ポケットコイルバネ構造体組立装置。
【課題】 椅子やソファー・ベットマットレス等に内装されて使用されるポケットコイルバネ連結組立構造体を均一、高品質、高能率に自動的に製造する装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明は補助送りストック機構と、送り出し機構と、シール・カット機構と、搬送機構と、メルト塗布機構と、圧着機構と、アプリケーター機構と、保持機構と、制御機構を組み合わせ構成したことで、ミスが無く、均一で高品質、高能率なポケットコイルバネ連結組立構造体の自動製造装置を可能にした。
【解決手段】 本発明は補助送りストック機構と、送り出し機構と、シール・カット機構と、搬送機構と、メルト塗布機構と、圧着機構と、アプリケーター機構と、保持機構と、制御機構を組み合わせ構成したことで、ミスが無く、均一で高品質、高能率なポケットコイルバネ連結組立構造体の自動製造装置を可能にした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、椅子やソファー等の家具やベットマットレス等の寝具に内装されて使用されるポケットコイルバネ列を、マット状に効率よく接合して組み立てるポケットコイルバネ構造体組立装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本願は1995年9月21日出願の日本特許出願番号特願平7−243234と特願2005−254106の一部継続出願である。従来はポケットコイルバネの径とほぼ同じ間隔の仕切り板をポケットコイルバネ列のポケットコイルバネ数と同じだけ敷き設し、その仕切り板に合わせてポケットコイルバネ列を供給する位置決め方法であり特願昭60−102519で開示されている、従来の方法はポケットコイルバネの径が変わると仕切り板の間隔を時間をかけて変更する必要があり、又生産性の低いものであった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は以上の点に鑑み、ポケットコイルバネの径が変っても短時間で簡単に対応でき、ポケットコイル製造機3〜4台と連結し自動で高能率なポケットコイルバネ構造体組立装置提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するため、本発明は 不織布又は布地によりポケット状に形成した連続円筒形袋の1袋に1個のコイルバネを収納して列状に形成された連続ポケットコイルバネ列を、複数列接着して、マット状のポケットコイルバネ構造体に組み立るポケットコイルバネ構造体組立装置であって、ポケットコイルバネ列補助送りストック機構を1〜4基と、ポケットコイルバネ列を予め設定した個数送り出すポケットコイルバネ列送り出し機構を1〜4基と、ポケットコイルバネ列送り出し機構とポケットコイルバネ列搬送機構の間に位置し、ポケットコイルバネ列と次に続くポケットコイルバネ列を切り離して所定の長さにするシール・カット機構と、所定の長さにカットされたポケットコイルバネ列を所定の位置まで搬送する、ポケットコイルバネ列搬送機構と、ポケットコイルバネ列に接着剤を塗布するためのメルト塗布機構と、接着剤が塗布されたポケットコイルバネ列の上に、ポケットコイルバネ列搬送機構で搬送された次のポケットコイルバネ列を押し付ける圧着機構と、接着剤を塗布機構に供給するアプリケーター機構と、上記の各機構を制御するための制御機構を備えて構成したことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0005】
従来の方法は、ポケットコイルバネ径の変更に対する対応が難しく、また生産能率も悪く、本発明はこれらの欠点を一挙に解決した。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本装置略図を示す前面図であって図中符号1は本装置全体を示し、図中符号2はポケットコイルバネ列補助送りストック機構を示し、図中符号3はポケットコイルバネ列送り出し機構を示し、図中符号4はシール・カット機構を示し、図中符号5はポケットコイルバネ列搬送機構を示し、図中符号6はメルト塗布機構を示し、図中符号7は圧着機構を示し、図中符号8はアプリケーター機構を示し、図中符号9は制御機構を示している。
【0007】
図2は本装置略図を示す上面図、図3はポケットコイルバネ列補助送りストック機構とポケットコイルバネ列送り出し機構を示す上面図、図4はポケットコイルバネ列補助送りストック機構とポケットコイルバネ列送り出し機構とシール・カット機構を示す前面図、図5はポケットコイルバネ列搬送機構とメルト塗布機構と圧着機構を示す前面図であり、図6は本装置のポケットコイルバネ列搬送機構とメルト塗布機構と圧着機構と保持機構を示す側面図である。
【0008】
図7はポケットコイルバネ列搬送機構とメルト塗布機構と圧着機構を示す側面図であり原点位置を示し、図8はポケットコイルバネ列搬送機構とメルト塗布機構と圧着機構を示す側面図でメルト塗布機構の運転状態を示し、図9はポケットコイルバネ列搬送機構とメルト塗布機構と圧着機構を示す側面図でありポケットコイルバネ列搬送機構の運転状態を示し、図10はポケットコイルバネ列搬送機構とメルト塗布機構と圧着機構を示す側面図であり圧着機構の運転状態を示している。
【0009】
図11はシール・カット機構の側面図であり、図12はシール・カット機構の前面図である。
【0010】
図2・図3・図4で示すように図中符号2のポケットコイルバネ列補助送りストック機構と、図中符号3のポケットコイルバネ列送り出し機構は各1基が一連で構成されA.B.Cの三連が移動架台61上に取り付けられており、移動架台61は架台62に取り付けられているスライドレール65・スライダー66で受けられ、移動架台61の下面に取り付けられている二段シリンダー69でA・B・C・連を任意にシール・カット機構4とポケットコイルバネ列搬送機構5の位置に素早く移動することができる構造となっている。
【0011】
ポケットコイルバネ列補助送りストック機構2と、ポケットコイルバネ列送り出し機構3を図3・図4で詳しく説明すると、送りローラー30のロール面にはポケットコイルバネ列15の不織布を強力に保持して送るための針布31が敷設されており、送りローラー30はシャフト26に固着され、シャフト26の両サイドはピロブロック25で受けられ、ピロブロック25は移動架台61に固着されており、シャフト26に取り付けられているスプロケット27とモーター29に取り付けられているスプロケット27aはチエンで繋がっている。
【0012】
ダンシングローラー16はポケットコイルバネ列15の供給が間に合わなくなるとポケットコイルバネ列15に引き上げられセンサー33がOFすると、モーター29がストップし、ポケットコイルバネ列15が供給され、ダンシングローラー16が下降し、センサー33がONする、するとモーター29が回転しポケットコイルバネ列15をストックスペースに送り込むが、ストックスペース35にポケットコイルバネ列15が一定量溜りセンサー55がONするとモーター29がストップし、ポケットコイルバネ列15のストックスペース35への供給はストップする構造であり、絶えずストックスペース35には送り出しカム49が1サイクルで送る量のポケットコイルバネ列15がストックされているため、速く確実にポケットコイルバネ列15を供給できるのである。
【0013】
送り出しカム49のU溝はポケットコイルバネの半径形状をしており、ポケットコイルバネ列を確実に捕らえ送り出すことのできる構造である、また送り出しカム49とタイミングプーリー46はシャフト47に固着され、シャフト47はピロブロック48で保持され、タイミングプーリー46は減速機53のタイミングプーリーにタイミングベルトで繋がり、減速機53はサーボモーター54と接続されており、制御機構で予め設定された個数のポケットコイルバネ列15を確実に送り出す機構となっている。
【0014】
制御機構の設定により、A・B・Cの三連の内からストックスペース35にポケットコイルバネ列15が一定量貯えられている事を示すセンサー55がONしている連を自動的に選択する構造のため、もしB連のストックスペース35にポケットコイルバネ列15が一定量貯えられておらず、センサー55がOFの場合準備不可と判断しB連は選択されず、センサー55がONになっているA又はB連が選択されることとなる、またA・B・C連ともにセンサー55がONになっている場合A・B・Cの順番に選択されるため三台のポケットコイル製造機と連結することで無駄な動きのない高性能な自動機となる。
制御機構の設定によりA・B・Cの三連の内から任意に使用する連を設定することができる、例えばA連を2回、次にB連を3回、次にC連を4回、の繰り返しや、例えばA連のみの使用又はA連とB連の使用も可能である、したがってA・B・C連の夫々に線径の異なるポケットコイル列15を供給すれば、部分的に硬さの異なるポケットコイルバネ組立構造体を作ることができるのである。
【0015】
図1・図2又は図4の図中符号4で示すシール・カット機構は、ポケットコイルバネ列搬送機構5の二本の搬送ベルト150の中間で、ポケットコイルバネ列送り出し機構3の送り出しカム49の直後に配設されており、このシール・カット機構を図11・図12で説明すると、ホーン85は上昇状態を示し、アンビル87は下降状態を示し、シャッター98は閉まった状態を示し、ポケットコイルバネ列15の搬送可能な状態を示している。
【0016】
ポケットコイルバネ列15を制御機構により予め設定した個数のポケットコイルバネ列15をポケットコイルバネ列送り出し機構3及びポケットコイルバネ列搬送機構5で送り出し停止した後、シリンダー100に取り付けられているシャッター98が開き、ホーン85がシリンダー76により下降し、アンビル87がシリンダー95により上昇してポケットコイルバネ列15のシール部をホーン85と、アンビル87の間に挟み超音波を発振させてポケットコイルバネ列の不織布を溶着した後、シリンダー92に取り付けられているカッター90が移動して溶着した不織布の中間をカットして切り離すのである、その後ホーン85は上昇し、アンビル87は下降し、シャッター98が閉じてポケットコイルバネ列15の搬送を可能な状態にする。このシール・カット機構は特願2005−254106の一部継続出願である。
【0017】
ポケットコイルバネ搬送機構5を説明すると、ポケットコイルバネ列送り出し機構3で送り出されたポケットコイルバネ列15はポケットコイルバネ列搬送機構5の二本の搬送ベルト150に挟まれた状態で搬送され、ポケットコイルバネ列送り出し機構が予め設定されたポケットコイルバネ列15を送り出した後停止すると同時にポケットコイルバネ列搬送機構5の搬送ベルト150が停止し、シール・カット機構が働きポケットコイルバネ列15をシール・カットした後、ポケットコイルバネ列搬送機構5の搬送ベルト150が回転し、カットされたポケットコイルバネ列15を所定の位置まで搬送し、圧着機構の働きを待つのである。
【0018】
メルト塗布機構6と圧着機構7を説明すると、図7は原点(待機状態)を示しており、図8はメルト塗布機構6の稼動状態を示し、図9はポケットコイルバネ列15の搬送状態を示し、図10は圧着機構の稼動状態を示している、一連の動きを順序だてて説明すると、シリンダー102が働きコーティングヘッド109は二本の搬送ベルト150の中間上に移動した後、シリンダー105が働き下降して二本の搬送ベルト150の間を移動しながら保持板A181と保持板B182の間に保持されているポケットコイルバネ列15の上面にホットメルトを塗布した後、コーティングヘッド109は上昇・移動し原点(待機状態)に戻る。
【0019】
次に二本の搬送ベルト150でポケットコイルバネ列15が定位置まで搬送された後、シリンダー140が働き圧着坂142が下降して二本の搬送ベルト150で保持されているポケットコイルバネ列15を押し下げ、下にあるホットメルトが塗布されたポケットコイルバネ列15に圧着して、先のポケットコイルバネ列15と次のポケットコイルバネ列15を連結する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】は本発明にかかる装置全体の概略を示す前面図である。
【図2】は本発明にかかる装置全体の概略を示す上面図である。
【図3】は本発明にかかるポケットコイルバネ列ストック機構とポケットコイルバネ列送り出し機構の概略を示す上面図である。
【図4】は本発明にかかるポケットコイルバネ列ストック機構とポケットコイルバネ列送り出し機構の概略を示す前面図である。
【図5】は本発明にかかるポケットコイルバネ列搬送機構とメルト塗布機構と圧着機構の概略を示す前面図である。
【図6】はポケットコイルバネ列搬送機構とメルト塗布機構と圧着機構と保持機構の概略を示す側面図である。
【図7】はポケットコイルバネ列搬送機構とメルト塗布機構と圧着機構と保持機構の概略を示す側面図で原点位置状態を示している。
【図8】はメルト塗布機構の運転状態を示す側面図である。
【図9】はポケットコイルバネ列搬送機搆がポケットコイルバネ列を搬送している状態を示す側面図である。
【図10】は圧着機構がポケットコイルバネ列を圧着している状態を示す側面図である
【図11】はシール・カット機構の側面図である。
【図12】はシール・カット機構の前面図である。
【符号の説明】
【0021】
1・・・ポケットコイルバネ構造体組立装置
2・・・補助送りストック機構
3・・・送り出し機構
4・・・シール・カット機構
5・・・搬送機構
6・・・メルト塗布機構
7・・・圧着機構
15・・ポケットコイルバネ列
30・・送りローラー
31・・針布
49・・送り出しカム
85・・ホーン
87・・アンビル
109・コーティングヘッド
142・圧着坂
150・搬送ベルト
【技術分野】
【0001】
本発明は、椅子やソファー等の家具やベットマットレス等の寝具に内装されて使用されるポケットコイルバネ列を、マット状に効率よく接合して組み立てるポケットコイルバネ構造体組立装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本願は1995年9月21日出願の日本特許出願番号特願平7−243234と特願2005−254106の一部継続出願である。従来はポケットコイルバネの径とほぼ同じ間隔の仕切り板をポケットコイルバネ列のポケットコイルバネ数と同じだけ敷き設し、その仕切り板に合わせてポケットコイルバネ列を供給する位置決め方法であり特願昭60−102519で開示されている、従来の方法はポケットコイルバネの径が変わると仕切り板の間隔を時間をかけて変更する必要があり、又生産性の低いものであった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は以上の点に鑑み、ポケットコイルバネの径が変っても短時間で簡単に対応でき、ポケットコイル製造機3〜4台と連結し自動で高能率なポケットコイルバネ構造体組立装置提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するため、本発明は 不織布又は布地によりポケット状に形成した連続円筒形袋の1袋に1個のコイルバネを収納して列状に形成された連続ポケットコイルバネ列を、複数列接着して、マット状のポケットコイルバネ構造体に組み立るポケットコイルバネ構造体組立装置であって、ポケットコイルバネ列補助送りストック機構を1〜4基と、ポケットコイルバネ列を予め設定した個数送り出すポケットコイルバネ列送り出し機構を1〜4基と、ポケットコイルバネ列送り出し機構とポケットコイルバネ列搬送機構の間に位置し、ポケットコイルバネ列と次に続くポケットコイルバネ列を切り離して所定の長さにするシール・カット機構と、所定の長さにカットされたポケットコイルバネ列を所定の位置まで搬送する、ポケットコイルバネ列搬送機構と、ポケットコイルバネ列に接着剤を塗布するためのメルト塗布機構と、接着剤が塗布されたポケットコイルバネ列の上に、ポケットコイルバネ列搬送機構で搬送された次のポケットコイルバネ列を押し付ける圧着機構と、接着剤を塗布機構に供給するアプリケーター機構と、上記の各機構を制御するための制御機構を備えて構成したことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0005】
従来の方法は、ポケットコイルバネ径の変更に対する対応が難しく、また生産能率も悪く、本発明はこれらの欠点を一挙に解決した。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本装置略図を示す前面図であって図中符号1は本装置全体を示し、図中符号2はポケットコイルバネ列補助送りストック機構を示し、図中符号3はポケットコイルバネ列送り出し機構を示し、図中符号4はシール・カット機構を示し、図中符号5はポケットコイルバネ列搬送機構を示し、図中符号6はメルト塗布機構を示し、図中符号7は圧着機構を示し、図中符号8はアプリケーター機構を示し、図中符号9は制御機構を示している。
【0007】
図2は本装置略図を示す上面図、図3はポケットコイルバネ列補助送りストック機構とポケットコイルバネ列送り出し機構を示す上面図、図4はポケットコイルバネ列補助送りストック機構とポケットコイルバネ列送り出し機構とシール・カット機構を示す前面図、図5はポケットコイルバネ列搬送機構とメルト塗布機構と圧着機構を示す前面図であり、図6は本装置のポケットコイルバネ列搬送機構とメルト塗布機構と圧着機構と保持機構を示す側面図である。
【0008】
図7はポケットコイルバネ列搬送機構とメルト塗布機構と圧着機構を示す側面図であり原点位置を示し、図8はポケットコイルバネ列搬送機構とメルト塗布機構と圧着機構を示す側面図でメルト塗布機構の運転状態を示し、図9はポケットコイルバネ列搬送機構とメルト塗布機構と圧着機構を示す側面図でありポケットコイルバネ列搬送機構の運転状態を示し、図10はポケットコイルバネ列搬送機構とメルト塗布機構と圧着機構を示す側面図であり圧着機構の運転状態を示している。
【0009】
図11はシール・カット機構の側面図であり、図12はシール・カット機構の前面図である。
【0010】
図2・図3・図4で示すように図中符号2のポケットコイルバネ列補助送りストック機構と、図中符号3のポケットコイルバネ列送り出し機構は各1基が一連で構成されA.B.Cの三連が移動架台61上に取り付けられており、移動架台61は架台62に取り付けられているスライドレール65・スライダー66で受けられ、移動架台61の下面に取り付けられている二段シリンダー69でA・B・C・連を任意にシール・カット機構4とポケットコイルバネ列搬送機構5の位置に素早く移動することができる構造となっている。
【0011】
ポケットコイルバネ列補助送りストック機構2と、ポケットコイルバネ列送り出し機構3を図3・図4で詳しく説明すると、送りローラー30のロール面にはポケットコイルバネ列15の不織布を強力に保持して送るための針布31が敷設されており、送りローラー30はシャフト26に固着され、シャフト26の両サイドはピロブロック25で受けられ、ピロブロック25は移動架台61に固着されており、シャフト26に取り付けられているスプロケット27とモーター29に取り付けられているスプロケット27aはチエンで繋がっている。
【0012】
ダンシングローラー16はポケットコイルバネ列15の供給が間に合わなくなるとポケットコイルバネ列15に引き上げられセンサー33がOFすると、モーター29がストップし、ポケットコイルバネ列15が供給され、ダンシングローラー16が下降し、センサー33がONする、するとモーター29が回転しポケットコイルバネ列15をストックスペースに送り込むが、ストックスペース35にポケットコイルバネ列15が一定量溜りセンサー55がONするとモーター29がストップし、ポケットコイルバネ列15のストックスペース35への供給はストップする構造であり、絶えずストックスペース35には送り出しカム49が1サイクルで送る量のポケットコイルバネ列15がストックされているため、速く確実にポケットコイルバネ列15を供給できるのである。
【0013】
送り出しカム49のU溝はポケットコイルバネの半径形状をしており、ポケットコイルバネ列を確実に捕らえ送り出すことのできる構造である、また送り出しカム49とタイミングプーリー46はシャフト47に固着され、シャフト47はピロブロック48で保持され、タイミングプーリー46は減速機53のタイミングプーリーにタイミングベルトで繋がり、減速機53はサーボモーター54と接続されており、制御機構で予め設定された個数のポケットコイルバネ列15を確実に送り出す機構となっている。
【0014】
制御機構の設定により、A・B・Cの三連の内からストックスペース35にポケットコイルバネ列15が一定量貯えられている事を示すセンサー55がONしている連を自動的に選択する構造のため、もしB連のストックスペース35にポケットコイルバネ列15が一定量貯えられておらず、センサー55がOFの場合準備不可と判断しB連は選択されず、センサー55がONになっているA又はB連が選択されることとなる、またA・B・C連ともにセンサー55がONになっている場合A・B・Cの順番に選択されるため三台のポケットコイル製造機と連結することで無駄な動きのない高性能な自動機となる。
制御機構の設定によりA・B・Cの三連の内から任意に使用する連を設定することができる、例えばA連を2回、次にB連を3回、次にC連を4回、の繰り返しや、例えばA連のみの使用又はA連とB連の使用も可能である、したがってA・B・C連の夫々に線径の異なるポケットコイル列15を供給すれば、部分的に硬さの異なるポケットコイルバネ組立構造体を作ることができるのである。
【0015】
図1・図2又は図4の図中符号4で示すシール・カット機構は、ポケットコイルバネ列搬送機構5の二本の搬送ベルト150の中間で、ポケットコイルバネ列送り出し機構3の送り出しカム49の直後に配設されており、このシール・カット機構を図11・図12で説明すると、ホーン85は上昇状態を示し、アンビル87は下降状態を示し、シャッター98は閉まった状態を示し、ポケットコイルバネ列15の搬送可能な状態を示している。
【0016】
ポケットコイルバネ列15を制御機構により予め設定した個数のポケットコイルバネ列15をポケットコイルバネ列送り出し機構3及びポケットコイルバネ列搬送機構5で送り出し停止した後、シリンダー100に取り付けられているシャッター98が開き、ホーン85がシリンダー76により下降し、アンビル87がシリンダー95により上昇してポケットコイルバネ列15のシール部をホーン85と、アンビル87の間に挟み超音波を発振させてポケットコイルバネ列の不織布を溶着した後、シリンダー92に取り付けられているカッター90が移動して溶着した不織布の中間をカットして切り離すのである、その後ホーン85は上昇し、アンビル87は下降し、シャッター98が閉じてポケットコイルバネ列15の搬送を可能な状態にする。このシール・カット機構は特願2005−254106の一部継続出願である。
【0017】
ポケットコイルバネ搬送機構5を説明すると、ポケットコイルバネ列送り出し機構3で送り出されたポケットコイルバネ列15はポケットコイルバネ列搬送機構5の二本の搬送ベルト150に挟まれた状態で搬送され、ポケットコイルバネ列送り出し機構が予め設定されたポケットコイルバネ列15を送り出した後停止すると同時にポケットコイルバネ列搬送機構5の搬送ベルト150が停止し、シール・カット機構が働きポケットコイルバネ列15をシール・カットした後、ポケットコイルバネ列搬送機構5の搬送ベルト150が回転し、カットされたポケットコイルバネ列15を所定の位置まで搬送し、圧着機構の働きを待つのである。
【0018】
メルト塗布機構6と圧着機構7を説明すると、図7は原点(待機状態)を示しており、図8はメルト塗布機構6の稼動状態を示し、図9はポケットコイルバネ列15の搬送状態を示し、図10は圧着機構の稼動状態を示している、一連の動きを順序だてて説明すると、シリンダー102が働きコーティングヘッド109は二本の搬送ベルト150の中間上に移動した後、シリンダー105が働き下降して二本の搬送ベルト150の間を移動しながら保持板A181と保持板B182の間に保持されているポケットコイルバネ列15の上面にホットメルトを塗布した後、コーティングヘッド109は上昇・移動し原点(待機状態)に戻る。
【0019】
次に二本の搬送ベルト150でポケットコイルバネ列15が定位置まで搬送された後、シリンダー140が働き圧着坂142が下降して二本の搬送ベルト150で保持されているポケットコイルバネ列15を押し下げ、下にあるホットメルトが塗布されたポケットコイルバネ列15に圧着して、先のポケットコイルバネ列15と次のポケットコイルバネ列15を連結する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】は本発明にかかる装置全体の概略を示す前面図である。
【図2】は本発明にかかる装置全体の概略を示す上面図である。
【図3】は本発明にかかるポケットコイルバネ列ストック機構とポケットコイルバネ列送り出し機構の概略を示す上面図である。
【図4】は本発明にかかるポケットコイルバネ列ストック機構とポケットコイルバネ列送り出し機構の概略を示す前面図である。
【図5】は本発明にかかるポケットコイルバネ列搬送機構とメルト塗布機構と圧着機構の概略を示す前面図である。
【図6】はポケットコイルバネ列搬送機構とメルト塗布機構と圧着機構と保持機構の概略を示す側面図である。
【図7】はポケットコイルバネ列搬送機構とメルト塗布機構と圧着機構と保持機構の概略を示す側面図で原点位置状態を示している。
【図8】はメルト塗布機構の運転状態を示す側面図である。
【図9】はポケットコイルバネ列搬送機搆がポケットコイルバネ列を搬送している状態を示す側面図である。
【図10】は圧着機構がポケットコイルバネ列を圧着している状態を示す側面図である
【図11】はシール・カット機構の側面図である。
【図12】はシール・カット機構の前面図である。
【符号の説明】
【0021】
1・・・ポケットコイルバネ構造体組立装置
2・・・補助送りストック機構
3・・・送り出し機構
4・・・シール・カット機構
5・・・搬送機構
6・・・メルト塗布機構
7・・・圧着機構
15・・ポケットコイルバネ列
30・・送りローラー
31・・針布
49・・送り出しカム
85・・ホーン
87・・アンビル
109・コーティングヘッド
142・圧着坂
150・搬送ベルト
【特許請求の範囲】
【請求項1】
不織布又は布地によりポケット状に形成した連続円筒形袋の1袋に1個のコイルバネを収納して列状に形成された連続ポケットコイルバネ列を、複数列接着して、マット状のポケットコイルバネ構造体に組み立てるポケットコイルバネ構造体組み立て装置であって、ポケットコイルバネ列補助送りストック機構と、ポケットコイルバネ列を予め設定した個数送り出すポケットコイルバネ列送り出し機構と、ポケットコイルバネ列送り出し機構とポケットコイルバネ列搬送機構の間に位置し、ポケットコイルバネ列と次に続くポケットコイルバネ列を切り離して所定の長さにするシール・カット機構と、所定の長さにカットされたポケットコイルバネ列を所定の位置まで搬送するポケットコイルバネ列搬送機構と、ポケットコイルバネ列に接着剤を塗布するためのメルト塗布機構と、接着剤が塗布されたポケットコイルバネ列の上にポケットコイルバネ列搬送機構で搬送された次のポケットコイルバネ列を押し付ける圧着機構と、接着剤を塗布装置に供給するアプリケーター機構と、上記の各機構を制御するための制御機構を備えて構成したことを特徴とするポケットコイルバネ構造体組立装置。
【請求項2】
ポケットコイルバネ列補助送りストック機構が1個又は2〜4の複数個で構成されている請求項1のポケットコイルバネ構造体組立装置。
【請求項3】
請求項2のポケットコイルバネ列補助送りストック機構が所定のポケットコイルバネ列の長さを蓄える機能を有するポケットコイルバネ構造体組立装置。
【請求項4】
請求項2のポケットコイルバネ列補助送りストック機構の補助送りドラムのポケットコイルバネ列接地面に針布を配設したことを特徴とするポケットコイルバネ構造体組立装置。
【請求項5】
ポケットコイルバネ列送り出し機構の送り出しカムのU溝の形状がポケットコイルバネの胴径とほぼ同じで確実にポケットコイルバネを保持し送り出す構造を有していることを特徴とするポケットコイルバネ構造体組立装置。
【請求項6】
ポケットコイルバネ列送り出し機構とポケットコイルバネ搬送機構の間にポケットコイルバネ列を所定の長さにカットするシール・カット機構を備えていることを特徴とするポケットコイルバネ構造体組立装置。
【請求項7】
超音波溶着用のホーンとアンビルがそれぞれコイルバネ胴径の約1/2以上、上下する機構を備えていることを特徴とする請求項1のシール・カット手段。
【請求項8】
超音波溶着用のアンビルが2つに分割されその分割された中心をカッターナイフが移動できる状態に敷設されていることを特徴とする請求項1のシール・カット手段。
【請求項9】
ポケットコイルバネ列送り出し機構で供給されるポケットコイルバネ列を二本の垂直な搬送ベルトの間にポケットコイルバネの中心軸を水平にした状態で挟み、所定の位置まで搬送する機構を備えたポケットコイルバネ列搬送機構。
【請求項10】
ホットメルトを塗布するコーティングヘッドが待機位置から保持板で保持されているポケットコイルバネ列の上面に移動・下降して、移動しながら保持板で保持されているポケットコイルバネ列の上面にホットメルトを塗布する機構を備えたホットメルト塗布機構。
【請求項11】
搬送機構の搬送ベルトで送り込まれたポケットコイルバネ列を既に保持板で保持されているポケットコイルバネ列の上に押し当てる機構を備えた圧着機構。
【請求項1】
不織布又は布地によりポケット状に形成した連続円筒形袋の1袋に1個のコイルバネを収納して列状に形成された連続ポケットコイルバネ列を、複数列接着して、マット状のポケットコイルバネ構造体に組み立てるポケットコイルバネ構造体組み立て装置であって、ポケットコイルバネ列補助送りストック機構と、ポケットコイルバネ列を予め設定した個数送り出すポケットコイルバネ列送り出し機構と、ポケットコイルバネ列送り出し機構とポケットコイルバネ列搬送機構の間に位置し、ポケットコイルバネ列と次に続くポケットコイルバネ列を切り離して所定の長さにするシール・カット機構と、所定の長さにカットされたポケットコイルバネ列を所定の位置まで搬送するポケットコイルバネ列搬送機構と、ポケットコイルバネ列に接着剤を塗布するためのメルト塗布機構と、接着剤が塗布されたポケットコイルバネ列の上にポケットコイルバネ列搬送機構で搬送された次のポケットコイルバネ列を押し付ける圧着機構と、接着剤を塗布装置に供給するアプリケーター機構と、上記の各機構を制御するための制御機構を備えて構成したことを特徴とするポケットコイルバネ構造体組立装置。
【請求項2】
ポケットコイルバネ列補助送りストック機構が1個又は2〜4の複数個で構成されている請求項1のポケットコイルバネ構造体組立装置。
【請求項3】
請求項2のポケットコイルバネ列補助送りストック機構が所定のポケットコイルバネ列の長さを蓄える機能を有するポケットコイルバネ構造体組立装置。
【請求項4】
請求項2のポケットコイルバネ列補助送りストック機構の補助送りドラムのポケットコイルバネ列接地面に針布を配設したことを特徴とするポケットコイルバネ構造体組立装置。
【請求項5】
ポケットコイルバネ列送り出し機構の送り出しカムのU溝の形状がポケットコイルバネの胴径とほぼ同じで確実にポケットコイルバネを保持し送り出す構造を有していることを特徴とするポケットコイルバネ構造体組立装置。
【請求項6】
ポケットコイルバネ列送り出し機構とポケットコイルバネ搬送機構の間にポケットコイルバネ列を所定の長さにカットするシール・カット機構を備えていることを特徴とするポケットコイルバネ構造体組立装置。
【請求項7】
超音波溶着用のホーンとアンビルがそれぞれコイルバネ胴径の約1/2以上、上下する機構を備えていることを特徴とする請求項1のシール・カット手段。
【請求項8】
超音波溶着用のアンビルが2つに分割されその分割された中心をカッターナイフが移動できる状態に敷設されていることを特徴とする請求項1のシール・カット手段。
【請求項9】
ポケットコイルバネ列送り出し機構で供給されるポケットコイルバネ列を二本の垂直な搬送ベルトの間にポケットコイルバネの中心軸を水平にした状態で挟み、所定の位置まで搬送する機構を備えたポケットコイルバネ列搬送機構。
【請求項10】
ホットメルトを塗布するコーティングヘッドが待機位置から保持板で保持されているポケットコイルバネ列の上面に移動・下降して、移動しながら保持板で保持されているポケットコイルバネ列の上面にホットメルトを塗布する機構を備えたホットメルト塗布機構。
【請求項11】
搬送機構の搬送ベルトで送り込まれたポケットコイルバネ列を既に保持板で保持されているポケットコイルバネ列の上に押し当てる機構を備えた圧着機構。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2010−253227(P2010−253227A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−123581(P2009−123581)
【出願日】平成21年4月24日(2009.4.24)
【出願人】(509142461)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月24日(2009.4.24)
【出願人】(509142461)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]