説明

マッサージ機

【課題】より好適なマッサージ効果を付与することができるマッサージ機を提供する。
【解決手段】脚用支持部12には使用者の身体の内で対を成している身体部位である脚部を独立して支持する2つの支持本体部15が備えられ、脚用支持部12はリニアモータ20によって各支持本体部15が別方向に揺動動作可能に構成される。制御部18は、リニアモータ20による各支持本体部15の揺動動作の揺動周波数が2Hz以上に変更可能に構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体を揺動動作させることでマッサージ効果を付与するマッサージ機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、使用者の身体に対して外的な刺激を与えるマッサージ機が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1のマッサージ機は、使用者が着座状態でマッサージ可能なように椅子型を成し、使用者が着座可能な座部の前部に設けられて使用者の脚部を載置可能なオットマンに、リラックス揺動部が設けられている。リラックス揺動部は、例えば使用者の両足首を受ける1つの足受け部材を左右方向に往復揺動させるものであり、足受け部材を左右方向にゆっくりと往復揺動させることで両脚等の下半身(脚部全体)が使用者の腰部を中心として比較的ゆっくりとした揺動運動され、所謂金魚運動を自動で行わせるようになっている。そして、使用者の両脚を左右に比較的ゆっくりとした揺動動作をさせて所謂金魚運動を行わせることで使用者の脚部の緊張状態を緩和、つまりリラックス効果を付与させるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−237295号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のマッサージ機のリラックス揺動部では、使用者の脚部全体を比較的ゆっくりと揺動動作させることで脚部全体にリラックス効果を付与することができるが、使用者の局部の筋肉の凝りをほぐすには弱く、より好適なマッサージ効果を付与することができるマッサージ機の開発が望まれている。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、より好適なマッサージ効果を付与することができるマッサージ機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、使用者の身体の一部位を支持する身体部位支持手段と、該身体部位支持手段を揺動動作させる揺動駆動手段と、該揺動駆動手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段にて前記揺動駆動手段を制御して前記身体部位支持手段を揺動動作させることで前記使用者の身体を揺動させてマッサージを行うマッサージ機であって、前記身体部位支持手段は前記使用者の身体の内で対を成している身体部位を独立して支持する複数の支持部を有し、前記揺動駆動手段によって前記各支持部を別方向に揺動動作可能に構成されるものであり、前記制御手段は、前記揺動駆動手段による前記各支持部の揺動動作の揺動周波数が2Hz以上に変更可能に構成されたことをその要旨とする。
【0007】
この発明では、身体部位支持手段には使用者の身体の内で対を成している身体部位を独立して支持する複数の支持部が備えられ、身体部位支持手段は揺動駆動手段によって各支持部が別方向に揺動動作可能に構成される。制御手段は、揺動駆動手段による各支持部の揺動動作の揺動周波数が2Hz以上に変更可能に構成される。このように、揺動動作の揺動周波数を2Hz以上として比較的高速揺動させることで、より使用者の身体部位の筋肉に刺激を付与して筋肉の凝りをほぐす好適なマッサージ効果を付与することができる(図3(a)(b)及び図4参照)。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のマッサージ機において、前記制御手段は、前記各支持部の揺動動作によって発生し得る振動を抑えるべく、前記各支持部の揺動動作の揺動方向を異なるよう揺動駆動手段を制御することをその要旨とする。
【0009】
この発明では、各支持部の揺動動作によって発生し得る他部への振動を抑えるべく、各支持部の揺動動作の揺動方向を異なるよう揺動駆動手段が制御手段により制御される。このような構成とすることで、各支持部の揺動動作によってマッサージ機全体における加速度の発生を抑え、これによる振動の発生並び騒音の発生を抑えることが可能となる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のマッサージ機において、前記各支持部は、同一軸線上で揺動動作するものであり、前記制御手段は、前記各支持部の揺動方向を互いに逆向きとなるよう揺動駆動手段を制御することをその要旨とする。
【0011】
この発明では、身体部位支持手段の各支持部は同一軸線上で揺動動作され、各支持部の揺動方向が互いに逆向きとなるように制御手段により揺動駆動手段が制御される。つまり、同一軸線上で揺動動作可能な各支持部の揺動方向を逆向きとすることでマッサージ機全体における加速度をより確実に相殺することができ、振動及びその振動による騒音の発生を抑えることができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のマッサージ機において、前記身体部位支持手段には、前記使用者の身体の少なくとも一部位に対して把持及び開放動作を繰り返し行う把持開放手段が備えられたことをその要旨とする。
【0013】
この発明では、身体部位支持手段には、使用者の身体の少なくとも一部位に対して把持及び開放動作を繰り返し行う把持開放手段が備えられる。このため、揺動動作によるマッサージ効果に加え、把持開放手段によるマッサージ効果を付与することができる。また、揺動動作と把持及び開放動作との組合せによって動作のバリエーションを増やすことが可能となる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のマッサージ機において、前記身体部位支持手段には、前記揺動動作の際に前記各支持部を共振させるためのばね部材が備えられたことをその要旨とする。
【0015】
この発明では、身体部位支持手段には、揺動動作の際に各支持部を共振させるためのばね部材が備えられる。揺動駆動手段による身体部位支持手段(各支持部)の揺動動作を容易に実施することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、より好適なマッサージ効果を付与することができるマッサージ機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】(a)(b)は、本実施形態におけるマッサージ機の概略構成を説明するための説明図である。
【図2】(a)(b)は、エアバッグの膨縮動作について説明するための上面図である。
【図3】(a)(b)は、各種動作におけるマッサージ効果の差異について説明するための説明図である。
【図4】揺動動作の揺動周波数を変化させた際におけるマッサージ効果について説明するための説明図である。
【図5】別例におけるマッサージ機の概略構成図である。
【図6】別例におけるマッサージ機の概略構成図である。
【図7】別例におけるマッサージ機の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1(a)(b)は、本実施形態のマッサージ機の概略構成を示す。本実施形態のマッサージ機10は、凹状をなす2つの収容部11内に、使用者の身体の内で対となる身体部位(本実施形態では脚部K)をそれぞれ独立して支持する脚用支持部12が計2つ備えられている。
【0019】
脚用支持部12を構成するベース部13は、2つ収容部11のそれぞれの左右の壁部11aに設けられるコイルばね14にて左右方向略同一軸線L上において移動可能に支持されている。ベース部13の上部には、脚用支持部12を構成する支持本体部15が固定され、この支持本体部15は下方向に凸となる凹状をなすよう形成されている。支持本体部15の左右の内壁面部15aには、それぞれ膨縮動作可能なエアバッグ16が設けられている。このエアバッグ16は、エアポンプ17の駆動制御を行う制御部18にて膨縮動作されるようになっている。
【0020】
一方、脚用支持部12の下部側には、脚用支持部12を左右方向に揺動させる揺動駆動手段としてのリニアモータ20が設けられている。リニアモータ20は、前記制御部18にて制御されるものであり、収容部11の底部11bに固定される電磁石21と、磁極の異なる2つの磁石22a,22bとで構成されている。
【0021】
電磁石21は、コア21aとこのコア21aに巻装されてなるコイル21bとで構成され、図示しない電源からのコイル21bへの電力供給が制御部18にて制御され、その電力供給に基づき上面側に磁極を形成するようになっている。また、各磁石22a,22bは、前記電磁石21と鉛直方向(上下方向)において対向するとともに、前記ベース部13の下面の左右方向に並設配置されている。このため、電磁石21のコイル21bにて制御部18を介して電力供給されることで、電磁石21が磁化されて2つの磁石22a,22bのいずれか一方とで吸引力、他方側で反発力が発生し、磁石22a,22bが左右方向に移動されるようになっている。これにより、磁石22a,22bが設けられる脚用支持部12が左右方向に揺動動作(並進動作)されるようになっている。
【0022】
上記のように構成されたマッサージ機10では、例えば所定の動作を行う複数のマッサージコースが設定されており、少なくとも1つのマッサージコースにおいて一定期間2Hz以上の揺動動作を行うようになっている。ここで、本発明者は各種マッサージ動作において得られるマッサージ効果の差異について評価実験を行った。尚、エアバッグ16による把持・開放動作(膨縮動作)のみによるマッサージ動作、脚用支持部12を左右方向に揺動させる揺動動作のみによるマッサージ動作、前述の把持・開放動作及び揺動動作の組み合わせ動作によるマッサージ動作の3種類のマッサージ動作によるマッサージ効果について評価実験を行っている。また、揺動動作については2Hz、3Hz、4Hz及び6Hzの4種類の動作周波数について実験を行っている。図3(a)(b)には、各マッサージ動作による実験結果を示しており、図3(a)には各マッサージ動作による「気持ちよさ感」についてのマッサージ効果の差異を示し、図3(b)には各マッサージ動作による「ほぐし感」についてのマッサージ効果の差異を示している。
【0023】
また、上述の評価実験に加え、本発明者は揺動動作の違いにより得られるマッサージ効果の差異についても別途評価実験を行っている(図4参照)。具体的には、1Hzから1Hz刻みで6Hzまで変化させた場合におけるマッサージ効果である「ほぐし感」の差異ついての評価実験である。
【0024】
図4から分かるように、1Hzと2Hzとの間がその差異が最も大きく、2Hz以上の比較的高速の揺動動作において良好なマッサージ効果が得られることが分かる。更に図3(a)から分かるように、揺動動作の揺動周波数を2Hz以上とすることで、把持・開放動作のみによるマッサージ効果よりも高いマッサージ効果を得ることができる。更に、図3(a)(b)から分かるように、揺動動作と把持・開放動作との組合せ動作にてより好適なマッサージ効果を得ることができる。また、揺動動作に加えて把持・開放動作を行うことでマッサージ動作の多様化を図ることができ、使用者のモチベーション維持に寄与することができるようになっている。
【0025】
また、上記のように構成されたマッサージ機10では、前述のマッサージコース中において、図2(a)(b)に示すようにエアバッグ16の膨張動作にて使用者の脚部Kを把持する把持状態と、エアバッグ16の収縮動作にて使用者の脚部Kを開放する開放状態とが適宜切り替わるように制御部18にて制御されている。ここで、例えば1Hz以下の比較的揺動周波数の低い揺動動作を行う場合には、エアバッグ16を収縮させて脚部Kを開放した状態で揺動動作を行うようになっている。このような構成とすることで、約1Hz以下の低い周波数で揺動させる際において、使用者の脚部Kを把持すると身体に対して確実にその揺動動作の揺れを伝達することができるが、開放状態とした場合と比較すると脚部Kの揺れ具合が悪くなりやすい。このため、上述の様に揺動周波数の低い動作である場合には開放状態として動作させることで、使用者の脚部K全体が支持本体部15の内壁面部15a内においても揺れ動くため、脚部Kの大腿部、膝周辺並びに下腿部のマッサージを行うことができる。
【0026】
一方、脚用支持部12の揺動周波数が2Hz以上の比較的高速の揺動動作を行う場合においては、制御部18にてエアポンプ17が制御されてエアバッグ16を膨張させて脚部Kを把持した状態で揺動動作の周波数を変更するようになっている。これは、把持状態とすることで脚用支持部12の揺動動作を確実に伝達するとともに、把持先側である足先(足首)を中心としたマッサージを行うためである。尚、エアバッグ16を収縮させて脚部Kを開放状態において、揺動周波数が2H以上の比較的高速の揺動動作を行う際には、脚部Kが揺動動作に追従できず、脚部Kの側面に収縮状態のエアバッグ16が接触する叩き動作を行うことができる。
【0027】
また、各支持本体部15は、左右方向同一軸線L上において逆方向に揺動可能に構成されているため、互いに逆向きとなるように支持本体部15(脚用支持部12)を揺動動作させることで揺動動作によるマッサージ機10の移動(振動)を抑えることができるようになっている。また、コイルばね14にて共振するように構成されているため、電磁石21を構成するコイル21bに供給する電力を抑えても十分な揺動動作を実現することができるようになっている。
【0028】
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)脚用支持部12には使用者の身体の内で対を成している身体部位(脚部K)を独立して支持する複数の支持本体部15が備えられ、脚用支持部12はリニアモータ20によって各支持本体部15が別方向に揺動動作可能に構成される。制御部18は、リニアモータ20による各支持本体部15の揺動動作の揺動周波数が2Hz以上に変更可能に構成される。このように、揺動周波数を2Hz以上となるよう揺動させることで、より使用者の脚部Kの筋肉に刺激を付与して筋肉の凝りをほぐす好適なマッサージ効果を付与することができる(図3(a)(b)及び図4参照)。
【0029】
(2)また、脚用支持部12に設けられる2つの支持本体部15のそれぞれが別方向に揺動動作可能に構成されるため、マッサージ動作である揺動動作の多様化を図ることができるため、使用者のモチベーション維持に寄与することができる。
【0030】
(3)脚用支持部12の各支持本体部15は同一軸線L上で揺動動作され、各支持本体部15の揺動方向が互いに逆向きとなるように制御部18によりリニアモータ20が制御される。つまり、同一軸線L上で揺動動作可能な各支持本体部15の揺動方向を逆向きとすることでマッサージ機10全体において発生し得る加速度を相殺することができ、振動及びその振動による騒音の発生を抑えることができる。
【0031】
(4)脚用支持部12には、使用者の身体の少なくとも一部位(脚部K)に対して把持及び開放動作を繰り返し行うエアバッグ16が備えられる。このため、揺動動作によるマッサージ効果に加え、エアバッグ16の膨縮動作によるマッサージ効果を付与することができる。また、揺動動作と把持及び開放動作との組合せによって動作のバリエーションを増やすことが可能となる。
【0032】
(5)脚用支持部12には、揺動動作の際に各支持本体部15を共振させるためのコイルばね14が備えられる。リニアモータ20による脚用支持部12(各支持本体部15)の揺動動作を容易に実施することができる。
【0033】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、各脚用支持部12を左右方向略同一軸線L上において互いに逆向きに移動するように揺動させる構成としたが、これに限らない。
【0034】
・上記実施形態では、各脚用支持部12を、左右方向に揺動動作させる構成としたが、その揺動方向はこれに限らず、例えば、円運動、傾動(円弧運動)、上下動させる構成等であってもよい。尚、以下の3つの各構成はいずれも各脚用支持部12の揺動方向を互いに逆向きとなるように揺動動作させることができ、マッサージ機10全体における加速度による振動の発生を抑えることができるようになっている。
【0035】
各脚用支持部12を円運動させる構成としては、例えば次のような構成が考えられる。図5に示すマッサージ機10では、脚用支持部12のベース部13のそれぞれの下部側に、図示しないモータの回転駆動が伝達される2つ(計4つ)の円盤状の回転板30が固定される。各回転板30のそれぞれの径方向途中位置に、収容部11の底部11bに立設される2つの支持部材31の支軸31aが取り付けられ、この支軸31aを中心として脚用支持部12の姿勢を維持したままその全体が回転するように構成されている。
【0036】
また、各脚用支持部12を傾動(円弧運動)させる構成としては、例えば次のような構成が考えられる。図6に示すマッサージ機10では、各ベース部13の左右方向略中心位置に、収容部11の底部11bから上方に延びる態様の支持部材35の固定軸35aが取り付けられている。各ベース部13の下部には、モータ36が設けられ、このモータ36の両端部から左右方向に延びる2本の出力軸36aに駆動連結されるとともに前記各ベース部13の下面と連結される可動部材37がモータ36の回転駆動に応じて交互に上下動されて各脚用支持部12を円弧運動させるように構成されている。
【0037】
また、各脚用支持部12を上下動させる構成としては、例えば次のような構成が考えられる。図7に示すマッサージ機10では、図示しない床面に載置される載置台40の左右方向略中央部から上方に延出する支持部材41の先端に回動可能な棒状の回動部材42が設けられ、回動部材42の左右両端部に各脚用支持部12のベース部13が接続される。また、支持本体部15が固定されるベース部13には姿勢保持のために、前記回動部材42と平行関係となる保持部材43の両端が接続されている。そして、前述の円弧運動と同様に、モータ36の両端部から左右方向に延びる2本の出力軸36aに駆動連結されるとともに前記各ベース部13の下面と連結される可動部材37がモータ36の回転駆動に応じて交互に上下動されて脚用支持部12を上下動するように構成されている。
【0038】
・上記実施形態では、各支持本体部15の揺動動作に対して共振させるためのばね部材をコイルばね14にて構成したが、板ばね等のその他のばね部材にて構成してもよい。
・上記実施形態では、コイルばね14にて共振させる構成としたが、共振しない構成であってもよい。
【0039】
・上記実施形態では、揺動動作の揺動周波数が約2Hz以上の際にはエアバッグ16を膨張動作させて使用者の脚部Kを把持する把持状態とする構成としたが、これに限らない。
【0040】
・上記実施形態では、揺動動作の揺動周波数が1Hz以下の場合には、エアバッグ16を収縮状態とさせて使用者の脚部Kを開放状態とする構成としたが、これに限らない。
・上記実施形態では、使用者の対を成す身体部位である足首を支持本体部15にて支持して揺動動作させる構成としたが、支持本体部15が支持する身体部位は足首とした構成に限らない。例えば下腿部や大腿部、また手首、前腕や上腕等、対を成す身体部位を支持するように適宜形状変形させた構成を支持部として採用してもよい。
【符号の説明】
【0041】
10…マッサージ機、12…身体部位支持手段としての脚用支持部、14…ばね部材としてのコイルばね、15…支持部としての支持本体部、16…把持開放手段としてのエアバッグ、18…制御手段としての制御部、20…揺動駆動手段としてのリニアモータ、36…揺動駆動手段としてのモータ、K…身体部位としての脚部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の身体の一部を支持する身体部位支持手段と、該身体部位支持手段を揺動動作させる揺動駆動手段と、該揺動駆動手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段にて前記揺動駆動手段を制御して前記身体部位支持手段を揺動動作させることで前記使用者の身体を揺動させてマッサージを行うマッサージ機であって、
前記身体部位支持手段は前記使用者の身体の内で対を成している身体部位を独立して支持する複数の支持部を有し、前記揺動駆動手段によって前記各支持部を別方向に揺動動作可能に構成されるものであり、
前記制御手段は、前記揺動駆動手段による前記各支持部の揺動動作の揺動周波数が2Hz以上に変更可能に構成されたことを特徴とするマッサージ機。
【請求項2】
請求項1に記載のマッサージ機において、
前記制御手段は、前記各支持部の揺動動作によって発生し得る振動を抑えるべく、前記各支持部の揺動動作の揺動方向を異なるよう揺動駆動手段を制御することを特徴とするマッサージ機。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のマッサージ機において、
前記各支持部は、同一軸線上で揺動動作するものであり、
前記制御手段は、前記各支持部の揺動方向を互いに逆向きとなるよう揺動駆動手段を制御することを特徴とするマッサージ機。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載のマッサージ機において、
前記身体部位支持手段には、前記使用者の身体の少なくとも一部位に対して把持及び開放動作を繰り返し行う把持開放手段が備えられたことを特徴とするマッサージ機。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載のマッサージ機において、
前記身体部位支持手段には、前記揺動動作の際に前記各支持部を共振させるためのばね部材が備えられたことを特徴とするマッサージ機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−130813(P2011−130813A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−290464(P2009−290464)
【出願日】平成21年12月22日(2009.12.22)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】