マクロファージ遊走阻止因子の阻害剤としてのチエノピリジノン誘導体
チエノピリジノン骨格を有する、マクロファージ遊走阻止因子の阻害剤が提供され、該阻害剤は、マクロファージ遊走阻止因子活性に関連する病的状態の治療を含む、様々な疾患の治療において有用である。該マクロファージ遊走阻止因子の阻害剤は、それらの立体異性体、遊離形態、薬学的に許容可能な塩、またはエステル、溶媒和物、もしくはそのような形態の組み合わせなどの形態を含む、以下の構造（Ｉ）、（ＩＩ）、（ＩＩＩ）を有し、式中、ｎ、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｘ、およびＹは、本明細書中で定義された通りである。薬学的に許容可能な担体と組み合わせたマクロファージ遊走阻止因子の阻害剤を含む組成物、およびそれを使用するための方法もまた提供される。
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【特許請求の範囲】
【請求項１】
構造（Ｉ）、構造（ＩＩ）または構造（ＩＩＩ）：
【化１】
を有する化合物、またはその立体異性体、もしくはそれらの薬学的に許容可能な塩、エステルあるいは溶媒和物：
（式中、Ｒ１は、水素、Ｃ１−８アルキル、−（ＣＨ２）ｘ−（Ｃ６−１８アリール）、または−（ＣＨ２）ｘ−（５〜７員の複素環）であり、式中、ｘは０から４であり、そしてＲ１は、置換されていないか、あるいはハロゲン、ケト、Ｃ１−６アルキル、Ｃ１−６アルコキシ、Ｃ１−６アルキルアミノ、またはジ−（Ｃ１−６アルキル）アミノの少なくとも１個で置換されており；
Ｒ２は、−ＮＯ、−ＮＯ２、−ＣＯＮＨ２、−Ｃ（＝Ｏ）−ＮＨ（Ｃ１−６アルキル）、−（Ｃ＝Ｏ）−Ｎ（Ｃ１−６アルキル）２、−Ｃ（＝Ｏ）−ＮＨ−（５〜７員の複素環）、−Ｃ（＝Ｏ）−（５〜７員の複素環）、−（Ｃ＝Ｏ）−Ｎ［（ＣＨ２）２］２Ｎ−ＣＨ３、−Ｃ（＝Ｏ）−（Ｃ１−６アルキル）、−ＣＮ、−Ｃ（＝Ｏ）Ｏ−（Ｃ１−６アルキル）、または−ＯＣ（＝Ｏ）−（Ｃ１−６アルキル）であり；
Ｒ３は、Ｃ１−８アルキル、−（ＣＨ２）ｙ−（Ｃ６−１８アリール）、または−（ＣＨ２）ｙ−（５〜７員の複素環）であり、式中、ｙは０から４であり、そしてＲ３は、置換されていないか、あるいはハロゲン、ヒドロキシ、−Ｃ（＝Ｏ）−（Ｃ１−６アルキル）、−ＣＮ、−Ｃ（＝Ｏ）Ｏ−（Ｃ１−６アルキル）、−ＯＣ（＝Ｏ）−（Ｃ１−６アルキル）、ケト、Ｃ１−６アルキル、Ｃ１−６アルコキシ、Ｃ１−６アルキルアミノ、またはジ−（Ｃ１−６アルキル）アミノの少なくとも１個で置換されており；
Ｘは、水素、ハロゲン、Ｃ１−６アルキル、Ｃ１−６アルコキシ、Ｃ１−６アルキルアミノ、またはジ−（Ｃ１−６アルキル）アミノであり；
Ｙは、水素、ハロゲン、Ｃ１−６アルキル、Ｃ１−６アルコキシ、Ｃ１−６アルキルアミノ、またはジ−（Ｃ１−６アルキル）アミノであり；そして
ｎは、０、１または２である）。
【請求項２】
Ｒ３が、チオフェニル、フラニル、４−ヒドロキシフェニル、４−メトキシフェニル、または５−Ｆ−チオフェニルである、請求項１記載の化合物。
【請求項３】
Ｒ２が、−ＣＮ、−Ｃ（＝Ｏ）ＯＣＨ２ＣＨ３または−Ｃ（＝Ｏ）ＯＣＨ（ＣＨ３）２である、請求項１または２記載の化合物。
【請求項４】
塩の形態である、請求項１から３のいずれか記載の化合物。
【請求項５】
医薬組成物として使用するための、請求項１から４のいずれか記載の化合物。
【請求項６】
請求項１から５のいずれか記載の化合物と、少なくとも１つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、医薬組成物。
【請求項７】
請求項１から５のいずれか記載の化合物と、さらに付加的に少なくとも１つの薬学的に活性な薬剤とを含む、医薬組成物。
【請求項８】
マクロファージ遊走阻止因子が介在する病気または疾患の治療のための医薬の製造のための、請求項１から５のいずれか記載の化合物の使用。
【請求項９】
炎症、敗血症性ショック、関節炎、癌、急性呼吸窮迫症候群、炎症性疾患、関節リューマチ、変形性関節炎、炎症性腸疾患、喘息、自己免疫疾患、ライム病、狼瘡、後天性免疫不全症候群、糖尿病、多発性硬化症、うっ血性心不全、心臓血管系疾患再狭窄、または動脈硬化症などの病気もしくは疾患の治療方法であって、請求項１から５のいずれか記載の化合物の有効量を、それを必要とする患者に投与することを含む、治療方法。
【請求項１０】
請求項１から５のいずれか記載の化合物が、他の薬学的に活性な薬剤と組み合わせて、同時にあるいは順番に投与されることを含む、請求項９記載の方法。
【請求項１】
構造（Ｉ）、構造（ＩＩ）または構造（ＩＩＩ）：
【化１】
を有する化合物、またはその立体異性体、もしくはそれらの薬学的に許容可能な塩、エステルあるいは溶媒和物：
（式中、Ｒ１は、水素、Ｃ１−８アルキル、−（ＣＨ２）ｘ−（Ｃ６−１８アリール）、または−（ＣＨ２）ｘ−（５〜７員の複素環）であり、式中、ｘは０から４であり、そしてＲ１は、置換されていないか、あるいはハロゲン、ケト、Ｃ１−６アルキル、Ｃ１−６アルコキシ、Ｃ１−６アルキルアミノ、またはジ−（Ｃ１−６アルキル）アミノの少なくとも１個で置換されており；
Ｒ２は、−ＮＯ、−ＮＯ２、−ＣＯＮＨ２、−Ｃ（＝Ｏ）−ＮＨ（Ｃ１−６アルキル）、−（Ｃ＝Ｏ）−Ｎ（Ｃ１−６アルキル）２、−Ｃ（＝Ｏ）−ＮＨ−（５〜７員の複素環）、−Ｃ（＝Ｏ）−（５〜７員の複素環）、−（Ｃ＝Ｏ）−Ｎ［（ＣＨ２）２］２Ｎ−ＣＨ３、−Ｃ（＝Ｏ）−（Ｃ１−６アルキル）、−ＣＮ、−Ｃ（＝Ｏ）Ｏ−（Ｃ１−６アルキル）、または−ＯＣ（＝Ｏ）−（Ｃ１−６アルキル）であり；
Ｒ３は、Ｃ１−８アルキル、−（ＣＨ２）ｙ−（Ｃ６−１８アリール）、または−（ＣＨ２）ｙ−（５〜７員の複素環）であり、式中、ｙは０から４であり、そしてＲ３は、置換されていないか、あるいはハロゲン、ヒドロキシ、−Ｃ（＝Ｏ）−（Ｃ１−６アルキル）、−ＣＮ、−Ｃ（＝Ｏ）Ｏ−（Ｃ１−６アルキル）、−ＯＣ（＝Ｏ）−（Ｃ１−６アルキル）、ケト、Ｃ１−６アルキル、Ｃ１−６アルコキシ、Ｃ１−６アルキルアミノ、またはジ−（Ｃ１−６アルキル）アミノの少なくとも１個で置換されており；
Ｘは、水素、ハロゲン、Ｃ１−６アルキル、Ｃ１−６アルコキシ、Ｃ１−６アルキルアミノ、またはジ−（Ｃ１−６アルキル）アミノであり；
Ｙは、水素、ハロゲン、Ｃ１−６アルキル、Ｃ１−６アルコキシ、Ｃ１−６アルキルアミノ、またはジ−（Ｃ１−６アルキル）アミノであり；そして
ｎは、０、１または２である）。
【請求項２】
Ｒ３が、チオフェニル、フラニル、４−ヒドロキシフェニル、４−メトキシフェニル、または５−Ｆ−チオフェニルである、請求項１記載の化合物。
【請求項３】
Ｒ２が、−ＣＮ、−Ｃ（＝Ｏ）ＯＣＨ２ＣＨ３または−Ｃ（＝Ｏ）ＯＣＨ（ＣＨ３）２である、請求項１または２記載の化合物。
【請求項４】
塩の形態である、請求項１から３のいずれか記載の化合物。
【請求項５】
医薬組成物として使用するための、請求項１から４のいずれか記載の化合物。
【請求項６】
請求項１から５のいずれか記載の化合物と、少なくとも１つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、医薬組成物。
【請求項７】
請求項１から５のいずれか記載の化合物と、さらに付加的に少なくとも１つの薬学的に活性な薬剤とを含む、医薬組成物。
【請求項８】
マクロファージ遊走阻止因子が介在する病気または疾患の治療のための医薬の製造のための、請求項１から５のいずれか記載の化合物の使用。
【請求項９】
炎症、敗血症性ショック、関節炎、癌、急性呼吸窮迫症候群、炎症性疾患、関節リューマチ、変形性関節炎、炎症性腸疾患、喘息、自己免疫疾患、ライム病、狼瘡、後天性免疫不全症候群、糖尿病、多発性硬化症、うっ血性心不全、心臓血管系疾患再狭窄、または動脈硬化症などの病気もしくは疾患の治療方法であって、請求項１から５のいずれか記載の化合物の有効量を、それを必要とする患者に投与することを含む、治療方法。
【請求項１０】
請求項１から５のいずれか記載の化合物が、他の薬学的に活性な薬剤と組み合わせて、同時にあるいは順番に投与されることを含む、請求項９記載の方法。
【公表番号】特表２００８−５３４５０２（Ｐ２００８−５３４５０２Ａ）
【公表日】平成２０年８月２８日（２００８．８．２８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−５０３０６１（Ｐ２００８−５０３０６１）
【出願日】平成１８年３月２０日（２００６．３．２０）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２００６／００９９３２
【国際公開番号】ＷＯ２００６／１０２１９１
【国際公開日】平成１８年９月２８日（２００６．９．２８）
【出願人】（５００５３９０３３）アバニール・ファーマシューティカルズ (15)
【Ｆターム（参考）】
【公表日】平成２０年８月２８日（２００８．８．２８）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年３月２０日（２００６．３．２０）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２００６／００９９３２
【国際公開番号】ＷＯ２００６／１０２１９１
【国際公開日】平成１８年９月２８日（２００６．９．２８）
【出願人】（５００５３９０３３）アバニール・ファーマシューティカルズ (15)
【Ｆターム（参考）】
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