マイコバクテリアによる感染の診断方法およびそのための試薬
本発明は、結核菌群の1以上のマイコバクテリアの存在を特異的に検出する方法であって、試料中の結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、M.アウィウム群のilvC核酸を検出しない条件下で検出することを含む方法を提供する。本発明はまた、結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸の特異的検出を用いて、対象の結核を診断および治療する方法を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
結核菌群の1以上のマイコバクテリアの存在を特異的に検出する方法であって、試料中の前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、M.アウィウム群のilvC核酸を検出しない条件下で検出することを含む、方法。
【請求項2】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を検出することが、1以上のilvC核酸を増幅し、それにより、増幅されたilvC核酸を生成させることと、前記増幅された核酸を検出することとを含み、ここで、増幅されたilvC核酸の検出が、前記試料中の前記結核菌群の1以上の該マイコバクテリアの存在を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記検出されたilvC核酸が、結核菌ilvCのDNAまたはRNAの配列を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記結核菌群の生物が、結核菌、ウシ型結核菌、M.アフリカヌム、M.カネッティおよびネズミ型結核菌またはそれらの組合せから選択される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記結核菌群の生物が、結核菌およびウシ型結核菌またはそれらの組合せから選択される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記結核菌群の生物が結核菌である、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記結核菌が結核菌の臨床株または臨床分離株である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記結核菌群の生物がウシ型結核菌である、請求項4に記載の方法。
【請求項9】
M.アウィウム群のマイコバクテリアがM.アウィウムである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
M.アウィウム群のマイコバクテリアがM.イントラセルラーレである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を検出することが、温度サイクリングを伴う増幅反応を行なうことを含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を検出することが、温度サイクリングを伴わない増幅反応を行なうことを含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記増幅反応が、RNAの逆転写により生成された一本鎖もしくは二本鎖のcDNA鋳型またはDNA/RNAハイブリッド分子を用いて行なわれる、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、配列番号2の長さが少なくとも20の連続するヌクレオチドの配列またはそれに相同な前記結核菌群の1以上のマイコバクテリア由来の配列のilvC核酸を検出することを含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
配列番号2の長さが少なくとも40の連続するヌクレオチドの配列またはそれに相同な前記結核菌群の1以上のマイコバクテリア由来の配列のilvC核酸を検出することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
配列番号2の長さが少なくとも50の連続するヌクレオチドの配列またはそれに相同な前記結核菌群の1以上のマイコバクテリア由来の配列のilvC核酸を検出することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を検出することが、1以上のilvC核酸を増幅し、それにより、増幅されたilvC核酸を生成させることと、前記増幅された核酸を検出することとを含み、ここで、該増幅することが、配列番号2の長さが少なくとも50の連続するヌクレオチドのアンプリコンまたはそれに相同な前記結核菌群の1以上のマイコバクテリア由来の配列を生成させる、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記アンプリコンが、配列番号2の長さが少なくとも80の連続するヌクレオチドまたはそれに相同な前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアの配列を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、各々配列番号2のその位置420から位置600までの少なくとも約18の連続するヌクレオチドの配列、または配列番号2に相補的なその位置420から位置600までの配列を含む1つまたは複数のプライマーを用いて増幅反応を行なうことを含む、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、各々配列番号2のその位置40から位置180までの少なくとも約18の連続するヌクレオチドの配列、または配列番号2に相補的なその位置40から位置180までの配列を含む1つまたは複数のプライマーを用いて増幅反応を行なうことを含む、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、各々配列番号2のその位置880から位置1000までの少なくとも約18の連続するヌクレオチドの配列、または配列番号2に相補的なその位置880から位置1000までの配列を含む1つまたは複数のプライマーを用いて増幅反応を行なうことを含む、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、30回未満の増幅サイクルで増幅反応を行なうことを含む、請求項1〜21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、約12回の増幅サイクルから約27回の増幅サイクルで増幅反応を行なうことを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、約14回の増幅サイクルから約20回の増幅サイクルで増幅反応を行なうことを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、約2ng/ml未満のインプットの原核生物核酸に対して増幅反応を行なうことを含む、請求項1〜23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、1つまたは複数の増幅プライマーと、前記増幅プライマーの核酸産物にハイブリダイズし、それにより検出可能なシグナルを生じさせることができる配列を含む標識プローブとを用いて増幅反応を行なうことを含む、請求項1〜25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、1つまたは複数の増幅プライマーと、前記増幅プライマーの少なくとも1つに結合することができる標識プローブとを用いて増幅反応を行なうことを含む、請求項1〜25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記試料が培養結核菌細胞を含む、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記試料が喀痰を含む、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記試料が気管支肺胞洗浄液(BAL)を含む、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記試料がリンパ節生検を含む、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記試料が、血液、血清、血漿、血液画分、血清画分または血漿画分を含む、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記試料が尿を含む、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、少なくとも約104コピーのilvC核酸を約60分未満で検出するのに十分な条件下で増幅反応を行なうことを含む、請求項1〜33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、少なくとも約103コピーのilvC核酸を約60分未満で検出するのに十分な条件下で増幅反応を行なうことを含む、請求項1〜33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、少なくとも約104CFU/mlの前記結核菌群のマイコバクテリアを検出するのに十分な条件下で増幅反応を行なうことを含む、請求項1〜36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
試料中の前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアの1以上の核酸を検出することをさらに含み、ここで、前記1以上の核酸がilvC核酸以外のものである、請求項1〜36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記ilvC核酸以外の1以上の核酸が16s rRNAである、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記ilvC核酸以外の1以上の核酸が、BSX、S9、Rv1265、EF−Tu、P5CR、TetR様タンパク質およびグルタミン合成酵素からなる群から選択されるタンパク質をコードする核酸、またそれらに相補的な核酸である、請求項37に記載の方法
【請求項40】
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行ない、それにより、配列番号4、6、8、10、12、14および16からなる群から選択される配列の長さが少なくとも20の連続するヌクレオチドの配列を含む核酸を検出することを含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
増幅反応を行ない、それにより、該核酸が前記試料中に存在するときに、前記ilvC核酸以外の1以上の核酸の、長さが少なくとも50の連続するヌクレオチドのアンプリコンを生成させることを含む、請求項37〜40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
対象における前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアによる感染を診断するためのプロセスであって、対象由来の生物学的試料に対して請求項1〜41のいずれか一項に記載の方法を行ない、それにより、試料中の前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出しない条件下で検出することを含み、ここで、前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアの1以上のilvC核酸の検出が感染を示す、プロセス。
【請求項43】
前記感染が活動性感染である、請求項42に記載のプロセス。
【請求項44】
前記感染が潜伏感染である、請求項42に記載のプロセス。
【請求項45】
対象における結核を診断するためのプロセスであって、対象由来の生物学的試料に対して請求項1〜41のいずれか一項に記載の方法を行ない、それにより、試料中の前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出しない条件下で検出することを含み、ここで、前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアの1以上のilvC核酸の検出が結核を示す、プロセス。
【請求項46】
前記結核が肺結核である、請求項45に記載のプロセス。
【請求項47】
前記結核が肺外結核である、請求項45に記載のプロセス。
【請求項48】
前記対象における結核の1以上の臨床症状を診断することをさらに含む、請求項45〜47のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項49】
前記対象における免疫抑制の1以上の臨床症状を診断することをさらに含む、請求項45〜48のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項50】
前記対象におけるHIV感染を診断することをさらに含む、請求項45〜49のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項51】
結核または前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアによる感染を治療するためのプロセスであって、
(i)対象由来の生物学的試料に対して請求項1〜41のいずれか一項に記載の方法を行ない、それにより、前記試料中の前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアを検出することと、
(ii)治療有効量の薬学的組成物を前記対象に投与し、それにより、前記対象の肺、血液またはリンパ系における病原菌の数を減少させることと、を含むプロセス。
【請求項1】
結核菌群の1以上のマイコバクテリアの存在を特異的に検出する方法であって、試料中の前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、M.アウィウム群のilvC核酸を検出しない条件下で検出することを含む、方法。
【請求項2】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を検出することが、1以上のilvC核酸を増幅し、それにより、増幅されたilvC核酸を生成させることと、前記増幅された核酸を検出することとを含み、ここで、増幅されたilvC核酸の検出が、前記試料中の前記結核菌群の1以上の該マイコバクテリアの存在を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記検出されたilvC核酸が、結核菌ilvCのDNAまたはRNAの配列を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記結核菌群の生物が、結核菌、ウシ型結核菌、M.アフリカヌム、M.カネッティおよびネズミ型結核菌またはそれらの組合せから選択される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記結核菌群の生物が、結核菌およびウシ型結核菌またはそれらの組合せから選択される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記結核菌群の生物が結核菌である、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記結核菌が結核菌の臨床株または臨床分離株である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記結核菌群の生物がウシ型結核菌である、請求項4に記載の方法。
【請求項9】
M.アウィウム群のマイコバクテリアがM.アウィウムである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
M.アウィウム群のマイコバクテリアがM.イントラセルラーレである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を検出することが、温度サイクリングを伴う増幅反応を行なうことを含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を検出することが、温度サイクリングを伴わない増幅反応を行なうことを含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記増幅反応が、RNAの逆転写により生成された一本鎖もしくは二本鎖のcDNA鋳型またはDNA/RNAハイブリッド分子を用いて行なわれる、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、配列番号2の長さが少なくとも20の連続するヌクレオチドの配列またはそれに相同な前記結核菌群の1以上のマイコバクテリア由来の配列のilvC核酸を検出することを含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
配列番号2の長さが少なくとも40の連続するヌクレオチドの配列またはそれに相同な前記結核菌群の1以上のマイコバクテリア由来の配列のilvC核酸を検出することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
配列番号2の長さが少なくとも50の連続するヌクレオチドの配列またはそれに相同な前記結核菌群の1以上のマイコバクテリア由来の配列のilvC核酸を検出することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を検出することが、1以上のilvC核酸を増幅し、それにより、増幅されたilvC核酸を生成させることと、前記増幅された核酸を検出することとを含み、ここで、該増幅することが、配列番号2の長さが少なくとも50の連続するヌクレオチドのアンプリコンまたはそれに相同な前記結核菌群の1以上のマイコバクテリア由来の配列を生成させる、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記アンプリコンが、配列番号2の長さが少なくとも80の連続するヌクレオチドまたはそれに相同な前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアの配列を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、各々配列番号2のその位置420から位置600までの少なくとも約18の連続するヌクレオチドの配列、または配列番号2に相補的なその位置420から位置600までの配列を含む1つまたは複数のプライマーを用いて増幅反応を行なうことを含む、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、各々配列番号2のその位置40から位置180までの少なくとも約18の連続するヌクレオチドの配列、または配列番号2に相補的なその位置40から位置180までの配列を含む1つまたは複数のプライマーを用いて増幅反応を行なうことを含む、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、各々配列番号2のその位置880から位置1000までの少なくとも約18の連続するヌクレオチドの配列、または配列番号2に相補的なその位置880から位置1000までの配列を含む1つまたは複数のプライマーを用いて増幅反応を行なうことを含む、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、30回未満の増幅サイクルで増幅反応を行なうことを含む、請求項1〜21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、約12回の増幅サイクルから約27回の増幅サイクルで増幅反応を行なうことを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、約14回の増幅サイクルから約20回の増幅サイクルで増幅反応を行なうことを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、約2ng/ml未満のインプットの原核生物核酸に対して増幅反応を行なうことを含む、請求項1〜23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、1つまたは複数の増幅プライマーと、前記増幅プライマーの核酸産物にハイブリダイズし、それにより検出可能なシグナルを生じさせることができる配列を含む標識プローブとを用いて増幅反応を行なうことを含む、請求項1〜25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、1つまたは複数の増幅プライマーと、前記増幅プライマーの少なくとも1つに結合することができる標識プローブとを用いて増幅反応を行なうことを含む、請求項1〜25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記試料が培養結核菌細胞を含む、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記試料が喀痰を含む、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記試料が気管支肺胞洗浄液(BAL)を含む、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記試料がリンパ節生検を含む、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記試料が、血液、血清、血漿、血液画分、血清画分または血漿画分を含む、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記試料が尿を含む、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、少なくとも約104コピーのilvC核酸を約60分未満で検出するのに十分な条件下で増幅反応を行なうことを含む、請求項1〜33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、少なくとも約103コピーのilvC核酸を約60分未満で検出するのに十分な条件下で増幅反応を行なうことを含む、請求項1〜33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出することなく検出することが、少なくとも約104CFU/mlの前記結核菌群のマイコバクテリアを検出するのに十分な条件下で増幅反応を行なうことを含む、請求項1〜36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
試料中の前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアの1以上の核酸を検出することをさらに含み、ここで、前記1以上の核酸がilvC核酸以外のものである、請求項1〜36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記ilvC核酸以外の1以上の核酸が16s rRNAである、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記ilvC核酸以外の1以上の核酸が、BSX、S9、Rv1265、EF−Tu、P5CR、TetR様タンパク質およびグルタミン合成酵素からなる群から選択されるタンパク質をコードする核酸、またそれらに相補的な核酸である、請求項37に記載の方法
【請求項40】
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行ない、それにより、配列番号4、6、8、10、12、14および16からなる群から選択される配列の長さが少なくとも20の連続するヌクレオチドの配列を含む核酸を検出することを含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
増幅反応を行ない、それにより、該核酸が前記試料中に存在するときに、前記ilvC核酸以外の1以上の核酸の、長さが少なくとも50の連続するヌクレオチドのアンプリコンを生成させることを含む、請求項37〜40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
対象における前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアによる感染を診断するためのプロセスであって、対象由来の生物学的試料に対して請求項1〜41のいずれか一項に記載の方法を行ない、それにより、試料中の前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出しない条件下で検出することを含み、ここで、前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアの1以上のilvC核酸の検出が感染を示す、プロセス。
【請求項43】
前記感染が活動性感染である、請求項42に記載のプロセス。
【請求項44】
前記感染が潜伏感染である、請求項42に記載のプロセス。
【請求項45】
対象における結核を診断するためのプロセスであって、対象由来の生物学的試料に対して請求項1〜41のいずれか一項に記載の方法を行ない、それにより、試料中の前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアのilvC核酸を、前記M.アウィウム群のilvC核酸を検出しない条件下で検出することを含み、ここで、前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアの1以上のilvC核酸の検出が結核を示す、プロセス。
【請求項46】
前記結核が肺結核である、請求項45に記載のプロセス。
【請求項47】
前記結核が肺外結核である、請求項45に記載のプロセス。
【請求項48】
前記対象における結核の1以上の臨床症状を診断することをさらに含む、請求項45〜47のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項49】
前記対象における免疫抑制の1以上の臨床症状を診断することをさらに含む、請求項45〜48のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項50】
前記対象におけるHIV感染を診断することをさらに含む、請求項45〜49のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項51】
結核または前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアによる感染を治療するためのプロセスであって、
(i)対象由来の生物学的試料に対して請求項1〜41のいずれか一項に記載の方法を行ない、それにより、前記試料中の前記結核菌群の1以上のマイコバクテリアを検出することと、
(ii)治療有効量の薬学的組成物を前記対象に投与し、それにより、前記対象の肺、血液またはリンパ系における病原菌の数を減少させることと、を含むプロセス。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
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【図20】
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【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【公表番号】特表2012−518422(P2012−518422A)
【公表日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−551376(P2011−551376)
【出願日】平成22年2月26日(2010.2.26)
【国際出願番号】PCT/AU2010/000231
【国際公開番号】WO2010/096882
【国際公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【出願人】(511208759)トリアン ディアグノスティクス リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】TYRIAN DIAGNOSTICS LIMITED
【住所又は居所原語表記】35−41 Waterloo Road,North Ryde,Sydney,New South Wales 2113 Australia
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月26日(2010.2.26)
【国際出願番号】PCT/AU2010/000231
【国際公開番号】WO2010/096882
【国際公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【出願人】(511208759)トリアン ディアグノスティクス リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】TYRIAN DIAGNOSTICS LIMITED
【住所又は居所原語表記】35−41 Waterloo Road,North Ryde,Sydney,New South Wales 2113 Australia
【Fターム(参考)】
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