジョブのために印刷されたページ数の計数を決定する。ホスト計数フィルタは、送信ホスト端末のネットワーク・アドレス情報を使って、前記所定の時間期間にわたってその送信ホスト端末によって印刷されたページの適切なホスト印刷ページ計数を取得し、印刷ジョブ完了後に、そのホスト印刷ページ計数を印刷ジョブのページ計数(すなわち、その印刷ジョブについてプリンタ・デバイスによって印刷されたページ数)を用いて更新する。こうして、印刷ジョブが完了するのに際して、計数表はネットワーク・アドレス情報に従って更新される。
【0023】
プリンタ・アプリケーションが処理された印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブは一般印刷システム(GPS: generic printing system)によって印刷イメージに変換され、次いでエミュレーションに転送される。エミュレーションでは印刷エンジンのために必要に応じて前記印刷イメージがさらに処理される。印刷の間、好ましくは印刷エンジンも印刷されるページの(ハードウェア的な)計数を維持する。好ましい実施形態では、送信ホスト端末からの印刷ジョブに基づいて印刷されたページ数をより正確に(かつ、より信頼できる仕方で)決定するため、ソフトウェア計数およびハードウェア計数が比較される。(ソフトウェア計数とハードウェア計数によって与えられる)冗長さは、一方のカウンタの誤りまたは故障の効果を軽減する。
【0024】
ホスト計数フィルタは、コンピュータ可読媒体上に記憶された、および/または、コンピュータ・ネットワークまたは他の送信媒体を介して送信された、一つまたは複数のコンピュータ・プログラムを含みうる。
【0025】
ホスト計数フィルタのさらなる機能についてはのちに論じる。
【0026】
図1および図2に示されたホスト印刷システムにおける典型的な作業フローについて、これから図3Aおよび3Bを参照しつつ論じる。まず、ホスト端末によって文書が作成または取得される(ステップS11)。ユーザーが(たとえばワードプロセッサその他のアプリケーション内で)印刷機能を呼び出すと、文書はプリンタ・デバイスが処理できる形式(たとえばPCLまたはPS)に変換され(ステップS12)、次いでそのホスト端末のネットワーク・アドレスを帯びた印刷要求がそのホスト端末から提出される(ステップS13)。
【0027】
その印刷ジョブ通信はプリンタ側で受信され(ステップS14)、次いで該印刷ジョブ通信からネットワーク・アドレスが抽出される(ステップS15)。名前解決要求がネットワーク・アドレスとともに送られる(ステップS16)。DNSまたはWINSが使われている場合(ステップS17、YES)、名前解決要求はDNSまたはWINSサーバーに転送される(ステップS18)。DSNもWINSも使われない場合(ステップS18、NO)、名前解決要求はローカルサーバーに転送される(ステップS19)。いずれの場合にしても、サーバーが返すホスト名がネットワーク・アドレスとともにプリンタ・デバイス内に登録される(ステップS20)。
【0028】
次に、プリンタ・デバイスは、ホスト計数フィルタによる制御が適用されるべきかどうかを検査する(ステップS21)。フィルタを適用すべきであれば(ステップS21、YES)、LDAPサーバーに問い合わせが提出され(ステップS22)、LDAPサーバーによって返されたデータがローカルな表に格納され(ステップS23)、格納されたデータは(ユーザーおよびグループ、アプリケーション、機能などによる)使用の許可を検査するために利用される(ステップS24)。印刷が許可されていない場合(ステップS25,NO),印刷ジョブは取り消され(ステップS26)、その取消はイベント・ログにログ記録され(ステップS27)、計数およびイベントがサーバー側に報告され(ステップS28)、TCO解析のためのデータが更新される(ステップS29)。
【0029】
ホスト計数フィルタが適用されるべきではない場合(ステップS21、NO)、あるいは許可検査により印刷が許可されることが示される場合(ステップS25、YES)、その印刷ジョブにおけるページ数が計数され(ステップS30)、印刷ジョブデータはプリンタ・アプリケーションに転送され(ステップS31)、次いで印刷され(ステップS32)、計数およびイベントがサーバー側に報告され(ステップS28)、TCO解析のためのデータが更新される(ステップS29)。
【0030】
ここで使用されている「ホスト端末」の用語は、オンデマンドで印刷する必要性を有するさまざまなデバイスのいかなるものをも含み、たとえばパーソナル・コンピュータ、ラップトップもしくはノートブック・コンピュータ、ワークステーション、他の型のコンピュータ、PDA、他の情報機器などである。ホスト端末は、ウィンドウズ(登録商標)、マッキントッシュ(登録商標)、ユニックス(およびユニックスの変形)、リナックス、AS400などといったさまざまなプラットフォームのいずれを用いて構成されていてもよい。
【0031】
ホスト端末の例示的な構成が図4に示されている。ホスト端末20はCPU21、メモリ22、ハードディスク(およびコントローラ)23、ネットワーク通信コントローラ25(有線または無線ネットワークを通じた通信のため)、ディスプレイ(およびコントローラ)26、一つまたは複数の入力装置(およびコントローラ)27、I/Oコントローラおよび任意的なリムーバブル・メディア・ドライブ(およびコントローラ)24を含んでおり、このすべてはシステムバス29を通じて接続されている。
【0032】
ホスト端末は、(たとえば印刷ドライバまたはアプリケーションを通じて)PDLモード、イメージ・モードなどといった複数の印刷モードを有するよう構成されていてもよい。PDLモードでは、送信ホスト端末が印刷ジョブをプリンタ・デバイスに送るのは、ページ記述言語(PDL)(たとえばPostScriptなど)を利用し、プリンタ・デバイスが処理できる形式の一つまたは複数のコマンド(たとえばPCL、PJLなど)を含めることによって行う。イメージ・モードでは、ホスト端末は印刷ジョブをビットマップ・データに変換し、ビットマップ・データをプリンタ・デバイスに送信する。いずれにせよ、印刷ジョブは、一つまたは複数のパケットとして、ホスト端末からネットワークを通じて通信される。各パケットはそのヘッダに送信ホスト端末のネットワーク・アドレス(たとえばIPアドレス、MACアドレスなど)を含んでいる。
【実施例1】
【0033】
印刷ジョブを認証し、印刷許可を検査する、ホスト印刷装置のもう一つの例が図5に示されている。ホスト印刷装置40はネットワーク・インターフェース41を含み、加えてセキュリティ・フィルタ42A、認証ブロック42B、許可ブロック42C、ホスト計数フィルタ42D、計数表42E、ログ・ブロック42Fおよび機能マップ42Gを含む。
【0034】
ネットワーク・インターフェース41が送信ホスト端末から印刷ジョブ通信を受信すると、ネットワーク・インターフェースは印刷ジョブ通信からネットワーク・アドレス情報を抽出する。ネットワーク・インターフェース41はクライアント41Aを通じて、印刷ジョブ通信から抽出されたネットワーク・アドレス情報を利用して、DNSまたはWINSサーバー45−1から、ホスト名、ユーザー情報、グループ情報などといった対応する情報を取得する。印刷ジョブ通信、ネットワーク・アドレスおよび取得された情報はセキュリティ・フィルタ42Aに渡される。セキュリティ・フィルタ42Aは、プリンタ・デバイスへのアクセスを認証するため、受け取った情報(たとえば、ユーザー情報、グループ情報および/またはネットワーク・アドレス)を認証42Bに渡す。加えて、ユーザーは、印刷ジョブが提出されたときにパスワードを入力するよう促されていた(たとえば印刷アプリケーションまたはその他のアプリケーションによって)こともありえ、このパスワード情報が印刷ジョブ通信に含められて認証に使われてもよい。認証は、ユーザーによるおよび/またはグループによることができる。
【0035】
ユーザーまたはホストが認証される場合、印刷ジョブが進行できるかどうかを判定するため、ホスト情報、ユーザー情報および/またはグループ情報が許可ブロック42Cによって使用される。許可ブロック42Cは、LDAPサーバー45−2から取得されたデータを入れられていることができる機能マップ42G内に記憶されている制御パラメータによってガイドされる。必要に応じて、あるいは周期的に、LDAPサーバー45−2に問い合わせが提出されることができる。
【0036】
機能マップの一例が図6に示されている。図6の機能マップでは、制御パラメータは、入力項目(たとえば特定のホスト、ユーザー、プリンタ)、出力項目および制御項目を含む。制御項目は、個々に、あるいは組み合わせて使用できる。図6の機能マップにおける出力項目に含まれるものとしては、ページ数(すなわちページ計数)に基づく印刷制御、日時に基づく印刷制御、印刷ジョブの別のプリンタへの経路変更、プリンタ(および/または印刷システム)の管理および維持、TCO(所有にかかる全費用[total cost of ownership])解析および印刷ジョブについてのアカウント管理および課金がある。
【0037】
図6の機能マップにはいくつかの制御項目が示されており、それに含まれるものとしては、カラー印刷、用紙サイズ、用紙種類、両面印刷、印刷解像度、PDL、アプリケーション、ホスト種類、部局コード、予算コード、日時、秘匿性、データサイズおよびユーザー名がある。ホストAによって提出される印刷ジョブは、これらの制御項目のそれぞれに従って制御されることができる。同様に、グループIのメンバーによって提出される印刷ジョブは、これらの制御項目のそれぞれに従って制御されることができる。他方、図6の機能マップを利用して、プリンタ1に提出された印刷ジョブは、部局コードと予算コードを除く、これらの制御項目のそれぞれに従って制御されることができる。
【0038】
制御項目を使ってプリンタ出力を制御できる。たとえば、印刷ジョブはページ計数に従って制御されてもよい。ホストAと同じホスト種類のホストによって印刷されるページについてホスト計数フィルタによって維持されるホスト印刷ページ計数に、ホストAによって提出された印刷ジョブが加わると、そのホスト種類についての合計印刷ページ計数が現在のアカウント管理期間のための許容印刷ページ数を超えてしまうような場合には、ホストAによって提出された印刷ジョブが拒否されることができる。もう一つの例として、印刷ジョブは日時によって制御されてもよい。グループIのメンバーによって平日の昼間に提出された印刷ジョブは、印刷資源の過度の量を費消するグラフィック・アプリケーションによって生成されたものであれば、バッチ・ジョブのように、別の時刻(たとえば早朝)または別の日(たとえば週末の間)に延期されることができる。第三の例として、印刷ジョブは別のプリンタ向けに経路変更されてもよい。高解像度画像を含むか「秘」と指定され、プリンタ1(これは高解像度画像または秘密のジョブの印刷には好適でないかもしれない)に提出された印刷ジョブは、そのジョブの印刷に好適なプリンタ向けに経路変更されることができる(そして、ジョブがどのプリンタに経路変更されたかを同定する電子メールなどのメッセージが送信ホストに送られることができる)。
【0039】
制御項目は、ホストまたはジョブのページ計数情報の外部アプリケーションへの出力を制御するのにも使われてもよい。ページ計数情報の管理/維持ツールへの出力は、図6の例では、両面印刷(またはカラー印刷、用紙サイズ、用紙種類)に従って制御されうる。同様に、アカウント管理および課金のためのページ計数情報の出力は、図6の例では、部局コードまたは予算コード(またはカラー印刷、用紙サイズ、用紙種類、両面印刷、印刷解像度、印刷の日時、データサイズ)に従って制御されうる。さらに、所有にかかる全費用(TCO)解析のためのページ計数情報の出力は、図6の例では、印刷解像度(またはカラー印刷、用紙サイズ、用紙種類、両面印刷、印刷の日時、データサイズ)に従って制御されうる。
【0040】
図6が示しているのが機能マップの一例であり、機能マップは追加的な制御パラメータを含むことができることは理解しておくべきである。たとえば、機能マップに割り当てられる記憶領域に依存して、事実上無制限の数の入力項目(たとえば特定のホストまたはグループ)を追加できる。さらに、追加的な制御項目(ファイル形式のような)および出力項目が追加できる。
【0041】
加えて、機能マップは制御パラメータ設定の異なる構成を有することができる。たとえば、機能マップは、TCO解析のためのページ計数情報の出力が部局コードまたは予算コードに従って制御されることを許容するよう修正されてもよい。機能マップは好ましくは、管理者権限をもつユーザーによって変更されることができ、所望に応じて機能マップを構成し直すためのユーザーインターフェースが設けられてもよい。
【0042】
さらに、図6では機能マップは概念的に表として示されているが、機能マップは多次元的に(つまり、三次元以上)格納されることもできる。たとえば、一つの次元方向は入力項目を、別の次元方向は制御項目を、第三の次元方向は出力項目をインデックスとしてもよい。別の例としては、上述のように、制御項目の組み合わせを使うことができ、制御項目を二つ以上のグループに分けて、各グループが相異なる次元方向をなすようにしてもよい。
【0043】
図5のホスト印刷装置では、機能マップ42G内の制御パラメータによってガイドされる許可ブロック42Cにより、印刷ジョブが進行できると判定された場合、ジョブはホスト計数フィルタ42Dを通じてプリンタ・アプリケーションに転送される。ジョブが印刷される間、ホスト計数フィルタ42Dはジョブのページ計数をモニタリングする。ホスト計数フィルタは、上記で論じた他の例におけるのと同様、各ホスト端末について対応するホスト印刷ページ計数を維持する。ホスト計数フィルタの例示的な作業フローが図7に示されている。図5の例では、ホスト印刷ページ計数の集合が計数表42Eにおいて維持されている。
【0044】
計数表の一例が図8に示されている。あるホスト端末について図8の計数表で維持されているページ計数は、そのホスト端末の一致するネットワーク・アドレスまたはホスト名によってアクセスできる。図8の例では、ホスト端末に割り当てられたホスト名は、端末のホスト種類に一意的な端末番号をサフィックスとして連結したものである。よって、各ホスト名は対応する端末に一意的である。ホスト名を割り当てるためには、各ホスト名がそれが割り当てられる端末に一意的である限り、その他の技法を代替的に使うこともできる。
【0045】
図8の例では、計数表において、各ホスト端末について、ホストの総ページ計数とその他いくつかのホスト・ページ計数(たとえばホスト・カラー印刷ページ計数、ホスト・両面印刷ページ計数、ホスト・用紙サイズ#1印刷ページ計数、ホスト用紙種類#1印刷ページ計数、秘密印刷ページ計数)が維持される。図示していないが、計数表において、他のページ計数(たとえばアプリケーション#1印刷ページ計数、高解像度印刷ページ計数など)も維持されてもよい。
【0046】
図5のホスト印刷装置に戻ると、印刷ジョブの完了に際して、ホスト計数フィルタ42Dはそのジョブのページ計数を利用して、その送信ホスト端末について計数表において維持される適切なホスト・ページ計数を含む、計数表42Eを更新する。加えて、完了した印刷ジョブに関する情報(ジョブのページ計数を含む)がイベントおよび計数ログ・ブロック42Fに転送され、ログ・ブロック42Fは今度は処理された印刷ジョブのログを更新し、および/または完了したジョブ情報を処理されたジョブのログを維持している外部管理ツールに送る。
【0047】
たとえば、前記管理ツールは(そしてその他のサービスも)ウェブ・サーバー45−3によって提供されてもよい。
【実施例2】
【0048】
図9は、ホスト印刷システムのもう一つの例を示している。システム600はホスト端末11−1ないし11−N、ネットワーク69を通じてホスト端末に結合されたホスト印刷装置60、DNS/WINSサーバー65A、LDAPサーバー65Bおよびウェブ・サーバー65C、プリンタ・アプリケーション66、エンジン・カウンタ67および計数解析ブロック64を含む。
【0049】
ホスト印刷装置60は、図1の装置12および図5の装置40と同様であることができ、ネットワーク・インターフェース62およびホスト計数フィルタ63を含む。ホスト計数フィルタ63は、先に論じたホスト計数フィルタの一つで、追加としてソフトウェア・カウンタ63Aを含むことができる。ホスト計数フィルタおよび印刷エンジンのそれぞれは、印刷エンジンによる印刷ジョブの印刷をモニタリングし、ソフトウェア・カウンタ63Aおよびエンジン・カウンタ67をそれぞれ介して、プリンタ・デバイスによって印刷された印刷ジョブのページの計数を追跡する。印刷ジョブの完了に際して、計数解析ブロック64はソフトウェア計数とハードウェア計数を比較および解析し、印刷ジョブに基づいて印刷されたページ数を決定する。
【0050】
前記の諸ホスト印刷装置のいずれかを用いて実装できるプリンタ・デバイス上でのホスト印刷のための方法の一例(図10)は、(a)複数のホスト端末のそれぞれについて、所定の時間期間にわたって、該ホスト端末からの印刷ジョブに基づいて、ネットワーク・プリンタによって印刷されたページの印刷ページ計数を維持し(ステップS81)、(b)送信ホスト端末からの印刷ジョブ通信を受信し(ステップS83)、(c)前記送信ホスト端末からの印刷ジョブ通信に含まれるネットワーク・アドレス情報を利用して、その送信ホスト端末からの印刷ジョブについて前記所定の時間期間にわたって維持されている前記印刷ページ計数を取得する(ステップS85)ことを含む。
【0051】
以上の個別的な実施形態は例示的なものであり、これらの実施形態に基づいて、本開示の精神からも付属の請求項の範囲からも外れることなく多くの変形が導入できる。たとえば、本開示および付属の請求項の範囲内で、異なる例示的な実施形態の諸要素および/または諸特徴が互いと組み合わされ、および/または互いの代替とされることができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本開示のある例に基づく、ホスト印刷システムの概略図である。
【図2】別の例に基づく、ホスト印刷システムの概略図である。
【図3A】図1または図2のシステムにおける作業フローのフローチャートである。
【図3B】図1または図2のシステムにおける作業フローのフローチャートである。
【図4】ホスト端末のブロック図である。
【図5】本開示のある例に基づく、ホスト印刷装置の概略図である。
【図6】本開示のある例に基づく、機能マップの表による表現を示す図である。
【図7】本開示のある例に基づく、ホスト計数フィルタの概略図である。
【図8】本開示のある例に基づく、計数表の図的な表現を示す図である。
【図9】本開示の別の例に基づく、ホスト印刷システムの概略図である。
【図10】本出願のある例に基づく、ネットワークを通じたホスト印刷の方法のフローチャートである。
【技術分野】
【0001】
本出願は、ホスト印刷の追跡および制御に関する。特に、本出願は各ホスト端末によって印刷されるページの計数を維持することに関する。
【背景技術】
【0002】
現在の情報時代にあっては、ペーパーレス社会の望ましさがしばしば議論される。しかしながら、そうした議論にもかかわらず、コンピュータおよびその他のホスト端末のユーザーにとって、印刷機能に対する必要性はいまだ大きい。したがって、プリンタ、コピー機、複合機などといった印刷またはプロット機能を有するデバイスは、家庭および職場における情報技術(IT)において著しい役割を果たし続けている。「プリンタ」および「プリンタ・デバイス」の用語は、以下では概括的に、印刷またはプロット機能を有するいかなる出力装置をも含み、印刷またはプロット機能に加えてコピーおよび/またはスキャン機能を有する複合機を含むものとして使用する。
【0003】
プリンタで印刷されたページ数を追跡する理由は数多くある。たとえば、プリンタ使用情報は、プリンタの製造業者にとって、ユーザーのニーズに合った新しいプリンタを設計する(あるいは既存のプリンタ設計を修正する)ために貴重でありうる。また、プリンタ使用情報は、プリンタの販売者にとって、販売者が顧客の印刷ニーズを評価できるようにするために貴重でありうる。さらに、多くの企業(たとえば、会社またはその他の商業的もしくはビジネス・エンティティまたは政府官庁、他の公共機関もしくは民間機関といった他の組織)は、そのIT出費を追跡し、投資に対する見返りを評価する。加えて、プリンタのメンテナンス契約はしばしば契約によってカバーされるプリンタの使用量の正確な測定に基づいている。さらに、プリンタについての設備リースは、しばしば、出力されるメディアの量に基づいて課金する。
【0004】
プリンタ使用を追跡するためには多くのアプローチがとられてきた。あるアプローチでは、プリンタにカウンタが設けられ、そのカウンタは一般にメディア・ビンによって供給されるメディア・シートを計数する。そのようなアプローチは、プリンタによって使用される全シート数を測定することが目的であれば十分でありうる。しかしながら、そのようなアプローチでは、特定のユーザーまたはホスト端末による印刷のモニタリングはできない。
【0005】
別のアプローチでは、モニタリングされるべき各端末に使用モニタリング・ソフトウェア・ツールがインストールされる。使用モニタリング・ツールは特別な印刷使用モニタリング・ドライバを作動させ、該印刷使用モニタリング・ドライバは端末上のログファイルを印刷使用情報を用いて更新する。そのようなアプローチはいくつかの欠点がある。たとえば、印刷プロセスの間、端末上の資源を無用に占有してしまう。さらに、各端末に別個のソフトウェアをインストールする必要がある。加えて、かなりのプライバシーの懸念があるかもしれず、この懸念はユーザーから(使用追跡を実行する)同意を得ることによって対処できることもあれば、できないこともある。さらに、異なる複数のユーザーについて別個のファイルが維持され、一ユーザーが複数端末を使用する場合には、複数の端末上に複数のファイルが分散されることになる。したがって、印刷使用情報の集計はかなり難しくなることがある。
【0006】
もう一つのアプローチは、プリンタによって実行される印刷ジョブのログを維持し、ログファイルをプリンタに保存することを提案する。ログは、各印刷ジョブについて、印刷ジョブを送ったユーザーおよび/またはアプリケーションを識別する情報ならびに印刷ジョブのページ数など印刷ジョブに関するさまざまな情報を含む。しかしながら、有用な使用情報を抽出するためには、ログファイルをパージングおよび解析しなければならず、それには著しい時間および資源が必要とされる。
【0007】
プリンタ使用を追跡するためのよりよい技術が必要とされている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本特許明細書においては、ホスト印刷においてページ計数を維持するためのいくつかの技術が記載される。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一例では、ホスト端末からの印刷ジョブに基づいてプリンタ・デバイスによって印刷されるページのホスト印刷ページ計数が、複数のホスト端末のそれぞれについて、所定の時間期間にわたって維持される。送信ホスト端末からの印刷ジョブ通信が受信されると、送信ホスト端末からの印刷ジョブ通信に含まれるネットワーク・アドレス情報を利用して、その送信ホスト端末からの印刷ジョブについて前記所定の時間期間にわたって維持されているホスト印刷ページ計数が取得される。
【0010】
ホスト印刷装置、ホスト印刷システムおよびネットワーク・プリンタ上でのホスト印刷のための方法の例が記載される。
【0011】
本出願の特徴は、付属の図面とともに以下の詳細な記述を参照することで、より容易に理解できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図面に示された好ましいまたは例示的な実施形態を説明するにあたって、明確さのため個別的な用語が用いられる。しかしながら、本特許明細書の開示は、そのように選ばれた個別的な用語に限定されることは意図されておらず、各個別的要素は、同様の仕方で動作するあらゆる技術的等価物を含むものと理解されるものとする。
【0013】
本開示のいくつかの好ましい実施形態に基づくホスト印刷システムの概観を、図1〜図3bを参照しつつ述べる。
【0014】
図1のホスト印刷システム10では、プリンタ・デバイス12は好ましくは複数のホスト端末(ホスト1、ホスト2、…ホストNで、Nは整数)によってネットワーク接続13を通じて(たとえばインターネット、イントラネット、その他のネットワークまたはそれらの組み合わせを介して)アクセス可能である。
【0015】
各ホスト端末は割り当てられたネットワーク・アドレス(たとえば、IPアドレス、MACアドレスなど)を有しており、ネットワーク・アドレスは、そのホスト端末に関連付けられているホスト名にマッピングされる。図2に示した例では、各端末のネットワーク・アドレスおよびホスト名は次のとおり:ホスト1についてはそれぞれ192.168.188.1およびWindows(登録商標)-1、ホスト2については、192.168.188.2およびMacintosh-2、ホスト3については192.168.188.3およびUnix(登録商標)-3、ホスト4については912.168.188.4およびAS400-4ならびにホスト5については192.168.188.5およびLinux-5。
【0016】
図1の例におけるネットワーク・アドレスからホスト名へのマッピングは、DNSまたはWINSサーバー14Aによって維持されている。DNS(ドメイン・ネーム・システム)は、名前登録機能および名前からアドレスへの解決機能を含むプロトコルおよびサービスのグループであり、インターネットおよびTCP/IPベースのネットワーク上で使うことができる。同様に、WINS(ウィンドウズ(登録商標)・インターネット・ネーム・サービス)は、登録された各デバイスについて、ネットワーク・アドレスからデバイス名へのマッピングを提供する。加えて、ネットワーク・アドレスおよび/またはホスト名は追加的に、ユーザー・コード、グループ(または部局)コードなどと関連付けられていてもよい。ユーザーは、特定のデバイスを同定するために、そのデバイスに割り当てられた長い数字のネットワーク・アドレス(たとえば「111.222.333.4」)を指定する代わりに、ユーザーフレンドリーなデバイス名(たとえば「TargetDevice」)を指定できる。図1の例では、ホスト印刷装置12は、DNSまたはWINSクライアントを通じて対応するサーバーに名前解決サービスの提供を要求するよう構成されうる。たとえば、DSNクライアントは、DNSサーバーがホスト名を対応するネットワーク・アドレスに(またはその逆に)変換することを要求しうる。
【0017】
加えて、システム10は、セキュリティ・サービスを提供するLDAPサーバー14Bを含んでいる。より特定的には、LDAPサーバーは、アクセス権および印刷権に関するデータを維持する(のちにさらに論じる)。たとえば、ホスト端末は、LDAPサーバーによって維持されているデータによって指示される対応する印刷(および他の機能)の機能のセットを利用することが許容されうる。アクセスの制御はたとえば、ホスト名、ユーザー名、グループ(または部局)名、デバイス名などに基づいて決定されうる。
【0018】
ホスト印刷装置12はネットワーク通信インターフェース12Aを含み、単一の統合型プリンタ・デバイスに統合されていてもよいし、あるいは該プリンタ・デバイスに結合されたフロントエンドであってもよい。ネットワーク通信インターフェース12Aはハードウェアとソフトウェアの組み合わせを含むこともできる。たとえば、ネットワーク・インターフェースは、ネットワークインターフェース・ボードおよび/またはその他のハードウェア・コンポーネント(図示せず)を含むことができる。加えて、ネットワーク・インターフェースはソフトウェアを通じてさまざまなサービス(DNSもしくはWINSサーバー、LDAPサーバー、ウェブ・サーバーなどによって提供されるような)へのクライアントとして構成されうる。
【0019】
図2の例では、プリンタ・デバイスは、ネットワーク通信のために、デバイス・インターフェースおよびネットワークインターフェース・ボードを具備して構成されている。ネットワークインターフェース・ボードは、プリンタ・デバイスがDNSまたはWINSクライアント、LDAPクライアント、ウェブ・クライアントなどとして構成されることができるようにするためCPUおよびメモリを含んでいる。たとえば、ウェブ・クライアントとしてのプリンタ・デバイスは、さまざまなウェブ・サービスの恩恵(プリント・サーバー、アプリケーション・サーバー、ソフトウェア更新などからのような)を得ることができる。
【0020】
加えて、プリンタ・デバイスは、該プリンタ・デバイスにいくつかの新規かつ非自明な特徴を与えるホスト計数フィルタを有している。
【0021】
ネットワーク・インターフェースを通じて印刷ジョブを受信すると、フィルタ(12B−1)がユーザーおよびグループによる認証(12B−2)を実行し、要求された印刷機能を呼び出す許可(12B−3)があるかどうかを判定する。ホスト計数フィルタはネットワーク・アドレスを印刷ジョブ通信から(たとえばそのヘッダから)抽出し、DNSまたはWINSクライアント(12A−1)を通じて名前の解決を要求し、LDAPクライアント(12A−1)を通じて認証および許可の判定を実行する。ひとたび認証と許可が確認されたら、ホスト計数フィルタは印刷ジョブをプリンタ・アプリケーションに送り、そのジョブについてソフトウェア・ページ計数を判別するためにその印刷ジョブをモニタリングし、ホスト名および/またはネットワーク・アドレス情報(12B−4)を使って計数表(12B−5)内のページ計数情報を更新し、イベントおよび計数をログ記録し(12B−6)、ログ記録された情報は次いで一つまたは複数の管理ソフトウェアまたはツール15(たとえば、プリンタの管理および維持、所有にかかる全費用の解析、印刷ジョブについてのアカウント管理および課金などのためのもの)に送られることができる。
【0022】
ホスト計数フィルタは計数表(12B−5)を維持する。計数表においては、各ホスト端末について、所定の時間期間(たとえば、最後のページ計数リセット以降、アカウント管理期間の始め以降、など)にわたる、そのホスト端末からの印刷ジョブに基づいてプリンタ・デバイスによって印刷されたページの対応するホスト印刷ページ計数が維持される。その様子が図2に示されている。印刷ジョブ通信が送信ホスト端末から受信されると、送信ホスト端末から受信された印刷ジョブ通信からネットワーク・アドレス情報が抽出され(ネットワーク・アドレスは印刷ジョブがどのホスト端末から受信されたかを同定する)、ホスト計数フィルタが印刷ジョブをモニタリングして、その印刷ジョブのために印刷されたページ数の計数を決定する。ホスト計数フィルタは、送信ホスト端末のネットワーク・アドレス情報を使って、前記所定の時間期間にわたってその送信ホスト端末によって印刷されたページの適切なホスト印刷ページ計数を取得し、印刷ジョブ完了後に、そのホスト印刷ページ計数を印刷ジョブのページ計数(すなわち、その印刷ジョブについてプリンタ・デバイスによって印刷されたページ数)を用いて更新する。こうして、印刷ジョブが完了するのに際して、計数表はネットワーク・アドレス情報に従って更新される。
【0023】
プリンタ・アプリケーションが処理された印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブは一般印刷システム(GPS: generic printing system)によって印刷イメージに変換され、次いでエミュレーションに転送される。エミュレーションでは印刷エンジンのために必要に応じて前記印刷イメージがさらに処理される。印刷の間、好ましくは印刷エンジンも印刷されるページの(ハードウェア的な)計数を維持する。好ましい実施形態では、送信ホスト端末からの印刷ジョブに基づいて印刷されたページ数をより正確に(かつ、より信頼できる仕方で)決定するため、ソフトウェア計数およびハードウェア計数が比較される。(ソフトウェア計数とハードウェア計数によって与えられる)冗長さは、一方のカウンタの誤りまたは故障の効果を軽減する。
【0024】
ホスト計数フィルタは、コンピュータ可読媒体上に記憶された、および/または、コンピュータ・ネットワークまたは他の送信媒体を介して送信された、一つまたは複数のコンピュータ・プログラムを含みうる。
【0025】
ホスト計数フィルタのさらなる機能についてはのちに論じる。
【0026】
図1および図2に示されたホスト印刷システムにおける典型的な作業フローについて、これから図3Aおよび3Bを参照しつつ論じる。まず、ホスト端末によって文書が作成または取得される(ステップS11)。ユーザーが(たとえばワードプロセッサその他のアプリケーション内で)印刷機能を呼び出すと、文書はプリンタ・デバイスが処理できる形式(たとえばPCLまたはPS)に変換され(ステップS12)、次いでそのホスト端末のネットワーク・アドレスを帯びた印刷要求がそのホスト端末から提出される(ステップS13)。
【0027】
その印刷ジョブ通信はプリンタ側で受信され(ステップS14)、次いで該印刷ジョブ通信からネットワーク・アドレスが抽出される(ステップS15)。名前解決要求がネットワーク・アドレスとともに送られる(ステップS16)。DNSまたはWINSが使われている場合(ステップS17、YES)、名前解決要求はDNSまたはWINSサーバーに転送される(ステップS18)。DSNもWINSも使われない場合(ステップS18、NO)、名前解決要求はローカルサーバーに転送される(ステップS19)。いずれの場合にしても、サーバーが返すホスト名がネットワーク・アドレスとともにプリンタ・デバイス内に登録される(ステップS20)。
【0028】
次に、プリンタ・デバイスは、ホスト計数フィルタによる制御が適用されるべきかどうかを検査する(ステップS21)。フィルタを適用すべきであれば(ステップS21、YES)、LDAPサーバーに問い合わせが提出され(ステップS22)、LDAPサーバーによって返されたデータがローカルな表に格納され(ステップS23)、格納されたデータは(ユーザーおよびグループ、アプリケーション、機能などによる)使用の許可を検査するために利用される(ステップS24)。印刷が許可されていない場合(ステップS25,NO),印刷ジョブは取り消され(ステップS26)、その取消はイベント・ログにログ記録され(ステップS27)、計数およびイベントがサーバー側に報告され(ステップS28)、TCO解析のためのデータが更新される(ステップS29)。
【0029】
ホスト計数フィルタが適用されるべきではない場合(ステップS21、NO)、あるいは許可検査により印刷が許可されることが示される場合(ステップS25、YES)、その印刷ジョブにおけるページ数が計数され(ステップS30)、印刷ジョブデータはプリンタ・アプリケーションに転送され(ステップS31)、次いで印刷され(ステップS32)、計数およびイベントがサーバー側に報告され(ステップS28)、TCO解析のためのデータが更新される(ステップS29)。
【0030】
ここで使用されている「ホスト端末」の用語は、オンデマンドで印刷する必要性を有するさまざまなデバイスのいかなるものをも含み、たとえばパーソナル・コンピュータ、ラップトップもしくはノートブック・コンピュータ、ワークステーション、他の型のコンピュータ、PDA、他の情報機器などである。ホスト端末は、ウィンドウズ(登録商標)、マッキントッシュ(登録商標)、ユニックス(およびユニックスの変形)、リナックス、AS400などといったさまざまなプラットフォームのいずれを用いて構成されていてもよい。
【0031】
ホスト端末の例示的な構成が図4に示されている。ホスト端末20はCPU21、メモリ22、ハードディスク(およびコントローラ)23、ネットワーク通信コントローラ25(有線または無線ネットワークを通じた通信のため)、ディスプレイ(およびコントローラ)26、一つまたは複数の入力装置(およびコントローラ)27、I/Oコントローラおよび任意的なリムーバブル・メディア・ドライブ(およびコントローラ)24を含んでおり、このすべてはシステムバス29を通じて接続されている。
【0032】
ホスト端末は、(たとえば印刷ドライバまたはアプリケーションを通じて)PDLモード、イメージ・モードなどといった複数の印刷モードを有するよう構成されていてもよい。PDLモードでは、送信ホスト端末が印刷ジョブをプリンタ・デバイスに送るのは、ページ記述言語(PDL)(たとえばPostScriptなど)を利用し、プリンタ・デバイスが処理できる形式の一つまたは複数のコマンド(たとえばPCL、PJLなど)を含めることによって行う。イメージ・モードでは、ホスト端末は印刷ジョブをビットマップ・データに変換し、ビットマップ・データをプリンタ・デバイスに送信する。いずれにせよ、印刷ジョブは、一つまたは複数のパケットとして、ホスト端末からネットワークを通じて通信される。各パケットはそのヘッダに送信ホスト端末のネットワーク・アドレス(たとえばIPアドレス、MACアドレスなど)を含んでいる。
【実施例1】
【0033】
印刷ジョブを認証し、印刷許可を検査する、ホスト印刷装置のもう一つの例が図5に示されている。ホスト印刷装置40はネットワーク・インターフェース41を含み、加えてセキュリティ・フィルタ42A、認証ブロック42B、許可ブロック42C、ホスト計数フィルタ42D、計数表42E、ログ・ブロック42Fおよび機能マップ42Gを含む。
【0034】
ネットワーク・インターフェース41が送信ホスト端末から印刷ジョブ通信を受信すると、ネットワーク・インターフェースは印刷ジョブ通信からネットワーク・アドレス情報を抽出する。ネットワーク・インターフェース41はクライアント41Aを通じて、印刷ジョブ通信から抽出されたネットワーク・アドレス情報を利用して、DNSまたはWINSサーバー45−1から、ホスト名、ユーザー情報、グループ情報などといった対応する情報を取得する。印刷ジョブ通信、ネットワーク・アドレスおよび取得された情報はセキュリティ・フィルタ42Aに渡される。セキュリティ・フィルタ42Aは、プリンタ・デバイスへのアクセスを認証するため、受け取った情報(たとえば、ユーザー情報、グループ情報および/またはネットワーク・アドレス)を認証42Bに渡す。加えて、ユーザーは、印刷ジョブが提出されたときにパスワードを入力するよう促されていた(たとえば印刷アプリケーションまたはその他のアプリケーションによって)こともありえ、このパスワード情報が印刷ジョブ通信に含められて認証に使われてもよい。認証は、ユーザーによるおよび/またはグループによることができる。
【0035】
ユーザーまたはホストが認証される場合、印刷ジョブが進行できるかどうかを判定するため、ホスト情報、ユーザー情報および/またはグループ情報が許可ブロック42Cによって使用される。許可ブロック42Cは、LDAPサーバー45−2から取得されたデータを入れられていることができる機能マップ42G内に記憶されている制御パラメータによってガイドされる。必要に応じて、あるいは周期的に、LDAPサーバー45−2に問い合わせが提出されることができる。
【0036】
機能マップの一例が図6に示されている。図6の機能マップでは、制御パラメータは、入力項目(たとえば特定のホスト、ユーザー、プリンタ)、出力項目および制御項目を含む。制御項目は、個々に、あるいは組み合わせて使用できる。図6の機能マップにおける出力項目に含まれるものとしては、ページ数(すなわちページ計数)に基づく印刷制御、日時に基づく印刷制御、印刷ジョブの別のプリンタへの経路変更、プリンタ(および/または印刷システム)の管理および維持、TCO(所有にかかる全費用[total cost of ownership])解析および印刷ジョブについてのアカウント管理および課金がある。
【0037】
図6の機能マップにはいくつかの制御項目が示されており、それに含まれるものとしては、カラー印刷、用紙サイズ、用紙種類、両面印刷、印刷解像度、PDL、アプリケーション、ホスト種類、部局コード、予算コード、日時、秘匿性、データサイズおよびユーザー名がある。ホストAによって提出される印刷ジョブは、これらの制御項目のそれぞれに従って制御されることができる。同様に、グループIのメンバーによって提出される印刷ジョブは、これらの制御項目のそれぞれに従って制御されることができる。他方、図6の機能マップを利用して、プリンタ1に提出された印刷ジョブは、部局コードと予算コードを除く、これらの制御項目のそれぞれに従って制御されることができる。
【0038】
制御項目を使ってプリンタ出力を制御できる。たとえば、印刷ジョブはページ計数に従って制御されてもよい。ホストAと同じホスト種類のホストによって印刷されるページについてホスト計数フィルタによって維持されるホスト印刷ページ計数に、ホストAによって提出された印刷ジョブが加わると、そのホスト種類についての合計印刷ページ計数が現在のアカウント管理期間のための許容印刷ページ数を超えてしまうような場合には、ホストAによって提出された印刷ジョブが拒否されることができる。もう一つの例として、印刷ジョブは日時によって制御されてもよい。グループIのメンバーによって平日の昼間に提出された印刷ジョブは、印刷資源の過度の量を費消するグラフィック・アプリケーションによって生成されたものであれば、バッチ・ジョブのように、別の時刻(たとえば早朝)または別の日(たとえば週末の間)に延期されることができる。第三の例として、印刷ジョブは別のプリンタ向けに経路変更されてもよい。高解像度画像を含むか「秘」と指定され、プリンタ1(これは高解像度画像または秘密のジョブの印刷には好適でないかもしれない)に提出された印刷ジョブは、そのジョブの印刷に好適なプリンタ向けに経路変更されることができる(そして、ジョブがどのプリンタに経路変更されたかを同定する電子メールなどのメッセージが送信ホストに送られることができる)。
【0039】
制御項目は、ホストまたはジョブのページ計数情報の外部アプリケーションへの出力を制御するのにも使われてもよい。ページ計数情報の管理/維持ツールへの出力は、図6の例では、両面印刷(またはカラー印刷、用紙サイズ、用紙種類)に従って制御されうる。同様に、アカウント管理および課金のためのページ計数情報の出力は、図6の例では、部局コードまたは予算コード(またはカラー印刷、用紙サイズ、用紙種類、両面印刷、印刷解像度、印刷の日時、データサイズ)に従って制御されうる。さらに、所有にかかる全費用(TCO)解析のためのページ計数情報の出力は、図6の例では、印刷解像度(またはカラー印刷、用紙サイズ、用紙種類、両面印刷、印刷の日時、データサイズ)に従って制御されうる。
【0040】
図6が示しているのが機能マップの一例であり、機能マップは追加的な制御パラメータを含むことができることは理解しておくべきである。たとえば、機能マップに割り当てられる記憶領域に依存して、事実上無制限の数の入力項目(たとえば特定のホストまたはグループ)を追加できる。さらに、追加的な制御項目(ファイル形式のような)および出力項目が追加できる。
【0041】
加えて、機能マップは制御パラメータ設定の異なる構成を有することができる。たとえば、機能マップは、TCO解析のためのページ計数情報の出力が部局コードまたは予算コードに従って制御されることを許容するよう修正されてもよい。機能マップは好ましくは、管理者権限をもつユーザーによって変更されることができ、所望に応じて機能マップを構成し直すためのユーザーインターフェースが設けられてもよい。
【0042】
さらに、図6では機能マップは概念的に表として示されているが、機能マップは多次元的に(つまり、三次元以上)格納されることもできる。たとえば、一つの次元方向は入力項目を、別の次元方向は制御項目を、第三の次元方向は出力項目をインデックスとしてもよい。別の例としては、上述のように、制御項目の組み合わせを使うことができ、制御項目を二つ以上のグループに分けて、各グループが相異なる次元方向をなすようにしてもよい。
【0043】
図5のホスト印刷装置では、機能マップ42G内の制御パラメータによってガイドされる許可ブロック42Cにより、印刷ジョブが進行できると判定された場合、ジョブはホスト計数フィルタ42Dを通じてプリンタ・アプリケーションに転送される。ジョブが印刷される間、ホスト計数フィルタ42Dはジョブのページ計数をモニタリングする。ホスト計数フィルタは、上記で論じた他の例におけるのと同様、各ホスト端末について対応するホスト印刷ページ計数を維持する。ホスト計数フィルタの例示的な作業フローが図7に示されている。図5の例では、ホスト印刷ページ計数の集合が計数表42Eにおいて維持されている。
【0044】
計数表の一例が図8に示されている。あるホスト端末について図8の計数表で維持されているページ計数は、そのホスト端末の一致するネットワーク・アドレスまたはホスト名によってアクセスできる。図8の例では、ホスト端末に割り当てられたホスト名は、端末のホスト種類に一意的な端末番号をサフィックスとして連結したものである。よって、各ホスト名は対応する端末に一意的である。ホスト名を割り当てるためには、各ホスト名がそれが割り当てられる端末に一意的である限り、その他の技法を代替的に使うこともできる。
【0045】
図8の例では、計数表において、各ホスト端末について、ホストの総ページ計数とその他いくつかのホスト・ページ計数(たとえばホスト・カラー印刷ページ計数、ホスト・両面印刷ページ計数、ホスト・用紙サイズ#1印刷ページ計数、ホスト用紙種類#1印刷ページ計数、秘密印刷ページ計数)が維持される。図示していないが、計数表において、他のページ計数(たとえばアプリケーション#1印刷ページ計数、高解像度印刷ページ計数など)も維持されてもよい。
【0046】
図5のホスト印刷装置に戻ると、印刷ジョブの完了に際して、ホスト計数フィルタ42Dはそのジョブのページ計数を利用して、その送信ホスト端末について計数表において維持される適切なホスト・ページ計数を含む、計数表42Eを更新する。加えて、完了した印刷ジョブに関する情報(ジョブのページ計数を含む)がイベントおよび計数ログ・ブロック42Fに転送され、ログ・ブロック42Fは今度は処理された印刷ジョブのログを更新し、および/または完了したジョブ情報を処理されたジョブのログを維持している外部管理ツールに送る。
【0047】
たとえば、前記管理ツールは(そしてその他のサービスも)ウェブ・サーバー45−3によって提供されてもよい。
【実施例2】
【0048】
図9は、ホスト印刷システムのもう一つの例を示している。システム600はホスト端末11−1ないし11−N、ネットワーク69を通じてホスト端末に結合されたホスト印刷装置60、DNS/WINSサーバー65A、LDAPサーバー65Bおよびウェブ・サーバー65C、プリンタ・アプリケーション66、エンジン・カウンタ67および計数解析ブロック64を含む。
【0049】
ホスト印刷装置60は、図1の装置12および図5の装置40と同様であることができ、ネットワーク・インターフェース62およびホスト計数フィルタ63を含む。ホスト計数フィルタ63は、先に論じたホスト計数フィルタの一つで、追加としてソフトウェア・カウンタ63Aを含むことができる。ホスト計数フィルタおよび印刷エンジンのそれぞれは、印刷エンジンによる印刷ジョブの印刷をモニタリングし、ソフトウェア・カウンタ63Aおよびエンジン・カウンタ67をそれぞれ介して、プリンタ・デバイスによって印刷された印刷ジョブのページの計数を追跡する。印刷ジョブの完了に際して、計数解析ブロック64はソフトウェア計数とハードウェア計数を比較および解析し、印刷ジョブに基づいて印刷されたページ数を決定する。
【0050】
前記の諸ホスト印刷装置のいずれかを用いて実装できるプリンタ・デバイス上でのホスト印刷のための方法の一例(図10)は、(a)複数のホスト端末のそれぞれについて、所定の時間期間にわたって、該ホスト端末からの印刷ジョブに基づいて、ネットワーク・プリンタによって印刷されたページの印刷ページ計数を維持し(ステップS81)、(b)送信ホスト端末からの印刷ジョブ通信を受信し(ステップS83)、(c)前記送信ホスト端末からの印刷ジョブ通信に含まれるネットワーク・アドレス情報を利用して、その送信ホスト端末からの印刷ジョブについて前記所定の時間期間にわたって維持されている前記印刷ページ計数を取得する(ステップS85)ことを含む。
【0051】
以上の個別的な実施形態は例示的なものであり、これらの実施形態に基づいて、本開示の精神からも付属の請求項の範囲からも外れることなく多くの変形が導入できる。たとえば、本開示および付属の請求項の範囲内で、異なる例示的な実施形態の諸要素および/または諸特徴が互いと組み合わされ、および/または互いの代替とされることができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本開示のある例に基づく、ホスト印刷システムの概略図である。
【図2】別の例に基づく、ホスト印刷システムの概略図である。
【図3A】図1または図2のシステムにおける作業フローのフローチャートである。
【図3B】図1または図2のシステムにおける作業フローのフローチャートである。
【図4】ホスト端末のブロック図である。
【図5】本開示のある例に基づく、ホスト印刷装置の概略図である。
【図6】本開示のある例に基づく、機能マップの表による表現を示す図である。
【図7】本開示のある例に基づく、ホスト計数フィルタの概略図である。
【図8】本開示のある例に基づく、計数表の図的な表現を示す図である。
【図9】本開示の別の例に基づく、ホスト印刷システムの概略図である。
【図10】本出願のある例に基づく、ネットワークを通じたホスト印刷の方法のフローチャートである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信ホスト端末から印刷ジョブ通信を受信し、該印刷ジョブ通信から前記送信ホスト端末のネットワーク・アドレス情報を抽出することを含む、ネットワークを通じた複数のホスト端末との通信のために構成されたネットワーク通信インターフェースと;
前記複数のホスト端末のそれぞれについて、該ホスト端末からの印刷ジョブに基づいてプリンタ・デバイスによって印刷されるページのホスト印刷ページ計数を、所定の時間期間にわたって維持し、前記送信ホスト端末からの前記印刷ジョブ通信から抽出されたネットワーク・アドレス情報を利用して、前記所定の時間期間にわたってその送信ホスト端末によって印刷されるページのホスト印刷ページ計数を取得するよう構成されたホスト計数フィルタ、
とを有するホスト印刷装置。
【請求項2】
前記ホスト計数フィルタが前記ホスト印刷ページ計数を、一つまたは複数の制御パラメータと組み合わせて、送信ホスト端末からの印刷ジョブの印刷を制御するために利用する、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項3】
前記一つまたは複数の制御パラメータがジョブの秘密指定を含む、請求項2記載のホスト印刷装置。
【請求項4】
前記一つまたは複数の制御パラメータがホスト種類を含む、請求項2記載のホスト印刷装置。
【請求項5】
前記一つまたは複数の制御パラメータを指定または変更するためのユーザーインターフェースをさらに有する、請求項2記載のホスト印刷装置。
【請求項6】
前記ホスト計数フィルタが、前記送信ホスト端末からの前記印刷ジョブ通信から抽出された前記ネットワーク・アドレス情報を利用して前記送信ホスト端末の対応するホスト名を決定し、前記送信ホスト端末のホスト名を利用して前記一つまたは複数の制御パラメータを決定する、請求項2記載のホスト印刷装置。
【請求項7】
前記ホスト計数フィルタが、前記送信ホスト端末からの前記印刷ジョブ通信から抽出された前記ネットワーク・アドレス情報を利用して前記送信ホスト端末の対応するグループを決定し、前記送信ホスト端末のグループ情報を利用して前記一つまたは複数の制御パラメータを決定する、請求項2記載のホスト印刷装置。
【請求項8】
前記ホスト計数フィルタが、前記プリンタ・デバイスに対応するプリンタ情報を利用して前記一つまたは複数の制御パラメータを決定する、請求項2記載のホスト印刷装置。
【請求項9】
前記ホスト計数フィルタが一つまたは複数の制御パラメータを利用して、前記ホスト印刷ページ計数および完了された印刷ジョブ情報のうち少なくとも一つの、外部アプリケーションへの出力を制御する、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項10】
前記ホスト計数フィルタが、前記の取得されたホスト印刷ページ計数を利用して、前記送信ホスト端末からの印刷ジョブが前記プリンタ・デバイスによって実行されるべきかどうか、またはいつ実行されるべきかを決定する、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項11】
前記ホスト計数フィルタが、前記の取得されたホスト印刷ページ計数を利用して、前記送信ホスト端末からの印刷ジョブが別のプリンタに経路制御されるべきかどうかを決定する、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項12】
前記の取得されたホスト印刷ページ計数が、前記プリンタ・デバイスの維持または管理が必要とされているかどうかを決定するために利用される、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項13】
前記の取得されたホスト印刷ページ計数が、所有にかかる費用の解析において利用される、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項14】
前記の取得されたホスト印刷ページ計数が、印刷ジョブについてのアカウント管理または課金において利用される、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項15】
前記ホスト計数フィルタが、一つまたは複数の制御パラメータに対応するホスト印刷ページ係数情報を取得する、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項16】
前記ホスト計数フィルタが、カラー印刷ジョブに基づいて前記プリンタ・デバイスによって印刷されるカラー印刷ページのカラーページ計数を維持しており、前記送信ホスト端末からの前記印刷ジョブ通信がカラー印刷ジョブについてであれば、前記カラーページ計数と前記カラー印刷ジョブに基づいて印刷されるべきページ数との合計があるカラー印刷閾値以上になるかどうかを判別する、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項17】
前記ホスト計数フィルタが、前記所定の時間期間にわたってホスト端末からの前記印刷ジョブに基づいて前記プリンタ・デバイスによって印刷される所定の用紙種類および用紙サイズのページの計数を維持しており、前記送信ホスト端末からの前記印刷ジョブ通信が前記所定の用紙種類および用紙サイズの追加的ページの印刷を含んでいれば、前記プリンタ・デバイスによってすでに印刷された前記所定の用紙種類および用紙サイズのページの前記計数と、前記印刷ジョブ通信に基づいて印刷されるべき前記所定の用紙種類および用紙サイズの前記追加的ページのページ数との合計が、ある閾値以上になるかどうかを判別する、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項18】
当該装置がハードウェア・ページ・カウンタおよびソフトウェア・ページ・カウンタをさらに有しており、前記ハードウェア・ページ・カウンタおよび前記ソフトウェア・ページ・カウンタのそれぞれが前記プリンタ・デバイスで印刷された印刷ジョブのページの計数を追跡し、前記ホスト計数フィルタが、前記ハードウェア・ページ・カウンタによって追跡された計数と前記ソフトウェア・ページ・カウンタによって追跡された計数とを比較することにより、前記送信ホスト端末からの前記印刷ジョブ通信に基づいて印刷されたページ数を判別する、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項19】
前記送信ホスト端末から受信された前記印刷ジョブ通信に基づいて印刷ジョブを印刷するよう構成された印刷エンジンをさらに有する、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項20】
当該装置が、前記ネットワーク通信インターフェース、プリンタ・デバイスおよびホスト計数フィルタを含めて単一の一体型プリンタ内に設けられている、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項21】
前記ホスト計数フィルタが、前記送信ホスト端末からの前記印刷ジョブ通信中の前記ネットワーク・アドレス情報を利用して、対応するホスト名を名前解決サービスから取得する、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項22】
コンピュータによって読むことができ、該コンピュータによって実行可能な命令を具体的に実現するプログラム記憶デバイスであって、前記コンピュータ・プログラムが:
ネットワークを通じて複数のホスト端末と通信し、送信ホスト端末から印刷ジョブ通信を受信し、該印刷ジョブ通信から前記送信ホスト端末のネットワーク・アドレス情報を抽出するよう構成された印刷ジョブ通信部と;
前記複数のホスト端末のそれぞれについて、該ホスト端末からの印刷ジョブに基づいて印刷エンジンによって印刷されるページのホスト印刷ページ計数を、所定の時間期間にわたって維持し、前記送信ホスト端末からの前記印刷ジョブ通信から抽出されたネットワーク・アドレス情報を利用して、前記所定の時間期間にわたってその送信ホスト端末によって印刷されるページのホスト印刷ページ計数を取得するよう構成されたホスト計数フィルタ部、
とを有する、プログラム記憶デバイス。
【請求項23】
複数のホスト端末と;
ネットワークを通じて前記ホスト端末に結合されたプリンタ・デバイス、
とを有するホスト印刷システムであって、前記プリンタ・デバイスが:
前記ネットワークを通じて前記複数のホスト端末と通信するよう構成されたネットワーク通信インターフェースと;
送信ホスト端末から前記ネットワーク通信インターフェースを通じて受信された印刷ジョブ通信に基づいて印刷ジョブを印刷するよう構成された印刷エンジンと;
前記複数のホスト端末のそれぞれについて、該ホスト端末からの印刷ジョブに基づいて前記印刷エンジンによって印刷されるページのホスト印刷ページ計数を、所定の時間期間にわたって維持し、前記送信ホスト端末からの前記印刷ジョブ通信中のネットワーク・アドレス情報を利用して、前記所定の時間期間にわたって前記送信ホスト端末からの印刷ジョブに基づいて前記印刷エンジンによって印刷されるページのホスト印刷ページ計数を取得するよう構成されたホスト計数フィルタ、
とを有する、システム。
【請求項24】
ネットワーク・プリンタ上でのホスト印刷の方法であって:
(a)複数のホスト端末のそれぞれについて、該ホスト端末からの印刷ジョブに基づいて前記ネットワーク・プリンタによって印刷されるページのホスト印刷ページ計数を、所定の時間期間にわたって維持する段階と、
(b)送信ホスト端末から印刷ジョブ通信を受信する段階と;
(c)前記所定の時間期間にわたって前記送信ホスト端末からの印刷ジョブについて段階(a)で維持されている前記ホスト印刷ページ計数を取得するために、前記送信ホスト端末からの前記印刷ジョブ通信中のネットワーク・アドレス情報を利用する段階、
とを有する方法。
【請求項1】
送信ホスト端末から印刷ジョブ通信を受信し、該印刷ジョブ通信から前記送信ホスト端末のネットワーク・アドレス情報を抽出することを含む、ネットワークを通じた複数のホスト端末との通信のために構成されたネットワーク通信インターフェースと;
前記複数のホスト端末のそれぞれについて、該ホスト端末からの印刷ジョブに基づいてプリンタ・デバイスによって印刷されるページのホスト印刷ページ計数を、所定の時間期間にわたって維持し、前記送信ホスト端末からの前記印刷ジョブ通信から抽出されたネットワーク・アドレス情報を利用して、前記所定の時間期間にわたってその送信ホスト端末によって印刷されるページのホスト印刷ページ計数を取得するよう構成されたホスト計数フィルタ、
とを有するホスト印刷装置。
【請求項2】
前記ホスト計数フィルタが前記ホスト印刷ページ計数を、一つまたは複数の制御パラメータと組み合わせて、送信ホスト端末からの印刷ジョブの印刷を制御するために利用する、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項3】
前記一つまたは複数の制御パラメータがジョブの秘密指定を含む、請求項2記載のホスト印刷装置。
【請求項4】
前記一つまたは複数の制御パラメータがホスト種類を含む、請求項2記載のホスト印刷装置。
【請求項5】
前記一つまたは複数の制御パラメータを指定または変更するためのユーザーインターフェースをさらに有する、請求項2記載のホスト印刷装置。
【請求項6】
前記ホスト計数フィルタが、前記送信ホスト端末からの前記印刷ジョブ通信から抽出された前記ネットワーク・アドレス情報を利用して前記送信ホスト端末の対応するホスト名を決定し、前記送信ホスト端末のホスト名を利用して前記一つまたは複数の制御パラメータを決定する、請求項2記載のホスト印刷装置。
【請求項7】
前記ホスト計数フィルタが、前記送信ホスト端末からの前記印刷ジョブ通信から抽出された前記ネットワーク・アドレス情報を利用して前記送信ホスト端末の対応するグループを決定し、前記送信ホスト端末のグループ情報を利用して前記一つまたは複数の制御パラメータを決定する、請求項2記載のホスト印刷装置。
【請求項8】
前記ホスト計数フィルタが、前記プリンタ・デバイスに対応するプリンタ情報を利用して前記一つまたは複数の制御パラメータを決定する、請求項2記載のホスト印刷装置。
【請求項9】
前記ホスト計数フィルタが一つまたは複数の制御パラメータを利用して、前記ホスト印刷ページ計数および完了された印刷ジョブ情報のうち少なくとも一つの、外部アプリケーションへの出力を制御する、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項10】
前記ホスト計数フィルタが、前記の取得されたホスト印刷ページ計数を利用して、前記送信ホスト端末からの印刷ジョブが前記プリンタ・デバイスによって実行されるべきかどうか、またはいつ実行されるべきかを決定する、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項11】
前記ホスト計数フィルタが、前記の取得されたホスト印刷ページ計数を利用して、前記送信ホスト端末からの印刷ジョブが別のプリンタに経路制御されるべきかどうかを決定する、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項12】
前記の取得されたホスト印刷ページ計数が、前記プリンタ・デバイスの維持または管理が必要とされているかどうかを決定するために利用される、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項13】
前記の取得されたホスト印刷ページ計数が、所有にかかる費用の解析において利用される、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項14】
前記の取得されたホスト印刷ページ計数が、印刷ジョブについてのアカウント管理または課金において利用される、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項15】
前記ホスト計数フィルタが、一つまたは複数の制御パラメータに対応するホスト印刷ページ係数情報を取得する、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項16】
前記ホスト計数フィルタが、カラー印刷ジョブに基づいて前記プリンタ・デバイスによって印刷されるカラー印刷ページのカラーページ計数を維持しており、前記送信ホスト端末からの前記印刷ジョブ通信がカラー印刷ジョブについてであれば、前記カラーページ計数と前記カラー印刷ジョブに基づいて印刷されるべきページ数との合計があるカラー印刷閾値以上になるかどうかを判別する、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項17】
前記ホスト計数フィルタが、前記所定の時間期間にわたってホスト端末からの前記印刷ジョブに基づいて前記プリンタ・デバイスによって印刷される所定の用紙種類および用紙サイズのページの計数を維持しており、前記送信ホスト端末からの前記印刷ジョブ通信が前記所定の用紙種類および用紙サイズの追加的ページの印刷を含んでいれば、前記プリンタ・デバイスによってすでに印刷された前記所定の用紙種類および用紙サイズのページの前記計数と、前記印刷ジョブ通信に基づいて印刷されるべき前記所定の用紙種類および用紙サイズの前記追加的ページのページ数との合計が、ある閾値以上になるかどうかを判別する、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項18】
当該装置がハードウェア・ページ・カウンタおよびソフトウェア・ページ・カウンタをさらに有しており、前記ハードウェア・ページ・カウンタおよび前記ソフトウェア・ページ・カウンタのそれぞれが前記プリンタ・デバイスで印刷された印刷ジョブのページの計数を追跡し、前記ホスト計数フィルタが、前記ハードウェア・ページ・カウンタによって追跡された計数と前記ソフトウェア・ページ・カウンタによって追跡された計数とを比較することにより、前記送信ホスト端末からの前記印刷ジョブ通信に基づいて印刷されたページ数を判別する、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項19】
前記送信ホスト端末から受信された前記印刷ジョブ通信に基づいて印刷ジョブを印刷するよう構成された印刷エンジンをさらに有する、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項20】
当該装置が、前記ネットワーク通信インターフェース、プリンタ・デバイスおよびホスト計数フィルタを含めて単一の一体型プリンタ内に設けられている、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項21】
前記ホスト計数フィルタが、前記送信ホスト端末からの前記印刷ジョブ通信中の前記ネットワーク・アドレス情報を利用して、対応するホスト名を名前解決サービスから取得する、請求項1記載のホスト印刷装置。
【請求項22】
コンピュータによって読むことができ、該コンピュータによって実行可能な命令を具体的に実現するプログラム記憶デバイスであって、前記コンピュータ・プログラムが:
ネットワークを通じて複数のホスト端末と通信し、送信ホスト端末から印刷ジョブ通信を受信し、該印刷ジョブ通信から前記送信ホスト端末のネットワーク・アドレス情報を抽出するよう構成された印刷ジョブ通信部と;
前記複数のホスト端末のそれぞれについて、該ホスト端末からの印刷ジョブに基づいて印刷エンジンによって印刷されるページのホスト印刷ページ計数を、所定の時間期間にわたって維持し、前記送信ホスト端末からの前記印刷ジョブ通信から抽出されたネットワーク・アドレス情報を利用して、前記所定の時間期間にわたってその送信ホスト端末によって印刷されるページのホスト印刷ページ計数を取得するよう構成されたホスト計数フィルタ部、
とを有する、プログラム記憶デバイス。
【請求項23】
複数のホスト端末と;
ネットワークを通じて前記ホスト端末に結合されたプリンタ・デバイス、
とを有するホスト印刷システムであって、前記プリンタ・デバイスが:
前記ネットワークを通じて前記複数のホスト端末と通信するよう構成されたネットワーク通信インターフェースと;
送信ホスト端末から前記ネットワーク通信インターフェースを通じて受信された印刷ジョブ通信に基づいて印刷ジョブを印刷するよう構成された印刷エンジンと;
前記複数のホスト端末のそれぞれについて、該ホスト端末からの印刷ジョブに基づいて前記印刷エンジンによって印刷されるページのホスト印刷ページ計数を、所定の時間期間にわたって維持し、前記送信ホスト端末からの前記印刷ジョブ通信中のネットワーク・アドレス情報を利用して、前記所定の時間期間にわたって前記送信ホスト端末からの印刷ジョブに基づいて前記印刷エンジンによって印刷されるページのホスト印刷ページ計数を取得するよう構成されたホスト計数フィルタ、
とを有する、システム。
【請求項24】
ネットワーク・プリンタ上でのホスト印刷の方法であって:
(a)複数のホスト端末のそれぞれについて、該ホスト端末からの印刷ジョブに基づいて前記ネットワーク・プリンタによって印刷されるページのホスト印刷ページ計数を、所定の時間期間にわたって維持する段階と、
(b)送信ホスト端末から印刷ジョブ通信を受信する段階と;
(c)前記所定の時間期間にわたって前記送信ホスト端末からの印刷ジョブについて段階(a)で維持されている前記ホスト印刷ページ計数を取得するために、前記送信ホスト端末からの前記印刷ジョブ通信中のネットワーク・アドレス情報を利用する段階、
とを有する方法。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2008−41092(P2008−41092A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−199986(P2007−199986)
【出願日】平成19年7月31日(2007.7.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
2.リナックス
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年7月31日(2007.7.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
2.リナックス
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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