ボールチェーン及び日射遮蔽装置
【課題】連結部にフェイルセーフ機能を備え、かつ連結部の位置を認識し易くしたボールチェーンを提供する。
【解決手段】コード上に合成樹脂のボールを等間隔に成形して固着し、コードの両端部を連結部11で連結して無端状としたボールチェーンにおいて、連結部11は、互いに嵌合する第一の連結部材12と第二の連結部材13を備え、第一の連結部材12と第二の連結部材13の少なくともいずれかをボール10と異なる色彩で形成した。
【解決手段】コード上に合成樹脂のボールを等間隔に成形して固着し、コードの両端部を連結部11で連結して無端状としたボールチェーンにおいて、連結部11は、互いに嵌合する第一の連結部材12と第二の連結部材13を備え、第一の連結部材12と第二の連結部材13の少なくともいずれかをボール10と異なる色彩で形成した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ロールブラインド、横型ブラインド、縦型ブラインド、網戸、上下スライド窓、オーニング、天窓、物干し竿の昇降装置等の操作コードとして使用するボールチェーンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ロールブラインドの一種類として、スクリーンの巻取軸の一端に取着されたプーリーに無端状のボールチェーンを掛装し、そのボールチェーンを操作してプーリーを回転させることにより、スクリーンを昇降操作可能としたものがある。
【0003】
ボールチェーンは、例えば合成樹脂で紐状に形成されたコードに対し、同じく合成樹脂のボールを等間隔に成形して固定したものである。そして、プーリーの周面に形成された凹部に各ボールを順次係合させてプーリーを回転駆動可能となっている。
【0004】
このようなボールチェーンは、多数のボールを成形して取着したコードの両端をコネクタで連結して無端状とする構成が一般的である。また、プーリーに対しボールチェーンを1回転以上周回させてスクリーンの昇降操作を行うロールブラインドの場合には、ボールチェーンの連結部のボール形状及びボール間隔は他の部分のボール形状及びボール間隔と同一とする必要がある。
【0005】
このような場合には、連結部のボールを2分割し、その分割部を互いに嵌合してボールを構成するものが提案されている。(特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−184456号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のように無端状のボールチェーンがプーリーから垂下されていると、そのボールチェーンの無端縁が室内を移動する居住者やその他の移動物体に引っ掛かることがある。
従って、ボールチェーンには、ボールチェーンに通常の操作時に作用する引張り力を超えるような過大な引張り力が作用するときには、その引張り力によりボールチェーンを切断して居住者の安全を確保し、かつボールチェーンが掛装されるプーリー等の損傷を未然に防止するフェイルセーフ機能を備えることが必要となっている。
【0008】
ボールチェーンの連結部にフェイルセーフ機能を持たせた場合には、その連結部が無端状のボールチェーンのどの位置にあるかを認識可能とすることが望ましい。すなわち、出荷に先立つボールチェーンの強度試験時には、連結部の位置を容易に特定できれば、試験時間の短縮を図ることができる。また、使用時には連結部がプーリーに掛かっている状態でボールチェーンが手放されると、ボールチェーンに過大な引張り力が作用しても、連結部でボールチェーンが切断されない場合がある。
【0009】
この発明の目的は、連結部にフェイルセーフ機能を備え、かつ連結部の位置を認識し易くしたボールチェーンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1では、コード上に合成樹脂のボールを等間隔に成形して固着し、前記コードの両端部を連結部で連結して無端状としたボールチェーンにおいて、前記連結部は、互いに嵌合する第一の連結部材と第二の連結部材を備え、前記第一の連結部材と第二の連結部材の少なくともいずれかを前記ボールと異なる色彩で形成した。
【0011】
請求項2では、前記コードの両端部に前記第一の連結部材を形成し、該第一の連結部材に嵌合突部を備えた嵌合部を設け、前記第二の連結部材は前記嵌合突部を嵌合可能とした筒状に形成し、前記嵌合部と前記第二の連結部材とを異なる色彩の合成樹脂で成形した。
【0012】
請求項3では、前記連結部は、前記嵌合部と前記ボールの色彩を同一とし、前記第二の連結部材の色彩を、前記ボールと異なる色彩とした。
請求項4では、前記連結部は、前記嵌合部と前記ボールの色彩を異なる色彩とし、前記第二の連結部材の色彩を前記ボールと同一とした。
【0013】
請求項5では、前記連結部は、前記第二の連結部材と、前記嵌合部に隣り合う第一のボールとを、その他の第二のボールと異なる色彩とした。
請求項6では、前記連結部は、前記嵌合部と、該嵌合部に隣り合う第一のボールとを、その他の第二のボールと異なる色彩とし、前記第二の連結部材を前記第二のボールと同一の色彩とした。
【0014】
請求項7では、前記連結部は、前記嵌合部に隣り合う第一のボールと前記第二の連結部材とを異なる色彩とするとともに、前記第一のボール及び第二の連結部材を前記第一のボール以外の第二のボールとも異なる色彩とし、前記嵌合部を前記第二のボールと同一の色彩とした。
【0015】
請求項8では、前記連結部は、前記嵌合部を、前記ボールと異なり、かつ互いに異なる色彩とし、前記第二の連結部材を前記ボールと同一の色彩とした。
請求項9では、前記連結部は、前記第二の連結部材を透明とし、前記嵌合部及び前記ボールを不透明とした。
【0016】
請求項10では、前記第一の連結部材は、前記連結コードの一端に設けられ、前記コードの端部に溶着可能とした半球部と、連結コードの他端に設けた前記嵌合部と、前記嵌合部と前記半球部との間に設けられた前記第一のボールとを備えた。
【0017】
請求項11では、前記コードの一端に前記第一の連結部材を形成し、前記コードの他端に前記第二の連結部材を形成し、前記第一及び第二の連結部材に互いに嵌合可能とした第一の嵌合部と第二の嵌合部を設け、前記第一の嵌合部と第二の嵌合部とを異なる色彩の合成樹脂で成形した。
【0018】
請求項12では、前記第一の嵌合部と第二の嵌合部を、前記ボールと異なる色彩で成形した。
請求項13では、前記第一及び第二の嵌合部に隣り合う第一のボールを、前記ボールと異なる色彩で成形した。
【0019】
請求項14では、請求項1乃至13のいずれか1項に記載のボールチェーンをプーリーに掛装して垂下し、該プーリーの回転操作に基づいて日射遮蔽材を開閉操作する。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、連結部にフェイルセーフ機能を備え、かつ連結部の位置を認識し易くしたボールチェーンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】一実施形態のロールブラインドを示す正面図である。
【図2】(a)〜(e)は第一の実施形態のボールチェーンを示す説明図である。
【図3】(a)〜(d)は第一の実施形態の連結部を示す説明図である。
【図4】第一の実施形態の連結部を示す分解斜視図である。
【図5】第一の実施形態の第一の連結部材を示す正面図である。
【図6】第一の実施形態の第一の連結部材を示す平面図である。
【図7】第一の実施形態の第一の連結部材を示す側面図である。
【図8】図5におけるC−C線断面図である。
【図9】第一の実施形態の第二の連結部材を示す正面図である。
【図10】第一の実施形態の第二の連結部材を示す背面図である。
【図11】図9におけるD−D線断面図である。
【図12】図9におけるE−E線断面図である。
【図13】図11におけるF−F線断面図である。
【図14】連結部材の嵌合状態を示す断面図である。
【図15】(a)〜(e)は第二の実施形態のボールチェーンを示す説明図である。
【図16】(a)〜(d)は第二の実施形態の連結部を示す説明図である。
【図17】(a)〜(e)は第三の実施形態のボールチェーンを示す説明図である。
【図18】(a)〜(d)は第三の実施形態の連結部を示す説明図である。
【図19】(a)〜(e)は第四の実施形態のボールチェーンを示す説明図である。
【図20】(a)〜(d)は第四の実施形態の連結部を示す説明図である。
【図21】(a)〜(e)は第五の実施形態のボールチェーンを示す説明図である。
【図22】(a)〜(d)は第五の実施形態の連結部を示す説明図である。
【図23】(a)〜(e)は第六の実施形態のボールチェーンを示す説明図である。
【図24】(a)〜(d)は第六の実施形態の連結部を示す説明図である。
【図25】(a)〜(e)は第七の実施形態のボールチェーンを示す説明図である。
【図26】(a)〜(e)は第七の実施形態の連結部を示す説明図である。
【図27】(a)〜(e)は第八の実施形態のボールチェーンを示す説明図である。
【図28】(a)〜(d)は第八の実施形態の連結部を示す説明図である。
【図29】第八の実施形態の連結部を示す分解斜視図である。
【図30】第八の実施形態の第一の連結部材を示す正面図である。
【図31】第八の実施形態の第一の連結部材を示す側面図である。
【図32】図30におけるA−A線断面図である。
【図33】第八の実施形態の第二の連結部材を示す断面図である。
【図34】第八の実施形態の第二の連結部材を示す側面図である。
【図35】図33におけるB−B線断面図である。
【図36】第八の実施形態の連結部材の嵌合状態を示す断面図である。
【図37】(a)〜(e)は第九の実施形態のボールチェーンを示す説明図である。
【図38】(a)〜(d)は第九の実施形態の連結部を示す説明図である。
【図39】(a)〜(e)は第十の実施形態のボールチェーンを示す説明図である。
【図40】(a)〜(d)は第十の実施形態の連結部を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
(第一の実施形態)
以下、この発明を具体化した第一の実施形態を図面に従って説明する。図1に示すロールブラインドは、フレーム1が取付ブラケット2を介して取付面に固定され、そのフレーム1の両端に取着された一対の支持ブラケット3a,3b間に巻取軸4が回転可能に支持されている。
【0023】
前記巻取軸4からスクリーン(日射遮蔽材)5が垂下され、そのスクリーン5の下端にはボトムレール6が取着されている。
一方の前記支持ブラケット3aにはプーリー7が回転可能に支持され、そのプーリー7に無端状のボールチェーン8が掛装されている。そして、ボールチェーン8の操作によりプーリー7を回転させると前記巻取軸4が回転され、その巻取軸4の回転によりスクリーン5が巻取軸4に巻き取られてボトムレール6が引き上げられ、あるいはスクリーン5が巻取軸4から巻戻されてボトムレール6が下降する。
【0024】
前記巻取軸4内には、巻取軸4をスクリーン巻取り方向に付勢するスプリングモーターと、そのスプリングモーターの付勢力による巻取軸4の回転を阻止するクラッチ装置とが内蔵されている。
【0025】
そして、ボールチェーン8を操作して巻取軸4をスクリーン巻戻し方向に回転させると、スクリーン5が巻戻されるとともに、巻取軸4内でスプリングモーターが蓄勢される。そして、スクリーン5を所望高さまで引き下げてボールチェーン8を手放すと、クラッチ装置が作動して、スプリングモーターの付勢力による巻取軸4の回転が阻止され、スクリーン5が所望高さに保持される。
【0026】
また、スクリーン5が所望高さに保持されている状態から、ボールチェーン8を操作して巻取軸4をスクリーン巻戻し方向に僅かに回転させると、クラッチ装置の作動が解除される。そして、スプリングモーターの付勢力により巻取軸4がスクリーン巻取り方向に回転され、スクリーン5が巻取軸4に巻き取られて上限まで自動的に引き上げられる。
【0027】
次に、前記ボールチェーン8の具体的構成を図2〜図14に従って説明する。図2に示すように、前記ボールチェーン8はポリエステルのコード9上に等間隔に合成樹脂のボール10が成形されている。各ボール10はコード9の表面上に成形機で長球状の充実体を成形したものであり、各ボール10がコード9に対し移動不能に固着されている。前記コード9の両端部は、連結部11で連結されて無端状のボールチェーン8が構成される。
【0028】
図3に示すように、連結部11は同一構成の2つの第一の連結部材12を筒状の第二の連結部材13で連結した構成である。
前記第一の連結部材12は、図4に示すように、前記コード9と同一材質の連結コード14の一端に前記ボール10の半分の形状の半球部15が形成され、他端には嵌合部16が形成されている。前記半球部15と嵌合部16との間に前記ボール10と同形状のボール17が固着され、前記嵌合部16とボール17との間隔及びボール17と半球部15との間隔は、前記ボール10の間隔と同一である。
【0029】
前記半球部15及び嵌合部16は、前記ボール10,17と同一の白色の合成樹脂で前記連結コード14の両端部に成形される。
前記嵌合部16の基端部は、前記ボール10の端部と同様な半球状に形成され、嵌合部16の先端部には、丸軸状の嵌合突部18が形成されている。
【0030】
前記嵌合突部18の先端部の外周面上には、図4〜図7に示すように、丸軸の中心に対し線対称状に膨径部19が形成され、その膨径部19の中間には断面半円状の係止凹部20がそれぞれ形成されている。また、前記膨径部19の先端側及び基端側には面取り21が形成されている。
【0031】
前記嵌合突部18の基端部には、図4及び図8に示すように、丸軸の径方向に突出する回動規制部22が中心に対し線対称状に形成されている。また、各回動規制部22は、前記丸軸の中心に対し前記係止凹部20から周方向に45度隔てた位置に形成される。
【0032】
前記第二の連結部材13は、前記嵌合部16及びボール10,17とは異なる黒色の合成樹脂で円筒状に成形され、図9及び図10に示すように、両側の開口部23a,23bは前記嵌合突部18の膨径部19を含む先端部を挿入可能とした俵形に形成されている。また、開口部23a,23bは、その俵形の方向が円筒の中心に対し互いに90度回転した形状となっている。
【0033】
前記第二の連結部材13の内部には、前記嵌合突部18の先端部を回動可能とする径を備えた円形孔24が形成されている。そして、開口部23aの俵形の短軸方向の開口縁には、前記膨径部19の円形孔24からの抜けを妨げる係止部25a,25bがそれぞれ形成され、開口部23bの俵形の短軸方向の開口縁には、前記膨径部19の円形孔24からの抜けを妨げる係止部25c,25dがそれぞれ形成されている。
【0034】
図11及び図12に示すように、前記係止部25a〜25dと前記円形孔24の境界部には面取り26が設けられ、前記嵌合突部18が円形孔24から引き抜かれるとき、前記面取り21,26の作用により、前記係止部25a〜25dの損傷を防止するようになっている。
【0035】
また、図9〜図13に示すように、前記係止部25a,25cの内側において、前記円形孔24の内周面には前記係止凹部20に係合する係止突部27がそれぞれ形成されている。
【0036】
前記第一の連結部材12と第二の連結部材13とを連結するには、嵌合部16の嵌合突部18を第二の連結部材13の開口部23aに挿入し、嵌合部16を第二の連結部材13に対し時計方向に90度回動する。すると、嵌合突部18の係止凹部20が円形孔24内の係止突部27に係合し、回動規制部22が開口部23aの俵形の角部から隣の角部まで移動して、図14に示すように位置決めされる。
【0037】
また、第二の連結部材13の他方の開口部23bにも同様に第一の連結部材12を挿入して90度回動させて位置決めする。すると、図3(a)に示すように、第二の連結部材13を介して第一の連結部材12が連結される。
【0038】
この状態では、各第一の連結部材12の嵌合突部18の膨径部19が第二の連結部材13の係止部25a〜25dに係合して、第二の連結部材13の円形孔24内に保持される。
【0039】
この保持力は、通常のスクリーン昇降操作にボールチェーン8に作用する通常の引張り力では、嵌合突部18が第二の連結部材13から外れることがないように設定されている。そして、ボールチェーン8に通常の引張り力を超える大きな引張り力が作用したときに限り、第二の連結部材13の合成樹脂の弾性により、嵌合突部18の膨径部19により第二の連結部材13の開口部23a,23bが押し広げられて、嵌合突部18が第二の連結部材13から外れるようになっている。
【0040】
また、第二の連結部材13の両側に嵌合部16を嵌合した状態での外形形状は、前記ボール10と同一形状となるように形成されている。
前記第一の連結部材12の半球部15は、前記コード9の両端に形成された半球部10a(図3参照)に溶着固定されて、前記ボール10と同一形状のボールが形成される。そして、前記第一の連結部材12を第二の連結部材13で連結すると、無端状のボールチェーン8が形成される。
【0041】
このように構成されたボールチェーン8では、前記ボールチェーン8のコード9及び前記連結部11の連結コード14の全長に亘って同一形状のボールが同一間隔で形成される。従って、ボールチェーン8はプーリー7に対し制限なく周回可能である。
【0042】
上記のように構成されたボールチェーン8では、次に示す作用効果を得ることができる。
(1)ボールチェーン8の連結部11を構成する第二の連結部材13を黒色とし、第二の連結部材13以外の連結部11及びボールチェーン8を白色としたので、ボールチェーン8上においてセーフティ機能を備えた連結部11の位置を容易に認識することができる。
(2)連結部11の位置を容易に認識することができるので、スクリーン5を昇降操作してボールチェーン8を手放すとき、連結部11がプーリー7に掛かっているか否かを容易に認識することができる。連結部11がプーリー7に掛かっていると、セーフティ機能を確実に発揮できないことがあるが、連結部11がプーリー7に掛かっていない状態でボールチェーン8を手放すことにより、セーフティ機能を確実に発揮させることができる。
(3)ロールブラインドの出荷に先立ってボールチェーン8の半球部10a,15の溶着部分の強度試験を行うとき、連結部11を容易に認識することができるので、半球部10a,15の溶着位置を容易に特定することができる。従って、溶着位置を特定するために要する時間を短縮して、溶着部の強度試験コストを低減することができる。
(4)スクリーン5の昇降操作時に連結部11が外れないように位置させることができる。上記ロールブラインドでは、プーリー7から前後方向に垂下される無端状のボールチェーン8のうち、後方に垂下されるボールチェーン8を下方へ操作してスクリーン5を下降操作可能とし、後方に垂下されるボールチェーン8を僅かに下方へ引いてスクリーン5を引き上げ操作可能としている。このような構成では、スクリーン5が上限まで引き上げられているとき、連結部11が前方に垂下されている状態とすれば、スクリーン5の下降操作により連結部11が無用に外れてしまうことを防止することができる。
(第二の実施形態)
図15及び図16は、第二の実施形態を示す。この実施形態は、前記第一の実施形態の連結部11の配色のみを変更したものである。そして、第一の連結部材12の嵌合部16のみが黒色樹脂で成形され、第一の連結部材12の半球部15及びボール17と、第二の連結部材13が白色樹脂で成形されている。その他の構成は、第一の実施形態と同様である。
【0043】
このような構成により、黒色の嵌合部16を備えた連結部11の位置を容易に認識することができるので、第一の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
(第三の実施形態)
図17及び図18は、第三の実施形態を示す。この実施形態は、第一の連結部材12のボール17と、第二の連結部材13のみを黒色樹脂で成形したものである。その他の構成は、第一の実施形態と同様である。
【0044】
このような構成により、第一の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。また、連結部11の黒色部分が多いので、第一及び第二の実施形態に比して、連結部11をさらに容易に認識することができる。
(第四の実施形態)
図19及び図20は、第四の実施形態を示す。この実施形態は、第一の連結部材12のボール17及び嵌合部16のみを黒色樹脂で成形したものである。その他の構成は、第一の実施形態と同様である。
【0045】
このような構成により、第一の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。また、連結部11の黒色部分が多いので、第一及び第二の実施形態に比して、連結部11をさらに容易に認識することができる。
(第五の実施形態)
図21及び図22は、第五の実施形態を示す。この実施形態は、第一の連結部材12のボール17を黒色で成形し、第二の連結部材13を黒色及び白色以外の例えば灰色等の第三の色彩を備えた合成樹脂で成形したものである。その他の構成は、第一の実施形態と同様である。
【0046】
このような構成により、第一の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。また、連結部11にボールチェーン8の他の部分とは異なる2種類の色彩を備えるので、連結部11を容易に認識することができる。
(第六の実施形態)
図23及び図24は、第六の実施形態を示す。この実施形態は、一方の第一の連結部材12の嵌合部16を黒色の合成樹脂で成形し、他方の第一の連結部材12の嵌合部16を例えば灰色の合成樹脂で成形し、第二の連結部材13を白色の合成樹脂で成形したものである。その他の構成は、第一の実施形態と同様である。
【0047】
このような構成により、第五の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。また、各第一の連結部材12の嵌合部16の色彩が異なるので、この色彩の違いをボールチェーン8の操作方向の違いに対応させて、スクリーン5の引き上げ方向あるいは下降方向を表示することもできる。
(第七の実施形態)
図25及び図26は、第七の実施形態を示す。この実施形態は、第二の連結部材13を透明な合成樹脂で成形したものである。その他の構成は、第一の実施形態と同様である。
【0048】
このような構成により、第二の連結部材13の色彩が第一の連結部材12の色彩と異なるため、第一の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。また、第二の連結部材13が透明であるので、第一の連結部材12の嵌合部16との嵌合状態を把握し易いので、組立て作業を効率よく行うことができる。
(第八の実施形態)
図27〜図36は、ボールチェーン8の連結部の第八の実施形態を示す。この実施形態の連結部31は、第一の連結部材32を第二の連結部材33に嵌合して連結する構成である。前記第一の実施形態と同一構成部分は同一符号を付して説明する。
【0049】
図27及び図28に示すように、連結部31は第一の連結部材32と第二の連結部材33とで構成される。前記第一の連結部材32は、図29に示すように、前記コード9と同一材質の連結コード14の一端に前記ボール10の半分の形状の半球部15が形成され、他端には第一の嵌合部34が形成されている。
【0050】
前記半球部15と第一の嵌合部34との間に前記ボール10と同形状のボール17が固着され、前記第一の嵌合部34とボール17との間隔及びボール17と半球部15との間隔は、前記ボール10の間隔と同一である。
【0051】
前記半球部15及び第一の嵌合部34は、前記ボール10,17と同一の白色の合成樹脂で前記連結コード14の両端部に成形される。
前記第一の嵌合部34の基端部は、前記ボール17の端部と同様な半球状に形成され、第一の嵌合部34の先端部には、丸軸の両側部を平行に切除した断面俵形の嵌合突部35が形成されている。
【0052】
前記嵌合突部35の先端部には、図31及び図32に示すように、俵形の長軸方向に膨径された膨径部36が形成され、その膨径部36の長軸方向の両側部の外周面に凹条37が第一の嵌合部34の軸方向に設けられている。また、前記膨径部36の先端角部には面取り38が形成されている。
【0053】
前記第二の連結部材33は、図33に示すように、前記コード9と同一材質の連結コード14の一端に前記ボール17の半分の形状の半球部15が形成され、他端には第二の嵌合部39が形成されている。
【0054】
前記半球部15と第二の嵌合部39との間に前記ボール10と同形状のボール17が固着され、前記第二の嵌合部39とボール17との間隔及びボール17と半球部15との間隔は、前記ボール10の間隔と同一である。
【0055】
前記半球部15及びボール17は、前記ボール10と同一の白色の合成樹脂で成形され、前記第二の嵌合部39は黒色樹脂で成形されている。
前記第二の嵌合部39の基端部は、前記ボール10の端部と同様な半球状に形成され、第二の嵌合部39の先端面の中央部には、嵌合孔40が形成されている。前記嵌合孔40は、図34に示すように、前記嵌合突部35の膨径部36を挿入可能とする俵形に開口されている。
【0056】
前記嵌合孔40の奥部は、図33及び図35に示すように、同嵌合孔40内で前記嵌合突部35を回動可能とする径で円形に形成されている。従って、嵌合孔40の開口部には前記膨径部36に係合する係止部41が線対称状に形成されている。この係止部41の開口縁は、前記嵌合突部35の基端部を回動可能とするように、円弧状に抉られている。
【0057】
前記嵌合孔40の奥部内周面の一側には前記凹条37に係合可能とした突条42が形成されている。前記突条42は、前記嵌合孔40の開口部の長軸L1と直交する短軸L2上に形成される。
【0058】
上記のような第一の嵌合部34と第二の嵌合部39を連結するには、嵌合突部35の膨径部36を嵌合孔40に挿入し、この状態で第一の嵌合部34をいずれかの方向へ90度回動させる。すると、膨径部36の凹条37が嵌合孔40内の突条42に係合して位置決めされ、図36に示すように、膨径部36が係止部41に係合して嵌合孔40内に保持される。
【0059】
この保持力は、通常のスクリーン昇降操作時にボールチェーン8に作用する通常の引張り力では嵌合突部35と嵌合孔40の嵌合が外れることがないように設定されている。また、ボールチェーン8に通常の引張り力を超える大きな引張り力が作用したときに限り、合成樹脂の弾性により嵌合孔40の開口部が広げられて膨径部36が係止部41を乗り越えて、嵌合突部35と嵌合孔40の嵌合が外れるようになっている。
【0060】
また、嵌合突部35を嵌合孔40に嵌合した状態では、前記第一及び第二の嵌合部34,39の外形が前記ボール10と同一形状となるように形成される。
前記第一及び第二の連結部材32,33の半球部15は、前記コード9の両端に形成された半球部10aに溶着固定されて、前記ボール10と同一形状のボールが形成される。そして、前記嵌合突部35を嵌合孔40に嵌合すると、無端状のボールチェーン8が形成される。
【0061】
上記のように構成されたボールチェーン8では、ボールチェーン8の連結部31を構成する第二の連結部材33の第二の嵌合部39を黒色とし、第二の嵌合部39以外の連結部31及びボールチェーン8を白色としたので、ボールチェーン8上においてセーフティ機能を備えた連結部31の位置を容易に認識することができる。従って、第一の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
(第九の実施形態)
図37及び図38は、第九の実施形態を示す。この実施形態は、第二の連結部材33の第二の嵌合部39と、第一及び第二の連結部材32,33のボール17を黒色樹脂で成形したものである。その他の構成は、第八の実施形態と同様である。
【0062】
このような構成により、第八の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。また、連結部31の黒色部分が多いので、第八の実施形態に比して、連結部31をさらに容易に認識することができる。
(第十の実施形態)
図39及び図40は、第十の実施形態を示す。この実施形態は、第二の連結部材33の第二の嵌合部39を黒色の合成樹脂で成形するとともに、第一の連結部材32の第一の嵌合部34を例えば灰色の合成樹脂で成形したものである。その他の構成は、第八の実施形態と同様である。
【0063】
このような構成により、第八の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。また、第一の嵌合部34と第二の嵌合部39の色彩が異なるので、この色彩の違いをボールチェーン8の操作方向の違いに対応させて、スクリーン5の引き上げ方向あるいは下降方向を表示することもできる。
【0064】
上記実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・ボールチェーン8のボール10と連結部11,31の合成樹脂部分の色彩は、白色、黒色、灰色以外に、ベージュあるいはブラウン等の色彩を適宜組み合わせて使用してもよい。
・連結部11,31の連結コード14を、ボールチェーン8のコードの色彩と異なる色彩としてもよい。
・前記ボールチェーン8は、横型ブラインド、縦型ブラインド、網戸、上下スライド窓、オーニング、天窓、物干し竿の昇降装置等の操作コードとして使用してもよい。
【符号の説明】
【0065】
8…ボールチェーン、9…コード、10,17…ボール、11,31…連結部、12,32…第一の連結部材、13,33…第二の連結部材、16…嵌合部、34…第一の嵌合部、39…第二の嵌合部。
【技術分野】
【0001】
この発明は、ロールブラインド、横型ブラインド、縦型ブラインド、網戸、上下スライド窓、オーニング、天窓、物干し竿の昇降装置等の操作コードとして使用するボールチェーンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ロールブラインドの一種類として、スクリーンの巻取軸の一端に取着されたプーリーに無端状のボールチェーンを掛装し、そのボールチェーンを操作してプーリーを回転させることにより、スクリーンを昇降操作可能としたものがある。
【0003】
ボールチェーンは、例えば合成樹脂で紐状に形成されたコードに対し、同じく合成樹脂のボールを等間隔に成形して固定したものである。そして、プーリーの周面に形成された凹部に各ボールを順次係合させてプーリーを回転駆動可能となっている。
【0004】
このようなボールチェーンは、多数のボールを成形して取着したコードの両端をコネクタで連結して無端状とする構成が一般的である。また、プーリーに対しボールチェーンを1回転以上周回させてスクリーンの昇降操作を行うロールブラインドの場合には、ボールチェーンの連結部のボール形状及びボール間隔は他の部分のボール形状及びボール間隔と同一とする必要がある。
【0005】
このような場合には、連結部のボールを2分割し、その分割部を互いに嵌合してボールを構成するものが提案されている。(特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−184456号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のように無端状のボールチェーンがプーリーから垂下されていると、そのボールチェーンの無端縁が室内を移動する居住者やその他の移動物体に引っ掛かることがある。
従って、ボールチェーンには、ボールチェーンに通常の操作時に作用する引張り力を超えるような過大な引張り力が作用するときには、その引張り力によりボールチェーンを切断して居住者の安全を確保し、かつボールチェーンが掛装されるプーリー等の損傷を未然に防止するフェイルセーフ機能を備えることが必要となっている。
【0008】
ボールチェーンの連結部にフェイルセーフ機能を持たせた場合には、その連結部が無端状のボールチェーンのどの位置にあるかを認識可能とすることが望ましい。すなわち、出荷に先立つボールチェーンの強度試験時には、連結部の位置を容易に特定できれば、試験時間の短縮を図ることができる。また、使用時には連結部がプーリーに掛かっている状態でボールチェーンが手放されると、ボールチェーンに過大な引張り力が作用しても、連結部でボールチェーンが切断されない場合がある。
【0009】
この発明の目的は、連結部にフェイルセーフ機能を備え、かつ連結部の位置を認識し易くしたボールチェーンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1では、コード上に合成樹脂のボールを等間隔に成形して固着し、前記コードの両端部を連結部で連結して無端状としたボールチェーンにおいて、前記連結部は、互いに嵌合する第一の連結部材と第二の連結部材を備え、前記第一の連結部材と第二の連結部材の少なくともいずれかを前記ボールと異なる色彩で形成した。
【0011】
請求項2では、前記コードの両端部に前記第一の連結部材を形成し、該第一の連結部材に嵌合突部を備えた嵌合部を設け、前記第二の連結部材は前記嵌合突部を嵌合可能とした筒状に形成し、前記嵌合部と前記第二の連結部材とを異なる色彩の合成樹脂で成形した。
【0012】
請求項3では、前記連結部は、前記嵌合部と前記ボールの色彩を同一とし、前記第二の連結部材の色彩を、前記ボールと異なる色彩とした。
請求項4では、前記連結部は、前記嵌合部と前記ボールの色彩を異なる色彩とし、前記第二の連結部材の色彩を前記ボールと同一とした。
【0013】
請求項5では、前記連結部は、前記第二の連結部材と、前記嵌合部に隣り合う第一のボールとを、その他の第二のボールと異なる色彩とした。
請求項6では、前記連結部は、前記嵌合部と、該嵌合部に隣り合う第一のボールとを、その他の第二のボールと異なる色彩とし、前記第二の連結部材を前記第二のボールと同一の色彩とした。
【0014】
請求項7では、前記連結部は、前記嵌合部に隣り合う第一のボールと前記第二の連結部材とを異なる色彩とするとともに、前記第一のボール及び第二の連結部材を前記第一のボール以外の第二のボールとも異なる色彩とし、前記嵌合部を前記第二のボールと同一の色彩とした。
【0015】
請求項8では、前記連結部は、前記嵌合部を、前記ボールと異なり、かつ互いに異なる色彩とし、前記第二の連結部材を前記ボールと同一の色彩とした。
請求項9では、前記連結部は、前記第二の連結部材を透明とし、前記嵌合部及び前記ボールを不透明とした。
【0016】
請求項10では、前記第一の連結部材は、前記連結コードの一端に設けられ、前記コードの端部に溶着可能とした半球部と、連結コードの他端に設けた前記嵌合部と、前記嵌合部と前記半球部との間に設けられた前記第一のボールとを備えた。
【0017】
請求項11では、前記コードの一端に前記第一の連結部材を形成し、前記コードの他端に前記第二の連結部材を形成し、前記第一及び第二の連結部材に互いに嵌合可能とした第一の嵌合部と第二の嵌合部を設け、前記第一の嵌合部と第二の嵌合部とを異なる色彩の合成樹脂で成形した。
【0018】
請求項12では、前記第一の嵌合部と第二の嵌合部を、前記ボールと異なる色彩で成形した。
請求項13では、前記第一及び第二の嵌合部に隣り合う第一のボールを、前記ボールと異なる色彩で成形した。
【0019】
請求項14では、請求項1乃至13のいずれか1項に記載のボールチェーンをプーリーに掛装して垂下し、該プーリーの回転操作に基づいて日射遮蔽材を開閉操作する。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、連結部にフェイルセーフ機能を備え、かつ連結部の位置を認識し易くしたボールチェーンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】一実施形態のロールブラインドを示す正面図である。
【図2】(a)〜(e)は第一の実施形態のボールチェーンを示す説明図である。
【図3】(a)〜(d)は第一の実施形態の連結部を示す説明図である。
【図4】第一の実施形態の連結部を示す分解斜視図である。
【図5】第一の実施形態の第一の連結部材を示す正面図である。
【図6】第一の実施形態の第一の連結部材を示す平面図である。
【図7】第一の実施形態の第一の連結部材を示す側面図である。
【図8】図5におけるC−C線断面図である。
【図9】第一の実施形態の第二の連結部材を示す正面図である。
【図10】第一の実施形態の第二の連結部材を示す背面図である。
【図11】図9におけるD−D線断面図である。
【図12】図9におけるE−E線断面図である。
【図13】図11におけるF−F線断面図である。
【図14】連結部材の嵌合状態を示す断面図である。
【図15】(a)〜(e)は第二の実施形態のボールチェーンを示す説明図である。
【図16】(a)〜(d)は第二の実施形態の連結部を示す説明図である。
【図17】(a)〜(e)は第三の実施形態のボールチェーンを示す説明図である。
【図18】(a)〜(d)は第三の実施形態の連結部を示す説明図である。
【図19】(a)〜(e)は第四の実施形態のボールチェーンを示す説明図である。
【図20】(a)〜(d)は第四の実施形態の連結部を示す説明図である。
【図21】(a)〜(e)は第五の実施形態のボールチェーンを示す説明図である。
【図22】(a)〜(d)は第五の実施形態の連結部を示す説明図である。
【図23】(a)〜(e)は第六の実施形態のボールチェーンを示す説明図である。
【図24】(a)〜(d)は第六の実施形態の連結部を示す説明図である。
【図25】(a)〜(e)は第七の実施形態のボールチェーンを示す説明図である。
【図26】(a)〜(e)は第七の実施形態の連結部を示す説明図である。
【図27】(a)〜(e)は第八の実施形態のボールチェーンを示す説明図である。
【図28】(a)〜(d)は第八の実施形態の連結部を示す説明図である。
【図29】第八の実施形態の連結部を示す分解斜視図である。
【図30】第八の実施形態の第一の連結部材を示す正面図である。
【図31】第八の実施形態の第一の連結部材を示す側面図である。
【図32】図30におけるA−A線断面図である。
【図33】第八の実施形態の第二の連結部材を示す断面図である。
【図34】第八の実施形態の第二の連結部材を示す側面図である。
【図35】図33におけるB−B線断面図である。
【図36】第八の実施形態の連結部材の嵌合状態を示す断面図である。
【図37】(a)〜(e)は第九の実施形態のボールチェーンを示す説明図である。
【図38】(a)〜(d)は第九の実施形態の連結部を示す説明図である。
【図39】(a)〜(e)は第十の実施形態のボールチェーンを示す説明図である。
【図40】(a)〜(d)は第十の実施形態の連結部を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
(第一の実施形態)
以下、この発明を具体化した第一の実施形態を図面に従って説明する。図1に示すロールブラインドは、フレーム1が取付ブラケット2を介して取付面に固定され、そのフレーム1の両端に取着された一対の支持ブラケット3a,3b間に巻取軸4が回転可能に支持されている。
【0023】
前記巻取軸4からスクリーン(日射遮蔽材)5が垂下され、そのスクリーン5の下端にはボトムレール6が取着されている。
一方の前記支持ブラケット3aにはプーリー7が回転可能に支持され、そのプーリー7に無端状のボールチェーン8が掛装されている。そして、ボールチェーン8の操作によりプーリー7を回転させると前記巻取軸4が回転され、その巻取軸4の回転によりスクリーン5が巻取軸4に巻き取られてボトムレール6が引き上げられ、あるいはスクリーン5が巻取軸4から巻戻されてボトムレール6が下降する。
【0024】
前記巻取軸4内には、巻取軸4をスクリーン巻取り方向に付勢するスプリングモーターと、そのスプリングモーターの付勢力による巻取軸4の回転を阻止するクラッチ装置とが内蔵されている。
【0025】
そして、ボールチェーン8を操作して巻取軸4をスクリーン巻戻し方向に回転させると、スクリーン5が巻戻されるとともに、巻取軸4内でスプリングモーターが蓄勢される。そして、スクリーン5を所望高さまで引き下げてボールチェーン8を手放すと、クラッチ装置が作動して、スプリングモーターの付勢力による巻取軸4の回転が阻止され、スクリーン5が所望高さに保持される。
【0026】
また、スクリーン5が所望高さに保持されている状態から、ボールチェーン8を操作して巻取軸4をスクリーン巻戻し方向に僅かに回転させると、クラッチ装置の作動が解除される。そして、スプリングモーターの付勢力により巻取軸4がスクリーン巻取り方向に回転され、スクリーン5が巻取軸4に巻き取られて上限まで自動的に引き上げられる。
【0027】
次に、前記ボールチェーン8の具体的構成を図2〜図14に従って説明する。図2に示すように、前記ボールチェーン8はポリエステルのコード9上に等間隔に合成樹脂のボール10が成形されている。各ボール10はコード9の表面上に成形機で長球状の充実体を成形したものであり、各ボール10がコード9に対し移動不能に固着されている。前記コード9の両端部は、連結部11で連結されて無端状のボールチェーン8が構成される。
【0028】
図3に示すように、連結部11は同一構成の2つの第一の連結部材12を筒状の第二の連結部材13で連結した構成である。
前記第一の連結部材12は、図4に示すように、前記コード9と同一材質の連結コード14の一端に前記ボール10の半分の形状の半球部15が形成され、他端には嵌合部16が形成されている。前記半球部15と嵌合部16との間に前記ボール10と同形状のボール17が固着され、前記嵌合部16とボール17との間隔及びボール17と半球部15との間隔は、前記ボール10の間隔と同一である。
【0029】
前記半球部15及び嵌合部16は、前記ボール10,17と同一の白色の合成樹脂で前記連結コード14の両端部に成形される。
前記嵌合部16の基端部は、前記ボール10の端部と同様な半球状に形成され、嵌合部16の先端部には、丸軸状の嵌合突部18が形成されている。
【0030】
前記嵌合突部18の先端部の外周面上には、図4〜図7に示すように、丸軸の中心に対し線対称状に膨径部19が形成され、その膨径部19の中間には断面半円状の係止凹部20がそれぞれ形成されている。また、前記膨径部19の先端側及び基端側には面取り21が形成されている。
【0031】
前記嵌合突部18の基端部には、図4及び図8に示すように、丸軸の径方向に突出する回動規制部22が中心に対し線対称状に形成されている。また、各回動規制部22は、前記丸軸の中心に対し前記係止凹部20から周方向に45度隔てた位置に形成される。
【0032】
前記第二の連結部材13は、前記嵌合部16及びボール10,17とは異なる黒色の合成樹脂で円筒状に成形され、図9及び図10に示すように、両側の開口部23a,23bは前記嵌合突部18の膨径部19を含む先端部を挿入可能とした俵形に形成されている。また、開口部23a,23bは、その俵形の方向が円筒の中心に対し互いに90度回転した形状となっている。
【0033】
前記第二の連結部材13の内部には、前記嵌合突部18の先端部を回動可能とする径を備えた円形孔24が形成されている。そして、開口部23aの俵形の短軸方向の開口縁には、前記膨径部19の円形孔24からの抜けを妨げる係止部25a,25bがそれぞれ形成され、開口部23bの俵形の短軸方向の開口縁には、前記膨径部19の円形孔24からの抜けを妨げる係止部25c,25dがそれぞれ形成されている。
【0034】
図11及び図12に示すように、前記係止部25a〜25dと前記円形孔24の境界部には面取り26が設けられ、前記嵌合突部18が円形孔24から引き抜かれるとき、前記面取り21,26の作用により、前記係止部25a〜25dの損傷を防止するようになっている。
【0035】
また、図9〜図13に示すように、前記係止部25a,25cの内側において、前記円形孔24の内周面には前記係止凹部20に係合する係止突部27がそれぞれ形成されている。
【0036】
前記第一の連結部材12と第二の連結部材13とを連結するには、嵌合部16の嵌合突部18を第二の連結部材13の開口部23aに挿入し、嵌合部16を第二の連結部材13に対し時計方向に90度回動する。すると、嵌合突部18の係止凹部20が円形孔24内の係止突部27に係合し、回動規制部22が開口部23aの俵形の角部から隣の角部まで移動して、図14に示すように位置決めされる。
【0037】
また、第二の連結部材13の他方の開口部23bにも同様に第一の連結部材12を挿入して90度回動させて位置決めする。すると、図3(a)に示すように、第二の連結部材13を介して第一の連結部材12が連結される。
【0038】
この状態では、各第一の連結部材12の嵌合突部18の膨径部19が第二の連結部材13の係止部25a〜25dに係合して、第二の連結部材13の円形孔24内に保持される。
【0039】
この保持力は、通常のスクリーン昇降操作にボールチェーン8に作用する通常の引張り力では、嵌合突部18が第二の連結部材13から外れることがないように設定されている。そして、ボールチェーン8に通常の引張り力を超える大きな引張り力が作用したときに限り、第二の連結部材13の合成樹脂の弾性により、嵌合突部18の膨径部19により第二の連結部材13の開口部23a,23bが押し広げられて、嵌合突部18が第二の連結部材13から外れるようになっている。
【0040】
また、第二の連結部材13の両側に嵌合部16を嵌合した状態での外形形状は、前記ボール10と同一形状となるように形成されている。
前記第一の連結部材12の半球部15は、前記コード9の両端に形成された半球部10a(図3参照)に溶着固定されて、前記ボール10と同一形状のボールが形成される。そして、前記第一の連結部材12を第二の連結部材13で連結すると、無端状のボールチェーン8が形成される。
【0041】
このように構成されたボールチェーン8では、前記ボールチェーン8のコード9及び前記連結部11の連結コード14の全長に亘って同一形状のボールが同一間隔で形成される。従って、ボールチェーン8はプーリー7に対し制限なく周回可能である。
【0042】
上記のように構成されたボールチェーン8では、次に示す作用効果を得ることができる。
(1)ボールチェーン8の連結部11を構成する第二の連結部材13を黒色とし、第二の連結部材13以外の連結部11及びボールチェーン8を白色としたので、ボールチェーン8上においてセーフティ機能を備えた連結部11の位置を容易に認識することができる。
(2)連結部11の位置を容易に認識することができるので、スクリーン5を昇降操作してボールチェーン8を手放すとき、連結部11がプーリー7に掛かっているか否かを容易に認識することができる。連結部11がプーリー7に掛かっていると、セーフティ機能を確実に発揮できないことがあるが、連結部11がプーリー7に掛かっていない状態でボールチェーン8を手放すことにより、セーフティ機能を確実に発揮させることができる。
(3)ロールブラインドの出荷に先立ってボールチェーン8の半球部10a,15の溶着部分の強度試験を行うとき、連結部11を容易に認識することができるので、半球部10a,15の溶着位置を容易に特定することができる。従って、溶着位置を特定するために要する時間を短縮して、溶着部の強度試験コストを低減することができる。
(4)スクリーン5の昇降操作時に連結部11が外れないように位置させることができる。上記ロールブラインドでは、プーリー7から前後方向に垂下される無端状のボールチェーン8のうち、後方に垂下されるボールチェーン8を下方へ操作してスクリーン5を下降操作可能とし、後方に垂下されるボールチェーン8を僅かに下方へ引いてスクリーン5を引き上げ操作可能としている。このような構成では、スクリーン5が上限まで引き上げられているとき、連結部11が前方に垂下されている状態とすれば、スクリーン5の下降操作により連結部11が無用に外れてしまうことを防止することができる。
(第二の実施形態)
図15及び図16は、第二の実施形態を示す。この実施形態は、前記第一の実施形態の連結部11の配色のみを変更したものである。そして、第一の連結部材12の嵌合部16のみが黒色樹脂で成形され、第一の連結部材12の半球部15及びボール17と、第二の連結部材13が白色樹脂で成形されている。その他の構成は、第一の実施形態と同様である。
【0043】
このような構成により、黒色の嵌合部16を備えた連結部11の位置を容易に認識することができるので、第一の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
(第三の実施形態)
図17及び図18は、第三の実施形態を示す。この実施形態は、第一の連結部材12のボール17と、第二の連結部材13のみを黒色樹脂で成形したものである。その他の構成は、第一の実施形態と同様である。
【0044】
このような構成により、第一の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。また、連結部11の黒色部分が多いので、第一及び第二の実施形態に比して、連結部11をさらに容易に認識することができる。
(第四の実施形態)
図19及び図20は、第四の実施形態を示す。この実施形態は、第一の連結部材12のボール17及び嵌合部16のみを黒色樹脂で成形したものである。その他の構成は、第一の実施形態と同様である。
【0045】
このような構成により、第一の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。また、連結部11の黒色部分が多いので、第一及び第二の実施形態に比して、連結部11をさらに容易に認識することができる。
(第五の実施形態)
図21及び図22は、第五の実施形態を示す。この実施形態は、第一の連結部材12のボール17を黒色で成形し、第二の連結部材13を黒色及び白色以外の例えば灰色等の第三の色彩を備えた合成樹脂で成形したものである。その他の構成は、第一の実施形態と同様である。
【0046】
このような構成により、第一の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。また、連結部11にボールチェーン8の他の部分とは異なる2種類の色彩を備えるので、連結部11を容易に認識することができる。
(第六の実施形態)
図23及び図24は、第六の実施形態を示す。この実施形態は、一方の第一の連結部材12の嵌合部16を黒色の合成樹脂で成形し、他方の第一の連結部材12の嵌合部16を例えば灰色の合成樹脂で成形し、第二の連結部材13を白色の合成樹脂で成形したものである。その他の構成は、第一の実施形態と同様である。
【0047】
このような構成により、第五の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。また、各第一の連結部材12の嵌合部16の色彩が異なるので、この色彩の違いをボールチェーン8の操作方向の違いに対応させて、スクリーン5の引き上げ方向あるいは下降方向を表示することもできる。
(第七の実施形態)
図25及び図26は、第七の実施形態を示す。この実施形態は、第二の連結部材13を透明な合成樹脂で成形したものである。その他の構成は、第一の実施形態と同様である。
【0048】
このような構成により、第二の連結部材13の色彩が第一の連結部材12の色彩と異なるため、第一の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。また、第二の連結部材13が透明であるので、第一の連結部材12の嵌合部16との嵌合状態を把握し易いので、組立て作業を効率よく行うことができる。
(第八の実施形態)
図27〜図36は、ボールチェーン8の連結部の第八の実施形態を示す。この実施形態の連結部31は、第一の連結部材32を第二の連結部材33に嵌合して連結する構成である。前記第一の実施形態と同一構成部分は同一符号を付して説明する。
【0049】
図27及び図28に示すように、連結部31は第一の連結部材32と第二の連結部材33とで構成される。前記第一の連結部材32は、図29に示すように、前記コード9と同一材質の連結コード14の一端に前記ボール10の半分の形状の半球部15が形成され、他端には第一の嵌合部34が形成されている。
【0050】
前記半球部15と第一の嵌合部34との間に前記ボール10と同形状のボール17が固着され、前記第一の嵌合部34とボール17との間隔及びボール17と半球部15との間隔は、前記ボール10の間隔と同一である。
【0051】
前記半球部15及び第一の嵌合部34は、前記ボール10,17と同一の白色の合成樹脂で前記連結コード14の両端部に成形される。
前記第一の嵌合部34の基端部は、前記ボール17の端部と同様な半球状に形成され、第一の嵌合部34の先端部には、丸軸の両側部を平行に切除した断面俵形の嵌合突部35が形成されている。
【0052】
前記嵌合突部35の先端部には、図31及び図32に示すように、俵形の長軸方向に膨径された膨径部36が形成され、その膨径部36の長軸方向の両側部の外周面に凹条37が第一の嵌合部34の軸方向に設けられている。また、前記膨径部36の先端角部には面取り38が形成されている。
【0053】
前記第二の連結部材33は、図33に示すように、前記コード9と同一材質の連結コード14の一端に前記ボール17の半分の形状の半球部15が形成され、他端には第二の嵌合部39が形成されている。
【0054】
前記半球部15と第二の嵌合部39との間に前記ボール10と同形状のボール17が固着され、前記第二の嵌合部39とボール17との間隔及びボール17と半球部15との間隔は、前記ボール10の間隔と同一である。
【0055】
前記半球部15及びボール17は、前記ボール10と同一の白色の合成樹脂で成形され、前記第二の嵌合部39は黒色樹脂で成形されている。
前記第二の嵌合部39の基端部は、前記ボール10の端部と同様な半球状に形成され、第二の嵌合部39の先端面の中央部には、嵌合孔40が形成されている。前記嵌合孔40は、図34に示すように、前記嵌合突部35の膨径部36を挿入可能とする俵形に開口されている。
【0056】
前記嵌合孔40の奥部は、図33及び図35に示すように、同嵌合孔40内で前記嵌合突部35を回動可能とする径で円形に形成されている。従って、嵌合孔40の開口部には前記膨径部36に係合する係止部41が線対称状に形成されている。この係止部41の開口縁は、前記嵌合突部35の基端部を回動可能とするように、円弧状に抉られている。
【0057】
前記嵌合孔40の奥部内周面の一側には前記凹条37に係合可能とした突条42が形成されている。前記突条42は、前記嵌合孔40の開口部の長軸L1と直交する短軸L2上に形成される。
【0058】
上記のような第一の嵌合部34と第二の嵌合部39を連結するには、嵌合突部35の膨径部36を嵌合孔40に挿入し、この状態で第一の嵌合部34をいずれかの方向へ90度回動させる。すると、膨径部36の凹条37が嵌合孔40内の突条42に係合して位置決めされ、図36に示すように、膨径部36が係止部41に係合して嵌合孔40内に保持される。
【0059】
この保持力は、通常のスクリーン昇降操作時にボールチェーン8に作用する通常の引張り力では嵌合突部35と嵌合孔40の嵌合が外れることがないように設定されている。また、ボールチェーン8に通常の引張り力を超える大きな引張り力が作用したときに限り、合成樹脂の弾性により嵌合孔40の開口部が広げられて膨径部36が係止部41を乗り越えて、嵌合突部35と嵌合孔40の嵌合が外れるようになっている。
【0060】
また、嵌合突部35を嵌合孔40に嵌合した状態では、前記第一及び第二の嵌合部34,39の外形が前記ボール10と同一形状となるように形成される。
前記第一及び第二の連結部材32,33の半球部15は、前記コード9の両端に形成された半球部10aに溶着固定されて、前記ボール10と同一形状のボールが形成される。そして、前記嵌合突部35を嵌合孔40に嵌合すると、無端状のボールチェーン8が形成される。
【0061】
上記のように構成されたボールチェーン8では、ボールチェーン8の連結部31を構成する第二の連結部材33の第二の嵌合部39を黒色とし、第二の嵌合部39以外の連結部31及びボールチェーン8を白色としたので、ボールチェーン8上においてセーフティ機能を備えた連結部31の位置を容易に認識することができる。従って、第一の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
(第九の実施形態)
図37及び図38は、第九の実施形態を示す。この実施形態は、第二の連結部材33の第二の嵌合部39と、第一及び第二の連結部材32,33のボール17を黒色樹脂で成形したものである。その他の構成は、第八の実施形態と同様である。
【0062】
このような構成により、第八の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。また、連結部31の黒色部分が多いので、第八の実施形態に比して、連結部31をさらに容易に認識することができる。
(第十の実施形態)
図39及び図40は、第十の実施形態を示す。この実施形態は、第二の連結部材33の第二の嵌合部39を黒色の合成樹脂で成形するとともに、第一の連結部材32の第一の嵌合部34を例えば灰色の合成樹脂で成形したものである。その他の構成は、第八の実施形態と同様である。
【0063】
このような構成により、第八の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。また、第一の嵌合部34と第二の嵌合部39の色彩が異なるので、この色彩の違いをボールチェーン8の操作方向の違いに対応させて、スクリーン5の引き上げ方向あるいは下降方向を表示することもできる。
【0064】
上記実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・ボールチェーン8のボール10と連結部11,31の合成樹脂部分の色彩は、白色、黒色、灰色以外に、ベージュあるいはブラウン等の色彩を適宜組み合わせて使用してもよい。
・連結部11,31の連結コード14を、ボールチェーン8のコードの色彩と異なる色彩としてもよい。
・前記ボールチェーン8は、横型ブラインド、縦型ブラインド、網戸、上下スライド窓、オーニング、天窓、物干し竿の昇降装置等の操作コードとして使用してもよい。
【符号の説明】
【0065】
8…ボールチェーン、9…コード、10,17…ボール、11,31…連結部、12,32…第一の連結部材、13,33…第二の連結部材、16…嵌合部、34…第一の嵌合部、39…第二の嵌合部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コード上に合成樹脂のボールを等間隔に成形して固着し、前記コードの両端部を連結部で連結して無端状としたボールチェーンにおいて、
前記連結部は、互いに嵌合する第一の連結部材と第二の連結部材を備え、前記第一の連結部材と第二の連結部材の少なくともいずれかを前記ボールと異なる色彩で形成したことを特徴とするボールチェーン。
【請求項2】
前記コードの両端部に前記第一の連結部材を形成し、該第一の連結部材に嵌合突部を備えた嵌合部を設け、前記第二の連結部材は前記嵌合突部を嵌合可能とした筒状に形成し、前記嵌合部と前記第二の連結部材とを異なる色彩の合成樹脂で成形したことを特徴とする請求項1記載のボールチェーン。
【請求項3】
前記連結部は、
前記嵌合部と前記ボールの色彩を同一とし、前記第二の連結部材の色彩を、前記ボールと異なる色彩としたことを特徴とする請求項2記載のボールチェーン。
【請求項4】
前記連結部は、
前記嵌合部と前記ボールの色彩を異なる色彩とし、前記第二の連結部材の色彩を前記ボールと同一としたことを特徴とする請求項2記載のボールチェーン。
【請求項5】
前記連結部は、
前記第二の連結部材と、前記嵌合部に隣り合う第一のボールとを、その他の第二のボールと異なる色彩としたことを特徴とする請求項2記載のボールチェーン。
【請求項6】
前記連結部は、
前記嵌合部と、該嵌合部に隣り合う第一のボールとを、その他の第二のボールと異なる色彩とし、前記第二の連結部材を前記第二のボールと同一の色彩としたことを特徴とする請求項2記載のボールチェーン。
【請求項7】
前記連結部は、
前記嵌合部に隣り合う第一のボールと前記第二の連結部材とを異なる色彩とするとともに、前記第一のボール及び第二の連結部材を前記第一のボール以外の第二のボールとも異なる色彩とし、前記嵌合部を前記第二のボールと同一の色彩としたことを特徴とする請求項2記載のボールチェーン。
【請求項8】
前記連結部は、
前記嵌合部を、前記ボールと異なり、かつ互いに異なる色彩とし、前記第二の連結部材を前記ボールと同一の色彩としたことを特徴とする請求項2記載のボールチェーン。
【請求項9】
前記連結部は、
前記第二の連結部材を透明とし、前記嵌合部及び前記ボールを不透明としたことを特徴とする請求項2記載のボールチェーン。
【請求項10】
前記第一の連結部材は、
連結コードの一端に設けられ、前記コードの端部に溶着可能とした半球部と、
連結コードの他端に設けた前記嵌合部と、
前記嵌合部と前記半球部との間に設けられた前記第一のボールと
を備えたことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載のボールチェーン。
【請求項11】
前記コードの一端に前記第一の連結部材を形成し、前記コードの他端に前記第二の連結部材を形成し、前記第一及び第二の連結部材に互いに嵌合可能とした第一の嵌合部と第二の嵌合部を設け、前記第一の嵌合部と第二の嵌合部とを異なる色彩の合成樹脂で成形したことを特徴とする請求項1記載のボールチェーン。
【請求項12】
前記第一の嵌合部と第二の嵌合部を、前記ボールと異なる色彩で成形したことを特徴とする請求項11記載のボールチェーン。
【請求項13】
前記第一及び第二の嵌合部に隣り合う第一のボールを、前記ボールと異なる色彩で成形したことを特徴とする請求項11記載のボールチェーン。
【請求項14】
請求項1乃至13のいずれか1項に記載のボールチェーンをプーリーに掛装して垂下し、該プーリーの回転操作に基づいて日射遮蔽材を開閉操作することを特徴とする日射遮蔽装置。
【請求項1】
コード上に合成樹脂のボールを等間隔に成形して固着し、前記コードの両端部を連結部で連結して無端状としたボールチェーンにおいて、
前記連結部は、互いに嵌合する第一の連結部材と第二の連結部材を備え、前記第一の連結部材と第二の連結部材の少なくともいずれかを前記ボールと異なる色彩で形成したことを特徴とするボールチェーン。
【請求項2】
前記コードの両端部に前記第一の連結部材を形成し、該第一の連結部材に嵌合突部を備えた嵌合部を設け、前記第二の連結部材は前記嵌合突部を嵌合可能とした筒状に形成し、前記嵌合部と前記第二の連結部材とを異なる色彩の合成樹脂で成形したことを特徴とする請求項1記載のボールチェーン。
【請求項3】
前記連結部は、
前記嵌合部と前記ボールの色彩を同一とし、前記第二の連結部材の色彩を、前記ボールと異なる色彩としたことを特徴とする請求項2記載のボールチェーン。
【請求項4】
前記連結部は、
前記嵌合部と前記ボールの色彩を異なる色彩とし、前記第二の連結部材の色彩を前記ボールと同一としたことを特徴とする請求項2記載のボールチェーン。
【請求項5】
前記連結部は、
前記第二の連結部材と、前記嵌合部に隣り合う第一のボールとを、その他の第二のボールと異なる色彩としたことを特徴とする請求項2記載のボールチェーン。
【請求項6】
前記連結部は、
前記嵌合部と、該嵌合部に隣り合う第一のボールとを、その他の第二のボールと異なる色彩とし、前記第二の連結部材を前記第二のボールと同一の色彩としたことを特徴とする請求項2記載のボールチェーン。
【請求項7】
前記連結部は、
前記嵌合部に隣り合う第一のボールと前記第二の連結部材とを異なる色彩とするとともに、前記第一のボール及び第二の連結部材を前記第一のボール以外の第二のボールとも異なる色彩とし、前記嵌合部を前記第二のボールと同一の色彩としたことを特徴とする請求項2記載のボールチェーン。
【請求項8】
前記連結部は、
前記嵌合部を、前記ボールと異なり、かつ互いに異なる色彩とし、前記第二の連結部材を前記ボールと同一の色彩としたことを特徴とする請求項2記載のボールチェーン。
【請求項9】
前記連結部は、
前記第二の連結部材を透明とし、前記嵌合部及び前記ボールを不透明としたことを特徴とする請求項2記載のボールチェーン。
【請求項10】
前記第一の連結部材は、
連結コードの一端に設けられ、前記コードの端部に溶着可能とした半球部と、
連結コードの他端に設けた前記嵌合部と、
前記嵌合部と前記半球部との間に設けられた前記第一のボールと
を備えたことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載のボールチェーン。
【請求項11】
前記コードの一端に前記第一の連結部材を形成し、前記コードの他端に前記第二の連結部材を形成し、前記第一及び第二の連結部材に互いに嵌合可能とした第一の嵌合部と第二の嵌合部を設け、前記第一の嵌合部と第二の嵌合部とを異なる色彩の合成樹脂で成形したことを特徴とする請求項1記載のボールチェーン。
【請求項12】
前記第一の嵌合部と第二の嵌合部を、前記ボールと異なる色彩で成形したことを特徴とする請求項11記載のボールチェーン。
【請求項13】
前記第一及び第二の嵌合部に隣り合う第一のボールを、前記ボールと異なる色彩で成形したことを特徴とする請求項11記載のボールチェーン。
【請求項14】
請求項1乃至13のいずれか1項に記載のボールチェーンをプーリーに掛装して垂下し、該プーリーの回転操作に基づいて日射遮蔽材を開閉操作することを特徴とする日射遮蔽装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【公開番号】特開2011−75015(P2011−75015A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−226828(P2009−226828)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(000250672)立川ブラインド工業株式会社 (224)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(000250672)立川ブラインド工業株式会社 (224)
【Fターム(参考)】
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