説明

マイクロ波照射方法及び接地部材

【課題】アーク放電の発生を抑制できるマイクロ波照射方法及び接地部材を提供する。
【解決手段】このマイクロ波照射方法では、金属部分24を有する回路部材20の全ての金属部分24を接地しながら、マイクロ波を回路部材20に照射する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロ波照射方法及び接地部材に関する。
【背景技術】
【0002】
熱硬化性樹脂を主原料とする熱硬化性樹脂フィルムは、半導体や液晶ディスプレイなどの電子デバイスを構成する絶縁材料として広く用いられている。これらの熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ビスマレイミド−トリアジン樹脂、ポリイミド樹脂、ラジカル重合系ポリマーなどが用いられている。例えば特許文献1に開示されている半導体装置の製造方法などに見られるように、通常、これらの材料は半硬化状態で成形加工され、最終製品にする段階で加熱硬化される。これらの材料の加熱には、これまでプレス、圧着機など外部の熱源によって加熱する手法が多くとられてきた。このような手法としては、例えば特許文献2などに開示されている異方導電性接続部材を用いた回路の接続方法、特許文献3などに開示されているプレス成形によるプリント回路板用銅張り積層板の製造方法などが挙げられる。
【0003】
一方、近年、マイクロ波照射などによる誘電加熱が化学反応に適用されるようになってきた。マイクロ波照射反応による加熱の原理は以下の通りである。物質にマイクロ波が照射されると、発生する振動電界によって物質内の極性分子や極性基が回転・衝突・振動・摩擦などの激しい運動を起こし、内部から急速な加熱昇温が起こる。このような内部からの加熱昇温は、外部からの加熱反応とは大きく異なり、低温・短時間の反応を実現するための要因になり得ると考えられる。
【0004】
しかしながら、電子レンジ等のマイクロ波照射装置内に、金属部分を含む被照射部材を入れて、当該被照射部材にマイクロ波を照射すると、金属部分でアーク放電が生じる。このようなマイクロ波照射中のアーク放電は、被照射部材にダメージを与えるばかりか、非常に危険である。
【0005】
これまでに、金属存在下でマイクロ波照射を行った例としては、例えば特許文献4に開示されている方法が挙げられる。この方法によると、金属製の熱電対をマイクロ波の電界に対しほぼ直交するように挿入することにより、当該熱電対の異常加熱や放電を回避できると記載されている。
【特許文献1】特開平2−285650号公報
【特許文献2】特開昭61−294783号公報
【特許文献3】特公昭62−50305号公報
【特許文献4】特開2002−79078号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、半導体や液晶ディスプレイなどの電子デバイス中に存在する導体回路などの金属部分は通常さまざまな方向に向かって延びているため、被照射部材のダメージを伴うことなく当該被照射部材にマイクロ波を照射することは非常に困難である。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みて為されたものであり、アーク放電の発生を抑制できるマイクロ波照射方法及び接地部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の課題を解決するため、本発明のマイクロ波照射方法は、1又は複数の金属部分を有する被照射部材の全ての前記金属部分を接地しながら、マイクロ波を前記被照射部材に照射する。ここで、「全ての金属部分を接地する」とは、アーク放電の発生が抑制される程度に実質的に全ての金属部分を接地することを意味する。
【0009】
本発明のマイクロ波照射方法によれば、全ての金属部分が接地されているので、マイクロ波照射時に当該金属部分に起因するアーク放電の発生を抑制できる。
【0010】
また、前記金属部分を接地する際には、前記金属部分に電気的に接続され前記金属部分を保持する導電性の保持部と、接地された一端と前記保持部に電気的に接続された他端とを有するリード線とを備える接地部材を用いることが好ましい。この接地部材を用いると、簡単な操作で金属部分を接地することができる。
【0011】
また、前記被照射部材は、熱硬化性樹脂を含む部分を有することが好ましい。この場合、マイクロ波の照射により熱硬化性樹脂を含む部分が硬化する。
【0012】
また、前記被照射部材は、基板と、前記基板上に設けられた回路としての前記金属部分とを有することが好ましい。この場合、回路がアーク放電の発生によって破壊されることを抑制できる。
【0013】
本発明の接地部材は、マイクロ波が照射され1又は複数の金属部分を有する被照射部材の全ての前記金属部分に電気的に接続され前記金属部分を保持する導電性の保持部と、接地された一端と前記保持部に電気的に接続された他端とを有するリード線とを備える。
【0014】
本発明の接地部材を用いると全ての金属部分を接地させることができるので、マイクロ波照射時に当該金属部分に起因するアーク放電の発生が抑制される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、アーク放電の発生を抑制できるマイクロ波照射方法及び接地部材が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
【0017】
図1(A)は、実施形態に係る接地部材を模式的に示す平面図である。図1(B)は、図1(A)に示されるIB−IB線に沿った断面図である。図1(A)及び図1(B)に示される接地部材10は、例えば金属製のクリップといった導電性の保持部12と、リード線14とを備える。リード線14は、接地(アース)された一端14bと、保持部12に電気的に接続された他端14aとを有する。リード線14としては例えば被覆銅線を用いることができる。リード線14は、例えば銅線等の導線14dと、導線14dの周囲を被覆する絶縁被覆14cとを有する。リード線14の一端14b及び他端14aには、導線14dが露出している。リード線14の他端14aは、例えばビニールテープ等の絶縁テープ16によって保持部12に固定されている。
【0018】
図2(A)は、マイクロ波が照射される被照射部材の一例を模式的に示す平面図である。図2(B)は、図2(A)に示されるIIB−IIB線に沿った断面図である。図2(A)及び図2(B)に示される回路部材20(被照射部材)は、基板22と、基板22上に設けられた回路としての金属部分24とを有する。回路部材20は、例えば銅張積層板等をエッチングすることによって製造される。回路部材20は、例えばプリント配線板といった電子デバイスである。回路部材20には、マイクロ波が照射される。使用されるマイクロ波の周波数としては、例えば商用周波数の2.45GHzが用いられる。回路部材20は、例えば1つの金属部分24を有する。基板22上には、金属部分24の一部を覆うように、例えばエポキシ樹脂フィルムといった熱硬化性樹脂を含む絶縁フィルム26(熱硬化性樹脂を含む部分)が設けられていてもよい。マイクロ波が絶縁フィルム26に照射されると、絶縁フィルム26は硬化する。
【0019】
熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ビスマレイミド−トリアジン樹脂、ポリイミド樹脂、ラジカル重合系ポリマーなどが例示できる。エポキシ樹脂を用いる場合は多官能エポキシ樹脂を用いることが好ましい。これらの熱硬化性樹脂は単独で用いても良いし,数種を混合して用いてもよい。また、硬化を阻害せず、上記熱硬化性樹脂と相溶化する範囲で、取り扱い性及び作業性の向上を目的に、数平均分子量50,000以上の熱可塑性ポリマーを熱硬化性樹脂に添加してもよい。この熱可塑性ポリマーとしては、フェノキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリエーテルイミド、アクリルゴムやブタジエンゴムといったゴム類などが挙げられるが、これらに限られるものではない。熱硬化性樹脂中には、更に、硬化を阻害しない範囲で、充填剤、カップリング剤、難燃剤等をその他の成分として添加することができる。
【0020】
図3は、実施形態に係る接地部材を被照射部材に取り付けた状態を模式的に示す平面図である。図3に示されるように、接地部材10の保持部12は、回路部材20の金属部分24を保持すると共に、金属部分24に電気的に接続される。保持部12は、基板22及び金属部分24の両方を保持してもよい。この場合、接地部材10と回路部材20とが強固に接続される。
【0021】
図4は、実施形態に係る接地部材を導波管にセットした状態を模式的に示す斜視図である。図4に示される導波管30は、フランジを有する上部30aとフランジを有する下部30bとを備える。導波管30は、例えばアルミニウム製である。下部30bのフランジ上には、例えばポリイミドフィルム等の樹脂フィルム34を介して、回路部材20が載置されている。回路部材20を支持する支持体として、樹脂フィルム34に代えて、高耐熱性を有し、かつ、マイクロ波を透過する支持体を用いてもよい。回路部材20は、例えばポリイミドテープ等の樹脂テープ36によって樹脂フィルム34に固定されていてもよい。回路部材20は、例えば上部30aのフランジと下部30bのフランジとによって挟まれる。上部30aには、導波管30内の温度を測定可能な温度計を導波管30内に導入するための開口32が形成されてもよい。
【0022】
図5は、マイクロ波照射装置の一例を模式的に示す斜視図である。図5に示されるマイクロ波照射装置40は、導波管30を収容するための筐体42と、扉44とを備える。マイクロ波照射装置40は、例えば電子レンジである。扉44は、例えば、フレーム部44aと、フレーム部44aに囲まれたマイクロ波遮断部44bとを有する。筐体42の側面には、例えばマイクロ波照射装置40を操作するための操作パネル50が取り付けられている。筐体42の別の側面には、例えばマイクロ波を発生するマグネトロンの冷却用ファン46が取り付けられている。筐体42の上面には、筐体42内の温度を測定可能な温度計を筐体42内に導入するための開口48が形成されてもよい。
【0023】
リード線14の一端14bは、例えば、装置全体が接地されているマイクロ波照射装置40に接続されてもよいし、マイクロ波照射装置40とは別のコンセントの接地極に接続されてもよい。リード線14の一端14bが接地される場所は、マイクロ波にさらされない場所であり、かつ、マイクロ波照射装置40内において回路部材20との距離が短い場所であることが好ましい。リード線14の一端14bは、例えば接地された導波管30に接続される。
【0024】
本実施形態に係るマイクロ波照射方法では、回路部材20の全ての金属部分24を接地しながら、マイクロ波を回路部材20に照射する。このマイクロ波照射方法によれば、全ての金属部分24が接地されているので、マイクロ波照射時に金属部分24に起因するアーク放電の発生を抑制できる。よって、安全にマイクロ波を回路部材20に照射することができると共に、回路部材20が受けるダメージを抑制することができる。このマイクロ波照射方法は、例えばマイクロ波照射装置40を用いて実施される。また、金属部分24を接地する際には接地部材10を用いることができる。接地部材10を用いると、簡単な操作で金属部分24を接地することができる。接地部材10を用いずに金属部分24を接地してもよい。
【0025】
また、回路部材20が絶縁フィルム26を有する場合、マイクロ波の照射により絶縁フィルム26が硬化する。さらに、回路部材20が基板22と回路としての金属部分24とを有する場合、回路がアーク放電の発生によって破壊されることを抑制できる。
【0026】
以上説明したように、本実施形態に係る接地部材10によれば、金属部分24が接地されているので、マイクロ波照射時に金属部分24に起因するアーク放電の発生を抑制できる。
【0027】
図6は、マイクロ波が照射される被照射部材の変形例を模式的に示す平面図である。図6に示される回路部材20a(被照射部材)は、回路部材20の金属部分24に代えて複数の金属部分24a,24bを備えること以外は回路部材20と同様の構成を有する。金属部分24a,24bは、互いに電気的に絶縁されている。絶縁フィルム26は、金属部分24a,24bそれぞれの一部を覆うように設けられている。回路部材20に代えて回路部材20aを用いた場合、回路部材20を用いた場合と同様の作用効果が得られる。
【0028】
図7は、実施形態に係る接地部材を被照射部材に取り付けた状態を模式的に示す平面図である。図7に示されるように、保持部12は、金属部分24a,24bの両方を保持すると共に、金属部分24a,24bの両方に電気的に接続される。この場合、全ての金属部分24a,24bが接地されるので、アーク放電の発生をほぼ完全に防止することができる。
【0029】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。
【0030】
例えば、回路部材20aは、3以上の金属部分を有してもよい。その場合であっても、実質的に全ての金属部分を接地しながら、マイクロ波を回路部材に照射する。また、被照射部材として、回路部材に代えて任意の部材を用いてもよい。
【実施例】
【0031】
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0032】
(実施例1)
銅張積層板(MCL−E−679F、日立化成工業株式会社製、厚み1.2mm)を縦100mm、横20mmの大きさに切り出し、1mm幅の銅からなる線路パターンをエッチングによって基板上に形成した。線路パターンは、マイクロ波が照射される場所に形成された10mm角正方形の閉回路と、その一辺に直交する方向において当該一辺から基板の端まで延びる直線線路とを有する(図2参照)。
【0033】
次に、ビニール被覆銅線の両端の被覆を取り除き、銅線の一端を書類綴じ用クリップ(オート株式会社製「ガチャ玉」(登録商標)、材質:ステンレス)に結びつけた。その後、銅線とクリップとの接続部分を絶縁テープで被覆して、接地部材を得た。この接地部材のクリップにより上記基板の端を挟むことによって、接地部材と線路パターンの直線線路とを確実に接触させた。続いて、銅線の他端(クリップに接続されていない方の端)をマイクロ波照射装置の導波管に接続した。この時、マイクロ波照射装置は接地されていた。導波管は、アルミニウムの成形加工により形成されたものである。
【0034】
さらに、上記基板をポリイミドフィルムに固定して導波管にセットし、2.45GHzのマイクロ波を当該基板に5分間照射した。この時、マイクロ波の出力を制御することで基板の温度を150℃に保った。この時発生する電界の強度は、基板の温度が設定温度である150℃に上がるまでの間(約15秒間)、次のように変化した。電界の強度は、最大60kV/mまで上昇した後、基板の温度が設定温度に近づくにつれて低下し、基板の温度が設定温度に保たれている間は35kV/mでほぼ一定となった。上記の条件でマイクロ波を5分間照射しても、基板上でアーク放電は起こらなかった。
【0035】
(実施例2)
実施例1の10mm角正方形の閉回路上に、20mm角正方形のエポキシ樹脂系フィルムを載置した以外は、実施例1と同様の方法でマイクロ波照射を実施した。その結果、実施例1に記載の条件でマイクロ波を5分間照射しても、基板上でアーク放電は起こらなかった。かかるエポキシ樹脂系フィルムとして、ビスフェノールA型エポキシ樹脂DER−331L(ダウ・ケミカル製商品名:エポキシ当量184)15g、クレゾールノボラック樹脂KA−1165(大日本インキ株式会社製商品名:OH基当量119)9.7g、フェノキシ樹脂YP−50EK35(東都化成株式会社製:35質量%メチルエチルケトン溶液)70.8g、2−エチル−4−メチルイミダゾール0.08g、メチルエチルケトン2.1gを撹拌して溶解させた樹脂溶液を、乾燥後の膜厚が60μmになるようにポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布し、温風循環型乾燥機中で110℃10分間乾燥させてフィルム化したものを使用した。
【0036】
(実施例3)
実施例1の線路パターンを、スペース幅2mmの平行な2本の直線線路とした以外は、実施例1と同様の方法でマイクロ波照射を実施した。接地部材のクリップと平行な2本の直線線路の全てとが確実に接触するように、接地部材のクリップにより基板の端を挟んだ。その結果、実施例1に記載の条件でマイクロ波を5分間照射しても、基板上でアーク放電は起こらなかった。
【0037】
(実施例4)
実施例1の接地部材の銅線の他端をコンセントの接地極に接続した以外は、実施例1と同様の方法でマイクロ波照射を実施した。その結果、実施例1に記載の条件でマイクロ波を5分間照射しても、基板上でアーク放電は起こらなかった。
【0038】
(比較例1)
実施例1において、接地部材を使用しない以外は、実施例1と同様の方法でマイクロ波照射を実施した。その結果、マイクロ波照射を開始した後10秒経過した時点で、10mm角正方形の閉回路の角部においてアーク放電が発生した。
【0039】
(比較例2)
実施例1において、接地部材のクリップと線路パターンとが接触していない以外は、実施例1と同様の方法でマイクロ波照射を実施した。その結果、マイクロ波照射を開始した後10秒経過した時点で、角部においてアーク放電が発生した。
【0040】
(比較例3)
実施例2において、接地部材を使用しない以外は、実施例2と同様の方法でマイクロ波照射を実施した。その結果、マイクロ波照射を開始した後10秒経過した時点で、10mm角正方形の閉回路の角部においてアーク放電が発生した。
【0041】
(比較例4)
実施例3において、接地部材を使用しない以外は、実施例3と同様の方法でマイクロ波照射を実施した。その結果、マイクロ波照射を開始した後15秒経過した時点で、2本の直線線路の端部と端部の間においてアーク放電が発生した。
【0042】
(比較例5)
実施例3において、平行な2本の直線線路のうちの1本を接地部材のクリップに接触させていない以外は、実施例3と同様の方法でマイクロ波照射を実施した。その結果、マイクロ波照射を開始した後15秒経過した時点で、2本の直線線路の端部と端部の間においてアーク放電が発生した。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】実施形態に係る接地部材を模式的に示す図である。
【図2】マイクロ波が照射される被照射部材の一例を模式的に示す図である。
【図3】実施形態に係る接地部材を被照射部材に取り付けた状態を模式的に示す平面図である。
【図4】実施形態に係る接地部材を導波管にセットした状態を模式的に示す斜視図である。
【図5】マイクロ波照射装置の一例を模式的に示す斜視図である。
【図6】マイクロ波が照射される被照射部材の変形例を模式的に示す平面図である。
【図7】実施形態に係る接地部材を被照射部材に取り付けた状態を模式的に示す平面図である。
【符号の説明】
【0044】
10…接地部材、12…保持部、14b…リード線の一端、14a…リード線の他端、14…リード線、20,20a…回路部材(被照射部材)、22…基板、24,24a,24b…金属部分、26…絶縁フィルム(熱硬化性樹脂を含む部分)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は複数の金属部分を有する被照射部材の全ての前記金属部分を接地しながら、マイクロ波を前記被照射部材に照射する、マイクロ波照射方法。
【請求項2】
前記金属部分を接地する際には、前記金属部分に電気的に接続され前記金属部分を保持する導電性の保持部と、接地された一端と前記保持部に電気的に接続された他端とを有するリード線と、を備える接地部材を用いる、請求項1に記載のマイクロ波照射方法。
【請求項3】
前記被照射部材は、熱硬化性樹脂を含む部分を有する、請求項1又は2に記載のマイクロ波照射方法。
【請求項4】
前記被照射部材は、基板と、前記基板上に設けられた回路としての前記金属部分とを有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のマイクロ波照射方法。
【請求項5】
マイクロ波が照射され1又は複数の金属部分を有する被照射部材の全ての前記金属部分に電気的に接続され前記金属部分を保持する導電性の保持部と、
接地された一端と前記保持部に電気的に接続された他端とを有するリード線と、
を備える、接地部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−250518(P2007−250518A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−218557(P2006−218557)
【出願日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【出願人】(000004455)日立化成工業株式会社 (4,649)
【Fターム(参考)】