説明

マイクロカプセル化された農薬有効成分を含む油懸濁製剤

本発明は、(a)油相中のカプセル化された形態の、水相中の1つ又は複数の農薬有効成分、及び(b)油相中にカプセル化された1つ又は複数の農薬有効成分、並びに通常の助剤及び添加剤を含む、油懸濁製剤に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
一般的に、本発明は、農作物保護用の油懸濁製剤、及びカプセル化された形態で存在する、それに含まれる農薬活性化合物に関する。
【背景技術】
【0002】
マイクロカプセルにおいて、カプセルの皮膜は、カプセルの外部及び内部の2つの液相を物理的に分離するポリマーの壁である。従って、用語「マイクロカプセル」は、例えば、エマルジョン、マイクロスフェア、リポソームなどの他の製剤形態と区別されなければならず、何故ならば、それらは、ポリマーからなる壁による液体の物理的な分離という特徴を有さないためである。
【0003】
「水中油型マイクロカプセル化」と「油中水型マイクロカプセル化」とは区別される。
【0004】
水中油型マイクロカプセル化の場合、水中油型のエマルジョンが存在する、即ち、水非混和性又は不水溶性材料が、マイクロカプセルのポリマー材料によって囲まれている。対照的に、油中水型マイクロカプセル化の場合、水相は、マイクロカプセルの内部にある。従って、それは、「逆マイクロカプセル化(inverse microencapsulation)」とも呼ばれる。
【0005】
本発明は、マルチマイクロカプセル化法を使用しない限り、主に油中水型マイクロカプセル化を使用する。マルチマイクロカプセル化法の場合、「水中油中水型マイクロカプセル化」と「油中油中水型マイクロカプセル化」とは区別される。本発明に関して、原則として、両方の技術が使用され得、油中油中水型マイクロカプセル化がより卓越している。
【0006】
記載したマイクロカプセル化形態についての好適な製造方法は公知である。これらは、種々の分野において、例えば、食糧生産、薬学、着色剤化学、農芸化学などにおいて使用されている。
【0007】
水中油型マイクロカプセル化の場合、マイクロカプセルは、熱の作用下で及び/又はpH変化によって及び/又は機械的撹拌によって、油滴で存在するモノマー及びプレポリマーからの水中油型エマルジョンで出発して形成される。問題の処理によって、モノマー又はプレポリマーが重合される。このタイプの方法は、例えば、特許文献1及び特許文献2に開示されている。
【0008】
特許文献3は、農作物保護剤と活性化合物の制御放出のための有機又は無機担体材料との組み合わせを開示しており、水中油型マイクロカプセル化の使用も考えられている。開示された組み合わせは、これらを含む混合物中において他の活性化合物の拮抗化が抑制されることを可能にし、同時に、それらは、時間及び労働集約的な分割処理を不必要にする。活性化合物間の化学的非相溶性の問題は、特許文献3の主題の一部ではない。
【0009】
油中水型マイクロカプセルは、「油中水型法」によって油中水型エマルジョンから製造される。このような方法は、米国特許(特許文献4)に開示されている。2つのモノマー及びプレポリマーを使用する対応の方法が、特許(特許文献5)に開示されている。
【0010】
マルチプルマイクロカプセル化のための方法、いわゆる連続マルチマイクロカプセル化法が、特許文献6に開示されている。これは、対応のエマルジョンのインサイチュ界面重合による水中油中水型マイクロカプセル化についての連続方法である。マイクロカプセル中に封入された活性化合物は、健康を促進し、他の生物学的目的に適している。農薬活性化合物を製剤化するため又は農薬活性化合物間の化学的非混用適合性の問題を解決するための前記方法の使用は、ここで考えられていない。
【0011】
「油中水型マイクロカプセル化」についてのさらなる特定の方法が、特許文献7に開示されている。ここで、マイクロカプセルの壁は、熱を加えることによる、水相と該水相中の有機相との界面に配置されたプレポリマーのインサイチュ自己縮合によって、活性表面プロトン移動プロトン触媒の存在下で形成される。特許文献8の教示によれば農薬も含み得る活性物質が、マイクロカプセルの内部の水相中に配置される。さらに、有機相も、生物学的に活性な材料として農薬を含み得る。水相中の農薬として、特許文献7は、パラコート、ジクワット、グリホサート、ジカンバ、アシフルオルフェン、ホメサフェン、イオキシニル、ブロモキシニル、ベンタゾン、アトラジン及びアゾキシストロビンを記載している。記載されている油溶性除草剤は、EPTC、ブチレート、シクロエート、モリネート、ベルノレート、アセトクロル、メトラクロル、アラクロル、ブタクロル、プロパクロル及びトリフルラリンである。記載されている殺虫剤は、パラチオン、マラチオン、イオノホス(ionofos)、ペルメチン(permethin)、ラムダ−シハロトリン、デルタメトリン、トラロメトリン、シペルメトリン及びテフルトリンであり、記載されている殺菌剤は、アゾキシストロビンである。場合により、薬害軽減剤も使用され得る。2つ以上の農薬活性化合物間の化学的非混用適合性の問題は、特許文献7によって扱われていない。
【0012】
2002年の会議寄稿論文(非特許文献1)は、マイクロカプセルに加えて、油相に存在する油溶性除草剤ラクトフェンと組み合わせての、マイクロカプセル化形態の、水に溶解された、除草剤グリホサート(油流体中のグリホサートカプセル懸濁液(CS))の使用を開示している。グリホサート/ラクトフェン製剤は3ヶ月を超えて保存され得ること、及び、スプレータンクにおいて、具体的に記載された除草剤間の共除草剤(coherbicide)非混用適合性は存在しなかったことが実証された。
【0013】
記載の会議寄稿論文は、一般的に、2つの除草剤の非混用適合性を扱っている。油相について提案された共除草剤、ラクトフェンは、水中における低い溶解性によって、即ち、油中における高い溶解性によって、及び同時に加水分解に対する低い感受性によって区別される除草剤である。従って、特に加水分解に敏感な共除草剤が使用される場合の、非混用適合性の重層的な問題についての差別化される研究又は提案される解決法は、この会議寄稿論文には開示されていない。
【0014】
原則として、スルホニルウレアのクラスからの活性化合物の製剤化において、加水分解に対するそれらの感受性は、常に、考慮されなければならない。現在まで確立された製剤化技術は、スルホニルウレアが個々の活性化合物として又は他のスルホニルウレアとそうでなければ薬害軽減剤と組み合わせて使用される限り、非常に効果的にそれらの化学的安定性を保証する。しかし、それらの構造が酸官能基及び/又は遊離OH基を含有する活性化合物又は助剤と組み合わせてのスルホニルウレアの製剤化は、難題のままである。スルホニルウレアに対するそれらの加水分解誘発ポテンシャルについて公知の活性化合物は、例えば、グルホシネート及びグリホサートである。グリホサートの低いpH(<7)は、塩基性範囲において安定であるスルホニルウレアについて有害である。
【0015】
活性化合物の化学的非混用適合性は重層的な問題である。容器安定性又は貯蔵安定性に加えて、スプレータンク中に濃縮物を希釈した後の活性化合物の安定性が問題であり得る。活性化合物がスプレーによって適用されるまで、結晶化が防止されなければならず、活性化合物の分配性及び生物学的活性が保証されなければならない。
【0016】
各化合物、特に、製剤中に存在する化学的に不安定な活性化合物、及び全体としての製剤が、高い化学的及び物理的安定性並びにまた高い生物学的有効性及び農作物適合性を有する、少なくとも2つの農薬活性化合物を含む農作物保護剤の改善された液体製剤を提供することが、本発明の目的であった。
【0017】
これはまた、一般的に、そうでなければ分割処理を必要とする過剰投与又は拮抗的に低下される活性の回避を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0018】
【特許文献1】US 4,285,720
【特許文献2】US 4,956,129
【特許文献3】EP 1 282 353 B1
【特許文献4】US 4,157,983
【特許文献5】US 4,534,783
【特許文献6】WO 2005/058476 A1
【特許文献7】WO 98/28957 A
【特許文献8】WO 98/28975 A
【非特許文献】
【0019】
【非特許文献1】“Reverse Phase Microcapsule Suspension of Glyphosate Isopropylamine Salt in Hydrocarbon Fluids in Combination with Herbicidal Partners” (10th IUPAC International Congress on the Chemistry of Crop Protection Basel 2002, P.Y. Guyomar, Exxon Mobil Chemical, Book of Abstracts Topics 1−4, Vol. 1, 4c.19)
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0020】
驚くべきことに、今回、この目的が本発明の特別な油懸濁製剤によって達成されることがわかった。
【0021】
従って、本発明は、
(a)油相中にカプセル化形態で存在する、水相中の1つ又はそれ以上の農薬活性化合物、及び
(b)カプセル化された、油相中の1つ又はそれ以上の農薬活性化合物
並びにさらに通常の助剤及び添加剤
を含む、油懸濁製剤に関する。
【0022】
本発明の特定の態様として、3つの選択肢が提案される。
【0023】
選択肢において、主要な目的は、活性化合物の組み合わせの場合、加水分解誘発ポテンシャルを恐らく有し得る任意の他の化合物を、各場合において、マイクロカプセル化された形態で存在させることによって、加水分解に対してより感受性である活性化合物を保護することである。
【0024】
第1の選択肢において、それらのうちの少なくとも1つが水溶性でありかつマイクロカプセル中に存在する、少なくとも2つの異なる農薬活性化合物を含む、油懸濁製剤が、提案される。少なくとも1つのさらなる活性化合物、即ち、(b)に存在する活性化合物は、同様にカプセル化された形態で、油相中に分散又は溶解されている。
【0025】
従って、この第1の選択肢において、例えば、それらの溶解性及び/又は加水分解に対するそれらの感受性が異なる、少なくとも2つの活性化合物が、マイクロカプセル化されている。結果として、加水分解に対して感受性である活性化合物は、その加水分解誘発ポテンシャルに起因して同様にマイクロカプセル化された形態で存在する活性化合物に対するさらなる保護が提供される。
【0026】
油相中により十分に分散された又は溶解された活性化合物のさらなるマイクロカプセル化は、別々にカプセル化された活性化合物の遅延放出のために、分割処理が回避され得るという利点をさらに有し得る。
【0027】
第2の選択肢において、それらのうちの少なくとも1つがマイクロカプセル内に存在しかつ少なくとも1つがカプセル化されていない形態で油相中に存在する、少なくとも2つの異なる農薬活性化合物を含む、油懸濁製剤が使用され、ここで、カプセル化されていない形態で油相中に存在する活性化合物は、アセト乳酸シンターゼ(ALS)阻害剤である。従って、第2の選択肢のアプローチによれば、油相中に分散された又は溶解された状態で存在する活性化合物のさらなるマイクロカプセル化は、不要となる。
【0028】
第3の選択肢において、それらのうちの少なくとも1つがマイクロカプセル内に存在しかつそれらのうちの少なくとも1つがカプセル化されていない形態で油相中に存在する、少なくとも2つの異なる農薬活性化合物を含む、油懸濁製剤が使用され、ここで、マイクロカプセル化された活性化合物は、アセト乳酸シンターゼ(ALS)阻害剤であり、高い加水分解誘発ポテンシャルを有する活性化合物は、カプセル化されていない形態で油相中に存在する。従って、第3の選択肢のアプローチによれば、加水分解誘発性活性化合物のさらなるマイクロカプセル化は、不要となる。
【0029】
本発明に関して、さらに企図されているものは、それらのうちの少なくとも1つがマイクロカプセル内に存在しかつそれらのうちの少なくとも1つがカプセル化されていない形態で油相中に存在する、少なくとも2つの異なる農薬活性化合物を含む油懸濁製剤であり、ここで、カプセル化されていない形態で油相中に存在する活性化合物は、リン含有除草剤である。
【0030】
さらなる独立したアプローチによれば、活性化合物を、WO 2005/058476 A1におけるマルチマイクロカプセル化法に従って処理し、対応の形態で存在させることが考えられる。油中油中水型マイクロカプセル化の場合、加水分解に敏感な活性化合物を保護するために、加水分解誘発性活性化合物は、カプセルのコア中に存在する。対照的に、加水分解に敏感である活性化合物は、油懸濁製剤の油相中に存在し、何故ならば、ここは、それが最善に保護される場所であるためである。従って、油懸濁製剤は、少なくとも2つの異なる農薬活性化合物を含有し、少なくとも1つの活性化合物は水溶性であり、かつ、少なくとも1つの活性化合物は油相中に分散された又は溶解された状態で存在し、活性化合物は、マルチマイクロカプセル化法によって処理されており、対応する形態で存在する。
【0031】
その作用機構によれば、スルホニルウレアの化合物クラスは、ALS阻害剤のグループに属する。これらは、酵素アセト乳酸シンターゼ(ALS)、及び従って植物におけるタンパク質合成を阻害する。
【0032】
以下に、本発明を説明するために使用する定義を、より詳細に示す。
【0033】
用語、油懸濁製剤(OD、オイルディスパージョン)は、水不混和性有機溶媒に基づく懸濁製剤を意味すると理解される。ここで、1つ又はそれ以上の活性化合物又は薬害軽減剤が、有機溶媒中に懸濁されている。さらなる活性化合物又は薬害軽減剤が、有機溶媒中に溶解され得る。
【0034】
本発明に関して、用語、農薬活性化合物は、除草剤、植物成長調節剤及び薬害軽減剤を含み、即ち、本発明に従う油懸濁製剤は、1つ又はそれ以上の薬害軽減剤も含み得、ここで、活性化合物に加えて、薬害軽減剤も、マイクロカプセル化された形態で存在し得る。可能性のある薬害軽減剤を、農薬活性化合物に関連して例示様式で下記に記載する。さらに、本発明に従う油懸濁製剤は、1つ又はそれ以上の無機塩並びにさらに通常の助剤及び添加剤を含み得る。
【0035】
具体的な農薬活性化合物の例は、以下である:
【0036】
除草剤
除草剤の例は、例えば、ALS阻害剤(アセト乳酸シンテターゼ阻害剤)、又は、カルバメート、チオカルバメート、ハロアセトアニリド、置換されたフェノキシ−、ナフトキシ−及びフェノキシフェノキシカルボン酸誘導体並びにまたヘテロアリールオキシフェノキシアルカンカルボン酸誘導体、例えば、キノリルオキシ−、キノキサリルオキシ−、ピリジルオキシ−、ベンゾオキサゾリルオキシ−及びベンゾチアゾリルオキシフェノキシアルカンカルボン酸エステル、シクロヘキサンジオン誘導体、イミダゾリノン、リン含有除草剤、例えば、グルホシネートタイプ又はグリホサートタイプのもの、ピリミジニルオキシピリジンカルボン酸誘導体、ピリミジルオキシ安息香酸誘導体、トリアゾロピリミジンスルホンアミド誘導体並びにまたS−(N−アリール−N−アルキルカルバモイルメチル)ジチオリン酸エステル、尿素類及びヒドロキシベンゾニトリルからなる群からの除草剤である。ここで、本発明の場合、カルバメート、チオカルバメート、ハロアセトアニリドの群からの除草剤は、油相中に存在する活性化合物として企図されない。対照的に、カルバメート、チオカルバメート、ハロアセトアニリドは、油懸濁製剤中に存在するマイクロカプセル中の水相に存在し得る。
【0037】
本発明に関して、スルホニルウレアなどの、ALS阻害剤の群からの除草活性化合物は、中性化合物に加えて、各場合において、さらに、無機及び/又は有機対イオンとのそれらの塩を含むと理解される。従って、例えば、スルホニルウレアは、例えば、−SO2−NH−基の水素が農業的に好適なカチオンによって置換されている塩を形成することができる。これらの塩は、例えば、金属塩、特にアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩、特に、ナトリウム塩及びカリウム塩、又はアンモニウム塩又は有機アミンとの塩である。塩形成はまた、塩基性基、例えば、アミノ及びアルキルアミノへの酸の添加によって行われ得る。この目的のために好適な酸は、強無機及び有機酸、例えば、HCl、HBr、H2SO4又はHNO3である。
【0038】
A)好ましいALS阻害剤は、スルホニルウレア及び/又はそれらの塩、例えば、ピリミジニル−又はトリアゾリルアミノカルボニル[ベンゼン−、−ピリジン−、−ピラゾール−、−チオフェン−及び−(アルキルスルホニル)アルキルアミノ]スルファミドの群に由来する。
【0039】
このような好適なスルホニルウレアは、例えば、以下である:
A1)フェニル−及びベンジルスルホニルウレア並びに関連化合物、例えば、
1−(2−クロロフェニルスルホニル)−3−(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)ウレア(クロルスルフロン)、
1−(2−エトキシカルボニルフェニルスルホニル)−3−(4−クロロ−6−メトキシピリミジン−2−イル)ウレア(クロリムロン−エチル)、
1−(2−メトキシフェニルスルホニル)−3−(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)ウレア(メトスルフロン−メチル)、
1−(2−クロロエトキシフェニルスルホニル)−3−(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)ウレア(トリアスルフロン)、
1−(2−メトキシカルボニルフェニルスルホニル)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)ウレア(スルフメツロン(sulfumeturon)−メチル)、
1−(2−メトキシカルボニルフェニルスルホニル)−3−(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−3−メチルウレア(トリベヌロン−メチル)、
1−(2−メトキシカルボニルベンジルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレア(ベンスルフロン−メチル)、
1−(2−メトキシカルボニルフェニルスルホニル)−3−(4,6−ビス(ジフルオロメトキシ)ピリミジン−2−イル)ウレア(プリミスルフロン−メチル)、
3−(4−エチル−6−メトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−1−(2,3−ジヒドロ−1,1−ジオキソ−2−メチルベンゾ−[b]チオフェン−7−スルホニル)ウレア(EP−A 0 079 683)、
3−(4−エトキシ−6−エチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−1−(2,3−ジヒドロ−1,1−ジオキソ−2−メチルベンゾ[b]−チオフェン−7−スルホニル)ウレア(EP−A 0 079 683)、
3−(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−1−(2−メトキシカルボニル−5−ヨードフェニルスルホニル)ウレア(ヨードスルフロン−メチル及びそのナトリウム塩、WO 92/13845)、
DPX−66037、トリフルスルフロン−メチル(Brighton Crop Prot. Conf. − Weeds − 1995, p. 853を参照のこと)、
CGA−277476、(Brighton Crop Prot. Conf. − Weeds − 1995, p. 79を参照のこと)、
メチル2−[3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレイドスルホニル]−4−メタンスルホンアミドメチルベンゾエート(メソスルフロン−メチル、WO 95/10507)、
N,N−ジメチル−2−[3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレイドスルホニル]−4−ホルミルアミノベンズアミド(ホラムスルフロン、WO 95/01344);
【0040】
A2)チエニルスルホニルウレア、例えば、
1−(2−メトキシカルボニルチオフェン−3−イル)−3−(4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジン−2−イル)ウレア(チフェンスルフロン−メチル);
【0041】
A3)ピラゾリルスルホニルウレア、例えば、
1−(4−エトキシカルボニル−1−メチルピラゾール−5−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレア(ピラゾスルフロン−メチル);
メチル3−クロロ−5−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルカルバモイルスルファモイル)−1−メチルピラゾール−4−カルボキシレート(EP−A 0 282 613);
メチル5−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イルカルバモイルスルファモイル)−1−(2−ピリジル)ピラゾール−4−カルボキシレート(NC−330、Brighton Crop Prot. Conference 'Weeds' 1991, Vol. 1, p. 45 ff.を参照のこと)、
DPX−A8947、アジムスルフロン、(Brighton Crop Prot. Conf. 'Weeds' 1995, p. 65を参照のこと);
【0042】
A4)スルホンジアミド誘導体、例えば、
3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−1−(N−メチル−N−メチルスルホニルアミノスルホニル)ウレア(アミドスルフロン)及びその構造アナログ(EP−A 0 131 258及びZ. Pfl. Krankh. Pfl. Schutz, special issue XII, 489−497
(1990)を参照のこと);
【0043】
A5)ピリジルスルホニルウレア、例えば、
1−(3−N,N−ジメチルアミノカルボニルピリジン−2−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレア(ニコスルフロン)、
1−(3−エチルスルホニルピリジン−2−イルスルホニル)−3−(−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレア(リムスルフロン)、
メチル2−[3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレイドスルホニル]−6−トリフルオロメチル−3−ピリジンカルボキシレート,ナトリウム塩(DPX−KE 459、フルピルスルフロン、Brighton Crop Prot. Conf. Weeds, 1995, p. 49を参照のこと)、
【0044】
例えば、DE−A 40 00 503及びDE−A 40 30 577に記載される、ピリジルスルホニルウレア、好ましくは以下の式のもの
【化1】

式中、
Eは、CH又はN、好ましくはCHであり、
20は、ヨウ素又はNR2526であり、
21は、水素、ハロゲン、シアノ、(C1−C3)−アルキル、(C1−C3)−アルコキシ、(C1−C3)−ハロアルキル、(C1−C3)−ハロアルコキシ、(C1−C3)−アルキルチオ、(C1−C3)−アルコキシ−(C1−C3)−アルキル、(C1−C3)−アルコキシ−カルボニル、モノ−若しくはジ−((C1−C3)−アルキル)アミノ、(C1−C3)−アルキルスルフィニル若しくは−スルホニル、SO2−NRxy又はCO−NRxy、特に水素であり、
x、Ryは、互いに独立して、水素、(C1−C3)−アルキル、(C1−C3)−アルケニル、(C1−C3)−アルキニルであるか、又は一緒になって−(CH24−、−(CH25−又は−(CH22−O−(CH22−であり、
nは、0、1、2又は3、好ましくは0又は1であり、
22は、水素又はCH3であり、
23は、ハロゲン、(C1−C2)−アルキル、(C1−C2)−アルコキシ、(C1−C2)−ハロアルキル、特にCF3、(C1−C2)−ハロアルコキシ、好ましくはOCHF2又はOCH2CF3であり、
24は、(C1−C2)−アルキル、(C1−C2)−ハロアルコキシ、好ましくはOCHF2、又は(C1−C2)−アルコキシであり、
25は、(C1−C4)−アルキルであり、
26は、(C1−C4)−アルキルスルホニルであるか、又は
25及びR26は、一緒になって、式−(CH23SO2−又は−(CH24SO2−の鎖である、
例えば、3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−1−(3−N−メチルスルホニル−N−メチルアミノピリジン−2−イル)スルホニルウレア、又はその塩;
【0045】
本発明に従う油懸濁製剤の好ましい態様において、除草活性化合物として、ピリジルスルホニルウレアが、有機相中に懸濁された形態で存在する。これは、主な量(質量%で)のピリジルスルホニルウレアが、細かく分配された形態で溶解されていない状態で存在し、より少量のピリジルスルホニルウレアが溶解された形態で存在し得ることを意味する。好ましくは、ピリジルスルホニルウレアは、各場合において、本発明に従う油懸濁製剤中のピリジルスルホニルウレアa)の総量に基づいて、50質量%超まで、特に好ましくは80質量%超まで、有機溶媒中に懸濁されている。
【0046】
A6)好ましいピリジルスルホニルウレアは、特に、一般式(I)の、ジオキサジンピリジルスルホニルウレアである:
【化2】

式中、
Aは、窒素又はCR11基であり、
ここで、
11は、水素、アルキル、ハロゲン又はハロアルキルであり、
1は、水素、又は、アルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アラルキル及びアリールからなる群からの場合により置換された基であり、
2は、水素、ハロゲンであるか、又は、各場合において1〜6個の炭素原子を有する、各場合において場合によりハロゲン置換されたアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルアミノ又はジアルキルアミノであり、
3は、水素、ハロゲンであるか、又は、各場合において1〜6個の炭素原子を有する、各場合において場合によりハロゲン置換されたアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルアミノ又はジアルキルアミノであり、
4〜R7は、互いに独立して、水素、ハロゲン、シアノ、チオシアナトであるか、又は、各場合において1〜3個の炭素原子を有する、各場合において場合によりハロゲン置換されたアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニルであり、
8は、水素、ハロゲン、シアノ、チオシアナトであるか、又は、各場合において1〜3個の炭素原子を有する、各場合において場合によりハロゲン置換されたアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニルであり、
ここで、上述の基において、アルキル及びアルキレン基は、各々、1〜6個の炭素原子を含有し得、アルケニル及びアルキニル基は、各々、2〜6個の炭素原子を含有し得、シクロアルキル基は、各々、3〜6個の炭素原子を含有し得、アリール基は、各々、6又は10個の炭素原子を含有し得る。
【0047】
式(I)の化合物及びそれらの塩は、例えばUS 5,476,936から、それらの製造が公知であるので、公知であり、その内容は参照により本明細書の一部となる。
【0048】
好ましいのは、式(I)の化合物及び/又はそれらの塩であり、
式中、
Aは、窒素又はCH基であり、
1は、水素、又は、各場合において3個までの炭素原子を有するアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルケニル及びアルキニルからなる群からの、場合によりハロゲン置換された基であり、
2は、水素、ハロゲンであるか、又は、各場合において1〜3個の炭素原子をアルキル基に有する、各場合において場合によりハロゲン置換されたアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルアミノ又はジアルキルアミノであり、
3は、水素、ハロゲンであるか、又は、各場合において1〜3個の炭素原子をアルキル基に有する、各場合において場合によりハロゲン置換されたアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルアミノ又はジアルキルアミノであり、
4〜R7は、互いに独立して、水素、ハロゲン、シアノ、チオシアナトであるか、又は、各場合において1〜3個の炭素原子をアルキル基に有する、各場合において場合によりハロゲン置換されたアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル又はアルキルアミノカルボニルであり、
8は、水素、ハロゲン、シアノ、チオシアナトであるか、又は、各場合において1〜3個の炭素原子をアルキル基に有する、各場合において場合によりハロゲン置換されたアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル又はアルキルアミノカルボニルである。
【0049】
好ましいのは、さらに、式(I)の化合物と、塩基、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸化カルシウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム又は水素化カルシウム、ナトリウムアミド、カリウムアミド又はカルシウムアミド、及び炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸カルシウム、ナトリウムC1−C4−アルコキシド又はカリウムC1−C4−アルコキシド、アンモニア、C1−C4−アルキルアミン、ジ−(C1−C4−アルキル)アミン又はトリ−(C1−C4−アルキル)アミンとから通常の方法によって得られる塩である。
【0050】
特に好ましいのは、式(I)の化合物及び/又はそれらの塩であり、
式中、
Aは、窒素又はCH基であり、
1は、水素、メチル、エチル、メトキシ、メトキシメチル又はエトキシであり、
2は、水素、塩素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルアミノ又はジメチルアミノであり、
3は、水素、塩素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルアミノ又はジメチルアミノであり、
4〜R7は、互いに独立して、水素、フッ素、塩素、シアノであるか、又は、各場合において場合により塩素又はフッ素置換されたメチル、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、メトキシカルボニル又はエトキシカルボニル、好ましくは水素であり、
8は、水素、フッ素、塩素、臭素、シアノであるか、又は、各場合において場合により塩素又はフッ素置換されたメチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、メチル−又はジメチルアミノ、好ましくは水素である。
【0051】
特に好ましいのは、式(I)の化合物及び/又はそれらの塩、特にそれらのアルカリ金属塩であり、
式中、
Aは、窒素であり、
1は、水素又はメチルであり、
2は、水素、塩素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルアミノ又はジメチルアミノであり、
3は、水素、塩素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルアミノ又はジメチルアミノであり、
4〜R7は、水素であり、
8は、水素である。
【0052】
特に好ましいのはまた、式(I)の化合物及び/又はそれらの塩、特にそれらのアルカリ金属塩であり、
式中、
Aは、CH基であり、
1は、水素又はメチルであり、
2は、水素、塩素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルアミノ又はジメチルアミノであり、
3は、水素、塩素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルアミノ又はジメチルアミノであり、
4〜R7は、水素であり、
8は、水素である。
【0053】
上記に与えられた一般的な又は好ましい基の定義は、要望通りに互いに組合され得、即ち、与えられた好ましい範囲間の組み合わせを含む。
【0054】
基の定義において記載した炭化水素基、例えば、アルキル、アルケニル又はアルキニルは、これが明確に記載されないとしても、直鎖又は分枝鎖であり得、ヘテロ原子と組み合わせて、例えば、アルコキシ、アルキルチオ、ハロアルキル又はアルキルアミノにおいてを含む。
【0055】
ピリジルスルホニルウレア、例えば、式(I)のものは、塩として、例えば、金属塩、例えば、アルカリ金属(例えば、Na、K)塩として又はアルカリ土類金属(例えば、Ca、Mg)塩として又はアンモニウム塩又は有機アミン塩としても存在し得る。このような塩は、塩を形成するための通常の方法によって、例えば、例えば式(I)のピリジルスルホニルウレアを好適な希釈剤、例えば塩化メチレン、アセトン、tert−ブチルメチルエーテル又はトルエンに溶解又は分散し、そして好適な塩基を添加することによって、簡単に得られる。次いで、塩は、適切な場合は長時間の撹拌後に、濃縮又は吸引濾過によって単離され得る。
【0056】
本発明に従い好ましくは存在する除草活性化合物a)を下記表1に列挙し、ここで、以下の略語を使用する:
m.p.:=融点
(+)=記載の融点(m.p.)は、それぞれのナトリウム塩、即ち、−SO2−NH−基の水素がナトリウムによって置換されている対応の化合物を指す。
【0057】
【表1】

【0058】
【表2】

【0059】
【表3】

【0060】
【表4】

【0061】
【表5】

【0062】
【表6】

【0063】
本発明に従う油懸濁製剤において、ピリジルスルホニルウレアの群からの除草活性化合物は、一般的に、0.01〜50質量%、好ましくは0.1〜30質量%の量で存在し;ここで及び全説明において、特に記載しない限り、記載「質量%」は、製剤の全質量に基づく、問題の成分の相対質量を指す。
【0064】
A7)例えばEP−A 0 342 569に記載される、アルコキシフェノキシスルホニルウレア、好ましくは以下の式のもの
【化3】

式中、
Eは、CH又はN、好ましくはCHであり、
27は、エトキシ、プロポキシ又はイソプロポキシであり、
28は、好ましくはフェニル環の6位における、ハロゲン、NO2、CF3、CN、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ、(C1−C4)−アルキルチオ又は(C1−C3)−アルコキシ−カルボニルであり、
nは、0、1、2又は3、好ましくは0又は1であり、
29は、水素、(C1−C4)−アルキル又は(C3−C4)−アルケニルであり、
30、R31は、互いに独立して、ハロゲン、(C1−C2)−アルキル、(C1−C2)−アルコキシ、(C1−C2)−ハロアルキル、(C1−C2)−ハロアルコキシ又は(C1−C2)−アルコキシ−(C1−C2)−アルキル、好ましくはOCH3又はCH3であり、例えば、3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−1−(2−エトキシフェノキシ)スルホニルウレア、又はその塩;
【0065】
A8)イミダゾリルスルホニルウレア、例えば、
MON 37500、スルホスルフロン(Brighton Crop Prot. Conf. 'Weeds', 1995,
p. 57を参照のこと)、及び他の関連するスルホニルウレア誘導体並びにそれらの混合物。
【0066】
これらの活性化合物の典型的な代表は、特に、以下に列挙する化合物である:アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン−メチル、クロリムロン−エチル、クロルスルフロン、シノスルフロン、シクロスルファムロン、エタメトスルフロン−メチル、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フルピルスルフロン−メチル−ナトリウム、ハロスルフロン−メチル、イマゾスルフロン、メトスルフロン−メチル、ニコスルフロン、オキサスルフロン、プリミスルフロン−メチル、プロスルフロン、ピラゾスルフロン−エチル、リムスルフロン、スルホメツロン−メチル、スルホスルフロン、チフェンスルフロン−メチル、トリアスルフロン、トリベヌロン−メチル、トリフルスルフロン−メチル、ヨードスルフロン−メチル及びそのナトリウム塩(WO 92/13845)、メソスルフロン−メチル及びそのナトリウム塩(Agrow No. 347, March 3, 2000, page 22 (PJB Publications Ltd. 2000))、並びにホラムスルフロン及びそのナトリウム塩(Agrow No. 338, October 15, 1999, page 26 (PJB Publications Ltd. 2000))。
【0067】
A9)フェニルスルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン
フェニルスルホニルアミノカルボニルトリアゾリノンの群からの化合物の例は、例えば、フルカルバゾン又はプロポキシカルバゾン及び/又はそれらの塩である。
【0068】
A10)(Het)アリールスルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン
一般式(II)のチエン−3−イルスルホニルアミノ(チオ)カルボニルリアゾリン(エチ)オン
【化4】

式中、
1は、O(酸素)又はS(硫黄)であり、
2は、O(酸素)又はS(硫黄)であり、
1は、1〜6個の炭素原子を有する、場合によりシアノ−、ハロゲン−又はC1−C4−アルコキシ−置換されたアルキルであるか、各場合において2〜6個の炭素原子を有する、各場合において場合によりシアノ−又はハロゲン−置換されたアルケニル又はアルキニルであるか、各場合において3〜6個の炭素原子をシクロアルキル基に、及び、適切な場合、1〜4個の炭素原子をアルキル部分に有する、各場合において場合によりシアノ−、ハロゲン−又はC1−C4−アルキル−置換されたシクロアルキル又はシクロアルキルアルキルであるか、各場合において6又は10個の炭素原子をアリール基に、及び、適切な場合、1〜4個の炭素原子をアルキル部分に有する、各場合において場合によりニトロ−、シアノ−、ハロゲン−、C1−C4−アルキル又はC1−C4−アルコキシ−置換されたアリール又はアリールアルキルであるか、又は、各場合において6個までの炭素原子並びにさらに1〜4個の窒素原子及び/又は1〜2個の酸素若しくは硫黄原子をヘテロシクリル基に、及び、適切な場合、1〜4個の炭素原子をアルキル部分に有する、各場合において場合によりニトロ−、シアノ−、ハロゲン−、C1−C4−アルキル−又はC1−C4−アルコキシ−置換されたヘテロシクリル又はヘテロシクリルアルキルであり、
2は、水素、C1−C4−アルキル、シアノ、ニトロ、ハロゲンであるか、各場合において1〜6個の炭素原子をアルキル基に有する、各場合において場合によりシアノ−、ハロゲン−又はC1−C4−アルコキシ−置換されたアルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル又はアルキルスルホニルであるか、又は、各場合において2〜6個の炭素原子をアルケニル又はアルキニル基に有する、各場合において場合によりシアノ−又はハロゲン−置換されたアルケニル、アルキニル、アルケニルオキシ又はアルキニルオキシであり、
【0069】
3は、水素、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、シアノ、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素であるか、1〜6個の炭素原子を有する、場合によりフッ素−、塩素−、臭素−、シアノ−、C1−C4−アルコキシ−、C1−C4−アルキルカルボニル−又はC1−C4−アルコキシ−カルボニル−置換されたアルキルであるか、各場合において2〜6個の炭素原子を有する、各場合において場合によりフッ素−、塩素−及び/又は臭素−置換されたアルケニル又はアルキニルであるか、各場合において1〜6個の炭素原子をアルキル基に有する、各場合において場合によりフッ素−、塩素−、シアノ−、C1−C4−アルコキシ−又はC1−C4−アルコキシ−カルボニル−置換されたアルコキシ、アルキルチオ、アルキルアミノ又はアルキルカルボニルアミノであるか、各場合において3〜6個の炭素原子をアルケニル又はアルキニル基に有する、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルケニルチオ、アルキニルチオ、アルケニルアミノ又はアルキニルアミノであるか、各場合において1〜4個の炭素原子をアルキル基に有するジアルキルアミノであるか、各場合において場合によりメチル−及び/又はエチル−置換されたアジリジノ、ピロリジノ、ピペリジノ又はモルホリノであるか、各場合において3〜6個の炭素原子をシクロアルキル又はシクロアルケニル基に、及び、適切な場合、1〜4個の炭素原子をアルキル部分に有する、各場合において場合によりフッ素−、塩素−、臭素−、シアノ−及び/又はC1−C4−アルキル−置換されたシクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキルオキシ、シクロアルキルチオ、シクロアルキルアミノ、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアルコキシ、シクロアルキルアルキルチオ又はシクロアルキルアルキルアミノであるか、又は、各場合において6又は10個の炭素原子をアリール基に、及び、適切な場合、1〜4個の炭素原子をアルキル部分に有する、各場合において場合によりフッ素−、塩素−、臭素−、シアノ−、ニトロ−、C1−C4−アルキル−、トリフルオロメチル−、C1−C4−アルコキシ−及び/又はC1−C4−アルコキシカルボニル−置換されたアリール、アリールアルキル、アリールオキシ、アリールアルコキシ、アリールチオ、アリールアルキルチオ、アリールアミノ又はアリールアルキルアミノであり、
【0070】
4は、水素、C1−C4−アルキル、ヒドロキシル、アミノ、シアノであるか、C2−C10−アルキリデンアミノであるか、1〜6個の炭素原子を有する場合によりフッ素−、塩素−、臭素−、シアノ−、C1−C4−アルコキシ−、C1−C4−アルキルカルボニル−又はC1−C4−アルコキシ−カルボニル−置換されたアルキルであるか、各場合において2〜6個の炭素原子を有する各場合において場合によりフッ素−、塩素−及び/又は臭素−置換されたアルケニル又はアルキニルであるか、各場合において1〜6個の炭素原子をアルキル基に有する、各場合において場合によりフッ素−、塩素−、臭素−、シアノ−、C1−C4−アルコキシ−又はC1−C4−アルコキシ−カルボニル−置換されたアルコキシ、アルキルアミノ又はアルキルカルボニルアミノであるか、3〜6個の炭素原子を有するアルケニルオキシであるか、各場合において1〜4個の炭素原子をアルキル基に有するジアルキルアミノであるか、各場合において3〜6個の炭素原子をアルキル基に、及び、適切な場合、1〜4個の炭素原子をアルキル部分に有する、各場合において場合によりフッ素−、塩素−、臭素−、シアノ−及び/又はC1−C4−アルキル−置換されたシクロアルキル、シクロアルキルアミノ又はシクロアルキルアルキルであるか、又は、各場合において6又は10個の炭素原子をアリール基に、及び、適切な場合、1〜4個の炭素原子をアルキル部分に有する、各場合において場合によりフッ素−、塩素−、臭素−、シアノ−、ニトロ−、C1−C4−アルキル−、トリフルオロメチル−及び/又はC1−C4−アルコキシ−置換されたアリール又はアリールアルキルであるか、又は、
【0071】
3及びR4は、一緒になって、3〜6個の炭素原子を有する場合により分枝したアルカンジイルである、
− 並びにまた式(II)の化合物の塩−
【表7】

【0072】
B)フェノキシフェノキシ−及びヘテロアリールオキシフェノキシカルボン酸誘導体のタイプの除草剤、例えば、
【0073】
B1)フェノキシフェノキシ−及びベンジルオキシフェノキシカルボン酸誘導体、例えば、メチル2−(4−(2,4−ジクロロフェノキシ)フェノキシ)プロピオネート(ジクロホップ−メチル)、
メチル2−(4−(4−ブロモ−2−クロロフェノキシ)フェノキシ)プロピオネート(DE−A 26 01 548)、
メチル2−(4−(4−ブロモ−2−フルオロフェノキシ)フェノキシ)プロピオネート(US−A 4 808 750)、
メチル2−(4−(2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェノキシ)フェノキシ)プロピオネート(DE−A 24 33 067)、
メチル2−(4−(2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェノキシ)フェノキシ)プロピオネート(US−A 4 808 750)、
メチル2−(4−(2,4−ジクロロベンジル)フェノキシ)プロピオネート(DE−A 24 17 487)、
エチル4−(4−(4−トリフルオロメチルフェノキシ)フェノキシ)ペンタ−2−エノエート、
メチル2−(4−(4−トリフルオロメチルフェノキシ)フェノキシ)プロピオネート(DE−A 24 33 067);
【0074】
B2)「単核」ヘテロアリールオキシフェノキシアルカンカルボン酸誘導体、例えば、
エチル2−(4−(3,5−ジクロロピリジル−2−オキシ)フェノキシ)プロピオネート(EP−A 0 002 925)、
プロパルギル2−(4−(3,5−ジクロロピリジル−2−オキシ)フェノキシ)プロピオネート(EP−A 0 003 114)、
メチル2−(4−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェノキシ)プロピオネート(EP−A 0 003 890)、
エチル2−(4−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェノキシ)プロピオネート(EP−A 0 003 890)、
プロパルギル2−(4−(5−クロロ−3−フルオロ−2−ピリジルオキシ)フェノキシ)プロピオネート(EP−A 0 191 736)、
ブチル2−(4−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェノキシ)プロピオネート(フルアジホップ−ブチル);
【0075】
B3)「二核」ヘテロアリールオキシフェノキシアルカンカルボン酸誘導体、例えば、
メチル及びエチル2−(4−(6−クロロ−2−キノキサリルオキシ)フェノキシ)プロピオネート(キザロホップ−メチル及びキザロホップ−エチル)、
メチル2−(4−(6−フルオロ−2−キノキサリルオキシ)フェノキシ)プロピオネート(J. Pest. Sci., Vol. 10, 61 (1985)を参照のこと)、
2−イソプロピリデンアミノオキシエチル2−(4−(6−クロロ−2−キノキサリルオキシ)フェノキシ)プロピオネート(プロパキザホップ)、
エチル2−(4−(6−クロロベンゾオキサゾール−2−イルオキシ)フェノキシ)プロピオネート(フェノキサプロップ−エチル)、そのD(+)異性体(フェノキサプロップ−P−エチル)及びエチル2−(4−(6−クロロベンゾチアゾール−2−イルオキシ)フェノキシ)プロピオネート(DE−A 26 40 730)、
テトラヒドロフラ−2−イルメチル2−(4−(6−クロロキノキサリルオキシ)フェノキシ)プロピオネート(EP−A 0 323 727);
【0076】
C)クロロアセトアニリド、例えば、
N−メトキシメチル−2,6−ジエチルクロロアセトアニリド(アラクロル)、
N−(3−メトキシプロパ−2−イル)−2−メチル−6−エチルクロロアセトアニリド(メトラクロル)、
N−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イルメチル)クロロ酢酸2,6−ジメチルアニリド、
N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−(1−ピラゾリルメチル)クロロアセトアミド(メタザクロル);
【0077】
D)チオカルバメート、例えば、
S−エチルN,N−ジプロピルチオカルバメート(EPTC)、
S−エチルN,N−ジイソブチルチオカルバメート(ブチレート);
【0078】
E)シクロヘキサンジオンオキシム、例えば、
メチル3−(1−アリルオキシイミノブチル)−4−ヒドロキシ−6,6−ジメチル−2−オキソシクロヘキサ−3−エンカルボキシレート、(アロキシジム)、
2−(1−エトキシイミノブチル)−5−(2−エチルチオプロピル)−3−ヒドロキシシクロヘキサ−2−エン−1−オン(セトキシジム)、
2−(1−エトキシイミノブチル)−5−(2−フェニルチオプロピル)−3−ヒドロキシシクロヘキサ−2−エン−1−オン(クロプロキシジム)、
2−(1−(3−クロロアリルオキシイミノ)ブチル)−5−(2−エチルチオプロピル)−3−ヒドロキシシクロヘキサ−2−エン−1−オン、
2−(1−(3−クロロアリルオキシイミノ)プロピル)−5−(2−エチルチオプロピル)−3−ヒドロキシシクロヘキサ−2−エン−1−オン(クレトジム)、
2−(1−エトキシイミノブチル)−3−ヒドロキシ−5−(チアン−3−イル)シクロヘキサ−2−エノン(シクロキシジム)、
2−(1−エトキシイミノプロピル)−5−(2,4,6−トリメチルフェニル)−3−ヒドロキシシクロヘキサ−2−エン−1−オン(トラルコキシジム);
【0079】
F)イミダゾリノン、例えば、
メチル2−(4−イソプロピル−4−メチル−5−オキソ−2−イミダゾリン−2−イル)−5−メチルベンゾエート及び2−(4−イソプロピル−4−メチル−5−オキソ−2−イミダゾリン−2−イル)−4−メチル安息香酸(イマザメタベンズ)、
5−エチル−2−(4−イソプロピル−4−メチル−5−オキソ−2−イミダゾリン−2−イル)ピリジン−3−カルボン酸(イマゼタピル)、
2−(4−イソプロピル−4−メチル−5−オキソ−2−イミダゾリン−2−イル)キノリン−3−カルボン酸(イマザキン)、
2−(4−イソプロピル−4−メチル−5−オキソ−2−イミダゾリン−2−イル)ピリジン−3−カルボン酸(イマザピル)、
5−メチル−2−(4−イソプロピル−4−メチル−5−オキソ−2−イミダゾリン−2−イル)ピリジン−3−カルボン酸(イマゼタメタピル(imazethamethapyr));
【0080】
G)トリアゾロピリミジンスルホンアミド誘導体、例えば、
N−(2,6−ジフルオロフェニル)−7−メチル−1,2,4−トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2−スルホンアミド(フルメツラム)、
N−(2,6−ジクロロ−3−メチルフェニル)−5,7−ジメトキシ−1,2,4−トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2−スルホンアミド、
N−(2,6−ジフルオロフェニル)−7−フルオロ−5−メトキシ−1,2,4−トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2−スルホンアミド、
N−(2,6−ジクロロ−3−メチルフェニル)−7−クロロ−5−メトキシ−1,2,4−トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2−スルホンアミド、
N−(2−クロロ−6−メトキシカルボニル)−5,7−ジメチル−1,2,4−トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2−スルホンアミド(EP−A 0 343 752、US−A 4,988,812);
【0081】
H)ベンゾイルシクロヘキサンジオン、例えば、
2−(2−クロロ−4−メチルスルホニルベンゾイル)シクロヘキサン−1,3−ジオン(SC−0051、EP−A 0 137 963)、2−(2−ニトロベンゾイル)−4,4−ジメチルシクロヘキサン−1,3−ジオン(EP−A 0 274 634)、
2−(2−ニトロ−3−メチルスルホニルベンゾイル)−4,4−ジメチルシクロヘキサン−1,3−ジオン(WO 91/13548);
【0082】
I)ピリミジニルオキシピリジンカルボン酸又はピリミジニルオキシ安息香酸誘導体、例えば、
ベンジル3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキシピリジン−2−カルボキシレート(EP−A 0 249 707)、
メチル3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキシピリジン−2−カルボキシレート(EP−A 0 249 707)、
2,6−ビス[(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキシ]安息香酸(EP−A 0 321 846)、
1−(エトキシカルボニルオキシエチル)2,6−ビス[(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキシ]ベンゾエート(EP−A 0 472 113);
【0083】
J)S−(N−アリール−N−アルキルカルバモイルメチル)ジチオホスホン酸エステル、例えば、S−[N−(4−クロロフェニル)−N−イソプロピルカルバモイルメチル]O,O−ジメチルジチオホスフェート(アニロホス);
【0084】
K)2,4−ジアミノ−s−トリアジン、好ましくはアルキルアジン。
【0085】
好ましいのはまた、前記化合物の塩、好ましくは酸付加塩、例えば、それらの塩酸塩である。
【0086】
L)リン除草剤、例えば、式(IV)の1つ又はそれ以上の化合物又はそれらの誘導体、例えば、塩、
【化5】

式中、
1は、式−OM、−NHCH(CH3)CONHCH(CH3)CO2M又は−NHCH(CH3)CONHCH[CH2CH(CH32]CO2Mの基であり、
M=H又は塩形成カチオンである
【0087】
及び/又は、式(V)の1つ又はそれ以上の化合物又はそれらの誘導体、例えば、塩、
【化6】

式中、
2は、式CN又はCO21の基であり、式中、R1=Q又は塩形成カチオンであり、ここで、Q=H、アルキル、アルケニル、アルコキシアルキル又はC6−C10−アリールであり、これは、非置換であるか又は置換されており、好ましくは、非置換であるか、又は、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、CF3、NO2及びCNからなる群からの1つ又はそれ以上の基によって置換されており、
2、R3は、各々、互いに独立して、H、アルキル、C6−C10−アリール[これは、非置換であるか又は置換されており、好ましくは、非置換であるか、又は、アルキル、ア
ルコキシ、ハロゲン、CF3、NO2及びCNからなる群からの1つ又はそれ以上の基によって置換されている]、又はビフェニル又は塩形成カチオンである。
【0088】
式(IV)及び(V)の活性化合物の例は、下記のものである:
− ラセミ形態のグルホシネート及びそのアンモニウム塩、即ち、2−アミノ−4−[ヒドロキシ(メチル)ホスフィノイル]ブタン酸及びそのアンモニウム塩、
− グルホシネートのLエナンチオマー及びそのアンモニウム塩、
− ビラナホス/ビアラホス、即ち、L−2−アミノ−4−[ヒドロキシ(メチル)ホスフィノイル]ブタノイル−L−アラニニル−L−アラニン及びそのナトリウム塩
− グリホサート。
【0089】
M)カルバメート、例えば、アスラム、カルベタミド、クロロファム(chloropham)及びプロファム;
N)ベンゾフラン、例えば、ベンフレセート及びエトフメセート;
O)植物ホルモン;
P)オーキシン及びオーキシンアナログ、例えば、4−インドール−3−酪酸、インドール−3−酢酸、1−ナフチル酢酸、2−(1−ナフチル)アセトアミド及び2−ナフチルオキシ酢酸;
Q)サイトカイニン、例えば、カイネチン及び6−ベンジルアミノプリン;
R)ジベレリン、例えば、ジベリリン酸(gibberillic acid)、ジベリリン(gibberillin)A4及びA7;
S)アブシジン酸(abcissic acid)及びその誘導体;
T)エチレン前駆体、例えば、エセフォン;
U)脂肪酸シンテターゼ阻害剤の群からの除草剤;
V)尿素類、例えば、クロロトルロン、ジメフロン、ジウロン、フルオメツロン、イソプロツロン、イソウロン、カルブチレート、リヌロン、メタベンズチアズロン、メトベンズロン、メトキスロン、モノリヌロン、ネブロン、シデュロン及びテブチウロン並びに
W)メタミトロン;
X)ヒドロキシベンゾニトリル、例えば、ブロモキシニル及びイオキシニル並びにそれらの塩及びエステル、例えば、ブロモキシニルオクタノエート及びイオキシニルオクタノエート。
【0090】
農薬活性化合物はまた、成長調節剤であり得る。これらの例は、テルブホス、シクラニリド及びチジアズロンである。
【0091】
群A〜Xの除草剤(植物成長調節剤)は、例えば、上記の各場合において記載した文献から、及び/又は、“The Pesticide Manual”, 第12版(2000)及び第13版(2003), The British Crop Protection Council、“Agricultural Chemicals Book II − Herbicides −”, W.T. Thompson, Thompson Publications, Fresno CA, USA 1990並びに“Farm Chemicals Handbook '90”, Meister Publishing Company, Willoughby OH, USA,1990から公知である。
【0092】
薬害軽減剤
農薬活性化合物はまた、薬害軽減剤であり得る。これらの例は、特に、以下である:
a)式(S−II)〜(S−IV)の化合物、
【化7】

式中、記号及び表示は、以下に定義される通りである:
n‘は、0〜5、好ましくは0〜3の自然数であり;
Tは、非置換であるか又は1又は2個の(C1−C4)−アルキル基又は[(C1−C3)−アルコキシ]カルボニルによって置換されている(C1又はC2)−アルカンジイル鎖であり;
【0093】
Wは、環が少なくとも1個のN原子及び多くても1個のO原子を含む、タイプN又はOの1〜3個のヘテロ環原子を有する部分的に不飽和の又は芳香族の5員のヘテロ環の群からの非置換の又は置換された二価のヘテロ環式基、好ましくは(W1)〜(W4)からなる群からの基であり、
【化8】

【0094】
m‘は、0又は1であり;
17、R19は、同一であるか又は異なり、ハロゲン、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ、ニトロ又は(C1−C4)−ハロアルキル基であり;
18、R20は、同一であるか又は異なるOR24、SR24又はNR2425基、又は、少なくとも1個のN原子と好ましくはO及びSからなる群からの3個までのヘテロ原子とを有する飽和又は不飽和の3〜7員のヘテロ環[これは、N原子を介して(S−II)又は(S−III)中のカルボニル基へ結合されており、これは、非置換であるか、又は、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ及び場合により置換されたフェニルからなる群からの基によって置換されている]、好ましくは、式OR24、NHR25又はN(CH32、特に式OR24の基であり;
24は、水素、又は、好ましくは計1〜18個の炭素原子を有する、非置換若しくは置換脂肪族炭化水素基であり;
25は、水素、(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルコキシ又は置換若しくは非置換フェニルであり;
Xは、H、(C1−C8)−アルキル、(C1−C8)−ハロアルキル、(C1−C4)−アルコキシ−(C1−C8)−アルキル、シアノ又はCOOR26であり、ここで、R26は、水素、(C1−C8)−アルキル、(C1−C8)−ハロアルキル、(C1−C4)−アルコキシ−(C1−C4)−アルキル、(C1−C6)−ヒドロキシアルキル、(C3−C12)−シクロアルキル又はトリ−(C1−C4)−アルキルシリルであり;
27、R28、R29は、同一であるか又は異なり、水素、(C1−C8)−アルキル、(C1−C8)−ハロアルキル、(C3−C12)−シクロアルキル又は置換若しくは非置換フェニルであり;
21は、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−ハロアルキル、(C2−C4)−アルケニル、(C2−C4)−ハロアルケニル、(C3−C7)−シクロアルキル、好ましくはジクロロメチルであり;
22、R23は、同一であるか又は異なり、水素、(C1−C4)−アルキル、(C2−C4)−アルケニル、(C2−C4)−アルキニル、(C1−C4)−ハロアルキル、(C2−C4)−ハロアルケニル、(C1−C4)−アルキルカルバモイル−(C1−C4)−アルキル、(C2−C4)−アルケニルカルバモイル−(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ−(C1−C4)−アルキル、ジオキソラニル−(C1−C4)−アルキル、チアゾリル、フリル、フリルアルキル、チエニル、ピペリジル、置換若しくは非置換フェニルであるか、又は、R22及びR23は、一緒になって、置換若しくは非置換ヘテロ環式環、好ましくは、オキサゾリジン、チアゾリジン、ピペリジン、モルホリン、ヘキサヒドロピリミジン又はベンゾオキサジン環を形成する;
【0095】
好ましくは、式(S−II)〜(S−IV)の化合物の以下のサブグループからの薬害軽減剤:
− ジクロロフェニルピラゾリン−3−カルボン酸のタイプ(即ち、W=(W1)、(R17n‘=2,4−Cl2である式(S−II))の化合物、好ましくは以下のような化合物:エチル1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(エトキシカルボニル)−5−メチル−2−ピラゾリン−3−カルボキシレート(II−1、メフェンピル−ジエチル)、メフェンピル−ジメチル及びメフェンピル(II−0)、並びに関連化合物などの化合物(WO−A−91/07874に記載);
− ジクロロフェニルピラゾールカルボン酸(即ち、W=(W2)、(R17n‘=2,4−Cl2である式(S−II))の誘導体、好ましくは以下のような化合物:エチル1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチルピラゾール−3−カルボキシレート(II−2)、エチル1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−イソプロピルピラゾール−3−カルボキシレート(II−3)、エチル1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(1,1−ジメチルエチル)ピラゾール−3−カルボキシレート(II−4)、エチル1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−フェニルピラゾール−3−カルボキシレート(II−5)、及び関連化合物(EP−A−0333131及びEP−A−0269806に記載);
− トリアゾールカルボン酸のタイプ(即ち、W=(W3)、(R17n‘=2,4−Cl2である式(S−II))の化合物、好ましくは以下のような化合物:フェンクロラゾール−エチル、即ち、エチル1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−トリクロロメチル−(1H)−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシレート(II−6)、及び関連化合物(EP−A−0174562及びEP−A−0346620を参照のこと);
− 5−ベンジル−若しくは5−フェニル−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸又は5,5−ジフェニル−2−イソオキサゾリン−3−カルボン酸のタイプの化合物、例えば、イソキサジフェン(II−12)、(式中、W=(W4))、好ましくは以下のような化合物:エチル5−(2,4−ジクロロベンジル)−2−イソオキサゾリン−3−カルボキシレート(II−7)又はエチル5−フェニル−2−イソオキサゾリン−3−カルボキシレート(II−8)、及び関連化合物(WO−A−91/08202に記載)、又は、エチル5,5−ジフェニル−2−イソオキサゾリンカルボキシレート(II−9、イソキサジフェン−エチル)又はn−プロピル5,5−ジフェニル−2−イソオキサゾリンカルボキシレート(II−10)又はエチル5−(4−フルオロフェニル)−5−フェニル−2−イソオキサゾリン−3−カルボキシレート(II−11)(WO−A−95/07897に記載)。
【0096】
− 8−キノリンオキシ酢酸のタイプの化合物、例えば、(R19n‘=5−Cl、R20=OR24、T=CH2である式(S−III)のもの、好ましくは化合物、1−メチルヘキシル(5−クロロ−8−キノリンオキシ)アセテート(III−1、クロキントセット−メキシル)、1,3−ジメチルブタ−1−イル(5−クロロ−8−キノリンオキシ)アセテート(III−2)、4−アリルオキシブチル(5−クロロ−8−キノリンオキシ)アセテート(III−3)、1−アリルオキシプロパ−2−イル(5−クロロ−8−キノリンオキシ)アセテート(III−4)、エチル(5−クロロ−8−キノリンオキシ)アセテート(III−5)、メチル(5−クロロ−8−キノリンオキシ)アセテート(III−6)、アリル(5−クロロ−8−キノリンオキシ)アセテート(III−7)、2−(2−プロピリデンイミノキシ)−1−エチル(5−クロロ−8−キノリンオキシ)アセテート(III−8)、2−オキソプロパ−1−イル(5−クロロ−8−キノリンオキシ)アセテート(III−9)、(5−クロロ−8−キノリンオキシ)酢酸(III−10)及びその塩(例えば、WO−A−02/34048に記載)、並びに関連化合物(EP−A−0860750、EP−A−0094349及びEP−A−0191736又はEP−A−0492366に記載)。
− (5−クロロ−8−キノリンオキシ)マロン酸のタイプの、即ち、(R19n‘=5−Cl、R20=OR24、T=−CH(COO−アルキル)−である式(S−III)の化合物、好ましくは化合物、ジエチル(5−クロロ−8−キノリンオキシ)マロネート(III−11)、ジアリル(5−クロロ−8−キノリンオキシ)マロネート、メチルエチル(5−クロロ−8−キノリンオキシ)マロネート及び関連化合物(EP−A−0582198に記載)。
− ジクロロアセトアミドのタイプの、即ち、式(S−IV)の化合物、好ましくは:N,N−ジアリル−2,2−ジクロロアセトアミド(ジクロルミド(IV−1)、US4,137,070より)、4−ジクロロアセチル−3,4−ジヒドロ−3−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン(IV−2、ベノキサコル、EP 0149974より)、N1,N2−ジアリル−N2−ジクロロアセチルグリシンアミド(DKA−24(IV−3)、HU 2143821より)、4−ジクロロアセチル−1−オキサ−4−アザスピロ[4,5]デカン(AD−67)、2,2−ジクロロ−N−(1,3−ジオキソラン−2−イルメチル)−N−(2−プロペニル)アセトアミド(PPG−1292)、3−ジクロロアセチル−2,2,5−トリメチルオキサゾリジン(R−29148、IV−4)、3−ジクロロアセチル−2,2−ジメチル−5−フェニルオキサゾリジン、3−ジクロロアセチル−2,2−ジメチル−5−(2−チエニル)オキサゾリジン、3−ジクロロアセチル−5−(2−フラニル)−2,2−ジメチルオキサゾリジン(フリラゾール(IV−5)、MON 13900)、1−ジクロロアセチルヘキサヒドロ−3,3,8a−トリメチルピロロ[1,2−a]ピリミジン−6(2H)−オン(ジシクロノン(dicyclonon)、BAS 145138)、
【0097】
b)以下からなる群からの1つ又はそれ以上の化合物:
1,8−ナフタル酸無水物、メチルジフェニルメトキシアセテート、1−(2−クロロベンジル)−3−(1−メチル−1−フェニルエチル)ウレア(クミルロン)、O,O−ジエチルS−2−エチルチオエチルホスホロジチオエート(ジスルホトン)、4−クロロフェニルメチルカルバメート(メフェナート)、O,O−ジエチルO−フェニルホスホロチオエート(ジエトラート)、4−カルボキシ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−4−酢酸(CL−304415、CAS−Regno:31541−57−8)、シアノメトキシイミノ(フェニル)アセトニトリル(シオメトリニル)、1,3−ジオキソラン−2−イルメトキシイミノ(フェニル)アセトニトリル(オキサベトリニル)、4’−クロロ−2,2,2−トリフルオロアセトフェノンO−1,3−ジオキソラン−2−イルメチルオキシム(フルキソフェニム)、4,6−ジクロロ−2−フェニルピリミジン(フェンクロリム)、ベンジル2−クロロ−4−トリフルオロメチル−1,3−チアゾール−5−カルボキシレート(フルラゾール)、2−ジクロロメチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン(MG−191)、N−(4−メチルフェニル)−N’−(1−メチル−1−フェニルエチル)ウレア(ダイムロン)、(2,4−ジクロロフェノキシ)酢酸(2,4−D)、(4−クロロフェノキシ)酢酸、(R,S)−2−(4−クロロ−o−トリルオキシ)プロピオン酸(メコプロップ)、4−(2,4−ジクロロフェノキシ)酪酸(2,4−DB)、(4−クロロ−o−トリルオキシ)酢酸(MCPA)、4−(4−クロロ−o−トリルオキシ)酪酸、4−(4−クロロフェノキシ)酪酸、3,6−ジクロロ−2−メトキシ安息香酸(ジカンバ)、1−(エトキシカルボニル)エチル3,6−ジクロロ−2−メトキシベンゾエート(ラクチジクロル(lactidichlor))並びにそれらの塩及びエステル、好ましくは(C1−C8);
【0098】
c)式(S−V)のN−アシルスルホンアミド及びそれらの塩、
【化9】

式中、
30は、水素、炭化水素基、ハイドロカーボンオキシ基、ハイドロカーボンチオ基又はヘテロシクリル基(これは好ましくはC原子を介して結合されている)であり、ここで、4つの最後に記載の基の各々は、非置換であるか、又は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、カルボキシル、ホルミル、カルボンアミド、スルホンアミド及び式−Za−Raの基からなる群からの1つ又はそれ以上の同一であるか又は異なる基によって置換されており、ここで、各炭化水素部分は、好ましくは、1〜20個のC原子を有し、置換基を含むC含有基R30は、好ましくは、1〜30個のC原子を有し;
31は、水素又は(C1−C4)−アルキル、好ましくは水素であるか、又は
30及びR31は、式−CO−N−の基と一緒になって、3〜8員の飽和又は不飽和環の基であり;
32は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、カルボキシル、ホルミル、CONH2、SO2NH2又は式−Zb−Rbの基からなる群からの同一であるか又は異なる基であり;
33は、水素又は(C1−C4)−アルキル、好ましくはHであり;
34は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、カルボキシル、CHO、CONH2、SO2NH2及び式−Zc−Rcの基からなる群からの同一であるか又は異なる基であり;
【0099】
aは、炭化水素基又はヘテロシクリル基(ここで、2つの最後に記載の基の各々は、非置換であるか、又は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、モノ−及びジ−[(C1−C4)−アルキル]アミノからなる群からの1つ又はそれ以上の同一であるか又は異なる基によって置換されている)、又は、複数の、好ましくは2又は3個の、隣接していないCH2基が各場合において酸素原子によって置換されているアルキル基であり;
b、Rcは、同一であるか又は異なり、炭化水素基又はヘテロシクリル基(ここで、2つの最後に記載の基の各々は、非置換であるか、又は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、ホスホリル、ハロ−(C1−C4)−アルコキシ、モノ−及びジ−[(C1−C4)−アルキル]アミノからなる群からの1つ又はそれ以上の同一であるか又は異なる基によって置換されている)、又は、複数の、好ましくは2又は3個の、隣接していないCH2基が各場合において酸素原子によって置換されているアルキル基であり;
aは、式−O−、−S−、−CO−、−CS−、−CO−O−、−CO−S−、−O−CO−、−S−CO−、−SO−、−SO2−、−NR*−、−CO−NR*−、−NR*−CO−、−SO2−NR*−又は−NR*−SO2−の二価の基であり、ここで、問題の二価の基の右側に記載の結合は、基Raへの結合であり、ここで、5つの最後に記載の基中のR*は、互いに独立して、各々、H、(C1−C4)−アルキル又はハロ−(C1−C4)−アルキルであり;
b、Zcは、互いに独立して、直接結合又は式−O−、−S−、−CO−、−CS−、−CO−O−、−CO−S−、−O−CO−、−S−CO−、−SO−、−SO2−、−NR*−、−SO2−NR*−、−NR*−SO2−、−CO−NR*−若しくは−NR*−CO−の二価の基であり、ここで、問題の二価の基の右側に記載の結合は、基Rb又はRcへの結合であり、ここで、5つの最後に記載の基中のR*は、互いに独立して、各々、H、(C1−C4)−アルキル又はハロ−(C1−C4)−アルキルであり;
nは、0〜4の整数、好ましくは0、1又は2、特に好ましくは0又は1であり、
mは、0〜5の整数、好ましくは0、1、2又は3、特に0、1又は2である;
好ましくは、式中、以下である、式(S−V)の化合物の薬害軽減剤
− R30=H3C−O−CH2−、R31=R33=H、R34=2−OMe(V−1)、
− R30=H3C−O−CH2−、R31=R33=H、R34=2−OMe−5−Cl(V−2)、
− R30=シクロプロピル、R31=R33=H、R34=2−OMe(V−3)、
− R30=シクロプロピル、R31=R33=H、R34=2−OMe−5−Cl(V−4)、− R30=シクロプロピル、R31=R33=H、R34=2−Me(V−5)、
− R30=tert−ブチル、R31=R33=H、R34=2−OMe(V−6)。
【0100】
d)一般式(S−VI)のアシルスルファモイルベンズアミド、適切な場合はさらに塩形態のもの、
【化10】

式中、
3は、CH又はNであり;
35は、水素、ヘテロシクリル又は炭化水素基であり、ここで、2つの最後に記載の基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、カルボキシル、CHO、CONH2、SO2NH2及びZa−Raからなる群からの1つ又はそれ以上の同一であるか又は異なる基によって場合により置換されており;
36は、水素、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、(C1−C6)−アルコキシ、(C2−C6)−アルケニルオキシであり、ここで、5つの最後に記載の基は、ハロゲン、ヒドロキシル、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ及び(C1−C4)−アルキルチオからなる群からの1つ又はそれ以上の同一であるか又は異なる基によって場合により置換されているか、又は、
35及びR36は、それらを保有する窒素原子と一緒になって、3〜8員の飽和又は不飽和環であり;
37は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、カルボキシル、CHO、CONH2、SO2NH2又はZb−Rbであり;
38は、水素、(C1−C4)−アルキル、(C2−C4)−アルケニル又は(C2−C4)−アルキニルであり;
39は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、カルボキシル、ホスホリル、CHO、CONH2、SO2NH2又はZc−Rcであり;
aは、その炭素原子鎖が1回又はそれ以上酸素原子によって中断されている(C2−C20)−アルキル基であるか、ヘテロシクリル又は炭化水素基であり、ここで、2つの最後に記載の基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、モノ−及びジ−[(C1−C4)−アルキル]アミノからなる群からの1つ又はそれ以上の同一であるか又は異なる基によって場合により置換されており;
【0101】
b、Rcは、同一であるか又は異なり、その炭素原子鎖が1回又はそれ以上酸素原子によって中断されている(C2−C20)−アルキル基であるか、ヘテロシクリル又は炭化水素基であり、ここで、2つの最後に記載の基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、ホスホリル、(C1−C4)−ハロアルコキシ、モノ−及びジ−[(C1−C4)−アルキル]アミノからなる群からの1つ又はそれ以上の同一であるか又は異なる基によって場合により置換されており;
aは、O、S、CO、CS、C(O)O、C(O)S、SO、SO2、NRd、C(O)NRd及びSO2NRdからなる群からの二価の単位であり;
b、Zcは、同一であるか又は異なり、直接結合、又は、O、S、CO、CS、C(O)O、C(O)S、SO、SO2、NRd、SO2NRd及びC(O)NRdからなる群からの二価の単位であり;
dは、水素、(C1−C4)−アルキル又は(C1−C4)−ハロアルキルであり;
nは、0〜4の整数であり、
mは、XがCHである場合は0〜5の整数であり、XがNである場合は0〜4の整数である;
好ましくは、式中、以下である、式(S−VI)の化合物の薬害軽減剤
3は、CHであり;
35は、水素、(C1−C6)−アルキル、(C3−C6)−シクロアルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C5−C6)−シクロアルケニル、フェニル、又は窒素、酸素及び硫黄からなる群からの3個までのヘテロ原子を有する3〜6員のヘテロシクリルであり、ここで、6つの最後に記載の基は、ハロゲン、(C1−C6)−アルコキシ、(C1−C6)−ハロアルコキシ、(C1−C2)−アルキルスルフィニル、(C1−C2)−アルキルスルホニル、(C3−C6)−シクロアルキル、(C1−C4)−アルコキシカルボニル、(C1−C4)−アルキルカルボニル及びフェニル、並びに、環式基の場合、さらに(C1−C4)−アルキル及び(C1−C4)−ハロアルキルからなる群からの1つ又はそれ以上の同一であるか又は異なる置換基によって場合によって置換されており;
36は、水素、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニルであり、ここで、3つの最後に記載の基は、ハロゲン、ヒドロキシル、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ及び(C1−C4)−アルキルチオからなる群からの1つ又はそれ以上の同一であるか又は異なる置換基によって場合により置換されており;
37は、ハロゲン、(C1−C4)−ハロアルキル、(C1−C4)−ハロアルコキシ、ニトロ、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ、(C1−C4)−アルキルスルホニル、(C1−C4)−アルコキシカルボニル又は(C1−C4)−アルキルカルボニルであり;
38は、水素であり;
39は、ハロゲン、ニトロ、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−ハロアルキル、(C1−C4)−ハロアルコキシ、(C3−C6)−シクロアルキル、フェニル、(C1−C4)−アルコキシ、シアノ、(C1−C4)−アルキルチオ、(C1−C4)−アルキルスルフィニル、(C1−C4)−アルキルスルホニル、(C1−C4)−アルコキシカルボニル又は
(C1−C4)−アルキルカルボニルであり;
nは、0、1又は2であり、
mは、1又は2である。
【0102】
特に、例えばWO−A−99/16744から公知である、以下の式(S−VII)のアシルスルファモイルベンズアミドのタイプの化合物
【化11】

式中、
21=シクロプロピル、R22=H(S3−1=4−シクロプロピルアミノカルボニル−N−(2−メトキシベンゾイル)ベンゼンスルホンアミド、シプロスルファミド)、
21=シクロプロピル、R22=5−Cl(S3−2)、
21=エチル、R22=H(S3−3)、
21=イソプロピル、R22=5−Cl(S3−4)
21=イソプロピル、R22=H(S3−5=4−イソプロピルアミノカルボニル−N−(2−メトキシベンゾイル)ベンゼンスルホンアミド);
【0103】
e)例えばEP−A−365484から公知である、式(S−VIII)のN−アシルスルファモイルフェニルウレアのタイプの化合物、
【化12】

式中、
Aは、以下からなる群からの基であり
【化13】

【0104】
α及びRβは、互いに独立して、水素、C1−C8−アルキル、C3−C8−シクロアル
キル、C3−C6−アルケニル、C3−C6−アルキニル、
【化14】

又は
【化15】

によって置換されているC1−C4−アルコキシ、
又はC1−C4−アルコキシであるか、又は、
α及びRβは、一緒になって、C4−C6−アルキレン架橋、又は、酸素、硫黄、SO、SO2、NH若しくは−N(C1−C4−アルキル)−によって中断されているC4−C6−アルキレン架橋であり、
【0105】
γは、水素又はC1−C4−アルキルであり、
a及びRbは、互いに独立して、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルチオ、C1−C4−アルキルスルフィニル、C1−C4−アルキルスルホニル、−COORj、−CONRkm、−CORn、−SO2NRkm又は−OSO2−C1−C4−アルキルであるか、又は、Ra及びRbは、一緒になって、ハロゲン若しくはC1−C4−アルキルによって置換され得るC3−C4−アルキレン架橋、又はハロゲン若しくはC1−C4−アルキルによって置換され得るC3−C4−アルケニレン架橋、又はハロゲン若しくはC1−C4−アルキルによって置換され得るC4−アルカジエニレン架橋であり、
g及びRhは、互いに独立して、水素、ハロゲン、C1−C4−アルキル、トリフルオロメチル、メトキシ、メチルチオ又は−COORjであり、ここで
cは、水素、ハロゲン、C1−C4−アルキル又はメトキシであり、
dは、水素、ハロゲン、ニトロ、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルチオ、C1−C4−アルキルスルフィニル、C1−C4−アルキルスルホニル、−COORj又は−CONRkmであり、
eは、水素、ハロゲン、C1−C4−アルキル、−COORj、トリフルオロメチル又はメトキシであるか、又は、Rd及びReは、一緒になって、C3−C4−アルキレン架橋であり、
fは、水素、ハロゲン又はC1−C4−アルキルであり、
X及びRYは、互いに独立して、水素、ハロゲン、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルチオ、−COOR4、トリフルオロメチル、ニトロ又はシアノであり、
j、Rk及びRmは、互いに独立して、水素又はC1−C4−アルキルであり、
k及びRmは、一緒になって、C4−C6−アルキレン架橋、又は、酸素、NH若しくは−N(C1−C4−アルキル)−によって中断されているC4−C6−アルキレン架橋であり、
nは、C1−C4−アルキル、フェニル、又は、ハロゲン、C1−C4−アルキル、メトキシ、ニトロ若しくはトリフルオロメチルによって置換されているフェニルである;
式(S−VIII)の好ましい薬害軽減剤は、
1−[4−(N−2−メトキシベンゾイルスルファモイル)フェニル]−3−メチルウレア、
1−[4−(N−2−メトキシベンゾイルスルファモイル)フェニル]−3,3−ジメチルウレア、
1−[4−(N−4,5−ジメチルベンゾイルスルファモイル)フェニル]−3−メチルウレア、
1−[4−(N−ナフトイルスルファモイル)フェニル]−3,3−ジメチルウレアであり、
立体異性体及び農業的に通常の塩を含む。
【0106】
特に定義されない限り、以下の定義が、式(S−II)〜(S−VIII)における基に一般的に適用される。
【0107】
炭素骨格において、基、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルアミノ及びアルキルチオ、並びに対応の不飽和の及び/又は置換された基は、各場合において、直鎖又は分枝鎖であり得る。
【0108】
アルコキシ、ハロアルキルなどの複合の意味におけるを含む、アルキル基は、好ましくは1〜4個のC原子を有し、例えば、メチル、エチル、n−若しくはイソプロピル、n−、iso−、tert−若しくは2−ブチルである。アルケニル及びアルキニル基は、可能でありかつアルキル基に対応する不飽和基の意味を有し;アルケニルは、例えば、アリル、1−メチルプロパ−2−エン−1−イル、2−メチルプロパ−2−エン−1−イル、ブタ−2−エン−1−イル、ブタ−3−エン−1−イル、1−メチルブタ−3−エン−1−イル及び1−メチルブタ−2−エン−1−イルである。アルキニルは、例えば、プロパルギル、ブタ−2−イン−1−イル、ブタ−3−イン−1−イル、1−メチルブタ−3−イン−1−イルである。「(C1−C4)−アルキル」は、1〜4個のC原子を有するアルキルの簡潔な表記であり;これは、C原子の可能な数の範囲が括弧内に記載されている他の一般的な基の定義に同様に適用される。
【0109】
シクロアルキルは、好ましくは、3〜8個、好ましくは3〜7個、特に好ましくは3〜6個のC原子を有する環状アルキル基、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルである。シクロアルケニル及びシクロアルキニルは、対応の不飽和化合物を指す。
【0110】
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素である。ハロアルキル、ハロアルケニル及びハロアルキニルは、それぞれ、ハロゲンによって、好ましくはフッ素、塩素及び/又は臭素によって、特にフッ素又は塩素によって部分的に又は完全に置換されているアルキル、アルケニル及びアルキニル、例えば、CF3、CHF2、CH2F、CF2CF3、CH2CHFCl、CCl3、CHCl2、CH2CH2Clである。ハロアルコキシは、例えば、OCF3、OCHF2、OCH2F、OCF2CF3、OCH2CF3及びOCH2CH2Clである。これは、他のハロゲン置換された基に同様に適用される。
【0111】
炭化水素基は、芳香族又は脂肪族炭化水素基であり得、ここで、脂肪族炭化水素基は、一般的に、好ましくは1〜18個、特に好ましくは1〜12個のC原子を有する直鎖又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基、例えば、アルキル、アルケニル又はアルキニルである。
【0112】
脂肪族炭化水素基は、好ましくは、12個までのC原子を有するアルキル、アルケニル又はアルキニルであり;これは、ハイドロカーボンオキシ基における脂肪族炭化水素基に同様に適用される。
【0113】
アリールは、一般的に、好ましくは、6〜20個のC原子、好ましくは6〜14個のC原子、特に好ましくは6〜10個のC原子を有する単環式、二環式又は多環式芳香族系、例えば、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インデニル、インダニル、ペンタレニル、フルオレニル、特に好ましくはフェニルである。
【0114】
ヘテロ環式環、ヘテロ環式基又はヘテロシクリルは、飽和、不飽和及び/又は芳香族である単環式、二環式又は多環式環系であり、好ましくはN、S及びOからなる群からの、1つ又はそれ以上の、好ましくは1〜4個の、ヘテロ原子を含有する。
【0115】
好ましいのは、3〜7個の環原子とN、O及びSからなる群からの1又は2個のヘテロ原子とを有する飽和ヘテロ環であり、ここで、カルコゲンは隣接していない。特に好ましいのは、3〜7個の環原子とN、O及びSからなる群からの1個のヘテロ原子とを有する単環式環、並びにまたモルホリン、ジオキソラン、ピペラジン、イミダゾリン及びオキサゾリジンである。非常に特に好ましい飽和ヘテロ環は、オキシラン、ピロリドン、モルホリン及びテトラヒドロフランである。好ましいのはまた、5〜7個の環原子とN、O及びSからなる群からの1又は2個のヘテロ原子とを有する部分的に不飽和のヘテロ環である。特に好ましいのは、5又は6個の環原子とN、O及びSからなる群からの1個のヘテロ原子とを有する部分的に不飽和のヘテロ環である。非常に特に好ましい部分的に不飽和のヘテロ環は、ピラゾリン、イミダゾリン及びイソオキサゾリンである。
【0116】
好ましいのはまた、ヘテロアリール、例えば、N、O及びSからなる群からの1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6個の環原子を有する単又は二環式芳香族ヘテロ環であり、ここで、カルコゲンは隣接していない。特に好ましいのは、N、O及びSからなる群からのヘテロ原子を含有する5又は6個の環原子を有する単環式芳香族ヘテロ環、並びにまた、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、オキサゾール、チアゾール、チアジアゾール、オキサジアゾール、ピラゾール、トリアゾール及びイソオキサゾールである。非常に特に好ましいのは、ピラゾール、チアゾール、トリアゾール及びフランである。
【0117】
置換された基、例えば、置換された炭化水素基、例えば、置換されたアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、例えばフェニル、及びアリールアルキル、例えばベンジル、又は置換されたヘテロシクリルは、置換されていない骨格から誘導される置換された基であり、ここで、置換基は、好ましくは1つ又はそれ以上の、好ましくは1、2又は3個の、Cl及びFの場合はさらに最大の可能な個数までの、ハロゲン、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルチオ、ヒドロキシル、アミノ、ニトロ、カルボキシル、シアノ、アジド、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、ホルミル、カルバモイル、モノ−及びジアルキルアミノカルボニル、置換アミノ、例えばアシルアミノ、モノ−及びジアルキルアミノ及びアルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、並びに、環式基の場合、さらにアルキル及びハロアルキル、並びにさらに記載の飽和炭化水素含有置換基に対応する不飽和脂肪族置換基、好ましくはアルケニル、アルキニル、アルケニルオキシ、アルキニルオキシからなる群からの置換基である。C原子を有する基の場合、好ましいのは、1〜4個のC原子、特に1又は2個のC原子を有するものである。一般的に、好ましいのは、ハロゲン、例えばフッ素又は塩素、(C1−C4)−アルキル、好ましくはメチル又はエチル、(C1−C4)−ハロアルキル、好ましくはトリフルオロメチル、(C1−C4)−アルコキシ、好ましくはメトキシ又はエトキシ、(C1−C4)−ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノからなる群からの置換基である。特に好ましいのは、ここで、置換基、メチル、メトキシ及び塩素である。
【0118】
一又は二置換アミノは、例えば、アルキル、アルコキシ、アシル及びアリールからなる群からの1又は2個の同一であるか又は異なる基によってN置換されている置換アミノ基の群からの化学的に安定な基;好ましくは、好ましくはモノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、アリールアミノ、N−アルキル−N−アリールアミノ及びまたN−ヘテロ環である。好ましいのは、ここで、1〜4個のC原子を有するアルキル基である。ここで、アリールは、好ましくはフェニルである。ここで、置換アリールは、好ましくは置換フェニルである。アシルについて、さらに以下に与えられる定義が適用される;好ましくは(C1−C4)−アルカノイル。これは、置換ヒドロキシルアミノ又はヒドラジノに同様に適用される。
【0119】
場合により置換されたフェニルは、好ましくは、非置換であるか、又は、ハロゲン、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ、(C1−C4)−ハロアルキル、(C1−C4)−ハロアルコキシ及びニトロからなる群からの同一であるか又は異なる基によって一置換又は多置換された、好ましくは三置換まで置換された、Cl及びFなどのハロゲンの場合はさらに五置換まで置換されたフェニル、例えば、o−、m−及びp−トリル、ジメチルフェニル、2−、3−及び4−クロロフェニル、2−、3−及び4−トリフルオロ−及び−トリクロロフェニル、2,4−、3,5−、2,5−及び2,3−ジクロロフェニル、o−、m−及びp−メトキシフェニルである。
【0120】
アシル基は、好ましくは6個までのC原子を有する有機酸の基、例えば、カルボン酸の基、及びそれから誘導される酸、例えば、チオカルボン酸、場合によりN置換されたイミノカルボン酸の基、又は炭酸モノエステル、場合によりN置換されたカルバミン酸(carbaminic acid)、スルホン酸、スルフィン酸、ホスホン酸、ホスフィン酸の基である。アシルは、例えば、ホルミル、アルキルカルボニル、例えば(C1−C4−アルキル)カルボニル、フェニルカルボニル(ここで、フェニル環は、例えばフェニルについて上述されるように、置換され得る)、又は、アルキルオキシカルボニル、フェニルオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル又はN−アルキル−1−イミノアルキルである。
【0121】
式(S−II)〜(S−VIII)はまた、原子が同一のトポロジー様式で結合されている全ての立体異性体、及びそれらの混合物を包含する。このような化合物は、1つ又はそれ以上の不斉C原子又は二重結合を含有し、これらは一般式において特に示されていない。それらの特定の空間形態によって定義される、可能な立体異性体、例えば、エナンチオマー、ジアステレオマー、Z及びE異性体は、立体異性体の混合物から通常の方法によって得られ得るか、又は、立体化学的に純粋な出発材料の使用と組み合わせて立体選択的反応によって製造され得る。
【0122】
式(S−II)の化合物は、例えば、EP−A−0333131(ZA−89/1960)、EP−A−0269806(US 4,891,057)、EP−A−0346620(AU−A−89/34951)、EP−A−0174562、EP−A−0346620(WO−A−91/08202)、WO−A−91/07874又はWO−A−95/07897(ZA 94/7120)及びそれらにおいて引用される文献から公知であるか、又は、それらに記載される方法によって又はこれらと同様にして製造され得る。式(S−III)の化合物は、EP−A−0086750、EP−A−094349(US 4,902,340)、EP−A−0191736(US 4,881,966)及びEP−A−0492366並びにそれらにおいて引用される文献から公知であり、それらに記載される方法によって又はこれらと同様にして製造され得る。いくつかの化合物は、さらに、EP−A−0582198及びWO−A−02/34048に記載されている。式(S−IV)の化合物は、多数の特許出願、例えば、US 4,021,224及びUS 4,021,229から公知である。サブグループb)の化合物は、さらにCN−A−87/102789、EP−A−365484並びにまた“The Pesticide Manual”, 第11版〜第13版, British Crop Protection Council and the Royal Society of Chemistry (1997)から公知である。サブグループc)の化合物はWO−A−97/45016に記載されており、サブグループd)のものは、WO−A−99/16744、(特に、EP−A−365484)に記載されている。引用される刊行物は、作製方法及び出発材料の詳細を含み、好ましい化合物を記載している。これらの刊行物は、参照によって本明細書中に明確に組み入れられる。
【0123】
前述のグループa)〜e)の薬害軽減剤は、有用な農作物中において本発明に従う除草組成物を使用する際に生じ得る植物毒性効果を、有害植物に対する除草剤の有効性が低下されることなく、軽減又は予防する。これによって、除草剤の使用の領域は大幅に拡大され得、今までは限られた程度にしか又は不十分に首尾よくしか使用され得なかった除草剤の使用、即ち、薬害軽減剤なしでは、狭い作用範囲を伴う低投与量で、有害植物を不十分に防除した組み合わせの使用が、特に薬害軽減剤の使用によって、可能である。
【0124】
本発明に従う製剤中の薬害軽減剤として、特に好ましいのは、特に以下である:4−ジクロロアセチル−1−オキサ−4−アザスピロ[4.5]デカン(AD−67)、1−ジクロロアセチルヘキサヒドロ−3,3,8a−トリメチルピロロ[1,2−a]ピリミジン−6(2H)−オン(ジシクロノン(dicyclonone)、BAS−145138)、4−ジクロロアセチル−3,4−ジヒドロ−3−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン(ベノキサコル)、クロキントセット、1−メチルヘキシル5−クロロキノリン−8−オキシアセテート(クロキントセット−メキシル)、α−(シアノメトキシイミノ)フェニルアセトニトリル(シオメトリニル)、2,2−ジクロロ−N−(2−オキソ−2−(2−プロペニルアミノ)エチル)−N−(2−プロペニル)アセトアミド(DKA−24)、2,2−ジクロロ−N,N−ジ(2−プロペニル)アセトアミド(ジクロロミド(dichloromid))、N−(4−メチルフェニル)−N’−(1−メチル−1−フェニルエチル)ウレア(ダイムロン)、4,6−ジクロロ−2−フェニルピリミジン(フェンクロリム)、エチル1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−トリクロロメチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシレート(フェンクロラゾール−エチル)、フェニルメチル2−クロロ−4−トリフルオロメチルチアゾール−5−カルボキシレート(フルラゾール)、4−クロロ−N−(1,3−ジオキソラン−2−イルメトキシ)−α−トリフルオロアセトフェノンオキシム(フルキソフェニム)、3−ジクロロアセチル−5−(2−フラニル)−2,2−ジメチルオキサゾリジン(フリラゾール、MON−13900)、エチル4,5−ジヒドロ−5,5−ジフェニル−3−イソオキサゾールカルボキシレート(イソキサジフェン−エチル)、ジエチル1−(2,4−ジクロロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−メチル−1H−ピラゾール−3,5−ジカルボキシレート(メフェンピル−ジエチル)、2−ジクロロメチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン(MG−191)、1,8−ナフタル酸無水物、α−(1,3−ジオキソラン−2−イルメトキシイミノ)フェニルアセトニトリル(オキサベトリニル)、2,2−ジクロロ−N−(1,3−ジオキソラン−2−イルメチル)−N−(2−プロペニル)アセトアミド(PPG−1292)、3−ジクロロアセチル−2,2−ジメチルオキサゾリジン(R−28725)、3−ジクロロアセチル−2,2,5−トリメチルオキサゾリジン(R−29148)、メチル1−(2−クロロフェニル)−5−フェニル−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート、4−シクロプロピルアミノカルボニル−N−(2−メトキシベンゾイル)ベンゼンスルホンアミド(シプロスルファミド(cyprosulfamide))、4−イソプロピルアミノカルボニル−N−(2−メトキシベンゾイル)ベンゼンスルホンアミド及びN−(2−メトキシベンゾイル)−4−[(メチルアミノカルボニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド。
【0125】
非常に特に好ましいのは、薬害軽減剤、メフェンピル−ジエチル、クロキントセット−メキシル、イソキサジフェン−エチル、4−シクロプロピルアミノカルボニル−N−(2−メトキシベンゾイル)ベンゼンスルホンアミド(シプロスルファミド)、4−イソプロピルアミノカルボニル−N−(2−メトキシベンゾイル)ベンゼンスルホンアミド又はフェンクロラゾール−エチルであり、非常に特に好ましいのは、特に、メフェンピル−ジエチル、クロキントセット−メキシル又はイソキサジフェン−エチルである。
【0126】
好ましい除草剤/薬害軽減剤混合物は、下記の化合物の相互の組み合わせである:
【0127】
a)ACCアーゼ阻害剤として有効である化合物、例えば、アロキシジム、ブトロキジジム、クレトジム、クロジナホップ−プロパルギル、シクロキシジム、シハロホップ−ブチル、ジクロホップ−メチル、フェノキサプロップ、フェノキサプロップ−エチル、フェノキサプロップ−P、フェノキサプロップ−P−エチル、フルアジホップ、フルアジホップ−P−ブチル、フルアジホップ−ブチル、ハロキシホップ、ハロキシホップ−P、ハロキシホップ−エトチル、ハロキシホップ−P−メチル、メタミホップ、プロホキシジム、プロパキザホップ、キザロホップ−P−テフリル、キザロホップ−P−エチル、セトキシジム、テプラロキシジム、トラルコキシジム及びイソキサピリホップ、
【0128】
b)p−ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害剤として有効である化合物、例えば、ベンゾビシクロン、ベンゾフェナップ、イソキサフルトール及びそれらのジケトニトリル、メソトリオン、ピラゾリナート、ピラゾキシフェン、スルコトリオン及びイソキサクロルトール、
【0129】
c)種々の活性化合物群の化合物、例えば、アトラジン、アセトクロル、アクロニフェン、アラクロル、アミドクロル、アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンタゾン、ベンスルフロン(−メチル)、ブロモキシニル(オクタノエート/ヘプタノエート)、ブタクロル、ビスピリバック、クロルスルフロン、クロリムロン、クロマゾン、クロピラリド、シノスルフロン、シクロスルファムロン、2,4−D−エステル、2,4−DB−エステル、2,4−DP−エステル、CMPP−エステル、MCPA−エステル、MCPB、EPTC、デスメジファム、ジフルフェニカン、ジカンバ、エトキシスルフロン、エトフメサート、フラザスルフロン、フロラスラム、フルカルバゾン、フルメツラム、フルフェナセット、フルオログリコフェン、フルロキシピル、フルピルスルフロン、ホラムスルフロン、フルミオキサジン、フルミクロラック、ホメサフェン、グルホシネート、グリホサート、イマザピル、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、ヨードスルフロン−メチル、イオキシニル(オクタノエート)、ラクトフェン、ハロスルフロン、イマザモクス、イマザピック、イマザピル、イマゼタピル、イマザキン、メトスラム、メソスルフロン(−メチル)、(S−)メトラクロル、メトスルフロン−メチル、メタミトロン、ニコスルフロン、オキシフルオルフェン、ペンジメタリン、フェンメジファム、ピクロラム、ピノキサデン、プリミスルフロン−メチル、プロスルフロン、プロパニル、プロポキシカルバゾン、ピラゾスルフロン(−メチル)、リムスルフロン、スルフェントラゾン、スルホスルフロン、スルホメツロン、テルブチラジン、チフェンスルフロン、トリアスルフロン、トリベヌロン、トリクロピル、トリフルスルフロン−メチル、トリフルラリン、トリトスルフロン、トプラメゾン、オキサジノン、オキサジアルギル、メトリブジン、及びそれらの塩、例えば、ナトリウム塩。
【0130】
d)薬害軽減剤として有効である化合物、例えば、AD67(4−(ジクロロアセチル)−1−オキサ−4−アザスピロ[4.5]デカン)、ベノキサコル、CL304,415(4−カルボキシメチルクロマン−4−カルボン酸)、クロキントセット、クロキントセット−メキシル、シプロスルファミド、ジクロルミド、ジシクロノン、DKA−24(N1,N2−ジアリル−N2−ジクロロアセチルグリシンアミド)、フェンクロラゾール、フェンクロラゾール−エチル、フェンクロリム、フルラゾール、フルキソフェニム、フリラゾール、イソキサジフェン−エチル、メフェンピル−ジエチル、MG191(2−ジクロロメチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン)、無水ナフタル酸(ナフタレン−1,8−ジカルボン酸無水物)、オキサベトリニル及びTI−35(1−ジクロロアセチルアゼパン)。
【0131】
さらなる態様において、異なる除草剤が、例えば、互いに組み合わせられ得る;例えば、フェノキサプロップ−P−エチル+イオキシニルオクタノエート、ジクロホップ−メチル+ブロモキシニルオクタノエート、CMPP+ブロモキシニルオクタノエート、MCPA+イオキシニルオクタノエート、ブロモキシニルオクタノエート+ブロモキシニルヘプタノエート、ブロモキシニルオクタノエート+ブロモキシニルヘプタノエート+MCPA、ブロモキシニルオクタノエート+ブロモキシニルヘプタノエート+2,4−D、フェンメジファム+デスメジファム、フェンメジファム+デスメジファム+エトフメサート、メタミトロン+エトフメサート、フェンメジファム+エトフメサート+メタミトロン、フェノキサプロップ−p−エチル+ヨードスルフロン−メチル−ナトリウム、フェノキサプロップ−p−エチル+ジクロホップ−メチル、フェノキサプロップ−p−エチル+ヨードスルフロン−メチル−ナトリウム+ジクロホップ−メチル。
【0132】
以下の組み合わせが特に好ましい:ホラムスルフロン+ヨードスルフロン−メチル−ナトリウム+イソキサジフェン−エチル、ヨードスルフロン−メチル−ナトリウム+イソキサジフェン−エチル、ホラムスルフロン+イソキサジフェン−エチル、フェノキサプロップ−P−エチル+エトキシスルフロン+イソキサジフェン−エチル、エトキシスルフロン+イソキサジフェン−エチル、フェノキサプロップ−P−エチル+イソキサジフェン−エチル、ヨードスルフロン−メチル−ナトリウム+メソスルフロン−メチル+メフェンピル−ジエチル、メソスルフロン−メチル+メフェンピル−ジエチル、ヨードスルフロン−メチル−ナトリウム+メフェンピル−ジエチル、フェノキサプロップ−P−エチル+メフェンピル−ジエチル、フェノキサプロップ−P−エチル+ジクロホップ−メチル+メフェンピル−ジエチル、ジクロホップ−メチル+メフェンピル−ジエチル、ジクロホップ−メチル+セトキシジム+メフェンピル−ジエチル、セトキシジム+メフェンピル−ジエチル、フェノキサプロップ−P−エチル+イソプロツロン+メフェンピル−ジエチル、イソプロツロン+メフェンピル−ジエチル、クロジナホップ−プロパルギル+クロキントセット−メキシル、フェノキサプロップ−エチル+フェンクロラゾール−エチル、フェノキサプロップ−P−エチル+フェンクロラゾール−エチル、フルカルバゾン+シプロスルファミド、ホラムスルフロン+シプロスルファミド、ヨードスルフロン(−メチル)+シプロスルファミド、メトスラム+シプロスルファミド、メトスルフロン(−メチル)+シプロスルファミド、ニコスルフロン+シプロスルファミド、プリミスルフロン(−メチル)+シプロスルファミド、プロスルフロン+シプロスルファミド、チフェンスルフロン+シプロスルファミド、トリベヌロン+シプロスルファミド、クロランスラム−メチル+シプロスルファミド、クロリムロン+シプロスルファミド、エトキシスルフロン+シプロスルファミド、フラザスルフロン+シプロスルファミド、フロラスラム+シプロスルファミド、フルメツラム+シプロスルファミド、ハロスルフロン+シプロスルファミド、イマザモクス+シプロスルファミド、イマザピック+シプロスルファミド、イマザピル+シプロスルファミド、イマゼタピル+シプロスルファミド、メソスルフロン+シプロスルファミド、プロポキシカルバゾン+シプロスルファミド、スルホスルフロン+シプロスルファミド、アミドスルフロン+シプロスルファミド、クロルスルフロン+シプロスルファミド、イマザキン+シプロスルファミド、トリアスルフロン+シプロスルファミド、スルホメツロン+シプロスルファミド、シクロスルファムロン+シプロスルファミド、フルピルスルフロン+シプロスルファミド、ピラゾスルフロン+シプロスルファミド、アジムスルフロン+シプロスルファミド、ベンスルフロン+シプロスルファミド、ビスピリバック+シプロスルファミド、リムスルフロン+シプロスルファミド、トリトスルフロン+シプロスルファミド、スルコトリオン+シプロスルファミド、クロマゾン+シプロスルファミド、メソトリオン+シプロスルファミド、トプラメゾン+シプロスルファミド、メトリブジン+シプロスルファミド、ベンタゾン+シプロスルファミド、ブロモキシニル+シプロスルファミド、プロパニル+シプロスルファミド、アトラジン+シプロスルファミド、テルブチラジン+シプロスルファミド、EPTC+シプロスルファミド、テプラロキシジム+シプロスルファミド、クレトジム+シプロスルファミド、アロイキシジム(alloyxdim)+シプロスルファミド、セトキシジム+シプロスルファミド、トラルコキシジム+シプロスルファミド、クロジナホップ−プロパルギル+シプロスルファミド、シハロホップ−ブチル+シプロスルファミド、ジクロホップ−メチル+シプロスルファミド、フェノキサプロップ−P−エチル+シプロスルファミド、フルアジホップ−P−ブチル+シプロスルファミド、ハロキシホップ−メチル+シプロスルファミド、ハロキシホップ−エトチル+シプロスルファミド、ハロキシホップ−R−メチル+シプロスルファミド、ハロキシホップ−エトキシエチル+シプロスルファミド、プロパキザホップ+シプロスルファミド、キザロホップ−P−テフリル+シプロスルファミド、キザロホップ−P−エチル+シプロスルファミド、アセトクロル+シプロスルファミド、S−メトラクロル+シプロスルファミド、フルミオキサジン+シプロスルファミド、フルミクロラック+シプロスルファミド、ホメサフェン+シプロスルファミド、スルフェントラゾン+シプロスルファミド、ジカンバ+シプロスルファミド、MCPA+シプロスルファミド、MCPB+シプロスルファミド、2,4−D+シプロスルファミド、クロピラリド+シプロスルファミド、フルロキシピル+シプロスルファミド、ピクロラム+シプロスルファミド、トリクロピル+シプロスルファミド、グルホシネート+シプロスルファミド、グリホサート+シプロスルファミド、及びペンジメタリン+シプロスルファミド。
【0133】
薬害軽減剤:除草剤の重量比は、広い範囲内で変化し得、好ましくは、1:100〜100:1、特に1:100〜50:1、非常に特に好ましくは1:10〜10:1の範囲に及ぶ。除草剤及び薬害軽減剤の最適量は、各場合において、通常、使用される除草剤及び/又は薬害軽減剤のタイプ、並びにまた処理される農作物の種類に依存する。
【0134】
殺菌剤(fungicide)
農薬活性化合物はまた、殺菌剤、例えば、以下であり得る:
核酸合成の阻害剤、特に、
ベナラキシル、ベナラキシル−M、ブピリマート、キララキシル(chiralaxyl)、クロジラコン、ジメチリモール、エチリモール、フララキシル、ヒメキサゾール、メタラキシル、メタラキシル−M、オフラセ、オキサジキシル、オキソリン酸;
有糸分裂及び細胞分裂の阻害剤、特に、
ベノミル、カルベンダジム、ジエトフェンカルブ、フベリダゾール、ペンシクロン、チアベンダゾール、チオファナート−メチル、ゾキサミド;
呼吸鎖複合体Iの阻害剤、特に、
ジフルメトリム;
呼吸鎖複合体IIの阻害剤、特に、
ボスカリド、カルボキシン、フェンフラム、フルトラニル、フラメトピル、メプロニル、オキシカルボキシン、ペンチオピラド、チフルザミド;
呼吸鎖複合体IIIの阻害剤、特に、
アゾキシストロビン、シアゾファミド、ジモキシストロビン、エネストロビン(enestrobin)、ファモキサドン、フェナミドン、フルオキサストロビン、クレソキシム(cresoxim)−メチル、メトミノストロビン、オリサストロビン、ピラクロストロビン、ピコキシストロビン、トリフロキシストロビン;
脱共役剤、特に、
ジノカップ、フルアジナム;
ATP産生の阻害剤、特に、
フェンチンアセテート、フェンチンクロリド、フェンチンヒドロキシド、シルチオファム;
アミノ酸及びタンパク質生合成の阻害剤、特に、
アンドプリム(andoprim)、ブラスチシジン−S、シプロジニル、カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、メパニピリム、ピリメタニル;
シグナル伝達の阻害剤、特に、
フェンピクロニル、フルジオキソニル、キノキシフェン;
脂質及び膜合成の阻害剤、特に、
クロゾリナート、イプロジオン、プロシミドン、ビンクロゾリン、アンプロピルホス、アンプロピルホスカリウム、エジフェンホス、イプロベンホス(IBP)、イソプロチオラン、ピラゾホス、トルクロホス−メチル、ビフェニル、ヨードカルブ(iodocarb)、プロパモカルブ、塩酸プロパモカルブ;
エルゴステロール生合成の阻害剤、特に、
フェンヘキサミド、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジクロブトラゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾール−M、エポキシコナゾール、エタコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、フルコナゾール、フルコナゾール−cis、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、パクロブトラゾール、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾール、ウニコナゾール、ボリコナゾール、イマザリル、硫酸イマザリル、オキスポコナゾール、フェナリモル、フルルプリミドール、ヌアリモール、ピリフェノックス、トリホリン、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾール、ビニコナゾール、アルジモルフ、ドデモルフ、ドデモルフアセテート、フェンプロピモルフ、トリデモルフ、フェンプロピジン、スピロキサミン、ナフチフィン、ピリブチカルブ、テルビナフィン;
細胞壁合成の阻害剤、特に、
ベンチアバリカルブ、ビアラホス、ジメトモルフ、フルモルフ、イプロバリカルブ、ポリオキシン、ポリオキソリム(polyoxorim)、バリダマイシンA;
メラニン生合成の阻害剤、特に、
カルプロパミド、ジクロシメット、フェノキサニル、フタリド、ピロキロン、トリシクラゾール;
耐性誘導剤、特に、
アシベンゾラル−S−メチル、プロベナゾール、チアジニル;
マルチサイト(multisite)、特に、
カプタホール、キャプタン、クロロタロニル、銅塩、例えば:水酸化銅、ナフテン酸銅、オキシ塩化銅、硫酸銅、酸化銅、オキシン−銅及びBordeaux混合物、ジクロフルアニド、ジチアノン、ドジン、ドジン遊離塩基、フェルバム、ホルペット、フルオルホルペット、グアザチン、酢酸グアザチン、イミノクタジン、イミノクタジンアルベシル酸塩、イミノクタジン三酢酸塩、マンコッパー(mancopper)、マンコゼブ、マンネブ、メチラム、メチラム亜鉛、プロピネブ、多硫化カルシウムを含む硫黄調製物及び硫黄、チウラム、トリルフルアニド、ジネブ、ジラム;
未知の機構を有する殺菌剤、特に、
アミブロムドール、ベンゾチアゾール、ベトキサジン(bethoxazin)、カプシマイシン、カルボン、キノメチオナト、クロロピクリン、クフラネブ、シフルフェナミド、シモキサニル、ダゾメット、デバカルブ、ジクロメジン、ジクロロフェン、ジクロラン、ジフェンゾクアット、ジフェンゾクアットメチルスルフェート、ジフェニルアミン、エタボキサム、フェリムゾン、フルメトベル(flumetover)、フルスルファミド、フルオピコリド、フルオロイミド、ヘキサクロロベンゼン、8−ヒドロキシキノリンスルフェート、イルママイシン、メタスルホカルブ、メトラフェノン、イソチオシアン酸メチル、ミルジオマイシン、ナタマイシン、ニッケルジメチルジチオカルバメート、ニトロタール−イソプロピル、オクチリノン、オキサモカルブ(oxamocarb)、オキシフェンチイン、ペンタクロロフェノール及び塩、2−フェニルフェノール及び塩、ピペラリン、プロパノシン(propanosine)−ナトリウム、プロキナジド、ピロールニトリン、キントゼン、テクロフタラム、テクナゼン、トリアゾキシド、トリクラミド、ザリラミド及び2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン、N−(4−クロロ−2−ニトロフェニル)−N−エチル−4−メチルベンゼンスルホンアミド、2−アミノ−4−メチル−N−フェニル−5−チアゾールカルボキサミド、2−クロロ−N−(2,3−ジヒドロ−1,1,3−トリメチル−1H−インデン−4−イル)−3−ピリジンカルボキサミド、3−[5−(4−クロロフェニル)−2,3−ジメチルイソオキサゾリジン−3−イル]ピリジン、cis−1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)シクロヘプタノール、2,4−ジヒドロ−5−メトキシ−2−メチル−4−[[[[[1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチリデン]アミノ]オキシ]メチル]フェニル]−3H−1,2,3−トリアゾール−3−オン(185336−79−2)、メチル1−(2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−1H−インデン−1−イル)−1H−イミダゾール−5−カルボキシレート、3,4,5−トリクロロ−2,6−ピリジンジカルボニトリル、メチル2−[[[シクロプロピル[(4−メトキシフェニル)イミノ]メチル]チオ]メチル]−α−(メトキシメチレン)ベンゼンアセテート、4−クロロ−α−プロピニルオキシ−N−[2−[3−メトキシ−4−(2−プロピニルオキシ)フェニル]エチル]ベンゼンアセトアミド、(2S)−N−[2−[4−[[3−(4−クロロフェニル)−2−プロピニル]オキシ]−3−メトキシフェニル]エチル]−3−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]ブタンアミド、5−クロロ−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン、5−クロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−N−[(1R)−1,2,2−トリメチルプロピル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン、5−クロロ−N−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン、N−[1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)エチル]−2,4−ジクロロニコチンアミド、N−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)メチル−2,4−ジクロロニコチンアミド、2−ブトキシ−6−ヨード−3−プロピルベンゾピラン−4−オン、N−{(Z)−[(シクロプロピルメトキシ)イミノ][6−(ジフルオロメトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル]メチル}−2−ベンゼンアセトアミド、N−(3−エチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシル)−3−ホルミルアミノ−2−ヒドロキシベンズアミド、2−[[[[1−[3(1−フルオロ−2−フェニルエチル)オキシ]フェニル]エチリデン]アミノ]オキシ]メチル]−α−(メトキシイミノ)−N−メチル−αE−ベンゼンアセトアミド、N−{2−[3−クロロ−5−(トリフルオルメチル)ピリジン−2−イル]エチル}−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンアミド、N−(3’,4’−ジクロロ−5−フルオロビフェニル−2−イル)−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−(6−メトキシ−3−ピリジニル)シクロプロパンカルボキサミド、1−[(4−メトキシフェノキシ)メチル]−2,2−ジメチルプロピル−1H−イミダゾール−1−カルボン酸、O−[1−[(4−メトキシフェノキシ)メチル]−2,2−ジメチルプロピル]−1H−イミダゾール−1−カルボチオ酸、2−(2−{[6−(3−クロロ−2−メチルフェノキシ)−5−フルオロピリミジン−4−イル]オキシ}フェニル)−2−(メトキシイミノ)−N−メチルアセトアミド。
【0135】
農薬活性化合物はまた、殺菌剤(bactericide)、例えば、ブロノポール、ジクロロフェン、ニトラピリン、ニッケルジメチルジチオカルバメート、カスガマイシン、オクチリノン、フランカルボン酸、オキシテトラサイクリン、プロベナゾール、ストレプトマイシン、テクロフタラム、硫酸銅及び他の銅組成物であり得る。
【0136】
上記に列挙された殺菌剤(fungicide)(殺菌剤(bactericide))は、例えば、“The Pesticide Manual”, 第12版(2000)及び第13版(2003), The British Crop Protection Council、又は個々の活性化合物の後に列挙された参考文献から公知である。
【0137】
殺虫剤
農薬活性化合物はまた、殺虫剤/殺ダニ剤及び/又は殺線虫剤、例えば、以下であり得る:
アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤
カルバメート、
例えば、アラニカルブ、アルジカルブ、アルドキシカルブ、アリキシカルブ、アミノカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ブフェンカルブ、ブタカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、クロエトカルブ、ジメチラン、エチオフェンカルブ、フェノブカルブ、フェノチオカルブ、ホルメタナート、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メタム−ナトリウム、メチオカルブ、メトミル、メトルカルブ、オキサミル、ピリミカルブ、プロメカルブ、プロポキスル、チオジカルブ、チオファノックス、トリメタカルブ、XMC、キシリルカルブ、トリアザマート;
有機リン化合物、
例えば、アセフェート、アザメチホス、アジンホス(−メチル、−エチル)、ブロモホスエチル、ブロムフェンビンホス(−メチル)、ブタチオホス、カズサホス、カルボフェノチオン、クロルエトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、クロルピリホス(−メチル/−エチル)、クマホス、シアノフェンホス、シアノホス、クロルフェンビンホス、デメトン−S−メチル、デメトン−S−メチルスホン(methylsufone)、ジアリホス、ジアジノン、ジクロフェンチオン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、ジオキサベンゾホス、ジスルホトン、EPN、エチオン、エトプロホス、エトリムホス、ファムフール、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンスルホチオン、フェンチオン、フルピラゾホス、ホノホス、ホルモチオン、ホスメチラン、ホスチアゼート、ヘプテノホス、ヨードフェンホス、イプロベンホス、イサゾホス、イソフェンホス、イソプロピルO−サリチレート、イソキサチオン、マラチオン、メカルバム、メタクリホス、メタミドホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、オメトアート、オキシデメトン−メチル、パラチオン(−メチル/−エチル)、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホスホカルブ(phosphocarb)、ホキシム、ピリミホス(−メチル/−エチル)、プロフェノホス、プロパホス、プロペタムホス、プロチオホス、プロトアート、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、ピリダチオン、キナルホス、セブホス(sebufos)、スルホテップ、スルプロホス、テブピリムホス、テメホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、チオメトン、トリアゾホス、トリクロルホン、バミドチオン;
【0138】
ナトリウムチャネルモジュレーター/電位依存性ナトリウムチャネル遮断薬
ピレスロイド、
例えば、アクリナトリン、アレスリン(d−cis−trans、d−trans)、ベータ−シフルトリン、ビフェントリン、ビオアレトリン、ビオアレトリン−S−シクロペンテニル異性体、ビオエタノメトリン(bioethanomethrin)、ビオペルメトリン、ビオレスメトリン、クロバポルトリン(chlovaporthrin)、cis−シペルメトリン、cis−レスメトリン、cis−ペルメトリン、クロシトリン(clocythrin)、シクロプロトリン、シフルトリン、シハロトリン、シペルメトリン(アルファ−、ベータ−、シータ−、ゼータ−)、シフェノトリン、デルタメトリン、エンペントリン(1R−異性体)、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンフルトリン、フェンプロパトリン、フェンピリトリン(fenpyrithrin)、フェンバレレート、フルブロシトリネート(flubrocythrinate)、フルシトリネート、フルフェンプロックス、フルメトリン、フルバリネート、フブフェンプロックス(fubfenprox)、ガンマ−シハロトリン、イミプロトリン、カデトリン、ラムダ−シハロトリン、メトフルトリン、ペルメトリン(cis−、trans−)、フェノトリン(1R−trans−異性体)、プラレトリン、プロフルトリン、プロトリフェンブト(protrifenbute)、ピレスメトリン、レスメトリン、RU15525、シラフルオフェン、タウ−フルバリネート、テフルトリン、テラレトリン、テトラメトリン(1R−異性体)、トラロメトリン、トランスフルトリン、ZXI8901、ピレトリン(ジョチュウギク);
DDT;
オキサジアジン、
例えば、インドキサカルブ;
セミカルバゾン、
例えば、メタフルミゾン(BAS3201);
アセチルコリン受容体アゴニスト/アンタゴニスト
クロロニコチニル、
例えば、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、ニチアジン、チアクロプリド、チアメトキサム、
ニコチン、ベンスルタップ、カルタップ;
アセチルコリン受容体モジュレーター
スピノシン、
例えば、スピノサド;
GABA制御塩素チャネルアンタゴニスト
有機塩素、
例えば、カンフェクロル、クロルダン、エンドスルファン、ガンマ−HCH、HCH、ヘプタクロル、リンダン、メトキシクロル;
フィプロール(fiprole)、
例えば、アセトプロール、エチプロール、フィプロニル、ピラフルプロール、ピリプロール、バニリプロール(vaniliprole);
塩素チャネルアクチベータ
メクチン、
例えば、アバメクチン、エマメクチン、エマメクチン安息香酸塩、イベルメクチン、レピメクチン、ミルベマイシン;
【0139】
幼若ホルモン模倣体、
例えば、ジオフェノラン、エポフェノナン、フェノキシカルブ、ヒドロプレン、キノプレン、メトプレン、ピリプロキシフェン、トリプレン;
エクジソンアゴニスト/かく乱物質
ジアシルヒドラジン、
例えば、クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド;
キチン生合成の阻害剤
ベンゾイル尿素、
例えば、ビストリフルロン、クロルフルアズロン(chlofluazuron)、ジフルベンズロン、フルアズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、ペンフルロン、テフルベンズロン、トリフルムロン;
ブプロフェジン;
シロマジン;
酸化的リン酸化の阻害剤、ATPかく乱剤
ジアフェンチウロン、
有機スズ化合物、
例えば、アゾシクロチン、シヘキサチン、フェンブタチンオキシド;
Hプロトン勾配の中断による酸化的リン酸化(phoshorylation)の脱共役剤
ピロール、
例えば、クロルフェナピル;
ジニトロフェノール、
例えば、ビナパクリル(binapacyrl)、ジノブトン、ジノカップ、DNOC;
サイトI電子伝達阻害剤
METI、
例えば、フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、
ヒドラメチルノン、
ジコホール;
サイトII電子伝達阻害剤
ロテノロン;
サイトIII電子伝達阻害剤
アセキノシル、フルアクリピリム;
昆虫腸膜の微生物かく乱剤
バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)株;
【0140】
脂質合成の阻害剤
テトロン酸、
例えば、スピロジクロフェン、スピロメシフェン
テトラミン酸、
例えば、スピロテトラマト
カルボキサミド、
例えば、フロニカミド
オクトパミン作動性アゴニスト、
例えば、アミトラズ;
マグネシウム刺激ATPアーゼの阻害剤、
プロパルギット
ネレイストキシンアナログ、
例えば、シュウ酸水素チオシクラム又はチオスルタップ(thiosultap)−ナトリウム;
リアノジン受容体のアゴニスト、
安息香酸ジカルボキサミド、
例えば、フルベンジアミド
アントラニルアミド、
例えば、DPX E2Y45(3−ブロモ−N−{4−クロロ−2−メチル−6−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル}−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド);
生物製剤、ホルモン又はフェロモン
アザジラクチン、バチルス種(Bacillus spec.)、ビューベリア種(Beauveria spec.)、コドレモン、メタリジウム種(Metarrhizium spec.)、ペシロミセス種(Paecilomyces spec.)、ツリンギエンシン、バーティシリウム種(Verticillium spec.);
未知又は非特異的作用機構を有する活性化合物
摂食阻害剤、
例えば、クリオライト、フロニカミド、ピメトロジン;
ダニ成長阻害剤、
例えば、クロフェンテジン、エトキサゾール、ヘキシチアゾクス;
アミドフルメト、ベンクロチアズ(benclothiaz)、ベンゾキシメート、ビフェナゼート、ブロモプロピレート、ブプロフェジン、キノメチオナト、クロルジメホルム、クロロベンジレート、クロロピクリン、クロチアゾベン(clothiazoben)、シクロプレン(cycloprene)、シフルメトフェン、ジシクラニル、フェノキサクリム(fenoxacrim)、フェントリファニル、フルベンジミン、フルフェネリム、フルテンジン(flutenzine)、ゴシップルレ、ヒドラメチルノン、ジャポニルレ、メトキサジアゾン、石油、ピペロニルブトキシド、オレイン酸カリウム、ピリダリル、スルフルラミド、テトラジホン、テトラスル、トリアラテン(triarathene)、ベルブチン。
【0141】
上記に列挙された殺虫剤(殺ダニ剤、殺線虫剤)は、例えば、“The Pesticide Manual”, 第12版(2000)及び第13版(2003), The British Crop Protection Council、又は個々の活性化合物の後に列挙された参考文献から公知である。
【0142】
本発明の特定の態様は、同時の又は連続しての、農薬活性化合物としての殺虫剤(殺ダニ剤、殺線虫剤)の共同施用である。
【0143】
上述の農薬活性化合物は、それらの溶解性に応じて、本発明において使用される。各活性化合物の水溶性又は油溶性の基準(criterium)は、専門的な文献において見られ得;農薬活性化合物の溶解性は、例えば、“The Pesticide Manual”, 第12版(2000), 第13版(2003)及び第14版(2006), The British Crop Protection Councilに列挙されている。
【0144】
本発明の目的のために、本発明に従う油懸濁製剤中の成分として含有されるスルホニルウレアは、各場合において、全ての使用形態、例えば、酸、エステル、塩及び異性体、例えば立体異性体及び光学異性体を意味すると理解される。従って、中性化合物に加えて、例えば無機及び/又は有機対イオンとのそれらの塩が、各場合において、含まれることが意図される。従って、スルホニルウレアは、例えば、−SO2−NH−基の水素が農業的に好適なカチオンンによって置換されている塩を形成することができる。これらの塩は、例えば、金属塩、特にアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩、特に、ナトリウム塩及びカリウム塩、又はアンモニウム塩又は有機アミンとの塩である。塩形成はまた、塩基性基、例えば、アミノ及びアルキルアミノへの酸の添加によって行われ得る。この目的のために好適な酸は、強無機及び有機酸、例えば、HCl、HBr、H2SO4又はHNO3である。好ましいエステルは、アルキルエステル、特に、C1−C10−アルキルエステル、例えばメチルエステルである。
【0145】
用語「アシル基」が本明細書において使用される場合は必ず、これは、形式的には有機酸からOH基を除去することによって形成される有機酸の基、例えば、カルボン酸の基、及びそれから誘導される酸、例えば、チオカルボン酸、非置換若しくはN置換イミノカルボン酸の基、又は、炭酸モノエステル、非置換若しくはN置換カルバミン酸(carbaminic acid)、スルホン酸、スルフィン酸、ホスホン酸、ホスフィン酸の基を意味する。
【0146】
アシル基は、好ましくは、ホルミル、又は、CO−Rz、CS−Rz、CO−ORz、CS−ORz、CS−SRz、SORz及びSO2zからなる群からのアシルであり、ここで、Rzは、各場合において、例えば、ハロゲン、例えばF、Cl、Br、I、アルコキシ、ハロアルコキシ、ヒドロキシル、アミノ、ニトロ、シアノ及びアルキルチオからなる群からの1つ又はそれ以上の置換基によって置換されているか又は非置換である、C1−C10−炭化水素基、例えばC1−C10−アルキル又はC6−C10−アリールであるか、又は、Rzは、アミノカルボニル又はアミノスルホニルであり、ここで、2つの最後に記載の基は、例えばアルキル及びアリールからなる群からの置換基によって、N−一置換又はN,N−二置換されているか、非置換である。アシルは、例えば、ホルミル、ハロアルキルカルボニル、アルキルカルボニル、例えば(C1−C4)−アルキルカルボニル、フェニルカルボニル(ここで、フェニル環は置換され得る)、又はアルキルオキシカルボニル、例えば(C1−C4)−アルキルオキシカルボニル、フェニルオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、アルキルスルホニル、例えば(C1−C4)−アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、例えばC1−C4−(アルキルスルフィニル)、N−アルキル−1−イミノアルキル、例えばN−(C1−C4)−1−イミノ−(C1−C4)−アルキル、及び有機
酸の他の基である。
【0147】
炭化水素基は、直鎖、分枝鎖又は環式の、飽和又は不飽和脂肪族又は芳香族炭化水素基、例えば、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル又はアリールである。炭化水素基は、好ましくは1〜40個の炭素原子、好ましくは1〜30個の炭素原子を有し;特に好ましくは、炭化水素基は、12個までの炭素原子を有するアルキル、アルケニル若しくはアルキニル、又は3、4、5、6若しくは7個の環原子を有するシクロアルキル、又はフェニルである。
【0148】
アリールは、単環式、二環式又は多環式芳香族系、例えば、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インデニル、インダニル、ペンタレニル、フルオレニルなど、好ましくはフェニルである。
【0149】
ヘテロ環式基又は環(ヘテロシクリル)は、飽和、不飽和又はヘテロ芳香族であり得、非置換であるか又は置換され得;それは、好ましくは、好ましくはN、O及びSからなる群からの、1つ又はそれ以上のヘテロ原子を該環中に含有し;それは、好ましくは、3〜7個の環原子を有する脂肪族ヘテロシクリル基、又は、5又は6個の環原子を有しかつ1、2又は3個のヘテロ原子を含むヘテロ芳香族基である。ヘテロ環式基は、例えば、少なくとも1つの環が1つ又はそれ以上のヘテロ原子を含有するヘテロ芳香族基又は環(ヘテロアリール)、例えば、単環式、二環式又は多環式芳香族系、例えば、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、チエニル、チアゾリル、オキサゾリル、フリル、ピロリル、ピラゾリル及びイミダゾリルであり得、又は、それは、部分的に又は完全に水素化された基、例えば、オキシラニル、オキセタニル、ピロリジル、ピペリジル、ピペラジニル、トリアゾリル、ジオキソラニル、モルホリニル、テトラヒドロフリルである。好ましいのはピリミジニル及びトリアジニルである。置換されたヘテロ環式基についての好適な置換基は、さらに以下に記載の置換基、及びさらにまたオキソである。オキソ基もまた、例えば、N及びSの場合、異なる酸化状態で存在し得る、ヘテロ環原子に存在し得る。
【0150】
置換された基、例えば、置換された炭化水素基、例えば、置換されたアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、フェニル及びベンジル、又は置換されたヘテロシクリル又はヘテロアリールは、例えば、置換されていない親化合物から誘導される置換された基であり、ここで、置換基は、例えば、ハロゲン、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルチオ、ヒドロキシル、アミノ、ニトロ、カルボキシル、シアノ、アジド、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、ホルミル、カルバモイル、モノ−及びジアルキルアミノカルボニル、置換アミノ、例えば、アシルアミノ、モノ−及びジアルキルアミノ、並びにアルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、並びに、環式基の場合、さらにアルキル及びハロアルキル、並びに、上述の飽和炭化水素含有基に対応する不飽和脂肪族基、例えば、アルケニル、アルキニル、アルケニルオキシ、アルキニルオキシなどからなる群からの、1つ又はそれ以上の、好ましくは1、2又は3個の基である。炭素原子を有する基の中でも、好ましいのは、1〜4個の炭素原子、特に、1又は2個の炭素原子を有するものである。好ましいのは、一般的に、ハロゲン、例えばフッ素及び塩素、(C1−C4)−アルキル、好ましくはメチル又はエチル、(C1−C4)−ハロアルキル、好ましくはトリフルオロメチル、(C1−C4)−アルコキシ、好ましくはメトキシ又はエトキシ、(C1−C4)−ハロアルコキシ、ニトロ及びシアノからなる群からの置換基である。ここで特に好ましいのは、置換基、メチル、メトキシ及び塩素である。
【0151】
場合により置換されたフェニルは、好ましくは、非置換であるか、又は、好ましくはハロゲン、(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−アルコキシ、(C1−C4)−ハロアルキル、(C1−C4)−ハロアルコキシ及びニトロからなる群からの、同一であるか又は異なる基によって、一置換された又は多置換された、好ましくは3回まで置換された、フェニル、例えば、o−、m−及びp−トリル、ジメチルフェニル、2−、3−及び4−クロロフェニル、2−、3−及び4−トリフルオロ−及び−トリクロロフェニル、2,4−、3,5−、2,5−及び2,3−ジクロロフェニル、o−、m−及びp−メトキシフェニルである。
【0152】
シクロアルキルは、好ましくは3〜6個の炭素原子を有する炭素環式飽和環系、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルである。
【0153】
アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルアミノ及びアルキルチオ並びに対応の不飽和の及び/又は置換された基などの、炭素含有基の炭素骨格は、各場合において、直鎖又は分枝鎖であり得る。これらの基において、好ましいのは、特に明記されない限り、例えば、1〜6個の炭素原子、不飽和基の場合は2〜6個の炭素原子を有する低級炭素骨格である。アルキル基は、アルコキシ、ハロアルキルなどの複合の意味においても、例えば、メチル、エチル、n−又はイソプロピル、n−、iso−、t−又は2−ブチル、ペンチル、ヘキシル、例えばn−ヘキシル、イソヘキシル及び1,3−ジメチルブチル、ヘプチル、例えばn−ヘプチル、1−メチルヘキシル及び1,4−ジメチルペンチルであり;アルケニル及びアルキニル基は、アルキル基に対応する可能な不飽和基の意味を有し;アルケニルは、例えば、アリル、1−メチルプロパ−2−エン−1−イル、2−メチルプロパ−2−エン−1−イル、ブタ−2−エン−1−イル、ブタ−3−エン−1−イル、1−メチルブタ−3−エン−1−イル及び1−メチルブタ−2−エン−1−イルであり;アルキニルは、例えば、プロパルギル、ブタ−2−イン−1−イル、ブタ−3−イン−1−イル、1−メチルブタ−3−イン−1−イルである。
【0154】
ハロゲンは、例えば、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素である。ハロアルキル、−アルケニル及び−アルキニルは、それぞれ、ハロゲンによって、好ましくはフッ素、塩素及び/又は臭素によって、特にフッ素又は塩素によって部分的に又は完全に置換されている、アルキル、アルケニル及びアルキニル、例えば、CF3、CHF2、CH2F、CF3CF2、CH2FCHCl、CCl3、CHCl2、CH2CH2Clであり;ハロアルコキシは、例えば、OCF3、OCHF2、OCH2F、CF3CF2O、OCH2CF3及びOCH2CH2Clであり;これは、ハロアルケニル及び他のハロゲン置換された基に同様に適用される。
【0155】
成分a)及びb)に加えて、本発明に従う製剤はまた、例えば以下の1つ又はそれ以上の助剤及び添加剤を含む:
(c)界面活性剤及び/又は非界面活性剤ポリマー、
(d)有機溶媒、
(e)農薬、例えば、肥料、
(f)通常の製剤助剤、例えば、消泡剤、不凍剤、蒸発抑制剤、防腐剤、着臭剤、着色剤、安定剤、水掃去剤又は増粘剤、
(g)タンクミックス成分。
【0156】
従って、本発明に従う製剤は、成分c)として、例えば、1つ又はそれ以上の界面活性剤、例えば、イオン性、非イオン性又はベタイン性界面活性剤を含み得る。これらは、モノマー又はポリマー性(例えば、グラフトポリマー)であり得る。成分c)の例は、シリコーン系界面活性剤、例えば、トリシロキサン界面活性剤、シリコーンオイル及び/又はポリジメチルシロキサンの誘導体、又は糖ベースの界面活性剤、例えばAtplus(登録商標)309F(Uniqema)である。成分c)のさらなる例は、特に脂肪アルコール及び/又は脂肪酸及び/又は脂肪エステルの、例えば分枝鎖、直鎖、飽和又は不飽和であり得る、(C4−C30)−(ポリ)アルキレンオキシド付加物である。(ポリ)アルキレンオキシド付加物の例は、Soprophor(登録商標)CY8(Rhodia)、Genapol(登録商標)X−060、Genapol(登録商標)X−080、Genapol(登録商標)X−150;Genapol(登録商標)X−200、Sapogenat T(登録商標)300、Sapogenat T(登録商標)500、Genapol(登録商標)T 200、Genapol T(登録商標)800又はGenagen(登録商標)MEE(メチルエステルエトキシレート、Clariant)、及び、末端基としてメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソブチル、sec−ブチル又はアセチル基を有する末端がキャップされた他の界面活性剤、例えば、Genapol(登録商標)X−060メチルエーテル又はGenapol(登録商標)X−150メチルエーテルである。
【0157】
成分c)のさらなる例は、製剤の連続相に不溶性である成分、例えば、アニオン性界面活性剤、例えばHostapur(登録商標)OSB(Clariant)、Netzer(登録商標)IS(Clariant)、Galoryl(登録商標)DT 201(CFPI)、Tamol(登録商標)(BASF)又はMorwet(登録商標)D 425(Witco)である。連続相に不溶性である成分又は不溶性活性化合物を製剤に組み入れることによって、ディスパージョンが得られる。従って、本発明はまた、ディスパージョンを含む。
【0158】
成分c)として、製剤はまた、例えば式(III)のスルホスクシネートを含み得る:
【化16】

式中、
1、R2は、互いに独立して、同一であるか又は異なる非置換の又は置換されたC1−C30−炭化水素基、例えばC1−C30−アルキル、又は(ポリ)アルキレンオキシド付加物であり、
ρは、カチオン、例えば、金属カチオン、例えばアルカリ金属又はアルカリ土類金属カチオン、アンモニウムカチオン、例えばNH4、アルキル、アルキルアリール又はポリ(アリールアルキル)フェニルアンモニウムカチオン、又はそれらの(ポリ)アルキレンオキシド付加物、又はアミノ末端基の(ポリ)アルキレンオキシド付加物である。
【0159】
本明細書の目的についての(ポリ)アルキレンオキシド付加物は、アルコール、アミン、カルボン酸、例えば脂肪酸、ヒドロキシ−若しくはアミノ−官能性カルボン酸エステル(例えば、ヒマシ油に基づくトリグリセリドである)又はカルボキサミドなどのアルコキシル化可能な出発材料とアルキレンオキシドとの反応生成物;少なくとも1つのアルキレンオキシド単位を有し、しかし一般的にポリマーである、即ち、2〜200個、好ましくは5〜150個のアルキレンオキシド単位を有する、(ポリ)アルキレンオキシド付加物である。アルキレンオキシド単位の中でも、エチレンオキシド、プロピレンオキシド及びブチレンオキシド単位、特にエチレンオキシド単位が好ましい。記載の(ポリ)アルキレンオキシド付加物は、同様の又は異なるアルキレンオキシドから、例えば、ブロック様に又はランダムに配置されたエチレンオキシド及びプロピレンオキシド構成され得、その結果、本明細書はまた、この種の混合アルキレンオキシド付加物も包含する。
【0160】
さらに、成分c)として、製剤はまた、非界面活性剤ポリマー、例えば、ポリビニルアルコール、ポリアクリレート、ポリマロネート(polymalinate)又はポリエチレンオキシドを含み得る。
【0161】
成分c)として存在するポリマーは、無機(例えば、シリケート、ホスフェート)又は有機、カチオン性、アニオン性又は中性、合成又は天然であり得る。
【0162】
さらに、成分d)として、本発明に従う製剤は、種々の有機溶媒、例えば、非極性溶媒、極性プロトン性又は非プロトン性双極性溶媒、及びそれらの混合物を含み得る。このような有機溶媒d)の例は以下である:
− 脂肪族又は芳香族炭化水素、例えば、鉱油、パラフィン又はトルエン、キシレン及びナフタレン誘導体、特に、1−メチルナフタレン、2−メチルナフタレン、C6−C16−芳香族化合物の混合物、例えば、例えばタイプ、Solvesso(登録商標)100(b.p.162〜177℃)、Solvesso(登録商標)150(b.p.187〜207℃)及びSolvesso(登録商標)200(b.p.219〜282℃)を含むSolvesso(登録商標)グループ(ESSO)、並びに直鎖又は環式であり得る、C6−C20−脂肪族化合物、例えば、Shellsol(登録商標)グループのプロダクト、タイプT及びK、又はBP−nパラフィン、
− ハロゲン化脂肪族又は芳香族炭化水素、例えば、塩化メチレン又はクロロベンゼン、
− エステル、例えば、トリアセチン(酢酸トリグリセリド)、ブチロラクトン、炭酸プロピレン、クエン酸トリエチル及び(C1−C22)アルキルフタレート、特に、(C1−C8)アルキルフタレート、(C1−C13)アルキルマレエート、
− 直鎖、分枝鎖、飽和又は不飽和C1−C20−アルコール、例えば、メタノール、エタノール、n−及びイソプロパノール、n−、iso−、sec−及びtert−ブタノール、テトラヒドロフルフリルアルコール、並びにまたペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、
− エーテル、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、アルキレングリコールモノアルキルエーテル及びジアルキルエーテル、例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテル、特に、Dowanol(登録商標)PM(プロピレングリコールモノメチルエーテル)、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル又はモノエチルエーテル、ジグリム及びテトラグリム、
− アミド、例えば、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド、ジメチルカプリルアミド/ジメチルカプリンアミド及びN−アルキルピロリドン、
− ケトン、例えば、水溶性アセトン、さらに水不混和性ケトン、例えば、シクロヘキサノン又はイソホロン、
− ニトリル、例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル及びベンゾニトリル、
− スルホキシド及びスルホン、例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)及びスルホラン、並びにまた
− 一般的に油、例えば、鉱油又は植物油、例えば、トウモロコシ油、アマニ油及び菜種油。
【0163】
成分d)として本発明の文脈において好ましい有機溶媒は、エステル油、例えば、菜種油メチルエステル、及び脂肪族又は芳香族炭化水素、例えば、Solvesso(登録商標)タイプ、例えば、Solvesso(登録商標)200、Solvesso(登録商標)150である。
【0164】
さらに、ポリカルボン酸アルキルエステルは溶媒として機能し得、好適なものは、例えば、好ましくは2〜20個の炭素原子を有する低分子量二、三、四又はより高次の官能性カルボン酸のアルキルエステルである。ポリマー性ポリカルボン酸、好ましくは2000g/molまでの分子量を有するものも好適である。ポリカルボン酸の例は、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、セバシン酸、アゼライン酸、スベリン酸、マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸、メリト酸、トリメリト酸、ポリマレイン酸、ポリアクリル酸、及びポリメタクリル酸、並びにまた、マレイン酸、アクリル酸及び/又はメタクリル酸単位を含むコポリマー又はターポリマーである。
【0165】
ポリカルボン酸アルキルエステルの好適なアルコール成分は、例えば、アルキルアルコール、好ましくは、1〜20個の炭素原子を有する単官能性アルキルアルコールである。このようなアルキルアルコールの例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル又はtert−ブチルアルコールである。
【0166】
ポリカルボン酸アルキルエステルは、好ましくは、以下の式(I)を有する:
R−O−OC−(CRαβx−CO−O−Rδ (I)
式中、
α及びRβは、同一であるか又は異なり、H、非置換若しくは置換C1−C20−炭化水素基、例えばC1−C10−アルキル、又は基(CR’R’’)y−CO−OR’’’であり、式中、R’及びR’’は、同一であるか又は異なり、H又は非置換若しくは置換C1−C20−炭化水素基、例えばC1−C10−アルキルであり、yは0〜10の整数であり、R’’’は、非置換若しくは置換C1−C20−炭化水素基、例えばC1−C10−アルキルであり、
γ及びRδは、同一であるか又は異なり、非置換又は置換C1−C20−炭化水素基、例えば、C1−C10−アルキルであり、xは、0〜20の整数である。
【0167】
特に好ましいポリカルボン酸アルキルエステルは、以下の式(Ia)のジエステルである:
γ−O−OC−(CH2x−CO−O−Rδ (Ia)
式中、
xは、0〜20の整数であり、
γ及びRδは、互いに独立して、同一であるか又は異なり、C1−C6−アルキルである。
【0168】
ポリカルボン酸アルキルエステルの例は、シュウ酸エステル、例えば、シュウ酸ジメチルエステル、シュウ酸ジエチルエステル、シュウ酸ジ−n−プロピルエステル、シュウ酸ジイソプロピルエステル及びシュウ酸メチルエチルエステル、マロン酸エステル、例えば、マロン酸ジメチルエステル、マロン酸ジエチルエステル、マロン酸ジ−n−プロピルエステル、マロン酸ジイソプロピルエステル及びマロン酸メチルエチルエステル、コハク酸エステル、例えば、コハク酸ジメチルエステル、コハク酸ジエチルエステル、コハク酸ジ−n−プロピルエステル、コハク酸ジイソプロピルエステル及びコハク酸メチルエチルエステル、グルタル酸エステル、例えば、グルタル酸ジメチルエステル、グルタル酸ジエチルエステル、グルタル酸ジ−n−プロピルエステル、グルタル酸ジイソプロピルエステル及びグルタル酸メチルエチルエステル、並びにアジピン酸エステル、例えば、アジピン酸ジメチルエステル、アジピン酸ジエチルエステル、アジピン酸ジ−n−プロピルエステル、アジピン酸ジイソプロピルエステル及びアジピン酸メチルエチルエステルである。好ましいのは、アジピン酸エステル、特に、アジピン酸ジメチルエステルである。
【0169】
ポリカルボン酸アルキルエステルは、例えば、遊離カルボン酸とアルコールとを反応させることによって得られ得、ここで、該エステルは、例えば、公知のエステル化方法に従って「活性化」ポリカルボン酸、例えばポリカルボン酸無水物又はポリカルボニル(ポリ)クロリドとアルコールとを反応させることによって得られ得る。
【0170】
成分e)として、本発明に従う液体製剤は、種々の農薬を含み得る。これらは、例えば、成長調節剤又は肥料である。
【0171】
成分f)として、本発明に従う液体製剤はまた、通常の製剤助剤、例えば、消泡剤、不凍剤、蒸発抑制剤、防腐剤、着臭剤、着色剤、安定剤、水掃去剤又は増粘剤を含み得る。好ましい製剤助剤は、例えば2〜10質量%の量の、不凍剤及び蒸発抑制剤、例えばグリセロール、並びに防腐剤、例えば、Mergal(登録商標)K9N(Riedel)又はCobate(登録商標)Cである。
【0172】
成分g)として、本発明に従う製剤はまた、タンクミックス成分を含み得る。これらの例は、タンクミックス助剤、例えばTelmion(登録商標)(Hoechst)、又は植物油、例えばActirob B(登録商標)(Novance)若しくはHasten(登録商標)(Victorian Chemicals)、無機化合物、例えば肥料、例えば、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、硫酸水素アンモニウム、尿素又はヒドロトロープ(hydrotropic)である。
【0173】
一般的に、本発明に従う製剤の活性化合物含有量は、0.001質量パーセント〜80質量パーセントであり得、より高いローディングも、個々の場合において、特に複数の活性化合物が使用される場合、活性化合物可能である。
【0174】
本発明に従う製剤を製造するために使用され得る助剤及び添加剤、例えば、界面活性剤及び溶媒は、原則として公知であり、例えば、McCutcheon's “Detergents and Emulsifiers Annual”, MC Publ. Corp., Ridgewood N.J.;Sisley and Wood, “Encyclopedia of Surface active Agents”, Chem. Publ. Co. Inc., N.Y. 1964;Schonfeldt, “Grenzflachenaktive Aethylenoxidaddukte” [Surface−Active Ethylene Oxide Adducts], Wiss. Verlagsgesellschaft, Stuttgart 1976;Winnacker−Kuechler, “Chemische Technologie” [Chemical Technology], volume 7, C.Hanser−Verlag, Munich, 4th edition 1986に記載されている。
【0175】
従って、本発明はまた、本発明に従う製剤を製造するために記載された方法を包含する。
【0176】
本発明に従う製剤は、水で希釈されると、好都合な物理的適用特性を有するスプレー液を提供する物理的及び化学的に安定な製剤である。さらに、本発明に従う製剤は、好都合な生物学的特性を有し、広く、例えば、望ましくない植生を防除するために、使用され得る。
【0177】
マイクロカプセルは、公知の方法と同様にして作製され得る。カプセル化された水性溶液又は懸濁液は、好ましくは、適切な場合は好適な界面活性剤成分の存在下で、重合性成分を添加して、油中水型エマルジョンから製造される;例えば、US 4,157,983及びUS 4,534,783を参照のこと。
【0178】
本発明に従う製剤は、例えば、以下の通りに(実施例)、製造され得る:
【0179】
有機相を、ドデシルベンゼンスルホン酸及び非イオン性アルキルアリールフェノールを溶媒としての灯油中に溶解することによって作製した。水相を、グリホサート及び尿素/ホルムアルデヒドプレポリマーを水中に溶解することによって作製した。次いで、撹拌しながら2つの相を合わせ、油中水型エマルジョンが形成された。次いで、温度を40℃へ上昇させ、撹拌を2時間以上継続した。得られた生成物を冷却し、マイクロカプセルが水性媒体を封入している、有機相中のマイクロカプセルの懸濁液が得られた。
【0180】
油相中に溶解又は分散された農薬活性化合物を封入しているマイクロカプセルの製造は、公知の方法と同様にして行われ得る。
【0181】
水に溶解されておりかつマイクロカプセル化されている農薬活性化合物を、次いで、油相に溶解又は分散された農薬活性化合物と混合し、本発明に従う油懸濁製剤が得られる。
【0182】
本発明に従う油懸濁製剤の製造もまた、本発明に関して企図されている。これらは、公知の方法によって製造され得る。成分の粉砕及び混合は、これがマイクロカプセルの形成又は存在と適合性である限り、公知の方法によって行われる。
【0183】
使用について、本発明に従う油懸濁製剤は、適切な場合、通常の方法で(例えば、水を使用して)希釈され得、例えば、懸濁液、エマルジョン、サスポエマルジョン又は溶液が得られ、好ましくはエマルジョンが得られる。さらなる農薬活性化合物(例えば、対応の製剤の形態のタンクミックスパートナー)及び/又は適用について通常の助剤及び添加剤、例えば、自己乳化性油、例えば植物油又はパラフィン油、及び/又は肥料を、得られたスプレーエマルジョンへ添加することが、有利であり得る。従って、本発明はまた、本発明に従う油懸濁製剤に基づくこのような除草組成物を提供する。
【0184】
本発明に従う油懸濁製剤及び希釈によりそれらから得ることができる使用形態(これらの全てが、「本発明に従う除草組成物」と呼ばれる)は、グリホサート、グルホシネート、アトラジン又はイミダゾリノン除草剤などの除草活性化合物に対して耐性である種を含む、広範囲の経済的に重要な単子葉及び双子葉有害植物に対して優れた除草活性を有する。活性化合物はまた、地下茎、根茎又は他の多年生器官のから芽を生じ、防除が困難である、多年生雑草に対しても効果的に作用する。前記物質は、例えば、播種前、発生前又は発生後処理法によって適用され得る。例えば、特に(望まれる)農作物の発生の前の、発生した有害植物(例えば、雑草又は望まれない農作物)への適用が好ましい。
【0185】
記載され得る具体例は、本発明に従う化合物によって防除され得る単子葉及び双子葉雑草フロラのいくつかの代表であり、列挙は特定の種への限定ではない。
【0186】
前記組成物は、単子葉雑草種の中でも、例えば、一年生群からの、アベナ(Avena)種、アロペクルス(Alopecurus)種、ブラキアリア(Brachiaria)種、ディジタリア(Digitaria)種、ロリウム(Lolium)種、エキノクロア(Echinochloa)種、パニクム(Panicum)種、ファラリス(Phalaris)種、ポア(Poa)種、セタリア(Setaria)種、及びまたシペラス(Cyperus)種、並びに多年生種の中でも、アグロピロン(Agropyron)、シノドン(Cynodon)、インペラタ(Imperata)及びソルガム(Sorghum)及びまた多年生シペラス種に対して効果的に作用する。
【0187】
双子葉雑草種の場合、作用の範囲は、例えば、一年草の中でも、アブチロン(Abutilon)種、アマランサス(Amaranthus)種、ケノポディウム(Chenopodium)種、クリサンセマム(Chrysanthemum)種、ガリウム(Galium)種、イポメア(Ipomoea)種、コキア(Kochia)種、ラミウム(Lamium)種、マトリカリア(Matricaria)種、ファルビティス(Pharbitis)種、ポリゴナム(Polygonum)種、シダ(Sida)種、シナピス(Sinapis)種、ソラナム(Solanum)種、ステラリア(Stellaria)種、ベロニカ(Veronica)種及びビオラ(Viola)種、キサンチウム(Xanthium)種、並びに、多年生雑草の場合、コンボルブルス(Convolvulus)、キルシウム(Cirsium)、ルメックス(Rumex)及びアルテミシア(Artemisia)などの種に及ぶ。
【0188】
本発明に従う除草組成物が発芽前に土壌表面へ適用される場合、雑草実生は、発生が完全に妨げられるか、又は、雑草は、子葉段階に達するまで成長するが、その後それらの成長は停止し、結局、3〜4週間経過した後に、それらは完全に枯れる。
【0189】
除草組成物が発生後に植物の緑色部分へ適用される場合、処理後非常に短期間で、成長が同様に徹底的に停止し、雑草植物は適用時点での成長段階のままとなるか、又は、それらは一定時間後に完全に枯れ、その結果、この様式で、農作物にとって有害である、雑草による競合が、非常に早い時点でかつ持続様式で排除される。
【0190】
本発明に従う除草組成物は、迅速に始まりかつ長く持続する除草作用によって区別される。概して、本発明に従う組み合わせにおける活性化合物の耐雨性は有利である。特別の利点は、組み合わせ中に使用されかつ有効である、化合物(a)の投与量が、それらの土壌作用が最適に低くなるように少ない量へ調節され得ることである。これはそれらが最初に敏感な農作物において使用されることを可能にするだけでなく、地下水汚染もまた実質的に回避される。本発明に従う活性化合物組み合わせは、必要とされる活性化合物の散布量がかなり減少されることを可能にする。
【0191】
上述の特性及び利点は、雑草防除実施について有益であり、農作物を望ましくない競合植物が無い状態に維持し、従って質的及び量的観点から収穫高を保護及び/又は増加させる。これらの新規の組み合わせは、記載の特性を視野に入れて、当該技術分野の技術水準を著しく上回る。
【0192】
さらに、本発明に従う組成物のいくつかは、農作物において顕著な成長調節特性を有する。それらは、調節様式で植物の代謝に携わり、従って、例えば乾燥及び発育を妨げられた成長を誘発することによって、植物成分に対して直接的な効果を引き起こし収穫を促進するために使用され得る。さらに、それらはまた、同時に植物を破壊することなく、望ましくない栄養成長の全般的な制御及び阻害に好適である。栄養成長の阻害は、多数の単子葉及び双子葉農作物において非常に重要であり、何故ならば、倒伏によって引き起こされる収穫高損失が、このようにして低下され得るか、又は完全に防止され得るためである。
【0193】
それらの除草及び植物成長調節特性のために、組成物は、公知の農作物又は耐性となるように開発中である農作物又は遺伝子組み換え農作物において、有害植物を防除するために使用され得る。トランスジェニック植物は、原則として、特定の有利な特性、例えば、本発明に従う組成物に対する耐性に加えて、例えば、植物病害又は植物病害の原因因子、例えば、特定の昆虫若しくは微生物、例えば真菌、細菌若しくはウィルスに対する耐性によって区別される。他の特定の特性は、例えば、量、質、貯蔵性、組成及び特定の成分に関しての収穫される物質に関係がある。従って、例えば、デンプン含有量が増加されているか又はデンプン質が変更されているトランスジェニック植物、又は収穫される物質が異なる脂肪酸組成を有するものが、公知である。
【0194】
原則として、本発明に従う油懸濁製剤の1つが、有害生物を防除するための方法に関して使用されることは、排除されず、有害生物に対する適用は、それらが生じる部位で行われる。一般的に、有害生物を防除するために本発明に従う油懸濁製剤の1つを使用することは、本発明の範囲内にある。
【0195】
除草剤の施用量は、例えば、ピリジルスルホニルウレアの場合、広範囲内で、例えば、0.001g〜500gのAS/haで変動し得る(以下において、AS/haは、「1ヘクタール当たりの活性物質」を意味する;=100%活性化合物に基づく)。除草剤0.01g〜200gのAS/haの施用量での適用において、例えば一年生及び多年生単子葉又は双子葉雑草及びまた望まれない農作物の、比較的広い範囲の有害植物が、発生前及び発生後処理法によって防除される。本発明に従う組み合わせにおいて、施用量は、一般的により少なく、例えば、0.001g〜100gのAS/ha、好ましくは0.005g〜50gのAS/ha、特に好ましくは0.01g〜9gのAS/haの範囲内である。
【0196】
スルホニルウレアを含む油懸濁製剤は、例えば、農作物において、例えば、経済的に重要な農作物、例えば、単子葉農作物、例えば、穀物(例えば、小麦、大麦、ライ麦、オート麦)、イネ、トウモロコシ、キビ、又は双子葉農作物、例えば、テンサイ、アブラナ、綿、ヒマワリ及び豆科植物、例えば、グリシン(Glycine)属のもの(例えば、グリシン・マックス(Glycine max.)(ダイズ)、例えば非トランスジェニック・グリシン・マックス(例えば、従来の品種、例えばSTS品種)又はトランスジェニック・グリシン・マックス(例えば、RRダイズ又はLLダイズ)及びそれらの雑種)、ファセオルス(Phaseolus)、ピスム(Pisum)、ビキア(Vicia)及びアラキス(Arachis)、又はジャガイモ、リーキ、キャベツ、ニンジン、トマト、タマネギなどの種々の植物群からの野菜農作物、並びにまた永年農作物及びプランテーション農作物、例えば、ナシ状果及び核果、液果、ブドウ、ヘベア(Hevea)、バナナ、サトウキビ、コーヒー、茶、柑橘果実、ナッツ・プランテーション、バラ、パーム・プランテーション及び森林プランテーションにおいて、有害植物を防除することについて好適である。除草剤組み合わせの使用について、これらの農作物は同様に好ましい。除草剤組み合わせについて特に興味深いのは、特に、除草剤に耐性である突然変異農作物及び耐性トランスジェニック農作物、好ましくは、イミダゾリノン除草剤、グルホシネート又はグリホサートに耐性である、トウモロコシ、イネ、穀物、アブラナ及びダイズ、特に、ダイズである。
【0197】
油懸濁製剤はまた、例えば、道端、広場、工場プラント、空港又は鉄道線路における、永年農作物及びプランテーション農作物において、望まれない植生を防除するために、又は、例えば、農作物、例えば、単子葉農作物、例えば、穀物(例えば、小麦、大麦、ライ麦、オート麦)、イネ、トウモロコシ、キビ、又は双子葉農作物、例えば、テンサイ、アブラナ、綿、ヒマワリ及び豆科植物、例えば、グリシン(Glycine)属のもの(例えば、グリシン・マックス(ダイズ)、例えば非トランスジェニック・グリシン・マックス(例えば、従来の品種、例えばSTS品種)又はトランスジェニック・グリシン・マックス(例えば、RRダイズ又はLLダイズ)及びそれらの雑種)、ファセオルス(Phaseolus)、ピスム(Pisum)、ビキア(Vicia)及びアラキス(Arachis)、又はジャガイモ、リーキ、キャベツ、ニンジン、トマト、タマネギなどの種々の植物群からの野菜農作物における、焼き払い(burn−down)適用のために、非選択的様式で使用され得る。
【0198】
本発明を実施例によってより詳細に示すが、本発明はそれらによって限定されない。
【0199】
実施例1:
表1は、本発明に従う油懸濁製剤の組成物を示し、ここで、成分(a)及び成分(b)は両方ともカプセル化されている。
【表8】

【0200】
実施例2:
表2は、成分(a)のみがカプセル化されている組成物を示す。
【表9】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)油相中にカプセル化形態で存在する、水相中の1つ又はそれ以上の農薬活性化合物、及び
(b)カプセル化された、油相中の1つ又はそれ以上の農薬活性化合物
並びにさらに通常の助剤及び添加剤
を含む、油懸濁製剤。
【請求項2】
(b)に存在する活性化合物の少なくとも1つが、スルホニルウレア、特に、フェニルスルホニルウレア、ヘテロアリールスルホニルウレア、(het)アリールスルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン又はピリジルスルホニルウレアである、請求項1に記載の油懸濁製剤。
【請求項3】
(b)に存在する活性化合物の少なくとも1つが、チエン−3−イルスルホニルアミノ(チオ)カルボニルトリアゾリン(エチ)オン及び/又はその塩である、請求項1に記載の油懸濁製剤。
【請求項4】
(b)に存在する活性化合物の少なくとも1つが、フェニルスルホニルウレアである、請求項1に記載の油懸濁製剤。
【請求項5】
(b)に存在する活性化合物の少なくとも1つが、ジオキサジンピリジルスルホニルウレア及び/又はその塩である、請求項1に記載の油懸濁製剤。
【請求項6】
(b)に存在する活性化合物の少なくとも1つが、フェニルスルホニルアミノカルボニルトリアゾリノンである、請求項1に記載の油懸濁製剤。
【請求項7】
(b)に存在する活性化合物の少なくとも1つが、プロポキシカルバゾン及び/又はその塩である、請求項1に記載の油懸濁製剤。
【請求項8】
分散又は溶解された形態で油相中に存在する活性化合物を含むマイクロカプセルが、それらの放出特性で、水溶性活性化合物を含むマイクロカプセルとは異なる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の油懸濁製剤。
【請求項9】
油相中に存在する活性化合物の化学的性質が水溶性活性化合物のそれとは異なる、請求項1〜8のいずれか1項に記載の油懸濁製剤。
【請求項10】
油相中に存在する活性化合物が、それらの加水分解感受性で異なる、請求項9に記載の油懸濁製剤。
【請求項11】
油相中に存在する活性化合物が、それらの融点で、水溶性活性化合物とは異なる、請求項1〜10のいずれか1項に記載の油懸濁製剤。
【請求項12】
カプセル化された形態で存在する活性化合物が>120℃の融点を有する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の油懸濁製剤。
【請求項13】
農薬製剤中の活性化合物の化学分解、特に加水分解、を防止又は遅延するための請求項1〜12のいずれか1項に記載の油懸濁製剤の使用。
【請求項14】
有害植物、該植物の部分、植物種子又は該植物が成長する領域へ、有効量の請求項1〜12のいずれか1項に記載の油懸濁製剤を適用することを含む、有害植物を防除するための方法。
【請求項15】
有害植物を防除するための請求項1〜12のいずれか1項に記載の油懸濁製剤の使用。
【請求項16】
活性化合物製剤を製造するための請求項1〜12のいずれか1項に記載の油懸濁製剤の使用。

【公表番号】特表2010−516720(P2010−516720A)
【公表日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−546670(P2009−546670)
【出願日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際出願番号】PCT/EP2008/000126
【国際公開番号】WO2008/089890
【国際公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【出願人】(302063961)バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト (524)
【Fターム(参考)】