説明

ボールねじ装置

【課題】部品点数を抑えるともに、ボール循環路の構成を単純化することで、加工および組付けが容易で、装置の全長および外径を小さくできるボールねじ装置を提供する。
【解決手段】ボールナット12にボールねじ軸11の軸線と平行な面内に形成されたボール循環孔16と、ボールナットの内周にボール転動溝12aの接線方向に向けて開口されボール循環孔16に接続される第1および第2直線孔17、18と、第1および第2直線孔17,18にボール転動軌道13を転動するボール14を第1および第2直線孔に掬い上げる第1および第2ピックアップチューブ21、22をそれぞれ嵌挿し、第1および第2ピックアップチューブ21,22の側部にボール循環孔16に開口するボール通孔を形成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボール循環路の加工および組付けが容易で、しかも、小型で低コストのボールねじ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電動パワーステアリング装置には、例えば、特許文献1に記載されているように、ラック軸に形成したボールねじ軸にボールを介してボールナットを螺合させ、これらボールねじ軸、ボールおよびボールナットからなるボールねじ機構と平行に電動モータを配置し、電動モータの回転を歯車減速機構を介してボールねじ機構に伝達するモータ平行タイプの電動パワーステアリング装置がある。
【0003】
この種の電動パワーステアリング装置に用いられるボールねじ機構のボール循環方式には、例えば、特許文献2に記載されているような、エンドキャップ式と称せられるものや、例えば、特許文献3に記載されているような、リターンチューブ式と称せられるものや、例えば、特許文献4に記載されているような、コマ(デフレクタ)式と称せられるものや、例えば、特許文献5に記載されているような、ガイドプレート式と称せられるものがある。
【0004】
特許文献2に記載されたエンドキャップ式では、ボールナットの両端部にボールを循環するためのエンドキャップを取付ける必要があるため、ボールねじ機構の全長が長くなる問題がある。特許文献3に記載されたリターンチューブ式では、ボールを循環するリターンチューブの厚みおよびこのリターンチューブを固定するチューブ止め板がボールナットの径方向外方へ飛び出すため、ボールねじ機構の外径が大きくなる問題がある。特許文献4に記載されたコマ式では、ボール転動軌道とボール循環路との間に段差が生じやすく、摺動音の観点から不利であり、また、実際に荷重を受けるボール転動軌道長さが大きくとれないため、強度面から考えても不利である。さらに、特許文献5に記載されたガイドプレート式では、ボール転動軌道からボールをピックアップするピックアップ手段に加え、ガイドプレートおよびこれを固定する固定手段が必要になるため、部品点数が多くなり、コスト高となる問題がある。
【特許文献1】特開2005−280555号公報
【特許文献2】特開2000−225956号公報
【特許文献3】特開2004−169881号公報
【特許文献4】特開平11−270647号公報
【特許文献5】特開2004−116688号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように上記した特許文献2ないし特許文献5に記載のボール循環方式は、いずれも問題を抱え、ボール循環路の加工および組付けが容易で、しかも、小型で低コストのボールねじ装置の出現が要望されている。
【0006】
本発明は、上記した要望に鑑みてなされたもので、部品点数を抑えるともに、ボール循環路の構成を単純化することで、加工および組付けが容易で、装置の全長および外径を小さくできるボールねじ装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の特徴は、外周面に螺旋状のボールねじ溝を形成したボールねじ軸と、内周面に螺旋状のボールねじ溝を形成したボールナットと、前記ボールねじ軸のボールねじ溝と前記ボールナットのボールねじ溝との間で形成されるボール転動軌道に介在される複数のボールとを備えたボールねじ装置であって、前記ボールナットに前記ボールねじ軸の軸線と平行な面内に形成されたボール循環孔と、前記ボールナットの内周に前記ボール転動溝の接線方向に向けて開口され前記ボール循環孔に接続される第1および第2直線孔と、該第1および第2直線孔に前記ボール転動軌道を転動するボールを前記第1および第2直線孔に掬い上げる第1および第2ピックアップチューブをそれぞれ嵌挿し、該第1および第2ピックアップチューブの側部に前記ボール循環孔に開口するボール通孔を形成したことである。
【0008】
請求項2に係る発明の特徴は、請求項1において、前記第1および第2直線孔は、前記ボールナットに、前記ボールねじ軸の中心線を中心として180度異なる角度位置において互いに平行に形成されていることである。
【0009】
請求項3に係る発明の特徴は、請求項1または請求項2において、前記第1および第2ピックアップチューブは、深絞り加工によって有底円筒状に加工されていることである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明によれば、ボールナットにボールねじ軸の軸線と平行な面内に形成されたボール循環孔と、ボールナットの内周にボール転動溝の接線方向に向けて開口されボール循環孔に接続される第1および第2直線孔と、第1および第2直線孔にボール転動軌道を転動するボールを第1および第2直線孔に掬い上げる第1および第2ピックアップチューブをそれぞれ嵌挿し、第1および第2ピックアップチューブの側部にボール循環孔に開口するボール通孔を形成したので、ボールナットに穴明け加工によってボール循環孔と第1および第2直線孔を形成し、第1および第2直線孔に第1および第2ピックアップチューブ22、24を嵌挿するだけで、ボール転動軌道の両端部に接続するボール循環路を構成することができる。これにより、ボール循環路の加工および組付けを容易にすることができる。しかも、部品点数を最少限に抑えることができ、小型で低コストのボールねじ装置を実現することができる。
【0011】
請求項2に係る発明によれば、第1および第2直線孔は、ボールナットに、ボールねじ軸の中心線を中心として180度異なる角度位置において互いに平行に形成されているので、ボール循環孔に交差する第1および第2直線孔をボールナットに平行に加工するのみで、ボール循環路を構成することができる。
【0012】
請求項3に係る発明によれば、第1および第2ピックアップチューブは、深絞り加工によって有底円筒状に加工されているので、ピックアップチューブを容易に製作することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1および図2は、実施の形態に係るボールねじ装置10を示すもので、ボールねじ装置10は、外周面にボール転動溝11aを螺旋状に形成した軸方向移動可能なボールねじ軸11と、内周面にボール転動溝12aを螺旋状に形成した回転可能なボールナット12とを備えている。ボールねじ軸11のボール転動溝11aとボールナット12のボール転動溝12aとの間で形成されるボール転動軌道13内には、多数のボール14が転動可能に収容されている。ボール転動軌道13を転動したボール14は、ボールナット12に形成した後述する構成のボール循環路15を通ってボール転動軌道13に戻されるようになっている。
【0014】
ボール循環路15は、ボールナット12にボールねじ軸11の軸線と平行な面内に形成されたボール循環孔16と、その両端に接続された一対の第1および第2直線孔17、18とによって形成されている。ボール循環孔16は、ボール14をスムーズに循環させる内径に穴加工され、第1および第2直線孔17、18は、ボール14の径に対して後述するピックアップチューブの略肉厚分だけ大きめの内径に穴加工されている。
【0015】
第1直線孔17は、ボールナット12の内周にボール転動溝12aの接線方向に向けて開口され、第2直線孔18は、第1直線孔17の開口位置に対して所定のリード数を隔てた位置において、ボールナット12の内周にボール転動溝12aの接線方向に向けて開口されている。すなわち、第2直線孔18は、図3に示すように、第1直線孔17とはボールねじ軸11の中心線Mを中心として180度異なる角度位置において、第1直線孔17と平行に形成されている。従って、ボール循環孔16は、ボールナット12の上面から見てボールねじ軸11の軸線に対しそれを斜めに横切るように傾斜して形成されている。
【0016】
第1および第2直線孔17、18には、ボールナット12の外周側から第1および第2ピックアップチューブ21、22が圧入によって嵌挿固定されている。第1および第2ピックアップチューブ21、22は、深絞り加工によって有底円筒状に成形され、ボール14をスムーズに循環させる内径を有している。第1および第2ピックアップチューブ21、22には、図4に示すように、下端にボール転動軌道13を転動したボール14を第1および第2直線孔17、18に掬い上げるピックアップ部23、24がそれぞれ形成され、また、底部(上端)側の側部には、ボール循環孔16と接続するボール通孔25、26が開口されている。ボール通孔25、26は、ボール14の径よりも少なくとも大きな径を有している。これらピックアップ部23、24およびボール通孔25、26は、第1および第2ピックアップチューブ21、22が深絞り加工によって成形された後、必要に応じて、それぞれ所定形状に機械加工される。
【0017】
なお、第1および第2ピックアップチューブ21,22は、ボール循環孔16をそれぞれ直角に横切るように第1および第2直線孔17、18に嵌挿固定されるが、この際、第1および第2ピックアップチューブ21、22に開口された各ボール通孔25、26がボール循環孔16にそれぞれ接続するように、第1および第2直線孔17、18に所定の角度状態で所定の深さまで嵌挿固定されるようになっている。
【0018】
これにより、第1および第2ピックアップチューブ21、22ならびに第1および第2ピックアップチューブ21、22に両端部を接続されるボール循環孔16によって、ボール転動軌道13の両端部(始端部と終端部)に接続するコの字形のボール循環路15が形成され、このボール循環路15とボール転動軌道13とによって、無端状のボール周回路が形成される。
【0019】
かかる構成により、ボールねじ装置10が作動されると、ボール転動溝11a、12a間のボール転動軌道13を転動したボール14は、一方のピックアップチューブ21(22)のピックアップ部23(24)によって一方の直線孔17(18)内に掬い上げられる。そして、一方の直線孔17(18)より一方のピックアップチューブ21(22)のボール通孔25(26)を介してボール循環孔16に導入され、さらに、他方のピックアップチューブ22(21)のボール通孔26(25)より他方の直線孔18(17)に送り出され、ボール転動軌道13に戻される。
【0020】
上記した構成のボールねじ装置10は、電動モータ46によって回転されるボールナット12の回転運動をラック軸の軸方向運動に変換する電動パワーステアリング装置のボールねじ装置として用いることができる。すなわち、図5に示すように、電動パワーステアリング装置30は、転舵輪32を転舵するためにステアリングホイール33に加えられる操舵トルクを伝達するステアリングシャフト34と、ステアリングシャフト34からの操舵トルクにより転舵輪32を転舵する、例えばラックアンドピニオン機構からなる操舵機構35と、ステアリングシャフト34と操舵機構35とを連結する軸継手としての中間軸36とを備えている。
【0021】
操舵機構35は、入力軸としてのピニオン軸37と、自動車の横方向(直進方向と直交する方向)に延びる転舵軸としてのラック軸38と、ピニオン軸37およびラック軸38を支持するハウジング40とを有している。ピニオン軸37は、ハウジング40に回動可能に支持され、ラック軸38は、ハウジング40に直線往復移動可能に支持されている。ピニオン軸37に形成されたピニオン歯37aは、ラック軸38に形成されたラック歯38aに噛合されている。ラック軸38の両端部は、タイロッドおよびナックルアームを介して転舵輪32に連結されている。
【0022】
これにより、ステアリングホイール33が操舵されると、その操舵トルクがステアリングシャフト34等を介して操舵機構35に伝達され、ピニオン軸37が回転される。ピニオン軸37の回転は、ピニオン歯37aおよびラック歯38aによって、ラック軸38の直線移動に変換され、これによって転舵輪32が転舵される。
【0023】
ラック軸38には、ボールねじ装置10のボールねじ軸11が一体的に設けられ、ボールねじ軸11にボール14を介して螺合するボールナット12が、ラック軸38と同心的にハウジング40に回転のみ可能に支持されている。
【0024】
また、電動パワーステアリング装置30には、操舵トルクを検出するトルクセンサ45と、トルクセンサ45の出力に基づいて制御され操舵トルクをアシストする電動モータ46と、電動モータ46の回転を減速してボールナット12に伝達する歯車減速機構50が設けられている。歯車減速機構50は、電動モータ46によって駆動される駆動歯車51と、ボールナット12の外周に一体的に取付けられた被動歯車52と、駆動歯車51および被動歯車52に噛合され、駆動歯車51の回転を被動歯車52に伝達する中間歯車53とによって構成されている。
【0025】
従って、ステアリングホイール33が操舵されると、操舵トルクがピニオン軸37に伝達され、ピニオン軸37に伝達された操舵トルクはトルクセンサ45によって検出される。そして、トルクセンサ45の出力に基づいて電動モータ46の回転が制御される。
【0026】
電動モータ46の回転によって駆動歯車51、中間歯車53および被動歯車52を介してボールナット12が回転され、ボールナット12の回転により、ボール14を介してボールねじ軸11(ラック軸38)が軸方向に移動され、ラック軸38の両端部に連結されたタイロッドおよびナックルアームを介して転舵輪32が転舵される。
【0027】
ところで、上記した構成のボールねじ装置10のボール循環路15を製作するに当っては、ボールナット12に、ボールねじ溝12aの接線方向に延びる平行な2つの直線孔17、18がドリル加工によってボールナット12の外周側から平行に穴加工されるとともに、2つの直線孔17、18に交差するようにボール循環孔16がドリル加工によって穴加工される。次いで、ボールナット12の2つの直線孔17、18に、それぞれピックアップチューブ21、22が所定の角度状態で所定深さまで嵌挿固定される。すなわち、ピックアップチューブ21、22に開口した各ボール通孔25、26がボール循環孔16に接続する角度状態でピックアップチューブ21、22が嵌挿固定され、これによって、2つの直線孔17、18がボール循環孔16を介して互いに接続される。その状態で、ボールねじ軸11にボールナット12を貫挿し、ボールねじ軸11とボールナット12の各ボールねじ軸11a、12a間で形成されるボール転動軌道13内に適宜の方法で所定個数のボール14が充填される。
【0028】
ところで、電動モータ46の回転によってボールねじ装置10が一方向に作動されると、ボール転動溝11a、12a間のボール転動軌道13を転動したボール14は、例えば、第1ピックアップチューブ21のピックアップ部23によって第1直線孔17内に掬い上げられる。第1直線孔17内に掬い上げられたボール14は、第1ピックアップチューブ21内を通って、ボール通孔25よりボール循環孔16内に導入される。そして、ボール循環孔16内に導入されたボール14は、第2ピックアップチューブ22のボール通孔26より第2直線孔18に送り出され、ボール転動軌道13に戻される。
【0029】
ボールねじ装置10が他方向に作動された場合には、上記と逆に、ボール14は第2ピックアップチューブ22のピックアップ部24によって第2直線孔18内に掬い上げられ、第1直線孔17よりボール転動軌道13に戻される。
【0030】
本実施の形態におけるボールねじ装置10によれば、従来のコマ(デフレクタ)によるボール循環方式のように、ボール転動軌道13とボール循環路15との間の段差を設ける必要がなく、しかも、荷重を受けるボール14の転動軌道長さを大きくとれるので、コマ式における諸問題を解決でき、ボール14のスムーズな循環作用を行わせることができるとともに、ボールねじ装置10の強度を向上することができるようになる。
【0031】
また、従来のエンドキャップ式のように、ボールナット12の両端部にエンドキャップを設ける必要がないので、ボールねじ装置10の全長を短くすることができ、また、従来のリターンチューブ式のように、ボールナット12の外周にリターンチューブおよびこれを保持するチューブ止め板を設ける必要がないので、ボールねじ装置10の外径を小さくできるとともに、小型でかつ加工および組付けが容易なボールねじ装置10を容易に実現可能となる。
【0032】
しかも、従来のガイドプレート式のように、ボールナット12に固定するガイドプレートを不要にでき、基本的に、ボールナット12への穴明け加工によってボール循環路15を構成でき、また、構成部品においても、ピックアップチューブ22、24を追加するだけでよいので、部品点数を最少限に抑えることができ、低コストのボールねじ装置10を容易に実現可能となる。
【0033】
上記した実施の形態においては、第1および第2直線孔17、18に第1および第2ピックアップチューブ21、22を所定の角度で圧入によって嵌挿固定した例について述べたが、第1および第2ピックアップチューブ21、22を第1および第2直線孔17、18に所定の角度で嵌挿した状態で、かしめ等によって第1および第2ピックアップチューブ21、22を第1および第2直線孔17、18に固定するようにしてもよい。
【0034】
また、上記した実施の形態においては、ピックアップチューブ21、22を深絞り加工によって成形する例について述べたが、ピックアップチューブ21、22を他の製法によって成形することも可能である。
【0035】
なお、本発明のボールねじ装置10は、実施の形態で述べたボールナット12の回転によってボールねじ軸11を軸方向に移動させる形態で使用する他に、ボールねじ軸11の回転によってボールナット12を軸方向に移動させる形態で使用できることは勿論である。
【0036】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施の形態に係るボールねじ装置を示す断面図である。
【図2】図1の2−2線に沿って切断した断面図である。
【図3】図1の3方向から見たボールねじ装置の上面図である。
【図4】ピックアップチューブを示す外観図である。
【図5】実施の形態に係るボールねじ装置を電動パワーステアリング装置に適用した概要図である。
【符号の説明】
【0038】
10…ボールねじ装置、11…ボールねじ軸、11a…ボール転動溝、12…ボールナット、12a…ボール転動溝、13…ボール転動軌道、14…ボール、15…ボール循環路、16…ボール循環孔、17、18…直線孔、21、22…ピックアップチューブ、25、26…ボール通孔。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周面に螺旋状のボールねじ溝を形成したボールねじ軸と、内周面に螺旋状のボールねじ溝を形成したボールナットと、前記ボールねじ軸のボールねじ溝と前記ボールナットのボールねじ溝との間で形成されるボール転動軌道に介在される複数のボールとを備えたボールねじ装置であって、
前記ボールナットに前記ボールねじ軸の軸線と平行な面内に形成されたボール循環孔と、前記ボールナットの内周に前記ボール転動溝の接線方向に向けて開口され前記ボール循環孔に接続される第1および第2直線孔と、該第1および第2直線孔に前記ボール転動軌道を転動するボールを前記第1および第2直線孔に掬い上げる第1および第2ピックアップチューブをそれぞれ嵌挿し、該第1および第2ピックアップチューブの側部に前記ボール循環孔に開口するボール通孔を形成したことを特徴とするボールねじ装置。
【請求項2】
請求項1において、前記第1および第2直線孔は、前記ボールナットに、前記ボールねじ軸の中心線を中心として180度異なる角度位置において互いに平行に形成されていることを特徴とするボールねじ装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、前記第1および第2ピックアップチューブは、深絞り加工によって有底円筒状に加工されていることを特徴とするボールねじ装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−133460(P2010−133460A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−308237(P2008−308237)
【出願日】平成20年12月3日(2008.12.3)
【出願人】(000001247)株式会社ジェイテクト (7,053)
【Fターム(参考)】