説明

マッサージ機

【課題】マッサージコースの実施中において被施療者の意図に応じて臨機応変に動作を変更させることが可能なマッサージ機を提供する。
【解決手段】使用者Hの背中に対して機械式マッサージを行うための施療子18aを有するメカマッサージ機構18と、使用者Hの複数の人体部位(肩部、腰部、臀部及び脚)に対してそれぞれ第1〜第4エアバッグ群19〜22の膨縮にて空気式マッサージを行うためのエアマッサージ機構と、メカマッサージ機構18の動作とエアマッサージ機構の動作とが連動するように対応付けられたマッサージコースに従って各マッサージ機構を駆動するコントローラとを備える。そして、コントローラは、マッサージコースの実施中における操作部の操作に基づき、メカマッサージ機構18の動作を変更することなく、エアマッサージ機構における操作部の操作の時点での施療部位をそのままにしてその動作を変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被施療者の背中に対して機械式マッサージを行うための施療子を有するメカマッサージ機構と、被施療者の複数の人体部位に対してエアバッグの膨縮にて空気式マッサージを行うためのエアマッサージ機構とを備えた椅子型のマッサージ機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の椅子型のマッサージ機では、コントローラの制御の下、メカマッサージ機構の動作とエアマッサージ機構の動作とが連動するように対応付けられたマッサージコース(施療プログラム)に従って各マッサージ機構が駆動されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。コントローラには一般的に、目的の異なる複数のマッサージコースが記憶されており、マッサージを行う際に被施療者が目的に応じたマッサージコースを選択可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−68106号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のようなマッサージ機では、マッサージコースの実施中に被施療者が例えばメカマッサージ機構とエアマッサージ機構のいずれか一方のみの動作を変更したくなった場合等に、その動作を臨機応変に変更させることが難しく、この点の改善が求められている。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、マッサージコースの実施中において被施療者の意図に応じて臨機応変に動作を変更させることが可能なマッサージ機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、被施療者の背中に対して機械式マッサージを行うための施療子を有するメカマッサージ機構と、前記被施療者の複数の人体部位に対してエアバッグの膨縮にて空気式マッサージを行うためのエアマッサージ機構と、前記メカマッサージ機構の動作と前記エアマッサージ機構の動作とが連動するように対応付けられたマッサージコースに従って前記各マッサージ機構を駆動する制御手段と
を備えたマッサージ機において、前記制御手段は、前記マッサージコースの実施中における操作部の操作に基づき、前記メカマッサージ機構及び前記エアマッサージ機構の一方の動作を変更することなく、他方における前記操作部の操作の時点での施療部位をそのままにしてその動作を変更することを特徴とする。
【0007】
この発明では、マッサージコースの実施中における操作部の操作に基づき、メカマッサージ機構及びエアマッサージ機構の一方の動作が変更されることなく他方の動作が変更される。このため、マッサージコースの実施中に被施療者がメカマッサージ機構及びエアマッサージ機構のいずれかの動作を変更したくなったときに、それに応じて臨機応変に動作を変更させることが可能となる。また、変更するマッサージ機構における操作部の操作の時点での施療部位をそのままにしてその動作が変更されるため、操作部の操作によりマッサージ機構の動作を変更したときに、その変更したマッサージ機構の施療部位が変わってしまうことがない。これにより、被施療者が違和感を覚えることなくマッサージ機構の動作を変更することが可能となる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のマッサージ機において、前記エアマッサージ機構は、前記複数の人体部位のうちの所定部位用の複数の前記エアバッグからなるエアバッグ群を有し、前記操作部の操作に基づく動作の変更の対象が前記エアマッサージ機構である場合に、前記制御手段は、前記エアバッグに対する給排気時間、前記エアバッグ群内でのエアバッグの動作順序、及び前記エアバッグ群内での動作させるエアバッグの組み合わせの少なくとも1つを変更することを特徴とする。
【0009】
この発明では、制御手段は、マッサージコースの実施中における操作部の操作に基づき、エアバッグに対する給排気時間、エアバッグ群内でのエアバッグの動作順序、及びエアバッグ群内での動作させるエアバッグの組み合わせの少なくとも1つを変更する。このため、被施療者の意図に応じた動作に変更しやすくすることが可能となる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のマッサージ機において、目的の異なる複数の前記マッサージコースが記憶された記憶手段を備え、前記各マッサージコースは、前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構のそれぞれの動作において同一の目的を持った複数の動作パターンが順次行われるように設定され、その各マッサージコースにおいて前記メカマッサージ機構の各動作パターンと前記エアマッサージ機構の各動作パターンとは互いに連動対応しており、前記制御手段は、前記マッサージコースの実施中における前記操作部の操作に基づき、前記エアマッサージ機構の動作を、実施中のマッサージコースとは異なるマッサージコースの動作パターンであって、動作中の前記メカマッサージ機構の動作パターンに対応する前記エアマッサージ機構の動作パターンに変更することを特徴とする。
【0011】
この発明では、マッサージコースの実施中において、エアマッサージ機構の動作が操作部の操作に基づき、実施中のマッサージコースとは異なるマッサージコースの動作パターンであって、動作中のメカマッサージ機構の動作パターンに対応するエアマッサージ機構の動作パターンに変更される。このため、違和感のない自然な動作の変更が可能となる。
【発明の効果】
【0012】
従って、上記記載の発明によれば、マッサージコースの実施中において被施療者の意図に応じて臨機応変に動作を変更させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施形態のマッサージ椅子の概略構成を説明するための側面図である。
【図2】マッサージ椅子の概略構成を説明するための正面図である。
【図3】マッサージ椅子の概略構成を説明するためのブロック図である。
【図4】マッサージコースの実施中における動作変更の制御を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態の椅子型マッサージ機10を示す。椅子型マッサージ機10の椅子本体10aは、左右一対の支持脚部11にて支持された座面12の後端に背もたれ部13が幅方向の回動軸にて傾動可能に組み付けられ、該座面12の前端にオットマン14が同方向の回動軸にて傾動可能に組み付けられてなる。また、座面12の両側には、前後方向に延びる肘掛け部15が組み付けられている。
【0015】
座面12の下側には、背もたれ部13のリクライニング機構16が備えられており、該機構16のモータ16aの駆動により背もたれ部13のリクライニングがなされるようになっている。また、オットマン14についても、座面12の下側に該オットマン14の上下動機構17が備えられており、該機構17のモータ17aの駆動によりオットマン14の上下動されるようになっている。
【0016】
背もたれ部13の幅方向中央部には、施療子18aを有するメカマッサージ機構18が内装されている。メカマッサージ機構18は、モータ(図示略)により背もたれ部13の上下方向に移動可能に備えられ、また施療子18aに施療動作を行わせるモータ(図示略)も内蔵されている。メカマッサージ機構18は、各種モータの駆動に基づく施療子18aの施療動作により、使用者H(施療者)の背中に対して施療が行われる。このようなメカマッサージ機構18の上下方向の移動、及び施療子18aによる施療動作(メカマッサージ動作)は、コントローラ33(図3参照)にて制御されるようになっている。
【0017】
図2に示すように、背もたれ部13には、上下方向中央部両側において一対のエアバッグ19aからなる第1エアバッグ群19が内装されるとともに、下部両側には、一対のエアバッグ20aからなる第2エアバッグ群20が内装されている。第1エアバッグ群19及び第2エアバッグ群20はそれぞれ、使用者Hの肩部及び腰部に対してマッサージ可能に設けられている。座面12の両側には、一対のエアバッグ21aからなる第3エアバッグ群21が使用者Hの臀部に対応して内装されている。
【0018】
オットマン14には、使用者Hの左右の脚をそれぞれ収容するコ字状の収容溝14aを有し、各収容溝14aの内壁には、上下に1つずつ左右を合わせると合計で4つのエアバッグ22aが内装されている。各エアバッグ22aは第4エアバッグ群22を構成し、第4エアバッグ群22は、使用者Hの脚に対してマッサージ可能となっている。使用者Hの各施療部位に対応して設けられた第1〜第4エアバッグ群19〜22(エアバッグ19a〜22a)は、接続ホース(図示略)を介して座面12の下側の支持脚部11間に設置される図3に示す駆動装置30に向けて取り回されている。尚、第1〜第4エアバッグ群19〜22及び駆動装置30がエアマッサージ機構を構成している。
【0019】
図3に示すように、駆動装置30は、電動駆動されるエアポンプ31と、該エアポンプ31にそれぞれ接続され各エアバッグ19a〜22aに対応して設けられる三方電磁弁32a〜32dとを備えている。エアポンプ31及び各電磁弁32a〜32dは、前記コントローラ33にて制御されるようになっている。そして、コントローラ33の制御の下、エアポンプ31の駆動により圧縮空気が生成され、施療対象の電磁弁32a〜32dが大気開放側から供給側に切り替わると、該エアポンプ31からの圧縮空気がその対象のエアバッグ19a〜22a内に給気されて該エアバッグ19a〜22aが膨張する。一方、エアバッグ19a〜22aの所定の膨張動作が終了すると、電磁弁32a〜32dが供給側から大気開放側に切り替わり、エアバッグ19a〜22a内の空気が大気中に排気されて該エアバッグ19a〜22aが収縮する。各エアバッグ19a〜22aの動作による施療(エアマッサージ動作)は、この膨張・収縮動作が繰り返しによってなされる。
【0020】
コントローラ33は、目的(効果)の異なる複数のマッサージコースが記憶された記憶部33aを有している。図4に示すように、各マッサージコースは、メカマッサージ機構18の駆動用のテーブル(メカ用テーブルMT1、MT2、MT3、…)と、エアマッサージ機構の駆動用のテーブル(エア用テーブルAT1、AT2、AT3、…)とからなる。
【0021】
メカ用テーブルMT1とエア用テーブルAT1とは、1つのマッサージコース(第1のマッサージコース)を構成し、メカ用テーブルMT1及びエア用テーブルAT1ではそれぞれ、同一の目的を持った複数の動作パターン(メカパターンA、B、C、…及びエアパターンA、B、C、…)が順次行われるように設定されている。このメカパターンとエアパターンは互いに連動対応しており、例えば第1マッサージコースでは、メカパターンAとエアパターンA、メカパターンBとエアパターンB、メカパターンCとエアパターンCとが、それぞれ同時に実施されるようになっている。
【0022】
上記のメカ用テーブルMT1とエア用テーブルAT1の設定は、メカ用テーブルMT2及びエア用テーブルAT2からなる第2のマッサージコースや、メカ用テーブルMT3及びエア用テーブルAT3からなる第3のマッサージコースやそれ以外のマッサージコースにおいても同様である。そして、各マッサージコースは、実施することで使用者Hが所定の効果を得られるようにそのメカ用テーブル及びエア用テーブル内の動作パターンが設定されている。各マッサージコースの目的の具体的な例としては、第1のマッサージコースがこりをほぐす、第2のマッサージコースがリラクゼーション、第3のマッサージコースが身体活性化等である。
【0023】
各エア用テーブルには、同一の目的を持った複数のエアパターンが設定されている。その各エア用テーブルでの目的(効果)の違いは、エアバッグ19a〜22aに対する給排気時間、エアバッグ群19〜22内でのエアバッグ19a〜22aの動作順序、及びエアバッグ群19〜22内での動作させるエアバッグ19a〜22aの組み合わせの少なくとも1つを各エア用テーブル間で異ならせることで実現されるようになっている。
【0024】
また、エア用テーブルは、使用者Hの人体部位における施療する部位の順番が各エア用テーブル間で同じになるように設定されている。即ち、エアパターンA、エアパターンA’及びエアパターンA”と、エアパターンB、エアパターンB’及びエアパターンB”と、エアパターンC、エアパターンC’及びエアパターンC”とでは、それぞれ施療対象となる部位が一致するように設定されている。具体的な例としては、エアパターンA、エアパターンA’及びエアパターンA”では、肩部が施療対象とされ、第1エアバッグ群19を作動させるようになっている。また、エアパターンB、エアパターンB’及びエアパターンB”では腰部が施療対象とされ、第2エアバッグ群20を作動させるようになっている。そして、エアパターンC、エアパターンC’及びエアパターンC”では、臀部が施療対象とされ、第1エアバッグ群19を作動させるようになっている。
【0025】
ここで、操作部34の操作により例えば第1のマッサージコースが選択されると、コントローラ33は、メカ用テーブルMT1及びエア用テーブルAT1に従ってメカマッサージ機構18及びエアマッサージ機構(エアバッグ19a〜22a)を駆動させる。このとき、メカマッサージ機構18とエアマッサージ機構は、メカ用テーブルMT1及びエア用テーブルAT1中における連動対応するメカパターンとエアパターンで順次動作される。
【0026】
この第1のマッサージコースの実施中において、操作部34の操作により例えばエアマッサージ機構によるマッサージ動作を第2のマッサージコースへ変更させる旨の指示がなされると、コントローラ33は、メカマッサージ機構18のマッサージ動作を変更することなく、エアマッサージ機構の動作を変更する。この操作の時点で、エアマッサージ機構の動作が例えばエア用テーブルAT1のエアパターンBであったとすると、コントローラ33は、エアマッサージ機構の動作パターンをエアパターンBからエア用テーブルAT2のエアパターンB’に変更する(図4中、破線矢印参照)。即ち、コントローラ33は、操作の時点での施療部位をそのままにしてエアマッサージ機構の動作を変更するようになっている。これにより、操作部34の操作によりエアマッサージ機構の動作を変更したときに、その変更したエアマッサージ機構の施療部位が変わってしまうことがないため、使用者Hが違和感を覚えることなくエアマッサージ機構の動作を変更することが可能となっている。
【0027】
また、このとき、エアマッサージ機構の動作がエアパターンBからエアパターンB’に変更されることによって、エアバッグ20aに対する給排気時間、各エアバッグ20aの動作順序、及び動作させる各エアバッグ20aの組み合わせの少なくとも1つが変更される。このため、使用者Hの意図に応じた動作に変更しやすくなっている。
【0028】
また、このとき、メカマッサージ機構18はメカ用テーブルMT1のメカパターンBで動作中であるが、エアマッサージ機構の変更後のエアパターンB’は、変更前のエアパターンBと同様にメカパターンBに連動対応する動作であるため、違和感のない自然な動作の変更が可能となっている。
【0029】
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)コントローラ33は、メカマッサージ機構18の動作とエアマッサージ機構(エアバッグ19a〜22a)の動作とが連動するように対応付けられたマッサージコースに従って各マッサージ機構を駆動させる。そして、コントローラ33は、マッサージコースの実施中における操作部34の操作に基づき、メカマッサージ機構18の一方の動作を変更することなく、エアマッサージ機構における操作部34の操作の時点での施療部位をそのままにしてその動作を変更する。このため、マッサージコースの実施中に使用者Hがエアマッサージ機構の動作を変更したくなったときに、それに応じて臨機応変に動作を変更させることが可能となる。また、変更するマッサージ機構における操作部34の操作の時点での施療部位をそのままにしてその動作が変更されるため、操作部34の操作によりエアマッサージ機構の動作を変更したときに、その変更したエアマッサージ機構の施療部位が変わってしまうことがない。これにより、使用者Hが違和感を覚えることなくエアマッサージ機構の動作を変更することが可能となる。
【0030】
(2)エアマッサージ機構は、それぞれ肩部用、腰部用、臀部用及び脚用の第1〜第4エアバッグ群19〜22を有する。そして、コントローラ33は、操作部34の操作に基づき、エアバッグ19a〜22aに対する給排気時間、エアバッグ群19〜22内でのエアバッグ19a〜22aの動作順序、及びエアバッグ群19〜22内での動作させるエアバッグ19a〜22aの組み合わせの少なくとも1つを変更する。このため、使用者Hの意図に応じた動作に変更しやすくすることが可能となる。
【0031】
(3)目的の異なる複数のマッサージコースが記憶された記憶部33aを備え、各マッサージコースは、メカマッサージ機構18とエアマッサージ機構のそれぞれの動作において同一の目的を持った複数の動作パターン(メカパターン及びエアパターン)が順次行われるように設定される。また、その各マッサージコースにおいてメカマッサージ機構18の各メカパターンとエアマッサージ機構の各エアパターンとは互いに連動対応している。そして、コントローラ33は、マッサージコースの実施中における操作部34の操作に基づき、エアマッサージ機構の動作を、実施中のマッサージコースとは異なるマッサージコースのエアパターンであって、動作中のメカマッサージ機構18のメカパターン(本実施形態中の例ではメカパターンB)に対応するエアマッサージ機構のエアパターン(本実施形態中の例ではエアパターンB’)に変更する。このため、違和感のない自然な動作の変更が可能となる。
【0032】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、エアマッサージ機構は、使用者Hの肩部、腰部、臀部及び脚にそれぞれ対応してエアバッグ群19〜22を備えたが、これに特に限定されるものではなく、肩部、腰部、臀部及び脚に対応する全て又はいずれかのエアバッグを単数としてもよい。また、エアマッサージ機構は、肩部、腰部、臀部及び脚をマッサージ可能に構成されたが、これに特に限定されるものではなく、例えば、空気式マッサージを行う人体部位として手、腕、首及び頭の少なくとも1つを追加してもよく、また例えば、肩部、腰部、臀部、脚、手、腕、首及び頭のうちの少なくとも2つの部位を空気式マッサージするように構成してもよい。
【0033】
・上記実施形態では、マッサージコースの実施中の操作部34に操作に基づき、エアマッサージ機構の動作を別のマッサージコースにおけるエア用テーブルAT1中の動作パターンに変更したが、これに特に限定されるものではなく、施療部位の変更がなければ任意の動作に変更してもよい。
【0034】
・上記実施形態では、マッサージコースの実施中の操作部34の操作に基づく動作の変更の対象をエアマッサージ機構としたが、メカマッサージ機構18としてもよい。
・上記各実施形態では、マッサージ機を椅子型とした椅子型マッサージ機10に適用したが、椅子型以外で例えばベッドタイプのマッサージ機に適用してもよい。
【符号の説明】
【0035】
10…マッサージ機、18…メカマッサージ機構、18a…施療子、19〜22…エアマッサージ機構を構成するエアバッグ群、19a〜22a…エアバッグ、30…エアマッサージ機構を構成する駆動装置、33…制御手段としてのコントローラ、33a…記憶手段としての記憶部、34…操作部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被施療者の背中に対して機械式マッサージを行うための施療子を有するメカマッサージ機構と、
前記被施療者の複数の人体部位に対してエアバッグの膨縮にて空気式マッサージを行うためのエアマッサージ機構と、
前記メカマッサージ機構の動作と前記エアマッサージ機構の動作とが連動するように対応付けられたマッサージコースに従って前記各マッサージ機構を駆動する制御手段と
を備えたマッサージ機において、
前記制御手段は、前記マッサージコースの実施中における操作部の操作に基づき、前記メカマッサージ機構及び前記エアマッサージ機構の一方の動作を変更することなく、他方における前記操作部の操作の時点での施療部位をそのままにしてその動作を変更することを特徴とするマッサージ機。
【請求項2】
請求項1に記載のマッサージ機において、
前記エアマッサージ機構は、前記複数の人体部位のうちの所定部位用の複数の前記エアバッグからなるエアバッグ群を有し、
前記操作部の操作に基づく動作の変更の対象が前記エアマッサージ機構である場合に、前記制御手段は、前記エアバッグに対する給排気時間、前記エアバッグ群内でのエアバッグの動作順序、及び前記エアバッグ群内での動作させるエアバッグの組み合わせの少なくとも1つを変更することを特徴とするマッサージ機。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のマッサージ機において、
目的の異なる複数の前記マッサージコースが記憶された記憶手段を備え、
前記各マッサージコースは、前記メカマッサージ機構と前記エアマッサージ機構のそれぞれの動作において同一の目的を持った複数の動作パターンが順次行われるように設定され、その各マッサージコースにおいて前記メカマッサージ機構の各動作パターンと前記エアマッサージ機構の各動作パターンとは互いに連動対応しており、
前記制御手段は、前記マッサージコースの実施中における前記操作部の操作に基づき、前記エアマッサージ機構の動作を、実施中のマッサージコースとは異なるマッサージコースの動作パターンであって、動作中の前記メカマッサージ機構の動作パターンに対応する前記エアマッサージ機構の動作パターンに変更することを特徴とするマッサージ機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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