説明

マイクロ流体システム内のインビトロ進化

本発明は、所望の活性を有する遺伝子産物をコードする1つ以上の遺伝要素を単離するための方法であって、(a)遺伝要素をマイクロカプセルに区画化する工程;(b)所望の活性をもつ遺伝産物を発現する遺伝要素を選別する工程、を含む方法であって、少なくとも1つの工程がマイクロ流体制御下にある方法を記述している。本発明は、反復的突然変異誘発および本発明の方法の反復的応用により核酸およびタンパク質のインビトロ進化を可能にする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
所望の活性を有する遺伝子産物をコードする1つ以上の遺伝要素を単離するための方法であって、
(a) 前記遺伝要素をマイクロカプセルに区画化する工程;
(b) 前記所望の活性をもつ遺伝産物を発現する前記遺伝要素を選別する工程、
を含む方法であって、少なくとも1つの工程がマイクロ流体制御下にある方法。
【請求項2】
少なくとも1つの工程が、流体種の電子制御を用いて実施されている、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
少なくとも1つの工程にはマイクロカプセルの融合または分割が関与する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
(a) 前記遺伝要素をマイクロカプセルに区画化する工程;
(b) 前記マイクロカプセル内部でそのそれぞれの遺伝子産物を生成するべく前記遺伝要素を発現させる工程;および
(c) 前記所望の活性をもつ遺伝子産物をコードする前記遺伝要素を選別する工程、
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
(a) 前記遺伝子産物がそれらをコードする前記遺伝子に連結されるような形でそのそれぞれの遺伝子産物を生成するべく前記遺伝要素を発現させる工程;
(b) 前記遺伝要素をマイクロカプセルに区画化する工程;および
(c) 前記所望の活性をもつ遺伝子産物をコードする前記遺伝要素を選別する工程、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記所望の活性をもつ遺伝子産物が、マイクロ流体技術を用いて前記遺伝子産物およびそれをコードする前記遺伝要素を含む前記マイクロカプセルを選別できるようにする変化を前記マイクロカプセル内で誘発する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記所望の活性をもつ遺伝子産物が、前記マイクロカプセル内部の1つ以上の分子を修飾し、そのことが前記遺伝子産物およびそれをコードする前記遺伝要素を含む前記マイクロカプセルを選別できるようにしている、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記所望の活性をもつ前記遺伝子産物が前記マイクロカプセルの光学特性の変化を誘発し、前記マイクロカプセルがそのことによって選別される、請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
前記マイクロカプセルの光学特性の前記変化が蛍光の変化である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記マイクロカプセル内部の前記所望の遺伝子産物の前記活性が結果として、直接的または間接的に、前記遺伝要素の単離を可能にするべく前記遺伝子産物をコードする前記遺伝要素の修飾をもたらす、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
所望の活性をもつ遺伝子産物の前記発現が、直接的または間接的に、前記遺伝子産物をコードする遺伝要素の光学特性の前記修飾をもたらし、前記所望の活性をもつ前記遺伝子産物を生成する前記遺伝要素が、前記遺伝子要素の前記光学特性の変化に従って選別される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記遺伝要素の前記光学特性の前記変化が、蛍光の変化である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記遺伝要素の前記修飾により、この遺伝要素を前記マイクロカプセルの外側でさらに修飾することが可能となり、かくしてその光学特性の変化が誘発される、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記所望の活性をもつ前記遺伝子産物が、検出された時点で前記区画内部の前記遺伝要素の修飾を開始させて前記遺伝要素の前記単離を可能にする前記マイクロカプセル内の変化を誘発する、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記マイクロカプセル内の前記変化が、その前記光学特性の変化である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記マイクロカプセルの光学特性の前記変化が蛍光の変化である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記遺伝要素の一部分が基質であり、前記マイクロカプセル内部の前記所望の遺伝子産物の前記活性が、直接的または間接的に、前記遺伝要素の一部であり続けかつその単離を可能にする産物への前記基質の前記転換をもたらす、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記遺伝要素の一部分がリガンドであり、前記マイクロカプセル内部の前記所望の遺伝子産物が直接的または間接的に前記リガンドに結合して前記遺伝要素の前記単離を可能にする、請求項10に記載の方法。
【請求項19】
前記リガンドが同様に前記遺伝要素によりコードされる、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記マイクロカプセル内部の前記所望の遺伝子産物の前記活性の前記産物が、直接的または間接的に、前記遺伝要素とその後複合体化しその単離を可能にする1産物の生成をもたらす、請求項10に記載の方法。
【請求項21】
前記遺伝要素の光学特性の前記変化が、異なる光学特性をもつ遺伝子産物の前記遺伝要素に対する結合に起因する、請求項11に記載の方法。
【請求項22】
前記遺伝要素の光学特性の前記変化が、前記遺伝子産物による異なる光学特性をもつリガンドの結合に起因する、請求項11に記載の方法。
【請求項23】
前記遺伝要素の光学特性の前記変化が、リガンドに結合された時点での前記遺伝子産物の前記光学特性の変化に起因する、請求項11に記載の方法。
【請求項24】
前記遺伝要素の光学特性の前記変化が、前記遺伝子産物により結合された時点での前記リガンドの前記光学特性の変化に起因する、請求項11に記載の方法。
【請求項25】
前記遺伝要素の光学特性の前記変化が、結合時のリガンドおよび遺伝子産物の両方の前記光学特性の変化に起因する、請求項11に記載の方法。
【請求項26】
前記遺伝要素の光学特性の前記変化が、選択対象の前記反応の前記生成物および前記基質の異なる光学特性に起因する、請求項11に記載の方法。
【請求項27】
基質および生成物の両方が、類似の光学特性を有しているものの、選択対象の前記反応の前記基質ではなく前記生成物のみが、前記遺伝要素に対し結合するかまたはそれと反応し、かくして前記遺伝要素の前記光学特性を変化させる、請求項11に記載の方法。
【請求項28】
さらなる試薬が、前記遺伝要素に付着した前記生成物(前記基質ではない)に特定的に結合するかまたはそれと特異的に反応し、かくして、前記遺伝要素の前記光学特性を改変させる、請求項11に記載の方法。
【請求項29】
前記マイクロカプセル内部の前記所望の遺伝子産物の前記活性が、直接的または間接的に、前記区画内部の第2の遺伝子の前記発現の前記改変をもたらし、前記第2の遺伝子の前記生成物の前記活性が、前記遺伝要素の前記選別を可能にする、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
工程(b)が、前記マイクロカプセル内部でそのそれぞれの遺伝子産物を生成するべく前記遺伝要素を発現させる工程、前記遺伝子産物をそれらをコードする前記遺伝要素に連結させる工程およびこれにより形成された複合体を単離する工程を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項31】
工程(c)において、前記複合体が、前記所望の活性をもつ遺伝子産物をコードする遺伝要素を単離するべく直接選別される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
工程(c)において、前記複合体が、前記複合体中の前記所望の活性をもつ遺伝子産物の存在に応じて前記遺伝子要素の光学特性の条件付き変化を誘発するようにさらに反応させられる、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記複合体が、前記所望の活性をもつ遺伝子産物をコードする前記遺伝要素を単離するべく、さらなる区画化工程に付される、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
前記マイクロカプセルが請求項6〜9のいずれか一項に従って選別される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記遺伝要素が請求項10〜16のいずれか一項に従って選別される、請求項23に記載の方法。
【請求項36】
遺伝子産物の所望されない活性が前記所望の活性から得られる変化と異なる前記マイクロカプセルまたは前記遺伝要素内の変化をもたらす、請求項1に記載の方法。
【請求項37】
前記所望されない活性から得られる変化が、前記遺伝要素の負の選択のために用いられる、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
負の選択が、反応特異性を改善させるべく正の選択と組合わされる、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記改善された反応特異性が結合特異性の改善である、請求項36に記載の方法。
【請求項40】
前記改善された反応特異性が、基質および/または生成物についての部位選択性および/または立体選択性の改善である、請求項36に記載の方法。
【請求項41】
遺伝子産物の所望されない活性が、前記所望の活性から得られるものと異なる前記遺伝要素の前記光学特性の変化をもたらす、請求項36に記載の方法。
【請求項42】
前記所望されない活性から得られる前記光学的変化が、前記遺伝要素の負の選択のために用いられる、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
負の選択が、反応特異性を改善させるべく正の選択と組合わされる、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記改善された反応特異性が結合特異性の改善である、請求項41に記載の方法。
【請求項45】
前記改善された反応特異性が、基質および/または生成物についての部位選択性および/または立体選択性の改善である、請求項41に記載の方法。
【請求項46】
各々の遺伝要素がさらに2つ以上の遺伝子をコードし、前記遺伝要素が選別されるように各遺伝子産物が所望の活性を有していなくてはならない、請求項1に記載の方法。
【請求項47】
各々の遺伝要素が2つ以上の遺伝子をコードし、前記遺伝子産物は、前記遺伝要素が選別されるように前記マイクロカプセル内で互いに結合していなくてはならない、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
各々の遺伝要素がさらに2つ以上の遺伝子をコードし、前記マイクロカプセルまたは遺伝要素の前記光学特性が修飾され、前記遺伝要素が選別されるように各々の遺伝子産物が所望の活性を有していなくてはならない、請求項46に記載の方法。
【請求項49】
各々の遺伝要素が2つ以上の遺伝子をコードし、前記遺伝子産物は、前記マイクロカプセルまたは遺伝要素の光学特性および前記遺伝要素が選別されるように前記マイクロカプセル内で互いに結合していなくてはならない、請求項47または48に記載の方法。
【請求項50】
前記遺伝要素が、遺伝子産物のレパートリをコードする遺伝要素のライブラリから単離される、請求項1に記載の方法。
【請求項51】
前記所望の活性を有する遺伝子産物をコードする前記遺伝要素が選別された後、1つ以上の突然変異が、前記選別済み遺伝要素内に導入される、請求項1に記載の方法。
【請求項52】
1つ以上の工程を反復的に繰り返す工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項53】
前記遺伝要素を増幅する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項54】
マイクロカプセル化が、油性媒質中で前記水溶液の油中水型エマルジョンを形成することによって達成される、請求項1に記載の方法。
【請求項55】
前記油中水エマルジョンがマイクロ流体システムを用いて作られる、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記エマルジョンが、非混和液の同時フロー蒸気の中の水滴中断により形成される、請求項1に記載の方法。
【請求項57】
前記エマルジョンが、第2の流体により取り囲まれた第1の流体を電荷に付すことによって形成される、請求項55または56に記載の方法。
【請求項58】
マイクロカプセルが、マイクロ流体チャンネル内で流体の流れの中の層流によって輸送されている、請求項1に記載の方法。
【請求項59】
前記マイクロカプセルが、マイクロ流体チャンネル内で油の流れの中に分散された微水滴である、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
マイクロカプセル内の前記遺伝要素が、マイクロ流体チャンネル内のその他のマイクロ液滴に比べた前記マイクロカプセルの相対的位置により同定される、請求項58に記載の方法。
【請求項61】
前記同定されたマイクロカプセルがマイクロ流体デバイスを用いて選別される、請求項1に記載の方法。
【請求項62】
同定されたマイクロカプセルの前記選別が、電場を用いて荷電マイクロカプセルを操縦することによってマイクロ流体流選別デバイスを用いて達成される、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記マイクロ流体デバイスには、前記マイクロ流体チャンネル内で前記マイクロカプセルが発出するシグナルを検出するセンサーが具備されている、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
マイクロカプセルがマイクロ流体デバイスを用いて融合または分割される、請求項1に記載の方法。
【請求項65】
マイクロカプセルが電場を加えることによって分割される、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
第1および第2のマイクロカプセルが、それに対して相対する電荷を印加することによって融合される、請求項64に記載の方法。
【請求項67】
マイクロカプセルが、前記マイクロカプセルを合体させる内部の双極子の誘発により融合される、請求項64に記載の方法。
【請求項68】
フッ化炭素中水またはペルフルオロカーボン中水エマルジョンを形成することによってマイクロカプセル化が達成される、請求項54に記載の方法。
【請求項69】
前記フッ化炭素が臭化ペルフルオロオクチルまたはペルフルオロオクチルエタンである、請求項54に記載の方法。
【請求項70】
前記エマルジョンがF−アルキルジモルホリノホスファートを用いて形成される、請求項54に記載の方法。
【請求項71】
前記F−アルキルジモルホリノホスファートが一般構造式C2n+12mOP(O)[N(CHCHO]を有する、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記F−アルキルジモルホリノホスファートがC171122OP(O)[N(CHCHO]である、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記マイクロカプセルの前記内部環境が、前記油相に対し1つ以上の試薬を添加することによって修飾される、請求項1に記載の方法。
【請求項74】
前記遺伝要素が、マイクロビーズに付着した前記遺伝子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項75】
前記マイクロビーズが非磁性、磁性または常磁性である、請求項1に記載の方法。
【請求項76】
マイクロカプセルの前記選別が、マイクロ流体フロー選別デバイスを用いて実施される、請求項6に記載の方法。
【請求項77】
遺伝要素の前記選別がマイクロ流体フロー選別デバイスを用いて実施される、請求項10に記載の方法。
【請求項78】
遺伝要素の前記選別が蛍光活性化細胞選別装置(FACS)(またはそれと類似のデバイス)を用いて実施される、請求項12に記載の方法。
【請求項79】
前記マイクロカプセルの光学特性の前記変化が、リガンドに対して結合された場合の前記遺伝子産物の前記光学特性の変化に起因する、請求項8に記載の方法。
【請求項80】
前記マイクロカプセルの光学特性の前記変化が、前記遺伝子産物により結合された場合の前記リガンドの前記光学特性の変化に起因する、請求項8に記載の方法。
【請求項81】
前記マイクロカプセルの光学特性の前記変化が、結合時点でのリガンドおよび遺伝子産物の両方の前記光学特性の変化に起因する、請求項8に記載の方法。
【請求項82】
前記マイクロカプセルの光学特性の前記変化が、選択対象の前記反応の前記生成物および前記基質の前記異なる光学特性に起因する、請求項8に記載の方法。
【請求項83】
前記基質と前記生成物の異なる蛍光特性が、蛍光共鳴エネルギー転移(FRET)に起因する、請求項26または82に記載の方法。
【請求項84】
前記所望の遺伝子産物の前記活性によって直接的または間接的に修飾された遺伝要素が、チラミドシグナル増幅(TSA(商標);NEN)によりさらに修飾され、直接的または間接的に前記遺伝要素の光学特性の変化がもたらされ、かくしてその分離が可能となる、請求項10に記載の方法。
【請求項85】
遺伝要素を区画化し前記遺伝要素を発現させて前記区画内部でその遺伝子産物を形成させるための方法であって、(a)前記遺伝要素とそれを発現させてその遺伝子産物を生成するのに必要な構成要素とを含む水溶液を形成させる工程;(b)前記遺伝要素を含む個別的マイクロカプセルを形成させるべく前記溶液をマイクロカプセル化する工程;および(c)その遺伝子産物を形成させるための前記遺伝要素の発現が開始するのに適切な条件にマイクロカプセルを曝露する工程を含み、少なくとも1つの工程がマイクロ流体制御下にある方法。
【請求項86】
遺伝子産物のレパートリをコードする遺伝要素のライブラリがカプセル化され、各遺伝要素が発現されてマイクロカプセル内部でその遺伝子産物が形成される、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
油性媒質中で前記水溶液の油中水型エマルジョンを形成させることによりマイクロカプセル化が達成される、請求項85または86に記載の方法。
【請求項88】
請求項85に記載の方法によって獲得可能であるマイクロカプセル。
【請求項89】
前記遺伝要素が親和性精製によって選別される、請求項10に記載の方法。
【請求項90】
前記遺伝要素が、前記所望の遺伝子産物をコードしない遺伝要素の選択的アブレーションによって選別される、請求項10に記載の方法。
【請求項91】
遺伝子産物を形成させるための遺伝要素の発現が、発現用試薬を含むマイクロカプセルと遺伝要素を含むマイクロカプセルを融合させることによって開始させられる、請求項4に記載の方法。
【請求項92】
遺伝要素およびそれらがコードする前記遺伝子産物を含むマイクロカプセルが、前記反応を選択するための基質を含むマイクロカプセルと融合させられる、請求項1または85に記載の方法。
【請求項93】
遺伝要素およびそれらがコードする前記遺伝子産物を含むマイクロカプセルが、翻訳阻害物質を含むマイクロカプセルと融合させられる、請求項1または85に記載の方法。
【請求項94】
遺伝要素およびそれらがコードする前記遺伝子産物を含むマイクロカプセルが、前記反応を選択するための基質および翻訳阻害物質を含むマイクロカプセルと融合させられる、請求項92に記載の方法。
【請求項95】
請求項1または85に記載の方法に従って単離される生成物。
【請求項96】
遺伝子産物の調製方法であって、(a)前記遺伝子産物をコードする遺伝要素を調製する工程;(b)遺伝要素をマイクロカプセルに区画化する工程;(c)前記遺伝要素を発現させてそのそれぞれの遺伝子マイクロカプセルを生成する工程;(c)前記遺伝要素を発現させて前記マイクロカプセル内部でそのそれぞれの遺伝子産物を生成する工程;(d)所望の活性を有する前記遺伝子産物を生成する前記遺伝要素を選別する工程;および(e)所望の活性を有する前記遺伝子産物を発現させる工程;を含み、少なくとも1つの工程がマイクロ流体制御下にある方法。
【請求項97】
遺伝子産物の活性を変調させる能力をもつ1つ以上の化合物をスクリーニングするための方法であって、(a)遺伝子産物をコードする遺伝要素のレパートリを調製する工程;(b)遺伝要素をマイクロカプセルに区画化する工程;(c)前記遺伝要素を発現させて前記マイクロカプセル内部でそのそれぞれの遺伝子産物を生成する工程;(d)所望の活性を有する前記遺伝子産物を生成する前記遺伝要素を選別する工程;および(e)前記1つ以上の化合物と前記所望の活性をもつ遺伝子産物を接触させ、前記化合物による前記遺伝子産物の活性の変調を監視する工程;を含み、少なくとも1つの工程がマイクロ流体制御下にある方法。
【請求項98】
1つ以上の化合物の調製方法であって、(a)少なくとも1つの工程がポリペプチドにより促進される合成プロトコルを提供する工程;(b)この工程を促進する前記ポリペプチドの変異体をコードする遺伝要素を調製する工程;(c)前記遺伝要素をマイクロカプセルに区画化する工程;(d)前記遺伝要素を発現させて前記マイクロカプセル内部でそのそれぞれの遺伝子産物を生成する工程;(e)所望の活性をもつポリペプチド遺伝子産物を生成する前記遺伝要素を選別する工程;および(F)前記合成の前記関連工程を促進するべく(e)において同定されたポリペプチド遺伝子産物を用いて前記化合物を調製する工程を含み、少なくとも1つの工程がマイクロ流体制御下にある方法。
【請求項99】
遺伝子産物の調製方法であって、(a)前記遺伝子産物をコードする遺伝要素を調製する工程;(b)遺伝要素をマイクロカプセルに区画化する工程;(c)前記遺伝要素を発現させて前記マイクロカプセル内部でそのそれぞれの遺伝子産物を生成する工程;(d)その光学特性の変化を用いて所望の活性を有する前記遺伝子産物を生成する前記遺伝要素を選別する工程;および(e)所望の活性を有する前記遺伝子産物を発現させる工程;を含み、少なくとも1つの工程がマイクロ流体制御下にある方法。
【請求項100】
遺伝子産物の前記活性を変調させる能力をもつ1つ以上の化合物をスクリーニングするための方法であって、(a)遺伝子産物をコードする遺伝要素のレパートリを調製する工程;(b)遺伝要素をマイクロカプセルに区画化する工程;(C)前記遺伝要素を発現させて前記マイクロカプセル内部でそのそれぞれの遺伝子産物を生成する工程;(d)その光学特性の変化を用いて所望の活性を有する前記遺伝子産物を生成する前記遺伝要素を選別する工程;および(e)前記1つ以上の化合物と前記所望の活性をもつ遺伝子産物を接触させ、前記化合物による前記遺伝子産物の活性の変調を監視する工程;を含み、少なくとも1つの工程がマイクロ流体制御下にある方法。
【請求項101】
1つ以上の化合物の調製方法であって、(a)少なくとも1つの工程がポリペプチドにより促進される合成プロトコルを提供する工程;(b)この工程を促進する前記ポリペプチドの変異体をコードする遺伝要素を調製する工程、(c)前記遺伝要素をマイクロカプセルに区画化する工程;(d)前記遺伝要素を発現させて前記マイクロカプセル内部でそのそれぞれの遺伝子産物を生成する工程;(e)その光学特性の変化を用いて所望の活性をもつポリペプチド遺伝子産物を生成する前記遺伝要素を選別する工程;および(f)前記合成の前記関連工程を促進するべく(e)において同定されたポリペプチド遺伝子産物を用いて前記化合物を調製する工程を含み、少なくとも1つの工程がマイクロ流体制御下にある方法。
【請求項102】
遺伝子産物の調製方法であって、
(a)前記遺伝子産物をコードする遺伝要素を調製する工程;
(b)前記遺伝子産物がそれらのコードする前記遺伝要素に連結されるような形で前記遺伝要素を発現させてそのそれぞれの遺伝子産物を生成する工程;
(c)遺伝要素をマイクロカプセルに区画化する工程;
(d)所望の活性を有する前記遺伝子産物を生成する前記遺伝要素を選別する工程;および
(e)前記所望の活性を有する前記遺伝子産物を発現させる工程;を含み、
少なくとも1つの工程がマイクロ流体制御下にある方法。
【請求項103】
遺伝子産物の活性を変調させる能力をもつ1つ以上の化合物をスクリーニングするための方法であって、
(a)遺伝子産物をコードする遺伝要素を調製する工程;
(b)前記遺伝要素を発現させてそのそれぞれの遺伝子産物を生成し、前記遺伝子産物をそれらをコードする前記遺伝要素に連結する工程;
(c)遺伝要素をマイクロカプセルに区画化する工程;
(d)所望の活性を有する前記遺伝子産物を生成する前記遺伝要素を選別する工程;および
(e)前記1つ以上の化合物と前記所望の活性をもつ遺伝子産物を接触させ、前記化合物による前記遺伝子産物の活性の変調を監視する工程;を含み、
少なくとも1つの工程がマイクロ流体制御下にある方法。
【請求項104】
1つ以上の化合物の調製方法であって、
(a)少なくとも1つの工程がポリペプチドにより促進される合成プロトコルを提供する工程;
(b)この工程を促進する前記ポリペプチドの変異体をコードする遺伝要素を調製する工程;
(c)前記遺伝子産物がそれらをコードする前記遺伝要素に連結されるような形で前記遺伝要素を発現させてそのそれぞれの遺伝子産物を生成する工程;
(d)前記遺伝要素をマイクロカプセルに区画化する工程;
(e)所望の活性をもつポリペプチド遺伝子産物を生成する前記遺伝要素を選別する工程;および
(f)前記合成の前記関連工程を促進するべく(e)において同定されたポリペプチド遺伝子産物を用いて前記化合物を調製する工程;を含み、
少なくとも1つの工程がマイクロ流体制御下にある方法。
【請求項105】
遺伝子産物の調製方法であって、
(a)前記遺伝子産物をコードする遺伝要素を調製する工程;
(b)前記遺伝要素を発現させてそのそれぞれの遺伝子産物を生成する工程;
(c)遺伝要素をマイクロカプセルに区画化する工程;
(d)その光学特性の変化を用いて所望の活性を有する前記遺伝子産物を生成する前記遺伝要素を選別する工程;および
(e)所望の活性を有する前記遺伝子産物を発現させる工程;を含み、
少なくとも1つの工程がマイクロ流体制御下にある方法。
【請求項106】
遺伝子産物の前記活性を変調させる能力をもつ1つ以上の化合物をスクリーニングするための方法であって、
(a)前記遺伝子産物をコードする遺伝要素を調製する工程;
(b)前記遺伝要素を発現させてそのそれぞれの遺伝子産物を生成する工程;
(c)遺伝要素をマイクロカプセルに区画化する工程;
(d)その光学特性の変化を用いて所望の活性を有する前記遺伝子産物を生成する前記遺伝要素を選別する工程;および
(e)前記1つ以上の化合物と前記所望の活性をもつ遺伝子産物を接触させ、前記化合物による前記遺伝子産物の活性の変調を監視する工程;を含み、
少なくとも1つの工程がマイクロ流体制御下にある方法。
【請求項107】
1つ以上の化合物の調製方法であって、
(a)少なくとも1つの工程がポリペプチドにより促進される合成プロトコルを提供する工程;
(b)この工程を促進する前記ポリペプチドの変異体をコードする遺伝要素を調製する工程;
(c)前記遺伝要素を発現させてそのそれぞれの遺伝子産物を生成する工程;
(d)前記遺伝要素をマイクロカプセルに区画化する工程;
(e)その光学特性の変化を用いて所望の活性をもつポリペプチド遺伝子産物を生成する前記遺伝要素を選別する工程;および
(f)前記合成の前記関連工程を促進するべく(e)において同定されたポリペプチド遺伝子産物を用いて前記化合物を調製する工程を含み、
少なくとも1つの工程がマイクロ流体制御下にある方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図8F】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図9D】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図12D】
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【図12E】
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【図12F】
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【図12G】
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【図12H】
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【図12I】
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【図12J】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図13D】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公表番号】特表2008−515421(P2008−515421A)
【公表日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−535247(P2007−535247)
【出願日】平成17年10月10日(2005.10.10)
【国際出願番号】PCT/GB2005/003889
【国際公開番号】WO2006/038035
【国際公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(597166578)メディカル リサーチ カウンシル (60)
【出願人】(592257310)プレジデント・アンド・フェロウズ・オブ・ハーバード・カレッジ (31)
【Fターム(参考)】