説明

ポータブル機器のカバー

【課題】 構造が簡単であり、ポータブル機器が落下した際にカバーが外れることを防ぐことができ、複数色のカバーを好みによって付け替えることができる。
【解決手段】 ポータブル機器の外側に配置されてポータブル機器を保護し、カバー2、3は半割り状の筐体で構成され、片方のカバー2に、上下壁4、5の外側に突出するリブ6が設けられ、他方のカバー3の上下壁7、8には、上下壁にリブが挿入される孔部9aを有する受け部9が先端の内面に設けられ、一方のカバーの左右壁10、11の端部の上下に略コ字形の固定用ワイヤー12が回動自由に枢支され、他方のカバーの後壁13に固定用ワイヤーの先端が嵌まり込む水平向きの溝部13aが形成され、後壁の上下端から溝部の近傍位置まで弧状部13aに形成され、固定用ワイヤーの先端を他方のカバーの溝部に嵌め込んで双方のカバーをポータブル機器の外側に着脱自在に固定するように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯用の小型テレビ等のポータブル機器の外側に配置されて、ポータブル機器を保護するために用いられるポータブル機器のカバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
第1の従来技術を図7(a)(b)に示す。この従来の電子機器は、図7(a)(b)に示すように、本体キャビネット110に対してフロント外装キャビネット120が着脱自在に装着される電子機器101であり、フロント外装キャビネット120に設けられ、本体キャビネット110に対する着脱の際の支点となる引っ掛け爪122および切り欠き123から成る支点部と、フロント外装キャビネット120が本体キャビネット110に装着された状態でフロント外装キャビネット120の支点部が本体キャビネット110から脱落するのを防止するサイドキャビネット130とを備えている。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところが、これにおいては、フロント外装キャビネット120とリヤ外装キャビネット131の他にサイドキャビネット130を使用しているために、部品点数が多く構造が複雑になるという問題があった。また、落下したときに、フロント外装キャビネット120とリヤ外装キャビネット131が外れやすいという問題があった。更に、固定用ワイヤーを使用していないものであった。
【0004】
第2の従来技術を図8(a)(b)に示す。この従来のデジタルスチルカメラは、図8(a)(b)に示すように、前面には少なくとも撮影部材203、204、205を、後面には少なくとも表示モニタ202を備えたカメラ本体201と、カメラ本体201に沿ってスライド自在に支持されて、撮影部材を覆う撮影不能位置と、撮影部材を露出させる撮影可能位置との間を移動するカバー221と、を備え、カバー221の開閉動作中にカメラ本体201の電源のオン・オフを行なうデジタルスチルカメラにおいて、カバー221が撮影不能位置にある時は、カメラ本体後面の表示モニタ202以外の全ての撮影部材を覆う。(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
ところが、これにおいては、落下したときにカバー221が外れやすいという問題があった。
【特許文献1】特開2003−23262号公報
【特許文献2】特開2003−149708号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであって、構造が簡単であり、ポータブル機器が落下した際に固定用ワイヤーによって補強されてカバーが外れることを防ぐことができ、また、複数色のカバーを好みによって付け替えることができるポータブル機器のカバーを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであって、請求項1に記載の発明は、携帯用の小型テレビ等のポータブル機器の外側に配置されて、ポータブル機器を保護するために用いられるポータブル機器のカバーにおいて、複数色のカバーを好みに合わせて付け替えるようになされ、前記カバーは半割り状の筐体から構成されて前記ポータブル機器の外面を覆うように配置され、片方のカバーには、その上下壁の外側に突出するリブが2箇所ずつ設けられ、他方のカバーの上下壁には、その上下壁に前記リブが挿入される孔部を有する受け部が先端の内面に2箇所ずつ設けられており、更に、一方のカバーの左右壁の端部の上下に略コ字形の固定用ワイヤーが回動自由に枢支され、他方のカバーの後壁に前記固定用ワイヤーの先端が嵌まり込む水平向きの溝部が形成されていると共にこの後壁の上下端から前記溝部の近傍位置まで弧状に形成されていて、前記一方のカバーの固定用ワイヤーの先端を前記他方のカバーの溝部に嵌め込むことによって、前記一方のカバーと前記他方のカバーを前記ポータブル機器の外側に着脱自在に固定するように構成したことを特徴としている。
【0008】
請求項2に記載の発明は、携帯用の小型テレビ等のポータブル機器の外側に配置されて、ポータブル機器を保護するために用いられるポータブル機器のカバーにおいて、複数色のカバーを好みに合わせて付け替えるようになされ、前記カバーは半割り状の筐体から構成されて前記ポータブル機器の外面を覆うように配置され、前記一方のカバーの端部には上下2本の固定用ワイヤーが回動自由に枢支され、他方のカバーの端部には、前記固定用ワイヤーの先端が係止される止め部が設けられ、前記一方のカバーの固定用ワイヤーの先端を前記他方のカバーの止め部に係止することによって、前記一方のカバーと前記他方のカバーを前記ポータブル機器の外側に着脱自在に固定するように構成したことを特徴としている。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記固定用ワイヤーは略コ字形に形成されて前記一方のカバーの左右壁の上下に回動自由に枢支され、前記他方のカバーの止め部は、前記他方のカバーの後壁に形成されて前記固定用ワイヤーが嵌まり込む水平向きの溝部で構成され、前記他方のカバーの後壁の上下端から前記溝部の近傍位置までガイド斜面が設けられている。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記一方のカバーにおける固定用ワイヤーを枢支する箇所は、前部が大径孔に形成され後部が小径孔に形成されていて、前記固定用ワイヤーを他方のカバーの溝部に嵌め込む際に、固定用ワイヤーの枢支部分を前記一方のカバーの大径孔に位置させて前記固定用ワイヤーの先端を前記他方のカバーより外側に位置させた後に前記一方のカバーの小径孔に移動させてこの小径孔に係止させて前記固定用ワイヤーの先端を前記他方のカバーの溝部に嵌め込むようにした。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記固定用ワイヤーは、前記一方のカバーの上下壁に枢支されていて、前記他方のカバーの止め部は、前記他方のカバーの上下壁に上下向きに突出する小突起で構成され、この小突起には前記固定用ワイヤーの先端が係入係止する係止溝が形成されている。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項2乃至5のいずれかに記載の発明において、前記片方のカバー及び他方のカバーには、前記ポータブル機器に設けられた表示面や操作部等に対応する箇所に、前記表示面や操作部等を露出するための開口部が形成されている。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、片方のカバーのリブを他方のカバーの受け部の孔部に挿入することによって、双方のカバーの位置合わせを行なうことができ、双方のカバーが横ずれすることを防ぐことができる。また、片方のカバーの上下2本の固定用ワイヤーを他方のカバーの溝部に嵌め込むことによって、双方のカバーを強固に固定保持することができる。更に、他方のカバーの後壁の上下端から溝部の近傍位置まで弧状に形成されているから、固定用ワイヤーの先端がこの弧状部分でガイドされて溝部に嵌まり込むので、固定用ワイヤーの先端を溝部に容易に嵌め込むことができる。また、双方のカバーが固定用ワイヤーによって補強されるので、落下したときにカバーと内部のポータブル機器を保護することができる。また、2つの半割り状のカバーで構成されているから、構造が簡単である。しかも、複数色のカバーを好みの色のカバーに付け替えて楽しむこともできる。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、片方のカバーの上下2本の固定用ワイヤーを他方のカバーの止め部に係止することによって、双方のカバーを強固に固定保持することができる。また、双方のカバーが固定用ワイヤーによって補強されるから、落下したときにカバーと内部のポータブル機器を保護することができる。また、2つの半割り状のカバーで構成されているから、構造が簡単である。しかも、複数色のカバーを好みの色のカバーに付け替えて楽しむこともできる。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、略コ字形に形成されて一方のカバーに枢支された固定用ワイヤーが他方のカバーのガイド斜面にガイドされて、他方のカバーの溝部に嵌まり込むので、固定用ワイヤーの先端を溝部に容易に嵌め込むことができる。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、一方のカバーの固定用ワイヤーを枢支する箇所が、前部が大径孔に形成され、後部が小径孔に形成されているから、固定用ワイヤーの先端を他方のカバーの溝部に嵌め込む際に、一端固定用ワイヤーの枢支する箇所を大径孔の位置にすることによって、固定用ワイヤーの先端が他方のカバーの後壁より外側に位置させることができて、固定用ワイヤーを他方のカバーに嵌め易くすることができる。また、固定用ワイヤーの枢支する箇所を小径孔側に移動させてこの小径孔に係止することによって、固定用ワイヤーの先端を溝部に容易に嵌め込むことができると共に溝部に嵌め込んだ状態を維持することができる。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、固定用ワイヤーを一方のカバーの上下壁に枢支し、他方のカバーの上下壁に上下向きに突出する小突起の係止溝に固定用ワイヤーの先端を係入係止するから、カバー内のポータブル機器の表示面の液晶に触れることを防ぐことができる。また、固定用ワイヤーが双方のカバーの上下壁の外側に位置するので、この固定用ワイヤーを他方のカバーの上下壁に設けられた小突起の係止溝へ係脱し易い利点がある。
【0018】
請求項6に記載の発明によれば、片方のカバー及び他方のカバーにおけるポータブル機器の表示面や操作部等に対応する箇所に開口部が形成されているから、カバーを被せた状態でも操作部等を操作できると共に表示面の画像を見て楽しむことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明に係るポータブル機器のカバーの実施の形態について、図を参照しつつ説明する。
【0020】
図1は本発明の第1実施形態のポータブル機器のカバーとポータブル機器の分解斜視図、図2は同カバーとポータブル機器を別の方向から見た分解斜視図、図3は同カバーでポータブル機器を覆った状態の斜視図である。
【0021】
この第1実施形態は、図1、図2に示すように、ポータブル機器の一例である携帯用の小型テレビ1の外側を半割り状のカバー2、3で覆うようにしている。片方のカバー2には、その上下壁4、5に外側に突出するリブ6が2箇所ずつ設けられ、他方のカバー3には、その上下壁7、8にリブ6が挿入される孔部9aを有する受け部9が先端の内面に2箇所ずつ設けられている。更に、一方のカバー2の左右壁10、11の端部の上下に略コ字形の固定用ワイヤー12が回動自在に枢支されている。他方のカバー3には、後壁13に固定用ワイヤー12の先端が嵌まり込む水平向きの溝部13a、13が上下に形成されている。
【0022】
更に、片方のカバー2及び他方のカバー3には、携帯用の小型テレビ1の表示面1aや操作部1b等に対応する箇所に表示面1aや操作部1b等を露出するための開口部2a、3aが形成されている。また、他方のカバー3の後壁13の上下端から溝部13a、13aの近傍位置まで弧状部13b、13bが形成されている。図3に示すように、一方のカバー2に枢支された固定用ワイヤー12の先端を他方のカバー3の溝部13a、13aに嵌め込むことによって、一方のカバー2と他方のカバー3を携帯用の小型テレビ1の外側に着脱自在に固定するようにしている。
【0023】
この第1実施形態によれば、片方のカバー2のリブ6を他方のカバー3の受け部9の孔部9aに挿入することによって、双方のカバー2、3の位置合わせを行なうことができ、双方のカバー2、3が横ずれすることを防ぐことができる。また、片方のカバー2の上下2本の固定用ワイヤー12の先端を他方のカバー3の後壁13の溝部13a、13aに嵌め込むことによって、双方のカバー2、3を強固に固定保持することができる。更に、他方のカバー3の後壁13の上下端から溝部13a、13aの近傍位置までが弧状部13b、13bに形成されているから、固定用ワイヤー12の先端がこの弧状部13b、13bでガイドされて溝部13に嵌まり込むので、固定用ワイヤー12の先端を溝部13a、13aに容易に嵌め込むことができる。
【0024】
また、双方のカバー2、3が固定用ワイヤー12、12によって補強されるので、落下したときにカバー2、3と内部の携帯用の小型テレビ1を保護することができる。また、2つの半割り状のカバー2、3で構成されているから、構造が簡単である。しかも、複数色のカバー2、3を好みの色のカバーに付け替えて楽しむこともできる。更に、片方のカバー2及び他方のカバー3における携帯用の小型テレビ1の表示面1a、や操作部1b等に対応する箇所に開口部2a、3aが形成されているから、カバー2、3を被せた状態でも操作部1b等を操作できると共に表示面1aの画像を見て楽しむことができる。
【0025】
図4は第2実施形態のポータブル機器のカバーでポータブル機器を覆った状態の斜視図である。尚、上記した第1実施形態と同一部材、同一箇所には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0026】
この第2実施形態は、図4に示すように、他方のカバー3の後壁13の上下端から溝部13a、13aの近傍位置までガイド斜面13c、13cが設けられている。従って、この第2実施形態によれば、一方のカバー2に枢支された固定用ワイヤー12、12の先端が他方のカバー3の後壁13のガイド斜面13c、13cにガイドされて、他方のカバー3の後壁13の溝部13a、13aに嵌まり込むので、固定用ワイヤー12、12の先端を溝部13a、13aに容易に嵌め込むことができる。
【0027】
図5は第3実施形態のポータブル機器のカバーを示し、(a)はそのカバーでポータブル機器を覆った状態の斜視図、(b)はその固定用ワイヤーがカバーの前方に若干飛び出した状態における要部の部分斜視図、(c)はその固定用ワイヤーでカバーを固定したときの状態を示す要部の部分斜視図である。尚、上記した第1実施形態と同一部材、同一箇所には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0028】
この第3実施形態は、図5(a)(b)(c)に示すように、一方のカバー2における固定用ワイヤー12、12を枢支する箇所は、前部が大径孔14に形成され後部が小径孔15に形成されている。そして、固定用ワイヤー12を他方のカバー2の溝部13aに嵌め込む際に、固定用ワイヤー12の枢支部分を一方のカバー2の大径孔14に位置させて固定用ワイヤー12の端部を他方のカバー3の後壁13より外側に位置させた後に、一方のカバー2の小径孔15に移動させて固定用ワイヤー12の先端を他方のカバー2の溝部13aに嵌め込む。
【0029】
この第3実施形態によれば、固定用ワイヤー12の先端を他方のカバー3の溝部13aに嵌め込む際に、一端固定用ワイヤー12の枢支する箇所を大径孔14の位置にすることによって、固定用ワイヤー12の先端が他方のカバー3の後壁13より外側に位置させることができて、固定用ワイヤー12を他方のカバー3に嵌め易くすることができる。また、固定用ワイヤー12の枢支する箇所を小径孔15側に移動させてこの小径孔15に係止することによって、固定用ワイヤー12の先端を溝部13aに容易に嵌め込むことができると共に溝部13aに嵌め込んだ状態を維持することができる。
【0030】
図6は第4実施形態のポータブル機器のカバーを示し、(a)はその斜視図、(b)はその要部の断面図である。
【0031】
この第4実施形態は、図6(a)(b)に示すように、固定用ワイヤー12、12が、一方のカバー2の上下壁4、5に枢支されていて、他方のカバー3の上下壁7、8に上下向きに突出する小突起16、16が突設され、この小突起16、16には固定用ワイヤー12、12の先端が係入係止する係止溝16aが形成されている。従って、この第4実施形態によれば、固定用ワイヤー12、12を一方のカバーの上下壁4、5に枢支し、他方のカバー3の上下壁7、8に上下向きに突出する小突起16の係止溝16aに固定用ワイヤー12、12の先端を係入係止するから、カバー2、3内の携帯用の小型テレビ1の表示面1aの液晶に触れることを防ぐことができる。また、固定用ワイヤー12が双方のカバー2、3の上下壁4、5、7、8の外側に位置するので、この固定用ワイヤー12を他方のカバー3の上下壁7、8に設けられた小突起16の係止溝16aへ係脱し易い利点がある。
【0032】
尚、上記した実施形態では、ポータブル機器として携帯用の小型テレビ1について説明したが、これに限らず、携帯電話等の他のポータブル機器にも適用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の第1実施形態のポータブル機器のカバーとポータブル機器の分解斜視図である。
【図2】同カバーとポータブル機器を別の方向から見た分解斜視図である。
【図3】同カバーでポータブル機器を覆った状態の斜視図である。
【図4】第2実施形態のポータブル機器のカバーでポータブル機器を覆った状態の斜視図である。
【図5】第3実施形態のポータブル機器のカバーを示し、(a)はそのカバーでポータブル機器を覆った状態の斜視図、(b)はその固定用ワイヤーがカバーの前方に若干飛び出した状態における要部の部分斜視図、(c)はその固定用ワイヤーでカバーを固定したときの状態を示す要部の部分斜視図である。
【図6】第4実施形態のポータブル機器のカバーを示し、(a)はその斜視図、(b)はその要部の断面図である。
【図7】従来の電子機器を示し、(a)はその分解斜視図、(b)はその部分斜視図である。
【図8】従来のデジタルスチルカメラを示し、(a)はその前側から見た斜視図、(b)はその裏側から見た斜視図である。
【符号の説明】
【0034】
1 携帯用の小型テレビ
1a 表示面
1b 操作部
2 一方のカバー
2a 開口部
3 他方のカバー
3a 開口部
4 上壁
5 下壁
6 リブ
7 上壁
8 下壁
9 受け部
9a 孔部
10 左壁
11 右壁
12 固定用ワイヤー
13 後壁
13a 溝部
13a 弧状部
13c ガイド斜面
14 大径孔
15 小径孔
16 小突起
16a 係止溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯用の小型テレビ等のポータブル機器の外側に配置されて、ポータブル機器を保護するために用いられるポータブル機器のカバーにおいて、複数色のカバーを好みに合わせて付け替えるようになされ、前記カバーは半割り状の筐体から構成されて前記ポータブル機器の外面を覆うように配置され、片方のカバーには、その上下壁の外側に突出するリブが2箇所ずつ設けられ、他方のカバーの上下壁には、その上下壁に前記リブが挿入される孔部を有する受け部が先端の内面に2箇所ずつ設けられており、更に、一方のカバーの左右壁の端部の上下に略コ字形の固定用ワイヤーが回動自由に枢支され、他方のカバーの後壁に前記固定用ワイヤーの先端が嵌まり込む水平向きの溝部が形成されていると共にこの後壁の上下端から前記溝部の近傍位置まで弧状に形成されていて、前記一方のカバーの固定用ワイヤーの先端を前記他方のカバーの溝部に嵌め込むことによって、前記一方のカバーと前記他方のカバーを前記ポータブル機器の外側に着脱自在に固定するように構成したことを特徴とするポータブル機器のカバー。
【請求項2】
携帯用の小型テレビ等のポータブル機器の外側に配置されて、ポータブル機器を保護するために用いられるポータブル機器のカバーにおいて、複数色のカバーを好みに合わせて付け替えるようになされ、前記カバーは半割り状の筐体から構成されて前記ポータブル機器の外面を覆うように配置され、前記一方のカバーの端部には上下2本の固定用ワイヤーが回動自由に枢支され、他方のカバーの端部には、前記固定用ワイヤーの先端が係止される止め部が設けられ、前記一方のカバーの固定用ワイヤーの先端を前記他方のカバーの止め部に係止することによって、前記一方のカバーと前記他方のカバーを前記ポータブル機器の外側に着脱自在に固定するように構成したことを特徴とするポータブル機器のカバー。
【請求項3】
前記固定用ワイヤーは略コ字形に形成されて前記一方のカバーの左右壁の上下に回動自由に枢支され、前記他方のカバーの止め部は、前記他方のカバーの後壁に形成されて前記固定用ワイヤーが嵌まり込む水平向きの溝部で構成され、前記他方のカバーの後壁の上下端から前記溝部の近傍位置までガイド斜面が設けられている請求項2に記載のポータブル機器のカバー。
【請求項4】
前記一方のカバーにおける固定用ワイヤーを枢支する箇所は、前部が大径孔に形成され後部が小径孔に形成されていて、前記固定用ワイヤーを他方のカバーの溝部に嵌め込む際に、固定用ワイヤーの枢支部分を前記一方のカバーの大径孔に位置させて前記固定用ワイヤーの先端を前記他方のカバーより外側に位置させた後に前記一方のカバーの小径孔に移動させてこの小径孔に係止させて前記固定用ワイヤーの先端を前記他方のカバーの溝部に嵌め込むようにした請求項3に記載のポータブル機器のカバー。
【請求項5】
前記固定用ワイヤーは、前記一方のカバーの上下壁に枢支されていて、前記他方のカバーの止め部は、前記他方のカバーの上下壁に上下向きに突出する小突起で構成され、この小突起には前記固定用ワイヤーの先端が係入係止する係止溝が形成されている請求項2に記載のポータブル機器のカバー。
【請求項6】
前記片方のカバー及び他方のカバーには、前記ポータブル機器に設けられた表示面や操作部等に対応する箇所に、前記表示面や操作部等を露出するための開口部が形成されている請求項2乃至5のいずれかに記載のポータブル機器のカバー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−167779(P2008−167779A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−932(P2007−932)
【出願日】平成19年1月9日(2007.1.9)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】