説明

ホットカット装置

【課題】廃プラスチックからペレットを製造する場合であってもカッタケース内の観察を良好に行うことが可能なホットカット装置を提供する。
【解決手段】ホットカット装置は、ダイ孔が形成されたダイ2と、カッタ刃3を保持するカッタホルダを備え、カッタホルダを回転駆動させるカッタユニット4と、カッタ刃3を内部に収容するカッタケース5と、カッタ刃3を冷却するためにカッタケース5内に配置された冷却手段7と、カッタケース5内の、カッタ刃3によりペレット20が切断される領域を可視化する可視化手段6,10と、カッタケース5の下部からカッタケース5内に空気を供給する送気手段12,14,18aと、カッタケース5の上部から排気空気を排出させる排気手段15,17,18bと、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は溶融樹脂からペレットを製造するホットカット装置に関し、特に廃プラスチック押出機に接続されて用いられるホットカット装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図3は、特許文献1に開示された従来のホットカット装置の概略構成図である。
【0003】
従来のホットカット装置は、樹脂を連続的に押し出すための複数のダイ孔(不図示)が形成されたダイ102と、ダイ孔から押し出された樹脂を連続的に切断してペレット120を造粒するためのカッタユニット104と、カッタユニット104のカッタ刃103を内部に収容したカッタケース105と、を有している。カッタケース105内には、カッタ刃103に向けて冷却水を供給する冷却水ノズル107も配置されている。
【0004】
図3に示す構成ではカッタケース105は箱(概直方体)状であり、その一方の側面部にダイ102が取り付けられ、対向した側面部にカッタユニット104が取り付けられている。カッタケース105の上記対向した側面部には、カッタケース105内を観察するためのカッタ窓106が設けられている。
【0005】
さらに、カッタケース105の周囲側壁には、カッタケース105内を撮像するカメラ(ファイバースコープ)110と、カッタケース105内におけるカメラ110の撮像領域に光を照射する光源111とが設けられている。
【0006】
ダイ102には押出機101が接続されており、この押出機により圧送されてきた樹脂がダイ孔からカッタユニット104へと連続的に押し出される。
【0007】
カッタユニット104は、カッタホルダにカッタ刃103を備え、モータ(不図示)により回転駆動されるとともに前後移動用ハンドル(不図示)によって前後進可能となっている。ダイ孔から連続的にカッタケース105内に押し出された樹脂は、モータにより回転駆動されるカッタ刃103により連続的に切断されてペレット120となる。ペレット120はカッタケース105の下方に連続排出される。カッタケース105の下方には、ペレット120を冷却して輸送するための冷却水を供給する供給口(不図示)が配置されている。ペレット120は冷却輸送用の冷却水によって冷却されるとともに、冷却輸送用の冷却水の流れに乗って、カッタケース105の下方に配置されたパイプコンベア109によって運ばれる。
【0008】
カッタケース105の上部には排気口115が設けられており、その排気口115には配管118を介して排気ポンプ117が接続されている。
【0009】
図4は、従来の他のホットカット装置の概略構成図である。図4に示すホットカット装置では、カッタケース105の外部にカメラ110が設置されており、カッタケース105に設けられたカッタ窓106を通してカッタケース105内を撮像するように構成されている。図4に示すホットカット装置のその他の構成は、図3に示したホットカット装置と同様である。
【特許文献1】特開2004−230874号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
図3及び図4に示すホットカット装置では、ペレット120の樹脂原料として廃プラスチックを用いる場合、押出機101により溶融減容或いは熱分解脱塩素された廃プラスチックがダイ102から吐出される。しかしながら、廃プラスチックは異物(低沸点物質)や融点の違う様々なプラスチックを含むことから、熱分解ガス119が発生しやすい。また、押出機101として押出式脱塩化水素装置を用いた場合には、さらに昇温して廃プラスチックが熱分解させられるため、より多くの熱分解ガス119が吐出樹脂とともにダイ102から排出される。
【0011】
また、カッタ刃103に向けて冷却水ノズル107より噴射される冷却水がカッタ刃103の回転に伴ってヒータ(不図示)によって加熱されたダイ102に掛かったり、高温のペレット102が冷却水に接触したりすることにより、水蒸気が発生する。
【0012】
図3及び図4に示すホットカット装置では、これらの熱分解ガス119や水蒸気はカッタケース105に設置された排気口115に接続された排気ポンプ117によって排出される。しかし、排気口115から排気ポンプ117によって排出するだけの構成では十分な排気速度(ケース内の流速)が得られないため、カッタケース105内には熱分解ガス119や水蒸気が充満してしまうおそれがある。熱分解ガス119は、カッタ窓106やカメラ110に付着して冷却されることによって固着してしまうため、カッタ窓106やカメラ110が汚れてカッタケース105内の観察が不可能となることがある。この場合には、装置を停止して、カッタ窓106やカメラ110を清掃する必要がある。
【0013】
また、カッタケース105内に発生した水蒸気がカッタ窓106やカメラ110に水滴となって付着したり、あるいはカッタケース105内が水蒸気によって白色に曇った状態になったりして、カッタケース105内の観察が不可能となることがある。
【0014】
そこで本発明は、廃プラスチックからペレットを製造する場合であってもカッタケース内の観察を良好に行うことが可能なホットカット装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するため、本発明のホットカット装置は、溶融樹脂が押し出されるダイ孔が形成されたダイと、前記ダイ孔から押し出された溶融樹脂を切断するカッタ刃を保持するカッタホルダを備え、前記カッタホルダを回転駆動させるカッタユニットと、前記カッタ刃を内部に収容するカッタケースと、前記カッタ刃を冷却するために前記カッタケース内に配置された冷却手段と、前記カッタケース内の、前記カッタ刃により前記ペレットが切断される領域を可視化する可視化手段と、前記カッタケースの下部から前記カッタケース内に空気を供給する送気手段と、前記カッタケースの上部から排気空気を排出させる排気手段と、を有する。
【0016】
上記本発明のホットカット装置では、送気手段によって空気がカッタケースの下部からカッタケース内に強制的に供給される。廃プラスチックからペレットを造粒する際にはダイの周囲に熱分解ガス等が発生するが、カッタケース内に供給された空気はそのような熱分解ガス等を巻き込みながらカッタケース内を上方に流れる。そして、熱分解ガス等を含んだ排出空気が、カッタケースの上部から排気手段によって排出される。このように、本発明のホットカット装置によれば、カッタケース内に発生する熱分解ガス等が送気手段から供給された空気の流れに乗って速やかに排出されるため、カッタケース内の視界を良好に維持することができ、廃プラスチックからペレットを製造する場合であっても、カッタケース内のカッタ刃によりペレットが切断される領域を良好に観察することが可能となる。さらに、カッタケース内のカッタ刃によりペレットが切断される領域を可視化する可視化手段が熱分解ガス等によって汚れることを抑えることができる。
【0017】
また、本発明のホットカット装置は、前記カッタケース内に供給する空気を加熱する加熱手段を有していてもよい。本発明のホットカット装置は冷却手段を備えており、これによってダイの温度が過度に下げられてしまうと、ダイ孔の出口で樹脂が固化し、ダイ孔が閉塞するおそれがある。これに対し、本発明では加熱手段によって加熱された空気を供給することができるので、ダイを過度に冷却することを防ぐことができ、ダイ孔が閉塞するおそれを低減することができる。
【0018】
また、本発明のホットカット装置は、前記カッタケースから排出される排気空気を浄化する浄化手段を有していてもよい。浄化手段によって排気空気を浄化することで、排気空気に含まれる熱分解ガスを除去することができるので、熱分解ガスに起因して排気手段に生じうる不具合が発生するのを抑えることができる。
【0019】
さらに、本発明のホットカット装置は、前記カッタケースの内部を照らす光源を有していてもよい。これにより、ホットカット装置が照明の暗い工場内に設置されている場合であっても、カッタケース内の鮮明な画像を得ることができる。また、光源としてストロボ光源のような発光周期が可変なものを用いてもよく、これによれば、発光周期をカッタユニットの回転速度と同期させることにより、カッタ刃によるペレットの切断状況を静止画のように詳しく観察することが可能となる。
【0020】
さらには、本発明のホットカット装置は、前記可視化手段が、前記カッタケース内の前記ペレットが切断される領域を撮像するカメラを備えており、前記カメラによって撮像された画像を表示するモニタをさらに有する構成としてもよい。モニタは、例えば、ホットカット装置が設置された現場から離れた場所(中央制御室等)に設置することができるため、オペレータは、ホットカット装置が設置された現場から離れた場所に居ながらにして、カメラによって撮影された映像を見ることにより、ホットカット装置の様子を遠隔監視することができる。そのため、ホットカット装置が設置された現場でホットカット装置を監視することが不要となることから省人化を図ることができる。また、ホットカット装置が設置された現場から離れた場所からでもホットカット装置を常時監視することができるので、ホットカット装置に不具合が発生したときに早急に対応することが可能となり、設備停止時間の削減等を図ることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、廃プラスチックからペレットを製造する場合であってもカッタケース内の観察を良好に行うことが可能なホットカット装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態に係るホットカット装置の概略構成図である。
【0024】
本実施形態のホットカット装置は、樹脂を連続的に押し出すための複数のダイ孔(不図示)が形成されたダイ2と、ダイ孔から押し出された樹脂を連続的に切断してペレット20を製造するためのカッタユニット4とを有している。さらに、ホットカット装置は、カッタユニット4のカッタ刃3及び冷却水ノズル7を内部に収容するカッタケース5を有している。カッタ刃3を冷却してペレット20の付着を防止するために、冷却手段である冷却水ノズル7からカッタ刃3に向けて冷却水が供給される。
【0025】
本実施形態のカッタケース5は箱(概直方体)状であり、その一方の側面部にダイ2が取り付けられ、対向した側面部にカッタユニット4が取り付けられている。カッタケース5の上記対向した側面部には、外部からカッタケース5内を観察するためのカッタ窓6が設けられている。カッタケース5は、冷却水ノズル7からの冷却水及びペレット20の飛散や、発生する熱分解ガスの拡散を防止する役割も有している。
【0026】
さらに、カッタケース5の外部にカメラ10が設置され、カッタケース5に設けられたカッタ窓6を通してカッタケース5内を撮像するように構成されている。また、カッタケース5の周囲側壁には、カッタケース5内におけるカメラ10の撮像領域に光を照射する光源11が設けられている。カメラ10は中央制御室22に設置されたモニタ21に接続されている。これらのカッタ窓6やカメラ10は、カッタケース5内のカッタ刃3によりペレット20が切断される領域を可視化する可視化手段を成している。ただし、可視化手段はカッタ窓6とカメラ10との両方を含んでいる必要はなく、カッタ窓6だけが備えられている構成であってもよい。その場合には、オペレータはカッタケース5内をカッタ窓6を通して目視によって観察することができる。
【0027】
ダイ2には押出機1が接続されており、この押出機1により圧送されてきた樹脂がダイ孔からカッタユニット4へと連続的に押し出される。本実施形態では、押出機1として、廃プラスチックを減容固化する単軸或いは二軸式のスクリュ押出式減容機、あるいは、さらに昇温して廃プラスチックに含まれる塩素系樹脂を熱分解して塩化水素を除去する単軸或いは二軸式のスクリュ押出式脱塩化水素装置が用いられる。
【0028】
カッタユニット4はカッタ刃3を保持するカッタホルダを備えており、カッタホルダはモータ(不図示)により回転駆動されるとともに前後移動用ハンドル(不図示)によって前後進可能となっている。ダイ孔から連続的にカッタケース5内に押し出された樹脂は、モータにより回転駆動されるカッタ刃3により連続的に切断されてペレット20となる。ペレット20はカッタケース5の下方に連続排出される。カッタケース5の下方には、ペレット20を冷却して輸送するための冷却水を供給する供給口(不図示)が配置されている。ペレット20は冷却輸送用の冷却水によって冷却されるとともに、冷却輸送用の冷却水の流れに乗って、カッタケース5の下方に配置された水槽部8及びパイプコンベア9によって運ばれる。
【0029】
カッタケース5の下部には複数の流入口14が設けられており、その流入口14には配管18aを介して送風機12が接続されている。これらは、カッタケース5の下部からカッタケース5内に空気を供給する送気手段を構成している。さらに、配管18aの送風機12と流入口14との間の部分には、送風機12から送られてくる空気を加熱する加熱手段であるヒータ13が設置されている。ヒータ13としては、例えば電気ヒータを用いることができる。これらの構成により、送風機12から配管18a内に送られてヒータ13で加熱された空気が、カッタケース5の下部に設けられた流入口14からカッタケース5内に供給されるようになっている。なお、流入口14はカッタケース5内のダイ2に向けられており、流入口14の形状や個数はホットカット装置の運転条件に応じて適宜決定することができる。
【0030】
また、カッタケース5の上部には排気口15が設けられており、その排気口15には配管18bを介して排気ポンプ17が接続されている。これらは、カッタケース5の上部から排気空気を排出させる排気手段を構成している。さらに、配管18bの排気口15と排気ポンプ17との間の部分には、排気口15から排出されてくる排気空気に含まれる熱分解ガスを除去して排気空気を浄化する浄化手段であるスクラバー16が設置されている。このスクラバー16によれば、カッタケース5から排出される排気空気から熱分解ガスを除去することにより、カッタケース5からの排気空気を浄化することが可能である。
【0031】
本実施形態のホットカット装置では、送風機12から配管18aを介して送られてきた空気が、カッタケース5の下部に設置された複数の流入口14からカッタケース5内に強制的に供給される。流入口14はダイ2に向けられており、流入口14から供給された空気は、ペレット20を製造する際にダイ2の周囲に発生する熱分解ガスや水蒸気を巻き込みながら、カッタケース5内を上方に流れる。そして、熱分解ガスや水蒸気を含んだ排出空気が、排気ポンプ17によって排気口15から配管18bを介してカッタケース5から排出される。このようにして、カッタケース5内に発生する熱分解ガスや水蒸気が流入口14から供給された空気の流れに乗って速やかに排出されるため、カッタケース5内の視界を良好に維持することができ、カッタケース5内のカッタ刃3によりペレット20が切断される領域を良好に観察することが可能となる。さらに、カッタケース5に設置したカッタ窓6やカメラ10が汚れることを抑えることができる。
【0032】
なお、当然のことながら、排気ポンプ17の排気能力は送風機12の送気能力よりも大きくなるように設定されている。ただし、それらの能力は、ホットカット装置の処理能力、処理条件、使用される樹脂原料の種類等により適宜決定される。流入口14及び排気口15の形状や個数も同様に、それらの条件に応じて適宜決定される。
【0033】
さらに、本実施形態では、配管18aの送風機12と流入口14との間の部分にはヒータ13が設置されており、そのヒータ13によって加熱された空気を流入口14からダイ2に向けて吹き付けることが可能になっている。
【0034】
上述した構成では、カッタ刃3を冷却してペレット20の付着を防止するために冷却水ノズル7からカッタ刃3に向けて冷却水が噴射されるが、カッタ刃3の回転に伴って、ヒータ(不図示)によって加熱されたダイ2にこの冷却水が掛かると、場合によってはダイ2の温度が下がってダイ孔の出口で樹脂が固化し、ダイ孔が閉塞するおそれがある。これに対し、本実施形態では加熱された空気が流入口14からカッタケース5内に供給されるので、ダイ2を過度に冷却することを防ぎ、ダイ孔が閉塞するおそれを低減することができる。さらに、加熱された空気を流入口14からダイ2に向けて吹き付けることで、ダイ2に掛かった冷却水を速やかにダイ2から除去することができる。また、配管18aの、特にヒータ13と流入口14との間の部分に、断熱材等からなる保温カバー(不図示)を必要に応じて取り付けることにより、ヒータ13で加熱された空気をカッタケース5へ運ぶまでに生じうる熱損失を低減することができる。
【0035】
また、本実施形態のホットカット装置では、カッタケース5の排気口15から延びる配管18bに、カッタケース5から排気される排出空気を浄化するスクラバー16が設置されている。スクラバー16としては、例えば湿式スクラバーを用いることができる。廃プラスチックからペレット20を製造する場合にカッタケース5から排出される熱分解ガスには、油分やフタル酸系分解物が含まれる。熱分解ガスのそれらの成分が配管18b内や排気ポンプ17内で冷却固化して堆積すると、配管18bの閉塞や排気ポンプ17の能力低下等が発生する場合がある。これに対し、本実施形態では、配管18bにスクラバー16が設置されているので、スクラバー16によって熱分解ガスの上記成分を除去することができる。
【0036】
さらに、本実施形態のホットカット装置はカッタケース5内におけるカメラ10の撮像領域を照らす光源11を有しているので、ホットカット装置が照明の暗い工場内に設置されている場合であっても、カッタケース5内の鮮明な画像を得ることができる。また、光源11としてストロボ光源のような発光周期が可変なものを用いてもよく、これによれば発光周期をカッタユニット4の回転速度と同期させることにより、カッタ刃3によるペレット20の切断状況を静止画のように詳しく観察することが可能となる。
【0037】
また、本実施形態のホットカット装置では、カッタケース5に備えられたカメラ10が、中央制御室22に設置されたモニタ21に接続されている。モニタ21は、カメラ10によって撮像された画像を表示する。これにより、オペレータは、カメラ10によって撮影された映像を見ることにより、ホットカット装置が設置された現場から離れた中央制御室22に居ながらにしてホットカット装置の様子を遠隔監視することができる。そのため、現場でのホットカット装置の監視が不要となることから省人化を図ることができる。また、中央制御室22からでもホットカット装置を常時監視することができるので、ホットカット装置に不具合が発生したときに早急に対応することが可能となり、設備停止時間の削減等を図ることができる。
【0038】
図2は、図1に示したホットカット装置の変形例を示す概略構成図である。
【0039】
図1に示したホットカット装置ではカッタケース5とパイプコンベア9との間に水槽部8が設置されているが、図2に示すように、水槽部8を省略して、ペレット20をカッタケース5からパイプコンベア9へ直接排出する構成としてもよい。
【0040】
また、図1に示したホットカット装置では、カッタケース5に設けられたカッタ窓6を通してカッタケース5内を撮像する位置にカメラ10が設置されているが、図2に示すように、カッタケース5の周囲側壁にカメラ10を設置した構成としてもよい。この構成では、カメラ10とカッタ窓6のそれぞれが、カッタケース5内のカッタ刃3によりペレット20が切断される領域を可視化する可視化手段を成している。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施形態に係るホットカット装置の概略構成図である。
【図2】図1に示したホットカット装置の変形例を示す概略構成図である。
【図3】従来のホットカット装置の概略構成図である。
【図4】従来の他のホットカット装置の概略構成図である。
【符号の説明】
【0042】
1 押出機
2 ダイ
3 カッタ刃及びカッタホルダ
4 カッタユニット
5 カッタケース
6 カッタ窓
7 冷却水ノズル
8 水槽部
9 パイプコンベア
10 カメラ
11 光源
12 送風機
13 ヒータ
14 流入口
15 排気口
16 スクラバー
17 排気ポンプ
18a,18b 配管
20 ペレット
21 モニタ
22 中央制御室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶融樹脂が押し出されるダイ孔が形成されたダイ(2)と、
前記ダイ孔から押し出された溶融樹脂を切断するカッタ刃(3)を保持するカッタホルダを備え、前記カッタホルダを回転駆動させるカッタユニット(4)と、
前記カッタ刃(3)を内部に収容したカッタケース(5)と、
前記カッタ刃(3)を冷却するために前記カッタケース(5)内に配置された冷却手段(7)と、
前記カッタケース(5)内の、前記カッタ刃(3)により前記ペレット(20)が切断される領域を可視化する可視化手段(6,10)と、
前記カッタケース(5)の下部から前記カッタケース(5)内に空気を供給する送気手段(12,14,18a)と、
前記カッタケース(5)の上部から排気空気を排出させる排気手段(15,17,18b)と、
を有するホットカット装置。
【請求項2】
前記カッタケース(5)内に供給する空気を加熱する加熱手段(13)を有する、請求項1に記載のホットカット装置。
【請求項3】
前記カッタケース(5)から排出される排気空気を浄化する浄化手段(16)を有する、請求項1または2に記載のホットカット装置。
【請求項4】
前記カッタケース(5)の内部を照らす光源(11)を有する、請求項1から3のいずれか1項に記載のホットカット装置。
【請求項5】
前記可視化手段は、前記カッタケース(5)内の前記ペレット(20)が切断される領域を撮像するカメラ(10)を備えており、
前記カメラ(10)によって撮像された画像を表示するモニタ(21)をさらに有する、請求項1から4のいずれか1項に記載のホットカット装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−30105(P2010−30105A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−193548(P2008−193548)
【出願日】平成20年7月28日(2008.7.28)
【出願人】(000004215)株式会社日本製鋼所 (840)
【Fターム(参考)】